花陽「凛ちゃんの存在を消してみた」 (212)
凜「かーよちーんっ!!」
花陽「ふぇ!?」
凜「おはよー!今日もいい天気だにゃー!」
花陽「は、はい.....そうですね....」
凜「んー?今日のかよちんは元気がないにゃー?凜が希ちゃん直伝のわしわしで元気にしてあげるー!」
花陽「えっ?」
凜「覚悟するにゃー!」ワシワシ
花陽「や、やめてください!」パシッ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400172506
凜「え.......??」
花陽「さ、さっきから一体なんなんですか.....」
凜「か、かよちん......?」
花陽「お、遅れちゃうので、もう行きます.....」
凜「かよちん!待って!」ダキッ
花陽「ひぃっ!」
凜「ど、どうしちゃったのかにゃー?具合でも悪いの?凜が見てあげるー!」
花陽「ほ、本当にやめてください....」グスッ
凜「か、かよちん....」
モブ子A「花陽ちゃんどうしたの?」
ホブ子B「大丈夫?なにがあったの?」
凜「モブ子ちゃん達!かよちんが変なんだにゃー!」
モブ子A「えっと....誰ですか?Bちゃん知ってる?」
モブ子B「知らなーい」
凜「そんな!凜だよ!なんでわからないの!?」
凛「かよちん!凜だよ!かよちん!ねえ!かよちん!」
花陽「ひぃっ!」
花陽「ひ、人違いじゃないですか.....?」
モブ子A「花陽ちゃん行こ?」
モブ子B「そうだよ、この子変だし...」
花陽「うん....」
タッタッタッタッタ
凜「そんな.....」
凛「な、なんだぁ~!まだ夢の中だったのか~!夢の中でまで登校するなんて凛、偉すぎるにゃー!」
凛「早く家に帰って夢から覚めないと!夢の中で寝たら目が覚めるって言うし!」
凛「そうだ....これは悪い夢に決まってるにゃー.....」
翌日
花陽「今日はお弁当二つ持ってきたんだぁ~」
モブ子A「花陽ちゃんは本当にいっぱい食べるねー!」
モブ子B「それで太らないんだからいいよねえ ー」
花陽「栄養のバランスを考えて献立を作れば、太りにくいのです!」
モブ子A「へー!なら、私にも教えてほしいな!」
モブ子B「わたしもわたしも!もうダイエットは辛かったのよねー」
キャピキャピウフフ
凛「あ.....かよちん.....」
モブ子A「あ....またあの子、こっち見てるよ?」
モブ子B「花陽ちゃんのこと見てるよね....?本当に知らない人なの?」
花陽「うん....会ったことないと思うけど.....」
凛「か、かよちん!」
花陽「はいぃ!!」
凛「あ.......」
凛「その....お、おはよう」
花陽「お、おはよう....ございます....」
凛「き、昨日は悪かったにゃー....その、抱きついたりして」
花陽「い、いえ....人違い、だったんですよね?」
凛「それは違うにゃ!!」
花陽「ひぃっ!」
凛「あ......ご、ごめん....なさい。人違いだったにゃー」
花陽「だったら、もう大丈夫ですから....それじゃあ」
凛「うん.....またね」
凛(どう考えてもおかしいにゃ)
凛(教室に行ったら、凛の席はあるのに、みんな凛のことを覚えてない......)
凛(真姫ちゃんも凛のこと忘れちゃってたみたいだったし....)
凛(もう、なにがどうなってるのかわからないにゃー.....)
放課後
凛(どうすれば....どうすればいいにゃー)
モブC「この前のμ'sのライブ凄かったよね~」
モブD「うん!私感動しちゃった!」
凛「そうだ.....部室.....部室に行けば....なんとかなるかもしれないにゃ....」
部室
コンコン
凛「こんにちわー.....」
絵里「あら、どうしたの?」
凛「え、絵里ちゃん!凛のことわかるの!?」
絵里「え?どういうことかしら?」
凛「みんなおかしいんだにゃ!かよちんも真姫ちゃんも!凛のこと忘れちゃってるみたいなんだにゃ!」
絵里「ちょ、ちょっと落ち着いて!」
凛「ご、ごめんにゃ....」
絵里「まず、この部室に来た要件を言いなさい。アイドル研究部に来たんだから、もちろんアイドルに関係のある要件よね?」
凛「え、絵里ちゃん....?」
絵里「それと」
絵里「私は知らない下級生に、『絵里ちゃん』だなんて馴れ馴れしく呼ばれる覚えはないわ」
凛「えっ.....あ、あぁ......」ヘタへタヘタ
絵里「ちょ、ちょっと!そこまで強く言ったかしら....?」
ガチャ
「あ、絵里ちゃん!あれ?その子誰?」
絵里「穂乃果。この子は......。なにか用事があるみたい」
穂乃果「どうしたの?」
凛「やっぱり、穂乃果ちゃんも凛のこと忘れたゃってるのにゃー....」ボソッ
穂乃果「え?なに?」
凛「ううん、なんでもない....失礼しましたにゃー....」
バタン
絵里「.......なんだったのかしら?」
これからは凛の心理描写が多くなると思われる(あくまで思われる)ので、個人的に( )が増えるのは好ましくないゆえ、地の文もどきが入ります。
あまり推敲していないので、ミスも多いかと思いますが(既に名前を間違えている件は本当申し訳ない)、指摘していただけると嬉しいです。
>>14から訂正
部室
コンコン
凛「こんにちわー.....」
絵里「あら、どうしたの?」
凛「え、絵里ちゃん!凛のことわかるの!?」ガッ
絵里「えっ?どういうことかしら?」
凛「みんなおかしいんだにゃ!かよちんも真姫ちゃんも!凛のこと忘れちゃってるみたいなんだにゃ!」ユサユサ
絵里「ちょ、ちょっと落ち着いて!」
凛「ご、ごめんにゃ....」
絵里「まず、この部室に来た要件を言いなさい。アイドル研究部に来たんだから、もちろんアイドルに関係のある要件よね?」
凛「え、絵里ちゃん....?」
絵里「それと」
絵里「私は知らない下級生に、『絵里ちゃん』だなんて馴れ馴れしく呼ばれる覚えはないわ」
凛「えっ.....あ、あぁ......」ヘタへタヘタ
絵里「ちょ、ちょっと!そこまで強く言ったかしら....?」
ガチャ
「あ、絵里ちゃん!あれ?その子誰?」
絵里「穂乃果。この子は......。なにか用事があるみたい」
穂乃果「どうしたの?」
凛「やっぱり、穂乃果ちゃんも凛のこと忘れちゃってるのにゃー....」ボソッ
穂乃果「え?なに?」
凛「ううん、なんでもない....」
絵里「それで?あなたはなんの用でここに来たのかしら?」
凛「いや、もういいにゃ....失礼するにゃ...」
穂乃果「え?もういいの?」
凛「.......最後に一つ。μ'sは全員で何人なのかにゃー」
穂乃果「8人だよ?」
凛「.......」
バタン
絵里「.......なんだったのかしら?」
凛「.....」フラフラ
モブZ「きゃははなにそれウケるーw凛「あっ....」ドンッうわ邪魔くせぇー端っこ歩いてろよ!」
モブY「まぢあーゆーのキモいよなwんべw」
凛「ごめ......。.....」
凛「.....みんなどうしちゃったんだろう」
いや、おかしいのはみんなじゃなくて、凛なのかもしれないにゃ
一昨日までのことが夢で、今が現実。
そんなことを思ってしまうほど、今の状況は絶望的すぎた。
凛にとってかよちんは、唯一無二の親友。
小学生の頃からいつも一緒で、かよちんに代わる人なんていない、
それはμ'sに入っても変わらなくて、きっと何十年先も、二人でいることは変わらないと思ってた。
例え世界中の人が敵になっても、凛だけはかよちんの味方で、かよちんだけは凛の味方で.....
