サシャ「傲慢な貴族風」(131)

エレン「早速ですがベルトルトをぶん殴って拉致しました」

エレン「ということで、ベルトルト巨人化してくれ」

ベルトルト「待とうか」

エレン「なに?」

ベルトルト「なんで僕が巨人だと思うんだ?」

エレン「そんなの簡単だよ。壊した壁をすり抜けた人間に、ミカサしか判別できない香水が振りかかる仕掛けをしといた」

ベルトルト「なんだって……」

エレン「そして、それがベルトルトからプンプンしてるらしいからな」

ベルトルト「君はコニーと大差無い馬鹿のはずじゃ……」

エレン「別に悪いようにはしないって」

ベルトルト「馬鹿にするなよ……これでも僕は戦士なんだ」

エレン「良いけど、ライナーが死ぬぞ?」

ベルトルト「……」ピクッ

エレン「ジャンが死ぬぞ」

ベルトルト「……」

エレン「なるほど。鎧の巨人はライナーか」

ベルトルト「!?」

エレン「巨人化の特徴だよ。根本的に人型の時の容姿の面影があるんだよ」

エレン「トーマスが死んだ今、ジャンかライナーのどちらかだと、ね」

ベルトルト「……くっ!」

ミカサ「ということでライナーを連れてきた」

ライナー「なんだいきなり!ベルトルトがなぜ縛られているんだ!」

エレン「やぁ、鎧の巨人」

ライナー「なに!?」

エレン「もうわかってるんだよ。そしてお前ら二人以外の仲間も既にミカサが地下に捕らえてる」

ライナー「なに!?アニもか!」

ベルトルト「ライナー!それは罠だ!」

エレン「なるほど。アニも巨人化出来たのか」

エレン「二人だけとは思わずにカマをかけてみたら思わぬ収穫だな」

アルミン「ということでアニを連れて来たよ」

アニ「私に用ってなに?」

エレン「ようこそ、三人目の巨人さん」

アニ「……!?」

エレン「座れよ」

アニ「……」

ライナー「すまん……俺のせいなんだ……」

ベルトルト「いや僕達だ」

エレン「そんなにビクビクしないでも良いんだって」

エレン「たださ、俺は焼肉がやりたいだけなんだよ」

エレン「手伝ってくれたら、普通に見逃してやるからさ」

ベルトルト「……焼肉だと?」

エレン「焼肉だよ」

ベルトルト「……君達人類には僕達が憎いはずじゃないのか」

エレン「えっ?別に」

エレン「だって俺、ウォール・ローゼ内に住んでるし」

ミカサ「私貴族ー」

アルミン「僕ボンボンー」

エレン「というわけで、焼肉に協力してくれるだろ?」

ベルトルト「こんな奴らに協力なんか」

ライナー「いや、ここは協力したほうが良い気がする」

アニ「……仕方ないね」

ライナー「壁外で牛狩って来たけど」

アニ「同じく豚を狩って来たけど」

エレン「ご苦労さん。捌いて」

アニ「えっ」

エレン「さっさとやれよ」

ライナー「俺がやるよ……」

モ゛ー グサッ ザクザク ゴリゴリ ブヒィィィ ドスッ ザクザク

エレン「よろしい」

エレン「んじゃ、ベルトルトそこに寝転がって巨人化しろよ」

ベルトルト「……くそ!」ガリッ

エレン「アハハハ!一回やってみたかったんだよな!巨人焼肉!」

あ、アニたちを捌くんじゃないんですね

>>7グロは無いですよ。

ミカサ「油は?」

エレン「豚肉で出るだろ」

アルミン「そうだね」

ベルトルト(屈辱だ!家畜の肉を貼り付けられるなんて……)

ジュウウウウウウウ

エレン「おい、野菜とかは?」

ライナー「……ありますけど」

エレン「ご苦労、切って出して」

ライナー「へい」

ザクザク トントン ザクザク

アニ(素直すぎるよライナー)

ミカサ「アウトドア焼肉!」

アルミン「あっ、ネギもね」

ライナー「へい……」

ジュウウウウウウ ココカラアップ

ミカサ「エレン焼けた」

エレン「おう!ヨダレがヤバい」

アルミン「君達も食べれば?」

ライナー「いや……」

エレン「ノリが悪い奴らだな」

アルミン「これだから巨人は空気読めないんだよね」

エレン「だよな」ガツガツ

ミカサ「豚肉が焼けた」モグモグ

ベルトルト(美味そうに食うな)

ライナー(美味そう)

アニ(ホルモン……ネギタン塩)

エレン「ちょっ!普通にうめぇ!」ガツガツガツ

ミカサ「お肉力が凄い。これは凄凄い。これは凄い」パクパクモグモグ

アルミン「お肉とか久しぶりだから凄く美味しい!」ガツガツガツ

――――

ライナー「こいつらは満腹か?」

アニ「満腹でしょ」

ライナー「ならやることは1つだな」

アニ「1つだね」

エレン「アルミンつまようじくれよ」ゲフゥ

アルミン「はい」

エレン「おう」

ミカサ「エレンがおじさんくさい」

ベルトルト「……」ググッ トゥッ プチッ

ライナー「スッキリしたか」

ベルトルト「ああスッキリした」

アニ「じゃあやろうか」

その日人類は滅んだ。

ツギデスヨ!

クリスタ「危険冒しても食べたい焼肉がここにある!!」

クリスタ「巨人焼肉屋元祖!ベルトル亭へ今すぐレッツゴー!」


サシャ「はいカーット!」

一同「お疲れさまでしたー」

サシャ「私が考えた傲慢な貴族風cmどうでしたか?」

サシャ「ちょっとシリアスからのバカらしさがコンセプトなんですけど」

ライナー「いんじゃね?」

エレン「肉食えたしなんでもいいよ」

ミカサ「満腹」

アルミン「お腹いっぱいだよ」

ベルトルト「ちょっと僕の店のprなんだから真面目に考えてよ!?」

お昼ご飯だから中断。

あと適当にキャラクターが焼肉食べるシーン書いてくゆるいss。

見てる人いるかわかんないけど、出てほしいキャラクター書いてくれたら嬉しいかもです。

これは釣りシリーズ

ライナー「考えたけどさぁ、どうせ壁外から牛とか豚とかは狩ってきて、材料費ほぼタダなんだから客少なくても金になるだろ?」

ベルトルト「そ、それはそうだけどさ」

ベルトルト「せっかくクリスタとかアニが手伝ってくれるからには、壁内一位の焼肉屋になりたいじゃないか」

ライナー「そりゃまぁ……」チラッ

クリスタ「サシャ、私がエプロン姿でセリフ言わなくても良いんじゃ」

ライナー(可愛い)

ベルトルト(表情がゆるみきってんなぁ)

サシャ「cmにはインパクトですよ!まぁ前半はカットで貪るように食べてる三人とクリスタのセリフだけで行きましょう」

アニ(えぇ……)

ライナー(カットかよ)

