苗木「ふぁぁぁあ……こんな夜遅くに用事だなんて、なんのようなのかなぁ、セレスさん……」
苗木(たしか、娯楽室だったよね……)ガチャ
セレス「うふふ、こんばんは、苗木くん」
苗木「あぁ、うん、こんばんは」
娯楽室には入ると、セレスティア・ルーデンベルグが椅子に腰掛けていた
そして、苗木は知らぬ。今宵始まる、命をかけたギャンブルのことを
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書き溜め、ねぇからぁ!!
セレス「まずはおかけくださいな……どうぞ、紅茶です。私が直々にいれた、ロイヤルミルクティーです」
苗木「うん、ありがとう……」クピクピ
セレス「うふふ、申し訳ありません、こんな夜遅くに……他の人には、見られたくないんです」
苗木「え、そ、それって」ドキッ
セレス「苗木くん、私と……」
苗木「う、うん……」ドキドキ
セレス「ギャンブルをして欲しいんです」
苗木「うん?」
こんな一言から始まる、究極のギャンブル……!
今宵己の人生をかけた、苗木の戦いが始まる……!
セレス「いきなり言われてもわからないでしょうから、詳細から説明しますわね。まず、わたくしとやっていただきたいギャンブルは、ポーカーです」
そういって、セレスが取り出したのは市販のトランプ。まだシールが貼られている、新品のものだ。
セレス「ジョーカーをぬいた52枚で勝負をしていただきます。つまり最強の役はロイヤルストレートフラッシュですわね。ふふ、私の大好きな役……」
苗木「う、うん、それはいいけど、なんで突然ポーカーなんて……」
セレス「それはおいおい話すとして、ルールから説明していきますわね」
セレス「カードは見ての通り、なんの仕掛けもない普通のもの。チェンジは一回だけ、各々コインの枚数は30枚です」
セレス「お互いに、自分の役に自分のコインをかけます。降りたなら、その時の全額を。勝負したのなら、負けた方が全てを……わかりやすい、ルールでしょう……!」ざわ……
苗木、混乱……!
突然の夜中の呼び出し、用事はただのポーカー……!
異質……!圧倒的胡散臭さ……!
セレス「役の順序も普通のポーカーと同じです……ワンペアが弱くて、ツーペア、などなど、どんどん強くなってゆく……」
苗木「ちょ、ちょっとまってよ……!」
苗木、混乱の末、反論……?
苗木「な、なんでこんな夜中なの……!?ポーカーなら、昼間にでもできたはず……!」
当然の疑問……!
苗木、自室でのゲームの時間を割かれての誘い……!
理不尽……!イラつき……!
セレス「言ったでしょう……?これは、人目に付きたくないと……!」
セレス、涼しい顔でロンパ……!
セレス「ここからが、このポーカーの醍醐味……!お互い、かけるコイン一枚につき……10万円を、賭けていただきますわ……!」
苗木「……!!」
セレス「10万円……つまり、30枚のコインを持つということは、お互いに300万の金をかけて争う……!まさに、命がけの戦い……!」
苗木「ちょ、ちょっと待ってよ……!」
苗木「僕にそんなお金はないし、第一、お金を賭けるギャンブルをするつもりもない……!」
苗木「第一、超高校級のギャンブラーのセレスさんに勝てるわけがない……!」
苗木、当然の意見……!
名ばかりの幸運の自分で、セレスに勝てるわけがない……!
セレス「ふふ、お金がないのはわかってますわ……!だから、コイン一枚につき、苗木くんには別のものを、かけていただきます……!」
苗木「え……!?」ザワ……
セレス「それは……!」ザワ…
セレス「精液!」
苗木「ん?は?え?」
セレス「ふふふ、男性が一度射精した時の平均的なザーメンの量は3ccだそうですわ……したがって、苗木くんのコインが3枚以上私の手にわたってゲームが終了した場合、3枚につき一回、私の口、あるいは、おまんこの奥……またはアナル?それとも手のひらか、脇か、胸か……その何処かに、苗木くんに射精していただきます」
苗木「なっ……!」
苗木、混乱……!のちに理解……!
