【ラブライブ!×ジョジョ】Someday of us bizarre life (335)


※諸注意※
まず初めに、このスレはラブライブ!のジョジョパロです

人が死ぬます。グロ注意です。
SS初めてなのでつまらんかもです。
亀です。更新遅いです。
ストーリーはもう決まってます。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398450596

第一話
Someday of my bizarre life

ー部室ー

穂乃果「えー、それでは!μ's活動再開を祝って!かんぱーいッ!」

皆「かんぱーい!」

~~~~~~~~

にこ「それにしても、よく間に合ったわね」

穂乃果「そうなんだよ!空港出たらなんかすっごいリムジンみたいな車がスタンバッててビックリしちゃったよぉー」

ことり「うん。でもことりは黒服の人から『高坂穂乃果さんと南ことりさんですね、私西木野家で執事をしている者でお嬢様からここで御二方が出てきたら音ノ木坂学院まで送り届けるよう仰せつかっております。さ、お乗りください』って言われたときの方が驚いたかなー」

穂乃果「そーだよ真姫ちゃん!そんな準備してるなら言ってくれればよかったのにー!」

真姫「言ったらあなた、送ってーとか言いそうでしょ。空港まで行くのは、穂乃果が自分の脚で行くからこそ意味があったのよ」

穂乃果「そんなものなのかなー」

絵里「まあ、時間がギリギリだったことを除けば、それが一番良かったわね」

穂乃果「あ、絵里ちゃんのそのペンダント綺麗、ちょっと見せてー」

絵里「いいわよ、丁寧にね、そのペンダントはお婆様からの贈り物なんだから」ジャラ

穂乃果「ぅ…なんかプレッシャー」プレッシャァァー

イジイジイジイジ
ジロジロクンカクンカサクッ!

穂乃果「痛ッたアァーーーッイッ!」スポォーッン

絵里「あっ!穂乃果ッ!」

パシッ…サク

海未「ッ!……と。穂乃果、絵里の大切なモノなのですから、もっと丁寧に扱ってください」

絵里「海未ありがと。というか穂乃果どうかしたの?」

穂乃果「ペンダント弄ってたら指切っちゃったんだよ~、ほら」

絵里「どこも怪我なんてしてないじゃないの」

穂乃果「えっ!?……ホントだもう痛くも痒くもないや。なんだったんだろ……まぁ、いいや!さ!どんどん食べるぞー!!」

海未「……(私のキズも、もう治っている…一体なんだったのでしょう)

穂乃果「海未ちゃん、どうかしたの?」

海未「いえ…なんでもありませんよ」

絵里「………………」

~~~~~~~~~~

絵里「じゃ、そろそろ帰りましょうか」

希「そやね、もう暗くなってきてるし」

穂乃果「海未ちゃんことりちゃん!一緒に帰ろーー!」

海未「すみません穂乃果、私はこの後弓道部の方に行かなければならないので……」

穂乃果「むぅ~、じゃ、ことりちゃん一緒に帰ろ!」

ことり「ごめんね穂乃果ちゃん。実は、この後シフト入っちゃってるから………」

穂乃果「……そっか、じゃあしょうがないね。皆は、……ってもう穂乃果たちしかいないの!?」

海未「貴女がいつまでもパンを食べているからですよ。そろそろ行かなければならないので私はこれで。穂乃果、ことりさようなら」ヒラヒラ

ことり「じゃあ私もそろそろ行こうかな、穂乃果ちゃんまた明日ね」ヒラヒラ

穂乃果「うん、二人ともバイバーイ!っとじゃあ、穂乃果も帰るかなー」

海未「いえ…なんでもありませんよ」

絵里「………………」

~~~~~~~~~~

絵里「じゃ、そろそろ帰りましょうか」

希「そやね、もう暗くなってきてるし」

穂乃果「海未ちゃんことりちゃん!一緒に帰ろーー!」

海未「すみません穂乃果、私はこの後弓道部の方に行かなければならないので……」

穂乃果「むぅ~、じゃ、ことりちゃん一緒に帰ろ!」

ことり「ごめんね穂乃果ちゃん。実は、この後シフト入っちゃってるから………」

穂乃果「……そっか、じゃあしょうがないね。皆は、……ってもう穂乃果たちしかいないの!?」

海未「貴女がいつまでもパンを食べているからですよ。そろそろ行かなければならないので私はこれで。穂乃果、ことりさようなら」ヒラヒラ

ことり「じゃあ私もそろそろ行こうかな、穂乃果ちゃんまた明日ね」ヒラヒラ

穂乃果「うん、二人ともバイバーイ!っとじゃあ、穂乃果も帰るかなー」

やっぱこんなんだれもみねーかな
まあ需要がなくてもやるんだが

俺は見てるぞ
時間が遅いし人いないのは仕方ないんじゃない?

みてるぞー

~~~~~~~~~~

ー帰り道・校門付近ー


穂乃果「なんか一人で帰るのって久しぶりだなー、いつもは3人で帰ることが多かったし、μ's始めてからはいつも皆で帰ってたからかなー」

ムニュ…ブチッ!

穂乃果「ん?なんか踏んd!?」ドスッ

穂乃果「……ゥぐぁ……カッぁ……な…に?今の……痛い………血!?」ベトォ

穂乃果「……な、なに?なにが起きてるの?」…キョロ

穂乃果「…とこれは?…緑のヒモ?みたいな……千切れてるけど」キョロキョロ

穂乃果「……向こうに見えるのは……なんだろ緑色の……人?メロン?光ってる……こっちを見てるけど……なんだろ」ジィーーッ

光メロン「……」スッ…ドロドロ

穂乃果「うわっなんか手からドロドロしたもの出してる……」

光メロン「…」ドロドロ

>>8>>9レスありがとーなんか元気でた

ハンパだけど今日はここまで、睡魔に負けそ、おやすみ

ラブライブ×ジョジョは完結しないイメージがある

つーかこの手の長くなりそうなやつでこの進行速度じゃ間違いなく完結しない

今日分投下しまーす

明日明後日辺りには1話は終わりそうです

あと諸注意のトコに書き忘れたことを

・アニメ二期で追加された設定は反映されません(穂乃果生徒会長や第二回ラブライブ!など)



??「もう逃がしませんよ。高坂穂乃果、さん」

穂乃果「…えっ?モブ子Aさん?」


穂乃果が背後からの声に反応し、メロン頭から目をそらした時、それは起こった!


穂乃果「…ッグぅッッ!?」


今度は穂乃果の左肩に三度、鈍い痛みが走ったッ!


モブ子A「高坂さん、私の法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)のエメラルドスプラッシュの味はどうかしら?視えているのでしょう?先ほどまで喰い入るように凝視していたものね」

穂乃果「……ぅうっ……あぐぁ……(…え?ハイエロファント?何を言ってるの?)」


モブ子A「ふふっ、その様子では、スタンドについては何も知らないみたいね。好都合だわ、なにもわからぬまま、死になさい」

穂乃果(今のモブ子Aさん、いつもとはなにか、雰囲気が違う!何か、関わってはいけない気がするッ!このままでは、本当に殺されるッ!)…ジリ

穂乃果「…モブ子Aさん………さようならッッ!!!」ダッ!


穂乃果は全力全霊をかけ、手負いの身体に鞭を打ちながらも逃げ出した、だが。


モブ子A「逃がさない。と、言ったハズよ……法皇の結界から逃れるコトなど、できるハズがないのだから」


法皇の結界?などと疑問を持つまでも無く、穂乃果の周囲を法皇の緑の触手が取り囲んで結界を形成していた

穂乃果「………うぅ(何処かに、抜け道は無いの!?このままでは)」

その時だった、穂乃果は自らの異変に気付いたのは

穂乃果「お、重いィッ!いつもよりもカバンがッ!重くなってるッ!?」

そう、穂乃果の肩の荷が比喩ではなく、物理的に重くなっているのだ

穂乃果「ち……違うッ!重くなっているんじゃあないッ!増えてるんだッ!穂乃果のスクールバッグが……二つにッ!!」


モブ子A「何を一人漫才をしているのかしら?いつまでも動かない。と言うのなら、此方から仕掛けさせて貰うわッ!法皇の緑ッ!エメラルドスプラッシュッ!」

この時!モブ子Aのスタンド法皇の緑の合わせられた掌から鉱物のような物体が射出される様を、穂乃果は完全に目視していたッ!

そして、これまでに受けた痛みとキズは、この鉱物によって受けたものだと云うことを理解したッ!

穂乃果「その鉱物を叩き落とすッ!
このスクールバッグでッ!」ブォン!

穂乃果が何故か増えた二つのスクールバッグをエメラルドスプラッシュ目がけて振り下ろし『叩き落とした』


穂乃果「これでッ………!?手応えが無いッ!?」

だが、エメラルドスプラッシュは『叩き落とされる事無く』スクールバッグを幽霊が壁をすり抜けるかのようにすり抜けた!


穂乃果「な……!?ぅぐぎゃぁああああああああああああああああ!!!」ドスドスドスドスドスッ

そして、計5発のエメラルドスプラッシュが、穂乃果の上半身に直撃ッ!

穂乃果はそのまま後方に吹っ飛ばされた!

ブチブチブチブチブチッ!

周囲に張り巡らされた法皇の触手を引きちぎりながら!

そして、無数のエメラルドスプラッシュが穂乃果を襲うッ!


~~~~~~~~~~

ーその頃、都内某所ー

ことり「あっ、バイトの時間今日は1時間遅いんだった!あぁ~穂乃果ちゃんと一緒に帰れたのに~」

<ぅぐぎゃぁああああああああああああああああ!!!

ことり「!?ホノカチャン!?急がなきゃ!」

~~~~~~~~~~

ー一方その頃、校門付近ー

??「……!これは、血!?しかも、飛び散ってからそんなに時間が経っていないみたいね……」チラ

??「向こうの方へ血痕と破壊痕が続いている……なんだか嫌な予感がするわ……念のため行っておこうかしら」

今日分の書き溜め終わりです~

明日早いので今日はもう終わりますおやすみなさーい

~~~~~~~~~~



ドガシャァーーーン!

穂乃果「ぅぐぁっ」

石塀に衝突した穂乃果に無数のエメラルドスプラッシュが襲いかかるッ!

その時!

??『ウしゃァアーーーーッ!!』バキバキバキバキパシッ

突如、穂乃果に襲いかかるエメラルドスプラッシュが破壊された!


モブ子A「……なっ!そいつは……ッ、スタンドッ!」

穂乃果「ぁ……う、こ…れが、スタンド……?」

モブ子A「私のエメラルドスプラッシュを破壊するほどのパワーを持つスタンドをッ!隠し持って居たのかッ!高坂穂乃果ァッ」

穂乃果「な、にを……」

モブ子A「能力は何ッ!言いなさいッ!」

モブ子A「ん?……」



モブ子Aの目に留まったのは、穂乃果のスクールバッグだった!

モブ子A「この二つの鞄、全く同じだな……」ヒョイ

穂乃果「ぁ…穂乃果のバッグ……」

モブ子A「そこを動くんじゃあないッ!少しでもスタンドを出してみろ……エメラルドスプラッシュを撃つわよ…」

モブ子A「今のあなたに、果たしてもう一度エメラルドスプラッシュを防ぎ切るだけのパワーが残っているのかしら?」

穂乃果「………ヒィッ……ゃ、やめ……!(う、動いたら、撃たれる!)
」ピタリ



モブ子A「そう…それでいいわ、じっとしていて」

そう言うとモブ子Aは、穂乃果のスクールバッグを弄り始めた

モブ子A「ム!この二つのバッグ、全く同じかと思って居たけど、片方にだけ変なシールが貼ってあるわね」

モブ子A「シワも、キズも、よれ方も同じだというのに、このシールだけが違う……」ペリッ

そう言うとモブ子Aは徐にバッグからシールを剥がした!

次の瞬間!二つあったスクールバッグは一つになった

モブ子A「!……へぇ、これがあなたのスタンドの能力か、シールを貼った物を二つに増やす……か、便利そうだけど、今のこの状況では、何の役にも立たないわね」




穂乃果「………(穂乃果のバッグ、あのシールが剥がれた途端に一つに戻った……)」

穂乃果(モブ子Aさんはまだ気付いていないみたいだけど、穂乃果の右掌からあのシールは出てきたみたい)

穂乃果(その証拠に、今、穂乃果の右掌には3枚のシールがある)

穂乃果(今、たったひとつだけモブ子Aさんを…法皇の緑を倒す作戦が、私の頭の中で出来てる……)

穂乃果(……やるしか無い…!)



穂乃果「……モブ子Aさん」

モブ子A「なぁに?ふふっ、高坂さん、命乞いかしら?」

穂乃果「喰らえぃッ!オラァッ!」ビュン

穂乃果は、いつの間にかスタンドが一つだけ掴んでいたエメラルドスプラッシュを全力で法皇の緑めがけて投げつけたッ!

しかし!法皇の緑はそれを難なく躱してみせた!

モブ子A「はぁ……何かと思えば、そんな人が投げた程度、当たるわけが無いじゃない」



穂乃果「ぅおおおおおおああああああ!!!!」ダダダダダッ

モブ子A「なに?遂に頭がおかしくなったの?」

モブ子A「高坂さん、法皇の結界は引き千切ればエメラルドスプラッシュが飛んでくるということは身を以て知っているはずよ」

そう、穂乃果はモブ子Aに投げつけて直ぐに、走り出したのだ!

穂乃果「……」ダッダッダッ

しかし、結界はそう簡単に破れるものではなかった……!

穂乃果は全身にエメラルドスプラッシュを浴びるッ!


穂乃果「…っぃヅぁガあぁあアああッッ」バタッ



穂乃果「……がっ、ぁ、ぅぇ…あぁッ、カハッ…ぅぐぅあぁ、げほっげほっ」ビチャビチャビチャ

モブ子A「はぁ、これだから警告してあげたっていうのに」

穂乃果「……ふふっ、いいんだよ………これで………いや、『これが良い』んだよ……ゲフッ…ガハァッ……この『角度』がいいんだ……この『角度』がッ!」

モブ子A「…何を言っているの?さっきから角度角度って」

そして穂乃果はポケットからエメラルドスプラッシュを取り出した

モブ子A「……あら、まだ持っていたのね。でもそれに意味が無いコトはもう知っているはずよね」

穂乃果「」ニヤリ

モブ子A「…絶体絶命の状況だというのにニヤニヤと……ムカつくわね。もういいわ、殺してあげる。」



穂乃果「」ペリッ

モブ子A「死になさいッ!エメラルドスプラッ〔ドグシアッ〕ーーーッぎあつつ!?!?!?!?」

それは一瞬の出来事だった!

モブ子A「…ぅ……ぁ………」バタリ

穂乃果「…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ゃ、やった……!」

穂乃果「…モブ子Aさん…あなたのエメラルドスプラッシュで……法皇の緑の胸を貫いたよ……」

穂乃果「…角度角度って……五月蝿かったよね、説明して…あげるね……」



モブ子A「」……

穂乃果「あの、角度はね……さっき投げた……エメラルドスプラッシュと法皇の緑……そして穂乃果が……一直線上で………交わる角度だったんだよッ!」

穂乃果「…モブ子Aさん、あなたが教えてくれたんだよ………このシールの能力………貼ったものを二つに………剥がすと一つに……」

穂乃果「…ねぇ、どうしたの?さっきから倒れたまんまで……」ジリジリ



穂乃果は、地面を這ってモブ子Aの倒れている場所へ向かい、そして

モブ子A「」……

穂乃果「……ねぇってば!……ぇ、なに……これ………ぅ、あ、キャアアアアアアアアアアアアアア!」

??「穂乃果ッ!」

穂乃果「あ……にこちゃん……」

にこ「あんた……!その傷!その子は!一体ここで何があったの!全部言いなさいッ!」

穂乃果「……ぇ……えっとね……」

ことり「ホノカチャン!」

穂乃果「…ことりちゃん……どうして……バイト……は?」

ことり「そんなことよりそのケガどうしたの!?ただ事じゃないよ!そんなケガ!」

にこ「ことり、それについては今穂乃果に説明して貰う所だから」

ことり「…にこちゃん…あ!モブ子Aちゃん!」



ことり「にこちゃん………スタンド……使っても……いいよね?」

にこ「ええ、こんな緊急事態だしね。しょうがないわ」

穂乃果「え……スタンド……ってことりちゃんも……?」

穂乃果「………ってあれ!?!?ケガが……!ケガが治ってる!?なんで!?」

ことり「穂乃果ちゃん……それはね、私のスタンド…クレイジー・ダイヤモンドはッ!」ギャン!

ことり「どんなモノであろうと!元の状態に治すコトが出来るんだよ!」

ことり「穂乃果ちゃんを人殺しになんてさせないッ!クレイジー・ダイヤモンドッ!」

クレD『ドララララァッ!』ピト




モブ子A「」グチョグチョグチョグチョグチョグチョニチャニチャニチャニチャ……

クレイジー・ダイヤモンドの指がモブ子Aにふんわり優しく触れた瞬間ッ!

モブ子Aの周りに出来ていた血溜まりは、モブ子Aに向かって集まりはじめたッ!!

ことり「これで、傷は塞がった……」ペラ

穂乃果「…ほ、本当だ……!傷が綺麗サッパリなくなってる……!!」

にこ「でも、これで安心するのはまだ早いわよ。」



にこ「ことりの能力は確かに傷を治せる……だけどね、既に死んでしまっている人間を生き返らせるコトは出来ないのよ」

にこ「そして、あれだけの大怪我をしていたのよ、もう既に、息を引き取っていてもおかしくないわ」

ことり「ちょっと確認してみるね。生きてるんだったら、呼吸してるはずだから…」

そう言うとことりは、頬をモブ子Aの口元に近づけた

モブ子A「………スゥ……スゥ…」

ことり「うん、ちゃんと呼吸してるよ」

穂乃果「………よ、よかったぁ~~~」

にこ「後で誰かに見られたりしたらめんどうね……ことり、辺りの瓦礫も直しておいて」

ことり「うん」ドララァ!

にこ「それと、こんなところで話していても怪しまれるだけだし、何処か落ち着けるところに移動するわよ」

ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァッ!

穂乃果「じゃあ、穂乃果の家に行こう。迷惑かけちゃったし……お菓子もあるし!…和菓子だけど」

ことり「これで最後ッ!」ドララララララララァッ!



遅くなりましたが一話の終わりまで投下しますッ!

見てるひとはいないかもだけど.( ?? .? ?? )





ー高坂家・PM4:30ー

穂乃果「ただいまー。じゃあ二人とも上がってー」

ことにこ「おじゃまします」

~~~~~~~~~

ー穂乃果の部屋ー

穂乃果「じゃあ、その辺に座って待ってて。お茶とお菓子とってくるから」

ことり「うん。じゃあモブ子Aちゃんは穂乃果ちゃんのベッドに置いておくとして…にこちゃん」

にこ「多分、ことりが思っているとおり穂乃果はスタンド使いだと思っていいでしょうね……」

ことり「やっぱり、そう…だよね。」

にこ「詳しいことは戻ってから聞くとして、穂乃果にはスタンドについて色々教えちゃってもいい?」



ことり「そうだね、あの様子から見て、スタンドを発現してから日は浅いだろうし……ただ、いつ発現したんだろう……」

にこ「それはまだ分からないわ。何かキッカケがあったハズだけど、にこたちみたいに生まれつきって訳じゃないんでしょ」

ことり「うん、それは間違いないよ。小さい頃穂乃果ちゃんが膝を擦りむいたりした時クレイジー・ダイヤモンドで治したこともあったけど全然気づいてる感じじゃあなかったから」

ドア「ガチャ」

穂乃果「お菓子とお茶持ってきたよー」

にこ「ありがと。穂乃果、じゃあまずは、なにがあったのか、説明しなさい。」

穂乃果「うん、えっとねーーー」

~説明中~

ことり「そんなことが……」


にこ「よく勝てたわね、それほぼ詰んでるじゃない。まぁ、動機とかはこの子が起きてからじっくりと聞き出すとして、簡単にスタンドについて説明するわね」

にこ「にこ達は、このパワーある像(ビジョン)のことを、側に顕れ立つところからstand me…スタンドと呼んでいるわ。」

ことり「スタンドには1体につき1つ能力があって、ことりのクレイジー・ダイヤモンドはモノを治す能力があるの」

穂乃果「そうなんだ…穂乃果のはこの掌から出てくるシールを貼ると、モノが二つに増えるんだ。で、剥がすと一つに戻るんだけど、戻る時にどこか一箇所が壊れるんだよ」

にこ「へぇ、なかなか応用が効きそうな能力じゃない」

穂乃果「にこちゃんもスタンドを持ってるんだよね。どんな能力なの?」

にこ「にこのスタンドは、スパイス・ガールって言って、触れた物を柔らかくする能力よ」

穂乃果「にこちゃんの胸は全然柔らかくないのにね」

にこ「柔らかくするわよ」ムカムカ

穂乃果「じょ、冗談だよ~」

にこ「ったく」



にこ「じゃあ、説明にもどるわね。このスタンドなんだけど、スタンド使い、もしくはスタンドの素質がある人間以外には視ることができないのよ。」

穂乃果「あれ?でも穂乃果小さい頃はことりちゃんのスタンドなんて視えなかったけど…」

ことり「それは多分、成長したからスタンドの素質も成長したんじゃないかな」

穂乃果「そんなものなのかな……」

にこ「その辺はにこ達にもよくわからないわ。」

ことり「うん、それで、これがスタンド使い以外には視えないってことと同じくらい重要なことなんだけど、スタンドはスタンドでしか干渉できないんだよ」

穂乃果「ふーん…あれ?でも穂乃果、エメラルドスプラッシュを投げれたよ?」

にこ「それは恐らく、そのエメラルドスプラッシュがスタンドパワーを凝縮したものだったんでしょうね。あまりにも強いスタンドパワーは一般人でも視認できるようになるからね」

※ジョジョの奇妙な冒険第三部「力(ストレングス)」参照



ことり「私たちが知ってるのはこれくらいかな。じゃあ穂乃果ちゃん、これからスタンドの操り方を練習するよ。まずスタンドをだしてみて」

穂乃果「えっと……」

にこ「もう一人の自分が隣にいるイメージよ、強く出てきてって念じてみなさい」

穂乃果「うん。……むむむむむ」

ギャン!

穂乃果「出たーー!」

にこ「これが穂乃果のスタンドね。動かし方は自分の身体を動かすような感じよ」

穂乃果「んっと、こんな感じかな」

スタンド「」ウネウネ

ことり「うん、動きがなんだか気持ち悪いけど、そんな感じでおっけーだよ」

にこ「じゃあ、スタンドの名前を決めましょうか。」

ことり「そうだね」

穂乃果「名前、かぁ……あ!穂乃果のスタンド、胴のところにK・I・S・Sって書いてあるよ!」

穂乃果「決めた!この子の名前は『キッス』!」

ことり「うん!いい名前だとおもうよ!」

にこ「名前はきまったわね。」

にこ「それじゃ、明日までにスタンドと一緒に『ぼららら』を踊れるようになりなさい。それができれば操作には困らないハズよ」

穂乃果「はーい」


それから3人は射程の把握など、穂乃果のスタンドを研究した





ーPM6:00ー

モブ子A「……ぅ、うん。あれ?ここ、どこ?」

穂乃果「あ!気がついたんだね!」

モブ子A「あれ?穂乃果ちゃん?どうしたの?ってかなんで私縛られてるの?」亀甲縛り

にこ「縛るよう言ったのはにこだけど、縛ったのはことりよ」

ことり「ただしばるだけじゃ可愛くないでしょ?」ハァハァ

にこ「ことりの趣味に深く突っ込む積りはないわ」

にこ「で、モブ子Aさん、どうして穂乃果を襲ったの?誰かに命令でもされた?」

モブ子A「私が…穂乃果ちゃんを襲った?矢澤先輩、言い掛かりは辞めて下さい!」

モブ子A「穂乃果ちゃんは大切な友達ですよ、襲うわけ無いじゃないですか 」





にこ「あくまでもしらばっくれるつもりね……そっちがそうくるんならこっちにも考えがーー「にこちゃん」」

にこ「なによ、穂乃果」

穂乃果「多分、モブ子Aちゃんは嘘はついてないよ。本気で何のコトだか分からないって顔してる」

にこ「はぁ!?何言ってるのよ!あんた死にかけたのよ!?」

穂乃果「わかってるよ…でもね、あの時のモブ子Aちゃん、口調が、それに眼つきもいつもと違ったんだよ」

にこ「つまり、『誰かに操られてた』って言いたいの?」

穂乃果「……うん」

にこ「まあ、そういったスタンドが居てもおかしくないけど……」

モブ子A「……えっと、さっきから……スタンド?ってなんなんですか……人のことをこんな扱いして……というかなんで私はここに居るんですか?」

穂乃果「えっとそれは……道端でたおれてたんだよ!で、危ないから穂乃果のベッドに寝かせてたんだよ」アセアセ

モブ子A「……じゃあこの縄は?」

穂乃果「ことりちゃんの趣味!」

モブ子A「あ、そう、これからのことりちゃんとの付き合い方を改めることにするよ……」

穂乃果「……アハハハハ」




にこ「……本当に何も知らないのね」

モブ子A「だから知らないっていってるじゃあないですか」

にこ「そう、じゃ、いいわ。ごめんなさいね、縛ったりして。今ほどくわね」

モブ子A「じゃあ、矢澤先輩!サイン下さい!そしたら許してあげます!」

にこ「うぇっ!?そんなでいいの?って、今はプライベートなの!そういうことはーー」

穂乃果「モブ子Aちゃんは、にこちゃんの大ファンなんだよっ!いつもにこちゃんプライベートだからってサイン書いてくれないから、こんな時だからこそ!なんだよ!」

にこ「?っ……そ、そういうことなら……し、仕方ないわねぇ」ニヤニヤ




にこにー「にっこにっこにー☆あなたのためにー、にこにーがぁ~、サインを書いちゃうにこぉ~♪」ニコニーカキカキ

モブ子A「わぁーー!本物!モノホンのにこにこにーだよ!ぅわあーーっ!ほゎああああああーっ!感激ですっ!」

にこにー「出来たにこっ!はいっ!」ニコニー!

モブ子A「ふぉおおおおおおっ!こ、これが……!これが…!これがッ!にこにーの直筆サインッ!か、感激だよッ!額に入れて家宝にしますッ!」




モブ子A「あ!そうだッ!よ、よかったら、え、えっと、に、にこにこにーを一緒にやってもらえないでしょうか!」

にこにー「お安い御用にこっ!じゃあいっくよ~、にっこにっこにー☆」ニコニー!

モブ子A「にっこにっこにー☆」ニコニー!

穂乃果「」

ことり「(・8・)」

モブ子A「ほらッ!二人ともなに保うけてるのッ!二人も一緒に!」ウガー!

穂乃果「うぇえ!?穂乃果達もやるの!?」

モブ子A「当たり前でしょ!」

ことり「ちゅんちゅん」

にこにー「にっこにっこにー☆」ニコニー!

モブ子A「にっこにっこにー☆」ニコニー!

穂乃果「に、にっこにっこにー☆」ニコニー!

ことり「にっこにっこにー☆」ニコニー!

にこにー「にっこにっこにー☆」ニコニー!

モブ子A「にっこにっこにー☆」ニコニー!

ことほの「にっこにっこにー☆」ニコニー!

にこにー「にっこにっこにー☆」ニコニー!

モブことほの「にっこにっこにー☆」ニコニー!

このにこにー教の神聖なる儀式は時計の針が天辺を指し、穂乃果の母に「いい加減にしなさい!」と、怒鳴られるまで続き、

その日、にこ、ことり、モブ子Aの三人は穂乃果の家に泊まったのであった

第一話、Someday of my bizarre life ーfinー

←to be continued

☆訂正☆

このにこにー教の神聖なる儀式は時計の針が天辺を指し、穂乃果の母に「いい加減にしなさい!」と、怒鳴られるまで続き、

その日、にこ、ことり、モブ子Aの三人は穂乃果の家に泊まったのであった

↓↓↓↓↓↓↓

このにこにー教の神聖なる儀式は時計の針が天辺を指し、穂乃果の母に「いい加減にしなさい!」と、怒鳴られるまで続いた

その日、にこ、ことり、モブ子Aの三人は穂乃果の家に泊まったのであった

stand meじゃなくてstand by meなのでは?

>>49

にこのセリフなんでいいかなーと、思いますしてね、直後にことりに訂正させればよかったですね。

次から気をつけます


次からは、モブ子Aポジにスクフェスモブ使うかもです。

(居るか分からんけど)視てる人もその方が敵の本体をイメージしやすいと思うので

やめて欲しいなら言ってくれれば使わない

けど、五人は使うコト確定してるから使うね

>>1の好きなようにやってくれた方が見てる側としても気楽よ

楽しみにしとるよー

高坂穂乃果
スタンド名:キッス
破壊力AスピードA射程距離A(シール)
持続力A精密動作性C成長性A
近距離パワー型スタンド
手のひらから出てくるシールを貼ったものは二つになる
シールを剥がすと一つに戻るが破壊がある


モブ子A
スタンド名:法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)
破壊力CスピードB射程距離A
持続力B精密動作C性成長性D

南ことり
スタンド名:クレイジー・ダイヤモンド
破壊力AスピードA射程距離2m
持続力B精密動作性B成長性C
近距離パワー型スタンド
破壊されたもの(人体も可)を修復する
ただし、自分は治せない
頭に血が登っていると、キチンと元に戻るとは限らない


矢澤にこ
スタンド名:スパイス・ガール
破壊力AスピードA射程距離C
持続力B精密動作性D成長性C
近距離パワー型スタンド
触れたものを柔らかくする
頭部に -×÷の記号がある
柔らかいということは、ダイヤモンドよりも砕けない!


