ユミル『さっすが私のクリスタ!』
ユミル『可愛くて心優しくて、まさしく天使、いや、女神様だな! 結婚してくれ!』
クリスタ(――ユミルのああいう発言ってどこまで本心なのかな)
クリスタ(照れもしないでさらっと口に出せるってことは、本音じゃなくて冗談なのかも?)
クリスタ(単なる冗談だとしたら、言われるたびにドキドキしちゃってる私はどうしたらいいんだろう)
クリスタ(…………)
クリスタ(本音なのか冗談なのか、たしかめてみよう!)グッ
~夜・女子宿舎~
ハンナ「…でね、その時フランツがね…」
ミーナ「もうっ。またハンナの惚気が始まっちゃったよ」クスクス
アニ「…よく飽きないもんだね」
ミカサ「しかたない。好きな人について語ることは、とても高揚するから。クセになる」ウンウン
ユミル「なんだかんだ言いつつお前らも毎回しっかり聞いてんじゃねーか」ケラケラ
クリスタ「…………」ポーッ
ユミル「ん? どうしたクリスタ、そろそろおねむか?」
クリスタ「んー…」ウトウト
クリスタ「…ユミルー…」ポスン
ユミル「! おっと」
クリスタ「ユミルの匂いってなんだか安心するから、眠くなっちゃったみたい…///」ウトウト
クリスタ(――なんて、ね。ユミルの本音を知るために、ちょっと演技しちゃった)
クリスタ(肩に頭を預けつつ、無防備にまどろむ表情! しかも殺し文句つき!)
クリスタ(もし好きな相手にこんなことされたら、ドキドキするよね。動揺して本音も出やすくなるはず!)
ユミル「……」
クリスタ「……(あ、あれ? ノーリアクション?)」
ユミル「ったくしょーがねーなぁ、このお姫様は」スッ
クリスタ「!!」
ミーナ「わあ、ユミルすごーい。クリスタをお姫様抱っこしてる!」
ユミル「このくらい余裕だよ。訓練のせいで男並に腕力がつきやがるしよ」
ミーナ「え、じゃあ私にもお姫様抱っこやってみてよ?」ワクワク
ユミル「お前は…そうだな、もうちょっとダイエットできたらやってやるよ、子豚ちゃん」ニヤッ
ミーナ「ユミルひっどーい!」
アニ「ふくれっつらだとますます丸顔になるよ、ミーナ」
ミーナ「アニまで! もー、意地悪言わないでよー!」プクッ
ミカサ「ユミル。今夜はベッドの1段目を譲ろう。クリスタを寝かせてあげて」
ユミル「お。わるいな。助かるわ」
ミカサ「私も幼い頃は、うたたねしてしまったエレンをこうしてお姫様抱っこしてた。なつかしい…」シミジミ
ユミル「……あ、そ」
クリスタ「……(お、おかしいな。全然ドキドキしてくれてないみたい)」
ユミル「よっと」フワッ
ユミル「風邪ひかないように毛布もかけて、」
ユミル「よし。……おやすみ、クリスタ」ナデナデ
クリスタ「……///」
クリスタ(なにこれ!?)
クリスタ(ユミルをドキドキさせようとしたのに、私がドキドキしてどうするの!?)
クリスタ(ああ……でも、さっきのユミルかっこよかったな。軽々と抱き上げられちゃった…///)
~朝~
ユミル「……」スースー
クリスタ「ユミル、朝だよ。起きて?」ユサユサ
ユミル「んー…もうそんな時間か」ムクッ
クリスタ「おはよう、ユミル」ニコニコ
ユミル「おう。おはよう、クリス、タ……?」
クリスタ(ふふ…昨日は返り討ち(?)にあったけど、今朝の私はちがうよ!)
クリスタ(今の私はユミルのシャツを身に着けているの! 体格差があるから袖が余ってぶかぶかになっちゃうけど、これはむしろ萌えポイント!)
クリスタ(名付けて『彼女シャツ』作戦! さあ、観念して本音をさらけ出しなさい、ユミル!)