クリスタ「わかっ「異議あり!!」

サシャ「なんですかユミル?」

ユミル「そんなcm流れたらクリスタの知名度がまた上がるだろ!」

ユミル「釣り大会とかので、変な連中から言い寄られたりしたんだぞ!?」

ライナー「なんだと!?」

クリスタ「それはユミルもでしょ」

ユミル「……」フイッ

サシャ「あら、二人もですか?私もですよ」

ライナー「それは意外だ」

ベルトルト「見た目は良いよ。見た目は」

サシャ「そこ!!」

ユミル「まぁ、つーわけでcmは白紙にしろ」

サシャ「えー」

ユミル「だいたい焼肉屋なら味と値段で勝負するもんだろ」

ベルトルト「あーん」スッ

ユミル「は?」

ベルトルト「味見味見」

ユミル「あーんて……」

クリスタ(照れてる)

ライナー(照れてんな)

サシャ(お腹空いた)

ベルトルト「はやく食べて」

ユミル「……あむ」モグモグ

ベルトルト「どう?」

ユミル「……」

ベルトルト「感想は?」

ユミル「美味しいよ!」

ベルトルト「ちなみに料金表」スッ

ユミル「訓練兵の給金でもいける+食べ放題飲み放題コースもあるだと……」

ベルトルト「……」ニヤリッ

ユミル「参った」

ライナー(なんの対決だよ)

サシャ(お肉の塊が目の前に……早く食べたいです)

>>16その世界観です。

バイトなので夜か明日更新します。レスで提案頂いたのは組み込んでいきます。

あんまり書けてないけど投下していきます。

ベルトルト「反対意見出してたユミルも陥落したし、予定を進めて行こうか」

サシャ「待ってました!!」

ユミル「また巨人化すんのか?」

ベルトルト「まさか、あれはインパクトの為の演出だよ……ちゃんと駐屯兵団に営業許可貰った店舗があるよ」

ユミル「そりゃそうか」

ベルトルト「川が近くだから野外テーブルも用意してるけどね」

ユミル「ふーん、気合い入ってんだな」

ベルトルト「やるからにはね」

ベルトルト「さぁ、クリスタ、アニ、ミカサ、ライナー、エレン準備を手伝って」

アルミン「あれ?二人ともベルトルトのお店で働くの?」

エレン「バイトだ。ミカサとの内地旅行費用もいるし」

ミカサ「二人で頑張る」

アルミン「そうなんだ」

アルミン(おじいちゃん、親友二人が遠いです)

ユミル「……おい、ライナーも働くのか?」

ライナー「ん?おぉ、仕入れ中心だがな」

ユミル(……ライナーとクリスタが一緒に働くのはなんか気に食わん)

ユミル「なぁ、ベルトルさん私も雇ってくんね?」

ベルトルト「えっ、それは助かるけどどうして?」

ユミル「まぁ、いいじゃないか。ほら支度しないとサシャが生肉に喰い付くぞ」

ベルトルト「まさかそれは……」

サシャ「肉喰う故に我在り肉喰う肉喰う肉喰う肉喰う」

ベルトルト「よし、てきぱき行こう」

ライナー「ベルトルトが店長らしくやってるな」

アニ「そうだね。その皿こっちに頂戴」

ライナー「おう」

ベルトルト「あとは他の皆も呼んでるから、そういえば塩とか大丈夫だったかな……」

ユミル「よく見ればこの保管庫異様に調味料類が充実してんな」

ベルトルト「あぁ、これもほとんどライナーが仕入れてくれたんだよ」

ユミル「まじかよ。それにしたって相当な元手がかかってるだろ?」

ライナー「そうでも無いぞ。自慢じゃないが交渉は得意でな。内地の商人や憲兵に協力したりしてな」

ユミル「脅したの間違いじゃないのか?」

ライナー「まさか!俺は兵士だぞ?そうだなぁ……」

――ライナー回想――

ベルトルト「肉とかは壁外からでなんとかなるけど調味料とかはどうしようか」

ライナー「内地から仕入れるしかないだろ?」

ベルトルト「でも大量となると資金がね」

ライナー「よし!俺内地に行ってくる」

ベルトルト「巨人化で?」

ライナー「その方が顔パスだからな」

ベルトルト「あぁ……そうだったね」

ライナー「じゃあ行ってくる」

ガリッ カッ

ベルトルト「人踏まないようにねー」

――ウォール・ローゼ――

ライナー「やっぱり巨人化はえぇな」

グスタフ「司令鎧の巨人が走ってます!!」

ピクシス「またなにかイベントでもやるんじゃろ。牛配りにきてくれんかのぅ」

ライナー「しまった。ビラでも持ってくれば宣伝出来たな、うっかりしてたぜ」

アンカ「鎧の巨人はウォール・シーナの方に向かって行きました」

ピクシス「なんじゃ今回はワシらに用は無かったんじゃな」

アンカ「そうみたいですね」

――ウォール・シーナ――

ライナー「到着」

ライナー「商人どこかな」ズシンズシン

マルロ「団長また鎧の巨人です!!」

ナイル「またか……レオンハート!お前知り合いなら注意しろ!?」

アニ「すみません。ぶん殴って来ます」

ヒッチ「修羅場ってやつー?ウケるー」

アニ(巻き添えで踏み潰してくれないかな)

ライナー「おっ、商人らしい人発見」ズシンズシン

商人「ひいいいいいい!!」

ライナー「すみません」

商人「はい」

ライナー「調味料とかを大量に仕入れたいんだが」

商人(えっ、巨人が?てか喋るのかよ)

商人「大量になるとそれは大金が必要ですよ?」

ライナー「こんなもんで」スッ

商人「旦那そりゃ無理だ」

ライナー「じゃあこんなもんで」スッ

商人「話になんねぇ」

ライナー「ぐぬぬ」

町娘(やだあの商人カッコいい///巨人と対等にやり取りしてる)

町人(いつからここは大通りで巨人と商人が交渉するようになったんだろうか)

