にこ「絵里…ちょっと」ｽｯ　

絵里「ん、なによ」ﾎﾞｰ

にこ「はぁ、やっぱり。あんた、すごい熱じゃない」

絵里「へ、平熱よ大丈夫だから」

真姫「その嘘はちょっと無理があるわよ、エリー…」

にこ「はぁ、もう穂乃果の時の事忘れたの？」

絵里「う、それは…」

にこ「気持ちが焦るのは分かるけれど、体調管理も大事なことくらい分かるでしょ？」

にこ「今日は家に帰ってゆっくり休みなさい。いい？」

絵里「…分かったわ」

花陽「お大事にね、絵里ちゃん…」

穂乃果「穂乃果！あとで、お見舞いに行くからね！！」

凛「お見舞いってなに持っていけばいいのかな！」

穂乃果「穂乃果だったら好きなものをもらったら嬉しいな！もちろんパン！」

凛「じゃあ凛はラーメンだにゃ！」

ことり「２人ともぶれないね」ｱﾊﾊ…

凛「じゃあ絵里ちゃんが好きものはチョコだから、後でチョコ一杯持って行ってあげるね！」

穂乃果「んー、でもやっぱりそれだと普通すぎてつまらないよ・・」

穂乃果「ここは絵里ちゃんが好きなバレエも組み合わせて、バレリーナ型のチョコレートを作ってもっていこう！」

凛「穂乃果ちゃんそれすごく良いアイデアだね！あ！それなら誰かにチョコを塗って、動くバレリーナチョコをあげるなんてどうかにゃ！？」

穂乃果「凛ちゃん天才だよ！あー！それなら更にこんなものも加えて・・」

ｻｲｺｳﾆｬｶﾞﾔｶﾞﾔﾀﾞﾖﾈ!

ことり・花陽「（この二人だけは行かせちゃダメな気がする）」

絵里「じゃあ帰るわね…」

希「えりち、気をつけてな・・」ﾊﾞﾀﾝ

海未「さて、私たちは練習再開しましょう」

穂乃果「ええ～もうちょっと休もうよぉ」

凛「海未ちゃんのけち～」穂乃果「鬼教官！」

海未「何か？」ギロ

凛・穂乃果「い、いえ、何でもないです！」

＊＊＊
絢瀬家

絵里「ただいま…」

絵里（そういえば今日家に誰もいないんだっけ…）

絵里「（まあなんとかなるでしょ）」ﾎﾞｰ

絵里「シャワーは…無理ね、もう寝ましょう」ﾌﾗﾌﾗ

絵里「」ﾓﾌ

＊＊＊
絵里の部屋

？？？「んー熱はだいぶ下がってきたみたいね」ﾋﾟﾄ

絵里「ん」

？？？「あら、起きた？」

絵里「にこ・・？」

にこ「ええ、あ、にっこにっこにー！あなｔ」絵里「」ｺﾞﾎｺﾞﾎ

にこ「そ、そういう雰囲気じゃなかったわね。ごめんなさい」

絵里「いえ、元気づけようとしてくれてる事は伝わったわ・・」

絵里「それよりどうしてここに？」

にこ「ああ、亜里沙ちゃんがあげてくれたのよ」

絵里「亜里沙が？」

にこ「忘れ物を取りに来たとかでちょうど鉢合わせたの」

にこ「あ、部屋に勝手に上がっちゃってごめんなさい」

絵里「」ﾌﾙﾌﾙ

絵里「他の皆は？」

にこ「さっきまでいたんだけどね、時間も時間だし家に帰ったわ」

絵里「え、今って何時？」

にこ「はい」ﾄｹｲ

絵里（え、もうこんな時間？）

絵里「ずっと寝ちゃってたんだ・・というかにこは帰らなくて大丈夫なの！？」

絵里「妹さんたちのお世話とかあるんでしょ…？」

にこ「今日はママにお願いしたから大丈夫よ」

絵里「う、でも…」

にこ「ほらいいから、病人は自分の身体のことだけ考えていればいいの」

絵里「…ん、わかった」

にこ「お昼から何も食べてないんでしょ？今おかゆ用意するからちょっと待ってて」

絵里「うん、ありがと…にこ」

絵里（何かにこがお母さんで私が子供みたいね）



＊＊＊

にこ「はい、あーん」

絵里「じ、自分で食べられるから…」

にこ「だ～め、にこがふーしてあーんしないと風邪治らないよ？」ﾆｺｯ

絵里「なんでアイドルモードなのよ…」

にこ「いいからいいから、あ～んして」ﾊｲ

絵里「わ、分かったわよ…。あ、あーん///」ﾊﾟｸ

絵里「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「どう？おいしい？」

絵里「ハラショー…すごくおいしい」ﾊﾟｱ

にこ「ふふでしょ？伊達にアイドルやってないわよ」ﾄﾞﾔ

絵里「アイドル関係ないけどね…。そもそもアイドルじゃなくてスクールアイドルだし」

にこ「むー絵里ちゃん反抗的～そんな態度の子にはおかゆもうあげないんだから」ﾊﾟｯ

絵里「あ」

にこ「食べたい？」

絵里「う、うん」ｺｸ

にこ「じゃあ、にこに～の美味しい手作りおかゆが絵里は食べたいにこって言ったらあげようかな？」

絵里「なんで私がそんなこと…」

にこ「」じー

絵里「…」

絵里「に、にこに～の美味しい手作りおかゆが絵里は食べたい、にこ」ﾋｷﾂﾘ

絵里（は、恥ずかしい・・）ｶｱｱ

にこ「うん！よろしい～！はいあーん」

絵里「ってそれもまだやるの!？」



＊＊＊

絵里「ごちそうさまでした」

にこ「はい、お粗末さまでした」

絵里「」ｳﾄｳﾄ

にこ「ん、眠くなってきた？」

絵里「ええ、少し。さっき散々眠ったのにどうかと思うけれども」

にこ「いいじゃない、いっぱい寝たほうが治り早いわよ？」

絵里「そうね、じゃあ寝させてもらおうかしら…」

にこ「あ、そのまえに身体を拭いてあげる、あなた汗で身体べとべとでしょ？」

にこ「私身体拭くタオル濡らしてくるわね」ﾃｸﾃｸ

絵里「・・・え？」

＊＊＊

絵里「ねえ、自分で拭くからいいわよ？」

にこ「なにいってんの、背中とか自分じゃあうまく拭けないでしょ」

にこ「さっき結構汗かいてたからちゃんと拭けないとべたべたして気持ち悪いわよ？」

にこ「ほら、脱いで？」

絵里「うぅわかったわよ」ﾊﾟｻ

絵里「ま、前は自分で拭くから…」

にこ「うん、はい」ﾀｵﾙ

絵里「」ﾌｷﾌｷ

にこ「はい、じゃあタオル貸して、後ろ向いて？」

絵里「う、やっぱりいいわ…」

にこ「何恥ずかしがってるのよ、前にお風呂だって普通に一緒に入ったじゃない」

絵里「いや、それはそういう場所だから…あんまり気にならないんだけど」

絵里「へ、部屋で一人だけ裸を見られるのはなんかはずかしいのよ！」ｶｱｱ

にこ「んー、じゃあにこも脱ぐわよ」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

絵里「わ！ってそういう問題じゃないから！」

にこ「じゃあどうすればいいのよ自分で拭くの？」

絵里「あ…」

絵里（…ちょっと私わがままかしら）

絵里（にこはこんな時間まで看病してくれていれるんだもの。身体を拭くのだって私を思ってのことだし）

絵里「…いえ、ごめんなさい、背中拭いてもらっていいかしら」

にこ「はい、素直でよろしい」

にこ「♪」ﾌｷﾌｷ

絵里「///」

にこ（それにしても絵里って背中きれいね）

にこ（しみひとつ見当たらないし、肌もきめこまかい）ｻﾜｯ

絵里「ひゃん//何？」ﾋﾞｸ

にこ「え//あ、ごめん、ちょっと当たっちゃっただけだから…」

絵里「あ、そう//ごめんなさい」

にこ「」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

絵里「（ああ！今変な声出ちゃった、変なふうに思われたかしら…うう）」

にこ「は、はい、終わりよ。替えの服も出しておいたからすぐ着替えちゃいなさい」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

絵里「う、うん」

＊＊＊

にこ「はい、シーツ準備できたわよ」

絵里「ええ」ﾓｿ

絵里「にこ、今日はありがとね、とても助かったわ」

にこ「いいのよ、いつもは悔しいけど絵里に迷惑かけてばかりだしね」

絵里「まあそうね」

にこ「いや、ちょっとは否定しなさいよ！」ﾍﾞｼｯ

絵里「ふふ、冗談よ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

にこ「」ﾊｧ

にこ「まあいいわ、早く寝なさい」

絵里「うん、おやすみなさい」

にこ「はい、おやすみ」

絵里「」ｼﾞｰ

絵里「あの、にこ？」

にこ「ん、どうかした？」

絵里「今日はなんでここまでしてくれたの？」

にこ「え、そりゃ友達なんだから当然のことでしょ？」

絵里「にこ…」

にこ「ふふ、それにね、前に私が風邪をひいたときあんたたちが看病に来てくれたじゃない？」

絵里「ええ」

にこ「あの時は言わなかったけど、私すごく嬉しかったのよ？」

にこ「だからね、絵里もにこみたいに苦しんでたら助けてあげたいな、なんて思ったのよ」

絵里「…」

にこ「ってあれ、寝てる？」

にこ「もう、ひとがせっかく真面目に話してあげてるのに…」

絵里「」ｽｰ

にこ「可愛い顔して眠っちゃって…」

にこ「ふふ、おやすみ絵里、はやく元気になりなさいよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

＊＊＊
数日後
学校

絵里「おはよ」

にこ「あ、絵里もう良くなったの？」

絵里「ええ、にこのおかげよ、ありがとね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

にこ「ま、まあにこに看病してもらったんだから当然よね//」

絵里「ふふ、照れちゃってかわいい」

＊＊＊

絵里「にこ、ちょっといい？」

にこ「うん？どうしたの？」

絵里「お弁当作ってみたんだけど食べてもらえるかしら？」

にこ「え、わたしに！？」

絵里「ええ、このまえおかゆ作ってくれたじゃない？」

絵里「その時のお返しよ」

にこ「なんだ、そういうことね･･･いいわちょうだい」

絵里「うん」

にこ「」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

絵里「ど、どうかしら？」

にこ「うん、おいしい！これならいつ恋人ができても大丈夫ね！」

絵里「あ、ありがと//」

希「」

絵里「おつかれさま、にこ」

にこ「うん、おつかれ絵里」ﾊｱﾊｱ

絵里「水筒においしいお茶入れてきたんだけどよかったら飲まない？」

にこ「飲む飲む！にこもう喉からから～」

にこ「」ｺﾞｸｺﾞｸ

にこ「ぷはぁ、おいしかったわ。ありがとね、絵里？」

絵里「いえいえ」

にこ「あ、これって考えてみると間接キスよね//」

絵里「//」

凛「」

＊＊＊
廊下

凛「ねえ、希ちゃん？」

希「なあに凛ちゃん」

凛「なんか最近にこちゃんと絵里ちゃんがすごく仲良くない？」

希「そうなんよね～うちも思ってた」

凛「凛この前にこちゃんが絵里ちゃんのお茶飲んでるところ見たよ？」

希「あぁ、練習終わりやね？お昼には最近えりち、にこっちにお弁当作ってきてるし・・」

凛「うそ！お弁当までつくってるの？」

凛「なんかますます怪しいね」

凛「２人って付き合ってるのかな？」

希「どうなんやろうね、それは二人に聞いてみないと･･･って」

希「あれ、二人もう部室に来とるね」



＊＊＊
部室

にこ「みんなこないわね」

絵里「ええ、でも私たちの班だけ掃除終わるの早かったから他はまだかかるんじゃないかしら」

にこ「そっか」

絵里（そろそろいい頃かしら？）

絵里「ねえ、にこ？」

にこ「なに？」

絵里「あの、ね？最近の私について何か思わない？」

にこ「なにか･･･ええと、なんだろ」

にこ「あぁ、そういえば私たち最近一緒にいること多くなったわね」

絵里「うんうん」

にこ「ええと、それがどうかしたの？」

絵里「はぁ…鈍いわね」ﾎﾞｿ

にこ「にぶいってどういうことよ！」

絵里「あのね」

絵里「普通、同級生にお弁当作ったり、手作りのお茶なんか渡さないでしょ」

にこ「え、でもそれはお礼って」

絵里「たしかに、お礼もあるわ。でも、お礼で何度も作らないでしょ」

にこ「たしかに、ってえ・・もしかして//」

絵里「やっと気づいたの？お、遅いわよ//」

絵里「あのね//にこが看病してくれた日からずっとが気になってたの…」

絵里「私、にこのことが好き・・」

絵里「にこさえよかったら付き合って欲しい…です」

にこ「」

絵里「あはは・・だめ、かな？やっぱり女の子に告白されるなんて気持ちわるいよね･･･」

にこ「」ﾌﾙﾌﾙ

絵里「え？」

にこ「私も・・私も絵里のことが好き、よ」

絵里「え、うそ…」

にこ「ほんとよ、す、好きだったから看病もしたのかもしれないわね」

にこ「えり？こんな私でいいなら絵里の彼女にしてください・・」

絵里「…うれしい」ﾎﾟﾛ

にこ「ちょ、泣かないの、もう･･･絵里って案外子供なんだから」ｷﾞｭｯ

絵里「う、にこには言われたくなかったわ・・」ﾋｯｸ

にこ「ど、どういう意味よ！」ｶｯ

絵里「ふふふ、そういうところが子供っぽいって言ってるのよ」

にこ「かちーん、にこを怒らせたわね？」

にこ「そんなこという絵里ちゃんはこうしてやるんだから」ﾁｭ

絵里「ん‥ちゅぱ、え･･･にこ･･･いきなり、んちゅ//」

にこ「ちゅぱ、んん、絵里が反省するまでずっとチューし続けてやるんだから･･･」ちゅー

絵里「あん、もうにこ･･･ちょ、強引・・」

にこ「ちゅ、ん、はぁあ」ﾌﾟﾊｱ

絵里「んちゅ、はぁ…っく」

にこ「ちゅるっれろ//」

絵里「ん」

…

＊＊＊
廊下

希「ひゃー、にこっちすごい大胆やん//」

希「えりちものりのりやし！」

希「え、そんなとこまで//もう見てられんわ//」

凛「」

希「…って凛ちゃんどうしたん？」

凛「希ちゃん…」

凛「なんかね･･･ふたりのこと見ていたら凛身体が熱くなってきちゃったの…」

希「へ//」

凛「凛病気なのかな･･･？」ｸﾞｲ

希「ちょ、凛ちゃん近いって、うわぁ//」

ﾊﾞﾀﾝ

希（って凛ちゃんがもたれかかってきたから押し倒されたみたいになっちゃってるやん//）

凛「希ちゃん･･･にこちゃん達みたいなこと、凛もしたい・・な」ﾎﾞｰ

凛「･･･だめ？」ｳﾙｳﾙ

希「」ｷｭﾝ

希（そんな目されたら断れるわけないやん・・ﾄﾞｷﾄﾞｷ）

希「･･･うちでええのん？」

凛「うん。ううん、希ちゃんじゃなきゃいや・・」

希「凛ちゃん･･･」凛「希ちゃん･･･」

ﾁｭ

凛「んちゅっはぁ」

希「ちゅ・・ん」ﾌﾟﾊｱ

凛「ねえ希ちゃん…」

凛「続きしたいな･･･？」

希「…うん、最後まで・・しよ？」


バタン

凛希「！？」

希「ってえ、う、海未ちゃん？」

海未「希と凛が・・」ﾀﾞﾊﾞﾀﾞﾊﾞ

凛「え、これ大丈夫なの！？すっごい鼻血出ちゃってるけど･･･！？」

海未「う、うう絵里とにこまで・・」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

希「というかなんか痙攣しとるんやけど…」


海未「は、」　凛・希「は？」


海未「破廉恥です･･･」ガク



凛・希「う、海未ちゃーん！！！」



おわり