クリスタ「嫁と姑」(45)
クリスタ「んまっ!何この埃!」ツゥー
ユミル「何のことですの!?」
クリスタ「ちゃんと掃除なさいっていったでしょ!」プンプン
ユミル「お母様・・・許してくださいまし」ヨヨヨ・・・
クリスタ「あんたにうちの子は任せられないわね~」(実在しない)
ユミル「お母様の鬼!」
クリスタ「鬼とでもなんとでもいいなさい」フンスーッ
クリスタ「まったく、これだから最近の若い子は・・・」ブツブツ
ユミル「ううう・・・」
アニ「・・・あんたら何やってんの」
ユミル「えっ」
クリスタ「嫁と姑ごっこ」
―――――食堂―――――
クリスタ「んまっ!何この食べ残し!」プンスカ
ユミル「・・・!お母様・・・」
クリスタ「ちょっとこれどういうこと!?」
ユミル「えっとそれは・・・」タジタジ
クリスタ「私の作った料理が食べられないとでもいうの!?」
ユミル「そういうわけじゃないんです・・・」オロオロ
クリスタ「じゃあ一体どういうこと!?」
―――――――――ー
アルミン「あの2人なにしてるんだろう」
エレン「さあ」
アニ「嫁と姑ごっこらしいよ」
アルミン「嫁と姑?」
アニ「私にもよくわからないんだけど、そういうことらしい」
アルミン「へぇー・・・」
アルミン(クリスタが姑かぁ・・・)
エレン「クリスタはともかく、ユミルが姑に負けるってイメージがわかないよな」
アルミン「まああくまでごっこ遊びだからね」
アルミン(にしても、ユミルがそんな遊びをするとはね)
アルミン(でもまあそのおかげでクリスタの姑姿を見られたんだけどね)ニヤニヤ
エレン「アルミンなにニヤニヤしてんだ?」
アルミン「え?いやー僕もクリスタとああいうごっこ遊びしたいなーって」
エレン「お前そんなこと考えるやつだったのか」
アルミン「エレンはないの?」
エレン「ねえな」
アルミン「まあ真面目だもんね」
アニ(私は兄弟ごっこしたいな)
アルミン(クリスタと兄弟ごっこしたいな)
アルミン(僕がお兄ちゃん役で・・・)
アルミン(いや、弟役でべったり甘えるのもいいかもしれないな)
アルミン(双子・・・はちょっとないかな?)
アルミン(♪)ニヤニヤ
アニ(私が姉・・・)
『お姉ちゃーん!』トテチテ
アニ(・・・いいかもしれない///)ニヨニヨ
アニ(私が妹・・・)
『アニ、何か悩み事でもあるのか?』
アニ(・・・いい、すごくいい//)ニヨニヨ
エレン「・・・アニもアルミンもなにニヤニヤしてんだか」パクパク
ミカサ「・・・現実逃避」モグモグ
―――――――――
ユミル「少し・・・お口にあわないのがあって・・・」ブルブル
クリスタ「私の料理がまずいっていいたいんでしょ!?」オコオコ
クリスタ「そうならそうとはっきり言いなさいよね!」プンプンマル
ユミル「うぅ・・・」プルプル
ジャン「おいおい、お前ら一体何してんだ?」
ユミル「えっ」
クリスタ「嫁と姑ごっこ」
――――格闘訓練――――
ユミル「お母様・・・いきます」グオッ
クリスタ「手を抜いたらいつも以上にお小遣いせびりますからね」
ユミル「せいっ!」シュッ
クリスタ「はぁっ!」パシッ
クリスタ「やーっ!」バッ
ユミル「きゃあっ!?」ドタッ
ユミル「いたた・・・」サスサス
クリスタ「んもう・・・相手にならないわね~」ドヤァ
ユミル「恐れ入りますお母様」
クリスタ「まあ、あなた程度じゃ討伐数3000の私の足元にも及ばないことはわかっていたんだけどねー」ゲシゲシ
ユミル「いたっ痛いですお母様!」
クリスタ「え?何のことかしら?ホーッホッホッホ」ゲシゲシ
ユミル「うぅう・・・」
クリスタ「ま、私の足裁きでも参考になさってくださいな?」
ユミル「痛いです・・・やめてくださいまし・・・」プルプル
ミーナ「ちょっとちょっと!あんたたち何してるの!?」ケツブルンブルン
ユミル「えっ」
クリスタ「嫁と姑ごっこ」
―――――座学―――――
クリスタ「・・・」カリカリカリカリ
ユミル「・・・」サラサラサラサラ
ユミル「あっ」バキッ
クリスタ「ぎゃあああああ!」ザクッ
ユミル「お母様!?大丈夫ですか!?」
クリスタ「鉛筆の芯を飛ばして刺すだなんて・・・わかってるんでしょうね!?」ゴゴゴゴゴ
ユミル「ひぃい・・・!」ガタガタ
ユミル「ただの偶然です!」
クリスタ「私の可愛い顔に傷がついちゃったじゃないの!どうしてくれるのよ!」
ユミル「ごめんなさい・・・決してわざとじゃ・・・」ポロポロ
クリスタ「何を!消しゴムであなたのそばかす消してあげるわ!」ゴシゴシ
ユミル「いやぁーっやめてくださいましー!」
クリスタ「抵抗するでない!おりゃおりゃ」ゴシゴシ
ユミル「いやぁー!やめてぇー!」
サシャ「ちょっとクリスタ!?何してるんですか!?」
ユミル「えっ」
クリスタ「嫁と姑ごっこ」
―――――雪山―――――
ビュオオオオオオ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オロロロロ
クリスタ「んまっ!何この寒さ!」ブルブル
ユミル「ご安心くださいお母様・・・」ブルブル
ユミル「召し使いのダズに嘔吐させました。これを浴びればしばらくの間、温かさを取り戻せます」ドヤ?
