レミリア「我々紅魔館が幻想郷を支配する!!」ドンッ(41)

咲夜「素敵ですわお嬢様」

美鈴「いよっ幻想郷一!!」

咲夜「貴方次ふざけたら爪全部剥ぐからね」ボソッ

美鈴「じょ、冗談きついですよ咲夜さん…ははは」

レミリア「それではまず私が幻想郷支配計画の概略を発表するわ」

レミリア「幻想郷支配計画とはその名の通り、我々紅魔館が幻想郷全土を支配下に置くための計画よ」

美鈴(無理だろ…)

レミリア「確かに幻想郷には博麗霊夢や八雲紫をはじめとして一筋縄ではいかない勢力がいくつかあるけれど」

レミリア「私が考えた天才的な計画を使えばコテンパンにできるわ」ドヤッ

咲夜「すごいですわお嬢様。いったいどういう計画なんですか」

レミリア「ふふふ、がっつかないで咲夜。気持ちは分かるけどちゃんと教えてあげるから焦らないのよ」

レミリア「じゃあとりあえずここまでで質問ある人」

咲夜「え、えーとぉ…」

美鈴「はーい」

レミリア「どうぞ美鈴」

美鈴「あの、幻想郷支配計画って正式名称なんですか?ww」

美鈴(そのまんま過ぎてダサいうえに長ったらしくていちいち言いづらいですw)

咲夜「美鈴あなた…」ギロッ

レミリア「いい質問ね。貴方にしてはいい目の付け所だわ」

美鈴「いやぁ、それほどでも」

レミリア「実は幻想郷支配計画とは仮の名。本当の名前は計画が始動する時に発表しようかと思っていたのだけれど」

レミリア「特別に今教えてあげるわ」

レミリア「その名も、レミリア王国計画よ」ドヤァ

美鈴「…(ワロタww)」

咲夜「…」

レミリア「ふふふ、感動のあまり声も出ないようね」

咲夜「レミリア王国計画(キングダムプロジェクト)…」ゴクリ

レミリア「この幻想郷に私を永世女王とする永遠不滅の王国を築き上げるのよ」

咲夜「す、素晴らしいですわお嬢様!!一生ついていきますわ!!」

レミリア「当然よ。うふふ、未来の女王をもっと褒め称えなさい」ドヤァ

美鈴(これは本格的に新しい就職先を探した方がいいかもしれない…)

美鈴(でもまぁ、私にとって紅魔館以上に居心地のいい場所なんてあるわけもないか…)

美鈴(門番としての仕事は時々投げ出してしまいたくなるくらい大変な時もあるけど)

美鈴(お給料や休憩時間をもうちょっと増やしてほしいとか思ったりするけど)

美鈴(でも、そんなことが全然気にならないくらい楽しくて充実した時間がここにはある)

美鈴(なんてったって、上司の美少女メイド長にあきれ果てた目でにらまれながらお仕置きされたり)

美鈴(地下に幽閉されてる金髪ロリ美少女と合法的に触れ合ったりできるのなんて紅魔館だけだから)キリッ

美鈴(咲夜さんのお仕置きで傷ついた心と体をフランちゃんで癒してまたお仕置き以下略という至福のループ)

美鈴(この完全無欠の円環の理を永遠へと昇華させることができるのであれば…)

美鈴「レミリア王国計画、絶対に成功させましょう」

レミリア「もちろんそのつもりよ。では次に…」

パチュリー「ただいま帰ったわ」

レミリア「パチェ!!」

咲夜「お帰りなさいませパチュリー様」

パチュリー「ちょっとレミィ、苦しいんだけど」

レミリア「だってパチェがいなくて寂しかったのだから少し位我慢しなさい」ギュ

パチュリー「ふふ、たった一週間会わなかっただけじゃない」

美鈴「でもデブ…出不精のパチュリー様が1週間も館を離れるなんて初めてじゃないですか?」

パチュリー「そうね…でもわざわざ出かけるだけの価値はあった」

レミリア「パチェ、貴方が見てきたものについて詳しく聞かせてくれるかしら?」

パチュリー「本当は少し休みたいのだけど、まぁいいわ」

咲夜「何かお飲みになられますか?」

パセリ「そうね、アイスティーをお願い」

レミリア「ほらほらパチェ、もったいぶらないで早く話しなさい」

パチュリー「そう急かさないでよ」

美鈴(眠い…)

レミリア「レミリア王国計画、略してRKP遂行の核心となるピース」

レミリア「いったい貴方は何を持ち帰ってきてくれたのかしら?」ワクワク

咲夜「アイスティーお持ちいたしましたわ」

パチュリー「ありがとう。あ、砂糖はいらないわ」

美鈴「咲夜さぁん、チョコレートパフェが食べたいです」

咲夜「自分の髪でもしゃぶってなさい」

パチュリー「RKPの前提として、我々紅魔館の現存戦力では幻想郷を制圧することはできない」

美鈴「それ言っちゃうんですかww」

レミリア「ま、事実から目を背けても始まらないし」

パチュリー「紅魔館が幻想郷のパワーバランスをひっくり返すには特別な力が必要よ」

パチュリー「幻想郷の他の勢力が持ちえない何かを手に入れる必要がある」

パチュリー「だから私はこの一週間かけてその何かを探し求めたわ」

パチュリー「幻想郷の、外の世界でね」

美鈴「えぇ!?外の世界に行ってたんですか!!」

パチュリー「そうだけど?」

美鈴「うわー、羨ましいです。外の世界ってなんかいろいろとすごいって噂ですよね…」

美鈴(ってあれ…?もしかしてパチュリー様の外出先知らなかったの私だけ?)