>>1がスタンドを選んだ理由

穂乃果
趣味シール集めなので

ことり
ジョジョの奇妙な冒険でのクレイジー・ダイヤモンドの本体、東方仗助は本質的には優しい人間
ことりも優しい人間なので

にこ
ジョジョの奇妙な冒険でのスパイス・ガールのラッシュWANNABEE(ワナビー)は和訳すると○○になりたい者
μ'sで1番アイドルになりたい者→にこなので

今日の夜くらいには二話の序盤書けそうです

ことりの理由に追記で、特徴的な髪型をしている


それでは第二話の序盤を投下していきます(キリ


第二話
生徒会長は粘着質!??




~翌日~

ー15:20・生徒会室ー

希「なんや、穂乃果ちゃんとことりちゃん、朝随分とぐでーっとしてたなー」

絵里「大方、夜遅くまで二人で電話でもしてたんじゃないの」

希「でも、にこっちがいつもの数倍くらいテカテカしてたやろ?」

絵里「……確かにそうね、なんか朝から機嫌良かったし……あ、そういえば今朝はにこ、朝練には二年生三人と一緒にきたわね」

希「お泊まり会でもしてたんかな」

絵里「かもしれないわね。って、仕事しないでまたカード?」

希「せやでー、μ'sのこれからについてうらなってん」



絵里「……どう出たの?」

希「ちと、まっててな~」

希「あ~」

絵里「どうかしたの?」

希「結果なんやけどなー、正位置の塔(the tower)やってん」

絵里「え……それって……」

希「そうや、破滅や失敗を暗示するタロット……一難去ってまた一難……ってことやね」ドヤ

絵里「そんなドヤ顔で言われても……全然喜べないんだけど……」

希「ま、そんな気負わんでええんやない?あ、えりち、その棚の上の箱取ってくれへん?」

絵里「はぁ、やっと仕事する気になったのね。……いいわよ。」



絵里「……っと、この箱でいいかしら?」

希「そうその箱や、ありがとな~」

絵里「ほっ」ビリッ

絵里「っ!」

希「どうかしたん?」

絵里「いえ、なんでもないわ。ちょと静電気でビリッてきただけだから。はい、箱。これ何がはいってるの?」

希「生徒会によせられた一般生徒からの要望やで」

絵里「へぇ、どんなのがあるの?」

希「えっとなーーーーーー」




~時はながれて16:30~

絵里「フゥ~~ッ、大方片付いたし、そろそろ練習に行きましょうか」

希「せやね、ところでえりち。その文房具どうしたん?」

絵里「え?文房具?」

希「せや文房具、身体中にひっつけてるやん」

絵里「はぁ?何行ってるの?そんなワケ無いじゃない」

と、絵里が自分のお腹の辺りを視てみると、確かにそこには絵里のお腹にハサミやらホッチキスやらがくっついている

絵里「……希。何かイタズラでもしたの?」

希「ちゃうよ、ウチがそんなビミョーなイタズラするわけないやん」



絵里「じゃあなんだってのよ、全く。」

絵里「……あれ?取ったら今度は手から離れなくなったわ。ねぇ、これホントに希じゃないの?」

希「ちゃうゆーてるやん。えりちこそウチにイタズラしよ、おもてやってるんちゃうん?」

絵里「違うわよ!じゃあ、希取ってくれない?」

希「ええよ」

希(…?なんやこのホッチキス、コンセントの柄なんてあったかな……ま、ええか)

希「じゃあ取るで……よっ」ビリッ

希「!」ピタリ

絵里「……?どうしたのよ、ホッチキスに触れたままかたまって……」

希「……いや、な。驚かんで聞いて欲しいんやけど……ウチの手、ホッチキスから離れんくなったんよ」

絵里「…………は?」



とりあえず今日はここまでです。

第二話の終わりまで出来たら一気に投下します

攻略法と引きはもう考えてあるのでそんなに遅くはならないハズてす


二話全部できましたー

眠いので明日にでも全部投下しまーす

ちょっとキャラ崩壊が激しいかもです



~~~~~~~~~~

ー生徒会室前廊下ー

のぞえりがくっついているころ、生徒会室のドアの隣の壁に寄りかかっている一人の女子生徒がいた!

??「……ふふっ」

その女子生徒は金髪で赤ブチのメガネをかけている

女生徒A「ねぇ、あの人なんで嗤ってるの?」コソコソ

この音ノ木坂学院ではそこまで珍しくもない留学生である

女生徒B「辞めなよ、こっち視てるよ!関わらない方がイイって!」コソコソ

名はレベッカ、二年B組に所属しており穂乃果たち3人とは同じクラスだ

レベッカ「……ふふっ。この二人を始末すれば、本当にZENの心を知ることが出来ると聞いたわ……!」

彼女はある人物から、μ'sの絢瀬絵里と東條希を始末すれば、『ZENの心を知ることが出来る』と教えられている



レベッカ「準備は全て整ったッ!後は、放って置くだけで勝手に死んでくれるわね」

レベッカは日本に、ZENの心に憧れ、ZENの心を学学ぶために来たッ!
しかしッ!どうしてもZENの心を知ることができないでいたッ!

レベッカ「私のスタンド!『バステト女神』の能力でッ!」バァーン

そんな彼女に、二人を始末すればZENの心が理解出来ると諭し、それを実行するために超常の力を与えたならばどうなるのかッ!

彼女は二人を始末するためならば、どんなコトでも平然とやってのけるッ!

そう確信させる眼力がッ!

彼女に殺人さえも厭わない漆黒の意思を宿らせてしまったのだァーーーーーッ!

レベッカ「……ウフフフフッ……アァーッハハハハハハァーーーーーーーーーーッ!」



~~~~~~~~~~

ー生徒会室ー

絵里「いやいや、冗談はよしてよ。まさか、悪ノリしてるってわけじゃあないわよね?」

希「ホンマやって~。ホラ、こんな風に引っ張ってもとれないやん」グイッグイッ

絵里「これは……マジにヤバいわね……これは恐らく『スタンド攻撃』ッ!」

希「なんやてえりち!………って『スタンド攻撃』ってなんのこっちゃねーんッ!」ペシッ

絵里「そうね、先ずはそこから説明しなくっちゃあならないわね。」

絵里「スタンドっていうのは、視えるかどうかは分からないけど、これよ」ギャン!

希「ヘェ~ホォ~ッ、このえりちの後ろにいる人型の背後霊みたいなののこと?」


絵里「あら、スタンドが視えているのね。(ということは希にもスタンドの素質があるって、ことよね)」

絵里「まあ、超能力の一種と考えていいわ」

希「ほぅほぅ、じゃあウチらは今、そのスタンドを持ってる人に攻撃されてるってことやね」

絵里「そうよ……………あ!」

希「?えりちなんか気づいたん?」

絵里「ええ、これがどんな能力か、大体分かったわよ」

そう言うと絵里は、身体についているシャーペンを指差した

絵里「私の身体にはこのペンがくっついているわ」

次に絵里は、蛍光ペンを掴み

絵里「そしてこの蛍光ペン……これは離しても……フツーに落ちていく……」

絵里「それから私の身体についている物の共通点と蛍光ペンとの相違点……」

希「えっと……シャーペン、ハサミ、ホッチキスに、生徒会室のカギ………あっ!」


絵里「そう、相違点は……『素材』よ。くっついている物は『金属製』、或いは一部に金属を含んでいる。くっつかない物は『金属』を全く含んでいないわ」

希「つまりウチらは、磁石になってしもうた!ということやんな!」

絵里「その通り!ハラショーッ!よ、希」

絵里「……本体を捜し出してブチのめすわよッ!」

希「物騒やな~、じゃあ怪しい人が居なかったか、聞き込み調査やね」

絵里「行くわよ!希ッ!」

絵里「っと、その前に、離れておきましょうか、走りずらいしね」

絵里はそう言うと、空いている右手で左手首に触れたッ!

希「ぁあッ!えりちの手首にジッパーがッ!これがえりちのスタンド能力ッ!」

頭が痛すぎてチョットムリです

治り次第再開しまふ



そして絵里はッ!ジッパーを開き左手首を切り離したッ!

絵里「そうよ……これが私のスタンド……スティッキィ・フィンガーズッ!能力はッ!触れたところにジッパーをつけるッ!」

希「………なんやビミョーな能力やな。それ使えるん?」

絵里「………むっ、地味だけど結構強いのよ。それにね、スタンドは能力だけがスタンドじゃあないのよ」

絵里「さて、離れたことだし、生徒会室から出ましょうか。」

希「でも、ドアノブは金属製やん?触ったら離れんくなるかもしれへんで?」

絵里「……ふふっそんな時のためのスタンドなのよッ!」ドヤッ!

絵里「私のスティッキィ・フィンガーズの魅力はッ!」

S・F『アリアリアリアリッ!』

バグオォーーンッ!

絵里「この圧倒的破壊力ッ!」

希「……これどーすんねん」



絵里「そんなことは後で考えればいいわッ!先ずは本体捜しよッ!」

絵里「そこのあなたッ!生徒会室の近くに怪しい人は居なかった!?」

女生徒A「へぁあっ!?私ですか~ッ!?(いきなりドアが吹っ飛んだァ!?)」

絵里「そうよ!あなたよ!」

女生徒A「は、はいッ!さっきまでレベッカさんがドアの隣で高笑いしてましたッ!」

女生徒B「私からも一つッ!何か妙なことを口走ってましたッ!」

女生徒C「……たしかァ、始末とかァ、スタンドォとかァ、言ってましたァァァァーーーーーッ!」

絵里「そう………ふふっ、それだけの情報があれば余裕ね、ハラショーよABCッ!スパシーバッ!」

希「レベッカさんっちゅーとあの留学生さんやね。金髪だし、直ぐ見つかるハズやッ!」

絵里「急ぐわよ希ッ!校外に出られたら見つけようが無いわッ!」

~~~~~~~~~~




~~~~~~~~~~

絵里「居たわよ希ッ!」

希「見つけたで~ッ!堪忍しぃやァーーーーーッ!」

絵里「トイレに逃げ込んだわ希ッ!」

希「個室に隠れるつもりやなッ!そうはいかんでッ!」

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ー1階トイレー

絵里「ここが最後の個室よ希ッ!」

希「出てこんかいアメ公がァッ!」ガチャリ

絵里「い、居ないわ希ッ!」

希「ぁあッ!既に窓から外にでてるやんッ!」

絵里「なんですって!?逃がさないわよッ!スティッキィ・フィンガーズッ!窓枠を破壊しなさいッ!」

S・F『アリアリアリアリッ!』

希「んな無茶苦茶なぁっ」

レベッカ「!…気付かれたわッ!」

絵里「待ちなさいッ!」

絵里「………あ、足が重いィッ!一体何がッ!」

希「………っ!外はダメや……足に砂鉄がくっついてどんどん足が重くなってまう……!」

~~~~~~~~~~




~~~~~~~~~~

ー校庭ー

陸上部員(砲丸投げ)「やったッ!これなら新記録が出るッ!」

陸上部員(砲丸投げ)「!?砲丸が直角に曲がっーーー」

絵里「………!あ、あれは砲丸ッ!こっちに向かってくるッ!スティッキィ・フィンガーズッ!」

S・F『アリィッ!』

砲丸『ドガシャァーーン!』

陸上部員(砲丸投げ)「わ、私の砲丸が空中で粉々にッ!」

絵里「………ぐぁあッ!…は、破片がッ!砲丸の破片が私の身体に喰い込むゥッ!」

希「………ど、どういうことや……。生徒会室ではイスは飛んで来なかったッ!なぜ空中を飛んでいた砲丸が急激に角度を変えてまでえりちにッ!」







レベッカ「………ふふっ、まだあの二人は気付いていないようね………。私の『バステト女神』の真の恐ろしさにッ!」






希「……ぐぇえッ!こ、これはッ!ハードルッ!陸上競技で使うハードルがッ!ウチに飛んできたッ!」

希「……このハードル……金属製やッ!遠くにある物が引き寄せられて来たッ!」

希「こ、これはッ、まさかッ、ウチの磁力が強くなっていっている!?」

希「……!か、身体が……!校舎に引き寄せられるゥッ!?」

希「な、なんやこれッ!ウチの身体が校舎の壁にくっついて剥がれんッ!」

絵里「まさか……!音ノ木の校舎は、数年前に耐震工事のため、壁の中に鉄骨が埋め込まれたッ!」

絵里「その鉄骨が磁石になった希に引き寄せられて希を拘束しているッ!」

レベッカ「………ふふっ、遂にこの域まで達したわね……もうあの二人は、私のバステト女神から逃れることは出来ないッ!」

絵里「………まずい……希の、身体に……これまでにくっつけた物が、ハァ…食い込んで…いってるわ……このままでは…希が危ないッ!」




希「うぐぅ……ハードルと壁に挟まれて……ァガッ……ハ、ハードルがウチの身体に喰い込むゥ……!」

レベッカ「……くっ……ハードルが食い込んだことにより胸が強調されている……!」←B78

希「あ、あれは……!初代校長の銅像ッ!少しずつだけど……ウチの方に寄って来ているッ!」

絵里「………仕方ないわ……でも、希には素質がある……死にはしない……わよね……不安だけど……これにかけるしか無いッ!」

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~~~~~~~~~~~~
~~~~~回想~~~~~

ー二年前・絢瀬宅ー

絢瀬母「絵里ィーーッ!あのババァから貴女に届け物が届いているわよッ!さっさと受け取りなさいッ!」

絵里「今行くわー。お母さん、お婆様をそんな風に言うのはやめてよ」

絢瀬母「嫁と姑って言うのはねェ~ッ、決して相いれることのない存在なのよォーーーッ!貴女にもいずれ、わかる時がくるわよ」

絵里「そんなものなのかしら……じゃ、持ってくわね」

絢瀬母「はいはぁ~い」

ー絵里の部屋ー

絵里「さて、お婆様からの贈り物……一体何が入っているのかっしらァ~~~ん♪」

絵里「これは……ペンダントね、石で出来ているわ……私の知らない宝石かなにかなのかしら」

絵里「装飾も結構私好みの物だし、毎日学校に着けていくことにしましょっ♪」

絵里「あっ、でも先生にバレないようにしないといけないわね……」



絵里「そうだ!ブラとのスキ間に入れておきましょう♪ふふっこれならまずバレないわね…ハラショーッ!よ、流石かしこいかわいいエリーチカねっ♪♪」

絵里「それにしても細工が細かくて綺麗ね♪」イジイジ

絵里「痛ッ!……ちょっと弄り過ぎたみたいね、軽く指に刺さったわ。ま、このくらいなら亜里沙に舐めて貰って絆創膏を貼っておけば一晩で治るわね」

ー亜里沙の部屋ー

絵里「亜里沙ァーーーーーッ!私の指をチュパチュパ舐めて頂戴ッ!♪♪」ガチャリ

亜里沙「……」ジトォー

絵里「……な、何よその養豚場の豚を見るような目は……(ゾクゾクするじゃない♪)」

亜里沙「お姉ちゃん、いきなりどうしたの?」

絵里「……ハッ!」

絵里「亜里沙、私実は、今怪我をしてしまったのよ。だからね、亜里沙に舐めて消毒してほしいのよ」キリッ

亜里沙「うん、じゃあ手ぇ出して」

絵里「はい」スッ

亜里沙「」レロレロレロレロレロレロレロ

亜里沙「終わったよ」

絵里「ありがと、これでケガもすぐ治るわね」



ー絵里の部屋ー

絵里「さてと、それじゃ」レロレロレロレロ

絵里「ふぅっ、絆創膏を貼って、とこれでいいわね」

~~~~回想終わり~~~~
~~~~~~~~~~~~~



絵里「あの二年前の出来事のあと、私は、スタンドを発現した…あの時、ペンダントと一緒にロシア語で書かれていたお婆様からの手紙には」

『いずれこのペンダントが必要になる時がくるはずよエリーチカ。その時まで、肌身離さず持っていて』

絵里「と、書かれていた……そしておそらくッ今がその時ッ!」

絵里「スティッキィ・フィンガーズッ!このペンダントを希に投げつけなさいッ!」

S・F『アリィッ!』ビュンッ

絵里「希ッ!受け取ってッ!」

希「え、えりち!?なに投げたん!?……グゲェーーッ!い、いだいでえりちィィーーーーーッ!」

希「ヌオワァーーーーーッ!……ん?なんや、全然痛うなくなったわ……なんやったんやろ」

レベッカ「ふふっ、もう何をしても無駄よ無駄ァッ!」

絵里「……それは、どうかしらね……ふふっ……今…希…は…スタンドを…発現したはず……一筋縄では……いかないわよ」

絵里「希ッ!もう一人の自分をイメージするのよッ!貴女はもう!スタンドを使えるはずッ!」



希「えりち……ようわからんが、そんなスピリチュアルな事、ウチが試さんワケ無いやん!やったるでェ~ッ!」

希「出てきぃやッ!ウチのスタンドッ!」

炎の鳥『トォジョォーーーーーッ!』

絵里「は、早いッ!こんな一瞬で……!」

希「で、出たで!燃える半裸半人半鳥の怪物ッ!略して半半半がッ!こいつがウチのスタンドッ!」

絵里「あ、あれが希のスタンド……!」

希「燃えてるっちゅーことは、炎を操れるって解釈してかまわへんね」

絵里「あんなにもはっきりとしたスタンド像(ヴィジョン)を出せるなんて、初めてなのになんてスタンドパワーなの……!!」

希「決めたで!ウチのタロット『魔術師(the magician)』からとって、『魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)』ッ!それがウチのスタンドの名前やッ!」




レベッカ「炎のスタンド……でももう手遅れね。銅像は既に、東條先輩の元へと飛んでいった……」

希「魔術師の赤ッ!銅像を焼き尽くすんやッ!」

魔術師の赤『クェックェックェーーーーッ!』

魔術師の赤は、大きく息を吸い込み、そしてその大きなクチバシから炎を吐き出したッ!

魔術師の赤『クエェーーーーーッ!』

その炎はみるみるうちに飛来する銅像と交錯し、炎が消えた時、飛来していたハズの銅像は消滅していたッ!

レベッカ「……な!銅像が……消えた!?」

希「…違うで、銅像は消えたんやない。ウチの魔術師の赤の炎が銅像と交錯する一瞬の内に気化させたんやッ!」

絵里「…な、なんてスタンド……恐ろしい程の火力……こんなスタンド、絶対に敵に回したくはないわね……」


レベッカ「でも東條先輩、貴女は今、現在進行形で拘束されているんです。」

レベッカ「強力な炎を出せるとしても、ハードルや壁を溶かす程の炎をだしたら先輩だってただでは済まないのは誰にだってわかることですよ」

希「…せやね。でもね、ウチはレベッカちゃんの気を引ければ、何だってよかったんよ……」

レベッカ「なんですって?どういう意味ですか?東條先輩」

希「手遅れなのは、あんさんやぁ~ゆーてるんよ」

レベッカ「……ワケが分からないわね、結局何がいいたいのですか?」


絵里「……貴女が知る必要はないわ、レベッカさん」

レベッカ「…ッ!い、いつの間に私の背後にィ………ッ!」

そう、レベッカが希のスタンドに気を取られているスキに絵里はッ!

レベッカの背後を取っていたのだッ!

絵里「スティッキィィィィーーーーーッ・フィンガァァァァーーーーーーズッ!!!」

S・F『アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ』

絵里「アリーヴェデルチ(さよならよ)ッ!」

レベッカ「プギャァァァーーーーーッ!なんでイタリア語なのよォォォォーーーーーーーーーーッ!?!?!?」

レベッカは全身にジッパーを付けられ、身体を10個にバラバラにされたッ!

レベッカ「……わ、私の身体がッ!私の身体がァッ!バラバラになっているゥゥゥーーーーーッ!」



絵里「私のS・Fのジッパーでバラバラにしても、直ぐには死なないし、元にくっつければそれまで通り生活できるわ……」

絵里「だからね、今から私達がする質問には、素直に答えて欲しいのよ」

レベッカ「……は、はいぃ…!わかりましたッ!わかりましたから早く戻してくださいィィィーーーーーッ!」

絵里「……そうね、じゃあまずはスタンドを解除してくれない?動きずらいったらありゃしないのよね」

レベッカ「……了解ですゥーーーーーッ!か、解除しましたよッ!戻してくださいィーーーーーッ!」

絵里「急かさないの、はい、まずは頭部と胸部をくっつけてあげるわ」

レベッカ「……え?もしかして、一つにつき一箇所しか戻してくれないんですかァァーーーーーッ!?」

絵里「当たり前じゃない、そうじゃなかったら、そんなバラバラにするわけないでしょ?」

レベッカ「お、鬼だァーーーーーッ!」


希「……フゥ、やっと楽になったわあ……ところでえりち、キズは大丈夫なん?」

絵里「スゴく痛いわよ。希だって、前と後ろから挟まれて苦しかったんしゃない?」

希「…アバラが二三本イッてもうたが……心配はいらんよ……フフッ」

絵里「ふざけられるだけの余裕があるなら心配なさそうね」

絵里「それに、ケガに関しては当てがあるから、まずはこの子に質問しましょう」

絵里「……と言っても、生徒会長
と副会長が下級生をイジめてるなんてウワサが出たらたまったもんじゃないわ」

絵里「ってことで、今からする二つの質問に答えてくれたら、残りの全部もくっつけてあげる」

レベッカ「…ほ、ホントですか!?は、早く質問をォッ!」



絵里「そうね、貴女はなんで私達を襲ったの?」

レベッカ「えっとですね…まず、私が日本に来た理由は、日本のZENの心を学ぶためです」

レベッカ「ですが、なにを学んでも、どこに行っても、一向にZENの心がわからないのです」

レベッカ「そんな時、ある人物が、一つ頼まれてくれたらZENの心を教えてさる。と言ってきたのです。」



レベッカ「その時の頼まれ事、というのが、貴女方二人を始末して欲しい。というものです」

レベッカ「そしてその時、私はこのバステト女神を与えられて、

『ソノ能力、スタンドヲ使イ、東條希、絢瀬絵里両名ヲ、始末シロ。ソウスレバ、ZENノ心ヲ教エテヤル』

レベッカ「と、言われました」

絵里「そう、それが理由ね」

レベッカ「はい」コクリ

希「とりあえず右腕だけくっつけるで」ピト、ジィーーッ

絵里「いいわよ。レベッカさん、それで?その『ある人物』っていうのはだれなのよ?」

レベッカ「その質問で二つ目ってことでいいですか?」

絵里「……そうね、それで構わないわ。急がないと練習終わっちゃうかもしれないしね。」

レベッカ「……えっとですね、そのォ~~、さっきは人物って言いましたけど、正確には、人物じゃあないんですよ」

絵里「……どういうこと?」

間違えた

訂正

絵里「いいわよ。レベッカさん、それで?その『ある人物』っていうのはだれなのよ?」

レベッカ「その質問で二つ目ってことでいいですか?」


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
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レベッカ「その質問で二つ目ってことでいいですか?」

絵里「いいわよ。レベッカさん、それで?その『ある人物』っていうのはだれなのよ?」

レベッカ「その時の頼まれ事、というのが、貴女方二人を始末して欲しい。というものです」

レベッカ「そしてその時、私はこのバステト女神を与えられて、

『ソノ能力、スタンドヲ使イ、東條希、絢瀬絵里両名ヲ、始末シロ。ソウスレバ、ZENノ心ヲ教エテヤル』

レベッカ「と、言われました」

絵里「そう、それが理由ね」

レベッカ「はい」コクリ

希「とりあえず右腕だけくっつけるで」ピト、ジィーーッ

ベッカ「その質問で二つ目ってことでいいですか?」

絵里「いいわよ。レベッカさん、それで?その『ある人物』っていうのはだれなのよ?」

絵里「……そうね、それで構わないわ。急がないと練習終わっちゃうかもしれないしね。」

レベッカ「……えっとですね、そのォ~~、さっきは人物って言いましたけど、正確には、人物じゃあないんですよ」

絵里「……どういうこと?」



レベッカ「私に諭してきたのは、『ホワイトスネイク』と名乗るスタンドだったんです」

絵里「……ホワイト…スネイク……スタンド……そう……スタンドが、そう言ってきたのね」

レベッカ「はい、そうです」

希「なあえりち、スタンドって喋れるん?」

絵里「喋れるわよ。私のS・Fだってアリアリ言ってるし、知り合いのスタンドはカタコトだけど喋れるわ」

希「……えりちのは喋れるゆーんかな……」

絵里「まあそんなコトはどうでも良くて、目下の問題はこの校舎ね」

希「……あはは………せやね……」

絵里携帯『とおるるるるるるるん、とおるるるるるるるん、とおるるるるるるるん、とおるるるるるるるん』

絵里「あら、電話だわ。ちょっと席外すわね」

希「なんや、その着信音。気持ち悪いなぁ……」



絵里携帯『ぶつっ』

絵里「もしもし穂乃果?どうしたのよいきなり」

絵里携帯『どうしたじゃないよ~。今どこにいるの?もう練習おわっちゃうよ~~?』

絵里「えっ?もうそんな時間なの?」

絵里携帯『だってもう5時半だよ?』

絵里「いつの間にかそんな時間になってたのね……。あ、そうだことりいる?ちょっと用があるんだけど……」

絵里携帯『ことりちゃん?ちょっとまっててね』

コトリチャーン、エリチャンガデンワカワッテダッテー

絵里携帯『電話かわったよ~、絵里ちゃんどうしたの?』

絵里「いや、ちょ~っと直して貰いたいモノがあってね」

絵里携帯『絵里ちゃん……なにかあったんだね……」

絵里「……ええ。それについては後でゆっくり話すわ」

絵里携帯『うん、じゃあとりあえず生徒会室に寄ってくね』

絵里「ごめんなさい、迷惑かけちゃって」

絵里携帯『ううん、ことりも話しておきたい事があったから好都合かも』

絵里「それじゃ、後で会いましょう」



絵里携帯『うん、じゃあね』

絵里携帯『ぶつっ、ぷーぷーぷーぷー』

レベッカ「ねえ、いつになったら残りもくっつけてくれるの?」

希「あ、すまんすまん、すっかり忘れとったわ。今付けたるから待っててな……よっと、これで良し」

レベッカ「……あ~、やっと解放されたぁ~。それでは、東條先輩、さようなら」ペコリ

希「ほなな~」

絵里「あ、そう言えば、なぜイタリア語なのか?と、言っていたわね……」

レベッカ「え、あ、はい。絢瀬先輩はロシア人とのクォーターなのに、どォ~してロシア語じゃあないんだろう。と反射的に突っ込んでしまいました」

絵里「それは、区切りの問題なのよ……イタリア語の『アリ・ヴェデルチ』なら、『アリ』と『ヴェデルチ』で分けられるし、アリアリラッシュってなかなかカッコいいじゃない?」

絵里「でも、それをロシア語の『ダ・スヴィダーニャ』でやろうとするとね……」

絵里「『ダ』と『スヴィダーニャ』で分かれるから、ダダダダラッシュになって、スゴくダサいのよ。」

絵里「まあそもそも、私のS・Fがアリアリ言ってるから、アリアリアリアリ、ダスヴィダーニャって言うより」

絵里「アリアリアリアリ、アリーヴェデルチの方が統一性があってかっこいいでしょ?」


その後、のぞえりはことりと合流し、ことりに絵里のケガと破壊した壁や銅像を直し(治し)てもらった

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー帰り道ー

ことり「そんなコトがあったんだ……大変だったね」

絵里「ことりこそ、大変だったんじゃない?」

希「えっと、ことりちゃんと穂乃果ちゃん、それににこっちもスタンド使いってこと?」

絵里「そうよ。それにしても、やっぱり穂乃果はスタンド使いになってたのね……」

ことり「絵里ちゃん知ってたの?」

絵里「いえ、そうじゃなくてね……明日、μ'sメンバー全員にスタンドについて説明して、その時にこのことについては話そうと思ってるんだけど……」

ことり「どうして?こんな突然……」

絵里「スタンド使いは惹かれ合う……現にμ'sには私、ことり、希、にこ、穂乃果の五人のスタンド使いがいるわ……」



絵里「そして、ホワイトスネイク……レベッカさんの話を聞く限り、いずれまたμ'sにスタンド使いを送り込んでくるでしょう……」

絵里「そんな時に、対抗手段がなにもなかったら、マジにヤバいでしょ?」

ことり「危険が近くにあるって知らせておくだけでも、随分違うからね」

絵里「そうよ、それに、これについては明日詳しく説明するけど、もし可能なら、スタンド使いになってもらうわ」

ことり「スタンドを故意に発現させることができるの!?」

希「もしかして、ウチがスタンドを発現したのと関係あるん?」

絵里「……ええ、大アリよ」

