ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ

チャラ男1「マジ腹減ったwwポテチ食うべwww」

チャラ男2「チャラ男1マジ冴えてるッwww買うしかないっしょwww」




ポテチ「じゃあなお前らwww」

煎餅「（ポテチ君は若い人に人気だなぁ）」

ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ



女子高生1「今日チョー疲れたー」　

女子高生2「ねー　甘いの買ってこーっと♪」


女子高生1「あんたダイエット中じゃないの？」

女子高生2「朝抜いたからだいじょーぶだってー♪　あ　クッキーとチョコにしよーっと」



煎餅「（クッキーさんとチョコさんは女の子に人気だし…）
」

煎餅「（じゃあぼくは………？）」



主婦「お煎餅いただこうかしら」


煎餅「」

煎餅「（いや、別にこの人がイヤなわけじゃないんだ………ただ……………）」



主婦宅


主婦「ただいま。おやつ買ってきたわよ」

子1「かーちゃんおかえりーっ（…………ってまた煎餅？）」

子2「（ポテチ食べたかったのに……わくわく返してよ………）」


子3「（なんでわざわざ煎餅なんて買うんだよ……）」



煎餅「（………残念そうにする顔を見るのはツラいなぁ…………）」

子1・2・3「いただきます」

ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ


煎餅「（みんな真顔で食べるんだよなぁ…）」


煎餅「（僕はみんなの笑顔が見たいのに………）」

次の日　某コンビニ




煎餅「（僕ら食品は、お店に並び、みんなに買って食べてもらうという毎日を繰り返している。昨日子供たちに食べられた僕は、またこの店に意識が戻ってきた）」




煎餅「（今日もまた１日が始まるのか）」

ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ


女「…」ﾋｮｲ

女友「えっ？煎餅なんて買ってくの？」


女「うーん、なんか最近ハマっちゃって」


煎餅「（若い女の人……珍しいなぁ…）」

女宅




女友「煎餅とか久々だなー」


女「」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾓｸﾞﾓｸﾞ


女友「いやいやちょっとぐらい反応しろし！？」


女「あっ…ごめん！　なんか無心に食べてた」


女友「あんたカレシさんの前でそれやったら嫌われるよー」


女「彼氏君はそれくらいで嫌いにならないし！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ



女友「まぁーでもそれ分かるかも。気づいたらいっぱい食べてたみたいな」



女「うん。それにさ、」


女「こんなゴツゴツしてカッコ悪い見た目なのに、………なんだか惹かれて…好きになっちゃうんだよね」


女友「それはあんたのカレシさんのこと？それとも煎餅の話？」ﾆﾔｯ


女「せっ煎餅のことだよ！！」ｱｾｱｾ





煎餅「（見た目が悪くても惹かれちゃう、か………）」


煎餅「（あの主婦の子供たちも、ほんとうは………）」