花京院「その騎士道精神に敬意を表してE・スプラッシュッ!!」(48)

【香港】
 
 ――飛行機が不時着したのは、香港沖35キロ地点!
 
 承太郎達は、香港への上陸を余儀なくされた!!
 
 香港! ホンコン島! クゥロン島! コンペイ糖! 新界!
 
 周辺に浮かぶ、235余りの島々を擁し
 
 その夜景は昔から、100万ドルの夜景wwと言われている!
 
 
――
 
 
  ジョセフ「……そうだ。それでいい。乗客は我々と船員のみにしてくれ」
 
  ジョセフ「そうだ、これ以上(わしらの攻撃の)巻き添えを増やす訳にはいかんからな……」
 
承太郎「……」
 
おかゆ「そこのデカい兄ちゃん!」
 
承太郎「あ?」
 
おかゆ「アンタら観光客かい? どうだいおかゆ! おかゆゆゆゆ! かゆいうま!!」
 
承太郎「オルァッ!」   おかゆ「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛」

 
花京院「おかゆか……悪くない。知っているか、ジョジョ」
 
承太郎「ん」
 
花京院「日本と違って確か香港では、のどを通る食べ物はおかゆしかないんだ」
 
アヴドゥル「そうなのか!?」
 
花京院「じゃ、おかゆの中でも最もポピュラーな、おかゆをもらおうかな」
 
おかゆ「毎度!」
 
  ジョセフ「おおーい!」ザッザッ

ジョセフ「お前ら何を食おうとしてるんじゃ。これからわしの馴染みの店に行こうというのに」
 
おかゆ「おっ、そこのダンディーな旦那! 香港名物、ホットおかゆはいかがですかな!」
 
ジョセフ「んなもん名物でもなんでもないわ!」
 
承太郎「じじい、どこに電話してたんだ」
 
ジョセフ「んん? あー、詳しいことは店に行ってから説明するが……」
 
ジョセフ「この先、安全かつ最短でエジプトに辿り着くためには、色々と策を講じなければならんということだ」
 
花京院「策……ですか。あっおかゆおいしい」
 
承太郎「買ってんじゃねえオラ!」ゴシカァン

 
【翠園・水宝酒家】
 
ジョセフ「――確かに、我々はもう飛行機でエジプトへ行くのは不可能になった」

ジョセフ「また、あのようなスタンド使いに飛行機内で出会ったなら……」

花京院「またしてもハイエロファントの出番という!」ガタッ

承太郎「てめえはすっこんでろ」

ジョセフ「結局、陸路か海路を取ってエジプトへ入るしかない」
 
アヴドゥル「しかし……50日以内にディオに出会わなければ……」
 
ジョセフ「……うむ……」

花京院「あの飛行機なら、今ごろカイロに着いているものを!」

承太郎「てめえが暴れ回って墜としたんだろうがオラッ!」
花京院「エフメガ!」

ジョセフ「……だが案ずるのはまだ早い」
 
ジョセフ「100年前のジュール・ヴェルヌの小説ではうんぬんかんぬん」

ジョセフ「そこでルートだが、わしは海路で行くのを提案する」
 
花京院「? カイロ……で行く……??」

 
ジョセフ「適当な大きさの船をチャーターし、マレー半島を回ってインド洋を突っ切る」

ジョセフ「いわば、海のシルクロードを行くのだ。海のシルクロードを!」ドヤ
 
アヴドゥル「わたしもそれがいいと思う。陸は国境が面倒だし――」

アヴドゥル「ヒマラヤ山脈や砂漠があって、もしToLoveったら足止めを食らう」

花京院「わたしはそんなところ両方とも行ったことがないので、行きたい」

承太郎「おれはじじいとアヴドゥルの意見でいい」
 
ジョセフ「決まりだな」
花京院「えっ」

ジョセフ「だが、一番の危険は、ディオが差し向けてくるスタンド使いだ」

ジョセフ「いかにして見つからずに、エジプトに潜り込むか……」

 
 
 
 