美鈴「咲夜さん、パチュリー様が幻想郷の外に行ってるって知ってました?」

咲夜「当たり前でしょ」

美鈴「…」

レミリア「で、RKPの目玉となるようななんかすごいのは持って帰ってきてくれたのかしら?」

レミリア「一瞬で命蓮寺を焼け跡にできるような火が出るなんかとか」

咲夜「一瞬で命蓮寺をを破産に追い込めるような何かとかもいいですわね」

美鈴(命蓮寺に深い恨みでもあるんだろうか…)

パチュリー「はぁ、レミィは全く単純なんだから…。そんな直接物理的な発想では幻想郷は制圧できないわよ」

パチュリー「その点咲夜の発想は優秀よね」

レミリア「へぇ、そこまで言うならさぞかしすんごいものを見つけてきたんでしょうねパチェ」

咲夜(ダメ出しされてちょっとむくれてるお嬢様かわいいですわ)

レミリア「もったいつけないで早く出しなさいよ」

パチュリー「私が手に入れたのは有形物ではなく主として知識よ。まぁ有形の物もあるのだけれどそれは今は見せられないわ」

パチュリー「私が今回外の世界で得た知識の中で最もRKPに役立つと思うのは」

パチュリー「ずばり、『世の中金がすべて』ということかしら」

美鈴「お金…ですか」

パチュリー「そうよ。貴方みたいな少ないお給料で働いてる人にはその大切さがよくわかるんじゃないかしら?」

美鈴「確かに、生きていく上でお金は大事です。でも…世の中お金がすべてじゃないと思います」

パチュリー「そう思っていた時期が私にもあったわ」

レミリア「お金なんて高貴な私にとってはさほど重要なものとも思えないのだけれどね…」

パセリ「じゃあお金より大事なものってなによレミィ」

レミリア「それはその…あ、愛……とか///」

パチュリー「ふふっ、青いわね」

レミリア「…っ///」

咲夜「私はお金よりも愛よりもレミリアお嬢様が大事ですわ」

レミリア「よくそんな恥ずかしいこと真顔で言えるわね…///」

美鈴「私はお金よりも愛よりも咲夜さんのお仕置きが大事ですぅ!!」バッ

咲夜「マネしないで気持ち悪い」メキョォ

美鈴「くぁ……ひ、ひどいですよ咲夜さん…」

美鈴「お腹は優しくしてくれないと…咲夜さんの子供産めなくなっちゃうじゃないですか///」

咲夜「なんで女の私があなたを孕ませなきゃいけないのよ」ガッガッガッ

美鈴「やぁん…お腹蹴っちゃらめぇ///」

レミリア(この子美鈴には容赦ないわね…)

パチュリー「少し話がそれたけど、とにかく外の世界ではお金が何より大事だった」

パチュリー「私が見た限りほとんどの人間がお金を手に入れるための活動に一日の大半を費やしていたわ」

パチュリー「どこぞの白黒泥棒の言葉を借りれば『金銭はパワーだぜ』、といったところね」

レミリア「ふぅん、まぁお金なんていくらでも簡単に手に入るわよ」

レミリア「ところで咲夜、我が紅魔館には全部でどれくらいのお金があるのかしら?」

咲夜「大丈夫ですわ」ニッコリ

レミリア「え、答え方おかしくない?なんか大丈夫じゃなさそうな感じなんですけど?」

咲夜「大丈夫ですわ」ニッコリ

レミリア「…そういえば前々から思っていたのだけれど少しダイエットしようと思うのよね」

レミリア「だから明日から私の食事はいつもの半分にしてくれないかしら。あとおやつもいらないわ」

咲夜(なんていじらしいのかしら…。お嬢様が愛おしくてたまらないわ)

咲夜「お嬢様、お金に関して心配なさる必要はございませんわ」

レミリア「本当…?」

咲夜「ええ、ちょっと工夫すれば経費削減なんていくらでもできますし…」

美鈴「経費削減はいいですけど、門番の私ににしわ寄せが来ないようにしてくださいよぉw」

咲夜「…そういえばこの前、無給&無休で紅魔館の門番として働きたいという妖怪が面接に来てたわね」

美鈴「あっ、私前々からお給料なしで働きたいなーって思ってたんですよね」

パチュリー(鬼…)

パチュリー「で、本題に戻りたいのだけれど」

パチュリー「私が外の世界で過ごした一週間についてかいつまんで話すわね」

美鈴「あぁ、私も一緒にいきたかったなぁ…」

レミリア「我々が幻想郷を支配した暁には外の世界にも攻め込むつもりだからそのうち行けるわよ」

咲夜「第二次レミリア王国計画(キングダムプロジェクト)ですわね」

レミリア「そのとおりよ」

パチュリー「となると第三次RKPは…」

レミリア「もちろんあそこしかないでしょ」

咲夜「月、ですわね」

パセリ「はぁ、客観的にみると我ながら途方もない計画よね…」

レミリア「大丈夫大丈夫、私とパチェと咲夜がいれば余裕でしょ」

美鈴(あれ、私は…?)

美鈴(てかこの人たちほんとぶっ飛んでるよなぁww)

美鈴「壮大な目標はいいですけど、まだ第一次RKPも始まってないのに浮かれすぎじゃないすかw」

美鈴「そういうのとらぬ狸の皮算用っていうんですよwww」

咲夜「美鈴あなた、最近調子…」シャキン

パチュリー「くそっ、貴様…」ゴゴゴ

レミリア「ん、パチェ…?」

咲夜「パチュリー様…?」

美鈴(うわっ、パチュリー様ブチ切れてるじゃないすか…顔こわwwwww)

パチュリー「貴様、いつから気付いていた?私が…」

パセリ「妖怪の切り札、化け狸十変化こと」ボンッ

マミゾウ「佐渡の二ツ岩…二ツ岩マミゾウであるとなぁ!!」モクモク

レミリア「な、なんですってぇ!!」ドキドキ

美鈴(ワロタww)

咲夜「動くな…」シャキン

マミゾウ「何と…!?儂が後ろを取られるとは…」

レミリア「ナイス咲夜!!」

マミゾウ「まったく大した人間がおったもんじゃのう。ほっほっほ」

咲夜「ずいぶん余裕みたいですこと。私の気分次第では首が飛ぶというのに」

マミゾウ「そう殺気立つんじゃないよお嬢さん。これでもほめてるつもりなんじゃが」

咲夜「無駄に上から目線なのが気に食わないですわね」

マミゾウ「いやあ、こんなに力がある人間がまだおるとは儂も寡聞にして知らなんだ」

マミゾウ「といってもおぬしにも非があるように思うぞメイド殿」

マミゾウ「儂がぬえに呼ばれてやってきたときには力のある人間が次々に挨拶に来てくれたもんじゃが」

マミゾウ「おぬしはその時どこで何をやっていたのかのう?ん?」

咲夜「…」ピキッ

咲夜「お嬢様、身の程知らずな狸を一匹この場で屠畜してもよろしいでしょうか?」

マミゾウ「おお怖い、儂がなにか癇に障る事でも言ったかえ」

咲夜「…」

美鈴(久しぶりにこんな怖い咲夜さん見たなぁ…。あぁ、あの目で私がにらまれたい)ゾクゾク

レミリア「貴方の気持ちは痛いほどよくわかるけど少しだけ我慢しなさい咲夜」

レミリア「その狸は情報を聞き出してから始末するわ」

マミゾウ「しかしこの儂の変身が見破られるとはのう…」

マミゾウ「さすがは紅魔館の門番といったところかねえ」

レミリア「ま、うちの門番ならその程度できて当たり前だわ」ドヤァ

美鈴「ははは…まあそうですね」

咲夜「私も気づいてましたよお嬢様!!」ハイッ

美鈴(なんか対抗されてワロタww)

美鈴「じゃあなんで言わなかったんですか咲夜さんww」

咲夜「それは…その、パチュリー様の偽物が何を企んでいるのか知るために少し泳がそうかと…」

レミリア「本当かしら?貴方がもし気付いてたのなら瞬時に捕縛して拷問でもしそうなものだけど?」

咲夜「人の事拷問大好き人間みたいに言わないで下さいよ…本当に気づいてたんですって」

レミリア「どうかしらね…ふふ」

マミゾウ「一つ聞かせてくれ門番殿、一体どうして儂の正体がわかったのかえ?」

美鈴「ええと、それは…」

マミゾウ「儂の行動にパチュリー殿らしからぬところがあったりしたかのう?」

美鈴「ええ、まぁ…」

マミゾウ「それとも儂が時々間違えてパセリに変身してたからか?」

美鈴「えっ、あのパセリなんかしゃべってるなぁと思ってたけどww」

レミリア「貴方の変身だったのね」

マミゾウ「ほっほっほ、驚いたかのう」

咲夜「すごーい、もう一度変身して見てくださいます?」

マミゾウ「お安い御用じゃ、それっ!!」ボンッ

パセリ「どうじゃ、すごいじゃろう」ドヤァ

咲夜「すごいすごい」パクッ

パセリ「あっ、食べちゃらめぇ!!」

咲夜「モグモグ」モグモグ

レミリア「これでRKPの秘密を知る邪魔者はいなくなったわね」

レミリア「私たち紅魔館の戦いはこれからだ!!」ドンッ


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