モバP「着ぐるみとアイドル」 (42)

P「…」

男の子「わーっ、ぴにゃこら太だー! ねぇ握手、握手してよー!」

ぴにゃこら太「…」ニギニギ

P「(ああ…)」



女の子「あ、つぎはわたしもーっ!!」

P「(どうして…)」スッ


女の子「あはは! くすぐった~い、でもふかふかしてるーっ」キャッキャ

Pにゃこら太「(どうしてこうなったんだろ…)」ニギニギ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399373921

――その数分前

スタッフ「こちらが倉庫です。当園の着ぐるみは大体こちらで保管されているんですよ」

P「予備も含めて、結構大量にあるんですね。……でも、放送する場所としては子どもの夢を壊しかねないんで、ここは使わないと思います」

スタッフ「そうですか。ではちょっと早いですが次を案内しますので…恐れ入りますけど、ここで少し待っていてください。今、鍵を取ってきますので…」ガチャ

P「…」


P「本当に色んな着ぐるみが置いてあるなぁ……さすが有名テーマパークだけのことはある」キョロキョロ

P「おっ、あれは」

ぴにゃこら太「…」

P「ぴにゃこら太じゃあないか。こいつの着ぐるみまであるのか……」

P「…」

ゴソゴソ…

Pにゃこら太(P)「おおっ、ぴったり!」バァーン

P「へへ、懐かしいなぁ…大学時代にバイトで遊園地とかデパートのショーに出た時の事が思い出される」

P「しかもだ……あの頃着ていたのと比べれば…」


P「ホッ」ブン

P「ハッ」シュッ

P「この軽さ! 通気性……すべてにおいて、改良されているんじゃないか?」ピョーン


ガチャ

P「(あっ、やべ! 返ってきたか)すいません、つい出来心で…」

別のスタッフ「あ、もうスタンバってたか! 気合入ってるなぁ」

P「えっ」

別スタ「ほら、ガキンチョどもが待ってる、行くぞ次郎!?」グイッ

P「うおああああッ?! 俺は次郎じゃなくって…ちょ、そんなに強く引っ張らないで」ズルズル

・・・

女の子「まったねー!!」タタッ

P「(はぁ…持て余していたGWを利用して、次の特番収録の下見に来ただけだったのに…)」


「それでみくちゃんがねー」

「本当に?!」

「あーっ、あれ見てよしぶりん、しまむー! ぴにゃこら太だ!」

P「えっ」


卯月「本当だ! ぴにゃこら太だ」

凛「穂乃香さんが好きなキャラだっけ?」

未央「そうそうソレソレ……行ってみようよっ!」タタッ


P「(あいつら何故ここに……? いや、今日は休みなんだし、いてもおかしくないが……)」

後々酷い事になるなよ?