 
 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 
 
              ?レフ「……」ニヤッ

  
花京院「……」カチャ…

承太郎「ん?」

花京院「ふふ。これは『お茶のおかわりは結構』のサインだよ」

花京院「香港ではこうしておくと、食器を片付けてくれるんだ」

  チャイナ娘「」スタ スタ スタ
 
チャイナ娘「」コポコポコポ
 
花京院「えっ嘘。ちょっとちょっと」トン トン
 
チャイナ娘「^^」  スタ スタ スタ
 
承太郎「……」

花京院「…………あっ」

花京院「ちょうどいい承太郎、君の空っぽの茶碗を貸してくれ。注ぎ足そう!」ジョボジョボ

花京院「まぁ、これを飲みながら話でもしようや」
 
花京院「それともヌルイから飲むのはいやか?」
 
承太郎「オルァァッ!!」ドゴッ
花京院「アバチャ!」

 
ポルナレフ頭の男「すみませぇん、ちょっといいですかー?」
 
ポルナレフ頭の男「私はフランスから来た旅行者なんですが……」
 
アヴドゥル(おっ、ポルナレフヘアーだ)
 
花京院(ポルヘアだ)
 
ポルヘア「どうも漢字が難しくて、メニューが分かりませぇん。助けて欲しいのですがー」
 
承太郎「てめぇ漢字使ってんじゃねえか」

ポルヘア「えっ? 何ですって?」
 
承太郎「『何』って使えてんじゃねえか。向こうへ行け」
 
ジョセフ「おいおい承太郎、そういうメタ発言は控えんか」

ジョセフ「わしは何度も香港に来とるから、メニューぐらいの漢字は大体分かる」
 
ポルヘア「おお!」
 
ジョセフ「で、何を注文したい?」ペラペラ

ジョセフ「生肉、にが虫、強走剤、こやし玉、ペイントボール、大タル爆弾……」
 
ジョセフ「これとこれとこれ。あと、これももらおうかな。そうだ、それも」
 
 レ ス ト ラ ン で   一 狩 り 行 こ う ぜ !

 
 ドジャアーン!
 
【漢字三文字】【漢字三文字】【五文字】【六文字】
 
アヴドゥル「何だかえらく手抜きされた料理にみえますが……」
 
承太郎「金は払わねえ」
 
花京院「うまそうだな!」

ポルヘア「Oh……」ショボーン
 
ジョセフ「ハッハッハッハッハッハ。ま、いいじゃないか! わしの奢りだ!」

ジョセフ「さあ、モリモリ食べて、ビシバシ働こう!」

 い た だ き ま す
 
アヴドゥル「ん……んんっ」ニコッ
 
花京院「何だこれッ!? ンマイなぁぁあぁぁ――ッ」ブッチュウ
 
承太郎「……」モソモソ
 
ジョセフ「どうじゃ? 美味いもんだろう!」
 
ポルヘア「おおっ、これは。手間ひまかけてこさえてありま」
花京院「ンマイなぁぁあぁぁ―――――――――ッ!!」

 
ポルヘア「ほら。このニンジンの形。『スター』の形……何か見覚えあるなぁ」
 
花京院「これのことか!」ガタッ  ポロッ
 
ポルヘア「うおっ」ポロッ
 
 
 皿! こぼれ落ちたふたつの星が!
 スープと かゆの水面 吸い込まれてゆく!
 引き合うように 重なる波紋!!
 
承太郎「きたねえんだよ!」ドゴッ
花京院「ジョジョ!」
 
ポルヘア「――そうそう、私の知り合いは」
 
ポルヘア「首筋にこれと同じ形のあざを……持っていたなァ……」
 
ジ・承・ア「!?」
 
 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
 
花京院「キサマ……新手の……ッ」

花京院「新手の……ッ!!」
 
花京院「…………」
 
ポルヘア「ゆっくりと食事を再開するんじゃあないッ!!」

 
 ジ ャ ギ ィ ィ ン !!
 
ジョセフ「!?」
 
 突如おかゆから突き上がるレイピア! ダメになるおかゆ!!
 
アヴドゥル「ジョースターさん、危ないッ!」
 
ジョセフ「スタンドだーッ!」

 ガ シ ャ ア ン
 
花京院「能力はちゃぶ台返しか!」

ジョセフ「さっきの星は巨人の星にかかっていたのか!」

アヴドゥル「マジシャンズレッド!!」
 
魔術師の赤『ケェー』 ボボボー
 
ポルナレフ「フン」
 
  銀の戦車『 』シュパッ ヒュンヒュンヒュンッ
 
アヴドゥル「何ィ!」
 
  銀の戦車『 』バァァン
 
アヴドゥル「新たな……スタンド使い……!」カコイイィ

 
 ヒュンッ   ボッ!
 