でも、そんなこともただの夢だったのかにゃー?
本当の凛は誰の気にもかけられない、地味で目立たなくて、空気みたいな子で
元気いっぱいでいつも明るいのは、夢の中の私。ただの妄想。
凛「そんなはず、ないにゃー....」
そんなはずは.....いまの私には、自信を持って断言することはできなかった。
翌日
凛「.....こんなことになってるのに、学校に行っちゃう凛が嫌いだにゃー」
そういいながらも、学校へ向かってしまうのは、もしかしたらみんなの記憶が戻っているかもしれない、と思ってしまうから
凛「......かよちん」
教室
教室に入っても、誰も声をかけてこない。
当たり前か、今の私は誰からも気にされない、ただの空気だから
真姫「ねえ」
凛「ふぇ?!」ビクッ
び、びっくりしたにゃー....って真姫ちゃん!?もしかして....
真姫「昨日、アイドル研究部の部室に行ったそうじゃない」
......だよね
今のは、ちょっとでも期待しちゃった凛が悪いにゃー
凛「う、うん.....」
真姫「あんまり先輩達に迷惑かけないでよね、今はμ'sを立て直そうと頑張ってるんだから」
昨日、凛が絵里ちゃんにしたことは伝わってるみたいだにゃー
凛「ごめんにゃー....」
真姫「.......」
真姫「もういいわ、座りましょ」
凛「う、うん....」
真姫「........」スタスタスタ
完全に真姫ちゃん、イライラしてたにゃー.....そういえばハッキリしない喋り方は嫌いだったっけ
それと、あれで真姫ちゃんは友達想いだからにゃー、絵里ちゃんたちに迷惑かけたことが許せないんだろう
凛「みんな変わってないにゃー」
凛「変わったのは凛だけか....」
それから教室内を見渡したけど、かよちんはいなかった。
結局、朝のSHRにかよちんは出席しなかった。
やっぱり、凛は始めからこうだったんだろうか
考えれば考えるほど、μ'sにいた頃の凛が眩しすぎて、現実味を帯びない。
かよちんに連れられてスクールアイドルを始めて、
とってもいい先輩と同級生に出会えて
毎日の練習がとても充実していて
始めてのLIVEで、こんなに女の子らしくない凛が、初めていろんな人から可愛いって言ってもらえて
辛いことも、大変なこともいっぱいあったけど、全部みんなで乗り越えて
みんなを笑顔にできることが、最高に楽しくて
......こんな充実した人生、漫画でしか見たことないにゃー
ガラガラッ
「す、すみません....!ハァハァ....遅れました」
「どうした小泉、もう2時間目だぞ」
花陽「すみません.....」
「まあいい、早く座って授業の準備をしなさい」
花陽「はい」
かよちんが遅刻するなんて珍しいにゃー
なにかあったのかな?
モブA「おはよ~珍しいねー花陽ちゃんが遅刻なんて」
モブB「そうそう、なんかあったの?」
代わりに聞いてくれたみたいだにゃ、Bちゃんナイス
花陽「な、なんにもないよ~?」
真姫「本当になにもなかったの?」
さすが真姫ちゃん!かよちんは絶対になにか隠してるにゃ!
花陽「うん!なんにもないよ!なんにも!」チラッ
どう見ても怪しいにゃ~!
真姫「一応私たちはアイドルなんだから、なにかあってからじゃ遅いのよ?」
花陽「う、うぅ~.....わかってます」
真姫「.......」ジィー
花陽「うぅ~....」
真姫「..........はぁ、いいわ」
花陽「真姫ちゃん!」パァ
真姫「深刻なことでもなさそうだし....。でも、なにかあったらすぐにいいなさいよ?」
花陽「うん!ありがとうね!真姫ちゃん」
真姫「ふん!」////
やっぱり真姫ちゃんはいい子だにゃー
「おいそこ、うるさいぞー静かにしなさい」
「「すいませーん....」」
しっかり者の2人が注意されるところなんて初めて見たにゃ~
凛も、あそこに入りたいなー.....
昼休み
凛「しまったにゃ......」
お弁当、忘れてきちゃった
いつもはかよちんが作ってきてくれてるからにゃー
......これからは自分で作らないとね
仕方ないから売店でも行くかにゃー
花陽「星空さんっ!」
凛「........。......ふぇ?!」
一瞬心臓が止まったにゃ
凛「り、凛に話しかけてるのかにゃー......?」
花陽「は、はい....あ、名前、間違えました?」
凛「いやいや!大丈夫にゃ!凛は星空凛って言うにゃ!星空の星に星空の空で.....
って、凛ってばテンパりすぎだにゃ!一回落ち着こう!深呼吸!
凛「」ヒーヒーフー
あれ?深呼吸ってこんなのだっけ?まあ、少し落ち着けたからいいや
花陽「あ、あの星空さん?」
凛「大丈夫にゃ、落ち着いたにゃ」
花陽「それで、あの.....一緒にお昼ご飯.....食べないかなーって....」
凛「」
花陽「あ、あの.....?」
凛「」
凛「はっ!?」
花陽「?」
あまりの衝撃に精神が昇天しかけたにゃ
凛「え、そ、その.....え、いいの?」
花陽「あ、はい....」
凛「だって凛、かよちんに酷いこと....」
花陽「あ、あれは.....大丈夫です。勘違いなんて誰にでもありますから」
やっぱりかよちんは天使だにゃ~」
花陽「はい?」
凛「え?........あ」
これはうっかり漏れてたパターンにゃ.....これ以上嫌われちゃったら取り返し着かないにゃ!気をつけなきゃ
凛「そそそれなら!ダッシュでお昼ご飯買ってくるにゃ!ちょっと待ってて!」
花陽「そ、それなんだけど....」
そう言って、かよちんがおずおずと差し出してきたのはお弁当箱
これって.....
花陽「その....星空さんの分も作ってきたんだぁ.....だから、よかったら、食べて?」
いつもかよちんが、凛の分のお昼ご飯を詰めてくれてたお弁当箱
かよちんが作ってくれた凛のお弁当にゃ
凛「これ、本当にくれるの?」
花陽「うん!......実はこれのメニューに悩んでて遅れちゃったんだぁ」
凛「かよちん.....」ジワッ
花陽「早く座って食べよ?お昼休みの時間なくなっちゃうよ」
凛「.......うん!」
花陽「みんな待たせてごめんねぇ」
真姫「一緒に食べたい子って、その子だったのね」
モブA「遅刻した理由がお弁当作っててって、花陽ちゃんらしいよね~」
モブB「いいなーいいなー私も食べたーい」
花陽「うふふ、私のお弁当から少しあげるよ」
モブA「あんたいつも花陽ちゃんに貰ってるじゃない」
モブB「いいのーいいのーくれるんだからー」
凛「あはは.....」
AちゃんとBちゃんってこんなに明るい子だったんだ、知らなかったにゃー
花陽「あ....こちら星空凛さん」
凛「よ、よろしくにゃー」チラッ
真姫「....ふん」
やっぱり真姫ちゃんは許してくれないかー
花陽「は、早く食べよ!時間なくなっちゃうよ!」
「「いただきまーす」」
カポッ
凛「うっ.....」
花陽「えっ、どうしたの?....もしかして苦手なものがあった?」
凛「違うにゃー....」
全部、凛が大好きなものだったから
凛「いただきます....」
サクッと揚がったエビフライ
少し甘いお野菜に、デザート
そしてなにより
かよちんお手製のおにぎり
凛「美味しいにゃー.....」モグモグ
花陽「うふふ、ありがとうぇぇ?!な、なんで泣いてるの?!」
凛「えっ.....?」ポロポロ
あ、あれ?凛、泣いてるのかにゃ?
花陽「や、やっぱり美味しくなかったのかな....」
凛「違うにゃ!こんな美味しいおにぎり!毎日でも食べたいにゃ!」ポロポロモグモグ
美味しすぎて、涙が出ちゃうぐらい
花陽「よ、よかったぁ~」
凛「本当に.....本当にありがとう」ポロポロモグモグ
花陽「どういたしましてっ」
こんな状況でも、凛に優しく微笑みかけてくれるのは、やっぱりかよちんはかよちんだからだよね?
学校では、空気みたいな存在でも
かよちんが凛の存在を認めてくれるなら、他はいらないにゃ
どこにも居場所がない、最悪な学校でも
かよちんが居てくれるなら.....
モブA「ところで星空さんってさ、ずっと気になってたんだけどー」
モブB「私も聞きたいことあったー」
凛「な、なにかにゃ?」
モブA「花陽ちゃんの名前、かよじゃないからね?」
モブB「そうそう、ずっと間違えたまんまだから気になってたー」
........
間違いなんかじゃ、ないにゃー.....
凛「あ、その......」
でも、よく考えたら、かよちんのこと『かよちん』って呼ぶのは凛だけだったにゃ
凛が消えて、かよちんのことを『かよ』って呼ぶのは、読み方を間違えたひとだけになるのか
真姫「お弁当まで作って貰ってるのに、名前間違えたままなんて酷いんじゃない?」
凛「や、その....」
やめて
凛からそれまで取らないで
かよちんって呼ぶのは凛だけ
凛だけの、特別な呼びかたにゃ!!
凛「あのさ.....!!」
花陽「なに?星空さん?」
凛「ごめんね花陽ちゃん」
そうだった
かよちんって呼んでいたのは、夢の中の凛じゃないか
花陽「あ、いや、その....うん」
花陽「大丈夫だから....気にしないで?」
凛「うん、これからよろしくにゃー!」
花陽「うん!よろしくね」
こうやって、かよちんと仲良くなれただけでも幸せなんだから
あんまり高望みしてはダメにゃー
これからは、心の中でもちゃんと『花陽ちゃん』って呼ばなきゃにゃー
よろしくね、花陽ちゃん
放課後
「起立ー」
「「さようならー」」
花陽「ばいばいみんなぁ~」
モブA「じゃあねー花陽ちゃん」
モブB「真姫ちゃんも練習がんばー」
真姫「それじゃ」
凛「あ、凛もー....じゃないや!ばいばい花陽ちゃん!真姫ちゃん!」
花陽「またね!星空さん」
うっかり凛も一緒に行くーとか言っちゃうところだったにゃ....また変な子に思われるのは嫌だにゃー....気をつけないと
モブA「星空さんもまたねー」
モブB「ばぁーい。Aー久しぶりにカラオケ行こー」
凛「うん!またね!」
凛「.......」
さて、帰るとするかにゃ.....
校門前
凛「もうこんな時間かぁ...」
結局、潔く帰宅することができず、校内をフラフラとさまよっていたら、結構な時間が経ってしまっていたにゃ
凛「今頃みんなは一生懸命練してるんだろうにゃー....」
海未ちゃんがテンポをとって、絵里ちゃんが指導して
ことりちゃんは自分も疲れているのに、みんなへの気配りを忘れなくて
疲れて足を止めそうになるときは、穂乃果ちゃんが発破をかけてくれて
休憩中は、にこちゃんが空気を賑やかにしてくれて
真姫ちゃんはクールに見えて、とっても必死に練習していて、凛も負けたくないって思えて
かよちんがいてくれるだけで、明日も頑張ろうって気持ちになれる
......って、なに妄想してるのかにゃー?凛ってば気持ち悪いにゃー!
現実を見ろ星空凛。
それはただの妄想で、夢の中の話をいつまで引きずっているにゃ
今、私は学校を出て、みんなは屋上にいる。
それが現実じゃないか
凛はμ'sのただのファンで、メンバーじゃないのにゃ
......早く帰ろう。学校にいると惨めな気持ちになる
家に着いたのは、あたりがすっかり暗くなってからだった。
お母さんに晩御飯はいらないと告げ、電気も付けずに部屋に引きこもる。
ここ数日はずっとこうだにゃ
凛「今日はいい日だったにゃー....」
凛「花陽ちゃんがわざわざお弁当を作って来てくれるなんて、本当に花陽ちゃんは優しい子だにゃー」
凛「AちゃんとBちゃんとも、少しは話せるようになったし、真姫ちゃんとも.....絶対仲良くなってみせるにゃ!」
凛「全部.....花陽ちゃんのおかげだにゃー....」
今日のことを思い出すと胸がいっぱいになる
花陽ちゃんが近くにいるだけで、こんなにも幸せな気分になれるなんて、やっぱり花陽ちゃんは凄いにゃー....