ライナー「ウォォォォォォォ!!」

商人「お、脅す気ですか……だが商人としてそんなもんに屈しませんよ!!」

ライナー「すみません。癖です」

商人「あっ、そうですか」

ライナー「資金厳しいので他の手段は無いかな」

商人「物々交換とかですか?」

ライナー「もしくは巨人パワーで解決できそうな?」

商人「なるほど。そういえば窃盗団に困ってるといえば困ってるんですよね」

ライナー「それだ!よし潰してくる」

商人「地図書きますね」

ライナー「ありがとう」

商人「ではお願いします」

ライナー「はい」

ダダダダダダダッ

――盗賊アジト――

ライナー「よしここだ。すみません」コンコン

盗賊「あぁん!?ここがどこかわかってんの……」

ライナー「こんにちわ。とりあえず皆出てきてくれる?」

盗賊「あ、はい」

盗賊「皆ー巨人来たからやべーから外でろー」

盗賊ボス「巨人ごときなんぼのもんじゃい!!」

ライナー「全員出た?」

盗賊「はい」

盗賊ボス「俺は立体機動使えるし弱点知ってんだぜ!!くらえやぁぁぁ!!」パシュッ ヒュン

ライナー「じゃあ砦壊しまーす」

カキーン

ライナー「ライナァァァァァタッコォォォォォォ!!」

ドゴォォォォォン

ライナー「……」カハァ

盗賊ボス「よし、俺大人しく捕まるわ」

盗賊「そっすね」

――――

ライナー「退治しました」

アニ「……あんたなにやってんの」

ライナー「おっ、アニじゃないか。こいつらよろしくな」

アニ「窃盗団は良いんだけど何しに内地に来たの」

ライナー「ベルトルトの焼肉屋の材料を仕入れに」

アニ「……あとでちゃんと聞くから早く帰って」

ライナー「なんだよ!邪魔者みたいに!!」

アニ「……」

商人「いやー助かりました。これで困ることは無くなりますし優遇させてもらいます」

ライナー「ラッキー!じゃあウォール・ローゼにオープンするベルトル亭によろしく」

商人「わかりました」

ライナー「よし帰る!!」ダダッ

アニ「マジでなんなの」

ライナー「……という俺の武勇伝がベルトル亭の調味料事情を支えてんだぜ」

ユミル「長いし、お前何でそんな遠足感覚で巨人化して走り回ってんの!?」

ライナー「……」オロオロ

ユミル「なんで俺怒られてんの?みたいな顔してデカイ図体の男がオロオロすんなよ!」

ライナー「ユミルが恐い」

ユミル「常識的に無いだろうが!それにさも平然と慣れてる周りもビックリだわ」

ライナー「……」シュン

ベルトルト「まぁまぁ……」

ユミル「まぁ、少しは自重することだな」

ライナー「……」シュン

クリスタ「準備出来たし皆来たよー、あれ?ライナーどうしたの?」

ユミル「そいつはバカだから反省中だよ」

クリスタ「またユミルはそんなこと言って……ライナーはバカじゃないよ?」

ライナー「ハハッ、当たり前だろう。次席卒業だぜ?さぁ、行こうかクリスタ」

クリスタ「えっ、うん」

ユミル「……あの野郎、いつかシメてやる」

ベルトルト(ユミルが恐いです)

ベルトルト「やぁ、皆来てくれてありがとう」

コニー「店広いな!ベルトルト頑張れよ」

マルコ「誘ってくれてありがとうね」

フランツ「お邪魔するね」

ベルトルト「104期はほとんど誘ったんだけど、都合がつかない人もいたから来てくれたのは嬉しいよ」

ミーナ「アニのエプロン姿新鮮だね」

ハンナ「ミカサも似合ってる」

アニ「あ、ありがとう」

ミカサ「もうエレンのお嫁さんとしてエプロン姿もしっくり来てるなんて///」

アニ(どんな耳してるんだろう)

ベルトルト「全員席に着いたみたいだから始めようか」

一同「おぉぉぉぉ!!」

ベルトルト「では、今日は開店記念と同期会を兼ねて満腹になって帰ってください!」

一同「おぉぉぉ!ベルトルト太っ腹!!」

ジャン「おっしゃ!今日は食うぞ!!」

コニー「肉だ!肉!!」

サシャ「ま、まずは牛肉から……いや、豚肉から……」

ミーナ「ははは……沢山あるみたいだし好きなのから食べなよ」

サシャ「では牛肉からいきます!!」

――――

クリスタ「ジャン達の所、ホルモンにタン塩、鳥軟骨串各3人前追加で!!」

アニ「フランツ達の所はハラミ2人前追加で」

ミカサ「サシャ達の所はカルビ6人前追加」

ユミル「……さすがに皆よく食うな」テキパキ

ベルトルト「そりゃ、皆肉なんてほとんど食べる機会無いから」テキパキ

ライナー「ジャン、フランツのとこ出来たぞ!」

クリスタ「はーい」

アニ「はい」

ベルトルト「皆初めてだけどテキパキ動けるもんだね」

ハンナ「はいフランツあーん」

フランツ「あーん」パクッ モグモグ

ハンナ「美味しい?」

フランツ「美味しいよ!ハンナが焼いてくれたから何倍も美味しい」

ハンナ「良かった///」

アニ(うわぁ……桃色空間だよ)

アニ「お、お待たせしました。ハラミ2人前です」

ハンナ「あ、アニありがとう」

アニ「ごゆっくり……」

フランツ「ありがとう、アニ」

アニ(……まさかカップル達が来る度にこんな感じなの?)

クリスタ「お待たせしました!」

ジャン「おっ、サンキュー。おいマルコそっち広げろよ」

マルコ「そうだね」ササッ

ジャン「よし、もらうわ。軟骨はアルミンの方な」

アルミン「あっ、うん。もらうね」

クリスタ「以上だね。また足りなかったら呼んでね」

ジャン「おう」

アルミン「クリスタも頑張ってね」

クリスタ「うん!沢山食べてね」ニコッ

アルミン(可愛い……殺気!?)

ユミル(……)ジーッ

ライナー「サシャんとこの出来たぞ!」

ミカサ「はい」

ユミル「サシャの所ミーナとコニーだけじゃなかったか?」

ライナー「サシャが4人前ってことだろ!なんか皆の食いっぷり良いとテンション上がるよな!?」

ユミル「はいはい、バカバカ」

ライナー「……」シュン

ベルトルト「……結構繊細だからあまり虐めないであげてよ」ボソッ

ユミル「いじめって……あんな図体して繊細ってどうなんだよ」ボソッ

ライナー「……聞こえてる」グスン

ミカサ「お待ちどう」

サシャ「うひゃっほい!!来ましたよカルビですよ!」

コニー「いやまだ肉はあるわけだが……」

ジュゥゥゥゥゥ

ミーナ「あっ、豚バラ焼けた」スッ パクッ

ミーナ(やっぱり塩コショウのシンプルさが好き)モグモグ

ミカサ「置き終わった。また足りなくなったら呼んで」

コニー「あぁ、あっ、ロース焼けてるわ」スッ モグモグ

コニー「うめぇ……やっぱり肉ってスゲーわ」

サシャ「むふふ、焼きますよ!カルビを焼きますよ!!」

スッ ジュゥゥゥゥゥ!

サシャ「まっだかなまっだかなー」

コニー「お前なんでカルビを囲いみたいに置いて焼いてんの?」

サシャ「よく気づきましたねコニー!これは鉄壁のウォール・カルビですよ!」

ジュゥゥゥゥゥ

コニー「……じゃあ焼いても食えないじゃん」

サシャ「あぁ!!どうしましょうコニー!?」

コニー「いや、普通に食えよ」

サシャ「ですよね」

コニー(一瞬可愛いと思ったがやっぱりバカだった)

ミーナ(茶番だなぁ、ロース焼けた)スッ モグモグ

ミーナ「美味しい」

ジュゥゥゥゥゥ

サシャ「き、来ました!カルビが焼けました!!」

コニー「食えよ、こげたら台無しだろ」モグモグ

サシャ「サシャ・ブラウス!ウォール・カルビを攻略します!!」

ガバッ

コニー「お前一気に5枚だと!?贅沢にも程があるだろ!」

サシャ「やりたかったんです!」ハムッ モグモグモグモグ

コニー「……」ゴクリッ

サシャ「……あはははは!もうなんなんですかこれ!美味しすぎますよ!あははは」ペシペシッ

コニー「いや、なんで肩を叩くんだ……」

ミーナ(いるわーこういう子いるわー)

中断。あともゆるくいく。

レスありがとうございます。まだ終わってないけど区切れたので投下します。

ジャン「おい、焼けてんぞ」

マルコ「わるいわるい」スッ モグモグ

ジャン「せっかく美味い肉なんだから焦がしたら勿体ねーだろ」スッ モグモグ

マルコ「そうだな」モグモグ

アルミン「二人は仲が良いね。軟骨焼けた」ヒョイッ コリコリ

ジャン「別にそれほどでもなぁ、焼けたな」スッ モグモグ

マルコ「二人こそ今は一緒に働いてるから仲良いんじゃないのか?」

ジュゥゥ パチパチ

ジャン「まぁ、雇ってもらってる身だからなぁ」

アルミン「そういうのは気にしてないけど」モグモグ

マルコ「そういうもんなんだ。あっ、野菜もらう」スッ

アルミン「あっ、そっち寄せるね。それにジャンは同期だしね。あと最近は店も忙しいけどエレンとミカサと別行動が多いから」

マルコ「ありがと。なるほどそういえば映画効果は?」

ジャン「あったぞ。ミカサとか今はアニとユミルのも売上げ伸びだしな。肉食え肉」

ジュゥゥ ジュゥゥゥゥ

マルコ「そうなのか、食べてるって」

ジャン「意外だろ!?あの二人だぜ?物好きもいるもんだよな」

アルミン「!」モグモグ

マルコ「!」モグモグ

ジャン「そういえば、アニと言えば訓練兵時代に面白いとこに出くわしたことがあってよ」

アルミン「へ、へぇ……」

ジャン「聞きたいか!?口止めされてたけど昔のことだしなぁ」

アニ「……」ツンツン

ジャン「なんだよ?」

アニ「……」

ジャン「……」

アニ「注文ありますか?」

ジャン「ごめんなさい……言いませんから……」

アニ「……」スタスタ

ジャン「恐かった」

アルミン「背後に気付かないジャンが悪いかな……」

マルコ「あれは仕留める時の眼光だったね」

ジャン「食うか」

アルミン「そうだね」

マルコ「うん」

ジュゥゥゥゥゥ ジュジュゥ

ジャン「でもあんな恐ろしい女でも映画効果で売上げてるんだよな」スッ モグモグ

マルコ「ジャンはミカサしか目に入ってないだけで104期女性陣は可愛いよ」モグモグ

アルミン「それは確かにね。あっ、焼けた」スッ モグモグ

――――

ライナー「だいぶ落ち着いて来たし、そろそろあれやるか?」

ベルトルト「ライナー……君タイミングを見計らっていただろ」

ライナー「そんなことはないぞ!?」

ベルトルト「まぁ良いけど」

ユミル「なんかやんのか?」

ベルトルト「店の試験的な遊び心だよ」

ユミル「?」

ライナー「準備するからユミル大皿とってくれ」

ユミル「大皿か?これで良いのか?」

ライナー「それでいいぞ」

ユミル「ほらよ」

ライナー「おう」

ライナー「よし完成だ!!」

ベルトルト「どのくらい用意したの?」

ライナー「誰が挑戦するかわからんから一応6キロだな」

ベルトルト「6キロ!?」

ライナー「念のためって言うだろ?」

ベルトルト「そんなに居るわけないだろ……」

ライナー「まぁまぁ!余ったらそこらへんの駐屯兵に配っとけば営業も円満だろ」

ベルトルト「意外と腹黒いよね」

ライナー「色々な商売やって来たからな。まっ、さっさとやろうぜ!」

ライナー「ちゅうもぉぉぉぉぉく!!」

ユミル「うるせぇよ」

アニ「聞こえるよ」

ベルトルト「普通にやればいいのに」

ライナー「……」シュン

ベルトルト「メンタル弱いなぁ。えーっと今からイベントみたいな物をやりたいと思います」

サシャ「なんでしょう?」モグモグ

コニー「……お前の胃袋謎だわ」

ミーナ「お腹ぱんぱんだよ」ケプッ

サシャ「まだまだあるじゃないですか勿体無い!」

コニー「食え食え」

ベルトルト「これから営業していくに当たって売りになるかなって感じなんだけど」

ベルトルト「ここにあるカルビ1.5キロを30分以内に食べきれたら、普段は一食分無料」

サシャ「なんですと!?」

ベルトルト「今日はそうだな……半額クーポンを配布するってのでどうかな」

アルミン「ベルトルト太っ腹だなぁ」モグモグ

ジャン「身長たけぇだけじゃなかったな」モグモグ

ベルトルト「挑戦する人いる?」

サシャ「はい!!」

コニー「おい!?」

ベルトルト「サシャは予想通りとして……あとは?」

ユミル(1.5はなぁ……)

ベルトルト「いないみたいだからサシャとライナーの一騎討ちかな」

ライナー「よっし!任せとけ!!」

ジャン「ライナーなら余裕だろ」

アルミン「無駄にごついからね」

ライナー「おい!」

ベルトルト「まぁまぁ、ユミルとクリスタ運ぶの手伝ってくれるかな」

ユミル「あぁ」

クリスタ「はーい」

ベルトルト「準備するからちょっと待ってね」

ライナー「……」

サシャ「……」

ライナー「自分で切っといてなんだが、これ本当に1.5キロか?」

ベルトルト「計量したから間違いないよ」

ユミル「肉の山だな」

クリスタ「こんもりしてるね」

ライナー(しまった……なめてたかもしれん)

サシャ「あのー野菜とかは?」

ベルトルト「無いよ。水は可だけどあくまでも肉に挑め!!だからね」

ジャン「うっぷ……見てるだけで胸焼けするわ」

マルコ「さすがに肉だけは厳しいだろ」

ベルトルト「二人とも席に着いたから始めようか」

ライナー「お、おぅ」

サシャ「……」ゴクリッ

ベルトルト「じゃあ制限時間30分始め!」

ライナー「……」スッ

サシャ「……」スッ

ジュゥゥゥゥゥ

ユミル「普通に焼きだしたな」

ベルトルト「そりゃ焼肉だから」

ライナー(どうする、しっかり焼いていくか間を開けずに半生で行くか)

サシャ(時間も大事ですけど美味しく食べないとバチが当たりますよね)

ライナー「えぇい!軽く炙れば大丈夫なはず!!」ガッ ガツガツ

ユミル「お、ライナーはまとめて3枚かよ」

ライナー「炙ればちょっと赤くても大丈夫!兵士の胃袋は頑丈!」スッ

ジュゥゥ バチバチ

ライナー「……」ガッ ガブッモグモグモグモグ

アルミン「ライナーファイトー」

クリスタ「頑張ってー」

ライナー(クリスタが応援してる!?アルミンもか、まぁそれは良いや)

ジュゥゥ ジュゥゥゥゥゥ

ライナー「見ててくれよクリスタ!」

ユミル「クリスタなら皿片付けに行ったぞ」

ライナー「……」シュン

――――

コニー「スゲー半分いきやがった」

ライナー「げふっ」モグモグ

ジュゥゥジュゥゥ

ベルトルト「美味しそうに食べなよ……」

ライナー「……脂と同じ味が続く」モグモグ

ミカサ「エレン焼けた」

エレン「おぉ」モグモグ

ユミル「カルビもなかなかだな」モグモグ

サシャ「やっぱり皆と食べるから焼肉は美味しいですよね」モグモグ

コニー「まぁな」モグモグ

ライナー「まてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!」

アニ「うるさいよライナー」

ジュゥゥゥゥゥ

ミカサ「アニのほうも焼けてる」

アニ「おっと」スッ モグモグ

ライナー「おかしいだろ!?なんで皆サシャのノルマ肉とか普通に食べてるんだよ!」

ベルトルト「焼肉だからだよ」スッ モグモグ

ライナー「ベルトルトもか!」

ベルトルト「別に普通に皆で食べて良いんだよ?」

ライナー「えっ、勝負じゃないのか」

ベルトルト「焼肉は楽しむものだよ」モグモグ

ユミル「さすが店長は言うことが大人だなーそっち焼けてるぞ」

ミカサ「ありがと」モグモグ

ライナー(まじかよ……周り見回しても一人で食ってんの俺だけかよ)

ジュゥゥゥゥゥ

ライナー「焼けた」スッ モグモグ

ライナー「辛い……」

――――

ベルトルト「あと10分で残り600くらい?」

ユミル「無駄な目的意識だけは堅い奴だな、豚トロ味い」モグモグ

ミカサ「はい、あーん」

エレン「あーん」パクッ

エレン「美味い!さすがミカサだな。焼き加減まで絶妙だ」モグモグ

ミカサ「褒められた///」

――――

ジュゥゥゥゥゥ

ライナー「限界だ……」

ライナー「肉のみなんてハードルが高すぎたんだ……しかも周りは和気あいあいと焼肉してやがる」

ベルトルト「ギブアップ?」

ライナー「……」

クリスタ「あれ?皆いないと思ったら普通に食べてたんだ」

ユミル「お、片付けしてたのか?こっちで食えよ」

クリスタ「そうしようかな?わぁ!ライナー凄いねあとちょっとだよ!」

ライナー(はっ!これはチャンスじゃないのか!?)

ライナー「なぁクリスタ!良かったら一緒に食わないか!?」

ユミル「おい!」ガタッ!

クリスタ「良いよ?ライナー一人じゃ寂しいよね」

ライナー「よっし!」

ベルトルト(良かったなライナー。隣のユミルが凄まじく恐いけど)

ライナー「よし!良いとこ見せるぜ!!」

ジュゥゥゥゥゥ

クリスタ「頑張ってねライナー!」

アルミン(良かったねライナー。老け顔ひきつらせて必死に食べてた甲斐があったね)

ライナー「ガンガン行くぜ!」ガツガツムシャムシャ

――――

ライナー「あと……5枚……」

ベルトルト「あと2分だよ」

ユミル「うわぁーだせークリスタの前で恥かけー」

ベルトルト(なぜ104期は特定の相手に関わると黒くなるのが多いんだろうか)

クリスタ「あと5枚だよ!ライナーならいけると思うな」

ライナー「……たらいける」ボソッ

クリスタ「えっ、なに?」

ライナー「クリスタがあーんしてくるたらいける!!」

クリスタ「えぇ!」

ユミル「ライナーさんよぉ遺言はそれで終いか?」ゴキベキ

ベルトルト(指ってあんな音するんだ……)

クリスタ「失敗したくないもんね!うん、わかった!」

ライナー「まじですか」

ユミル「フーッ!フーッ!」ギリギリギリギリ

ベルトルト「早く!早く!ユミルを抑えている間に」ギュッ

クリスタ「えっと、あーん///」スッ

ライナー(5枚まとめてか……意外にsっ気ありそうだな)

ライナー「ライナーいっきまーす!!」バクッ モグモグモグモグゴクンッ

ライナー「やったぞ!俺はやり遂げた!!」

ユミル「良かったな!」ゴッ

ライナー「へぶっ!!」

ベルトルト「ライナァァァァァァ」

――――
――


ライナー「はっ!ここはどこ!俺は誰!!」ガバッ

ベルトルト「起きたかライナーまだ店だよ」

ライナー「あれ……俺はノルマをクリアしてガッツポーズしてたら衝撃を受けて」

ベルトルト「それから2時間くらい後だよ。皆はもう帰った」

ライナー「そうか。うっぷ胃が重い……」

ベルトルト「吐くなよ?せっかくクリスタが食べさせてくれたのもあるんだから」

ライナー「だよな!耐えるぜ!」

ベルトルト「明日から開店だけど大丈夫?」

ライナー「任せとけって、いざとなれば巨人パワーで体調リセットできるからな」

ベルトルト「そういえば君、虫歯とかの時も歯医者怖いから自分で引き抜いて新しい歯にしてたね」

ライナー「歯医者は怖いだろ!髭のオッサンがニタニタしながら器具で抉り取るんだぞ」

ベルトルト「ごついのに」

ライナー「関係ないだろ!?」

ベルトルト「まぁとりあえず明日からもよろしくね」

ライナー「まかしとけ!」

ここまでです。あとは残りのキャラ出して完結です。

レス感謝。終わったので投下します。

――開店から初めての休日――

クリスタ「2番テーブルファミリーセット3つー」

ミカサ「6番テーブルカップルセット2つ」

アニ「12番テーブルホルモン追加2人前」

ライナー「はいよ!ユミル皿が足りてないぞ!」

ユミル「わかってるよ!今運ぶ」

ベルトルト「はい、こちらおつりになります。またのご来店お待ちしております。ありがとうございましたー」

ユミル「エレン皿洗ったか!?」

エレン「今やってるっての!」

ライナー「2、6、12出来たぞ!」

クリスタ「はーい」

ミカサ「はい」

アニ「うん」

ユミル「エレンまだまだ残ってんぞ早くやれよ!」

エレン「やってるっての!少しは手伝ってくれよ!」

ユミル「バカか!私だってホールに裏方にてんやわんやだっつうの」

ベルトルト「はい、6名様ですね。只今混雑しておりまして暫くお待ち頂くことになるんですが……」

ベルトルト「あっ、はい。ではこちらに御名前お願い致します」

クリスタ「お待たせ致しましたー!ご注文の品は以上で宜しかったでしょうか?はい、ごゆっくりどうぞー」ニコッ

ミカサ「お待たせ致しました。ご注文は以上で?はい、ごゆっくりどうぞ」

アニ「えっと……お待たせ致しました。ご注文は以上で間違い無いでしょうか?はい、ごゆっくりどうぞ」

「店員さーんこっち注文ー」

クリスタ「はーい!今行きますねー!」

アニ(クリスタは上手くやってるしミカサも何だかんだで普通にやってる……私も頑張ろう)

――営業後――

エレン「疲れた……」

ユミル「お前ずっと皿洗ってたもんな」

ライナー「そいつは仕方ない。割り振りはちゃんと決めたんだからな」

ベルトルト「皆お疲れさま。おかげで今日は黒字だよ。ただ今後の為に反省点も多々在ったかな」

ユミル「例えば?」

ベルトルト「うーんやっぱりミカサとアニは表情が固かったかな……」

ミカサ「ごめんなさい」シュン

アニ「……ごめん」シュン

ベルトルト「一応お客様相手だからね」

ユミル「そうだぞ、客の顔が全部ライナーだと思ったら自然に笑えんだろ」

ライナー「おい。お前この前の焼肉の時から明らかに俺に対して酷いよな」

アニ「お客が全員ライナー……ふふっ」プルプル

クリスタ「ライナー……くふふっ」プルプル

ミカサ「女性客は女装したライナー」

ユミル「ダッハハ!地獄絵図じゃないか!」

ライナー「……」

エレン「ライナーが落ち込んじゃうだろうが!」

ベルトルト「やめたげてよ……本当に繊細なんだから」

ユミル「まぁまぁ、軽い冗談だっての。そう気を落とすなよ」

クリスタ「ご、ごめんねライナー笑っちゃって」

ライナー「別に弄られるのも扱いも慣れてるから平気だ……」

ベルトルト「そうだ!新メニューを考えてみたから皆の意見聞かせてよ」

ユミル「おっ、そんなんあんのか」

エレン「腹も減ってるし食わせてくれ!」

ベルトルト「ほらライナーの腕の見せどころだよ。皆期待してんだから早く」

ライナー(皆が期待。クリスタも期待……)

ライナー「よっしゃ!任せとけ」

ベルトルト「やれやれ……」

ライナー「できたぞ!」

エレン「なんだこれ?パン?」

ユミル「中身は肉と野菜か?」

ライナー「食ってみろって!」

エレン「んじゃ」ガブッ パリッシャキッ

エレン「うめぇぇぇぇぇ!!」

クリスタ「うん!パンがパリパリしてて温かいし野菜とお肉のバランスも良い」モグモグ

ライナー「へへっ!訓練所のパンは硬い、ボソボソで不味かったからな!」

ベルトルト「パンなら付け合わせ的に良いね」モグモグ

アニ「うん。美味しいよこれ」モグモグ

ミカサ「パンをパリパリにするのは店側がしたほうが安全」モグモグ

エレン「ライナーおかわり無いのかよ!?」

ライナー「食うの早いな!」

ミカサ「私のを半分あげる」

エレン「おぉ!ありがとうなミカサ」モグモグ

ミカサ「……嫁ならそのくらい///」

アニ「……」モグモグ

クリスタ「美味しい」モグモグ ニコニコ

ライナー(クリスタが喜んでるぜ!)

ユミル「……」モグモグ

――さらに後日――

ベルトルト「いらっしゃいませー」

ペトラ「ヤッホー来てあげたよ」

オルオ「ようフーバー繁盛してるらしいじゃねぇか」

ベルトルト「先輩方じゃないですか。お二人ですか?」

オルオ「へへっ、ガキにはわからんだろうが、これが大人のデートってやつさ」

ペトラ「団長も兵長も忙しくてね。知り合いで一番暇で奢らせやすい奴ってオルオくらいしかいないから」

ベルトルト「そうなんですか……9番の方へどうぞ」

――――

ミカサ「お待たせしました」

ペトラ「はいはーい」

オルオ「ほう、なかなか良さそうな肉じゃねぇか」

ペトラ「大抵の店でそれ言うわよね」

オルオ「……」

ミカサ「ごゆっくりどうぞ」

ペトラ「はーい。さー食べるわよ」スッ

ジュゥゥゥゥゥ

オルオ「とりあえず乾杯といくか」

ペトラ「やっぱり食前酒からよね」ゴクゴクプハーッ

オルオ「おい」

ペトラ「でさー最近の団長と兵長は釣りの機会が多いと思うのよ」

ジュゥゥジュゥゥゥゥゥ

ペトラ「でさーたまーにアピールしてるのにガン無視ってどうなの!」モグモグ

オルオ「……あぁ」モグモグ

ジュゥゥゥゥゥ

ペトラ「兵長モテるのよ!?同期の子も狙ってたりするし、あっ、カルビも美味しいわね」モグモグ

オルオ「そりゃ兵長だからな」モグモグ グビッ

ペトラ「なのにさー釣りと巨人のことばかりよ?そりゃ兵長って責務が重大なのはわかるけど」モグモグ

ジュゥゥゥゥゥ

オルオ「兵長だから仕方ないだろうが」モグモグ

――――

ペトラ「あーお腹一杯もう食べられないわ」

オルオ「そうか……良かったな」

ペトラ「じゃあ支払いお願いね」

オルオ「おい!てめぇいい加減にしろよ!?ほとんど愚痴聞かされたあげきゅに!いってぇぇぇ!」

ペトラ「兵長ならスッと支払ってくれるのになぁ」ボソッ

オルオ「……」ピクッ

ペトラ「やっぱり兵長みたいな人は他にいないわよね」ボソッ

オルオ「勘定!!」

ベルトルト「はい!ありがとうございます」

ペトラ「ご馳走さまー」ニコッ

オルオ「……」

ベルトルト「ありがとうございます……えっと割引しときましょうか?」

オルオ「あぁ!?俺が割引とかに頼る男だと思ってんのかこら!!」

ベルトルト「いえ……そういう訳じゃないんですが一応先輩なので」

オルオ「ほーう、そりゃあ心優しい後輩の気遣いを汲んでやるのも先輩の役目だよな」

オルオ「割引しとけ」

ベルトルト「わかりました」

ペトラ「じゃあまたねーごちそうさまー」

オルオ「……」

ベルトルト「ありがとうございました」

ベルトルト(世の中は世知辛いなぁ)

――さらに2週間後――

ベルトルト「さすがに皆も慣れてきたね」

ライナー「……」

ベルトルト「どうしたの?」

ライナー「あのユミルが言ったこと女性陣が本当に実践してるらしい」シュン

ベルトルト「あ、あぁ……店に貢献してるからさすがライナーだよ!」

ライナー「だよな!」

ベルトルト「それより、わりとよく顔見る人が増えて来たね」

ライナー「まぁ、閉鎖された壁内だからなぁ」

ベルトルト「6番テーブルの人もよく見るね」

ライナー「そうだな」

リコ(また隊長に対する不満が私のとこに来た!なんで立場近いってだけで私に!)モグモグ

リコ(あっ、タン塩焼けた)スッ モグモグ グビグビ プハー

リコ(やっぱり他人を気にせずに食べる焼肉は最高だ)

