青髪ピアス「ボクを男にして下さい!」 (85)
※誰得
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ほほう?期待しようじゃあないか。
「青髪ピアスちゃんのココ……すごく大きいです……」
「こ、小萌せんせぇ……?」
「しかも。ふふっ、こんなに……やわらかい」
「あっ……ダメや……こんなコト」
「そんなコト言っても……ココはもうコンナコトになってますよ?」ツツー
「あぅ……」カァァァ
「青ピちゃんはイケナイコですねー」クスクス
「だ、ダメや…せんせぇ。ボクたち生徒と先生やし、……それに」
「それに?」
「女の子同士……やんかぁ……」
「ふふっ……青髪ピアスちゃんは、勉強不足ですねー?」グイッ
「あっ……」
「知らないの、ですかぁ?」
「……えっ?」
「女の子同士でも、ちゃんと、『出来る』んですよ?」クスッ
「で、出来るって……何がですの?」
「教えてほしい……ですか?」
「そ、それって……」
・
・
・
「それってぇぇええ!!!」ガバッ
「……」
「……」
「ハッ」
「ゆ、夢か……」
「…………夢かよ」チッ
「しっかし、なんちゅー夢や……」
「ボクが…あろう事か、女の子になって……小萌センセーと……」
「……」
「最っ高やん!!」
「マジかよ、エライこっちゃ」
「よっしゃ、一発 ヌいとこ♪」
「……」ゴソゴソ
「……」
「は?」ゴソゴソ
「え?」バッ
「……」
「ウソやん……」
「チ○ポ……ないやん」
「つーか……ソレ以前に……」
「え? 何? この胸の膨らみ……なんや?」
「……」モミモミ
「…息子が居なくなったと思ったら乳が居た件。」
「…………アカンわ、頭回らへん」
「……」
「……」モミモミ
「……」モミモミ
「……」
「!! せやっ! 鏡!!」
「コレはアレやろ!」
「地味で、何も特徴もない、冴えないとある男子学生が……」ガサコソ
「ある朝起きたら超絶美少女になっとるっちゅー展開やな?!」ガサガザ
「来たで来たでぇー!! ボクの時代がぁ!!」バッ
「何で顔ボクやねん!!」ガビーン
「何でやねん」
「何で体女で顔ボクやねんっ!!」
「コレ罰ゲームちゃうんかいっ!!」
「……」
「……」
「イヤ、アカンやろ」
「そりゃ女体化っちゅーのは男の夢よ?」
「せやけど、それは完璧な美少女やないと意味無いやろ」
「自分の顔におっぱい付けた所で、なーんも楽しくないで?」
「……こんな立派なおっぱいも、ボクに付いとったら、只の脂肪の塊や……」ムニ
「……」
「……」モミモミ
「……」モミモミ
「はっ」
「こんな事しとる場合やないっ」
「……ガッコどないしよ」
「この姿 皆に見られんのは、いくらボクかて抵抗あるわ」
「……1日ぐらい休んだろかな。明日になったら治ってるかも知れんし」
「せやけど……小萌先生に会えへんのは……辛いなぁ」
「……」
「……」
「……そしたら、小萌先生に相談しに行ったらええやん」
「小萌先生に相談して…………夢の続きをしてもらえばええやんっ!!」
「よっしゃ、ほな行こか!」
ココまでです。
>>2
多分ごめんなさい。
おやすみなさい。
・
・
・
・
【とある高校】
朝のホームルームに仲良く遅刻した上条当麻と青髪ピアスは、
担任である月詠小萌に、仲良くお叱りを受けていた。
上条「遅刻しまいと走った上条さんと、タラタラ歩いて来た青髪ピアスが、同じ遅刻扱いなのは不公平だと思います」
青ピ「カミやんの場合、『不公平』やのうて『不幸』やで」ククッ
上条「……否定できねぇ」クッ
月詠「……お二人とも、反省していますか?」ピキピキ
上条「勿論ですっ」キリッ
青ピ「勿論やっ」キリッ
月詠「……」ハァ
月詠「……まったく、今回は目をつぶってあげますが、次からはキチンと罰則を与えますからね?」プンプン
上条「ありがとうございますっ」ペコッ
青ピ(プリプリ怒っとる小萌せんせー、かわええなー)ホンワカ
青ピ(はっ……和んでる場合や無かった)
青ピ(話を切り出すなら今やな……よしっ)
青ピ「こ、小萌先生っ」
月詠「はい、何でしょうか青ピちゃん?」
青ピ「僕の……その……」
青ピ「悩みを、聞いて欲しいのですが……」
月詠「悩み……ですか。先生でよければ、何でしょうか?」
青ピ「……あー」チラ
上条「?」
青ピ「出来れば、二人きりがええねんけど……」
上条「……」
月詠「……そう、ですね。ではお昼休みにでも時間を作ります。青ピちゃんはその時間でも大丈夫ですか?」
青ピ「全然平気ですっ! ありがとうございますっ」
月詠「いえいえー」ニコ
月詠「それでは、先生は授業に向かいます。お二人も午前中の授業、ファイトなのですっ」
青ピ「ありがとうっ! ほな、昼休みにっ!!」ペコッ
上条「……」
・
・
・
青ピ「あー、小萌センセ可愛かったなぁー」
上条「…………なぁ、青髪ピアス」
青ピ「ん? なんや?」
上条「お前の悩みってのは。俺には聴かれちゃマズい話なのか?」
青ピ「んー……聞かれたらマズい言うか、言うほど大した事や無いねん、気にせんといて」ニヘッ
