P「>>3のパンツだ!」【13枚目】 (32)

P「これを>>5するぞ!」

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黒井社長

P「律子のパンツを売りさばくぞ!」


『つづきまして、竜宮小町で七彩ボタンです!』

男「…」

『君が触れたから~七彩ボタン~♪』

男「…今日も律っちゃんは出ないのか」

『全てを恋で染m』プツッ

男「…はぁ、つまんね…気分転換に出かけるか」

ー外ー


男「…」スタスタ

『竜宮小町のあずささん可愛いよな』

男「…」スタスタ

『真美ちゃんの方が可愛いだろ』

男「…」スタスタ

『いおりんの歌唱力マジビーナスの目覚め!!』

男「…」スタスタ


男「…何故だ」

男「何故皆は律っちゃんの話をしないんだ…?」

男「何故…何故皆は律っちゃんの魅力に気がつかないんだっ…!」

男「何故6月23日生まれ蟹座19歳A型身長156cm体重43kg3サイズは85-57-85趣味は資格取得と分析することの秋月律子ちゃんの魅力に気がつかないんだっ…!!」

男「歌、ルックス、ダンス、性格、声、メガネ、おっぱい、尻…」

男「アイドルとして捉えるならばあの我那覇響よりも完璧なはずっ…!!」

男「それにプロデューサー業に専念してるとはいえ、律っちゃんも765オールスターの1人!!」

男「なのに…何故…何故皆はアイドルとして捉えないんだっ…!!」

男「俺はまだ律っちゃんがデビューしたての頃から大ファンだった…」

男「歌や外見だけじゃない…何よりも自分を貫き通す真面目さ、そして明るさに惚れたんだ…」

男「だがしばらくして彼女はプロデューサー業に専念し、アイドルとして活動する事は殆ど無くなった…」

男「それ以来、テレビで見る機会も、ライブで見る機会も、グッズが出る機会も滅多に無くなってしまった…」

男「しかし!!」

男「生っすかスペシャルやオールスターライブでは『アイドル』としてステージに立ってくれた!!」

男「俺は感激した!いや、感激という二言では言い表せないほどの喜びを味わった!!」

男「あの律っちゃんの歌、ダンス、そして笑顔をまた見る事が出来た…それだけで涙が出てしまう程だった…」

男「そして俺は確信した…これからも律っちゃんが『アイドル』として活動してくれる事を…そして律っちゃんのファンが増えてくれる事をっ…!!」

男「…だが現実は非情だった…」

男「それ以来律っちゃんは『アイドル』としてはメディアに出る事は無く、『プロデューサー』としてしか話題にならなかった」

男「世間も『少し可愛いプロデューサー』としか認識せず、ファンが増える事は無かった…」

男「…」

男「…何故…何故…何故…!!」

男「何故皆は律っちゃんをアイドルとして捉えてくれないんだああああああ!!!!!」

男「…えぐっ…畜生…ぐずっ…」

男「もう…もうライブの物販で律っちゃんのグッズだけ売ってない悲しみを味わいたくないんだ…」


???「…分かるよ、分かるぞ、その悲しみ…」


男「っ!?誰だ!?」

???「Xbox版でプレイする度に噛ませ犬としてしか登場せず毎度痛む心…」

???「6月23日…雨が降る中1人で律子誕生祭を行うもネットでは誰も話題としてない寂しさ…」

???「俺には全部…全部分かるっ…!!」

男(これは…俺が今まで感じて来た苦しみや悲しみ…)

男(この男は…本物だっ…!!)

