ライナー「念を極める」(8)
おひさしぶりです。
覚えてらっしゃるでしょうか。
エレン「水見式?」シリーズを書いているものです。前回はライナー編で終わっちゃったんで今回こそ最初から書きたいとおもいます。
それでは勝手にスタートします。
僕たち訓練兵団は、とある書物により『念能力』というものを知ってしまった。
選ばれし12名はその書物と僕の研究成果により、すさまじい勢いで念を極めていった。
彼らが念を覚えてから3ヶ月ほど、みんな各々の修行とこれからの訓練について真剣に取り組み始めていた。
なぜなら、この念能力というものは、会得すれば常人を遥かにしのぐことができる戦闘能力を得ることができるからである。
アルミン「よし、それじゃあ馬小屋の掃除に行ってくるか。」
エレン「おーい、アルミーン」
アルミン「あ、エレン。ごめん、これから馬小屋の掃除が…」
エレン「それどころじゃねえよ!ちょっと来てくれ!大変なんだ!」
アルミン「?」
裏山にて
アルミン「こ…これは!」
エレン「すげえだろ!?」
ミカサ「エレン、アルミン。遅かったから心配した。」
エレン「はぁ?まだ10分もたってねえよ!」
ミカサ「たとえ10分でも私にとっては永遠のように長…」
コニー「おーい!アルミン!こっちだこっち!」
マルコ「早く来てくれよ!」
ミカサ「…」
アルミン「これは…誰がやったんだい…?」
エレン「ライナーだよ」
アルミン「…!」
エレン「この大岩!これをライナーが一人で粉々にしちまったんだよ!」ドキドキ
ミカサ「エレン、興奮しすぎ。」
アルミン(ライナーは強化系の能力者。なんらかの形でオーラを増幅させ、この元は10mはあったであろう大岩を半分近くまで粉砕させたのか…)
アルミン「ところで、肝心のライナーは!?」
ミカサ「そこで寝ている」
コニー「いや、ミカサが気を失わせたんだろう…」
ミカサ「やむを得ないことだった。あの時のライナーには手加減をする暇がなかった。」
ライナー「…」
アルミン「…とりあえず、落ち着いて。いったい何が起こったのか1から説明してよ。」
一時間前
エレン「ライナー!今日も一緒に特訓しようぜ!」
ライナー「エレン。あぁ、構わないが…その、ミカサは…いいのか?」
ミカサ「心配しなくていい。私はエレンに怪我がないように見張るだけ」
エレン「もう!来んなよ!」
ミカサ「…でも」
エレン「うるせぇ!」
ライナー「まぁまぁ、成績トップのミカサなら、俺としても修行の成果を見てもらうのはありがたいしな。一緒にいこう」
ミカサ「…」ニコ
エレン「…あぁ。好きにしろよ…ったく」
マルコ「あ、エレン達も修行かい?」
コニー「俺達も今から裏山で特訓するんだ!よかったら来ないか?あそこなら人目は気になんねえし!」
エレン「そうだな。いいよな、ライナー?」
ライナー「まあ、基礎修行のみなら問題ないだろう」
マルコ「じゃあ行こうか」テクテク
ライナー「よし、それじゃあまずは練だ」
エレン「…」パァァァ…
ライナー「ほぅ、やるな。以前よりオーラの量が増している。」
ミカサ「…エレン、だめ。その程度の練に時間がかかりすぎ。」
エレン「っち!うるせえな!ちょっと黙ってろよ!」
ライナー「まあ、まだ念の基礎を始めて間もないんだ。ミカサが常人場馴れしているということは言うまでもないし、気にするな」ハハハ
ライナー「…それじゃあ俺も…ふっ…!」パァァァ…
エレン「おぉ…!」
ミカサ「…」(そう言いながらもライナーも相当な成長ぶり。明らかにエレンより大きなオーラを纏いつつも、瞬く間に練を発動させた…)
ライナー「エレン!俺たちは二人とも強化系。あらゆる運動能力を強化させることに特化した系統能力だ!」
エレン「お…おぅ!」
ライナー「つまり!強化系同士の戦闘において、小細工は一切必要ない。己の力と、それを爆発的なオーラで攻撃力を圧倒的に上げる!」
エレン「…」ゴク
ライナー「今から組み手を行う。最初はゆっくりだ!お互いの念のバランスを見極めながら、ゆっくりと攻防を繰り返す!」
エレン「よし!こい!」パァァァ
ライナー「いくぞ!」
スゥゥゥゥ…
エレン「!?」(なんだ?めちゃくちゃノロい。これじゃあ楽勝すぎるぜ。まず右手でライナーの左フックを防御…)
ズガァァァァ…ァァンッ!!!!!!!
ミカサ「エレン!!」ダッ
エレン「…」(なんだ…?俺急に後ろに吹っ飛んだぞ?…起き上がれねえ…)
ライナー「硬での防御をおこったったな…」
ミカサ「エレン!大丈夫!?」
エレン「…あ、あぁ。平気だ」イテテテ
ミカサ「エレン、今のは明らかに練同士の組み手では受けきれなかった。エレンの場合は右腕にある程度オーラを集中させて受けないとダメージを受ける」
ライナー「そう言うことだ。つまり、俺が30%の力でお前に攻撃を仕掛ければ、お前は総量的に50%ほど右腕にオーラを集中させて防御しなければならなかったんだ」
エレン「…そうか…」
ミカサ「ゆっくりの組み手も、その判断力をならしていくため」
エレン「…そうか」
ミカサ「エレン、よくみてて。こうやってするの」
ライナー「!?…ちょ、ミカサ!?」
ミカサ「エレンに実践はまだ早い。ので、とりあえず私とライナーの組み手を見てもらう」
コニー「おお!おもしれえことになってるぞ!」ガサッ
マルコ「ライナー…死ぬなよ…」
ライナー「ぐっ…!」(だからミカサを連れてきたくなかったんだが…しかたない、これも兵士のつとめ!)
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