嫌なことばかりが頭の中をグルグル回っていた昨日とは大違いにゃ
もう、今日は寝てしまおう。幸せな気分のまま明日を迎えられるように
のんたん忘れるとかふざけんなクソ>>1
つまんねえ文章書きやがって恥ずかしくないの?一期一話からやり直せ。
すみません....私が一番好きなのがのぞにこなので、こんなありえない失態をしてしまったことを全力で後悔しています。
希ちゃんにはそのうちスピリチュアルな出番をあげるので許してください!
>>52
校門前
凛「もうこんな時間かぁ...」
結局、潔く帰宅することができず、校内をフラフラとさまよっていたら、結構な時間が経ってしまっていたにゃ
凛「今頃みんなは一生懸命練してるんだろうにゃー....」
海未ちゃんがテンポをとって、絵里ちゃんが指導して
ことりちゃんは自分も疲れているのに、みんなへの気配りを忘れなくて
疲れて足を止めそうになるときは、穂乃果ちゃんが発破をかけてくれて
休憩中は、にこちゃんが空気を賑やかにしてくれて
希ちゃんは、みんなの体調や悩みをいつもフォローしてくれて
真姫ちゃんはクールに見えて、とっても必死に練習していて、凛も負けたくないって思えて
かよちんがいてくれるだけで、明日も頑張ろうって気持ちになれる
凛「流石に今日は着替えなきゃにゃー....」
昨日は制服から着替えもせずに、部屋の隅で丸まってたからにゃー
パジャマを取りに、クローゼットを開ける
凛「あ.....」
ふと、目に止まったのは.....
大好きなμ'sの衣装
これは、μ'sに入って初めて歌った曲、これからのSomeday
9人が揃って、初めてやったライブ、僕らのLIVE君とのLIFE
一番着る機会が多かった、僕らは今の中で
他にも沢山の可愛い衣装が並んでいた。
凛「.......」
夢なんかじゃ、ないにゃ
凛「......あはは、凛ってば自分で衣装まで作っちゃうなんて、μ's愛しすぎにゃ!」
これはことりちゃんが一生懸命作ってくれたものにゃ
凛「.......いや~流石凛にゃ!完成度高い!」
凛にそんな器用なこと、出来るわけないにゃ
凛「.......コスプレなんかしちゃうから、妄想と現実の区別がつかなくなるにゃ」
妄想なんかじゃない、凛はμ'sのメンバーにゃ
凛「......これからは絶対、変な妄想をしてはダメにゃ。せっかく花陽ちゃんと仲良くなれそうなのに、おかしな子って思われちゃうにゃ」
かよちんは最初から凛の一番の親友にゃ!
.........
凛「.......夢なんかじゃないって分かってる」
凛「凛がみんなと過ごした時間は、本物だって」
凛「.......でもっ!もう、どうすることも出来ないにゃ.....」
凛「みんな凛のこと忘れて、μ'sの居場所もなくなって」
凛「最後の砦だと思ってたかよちんは......凛のことを『星空さん』って呼ぶ」
凛「こんなのってないにゃ.....こんな理不尽!納得できるわけないにゃ!」
だから、夢でいい。
全部なかったことにすれば、諦めがつく。
実は凛は、ただの花陽ちゃん推しのμ'sのファンその1でした~!
ほら、それで全てにオチがついたにゃ。
夢オチだって立派な結末にゃ、それで終わりでいいじゃないか。
それに夢なら、そのうち忘れる
こんな辛い気持ちも全部、時間が忘れさせてくれるはずにゃ
凛「......だからもういいにゃ」
私は、衣装や小物を全てクローゼットから出した。
机の上や引き出しにしまっておいた、かよちんとの思い出の品も全て出す。
その中の一つを、胸の前で握りしめた。
凛とかよちんが初めて出会ったとき、友情の証として凛が渡した、お揃いのリストバンド。
もう色あせて、ゴムものびのびだけど、ずっと大切にしていたもの。
でも、もういいんだ
かよちんと友情を誓ったのは夢の中の凛。
今の私には関係ないことにゃ。
だから、
思い出といっしょに、
全部燃やして、なくしてしまおう。
花陽「凛ちゃん~お昼ご飯食べよう?」
凛「食べよう食べよう!お腹空いたぁ~」
グーー
凛「////」
真姫「凄い音。教室中に響いたわよ?」
凛「真姫ちゃん!わざわざ言うなんてヒドい!」
モブA「凛ちゃんは内蔵まで元気だね!」
モブB「流石凛ちゃん高音質」
凛「もぉ~」////
花陽「はい凛ちゃん、お弁当」
凛「わぁ~!ありがとう花陽ちゃん!」
花陽「今日はタコさんウインナーと卵焼きです!召し上がれ」
凛「いただきます!ん~~!美味しいよ花陽ちゃん!」
花陽「よかった~、今日の卵焼きは甘めに作ってみたの」
凛「いつものお弁当も美味しいけど、今日のは特別美味しい!!」
モブA「凛ちゃんばっかりずるーい!私にもよこせ~」
モブB「そうだそうだー差別だー」
花陽「そういうと思って、2人の分も作ってきたよ?」
モブA「花陽ちゃんって天使だったんだね」
モブB「天使様のお恵み」
花陽「真姫ちゃんもどう?」
真姫「私はいいわよ、花陽の分がなくなっちゃうじゃない」
花陽「私の分はちゃんとあるから、真姫ちゃんにも食べて欲しいな~なんて.....」
真姫「しょ、しょうがないわねぇ、いただくわ」////
花陽 「うふふ、ありがとう」
(((( あなたが女神でしたか ))))
【テスト】
iPhoneからでもトリップ?って付けられるのかな、っと....