ライナー「あの人本当によく見るな」

ベルトルト「店の営業権交渉で駐屯兵には割引クーポン渡したからね」

ライナー「だからって一人焼肉かよ」

ベルトルト「駐屯兵団にも色々あるんじゃない……?」

ライナー「なのか」

ガヤガヤ ガヤガヤ

リコ(むっ、混み始めてきたな。そろそろ出ないと知り合いに遭いそうな気がする……でも締めになにか食べたい気も)

ベルトルト「いらっしゃいませー」

イアン「一人なんだが大丈夫かな?」

ベルトルト「すみません只今混雑してまして少々お待ち頂く形になるかと……」

イアン(なるほど。さすがに繁盛してるんだな)キョロキョロ

リコ「あっ」

イアン「あ」

ベルトルト「なにか?」

イアン「いや、知り合いを見つけたんだが相席というのは可能かな」

ベルトルト「相手の方が宜しければ大丈夫ですよ」

イアン「少し聞いてくる」スタスタ

リコ(来たよ。誤算だ!落ち度だ!なんで私は入口から見えないテーブルに座らなかったんだ)

イアン「一人か?」

リコ「そうだけどなに、私が焼肉食べたらいけない?」

イアン「そうじゃないが相席して良いか?混んでるらしくてな」

リコ「良いけど」

イアン「良かった。なら店員に伝えて来る」

リコ「うん」

――――

アニ「注文お決まりになりましたらお呼びください」

イアン「あぁ」

リコ「……」モグモグ

イアン「よく来るのか?」

リコ「割引クーポン貰ったやつがあるから」

イアン「それを俺も思い出してな。たまには一人でメシでも食おうかと」

リコ「あなたほとんど部下と一緒だもんね」

イアン「まぁ、立場的に仕方ないだろ。それはリコも一緒じゃないか?」

リコ「最近は色々な愚痴ばかり集まってくるよ」

イアン「そ、そうか」

イアン「ちなみにオススメとか無いのか?」

リコ「どれも美味しいけど、わからないならaセットにしてみれば ?」

イアン「そうか。すみませーん」

アニ「はい、今行きます」

イアン「このaセットとこの酒2つを頼むよ」

アニ「aセット一つ、酒2つ承りました。少々お待ちください」

リコ「そんなに酒飲むの?」

イアン「いや、飲むだろ?」

リコ「……飲むけど」

イアン「釣り大会の時以来だからな、まぁゆっくり食おう」

リコ「そうだね」

――――

アニ「ごゆっくりどうぞ」

イアン「よし、焼くか」スッ

ジュゥゥゥゥゥ

リコ「……」グビグビ

イアン「そういえば鎧の巨人がまた走ったから、色々と修復工事が必要だったそうだな」

リコ「そう!巨人の図体で走られたら駐屯兵の仕事増えてたまったもんじゃないわよ」

イアン「丁度リコ達の担当区域だったな。こんなもんか、おっ、美味いな」モグモグ

リコ「本当に良い迷惑よ!」グビグビ

イアン「ピクシス司令も最初は砲弾撃ち込んだりしたらしいが」モグモグ

リコ「効かないらしいね!調査兵団も倒せなかったらしいし、本当に困った話だわ」グビグビ

イアン「タンもなかなか。まぁ、各兵団に牛とか贈ったりしたらしいからな」モグモグ

ジュゥゥゥゥゥ ジュゥゥ

リコ「私達にも回ってきたけど、仕事を増やされるのとは別問題だ」グビグビ

イアン「お前飲みすぎじゃないか……?」

リコ「私がこのくらいで酔うか!」

――――
――


リコ「……」

イアン「アルコール回ると寝るのは十分たちが悪いぞ……」

イアン「仕方ないな。すみません支払いを」

ベルトルト「はい」

イアン「相席の分も一緒で」

ベルトルト「わかりました。こちらお返しになります」

イアン「ごちそうさま。美味しかったよ」

イアン「うーむ起きそうにないな……背負って帰るしかないか」

イアン「むっ、軽いな」

イアン(次からは酒は飲ませないようにしよう)

ベルトルト「ありがとうございましたー」

ベルトルト(大人は大変だなぁ)

――調査兵団基地――

エルヴィン「ベルトルトの焼肉屋は評判良いらしいね」

ベルトルト「店の皆が良くやってくれてるので」

エルヴィン「調査兵団の団体で予約は出来るかな?」

ペトラ「!」ガタッ

ベルトルト「予約は出来ますが、かなりの大人数では?」

エルヴィン「だから日を分けてという形か、時間を区切っての形になるかな」

ベルトルト「わかりました。是非うちの店を利用してください」

エルヴィン「では詳しい段取りを話し合おうか」

ベルトルト「はい」

――――

ペトラ「ベルトルト正気なの!?」

ベルトルト「何がですか?」

ペトラ「調査兵団の団体なんてどこの飲食店も今じゃブラックリスト扱いなのよ!?」

ベルトルト「そうなんですか?」

ペトラ「えぇ……その中でも兵長、ミケ分隊長、ハンジ分隊長、ゲルガーさん辺りがヤバいの」

ベルトルト「うーん、ゲルガーさん以外は何となく分かるんですが団長は?」

ペトラ「団長は普通の常識人よ」

ベルトルト「あっ、そうなんですか」

ペトラ「うん」

ペトラ「とにかく!彼らのせいで営業を辞めることになった店舗は数知れず……悪いことは言わないから今からでも断りなさい」

ベルトルト「でも、どのみち個人とかで来店されたら一緒では……」

ペトラ「それもそうね」

ベルトルト(この人意外とバカなんじゃないか?)

ペトラ「とりあえず注意だけはしなさい。あと徹底的な掃除をね」

ベルトルト「あぁ……よくわかってます」

ペトラ「ならよろしい。精々頑張ってね」

ベルトルト「はい」

――当日――

ベルトルト「今日は要注意人物達が見事に重なってしまった……」

ユミル「要注意人物って」

ライナー「気合いが入るな!」

エレン「兵長に怒られないように掃除はいつも以上に徹底した!」

ミカサ「私も本気だしたからまず間違はない」

アニ「内地ルートであらゆる酒も万全」

クリスタ「頑張ろうね!」

ベルトルト「よし、皆で頑張ろう」

「おおぉぉぉぉぉ!!」

ベルトルト「そろそろ予約の時間だ」

――店の前――

ペトラ「皆さーんここですよー」

エルヴィン「なかなかの大きさだな」

ハンジ「巨人のお肉とかメニューに無いかな!」

ミケ「……」スンスン

ミケ「……できる」

リヴァイ「お前の嗅覚に一応は合格したか。少しは期待できそうだな」

オルオ「さー皆さん入りましょう!」

ゲルガー「やっぱり焼肉には酒だよな」

ナナバ「お前は飲めればなんでも良いんだろ」

ペトラ(くせ者揃いの来訪者、ベルトルトには脅威ね)

ベルトルト「いらっしゃいませ!」

エルヴィン「やぁ、宜しく頼む」

ベルトルト「はい!」

クリスタ「奥の座席へどうぞー!」

リヴァイ「……」ギロッ

ベルトルト(始まった!兵長チェック)

ミケ「……」スンスン

ミケ「店内も……できる」

リヴァイ(なかなか徹底してるな。今のところはまぁ良い)

アニ(あの人達なんで焼肉屋で戦いの時のような目をしてるんだろう)

エレン「さすが先輩方!今日もかっこいいぜ」

――――

ベルトルト「事前にメニューは承ってるので運ばれてくるのをお待ちください」

エルヴィン「わかった」

リヴァイ「……」ツツー クワッ

リヴァイ「……チッ」

クリスタ(あの人あんな椅子の筋まで埃の有無を見るなんて……)

ミカサ「……」ニヤッ

リヴァイ(あいつ今僅かに微笑しやがったな。掃除したのはあいつか)

アニ「お待たせしました」スッ
ペトラ「はい受けとりまーす」

ペトラ(率先して女子力アピールよ!)

クリスタ「お待たせしましたーどちらに置きましょう」

ペトラ「えーっとナナバさん達のほうが少し回ってないからそっちに置きましょうか」

クリスタ「わかりました」

リヴァイ(よく動いてるな)ゴソッ フキフキ

ペトラ(はっ!兵長からの視線を感じ……)

リヴァイ「ふぅ」ゴシゴシ

エルヴィン「リヴァイ……オッサンくさいぞ」

リヴァイ「おしぼりは顔を拭くもんだろ」

ミケ「そうだな。異論ない」ゴシゴシ

ペトラ(オッサンくさっ!生々しく漂うオッサンのリアリティ!)

リヴァイ「俺の持論にはな、おしぼりを出されたら手を拭き、そこから首筋に行きつつ、顔が終着点という絶対的な掟がある」

ミケ「お前はやっぱり人類最強だ。素晴らしい」

エルヴィン(どんな基準だ)

ペトラ(負けるな私!歳の差から生じる多数のズレの一つでしかないはず)

ハンジ「うわぁリヴァイ気持ち悪いよ。まんまオッサンだね」

リヴァイ「……」

ミケ「……」

ベルトルト(安定のハンジ分隊長。どんな場面でもぶち壊すのは天才的だな)

――――

エルヴィン「では肉も酒も渡ったようなので始めようか」

ハンジ「待ってました!」

エルヴィン「乾杯!!」

「「「かんぱーい!!」」」

ミケ「……」スンスン

ミケ「肉も……できる」

ライナー(あの人……違いの分かる男だな)

ジュゥゥゥゥゥ ジュゥゥゥ

ゲルガー「かーっ!やっぱり酒飲まないと始まんねぇな!!」

ナナバ「はいはい」スッ

ジュゥゥゥゥゥ

ハンジ「じゃんじゃん焼いてくよ!」

――――
――


ベルトルト「意外に何事も無いね」

ユミル「そりゃ仮にも1兵団の頭達だろ?心配しすぎなんだよ」

ベルトルト「だと良いけど」

クリスタ「またお酒の追加だよー」

ベルトルト(よく飲むな)

ゲルガー「酒はまだかぁぁぁ!」

ハンジ「そうだぁぁお酒と巨人の肉持ってこぉぉぉい!」

ユミル「……すまん。やっぱりくせはありそうだ」

ベルトルト「はは……」

クリスタ「はい!今運びまーす」

――――

アニ「お肉の追加です」

エルヴィン「おっ、もらうよ」

アニ「……」スタスタ

ハンジ「待った!!」ガシッ

アニ「……えっ」

ハンジ「女型の巨人になれる子だよねぇぇぇ!調べちゃおっかな!!」モミッ

アニ「んぁ……」

リヴァイ「……」ギロッ

ベルトルト「……」チラッ

ハンジ「ほうほう!普通の女の子と変わらないね!」サワサワ

アニ「んっ、やめ」

リヴァイ「……」ジーッ

モブリット「分隊長!あんた何羨ましいことやってんすか!!」

ハンジ「巨人の肉が出ないから調査じゃああああ!」

エルヴィン「おい、リヴァイ見すぎだぞ」

リヴァイ「俺の持論だが、美味しい場面は見逃さないのが礼儀だというのがある」

ミケ「さすがだリヴァイ。お前は男の中の男だ」

オルオ「いや、さすがに分隊長ちょっとダメでしょ……」

リヴァイ「……」ジーッ

ハンジ「よいではないかーよいではないかー」モミモミッ

アニ「や、め……」

ペトラ「……」

オルオ「あっ、やばい」

ドンッ!!!!

一同「!?」ビクッ

ペトラ「兵長ぉぉぉぉ!!」

リヴァイ「えっ」

ペトラ「なに若い女の子ガン見してるんですか!そんなに若いのが良いですか!?」

リヴァイ「えっ、えっ」

ペトラ「多々アピールしても何も無いのは兵長がホモかと思ってましたよ!」

リヴァイ「ホモ違うよ」

ペトラ「若い子が好きなだけだったんですね!びぇぇぇぇぇぇ!!」

リヴァイ「えぇーっ」

ベルトルト(一番のトラブルメーカーはあなたじゃないか。ペトラさん)

リヴァペトハン「皆様ごめんなさい」ペコリ

エルヴィン「まぁ、たまには羽目をはずすこともあるだろう」

ハンジ「ごめんなさい」

アニ「別に良いです……」

エルヴィン「支払いは私がしておくから各自解散だ」

「「「ごちそうさまでしたー」」」

エルヴィン「さてと」ゴシゴシ

リヴァイ「おい」

エルヴィン「なんだ?」

リヴァイ「さっき俺にオッサンくさいって言わなかったか?」

エルヴィン「言ったが?」ゴシゴシ

リヴァイ「ならなぜ顔を拭いてんだよ」

エルヴィン「私もオッサンだぞ?おしぼりで顔くらい拭くさ。もちろん首筋も残さずな」

エルヴィン「だが女性の前ではしない。これが私の掟だ」

リヴァイ「チッ……やはりかなわねぇ」

エルヴィン「ほら、ペトラが待ってるぞ」

リヴァイ「おう」

エルヴィン(今日は目の保養も出来たし満足だな)

エルヴィン「支払いを」

ベルトルト「はい!」

エルヴィン「良い店だ。また来るよ」

ベルトルト「はい!ありがとうございました!」

アニ(揉まれた)グスン

おわり

というわけで完結。読んでくれた方ありがとうございました。

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