女騎士「オークの化石…?」(9)

~断層沿いの洞窟~

女騎士「この洞窟の奥に在ると云われる、伝説の秘宝…」カツンカツン

女騎士「そんなものが、本当にあるのか?」カツンカツン



~最深部~

オオナメクジ「ギャアア」グチャ

女騎士「他愛なし…。こんな奴がここの主か。期待はずれだ」チャキン

女騎士「雇い主には、ここの写真を撮り、何もなかったと報告しよう」

女騎士「…」パシャ

女騎士「…!? 今、壁に何か埋まっていた…?」

女騎士「敵は鎮圧したし、少しの間ランプを使おう」パッ

女騎士「…! これは…!」

女騎士「魔物の骨…が、岩石化している…」

女騎士「二足歩行の魔物… まさか…」

女騎士「はるか昔絶滅した… オークか!?」

女騎士「ふっ… 確かに、これは秘宝と言えるだろうな。かつて女騎士による乱獲で絶滅したオーク」

女騎士「化石とはいえ、その体の一部が手に入ったとなれば、莫大な値がつくだろう…」

女騎士「雇い主に、報告を…」

女騎士「っ…!」

女騎士「欲しい…!」プルプル

女騎士「数多の女騎士がその伝説に酔いしれ、想いながら自らを慰める… 甘いフィクション」

女騎士「その実物が… ここにっ…!」

女騎士「欲しい… 私だけのものにしたいっ!」

女騎士「決まりだ。主には他言無用だな。準備が整い次第、発掘に取り掛かろう」



~洞窟最深部~

女騎士(結局、雇い主には虚偽の報告をしてしまった。ふっ…女騎士としての誇りは、地に堕ちたか)つツルハシ

女騎士(だが私は、高貴なる身分の者に仕える身である以前に…)カツーン カツーン

女騎士(幻想に恋い焦がれる、女なのだよ…!)カツーン カツーン

女騎士(ふふふ、魔法使いから仕入れたヒカリゴケに照らされ、よく見える)カツーン カツーン

ガララッ

女騎士「! 取れた…!」パシッ

女騎士「…む?」

女騎士「これは、本当に化石か?」ジロジロ

女騎士「断面が肉々しく、弾力がある…」ブニブニ

女騎士「これは、脊髄… 動脈か!?」

女騎士「な、なんと… お、オーク、の…」ブルブル

女騎士「生オークの、軟組織っ…!」ゴクリ



女騎士「ふぅ…」

女騎士(興奮しすぎて、貴重な化石を挿入して自慰にふけってしまった…)

女騎士(しかし、このまま外気に晒し続ければ、急速に酸化し腐敗するだろう…。どうにかして、保存できないものか)

女騎士「…」

女騎士「方法は…ある…!」

女騎士「禁術とされる…ネクロ…マンシング…!」ブルブル

つづく

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