真美「愛しいお姉ちゃん」 (23)
・ちはまみ百合スレっぽいです
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突然だけど、真美は千早お姉ちゃんが大好きだ。どう好きか?って言われると、全部好きって返しちゃうくらい。
ずっと二人きりで居られる自信があるし、千早お姉ちゃんが気にしている部分含めて全部、真美は愛せる自信がある。
なんで好きになったかは分かんないけど、苦手なボイストレーニングをつきっきりで教えてくれたり、
アイドルとして頑張ってる中で、色々助けて貰ったからなのかな。だから、好きになったのかも知れない。
一緒だとドキドキするし、もっと一緒に居たいって思うくらいだし。……とにかく、好き。
好きだから、千早お姉ちゃんと恋人になりたい。
恋人になって。デートしたい。
女の子同士なのに、許されるかは分からないけど、でも。
やってみないと、分からないっしょ。……真美は、千早お姉ちゃんに告白するんだ。
――――
告白する、そう決意した真美が千早お姉ちゃんが二人きりになるチャンスは意外と早く訪れた。
今日は二人で新曲のレッスン。つまり、防音室で二人きり。
「真美、最後の部分はさっきの音より半音低く歌うのよ。」
「おっかしいな~、練習したのに……。」
「もう一回やってみて。」
千早お姉ちゃんは真面目だから、こうやって真美が困ってる時も助けてくれる。嬉しいんだけど、早く終わらせないと……。
そうこうしているうちに、兄ちゃんがやってきて、レッスンの終わり時間を伝えてきた。
「もうちょっとやりたい!兄ちゃん、だめ?」
「真美が言うのは珍しいな。……よし分かった。一時間だけな。」
「ありがと兄ちゃん!真美、頑張っちゃうかんねー!」
兄ちゃんはそのまま扉を閉めて、どっかに行った。よし、これで千早お姉ちゃんに告白出来る。
「それじゃあ、一度通しでやってみましょう。」
……そうだった、千早お姉ちゃんはとっても真面目だから、真美も真面目に頑張らないと。
――――
「~~~~♪……どうだった?千早お姉ちゃん?」
「問題ないわね。お疲れ様、真美。後は反復練習をしっかり行って、自分の物にするのよ。」
「やった!ありがと、千早お姉ちゃん!!」
調子に乗って抱きつきに行ってみる。これくらいなら許されるよね?
「……真美?そろそろ離れてほしいのだけれど……。」
困ったような声で千早お姉ちゃんが真美に離れるように促す。
だけど、今がチャンスだから、頑張らないと。千早お姉ちゃんのいい匂いがして、胸が苦しくなってくる。言わないと。
「……千早、お姉ちゃん。あの……あのね?」
「真美?どうしたの?」
「真美、千早お姉ちゃんの事、大好き。」
言えた!ちゃんと、告白出来た!
「ありがと、私も大好きよ。」
……でも、伝わってなかった。……いや、諦めちゃ、だめっしょ。
もう一回。もう一回伝えよう。
「違うよ!真美は、千早お姉ちゃんに恋してるの!」
「……えっ?真美?」
「恋人になりたい……。ダメ、かな……。」
「……少し、考えさせて。」
千早お姉ちゃんは、そう言ったきり、黙りこくった。
真美は、黙っている千早お姉ちゃんを離して、端っこに座った。
怖くて、顔が見られない。
しばらく端っこで座っていると、足音が聞こえた。千早お姉ちゃんがこっちに来るのだろう。
「あの――」
「二人とも、そろそろ時間だぞー。」
兄ちゃんはこういう時に空気が読めない。真美は立ち上がっておどけて笑う。
「もうそんな時間かぁ。千早お姉ちゃん、戻ろっかー!」
「……そう、ね。」
兄ちゃんに促されて、真美と千早お姉ちゃんは、防音室から出て行った。
――――
事務所に戻ると、ピヨちゃんとりっちゃんがなんか難しい話をしていて、珍しくはるるんがソファーで寝ていた。
「はるるん、風邪引くよー?」
真美のブランケットをロッカーから取りだしてかけてあげる。はるるんは少し身じろぎをして、すぐ寝息を立て始めた。
千早お姉ちゃんは寝てるはるるんの姿を見て少し微笑んだ後、真美の方に顔を向けた。
「真美、ちょっといいかしら。」
千早お姉ちゃんに呼ばれる。どうやら、屋上で話があるみたいだ。真美は千早お姉ちゃんの後ろに着いていった。
階段を上る間は二人を重苦しい空気が包む。なんて言われるんだろう?あの時に言いかけてた言葉の続きはなんだったんだろう?
屋上の扉を千早お姉ちゃんが開けると、西日が差し込んでくるのが見えた。
綺麗だなあ。オレンジ色に染まった空が何となく良い。
「……あのね、真美。」
「どったの……?」
「私は、まだ真美に対して恋心は抱けないわ。……でも、努力はしてみる。」
「え、それって……。」
「真美。好きになってくれて、ありがとう。恋人に、なりましょう?」
その言葉を聞いた途端、わーってなっちゃって、千早お姉ちゃんに飛びついてしまった。
「うん、うん!嬉しい、嬉しいよ!真美、絶対幸せにするね!」
「幸せに……。」
千早お姉ちゃんの顔を見ると、複雑そうな顔をしている。やがて、何かを決意したように頷いて。
「……そうね。私も、そろそろ自分の幸せを顧みる頃かも知れないわ。」
「うんうん、千早お姉ちゃんが幸せになったら、真美も嬉しいし、765プロのみんな、嬉しいっしょ!」
「みんな……そう、そうね。ふふっ、ありがとう、真美。」
嬉しそうに笑ってくれた。良かった。
そのまま、二人でぎゅっと抱き合ったまま、夕日を浴びる。
千早お姉ちゃん、これからは一緒だよ。真美が幸せにするね。
おわり
ちはまみが欲しければ自家発電すれば良いじゃないと言う事で
増えて欲しいなー(チラッ
最初はまた病ませようかなって思ってたけどいつの間にかでれでれになってしまって、いや真美可愛い
またこれで書いていこうと思う
見てくれてありがとう
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