ユミル「…お前、そりゃ私のシャツだろ」
クリスタ「あっ、ほんとだ。やだー、間違っちゃったみたい」テヘッ
ユミル「……私を起こすのはいいが、お前もまだ寝ぼけてんじゃねーのか」デコピン
クリスタ「ぁうっ」
ユミル「ま、いいさ。とっとと着替えて朝メシ行くぞ」
クリスタ「う、うん(あれー? それだけ? それだけなのユミル??)」
ユミル「っと、その前に」
クリスタ「?」
ユミル「後ろ髪のここんとこ。寝癖ついてんぞ」サラッ
クリスタ「!?///」
~対人格闘訓練中~
クリスタ「……」ドヨーン
ミカサ「……」
クリスタ(ユミルが全然ドキドキしてくれない…やっぱりあの発言は、冗談なのかな)
ミカサ「…クリスタ」
クリスタ「はっ!? ご、ごめん、なあに?」
ミカサ「訓練中にぼんやりすると危険。体調が優れないなら、医務室に行こう?」
クリスタ「あっううん、違うの! 体調が悪いわけじゃなくて…」
ミカサ「そう? なら、何か悩んでいるの?」
クリスタ「……わかっちゃった?」
ミカサ「ええ。だってクリスタは昨夜からちょっと……変」
クリスタ「変……」ガーン
ミカサ「あっ…違う、そうではなくて、その、奇行が目立つというか」アセアセ
クリスタ「奇行……」ズドーン
id変わってしまったんですが1です。レスありがとうございます!
ぽつぽつ続き上げていきます。
ミカサ「わ、私でよければ相談に乗る。ので、そんなに落ち込まないでほしい」アタフタ
クリスタ「本当? ありがとう。ミカサがそう言ってくれると、頼もしいな」クスッ
ミカサ「クリスタはいつもみんなに優しくしてくれる。たまには私もお返しがしたい」フフッ
クリスタ「それじゃあ、今日の夕食後…話を聞いてもらってもいい?」
ミカサ「もちろん構わない。…さぁ、そうと決まれば訓練を再開しよう」
クリスタ「うんっ。今度は私がならず者の番だね!」
~夕食後・食堂~
クリスタ「みんな宿舎に戻ったみたいね」
ミカサ「ええ。これなら落ち着いて話せる。…ユミルはどうしたの?」
クリスタ「あ…ユミルには、先に戻っててもらったの。忘れ物を取りに行くから、って嘘ついちゃった」
ミカサ「そう。…彼女の前では、話せないことなのね」
クリスタ「……」
クリスタ「私ね、たしかめたかったんだ。……いつものユミルの言葉が、本音なのか冗談なのか」
クリスタ「私に対して照れたり動揺したり…そんな反応があれば、確信できると思ったの」
クリスタ「ユミルは私のことが好きなんだ、って。冗談なんかじゃないんだ、って」
クリスタ「でも、失敗しちゃった。私ばっかりユミルにドキドキして、空回って」
クリスタ「ミカサに奇行なんて言われちゃうくらいだもの、きっとすごく変だったよね」アハハ…
ミカサ「――ねえ、クリスタ。聞いておきたいことがあるのだけれど」
クリスタ「……なにかな?」
ミカサ「ユミルの言葉の真意をたしかめて、それでその後、どうするつもりだったの?」
クリスタ「えっ? どうする、って……」
ミカサ「ユミルの言葉が単なる冗談だったとしたら」
ミカサ「クリスタが望む『好き』とは、違う気持ちだったとしたら」
ミカサ「そのとき、あなたはどうするつもりだった?」
ミカサ「――ユミルを好きになるのを、やめていた?」
クリスタ「あ……」
クリスタ(そっか。私、ばかだ…)
クリスタ「ユミルの本音をたしかめてどうするのか…どうしたいのか、なんて、考えてもみなかった」
ミカサ「……」
クリスタ(ユミルが私のことを好きだったら、私もユミルを好きになれる、なんて)
クリスタ(なんて狡いことを考えたんだろう)
クリスタ(私はユミルに拒まれるのがこわかっただけ。自分が傷つきたくなかっただけだ)
ミカサ「…クリスタは、男子からとても人気がある」ポツ
クリスタ「え…っ?」
ミカサ「ユミルと同じく『結婚したい』と言っているのをよく見かける」
ミカサ「彼らはきっと冗談ではなく本気。クリスタと付き合いたいと思ってる」
