宮永咲の姉妹が○○だったら (78)

宮永咲の母or姉妹が○○だったらの続きと言うか、なんと言うか……

Case11
宮永咲の姉妹が新子憧だったら

憧「咲ぃ、暇」

咲「お姉ちゃん、真面目に掃除しないと怒られるよ」

憧「はいはい。咲は真面目ね。誰に似たの?」

咲「お姉ちゃん達ではないから……玄さんか穏乃ちゃん辺りかな?」

憧「アンタの私達に抱いてる印象は何となく分かった。お姉ちゃんに報告だ」

咲「いや、それはちょっと……」

憧「じゃ、掃除任せたわ」

咲「えっ……お姉ちゃ……行っちゃった」

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咲(することなんて殆ど無かったからいいけど……)

憧「おっ早かったね」

咲「昼食作ってくれてたんだ」

憧「暇だったからよ。簡単なものだけど」

咲「十分だよ。ありがとう」

憧「はいはい。ほら、座って座って」

咲「うん。それにしてもさ、お姉ちゃん」

憧「うん? 恋の相談?」

咲「ううん。部活しなくていいのかなって」

憧「あー……宥姉が引退したし、シズがまだ立ち直れてないからさ……もう少し休みかな」

咲「インターハイから一週間だよ? そろそろ皆と打ちたいな」

憧「流石のシズも決勝で5万点溶かしたら凹むのね」

咲「赤土さんの言ったことに反発しなかったらよかったなぁ。そしたら私が大将だったのに」

憧「なにそれ? 初耳なんだけど」

咲「言ってなかったかな? オーダー発表の前に偶々知っちゃったから副将にしてもらったんだ」

憧「へぇ。ま、咲に考えがあったのならしゃーないか」

咲「いや、穏乃ちゃんが大将の方が面白そうだったからかな」

憧「アンタねぇ……」

咲「私は勝てると思ってたよ。けど、その考えが裏目ってたのかな」

憧「……何が言いたいの?」

咲「簡単なことだよ。準決勝、穏乃ちゃんが勝ってしまったから淡ちゃんのスイッチが入ったのかなって」

憧「確かに最初から本気だった……慢心が無かったか」

咲「比べて私達は準決勝で王者白糸台を下して一位通過。赤土さんも含めて皆、どこか、油断が産まれたのかなって」

憧「あー……言い返せないわ。でも咲は準決勝より稼いでたじゃん」

咲「ううん。多分、私も油断してた。その気になればもっと稼げたと思うよ」

憧「相変わらず魔物ね」

咲「そんなことないよ。それに私は皆と温度差があったから……戦犯は私」

憧「温度差?」

咲「うん。こんな言い方は好きじゃないけど、皆と比べてやる気が無かったのかな。インターハイに出場して満足してたよ」

憧「……優しい言葉だこと。シズに聞かせてやりたいわ」

咲「庇うわけじゃないけど、穏乃ちゃんはよくやってくれたよ。だから気にすることないと思うんだけどな……それにーー」

憧「それに?」

咲「来年は私達が勝つからーー慢心も油断も過小評価ももうしないよ」

憧(妹に対して……ゾッとしたのって久しぶりね)

咲「それじゃあ、お姉ちゃん、穏乃ちゃんによろしくね。録音してたんだよね?」

憧「あちゃーばれてたか」

咲「ご馳走さま。私は旅館のお手伝いに行ってくるから。晩御飯までには帰ってくるね」

憧(来年……楽しみだわ)