花京院「うっ……何という剣さばき!」

花京院「マジシャンズレッドが飛ばした炎を絡めとり、倒れたテーブルに火時計を作った!」

  銀の戦車『 』キィン
 
ポルナレフ「おれのスタンドは戦車のカードをもつ『シルバー・チャリオッツ』!」
 
ポルナレフ「モハメド・アヴドゥル……始末して欲しいのは貴様からのようだな……」
 
ポルナレフ「そのテーブルに火時計を作った。火が12時を燃やすまでにオレァクサムヲムッコロス!」
 
アヴドゥル「テーブルの炎が12を燃やすまでにこの私を倒すだと……!?」
 
アヴドゥル「相当うぬぼれが過ぎないか? ああっと……ポルナレフヘアーの男」

ポルナレフ「ポルナレフ。名乗らせてもらおう、ジャン・ピエール・ポルナレフ!」

アヴドゥル「自己紹介、恐縮のいたり。しかしムッシュ・ポルヘアー」
 
魔術師の赤『ケェー』 ボボー
 
  承太郎「!」
  花京院「火時計の火が……消えたーっ!!」
  ジョセフ「引っ張ったフラグを堂々と破壊しおった!」
 
アヴドゥル「わたしは炎を自在に扱えるからこそ、マジシャンズレッドと呼ばれている!」デェ~ン


アヴドゥル「しかし私をムッコロスとは、改めてうぬぼれが過ぎないか? ポルなんとかナレフ」
 
ポルナレフ「うぬぼれというのか? このわたしの剣さばきが――」

ポルナレフ「うぬぼれだと!?」 バッ

花京院「コインを投げた! 奴の本当の能力は、弾丸のようにコインを射出する能力!」

 銀の戦車『違うよ!』 ヒュバッ
 
ジョセフ「おお! コイン五枚をたったの一突き! 重なり合った一瞬を貫いた!」
 
承太郎「いや……よーく見てみろ」

アヴドゥル「あ、あれは……コインとコインの間に……」

花京院「天ぷら! さんまの干物! トウモロコシ!!」

 ハンバーグ! ドーナッツ! フライドチキン! にわとりーッ!!
 
ジョセフ「わ……わしも食いたい!」
 
承太郎「バーベキューにゃこと欠かねえな」
 
ポルナレフ「ふっ、これがどういう意味を持つか分かったようだな。いやBBQのことじゃない」
 
ポルナレフ「『銀の戦車』はお前に引けを取らぬほど、自由自在な剣さばきを扱えるということだ」

ポルナレフ「お前ら聞いているのか!? よだれを拭きやがれ!!」

前のより混沌としてきたな

 
ポルナレフ「……そしてシルバーチャリオッツは空気を切り裂き、空と空の間に溝を作れる」

ポルナレフ「つまり貴様の炎は、わたしの『銀の戦車』の前では無力と言うこと」

  銀の戦車『  』ヒュッ  チャリンチャリン

ポルナレフ「わたしのスタンド……チャリオッツの持つカードの暗示は『侵略』と『勝利』」

ポルナレフ「こんな狭っ苦しい場所で始末してやってもいいが」

ポルナレフ「アヴドゥル! お前の炎の能力は、広い場所の方が真価を発揮するだろう?」

ポルナレフ「そこを叩きのめすのが、わたしのスタンドに相応しい『勝利』……」

  花京院「何だこれッ!? ンマイなぁぁあぁぁ――ッ」

  ジョセフ「即席バーベキューも美味いもんじゃのう!」

  承太郎「……」モソモソ

ポルナレフ「食ってるんじゃあない! おいアヴドゥル!」

アヴドゥル「もぐもぐなんだね? ポ……ポ……ポルナ……あーっとポルナレフヘアーの君」

ポルナレフ「……ここじゃ物が壊れる……」

ポルナレフ「タイガーバームガーデンへ行こうぜ……」

ポルナレフ「久しぶりに……キレちまったよ……」

いったんここまで(^q^)

この花京院、なぜか脳内で狩野英孝に変換してしまう

つまんね

ポルナレフかわいそう

花京院は病気なの?www

録画見直してたら所々でこのスレを思い出して笑うようになってしまった

 
【タイガーバームガーデン】
 
 タイガーバームガーデン!
 香港島のタイハンロード山腹斜面に実在する庭園である! 現在封鎖中!
 