人生、オワタ……!
人生の墓場まっしぐら……!
待ち受けるは、ドリルウィッグの中二病……!
恐怖……!圧倒的恐怖……!
子宮に接射したら責任取らなきゃ……!
無駄な責任感の重し……!
苗木「……本当に」
セレス「え?」
苗木「本当に、ぼくからお金を取る気は」
セレス「ありません……!意中の人から金を巻き上げるほど、鬼畜生ではない……!侮るな……!」
苗木「……!」
苗木、セレスの目を見つめ、悟る……!
遊びでもいたずらでもない……!不器用ながらも、純粋な好意……!
セレス「第一、300万程度のはした金……一時間で稼げます……!」
圧倒的本音……!
苗木、それを聞いてセレスを信用……!
苗木「わかった、受ける、そのギャンブル……!」
セレス「さすが、私のナイト……!」
両者の承諾によって始まる、超高校級の幸運と、超高校級のギャンブラーのポーカー対決……という名の……!
圧倒的逆レイプ……!圧倒的蹂躙……
そして始まる!
勝負っ!!ポーカーッッッ!!
セレス「それでは、まずは私がカードを配りますわね」
カードの配布は交代制……!
即ち、二回に一度はセレスの手によってカードが配られる……!
苗木、凝視……!セレスのカードを配る動作、その一挙手一投足……もとい!そのおくの、セレスの白く艶かしいうなじ!!
苗木の苗木、すでに臨戦体制!負けを悟っている!!
セレス「さぁ、どうぞ」
苗木の視線に気がついていたのか、染まった頬の顔でセレスは苗木を促す……!
それをうけて、苗木、カードを見る……!
スペード・1J
ダイヤ・5
ハート・9
クラブ・2
苗木「……!」
豚……!圧倒的豚……!
実際のところイカサマなぞ微塵もされてないのに圧倒的豚……!
エロスに神はいない……!
苗木「チェンジは、一度きり?」
セレス「ええ」
苗木「なら、この三枚を」
苗木、スペード以外のすべてを交換……!
妥当、そしてあわよくばロイヤルストレートフラッシュ……!
夢幻……!はかない夢……!
セレス「私は一枚だけ」
続けてセレス、一枚交換……!
そして始まる、ポーカーの本当の勝負、レート比べ……!
セレス「ではまずお互いに一枚……」スッ
苗木「……!」スペードッ
セレス、圧倒的ポーカーフェイス!ただうっとりした顔で、苗木を視線で舐め回すっっっ!
対して苗木、自分の手札を見て眉を顰める!
欲しい……!!
あわよくば!金をいくぶんかもらい、その上でSEXしたい……!!
童貞の、ゲスの思考……!
ミス
×苗木「……」スペードッ
○苗木「……」スッ
苗木(僕の手札は、、さっきのチェンジで奇跡的にAとJがきて、スペードのAとJのツーペア……)
悪くはない手札、しかし勝負にいくにはいかばかり心もとない……
相手はセレス……昼食の時間前、十神をカモに昼飯を奢らせるのを日常とした剛運のセレス……!
苗木(まだ勝負も序盤……焦る必要はない……!)
相手の出方を疑う苗木、そこにせれすの揺さぶりが襲いかかる……!
セレス「では私は一枚コインを上乗せしますわ」サッ
苗木「……!」
苗木、確信を得る!
苗木(さっきの一枚チェンジ……おそらくは、ツーペアの上でのチェンジで、そしてその先にあるのは、フルハウス……!)
ポーカーのセオリーを信じた苗木、良くて引き分け悪ければ負ける、その戦い、やる価値なしと判断……!
苗木「なら僕は降りるよ」
セレス「あら」
苗木、あっさり降りる……!
初戦、焦る必要はない……!
心の贅肉……歩みを遅くする……
致命的遅れ……!
すでに未来が見える……!圧倒的イチャラブSEX……!
苗木「ぼくはAとJのツーペアだったよ」
セレス「あら、うふふ。確かに、勝負に出るには心もとないですわね」
苗木、躊躇なくコインをセレスに渡す……
苗木の緑のコインの山、一枚削れ……!
対するセレスの黒いコインの牙城……漆黒の山に、一抹の緑が映える……!
セレス「では、私の手札も……」パラ
セレス「最高数、クラブQのラブペア……豚ですわ。うふふ」
苗木「え……?」ざわ……
すでに苗木、セレスの罠に絡め取られる……!
疑心暗鬼の罠……!例えるなら、ひたすら寸止めしてくる手コキ責めのような、疑いの網に……!
誤字が多いな……教えてくれると助かる
そして書いといてあれだけどさ、ラブペアって言う?
苗木(ブタで勝負をしかけてくる……?コインを上乗せする……!?)ざわ……
理解不能……!圧倒的捨身……!
セレス「勝てる勝負を、無駄にしてしまいましたわね……うふふ……!」
セレスの赤い瞳がゆらりと燃える……!その瞳の奥には、すでに苗木を手篭めにし、チュッチュしてる光景が浮かんでいる……!
しかしそれは確定した未来……!
苗木「っ……! 次は、僕の番だね……!」
苗木、カードをかき集め、シャッフル……
よく混ぜたそれをセレスにパス……
淀みない手つきのセレスのカット……
そして配られる、勝負の手札……!
現在
苗木 コイン29枚
手札
スペード・2
ダイヤ・2.5.K
ハート・2
クラブ・
セレス コイン31枚
苗木(いける……!)
苗木、迷いなくチェンジを選択……!二枚チェンジ……!
対するセレス、チェンジせず……!不動の王……!
苗木(きた!)
苗木、ダイヤの5とKを捨ててのチェンジ、結果は最後の2を引き当てる最高の手札、2のフォーオブアカインド。
苗木(勝てる!でも、焦るな、焦るな……)
苗木「僕は一枚追加でベットするよ」
セレス「あらあら」
苗木、強気のベット。当然の選択
セレス「なら、私も」
手札に地震があるのか、セレス、それに追いつく
苗木(でも無駄だよ、この手札には勝てやしない)
苗木、絶対の自信を持っての追加ベット……!
セレス、それに負けじと苗木のコインに追いすがる……!
そして積み上がるコインの山……!15枚……!
またミスか!
×手札に地震があるのか、セレス、それに追いつく
○手札に自信があるのか、セレス、それに追いつく
その頃になって、ついに苗木の心中に疑問の種が実を結ぶ
苗木(おかしい……)
苗木(僕の先導するリードに、ここまで普通に追いすがってくるものか?)
苗木の脳裏を闇がかける
もしや、セレスは2以上のフォーオブアカインドを引き入れたのではないか
あるいはまさか、ロイヤルストレートフラッシュ……
負けの確率は少ないはず、負けるはずがない……確信が背を押す
しかし、それ以上の重圧!超高校級のギャンブラーの壁が、それに立ちはだかる……!
苗木(2のフォーオブアカインド!負けるはずがない!負けるはずがない!負けるわけない!)
だが、しかし、いやしかし、もしかすると、まさか
網が苗木の精神を絡め取る……!セレスの白魚のような指が、苗木の体を……!
ベット数が18になった頃、ついに苗木が落ちる
苗木「お、りる」
セレス「あら、いいんですの?かけたコインは戻りませんわ?」
苗木「っ!?」
そのセレスの明るい口調に、気がつく
違う!いや!ここは勝負する時!降りるべきではない!
苗木「や、やっぱr「まぁ、一度降りると言ってしまっては、もう手遅れですけどね、うふふ」……」
手玉に取られた……気がつく頃にはもう遅い
セレス「では、ありがたく18枚のコインはいただきますわね……これで、苗木くんの濃厚な精液六発分確定、うふふふ……早々、私の手札、クラブの2のワンペアでしたわ」
苗木、すでに逃げ場なし
苗木 コイン 11枚
セレス コイン 49枚
残り勝負回数
8回
苗木くんが2のフォーカードだから、おかしくね?