~~~~~~~~~~


~~~~~~~~~~

ー???ー

???「ホワイトスネイクの存在が彼女達に知られてしまったわね」

???「はい、ですが、ホワイトスネイクの本体とその能力については漏れていませんので、暫くはこのスタイルでやって行こうと思っているのですが……」

???「……ええ、構いません。ですが、くれぐれも気をつけてくださいね」

???「モブ子Aさんの時は間一髪でDISCを回収出来たからよかったものの……」

???「その節はどうもすみませんでした」

???「……まあいいわ。これもまた、この『音ノ木坂学院が永遠を得る為の試練』と、考えれば安いものよ」



東條希、スタンド発現
スタンド名:魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)

レベッカ『戦意喪失』
スタンド名:バステト女神


第二話『生徒会長は粘着質!?』
ーfinー

←to be contineued

次も楽しみにしてるよ~





絢瀬絵里
スタンド名:スティッキィ・フィンガーズ
破壊力AスピードA射程距離E
持続力D精密動作性C成長性D
触れたところにジッパーをとりつける


東條希
スタンド名:魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)
破壊力BスピードB射程距離C
持続力B精密動作性C成長性D
炎を自由自在に操る。
炎で束縛する。
狙った場所だけを燃やす。
熱探知で人間の居る場所が分かる。
など、炎だけなら精密動作性はAだろう。
魔術師の赤の炎は本体の意思により動き、自然界の炎と同じように動くとは限らない。



☆選んだ理由☆

絵里は本当に悩みました。タロットは星だし、ジョルノだし、候補としてはスタプラやG・Eもありました。
そんな中でスティッキィ・フィンガーズを選んだのは、なんとなく、ブチャラティと絵里が重なったからです。
他より理由が酷い、酷すぎる

希は占いやるし、タロットがトレードマークみたいなところがある。
あとは、μ'sの名付け親、つまりμ'sの始まり、始まりを暗示するタロットは魔術師だからとかいろいろあります
結局は私が一番しっくりくるやつを当ててるだけです。はい

今回は時間かかりそう

まだ半分しか出来てないし敵もまだ出てないけど出来た分だけ投下します



ジョジョライブ第三話

捌くのは誰だ?





第三話

捌くのは誰だ?






ー翌日・昼休み・生徒会室ー

絵里(穂乃果と希もスタンドが使えるようになって、これでμ'sにはスタンド使いが五人居ることになる……)

絵里(スタンド使いは惹かれ合う……μ'sの半分以上がスタンド使いである以上、残り四人もスタンド使いである、若しくはその素質があってもおかしくない……)

絵里(それに二日連続でμ'sのメンバーがスタンド使いに襲われてる……)

絵里(もう、いつどこで誰がスタンド使いに襲われるかもしれない……)

絵里(幸い、私のペンダントにはスタンドを発現させる力がある…)

絵里(一度μ'sメンバーにスタンドについて説明すべきだわ…それもできるだけ早く…)

絵里(ことりと希には今日、スタンドについて説明することは言ってある…にこにも言っておきましょう)

絵里(メールでいいかしら…えっと、『今日、練習を始める前に、皆にスタンドについて説明するから』と、これでいいわね)

絵里(じゃ、送信、と)

絵里(あとは、取り敢えず全員に『今日は練習前に話したいことがあります』、送信)



ー部室ー

にこ(あ、メール……絵里からね)

にこ(えっと……確か昨日、絵里と希はスタンド使いに襲われたって言ってたわね)

にこ(…ってことは二日連続でμ'sメンバーがスタンド使いに襲われてる……か)

にこ(あんまり乗り気にはなれないわね。でも、次は誰が襲われるか分からない以上、知っておくに越したことはないわね)

にこ(『この状況じゃあ知っておいて損はないわね。賛成よ』と、これでいいかしら、返信、と)




~~~~~~~~~~

ー放課後・部室ー

絵里「皆集まったわね。メールで連絡した通り、私から話があるわ」

海未「はい、ですがいきなりどうしたんですか?」

絵里「そう、本当にいきなりで私もビックリしてるわ……」

絵里「皆にはまず、視てもらいたいモノがあるのよ。いや、視てもらいたい者が居る。って言った方が正しいかしら」

花陽「視てもらいたいモノ?」

絵里「そう、それは、これよ」スッ

S・F『……』

花陽(?……何も見えないけど……)

真姫「ヴェエエ!?」

凛「なんか出てきたにゃー」

花陽(皆は見えてるみたい……)

海未「そ、それは……!悪霊かなにかですか!?は、早く除霊しなくれは!」アワアワ

絵里「え!?お、オバケェーーーーー!?ウソ!やめて!いや!イヤ!嫌ァァーーーーーッ!エリチカおうちかえるゥゥーーーーーーーーーーッ!!!!」ウワーン

穂乃果「絵里ちゃん帰っちゃダメェーーーーーッ!海未ちゃんが言ってるのは絵里ちゃんのスタンドのことだよーーーーー!」ガシィッ

凛「絵里ちゃんポンコツだにゃ~」

にこにー「え~っ!?オバケェ~?やだ~、こっわぁ~いにこー☆」ニコニー!




~~~~~しばらくして

絵里「取り乱してしまってごめんなさい」

海未「いえ、私が悪霊だ、などと言ってしまったせいですし……」

にこ「そう言えば真姫ちゃん、さっき『ヴェエエ!?』って言ってから一言も喋ってないけど、どうかしたの?」

真姫「べ、別に!なんでもないわよ!」

真姫(自分だけが特別な能力を持っている選ばれし人間だとか思ってたなんて言えないわ……」

花陽「……真姫ちゃんェ……口に出ちゃってるよ……」

真姫「ヴェエ!?」

凛「真姫ちゃんにも可愛いとこあるにゃー」

真姫「……なっ!カラカワナィデッ!」ベッシィーン!

凛「い、痛いにゃー」

凛「うわーん、真姫ちゃんがいじめるよー絵里ちゃーーん」モギュウッ

絵里「よしよし、痛かったわね~もう大丈夫よ~凛ンン~~」ナデナデ

真姫「な、なによ!私が悪いっての!?」



凛「わわ!怒らないで真姫ちゃん!ごめんね、チョットやり過ぎちゃったにゃ」

真姫「ムゥ~~」プンスカ

絵里「まあまあ、真姫、凛もキチンと反省してるみたいだし、許してあげたら?」

真姫「……はぁ、しょうがないわねー、分かったわよ。それに、凛がこういう性格だってこともわかってたことだしね」

凛「真姫ちゃんありがと~!やっさしいにゃ~」モギュウッ

真姫「ちょ、ダキツカナィデ!」ジタバタ

絵里「そろそろ本題に入るわね」

絵里「これは一般にスタンドと呼ばれるモノよ。まあ、平たく言えば、超能力の一種ね」

凛「絵里ちゃんって超能力者だったのォーーーーーッ!?」

絵里「ええ、そうよ。ちなみに、希、ことり、にこ、穂乃果もスタンド能力者よ」

海未「っな……!そ、そうだったのですか!?穂乃果!ことり!」

穂乃果「うん、まあ穂乃果はつい一昨日なったばっかりだけどね」エヘヘー



絵里「このスタンドは、既にスタンドを発現している者、もしくはその素質を持った者にしか視認できないの」

花陽「…えっ」

絵里「…?花陽、どうかしたの?」

花陽「あ、ううん、なんでもないよ」

花陽(……素質がある人にしか見えない……皆は見えてるのに……花陽だけ…見えない……花陽だけ………)

真姫「で?五人がスタンド能力者だってことは分かったけど、なんで今そのことを明かしたの?その理由もあるんでしょ?」

絵里「えぇ、そうよ、寧ろその理由が一番重要。最も伝えたいことで、知らせなくてはならないことよ」

絵里「実はね、昨日は私と希が、一昨日は穂乃果が、スタンド使いに襲われてるのよ」

絵里「それに、昨日私達を襲ったスタンド使いから聞き出したことなんだけど……」

絵里「この二日間の襲撃には、黒幕が居るのよ」

絵里「そいつはスタンドで、名を『ホワイトスネイク』。おそらくこれからも、私達μ'sにスタンド使いの刺客を送り込んでくるわ…」



にこ「え、絵里……今…今確かにッ!『ホワイトスネイク』って言ったわよね……」ガクブル

絵里「…?ええ、言ったけど、どうかしたの?青ざめてるわよ?」

にこ「…い、いや、なんでもないわ。話切ってごめん、続けて」

絵里「そ、そう?じゃあつづけるわね」

絵里「ここから先は貴女達次第なんだけど、これから襲ってくるであろうスタンド使いを迎え撃つ…最低でも逃げ切る為に、素質があるならスタンド使いになっておいて欲しいのよ」

海未「スタンド使いとは、なろうと思えばなれるものなのですか?」

絵里「いいえ、普通はなれないわ。ただ、キッカケがあれば別。そのキッカケというのはね……」

絵里「私もこうしてスタンドを発現したんだけど、私がいつも身につけて居るペンダント……これで身体を傷つけるのよ」

絵里「で、素質がある場合は、そのキズはすぐに治るわ。ただし、素質がない場合………死ぬのよ、だからさっきスタンドを出して、視えるかどうかを聞いたの」

真姫「そう……でも、どうして死ぬって分かるのよ、人体実験でもしたの?」

絵里「いいえ、違うわ。あれは一年前の冬、私が高校二年生の時ね」


~~~~~~~~~~
~~~~回想~~~~

ー2年B組教室ー

DQNJC(A)「どじゃぁ~~ン♪これが憎き絢瀬生徒会長様のタカラモノォ~~、体育の時間の間に盗ってたんだァ~~♪」ルンルン

DQNJC(B)「ゲヒャヒャヒャヒャ!こいつをブチ壊しゃあよォオ~~、かしこいかわいい生徒会長様はどぉ~んな可愛い顔をするのか愉しみだァ~~アハハハハハァーーーーッ!」

DQNJC(C)「ヌゥッフフフ!こんな陰で壊すんしゃあ無くってよぉ~、奴の目の前で!奴が身動きできない状況で!ブチ壊してやったほうがよぉ~イイ笑顔ってヤツが拝めるぜェ~~?」

DQNJC(A)「おっ!それイイッ!イイねェ~~ッオタクッ!冴えてるぜェ~~ッ!最ッ!高だァ~~ッ!それでキマリッ!」

DQNJC(B)「そいじゃあアタシ、生徒会長サマを呼んで来ちゃう?来ちゃうよぉ~!ゲヒッゲヒャヒャヒャヒャァーーーーーッ!」

~~~~~~~~~~



DQNJC(B)「呼んできたぜぇ~~ッェヒ、ェヒ、ェヒ、ェヒャヒャヒャヒャァーーーーーーッ!」

絵里「えっと、忘れ物っていうのは…」

DQNJC(C)「ケヒッ、ちとばかしよぉ~、おとなしくしてなッ!」ガッシィ

絵里「ちょっと!いきなりなにするのよ!」

絵里(この3人は近所でも悪名高いワルッ!こんな三対一でなにをされるかなんて分かったもんじゃあないわ!)

絵里(でもすでに私は押さえつけられて身動きが取れない……あの子を使うしか…ないわね)

絵里(タイミングが重要ね…恐らくこのグループの頭はAッ!ヤツが私から目を離すスキを突いて二人の腹にS・Fの拳をブチ込むッ!)

DQNJC(A)「悪いなァ~~生徒会長。オタク悪いぜェ~~、マジに悪だッ!なにせ学校にこぉ~んなモン持って来てんだからよォ~~」

絵里「あっ!それはっ!私のペンダントッ!体育が終わってから無くなったとおもっていたら、貴女達がもっていたのね!」


DQNJC(C)「ケヒャッ、こいつをよぉ~、生徒会長サマ、これからどぉ~すると思うよ?ン?ン?ン~~ンッ?」

絵里「な、なにをするつもりなの……?」

DQNJC(B)「なぁ~に簡単なことだぁ~。ブチ壊すんだぜッ!」

絵里「や、やめてッ!それは私の宝物なの!」

DQNJC(C)「そんな泣きそうな声で頼まれたらよォ~~、もっとカワユイ泣き顔を見たくなっちまうよなァ~~」

DQNJC(A)「むぅ~、ほぉ~、よく見たらなかなかキレイなペンダントじゃあないの~もらっちゃおっかっなぁ~ん♪」ィジイジ…ブスッ

DQNJC(A)「い、痛てぇ~~ッ!このペンダントッ!アタシの指に刺さりやがったッ!もう我慢ならねえッ!ブチ壊してやるッ!」ガシィッ

絵里「させないわよ、そんなこと」

DQNJC(A)「な、なにッ!?絢瀬絵里ッ!?貴様なぜそこに居るッ!二人はどうしたッ!」



絵里「どうした……だなんて、人聞きが悪いわね……ただ少しの間…おとなしくしてもらってるだけじゃない」

DQNJC(A)が周囲を見渡すとそこには、腹部をおさえてうずくまる二人がいた

DQNJC(AB)「……ぅぅ……」

DQNJC(A)は知っている。あの二人はさっき、ここに居る絢瀬絵里を押さえつけていた

それもドラマで警察官が犯人を取り押さえるときのおさえ方でだ…

そもそも、喧嘩慣れした二人が、帰宅部タイプの絢瀬絵里ごときに負けるはずがない。と、そう考えていた

絵里「もう、黙りこくっちゃって。そんな様子じゃあ、こっちの方が大丈夫?って聞きたくなるわよ」

DQNJC(A)は、心の底から恐怖していたッ!

DQNJC(A)「……ヒィッ」

DQNJC(A)は、生きながらにして、蛇に睨まれたカエルの気持ちを理解したッ!

それ程までに、今のDQNJC(A)にとって絵里は!底知れぬ恐ろしさを秘めていたッ!




絵里「もう、そんなに怯えちゃって……本当にどうしちゃったのよ、さっきまでの威勢のよさはどこに行っちゃったのかしら?」

DQNJC(A)「ヒ、ヒィィィイッ!く、来るな来るな来るな来るなァァァァァッッ!……ァゴォッ……ゴファッ……キ……ピェア…ォキュ……………」バタ

絵里(な、何?いきなり呼吸を乱したと思ったら、倒れて……)

絵里「ね、ねえ……ホントに大丈夫?」トントン

DQNJC(A)「」

絵里「……反応が無い……念のため……そう、念のためよ……万が一って時のため……脈を……測って…」ピトォ

DQNJC(A)「」

絵里「……返事がない、ただの屍のようだ」

絵里「……ハッ!…な、なぜ!?なんで死んでいるの!?このお婆様から貰ったペンダント…不思議な力がある……けど!」ペンダント回収

絵里「……まさか……!」



DQNJC(B)「オイオイ…テメー、殺しちゃった?殺しちゃったァ~~ア?もしかして、殺しちゃったのォ~~?」ョロョロ

絵里「わ、私は……何もしてないわ……チョット腕を掴んだだけ……本当に……それだけ……」

DQNJC(B)「そのペンダントォ~~、なぁ~~んかあるんじゃあないのぉ~~」

絵里「な、なんでそうおもうのよ」

DQNJC(B)「だってさぁああ~~、Aはそいつで指切ってからオカシくなったでしょぉ~~」

DQNJC(B)「だったらさぁ~~、そいつになんかあるんじゃあないか!って思うのがフツーだよねェ~~?」

絵里「た、確かに……そうね……」

DQNJC(B)「ねぇ、アタシにもさァ~~………触らせてよ」

絵里(このペンダント……私が指を切った時は、すぐにキズが治ってこの能力を手に入れた……)

絵里(だけど、Aさんが指を切った時は、ケガは治らず、突然生き絶えた…)

DQNJC(B)「へへっもぉ~らいッ、そんな考え込んでるとハゲるぜェ~~」ヒョイッ



絵里「あ!まって!そのペンダントッ!ただのペンダントじゃあないッ!」

DQNJC(B)「ハンッ!ただのペンダントじゃないことくらいわかってんだよッ!どぉ~れ、まあ確かにキレーだわな。Aが欲しがるのも無理はねー」

DQNJC(B)「確かよぉ~Aは死ぬ前に、こいつで指を切ってたよなァ~~」

絵里「や、やめなさいッ!どうなっても知らないわよッ!」

DQNJC(B)「脅しかァ?効かねーなァ、全ッッッッ然効かねーぜ!いいか!アタシはこいつで指を切ってやるよッ!」

DQNJC(B)「いくぜ!オラァッ!」ビシィッ

ブッシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!

DQNJC(B)「おぉおぉ出るねー出るねー血が出るねー!……ん?テメー何者だ?」




絵里「あ、あれは!スタンド!まさか!発現したの!?このペンダントはまさかッ!スタンドを発現する為のカギッ!…あら?でも、なんだか様子がおかしいわ」

DQNJC(B)「テメーなんだッ!なんだってんだッ!来るんじゃあねぇッ!や、やめろッ!ゥあッ!っうわぁああああああッッッッ!!!!」バタリ

絵里「ど、どうしたの!?……う、ウソ……死んでる……!?な、なんで!?」

絵里「…ハァーーーッ……ハァーーーッ…ハァーーーッ…ハァーーーッ………」

絵里(落ち着いて、落ち着くのよ絢瀬絵里。冷静に考えるのよ)

コロン

絵里「このペンダント……誰も触ってないのに、私の元へ……転がってきた……」ゾクッ

絵里「……そう、そういうことね……ペンダントの持ち主は私、あの二人は、ペンダントの持ち主たり得なかった……故に能力に覚醒めずに死んだのね……」ヒョイ

絵里「……このペンダントは持ち主を選ぶ。私は、ペンダントに選ばれたのね……」




その後、一ヶ月程警察が出入りするようになったし、私も何回か事情を聞かれた

私はスゴく警察に疑われてたけど、私が犯人であるという証拠は何一つ無い

そんなのは当たり前、そもそも私はこのことに関して、何もしていないのだから

ただ現場に居合わせただけ……

二人の死因は同じで、心臓発作……

それも、持病なんか無いのに突然

警察は本当に困っていたわ……

このペンダントには、二つ、力がある……

一つ目は、(私はスタンドと呼んでいる)超常の力を呼び醒ます力……

そしてもう一つは、人を殺す力……

どちらが作用するか……その条件はもう理解してる……

私のスタンド、スティッキィ・フィンガーズ……この子を視認できるか否か。

前者なら、能力を発現する……だけど、後者だったら……死んでしまう

~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~回想終わり~~~~~

絵里「……こんなことが、あったのよ」

ここまで!

続きはぜんぶできてから投下します!

そして>>98さん!レスありがとうございますッ!

正直不安なのでレスいただけるとスゲー嬉しいです

乙です
ジョジョ読んだことないけどわかり易くて面白いよ


できたッ!

とうかしていきます!



希「……なんで、言ってくれへんかったん……なんでえりちはウチを頼ってくれへんかったん!?」

絵里「言えるわけ無いじゃない!大切な親友を!こんなコトに巻き込みたいなんて誰がおもうの!?」

希「そ、それは……」

穂乃果「わあああああーーーーッ!!!!!!暗いのは終わりッ!やめやめッ!早く本題入ろうッ!」

絵里「そ、そうね……確か、『二日連続で襲撃を受けていて、これからも襲われる可能性が高い』ってところまで話したわよね」

絵里「そこで、よ。これから襲い来るスタンド使いへの対抗手段として、貴女達にもスタンドを発現しておいて欲しいのよ

絵里「もちろん強制はしないし、本人の同意の上で、だけど」

真姫「ちょっとエリー、スタンド使いってのはそんななろう!って思ったらスグになれる様なものなの?」

絵里「いいえ、フツーならそんなオイシイ話はないわ。ただ、さっき話したでしょう?私のペンダントには『二つの特別な力がある』って」



真姫「確か……『素質のある者にスタンドを発現させる力』と……」

花陽「『素質が無い者を殺す力』……だよね」

絵里「そうよ、まあ、簡単に言えばウィルスみたいなものよ」

真姫「『ウィルス進化論』……そのペンダントのウィルスのようなものに耐えられたら、ご褒美にスタンドをもらえるってことね」

絵里「そう、現に私と希、そして穂乃果はこのペンダントによってスタンドを発現しているわ」

凛「でも、その素質があるか無いかー。なんて、どうやって見極めるのかにゃ?」

絵里「それはね、さっき貴女達に、私のスタンド、スティッキィ・フィンガーズを見せたでしょう?あれが見えれば、スタンド使いの素質があるのよ」

凛「ってことは凛にもスタンドの素質があるってことォーーーッ!?やったにゃーーーッ!」

花陽「……」



真姫「そういえばいつの間にか穂乃果とにこちゃんがいないけど、誰かどこ行ってるか聞いてる?」

ことり「どこ行くかは聞いてないけど、にこちゃんがさっき手鏡で髪型直してて、穂乃果ちゃんがそれを覗き込んでたよ」

希「それはウチも見たで、でもそれ以降はわからんなぁ……」

絵里「これはスタンド攻撃!?」

真姫「……なんでそうなるのよ。単に御手洗いに行ってるだけかもしれないでしょ」ハァ

絵里「何言ってるのよ!今μ'sは、スタンド使いに狙われているのよ!?警戒しておくに越したことはないわ!」

花陽「でも、流石にそれはキツイんじゃないかな……部室のカギはにこちゃんが管理しててにこちゃんが開けるまでは誰も入れないでしょ?」

花陽「それに、開けてからも私たち以外に部室に出入りしてないし……」



凛「凛もそう思うにゃー!絵里ちゃん!それより早くスタンド使えるようにしてー」

絵里「確かに……気にしすぎだったかもね……。じゃあ凛、手、出して」

凛「はい!」スッ

絵里「……行くわよ」

凛「ゴクリ」

絵里「はッ!」

グサッ!!

ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

凛「ぎにゃああああーーーーーーッ!い、いたいにゃああああああーーーーーーーッ!」

絵里「これで、キズが治ればスタンドが使えるようになる……はずよ」

凛「い、いまの間はなにィィィィィ!?」



凛「………あれ?痛くない……痛くないにゃーーー!なにかよくわかんないけど治ったにゃー!」

真姫「ほ、本当に治った……(驚愕)」

花陽「す、すごい……です」

凛「………あれ?凛のスタンドは………どこにいるのかにゃー?」

絵里「ちゃんとイメージしてる?もう1人の自分をイメージするのよ」

凛「うん………」

絵里「………」

真姫「………」

花陽「………」

海未「………」

希「………」

ことり「………」


ドルルンドルルンドルルンドルルン


真姫「……何?このエンジン音」

ことり「………あ!あれはッ!」

希「凛ちゃんの頭上にッ!

絵里「ラジコンサイズの戦闘機がッ!」

花陽「………?(皆どうしたんだろう?)」



凛「え?…うわぁあッ!?こ、これは……ッ!?」

凛「………これがッ!凛のスタンドッ!?」

希「じゃあ凛ちゃん、このタロットカードをhーーーー」

凛「決めたにゃッ!凛のスタンドの名前は『エアロスミス』ッ!飛んでけにゃーーーッ!」

希「」

絵里「……まあ、希……うん…ドンマイよッ!そうだッ!海未ッ!海未に引いてもらえばいいじゃないッ!まだ発現してないんだし」

希「……せやね!じゃあ海未ちゃん!この中から好きなカードを一つ選ぶんやッ!」

海未「えっと、じゃあ、これで」

希「このカードは……勝利と復讐を暗示するカード、戦車(the chariot)ッ!」

絵里「じゃあ、タロットも引いたことだし、海未」

海未「すみません、スタンドについてなのですが、一晩、考えさせてください」

絵里「ええ、いいわよ、なにも強制してるわけじゃないしね」



絵里「………それにしても、スタンドは人型とは限らなかったのね……」

海未「凛、その目のところに浮かんでいる物はなんですか?」

凛「………う~ん、よくわかんないけど、七個の丸が点滅してるにゃ!」

花陽「………七個?七個って言ったら、今部室にいる人数と同じだね」

絵里「………ってことは、凛のそれは何かを探知するレーダーね」

海未「レーダーですか」

ことり「レーダーがあれば、どこにいるのかが分かって便利だね」

希「せやね。……にしてもにこっちたち遅いなー。かれこれ20分はたってるんとちゃうん?」



~~~~~~~~~~

にこ「………よしっ!これで完璧!にこっ☆」ニコニー!

穂乃果「おぉおー!ブラボー!おお!ブラボー!スゴくかわいいよにこちゃん!押し倒したくなっちゃうくらいかわいいよ!」

にこ「このにこにーがかわいいのは当たり前でしょぉ~~?って押し倒したいって何よあんたレズなの?同性愛者なの?」ジットォー

穂乃果「あ、あははー、ものの例えだよ、冗談に決まってるじゃん」

にこ「ハァ…まったく……ってあら?他の皆は?」

穂乃果「………あれ?ホントだ……どこ行っちゃったんだろ」

そこは、部室。

さっきまでμ'sの皆がいたハズの空間には、にこと穂乃果以外の全員がいなくなっていた

にこ「………これは………!にこたちは今ッ!スタンド攻撃を受けているッ!?」

穂乃果「………にこちゃんが集中し過ぎて気付かなかっただけじゃないのー?」



??「それは違うわよ、高坂穂乃果さん……」

にこ「………あ、あんたは……!………誰?」

??「」グサッ

穂乃果「わからないんかい!」ペシ

にこ「仕方ないでしょー、他人の顔と名前なんて、いちいち覚えてないんだから」

穂乃果「………にこちゃん……それ完璧にボッチの発想だよ」

??「………私の名前は、黒羽咲夜……三年生で、そこの矢澤さんとはクラスメイトよ」

にこ「………え、マジ?」

穂乃果「……にこちゃん………クラスメイトの顔と名前くらい覚えようよ……」

咲夜「………まあいいわ。私の野望の為に貴女達μ'sには、消えて貰うのだから」

にこ「………なんですって……?つまりあんたは、絵里が言ってたスタンド使いの刺客ってことね」



穂乃果「………にこちゃん」ボソ

にこ「………ええ、行くわよ」ボソ

穂乃果「キッスッ!」

にこ「スパイス・ガールッ!」

・・・・・シィ~~~ン

にこ「………あれ?」

穂乃果「………どうして!?なんで出て来ないの!?キッス!キィーーッスッ!」

・・・・・シィ~~~ン

咲夜「………ククク、無駄無駄無駄。私の世界では、貴女達がスタンドを出すことは許可しないィィィィーーーーーッ!」

ほのにこ「「な、なんだってぇーーーっ!?」」ガガーン

咲夜「………貴女達二人には、もうどうしようも無い、特別に教えてやるわ」

咲夜「ここは、私のスタンド『マン・イン・ザ・ミラー』が創り出した鏡の中の世界よ」

にこ「鏡の中の……世界……!」

穂乃果「………って何?」



にこ「つまり、にこ達は虫カゴの中の虫ってコトよ」

穂乃果「穂乃果たち、虫になっちゃったのォ!?」

にこ「違うわよ!にこ達は、アイツの『捕虜』にされたの!」

穂乃果「ぅえぇえ!?捕まっちゃったのォーーーっ!?」

にこ「さっきからそう言ってんでしょうが……」ハァ

にこ「……で?あんたはにこ達を捕まえて、何しようっての?こんな鏡の中にもう一つの世界を作るようなスタンド、大した破壊力ないんでしょ」

咲夜「お前は話を聞いていなかったのか…言っただろうッ!私の世界ではッ!スタンドを出すことは許可しないィィィィィーーーーーーーーーッ!!!」

咲夜「確かに、私のスタンド…マン・イン・ザ・ミラーは大した破壊力を持ち合わせてはいない……」

咲夜「だがしかしッ!スタンドはスタンドでしか攻撃できないッ!」

咲夜「つまりッ!お前らには、私のマン・イン・ザ・ミラーの攻撃を防ぐ術は無いのだッ!」

にこ「…まずいわね……完全に将棋やチェスで言う『詰み』の状態よ、これは………」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー外の世界・部室ー

ギャンッ!

スパイス・ガール『……』

キッス『……』

希「のわぁあッ!?スタンドッ!?それも二体も!?」

ことり「希ちゃん、そんなに身構える必要は無いよ。このスタンドは穂乃果ちゃんとにこちゃんのスタンドだよ」

絵里「…でもおかしいわよ……穂乃果の方は知らないけど、にこのスパイス・ガールの射程は5m無いのよ…本人がここに居ないのに出てくるなんてあり得ないわよ」

ことり「穂乃果ちゃんのスタンドも射程は3mくらいしかないよ……」

真姫「……ってことは、二人は今ッ!スタンド攻撃を受けてるってコトッ!?」

希「な、なんやってーーッ!?」

絵里「その様ね、だけど、ここに居ないのに、ここに居る……一体どういうコトなの……!」

海未「凛!貴女のレーダーには二人は映ってないのですか!?」



凛「……うん、さっきからずっと七個しか反応は無いにゃ」

絵里「ことりはこの状況、どう思う?……ってあれ?ことりは?」

花陽「ことりちゃん?あれ?居ない……まさか……!」

真姫「ことりまで居なくなった……!」

希「これは……一人ずつ連れ去って、始末していくってことやなッ!」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー鏡の世界・部室ー

ことり「きゃあ!」

ことり「…痛ったぁ~……ってあれ?……み、皆が居ないィッ!?どうして!?」

咲夜「ようこそ、私の世界へ、南ことりさん。早速だが、ここは鏡の中の世界、外への干渉はできないし、スタンドも使えない……あの二人の様に私に始末されなさい」

ことり「…えっ?あの二人……?」キョロキョロ

ことりが改めて二人を見ると、二人は酷い怪我をしていた

穂乃果の制服はビリビリに破けていて、大量の打撲傷がある

にこの方は更に酷く、穂乃果同様制服はビリビリに破け打撲傷も大量にあり血反吐まで吐いている

更に、左腕は逆方向に折れ曲がり

なによりも痛々しいのが、にこの両腿に計八本の五寸釘が打たれていることである



穂乃果「……ぅ…ぐぅあ……ぁ…」

にこ「……がはっ……はぁッ……はぁッ……………がヒュッ……」

ことり「…ぅぷ……!ひ、酷い……にこちゃん!穂乃果ちゃんいま治してあげるからね!」

ことりは二人のそばに駆け寄り、クレイジー・ダイヤモンドで二人の怪我を治そうと、触れる

ことり「クレイジー・ダイヤモンドッ!二人を治してッ!」ピト

が、二人の怪我は治る気配が無い

ことり「な、なんで!?どうして治らないの!?」

咲夜「さっき言ったばかりだろう。この鏡の中の世界では私の許可無しにスタンドは使えない」

ことり「なら許可してよ!このままじゃ二人が死んじゃうよ!」

咲夜「状況が呑み込めて居ないようだが……私はお前らμ'sを始末する為にここに居る」

ことり「スタンド使いの刺客……!こんなにも早く…!」



ことり(さっき二人のスタンドが本人が居ないのに出て来たのはこっちの世界にはスタンドを連れて来れないから…!)

ことり(でも!二人のスタンドは出た!つまりこっちでスタンドを出そうとすれば外の世界にスタンドがでるってこと!)

ことり(この人に気付かれないようにどうにかして皆に伝えなくては……ッ!)

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー外の世界・部室ー

凛「ことりちゃんまで……!」

ギャンッ!

クレイジー・ダイヤモンド『……』ヒョイヒョイ

絵里「これは………ッ!ことりのクレイジー・ダイヤモンドッ!……何かおかしい……動きが変ね…どうしたのかしら……」

真姫「……何かを伝えようとしている?」

希「……なんやMPごっそりもってかれそうな動きやな」

C・D『……』ウネウネ

海未「……ことりの鞄…半分開いて手鏡が見えてますね」

絵里「鏡?」

花陽「…ねえ、真姫ちゃん、ことりちゃんの椅子に座ってみて」

真姫「え?いいけど……こう?」

花陽「そう、真姫ちゃん、そこから見てことりちゃんの手鏡に真姫ちゃんは写ってる?」

真姫「写ってるわよ。それが一体どうしたのよ」



花陽「写ってるんだね?真姫ちゃん……その位置から見て真姫ちゃんは……」

花陽「最初ににこちゃんと穂乃果ちゃんが消えた時、その瞬間は誰も見てないけど、二人は確実に鏡を覗きこんでた……」

花陽「そして、今度のことりちゃん……二人の時と同じで消える瞬間は誰も見ていない……だけど、鏡に写ってた……」

希「はッ!解ったで!花陽ちゃんの言いたい事がッ!三人は、鏡を利用したなんらかのスタンド攻撃に遭ってるってことやなッ!」

花陽「……うん(イイとこ全部持ってかれた……)」

ドガシャアーーンッ!

C・D『……』ヨロッ

花陽「きゃっ!」

凛「かよちんッ!」ガシッ

海未「ことりのスタンドが、にこの棚に突っ込んだッ!?」

希「ことりちゃんのスタンド……頬にヒビが入っとるでッ!」

絵里「何ですってッ!?スタンドと本体は同期しているッ!つまりッ!ことりは今ッ!ことり自身が攻撃を受けているッ!」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー鏡の中の世界・部室ー

ことり「…ゥグッ……」

ことり「…はぁ……はぁ…はぁ…なんで、こんな酷いコトを……」

咲夜「何で、だと?ククク、お前がそれを知る、必要は無いッ!死ねいッ!」

咲夜の合図と同時に、マン・イン・ザ・ミラーはことりに襲いかかるッ!

ことり(…間に合わないッ!躱しきれないッ!)

ドンッ!

ことり「……………え?」

その時、穂乃果がことりの身体を突き飛ばしたッ!

ドスッ!

穂乃果「ウグッ…カハッ…ぁ……」ドサッ

そして、穂乃果のすでに衰弱している身体にマン・イン・ザ・ミラーの拳が叩き込まれる



ことり「…穂乃果、ちゃん……?どうして……なんでことりをかばったの!?ねぇ!穂乃果ちゃんッ!」

穂乃果「…くぅあ……ことり……ちゃん、よかった……ことりちゃんは……自分のキズは、治せない…でしょ?……穂乃果達のキズは、ことりちゃん……が治して?…」

ことり「……穂乃果ちゃん?穂乃果ちゃん!?……わかったよ……この人を倒して、二人を治すッ!」

咲夜「しかし、この状況を外の奴らに伝えられてはかなわんからな。南ことり、お前のスタンド、半分だけ許可するッ!」

咲夜「だが、半分だけだ……!半分は鏡に固定されているッ!」

ことり「…くっ……こっち側にスタンドがあるのに……!腕一本動かせないィッ!」

ドサドサドサドサッ!

ことり「!?……海未ちゃん!絵里ちゃん!希ちゃん!真姫ちゃん!四人まで!?」

海未「ことり!?」

絵里「……なっ!鏡には写ってるいなかったハズなのにどうしてッ!?」



希「穂乃果ちゃん……そのキズ……」

真姫「きゃああああああああああッ!!!!」

絵里「真姫いきなr……………ぅ、嘘……にこ……こんな……ひ、酷い…」

希「……ぁ、…あぁ……ぅぷっ……にこっち……」

海未「そんな……にこ!しっかりしてくださいッ!にこッ!」

にこ「…………」

真姫「…嫌……いや……イヤァああああ!」

咲夜「そんなに怯えて、酷い顔じゃあないかァ」

絵里「貴女が……ッ!」

希「……ぐあッ!……がッ…うぅっ……」バタ

海未「希!?」



四人がにこの有様に恐怖しているスキに、咲夜はマン・イン・ザ・ミラーで希の鳩尾に拳を数発叩き込んでいた

絵里「……このままでは、全員殺られる……ッ!」

真姫「に、こちゃん……仇は…とるわよ……」

にこ「…………(動けないし喋れないけど、ギリギリ意識はあるってのに…勝手に殺さないで欲しいわね……)」

真姫「……ダイバー・ダウン」ボソッ

咲夜「さっき、鏡に写って無かったのに……と言っていたな、確かに鏡には写っていなかった……だがなッ!鏡と同じように、窓ガラスはお前らの姿を写していたぞッ!」

咲夜「ついでに言っておくが、ここではお前らがスタンドを使役することは、許可しないッ!」

ゾルゲ組「「「な、なんだってェーーーッ!?」」」


~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー外の世界・部室ー

花陽「私と凛ちゃん以外……全員が連れて行かれちゃった……!」

凛「鏡が怪しいなら、全部壊せばいいに決まってるにゃーーーッ!エアロスミスッ!いっけェーーーッ!」

エアロスミス『』バリバリバリバリバリバリバリバリバリッ

ガッシャアーーーーンッ!

花陽「きゃっ!」

凛「かよちん大丈夫!?」

花陽「……うん、大丈夫だよ」

凛「あ!そうだ!かよちんもスタンド!発現しよっ!この絵里ちゃんのペンダントを使えばッ!」



花陽「……で、でも私」

凛「大丈夫!かよちんならできるよッ!」

花陽「……うん、考えておくね」

花陽「……でも、鏡と神隠し…もしかしたら、皆は鏡の中に連れて行かれちゃったのかも……」

凛「……かよちん……鏡の中に別の世界なんて、メルヘンやファンタジーじゃないんだから、あるわけないにゃーー」

花陽「……うん、そうだよね。ごめんね、変なこと言っちゃって」