卯月「近くで見ると、結構大きいね」

Pにゃこら太「…」

未央「こ、これは……」

凛「?」

未央「抱き付かずにはいられないッ」ガシッ

Pにゃこら太「うおッ?!」


未央「えっ」

卯月「?」

凛「どうしたの?」

未央「…気のせいかな、今プロデューサーの声がしたような」

P「(しまった)」

未央「…」

卯月「まさかあ、気のせいじゃない?」

凛「そうだよ、プロデューサーがこんな事しているわけないよ」

未央「そっかなあ……ま、普通に考えたら、あり得ないかー」アハハ

P「(ナイスだ二人とも)」


凛「でも、この遊園地のどこかにプロデューサーがいるのは間違いないよ。急いで見つけよう」

卯月「何てったってちひろさん情報だもんね」

未央「そうだった。プロデューサーめェ、私たちというものがありながら、コソコソ遊園地だなんて……怪しすぎる!」ギリッ

P「(ちひろさんアンタ何勝手に人のプライベート教えているんですかッ)」

凛「じゃあ、行こっか」

未央「それじゃ、待たねーぴにゃこらっちー」フリフリ

卯月「またねーっ」

Pにゃこら太「…」フリフリ…

P「(ふぃーっ、危ないところだったァ)」


グイッ

P「わっ(下に誰かいるのか?)」

雪美「…ぴにゃこらさん……こっち」グイグイ

P「(ゆ、雪美?!)」ビクッ

千秋「もう…佐城さんたら。いきなり引っ張ったら驚いちゃうでしょ?」

P「(千秋まで…)」

千秋「それで、これが噂のぴにゃこら太なのね…」

雪美「ぴにゃこらさん……可愛い」ギュー

P「(…)」ナデナデ

千秋「そ、そうかしら…」


雪美「…Pに似ていて…可愛い」ギュー

千秋「! 確かに…見た目はともかく、醸し出す雰囲気は似ているわね」

P「(納得するなよ)」


雪美「千秋も…ハグ…しちゃう?」

千秋・P「「えっ」」

千秋「えっ?」

P「(ハッ?!)」ムグ

千秋「いえ……わ、私はそういうのはちょっと……何だか怖いし」

雪美「千秋は…P…キライ?」

千秋「そっ、そんなことはないわよ! 私はPさんのことは…な、何でもないっ」ボソ

P「(聞こえなかったことにしよう)」


雪美「だったら……ぴにゃこらさんとハグ……する?」

千秋「もう、仕方ないわね……でも、ほんの2、3秒だけよ?」スッ

Pにゃこら太「…」

千秋「…」ゴクリ

ぐさぁーーーーーーっ!!