憧「さて、私も行く準備しよっと」

カン

先に言い訳。今回はやりたい放題やりました。
矛盾やおかしいところがアホみたいにあるけど許してね。

Case12
宮永咲の姉妹が弘世菫だったら

咲「お姉ちゃん、白糸台ってどんなところ?」

菫「そうだな。徹底した実力主義と言えばいいか。学年関係なく強いチームが偉い」

咲「じゃあ私も頑張らないと」

菫「そうだな。私達は負けられない……負けることを許されてない」

咲「王者も大変だね」

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菫「咲、いつまでそんな麻雀打ってるつもりだ?」

咲「何のことかな?」

菫「惚けるなよ。毎局プラマイ0にしている理由だ」

咲「さぁ。何でだろう」

菫「姉妹だろ? 言ってくれ」

咲「……別に皆を舐めてるわけじゃないよ。ただね……」

菫「ただ?」

咲「皆、まだ本気じゃない気がして。宮永先輩も淡ちゃんも何か、隠してる」

菫「……そうなのか?」

咲「どうだろう。不公平だよね。私だけが話すって」

菫「……すまん」

咲「いいよ。気にしてないから。ただ、この話は皆には内緒にしててくれないかな?」

菫「言ったら?」

咲「卒業まで毎局プラマイ0にするよ」

菫「分かった。黙っておくが、大星も照もそろそろ限界だぞ」

咲「じゃあそろそろ実るかな」

菫(咲……何を考えているんだ?)

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淡「……ああ、もう……ふざけないでよ!」

咲「うるさいなぁ」

菫「……」

照「菫、止めないの?」

菫「ああ。恥ずかしい話だが私には手に負えない」

照「じゃあ私が行く。それでいい?」

菫「勝手にしてくれ」

淡「毎回毎回舐めたことして楽しいの!?」

咲「別に。私が舐めたことしてるのは認めるけど、淡ちゃんも舐めてないかな?」

照「淡、咲。それくらいに」

咲「宮永先輩もそうですよ。本気で打たないなら私はプラマイ0を続けます」

照「な、に? 私はいつも誰にでも本気」

淡「私だって」

咲「本気?笑わせないでよ。その程度なら高が知れてるね」

淡「サキ、卓について」

照「菫も」

咲「いいよ。3対1でも」

菫「……はぁ。やっぱりこうなるか」

咲(それでいいよ。もっと勝ちへの執念を抱いて……私はお姉ちゃんの顔に泥を塗りたくないんだ)

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照「」ギギッ……

照「?」

淡「……ん?」

咲(やっとだよ)

菫(咲を狙うか)

咲「お姉ちゃん、私にはそれ、効かないよ。指が動く癖と目線、それで分かるから」

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咲「お疲れ様です」

照「咲、まさか分かっていたの?」

淡「私も何か掴めた気がしたんだけど」

咲「さぁ、なんのことかな?」

菫「全く、誰に似たんだ」

淡「スミレ先輩でしょ?」

照「菫」

菫「私はこんな不器用じゃないぞ」

咲「私は先に帰るね。お疲れ様です」

淡「……行きましたね。サキは知ってたんだ」

菫「何となくな。これで白糸台の三連覇に近づけた」

照「うん。咲はオーダーに入れるつもり?」

淡「……プラマイ0にするならいらないけどね」

菫「多分、もうしないだろう。入れるつもりだが……細かいことは後で決めるか」

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インターハイ決勝

咲「お疲れ様でした……あれ?淡ちゃん」

淡「サキ、お疲れ様。大活躍だったじゃん」

咲「そんなことないよ。大将戦の淡ちゃんで私の活躍は霞むから」

淡「言ってくれるね。でもこれだけ開いてたら……遊んでいいかな」

咲「勝てば誰も責めないよ。絶対安全圏でもダブリーでも好きなこと、やってきたら?」

淡「サキ、変わらないね」

咲「……?」

淡「勝てば何してもいいって所。以前のプラマイ0も今、この時の為だよね」

咲「なんのことかな? 私は昔、お姉ちゃんに言われたことが突き刺さってるだけだよ」


咲「そう。白糸台は王者だって。勝てば誰も文句は言わない」

咲「だからねーー」

淡「だから?」

咲「相手の積み上げてきたものも、結ばれた友情も、約束も、信頼も、自信も、何もかも全て……ぶち壊してでも勝てばいいんだよ」

淡「……サキは私と当たってもそうする?」

咲「さぁ、どうだろう」

咲「けど」

咲「私の道を塞ぐのなら友達でも先輩でも」

咲「ーー容赦はしないよ」

カン

Case13
宮永咲の姉妹が竹井久だったら

久「ただいま」

咲「お姉ちゃん。また朝帰り?」

久「しょうがないじゃない。長野から大阪よ」

咲「お姉ちゃんがやることに口出しも咎めもする気はないけど、夜道には気を付けてね」

久「分かってるわよ。私もまだ刺されたくはないから」

咲「それならいいけど」

久「そうそう次は鹿児島だけど咲も行くかしら?」

咲「遠慮しとくね」

久「あら残念。じゃあ今日はとことん遊びましょう」

咲「うん。久しぶりだね。お姉ちゃんと遊ぶのって」

久(……罪悪感を感じるわ)

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咲「お姉ちゃん! 次行こうよ!」

久「はいはい。慌てないで」

久(咲ってこんなに無邪気だったかしら……)

咲「お姉ちゃん、どうしたの? 険しい表情だよ」

久「ちょっと疲れちゃってね。先に喫茶店で休憩しない?」

咲「そうだね。お姉ちゃん、大阪行って疲れてるもんね。ごめんね、お姉ちゃんに合わせるよ」

久(…………)

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久「咲、どうかしたの?」

咲「え? 何がかな?」

久「分かってないならいいわ。咲はミルクティーで良かったかしら?」

咲「うん。それよりお姉ちゃんのこと教えてよ」

久「どう言うことよ?」

咲「いや、別に話のネタくらいのことだよ。インターハイ優勝した後、誰かと話してたよね」

久「ああ、あれね。スカウトよスカウト。ま、あの一件と別枠しか来てないんだけどね」

咲「じゃあお姉ちゃんプロになるんだ」

久「どうかしら。まだ考えてるわ」

咲「勿体ないよ。お姉ちゃん強いんだから」

久「私より強い咲が何言ってるのよ」

咲「それで別件って?」

久「ん?ああ、別に大したことじゃないわ」

咲「じゃあいいや。そうそう、福路さんまた来てたよ」

久「げっ……それですんなり帰ってくれたの?」

咲「今頃大阪にいるんじゃないかな?」

久「アンタねぇ……ま、いいわ」

咲「悪いのは私じゃないからね」

久「いい性格してるわね」

咲「お姉ちゃん程じゃないよ」

久「言うようになったわね。誰の影響かしら」

咲「……ご馳走さま。それじゃあ行こっか」

久「……」

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久(咲の様子がおかしい。私が原因なのか、それとも他に……)

久(そもそも私に喧嘩売るような言動を咲がするはずがない)

久(心当たりは……ありすぎるわ)

咲「お姉ちゃん?」

久「ん?ああ、どうしたのかしら?」

咲「ううん。ぼーっとしてたから、どうしたのかなって」

久「ごめんなさいね。少し疲れてたわ」

咲「そっか。じゃあ帰ろう」

久「気にしなくていいわよ」

咲「いいよ。あっ、でも次はいつお姉ちゃんと遊べるかな」

久「いつでもいいわよ」

咲「お姉ちゃんいつもそう言ってどこかに行くもん」

久「……」

久(そう言うことね。咲はただ、寂しいんだわ)

久「妹が気を使わないでよ。ほら、日が落ちるまで遊ぶわよ」

久(暫く遊びは止めね)

カン

Case14
宮永咲の姉妹が獅子原爽だったら

爽「咲ぃ、咲は神様を信じるの?」

咲「どうだろう。都合のいいときは信じるかな」

爽「いいねそれ。ま、麻雀の神様って奴がいたら咲はソイツに寵愛されてるんだろな」

咲「そんなことないよ」

爽「夢が無いなぁ。じゃあ神様は存在すると仮定して、どんな子を愛すると思う?」

咲「神様って平等じゃないんだね」

爽「そんなこと言うなよ。例えばだって例えば」

咲「何でもできる人とかかな?」

爽「それって寵愛を既に受けてる奴じゃない? じゃなくて、受ける対象になる人間」

咲「分かんないよ。お姉ちゃんはどうだと思う?」

爽「可愛い子」

咲「神様馬鹿にしてる?」

爽「いやいやいや、そんなことないって。ま、実際くじ引きみたいなものじゃない?」

咲「随分軽いね」

爽「そうか? そうそう、この前ラーメン食べに行ったんだよ」

咲「神様からラーメンって落差激しいね」

爽「気にしなさんな。たまに丼の裏に何か書いてないか?」

咲「ありがとうございます。とか?」

爽「そうそう。それでさ、この前のやつ替え玉無料って書いてたんだよ」

咲「無駄だよね」

爽「話のネタとしてはありだけど。そうそう、私なら割引券を貼り付けるね」

咲「いや、ダメだよ」

爽「カップルにはホテルの割引券」

咲「もう止めようこの話」

爽「冗談だって。それで、さっきの話とこの話の繋がりなんだけどさ」

咲「うん」

爽「無いんだよな」

咲「……はぁ。そうだよね」

爽「それはそうと咲」

咲「今度は何?」

爽「来年、高校はどうする?」

咲「お姉ちゃんと一緒に戦いたいな」

爽「おー、いいね。咲がいれば優勝だな」

咲「お姉ちゃん達がいるからだよ」

爽「ありがたいな。ま、間違いないか。獅子原姉妹と愉快な仲間達がいれば全国優勝間違いなしだ」

咲「あっでも、制服は改造しないからね」

爽「ちっ」

カン

Case15
宮永咲の姉妹が辻垣内智葉だったら

智葉「咲、本当に臨海に来ないのか?」

咲「ごめんね。臨海は先鋒以外留学生だからお姉ちゃんと争いたくないんだ」

智葉「咲なら他のポジションでもいけると思うが」

咲「それこそスカウトしてきた留学生さんに申し訳ないよ」

智葉「優しいんだな。だが、それだけじゃ無いんだろ?」

咲「……何でもお見通しなんだね」

智葉「私を誰だと思ってるんだ」

咲「そうだね。私のお姉ちゃんだ」

智葉「それで、他の理由は?」

咲「……お姉ちゃんを越えたい」

智葉「麻雀の実力なら咲の方が上じゃないか?」

咲「違うよ。人望も麻雀も何もかも……お姉ちゃんの越えて、今度はお姉ちゃんを私が引っ張りたい」

智葉「泣かしてくれるじゃないか。その心意気や良し。そこまで言われたら引き止められないな」

咲「本当にごめんね」

智葉「謝るな。妹のわがままを叶えてやるのが姉の務めだ」

咲「ごめ……ありがとう」

智葉「それでいい。楽しみにしている」

咲「けど、負ける気はないんだよね」

智葉「当然。私達臨海が優勝だ」

咲「じゃあ私は白糸台かな」

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淡「サキ、臨海の先鋒と同じ苗字だよね」

咲「うん。私のお姉ちゃんだよ」

淡「2位がお姉ちゃんって凄いね」

咲「お姉ちゃんが凄いのは麻雀じゃないんだよ。カリスマ性と信頼……麻雀なんてプラスαだから」

淡「サキはお姉ちゃん好きなんだね」

咲「うん。大好きだよ」

淡「うわシスコン」

咲「シスコンでもいいよ。事実だから」

淡「私もサキ大好きだよ」

咲「私も。だから勝とうね」

淡「私が大将なんだから気楽にやって来て」

咲「いまいち安心できないなぁ」

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智葉「咲、先程の金髪は仲間か」

咲「淡ちゃん。私の友達だよ」

智葉「大会見ていた。いい仲間に恵まれたな」

咲「お姉ちゃんと同じだよ」

智葉「なら条件は同じだな。私を倒すんだろう?」

咲「うん。今からお姉ちゃんを越えさしてもらうね」

智葉「簡単にはさせないさ。辻垣内咲」

咲「分かってるよ。でもごめんね。勝つのはーー」

智葉「勝つのはーー」

「「私だから」」

カン

Case16
宮永咲の姉妹が福路美穂子だったら

美穂子「……」

咲「……」

咲(最近お姉ちゃんの様子がおかしいと思ったら想像以上の問題が発覚した)

咲(何でも後輩を庇ってコーチに怒られてるとか)

咲「どうして黙ってたのかな?」

美穂子「進学とかで忙しいから言わなかったの」

咲「お姉ちゃんはいつもそうだよね。自分の悩みは抱え込んで……」

美穂子「……咲」

咲「私に任せといてよ。私が何とかするよ」

美穂子「ダメよ。インターミドルに出てないのだから咲に推薦は無いのよ?」

咲「優しいんだね」

咲(今はお姉ちゃんに従おうかな)

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華菜「お前、キャプテンの妹か?」

咲「はい。よろしくお願いします。池田先輩」

華菜「華菜ちゃんが可愛がってやるし。けど、コーチには気を付けるんだ」

咲「ありがとうございます。けど、私、そのコーチに一泡ふかせる為に入りました」

華菜「え?」

咲「お姉ちゃんに酷いことしたのだから当然じゃないですか」

華菜「その話、一枚噛ませろよ」

咲「いいですよ」

華菜「具体的に何をするか決まってるのか?」

咲「麻雀部なら麻雀部らしくいきましょう」

華菜「無理だし。コーチに勝てるわけないし」

咲「なら降りてください。この話は聞かなかったことに」

華菜「……妹、一局見てやるよ」

咲「お手柔らかに」

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咲「これで池田先輩の飛びですね」

華菜「……これは夢だし」

咲「夢でも幻でも蜃気楼でもないですよ。どうですか? コーチに対して勝算はありますか?」

華菜「ありまくりだし。華菜ちゃんもやっぱり一泡吹かせたいし」

咲「じゃあ私と池田先輩は共犯ですね。そうそう、コーチにはとことんやってもいいですよね?」

華菜「任せるし」

咲「任されました。お姉ちゃんには内緒でお願いします」

華菜(キャプテンのことだから気がついてるんだろうな)

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咲「ロン……私の勝ちですね。偶然だと思うならもう一局しますか?」

華菜「咲、煽るな」

咲「分かりました……そうですね、コーチ、もう少し優しく指導してください」

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美穂子「全く。何をしているの?」

咲「お、お姉ちゃん……どうしてここに?」

美穂子「妹のやってることくらいお見通しよ」

華菜(今のうちに華菜ちゃんは逃げるし)

美穂子「華菜? 逃げないの」

華菜「やだなぁキャプテン、逃げるなんて……」

咲「お姉ちゃん、勝ったんだから許してよ」

美穂子「負けたら怒られるのは咲よ。それと責任者の私」

咲「……ごめんなさい。けど、お姉ちゃんが少しでも怒られないようにしたかったんだ」

美穂子「分かってるわ。ありがとう咲。今回は見逃すけど、次は無いわよ?」

咲「うん」

華菜「丸く収まったところで帰るし! 咲、何か食べに行こう」

美穂子「華菜、うやむやにはさせないわよ」

華菜「げっ」

美穂子「先輩のなのにどうして止めなかったの?」

咲(お姉ちゃんもだよね)

華菜「……すいませんでした。咲なら勝てると思ってました」

美穂子「妹を評価してくれるのはありがたいわ。けど、後輩が危険な方に行くのなら止めてあげて」

華菜「はい。もういいですか?」

美穂子「はぁ。いいわ。何か食べに行きましょう。華菜の奢りで」

華菜「え? 咲、何とか言ってくれ」

咲「池田先輩…………ごちそうさまです」

カン

Case17
宮永咲の姉妹が小瀬川白望だったら

白望「動くのダルい……」

咲「お姉ちゃん、早く布団から出てきてよ」

白望「……ダルい」

咲「ダルいじゃくて、動いて」

白望「はぁ」

咲「着替え置いておくから。私は朝御飯の準備しておくね」

白望「何て出来た妹なんだ」

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咲「……はぁ」

塞「咲ちゃん、溜め息ついてどうしたの?」

咲「いえ、何と言うか、姉ちゃんがですね」

塞「シロ? 何かした?」

咲「したと言うか、しないと言うか……」

塞「あー、何もしないんだ」

咲「そうですよ。お姉ちゃん、いざってときにしか動かないんですよ」

塞「あははシロらしい。ま、私が言えることは咲ちゃんにも原因があるんじゃないかな?」

咲「私にですか?」

塞「そうそう。咲ちゃんがあまりにも出来すぎた妹だからシロも甘えるんだって」

咲「いえ、私は出来てなんていません」

塞「咲ちゃん自身はそう思っててもね、周りはそう思ってるよ」

咲「そんなものですか」

塞「そそ。ま、咲ちゃんが少し手を抜いたらシロだって動くよ」

咲「ダルいダルい言いながらですけどね」

塞「そうそう」

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豊音「シロ、部室入らないの?」

白望「お取り込み中。ダルいけど待つよ」

豊音「えー?誰と誰がかな?」

白望「咲と塞。何でも咲は私を甘やかしてるらしい」

豊音「咲ちゃんはいい子だからね。甘えたくなるのも分かるよー」

白望「そうそう。私がダルいこと咲が全部やってくれるから甘える」

豊音「いいなぁ。咲ちゃん私に頂戴よ」

白望「それはダルいから……ダメ」

豊音「残念。シロは羨ましいなー」

白望「私が自慢できる唯一のこと」

豊音「シロはシロで沢山良いところあるよー」

白望「ありがとう」

豊音「あっ、でもたまには恩返ししてあげたらいいと思うよ?」

白望「ダル……善処する」

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咲「お姉ちゃん、布団から出……て……る?」

白望「咲、おはよう」

咲「……学校休む?」

白望「それもいいけど、皆に迷惑かけるのはダルいから行く」

咲「そっか」

白望「それと、私が今日は朝御飯の準備するね」

咲「……本当にどうしたの?」

白望「甘えてばかりじゃダメだから。たまには私がやる」

咲「……塞さんに連絡してくるね」

白望「ダル……どうしてこうった?」

カン

Case18
宮永咲の姉妹が宮永照だったら2

咲「お姉ちゃん」

照「どうしたの?」

咲「今日、部活は?」

照「お休み。少しすることがあって」

咲「よければ手伝うよ?」

照「いいよ。私がしないとダメなことだから」

咲「そっか。じゃあ頑張ってね」

照「ありがとう」

咲「晩ご飯は何が食べたいかな?」

照「何でもいいよ。それじゃあ行ってくるね」

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淡「テル、おまたせ」

照「久しぶりだね」

淡「テルが長野に帰っちゃうから」

照「そうだね。それより、淡、お昼ご飯は?」

淡「んーまだだけど少しお腹空いたかな?」

照「じゃあ簡単に済ませよう」

淡「そうだね。テルも成長したね」

照「?」

淡「デートのエスコートが出来るようになったじゃん」

照「咲相手だと私が引っ張らないと本屋しか行かないから」

淡「テルも本好きじゃん。ダメなの?」

照「いいけど、他のこともしたい」

淡「そっか。じゃ、行こっか」

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照「プリンアラモード美味しい」

淡「いつもお茶だから紅茶もありだね」

照「淡に紅茶って似合うね。エレガント」

淡「でしょ! 私超リッチなお嬢様!」

照「じゃあ代金は淡持ちでいいよね」

淡「……冗談ですよね」

照「勿論。付き合ってもらってるんだから私が出すよ」

淡「ありがとうございます」

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「……これなんかどうかな?」

淡「いやいや、こっちの方が」

照「うーん難しい」

淡「難しいですね」

照「淡なら何がいい?」

淡「超リッチでエレガントな物かな」

照「私が間違えてた」

淡「すいません、もう馬鹿なこと言いません」

照「それでこれなんかはどうかな?」

淡「相変わらずマイペースだね」

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照「ただいま」

淡「おじゃましまーす」

咲「お帰りお姉ちゃん。淡ちゃん、久しぶりだね」

淡「そうだね。あっでも今日は麻雀しないよ」

咲「え?」

淡「いいから、ほら、上がるね」

照「咲、急で悪いんだけど晩ご飯、淡の分ある?」

咲「うん。あるよ」

照「ありがとう。咲も行こう」

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淡「ごちそうさま。サキ、料理上手だね」

咲「ありがとう。ところで、何で淡ちゃんは急に来たのかな?」

淡「それはテルが知ってるよ?」

咲「お姉ちゃん?」

照「咲、誕生日おめでとう」

淡「おめでとー!はい、プレゼント」

咲「忘れてた……ありがとう。開けてもいい?」

照「勿論」

咲「…………これ、赤五萬のストラップ」

照「どうかな?」

咲「嬉しいよ。ありがとう。お姉ちゃん、淡ちゃん」

照「ちなみに私は赤五筒」

淡「私は赤五索だよ」

咲「お揃いだね」

照「それじゃあ食後のデザート食べよう」

淡「私モンブラン!」

咲(今までで最高の誕生日だよ。ありがとう。お姉ちゃん、淡ちゃん)

カン

終わりです
前回以上に好き勝手やってすいません

次は淡ちゃん主人公でミステリーでも書こうかな

拝見ありがとうございました。おやすみなさい

あっ、後哩さんだけはどうしても書けなかったすんません

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