男「殺ンデレ」(29)
男「ヤンデレって知ってるだろ?」
男「あれは俺の好みだな。命の危機もあるけど」
男「そして俺は幼馴染がいる」
男「幼馴染は俺のこと好きだったらしいんだが、ある一件を境に俺を殺したいまで恨み始めた」
男「やれやれだぜ」
男「昔好きだったという感情と殺したいという感情がごちゃ混ぜになって俺を襲ってくるんだからたまったもんじゃないぜ」
男「つまり、ヤンデレは異常なまでの愛故に発生するもんだが、俺の幼馴染の場合は異常なまでの殺意と愛が入り混じって発生してるんだな」
男「毎日デッドorライブだぜ」
男「好きな人を殺してまでも欲しいヤンデレならわかるけど、好きだった人を殺すまで恨む殺ンデレはわかんないね」
男「勘弁してほしいぜ全く」
通学路
男「と、まあ俺の今の境遇の不遇さをわかってもらえたところで幼馴染が登場したぞ」
幼「あ、男!今日こそ殺す!」
男「学校指定のカバンから包丁を取り出してきたぞ」
幼「男を殺す用意はいくらでもあるのよ!」
男「俺専用殺戮マシーンかお前は」
幼「今までどおりだと思わないでよね!ボクは学ぶんだ!」
男(とかいいつつ、今までは包丁持って突っ込んでくるだけだったがな)
幼「殺すよ男!」
男「朝の通学路でなにやってんだろ俺」
幼「えい!」
男「包丁を投げてきた…へえ、新パターンか」
幼「ああもう!心臓に包丁刺さってんのに殺せないなんてむず痒い!」
男「お前は俺を殺せないってわかってんのに襲ってくんのな」
幼「殺せないけど殺したい程恨んでいるからね、私は!」
男「いいから学校行くぞ。遅刻する」
幼「あ、遅刻は避けないと」
ーーーーーーーーーーーーーーー
幼「えっと…今日は予備の包丁5本と、あと気が変わって自殺してくれる時のための首吊りロープと…」
男「容赦ない持ち物だな。あと俺は気が変わることなんてないぞ」
幼「あたしもあんたに気が変わってほしいわけじゃないわよ!あんたは私が殺すから!」
男「まあ頑張れよ」 ナデナデ
幼「ん…ありがと///」
友「よお、またシャツが血でいっぱいだな」
男「いつものやつだよ」
友「軽く殺人未遂起こしてるんだけどな…幼」
男「あいつが捕まることは望んじゃいないから通報なんかはしねえよ」
友「お前らの歪んだ愛情はすげえな」
男「まあ…あいつが俺を猛烈に恨むことになった理由は俺にあるわけだし」
友「その理由はまだ教えてくれないのか?」
男「教えたくないんだよ」
友「深くは詮索しないけどよ…あ、幼が消しカス投げつけてきてる」
男「学校ではかわいい武器で襲ってくるんだよな…先生の目があるからか」
なにこれ怖い
期待
授業中
男「眠いな…」
男(幼は何してんだ?)
幼「~♪」
男(包丁を研いでる…)
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
休み時間
友「幼、何持ってんだ?」
幼「これはね、切れない糸!」
友「なにに使うんだよ」
幼「これを男の席に巻きつけて、隙をついて引っ張って、こっちに来た男をこの包丁で串刺しに!」
友「お前男が座ってる椅子を引っ張れるのか?」
幼「あ」
男「まずそれを俺の前で言ってる時点でもうダメだろ」
昼休み
幼「男、友!屋上行こう!」
友「はいよっと」
屋上
幼「あ、ここから男落としたら死ぬかも!」
友「間違いなく死ぬだろうな」
幼「やった!ようやく男を殺せるかも!」
男「…」
幼「落ちて!男!」
男「誰が落ちるか」
幼「落ちないと包丁で頭刺すよ?」
男「包丁で刺してもここから落ちても俺は死なんよ」
幼「これでも死なないの!?」
殺ンデレわっしょい
>>6ありがとさん
終わり?
だとしたクソスレ。ほんとにつまらん
>>10終わらんよ
ただ中断挟む
言葉足らずですまなかった
俺は好きだぞ、支援
男って人間?
支援
続きはよ
>>11>>12>>13ありがとう
男はとりあえず人間
幼「えっと…握手を求めるふりして手に針を仕込んで…その隙に包丁で…」
友「男殺害作戦か?」
幼「うん!」
友「思ったんだが、なんでそんなに包丁で殺すことにこだわるんだ?」
幼「男を包丁で殺すってことはボクにとっては敵討ちと同じだからね!」
友「…へえ?」
幼「だからちゃんと研がないと。錆びたらダメダメ。鋭利な包丁で殺さないと意味ないもんね」
友「…」
友(2人の関係は謎ばっかりだな)
↑ミス
>>12>>13>>14だった
放課後 屋上
幼「あ、いた!校内探してどこもいなかったから屋上来て見たらいた!」
男「お疲れ」
幼「うん!あ、殺さないと!」
男「今度はどんな手…カプセル?なんのカプセルだ?」
幼「弱らせる方法は何でもありだからね!これは睡眠薬だよ!これで寝た男を包丁で殺すの!」
男「本当に睡眠薬なのか?確信持てないぞ」
幼「疑ぐり深いなぁ」
男「飲んでみて効果を確かめてみろよ」
幼「あ、それいいかも!これで寝たら信じてくれるよね!これが睡眠薬だって!」
男「もちろん」
幼「えいっ」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
帰り道
友「男…幼はなんで寝てるんだ?」
男「自爆だ」
友「お前も毎日大変だな」
男「まあな」
友「いつからなんだ?」
男「なにがだ?」
友「いつから幼は男の命狙ってるんだ?」
男「…大体中1の頃か」
幼「そこからずっとか」
男「ああ…学校で本気で殺しにきた時はさすがにまずかったが」
友「まずいったってお前死なないんだろ?」
男「死なないぞ」
友「俺は地球外生命体と友達になってんのかな」
男「さあな」
男「と、まあこれが俺の毎日というわけで」
男「さっきデッドorライブとか言ってたけど、俺にはデッドはないんだな」
男「まあようするに不死身ってわけかな?」
男「もちろん生まれつき持ってたとかそんなんじゃないぞ」
男「中1の頃色々あってこんな変な体質になっただけだからな」
幼「…」
男「とりあえず寝かせて、と」
幼「男…ころすぅ」
男「…夢に見るまで恨まれてるか」
男「まあ当たり前か」
思いつきで立てたからすらすら進まないぞい
完結はさせるけど
今日ここまでで
次の日
幼「おっとこーーーー!」
男「幼が日本刀構えて走ってきたぞ」
幼「死ねえええええええええ!」
男「死なないっての」
幼「ああもう!あたしの大声で男をびっくりさせてる間に殺す作戦失敗!」
男「わざわざそんな計画練ってくれてありがとう」
幼「うん!だから早く死んでよ!」
男「それは嫌だな」
幼「間違えた、殺させてよ!」
男「もっと嫌だな」
幼「くぅ…なんで殺させてくれないのよ…」
男「死んでほしいのか?」
幼「うん、すっごく死んでほしい!ああ、また間違えた!殺したい!」
男「お前の恨みは絶えないな」
幼「本当よ。あなたを憎んでる恨んでる殺したい死んでほしい構えて
男「!」
幼「私はいつまで男に切りかかれば死ぬのかなっ」
男「…」
男「びっくりした…あいつ元に戻ったのかと思った」
友「どういうことだ?」
男「いつもの殺しバカキャラじゃなくて、ガチで殺しに来る冷徹キャラに戻った」
友「わけわからん」
男「いやぁ…幼も昔はあんなバカじゃなく、もっと冷徹に殺しに来てたんだってこと」
友「あれが?口癖が「男死んで」のあれが?」
男「あれがだ」
友「想像できねえなぁ」
男「まあさすがにあれに戻られると、ガチで死にかねないから気をつけないと」
友「え?お前死ぬの?」
男「死にかける」
友「結局死なねえのかよ」
授業中
男「…」
幼「…」
男(なぜか今日はずっと睨んでくる)
幼「…首を折ったりすれば死んだりするのかなぁ?試したことないよね」
男「ひいいいいいいいい」
先生「おい幼!この漢字を読め」
幼「おっと、えっと…『さつりく』」
先生「正解だ。意味は惨たらしく~~~」
幼「殺戮…いい言葉」
男(なぜいい言葉なんて思えるんだ)
授業後休み時間
幼「ということで男を殺戮する!」
友「覚えたての言葉を使いたがる小学生みたいだな」
幼「惨たらしく、の部分を強調する!」
友「どんな風にだ?」
幼「男に近づいて、首を捻じり、へし折る!首が取れる寸前くらいまで捻じって、その後包丁で首を切り取るの!」
友「おおう…確かに以外と惨たらしいかもな」
幼「でしょでしょ」
男「だから俺の前でそれを話してどうする」
幼「男!死ねえ!」
男「首に攻撃が来るのは知っていた」
幼「なんで!?」
友「これが冷徹殺人キャラだったのか?」
男「昔はな」
昼休み
男「教室にいれば幼は攻撃してこないから問題なく食事が出来るな」
友「シャツの腕の部分が血で染まっていますが」
男「大丈夫だ」
友「なら大丈夫なんだろう。ご飯食べますか…いつも思うけど、お前のご飯誰が作ってんの?美味そうだけど、まさかお前が作ってるんじゃないだろ?」
男「幼だ」
友「はぁ!?」
男「あいつが毎朝包丁と一緒に突き出してくる」
友「え、なんで?殺したいほど憎んでるんじゃないの?」
男「それと同時に俺のことが好きだったらしいぞ」
友「なんだそれ…」
男「Behind the hatred there lies a murderous love」
友「いきなりの英語ですか」
男「ようするに殺意の愛もあるってこと」
友「殺意の愛と言うか殺意そのものだろ。愛を感じんぞ」
幼「あ、男…、ここ教室かぁ。殺せないなあ」
男「おとなしく飯食ってろよ」
幼「そうするー」
友「教室だと攻撃してこないのはなんでだ?」
男「昔教室で攻撃してきて大騒ぎになって。それで先生にカウンセリングとか色んなところ紹介されてよ。なんかそれからは教室では攻撃して来なくなった」
友「さっき首に攻撃してなかった?」
男「気のせいだ」
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