あれから数ヶ月が経った。
私は、常に明るく振る舞い、必死で今の立ち位置を確保した。
他クラスにも友達が多いAちゃんとBちゃんのおかげで、他クラスにも知り合いが増え、
花陽ちゃんと真姫ちゃんのおかげで、μ'sの先輩たちとも顔見知り程度の関係にはなれたのだ。
自分のクラスはもちろん、他クラス他学年にも私を知る人間はたくさんいる。
極めて順調な学校生活だ。
A「花陽ちゃん真姫ちゃん、今日カラオケいかなーい?」
B「たまには私たちといこーよー」
そういってBちゃんは私を抱き寄せた。
いつもはこの三人で放課後は遊んでいるのだ。
ゲームセンターに寄って、プリクラ撮ったり、クレーンゲームをしたり、いろいろ。
カラオケ、ボーリング、ファミレスやフードコートで駄弁って、時間を潰して帰る。
誰かの家に集まったりもする。みんなケータイいじってるけど。
いつも楽しい放課後を過ごしている。
凛「花陽ちゃんたちの歌、久しぶりに聞きたいなー?」
花陽「うーん、今日は特に用事はないし、行こうかな?真姫ちゃんは?」
真姫「私は....別に付き合ってあげてもいいわよ」
凛「じゃあ決定ー♪カラオケ♪カラオケ~♪」
真姫「カラオケなんて、μ'sで行ったきりね....」
花陽「真姫ちゃんは飛び抜けて上手だったよねぇ~98点だったかな?」
A「98?!すごっ!」
B「毎日歌ってるだけのことはあるわ~」
真姫「今日は100点出すから、楽しみにしてなさい」
A「キャァー!!カッコイイ!」
B「そこに痺れる憧れるぅ!」
花陽「あ!もうお昼休みの時間なくなっちゃう!早く食べなくちゃ!」
真姫「花陽....量が多すぎるのよ... 」
凛「真姫ちゃんAちゃんBちゃん!ばいばーい!」
花陽「またね~!」
A「またカラオケいこうね!」
B「真姫ちゃんに絶対リベンジするし!」
真姫「101点取れば勝てるわよ」
凛「あはは!残念だけど、真姫ちゃんには一生勝てないみたいだねー!」
A「とりあえず90点いくことから始めようよ」
B「くそぉ~!またね!」
真姫「それじゃ」
凛「ばいばーい!」
凛「花陽ちゃん!かーえろっ!」
花陽「うん!」
私と花陽ちゃんは家が近いこともあり、μ'sの練習がない日など、たまに一緒に帰っている。
花陽「凛ちゃん、すごく歌上手だったねぇ~!」
凛「そんなことないよ~、目の前で花陽ちゃんの歌が聞けて、感動しちゃった!」
花陽「うふふ、ありがとう」
凛「花陽ちゃんファン一号としては、永久保存版にしたかったんだけどね!」
花陽「それは...恥ずかしいなぁ~///」
凛「そのうち部屋中花陽ちゃんグッズにしちゃおうかなー?壁中にポスターとか貼ったりして!」
花陽「ひゃぁーー!!やめてー!」
凛「花陽ちゃんの部屋も同んなじようなものなのに?」
花陽「それは....自分が貼るのと貼られるのじゃあ全然違うの!」
凛「小物から少しずつ花陽ちゃん仕様にしていって、最終的には花陽ちゃんの痛ハウスに住む!」
花陽「それだけはやめて、お願いします。」
凛「あはは!冗談だよ~、せいぜいライブに痛車で行くくらいだって~」
花陽「もう....諦める....」グスッ
しばらく歩いていると、小さな公園に差し掛かった。
辺りはビルやお店が少なくなり、住宅街に入った。
ここら辺までくると家まで3分もかからない。
花陽「凛ちゃん」
凛「なに?花陽ちゃん」
花陽「少し....公園で話していかない?」
凛「え、あの...花陽ちゃんは門限とか大丈夫なの?」
花陽「ちょっとくらいなら、大丈夫かな?って」
凛「....うん!行こう!公園で遊ぶなんて久しぶりだしね!」
凛「ぶらーんぶらーんぶらーんぶらーん、ほら!花陽ちゃんも!」
花陽「凛ちゃん危ないよ!ブランコから降りて!」
凛「立ち漕ぎで90度超えるくらい楽勝だよ!」
花陽「あわわわ.....落ちたら死んじゃうよ!」
凛「もう....花陽ちゃんは心配性だなぁ....とうっ!」
花陽「ひいぃっ!飛び降りた!!」
クルクルクルクル
凛「すたっ」
花陽「お、おぉ.....!10点.....」
凛「やったっ!」
凛「ぶらーんぶらーんぶらーんぶらーん、ほら!花陽ちゃんも!」
花陽「凛ちゃん危ないよ!ブランコから降りて!」
凛「立ち漕ぎで90度超えるくらい楽勝だよ!」
花陽「あわわわ.....落ちたら死んじゃうよ!」
凛「もう....花陽ちゃんは心配性だなぁ....とうっ!」
花陽「ひいぃっ!飛び降りた!!」
クルクルクルクル
凛「すたっ」
花陽「お、おぉ.....!10点.....」
凛「やったっ!」
凛「はぁはあ....っかれたあー!」
花陽「お疲れ様っ」
あのあと私は、鉄棒でムーサルト、砂場でシライなど、全力で公園を満喫していた。
今はベンチで休憩中、正直ここから家に帰るのが辛い....頑張りすぎた
花陽「凛ちゃん」
凛「ん...なに?花陽ちゃん」
花陽「今日はありがとうね?」
凛「カラオケのこと?凛も花陽ちゃんと一緒歌えて楽しかった!ありがとう!また行こうねっ」
花陽「うん....そのこともそうなんだけど」
凛「うん?どうしたの?」
花陽「やっぱり気を使ってくれたのかな....って」
凛「凛はただ、花陽ちゃんと一緒に遊びたかっただけだから」
花陽「でもAちゃんもBちゃんも触れてこなかったから....」
花陽「μ'sがラブライブ予選で敗退したことには」
凛「それは....」
花陽「みんな応援してくれてたのになぁ....ごめんね?凛ちゃん....」
凛「そんな!花陽ちゃんたちは精一杯やったよ!音乃木にμ'sを責める人なんて一人もいない!」
花陽「うん....ありがとう」
凛「.......花陽ちゃん、少し聞いてもいい?」
花陽「うん」
凛「μ'sが活動休止してる理由って、やっぱり三年生のこと?」
花陽「うん.....三年生は受験もあるし、これを機に引退するって三年生から言い出したの」
花陽「でも、みんなが三年生がいないμ'sなんてμ'sじゃないって....それで....」
凛「そうなんだ....」
花陽「........」
花陽「正直、私はね?」
花陽「一二年生だけで活動を再開してもいいと思ってるんだ」
凛「....そうだね!次のラブライブに向けて早く練習しなくちゃいけないもんね!」
花陽「ううん....そんな前向きな理由じゃなくて.....」
花陽「私、あんまり重く感じてないの....μ'sから三年生がいなくなるってことを」
凛「花陽ちゃん.....」
花陽「ごめんね?こんなこと聞きたくないよね」
凛「いや.....いいよ。花陽ちゃんが思ってること、全部聞かせて?力になれるかどうか分からないけど、全部ちゃんと聞くから」
花陽「.....予選敗退が決まったときもそうだった、みんなが泣いてる中、私はなぜか涙が出なくて」
花陽「凛ちゃんたちが励ましに来てくれたときに、初めて涙が出たんだ」
花陽「それも、悔しいとか、悲しいとかμ'sのことを考えてじゃなくて」
花陽「応援してくれてた人たちに申し訳ない、って思いで」
凛「.....」
花陽「別に、μ'sが嫌いなわけじゃないの」
花陽「小さい頃からアイドルになりたかった私を仲間に入れてくれて、一緒に頑張ろう、って言ってくれたことには本当に感謝してる....けど」
花陽「けど....なんだろう」
花陽「私は、穂乃果ちゃんが言う、『可能性』っていうものを、最初から感じていなかったのかもしれないなぁ....」
花陽「だから、予選敗退したときも涙は出なかった、たぶん、そういうことだと思う」
凛「私は....μ'sのみんなはすっごく可愛くて、キラキラしてると思うよ?」
花陽「うん....私もそう思うよ」
花陽「穂乃果ちゃんも、海未ちゃんも、ことりちゃんも、真姫ちゃんも、にこちゃんも、絵里ちゃんも、希ちゃんも、みんな凄いアイドルだと思う」
花陽「でも....μ'sというグループには、限界が見えているようで、どこまでも登っていけるような可能性は感じなかった」
花陽「私ね?最近よく思うんだぁ....」
花陽「私たちには最初から、なにかが欠けていたんじゃないかって」
凛「っ.....!」
花陽「欠けていたっていう言い方はおかしいね、足りていなかったかな」
花陽「だから私は、このμ'sから三年生が抜けても、それほど大事に思っていないの」
花陽「....ごめんね凛ちゃん、最低だよね、失望したよね」
凛「ううん....大丈夫だよ花陽ちゃん」
凛「いままで思ってたことを打ち明けてくれて、本当に嬉しいの、失望なんかしないよ!」
花陽「凛ちゃん.....ありがとうっ」ウルウル
凛「よしよし」
凛「ねえ、花陽ちゃん」
花陽「なに?凛ちゃん」
しばらく寄り添い、頭を撫でていると、膝枕.....してもいい?と、可愛くお願いされたので、とっくに落ちている私は頷くしかなかった。
凛「私からも、ずっと聞きたかったこと、聞いてもいいかな?」
花陽「うん、なんでも聞いて?」
凛「.....初めて....一緒のお昼ご飯を誘ってくれたとき、私本当に嬉しかったんだ」
凛「それでその....なんで、凛なんかを誘ってくれたのかなー?って」
花陽「うーん....」
凛「それに私さ、その日の3日前、花陽ちゃんに酷いことしてるでしょ?いきなり襲い掛かったり、騒ぎ立てたり.....」
凛「そんな人に話しかけて来てくれるなんて.....ってずっと不思議に思ってたんだぁ」
花陽「うーん.....あんまり言いたくなかったんだけどなぁ~...」
凛「?」
花陽「その日、凛ちゃんが私に急に抱きついてきた日」
花陽「私が凛ちゃんになんて言ったか覚えてる?」
凛「うん....」
『ひ、人違いじゃないですか.....?』
花陽「それで次の日、教室で凛ちゃんを見かけたとき、私はなんて酷いこと言っちゃったんだろう...って」
凛「え?な、なんでそうなるの?」
花陽「だって、半年近く一緒のクラスなのに、顔も覚えていなくて、しかも人違いじゃないですか?なんて....酷いと思わない?」
凛「.....それは....とんでもなく空気な凛が悪いと思うんだけどなぁ」
花陽「それで、なにかお詫びしなきゃと思って、一番得意なお弁当を作ってきたの」
凛「....そうだったんだ」
花陽「それに....見過ごせなかったからかな」
凛「うん?」
花陽「私ね?今はアイドルをやれるくらいには自分に自信が持てるようになったけど、昔はそうじゃなかったんだぁ....」
花陽「いつも誰かの後ろに隠れて、目立たないように目立たないように行動して....そしたら、いつの間にか誰にも私を居るものと思わなくなっていったんだ」
凛「小学生?」
花陽「うん.....でもね、小学六年生のとき、私に話しかけてきてくれた子がいたの」
花陽「その子は運動が得意で、明るくて、みんなからの人気もあって....学年じゃちょっとした有名人な子だったんだ」
花陽「私にとっては憧れの人で、一生かかってもなれないんじゃないかなって思ってた人なの」
凛「......」
花陽「その子は、何度も私を気にかけて、一緒に遊ぼうって言ってくれて...本当に嬉しかったなぁ....」
花陽「それで、何度も遊んで行くうちに、友達もたくさん出来て、自分に自信が持てるようになったの」
凛「.......まるで、凛みたいだね」
花陽「え?」
凛「凛も、花陽に話しかけて貰えて、一緒にお昼ご飯を食べて、何度もお喋りしていくうちに、自分に自信がついて、友達もたくさん出来た」
凛「花陽ちゃん、本当に感謝してるよ、ありがとう」
花陽「ほ、本当に?そう思ってるの?」
凛「うん!」
花陽「じゃあ私、あの子みたいになれたってことかな?」
凛「その子がどんな人なのか分からないけど、私にとって花陽ちゃんは凄い憧れの人だよ!」
花陽「凛ちゃん.....」
凛「だからこれからも、どうぞよそろしくね?花陽ちゃん!」
花陽「うん!よろしくね凛ちゃん」
凛「そうだ花陽ちゃん」
花陽「なに?」
凛「その子とは今でも会ってるの?」
花陽「うーん....そうなんだけど....」
凛「あれ....今はもう会ってないのかな」
花陽「うん.....一度も会ってない...」
凛「そっか...残念だね」
花陽「そうなんだけど.....実は」
凛「どうしたの?」
花陽「これだけあの子がしてくれたことは思い出せるのに」
花陽「顔と名前がどうしても思い出せないの」
凛「え....?」
花陽「おかしいよねぇ、一番大事なことなのに....」
凛「あははっ!花陽ちゃんてば変なところで抜けてるからなぁー」
花陽「もぉ~!」
凛「まあ仕方ないよ、小学生だったら10年も前のことでしょ?」
花陽「うん....」
凛「あ、もうこんな時間!もうそろそろ帰ろうよ!いくら家が近いからって、こんな時間に女の子が二人って危険過ぎるよ!」
花陽「うーん....そうだね、もう帰ろうか」
凛「それじゃ!バイバイ花陽ちゃん!」
花陽「またね!凛ちゃん!」
タッタッタッタッタ
花陽「うーん....思い出せない....」
花陽「なにかとても大切なものを貰った気がするけど.....なんだったかなぁ?」
>>96訂正
凛「......」
花陽「その子は、何度も私を気にかけて、一緒に遊ぼうって言ってくれて...本当に嬉しかったなぁ....」
花陽「それで、何度も遊んで行くうちに、友達もたくさん出来て、自分に自信が持てるようになったの」
凛「.......まるで、凛みたいだね」
花陽「え?」
凛「凛も、花陽ちゃんに話しかけて貰えて、一緒にお昼ご飯を食べて、何度もお喋りしていくうちに、自分に自信がついて、友達もたくさん出来た」
凛「花陽ちゃん、本当に感謝してるよ、ありがとう」
花陽「ほ、本当に?そう思ってるの?」
凛「うん!」
花陽「じゃあ私、あの子みたいになれたってことかな?」
凛「その子がどんな人なのかは分からないけど、私にとって花陽ちゃんは凄い、憧れの人だよ!」
花陽「凛ちゃん.....」
凛「だから、これからもよろしくね?花陽ちゃん!」
花陽「うん!よろしくねっ!凛ちゃん!」
トリップは投下の始めだけ付けることにしました。
今日は投下できそうにないので、悪しからず。
発 者 同 . 。_ ____ 争
生 同 .じ . /´ | (ゝ___) い
.し 士 .レ .__/'r-┴<ゝi,,ノ ro、 は、
.な で .ベ ∠ゝ (ゝ.//` ./`| }⌒j
.い し .ル } ⌒ /`ヽ、_∠l,ノ ・ヽ´
.! ! か の / ´..:.} >、、___, .r、 ソ、`\
/ ..:.:.} / |∨ ` ̄
/ ..:.:./ | 丶
/ _、 ..:.:.:.{ .{.:.:. \
{ ..:Y .ゝ、 {.:.:.:.:. ヽ
|、 ..:/ 丿 .:〉 >.- ⌒ . ヽ
/ {. ..:./ ソ ..:./ .( ..:.:.:` ..:}
./..:.:}.:.:./ ヘ、 ..:./ .\ ..:.:r_,ノ、.:.:}
./..:.:/|.:/ {.:./ X.:.:}.} X X
/..:.:/ .}.:| }:/ .Y丶ヽ Y.:Y
. __/.:/ { } 《.〈、 _,,__>.:》丶 Y.:\
/.:.:.:.:.::/ !.:.:ゝ ゝ.:. ̄ヾ ´:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ \.: ̄>
言い訳は色々あるけれど。
とにかく投下
花陽「人参、じゃがいも、玉ねぎ....こんなものかな?凛ちゃんはまだ食べたいものある?」
凛「お肉!」
花陽「それはもう買ったよ?」
凛「もっとたーべーたーいー!」
花陽「もーう.....わかったよ。今日はお肉大盛りカレーにしようね」
凛「やったぁー!カレー♪カレー♪」
花陽「あとは飲み物買ったら帰れるね。凛ちゃん、取ってきてくれる?」
凛「了解しました!行ってきまーす!」
タッタッタッタ....