上条「気にするに決まってんだろ……」
青ピ「……気にかけてくれるのは嬉しいけどな。ホンマ、大した事無いねん」
(あまりこの体の事、バレたないしね)
上条「……」ジー
青ピ「な、なんやねん……あ、分かったで? ボクと小萌先生の逢い引きを邪魔立てする気やな? そーはいかんでー?」ヘラヘラ
上条「あのなぁ……俺がどれだけお前とバカやってきたと思ってんだ」ハァ
「お前の様子がおかしい事ぐらい見て分かる」
青ピ「……」
上条「ま、言いたく無いなら無理には聞かないさ……けどよ」
「寂しいもんだぜ? 友達に頼ってもらえないっつーのはさ」
青ピ「う……」ズキッ
上条「そりゃ俺は頭も悪いし無能力者で、全く頼りにならないかも知れないけどさ」
青ピ「そ、そんな事……」
上条「それでも、友達が悩んでいるのにそれを放っとくなんて俺には出来ねぇよ!!」
青ピ「カミやん……」キュン
青ピ「…………」ハッ
上条「……だからさ、俺に出来ることがあったら、いつでも……」
青ピ「絆されるかいっ」ブンッ
上条「うおっっ?」サッ
青ピ「あっぶなぁー! 怖っ!! うっかりコロッとイってまうかと思ったわぁー」
上条「な、何? どうした? いきなり」
青ピ「カミやんっ!! ボクにまで旗立てる気なん? 女なら何でもええんかぁ? いくら何でも節操無さすぎやでェ!!」
上条「何で女の話っ?! つーか、お前にだけは節操無しとは言われたくねえぇぇ!!」
青ピ「近寄らんといてっ カミやん病になるわっ 上条菌が移ってまうわぁー」キャー
上条「小学生のイジメかよっ!!」ガーン
吹寄「……何をやっているんだ、あのバカどもは」ハァ
土御門「…………」
・
・
・
・
これって青ピの顔と声さえどうにかできれば普通に可愛い美少女になれるよね
>>22
落下型云々、金髪黒髪茶髪銀髪その他諸々自由自在だろうね。
つーか、読んでくれてる人居たのか。
ありがとね。
・
・
・
お昼休み。
青髪ピアスは、今は使われていない空き教室で、月詠小萌が来るのを待っていた。
二人きりで話をしたいという、青髪ピアスへの配慮だろう。
この空き教室を待ち合わせ場所に指定したのは月詠である。
憧れの女教師と二人きり。という絶好のシチュエーションを前に、青髪ピアスは、割とソレどころではなかった。
「……」ドキドキ
(今からボクは小萌先生に、この身体の事を相談すんねんけど……)
(よー考えたら……)
「ボク、朝起きたら女の子になってたんやッ☆」エヘッ
(……とか)
(信じてもらえる訳無いやんっ!!)
(……信じて貰うには)チラ
(この身体見せるしか無いよなぁ)ハァ
(……この気っ色悪い身体を)
(絶対。引かれる……やろなぁ)
(先生に……)
(小萌先生にそんな目で見られるなんて……)
(蔑んだ目で、見られ……)
「……」
「あれ?」ハッ
「……もしかして、ご褒美?」
「……」ウーン
「いや、アカン」
「流石にこの身体は見られとうない」
「何とか、見せずに済むよーに説明…」
ガラガラ
「ッッ!!」ビクッ
「お待たせしましたー、青ピちゃん」ニコ
「どうかしましたか? 青ピちゃん?」
「い、いえっ」
(く…心の準備が、まだやのに……)
「し、しかし。わざわざ僕のために時間割いてもろて、ホンマに良かったん?」
「ハイなのです。むしろ、頼ってもらえて、先生はとっても嬉しいのです」ニコ
「先生……」
「それで、相談とは何なのでしょうか?」
「えっと……その事なんやけど……」
「はい」
「あー…」
「相談っちゅーのはね、ボクの身体の事なんや……」
「身体……ですか?」
「朝起きたら、身体のある部分が大きくなっていた……ちゅーのが、相談事やねん」
「そ、それは。お、男の子には良くある生理現象で。け、決して恥ずべき事ではない……って何を言わせるんですかっ/////」アタフタ
「うん、ナニと勘違いしてるのか問い詰めたいけど。そうやないねん」
「何て言ったらええんやろな……本来大きくならへん場所が大きなっとる…やろか?」ウーン
「大きくなる……それはきっと、青ピちゃんが『成長期』だからなのです」
「うん、違うわ。絶っ対違うわ」
「違いません。青ピちゃんは高校生なのですから、まだまだ大きくなる可能性だってあるのですよ?」
「おっそろしぃ事言わんといて!! 『成長期』で男の胸が大きなってたまるかぁ!!」
「胸……ですか?」
「あ……」
「せ、せやねん。胸が……こう、女の子みたいに大きなってん」
「胸……」
「信じられへんと思うけど、……本当の事やねん」
「……先生は青ピちゃんを信じますよ?」
「ホ、ホンマ?」
「男性でも、胸部が大きくなる。と言う事はあるのですっ」
「!! そうなんっ?!」
「はいっ。恐らくそれは、『ハト胸』と言う奴では無いでしょうか? 」
「うん、違うわ。そーやのうて、そうやのうてやな……」ウーン
「?」
「なんつーか……あぁー…」
青髪ピアスは頭を抱える。
(……やっぱ、見て貰うのが一番手っ取り早いよなぁ)
(……この体を見てもらう、か)チラ
(…………)
(よしっ!!)
(ハラァ決めたでぇ!!)
「先に言うとくわ、ボクは生まれてからコレまで、ずっと男で、勿論男として生きてきた。それは間違いない」
「へっ? は、はぁ」
「ソレを踏まえた上で、見てもらいたいモノがあんねん」ヌギヌギ
「えっ……えええぇっ?!」ビクッ
「な、何で青ピちゃんは、男性アピールをしつつ服を脱いでいるんですかぁー!!」
「……すんません先生……せやけど、こうせな見せられへんモノやねん」スルスル
「な、なななにを……」アタフタ
「小萌先生」キリッ
「は、はひいぃっ?!」ビクッ
「コイツを……どう思います?」ポロリ
「ふ、ふぇっ?!」
「こ、これは……」
「……」
(いやん!)
(めっちゃ見てるっ!)
(小萌センセがボクを……ボクのおっぱいを……めつっっっさ見とる!!)
(ナニコレめっちゃ興奮するわ!!)ハァハァ
「どう見ても……胸、ですね……」
「さ、触ってみます?」ドキドキ
「いえ、大丈夫ですよ」
「そ、そしたらっ! し、下も見てみます?」ドキドキ
「……という事は、下半身にも変化がある……のですか?」
「せやねん! 見てもらった方が早いよね? い、今すぐ脱ぎますっ」カチャカチャ
「いえ、そこまでしなくても大丈夫ですよ?」
「いやいや!! 百聞一見に如かず言いますし、下も見てもらった方が分かりやすい思います! ボクの身体の異変の原因究明の為に是非っ」
「そこまでしなくても、先生には原因が分かったのですっ」フンス
「え」
「原因が……分かった?」
「ふふっ いいですか? 青ピちゃん。ここは学園都市なのです」
「不思議な現象には、何か科学的な理由があるのですよ?」
「科学…………そうか! つまりボクは、誰かの能力で女の子にされたっちゅー事やね? おのれ能力者」
「……確かに、その可能性もありますが。その場合、青ピちゃんを狙う理由が分かりません。誰も得しませんし需要もありません」
「………まぁ、そらそーやろね」
「では。もう一つの可能性について考えてみましょうか?」
「もう一つの、可能性?」
「青ピちゃんが、自分の能力で女の子になってしまったという可能性です」
「!!」
「ボクが……自分の能力で?」
「はい」ニコ
「せやかて……ボク、無能力者やで?」
「正確には無能力者だった、ですよ?」
「……まさか」
「はい。青ピちゃんも能力開発を受けているのですから。能力が目覚めたとしても、何も不思議な事はないのです」
「……つまり、ボクは何らかの能力に目覚めて……その能力のせいで女の子の体になった……」
「そうなのです。詳しく調べてみないと分かりませんが、恐らくは『肉体変化』系の能力なのでしょう」
「メタモル、フォーゼ……」
「はい、読んで字のごとく『肉体』を『変化』させる能力……」
「それなら、体が女の子に『変化』したのも頷けるのです」
「…………しかし、ボクが自分の能力で女体化したとして。何で元に戻れませんの?」
「それは、『強度』の問題なのです」
「《レベル》?」
「能力に目覚めたと言っても、今は低能力程度……まだその力を自分でコントロール出来ていない段階なのでしょう」
「……そうか、ボクの能力が弱いから、こない中途半端な『肉体変化』が起こったっちゅー事やね」
「…………そうかぁ、自分自身が原因やったんやなぁ……は、ははっ……」
「……青ピちゃん?」
「いや、なんつーか、ちょっと安心して、力が抜けたっつーか……」
「安心、ですか?」
「実を言うとな、ボク、物凄い不安やってん。朝起きたら急に息子が居らんなって、……なんか乳あるし」
「……」
「病気なんやろか、とか。ボクの身体……どないなってまうんやろ……とか。とにかく不安やってん」
「……青ピちゃん」
「せやから、原因が分かってホッとしたんや。……ホンマありがとう……先生に相談して正解やったわ」
「ふふっ、可愛い生徒のお役にたてて、先生もうれしいのです」クスッ
「でも……安心するのは、まだ早いのですよ?」
「え?」
「原因が分かった。と言いましたが、今は原因が分かった“だけ”なのです」
「今のままだと青ピちゃんは、この先ずーっと女の子の姿のままなのですよ?」
「あー……」
「元の姿に戻れるかは、これからの青ピちゃんの努力次第なのですっ」
「……そう、やったね」
「勿論、先生も協力します。その能力をコントロール出来るように、一緒に頑張りましょうっ!」
「先生……」ジーン
「ありがとう先生、ボク頑張るわ……せやから」
青髪ピアス「ボクを完璧な美少女にして下さい!」
月詠「なんでやねん」
青ピ「ま、冗談はさておき」
青ピ「ボクはこれから、具体的には何をすればええんやろか……」
月詠「うぅ……その事なのですが……」
青ピ「?」
月詠「協力すると言っておきながら、先生はあまりお役にたてないかもしれません……」
青ピ「!」
月詠「能力開発において、先生の専攻は『発火能力』、ですから『肉体変化』に関する事はあまり……」
青ピ「あー…」
月詠「でもっ!! 他にも先生に出来る事は必ずあるはずですっ」
「例えば、『肉体変化』に関する資料を集めたり…知り合いの研究者の方にあたってみたり……」
ガラガラッ……バンッ
「その必要はないぜっ!!」
青ピ「!!」
月詠「!!」
上条「話は聞かせてもらった」
青ピ「か、カミやん?!」
月詠「上条ちゃん?!」
上条「……すまない青ピ。やっぱり、お前の事が気になって……話を盗み聞きさせてもらった」
青ピ「……」
上条「お前は、俺に話をしてはくれなかった……内容が内容だ、聴かれたく無かったんだと思う」
月詠「上条ちゃん……」
上条「それでも俺、じっとしては居られなかった。やっぱり、お前のことが心配だったんだ!!」
月詠「……上条ちゃん」
上条「だが、安心してくれ。俺にだって出来る事がある! いや……俺にしか出来ない事があったんだよ!!」
上条「俺が……俺の右手で、お前に触れればっ……」
月詠「『上条ちゃん』っ!!」
上条「っ……何だよ 小萌先生っ!」
月詠「……今、どういう状況か、分かってますか?」
上条「分かっているからこそ俺はっ」
月詠「…………もう一度聞きます」
「今、どういう状況なのか、分かっていますか?」
上条「だから……」
何故だろう。小萌先生の様子がおかしい。
身長差のため、仕方のない事だが、低い位置から真っ直ぐにこちらを睨んでいる。
確かに、盗み聞きをした事は誉められた事では無いが、それは青髪ピアスを心配しての行動だ。
そこまで非難されるほどの事だろうか。
イマイチ状況が理解出来ない上条は、助けを求める意味で青髪ピアスに視線を送った。
目線の先で、どこか憐れみを含んだ視線で見つめてくる青髪ピアスと目が合った。
青ピ「……」
上条「……」
さらに言葉を加えるなら、『上半身裸のまま』の青髪ピアスと目が合った。
上条「……」
青ピ「……」
月詠「……」
月詠「上条ちゃんは、話を聞いていた。と言いましたね?」ニコ
上条「は、はい」
カミやん……
月詠「それじゃあ、 青ピちゃんが、今、どんな格好で居たかも把握出来たハズですよね?」
上条「それは……‥‥‥ハイ」
キミは今まで、『ラッキースケベ』と言う名のミラクルを起こす度に、『不幸だ』『不幸だ』って、言うてたな……
月詠「つまり、分かった上でこの教室に入って来たんですね?」
上条「…………」
ボクはな、その声を聴く度、『なにが不幸や』『ざけんな爆ぜろ』って、思ってたんや……
月詠「そう言う行為を、何と言うか……知っていますか?」
上条「…………」
せやけど、今日は違う。……心の底から胸を張って叫べばいい
月詠「『の、ぞ、き』。なのですよ」ニコ
上条「……ふ、ふっ」
今のキミは間違いなく。
上条「不幸だぁあああああああッ!!」
月詠「と言うわけで、上条ちゃん。退場して下さい」
上条「いや、でも…右手……」
月詠「退場して下さい」ニコ
上条「…………ハイ」
・
・
・
月詠「まったく、上条ちゃんには困ったものです」ハァ
青ピ(ボクの事を心配しての行動……ってのが分かっているだけに。ホンマ同情するでカミやん……)ハァ
月詠「青ピちゃんも青ピちゃんなのですよっ!!」
青ピ「えっ、ボク?」
月詠「男性に胸を見られているんですから、隠すなり何なりして下さいっ!!」プンプン
青ピ「……どちかと言えば。ボクが胸を見られないように、焦って胸を隠す姿を見られる方がイヤやわ」
月詠「……複雑なんですね」
青ピ「……複雑なんですわ」
・
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・
・
・
上条「違うんだ……俺は別に覗いた訳では……ましては青ピ……違う、違うんだ…」フラ フラ…
土御門「にゃっははは~ さっすがはカミやん、まさか青ピにまで『ラッキースケベ』をぶちかますとは思わなんだにゃー」
上条「あっ!! テメェ…土御門っ! 今までどこ行ってやがった。テメェも俺と同罪だろうがっ!!」
土御門「確かに、俺は盗み聞きはしたけれど。流石に『のぞき』までは してないのにゃーん」
上条「くっ……」
土御門「……しっかし、青ピが女に、ねぇ?」
上条「……なぁ、土御門」
土御門「ん?」
上条「青ピが、女になったのってさ、……まさか」
土御門「まさか。誰が何の為に? この件に関して、魔術側は何も関与していないと断言出来るぜ?」
上条「だよなぁ。つまり、小萌先生が言うように……」
土御門「青ピの能力……って考えるのが妥当だろうな」
上条「そっか、それなら……」
土御門「あぁ。お前さんの右手で即解決だろうよ」
上条「だよなっ!! ……よし」
土御門「まぁ、待てよカミやん」
上条「?」
土御門「確かに、青ピの女体化は、『幻想殺し』で元に戻る」
「しかし、それで本当にいいのか?」
上条「は? 元の姿に戻れるのなら、早いほうが良いに決まっているだろう」
土御門「それでは根本的な解決にならない。と 言っているんだ」
上条「……?」
土御門「いいか? これは青ピ自身の能力が引き起こした事だ。仮に今、カミやんが青ピを元に戻してやるとしても、今後また同じ事が起きないとも限らない」
「それなら、青ピ自身がその能力をコントロール出来る様になった方が良い」
上条「……」
土御門「それとも、青ピが能力を暴走させる度に、駆けつけて助けてやるのか? 流石はヒーローさんだにゃー」
上条「……嫌な言い方、するんじゃねぇよ」
土御門「にゃはは。……幸い、青ピの命に関わる物でも無さそうだし。当分は見守ってやろうぜ?」
上条「……」
土御門「……本当に危なくなれば、その時はお前があいつを助けてやればいい。その右手でな」
上条「……そうだな」
土御門「……」
土御門(……なーんてにゃー)
(こんな面白い事、すぐに終わらせてたまるかよ)ククク…
土御門(青ピにゃ悪いが、もー少しこの状況を楽しませて貰うぜい)
・
・
・
上条「……あ」
土御門「ん?」
上条「そーいや、俺。青ピに謝ってねえわ……」
土御門「謝る?」
上条「一応、その……覗いた訳だし…な」
土御門「あぁ、まぁうん」
上条「男同士だけど、……一応、謝った方がいいよな?」
土御門「青ピの方は気にしてないと思うぜ? むしろ謝られた方が困るんじゃないか?」
上条「んー……」
上条「いや、それじゃあ俺の気が済まない……ちょっと行って謝ってくるわ」ダッ
土御門「え゛? あ、ちょっと待てカミや……」
・
・
・
上条「……」
土御門「……」
上条「……まだ着替え中だった」
土御門「うん、だと思った」
・
・
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・
・
・
・
【1―7 教室】
青ピ「まさかボク自身が被害者になるとは思わなかったわ」
土御門「カミやんの『ラッキースケベ』も、ここまで来ると羨ましいより恐ろしいにゃー」
青ピ「しかし、見る方も見られる方も全く得をしない『ラッキースケベ』って何やろね」
土御門「それはもはや『ラッキー』では無いにゃー」
青ピ「ほな、ただの『スケベ』やないかい」
土御門「カミやんのスケベー」キャー
青ピ「カミやんのエッチー」キャー
上条「……不幸だ」シクシク
あ、更新きてた
>>48
完結はさせたいです。
のぞいてくれてありがとー
青ピ「何が不幸やねん。こっちのが不幸やっちゅーねん」
上条「ぐっ……」
青ピ「大体、良くないで? そっちで勝手に覗いといて『不幸』やなんて」
上条「…だから、俺は別に覗こうと思って覗いたわけでは……」
青ピ「それが分かってるから不思議やねん。カミやん、もー少し状況把握して動けへんの?」
上条「む……」
吹寄「確かに、上条は注意力が足りない所があるわよね」
青ピ「せやろ? ほれ見ィ。皆 同じ事……」
吹寄「……」
青ピ「……」
土御門「……」
上条「……」
青ピ「……吹寄さん、いつからそこに居るん?」
吹寄「ん? さっき来たばかりだけど?」
青ピ「もしかして、……ボクらの話、初めから聞いとったん?」
吹寄「え? 初めから聞いてはないけど……」
上条(ほっ……)
吹寄「それで」
吹寄「覗いたとか、覗いてないとか……何の話?」ニコ
上条「……」
青ピ「……」
姫神「ふふ。実は私もいる」
青ピ「何が不幸やねん。こっちのが不幸やっちゅーねん」
上条「ぐっ……」
青ピ「大体、良くないで? そっちで勝手に覗いといて『不幸』やなんて」
上条「だから、俺は別に覗こうと思って覗いたわけでは……」
青ピ「それが分かってるから不思議やねん。カミやん、もー少し状況把握して動けへんの?」
上条「む……」
吹寄「確かに、上条は注意力が足りない所があるわよね」
青ピ「せやろ? ほれ見ィ。皆 同じ事……」
吹寄「……」
青ピ「……」
土御門「……」
上条「……」
青ピ「……吹寄さん、いつからそこに居るん?」
吹寄「ん? さっき来たばかりだけど?」
青ピ「もしかして、……ボクらの話、初めから聞いとったん?」
吹寄「いいえ? 初めから聞いてはいないけど……」
上条(ほっ……)
吹寄「それで」
吹寄「覗いたとか、覗いてないとか……何の話?」ニコ
上条「……」
青ピ「……」
姫神「ふふ。実は私もいる」
吹寄「まぁ、さっきの会話から察するに、上条がいつものように女の子の着替えでも覗いたんでしょうけど?」
上条「“いつものように”って何だよっ、勝手に人を覗き魔常習犯にしてんじゃねーよ」
吹寄「どの口が言うのよっ! 毎度毎度、女子が着替えている所を図ったかのように突撃して来るくせにっ」
上条「絶対に言い過ぎ! 毎度では無い! 断じて無いっ!」
姫神「毎度ではないにしろ。結構な頻度ではある」
上条「だから……それも事故だから! 意図的に覗いた事なんか一度もねーよ!」
吹寄「…それで? 今度はどこの女の子に迷惑かけたのよ?」ギロッ
上条「だから誤解だっつーの、俺が覗いたのは青ピだっ!」
吹寄「え゛」
姫神「なんと」
青ピ(うわぁい、こっちに飛び火しよったぁ)
吹寄「上条……、そっちの趣味…だったんだ」
吹寄「そっか。だからあれだけの女の子のアピールに無反応なんだね」
上条「違う! 俺は男になんざこれっぽっちも興味ねーよ! ……大体、女の子にアピールされた事なんか一度もねーし」
姫神「……」ジト
吹寄「……」ジー
上条「……何だよ」
吹寄「…とりあえず、アピール云々の話は置いといて……」
姫神「なら。どうして『覗いた』なんて言ったの?」
吹寄「男同士で『覗く』なんて言葉を使うのはおかしいわよね?」
上条「そうなるのも仕方ないだろ……もう青ピの事をただの男として見れなくなったんだから」
姫神「え」
吹寄「え」
土御門「っ……」フルフル
青ピ「……カミやん、これ以上誤解生む前に、ボクに説明させてくれへん?」
上条「何だよ誤解って?」ハテ
青ピ「ええから、カミやんは黙っといてや」ハァ
上条「……?」
青ピ「吹寄さん、姫神さん、あのな……言いにくいんやけど」
姫神「……」ゴクリ
吹寄「……」ゴクリ
青ピ「ボクな、……実は女の子やねん」キリッ
土御門「ぶふぉっww」
青ピ「はい、つっちー アウトー」デデーン
吹寄「……何やってんのよ」
【説明中】
青ピ「……っちゅー訳で、ボクは今 体だけ女って事なんよ」
吹寄「『肉体変化』ねぇ、……にわかに信じがたい話ね」
土御門「本当みたいだぜ? 小萌先生も確認済みだ、……ついでにカミやんも」
上条「……」
吹寄「ふぅん。見た感じ、何も変わってない様に見えるけど」ジロジロ
青ピ(あ、見られとる 見られとる)ドキドキ
姫神「ね。青ピくん」
青ピ「ん?」
姫神「疑う訳じゃないけど。胸。触ってみてもいい?」
青ピ「へ? ……ええけど。今、胸を締め付けてるから、触ってもあんま分からん思うで?」
姫神「構わない。では失礼して。……ほほう。これはなかなか」フニフニ
青ピ(おおぅ……これはなかなか)ドキドキ
姫神「サイズまでは分からないけど。結構な大きさとみた」
青ピ「……全く嬉しないわ」
土御門「……でかかったのか?」
上条「……頼む、思い出させないでくれ」
青ピ「つーか。キミら、えらい普通やね」
吹寄「うん?」
上条「普通って?」
青ピ「……ボク、今 女になってんねんで?」
姫神「うん。たった今。聞いたばかり」
青ピ「それやったら……何で普通に接してくれるん?」
上条「……何 言ってんだ? お前」
青ピ「何って、そりゃあ……」
吹寄「どうして わざわざ態度を変えなきゃいけないのよ?」
青ピ「いや、そう言うことやのうて……」
土御門「お前まさか、女の子扱いをしてもらえるとでも思ってたのかにゃー?」
青ピ「んなアホな」
上条「なら、何が言いたいんだよ?」
青ピ「ボク……性別が変わってんのやで?」
上条「あぁ」
青ピ「……自分で言うのもどうかと思うけど、気持ち悪いやんけ」
上条「……」
青ピ「せやのに…………何で皆、普通に接してくれんねん……」
上条「……バカだろ、お前」
青ピ「は?」
上条「お前がどんな姿になろうと、お前が青ピである事は変わらない」
上条「…それなら、俺達の関係だって変わるわけ無えだろ」
青ピ「……カミやん」
上条「大体さ、考えてもみろ」
上条「お前が気持ち悪いのは今に始まったことじゃないだろ?」
青ピ「え」
吹寄「何を今更、って感じよねぇ」
青ピ「えぇー…」
土御門「『肉体変化』とか、お似合いの能力すぎて笑えるけどな」
青ピ「……その心は?」
姫神「『変態』」
青ピ「…………泣いてええ?」
土御門「その図体で泣かれても、気持ち悪いだけだにゃー」
青ピ「本当に酷いなキミら」
青ピ「ええねん、ええねん……どうせボクは気持ち悪いねん」
青ピ「気持ち悪いから、こない気持ち悪い能力やねん」シクシク
吹寄「ちょっと、本気で落ち込まないでよ……ちょっとした冗談じゃない」
姫神「ごめん。少し悪乗りしすぎたみたい」
青ピ「……吹寄さん、姫神さん」
姫神「?」
吹寄「なによ?」
青ピ「どうせなら……ボクをゴミを見るような目で見ながら『気持ち悪い』って言ってくれへん?」
吹寄(気持ち悪っ)
姫神(気持ち悪い)
青ピ「口に出してくれてもええんやで?」ニコッ
土御門「ブレないにゃー、お前」
吹寄「ったく……こんなんじゃあ、心配になってくるじゃないのよ」ハァ
青ピ「え、ボクの事 心配してくれるん?」
吹寄「貴様が心配。じゃなくて、貴様がその能力を悪用しないか。を心配してんのよ」キッ
青ピ「悪用て……この体で 一体何が出来るって言うんや……」
吹寄「そりゃあ……女の身体であるのを良いことに……」
吹寄「学舎の園に潜入するとか…」
青ピ「……」
吹寄「女子更衣室に入るとか……」
青ピ「…………」
吹寄「銭湯の女風呂に………」
青ピ「なんて事言うんやっ!!」バンッ
吹寄「!!」ビクッ
青ピ「そんな事……今の今まで考えもしなかったわ!!」
吹寄「……ごめんなさい、流石に あたしの考えすぎ だったみたいね」
青ピ「…今の今まで…考えもしなかったわ……」ワナワナ
吹寄「うん、だから ごめんって……」
青ピ「……むしろ、何で考えなかったんやろね」ボソッ
吹寄「えっ?」
上条「……」
土御門「……」
青ピ「なるほどなぁ、そーいう使い道があんねんなぁ、目から鱗やわー…」
吹寄「…………」
青ピ「あ、ボク…ちょっと用事思い出したんでこの辺で……」ダッ
土御門「待て待て待て! お前どこに行く気だ?!」ガシッ
青ピ「もちろん、光の差す方や!!」
上条「冷静になれっ! 今の自分の姿を思い出せ!」
土御門「捕まるぞ?! 洒落じゃなくて、マジで捕まるだけだぞ?!」
青ピ「離せぇっ! やっとや、ここに来てやっとこの能力の使い道が分かったんや! 離してくれぇ!」
吹寄「だから悪用するなって言ってるでしょうが!!」ガンッ
青ピ「ありがとうござ…ぃ……」バタッ
吹寄「……まったく」ハァ
上条「……やっぱり、さっさと元に戻した方が良くないか?」
土御門「……かもな」
・
・
・
・
以外と面白い
あと、上げた方が人くるんじゃない?
◇
◇
◇
・
青ピ「―――……‥‥‥ん?」
青ピ「……」キョロ キョロ
青ピ「……ここは、…保健室?」
吹寄「……やっと起きた」
青ピ「あれ、……委員長?」
吹寄「大丈夫? まだ痛い所とか ある?」
青ピ「えっと……何でボクは保健室で寝てるんや?」
吹寄「覚えてない?……青ピは私の頭突きがクリーンヒットして、そのまま倒れたの」
青ピ「あぁー…そういえばそうやったね」
吹寄「なかなか目がさめないから、どうしようかと思ったわよ…」
青ピ「……委員長」
吹寄「…うん?」
青ピ「ボクが起きるまで、付いててくれたんやね? ありがとう」
吹寄「まぁ、青ピが倒れた原因は、あたしにあるワケだしね……」
青ピ「…せやけど、アレはボクの自業自得やし、放っとけばええのに。……放置プレイも大歓迎やで?」
吹寄「……バカ。……放っておけるわけ無いじゃない」
青ピ「へ?」
吹寄「ほ、ほらっ保険室に誰も居なかったし、それに……貴様が悪いにしても、怪我を負わせた事は事実だし、加害者としての義務よ、義務」
青ピ「あはっ、なんやねん そのテンプレ通りのツンデレは、ボクはカミやんや無いねんから、勘違いしてまうで?」ケラケラ
吹寄「…………」
青ピ「……どないしたん?」
吹寄「……なんでもないわよ」フイッ
青ピ「?」
吹寄「青ピはさ、いつも上条の事、鈍感って言うけど……人のこと言えないわよね」ボソッ
青ピ「へ?」
吹寄「……なんでもない」フイッ
青ピ「……委員長、何か怒っとる?」
吹寄「…………怒ってない」
青ピ「怒ってるやん……ボク、委員長に何かした?」
吹寄「…………」
青ピ「……委員長?」オーイ
吹寄「……やめて」
青ピ「へ?」
吹寄「その、委員長って呼ぶの……止めてよ」
青ピ「え……なんでや?」
吹寄「……なぜって、それは……―――
◇
◇
◇
・
・
・
・
青ピ「……」
青ピ「…………夢、か」
青ピ「……………は…はは」
青ピ「『委員長って呼ばないで』……ね」フッ
青ピ「そらそうや、吹寄さん委員長やないもん委員長ボクやもん」
青ピ「は、ははは………‥‥‥」
青ピ「…………‥‥‥」
青ピ「なんて虚しい……」
青ピ「……そしてキツい夢なんや」
青ピ「…………胸が痛い」ムニ
青ピ「……」モミモミ
青ピ「……胸が物理的に痛い」
青ピ「どーせなら、おっぱい付いてる事が夢であって欲しかったわあぁー―……」
青ピ「あぁぁぁー――――……‥‥‥」
青ピ「よしっ」
青ピ「……学校いこか」ハァ
・
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・
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・
・
・
【とある高校 1-7】
青ピ「…………おはよーさん」
土御門「おーう。って……暗いな、どうした?」
青ピ「息子がまだ帰って来ないねん、暗くもなるわ……」ハァ
土御門「息子……あぁ、そういやお前、今 女だったな」
青ピ「女やからねー、息子を想う気持ちは人一倍や」
土御門「母性本能かよ」
青ピ「あぁ、心配で夜もぐっすりや」
土御門「寝てるじゃねーか」
青ピ「めっちゃ良い夢見たで」フフッ
土御門「知らんがな」
青ピ「良い夢すぎて、目が覚めて、ちょっと虚しくなってん」ハァ
土御門「知らんがな」
青ピ「まぁ、良い夢見た所で、息子と分かち合え無いのも、悩みの種やね……」
土御門「あぁ、良い夢ってのはそういう類の……」
青ピ「ホンマ、どこ行ったんやろね…………割とマジで」ハァ
土御門「……ま、可愛い子には旅をさせろと言うし、帰ってくる頃には一皮ぐらい剥けてんじゃねーのかにゃー?」ケケ
青ピ「アホか、元よりズル剥けとるわ」
土御門「知らんがな」
青ピ「……それはそーと、 カミやんは?」
土御門「まだ来てないみたいだぜ?」
青ピ「なんやねん、また遅刻かい」
土御門「あり得るな、昨日は目覚まし時計が壊れたと言っていたし、案外まだ夢の中かもしれないにゃー」
青ピ「あぁ、昨日はそれで遅刻したんやな。カミやんの周りは、よう物が壊れるねぇ……」
土御門「不幸だにゃー」
青ピ「つーか、つっちー、カミやんと部屋 隣やったよね?」
土御門「そーですにゃー、お隣さんですにゃー」
青ピ「ほな、朝起したって、一緒に登校すればええやん。そしたらカミやん、遅刻せんで済むで?」
土御門「……お前、朝から男の声で起こされたあげく、男と仲良く登校したいと思うか?」
青ピ「いや、全然」
土御門「そーいうコト。そーいうのは、可愛いおんにゃの子のお仕事ですにゃー」
土御門「大体、カミやんの登校に付き合ってたら、こっちまで遅刻しちまうぜよ」
上条「結構な言われ様だなオイ」
土御門「おー、噂をすれば影だにゃー」
青ピ「おはよーさん。今日は遅刻や無いねんな」
上条「そう毎日遅刻してたまるかよ。これ以上、小萌先生に怒られるのもゴメンだしな」
青ピ「せやね。怒っとる顔も可愛ええけど、やっぱ小萌先生には笑ってて欲しいもんなぁ」ニヘッ
上条「……」ジー
青ピ「?、どないしてん?」
上条「いや、気のせいか…お前 なんだか……」ジー
上条「…可愛くなってないか?」
青ピ「ゴフッ」
土御門「ブ八ッ」
上条「ん?」
土御門「お前……正気か?」
上条「は?」
青ピ「カミやん…………ボクの事、口説いとんの?」
上条「はぁっ? 何でそんな事になんのっ?!」
青ピ「いや、だって…ボクの事…………『可愛い』て言うた……よね?」
上条「へっ? いや、違う違う! そーいう意味で言ってないっ!」
土御門「なら他に、どーいう意味で言ったんだよ……」
上条「俺はただ、青ピが昨日より女っぽくなってないか? …って言いたかっただけで……」
土御門「いや~… それにしても男に対して『可愛い』はおかしいだろ」
青ピ「男言うても、体は女やけどね」
土御門「つまり、体が目当てか」
青ピ「なんや……ボクの事、遊びやったんかい」
上条「お前等が遊んでんじゃねーか。俺で」
上条「つーか、お前……マジで何か違和感あるぞ?」ジー
青ピ「違和感?」
上条「何だろう……少し丸くなった?」
青ピ「えっ! ボク 太った?!」
上条「いや…そーいう感じじゃなくて……」ウーン
青ピ「なに? 性格の話?」ハテ
上条「性格でもねーよ」
土御門「…………青ピ」ジー
青ピ「ん?」
土御門「……ちょっと目の前に立ってみてくれるか?」
青ピ「なんやねん、つっちーまで……めっちゃ怖いんやけど……」
土御門「いいから、……姿勢正せ」
青ピ「……?」ビシッ
土御門「‥‥‥なるほどな」
青ピ「……だから、なんやねん」
土御門「気がつかないか? 目線の高さ」
青ピ「…………土御門くん、背ェ伸びた?」
土御門「一々ボケなくてもいい」
青ピ「……」
青ピ「…………やっぱり」
青ピ「コレ、ボクの身長が縮んでんねんなぁ……」ハァ
上条(……それでも、俺よりはデカいじゃねーか)チッ
土御門「身長が縮んだ。っつーよりは、全体的に華奢になった感じだな」
青ピ「……どーりで。シャツやら制服やら、少しでかい訳や」フリ フリ
土御門「やめろ、お前の萌袖とか、腕ごと切り落としたくなる」
青ピ「ほな袖捲っとくわ、邪魔やし」ゴソゴソ
土御門「にしても。カミやん、よく気が付いたな」
上条「だよなー。こーいう事には、お前の方が先に気が付きそうなのに」
土御門「だってオレ、青ピの体に興味無いもん」
上条「俺が興味あるみたいに言うの、やめてくれるっ?!」
青ピ「……コレって、どー考えても『肉体変化』の影響やろね?」
土御門「そうとしか考えられんだろ。元々中途半端に変化した体だ、ソレから更に女に近付いたとしても不思議はない」
青ピ「だよなぁー……ヘコむわぁー…、小萌先生に何て言えばええんやー…」
上条「小萌先生?」
青ピ「昨日 小萌先生と約束してん、二人で頑張って男に戻ろーって……」
青ピ「それやのに……元の姿に戻るどころか、女体化が進むとはなぁ……」ハァ
上条「……でもさ」
青ピ「うん?」
上条「青ピの能力は『肉体変化』だろ?」
青ピ「あぁ、そのハズやけど……」
上条「女体化が進んでいる…“『肉体変化』が進行している”って事はさ……」
上条「青ピの能力が上がってるって事にはならないのか?」
青ピ「へ?」
土御門「……確かに、そういう考え方も出来るのかもな」
青ピ「……ボクの能力が…上がってる?」
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ここまで。
レスありがとうございます。
おそくて、ほんとごめんなささい。
おやすみなさい。
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