~~~~~~~~~~



花陽「……で、でも私」

凛「大丈夫!かよちんならできるよッ!」

花陽「……うん、考えておくね」

花陽「……でも、鏡と神隠し…もしかしたら、皆は鏡の中に連れて行かれちゃったのかも……」

凛「……かよちん……鏡の中に別の世界なんて、メルヘンやファンタジーじゃないんだから、あるわけないにゃーー」

花陽「……うん、そうだよね。ごめんね、変なこと言っちゃって」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー鏡の中の世界・部室ー

咲夜「小泉花陽……なかなかいい勘をしている。だが、鏡を破壊したのは、愚かな行為だ……」

絵里「……ぅ、ぐぁ……はぁ……はぁ……近付けない……やっぱりスタンド相手に素手じゃあ、為す術が無い……ッ!」

咲夜「……フンッ!お前達はそこで這いつくばって見ているがいいッ!仲間が、為す術もなく死にゆく様をなッ!」

海未「……くっ……喰らえばダメージ、こちらからの攻撃は全て無意味では、躱すことしか……ッ!」

咲夜「……流石、武道全般に精通しているだけあってなかなか攻撃が当たらないな……ならば手法を変えてみるか……」

そう言うと咲夜は、懐からナイフを取り出し、にこの側まで歩み寄った

絵里「……な、何をする気ッ!?」



咲夜「なぁに、簡単なことだ。園田海未、そこから一歩も動くんじゃあないぞッ!ピクリとでも動いてみろ、この死にかけのボロ雑巾……矢澤にこの息の根を止めるッ!」

海未「なぁっ!ひ、卑怯な……ッ!」ピタリ

咲夜「そう、それでいいんだ……おとなしく私に殺されろッ!」

ドガッ!

海未「ぅぐっ!……ふ、ふふっ……軽いです……貴女のスタンドの拳……軽すぎますよ……武道を嗜んでいる身……これよりも重い拳…何千何万と受けています……今更、これしきの拳…屁でもありませんッ!」

咲夜「な、なにをぉ~~~ッ!もう容赦しないッ!マン・イン・ザ・ミラーッ!」

ドゴドゴドゴドゴッ!

海未「……はぁ……はぁ……いくらやっても、変わりませんよ……」

咲夜「そうか……だが、スキは……できているようだなッ!」



海未(……!……背後を取られたッ!?)

グサッ!

海未「……ぁ………」バタリ

ことり「海未ちゃん!」

咲夜「なぁに、心配するな。急所は外してある。即死はしない」

咲夜「しかし、まさか自分の手を汚すことになるとは……だが……あと二人だ…ヤツからは全員がスタンドを発現した状態で殺せと言われている……」

咲夜「星空凛は発現しているようだが……園田海未は後で発現させてからトドメをさすとして……小泉花陽はまだのようだな……」

咲夜「まずは星空凛を始末するッ!」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー外の世界・部室ー

凛「!?……り、凛の右腕が…鏡の中に……ひ、ひっぱられるにゃ………!」ズブズブ

花陽「凛ちゃん!」

凛「かよ、ちん…凛の身体……引っ張って……!」ズブズブ

花陽「うん、いくよっ……」グイッ

花陽「う、動かないィ……ッ!重いとかじゃなくッ!凛ちゃんの身体が、まるで鏡に固定されているみたいに……ピクリともしないよぉッ!」グイッグイッ

凛「……や、ヤバいにゃッ!凛の身体が、鏡の中にズブズブはいっていってるにゃ……!」ズブズブ

花陽「り、凛ちゃッーー!」

凛「かよちィィィィーーー」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー鏡の中の世界・部室ー

凛「ィィィーーーんッ!……ハッ!ここはッ!部室ッ!あッ!皆がいるにゃ………ってにこちゃん!?そのキズ……!」

咲夜「ようこそ、私の世界へ。後は、お前と小泉花陽、南ことりだけだッ!」

凛「エアロスミスッ!……が、あれ?動かない!?」

咲夜「お前のスタンドはいろいろ危ないからな、南ことり同様、半分だけ許可したッ!動くことはできないッ!」

凛「なら……掃射にゃああああッ!」

咲夜「私が、機銃まで許可しているわけがないだろうッ!」

ドガァッ!

凛「がァッ……ガードできない!?」

咲夜「スタンドはスタンドでしか攻撃できないッ!こんなのはッ!常識も常識の常識だろうがァーーーッ!」

凛「ぎにゃあああああ!」バタリ

咲夜「これで、南ことりを除いてあと一人……まずはスタンドを発現してもらおうか」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー外の世界・部室ー

花陽「り、凛ちゃんまで……!」

その時ッ!床に散らばった鏡の破片から一人の女生徒が出てきたッ!

咲夜「あとはお前一人だ…小泉花陽……お前は、さっきから見ていれば、それを隠そうとしているようだが…バレバレだぞ……お前、『スタンドが見てない』なッ!『スタンドの素質が無い』なッ!」

花陽「……う、くぅ……確かに……確かに私にはそのスタンドってものが見えないよ……でもね……私は逃げないよ……」

花陽「私はもう逃げないッ!μ’sに入る時ッ!そう誓ったんだッ!」

花陽は絵里のペンダントを掴み、叫ぶッ!

花陽「もう迷いは無いッ!これに賭けるッ!」

グサッ!

花陽は、自らの左胸に絵里のペンダントを突き刺したッ!



グチュ……ブチッ…ドク…

ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

花陽「ぐぅっ……(これで……血が、止まれば……!)」

咲夜「ほぅ、なかなかの覚悟だ……だがな、覚悟だけでどうにかなるほど、甘くは無いぞッ!」

花陽「…ぁ…がッ……(血が…血が止まらないィ……ッ!絵里ちゃんが言ってた……このままじゃ……死んじゃう……!)」

花陽「…ぅ……くぅ…(なんだろう……身体の末端から……感覚がなくなってく……)」

咲夜「まあ、その覚悟は認めてやろう……私のマン・イン・ザ・ミラーで、楽にしてやる……」

そう言って咲夜は花陽の方へと近づいて行く



その時だったッ!
足元からの激しい衝撃が咲夜を襲うッ!

咲夜「……な、なにィッ!?向こうの奴らは、スタンドも出せないくらい痛めつけてやったというのに……!」

ドガバキドギャアーーッ!

咲夜「ぐげぇぇぇぇぇえッ!ぐべっ!」

突如として咲夜は上方へと吹っ飛ばされたッ!

ドガッ!

そして天井に頭をぶつけ、床へと墜ちた

咲夜「な、なん……だ……と……これは……!」

カツ…カツ…カツ…カツ…ピタリ

真姫「それは、貴女が私のダイバー・ダウンの存在に……気付けなかったからよ……黒羽咲夜……先輩」ドヤァ

咲夜「……な、ぜ、お前が、外に…いる……?」

絵里「それは、貴女のスタンドが今の攻撃で弱ったからよ……貴女がそんな状態で、あの鏡の世界を維持できるわけがないでしょう?」ドヤァ

咲夜「……な、ならば、……なぜ…そこでピンピ……ンして…いる…?」

穂乃果「ことりちゃんの能力を、忘れちゃったわけじゃあないよねぇ~……?」ドヤァ

咲夜「……あ、あ……」ガクブル



海未「ことり!早く花陽を……!」

ことり「うん!……かよちゃん……こんな無理して、今治してあげるからね……」ピト

花陽「……ぁ、け、ケガが……!あれ?スタンドが……見える!スタンドが見えるよ!」

凛「かよちーーーーーんッ!よ"がっ"だに"ゃ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!」モギュウッ

花陽「あ、凛ちゃん……くるじいよぉ……えへへ」

にこ「……あっち二人はほっとくとして……よくもまあ、アイドルの身体にあんなエグいことやってくれたわねェーーーッ!」ピキピキ

咲夜「……ひ、ヒィッ」ガクブル

絵里「私も、今回はかなりムカついたわ……」ピキピキ

咲夜「……ぁ、ぁあ……」ガクブル

にこえり「「いくわよォッ!」」

にこ「スパイス・ガールッ!」
絵里「スティッキィ・フィンガーズッ!」

咲夜「……あ、……ぁひぇ……にゃ……ぺゃあ……」ガクッ

にこ「……白目剥いて気絶してるわ」



絵里「そりゃあ、こんな、ゴリゴリのパワー型スタンド二体にこれからボッコボコにされるっていうのがわかってて、こんな引きこもりみたいなスタンドを発現するような人の精神力が耐えられると思う?」

にこ「……まさか。でも、なんかムシャクシャするわね」

絵里「それはわかるけど、こんな状態の人を痛めつけて、気分晴れる?」

にこ「そうなのよねー、あ~でもなんかムシャクシャするぅ~」

真姫「………イイところ全部持ってかれたわ……」シュン

希「二人とも、その辺にしとき、そんなにムシャクシャしてるんやったら、ウチのわしわしで気分スッキリ、させたるで~~(ゲス顔」

にこえり「「……ま、まさか、そんな、もうムシャクシャなんて、ぜェ~~んぜんしてないわよね~♪」」

にこ「あ!そうだ真姫ちゃん!あれ!どぉやったのよぉ~」

真姫「ヴェエ!?あ、あれは……」

凛「あ!凛もそれ知りたいにゃー!」



真姫「まあ、皆自分の能力を明かしてる訳だしね。私のスタンドは『ダイバー・ダウン』」

ギャンッ!

D・D『………』

真姫「物体に潜行したり、スタンドのパワーやスピードを物体に潜行させ、そして解き放つことができるわ」

真姫「あとは、潜行した物体の構造を組み替えることもできるわ」

真姫「さっきのは、部室の床に予めダイバー・ダウンのパワーを潜行させて罠にしていたの。そこをあの人が踏んだから、罠が作動して攻撃したってこと」ドヤァ

穂乃果「凄いよ真姫ちゃん!頭のいい真姫ちゃんにそんな能力持たせたら、向かうところ敵なしだねッ!」

真姫「べ、別に……そんなこともあるけど……」カミクルクル


ボトッ


皆「?」

海未「何の音ですか?いまのは」



ことり「これは……卵?にしてはおっきいよね」

花陽「……こ、これ、多分、私のスタンド……です」

八人「「「ええ~~~~~ッ!?」」」





絵里「あ、凛、この後残っててね♪ちょこぉ~ッとだけ、話があるのよ」ニコォ

凛「へ?」ポカーン

絵里「ポンコツな生徒会長から、ね」ニッコリ

凛「あわわわ」ガクブル

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー帰り道ー

穂乃果「あ、海未ちゃん、昔のアルバムってある?」

海未「ありますけど…いきなりどうしたんですか?」

穂乃果「いやー、なんか急に見たくなっちゃって」エヘヘ

ことり「穂乃果ちゃんの部屋にあるやつじゃダメなの?」

穂乃果「だって、そんなのいつでも見れるじゃん!海未ちゃんの昔のアルバムがみたいのー!」

海未「で、ですが……」

ことり「海未ちゃん………穂乃果ちゃん、もう見る気満々だよ?」

海未「……はぁ、分かりました。明日にでも持って来ます」

穂乃果「やったァーーーッ!海未ちゃんのアルバム♪海未ちゃんのアルバムゥ~♪」ルンルン

~~~~~~~~~~

ーその晩・園田家の蔵ー

ガサゴソ……

海未「……えっと……確かこの辺りに………ありました!」

ボトッ

海未「?なんでしょう……この古めかしい本は……『幽波紋全書』?」






星空凛:スタンド発現
スタンド名:エアロスミス

西木野真姫:発覚
スタンド名:ダイバー・ダウン

小泉花陽:スタンド発現
スタンド名:卵?

黒羽咲夜:再起不能
スタンド名:マン・イン・ザ・ミラー

第三話
『捌くのは誰だ?』
-fin-

←to be contineued


ふぅ……なんか今までで一番長くなってしまった

次回あたり物語が動きます!多分!

あとテストが始まるので更新は今回よりも遅れそうです

それでは見てくれたひとありがとうございましたッ!

最後にスタンドのステと理由だけ貼って終わります!




西木野真姫
スタンド名:ダイバー・ダウン
破壊力AスピードA射程距離E
持続力C精密動作性B成長性B
物体や人体の中に潜行し、分解したり再構築したりできる
物体にパワーを潜行させ解き放つ、トラップの様な使い方もできる
色々応用の効く便利なスタンド


星空凛
スタンド名:エアロスミス
破壊力BスピードB射程距離C
持続力C精密動作性E成長性C
戦闘機のラジコン真姫みたいなスタンド像をもつ
主な攻撃方法は、2丁の機銃と爆弾
弾切れは無い
二酸化炭素を探知するレーダーもある。レーダーの精度は極めて高い


黒羽咲夜
スタンド名:マン・イン・ザ・ミラー
破壊力CスピードC射程距離C
持続力D精密動作性C成長性E
鏡の中にもう一つの世界を作り、その中に引きずり込む能力
鏡の中の世界では引きずり込まれた者は本体が許可したもの以外は入ることができない
鏡の中の世界を作ることにスタンドパワーを使い過ぎているので、肉弾戦には向かない
この能力で持続Dは結構キツいものがある



☆選んだ理由☆

真姫
頭の中身を捌くことができる!
正直パープルヘイズとどっちにしようか迷った



特に理由が無い……!
完全にイメージだけです。
うん、えりちの時より酷いです。
凛ちゃん好きな人ごめんなさいm(_ _)m


今度の今度こそ本当の終わりです

なんか感想あったらレスして下さい!

大歓迎です!と言うかこっちからお願いします

それでは

アリーヴェデルチッ!

凄く面白かったです。

sageようか


前半部分だけ投下します



第四話

soldir game




ー夜・園田家・蔵ー

海未「これは……!この『幽波紋全書』に書かれていることは……ッ!絵里の言うスタンドについて、絵里以上に深く研究されているッ!」

海未(昼間の絵里の話を聞いてもしや?と、思いましたが、今ッ!この本を読んで確信に変わりましたッ!)

海未(昼間はタイミングが掴めず言いそびれてしまいましたが、数日前、突如として私の側に顕われ出た像(ヴィジョン)ッ!)

海未(これは絵里や穂乃果たちの言うスタンドッ!)

海未(おそらく、キッカケは一昨日のライブ後の打ち上げで穂乃果が投げたペンダントをキャッチした時……)

海未(あの時は、気のせいかと思っていましたが、昼の話からするとあの時、私は実際に手を切っていた……)

海未(そして、そのすぐ後にケガが治っだことにより『ケガをしたのは気のせい』だと思い込んでいた……)

海未(ですがこの時すでに、私はスタンドを発現していた……!)

海未(確か、皆はスタンドに名前を付けていましたね……昼に引いたタロットは『戦車(the chariot)』……意味は勝利と復讐……)



海未(私のこれからの未来を暗示しているのでしょうか……だとしたら、スタンドの名前に使いましょう)

海未(私のスタンドは銀に輝く甲冑に身を包んでいますね……安直過ぎる気がしますが、『銀の戦車(シルバー・チャリオッツ)』)

海未(これが私のスタンドの名です!しかしこのスタンド……日本の侍と言うよりは、西洋の騎士ですね)

海未(手にしている剣も日本刀ではなく、レイピアですし……もしかしたら私は、穂乃果とことりの騎士様に、なりたいのかもしれませんね……ふふっ)

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー小泉家・花陽の部屋ー
ー22:45ー

花陽(う~ん、私のスタンド……発現したはいいけど、なんで卵なの?)

花陽(そりゃあ、といて卵かけご飯にしたら美味しいけど、スタンドへのダメージはそのまま本体に行くって言ってたから食べられないし……困ったなぁ~~)

花陽携帯<tourrrrrrrrrrrrrブツッ

花陽「どうしたの?凛ちゃん、こんな時間に」

凛『うん……いや、なんか急にかよちんの声が聞きたくなっちゃって……えへへ』

花陽「凛ちゃん……不安?スタンドの能力。とか、いつ襲われるかわかんない。とか突然言われて」

凛『……ちょっと、不安、かにゃ。やっぱり。でも、凛にはかよちんがいるから、大丈夫にゃ!』

凛『それより、部室でのかよちん、かっこよかったにゃあ~』

花陽「うぇえ!?もしかして、みてたのぉ!?」

凛『うん!かよちんの覚悟に皆惚れ惚れしてたにゃ!』

花陽「な、なんか急に恥ずかしくなってきちゃったよぉ~~」

凛『照れるかよちんもかわいいにゃ~~』

~~~~~~~~
ー23:30ー

凛『もうこんな時間だし、切るね。かよちん、おやすみ』

花陽「うん、凛ちゃんが電話してくれたおかげで安心できたよ。おやすみ」

ぶつっ

花陽「久しぶりに長電話しちゃったなあ~。凛ちゃん電話料金大丈夫かな?今度は私からかけよう」

花陽「……おやすみなさい、私のスタンドさん♪」


~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー翌日ー

ー昼休み・二年教室ー

穂乃果「海未ちゃ~ん。アルバム見せてよ~」

海未「まだです!見るなら部室でみましょう」

穂乃果「えぇ~~」

ことり「我慢しよ?穂乃果ちゃん。海未ちゃんきっと恥ずかしいんだよ」

穂乃果「むぅ~~」

海未「はぁ、穂乃果が持っていていいですから。それと、今日は弓道部の方に顔を出してから行くので、先に部室へ行っていてください」

ことほの「「はーい」」

穂乃果「じゃあさ、先に見てていい?」

海未「まあ、それくらいなら……ですが、あまり昔の恥ずかしい話などはしないでくださいね」

穂乃果「うん、わかった!なるべく気をつけるよ!」

海未「……なんだか途轍もなく心配です」

ことり「……あはは」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー放課後・二年教室ー

穂乃果「よーし!早く部室行ってアルバム見るぞー!海未ちゃんまた後でね」

ことり「まってよ穂乃果ちゃ~ん」

海未「はぁ、せわしないですね。では、行くとしますか」

~~~~~~~~~~

ー弓道場ー

海未(…しかし、昨晩やってみましたが、私のスタンド……剣を持っていることと、甲冑に身を包んでいること以外、特筆すべきことがありませんね……)

海未(皆のように特殊能力があるのかと期待したのですが……。しかし、武器が剣なだけあって、扱いには随分と慣れましたね)

海未「ふぅ、これくらいにしておきましょう。すみません!アイドル研究部の方に行くので、今日はこれであがらせてもらいます!」

弓道部員たち「了解~がんばってね~~」

海未「はい、それでは」



ー弓道部更衣室ー

海未(ふぅ、いつもより長くやってしまいましたね。早くしないと皆に心配されてしまうかもしれません)

コンコン

海未「?」

??「キミは……μ’sの……園田海未さんだね」

海未が振り向くとそこには、壁にもたれかかり、肩から竹刀を下げた女生徒がいたッ!

海未「はい、そうですが……確か貴方は剣道部主将、三年生の門田剣先輩ですね。どういった用件でしょうか?」

剣「いや、そんなに手間はかけさせないよ。確かキミは、スクールアイドルと弓道部を兼部し、更に小さい頃から家では剣道に居合い、日舞、そして武道全般を習い、しかもその全てに於いて好成績を残している。合っているかい?」

海未「……はい、ですが、それと用件がどう関係しているのでしょうか?」

剣「私の実家は神社でね……妖刀が祀られているんだよ……どんなものか気になるかい?」

海未「いえ、今私は急いでいるので、できるだけ手短かに願いたいのですが……」

剣「先輩が気になるか?って聞いているんだッ!つべこべ言わず気になりますと言えッ!」

海未「……すみません、では、その妖刀とは、どの様な物なのですか?」



剣「そうだよ、最初から素直にそう聞いていればいいんだ。で、だ。その妖刀はだな、『抜いた者の精神を支配してしまう』のだよ」

海未「……抜いた者の精神を……支配ですか……確かに恐ろしいですが、支配された者は一体、なにをさせられるのですか?」

剣「うん、キミは聞いて欲しい事をキチンと自分から聞いてくれるね。エラいよ、スゴくエラい」

剣「抜いた者はだね、その精神を乗っ取られ、手当たり次第に人を殺してしまうんだよ」

海未「……っ」

剣「まあ、そんなに強張らないでくれ、ここからが重要なんだが、ある一族の第一子だけが、その精神支配を破り、自らの意思で以ってその妖刀を扱うことができるんだ」

剣「その一族こそが、この私の実家、『門田家』なのさッ!そしてこの私こそがッ!その門田家の第一子ッ!」

海未「はっ!昔、お父様から聞いた覚えがあります……かつて、園田と肩を並べた家があったと……!」

剣「そう、今ではすっかり武家としては没落し、神社を経営しているが、その武家こそが『門田家』ッ!」

剣「我が門田家では子が15の誕生日を迎えると、当主からその妖刀が受け継がれる……つまり、現在の妖刀の所有者は私なのだ」



剣「我が妖刀は、エジプトの神の名を借り『アヌビス神』と呼ばれている」

海未「アヌビス……ミイラを作る神……常人では死者を出してしまうことから死者→ミイラとなり、アヌビスと呼ばれるようになったのでしょうか……」

剣「その通り、理解が早くて助かるよ。そして、この妖刀『アヌビス神』はッ!キミ達が言うスタンドなのだッ!」ジャキンッ

海未がそれまで竹刀だと思っていた物はッ!

門田剣ッ!彼女が先程から語っていた妖刀そのものだったのだッ!

海未「……成る程、そういう事ですか……」

剣「竹刀をやる。聞いた話では、μ’sではキミだけがまだスタンドを発現していないぞうじゃあないか」ホイッ

パシッ

海未「有難く受け取っておきましょう。ですが、私は既に、スタンドを発現しています。シルバー・チャリオッツッ!」

ギャンッ!

剣「ほう、騎士のスタンドか……フフ、我が相手に不足なしッ!参るッ!」

海未「園田海未、行きますッ!」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー部室ー

穂乃果「ーーーでねでね、これがその時の海未ちゃんでー、こう、もじもじしてるところとかちょ~可愛かったんだよ!」

ことり「うん!ほんとに、おやつにしたくなっちゃうよね!」

六人「「「うん、そうだね、海未ちゃんスゴく可愛いよ(……かれこれもう一時間半は二人の海未ちゃんトークに付き合わされてる。あ、この写真の解説5回目だ……海未ちゃん早く来ないかな…)」」」

にこ「あ"ぁ"~もうわかったから!いつまで海未トークしてんのよ!日が暮れちゃうじゃない!練習しなくていいの!?」

凛「遂ににこちゃんがキレたにゃ」

花陽「あ~今日もおにぎりが美味しい!」

真姫「花陽、なに穂乃果みたいなコトやってんのよ」

絵里「アリッ!ヴェデルチッ!……違うわね……アゥリィイヴェッデッルチッ……違うわ…何かが違う……イタリア語って難しいわね……」

希「……えりちはえりちでなにやっとんねん」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー弓道部更衣室ー

剣「そらそらそらそらそらそらァッ!そんな物かッ!園田の時期当主ッ!」

海未「……くぅっ……(私のスタンドは下手をすれば簡単に相手を殺してしまう……その上相手はなかなかのやり手ッ…このままでは押し切られるッ!)」

剣「……やはり、そのスタンド…スピードはいい物を持っている…だが、今のキミはそれを生かし切れていないッ!」

海未(賭けに出ますッ!この手は一度しか使えません……これで決めますッ!)

海未「チャリオッツッ!前へッ!」

銀戦車『パミーーーーーッ!』

剣「フンッ!そのスタンドは突きに特化しているッ!やはりそうきたかッ!読めているぞ園田ァッ!」

キィンッ!

海未(弾かれたッ!)

剣「容易いぞッ!その程度の突きを弾くコトなどッ!」

海未「おおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」

ドスッ!

剣「ぐぅっ!?な、んだと!?」バタリ



海未「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……やはり、まだレイピアは慣れませんね貴女から戴いた竹刀が無ければ恐らく、伏していたのは私の方だったでしょう」

剣「……キミは…今、何をしたんだ……死角からの攻撃……だと!?」

海未「簡単な事ですよ……貴女はスタンド使いです……つまり貴女には、私のスタンドヴィジョンが見えています」

海未「スタンドヴィジョンが見える。と言うことはそのスタンドの背後は死角になる訳です。ここまではわかりますよね」

海未「そしてここからがミソです。貴女が渡したこの竹刀……これはスタンドではありません。れっきとした物体です」

海未「そして、スタンドはスタンドでしか攻撃できません。貴女のスタンドは物体と一体化しているのでスタンドでなくとも触れることは可能ですが、この竹刀はただの竹刀です。スタンドではありません」

海未「よってこの竹刀はスタンドをすり抜けて貴女の元へと届くのです」

海未「私は敢えてチャリオッツに突進をさせたのですよ……貴女の死角を増やし、その死角から竹刀を叩き込むために」

剣「……フフッ……流石は園田家時期当主だね……これくらいはやってくれないとこっちとしても面白味が無いよ……」

海未「な、何がおかしいんですか?貴女は今、私に敗れたのですよ!?」



剣「……ククク……私がキミに敗れただってぇ?笑わせてくれるね……キミは……私のアヌビス神の能力が精神支配だけだなんて思って居たのかい?……私のアヌビス神の精神支配なんてのは所詮、おまけに過ぎないんだよ……」

剣「ここからは私のターンだッ!アヌビス神の真の能力を見せてやるッ!」スクッ

そう言うと剣は立ち上がり、中段に構えをとった……

海未「まだ、闘う意思はあるようですね。ここで引いては武士の名折れです。受けましょう」

剣「どぉおおおおおおおおおおおおッ!」

海未「おおおおおおおおおおおおッ!」

スパァンッ!

海未「!?」

チャリオッツの剣とアヌビス神が交わった時、海未はこのまま弾き攻めに転じられると踏んでいた

だがしかしッ!チャリオッツの剣は、アヌビス神を弾くどころか、アヌビス神に完全に断ち斬られてしまったのだッ!

海未(な、なにが……!一旦距離をとらなければ……!)

剣「…フフフ……キミは今、動揺しているな?なぜ、キミの剣がこれ程までにいともたやすく切断されてしまったのか……教えてあげよう。知ったところで、対処のしようがないのだからね」



剣「私のスタンド、アヌビス神の真の能力とはッ!相手のパワーやスピードを覚え、学習し、それを上回るパワーやスピードを身につけることッ!」

剣「そしてもう一つッ!どんな物でも切り刻むことができるッ!更に更に更にッ!斬りたく無い物はすり抜けられることだッ!」

剣「さっき突きを貰った時は焦ったけどね……最初からキミは、私の敵ではなかったんだよッ!」

海未「…たとえ、そうであったとしても……こんなところで負ける訳にはいかないのですッ!チャリオッツッ!行きますよッ!」

海未(十分接近したら、最後の切り札ですが……彼女目掛けて剣先を飛ばすッ!これは予想などできないはずッ!)

海未「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」

剣「いい気迫だッ!来いッ!斬り伏せてやるッ!」

海未(今ッ!)

ビシュッ!

剣「ぎがッ!」

チャリオッツは切断され、短くなった剣を、剣目掛けて射出したッ!

そして、その射出された剣先はッ!

剣の左眼を完全に射抜いたのだッ!

海未(入ったッ!このままトドメをさしますッ!)




海未「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」

剣「おおおおおおおおおおおッ!」

ズバシャアッ!

海未「うぐっ……!(左腕を斬り落とされたッ!)」

海未は左腕を切り落とされ、一瞬、ほんの一瞬だけ剣から意識がそれてしまったッ!

そして剣はッ!その隙を見逃さなかったッ!

剣「隙有りッ!どぉせぇえええええッ!」

アヌビス神はッ!そのどんな物でも斬り裂ける能力を以って、チャリオッツの堅牢な甲冑をまるで野菜を斬るかのように斬り裂いたッ!

その下にある、チャリオッツの肉の部分もろとも……

海未「…が……ハァッ……(脇腹が斬り裂かれ……!)…っ……ぉおおおおおおおおッ!」

海未は手にしている竹刀を右腕のみで振り下ろしたッ!

剣「せぇぃやああああああああああああッ!」

ス……パァーーンッ!

海未「…………ぁ……」

アヌビス神により、海未の使う竹刀は、根元から切断されたッ!



剣「ぅおおおおおおおッ!終わりだァァァァァッ!」

ザシュウッ!

グッパォン!

海未「…………あ、がァ………ハ……ぁ……」

次に剣の放った袈裟斬りは、海未の左肩から入り、右の脇腹を抜ける軌道で、海未の肉体を斬り伏せた

海未「…………ぁ……ぅ…ぁ……がはっ……」ドサッ

アヌビス神はその斬れ味には左右されない

故に、その刀の軌道がそのまま、相手のキズとなるのだ

その結果、海未の肩から胸、腹を通り脇腹へと抜けた刀の軌道そのままにパックリと裂けてしまっている

そしてその痛みは、常日頃の鍛錬により痛みには慣れている海未でさえ、声も出ない程であった



剣「これでいいんだよな、ホワイトスネイク……そこに居るんだろう?」

カツ…カツ…カツ…カツ…

剣が声を掛けた方向から、頭に黒い冠とマスクを融合させたような被り物を着けている全身真っ白の大男が歩いて来た

白蛇『ヨクヤッタ……コレデ、先ズ一人……』

ホワイトスネイクは、その右手を今はもう痛みで気を失っている海未の頭に、突っ込んだ

ずぼっ…ずちゅるずちゅるずちゅる……ずるるるる

そして海未の頭から、二枚のDISCを取り出した

白蛇『フム……スデニ……デキテイタナ……園田海未……コノ記憶サエアレバ……コチラノ、スタンドノDISCナド要ランナ……』

白蛇『……門田ノ娘……コノスタンド……貴様ニクレテヤル……勝利報酬ダ……』



剣「そうかい。それで?いつ、門田家を武道の家元にしてくれるんだい?」

白蛇『残リノ八人モ…始末シロ…全テハソレカラダ……』

剣「そう言われるとは思っていたけどね。ところで、このDISCはどうやって使うんだい?」

白蛇『頭ニ挿シ込メ…貴様ナラバ、ソノスタンドモ、使エルダロウ……良イ知ラセヲ……待ッテイルゾ』

剣「頭に挿し込む……ねぇ、どれ、やってみますか……」

ずちゅるずちゅるずちゅる

剣「なんだか異物が、入って行く感じは気持ち悪いな……どれ、一つスタンドを出してみますか」

ギャンッ!

剣「へぇ~、これがスタンドを出す時の感覚か……」

剣「このチャリオッツにアヌビスを持たせて二刀流にしよう。これが私の新たな戦闘スタイルだッ!」

剣「……チャリオッツにアヌビス神を持たせたままスタンドをしまえば、アヌビス神もしまえるみたいだな……」

剣「片眼を失ったのは大きいが、スタンドのヴィジョンと手ぶらでもアヌビスを持ち運びできるようになったとは、結構な報酬だな」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー部室ー

穂乃果「海未ちゃん……いつもならとっくに来てる時間なのに……どうしちゃったんだろう……」

絵里「そうよね、海未の事だし、遅れるなら連絡くらい入れると思うんだけど」

凛「海未ちゃん疲れて寝ちゃってるんじゃないかにゃー」

真姫「凛じゃ無いんだから、そんな事あるわけないでしょ?」

花陽「流石の凛ちゃんでも……」

希「でも、なんか心配やね」

ことり「私、心配だし、呼びにいってくるね」

穂乃果「あ、じゃあ穂乃果も!」

ことり「穂乃果ちゃんはここでまってて、私が入れ違いになっちゃった時、説明してほしいから」

穂乃果「そういうことなら、ことりちゃん!いってらっしゃい!」

ことり「うん、いってきまぁ~す」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー弓道場ー

ことり「海未ちゃーん?」

弓道部員「あれ?南さん?どうしたの?」

ことり「あ、うん。海未ちゃんがいつもより遅いからみに来たんだけど」

弓道部員「園田さんなら15分くらい前にあがるって言って更衣室の方に行ったけど……確かに遅いね、いつもなら5分くらいで出てくるのに、まだ見てないや」

ことり「ありがとう、それじゃあ、更衣室に行ってみるね」

ー弓道部更衣室ー

ことり「…………え?……海未……ちゃん?……これっ……て……ぅ、嘘……海未ちゃん!?海未ちゃん!」

海未「」




更衣室でことりが目にしたものとはッ!

左肘から先が切断され、血溜まりの中に倒れ伏している海未だったッ!

ことり「海未ちゃん、今、治すから」

ことりはクレイジー・ダイヤモンドで、海未の怪我を治す

そこにあった血溜まりは海未の身体の中へと戻っていき

切断された海未の左肘から先も元通りにくっつき、傷痕も残らないくらいに治った

海未「」

だが、海未の意識が戻るコトは無い

ことり「うそ、ウソだ……こんなのウソだよ!そうだ、脈ッ!脈をみれば海未ちゃんが生きてるって証明できるッ!」

ことりは海未の首の辺りに手を当て、脈を測る

ことり(お願い…!お願いだよ…!海未ちゃん、ことりのお願いだよ!?早く目を覚ましてよ……!お願いだから……早く……早く、目を……覚まして……!)



これにて前半部分終了です!

続きはまた書き溜めができてから投下しますッ!

そして>>166さんレスありがとうございます

乙面白い

海未ちゃん死んじゃったの...?

>>192
ディスクをいれないと



やっとできた。でも、今回は戦闘無いです



………ドクン……………ドクン……………ドクン……………ドクン……………

ことり「!」

ことりの指は、微かに、ほんのちょっぴりだけで、気を抜いたら感じられない程弱かったが、確かに!確かに海未の生命の鼓動を感じたッ!

血液の脈打つ生命の廻りを感じたのだッ!

ことり「……よかった…ウグッ……ヒグッ…本当に……本当によかった………!」ポロポロ

弓道部員「園田さんいたぁ~?ってあれ?園田さん……寝てるの?南さァ~ん?ぉ~ぃ、南さァ~ん」

ことり「?……弓道部員……さん?」ポロポロ

弓道部員「のわァ!?ちょ、南さん、なんで泣いてるの?

ことり「……海未、ちゃんが……起きないの……ヒグッ……」

弓道部員「……え、園田さんって……無理に起こさない方がいいんじゃないかな?危ないし」

ことり「……ぅえっぐ……」ポロポロ

弓道部員「ちょ、本当にどうしたの?」

ゴシゴシ

ことり「ごめんね、海未ちゃん寝ちゃってるみたいだから、保健室までおぶって行くの手伝ってもらえる?」

弓道部員「ん…ああ、いいよ」

ことり「……ところでさ、海未ちゃんが更衣室に行ってから、他に更衣室に行った人っている?」



弓道部員「……え~と、居たかな~……あ!一人いたよ、剣道部三年生の門田先輩、でもうちって剣道部と弓道部の更衣室は共用だから、何も変な事では無いよ」

ことり「ありがとう、三年生の門田先輩だね」

ことり(門田先輩……あの状況からすると犯人はこの人……!私が更衣室に来た時の荒れ具合からして争いがあったのは確実ッ!)

ことり(もしかしたら海未ちゃんは既にスタンドを発現してたのかもしれない……これについては海未ちゃんが起きてから聞こう)

弓道部員「……ーん……み…みさーん……南さーんッ!」

ことり「……はっ!え、あ、な、何!?」

弓道部員「もう、ボーッとしてないで、早く園田さん運ぶよー」

弓道部員「全く、園田さんただでさえ色々やってて大変なんだから少しくらい言ってくれてもいいのに」ブツブツ

ことり「……弓道部員さん……!」ジィ~ン

弓道部員「ん?どうかした?」

ことり「いや、海未ちゃんは、いい友達を持ってるな~ッて、思って」

弓道部員「それってμ'sの事?いやー、最初はあの園田さんがスクールアイドルやるなんてビックリしちゃったけど……」



ことり「……ううん、違うよ、貴女の事だよ、弓道部員さん。私達以外にも、海未ちゃんの事をこんなに心配してくれる人がいるんだな~ッて、思ったの」

弓道部員「そりゃあね、同じ部活の仲間だし、園田さんスゴく真面目だし、色んな人が認めてると思うよ」

ことり「うんっ!じゃあ、海未ちゃんを起こさないよォ~に、運ぼっか♪」

弓道部員「そだね、起きたら怖いし」

ことり「あ、海未ちゃんのアレ知ってるんだ」

弓道部員「うん、一年の時の弓道部の合宿でね、園田さん先に寝ちゃって、ガールズトークでもと思って起こしたら……」ガクブル

ことり「…………あっ(察し)」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー保健室ー

ことり「ゆっくり~、ゆっくり~、そぉ~っと、そぉ~っと……よしッ!お疲れ様!弓道部員さん手伝ってくれてありがとう!」

弓道部員「じゃあ私は練習戻るから、じゃね」

ことり「ばいばぁ~い。ふぅ、まず、穂乃果ちゃんに連絡しよう」

ことり携帯『着信:一件』

ことり「あれ?穂乃果ちゃんから着信来てる。結構時間かかっちゃったからかな?取り敢えず、かけよう」

ことり携帯<tourrブツッ

ことり携帯『ことりちゃん!?今どこ!?』

ことり「早ァッ!…じゃなかった、穂乃果ちゃん、今みんなと一緒?」

ことり携帯『?一緒だけど……それより、海未ちゃんいた!?』

ことり「……うん、いたよ……それなんだけど、皆で保健室まで来て」

ことり携帯『うん、分かったよ!じゃあ切るね』

ぶつっ!

ことり(真姫ちゃんにお願いして、できることなら海未ちゃんを入院させたいな…)



~10分後~

ドア「ガチャリ」

穂乃果「ことりちゃん!海未ちゃんは!?」

ことり「今は寝てるよ」

穂乃果「無事なんだね!?……よかったァ~~~」

絵里「ことり、説明、してもらえる?」

ことり「うん……その前に、真姫ちゃん、今の海未ちゃんを、真姫ちゃんの家の病院で入院させる事ってできる?」

真姫「今どういう状況で、今海未がどういう状態なのか、それ次第よ」

ことり「……海未ちゃんは、スタンド使いに襲われたんだよ……それで、死にかけてたところをことりが治して、一命を取り留めたの……」

花陽「死にかけ……!?」

希「なんや、ただ事や無さそうやね」

ことり「うん……まだ意識は戻らないけど、さっき脈を計ったとき、ちゃんと脈はあったから、生きてるよ」

凛「よかったにゃ~~、寝てるだけなんだね、心配かけないでほしいにゃあ~」

にこ「安心してる場合じゃあ無いわよ、凛。海未をそこまでやったって事は、相当はやり手って事よ」

にこ「海未は武道やってるんだから、動体視力はμ'sで一番、並のスピードのスタンドの攻撃なら、全部躱して、隙あらば逃げるなり反撃するなりできるはずよ」

にこ「まあ、凛のエアロスミスみたいな範囲攻撃ができるスタンドが相手じゃあ、分が悪いだろうけど」



絵里「確かに、海未ならそれくらいできそうね。実際、この間の黒羽さんのスタンドの攻撃は殆ど当たっていなかったしね」

希「ことりちゃん、海未ちゃん見つけた時、どんな様子だったん?」

ことり「………えっとね……海未ちゃんは、自分の血でできた血溜まりに倒れてて、左腕は肘から先がなくなってたの……」

真姫「…ひどい……!」

ことり「…それで、近くには海未ちゃんの切断された左腕と、真っ二つに斬られた竹刀があったの」

ことり「あと、体の方は、脇に一筋の斬りキズ。そして、これが決め手になったんだと思うんだけど、左肩から右脇腹にかけて斬り裂かれてたの」

真姫「……ことり、海未のキズはもう全部治したのよね」

ことり「うん」

真姫「そう……一応、ダメ元でパパにかけあってみるわ」

真姫携帯<tourrrrrrn、tourrrrrrn、tourrrrrrn、tourrrrrブツッ

真姫「あ、パパ?実は、友達が練習中に倒れて今意識が無いんだけど、診てもらえないかしら」

真姫携帯『……そうだな…確認してくる、ちょっとまってろ……………………………』

真姫携帯『………………………ちょうど手が空いてるようだ、救急車を出す。場所は学校でいいな?』

真姫「ええ、学校よ。ありがとう」

ぶつっ!

真姫「救急車を出してくれるそうよ」

ほのりん「「……こ……これが院長パワー……!流石真姫ちゃん!私(凛)達にできないことを平然とやってのける……!そこにシビれる!憧れるゥッ!」」



~~~しばらくして

ー昇降口前ー

ピィーープォーピィーープォー……

真姫「あ!来たわよ」

穂乃果「…早く早く!」

救急車『キキィッ!』

隊長「園田氏は保健室ですねわかります。行くぞ!」

隊員「おー!」

隊長「案内をお願いします」

ことり「みなさん、こっちです!」

穂乃果「ほら真姫ちゃん行くよ!」

真姫「ま、待ちなさいよー!」


ー保健室前ー

穂乃果「ここです!ここが保健室です!」

隊長「ここだな…」

隊長「突入!」

ドア『ガチャリ』

凛「あ!こっちだにゃ!」



~~~救急車に海未を乗せた後

隊長「では、西木野総合病院の方へと搬送します」

穂乃果「それじゃ行ってきます」

ことり「皆、また後でね」

絵里「私達はタクシーでも捕まえて行くわよ!」

にこ「タクシーならすでに二台!呼んでいるわッ!」

タクシーA『キキィッ!』

タクシーB『キキィッ!』

希「三人ずつやね」

真姫「凛!花陽!さっさと乗るわよ!」

花陽「えっと、西木野総合病院までお願いします」

運転手B「あいよ」

にこ「こっちも西木野総合病院までです!」

運転手A「はーい、西木野総合病院までね」

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー西木野総合病院ー

穂乃果「どうでしたか!?」

医者「園田さんの容態ですが、おそらく疲労でしょう。目が覚め次第、退院して大丈夫です(本来なら連れ帰ってもらうんだが、院長に言われちゃあ仕方ないか)」

ことり「ほんとですか!?」

医者「本当です」

ことほの「「よ、よかったァ~~~」」

~~~しばらくして

穂乃果「皆!海未ちゃん大丈夫だって!」

ことり「お医者さんが言うには、ただの疲労だって……多分、相当激しい戦いだったんだと思う」

真姫「それで?どれくらいで退院できるって?」

穂乃果「起きたらすぐだって!」

絵里「何はともあれ、何事も無くて何よりよ」

希「せやね」

にこ「じゃあ今日はもう解散しましょうか、残って海未を見ててもいいし。あ、それと一つ、これからは一人で帰ることの無いようにね」

にこ「にこと絵里ことり、あと真姫ちゃんはまだいいもしても、他のメンバーは発現してまだ一週間も経ってないんだから」

絵里「それもそうね。じゃあにこ、貴女は一年生三人を家まで送ってあげて」

真姫「あ、私はこのまま家まで送って貰うから大丈夫よ」

にこ「そう、分かったわ、じゃあ二人とも、帰るわよ」

りんぱな「「は~い」」

絵里「穂乃果とことりはどうするの?一緒に帰る?」

穂乃果「穂乃果は海未ちゃんのお母さん達が来てから帰るよ」

ことり「私もそうしようかな、事情とか話しておきたいし」

絵里「そう?じゃあ希、帰りましょう。二人なら大丈夫でしょう?」

希「せやね、ことりちゃんが居れば、何かあった時にも対応できるやろうし」





ーーーその日、穂乃果とことりは時間ギリギリまで海未の側で起きるのを待っていた……



ーーーだが、海未が目を覚ますことは無かった……



ーーーそれから、μ'sのメンバーは練習後すぐに病院へと足を運び、海未のお見舞いに行った……



ーーーしかし、海未が入院して二日経ち、三日経ってもまだ、一向に海未が起きる気配は無い……




~~海未が入院して三日、メンバーは、にこから真姫の家に集合するよう言われていた





ー西木野邸ー

穂乃果「にこちゃん、話ってなに?」

真姫「そうよ!って言うかなんで集合場所が私の家なのよ!」

絵里「確かに、集まるなら部室でもいい気がするわね」

にこ「そうね、じゃあまず、なぜ集合場所が真姫ちゃんの家か、って事だけど。それは簡単な話よ、部室だと敵に聞かれる可能性があるからよ」

にこ「今までに襲われた場所は、穂乃果が学校前、絵里達が生徒会室、この間の部室、そして海未の弓道部更衣室……全部学校と関係してるわ」

にこ「つまり、敵は少なくとも学校関係者。それにホワイトスネイクはスタンドよ、部室の外で聞き耳を立てられてても、スタンド使いでなければ視認できないわ」

凛「い、意外だにゃッ!あのにこちゃんがこれ程までに考えていたとは……ッ!」

花陽「凛ちゃんなんかキャラが変だよ!?」

にこ「凛の聞き捨てならない言葉は置いといて、これで場所については納得したかしら?」

真姫「まあ、だけど、それくらい先に言ってくれててもいいじゃない!アポくらい取りなさいよ!」

にこ「……ごめん、忘れてたわ」

絵里「それじゃ社会人になってから通用しないわよ」

希「まあまあ、にこっちがここまで考えてたって事だけでもスゴい成長やし、言わんといてあげよ?」

にこ「思いっきりいってるわよ!」



にこ「で、本題なんだけど、ホワイトスネイクについてよ」

ことり「何かわかったの!?」

にこ「分かった……と言うよりは、知ってた事……かしらね」

穂乃果「知ってた事?」

にこ「そうよ。ホワイトスネイクの能力は……記憶とスタンドを他者からDISCにして抜き取る事よ」

花陽「記憶とスタンドを抜き取る?」

にこ「そう、そのままの意味よ。スタンドのDISCを抜き取られればスタンドが使えなくなって、記憶のDISCを抜き取られれば活動ができなくなるわ」

にこ「そして、記憶のDISCを抜き取られたまま暫くすると……やがて肉体は腐り、死ぬわ」

凛「……ぇ……」

にこ「そして、今の海未の状態……恐らく記憶を抜きとられてる……このままだとじきに死んでしまう……」

穂乃果「……嘘……だよね……海未ちゃんが……死ぬ……?」

にこ「死ぬっていっても…すぐじゃあないの……それに、まだ希望はある……」

にこ「ホワイトスネイクから海未の記憶のDISCを取り返して、海未に戻してやれば、恐らく海未はまた意識を取り戻すハズよ」

絵里「…ねぇ、にこ?……ちょっと話がブッ飛び過ぎてて理解が追いつかないんだけど、貴女はどうしてそんなコトを知っているの?」

にこ「……話せば長くなるわ……それでもいい?」

七人「」……コクリ



にこ「あれは…………そうね、にこが中学三年生の時……にこには二人の妹が居るんだけど、その時、妹達は保育園に入るのと、にこが高校に入るのが被ってね」

にこ「母子家庭であるにこの家にはとても払い切れるような額じゃあ無かったのよ……」

にこ「……どうしようか?って時に、あるスタンド使いから連絡があったみたいでね」

にこ「実はにこのママはスタンド使いで、それが遺伝してにこはスタンドを生まれつき使えるんだけど」

にこ「……スタンドを売ったら、一億くれる……っていうものよ、どう考えても奇妙なこの取引……毎日の仕事疲れで精神的にも、肉体的にも参ってたんでしょうね」

にこ「……ママはこれを、受けたのよ。それで、その取引現場を、偶然、にこは目撃しちゃっんだけど……その時、取引に現れたのが、ホワイトスネイクよ」

にこ「なぜ、名前を知ってるか?って言うと、そいつが自分から名乗ったのよ、そして、ママが口座に一億入ってるのを確認したあと、にこに通帳とカード、それと暗証番号を教えてくれたのよ……名義もにこのものになってたわ……」

にこ「その時は何でか分からなかったんだけど、今にして思えば、ママは薄っすらとわかってたんでしょうね」

にこ「……ママは、スタンドと記憶…両方を抜き取られたのよ……騙されてね……まあ、お金は振り込まれてて、今もそのお金で繋いでいるんだけど」

希「……それで、にこっちのママさんは……」

にこ「……一年ともたなかったわ……にこはホワイトスネイクの尻尾を、全く掴めなかった……」

希「……それでこの間ホワイトスネイクの名前が出た時、様子がおかしかったんやね……」

にこ「……もう、あんなのはウンザリなの……幸いにも、ホワイトスネイクは音ノ木にいる……」

真姫「ちょっと待って、なんでホワイトスネイクが音ノ木に居るってわかるのよ」



にこ「これよ」

にこは懐から、一枚のDISCを取り出した

そのDISCには、ついこの間、全員が対峙した、黒羽咲夜の顔が描かれていた……ッ!

ことり「こっ……これは……!」

にこ「これは、黒羽咲夜の記憶の一部分のDISCよ……昨日にこのアイドルグッズを整理している時、部室に落ちていたのを見つけて回収したわ」

にこ「……刺客から、スタンドのDISCが出てきた……これはつまり、ホワイトスネイクの差し金って事よ」

にこ「そして、恐らくだけど、本体の大体の目星は付いてるわ……!」

にこ「……それは……音ノ木坂学院理事長……!ことり、あんたの母親よ」

ことり「お、お母さんが……!?」

にこ「最有力候補……ってだけ。だけどね」

花陽「……なんで、そう思うの?」

にこ「その証拠っていうのはね、昨日、部室のグッズを整理してたら棚の裏側に落ちていたこのDISCよッ!」

にこ「このDISCを観ればわかるわ。これから全員に観てもらうけど、まずは絵里、このDISCを頭に挿しこんでみて」

絵里「……な、なんか怖いんだけど」

にこ「大丈夫よ、別に取り憑かれるわけじゃないわ」

絵里「……ぅ…わかったわよ……」



ずぶり

絵里「…………!?……こ、これはッ!……理事長……!と、…スタンドッ!……こいつがッ!……こいつがホワイトスネイクなのね……ッ!」

絵里がDISCを頭に挿し込むと、絵里の頭の中に、映像が流れ出したッ!

そして、DISCに記憶されている映像が終わると絵里の頭の中から、DISCが飛び出してきたッ!

ズガッ

勢い良く射出されたDISCは壁に刺さった!

絵里「ぅぐっ!…………今のは……」

にこ「これがホワイトスネイクの能力の一部よ、取り出した記憶のDISCは頭に挿し込む事でその記憶の中身を覗き込む事ができるわ」

にこ「そしてホワイトスネイクのスタンドヴィジョン……私は三年前……この眼で確かに視たわ……ママの頭から二枚のDISCを取り出すところを……そのナリを……ッ!」

にこ「忘れることなんてない……ッ!一億と引き換えにママを殺し、ママの記憶とスタンドを手に入れたにこのママの仇……ッ!」ギリッ

花陽「……にこちゃん………」



~~そして、全員がDISCを観おわり

にこ「……それで、なんだけど。作戦が、有るのよ……海未のDISCを取り戻す……ね」

ことほの「「本当!!?」」ズイッ

にこ「ちょ!近い近い近い!まずは離れなさいッ!」

ことほの「「……ぅん」」

にこ「で、その作戦なんだけど。二方面に展開するわ」

にこ「一つは、ホワイトスネイクを追い、できれば捕獲する班。もう一つは、理事長室にカチコミをかける班よ」

りんぱな「「カチコミィ!?」」

絵里「二手に分かれることはわかったけど、なんで理事長室なの?」

にこ「そんなの決まってるじゃない。もし理事長がホワイトスネイクの本体だったら、DISCは理事長本人が持ってるか、金庫にでも入れてると考えるのが妥当じゃない?」

絵里「そうね」

真姫「で?それはどうやってわけるのよ」

にこ「それはもう決めてあるわ。ホワイトスネイクを追うのは絵里、希、凛、花陽、真姫ちゃんの五人よ」

にこ「そして理事長室に行くのがにこ、穂乃果、ことりの三人。なんで追う班の方が五人で人数比が平等じゃないのか?だけど」

にこ「理事長がホワイトスネイクの本体なら、ホワイトスネイクを使っている間、理事長は裸同然よ。そんな理事長相手に人数を割くよりも、スタンドであるホワイトスネイクの方に人数を割いた方がいいでしょう?」



希「作戦についてはわかったんやけど、いつ、それを決行するん?」

凛「やるんなら早い方がいいにゃ!」

にこ「そうね、でもいきなり明日ってワケにもいかないし……それぞれでの細かな作戦会議も含めて、明後日でどう?」

絵里「そうね、でも、理事長に勘付かれないようにね。特に穂乃果とことり!ことりは一緒に住んでるんだから尚更よ」

穂乃果「が、頑張ります」

ことり「……うん」

希「じゃあ、作戦名でも決めよか?」

凛「う~ん、そうだにゃ~」

花陽「……名前……名前……名前……う~ん…なかなか難しいね」

希「せやね~……う~ん……捕獲……かぁ」

ことり「捕(・8・)獲!?」

真姫「捕まえちゃう?」

にこ「どこにいるの?」

絵里「無理よ無理よ」

にこまきえり「「「どこにいたって無理よ」」」

穂乃果「それだッ!」

絵里「ええ……そうね……!作戦名は……!」

にこ「オペレーション『Cutie Panther』よッ!」



~~~~~~~~~~




~~~~~~~~~~

ー???ー

??「園田さん……まさかこれ程までにスタンドについての知識を持っていたとは……!」

??「はい……やはり園田家は、侮れませんね」

??「ええ、まさか『幽波紋全書』などという、スタンドについて事細かに説明した本を所有しているなんて……」

??「μ'sのメンバーにこの事を話される前に記憶を抜き取れてよかったですよ、本当に」

??「本当よね、それは。この記憶の中の幽波紋全書に書いてある石の矢……スタンドを発現させる力があるみたいだけど」

??「この間のレベッカさんの記憶からわかる事ですが……絢瀬さんの持っているペンダント……その本に書かれている石の矢と同じ性質を持っているようですね」

??「そうね。あ、そういえば、シェルターの方は完成したかしら?」

??「はい、先日、九個目のシェルターが完成しました。あとは、彼女達を納めれば……」

??「ええ、この音ノ木坂学院は永遠を手に入れるわ……!まずは、生徒会長のペンダントを回収するわよ」

??「……まさかあのペンダントにそんな力があるとは……!あの老害が……!あんな物を絵里に渡していたなんて、ぬかったわ……」

??「寧ろ好都合じゃない。向こうから必要な物を揃えてくれたのだからね……」

??「そうですね。彼女達の覚醒は必須ですものね」

??&??「「ふふ、ふふふふふふ、あーーーッはッはッはッはッはッはッはッはッはッはッはッはッはッはッはッはッアヒイッアヒイッアヒイッヒョホホホホホホホオーーーーッホッホホッホホホホホッホホホホーーーーーッ!!!!!」」



~~~二日後~~~

~放課後・神田明神~

絵里「いよいよね……!」

にこ「ええ」

希「せやね」

穂乃果「うん」

ことり「お母さんには……バレてないよ」

花陽「緊張きてきました……!」

凛「いっくにゃーーー!」

真姫「海未がやられてから、一度も攻撃されてないのが気持ち悪いわね」

にこ「確かにそこは気持ち悪いけど、今まで受身だったにこたちが今回はこっちから攻めに出るのよ、そんな事は言ってられないわ……!」

穂乃果「うん、にこちゃんの言う通りだよ!じゃあ部長!一言お願いしますッ!」

??「ちょっと待ってッ!」

皆「「「誰ッ!?」」」



モブ子A「私はモブ子Aッ!この間高坂さんを襲ったスタンド使いよッ!」バァーン!

にこ「あなた!スタンドのことは忘れていたはずよ!?」

モブ子A「あの後、ずっと考えてたのよ……そのスタンドについて……そして、時々、私の身の周りで不可思議な事が度々起こったわ……」

モブ子A「そして、ふとした拍子に、昨日、私の前に現れたのよ、この子……私のスタンド、『法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)』がッ!」

ギャン

法皇の緑『……』

穂乃果「法皇……!」

にこ「まさか、あなた……!」

モブ子A「……安心して、私は貴女達の敵じゃあないわッ!むしろその逆ッ!私も連れて行って欲しいのッ!」

絵里「そうは言ってもねぇ、以前襲ってきた人間を、そんな簡単に信じられr……」

にこ「信じるわよ」デデン!

絵里「」

皆「「「えッ!?」」」

にこにー「このスーパーアイドルにこにーが、ファンの言うことを信じない訳がないにこ!」

にこにー「でも、ファンを危険な事に巻き込む事は出来ないにこ」

にこ「それでも来たいってんなら、その『覚悟』を証明して見せなさい」



にこ「ただし、来るとしたら『アイドルにこにー』じゃあなく、『スタンド使い矢澤にこ』として接するわ」

にこ「その場合、貴女の持つ『アイドル矢澤にこ』のイメージが崩れるわよ」

にこ「そして、『スタンド使い矢澤にこ』は、人の道から外れた事も、するでしょうね。もう今のように、『アイドルにこにー』を視れないわよ」

モブ子A「……それでも……構いません……私は……園田さんを助けたい……!」

モブ子A「……彼女は、私がスタンド使いで、高坂さんを襲ったと知っていたはず……知っていたなら、記憶を消されてると知ってても、避けるはずだよ……」

モブ子A「だけど、違ったんだよ……園田さんも、南さんも、高坂さんも……普通に友達と接するように接してくれていたんだ……!」

モブ子A「そのことを……私は気付けなかった……!昨日、法皇の存在に気が付くまで……ずっと……!」

モブ子A「私は、感謝してもしきれないんだ……だから、この感謝を、行動で示したい……!」

モブ子A「私も………私も一緒に戦いたい………ッ!」



にこ「どうするの?皆、この子を信用する?にこは信用するわ」

穂乃果「私も、信用するよ!皆は?」

ことり「穂乃果ちゃんが信用するなら、私も信用するよ」

希「ウチもええで。えりちはどうするん?」

絵里「………分かったわよ!信じればいいんでしょ!?信じれば!」

真姫「……全くゥー、仕方ないわねー」

凛「真姫ちゃん素直じゃないにゃー」

真姫「うっさいわよ!」

花陽「……まぁまぁ、二人とも落ち着いて」

モブ子A「……みなさん……!」

にこ「それで、モブ子Aさん。貴女には、にこと穂乃果、そしてことりと一緒に理事長室へと行くわよ」

モブ子A「はいッ!」

穂乃果「じゃあ気を取り直して、部長ッ!一言お願いしますッ!」

にこ「海未のDISCを取り返して、また九人でLIVEをするわよ!」

皆「「「「ぉおオオオーーーーーーッ!!!!」」」」

にこ「オペレーション『Cutie Panther』……ミッションスタート!」






園田海未:意識不明
スタンド:銀の戦車→スタンド無し

門田剣:海未のスタンドDISCを手に入れる
スタンド:アヌビス神→アヌビス神




理事長室班
矢澤にこ:スパイス・ガール
高坂穂乃果:キッス
南ことり:クレイジー・ダイヤモンド
モブ子A:法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)



ホワイトスネイク追跡班
絢瀬絵里:スティッキィ・フィンガーズ
東條希:魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)
西木野真姫:ダイバー・ダウン
小泉花陽:卵?
星空凛:エアロスミス






第四話
『soldir game』
-fin-

←to be contineued




フゥ、取り敢えず第四話おわりです

今回は戦闘が全くありませんでしたが、次からしばらくは戦闘ばっかりになる予定です


視てくれた方ディ・モールト・グラッツェ!




園田海未
スタンド名:銀の戦車(シルバー・チャリオッツ)
破壊力CスピードA射程距離C
持続力B精密動作性B成長性C
レイピアを持ち、銀の西洋甲冑に身を包んだ騎士然としたスタンド
能力は素早い剣捌きと発射される剣先

門田剣
スタンド名:アヌビス神
破壊力BスピードB射程距離E
持続力A精密動作性E成長性C
刀と一体化しているスタンド
戦った相手のパワーとスピードを学習するので、有る意味では成長性は無限
ただし、魔術師の赤など、スタンドのパワーやスピードに依存しないスタンドが相手だと、開戦早々蒸発されられたり、剣ごと削り取られたりするので割と苦手な相手は多い。
今回、銀の戦車との二刀流になったことでチャリオッツごとしまえる様に設定改変しちゃいました☆
そういうのイヤだ!と言う人はすみませんm(_ _)m

ホワイトスネイク
本体:理事長?
生物から記憶をDISCにして抜き取る。その生物がスタンド使いならスタンドもDISCにして抜き取ることができる。
記憶を全て抜き取られて、いつまでも戻してやらないと、記憶を抜き取られた生物はやがて死に至る。




☆選んだ理由☆

海未ちゃん
もうチャリオッツでした!
本体が戦えるから戦闘力皆無なムーディブルースとかサバイバーとかでもよかった?と思ったけど私が動かしずらいので却下しちゃいました☆
(元波紋戦士のジョセフは隠者でなまっちょろい。元警官のアバッキオは本体で攻撃する方がスタンドで攻撃するよりダメージがでかい(五部ゲー))


読み返してみると、今回は結構無理あったかなとかおもったり

それでは!アリーヴェデルチ!



第五話の最初だけできたのでいくでよ





第五話

オペレーション『Cutie Panther』(1)





~ホワイトスネイク追跡班~


作戦決行までの一日、彼女達が何もしなかった訳では無い!

絵里と希は、DISCから咲夜とホワイトスネイクが会っていた場所を割り出した!

まきりんぱなは、凛のレーダーが何に反応しているのかを探しだした!

その結果!

会っていた場所は生徒指導室ッ!

凛のレーダーが探知する物は二酸化炭素(CO2)ッ!

そして凛のレーダーは!CO2の排出量が大きい物だけを探知する対象に指定したり

その逆、大きい物も探知するが小さな物でも探知できる!(例、ネズミのCO2排出量に合わせる)



ー学校・廊下ー

絵里「私と希があのDISCを繰り返し観てわかったわ。……黒羽咲夜とホワイトスネイクが会っていた場所は生徒指導室ッ!」

真姫「つまり、ホワイトスネイクは生徒指導室にいる可能性が高いって訳ね」

希「そうや!まずは生徒指導室に行くで!」

凛「かよちんは後ろで指示だしてね!」

花陽「ぇえ!?わ、私がぁ!?」

絵里「そうね、ホワイトスネイクとの交戦中は意識がホワイトスネイクにどうしても集中してしまうわ!花陽、頼むわよッ!」

花陽「はい!」


ー生徒指導室前廊下ー

絵里「凛、中に反応はある?」

凛「えっと……………!?な、何これ!?イミワカンナイ!にゃッ!反応が…2、3、4、5……軽く20はあるにゃッ!」



ドガシャアーーーンッ!

五人「「キャァッ!」」ドテッ

突如、生徒指導室のドアが破壊されたッ!

花陽「………い、一体何が……!」

希「あ、あれは………ッ!」

真姫「ホワイトスネイクッ!」

突如、破壊された生徒指導室ドアの向こう側にはッ!

これから探そうとしていたホワイトスネイクがいたッ!

真姫「向こうからやって来てくれるなんて、探す手間が省けたわね」

絵里「真姫、待って、何かが……何かがおかしいわ……ッ!凛のレーダーにあったはずの20の反応の元が見当たらないッ!」

白蛇『ヤハリ、来タカ……後ハ頼ンダゾ……風紀委員長……』

凛「風紀」

花陽「委員長?」

真姫「………ってよりも番長じゃない?ガラ悪すぎでしょ」

希「ま、まさか……!」

絵里「………ジンッ!」

ジン「そうだ。お前らが、最近この学校の風紀を乱している……という報告があってな……この俺が自ら、制裁を加えに来たわけだ」




絵里「………皆、彼女を舐めない方がいいわよ……!」

希「せやで、彼女……志賀仁美は、この学校の風紀を守る為ならどんな暴力をも厭わないんや……!」

真姫「………なんでそんな危険なヤツが風紀委員長なんてやってんのよ」

凛「………なんかRe:borneのビバリー・恭スケみたいな設定だにゃッ!」

花陽「凛ちゃん、今、反応はどれくらい?」

凛「え?反応?……さっきと変わんないにゃ……ってあれ!?生徒指導室には番長以外居ないのになんで!?」

ジン「………やはり、お前らか……学校の廃校を阻止した功績は大きい……」

ジン「だがッ!スタンドを悪用していい理由にはならんぞッ!俺のスタンド、スケアリー・モンスターズが貴様らを粛清するッ!」

ジン「行けッ!恐竜達よッ!」

絵里「恐竜!?」

恐竜s「「「キシャァァァァァッ!!!!」」」

希「恐竜……なんよね?だったらウチに任しとき!マジシャンズ・レッドッ!焼き尽くすんやッ!」

魔術師の赤『クェエーーーッ!』

魔術師の赤は襲い来る恐竜に炎を吐くッ!

恐竜s「!?グギャァアアアアッ」



希「死にはしぃひんよ、ただ、動かないようになってもろただけやから」

希が安心した瞬間ッ!

ガシャァーーン!

生徒指導室の奥の扉を破壊し、更に三体の恐竜が姿を現したッ!

恐竜s「「ゥガァアーーーーーッ!」」

絵里「希危ないッ!」

凛「希ちゃん!屈んでッ!」

希「ほいっ」

凛「エアロスミスッ!」

エアロスミス『』バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリッ

恐竜s「「グルァアアアぁ……ァ……」

凛「……はぁ……はぁ……恐竜が機銃に勝てるわけがないのにゃッ!」

絵里「な!ジンが生徒指導室から居なくなっている!?」

希「あ!窓が空いてるッ!ってかホワイトスネイクもいつの間にか居ないやん!」

真姫「嘘ッ!?ここ四階よ!?飛び降りたらただじゃ済まないわッ!」




ゴソッ

花陽「!凛ちゃんッ!スタンドを戻してッ!」

凛「にゃ?」

机の影から、また一体、恐竜が飛び出して来たッ!

恐竜「グルォアーーーッ!」

恐竜がエアロスミスに飛びかるッ!

凛「!ま、間に合わ……!」

ガブッ!

恐竜の鋭利な牙がッ!

エアロスミスの左翼を抉るッ!

凛「ぎにゃああああああいああいわがぁあいああおぅあぁああああああッ!」

絵里「スティッキィ・フィンガーズッ!エアロスミスに噛み付いている恐竜を引き剥がすのよッ!」

SF『アリアリアリアリッ!』

恐竜「!」シュタッ…タッタッタッタッタッタッタッ

絵里はSFで恐竜を攻撃するも、紙一重で躱され、逃げられたッ!

真姫「凛!」

凛「ぅ…ぁ……ぃ、痛いよぉ……真姫ちゃぁん……ぐぅ……!」

真姫「凛、傷口を見せなさい!」

凛「……ぅん」



シルシルシルシル

花陽「こ、これは……!」

真姫「…ぅ、なに………これ………」

凛「…?かよちん?真姫ちゃん?どうしたの?………え?こ、これ………凛の……凛の皮膚が………!恐竜みたいに………!」

希「り、凛ちゃん!か、顔が………!」

そう、凛の傷口のあたりから凛のキメ細かな皮膚がどんどん恐竜の皮膚のように変質していく……!

更に、凛の顔までも、人間のモノではなく、口が出っ張り、恐竜のようになっていっている……!

凛「…こ、これは……!まずいにゃッ!皆逃げてぇッ!!!」

絵里「逃げるわよッ!希ッ!真姫ッ!花陽ッ!」

希「……ごめん、凛ちゃん……!」

真姫「ぃ……ぃや……!」

花陽「真姫ちゃんッ!」

真姫「は……なょ?」

花陽「真姫ちゃんッ!しっかりして!凛ちゃんが恐竜になっていってるのはッ!志賀先輩の能力の所為だよッ!」

花陽「つまりッ!志賀先輩を倒せばッ!凛ちゃんも元に戻るハズだよッ!」

真姫「………ぅ……ぅぅう………!凛ッ!絶対に迎えにくるからおとなしく待ってなさいッ!いいわねッ!」

凛「………ょ……かったにゃ……!…ゥグ……ググググ………」

凛ザウルス「………ぐじゅるるるるるるるるるぅぅぅ」



~~~~~~~~~~




~~~~~~~~~~

~理事長室班~

ー階段ー

にこ「この階段を登ってすぐのところに理事長室はあるわ!」

穂乃果「いよいよだね………!」

ことり「………ぉ母さん………!」

モブ子A「!あそこに人影がッ!」

穂乃果「ぇっ!?」

にこ「あいつは………!」

??「フフ……待っていたよ……キミたちを……」

ことり「門田剣………!」

階段を登った先にはッ!

門田剣が腕を組み、壁にもたれかかっていたッ!

剣「おいおい……先輩に向かって……呼び捨てとは……南ことり……キミ、理事長の娘だからってイイ気になるなよ」

ことり「………三人とも、先に行っててくれないかな………この人は………私が倒す………!」



穂乃果「………ことりちゃん……」

にこ「分かったわ……!頼むわよッ!ことりッ!」

ことり「うんッ!」

剣「逃がすとでも思っているのかッ!チャリオッツッ!」

剣がチャリオッツを出し、横を通り過ぎようとするにこほのモブを攻撃しようとするッ!

CD『ドラララアーーーーーーッ!』

剣「!」

ことり「………貴女の相手は、私だよ………余所見なんかしてると、マジに再起不能になっちゃうよ……」ゴゴゴゴゴゴゴ

剣(………!な、何だ、こいつから発せられる殺気は………!南ことりはμ'sの中でも温厚なタイプのハズではなかったのか……!?)

~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~

ー理事長室前ー

にこ「ここを開けたら、もう後戻りなんてできないわよ」

穂乃果「わかってるよ、その為に来たんだもん!」

モブ子A「」ゴクリ

にこ「開けるわよ!」

理事長室のドア『バタム!』

理事長「あら、どうしたの?高坂さんに、矢澤さん、それと……モブ子Aさん?珍しい組み合わせね」

理事長室の扉を開き、三人が最初に感じたのは、異様な空気だった……

最初はなぜ異様なのか、疑問におもったが、スグに答えに辿り着いた

今開け放ったハズの扉が、理事長の机の前に片方だけ立て掛けてあるのだった

理事長「?どうかしたの?三人とも固まっちゃって」

理事長「あ!そういえば、穂乃果ちゃん、貴女確か、シール集めが好きだったわよね、この間珍しいシールを見つけたのよ」




穂乃果「え!?ホントですか!?」

理事長「ええ、本当よ、えっと……そう、これこれ………」

ペリッ

にこ(これは……!何かヤバい……!)

理事長「このキスマークのシールよ」

穂乃果「え?それって……!」

突然、理事長の机の前にあったあの異様なドアが、穂乃果目掛けて飛来するッ!

にこ(やっぱりドアはいつ取ったのかはわからないけど穂乃果のシールで増えたモノッ!)

にこ「穂乃果ッ!」

SG『WANNABEEEE!!!』

穂乃果「なに?にこちゃnんぶふぅッ!!!」

にこは、咄嗟に穂乃果をスパイス・ガールで殴り飛ばしたッ!

そしてにこはッ!

にこ(まずい……!)

飛来するドアとドアの間に挟まれるッ!

ベッチィィーーーーーンッ!

にこ「…うぐぅっ……!」

穂乃果「に、にこちゃん!?」






理事長「あら、残念ね、穂乃果ちゃん」

穂乃果「………理事長?」

理事長「矢澤さんは……今、ドアとドアに挟まれて、圧死、しちゃったわね………うふふっ」

穂乃果「に、にこちゃん!?にこちゃん!?にこちゃん!?」バンバンバンバンバンバンバン

穂乃果はにこの名を連呼しながら、ドアを叩き続けた……

だが、穂乃果のキッスのシールによって二つになっていて

そして理事長がシールを剥がし、一つになったドアに挟まれたにこからの返事は……無かった

穂乃果「理事長ぉおぉお………!」

理事長「ふふっ……なんで、最近会ってすらいなかった私が穂乃果ちゃんのシールを持っていたのか、疑問のようね……」

理事長「最期だから教えてあげましょうか………Dirty deeds done dirt cheap………いともたやすく行われるえげつない行為………」

理事長「隣の世界の穂乃果ちゃんから貰ったのよ………うふふっ……」

穂乃果「………隣の………世界………?」

穂乃果「………ホワイトスネイクじゃ………ない……………!」




ふぅ、今日の投下はこれで本当の本当に終わりです

サラ(・8・)バッ!

う~ん……

理事長D4Cかよ

まだかな

D4Cラブトレインなら勝ち目なしだな

いろいろやってて一ヶ月も放置してしまいましたが書き溜めた分だけ投下します





第五話-2

オペレーション『Cutie Panther』(2)
~ジュラシックパーク in 音ノ木坂~




ー部室・16:50ー


あれから四人は、部室に逃げ込みんだ

にこには悪いが、ドアの前にアイドルグッズの棚を置き

簡単にはドアが開かないようにし

電気は点けず、カーテンを閉めてヒソヒソ声で話している

絵里「はぁ…はぁ…取り敢えず部室に逃げ込んでしまったけど、大丈夫かしら」

真姫「………う~ん」

花陽「真姫ちゃんどうかしたの?」

真姫「ああ、爬虫類の生態とか、思い出してたのよ」

希「爬虫類の生態?」

真姫「そ、恐竜って、要は大きいトカゲみたいなものでしょう?だから、何か攻略のカギになるんじゃないかと思ってね」

希「ウチの炎は効いてたみたいやけど……」

絵里「あまり、乱用するわけにはいかないわね。周囲への被害が尋常じゃないわ」

真姫「そうねぇ……花陽、見てて何か気付いた事はある?」

花陽「う~ん………どおだろう………もう少しで何かわかりそうなんだけど……」

絵里「そう、ただ、一つ確実に言えることは、あの恐竜達から攻撃を受けてはいけない。と言う事ね」

希「せやね、凛ちゃんが身体を張って教えてくれたこの情報は大きいで」


真姫「あんまり近付き過ぎると危ないわね……」

真姫「希の魔術師が相性良いのは当然として、凛のエアロスミスを失ったのは大きいわよ」

花陽「うん、いくら恐竜って言っても、機銃の掃射は躱しきれなかったもんね」

花陽「あ、そういえばあの恐竜たち、動いてるものを優先して攻撃してたような……」

絵里「!……花陽、今……今言った事を、もう一回言ってもらえる?」

花陽「?うん、えっと……『動いてるものを優先して攻撃してる』かもしれないねって言ったんだよ?それがどうかしたの?」

絵里「……ふむ……ねえ、もしかしたら、なんだけど……動いてるものを優先して攻撃してるんじゃなくて………」

絵里「『動いてるものしか攻撃できない』んだとしたら?」

真姫「……そういえば、どっかの恐竜映画では、動かなかったから喰われずに済んでたわね……」

希「でも、そんなこと試さん限りわからんよ?」

絵里「それなら問題無いわ、私がやるから」

花陽「ええっ!?」

真姫「ちょっと!エリー、貴女正気!?」

希「せや!そんな危ないこと絵里ちだけにやらすわけにはいかんで!」

絵里「…私だって考えた結果よ、私が行くのが一番良いのよ」

花陽「…な、なんで?」


絵里「…希、貴女の魔術師は言うまでもなくあの恐竜たちに対して有効よ」

絵里「次に真姫、貴女のD・Dはスタンドのパワーを潜行させておけば地雷として使える……」

絵里「そして花陽、貴女のスタンドはまだ産まれてすらいないわ。もし、読みが外れて恐竜が攻撃して来た時、身を守る術が無い」

絵里「最後に私のS・F…この子のパワーとスピードには自信があるの至近距離なら、一発くらい当てられるでしょう」

絵里「そして一発でも当てられれば、私の勝ちよ。ジッパーを付けてバラバラにできるからね」

真姫「……わかったわ、ただし、絶対に下手打つんじゃあないわよ」

絵里「ええ、わかってるわ」

真姫「念のために、絵里の身体にD・Dのパワーを潜行させておくわね」

絵里「ありがとう」


~~~~~~~~~~

ー廊下・1Fー

恐竜「………ぐるるるぅ……にゃぁぁぁぁぁ………」

絵里「………居たわ、恐竜よ。皆、その物陰から出てこないでね」

のぞまきぱな「………」コクリ

絵里「いくわよぉ………!恐竜さん、こっちよォォーーーーーッ!」クルクルクル

絵里はその場で、バレエの経験を生かし回転し始めた!

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクル

恐竜「………!ぐぎぎ……グオアアアーーーーーッ!」

絵里「(回転中止ィィィィーーーーーッ!気を付けェェェェェーーーーーーーーーーッ!)」ピタアァ

恐竜「………?クンクン……クンクン……」

絵里(ひゃああああああ!近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近いッ!怖いィィィィィィィィ!)

恐竜「………クンクン…………キョロキョロ……」

恐竜は、散々絵里の匂いを嗅いだ後、少しずつ、少しずつ絵里から離れて行った

絵里「………っぷはぁ!!!怖かったァァァアアアアッ!やったわよ!真姫ッ!希ッ!花陽ッ!」


ジン「………へぇ、この短時間でそんな事まで見つけるとは、思いもよらなかったぜ」

絵里「ハッ!……(い、いつの間に後ろに……!)」

ジン「遅いッ!」

ジンの身体がみるみるうちに変質していき、半人半竜のような姿になったッ!

ZIN「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」

半恐竜になったジンは、絵里に襲い掛かった!

絵里「え、ちょ、まっ」

ドガバギィ!

ZIN「ぐぎゃあ!」

絵里「ハッ!……真姫のD・Dッ!」

ZIN「やりやがったな……テメェ……くたばREYYYYY!」ザシュッ

絵里「……うぐッ」

花陽「絵里ちゃん!」

絵里「……うぅ……逃、げて……!」

真姫「その必要は、無いわよ……」

希「せやね……ウチと真姫ちゃんが、何もしてなかっとでも思っとるん?」

真姫「花陽、私の後ろに……」

花陽「……うん」

絵里「…………」

絵里「……」

絵里「…」

絵里ザウルス「…………ぐるるるるる………はぁぁぁらしょぉぉぉあああああああ」

ZIN「…ナマ言ってんじゃあねーーぞ!テメーらッ!」

ZIN「俺の恐竜どものエサになってもらうッ!行けッ!」

恐竜A~R「キシャアーーーーーッ!」


恐竜A~R「ホゲェッ!」

バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ

ZIN「何ッ!?」

真姫「ダイバー・ダウン……パワーを私の前方複数箇所に潜行させることで、私の前方をD・Dの地雷原にしたわ……」

真姫「貴女は不用意に私達には近付く事すら出来ないのよ」

ZIN「…………くっ………」

ZIN「………」ニヤリ

花陽「!(志賀先輩!今、微かに笑った…!あの笑いは余裕の笑みだよ……!何かウラがある……!)」

花陽「真姫ちゃん……気を付けて……まだ何かあるみたいだよ……」

真姫「……ええ、そのようね」

ッガッシャアーーーーーンッ!

恐竜三匹が、窓ガラスを体当たりで破壊し廊下に突っ込んで来た!

真姫「ま、窓を割って……!?」

真姫「ダイバー・ダウンッ!」

真姫(間に合わないッ!花陽だけでも……!ダイバー・ダウンを花陽の身体に潜行させるッ!)


恐竜1「シャアーーッ!」

ザクッ

真姫「きゃあ!」

花陽「真姫ちゃんッ!」

恐竜2「シャアーーッ!」

ドスッ

花陽「ピャーー!」

希「真姫ちゃん!花陽ちゃん!」

花陽「……ぅ……痛い……けど、あれ?恐竜に……なってない……?」

真姫「……良……かったわ……花陽……」

真姫「貴女の…身体に……ダイバー・ダウンを……潜…行させていたのよ……」

真姫「……花陽……貴女が……受けるハズだった……攻撃……を、私が……引き受け……たわ」

真姫「……後は……頼んだ……わ…よ……ぁぎ……ぎゅる……」

真姫ザウルス「…………………ウ"ェ"ェ"ェ"ェ"ェ"ァ"ァ"ァ"ア"ア"ア"ア"」


ZIN「フンッ!大口を叩いていた割りには、対したこと無かったなァ……後は東條だけか」

希「……魔術師の赤ッ!」

ZIN「この量の恐竜たちを、焼き尽くせるかな?」

ゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロ

希と花陽を取り囲む様に、恐竜達が廊下の前後や、割れた窓からゾロゾロと集まってきた

花陽「……そんな……!」

希「…真姫ちゃんだけが準備してたわけじゃあないんやで!」

ZIN「…ナニ?」

希「魔術師の赤の火種をそこらじゅうの壁やら床やらに着けといたんや……動いて無かったから見えへんかったん?」

ZIN「…たかが火種ごときに何がてきるのだ!行けッ!恐竜達よッ!」

希「……たかが火種ごとき……かぁ。ウチの炎が、ただ自然の通りに強くなるとは思わん事やね」


希「魔術師の赤ッ!恐竜達の脚を焼くんやッ!」

M・R『クェーーーーーッ!』

ボォゴォォオオオオオオ

恐竜達「「「ギガァァアアアアアアアアア」」」

花陽「……す、すごい……こんな火力……!」

希「…ジンは流石に仕留めきれへんかったみたいやな……もう、何処かへ行ってもうた」

花陽「……でも、すごいよ希ちゃん!」

希「花陽ちゃん、下手に歩き回らんほうがええで」

希「この恐竜達、脚を潰しただけやから、噛みつかれたらOUTや」

そう言い、希は近くの教室のドアにもたれかかった

花陽「ねぇ希ちゃ……!希ちゃんッ!後ろッ!」

希「へ?」

ドスッ

花陽は、希がもたれかかっているドアの向こう側に人影を見たッ!

希にそれを知らせるのとほぼ同時に

希の胸から、恐竜の皮膚を纏った人の手が生えてきた

ZIN「油断したな?……東條希」


希「あ………がァッ………ま……まさか……!……逃げるんや……!花陽ちゃんッ!」

希とドアを一度に貫いた腕の正体はッ!

半恐竜化したジンの腕だったッ!

花陽「希ちゃぁんッ!」

希ザウルス「………ぷしゅぅぅぅぅうううううう」

ZIN「さて、後はお前だけだが、言い残す事でもあるか?」

花陽「…………なんで………なんで、こんなひどい事をするの……?」

ZIN「あ?……何で、だと?……お前らがこの学校の風紀を乱しているからだ……」

ZIN「スタンドを悪用しているからだ……さっきもそう、言ったよなァ……」

花陽「………違うよ……」

ZIN「違うだと?バカ言ってんじゃあねぇぜッ!俺はこの眼で確実に視たッ!」

ZIN「絢瀬絵里と東條希が、留学生を二人掛かりでスタンドを使い脅迫しているところをッ!」

花陽「そもそも、それは留学生のレベッカさんが二人にスタンド攻撃を仕掛けたのが原因なんだよ」

ZIN「チッ……どうやら話しても無駄なようだな……」

ZIN「反省するまで、お前らμ'sメンバーには恐竜化して檻の中に入っていてもらうッ!」


花陽「……なんでなのかな……?私は今、凄くあなたの事がイヤなの……」

花陽「あなただけには屈服したくないッ!そう、思ってるの……」

ドキュゥゥゥゥン!

ZIN「…何だ、その卵は……」

バキッ……バキバキッ


花陽の卵?から腕のようなものが出てきた、そしてッ!

ベギャァーーーーーッ!

花陽スタンド『ギャァース!』

花陽「……これが……私のスタンド……?」

ZIN「なにかの幼虫みたいなスタンドだな……そんなヨワそうなスタンドで、俺にかなうとでもおもっているのか?」

ZIN「………一発だけ殴らせてやるよ………来な」

ZIN「最も、そのスタンドが俺を殴った直後、俺がそのスタンドに攻撃を叩き込むがな」

花陽「………いきます……!」

花陽(ごめんね、希ちゃん。ここで逃げるわけには、いかないよ……それにね、私、少し解った気がするの……)

花陽(このスタンドっていう能力……覚悟を示した時、応えてくれる……!だから私は、戦うよッ!)

花陽「私のスタンドッ!あの人をやっつけて!」

花陽スタンド『ギャァース!』

ベッギィッ!

花陽のスタンドは、ジンの顔面を殴ったッ!


ZIN「ぬぉッ……と………あ?んだこのスタンド……ちっともパワーがねえぜ……」

ZIN「だが、音だけは随分と立派じゃねぇか……俺としたことがちょいとビビッちまった……」

ZIN「…俺をビビらせるたぁ、やってくれたじゃあねぇか……容赦はしねぇぜッ!いくぜWRYYYYYY!!」

ダシュッ…ドゴォッ…ゴスッ…バギッ…

ジンは、何度も何度も、花陽のスタンドを攻撃した

花陽「…ぐぅ……ぅぅ……!……ガはぁっ…!」

ZINは花陽のスタンドへの攻撃をやめ、花陽の方へと歩いていく

花陽「………ぅぉぉぁぁぁあああああッ!」

花陽はスタンドをジンの背後から突っ込ませる!

花陽スタンド『ギャァース!』

ZIN「最後の悪足掻きか?背後から攻撃したところで無駄だッ!」

ZIN「完全に恐竜化しちまったら視力以外は退化しちまう……」

ZIN「だがッ!今の俺のように丁度良い割合で半恐竜化していればッ!」

ZIN「視力、聴力、嗅覚が人間の数倍鋭くなるんだぜーーーーーッ!」


花陽のスタンドによる攻撃は難なく躱されてしまったッ!

そして、花陽の身体も恐竜化してしまった

花陽ザウルス「………ぴゃあぁぁぁあぁぁああああ」

ZIN「フフフ、これで五人か……園田海未は入院中だから残り三人、早い所恐竜化させるか……」

ベッギィッ!ベッギィッ!ベッギィッ!ベッギィッ!ベッギィッ!ベッギィッ!ベッギィッ!ベッギィッ!ベッギィッ!ベッギィッ!ベッギィッ!ベッギィッ!ベッギィッ!ベッギィッ!ベッギィッ!

ZIN「なんだ?この音は……?」

ベッギィッ!ダシュッドゴォドキュゥゥゥゥンゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギ

ZIN「な、なんだッ!これはッ!この音はッ!耳鳴りかッ?違うッ!なんだこれはッ!この音は……擬音か?どんどん大きくなっていくぞ……!」

ベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッ

ZIN「ぐうッ!がァァァァァッ!聴力が強化されているからか尚更五月蝿いッ!なんなんだこれはッ!」


その時、ジンは鏡に映った自分を見たッ!

そこにはッ!

ZIN「………!な、なんだ……この文字は……俺の顔に『ベッギィッ!』って書いてあるぞ……」

ベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!

ZIN「………う、腕にもだ……腕にも……読めるぞ……『ダシュッ』……『ドゴォ』……『ゴスッ』……『バギッ』……四つの擬音が書いてあるぞ……!」

ベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!

ZIN「………思い出した……!この文字……!俺が小泉花陽のスタンドに殴らせた時に鳴った音だ……」

ZIN「俺が小泉花陽のスタンドを攻撃した時の音だ……!」

ZINは半恐竜化を解き、感覚の強化をやめた

ジン「……これでいくらかはマシになるだろ」


ベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!

ジン「………な、なぜだッ!なぜ弱まらないッ!それどころかどんどん強くなっていっているッ!」

ベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッ

ジン「ま、まさかこの音は……俺の頭の中で響いているというのか………!?」

ベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!

ジン「小泉花陽ッ!スタンドを解けッ!これは命令だッ!主である俺からの命令だァーーーーーッ!」

花陽ザウルス「………ぴゃあぁぁぁあぁぁああああ」

ジン「………くっ……恐竜化していては満足にスタンドも使えないのかッ!クソッ!仕方がないッ!」

ベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッ

ジンは花陽を恐竜から人間に戻した!


花陽「こ、これは……!(私は恐竜にされたはず……)」キョロキョロ

ジン「さっさと能力を解除しろォーーーーーッ!さっきっから頭ん中でゴチャゴチャうっせぇーーーーーんだよォーーーーーッ!」

ベッギィッ!ダシュッベッギィッ!ダシュッベッギィッ!ダシュッベッギィッ!ダシュッベッギィッ!ダシュッベッギィッ!ダシュッベッギィッ!ダシュッ

花陽「……!………どうやら……その必要は、無いみたいですよ……」

ジン「………なにィィィィィ!?」

ベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッ

花陽「………周りをよく見て……あなたの精神はもうボロボロみたいだね………」

ジン「ゴチャゴチャうるせェーーーーーッ!能力を解きやがれェーーーーーッ!ぶち殺されてェのかテメェはァーーーーーーーーーーッ!」

ベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!


花陽「私が能力を解くよりも先に、先輩が能力を解除して下さい」

花陽「皆を元に戻してください。そうすれば私も能力を解除します」

ジン「んだとゴラァーーーーーッ!!
ナマ言ってじゃあねェぞビチグソがァーーーーーーーーーーッ!」

ベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッベッギィッ!ダシュッドゴォゴスッバギッ

ジン「ァがァァァァァぁぁぁあああああ!さっさと解除しやがれェーーーーーッ!あぶぼがばばばばばばばばばばばばばはbtro?ngkga☆]々〒^→^1:^ーーーーーーーーーーッッッッ!」ガボガボガボ

バタリ


ジン「」……ピク……ピク……

ジンは、言葉になっていない悲鳴をあげた後

白眼を剥き、泡を吹いてブッ倒れた


花陽「………!恐竜化していた皆が、どんどん元に戻っていく……!」

凛「………スゥ……スゥ……」
絵里「………スゥ……スゥ……」
真姫「………スゥ……スゥ……」
希「………スゥ……スゥ……」

花陽「よかった……本当に良かった……!……私……やったんだ……!」

花陽「………それにしても、音を染み込ませる能力……先輩の様子を見ると、凄く恐ろしい能力だね……」

花陽「………先輩の頭の中で、音が反芻して、どんどんその音が大きくなっていってたみたい……」

花陽「………『エコーズ』…うん……エコーズ……これが私のスタンドの名前…」

花陽「………皆、疲れて寝ちゃってるみたい………これ以上の追跡は無理みたいだね……にこちゃんたちは、大丈夫かな……?」


小泉花陽:スタンド覚醒
スタンド名:卵?→エコーズ

ジン(志賀仁美):再起不能
スタンド名:スケアリー・モンスターズ

←To be continued


☆スタンド紹介☆

小泉花陽
スタンド名:エコーズ
破壊力EスピードE射程距離B
持続力B精密動作性C成長性A
音を物体に染み込ませる


志賀仁美(ジン・ZIN)
スタンド名:スケアリー・モンスターズ


☆選んだ理由☆

かよちん
最初は頼りないけど、どんどん成長していって逞しくなっていく姿が似てるから
康一くんとかよちんてなんか似てる気がする




第五話-3

オペレーション『Cutie Panther』(3)
~南ことり・クレイジーダイヤモンド~





~にこほのモブが理事長室に入った頃



ー理事長室前廊下・16:30ー


ことり「………貴女の相手は、私だよ………余所見なんかしてると、マジに再起不能になっちゃうよ……」

剣「………へぇ、凄いね。その殺気っていうのかな?気迫?」

剣「剣道をやっていても、今のキミほどの気迫で迫って来た人は居ないよ……」

剣「知っているんだろう?私が園田を半殺しにしたことは」

ことり「知ってるよ。貴女の相手は私って言ったけど、これは勝てる確信があるからじゃあなくて」

ことり「完全に私の個人的な感情からなんだよね」

剣「そうかい。キミの能力は知っているよ。パワー型で、物体を修復する能力……射程はせいぜい1~2m……」

剣「お見せしよう。これが私のスタンド……銀の戦車(シルバーチャリオッツ)


剣「教えてあげるよ……このチャリオッツ……実は園田のスタンドなんだよね」

ことり「もしかして、ホワイトスネイクの能力!?」

剣「ム!なぜそれを知っている……?まあ良いか、ホワイトスネイクの能力が漏れたところで、私には関係の無い事だ」

剣「キミの予想通り、ホワイトスネイクに園田のスタンドをDISCにしてもらい、私がそれを使っているんだよ」

ことり(にこちゃんが白蛇はスタンドもDISCにできるって言ったけど)

ことり(今の今まで本当なのかと疑ってた……ごめんねにこちゃん)

ことり「返して貰うよ……その『銀の戦車(シルバーチャリオッツ)』を……!」

剣「イヤだ……と言ったら?」

ことり「力尽くで取り戻すよッ!クレイジー・Dッ!」

クレD『ドララァーーーッ!』

キンキンキィン

剣「遅い遅い遅いッ!チャリオッツの攻撃はもっと素早かったぞッ!」

ことり「全部弾かれた!?」

剣「一つ、警告しておこうか……私のスタンドには、あまり触れない方がいいよ」

剣「アヌビス神は、文字通りどんなものでも斬り刻むスタンドだからね」


ことり「忠告してくれてありがとう。でも、その必要はもう無いんじゃないかな?」

剣「……どう言うことだ?」

ことり「自分のスタンドを……もう一回、よく見てよ」

剣「?……!こ、これは……!チャリオッツのレイピアも、アヌビスの刀も、刃が潰されて……!」

剣「いや、剣が鉄団子になっている……!いつの間に……!」

ことり「そんなお団子さんみたいな剣で、何が斬れるのかな?」

剣「貴様よくも……ッ!」

ことり「今、貴女は怒ってるみたいだね……」

剣「だったらどうしたッ!」

ことり「私の方が、貴女より数倍怒ってるんだよね……」

ことり「大切な親友を、知らないところで殺されかけて、その仇が今、目の前にいるんだよ?」

ことり「そんなの、復讐しないと、気が済まないよね……?」

剣「い、いきなり何を言っているんだ……?」

ことり「さっき、個人的な感情でここに一人残ったって言ったけど、別に私一人で貴女を倒したいって訳じゃないの」

ことり「穂乃果ちゃんたちに、今の私を見て欲しくないんだよ……ほら、ひどい顔してるでしょ?」


ことり「それと、私からも一つ忠告しておくね」

ことり「さっき貴女は、私の能力が修復する能力だって言ってたけど、今の私は、キチンと修復できるかわからないから」

剣「……は?」

ことり「クレイジーダイヤモンドッ!」

剣「……くっ………(ここは一旦引くしかない……!)」

剣は、逃げるために階段の方へと駆ける

が、シャッターが降りていて階段に行くことができない

剣(…そういえば、下では志賀が戦っているんだったな……)

剣(奴の恐竜が上がって来れないようにホワイトスネイクがシャッターを降ろすと言っていた……裏目に出たか……!)

ザッ

ことり「……どうやら、逃げ道は無いみたいだね………行くよッ!クレイジーダイヤモンドッ!」

剣「ええいッ!戦車


クレD『ドォララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァーーーーーーッ!』

剣「な、なんだこのスピードは!?アヌビスの成長が追いつかないッ!?あアッ!?!?わ、私の腕とアヌビスが一体化している!?!?」

ことり「とどめぇッ!」

クレD『ドララァーーーッ!』

剣「ヤッダーバァーーーーーーーーーッ!」

ベッギャァーーーンッ!

ダンッ

……カランカランカラン

ことり「……今度、元に戻してあげるよ……流石にずっとそのままってのいうのは可哀想だし」

剣は、アヌビス神と一体化していたのだ……完全に
(第四部のエニグマ、アンジェロ参照)

ことり「……!これは……!」

ことりは、壁に突き刺さっているDISCを発見した

剣が完全にアヌビス神と一体化する前に、剣の頭から飛び出して壁に突き刺さっていたのだ!

ことり「……このDISC……銀の戦車が描かれてる……海未ちゃんのスタンドDISCだ……!」

ことり「後は記憶のDISCを手に入れれば、海未ちゃんは戻ってくる……!」



門田剣:刀と一体化(そのうちことりが元に戻してくれる?)

南ことり:海未のスタンドDISCゲット!

←to be contineued




第五話~4

オペレーション『Cutie Panther』(4)
~D4C~



ー基本世界・理事長室・16:35ー

穂乃果「隣の……世界……!」

理事長「そうよ、二つの世界を同時に存在されられる。それが私のスタンド……D4Cの能力です」

理事長「貴女たち二人に、為す術など無いのですよ」

穂乃果(にこちゃんの読みが外れたッ!?)

穂乃果(理事長はああ言ってるけど、こっちは二人!つまり2対1!十二分に勝ち目はあるッ!)ウィンク

モブ子A「……」コクリ

穂乃果「理事長、今、私達は二人です。そして理事長は一人……私達の方が絶対に有利です……」

理事長「……確かに、今、頭数で負けていることは認めます。ですが、貴女達は私のスタンドの能力の本質を知りません」

理事長「対して私は貴女達二人のスタンドの能力を知っています」

理事長「これは、アドバンテージとしては大き過ぎるとは思わない?」

穂乃果「そうですね……ですが!勝てばそんな事は問題ありません!モブ子Aちゃん!行くよッ!」

モブ子A「……はいッ!高坂さんッ!」

理事長「何か、するのかしら?」


ドバァーーーン!

モブ子A「法皇の結界をこの理事長室に張り巡らせましたッ!これで理事長は身動き一つ取れませんッ!」

理事長「……法皇の緑の触脚による結界ね……これは確かに、身動き一つできませんね」

理事長(あそこに一箇所ポッカリと何も無い場所があります丁度絨毯の切れ目の部分)

理事長(罠かしら……せっかくの生徒からの誘い、乗ってあげましょうか)

モブ子A「そしてッ!一箇所、抜け穴を作っておきましたよ……そこに誘い出す為に………ッ!」

理事長「予想通りね」

モブ子A「その抜け穴はッ!エメラルドスプラッシュを理事長!貴女に叩き込む為の穴ですッ!」

モブ子A「エメラルド……スプラァーーーーッシュ!!!」

理事長(躱しきれないッ!少しでも後ろにさがって衝撃を殺すッ!)

理事長はバックステップし、後退したッ!

ブチブチブチッ!

理事長「!?」

咄嗟の事で、理事長は結界の事を忘れていた!

結果、理事長は法皇の結界を引き千切ってしまったッ!

前からはエメラルドスプラッシュがッ!

後方からは結界によるエメラルドスプラッシュが理事長を襲う……ッ!

モブ子A「もらったッ!」

エメラルドスプラッシュが理事長を『挟み込む』様に命中するッ!

穂乃果「よしっ!」

理事長「ふふふ」

だが、理事長は笑みを浮かべていて、痛みに苦しんでいる様子は無い


それどころか、エメラルドスプラッシュが命中した所にポッカリと四角い穴が空いている

理事長「ふふふ……貴女達は、知らな過ぎるのです……この私の……D・D・D・D・Cの能力を……」

ズババババババ

そして、エメラルドスプラッシュによる攻撃が終わった頃、そこに理事長の姿は無かった………


ーーーーーーーー16:40


















~~~~~~~~~~~~~~~



ー隣の世界・理事長室前・16:30ー


※ゴチャゴチャしない為に、隣の世界の人の名前の表記にちょっと違いを付けます


ドサッ

にこ「いったぁ~~」ヒリヒリ

にこ(!?……こ、ここは……!理事長室前!?)

にこ(さっき、飛んできた扉と扉に挟まれたハズ……穂乃果のシールを剥がした時に一つになる力は凄まじい……)

にこ(あんな扉に挟まれたら確実に圧死するハズ……)

理事長A『それで、何の用かしら?」』

穂乃果A『単刀直入に言います!海未ちゃんの記憶を返してください!』

理事長A『……園田さんの記憶?記憶を返してだなんて、随分と奇妙な要求ね』

にこA『しらばっくれてんじゃ無いわよ!理事長!あんたがホワイトスネイクの本体だって事はわかってんのよ!』

にこ(!?にこがもう一人居る!?)

理事長A『…………その、ホワイトスネイクというのは?蛇の種類かなにか?』


穂乃果A『にこちゃん、どうする?認めてくれそうに無いよ』ボソ

にこA『スタンドについて解説してやったら、何か反応があるかもしれないわ』ボソ

穂乃果A『わかった』ボソ

にこ(なにか、直感だけど、ものすごくヤバい状況な気がする)

穂乃果A『理事長!ホワイトスネイクというのは、私達はスタンドと呼んでる超能力で、私のスタンドはこれです。名前はキッス』

穂乃果はキッスを出し、理事長にみせた

穂乃果A『私のスタンドの能力は、この私の掌にあるシールを張った物を二つに増やすことです』

穂乃果A『試しにこのシャーペンにシールを貼ると……この様に二つに増えます』

理事長A『……』

にこ(!思い出した、昔希から聞いた話で今のにこと似たような話があった!確かあれは、ドッペルゲンガー!)

にこA『ちょっと穂乃果!何やってんのよ!あんたのスタンドを教える必要は無いでしょ!?』

穂乃果A『うん、確かに、無いね。だけど、理事長が知らないフリをしてるんだとしたら?』

穂乃果A『それは信用の問題なんじゃないかな?って思ったんだ』

にこA『信用?』


穂乃果A『そう、信用だよ。にこちゃんだって、信用してない相手にそう簡単に自分の能力を明かさないでしょ?』

にこA『まあそうだけど、リスクが大き過ぎるわ!』

にこ(希から聞かされたドッペルゲンガーの話の通りだとすると……)

にこ(もう一人の自分と出会ってしまうと、もう一人の方にオリジナルは殺される………!)

穂乃果A『それよりにこちゃん、理事長がさっきから無反応なんだけど、もしかしてスタンド使いじゃないんじゃない?』

にこA『いや、それは無いわ。さっきあんたがキッスを出した時、一瞬だけど視線がキッスに向いたわ』

穂乃果A『じゃあ、理事長がスタンド使いっていう予想は的中したね』

理事長A『……矢澤さん……学業の成績は酷いのに、こんなところでは頭が働くのね』

理事長A『バレてしまっては隠す必要は無いわ。そう、私の能力はホワイトスネイク』

理事長A(あの娘達は私のスタンドがホワイトスネイクだと勘違いしてる様ね。利用させてもらいましょう)

理事長A『ただ、今ホワイトスネイクを出すことはできません』

理事長A『ホワイトスネイクは遠距離型のスタンドでしてね……外出中なのよ』

にこ(やっぱりにこの予想は当たってたみたいね……)


にこA『そうですか、なら、早く戻して下さい。理事長、今の貴女の状況は』

にこA『スタンド使い三人と対峙しているんです。こちらの要求は呑まざるを得ないハズです』

理事長A『私を脅迫するつもりですか?ふふっ…随分と強気にでましたね』

にこA『御託は要りません。早く海未の記憶のDISCを返してください』

ゴソゴソゴソゴソ

ー16:45ー

理事長の机の後ろにある校旗の後ろに突然、人影が現れた

にこAほのAモブA「「「!?」」」

理事長A『……どうやら来たみたいですね」

理事長B『ええ、先ずはそこのモブ子Aさんを連れて行きます』

理事長A『わかりました………さて、皆さん、状況が変わりました。大人しくモブ子Aさんを引き渡して下さい』

穂乃果A『どういうことですか』

理事長C『どういう事も、』ガシッ

理事長D『こういう事も、』ガシッ

理事長B『ありませんよ』テクテク

にこAと穂乃果Aのすぐ足元の絨毯の切れ目から、二人の理事長が出てきた!

そしてその二人の理事長はにこAと穂乃果Aをガッチリと羽交い締めにして身体の自由を奪う!

そして、校旗の裏から現れた理事長Bがモブ子Aに歩いて近付いていく


にこ(何?何が起こってるの?理事長の声がいろんな方向から聞こえてくるわ!)

モブ子AA『そう簡単に、捕まる訳がありません!理事長達が話している間に、結界を張っておきました!そう簡単には動けませんよ!』

ビッシィ~~~ン

理事長『確かに、動き辛いですね』ガシッ

モブ子AA『!?』

モブ子AAの立っている絨毯の切れ目から、また一人理事長が現れた!

理事長『貴女は基本へと来てもらいます。私のD4Cの能力を実際に体験できるのですよ。光栄に思いなさい!』

ガチャリ!

理事長は、そう言うと後ろにあるドアを開き、壁とドアにモブ子A☆ごと挟まり、引き摺り込んだ

この時、既に穂乃果☆とにこ☆は自身のスタンドを使い理事長達を振り払っていた!

そして、にこは!

にこAと顔を合わせてしまったッ!

にこ「ま、まさかここまでまんまだとはね……」

にこA「に、にこがもう一人!?」



ーーーーーーーー16:50















~~~~~~~~~~~~~~~


ー基本の世界・理事長室・16:40ー


穂乃果「り、理事長が………」

モブ子A「き、消えた……!?」

穂乃果「ど、どーゆー事!?なんで!?」

モブ子A「エメラルドスプラッシュに変な特殊効果はないよッ!」

モブ子A「ましてやあんな………あんな人を消し飛ばすような……!」

穂乃果「うん、それは穂乃果が一番わかってるよ……エメラルドスプラッシュは打撃技……石つぶてのシャワーみたいなスタンド攻撃だもん」

モブ子A「そうだ、このスキにこの理事長室にガサを入れよう!園田さんのDISCが見つかるかも!」

穂乃果「そだね」

ガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソ

~~~~~~~~~~






ーーーーーーー16:50

バタンッ!

ほのモブ「「!?」」

穂乃果「今度はなに!?」

理事長「ふふ、礼儀がなっていませんよ……高坂さん?」

そこには!理事長がッ!先ほど消えたハズの理事長がッ!ドアの横に立っていた!

そしてその隣にはッ!

穂乃果のすぐ横に実際に居るモブ子Aと全く同じ人間がいた!

モブ子A「な……え?わ、私?」

モブ子AA「ど、どういうこと!?私が二人居る!?」

穂乃果「ど、どーなってるのォー!?モブ子Aちゃんが二人も居るよォーーッ!」

理事長「モブ子Aさん?ふふ、二人になっちゃったわね。果たしてどっちが本物でどっちが偽物なのでしょうね」

モブ子A「う、嘘、こんな……こんなことって……!」

モブ子AA「本物は私よッ!高坂さんッ!信じてッ!」

穂乃果「えっ?えっ!?えぇぇえぇええええええ!?!?」

穂乃果(ほ、ホントーにどっちが本物なのォーー!?見た目も口調も何もかもが全く同じで区別がつかないよォーーッ!)

理事長「ふふっ、混乱しているようね、まあ無理は無いわ。寧ろ当然の反応と言っていいでしょう」

理事長「そうですね、一つ、解決策を教えてあげましょう」


モブ子A「な、なんですか!?」

理事長「二人が抱き合えば良いのよ、簡単でしょう?ドッペルゲンガーという妖怪話がありましてね」

理事長「この世界で、絶対に会うことのない全く同じもう一人の人が居るんだけど」

理事長「そのもう一人と出会うとね、片方が取り込まれてしまう。という話なんだけど」

モブ子AA「やるよ……私は」

穂乃果「えぇ!?なんで!?死んじゃうかもしれないんだよ!?」

モブ子A「私も、やるわ……」

モブ子A「高坂さん、私は、理事長のスタンドはホワイトスネイクじゃないと思うの」

理事長「そしてこれが理事長の罠だとしたら、未知の理事長の能力がわかるかもしれない」ボソッ

穂乃果「で、でも……!」ボソッ

モブ子A「私は、行くよ」テクテク

モブ子AA「一気に行きます!」


モブ子AAは、モブ子Aに飛び込んで行った!

モブ子A「いきなり走って来た!?」

ダキッ

ズババババババババァァアーーーーーーーーーーッ!!!!

モブ子A「うぎぁああああいああああああああいいおああああ!!!!!!!」

モブ子AA「ぐおおおあああああああああああ!!!!????」


二人のモブ子Aが触れ合った瞬間!

二人の身体が、重なり合った部分から、互いに引き込まれるようにして合わさり、二人の体は破滅していった

やがて、二人の身体は完全に合わさり、跡形もなく消滅してしまった


穂乃果「も、モブ子Aちゃん!?こ、これは……ッ!理事長に嵌められたッ!!!」


理事長「さて高坂さん、最早貴女だけになってしましましたが、まだ戦うつもりですか?」

穂乃果「当たり前です!海未ちゃんのDISCを返して貰わないとッ!二人の為にもッ!」

穂乃果「キッス!!!」

理事長「仕方ありませんね、少し相手をしていて下さい、私」

バダム!

穂乃果「!?」

理事長の机の引き出しの一つがひとりでに開き、理事長が出てきた!

引き出し理事長「ええ、わかりました」

理事長「基本は返して貰いますよ」

引き出し理事長「ええ、待っていますね」

理事長「それでは」

そう言うと理事長は、着ている上着を脱ぎ、頭の上から被った

穂乃果「き、消えた……!?理事長が……!消えた!まさか……まさかこれが、理事長の本当のスタンド能力!?」

引き出し理事長「さて、少し時間がかかるでしょうし、遊んでいましょうか……スタンドで、ね」

穂乃果「………」

引き出し理事長「ふふ、そんな怖い顔をしていてはいけませんよ?この音ノ木坂のスクールアイドルなんですから……くすっ……」


ーーーーーーーーー17:00


矢澤にこ:死亡?
スタンド名:スパイス・ガール

モブ子A:死亡
スタンド名:法皇の緑

モブ子AA:死亡
スタンド名:法皇の緑


←to be contineued




第一部最終回

第六話

えがおをあなたに~Smile for you~





ー隣の世界・理事長室・16:50ー


にこ「ま、まさかここまでまんまだとはね……」

にこA「に、にこがもう一人!?」

にこAがにこへと手を伸ばし、触れようとする

にこ(このもう一人のにこは、何者?変身できるスタンドならいてもおかしくない……)

にこ(だけど、そんなすげかわる時間は無かった!このもうひとりのにこはなんなの!?)

ピトッ

にこ「え?」

にこが思考に気を取られている内に、にこAの指がにこの指と触れた

ズガガガガ

にこ「ぐぅがああぉ、ほ、穂乃果ッ!シールッ!シールを貼ってええええええ!!!」

穂乃果「え、シール!?いくよ!」

ペタ

ドキュゥゥゥゥン!!

にこ「きゃっ」

にこA「いたぁ!?」

二人の指と指が触れた瞬間、重なり合うようにして破壊が起こっていた!

が、穂乃果がシールを貼ると二人は弾き飛ばされ、破壊も止んだ

理事長A「高坂さんのそのシール、私のD4Cによる対消滅をキャンセルできるのね……」

理事長B「一つの物を二つにする能力……それは全く同一の物が一つの世界に存在することを許可する能力ということですね」


理事長C「ですが、私達としても助かりましたね。基本の矢澤さんを消滅させる訳にはいきませんでしたから」

穂乃果「もうひとりのにこちゃん、今は逃げて、穂乃果のシールは持続力は高いけど、剥がされたらまた破壊が始まっちゃう」

にこ「わかったわ、幸い、シールはにこの方に貼られてる訳だし、戦闘の途中で剥がれたりしたらシャレにならないしね」

にこA「絶対に剥がされたりするんじゃないわよ」

にこ「わかってるわよ、ことりのところに行って、先ず手を治して貰うわ。……死ぬんじゃないわよ」

穂乃果「うん」

そうしてにこは階段の方へと走り去って行った

にこA「穂乃果、いくわよ」

穂乃果「うん」

にこA「狙いは最初からこの部屋にいたあの理事長!」

二人はスタンドを出し、理事長☆に殴りかかる


理事長A「暑いわね」バサッ

理事長Aはおもむろに、上着を脱ぎ捨てた

上着が床に着いた直後、上着の下から理事長がとびたしてきた!

ほのにこ「「!?」」

理事長「矢澤さん、この世界に貴女は二人も要らないの。ご退場願えるかしら?」

理事長は、自身が出てきた上着をにこAに被せる

にこA(避けきれない!スパイス・ガールで上着を吹っ飛ばす!)

S・G『ッシャア!』

上着を弾く為に繰り出されたS・Gの拳は、上着に吸い込まれていく!

にこA「S・ガールの手が!?」

理事長「上着と床とで矢澤さん。貴女を挟み込みました。宣言通り、ご退場してもらうわね」

穂乃果A「にこちゃん!今引っ張り出してあげるよ!」ダッ

理事長B「そうはいきませんよ」

理事長C「私達二人の事を忘ないでほしいですね」

にこAを引っ張り出そうと駆けだすも、理事長二人に行く手を阻まれてしまう


理事長「D4C!叩きつけろ!」

理事長はスタンドを出し、にこAに被さっている上着をにこAに押し付ける

にこA「ぅおおおおああああああ」

そして、にこAは完全に隣の世界から居なくなった

理事長「この世界の私、完璧なタイミングでしたよ」

理事長A「いいえ、私はただ、打ち合わせ通りの時間に上着を脱ぎ捨てただけです」

理事長「それでは私は基本に帰ります。この世界の事は貴女に任せます」

理事長A「はい。お気をつけて」

理事長は、にこAを飛ばした上着を頭から被り、居なくなった


~~~~~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~~~~~

ー基本の世界・理事長室ー


穂乃果(理事長の能力は……一体何!?出てきたと思ったら消えて……)

穂乃果(そしてさっきの、基本って何?返して貰うって言ってた……)

穂乃果(それに穂乃果のシールを隣の世界の穂乃果から貰ったとも言ってた……)

穂乃果(……隣の世界?もしかして理事長の能力は、その隣の世界とこの世界とを行き来できる能力?)