 制作費の元となったタイガーバームとは! メンソレータム商標の軟膏である!
 しかし近所のドラッグストアでは売上不振だったのか、ある日こつ然と姿を消してしまった
 
 
ポルナレフ「ここで予言をしてやる。まずアヴドゥル……きさまは……」

ポルナレフ「……ん?」
 
承太郎「アヴドゥル」

アヴドゥル「ああ。承太郎は右手側を頼む」
 
花京院「左サイドは任せろ!」

アヴドゥル「ジョースターさんは奴の背後に回って下さい。出口はわたしが塞ごう」

ポルナレフ「おいきさまら」

ジョセフ「『勝利というのは、戦う前に全てすでに決定されている』のじゃ!」
 
アヴドゥル「いくぞポルナレフーッ!」
 
ポルナレフ「このドグサレがァァーーッ!!」

 
ポルナレフ「きさまら4人がかりで恥ずかしくねーのか!? STAND PROUDはどうしたァ!」
 
ジョセフ「ディオの刺客と分かった以上、こちらも全力で潰しにかかるに決まっておるじゃろうが!」

ポルナレフ「もっともじゃねえか! おれがおかしいのか!?」
 
アヴドゥル「ふっ。これだけ広い場所なら、思う存分フクロにできるというもの」
 
アヴドゥル「行けマジシャンズレッド!」
 魔術師の赤『ケェー』
 
承太郎「スター・プラチナ!」
 星の白金『オラァッ!』
 
ジョセフ「ハーミットパープル!」
 隠者の紫『 』ハモーン
 
花京院「エメラルド・スプラッシュウウウウゥゥゥッ!!」
 
 法皇の緑『 』ドッバァ~
 
ポルナレフ「うおおおぉぉ!?」


アヴドゥル「花京院の奇襲で体勢が崩れた! たたみかけろ!!」
 
花京院「シュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」
 
 法皇の緑『 』ドバババババババババババババババババ

 
星の白金『オォォラオラオラオラオラオラッ!』

銀の戦車『ぐあああっ!』

 こうかは ばつぐんだ! ▼

魔術師の赤『ケェー』 ボボボー

銀の戦車『ぎゃあああっ!』

 こうかは ばつぐんだ! ▼

法皇の緑『シュウウウウウッ』ドババババババ
 
銀の戦車『おう』

 こうかは いまひとつのようだ… ▼
 
 
ジョセフ「シルバーチャリオッツといえば――? そう、『はがね』タイプじゃな」
 
ジョセフ「『はがね』タイプは、『かくとう』『ほのお』のこうげきに弱く」
 
ジョセフ「『いわ』タイプのこうげきに強いんじゃ」
 
 
アヴドゥル「エメラルド・スプラッシュって岩を飛ばしていたのか!?」
 
花京院「わからん! 何かわからんがくらえーッ!」ドバババババババ

 
アヴドゥル「むんん……ッ!」

ジョセフ「! おい、何かに隠れろ! アヴドゥルのメラゾーマが来る!」
花京院「エメラルド・スプラッシュウウウウウウゥゥゥゥゥーッ!!」
承太郎「なんだってじじい全く聞こえん」
 
アヴドゥル「我がスタンドは業火を纏うことで、触れるもの全てを焼き尽くす不死鳥となる!」
 
アヴドゥル「その想像を絶する威力と優雅なる姿から、太古より魔界ではこう呼ぶ……」
 
アヴドゥル「『カイザーフェニックス!!』」
 
魔術師の赤『ケェー』 ===⊂二二二( ゜∋゜)二⊃
 
 銀の戦車『  』スパンスパァン
 
アヴドゥル「ぐああああッ!!」
 
ポルナレフ「ただの特攻じゃねえかッ!  ん? 妙な手ごたえ……」

 ボッ!!

ポルナレフ「何ッ! 切断した体内から炎が出るなんて!」

アヴドゥル「化かし合いはわたしの勝ちだ。今のはカイザーフェニックスにみせかけたクロスファイヤーハリケーン――」
 
アヴドゥル「にみせかけたカイザーフェニックス!」ピュー
 
承太郎「斬られてんじゃねーか」

 
アヴドゥル「初披露となるが改めてくらえ! クロスファイヤー・ハリケーン!!」

魔術師の赤『ケェー』 つボボボボーン
 
ポルナレフ「ぐああああ!!」

 ドサッ

アヴドゥル「占い師のわたしに戦いを挑もうとは、10年は早いんじゃあないかな」
 
承太郎「占い要素どこにあった」
 
ジョセフ「ともあれ勝ったんじゃ。途中からアヴドゥルにタイマンを押し付けて正解じゃったの」
 
花京院「くっ。エメラルド・スプラッシュが効きさえすれば!」
 
アヴドゥル「効かんの分かってて撃つなッ! 流れ弾いい加減にしろッ!」
 
ポルナレフ「……」シュウウ…
 
承太郎「ひでぇ火傷だ。こいつは死んだな。運が良くて重傷……いや、運が悪けりゃかな」
 
花京院「つまりとどめが必要というわけか!!」
 
ジョセフ「放置プレイでいいということじゃ」
 
アヴドゥル「さあジョースターさん、エジプトへの旅を続けましょう」
 
ジョセフ「うむ!」

 
  ポルナレフ「……」ピクッ
 
  銀の戦車『 』 ボッショオォ
 
  ポポポン  ポンッ  ポヒュウウウウウ
 
花京院「大江戸ロケット!」

ジョセフ「な、何だ!? 奴のスタンドがバラバラに分解したぞ!?」
 
 
  ド  ン
 
  ポルナレフ「 」カッ
 
 
花京院「太鼓の達人!」

アヴドゥル「奴が寝たままの姿勢で空へ飛んだ!!」
 
  ポルナレフ「ブラボー!! おお…ブラボー!!」
 
アヴドゥル「こ、こいつは……」

ジョセフ「信じられん……!」

花京院「ピンピンしている! ブラボーって?」

承太郎「ああ。しかし、奴の身体がなぜ宙に浮くんだ?」

 
ポルナレフ「フッフッフ……感覚の目でよーく見ろ」

アヴドゥル「(凝!)……!? あ、あれは……」

 ヒュッ クルクルクル  スタッ
 
ポルナレフ「そう、これだ。甲冑を外したスタンド『シルバー・チャリオッツ』!」バ ン
 
アヴドゥル「むぅ」
 
ポルナレフ「呆気に取られているようだが……」

ポルナレフ「わたしの持っている能力を説明せずに、これからきみを始末するのは」

ポルナレフ「騎士道に恥じる、闇討ちにも等しい行為――」

ポルナレフ「どういうことか、説明する時間を頂けるかな?」
 
  ジョセフ「さっきと同じ配置でいいんじゃな」ザッザッ
 
  承太郎「さっさと片付けるぜ」ザッザッ
 
  花京院「このハイエロファントグリーンに任せろッ!!」バンッ
 
アヴドゥル「よーし」

アヴドゥル「む、何か言ったか? 遺言を言う時間? 聞いておいてやろう」
 
ポルナレフ「きさまらには騎士道精神の欠片もないのかァーッ!?」

 
ポルナレフ「……わたしのスタンドは、さっき分解して消えたのではない」

ポルナレフ「『銀の戦車』には防御甲冑がついていた……いま脱ぎ去ったのはそれだ」
 
ポルナレフ「ちなみに落ちたパーツは投げて武器にも使える」
 
花京院「ゼロスーツ・チャリオッツ!」

ポルナレフ「君の炎に焼かれたのは甲冑の部分、だからわたしは軽傷で済んだのだ」

ポルナレフ「そして甲冑を脱ぎ捨てた分、身軽になった」
 
ポルナレフ「わたしを持ち上げたスタンドの動きが見えたかね?」
 
ア・ジ「見えなかった」
承太郎「見えた」
花京院「見てなかった」
 
ポルナレフ「そう、それほどのスピードで動けるようになったのだ!」
 
アヴドゥル「ふむ……なるほど。先ほどは甲冑の重さゆえ、わたしのCFHを喰らったということか」
 
アヴドゥル「しかし! 逆に今はもうハダカ! プロテクターがないということは――」
 
アヴドゥル「今度ふたたび喰らったら、命はないということ!」

花京院「いわばパンツ一丁のアーサー!」

ポルナレフ「ふむ……ウィー、ごもっとも。だが、無理だね!」

 
アヴドゥル「無理と? 試してみたいな」
 
ポルナレフ「なぜなら君たちに、ぞっとするものをお見せするからだ」

アヴドゥル「ほう、どうぞどうぞどうぞ」

  銀の戦車『『『    』』』 ズラララァ~
 
ジョセフ「なんじゃ!? 奴のスタンドが6……いや、7体にも増えたぞ!」
 
花京院「本体を入れて8! バカな、2台のWiiで全員遊べてしまう!」
 
アヴドゥル「ううっ……?」

ポルナレフ「ぞっとしたようだな! これは残像だ。フッフッフ」
 
ポルナレフ「視覚ではなく君の感覚へ訴えるスタンドの残像群だ」

ポルナレフ「君の感覚はこの動きについてこれないのだ」
 
アヴドゥル「どういうことなの……?」
 
ポルナレフ「今度の剣さばきはどうだァアアアアッ!?」シュパパパパパパパ
 
花京院「ヤボ……ボラ……サバな事を!」

承太郎「数が増えたんなら遠慮はしねえ」

ジョセフ「皆でリンチじゃあああッ!!」

なかなか書く時間がない…
次の投下で終わらせます(^q^)