ミカサ「だからクリスタから付き合おうと言えば、断られることはまず無いだろう」
クリスタ「ちょ、ちょっと待ってミカサ。それ、どういう…」
ミカサ「本音のわからないユミルではなく、彼らを選べば、あなたは傷つかないで済む」
クリスタ「!」ビクッ
ミカサ「例えばライナーは成績優秀で人望も厚い。(ホモだという噂を差し引けば)恋人として申し分ない」
ミカサ「アルミンは、非力だけれど努力家で、座学はトップ。それにとても優しい。幼馴染の私が保証しよう」
ミカサ「…………」エートエート
ミカサ「……ジャンも立体機動が上手い」
クリスタ「あっ……うん」
ミカサ「彼らと付き合う方が、あなたにとっては建設的で賢明なはず」
クリスタ「賢明……」
クリスタ「――ミカサ。いろいろ考えてもらったのに、ごめんね。私…」
ミカサ「?」
クリスタ「傷ついても、ばかみたいでも、いい」ジワッ
クリスタ「ユミルが私のこと『好き』じゃなくてもいいの」
クリスタ「私は、ユミルが好き。ユミルだけが、好きなの」ポロポロ
ミカサ「……ええ、わかってる。あなたを試すようなことばかり言って、ごめんなさい」ナデナデ
クリスタ「ううん、ミカサは悪くないよ。私が……」グスグス
ガタッ
ユミル「――オイ。何やってんだ、お前ら」
クリスタ「! ユミル…」
ユミル「戻ってくるのが遅いから探しに来てみりゃ…」ツカツカ
ユミル「これはどういうことだ。ミカサ、お前がクリスタを泣かせたのか!?」
ミカサ「…………」
クリスタ「違うの、ユミル! これは、私が…」グスッ
ユミル「お前は黙ってろ、クリスタ。私はミカサに訊いてるんだ」
ミカサ「そう。私が泣かせた。けれどユミルに口出しされる謂れはない」
クリスタ「ミカサまで、何を言い出すの!?」オロオロ
ミカサ「クリスタは優しいし、可愛い。魅力的な女の子」
ミカサ「だからあなた以外の誰かが彼女を好きになるのも、当然のこと」
ミカサ「なのにあなたは、冗談とも本音ともつかない言葉を並べて、後生大事に見守ってるだけ」
ミカサ「とても臆病で、悠長だ」
ミカサ「そのせいでクリスタを不安にさせている」
ミカサ「そんなことにも気付けないなら、他の誰かにクリスタをさらわれても文句は言えないはず。…違わない?」
ユミル「――ッこいつ、言わせておけば…!」バシッ!!
ミカサ「…………っく、」ヒリヒリ
クリスタ「ミカサ!」
鈍行ですみません、1です。
またid変わっちゃいましたがぼちぼち続き上げます。
ミカサ「…以前、アルミンが言っていたとおりだ」
ミカサ「相手の正論に言い返せないから、暴力に訴える。あなたのやっていることは、子どもと変わらない」
ユミル「まだ言うか、この…ッ」ヒュッ
クリスタ「ユミル、やめてっ!」
バシッ!!
ユミル「あ……っ」
ミカサ「クリスタ! 大丈夫…!?」
クリスタ「う、うん…平気だよ」フラッ
クリスタ「……ユミル。ちょっとは頭冷えた?」ジッ
ユミル「ク、クリスタ…私は、お前に手を上げるつもりじゃ、」タジ
クリスタ「いいの。私は、ぶたれて当然のことをしたんだから」
ユミル「何わけのわかんねーこと言ってんだ、すぐ冷やさなきゃ、頬が腫れて…」オロオロ
ミカサ「だったら私が医務室に行こう。湿布をもらってくるから二人はここで待っていて」スッ
ユミル「ちょっと待て、お前とはまだ……」
クリスタ「ユミル。今は私の話を聞いて!」
ユミル「! ……ああ、わかった」
クリスタ「ごめんなさい、ミカサ」
ミカサ「大丈夫。私のことはいいから。ちゃんと話をして」
ユミル「で? 話ってのは何だ。ミカサとの交際宣言でもしてくれるのか?」ハア
クリスタ「……私、昨夜からおかしかったでしょ?」
クリスタ「あれはね、ユミルの気持ちを、試そうとしてたんだ」
ユミル「私の、気持ち?」
クリスタ「そう。あなたに女神とか結婚とか言われるたび、私、すごくドキドキしたから」