ぐさぁーっ!される気持ちになるですよ

Pにゃこら太「…」ぎゅっ

千秋「あっ…」

P「(そういえばこんなスキンシップ…)」

千秋「(Pさんとはしたこと、無かったわね)」ぎゅー


千秋「…」

P「(千秋……一応担当アイドルゆえに数値だけでは知っていたけど、こうして抱きしめてみると改めて結構スタイル良いのが分かるな……

着ぐるみ越しなのに当たるモノが当たっていて……その…出来れば、早く離れてほしいんだが)」


千秋「(――暖かい。もしも実際にPさんに抱きしめられたら、こんな感覚なのかしら…でも、そんな事……普通に考えたらあり得ないわよね。

こんなの……Pさんから見た私の普段のイメージからは考えられないし。でも…でも、もしも…)」ギュッ

千秋「…さん」

Pにゃこら太「?」

千秋「Pさん…っ」ギュウッ

P「(ち、千秋…さん?)」

着ぐるみ越しで分かるのかww

ぐさぁーっできるように型崩れ防止のフレーム入ってないんだろう
流行りのふなっしーとか潰れるし

雪美「千秋……」

千秋「ハッ?!」バッ

Pにゃこら太「!」

雪美「満足…した?」


千秋「(わ、私ったらつい…)
――え、ええ、もちろんよ。Pさ…じゃなくってぴにゃこら太さんって暖かくて、ふわふわしているのね」

雪美「それじゃあ…行こ? ……ホンモノのP…探さなきゃ…」

千秋「そ、そうねっ」

雪美「ばいばい…ぴにゃこらさん」

Pにゃこら太「…」フリフリ

P「(って……オイオイちひろさん…雪美にも教えていたのかいな)」

数分後

子ども「ぴにゃこら太ーまたねー!!」ブンブン

Pにゃこら太「…」フリフリ

Pにゃこら太「…」

P「(いくら進歩しているとはいえ、そこは着ぐるみ。さすがにちょっと辛くなってきたな……休憩時間はまだか?)」


???「ウォリャアーッ…!」ゲシッ

Pにゃこら太「あうっ!?」ヨロッ

P「(な、なんだァ…後ろか?!)」


麗奈「――チ、持ちこたえるとは…やるわねアンタ」

P「(げっ……麗奈! よりによってお前かッ)」

梨沙「ったく、麗奈ったら大人気ないわねー。着ぐるみの中の人が可哀想でしょ?」

莉嘉「リサリサの言うとおりだよ! ぴにゃこら太くんはぎゅーってするのが定番なんだよ☆」

P「(梨沙に莉嘉まで……って言うかアイドル多すぎだろ今日のこの遊園地……)」


麗奈「分かってないわねアンタたち。遊園地の着ぐるみは見かけたら転ばせるのが醍醐味なのよっ」サッ

P「あっ…(また視界の死角にッ)」

麗奈「隙あり!!」ゲシッ

Pにゃこら太「し、しまっ――」ヨロッ

真奈美「おっと危ない…」ガシ

Pにゃこら太「!(木場さん…いたのか)」

麗奈「な…真奈美…余計な事を…」チッ

真奈美「こらこら…この手の着ぐるみは非常に視界が悪いんだ。場合によっては怪我をしかねないんだぞ?」

麗奈「――わ、悪かったわね」


梨沙「やれやれ、引率に来てもらって、本当に助かったわ。パパでもきっと扱いに困っていただろうから…」

莉嘉「ってことは☆真奈美さんも着ぐるみ着たことあるんですか?」

真奈美「ああ、昔アルバイトでね…動きづらいんだが、それがいい運動になったよ…おや」サワッ

P「(な?!)」

真奈美「ふむ…これは」サワサワ…

P「(木場さんにめっちゃ二の腕とか触られてる……なな、何のつもりだっ?!)」ドキドキ

真奈美「さて…君がここに来ているという話は千川君から聞いていたが……
しかし、どうしてこんな事をしているのか…いや、ここは聞かない方がいいのかな?」ヒソヒソ

Pにゃこら太「!!!!どどどどうして…」

真奈美「これでも鍛え方には心得がある方でね……特に、とある人に関しては……筋肉のつき方でその人かどうか、分かるんだよ」ヒソヒソ

Pにゃこら太「な、なるほどォ…って……何それ怖ッ?!」

真奈美「まぁ、それはさておき。今から言う私のお願いを聞いてくれたら、この事は他言しないでおこう。どうだい、悪い取引ではないはずだが?」

Pにゃこら太「……何をさせる気ですか」

麗奈・梨沙・莉嘉「?」

木場さんすげえ

真奈美「…」ギュ…

Pにゃこら太「…」

麗奈「…マジで?」

梨沙「い、意っ外ねぇ……真奈美ってゆるキャラとか、好きだったの?」

真奈美「ふふっ、好きじゃダメかな? 女の子って歳でもないが……私もカワイイものは、好きな方なんだよ」ギュー

莉嘉「だよねだよね、あ、次アタシの番ねー☆」


Pにゃこら太「木場さん……これはいったい何の御冗談で」

真奈美「言っただろう? カワイイものが好きなんだって……まあ、今日はこの辺で勘弁してあげようか」スッ

真奈美「――事務所の皆の手前、普段はこんな真似絶対に出来ないからな。願ってもないひと時だったよ、ありがとう」ボソ

Pにゃこら太「木場さん…」

莉嘉「じゃ☆アタシの番~♪」ギュッ

別スタッフ「お、いたいた」

Pにゃこら太・莉嘉「!」

別スタ「(すまんな、いっつもの付き添いが今日だけ他の奴の面倒に回っていてな……じゃあ、一旦休憩に戻ろうか)」ヒソ

P「(別スタさん…! 助かったッ)」ホッ


別スタ「ごめんなー嬢ちゃん、ぴにゃこら太は今からガスの元栓締めたかどうか確認しに帰らなきゃならないんだ」

麗奈「えっ」

梨沙「何その設定」

莉嘉「リサリサ知らないの? ぴにゃこら太くんは心配性な性格で、何度も家の戸締りを確認しに帰らないと気が済まないんだよー☆」

真奈美「そ、そうなのか…」


P「(そうなんだ……ま、何はともあれこれで無事に解放され――)」

???「すいませーん!!」

P「?!」

スタッフ「すっかり自分の今日の担当忘れていて……」タタッ

別スタ「次郎?!」

P「(この人が次郎だったのか……っていうか着ぐるみのバイトじゃなかったのか次郎!)」

スタッフ「あと、対応していたCGプロのプロデューサーも見失っちゃって……先輩は知りませんか?