男「貴方は…貴方は一体誰なんだ!!」

???「…」

男「頼む!答えてくれっ…!!」

???「…」

男「俺は今まで誰かと律っちゃんについて語ったり共感したりした事が無かったんだ!」

男「孤独な世界で律っちゃんを応援し続けてきたっ…!!」

男「MASTERWORK 02のボーナストラックを何度も聞き続けてきたっ…!!」

男「ずっと独りだった…ずっと…ずっと孤独だったっ…!!」

男「だけど今!!確かに貴方と…第三者と心が通じたんだっ…!!」

男「頼む…もうあの悲しみを味わいたくないんだっ…!!出てきてくれっ…!!!」

???「…一つ約束してくれ」

男「約束…?」

???「俺の姿を見ても、悲しんだり、怒りをあらわにしたりしないで欲しい」

男「そ、そんなことするはずがないだろ!!!…です」

???「…そうか…少々驚かせてしまうかも知れないが…良いか?」

男「はい!!お願いします!!早く出てきやがれです!!」

???「…」

スタッ

男(…!!)

男(…こ、こいつは…!!)


P「…やっぱり驚かせてしまったみたいだな…」


男(な…765プロの…プロデューサー…!!!)

男「な…なん…なんで貴方がこんなところに…」

P「たまたま近くを通っただけさ…まぁ、あんなでかい声で嘆いていれば流石にねぇ…」

男「え…聞こえていたんですか…?」

P「あぁ、警察呼ばれなかったのが奇跡じゃねーかってくらいにな」

男「マ…マジかよ…ですか…」ガクッ

男「…」

P「…嘆く気持は分かる」

P「俺だってプロデューサーとして、あいつを『アイドル』として育て上げて行きたい」

P「だけど…あいつが…律子自身が…それを拒むんだ…」

男「…え?」

P「あいつは…元々プロデューサー志望で765プロに入った…」

P「しかし、当時はアイドルの人数不足で仕方なく『アイドル』として活動していたんだ…」

男「…それって…」

P「…あぁ、あいつは…律子自身は…『仕方なく活動したアイドル』くらいにしか認識してないんだっ…!!」

男「そ…そんな…嘘だ…」

P「…」

男「嘘だ…嘘だと言ってくれよ!!そんなあああああ!!!!」

男「えぐっ…うぐっ…」

P「すまない…俺が無力なばかりに…」

男「いいんです…悪いのはPさんでも…律っちゃんでもない…1人で浮かれていた俺が悪いんです…」

男「律っちゃんの気持ちを考えず…『プロデューサー』としての律っちゃんを認めず…ずっと自分の中の世界に引きこもっていた俺が悪いんです…」

男「…はは、これじゃ律っちゃんファン失格ですよね…」

P「…」

男「Pさん…俺はもう最後の砦のぷちますが終わったら…俺は死にます…ですから…」

P「お、おい君!早まるな!そんな事を考えたら…!!」

男「だったら俺は何を生き甲斐にして生きて行けばいいんですか!?」

P「っ…!」

男「俺にはもう何も無いんです!何も残っちゃいないんです!!」

男「WSでアイドル復活デッキを作っても!!ドラマCDScene.03を何度聞いても!!所詮はただの自己満足に過ぎなかったっ…!!」

男「今まで律っちゃんの人気が出るように努力してきた日々は無駄だったんだっ…!!」

男「こんな人生糞食らえだ…死んだ方がマシだ…」

P「…」

P「…そうか、君がそう言うなら俺は止めないよ、ただ…」

P「死ぬのはこれを見て、考えてからにしてくれないか?」

パサッ

男「……女性物のパンツ…?…これがどうし……た………!?」

男「………ま……まさ……か……?」

P「……そうだ、そのまさかだ」

P「そのパンツは正真正銘、秋月律子のパンツだ」

男「な……なん……だと……!!?」

男「な………何故貴方が………こんな……物を……!!?」

P「詳しくは言えないが……俺も『アイドル』としての律子が見たくて仕方が無い時期があった…」

P「ある日我慢の限界が来て…律子のレッスンバッグの中からとってきてしまったんだ…」

男「…」

P「罪悪感に包まれた、何故こんな事をしてしまったのかと自分を殴り続けた、でもな…」