クリスタ「たしかめたかったの。あなたに好かれてるんだって思いたかったの」
クリスタ「そんな卑怯な予防線を張らなきゃ、自分の気持ちに向き合うことさえ出来なかった…」
ユミル「クリスタ……」
クリスタ「私、ほんとずるくて、弱虫で…ごめんね、ユミル」
クリスタ「でも、ちゃんと言うから。聞いてくれる?」
クリスタ「――私、ユミルのことが好き」
クリスタ「あなたが私のことを『好き』じゃなくても、私はあなたが好き」
クリスタ「大好きだよ、ユミル」
ユミル「…………」
ユミル(…どうして、私なんだ)
ユミル(クリスタはもっと――ふつうに、男と付き合うべきだ)
ユミル(それもこんな、いつくたばってもおかしくない訓練兵なんかじゃなく)
ユミル(内地で悠々自適に暮らしてる憲兵団の男なら、さぞ大事にしてくれるだろう)
ユミル(このまま順調にいけば、クリスタを10番以内の成績で卒業させられる。憲兵団に入れることができる)
ユミル(そのために周りの奴らを牽制してきたんだ)
ユミル(『女神』なんて言葉で、手の届かない存在だって思いこませて)
ユミル(『結婚』なんて言葉で、私が一番親密なんだって思い知らせて)
ユミル(こいつが望みうる最上級の幸福を掴ませてやるために、邪魔なものは全部遠ざけてきた)
ユミル(――だから、だめだ。私はここで、揺らぐわけには…)
ユミル「…なあクリスタ。お前も、幸せになりたいだろう?」
ユミル「だったら、私なんか選んじゃだめだ。話しただろ、私が内地でどうやって暮らしていたか」
ユミル「お前はそんな奴を好きになるべきじゃない。わかるよな…わかってくれるよな、クリスタ?」
クリスタ「…………」フルフル
クリスタ「…わからないよ、そんなの。私の幸せは、私が決めるの」
クリスタ「それにね、ユミル。今のじゃ、答えになってない」
クリスタ「あなたは私のこと、どう思ってるの」
クリスタ「今までのあなたの言葉には、ひとつも本音がなかったの?」
クリスタ「答えて、ユミル」
ユミル「私の本音だって?」フン
ユミル「そんなもん、あるわけないだろ」
ユミル「女神だとか結婚だとか、考えるまでもない、ばかげた戯言ばっかりじゃねーか」
クリスタ「……そう。全部、冗談なのね」
ユミル「ああ。私はお前のことなんて――」
クリスタ「ユミルが『私のクリスタ』って呼んでくれたの、…嬉しかったんだけどな」ポツリ
ユミル「…………!」
ユミル(ああ、しまった。ひとつだけ本音が紛れてたな)
ユミル(――『私のクリスタ』)
ユミル(誰より愛おしくて大切な、私のクリスタ)
ユミル「……その言葉は、冗談なんかじゃない」
クリスタ「え?」
ユミル「冗談なんかじゃない。それだけは、私の本音だ」
ユミル「本当は。お前を他の誰かにやるのなんて、まっぴらなんだよ」
クリスタ「……ユミル、それって……」
ユミル「お前が悪いんだからな。人が必死で我慢してるってのに、揺さぶりをかけやがって」チッ
ユミル「いいか、よく聞けよ! 二度は言わないからな!」ギロッ
ユミル「……その、……私も、クリスタのことが、好きだ……」
クリスタ「……ぅ、あ…ハイ…///」カアア
ユミル「だー! クッソ恥ずかしい! もう二度と言わねえ!///」
クリスタ「…普段の発言は、恥ずかしくないの? 女神とか結婚とか」
ユミル「いいんだよアレは別だ! 別腹なんだ!」
クリスタ(ユミルの羞恥心のポイントがよくわからない…)
ユミル「…それより、さっきの。悪かったな、痛かっただろ?」
クリスタ「ちょっとだけね。でも、平気だよ」ニコッ
ユミル「見せてみろ。…ああ、やっぱ少し腫れてんな…口ん中は切ってないな?」スッ
クリスタ「大丈夫。…だけど、もう少しこのままでいてもいい?」
クリスタ「ユミルの手、冷たくて気持ちいいから…///」スリスリ
ユミル「クリスタ……」ドキッ
ミカサ「お待たせ!」ガラッ!!