さっき、その人が担当しているアイドルのこの娘たちにも会ったので、聞いてみたんですが……」


凛「私たちも分からないんです」

卯月「はい。ちょうど探していたところで」

未央「(あ、もしかして…)」

千秋「(えっ……ままままさか……う、噓…よね…)」ガクガクガク

雪美「千秋……顔真っ赤……風邪……?」

Pにゃこら太「」


別スタ「俺が知るわけないだろう……それより、お前がぴにゃこら太に入っていないって事は…」

Pにゃこら太「」

麗奈「え、何? 全然話が分からないんだけど」

梨沙・莉嘉「?」

真奈美「…観念した方が良さそうだね」

よし、木場さんと逃避行しよう

Pにゃこら太「うっ…ウワアアアアアア」ダッ

その他「!?」ビクッ

凛「な、何?! いきなり…」


真奈美「的場くん! 逃がすな……彼を止めるんだ!」

梨沙「OKっ、せいやっ!」ゲシッ

Pにゃこら太「グエッ」ズサアアアアア

莉嘉「リサリサのキックが決まった!?」

Pにゃこら太「…木場さぁん…は、話が違いますよ……」ピクピク

真奈美「悪いが、これ以上話をややこしくしたくないんでね……」ジーッ

ズルッ


P「うぅ…」バァ~ン

凛・卯月・麗奈「!?」

莉嘉「キャアアアアアア! ぴにゃこら太くんの背中が裂けた――っていうか中からPくんがー!」

千秋「」

未央「あー、やっぱり…」

雪美「…ねー?」

次郎の苗字は岡本だったりするのかな

・・・


別スタ「今日は本当にすいませんでしたッ! CGプロのプロデューサーさんだとは知らずに…」

P「いや…良いですよ……元はと言えば、興味半分に着ぐるみに入った俺の自業自得と言いますか…」

凛「全くだね。プロデューサーったら、妙に子どもっぽいところあるんだから……」

未央「そういうところが良いんだけどねー。あ、でももう1回ギュってしたいなぁ。抱き心地抜群だったし♪」

卯月「いいなぁ……私もPにゃこら太さんをギュっとしておけば良かったかなぁ、なんて」


千秋「…」

雪美「大丈夫?」パタパタ

千秋「あ、ありがとう…大分楽になったわ…だけど…ああ…思い出すだけでまた」カアア

スタッフ「お詫びと言ってはなんですが…」スッ

莉嘉「わぁ!」

梨沙「アトラクションのチケット…いいの?!」

麗奈「遠慮なく貰っちゃいましょ。遊ぶために来たんだから」

P「ああ、思う存分楽しんで来いよ。俺はまだロケ地の下見が全部終わってないから――」


凛「あ…ダメだよプロデューサー」グイッ

P「凛…?」

未央「そうそう、私たちに黙って休みも取らずにずっと仕事してただなんて…」

卯月「それに、こういう場所での番組の下見なら……みんなで楽しんだ方が、きっともっと参考になると思いますけど?」

P「お、お前らまで……」


真奈美「――というわけだ……これも観念した方が良さそうだぞ、プロデューサー君?」


おしまい

・・・

凛「ところでプロデューサー」

P「?」

未央「仕事とは言え一人で遊園地に来るなんて…度胸がありますなぁ」ツンツン

P「あ……そういえば!」

卯月「もしかして誰かと一緒に来たとか――」

「Pさーん!」

P「!!」

P「す、すいません、一緒に来ていた事、すっかり忘れていました。だってさっきまで色々あって…」

ちひろ「それじゃ…今からその色々あった分……色々取り戻してもらいましょうか?」グイッ

P「あっ、ちょっとまってちひろさん、これって下見じゃ―ウアアア……」ズルズル


凛「…」

凛「えっ」


 その後、下見にかこつけてPとのデートを目論むアイドルが多発したり、
Pが着用したぴにゃこら太のスーツが千川によってパークから持ち出されたり、
梨沙の結婚式に向かう途中、Pがたまたま出くわしたひったくりに「ぐさぁーっ!」とされたりするのだが、それはまた別のお話……


<今度こそおわり>

>>31に追記

ちひろ「もうっ! 探したんですからねっ…」

凛たち「!?」


P「す、すいません、一緒に来ていた事、すっかり忘れていました。だってさっきまで色々あって…」

ちひろ「それじゃ…今からその色々あった分……色々取り戻してもらいましょうか?」グイッ

P「あっ、ちょっとまってちひろさん、これって下見じゃ―ウアアア……」ズルズル


凛「…」

凛「えっ」


 その後、下見にかこつけてPとのデートを目論むアイドルが多発したり、
Pが着用したぴにゃこら太のスーツが千川によってパークから持ち出されたり、
梨沙の結婚式に向かう途中、Pがたまたま出くわしたひったくりに「ぐさぁーっ!」とされたりするのだが、それはまた別のお話……


<今度こそおわり>

訂正

>>3
×:返ってきたか
○:帰ってきたか

短いながらも、ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
HTML化依頼もしておきます。

ぴにゃこら太に関するお話はこのSSだけの独自の設定です。

おつ
やっぱりお前か
面白かった

梨沙が出た時点でもしやと思ってた
面白かったよ

真奈美と千秋が可愛かった


でも次郎は色々な意味で無能過ぎだわ


お前だったかジェットマン

久しぶりにお前を見た気がする。乙ぐさぁー。

おっつおっつばっちし☆
真奈美さんきゃわわ

え、この人何か過去作あるの?知りたい


お前だったかww最近梨沙もいろんなSSに出るようになったから完全に油断していた

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom