~概要~
・ダンガンロンパSS
・ちーたん追悼
~注意点~
・ネタバレ
・ホラー(?)
・短いよ
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ちーたんはね チヒロっていうんだ ほんとはね
だけど かわいいから みんなが ちーたんって呼ぶんだよ
可笑しいな ちーたん
不二崎「ちーたん、かぁ……」
――強くなれたら、変わるのかなぁ
ちーたんはね 筋肉大好き ほんとだよ
だけど ちっちゃいから ダンベルも 全然 上げられないの
可哀相ね ちーたん
大和田「トレーニング?いいけどよぉ」
――いいけど、よぉ
ちーたんがね 遠くへ行っちゃうって ほんとかな
だけど やさしいから ぼくとは 違うとこ行くんだろ
寂しいな ちーたん
バター「弱くてごめんなさい」
――もう、筋力すら、
ちーたんがね おべべをおいてった ほんとだよ
だけどつよいから きっともう必要ないんだろ
悲しいな ちーたん
苗木「スカートはきっと、もういらないよね」
――見たかったパンツルック
ちーたんはね 友情で命を なくしたよ
だから お前の 命を もらいに行くんだよ
今夜だよ ちーたん
石丸「許してくれ、許してくれ許してくれ許してくれ許してくれ許してくれ」
――むしろそうであったなら、どれだけ楽なのか
ちーたんはね、恨んでいるんだホントはね
だって殴られたからみんなとさよなら 悔しいね
あいつだよ ちーたん
石田「染み込んだぜ……兄弟の、魂が……!」
――罪、が
ちーたんはね 仲間がほしいのほんとにね
だから君も連れて行ってあげる
やさしいでしょ?ちーたん
朝日奈「そうだよね。さくらちゃんも、みんなもいるもんね」
――だからみんな逝こうよ
ちーたんはね 悔しかったんだ君の事
何で君は生きているの?君がほしいよ
ほしいな ちーたん
十神「ハァッ……!ハァ、ハァ……。
ハッ……今更、こんな夢を見るなんて、な」
――磔の罪
ちーたんはね 今日が死んだ日だから
誕生日がほしいな でもきめたんだ
オマエガホシイ ちーたん
葉隠「十神っち、顔色悪くねーか……?あぁ……今日は」
――いたむ日だからか
ちーたんはね この歌きーくと落ち着くの
あなたもいっしょに歌わない?
あの世で ちーたん
腐川「あたしは、あんた達とは違う。死にたいときだって、ある」
――亡霊が囁くの!
霧切「サッチャンの都市伝説」
苗木「都市伝説?」
霧切「知ってる?」
苗木「知らないや」
霧切「サッチャンの歌には、四番があるの」
苗木「へぇ」
霧切「十番まであるっていう説も」
苗木「長いねぇ」
霧切「それを口ずさむと」
苗木「口ずさむと?」
霧切「殺しにくるのよ、サッチャンが」
苗木「……」
霧切「都市伝説よ」
苗木「なんだか、分かる気がする」
霧切「……サッチャンの、気持ち?」
苗木「違うよ。そんな都市伝説ができた理由」
霧切「理由?」
苗木「みんなのこと、ずっと引きずって、ここまで進んできたけど、逆に引きずられそうになったことも沢山あったから」
霧切「あら、前向きなのが取り柄なのに?」
苗木「ボクだって、たまには後ろ向きなときもあるよ」
霧切「……そう」
苗木「学級裁判」
霧切「……」
苗木「アレで死んだ人達は、ボク達の罪だよ」
霧切「そうね」
苗木「だから、その人達の罪も、ボク達が背負うべきなのかなって」
霧切「……違う、と思うわ」
苗木「そうだね。でも時々思うんだ。疲れているときにね」
霧切「……そう」
苗木「ボクだって、罪に苛まれる夜を過ごすよ。投票したのは紛らもないボクなんだから」
苗木「ボクだって、死にたいときもあるよ。辛くて、どうしても前を向けなくて、頑張ってもどうしようもないときに」
苗木「亡霊に震えて、恐怖に怯えるときだってあるよ」
苗木「みんなと一緒だよ」
十神「……」
腐川「……」
朝日奈「……」
葉隠「……」
霧切「えぇ、そうね。私も実は、同じよ」
苗木「だけど、みんながいるからまた前を向けるよ」
霧切「奇遇ね、私もよ」
ちーたんはね 頭がいいんだ ほんとにね
だから プログラムで 自分の分身 遺したよ
ありがとう ちーたん
ちーたんはね チヒロっていうんだ ほんとはね
だけど 人気者で みんなが ちーたんって呼ぶんだよ
よかったね!ちーたん!
不二咲「一緒にうたおうよ あの世で」
口ずさむ代償
小さな死神の迎えは
――老いたある日に?
終里
1.ホラーを書いてみたかった
2.常日頃からサッチャンの歌は、ちーたんの歌へと替え歌されるべきだと思ってた
3.とある事情でちーたんを猛烈に追悼したかった
4.自分の負の感情を全部文書にねじ込んでやろうと企んだ
恒例の以下読まなくておkゾーン
(痛々しいし意味ないよ)
ダンガンロンパ好きなんだ。みんな好きなんだ。無印もスーダンも全キャラ好きなんだ。だから全員生きてて欲しいのに無印であんなことにならなきゃスーダンが始まらなくて絶望の残党殺されちゃうよぉ嫌だよぉっていうパラドックスに似た心の葛藤があるんだ。だったらもう僕は妄想の中に生きるんだ。もう誰も殺したくないんだ。みんなの心を引きずったって、みんなはもういないんだ。野球選手にも歌手にもなれず政治家にもなれず決意も想いも踏みにじられ今までしてきた全ての努力を無に返されて恋を散らしてみんなみんなもういない。生まれ変わったってそれはもうその人じゃない。パラレルワールドifがあっても死んだ事実は変わらない。苗木くんの馬鹿。引きずるなんて無理。ダンガンロンパを好きになればなるほど、どうしてあんな夢に溢れたいい子達がって思うんだ。だったら夢も希望も才能も友達もない俺が変わりに死ぬから誰か一人でも生きてよ。夢叶えて笑ってよ。想いも恋も成就させて時には泣いて慰められてまた立ち上がって生きてよ。誰か一人でも。誰か一人でもさ。二次元に対してそんな風に思っちゃうんだからそれが現実の苗木達にずっと引きずって前を向いてずっとずっと進んでいくなんて絶対無理だよ。絶対死にたくなる。どんなに無神経でも唯我独尊でも前向きでもリアリストでも、死者に引きずられるんだ。ダンガンロンパ好きなんだ。薄い食パンに溶けたバターたっぷり塗って挟むのも好きなんだ。これが本当の大和田サンド。
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