今日は凛ちゃんのお家でお泊りです。
生憎、ご両親の帰宅が遅いらしく、せっかくなので今日の夕飯は私が作ることになりました。
あとはもう買うものはないかな....?
あれは....おにぎり!
花陽「夜更かし用の夜食におにぎり....いやいや!それは乙女にとっての禁断の果実、一度手にしたら逃れることは.....」
凛「なにしてるの?」
花陽「ひゃあ!!」
凛「あ!またおにぎり買おうとしてる~、今日はせっかくのカレーなんだから我慢しようよ~.....それとも、またダイエットする?」
花陽「う、うぅ~....ごめんなさい。.....ってあれ?凛ちゃん。その手に持っているのはなにかな?」
凛「え?!いや、これは.....夜食にどうかなぁ.....って」テヘ
凛ちゃんは両手いっぱいにお菓子の袋を持ってきていた。
花陽「もう!そんなにお菓子持ってきたら太るよ!私も食べたい!」
凛「凛は太らないからいいんだも~ん♪」
花陽「うぅ~.....ズルい.....」
凛「.....もう仕方ないなぁ~、明日一緒に走ってあげるよ!」
花陽「凛ちゃん.....ありがとう」ウルウル
凛「ふっ、私も随分と甘くなったもんだぜ」キラッ
花陽「梅とー鮭とー......ハッ!明太子がない......うう....やはり自分で作るのが得策か.....しかし時間とコストが.....」ブツブツ
凛「........聞いてないよねぇ」
花陽「凛ちゃんの家ということはいつも使っている道具は使えない....いや、私の実力はそんなものじゃないはず.....いや、う~ん.....」
凛「花陽ちゃ~ん、早く帰ろーよー」
花陽「待ってください!今考え中なんです!」
凛「あ、はい」
花陽「市販のおにぎりと手作りの味とコストと手間を考えると....ふむ....ここは思い切って.....」
花陽「凛ちゃん!」
凛「あ、はい」
花陽「これで先にお会計を済ませておいてください!私は最速でおにぎりの材料を集めます!」
凛「あ、はい」
花陽「出入り口付近で落ち合いましょう!それでは!」ビューン
凛「.......こんな花陽ちゃんも好きだよ.....」
凛「あ、雨.....」
スーパーから出て、しばらく歩いていると、ぽつぽつと雨が降ってきました。
凛「天気予報に雨マークついてたっけ?」
花陽「雨マークは夜中だったかな?」
そう話している間に、雨はぽつぽつからざーざーに変わっていきました。
花陽「ひゃぁー!凛ちゃん走ろう?!」
凛「買い物袋は任せて!」
花陽「ありがとう!行こう!」
家に着いたころには、本降りになっていて、走って良かったなと思いました。
凛「うーん、夜は嵐になりそうだって....お父さんたち帰ってこられるのかな?」
花陽「たしかに、私たちだけじゃ不安だよね」
凛「大丈夫だよ!帰ってこられなくても、凛がいるから安心!」
花陽「うふふ、それじゃあご飯作っちゃうね?凛ちゃんはテレビでも見てて?」
凛「えー!凛もてーつーだーうー!」
花陽「えっ?!あはは.....手伝ってくれるのは嬉しいけど....これくらいだったら一人で作ったほうが早いかなぁー?って...」
凛「えー、でもでも!皮むきくらいやりたーい!」
花陽「うっ.....そう!今日は凛ちゃんの家にお泊りさせてもらうわけだから!凛ちゃんがお手伝いしちゃうとお礼にならないからね?ね!」
凛「ん~!わかった!」
危ない危ない.....この間、家庭科の授業でハンバーグをジェル状のなにかにしたことは忘れられないよ....
