オーク 「飛蝗ってしってるか?」 (75)

他の所で書いてましたが、萎えて書きやすそうなこっちに移動しましたw

オークと女騎士系でエロゲネタなんかも絡めてますが、分からんかったらXビデオでも見てください。

ファンタジー、フィクションですのでリアルの設定を持って来ての御高説はおやめください。

>>1はSS初心者なので、投下に時間がかかったり、文脈にムラがあったりします。予めご了承ください

適当設定多数

キャラの口調や性格等不安定

不規則更新

何十番煎じか分かりません



以上の点に注意してお読みください。

質問などは、タイミングを見計らってどうぞ


悪文らしいので悪しからずw

ではよろしくお願いします。



長きに渡る人類と魔族の争いも終焉を迎えて80年後,

世界の各所でまだ小さな小競り合いや争いは在るものの、

殆どの種族は協力し合い平穏にみえる暮らしを営んでいた。












 ――…ォォォォオオオォォォォ…――





オーク「…まーた今日もドラゴンどもが騒いでんなww こっちにまで聞こえてきやがる。」


ウルフオーク「だな。またいつものワイバーン共の縄張り争いだろう。」



とある大陸の奥地には鉱山を開拓して作られたオーク達による中規模の集落があった。

オーク達が山城と呼ぶその住処は、戦争時に建てられた高さ30mもの石壁で

鉱山をぐるりと囲まれている。

鉱山の正面には平原が広がり、鉱山から平原を挟んで数十㎞程離れた所に佇む

巨大な山脈には飛竜達の住処があり、その向こうに大陸の国や町が繋がっていた。



オーク「しっかしよぉ!」



ウルフオーク(以下ウルフ)「なんだ?大声出して。」


オーク「ワイバーン共の雄叫びもウザいけどよー。とっくの昔に戦争なんて終わったってのに

    何で城壁の上で見張りなんてしなきゃならんのかねぇ…。」



ウルフ「昔からの風習だからな。それにワイバーン共がこっちに飛んで来ないとも

     限らんし…まぁでも一番の要因は多分…<オンナキシ>だろうな。」


オーク「あぁ<オンナキシ>ねぇ…<オンナキシ>もどうだかなw 書物庫にある文献でしか知らんからなー、

    あっ後はハイオークのじっちゃんの話か。」



ウルフ「まぁ俺達の世代は戦争も<オンナキシ>の発生もお伽話みたいなもんだからな…。」



オーク「だろ?w 年寄り達が<オンナキシ>が来るかも知れないって迷信にビビってるだけで

    実際、本当に来るか来ないか分からんよーなモノの為だけに、

    一々交代制で見張り番すんのもなって思ってよぉ。」



ウルフ「…まぁな…いや…でも俺は……。」


オーク「ん?何だよ…おっ?」




シャーーーーーーーカラカラカラカラ



オーク「おぉ。塔の見張りの奴が帰ってきたみたいだなw」


ウルフ「そうか、そろそろ交代の時間か。」




カラカラ…ギッギッギッコギッコ


オーク「ぶははwグリーンオークの奴、必死にペダル漕いでやがるぞww」

ウルフ「塔の見張りは行きも帰りも大変だよな…。」






―――鉱山の隣にはもう一つ森林の多い山があった。

山城と城壁の外にあるその野山の中腹には、

見張りの為の塔が建てられており

城壁と塔の間はロープウェイで繋いである。

だが殆ど同じ高さでロープウェイが張られてるせいで

滑る勢いが無くなった後は人力で渡らないとならない、

その為一人乗り用の木製のゴンドラには

足漕ぎのペダルが備え付けられている―――



ウルフ「ぬぉぉおお!アブ!アブ!アブーーッ!」 ギッギッコ ゴゴンッ!


オーク「(アブ?)おーwお疲れさん!息切れてるけど大丈夫か?w」


グリーンオーク「で、でえじょぶだ!アンディとフラン…いや鍛えてっしな!」 ゼーハー


ウルフ「??(アンディ…フラ?)」

 


オーク「そっかw鍛えるのは良い事だよな。んじゃまぁ早番の奴等を起こして、

    さっさと交代にしてもらおーぜ。暇過ぎて逆に疲れたわw」    
 


グリーンオーク「んだなぁ。塔の見張りもペダル漕ぎさえなきゃ楽なんだけんどもなぁ。」


オーク「確かになwつーか塔と城壁で二重の見張りとかホント無駄だよな~。

    あっオレ交代の奴等呼んで来るから先あがっちまっていいぞ。」
 


ウルフ「そうか。悪いな。」


グリーンオーク「お~あんがとなぁ。」
 
 
オーク「おー!お疲れー」



グリーンオーク「お疲れさ~ん。どぉれ帰って飯食って寝っとすっか。

        ウルフオークもお疲れさ~ん!」


ウルフ「あぁ、お疲れ。」



――
―――
――――
それから数日後、

飛竜達の啼き声が止まった。






オーク「…そういえばよぉー…。」


ウルフ「…おお。」



オーク「ここ最近ドラゴンの雄叫び聞こえなくなったな。」
 
 
ウルフ「そうだな。前に見張り番で一緒になった時は、まだ聞こえてたな。」


オーク「縄張り争い決着ついたんかねえ?」

 

ウルフ「さあな。ここ15~6年ずっと引っ切り無しに聞こえてたからな。

    流石に決着ついたんじゃないか?」


オーク「マジかー!!w オレが3歳位の頃からずっとだったもんなー

    …でもやっと俺らも大陸に出て仕事出来るな!」

 
ウルフ「あぁそうだな…w だが何日かは様子見と長老達が言ってたぞ?」



――山城のコミューンのオーク達の殆どは、大陸にある王国や町の依頼で

鉱山から採れる鉱石や岩などを加工して出荷し生計を立てている。
    
青年期の若者には大陸に出て働こうとする者も少なく無く、
    
大陸の町や王国などで自慢の腕力を活かし建設業や警備の仕事に

就こうとする若者なども多かった。
    
しかし、飛竜達の雄叫びが聞こえる様になってからは

山脈を抜けての大陸への横断は危険とされ全てが滞っていた――





 
オーク「マジかー…。しっかし何でこんな辺鄙な土地にコミューン作ったんだかw

    あの山脈越えないと碌に大陸にも出れやしねえ場所だぜ?まったくよぉ…」

 

ウルフ「戦争時はそっちの方が都合良かったんだろうよ。山脈にワイバーンや

    ドラゴン達の巣があるお陰で攻めて来られる心配も殆ど無いだろうしな。」


>>10の最初の台詞ウルフオークではなくグリーンオークでした(;´・ω・)

脳内補正しておいてくださいw



オーク「どうなんだかねぇwまぁ大陸に出れる機会無くなっちまったお蔭で、

    グリーンオーク種の奴等は野菜とか果物の栽培上手くなってっし

    お前んトコのウルフオーク種は狩りが上達したよなw」



ウルフ「純オーク種も物造り上達したろう?」


オーク「まあなw 最近は書物庫の文献や資料漁って古代技術の再現方法調べてたりするしな。

    見張り番で使ってるこの暗視双眼鏡も古代技術まねて造られてたりするんだぜ?w」





ウルフ「これもそうなのか。…と言うかまずロープウェイ如何にかしてやれよ!

    こんなの造れるなら、もっと楽なの出来るんじゃないのか?」



オーク「あぁロープウェイなw まあ色々難しいんだよ。

    コレはコレ、ソレはソレって感じでさ。」



ウルフ「ふ~ん? 良くは分からんがドワーフなんかと協力すれば

    そういう技術の完全再現も出来そうだよな。」



オーク「ばっかw オークだけで造り上げるから良いんだろがw」



ウルフ「そういうものか?…しかし書物庫好きだなお前。

    見張り番ない時は大体あそこにいるよな。」


オーク「そーだなw 色んな書物や文献見れて面白いぞ。暇潰しにもなるしw

    てかお前は何か読んだりしないんか?」



ウルフ「…人間が書いたって言う古典の娯楽絵巻とかなら、まあ。」


オーク「娯楽絵巻なw 最近は何読んだんだ?」


ウルフ「最近か? …最近だと風が吹く谷に王ノ蟲が襲ってくるやつとか。」


オーク「あーアレな! 面白いよなw王ノ蟲の逆鱗に触れると眼が赤く染まってさぁ

     軍勢で襲ってくるんだよな! それを巨人のビームで…!」チキチキチキッ



   ―――何処からか飛んできた一匹のバッタがオークの顔面に張り付いた。



SS書き続けられる人はメンタル強いな…
誰も見てないのに何やってんだろう俺w



オーク「ぬわっ!! くっ…な、何だよ只のバッタかよ…っくそ! どっから飛んで来やがったんだ?」


ウルフ「くっははw お前がこんな話してるからだろう…w」


オーク「いやお前もしてたろーが!w でも城壁の上に虫とは珍しいよな。」



ウルフ「そうだな。だが流石にこの高さまでは飛んでは来ないだろうし…

    城壁の内階段かロープウェイでも蔦って来たんだろ。」



オーク「か~もなw …おっ誰か狩りから帰って来たみたいだぜ?」



  ――――ズズズッ…ゴゴゴゴゴ



  

――城壁から山城に掛けてもロープウェイが張られているが、高低差があるため

下り専用になっており、城壁に上るには城壁の内側にある階段を使うしかなかった。

山城に住む殆どのオーク達が城壁から出る際は、内側からしか開かない鋼鉄製の扉の

城壁門から外出し隣の野山に狩りなどに行く。

その為、ロープウェイは見張り番位しか使わない代物であった。――



   

―――ゴゴゴゴッ…ゴンッ



ウルフ「もう大分夜になるからな。狩りから帰って来たんだろ。」
  


オーク「門番の奴等も大変だな~wあのくっそ重い扉を毎回開け閉めしなきゃならんとわ。

    そう考えると見張り番は楽だな!平和だしw」



ウルフ「俺達オークの腕力でも二人掛かりでやっとだからな…。」


オーク「あ~あ。まぁ楽っつってもこれから朝まで、ボ~っと外眺めてるだけなんも

    やっぱ結構苦痛だけどな。もう流石に慣れたけどよ。」


ウルフ「ああ、そうだなw」


オーク「だろ? はぁ…暇だ…あっ…そういえばよ、さっきのバッタと王ノ蟲で思い出したんだがよ。」


ウルフ「なんだ?」


オーク「飛蝗ってしってるか?」
   


ウルフ「…飛行? 飛ぶ…なんだ?」


オーク「あーいやw そーじゃなくて。飛ぶ虫に皇で飛蝗。」


ウルフ「いや…知らんな。また書物庫の文献か何かの豆知識か?」



オーク「まーそうなんだけどよw 飛蝗…飛蝗現象。正しくは蝗害っつうらしくてな、物凄い数の

    バッタの群れが田畑や全ての草木、果ては紙や綿とかで出来た植物性衣服なんかも

    食い尽くすらしい…。」


ウルフ「それは…恐ろしいな。娯楽絵巻に出てくる王ノ蟲みたいだな。」


オーク「そうそう! その娯楽絵巻の発祥の地の島国なら半分は覆い尽くす位の大きさらしい。」



ウルフ「凄い数なんだな…と言うかその飛蝗を起こすバッタの特徴とか載ってなかったのか?

    またその飛蝗ってのが起こらないとも限らんだろ?」



オーク「あーいやいや、流石に現代ではそうそう起こらねーだろうよw殺虫散布剤とかが

    出来る前の時代の出来事だ。まぁ、あんま詳しくは載ってなかったけど…


     ・緑色の孤独種に比べて暗色になり眼の色も赤暗色になる。

     ・羽が長くなる。

     ・触覚の感覚子の数が減少している。
   
     ・孤独種の時には食べなかった物まで食べるようになる。

     
     とかかな?まあ群生相が近くに来ると孤独種も群生種の群れに入って群生行動を

     一緒にし出すらしいから、あんま特徴はなぁ。」




ウルフ「そうなのか…見分けても余り意味がないと言う事だな?」





―――群生種、孤独種は基本的にはそれぞれ生まれつきで左右されるものである。

ただし、両親の遺伝子の組み合わせによるものではなく、

親が暮らした集団の密度によるものである。

フェロモンなどの関係ではなく別の個体との接触が主な原因と言われている。

また、はっきりと2型に区別できるものではなく、程度の差がある。

集団生活をしている親からは、集団の密度が高いほど、より群生色が強い子が産まれ

逆に集団密度が低くなると孤独種に近い子が生まれる。

この特徴は世代を超えて累積的に遺伝する――――


くっさ
死ねよ

俺は見てるよ

>>34お前がしねよ

>>35ありがとうございます

俺もみてるぞ


ウルフ「まったく…怖い時代もあったんだな。殺虫剤様様だ。」


オーク「ホントになw…でもよバッタでは無ぇけどよー…」

ウルフ「ん?」



オーク「オレは何となくだけど<オンナキシ>の成り立ちに似てないでも無い気がすんだよな。」

>>37ありがとうございます

箇条書きで「下手だけど勘弁してね」みたいなこと並べ立てて予防線張りまくってるSSは、おっしゃる通り例外なく駄作だよな
でもそのタイプの書き手って、自分が本当に「下手」だとは思ってないんだよね
そこら辺がまためんどくさいところで


ウルフ「なっ?! 何でアレの話が出てくるんだ!」


オーク「いや…だって王ノ蟲とか飛蝗もだが、<オンナキシ>も群れを作って襲ってくるって話じゃん?」


ウルフ「…確かにアレが群れで襲ってくる話は長老達から聞かされた事はあるが…

    成り立ちやらは流石にどうだろうな、まあ詳しくは知らんが。」




オーク「そーか?あながち否定も出来ねーだろ。」



ウルフ「…しかし元々のアレは、あまり群など作らず別々に生息してたのだろう?」

 
オーク「まあ元々はそうらしーな。」


ウルフ「では何故突然に群生する様になった?原因は不明のままのはずだろう。」

つまんね

即興で書いてるの?

>>40>>43なんか嫌なことでもあったのか?

>>44書き溜めと即興まざった感じです。


取り敢えず続けます。



オーク「ん~……お前、[黒キ獣の聖戦]って聞いたことあるか?」




ウルフ「あ、あぁ…爺様から少し聞いた事がある程度だが

    …確か人間側の[クロキイヌの傭兵団]ってのが

    戦争を終わらせる為に願いを同じくする魔物達と手を組み、

    人間側と魔物側の両方を相手取って両軍と壮絶な戦いをしたとか…

    確かそのお蔭で戦争の殆どは終結に向かったって…。」


オーク「まぁ話に聞く限りじゃそーなってるよな。」


ウルフ「話に聞く限りじゃって…?」



オーク「ん~いや…これ言っていいんかな?……あー…この前さ、ハイオークのじっちゃん所の

     倉庫に手伝いで掃除しに行ったんだけどよ。」

ウルフ「あぁ…。」

オーク「掃除してっ時に倉庫の奥で結構古い本見つけたんだよ。まぁ埃かぶってるし

    もう読んでないんかなって思って…黙って持って帰って来ちまったんだ。」



ウルフ「お前…本好きも程々にして置けよ。」


オーク「へへ…わりィ。…んで帰ってその本読んでみたらさ色々書いてあってよ。

    そんなかに[黒キ獣の聖戦]の事も書いてあったんだよ。」


ウルフ「なんて書いてあったんだ?」



オーク「それがとんでもない内容でよ…まぁ事実かどうかは定かじゃねーんだが。

    なんでも世界中の姫や女王、巫女や騎士なんかを大勢攫って来て

    一か所に集めて調教し性奴隷と化して[黒キ獣の国]ってのを造り、

    それを交渉材料に各国と取引をして争いを静ませようとしたらしい…。

    まぁその国は何故か4~5年位で滅んだらしいけど。」



ウルフ「……そんな馬鹿げた話があってたまるか。」


オーク「だ、だよな~!w まぁその本もホントの事書いてあるとは限んねーしなw」


ウルフ「あぁ…だがしかしアレが突然群生しだした発端は、何となくの

    辻褄が合ってしまう…のか?」


オーク「そーなんだよ…。80年前に魔物と人間の戦争が終わった年と、本に載ってた

    [黒キ獣の国]が滅んだとされる年が大体ほぼ同時期。

    でアレが出現し被害が発生しだしたのが、その翌年からだっつーしな…」


    
ウルフ「最初に出現してから大体15~6年間隔で色んな大陸や国に出現して30年位は

    世界中が<オンナキシ>の恐怖と被害に頭を抱えたと長老達も言ってたな。」



オーク「まぁでも、実際オレ達にはあんま関係ねえ話だよなw オレ等が生まれる前の話だしよ!

    50年前にこの大陸の光ト緑の国での被害を最後にパッタリと被害が出なくなったっつーし。」


ウルフ「……。」


オーク「あっ後、黒キ獣の国とは別に、SSプロジェクトなんて名前の生体実験の事も載ってたな…。」


ウルフ「SSプロジェクト??」



オーク「あぁ、なんか人間やエルフ、魔族なんかの色んなパターンの<オンナキシ>に

    様々なシチュエーションでオレ等みたいなオークや

    他の魔物なんかを掛け合わせて強化…いや狂化してくって内容だったな。」



ウルフ「…狂化?何の為に?」 



オーク「分からん…目的や意図なんかはその本には載ってなかった。でもよ…

    何故か知らんが掛け合わせの大半は俺達オーク族だったのは衝撃的だった。」


ウルフ「なんで俺達が…。」



オーク「他にもスライム族や触手類に<オンナキシ>が襲いかかったりしたのだとか

    それにドラゴンと掛け合わせたりとかってのもあったけど。

    後は…狂化の果てに狂気の向こう側に到達した実験体なんかも居たみてーだ。」


ウルフ「狂気の向こう側だと?…わ、訳が分からない。それに何故大半がオーク族なんだ!

    俺達オークになんか恨みでもあるのかそいつらはっ!!」


ちょいと飯食ってきます



オーク「いや…まぁ実験自体は色んな国でしてたみてーだが。各地で狂化された実験体達が黒キ獣の国
     
    に集まってしまったせいで<オンナキシ>が出来上がって国を滅ぼしたのかもって考えるとな…。

    あぁ因みにSSプロジェクト原案は、さっき言ってた極東にある島国の…。」



 
ウルフ「大和ノ国か…――くそ!あいつら!本当に何考えてやがるんだっ!!」



オーク「おいおい。まぁ落ち着けってw なんだかんだ面白半分、興味半分で調べたりは

    するけれどもよ。 どーせ<オンナキシ>なんてもういないっしょw 

    結局は迷信! オレ等には関係ねー話だってば。」





―――――飛蝗現象に関する研究によると、孵化直後は

飛べないので歩いて周辺の草を食べつくし、

年半ばに成虫となり飛び立って移動する様になる。

群れが次世代の群れを生むため、被害の年は連続することが多い。

一方で、何かのきっかけで群れが一度消滅すると、

次に飛蝗現象が起こせるほど群れの密度が上がるまでは

数十年と大発生が見られないこともある。

もっとも、バッタの大発生は周期的なものであり、

連続して起こることはないとする文献もある。

大規模な移動を行うのは、一般的には食を求めてとする説が多いが、

繁殖に関連する現象とする説もあり、あるいは天敵からの逃避が目的とする説もある。

群生相の方が産卵数は少ないが、外敵に襲われにくいことから個体群増加は速い――



ウルフ「大変なのはこっちだよっっっ!!」ダンッ!!



オーク「な、なにも壁殴る事はないだろ…どーしたんだよ?こんな与太話にムキになって。」

 
ウルフ「っく…あぁ…スマン……少しトラウマを思い出してしまってな…。」


オーク「トラウマ?」



オーク「それに大和ノ国も、大昔はHENTAIの国だかTAIHENな国だかって呼ばれてたらしーし

    あながち目的なんてなかったのかもしんねーなw」


ウルフ「大変なのはこっちだよっっっ!!」ダンッ!!



オーク「な、なにも壁殴る事はないだろ…どーしたんだよ?こんな与太話にムキになって。」

 
ウルフ「っく…あぁ…スマン……少しトラウマを思い出してしまってな…。」


オーク「トラウマ?」




ウルフ「…そうか、お前には話してなかったな…。」


オーク「なんだよ話してみろよ。」

 
ウルフ「…分かった…信じても信じなくても構わんが…取り敢えず話すよ…

    2年前、俺がまだ15~6歳の時だったな

    夜勤で隣山の塔の見張り番に行ったんだが…。」



オーク「お、おう…塔の見張りはオレもローテーションで廻ってくっからな。」

   
ウルフ「あぁ…夜中の見張りは一人だと暇だろう?だから平原や山脈見るのに飽きて

    よく屋上に出てそこから双眼鏡で野山を観察したりしてたんだ。
    
    静まり返った山を観察するのは結構楽しくてな。遠くに見えるおおきな一本杉とか

    夜行性の小型の魔獣や野生動物とか、ぽつんと佇む鳥小屋なんかを見ていると

    良い時間つぶしになる。」


   
オーク「分かる分かるw オレもたまに眺めてるわ。」 



ウルフ「塔の西側には長い山道があって、山頂からそれがまっすぐ塔に向って

    下ってくるだろ?だから塔の屋上から西側に目をやれば、その山道の全体を

    正面から視界に納めることができるようになってるよな。」


オーク「あー…言われて見ればそーだな。」


ウルフ「その日の夜も、その山道の脇に設置されてる鳥小屋を双眼鏡で見ながら

    なんとなしに「雛鳥はもう寝たか?」なんて思っていたら…」

オーク「おう…。」

ウルフ「山道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいたんだ。

    「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸に近い甲冑来た

    髪振り乱した女みたいな奴が、満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、

    猛スピードで走ってくる。

    奴は明らかにこっちの存在に気付いているし、俺と赤色の目も合いっぱなし。

    少しの間、あっけに取られて呆然と眺めていたが、なんだか凄くヤバイことになりそうな

    気がして、急いで屋上の鍵を閉めて階段を下りて塔の中に逃げ込んだ。

    そして正面ドアを閉めて、鍵をかけて

        「えっ?は?どうする?どうする!なんだよアレ!!」

    って怯えていたらズダダダダダダッって屋上への外階段を上る音が。明らかに俺を探してる。

        「ヤバいヤバいヤバい!どうする、まじで、なんなんだよアレ…」

    ってつぶやきながら、声を潜めて物音を立てないように、ドアの前で棍棒を両手で握って構えてた。

    しばらくしたら、今度は階段をズダダダダダダダッって下りる音。

    もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、ドアを…――

         ダンダンダンダンダンダン!!

    って叩いて、来客用の鐘をピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。

       「ウッ、ンーーーーーーーッ!ウッ、ンー―ーーーーーーーーッ!アヘエエ…」

    って感じで、奴のうめき声も聴こえる。

    心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。さらにガクガク震えながら息を潜めていると、

    数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態になった……。

    それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまで棍棒を構えて硬直していたんだ。」




オーク「…こ…こえええええ!!w 怖いよ!それなんて本怖だよ!!で?その後どうなったん?」


ウルフ「もう日が昇ってたからな…日勤の交代の奴の声が聞こえてやっと恐怖から解放されたよ。」


オーク「良かったなー。てかそれ交代の奴に言わなかったのかよ?」


ウルフ「いや一応は言ったんだがな。朝になってもなかなかゴンドラが返って来ないから

    どうせサボって寝てた言い訳か、夢でも見てたんだろって言われてな…。

    俺のせいで徒歩で登って来る羽目になったとかって機嫌も悪かったし。」
 



オーク「ん~夢かぁ…確かに他の奴からもそんなのに遭遇したなんて話は聞かんしなー
    
    まぁこんな平和な世の中で、真面目に見張り番の仕事してる奴もいねーけどなw」


ウルフ「…俺も夢だと思い込む事にはしたんだが、流石に夜の塔はトラウマになってしまって

    塔の見張りの夜勤は断る様にしたんだ。」


オーク「そーだったのか…まぁ城壁の見張りなら2人だから夜でも大丈夫だよなw」


ウルフ「あぁ情けないけど、そうだな。」


オーク「でもよー、それ夢じゃないとしたらなんなんだろうなw やっぱ<オンナキシ>なのか?
     
    んでも単体で出現したなんて黒キ獣ノ聖戦の前とかでしか聞いた事ないしなー」



ウルフ「言い伝えでしか聞いた事がないからな…何ともいえん。結局夢なのかもしれんし

    現実っだったとしても証拠もないしな、ただその日帰る時に扉や外階段に

    変な滲みがあったのは少し気になったが。」



オーク「変な滲み?」



ウルフ「あぁ…ドアや外階段の上り口に霧吹きで何か液体をかけたような感じの

     変な滲みがあった。」


オーク「なんだそれwお茶でもこぼしたのか?w」


ウルフ「いや…何かの動物の体液と尿がまざったような匂いが若干したのだが…」
 


オーク「動物の体液ねぇ…ウルフオーク種は他の種族より鼻が利くからなぁ…

    でもまぁ普通に考えれば野生動物のマーキングか何かじゃねーの?w」

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