とある少女との文通記録 (18)
初ssです
書き溜めが書けない、または少ないため、ゆっくり・まったり・のんびり進行ですがよろしくお願いします
誤字脱字おかしい表現その他の>>1のミスは生暖かい目で見過ごして下さい
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母「…だから、塾に行きなさい!」
男「だからやだって!」
母「なんで?」
男「それは…なんでだろ」
母「なら行きなさい。行っておいて損は無いから!」
男「えー…」
小6の夏、母に半ば無理矢理塾に入れられた。「塾」というものにマイナスのイメージしか持ってなかった俺にとって、それは恐怖でしたかなった。
母「さて、ここだよ」
男「家から通える距離じゃねえか…」
母「だからいいんじゃん!個人経営で月謝も安いし、あんたは家では勉強しないからね」
男「いー…」
母「じゃ、お母さん帰るから。がんばってね~」
男「うぃー…」
男(つってもどうすりゃいいんだよ…入り口もわかんねえのに…」
バタンッ
男(ん?車?」
男(なんにせよ、俺には関係ねぇ…どうすっかな…)
??「…もしかして、男?」
男「うぉ!?誰だ?」
情報屋(女)「誰かと思えば男じゃん。どしたの?」
男「お前こそなんでここに?」
(こいつは俺と同じ小学校の情報屋。多分、小学校内の生徒やら先生やらの色んな事を知ってるやつだ)
情報屋「いや、私はここの塾に入ってるんだけど…」
男「お、なら一緒に行こうぜ。俺も今日からここに通うことになったからさ」
情報屋「まじで!これで同級生3人目だ~」
男「むしろ3人しかいねえのか…もう一人は?」
情報屋「魔人(女)ちゃんだよ!いやー、あの子もなかなか面白い子なんだよね~」
男「まじかよ…俺、遺書書いてから中に入った方が良く無いか?」
情報屋「大丈夫大丈夫!早く行こ!」
男「おおう…」
男「…」
魔人(女)「あれ、なんであんたがここにいんの?」
情報屋「なんと!今日から私たちとここで一緒に勉強するんだよ~」
魔人「ふーん?」
男「すいませんすいませんすいません…」(うおおおお怖ええええ…こいつは一人で学校の不良壊滅させたり机破壊したりとかいう噂たってるから怖えぇ…)
魔人「もう始まるから座ったら?」
男「はいぃ…」
情報屋「男!そんなに緊張しなくても大丈夫だよ!」
男「いや、ね?死ぬからね、俺。死なない?」
魔人「死なないって。もしかして、私の事言ってんの?」
男「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
魔人「はぁ…学校の噂、あれ全部私のこと良く思ってない馬鹿どもが流したやつだから」
男「…つまり?」
魔人「全部嘘。とって食ったりしないって」
男「そうか…」
魔人「そうなの、だから気にしないように」
男「はいぃ…」
情報屋「あはは!ほんとに大丈夫だってば」
男「…慣れるように努力するよ」
経営者「…あー、もういいかな?」
男「うぉう!?」
魔人「あ、来てたんだ」
情報屋「ごめんなさーい、気づかなかったです」
経営者「君達ね、酷くない?…まあいいや。今日の授業は社会ね」
魔人「わかってまーす」
男「俺何も分かんないんだけど。テキストも無いし」
経営者「あ、ごめん。僕はこの塾の経営者兼社会の授業を受け持つ経営者。よろしくね」
男「…うす」
経営者「後の二人は知り合いみたいだからね。自己紹介いらないでしょ?」
男「まあ、大丈夫です」
経営者「うん、なら授業やろう。これテキストね。後の教科はその授業がある時に貰えるからね」
男「了解」
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経営者「…今日はここまで」
男「ふいー、なんか思ってたよりも息苦しくなかったな」
情報屋「でしょー?なんかいいよねー、ここ」
魔人「私は歩いて通えるからここなんだけど…」
男「…まじ?」
魔人「まじ」
男「先生ー、上等な白紙の紙くださーい」
経営者「いいけど何につかうの?」
男「遺sy「遺書とか言ったら殺すから」やっぱりいらないです」
経営者「お、おう…まあいいけど…」
情報屋「ふふふっ、面白ーい!」
男「面白くねえよ!」
魔人「え、面白くない?」
男「おまえもか!?」
情報屋「じゃ、私は車だから。魔人ちゃんと男も乗ってく?」
男「え、いいよ。歩いて帰るから」
魔人「私はお願いするよ」
男(っしゃあ!帰り道はしばらく一本道だから今日のところは何とかなったぜ!)
情報屋「えー、男ー。遠慮しなくてもいいんだよ?」
男「いやいやいや。駄目だろ。駄目だから!じゃあね!」
情報屋「照れなくてもいいのに…」
魔人「…」
こんな感じで俺の小6の塾通いが始まった。生徒が知り合いばかりということもあって凄い楽しかった。
経営者「はいじゃあ席回ってー」
男「?」
情報屋「ここはね、一回ごとに席替えみたいなことするんだよー」
魔人「だから早く代わって」
男「おおう、さーせん…」
魔人「…謝らなくていいから」
男「はいぃ!」
情報屋 ケラケラ
ーーーーーーーーーー
男「何かと言って魔人は普通ということに慣れれたな」
魔人「はぁ?だから初めからそう言ってるじゃん」
情報屋「私も言ったよー」
男「いや、先入観っていうの?それがようやく払拭できたんだよ」
魔人「そりゃよかったね」
そして、小学校を卒業して中学生になった。基本は持ち上がりのため面子もそのままだったが、逆に新しく入る奴もいた
オタク(男)「よっ」
男「お、お前もここに?」
オタク「そんな感じだよ」
魔人「よろしくー」
情報屋「よろしくねー」
オタク「魔人…」
魔人「…あんたもか…」
情報屋「そう気を落とさないで!」
オタク「男、お前よく死ななかったな?」
男「おいおい、意外と魔人は普通なんだぜ?てか、そんなこと言ってると…」
魔人「殴るよ?」
男「お前はそれも悪いイメージを助長してる原因だよ!」
魔人「うー…」
オタク「お、おう。ごめん。もう言わない」
魔人「お願いね」
情報屋「この子ね!ほんとはすっごい可愛いんだよ!」
魔人「え、ちょっと…」
男「人見知りするだけっていう感じだな。慣れればすっげえ軽口叩くようになるから」
魔人「…ねえ」
オタク「まじか、貴重だな…」
魔人「おい」
男「はい、ごめんなさい」
情報屋「…魔人ちゃーん?」
魔人 ハッ
オタク「…まあ、がんばるよ」
ーーーーーーーーーー
卓球部(男)「やっほー!男くーん!オタクー!」
オタク「ジミー!」
魔人「なんでだよ!?」
情報屋「魔人ちゃん、人前人前」
魔人 ハッ
卓球部「あ、魔人さん、情報屋さん。よろしくー」
情報屋「!?」
魔人「…怖くないの?」
卓球部「何が?」
魔人「いや、私のこと…」
卓球部「???」
男「あー、そういえばジミーは卓球とゲームの事が一番だからな。特に気にしてないんだろ」
オタク「というか知らなかったまでありそう」
卓球部「まあよろしくねー!」
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理科先生「…さて休憩にしよう」
男「ふはー…」
オタク「疲れたね…きついよ…」
卓球部「勉強もなかなか…」
魔人「ふー…」
情報屋「先生ー!卓球部がジミーって呼ばれてるの知ってますかー?」
理科先生「いや、なんでだ?」
男「さあ、ノリ?」
オタク「うーん…確かにノリだね」
卓球部「僕もなんでそうなったのか覚えてないや」
情報屋「そういや卓球部は弟がいふんだよね?もしかして、小ジミーとか呼ばれてたり?」
男「ならジミーじゃなくて大ジミーになるだろ。ジミーは弟と妹いるんだから」
情報屋「え、だってジミーって男の子につく名前じゃん?」
オタク「決めつけはよくないよ!」
卓球部「僕は、大ジミー?」
魔人「先生ー、どうなんですか?」
理科先生「そうだなー…まず世界には大ジミーと小ジミーがいてだな」
男 ブフォッ
オタク「なんでグローバルになったんですか?」
情報屋 プルプル
魔人「…」
卓球部「…っくくっ、つ…」
理科先生「で、大ジミーと小ジミーはここのこの辺に住んでて」
男「なんでこの話になったんだっけ?てか休憩長いし…」
想定外なことが…ちょっと登場人物の名前考えて来ます。
ストーリーは決まってるので完結は早いと思いますが、今夜はここまでです
そして冬を迎えた。その時に俺は、初めて他の中学の生徒を見た。
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情報屋「ねー、今日新しい女の子来るんだってー」
男「そか。同じ中学か?」
情報屋「んーん、違うみたい」
魔人「私の友人が増える….先入観に侵されてない友人が…!」
オタク「いや、お前は気迫でバレるから」
卓球部「ふぉっ!」
魔人「えー…」
経営者「なんだろこの既視感。おーい、いいかな?」
男「あっ、せんせー。今日入る子って、誰?」
女「…」
男「ほわっちゃぁ!?」
情報屋「やっほー!」
オタク「知り合いか?」
情報屋「知らないよ」
卓球部「ふぉっ!」
女「…女です。よろしくお願いします」
経営者「さて、女さんの席は…あそこの魔人の隣で」
魔人「…よろしく」
女「…よろしくお願いします」
魔人 グッ
女「?」
男「ばれとるぞー」
魔人 ハッ
経営者「授業始めるよ?いい?」
経営者「…よし、きゅーけー」
男「ふへー…」
情報屋「ねーねー!女ちゃん!いませんよ彼氏いる?いない?」
女「…え?」
情報屋「おしえてよー」
オタク「こらこら困ってるだろ?やめろよ」
情報屋「ぶーぶー」
卓球部「ふぉっ!」
魔人「ジミーはそれしか言わないし…」
女「ジミー…」
男「この世界には大ジミーと小ジミーがいるからな。舐んなよ!」
女「…」クスッ
情報屋「あー!笑った!かわいいなー!」ギューッ
女「えっ、ちょっと…」
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