汚ねぇww

スレタイ見た瞬間お前だってわかった

 
 銀の戦車『 』シュパパパパパパパパパパパパパ ×7
 
星の白金『オルァアア!!』
 
 銀の戦車『 』シュパパパパパパパパパパパ ×5
 
法皇の緑『スプラッシュウウウウウウッッ!!』
 
 銀の戦車『 』シュパパパパパパパパパ ×3
 
ジョセフ「本体を狙えハーミット・パープル!」

 銀の戦車『 』シュパパパパパ ×1
 
アヴドゥル「むん! 赤い荒縄(レッドバインド)!」
 
魔術師の赤『ケェー』 ボボボ
 
ポルナレフ「ちょ、ちょっと待てーッ」
 
ポルナレフ「こんな一斉にかかられて一度に相手できるかーッ!」
 
アヴドゥル「ふむ。そういえば騎士道精神とやらで手の内を明かしてからの攻撃。礼を失せぬ奴……」

ポルナレフ「ゼェ……ゼェ……」

アヴドゥル「ゆえにわたしも、秘密を明かしてから次の攻撃にうつろう!」 
 
ポルナレフ「リンチは止めんのかい!」

 
アヴドゥル「実はわたしのクロス・ファイヤー・ハリケーンにはバリエーションがある」
 
アヴドゥル「アンクの形の炎だが、一体だけではない。分裂させ、数体で飛ばすことが可能」
 
承太郎「俺のスタープラチナは、二本の指を伸ばし相手に突き刺すことが可能」
 
花京院「ハイエロファントグリーンはなんか紐状に分解することが可能ッ!」
 
ジョセフ「わしのハーミットパープルはカメラを叩き壊すことが可能ッ!」
 
ポルナレフ「ま、待て! 秘密を明かせば袋叩きは許されるみたいな流れはやめろォ!」
 
アヴドゥル「行くぞ!」
 
アヴドゥル「クロス・ファイヤー・ハリケーン・ ス ペ シ ャ ル !!」ボボボ
 
花京院「ならばエメラルド・スプラッシュ・ ス ペ シ ャ ル !!」ドバババババ
 
ジョセフ「本体を狙えハーミットパープル!」シュルルルル
 
 
ポルナレフ「ぐあああああぁぁぁっ!」 ド ッ 
銀の戦車『あああああぁぁぁっ!』   ゴ ン
 
 
  ドサッ…
 
 
承太郎「やれやれだぜ」

 
アヴドゥル「フッ。一撃目の炎は、トンネルを掘るためだったのだ」
 
アヴドゥル「言ったろ。わたしの炎は分裂、何体も分かれて飛ばせると!」
 
承太郎「もはやあまり意味はなかったようだがな」
 
 
ポルナレフ「うぐぐ……」
 
アヴドゥル「」つナイフ 
 
  ヒュッ   サクッ
 
ポルナレフ「痛でーッ!」
 
アヴドゥル「炎に焼かれて死ぬのは苦しかろう。その短剣で自害するといい」
 
ジョセフ「波紋を流されて死ぬのは苦しかろう。わしの義指をやっとこう」ポイ
 
花京院「Eスプラッシュにまみれて死ぬのはEスプラッシュだろう」
 
 
ポルナレフ「……うぬぼれてはいなかった……」

ポルナレフ「いくらわたしの剣さばきでも、さすがに4人がかりは無理だと……」
 
ポルナレフ「やはりこのまま、潔く退場するとしよう……」
 
ポルナレフ「それがきさまらにこれ以上関わらないようにするための最善策……」

 