放心状態のまま、セレスに配られるがまま、手札を渡される
イカサマされたい放題だということ、気にも止めずに……!
苗木「」チラ
セレス「うふふふ……///」
セレスがニコニコと微笑みを浮かべながら、足をパタパタさせながら苗木を見つめる……穴があくほどみつめる……
自分の手札を見て、苗木は確信した
苗木の手札
スペード・19
ダイヤ・3
ハート・5
クラブ・7
この勝負、勝ち目はない、と
セレス「うふふ、十回戦終了ですわね♪」
苗木「」
セレス「途中、苗木くんのコインが0になったりしましたが、そこは私がコインを貸し出しして結果オーライ、そしてその終局結果は……」
苗木 コイン0
セレス コイン90
セレス「ふふふ、これから一ヶ月間、毎日毎日、苗木くんに濃厚な精液おつゆを注いでいただけますわね///」ポッ
苗木「」
>>23
あ、ほんとだ、適当にロイヤルストレートフラッシュとかで脳内保管よろ
うな垂れる苗木の肩にセレスは手をかけ、ぐいっとソファの背もたれに寄りかからせる
「あう」
「苗木クン」
静かに、濡れた石のように静かな光を宿すセレスの瞳が、苗木を捉えた
今のいままで宇宙の果てを彷徨っていた苗木の視線が、セレスのそれに捉えられる。
脳の奥の奥まで見透かすギャンブラーの目が、一種の拘束力を帯びて苗木のナカに絡みついた
「もうにがしません、私のナイト、そして、愛しい愛しい、ど、れ、い……」
「セレスさ……んむ」
そのまま、静かにくちづけを交える
ぬち、ぬち、と、唇の内側が擦れ合う粘着質な音が響き渡る
その薄い皮膚に覆われた柔肉から漂う淫媚な紅茶の香りに、苗木の脳髄が芯まで痺れる
「ん、ふぅん、ん、むぁ……」
苗木の背にキュッと手を回したセレスは、離れることを許さないと言わんばかりに、強く苗木を抱き寄せる。どこも柔らかくいい匂いのする肉体が、苗木の体にまとわりつく
そのまま、ソファに深く腰掛けた苗木の上にセレスは乗り上げた……対面のまま、苗木に腰掛けたセレスは、のしかかるように体重をかけ、苗木を逃がさない。それは独占欲の表れでもある。
くちづけを交える以上胸が密着する。セレスの、小さな体の割には膨らみを感じさせる柔らかな胸が、フリルふりふりの服越しに苗木に絡みつく
「んっ……ぷはっ。ふふ、ファーストキスはロイヤルミルクティーと、苗木くんの味でしたわね」
ちゅるりと舌なめずりをしたセレスは、そのまま苗木の首筋にむしゃぶりついた
「んあっ、くぅ……」
なすがままの苗木はそのままひたすらセレスに舐めしゃぶられる。まるでその水音までもが脳髄を犯しているようだ
そのまま、セレスの細い腕がスルリと、苗木の服の中に潜り込む
パーカーのチャックをするりと下ろし、ワイシャツのボタンをプツリと外し、平均的な高校生の胸板が現れると、首筋を舐めながらもセレスはその体に指を這わせる
「んぁ、くぅっ、んひゃっ……」
腋を、脇腹を、胸板をスルスルと優しく撫でるセレスの指に、そのこそばゆい心地よさに、思わず身を委ねてしまいたくなる
「これからしばらくは、苗木くんは私のものですわ……」
そう言って、再び深い深いキス。そのまま、上半身を這う滑らかな手が、ゆっくりと下におりてゆくのを感じながら、惚けたような脳みそで必死に考え出した言葉を、苗木は絞り出した
「セレスさん、しあわせにするよ……」
「……!!」
より一層キスが激しくなるが、特に後悔もないまま苗木はセレスを受け入れた
だめだねみぃ、ここまでだ。また明日書くよ
このSSまとめへのコメント
面白かった
福元の表現が上手い
もうちょっとつづけてほしかった…
おい…続き!