穂乃果(仮にそうだとしたら、もうひとりのモブ子Aちゃんを連れて来たのは、世界の移動は他人にも使用できる……!)

穂乃果(なにか世界移動にはトリガーがあるハズ……!それを見極めるッ!!)

引き出し理事長「高坂さん、先程から考え事をしているようですが、考えは纏まりましたか?」

穂乃果「はい……あくまでも仮定のはなしですけど……」

引き出し理事長「そろそろですかね」

穂乃果「??」

穂乃果(そろそろ……?)


バサッ!

にこA「おああああああ!?」

穂乃果「にこちゃん!?」

理事長が脱ぎ捨てた上着のしたから、にこAが出てきた

引き出し理事長「μ'sの中心人物である、高坂さん、矢澤さん、貴女達2人を始末させてもらいます」

穂乃果「私達は海未ちゃんのDISCを返して欲しいだけです!殺し合いに来たわけではありません!」

ヌッ

理事長「それは……高坂さん…貴女の目的です………私の目的は最初から………貴女達μ's……九人全員の抹殺、納骨なのです………」

落ちている理事長の上着から、今度は理事長が出てきた

理事長「全ては私の計画通り……貴女達は、私の掌の上で踊らされていたにすぎないのです………」

にこA「随分と物騒な目的ね……」

にこA「穂乃果、理事長の能力にどこまで気づいてる?」ボソ

穂乃果「理事長は何かのキッカケでこの世界と隣の世界とを行き来できるみたいだよ」ボソ

にこA「そう……そこまでわかってるんなら話は早いわね。トリガーは、二つの物に挟まれることよ」ボソ

にこA「実際に体験したからわかるわ」ボソ

穂乃果「挟まれること……」ゴクリ


にこA「にこがさっき上着の下から出てきた方に攻撃するわ、穂乃果は奥の理事長の気を引いておいて」

穂乃果「うん」

にこAは理事長の方へ、穂乃果は引き出し理事長の方へと駆け出す

理事長「真っ向勝負ですか」

にこA「ぅおおおお!!」

理事長「D4C!」

ドガッ

にこA「うぐっ」

穂乃果「にこちゃ!」

ガッシャァーーン

にこAは理事長の懐に手を伸ばすも、D4Cに穂乃果の方へ吹っ飛ばされてしまう

そして穂乃果とにこAはぶつかり、棚に2人して突っ込んだ!

穂乃果「痛たぁ……にこちゃん大丈夫?」

にこA「この位平気よ、穂乃果」

穂乃果「?何?」

にこA「スパイス・ガール!」

ドッゴォーーン

穂乃果「うげえっ!!……にこちゃん!?なんで……!?」

バリィィィーーーン!!!

にこAは、スパイス・ガールで穂乃果を窓の外へと殴り飛ばした!

理事長「あらあら、ここ四階よ?高坂さん、死んじゃったわね」

にこA「そう思うかしら?あんた、懐が甘いわよ」


理事長「なんですって?」

にこA「懐が甘いって言ったのよ……理事長」

理事長「……懐?………ハッ!矢澤さん貴女まさか……!」

理事長が上着の内ポケットを探ると、そこにあるハズの海未の記憶のDISCが無い!

にこA「そのまさかよ……!さっきあんたに殴り飛ばされたのはワザと……理事長と交錯してDISCを奪い、穂乃果の元へと自然に行く為にね」

にこA「スタンドを出さなかったのも、理事長の死角を増やすため……」

にこA「穂乃果は今、あんたの本当のスタンドの情報と海未の記憶のDISCを持ってあんたから逃げ切ったのよ!」

理事長「……」

にこA「あんたの本当の狙いなんて知らないわ、だけどね、私達の目的はあくまでも海未のDISCよ!」

理事長「そう、ならなぜ矢澤さん、貴女はすぐに逃げ出さないのですか?」

理事長「それに、高坂さんが生きている保証なんてどこにもありませんよ?」

にこA「それなら心配無いわ、どうせ知ってるんでしょう?にこの能力くらい」


理事長「ええ、知っているわよ?矢澤にこ、スタンド名スパイス・ガール。能力は物体を柔らかくすること」

にこA「そうよ、にこのスタンドは物体を柔らかくする能力をもってるわ……そして柔らかくできるのは何も物だけじゃあないわ!」

にこA「人間だって柔らかくできるのよ!」

理事長「へぇ……ん?ハッ!ま、まさか……!!」

にこA「穂乃果の身体を柔らかくしたわ!S・Gで殴ったダメージはあるでしょうけど、落下によるダメージはほぼゼロよ!」

にこA「柔らかいということは!ダイヤモンドよりも砕けないのよ!」

理事長「……ふふふ………本当に、手を焼かせてくれますね。正直、貴女がここまでできるとは思っていませんでしたよ……」

理事長「ですが、今の貴女にこの状況を切り抜けられますか?」

理事長「そもそも矢澤さん、貴女は自分を犠牲にしてまで人を助けるようなガラじゃあないでしょう?」

にこA「確かに……そうね、ガラじゃあないわ……でもそれはμ'sと出会う前のにこの事!」

にこA「にこはμ'sと出会って変わったわ!引き入れてくれた穂乃果には感謝してる!」

にこA「そして、μ'sには絶対に穂乃果が必要なのよ!」

にこA(穂乃果が居なくなれば、まず間違い無くμ'sは消滅する!)

理事長「そう、それが答えですか……貴女の覚悟……」


理事長「もしかして、最初貴女達が私のスタンドがホワイトスネイクだと勘違いして来たのも、貴女が発端?」

にこA「そうよ、でも、ホワイトスネイクの本体が近くに居ることは間違い無いハズ」

理事長「ふふ、やっぱり意外と賢いのね。それを学業の方に回してくれればいいのですが……」

理事長「まあいいでしょう、矢澤さん、貴女はどうせ、ここで死ぬ運命なのですから……」

理事長「出て来て下さい、『絢瀬』理事長秘書……」

ガチャリ

秘書「……隠れていろと言ったり出て来いと言ったり、今日は騒がしい日ですね」

にこA「理事長秘書……?い、今……絢瀬……って……」

理事長「そうよ、お察しの通り、彼女は絢瀬絵里さんの母親……」

秘書「貴女達の計画の話……昨日の夜、電話で最終確認をしていたわよね?」

にこA「まさか……!」

理事長「そのまさかよ……ふふっ……全く恐れ入ったわ、そちら側から攻めて来るなんて、思いもしませんでしたから」

秘書「本当ですよ、まさかホワイトスネイクの能力がここまでバレているとは……」


にこA「あんたがホワイトスネイクの本体って訳ね……」

秘書「……まあ、冥土の土産に教えてあげましょうか……」

秘書「ホワイトスネイクの本体は私よ……そして、矢澤さん、貴女の母親からスタンドと記憶を抜き取ったのも私よ」

にこA「……そう、あんたが……!ずっと追っていた相手が向こうから来てくれるなんて……」

理事長「言っておきますが、私達三人はこれより矢澤さん、貴女を殺害します」

にこA「そう簡単に、殺されるとでも思ってるの?」

にこAは、スパイス・ガールで、理事長室の床を殴った!

にこA「これであんた達三人は、自由に身動きが取りづらくなったわ!」

にこA(恐らく、あの理事長(上着の下から出てきた理事長)が元からこの世界にいる理事長……)

にこA(まずはあの理事長を叩く!他の理事長にも世界を移動する能力があるのなら、いちいちあの理事長を介する必要は無い!)

にこAは理事長に駆け寄り、S・Gの左拳で殴り抜けた!

……はずだった

にこA「!?」

S・Gの左拳が理事長を捉えたのは確実だった!

だが、手応えが全く無かった!

その上、目の前から理事長が消え失せたのだ!

理事長「Dirty deeds done dirt cheap……全く、いきなり乱暴ですね……」


にこA「……なぁあ!?」

理事長は、にこAの背中から、ヌッと出てきた

にこA(挟まれる事がトリガーだってことはわかってた……!けど……!)

にこA(まさか殴った拳と理事長のすぐ後ろにあった理事長の机とに挟まれたって言うの!?)

秘書「あら?矢澤さん、貴女『右手』はどうしたの?」

理事長「恐らく、隣の世界に私が送っていた間に隣の矢澤さんと出会ってしまったのでしょうね」

引き出し理事長「でも、すぐに異変に気付いて向こうが逃走したのですね」

にこA(………これはきっと幸運だわ、今にこは、この部屋の誰よりも窓側にいる……)

にこA(窓から飛び降りて、落ちてる途中に身体を柔らかくすればいい……)

ダッ!

にこAは全力で窓へと飛びついた!

秘書「そう来ると、読んでいましたよ……」

ドスッ



にこA「………ぐっ……ぇ?……」




にこAは、腹部に途轍もない痛みを感じ、下を見る

こそには、ホワイトスネイクが、にこAの腹に拳を突き立てていた……!

にこA(な、なに?この……痛みは……ただ殴られたんじゃあない……なんでホワイトスネイクがここにいるの?)

にこA(なんでにこからは、ホワイトスネイクの『顔と、肘より上しか見えない』の……?)

そう、にこAは、ホワイトスネイクの顔と肘より上しか見えていない……!

それはつまり、ホワイトスネイクの拳は、にこAの身体を貫通している

そういうことだった……!

白蛇『……残念ダッタナ……矢澤ニコ…お前ハココデ、死ヌ運命ナノダ……』

ドゴォッ

にこA「うぐぁつ」

そう言うとホワイトスネイクは、残りの拳でにこAの顔を殴り飛ばし

理事長室のドア付近まで吹っ飛ばした

にこA「………ぁ……げほっ……がはっ……かっ………ぁっ……」ピクピク

にこA(な、なんで……?ホワイトスネイクは遠距離型のハズよ……身体を貫通する程のパワーなんて持ってるハズ……)


秘書「矢澤さん、貴女は今、」

秘書「ホワイトスネイクは遠距離型のハズ、人間の身体を貫通する程のパワーを持っているハズが無い」

秘書「そう考えているわね?あー、返事はしなくていいわ、どうせできないでしょうけど」

にこA(にこは……こんな、一矢報いることすらできずに……死ぬって言うの……?)

にこA(……血を失い過ぎたわね……もう、意識が薄れてきてるわ……)

にこA(このままいいようにされて死ぬなんて……そんなみっともない真似、するワケにはいかない……)

にこA(一言、言ってやるわ……!)

にこA「………がはっ……理…事長……貴女の目的が……達成される事なんて……ごふっ……あり得ないわよ……」

にこA「………なんてったって……穂乃果は…あんたの……スタ…ンド…の能力を……知っているん、だからね……」

にこA「………穂乃果は……海未のDISCだっ……て持ってるわ……海未は復活する……」

にこA「………あんたらには……μ'sを壊すことなんて…、でき…や……しないのよ!」

秘書「………言わせておけば……!」ピキピキ

理事長「そうカリカリしないでください……絢瀬さん……矢澤さん、私達は何も、μ'sを破壊しようとしているのでは無いのですよ」

秘書「言うんですか?」

理事長「ええ、彼女にはそれを知る権利があります」


理事長「私達は、この音ノ木坂学院を永遠の物にする為に、やっているのです」

理事長「そして貴女達μ'sはこの音ノ木坂に生まれた九人の女神……私達目的は……この音ノ木を神殿にすることなのですよ」

にこA「……はぁ……はぁ……ぶはっ……神殿……?」ボタボタ

理事長「そうよ、九人の女神を祀る神殿となった音ノ木坂学院は……その加護により永遠をてにするのよ!」

にこA「……真面目に……聞いてみれば…、とんでもなく、バカバカし……話で……呆れちゃうわね……」

理事長「バカバカしいですって?私達の崇高なる思考が馬鹿馬鹿しいと?そう言いたいのですか?」

にこA(……もう、頭が回らない……呆れちゃうわね……また九人でライブをしようって言った本人が、欠けちゃうなんて……)

理事長「……まあ、いいでしょう。貴女は崇拝すべき女神の一人……あまり失礼はいけませんね」

にこA(こころ……ここあ……ごめんね……)

秘書「……あ、そうだ、最期ですし、一つ教えてあげますよ……矢澤さん、貴女の母親のスタンドの売値です」

にこA「…………!」


秘書「……あんな、ちょっぴりだけ未来が見えるってだけのスタンド………確か名前は『エピタフ』だったかしら」

秘書「……四億円ですよ、四億円!全く、物好きなヤツもいたものね……って、もう聞いてないわね」

にこA「…………」

にこA(意識が……視界がボヤけて、もう指先一つ動かせない……)

にこA「……ぁ……!」

にこA「あ、……んたらがッ!……」

秘書「……ふんっ」ドガッ

にこA「……はぎゅっ」ピクピク

秘書「死んだかしら?」

にこA「……」シュゥゥゥ

にこA「」


秘書「随分と手間をかけさせてくれたわね……はあ、これがあと八人も居るとか、気が重いわね……」

理事長「ええ、本当に……矢澤さんは強敵と言って良いでしょう」

理事長「高い洞察力と咄嗟の判断力……真っ先に倒せて良かったわ。本当に」

引き出し理事長「では、私を元の世界に返してください、私」

理事長「はい。D4C」バサ

理事長「絢瀬さん、引き続き絢瀬生徒会長から情報を取得してください」

秘書「ええ」

理事長「では、矢澤さんの遺体を……」ピト

理事長「……!……こ、この矢澤さん……基本世界の矢澤さんではない……!?」

秘書「なんですって!?それは本当なの!?」

理事長「ええ、間違い無いわ……その人間が基本の者かそうで無いかは、触れれば分かります……」

理事長「先ほど攻撃した時は気が付きませんでしたが……この矢澤さんは……隣の矢澤さんです!」

理事長「ナメたマネを……!D4Cッ!」

ドグシァッ!

理事長はD4Cで、にこAの遺体の左眼部を殴り潰した

理事長「……フゥーーッフゥーーッ……そうね、いいコトを考えついたわ……ふふふ」



~~~~~~~~~~~~~~~


穂乃果SIDE

穂乃果「ぅおああああああーーッ!ぶつかるゥーーーッ!」

穂乃果は理事長室から、つまり四階から落下した!

ベッッッチャアーーッ!

穂乃果が地面と衝突した時鳴り響いた音

それはドッシィーンではなくグシャアでもなく、ベチャッ!だった!

穂乃果「いったあああああああ!!!!!」

穂乃果を襲う痛み

それはウォータージャンプで点ではなく面で着水した時の痛みだった!

穂乃果「……ぅぐぅぅぅ……ハッ!そうだにこちゃんッ!」

穂乃果が顔を上げ、理事長室の方を見ると

穂乃果「!……あれは!あの壁を滑るように移動してるのはッ!……ホッ……ホワイトスネイクッ!!!」

そう、穂乃果は学院の壁をナメクジのように這い登っているホワイトスネイクを見た!

穂乃果「あっ!にこちゃんが窓に!い、今はダメッ!にこちゃんッ!」


穂乃果から見て、にこAが窓から飛び降りようとする時にはすでにッ!

ホワイトスネイクは理事長室の窓の手間でステンバイしていた!

穂乃果「ダメぇええええええ!!!にこちゃああああああ!!!」

………ドスッ

っと穂乃果には、そう聞こえた気がした

距離を考えれば、聞こえるハズが無いというのに

その音は、ホワイトスネイクの腕がにこAの胸を貫いたものだった

穂乃果「……あ……ぁ……ぅあああああああにこちゃああああああああああああああああああああああん!!」

穂乃果「行かなきゃ!にこちゃんのところにッ!にこちゃん!今助けに行くよッ!」


穂乃果は、その脚で、立ち上がろうとする

しかし

グニャア

穂乃果「!?ほ、穂乃果の脚が!曲がっ……!なら手をついて……!」

グニャア

穂乃果「!!手もダメなの!?なんでこんな!穂乃果の身体がグニャグニャに柔らかくなって……!」グニャグニャ

穂乃果「や……柔らかく……?まさか……!そうだよ、にこちゃんの能力!なんで解けてないの!?」グニャグニャ

穂乃果「穂乃果がキチンと無事に着地できたら解いてもいいハズなのに……!」グニャグニャ

穂乃果「……立って…!立ってよ!にこちゃんのとこに行かなくちゃならないのに!なんで立てないの!?」グニャグニャ

穂乃果「……まさか、わざと解いて無い!?そうだ携帯でことりちゃんに連絡して……」グニャ

穂乃果「……よし、なんとか取れた……後は電話を………」

ストン

穂乃果「?今何か落ちた……?これは!う、海未ちゃんが描かれたDISC!?なんで穂乃果のポケットの中に?」


穂乃果「……もしかして、にこちゃんが?………あれ……?立てる……?」ゾクッ

穂乃果「な……なんで立てるの……?今にこちゃんに柔らかくされてて立てないハズなのに……」

穂乃果(か、考えたくないけど……にこちゃんの身に何かが起こってる!?)

穂乃果(もしくはにこちゃんが能力を解かなくちゃならない状況にある!?)

穂乃果「……も……もしかして……それって………!」

穂乃果「とにかく、まずはみんなに電話は……無理だね……メールしよう……今の状況を、知らせよう」



~~~~




~~~~

ー理事長室前廊下ー

ことり(門田先輩を倒して、理事長室から凄い音がしたから理事長室に来たけど……)

ことり(聞いちゃった……お母さんの目的……でも、全然理解できないよ……)

ことり(それに絢瀬さん……って言ってた……なんとなく絵里ちゃんと似てる声だったな……)

ことり(そして、お母さんが叫んだD4Cという言葉……恐らくお母さんのスタンドはホワイトスネイクじゃなくて)

ことり(そのD4Cって能力……二人の声が聞こえない……どうしたの?)


……ヴヴヴ

ことり(!穂乃果ちゃんからメールだ!……)



『海未ちゃんの記憶のDISCは穂乃果が持ってるよ!』


ことり(……良かった、取り返せたんだね……?まだ続きがある?)


『ことりちゃん、今のにこちゃんの状況ってわかる?今、確認できなくて』


ことり(……穂乃果ちゃんとにこちゃんは……一緒じゃない!?)


『にこちゃんが危ないんだよ!穂乃果は今行きたくても行けないから一番近いことりちゃんにお願い!理事長室に居るハズだよ!』


ことり(理事長室に、にこちゃんが居る……ハズ。だけどにこちゃんの声はさっきから全く聞こえない……)

ことり(それはつまり、声も出せない程衰弱してるか、なんらかのスタンド攻撃……?)


理事長『ナメたマネを……!D4Cッ!』

ドクシァッ!

ことり(!?………い……今の音……なにか……なにかが潰された音だ……!)

ことり(なにかが……潰された、音?)

理事長『いいコトを考えついたわ……ふふふ』

ことり(……この理事長室で一体何がおこってるの!?確かめなきゃ……!)

ことり(クレイジー・ダイヤモンド……この壁の一部に小さな穴を開ける……)

ことり(クレイジー・Dの能力は修復……だけど、さっきみたいに意図的に変形させることだってできるハズ……)

ことり(……試してみる価値はある……)

ことりは壁に触れ、そして先程の感覚を思い出しながら

いつも怪我を治す時のように……破壊された物を修復する時のように

能力を使った

グニャア

ことり(できた!大丈夫、これくらいの穴ならバレない!)ソォーッ

今しがた開けた小さな穴を覗いたことりは、信じられないモノを目撃した!


ことり(……!?血!?血が……お母さんに……お母さんが血塗れ……!?)

そして、視線を下に移すと……そこには!!

ことり(………に、こちゃん……?う……うそ……なに……こ、れ…そんな……まさか……お母、さんが……?)





ことりが眼にしたモノとは……ッ!












胸部に大穴が開き











右手首から先が無くなって



















右眼部が何か大きな力で潰された




















……………既に絶命している













…………………矢澤にこの死体だった




~~~~~~~~~~~~~~~


~~~~~~~~~~~~


~~~~~~~~~


~~~~~~



~~~



~~








ブロロロン……ブロロロン……ブロロロン……

ことり「………んぅ……はっ!ここはっ!?」

花陽「あ、ことりちゃん起きたの?ここは車の中だよ?」

ことり「あ、あれ?私、理事長室のところにいたはずなのに……」

花陽「理事長室?ことりちゃんはフミコさんたちが部室におぶって来てくれたんだよ?」

ことり「……三人が?」キョロキョロ

ことりは辺りを見回し、状況を確認する

ことり(凛ちゃん、希ちゃん、絵里ちゃん……寝てる……穂乃果ちゃんは……)

ことり(いた!何かを抱き締めて寝てるみたい……なんだろ)


チラッ

ことり「ああ!!これは!!穂乃果ちゃんが抱き締めて持ってるこれはッ!」

花陽「シィ~~~ッ!ことりちゃん、みんな起きちゃうよ!」ヒソヒソ

ことり「あ、ご、ごめんね?でも穂乃果ちゃんが持ってるこれって……!」

花陽「うん!海未ちゃんの記憶のDISCだよ!」

ことり「じゃあ海未ちゃんは!」

花陽「うん……でも」

ことり「……あれ?そういえばにこちゃんは?車の中にはいないみたいだけど……」

花陽「……」

ことり「かよちゃん、何か知ってる?」


花陽「……ううん、わからないんだ。穂乃果ちゃんも何も言ってくれなくて……」

ことり「……そう……なんだ……」

ことり「……あれ?真姫ちゃんは?」

花陽「真姫ちゃんなら……ほら、助手席に座ってるよ」

真姫「…………」

ことり「……真姫ちゃん」

運転手「もうすぐ、病院に着きます。眠っている方を起こしてください」

花陽「はい!あ、ことりちゃん。起こすときに皆の傷を治してあげて。皆酷い傷を負ってるから」

ことり「うん。穂乃果ちゃん、もう病院に着くよー!絵里ちゃんも希ちゃんも!」


花陽「凛ちゃん、病院だよ!」

凛「……にゃ?」

絵里「…………う~ん……私、寝ちゃってたのね」

希「……ふわぁ~~~………病院、着いたんやね」

穂乃果「…………」パチリ

穂乃果「…………じゃあ、行こっか。海未ちゃんのところへ」ギュッ

七人「「「……」」」コクリ

~~~~~~~~~~~~

訂正!

七人「「「……」」」コクリ

六人「「「……」」」コクリ


ー西木野総合病院・海未の病室ー

ガラララッ!

ピーーッ……ピーーッ……ピーーッ……ピーーッ……ピーーッ……ピーーッ

穂乃果(海未ちゃんの病室……この部屋にはここのところ毎日来てる……)

穂乃果(やっぱり慣れないな……いろんな機械に繋がれてる海未ちゃんなんて……)

穂乃果「……海未ちゃん、いま、連れ戻してあげるからね」

ことり「……穂乃果ちゃん、一緒に戻そ?……手、震えてるよ?」

穂乃果「……あはは、ことりちゃんにはバレちゃったか……」

ことり「やっぱり、DISCを戻しても海未ちゃんが帰ってこないんじゃ?って不安だよね」

ことり「……私もスゴく不安なんだ……ほら、触ってみて?私の手も、スゴく震えてるの」

ことり「穂乃果ちゃん、私、穂乃果ちゃんとなら……勇気が出る……一緒に海未ちゃんを助けよう」

穂乃果「……うん、わかった。……じゃあ、行くよ……」


……ずにゅ

手を繋いだ穂乃果とことりは、それぞれの持つDISC

記憶とスタンドのDISCを、海未の頭部へと挿入した

……ずりゅ……ずりゅ……


穂乃果(お願い……!海未ちゃん!眼を開けて!)

ことり(海未ちゃん!)

………………


…………


……









海未「………………………んぅ」

ほのこと「「!!!」」

海未「……ここは……どこでしょう……」キョロキョロ

海未「あ、穂乃果、ことりも居たんですね。……どうして泣いているんですか?」

穂乃果「………ウグスッ……海未ちゃん……海未ちゃんの馬鹿ァーーッ!」ダキツキ

ことり「海未ちゃ~~ん!!よかった……本当によかったよぉ~~~」ダキツキ

海未「えっ!?えっ!?どうしたというのですか!?」アタフタ

絵里「……海未」

凛「海未ちゃーーーんッ!」ダキツキ

真姫「まったく、やれやれね」

希「とか言いながら、真姫ちゃんも泣いちゃいそうやん?」

真姫「はぁ!?そんなワケ無いでしょ!」

花陽「よかった……海未ちゃん、おかえりっ」

海未「はぁ……皆してどうしたのですか?」

海未「ところで、にこが居ないようですが……」


穂乃果「……っ!」

海未「……穂乃果?」

穂乃果「に、にこちゃんなら、妹達の面倒を見なきゃだから先に帰るって言ってたよ!」

海未「そう……ですか……にこの妹達は可愛いですからね」ニコ

穂乃果「……うん、ここあちゃん達かわいいよね」ズキ

ーーーその日、海未は眼を覚ました

海未は意識を取り戻したが、二、三日様子を見て何も問題が無いようならば、退院できるらしい

メンバーはそれぞれ、真姫に車で家まで送ってもらった

~~~~~~~~~~~~

ー西木野邸ー

真姫「ただいまぁ~」

真姫母「おかえりなさい。真姫ちゃん、今日から家族が二人増えるからよろしくね?」

真姫「はーい……って、はぁ!?ママ!それってどういうことよ!ペットでも買ったの!?」

真姫母「ちがうわよ、貴女の所属しているスクールアイドルグループの……矢澤さん、いるでしょう?」

真姫「にこちゃんが、どうしたって言うのよ……」

真姫母「彼女、数時間前に亡くなったらしいのよ」

真姫母「でね?彼女には二人の妹が居るらしいんだけど、両親も親戚も居なくて妹の面倒を見る人が居ない」

真姫母「それで、生前の矢澤さんのお母さんから長女に何かあったら妹達を預かって欲しいって言われててね」

真姫母「それを私は快く引き受けたの」

真姫「つまり?」

真姫母「矢澤家次女の矢澤こころちゃん、矢澤家三女の矢澤ここあちゃんが、今日から西木野家の養子になります」


真姫母「妹が二人増えたと思って、可愛がってあげてね?あ、矢澤にこさんのお葬式は二日後に行うわ」

真姫「ちょっと待ってよ……頭が追いつかないわ……にこちゃんが……死んだ?」

真姫「ウソでしょう……?そんなハズ……ッ!」

真姫母「私はウソなんて言って居ないわよ?なんたって矢澤にこさんは……『本日15時54分、西木野総合病院で』息をひきとったのよ」

真姫「うちの病院で……?ウソよッ!そんな話聞いてないわ!死因は何よ!」

真姫母「聞いていないのも無理は無いわね……彼女が病院に運びこまれたのは……」

真姫母「……『本日、14時28分』だったから、まだ連絡が行って無かったのね」

書き溜めた分はこれで終わりです。

六話のラストはもうちょっとぉまちを!

それでは!

追いついた
期待

D4Cラブトレインはμ'sの一直線上に次元の裂け目ができるのか?
ラブトレインになったらタスクact4以外勝ち目あるか?


真姫母「あと、死因なんだけど、なんて言ったらいいのかしら……『心臓だけが抜き取られて居た』のよ」

真姫「……は?どういうことよ、それ」

真姫母「そのまんまの意味よ。司法解剖した結果、どこにも異常は見られなかった……心臓が無い事以外には」

真姫母「心臓が潰れている訳でも無く、元からそこには無かったかのように、」

真姫母「心臓のあるべき場所には心臓は無く、かと言って別の場所にあるわけでも無く」

真姫母「大静脈と肺動脈との間に心臓が存在していなかったの」

真姫(これは……こんな特殊なケースは……!なんらかのスタンドの攻撃ね……)

真姫(ママがウソを言っているようには見えない……)

真姫(でも、絶対にあり得ない事が一つある!今日の午後4時!この時、にこちゃんは確実に!)

真姫(私達と行動を共にしていた!穂乃果から聴いた理事長の本当の能力、『D4C』を使えば!)

真姫(隣の世界のにこちゃんを連れて来て、その隣の世界のにこちゃんになんらかのスタンド攻撃をしたと考えれば……!)

真姫(全て合点がいく…だとすると、今家に来てるにこちゃんの妹達は刺客の可能性が高い)

真姫(そういえば、スタンドは遺伝するって言ってたわね……)

真姫(にこちゃんに遺伝しているのなら、二人にも遺伝しててもおかしくない)

真姫(……まったく、自分の家だってのに、気ィ抜け無いわね……)





第六話

『えがおをあなたに~Smile for you~』完








ーーーーー第一部、START:DASH! 了




第二部、それからのSomedayーーーーー





☆忘れ物

矢澤にこ(A):死亡
スタンド名:スパイス・ガール


短いですが、今回はここまでです!次は書き溜めてから投下します!





南 理事長
スタンド名:Dirty deeds done dirt cheap(いともたやすく行われるえげつない行為)
破壊力AスピードA射程距離C
持続力A精密動作性A成長性A
一つの場所に二つの世界を存在させられる能力
一つの世界に同じ物が存在し、それらが出会ってしまうと、双方共に消滅してしまう。ただし、本体は例外。
能力発動のトリガーは、二つの物に挟まれる事!


矢澤にこ
スタンド名:スパイス・ガール
破壊力AスピードA射程距離C
持続力B精密動作性D成長性C
あらゆる物資を柔らかくする

絢瀬 理事長秘書
スタンド名:ホワイト・スネイク
破壊力?スピードD射程距離?
持続力A精密動作性?成長性?
対象の記憶とスタンドをDISC化し、取り扱う能力
対象に幻覚を見せ、心を溶かすと対象のスタンドが弱り、容易にスタンドを抜きとれる
実際は、破壊力スピード共にAはある

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