凛「でも、テレビ見ないで料理作ってる花陽ちゃん見てる!」
花陽「そ、それは恥ずかしいかなっ」////
それからしばらくして、凛ちゃんのお父さんから、今日は二人とも、帰って来られないとの電話が来た。
凛「これで少しぐらい騒いでも怒られないね!」
花陽「えぇ!?そこなの?それに、お姉さんたちがいるでしょ?」
凛「お姉ちゃんたちも今日は友達の家に泊まるって!」
花陽「え、じゃあ....」
凛「そう....今日、この家は....」
凛「二人きりだよ?」ニコッ
花陽「」
花陽「」
花陽「」/////
凛「あー!赤くなったー!花陽ちゃん、今なにを想像したのかなー?」ニヤニヤ
花陽「べ、別に!なにも想像してないよ!」
凛「ホントかなぁー?花陽ちゃんてば意外とムッツリだからなー?」ニヤニヤ
花陽「そんなことないよ!もう!早くご飯食べよう!」
凛「え?もうできたの?」
花陽「あとは盛り付けるだけだから、お皿用意してくれる?」
凛「了解!」ビシッ
花陽「ふぅ.....」
凛「......二人きり」ボソ
花陽「あぅ.....」//////
一応言っておきますが、このスレは【非エロ】です。百合は期待しないでください、まず>>1に百合は書けません。
さて、糾弾は受け付けます。全てに謝罪しましょう。
はやく更新しろよ
その前に言い訳はよ
何はともあれ書いてくれてありがとう
sageもできないやつがレスするんじゃない
>>1はよくこんな中書いてくれたな ありがとう
>>167申し訳ありませんでした。
>>168全く筆が進まなかった。オチまで辿り着かせるための文章力がないことに絶望した。それでやる気なくした。あと現実で定期試験が攻めてきてた。
>>169こちらこそ読んでくれてありがとうございます。
>>170こうなったのは、私が失踪したのが原因ですので、100%私が悪いです。
凛「ふぅ....お腹いっぱいだぁー」
花陽「凛ちゃん5皿も食べたもんねー、あ、デザートあるよ?」
凛「ありがとう、花陽ちゃんそれ6皿目じゃん、まだ食べるの?」
花陽「白米が美味しくて」////
花陽「でもそろそろご馳走様しようかな」
凛「それならお風呂洗っておいたから入りなよ!」
花陽「え!いいよ、凛ちゃん先に入りなよ!」
凛「お客様に残り湯を使わせるわけにはいきません!」
花陽「いやいや!泊めてもらってるのに、お風呂まで....凛ちゃんがお風呂に入ってる間に、お皿洗っちゃいたいし」
凛「それこそ凛がやるもん!」
花陽「私がやります!」
「「んん~~~!!」」
凛「........一緒に入る?」
花陽「ふぇ?!」
凛「いや、二人でパパーっとお皿片付けちゃって、せっかくだから二人で入ろうよ!」
花陽「え、いや、でも......恥ずかしい」////
凛「なにを恥ずかしいがるのかなー?女の子同士なんだし、大丈夫だよ!」
花陽「そ、それはそうだけど~.....」
凛「.......花陽ちゃんは、凛と一緒は嫌?」ウルウル
花陽「うっ....」
凛「花陽ちゃんとの初めてのお泊り、凄く楽しみだったのになぁ~」イジイジ
花陽「う、うっ.....」
凛「はあぁ....花陽ちゃんは、ホントは凛と一緒は嫌だったんだ....はぁ....」イジイジイジ
花陽「う、う、うぅ.....」
凛「凛は花陽ちゃんと一緒にいて凄く楽しかったけど、花陽ちゃんは違うのか....はぁ....」イジイジイジイジ
花陽「う、う、う、うぅ..........わ、わかりました」
凛「ホント!?」パァッ
花陽「早く片付けて入ろう?デザートはお風呂上がってからね」
凛「やったー!お風呂♪お風呂♪花陽ちゃんとお風呂♪」
花陽「ふふっ、もちろん私も楽しみだったよ。凛ちゃん」
凛「花陽ちゃーん、はやくおいでよー!」
花陽「ちょ、ちょっと待ってぇー....」
私はお風呂の中から、脱衣所でモジモジしているであろう花陽ちゃんに呼びかけた。
凛「もーう!そんなに恥ずかしがることないでしょ!」
服を脱ぐ時も、服を脱いでいるところを見られたくないとかで、私がお風呂場に入ってから脱ぎ始めた。
そんなに凛に裸を見られたくないのかな?
花陽「家族以外とお風呂に入るの、初めてで.....緊張しちゃって」
それでもドアには肌色のシルエットが浮かび上がっていて、ちゃんと一緒に入る気ではいてくれてるんだなぁ、と少し嬉しい
凛「早くしてくれないと、凛、風邪引いちゃうよー」
花陽「.....よし!行きます!........やっぱりバスタオル巻いてもいい?」
凛「イミワカンナイ!」
花陽「ご、ごめんなさい......せめてハンドタオルで....」
凛「オコトワリシマス」
花陽「さっきから真姫ちゃんのモノマネしてるのはなんで?」
緊張をほぐそうと頑張ってはみたんだけど、どうやら失敗のようだ
凛「もう!開けるよ!」
花陽「ひぃっ!待って!」
私は強引に内側からドアを開けた
凛「あ......」
花陽「うぅぅ......」////
ドアを開けるとそこは天国だった。
透き通るような白い肌に、細く綺麗な足。
ほどよくくびれたウエストが身の美しさを引き立たせ、豊満なバストに目を奪われる。
頬をほのかに赤く染め、私を見つめる姿はまさに、
天使.....
花陽「凛ちゃん?」
凛「.....はっ!」
一瞬停止してしまった思考を必死で回転させる
これは非常にまずいかもしれない....あんまり見てると....
凛「は、早く入ろうよ!もう10分も経っちゃってるんだよ!?」
私はすぐに花陽ちゃんに背を向け、お風呂場に戻った
花陽「う、うん......ごめんなさい」
後ろでションボリしている花陽ちゃんに、キツく言ってしまったことを後悔する
でも、仕方ないんだ
こんなに真っ赤になった顔を見られるわけにはいかないから
花陽「うんしょっ、うんしょっ、痒いところはないですかぁー?」
凛「あぁ~、気持ちいいよぉ~」
あれからまた一悶着あった後、泊めてもらったお礼に.....とかで花陽ちゃんが頭と背中を洗ってくれていた
凛「花陽ちゃん、身体洗うの上手だね」
花陽「そう?お父さんにたまにしてあげてたからかなぁ?」
凛「洗って欲しいところを的確に突いてくるというか、あぁ~きもちいぃ~~」
花陽「凛ちゃんの声、お父さんみたいっ」
凛「えっ?!それはショック....」
花陽「うふふっ冗談だよぉ」
凛「もぉ~イジワル~!もう/交代だよ!」
花陽「それじゃあ流すね?」シャー
凛「ハイ終わり!花陽ちゃん!座って座って~」
花陽「それじゃあお願いします」
凛「凛にお任せ!」
凛「うふふぅ~お客さん~痒いところはありませんかぁ~?」
花陽「ふぁっ!りんっ....ちゃん....手つきがっいやらしいああっ!」
凛「ぐふふっ、お客さんの立派なお餅もしっかりほぐしてあげないと」ワシワシ
花陽「ひゃあ!!ま、前はやめっ、だ、ダレカタスケテェー!!」
花陽「グスン....もうお嫁にいけません....」
凛「そのときは凛がお嫁にもらってあげるから、安心して?」
花陽「えっ?」
凛「花陽」キラキラ
花陽「凛....ちゃん....」ドキドキ
えんだぁあああああああああ!!
このSSまとめへのコメント
頑張ってくださーい!
面白くなって来ましたね♪
凛ちゃんは意識不明の重体。
花陽が思い出した時に目が覚める…的な
面白いけど凛ちゃんこんなににゃーにゃー言わないぜ…………
続けてください
面白い
ただ一年生はひとクラスじゃなかったか?
早く続きを
凛ちゃんはエロくないっす
え?おわり?
続きを願います
すばらしー
続きがみたいです!!
多分スレでめっちゃディスられたんだろうな可哀想に
中盤までクソ面白かっただけに尻切れになったのが残念