エレン「テイルズオブエクシリア?」 (25)
???「行ってらしっしゃい、エレン」
エレン「あ・・・」
・・・・ン・・・・レン!
・・・エレン!
エレン「・・・ん・・・」
医学生「おい!エレン!何寝てんだよ!」
エレン「・・・は・・・」
医学生「次の講義が始まるぞ!急げよ!」ガサガサ
エレン「え・・・俺・・・そう、ミカ・・」
医学生「ミカ?」
エレン「あれ・・・何だっけ」
医学生「寝ぼけてんのか?」
医学生「早くしないとハウス先生の講義が始まっちまう!急ぐぞ!ホラ!」ドン
エレン「あ、あぁ・・・」
(あれ・・・俺、そうか、俺は医学生なんだ)
エレン「今いく!」
ガヤガヤ…
医学生1「いや、済まん、遅れた」
医学生2「おせーよ早く座れ、もう先生が来る」
医学生2「エレン、お前の席も取っといてやったぜ」
エレン「あ・・・あぁ、ありがと」
医学生2「!?・・・なんか、らしくねぇな」
キリツ!レイ!
先生「では、396ページ、聖霊治癒術の応用から」
先生「で、あるからして~」
エレン(俺は・・・どうしたんだ)
エレン(頭が痛む・・・なんだ、なんか忘れてるような・・・)
エレン(俺は町医者をやってる父さんの紹介で、この王都、イル・ファンのタリム医学校に入学した)
エレン(かれこれ入学から6年目、今年で卒業だ)
キーンコーンカーンコーン
先生「この場合の援助者の聖霊力を利用し・・・お、もうこんな時間か、すまん、終わりだ。それと」
先生「エレン・イェーガー、後で私の研究室へ来なさい」
・
・
・
医学生1「おい、エレン、なんかやらかしたのかよ」
医学生2「いや、こいつハウス先生の研究生だろ?進路の話じゃね?」
エレン「あ、あぁ・・・」
医学生2「どうしたエレン?お前、なんか今日おかしいぞ?」
エレン「お、俺、早速行ってくる!じゃあな!」ダッ
医学生1「お?おう」
エレン(とりあえず、急ぐか・・・)
コンコン
エレン「失礼します!」ガチャ
先生「入りたまえ」
エレン「あの・・・先程はすみませんでした、ちょっとボーっとしちゃって・・・」
先生「ん?エレン君!私の授業を聞いていなかったのかね?」
エレン「え・・・あ」
先生「ふむ。まぁいい、エレン君、卒業論文の調子はどうだね?」
エレン「はい・・・6月までには序論を完成させます」
先生「かなり遅れているね・・・頑張りたまえよ」
先生「君は筋が良い。聖霊力も申し分ない。そして父親譲りの技術もある」
エレン「・・・」
先生「卒業後は私の第1助手になることを期待しているよ」
エレン「はい!ありがとうございます」
先生「それで急に呼び出して悪いのだが・・・今日は急患が多くてね。第3棟の診察室に行ってくれないかな?」
エレン「え?今からですか?」
先生「そうだ。頼むよ」
エレン「急患が多いのですか?」
先生「なんでも聖霊術の失敗による火傷、裂傷が多いらしい。私ももう行くよ」スッ
エレン「は、はい。失礼しました」
第3棟・診察室
エレン「・・・」キュオオ
患者「アーーッ効く効く!そこだよ!」
エレン「終わりましたよ」
患者「助かったよ、エレン先生」
エレン「いや・・・まだ研究生です。それより、聖霊術の失敗なんて・・・能の霊力野には問題がない。どうされたんですか?」
患者「それが全くわからんのだよ・・・普段ならこんな失敗は絶対しないのに、発電灯が急に壊れて、燃えたんだ」
エレン「ふむ・・・」
・
・
エレン「次の方~どうぞ」
・
・
・
エレン「次の方ー」
・
・
・
エレン「あーやっと終わった」
生徒「お疲れ様でした」
エレン「ああ、閉じまり頼むわ」
エレン(今日の患者・・・簡単な聖霊術に失敗している人ばかりだった)
エレン(俺達の生活は脳にある霊力野から、思考と共に発する「マナ」を聖霊に与え、その対価として聖霊術を行使する)
エレン(聖霊は目に見えないが、寿命はなく、マナのみを食料とし、主に火・水・風・土を発生させる)
エレン(人間と聖霊の関係は何千年も変わらない・・・聖霊術が急に使えなくなるなんて聞いたことは無い!