P「このパンツを手放せば、『アイドル』としての律子が消えてしまうかもしれない…そう思うと気が気でならなかったんだ…」

男「…」

P「…なぁ君」

男「…なんでしょうか」

P「もし、もし君が欲しいと言うなら…このパンツを譲ってもいい」

男「え!?」

P「すぐにでも死んでしまいそうな君を見ていたら…俺も耐えられなくなってしまってな」

P「このパンツも、律子を愛してやまない君の元に居た方が良いだろう」

男「ほ…本当にいいんですか!?」

P「あぁ…但し条件がある」

男「条件…?」

P「この事は絶対に他人に口を出さない事」

P「あと10万円」

P「この二つを守ってほしい」

男「…」

男「でも…そのパンツを持った事によって…俺は何になるんですか…」

P「…何言ってやがる」

男「…え?」

P「そのパンツを手に入れようが入れまいが、君は君だろ?」

P「君は律子のファン、それ以上でもそれ以下でも無いよ」

P「『君は律子が好き』その事を悔やんだり、悲しんだりする事は無い」

P「大事なのは、自分を貫き通す事だ!!」

男「自分を…貫き通す…事…」

男「Pさん…俺、間違っていました…」

男「律っちゃんのファンが増えない事ばっかに気を取られていて…自分の事を忘れてました…」

男「…孤独だろうがなんだろうが構わない、大切なのはそこじゃない」

男「大切なのは…自分を貫き通す事…律っちゃんのファンでいる事!!」

男「『アイドル』だろうが『プロデューサー』だろうが構わない!!俺は律っちゃんが好きだ!!それだけなんだああああ!!!」

P「…ふふ、立ち直ってくれたみたいだな」

男「Pさん…貴方が居なかったら俺は今頃…」

P「よせやい、俺はプロデューサーとして、律子のファンとして言う事を言ったまでだ」

男「Pさん…」

P「君…俺は…俺は必ず律子を『アイドル』にしてみせる!それまで…少しだけ待っててくれ…」

男「…はい!待ってます!律っちゃんのBrand New Wave Upper Groundを聴きながら待ってます!!!」


P 男「男と男の約束っ…!!」ガシッ



P「ところで…パンツ、どうする?」

男「…買います」

P「現金で頼むぞ?」

男「引き出して来ます」

男「Pさんは俺にパンツを渡し、10万円と共にそのまま去ってしまった」

男「初めて語り合えた人だったから少し寂しいな…でも…」


『君…俺は…俺は必ず律子を『アイドル』にしてみせる!それまで…少しだけ待っててくれ…』


男「…Pさんの言葉を信じて、PS3版アイドルマスターエキストラステージやりながら待ってよう!」





男「…」

男「…」スンスン

男「…うへへ…律っちゃんの匂い…」

ー事務所ー


P「えーっと、匂い付きパンツを10枚~っと…」カタカタ

P「…よし、注文完了、今日もいい仕事したな~」

律子「お疲れ様ですプロデューサー殿」

P「おう律子、お疲れ…どうだ、後で寿司でも食いに行かないか?奢るぞ?」

律子「随分と太っ腹ですね…何かあったんですか?」

P「まあな…てか大体律子の手柄なんだが…」

律子「?」

P「あぁこっちの話だ、気にしないでくれ…ところで律子、あの企画は進んでるか?」

律子「えぇ…一応順調に進んでますけど…大丈夫ですかね…」

P「大丈夫だよ、律子ならなんとかなるって」

律子「はぁ…でも私がステージに立つだなんて…」

P「心配すんな、今までだって何度もやってきたじゃないか」

P「それに、お前のファンだって居るんだ、期待に応えてやらないとな」

律子「うっ、余計に緊張させるような事を…まぁでも、決まったからには全力を出しますよ!」

P「よし!その勢いだ!じゃあその調子で次の舞台…」

P「『ワンフォーオール』は絶対に成功させような!!」

律子「はい!!」

P「…んじゃ寿司食いに行くか」

律子「はい」


おわり!!

ご静聴ありがとうございました。
…え?これは律子のパンツじゃないって?

…それではまたの機会に

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