ユミクリ「「!!??」」ビクーッ
クリスタ「おおおおおおおかえりなさいミカサ!」ドキドキドキ
ユミル「おまっ…お前…なんつータイミングで戻ってくんだよ、空気読めよ!」ワナワナ
ミカサ「相談に乗っていただけなのに間男のように罵られて理不尽にシバかれた。私の心のダメージは深刻」シレッ
ミカサ「いいムードをぶち壊す程度の反撃は許されて然るべきと判断した」ドヤッ
ユミル「うわっ可愛くねえ」
ミカサ「クリスタ。湿布をもらってきたので貼るといい」
クリスタ「あ、ありがとう、ミカサ///」
ミカサ「少なくともユミルの手より良く効くはず」
クリスタ「え………ッ///」マッカ
ユミル「てめええええええ! いつから見てた!? どこから聞いてやがった!!?」
ミカサ「……」チラッ
ミカサ「……フーッ」ドヤア…
ユミル「芋女の真似うぜええええ! おい、もう一発殴らせろ」プルプル
ミカサ「私はいわば二人のキューピッドと言っても差し支えないはず。なのにその言い草は酷い」
ユミル「何がキューピッドだ。お前みたいにバッキバキの腹筋した天使がいるか!」
ユミル「天使ってのはなぁ、私のクリスタみたいな……」ハッ
クリスタ「……///」
ミカサ「さっそく惚気とは恐れ入る」
ユミル「だあああ!」
ユミル「くっそ…普段は人をイジる側だからか、イジられるとペースが狂っちまう…」ブツクサ
ミカサ「ユミルはイジると意外に可愛い」
ユミル「やめろ」チッ
ユミル「…………」ソワソワ
ユミル「……あー…さっきは、ごめん。勘違いで殴っちまって」プイ
ミカサ「そういうところが可愛い」
ユミル「やめろっつってんだろ!」
ミカサ「可愛い」
クリスタ「…………」ジーッ
クリスタ「…ユミルとミカサ、なんだか仲良しだね」ボソッ
ユミル「は!?」
クリスタ「妬けちゃうなぁ……」ムー
ユミル「お、おい、クリスタ……?」
ミカサ「惚気の次は嫉妬。まさかの急展開」ワクワク
ユミル「お前のせいだろうが。つーかワクワクしてんじゃねえよ」
ユミル「なぁクリスタ。ミカサとは何でもないって」
クリスタ「ほんと?」
ユミル「ほんとほんと」
クリスタ「じゃあ、ミカサじゃなく私のことが好きだって、今ここで言える?」
ユミル「言える言える……えっ? や、それは…」アタフタ
クリスタ「言えないんだ…?」ウルウル
ユミル「だ、だから! 恥ずかしいだろ、ミカサも見てるし……」チラッ
ミカサ「…………」ワクワク
ユミル「」
クリスタ「ユミル……」ウルウルキラキラ
ユミル「く……ッ」
ユミル「~~~ああもう、わかったよ、言えばいいんだろう!」
ユミル「わ、私が好きなのは、お前だけだよ…クリスタ」
クリスタ「ユミル…!」パアッ
ミカサ「なるほど勉強になった」
ミカサ「私もああして迫ってエレンに好きだと言ってもらおう…!」
ユミル(それで興味津々だったのか、こいつ)
ミカサ「善は急げと言う言葉がある。ので、私は今からエレンに会ってくる!」シュバ!
ユミル「…そろそろ消灯時間なんだがな。ま、私たちは先に宿舎に戻るか」
ユミル「なんだかどっと疲れが……」ゲンナリ
クリスタ「ごめんね。ユミルに好きって言ってもらうの嬉しくって、つい」クスクス
テクテクテク…
クリスタ「ねえ、ユミル」クイッ
ユミル「ん?」
クリスタ「えっと…手、つないでもいい…かな?///」
ユミル「う……///」
ユミル「宿舎に着くまで、な。…ミーナあたりに見つかったらきっとうるさいから」ギュッ
クリスタ「うんっ///」エヘヘ…
テクテクテク…
クリスタ「ねえ、ユミル」ニコニコ
ユミル「なんだなんだ、今度はどうした?」クスッ
クリスタ「あのね。ユミルだけに言わせるのはずるいから…私も、もう一度言うね」
クリスタ「――大好きよ、ユミル」
クリスタ「私と……結婚、しよ?」
おしまい
ユミクリを食う勢いでミカサが目立ってしまった。
また機会があったら百合書きたいです。
読んでくれた方ありがとうございましたー。
ユミル「バクッ!!」
クリスタ「え?」
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