なんなんだ・・・この現象)
フッ
エレン「?」
チカチカ…シュウウウ
エレン「街灯が・・・あちこちで消えてる?」
エレン(やっぱり精霊が・・・おかしい?)
トコ…トコ…
エレン「ん・・・?」
エレン「・・・!!」
人が水の上を歩くことがあるだろうか。
この世界、精霊世界リーゼ・マクシアでは、精霊術を行使すれば、もしかすると、人が生身で水の上を歩くことができるかもしれない。
しかし、それは尋常ではないほどの精霊力と技術を必要とする。
エレン「なんだ・・・アイツ」
その少女は、水の上を歩いていた。
白い紋を水の上に浮かび上がらせ、それを幾重にも繋げ、エレンがいる建物の下方にある川を歩いていた。
時刻は8時を過ぎ、普段は燦然と輝く街灯の灯りも少なくなった暗闇の中、水の上を歩く少女。
エレン「怪し過ぎる・・・」
エレンは急いで川まで降りると、その少女が作った紋の上を歩き、追った
エレン「・・・」スタッ
少女「・・・」
エレン「・・・おい!」スタスタ
少女「?」クルッ
エレン「おま・・・」
スッ…
少女は口の前に人差し指を突き出し、「静かに」の合図を送った
エレン「・・・」
エレン(コイツ・・・俺と同い年くらいか?目つき悪りぃな・・・)
少女は黒髪のショートカット、腹や脚をロシアした、白みがかった服を着、帯刀していた。
エレン(見るからにただ者じゃねぇな・・・)
少女「・・・」クルッ
トコ…トコ…
エレン「おい!そっちはラフォート研究所の裏口だぞ!おま・・・」
>>19
ミスった
腹や脚を露出した、
です
シャッ
エレン「え?」
瞬間、エレンの全身を水の玉が包み込み、エレンは水球の中に閉じ込められてしまった
エレン「・・・!・・・!」ゴボッガボッ
少女「静かにしてと伝えたはず・・・」
エレン「ガボッボガッ」
少女「静かにする?」
エレン「ボッガッ」コクコク
少女「・・・」スッ
バシャア
エレン「グエッホゲホッゲホッ・・・」
少女「咳は・・・今は許そう。あなたは何?」
エレン「ゲェッケホッ、お、俺は、ここの医学生で・・・君を止めようと・・・」
少女「必要ない。帰って」クルッ
エレン「ちょ・・・」
少女「・・・」スタスタ
エレン「警備兵が来るぞ?」
少女「だから急いでいる。あなたも不審者として捕まらない内に、早くここから消えた方が良い」
少女は言うが早いか、手の動きで、大きな印を結び、火の精霊術を使い、研究所の裏門を熱でねじ曲げた。
エレン「・・・」
エレン(コイツの精霊術・・・規模が違い過ぎる!なんだ?この威力は?まるで大精霊でも使役しているかのような・・・)
少女「あなたも邪魔するなら・・・こうなる」
エレン「いえ!消えます、ごめんなさい。でも、その前に」
少女「まだ何か?」
エレン「あなたは・・・何なんですか?」
少女「答える義理は無い」スタスタ
エレン「あっ!じゃあ、せめて名前だけでも・・・なんて」
少女「・・・ミカサ」
エレン「え?」
ミカサ「私はミカサ・アッカーマン。精霊を統べる者。」
いったん止めます~
進撃の巨人×テイルズSS書いていくのでよろしくノシ
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