クリスタ「……」サシャ「……」(42)
クリスタ「……」コリコリ
サシャ「……」コリコリ
クリスタ「メンマ、美味しいね」
サシャ「はい」
クリスタ「……」コリコリ
クリスタ「そう言えばね」
サシャ「はい」
クリスタ「こないだイヤホンを嗅いでみたの」
サシャ「イヤホン?」
クリスタ「うん。もう5年ぐらい使ってるやつ」
サシャ「はあ」
クリスタ「をね、嗅いだの」
クリスタ「臭かった」
サシャ「ああ……」
クリスタ「なんだろ、あの臭い」
クリスタ「臭いんだけどこう、癖になるような」
サシャ「あー、そういうのありますよね」
クリスタ「わかる?」
サシャ「はい」
クリスタ「……」コリコリ
サシャ「……」コリコリ
サシャ「そういえば」
クリスタ「ん?」
サシャ「こないだへそのゴマほじってたんですよ」
クリスタ「ああやるよねたまに」
サシャ「こう、指でほじくれる範囲をほじりつくすと、欲が出るじゃないですか」
クリスタ「うんうん」
サシャ「で、最初は綿棒でも使おうと思ったんですけどね」
サシャ「ピンセットかなにかで摘まんでズルッと塊を引き出せたら気持ちいいかな、と」
クリスタ「おー」
サシャ「で、ピンセットでこう、やったわけですよ」
クリスタ「ズルッと?」
サシャ「ズルッと」
サシャ「快感でした」
サシャ「でかいのが取れた、って達成感もそうなんですけど」
クリスタ「ふむ」
サシャ「皮膚の隙間を異物が移動してる感触、っていうんですかね。それがグッと来て」
サシャ「早くまたへそのゴマ溜まらないかな~って」
クリスタ「あはは」
クリスタ「……」コリコリ
サシャ「……」コリコリ
クリスタ「……」コリコリ
クリスタ「……」コリコリ
クリスタ「b カップ」
サシャ「……」コリコリ
サシャ「へ?」
クリスタ「うん」
クリスタ「わたしbカップなの」
サシャ「ほう」
クリスタ「サシャは?」
サシャ「わたしはcですね」
クリスタ「ふーん」
サシャ「cカップ」
クリスタ「bカップ」
クリスタ「の」
サシャ「?」
クリスタ「おっぱい」
サシャ「ああ」
サシャ「おっぱい」
クリスタ「おっぱいってさ」
サシャ「はい」
クリスタ「もう、おっぱいでしかないよね」
サシャ「はい?」
クリスタ「例えばね」
サシャ「はい」
クリスタ「脇、あるじゃない」
サシャ「はい」
クリスタ「それが例えば『メキ』って名称だったなら」
サシャ「?」
クリスタ「例えばだよ」
サシャ「はあ」
クリスタ「腕の付け根の、下側」
クリスタ「が、最初から『メキ』って名称だったなら」
クリスタ「多分みんな、なんの疑いもなくその部分を『メキと』呼ぶと思うの」
サシャ「はい」
クリスタ「でもね」
クリスタ「おっぱいがかりに『おっぜい』とかだったら」
クリスタ「……」コリコリ
クリスタ「みんなそれを口にする度に『あれ?』ってなると思うの」
サシャ「ははあ」
クリスタ「心の隅で」
クリスタ「だから、おっぱいって言葉を考えた人は偉大」
クリスタ「わたしは、そう思う」
サシャ「なるほど」
クリスタ「……」
サシャ「……メキ毛」
クリスタ「メキ毛」
クリスタ「ゼイズリ」
サシャ「ゼイズリ」
クリスタ「……なんか贅肉でズリズリしてるみたいだね」
サシャ「……それで合ってません?」
クリスタ「本当だ」コリコリ
クリスタ「ん」
サシャ「?」
クリスタ「……」スッ、バモッ
クリスタ「……」スゥー…
サシャ「……」
クリスタ「…うん、やっぱり」
サシャ「?」
クリスタ「握りっ屁ってね」
サシャ「はい」
クリスタ「まあ握りっ屁に限らず、濃い屁って」
サシャ「はい」
クリスタ「なんかこう、屁の臭いの中にピーマンの肉詰めの匂いが隠れてるような気がしない?」
サシャ「あー…あ?」
クリスタ「そんな気がするだけ」
サシャ「はあ」
クリスタ「どこまーでー」
サシャ「いこおーかー」
クシャ「「きみとーふたーりでー」」
クリスタ「ララライラ」
サシャ「ララライラ」
クリスタ「わっち」
サシャ「わっち」
クリスタ「サシャはおいどんね」
サシャ「はい?」
クリスタ「一人称」
サシャ「はあ……」
クリスタ「メンマばっか食べてたからわっち喉乾いた」
サシャ「おいどんも」
サシャ「……」
クリスタ「……」
サシャ「……」
クリスタ「せーの」
クシャ「ゲェェップ」
完
以上
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