アヴドゥル「ふむ」パチンッ
 
アヴドゥル「あくまでも騎士道とやらの礼を失せぬ奴」
 
アヴドゥル「しかもわたしの短剣をくらってもなお、まだ何か喋っていた」
 
アヴドゥル「ディオからの命令をも越える誇り高きタフネス! 殺すのは惜しい」
 
 スッ…
 
アヴドゥル「む!  こいつは蟲の仕業ですな……」
 
アヴドゥル「ジョジョ!」
 
承太郎「うむ」

星の白金『オルルァッ!!』ブチブチブチッ

ポルナレフ「うぎゃああああっ!!」ビクンビクン

 ぼとっ  うぞうぞ…
 
ジョセフ「うげええぇっ。この触手が気持ち悪いんじゃよなーッ!」
 
花京院「この花京院容赦せん! エメラルド・スプラッシュウウウウウウウゥゥゥゥーッ!!」ドババババ
 
 シュウウ…
 
アヴドゥル「おk」

 
――
 
ジョセフ「昨日SPW財団にチャーターを依頼した船が、すでに港に入ってるはずじゃ」
 
 ザッ
 
ポルナレフ「……」
 
ジョセフ「!」
 
アヴドゥル「どうした。まだ何か? ポルナレフ」
 
ポルナレフ「……まだディオの呪縛を解いてもらったお礼を言ってない」
 
アヴドゥル「だったらわたしでなく、肉の芽を抜いたジョジョに言え」
 
承太郎「だったらおれじゃあなく、肉の芽を片付けた花京院に言え」
 
花京院「我が名は花京院典明!!」
 
ポルナレフ「分かった。くどいのはおれも嫌いだからな。だが、用はもうひとつ」
 
ポルナレフ「ムッシュ・ジョースター。ものすごく奇妙な質問をさせて頂きたい」
 
ポルナレフ「その左腕右腕か?」
 
ジョセフ「もう少しくどくていいぞ」

 
ジョセフ「――ふむ、確かに奇妙な質問じゃ。一体どういうことかな?」
 
ポルナレフ「妹を引きこもりにした男を捜している」
 
一同「「!?」」
 
ポルナレフ「顔は分からない……だが、そいつの腕は両腕とも右腕なのだ」
 
ジョセフ「……」スッ…
 
ジョセフ「50年前の戦いによる名誉の負傷じゃ」ギギ ギギ

花京院「さらに手首を外すとサイコガンになるのだ」

ジョセフ「ならん。がいいなそれ、今度シュトロハイム財団に相談してみよう」
 
ポルナレフ「失礼な詮索であった。許してくれ」
 
ジョセフ「よければ何があったのか聞かせてくれんか」
 
ポルナレフ「……」

 スタ  スタ  スタ  スタ
 
ポルナレフ「もう3年になる……」
 
一同「「  」」ザッザザッザッ
 
ポルナレフ「別に近付かなくていいから!」

 
ポルナレフ「――俺の妹は雨の日、学校からの帰り道をクラスメイトと二人で歩いていた」
 
ポルナレフ「故郷、フランスの田舎道だ。……道の端に男が一人、背を向けてたっていた」
 
――――――――――――――――――――――――
  
  妹『? 何かしらあれ』
 
  妹友『ちょっと、あれコート一枚じゃない?』
 
  男『ぐへへへ』
 
  男『ばあああああああ』(開帳)
 
  妹『キャアアアァァァァ!!』
 
  妹友『変態だ――!!!!』
 
  男『ばああああああああwwwwwwww』
 
  妹『キャアアアァァァァ!!』
 
  妹友『変態!! 変態!! 変態!! 変態!! 通報!!』
 
――――――――――――――――――――――――
 
ポルナレフ「男の目的は、ただそれだけだった」
 
承太郎「何が言いてぇんだテメーはよ」

 
ポルナレフ「以上が、男を警察に突き出した友人の証言だ」
 
アヴドゥル「捕まっとんのかい!」
 
ポルナレフ「だが翌日脱走した。そしてまだ捕まってない」
 
ジョセフ「明らかにスタンド能力者だ」
 
承太郎「そこでかよ」
 
ポルナレフ「妹はそれを直視したショックで引きこもり、今やニート化しようとしている」
 
ポルナレフ「俺は誓った!」

ポルナレフ「我が妹の魂の尊厳と安らぎは、そいつの再逮捕でもって償わなければ取り戻せん!」
 
ポルナレフ「俺のスタンドが然るべき報いを、与えてやる!」
 
アヴドゥル「はあ」
 
ポルナレフ「そして一年前、ディオに出会った!」
 
花京院「な、なんだって――!!」
 
承太郎「今度はマシな話なんだろうな」
 
ポルナレフ「ああ、君らを殺してこいと命令された。それが正しいことと信じた……」
 
ジョセフ「そこを端折るんじゃあない!」

 
花京院「しかし話から推理すると……推理すると? アヴドゥル」

アヴドゥル「どうやらディオは、その両手とも右腕の男を探し出し仲間にしているな」
 
花京院「それだ」
 
承太郎「なんでヤツがただの変態野郎をスカウトするんだ」
 
ポルナレフ「俺はアンタたちと共にエジプトに行くことに決めたぜッ!」
 
ポルナレフ「ディオをめざしていけば、きっと妹のかたきに出会えるッ!」
 
承太郎「気は確かかこいつ」
 
アヴドゥル「どうします? わたしに異存はありませんが」
 
ジョセフ「どうせ断っても付いてくるじゃろうしなぁ」
 
 ポルナレフが なかまに なった!  ▼
 
ポルナレフ「よろしく頼むぜ!」
 
 パーティーが いっぱいです!! 
 パーティーから はずすメンバーを えらんでください! ▼
  
ジョセフ「じゃあ……」ピ ピ ピ    >ポルナレフ
 
ポルナレフ「おい即決かよ!」

 
承太郎「はぁ……やれやr」
 
女子A「すみませーん、ちょっとカメラのシャッター押してもらえませんか?」
 
女子A(素敵!)

女子B(きっかけつくっちゃおっと!)
 
女子A「おねがいしま~す!」

女子B「海を背にしたいんですぅ~!」
 
承太郎「やかましい! 他のヤツに言えッ!」
 
ポルナレフ「まぁまぁまぁまぁ。写真ならわたしが撮っ」
 
ポルナレフ「って妹!?」
 
女子A「お兄ちゃん!?」
 
女子B「ポル兄さん!?」
 
承太郎「は?」
 
アヴドゥル「はい」

ジョセフ「ハイ」
 
花京院「ハイエロファントグリーン!」

 
 
 こうしてポルナレフが新たに加わり 花京院たちの戦力はアップした
 
 しかしこれはまだ 冒険の序章に過ぎない!!
 
 押し寄せてくる!
 
 これからDIOの刺客が うじゃうじゃ押し寄せてくる!
 
 迎え撃つは花京院! みんなのヒーロー花京院!!
 
 震えるぞエメラルドッ! 撃ち尽くすほどヒートッ!!
 
 刻め法皇のビートッッ!!
 
 DIOの野望を打ち砕けッ!! オラッ行けッ花京院ッ!!
 
 
 
 終わり


今回も面白かった

普通に海外旅行してんじゃねぇーか

アホミンの人?

花京院好きだ

>>45
あい(  ^q ^)

>>46
こんなSS書いてますが自分も花京院好きです(^q^)

おつ

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