クリスタ「いやよ!汚らわしい!」
ユミル「お母様・・・」
クリスタ「そうやって私の服を汚したいんでしょ!?」カムチャッカ
ユミル「そんな!それはただの被害妄想です!」
クリスタ「そう言ってごまかして!」ファイヤー
ユミル「違うんですお母様!信じてください・・・」ヨヨヨ・・・
ザッザッザ・・・
キース「・・・貴様等、いつまでも帰って来ないと思えば・・・一体何をしている?」
ユミル「えっ」
クリスタ「嫁と姑ごっこ」
―――――就寝―――――
クリスタ「んまっ!何このお布団!しわくちゃじゃない!」
ユミル「お母様・・・」ビクビク
クリスタ「暗に私の顔もしわくちゃだって言いたいんでしょ!?」
ユミル「違います!」
クリスタ「もういいわよ・・・ユミルちゃんったらひどい!」ウウウ・・・
ユミル「誤解です!お母様!」
クリスタ「何が誤解なのよ!」
ユミル「それはただ私がお母様のお布団で眠りたかっただけで・・・」
クリスタ「え?」
ユミル「私とお母様との仲ですもの・・・一緒に寝るぐらい許されてもいいじゃないでしょうか」オズオズ
クリスタ「・・・」
ユミル「・・・」ウツムイテユビクルクル
クリスタ「・・・ユミルちゃん」ポンッ
ユミル「!? ひゃいっ」ビクッ
クリスタ「そうよね・・・私とあなただもの」
クリスタ「一緒に寝るぐらいいいわよね」
ユミル「・・・お母様・・・!!」ブワワ
クリスタ「~♪」ニコニコ
ユミル「~♪」ニコニコ
――――――――――
アニ「まだやってる・・・」ボソボソ
サシャ「またやってますね~」ボソボソ
ミカサ(・・・)
ミーナ「まあいいんじゃない?幸せそうだし」ボソボソ
アニ「・・・ある意味羨ましいけどね」
ミーナ「え?」
サシャ「アニが羨ましがるなんて珍しいですね」
アニ「珍しくもないよ・・・私だって人間なんだから」
サシャ「確かに、ちょっと雰囲気怖いですけど、それはある意味人間っぽいですもんね!」
アニ「・・・!」
サシャ「?」ニコニコ
アニ「・・・」フッ
ミーナ(アニがちょっとだけ笑みを浮かべてる!)
ミカサ「・・・そろそろ消灯の時間」
サシャ「もうそんな時間ですか」
ミーナ「時間がたつのは早いねー」
アニ「・・・・・・そうだね」
ミーナ「アニってばちょっとうつむいちゃってー可愛いー」プニッ
アニ「ちょ・・・ほっぺたつつかないでくれる?」
サシャ「ミーナ、アニが怒っちゃいますよ」
ミーナ「ふふふっ」
―――――――――――
クリスタ「・・・」チラッ
ユミル「・・・クリスタ」
クリスタ「ん?なに?」
ユミル「・・・多分誰もつっこんでくれないぞ」
クリスタ「・・・だよね。向こうはいい雰囲気だし」
クリスタ「もう・・・変に楽しいから嫌だよね。訓練兵の生活って・・・」
クリスタ「私達が嫁と姑ごっこなんかしてても、特に言及してこないもの」
ユミル「それが、あいつらのいいところだろ?」
クリスタ「・・・ユミルって意外と他人のこと見てるよね」
ユミル「ばっ・・・そんなんじゃねえし」
クリスタ「ふふふっ」ニコニコ
ユミル「・・・はぁ」ニコニコ
ユミル「馬鹿らしい・・・私は寝るぞ」
クリスタ「私、誰かと同じ布団で寝るの初めて♪」
ユミル「・・・そうか。そりゃよかったな」
クリスタ「・・・ユミルちゃんったら無愛想~」
ユミル「・・・お母様ったら、お布団の中でまでそういうことおっしゃるの~?」
クリスタ「♪」ギュッ
ユミル「・・・」ナデナデ
ユミル(いい夢みろよ)
―――――食堂―――――
ユミル「ほらほら、どうしたの?」
クリスタ「お母様・・・こんな量食べられません」シクシク
ユミル「何をおっしゃって?無理でも食べるのよ!」グイッ
クリスタ「いや!パンを無理やり押し付けないでくださいまし!」モガモガ
アルミン(・・・・・・あれ?)
アルミン「ね、ねえ・・・」
アルミン「一体なにしてるの?」
クリスタ「えっ」
ユミル「嫁と姑ごっこ」
これで終わりです。
ありがとうございました。
数々のコメント嬉しかったです
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません