【安価】ルカ/アリス「もんむす・くえすと!」偽勇者「いやぁぁぁ!!」2【コンマ有】 (1000)


このスレは"もんむす・くえすと!"の二次創作やで。

ストーリーなぞって進めていく安価・コンマ系や。

初心者ゆえに、文才・口調・間違い等々たくさんあるんやで。

安価は基本的自由やけどな"何々"で下1・再安価にする場合があるから気ぃつけや。

コンマは1ほど悪くて 9ほど良くて 0は"10"なんや ゾロ目は良くも悪くもやな…


【安価】もんむす「もんむす・くえすと!」偽勇者「いやぁぁぁ!!」 【コンマ有】
【安価】もんむす「もんむす・くえすと!」偽勇者「いやぁぁぁ!!」 【コンマ有】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396867306/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398262942

【ステータス】
名前:偽勇者

HP:#?%$
MP:――

みぎて:ロトの籠手 [呪]/ロトの剣 [呪]
ひだりて:ロトの籠手 [呪]
あたま:ロトの兜 [呪]
からだ:ロトの鎧 [呪]/
アクセサリ:呪いのベルト [呪]
アクセサリ:死神の首飾り [呪]

【魚腕】
第一:魚が偽勇者の腕にめり込んでる
第二:口とか鱗とかエラとかヒレ等の魚の部位がごちゃ混ぜになった腕
第三:見た目は普通の腕だが、掌には目と口がある

【そうび】

○【呪いのベルト [呪]:???:】
太古の呪われたベルトで常に―――

○【死神の首飾り [呪]:防6:】
髑髏の付いた不気味な首飾りで―――

○【ロトの剣 [呪]:攻158:】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる剣。
あらゆる魔を切り裂くというその大業物は、かつて―――を闇で覆い尽くした大魔王をも打ち倒したと伝えられるが―――

○【ロトの盾 [呪]:防39:】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる盾。
最強の盾のハズだが―――

○【ロトの鎧 [呪]:防149:】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる鎧。
その強靭な守備力はすべての鎧よりも硬く、魔法や火炎吹雪などの威力を抑え、身につけるものの体力を回復させ、マホトーンを無効化し、バリアや毒の沼から身を守ってくれるが―――
※兜・籠手は鎧に含まれてます。

【アイテム】

○【はかぶさの剣 [呪]:攻110:】
地獄の悪魔が人間への憎しみを集めて作ったらしい。
無数の骸骨を寄せ集めて、切っ先が斧のような剣の形に作り上げたような見た目からして既におどろおどろしい。
会心率が高くなり2回攻撃可能だが―――

○【皆殺しの剣 [呪]:攻120:】
持つものに滅亡をもたらすと言われている。
見た目は髑髏などがあしらわれておりいかにも禍々しい。
全体攻撃ができ魅力的な性能だが―――
◆地獄の刃:麻痺:1/4の確率で技を使えなくする。

○【地獄の弓 [呪]:攻130:】
破壊力を宿した呪われた黒い弓。
破壊力は素晴らしいが―――

○【嘆きの盾 [呪]:防42:】
古代の魔物に倒された者たちの呪いが込められた盾。
土偶のような顔がいくつも並んだデザインをしている。
あらゆるダメージを半減するが―――

○【般若の面 [呪]:防255:】
デザインは般若そのもの。
史上最強の守備力を誇る兜であるが―――

○【破滅の盾 [呪]:防62:】
邪悪な妖気を漂わせる不気味な盾で、強力な呪いを帯びている。
666匹もの魔物の魂を封じ込めた石がはめ込まれているが―――

○【大悪魔の鞭 [呪]:攻86:】
大悪魔が使用していたと噂される鞭。
グループの敵を攻撃するが―――

○【合成の壺】
呪い専門の商人:ウラミからもらった、見た目古びた壺。
武器は武器、防具は防具と同じ物を合成する壺。

○【焼きヒトデ】
味は薄味のウニミソ。
食べれる部分は、中の卵・胃袋・消化器官のみ。

【呪い】
○会心率が高くなり2回攻撃できるが、呪いで動けなくなる(はかぶさ)
○高い攻撃力を誇り、全体攻撃できるが、守備力が0になる(皆)
○破壊力を宿しているが、有らぬモノを射抜くことがある(地獄)
○グループの敵を攻撃するが、呪いで動けなくなる(大悪魔)
○あらゆるダメージを半減するが、味方に肩代わりさせる(嘆)
○どんな生き物でも錆びを落とすことはできない(錆)
○史上最強の守備力を誇る兜であるが、常に【混乱】する(般)
○常に締めつける(呪)
○体が冷たくなってゆく(死神)
○呪文/特技によるダメージを50ポイント増加させる(破滅)
○とある魔神によって血の祝福を受けてしまった、装備者を蝕んでいく(ロトシリーズ:列伝)

【キャラクター】

サンタナ:イリアスベルクに住む住民A、働き口を探している。

ウラミ:呪い専門に扱っている商人、呪いの装備ならお任せあれ。

ゲヘレゲス:イリアスポートに住んでいる少年、内職を行う父さんの手伝いをしている。

???:闇店の店長、表には出せない商品を扱う。


他ステータス表は、調整中や。


大阪|・ω・)<基本、ここでの安価は何でもありの自由ではなくて不自由な安価やで。

大阪|´-ω-)<時には、容赦なく切り捨てるさかいに、注意してや。

大阪|´・ω・)<ほな続きいこか。


錬金釜に入れた装備品が俺に自動的に装備されていく。

俺は体の奥底から力が溢れてくるのが分かる。

今、俺は最高の呪いを手に入れたかもしれない―――いや、まだだ。


偽勇者「まダ、足りナい…… 最強ニなるにはもっと何カ必要のはずダが―――?」


そういえば、合成の壺があったな。

武器は武器に、防具は防具に―――

合成も試してみるか!


―――【合成】―――

1:ロトの剣+―――

2:ロトの兜+―――

3:ロトの鎧+―――

4:ロトの籠手+―――


―――類

○はかぶさ
○皆殺し
○大悪魔の鞭
○嘆き
○破滅
○般若


合成から番号選んで、―――を選んでな!

3回ぐらいするで!(整理するためやないで!


『1+皆殺し』やね


俺は、合成の壺に"ロトの剣"と"皆殺しの剣"を入れる。

合成の壺が震え出し、中の剣を吐き出した。

床に吐き出された"ロトの剣"を拾い握りしめ―――より強い呪いが生まれたのを感じた。


ロトの剣は、皆殺しの剣を吸収した!

攻撃力と性能を得た!


そういえば、ウラミが言っていたな……

呪われた品々同士なら性能以外にも攻撃力すらも吸収すると―――ならあと少し合成しよう。

より強くなるために―――


―――【合成】―――

1:ロトの剣+―――

2:ロトの兜+―――

3:ロトの鎧+―――

4:ロトの籠手+―――

5:ロトの盾+―――


―――類

○はかぶさ
○皆殺し
○大悪魔の鞭
○嘆き
○破滅
○般若


合成から番号選んで、―――を選んでな!

2回ぐらいするで!(整理するためやないで!




※そいや、盾は影薄いせいで忘れてた!

2はかぶさ

>>15
(´・ω・`)<武器は武器、防具は防具で合成するんや ↓や

『2+般若』やね


次に合成の壺に放り込んだのは"ロトの兜"と"般若の面"だ。

般若の面もいいが、流石に飽きが来る。

ここは、ロトシリーズを強化するのがベストだろうて―――

合成の壺が震え出し、中の兜を吐き出した。

床に吐き出された"ロトの兜"を拾い被ってみる。

そして、店内の鏡で見てみたが―――素顔が見えないな。

某魔影軍団長のように素顔が闇に包まれているようだ。

闇に光るモノは目の部分か?



―――【合成】―――

1:ロトの剣+―――

2:ロトの兜+―――

3:ロトの鎧+―――

4:ロトの籠手+―――

5:ロトの盾+―――


―――類

○はかぶさ
○地獄の弓
○大悪魔の鞭
○嘆き
○破滅

↓ラストワン

『5+嘆き』やね、武器は武器・防具は防具やで。
武器+防具は先にあるから待ってやん。


俺は合成の壺に"ロトの盾"と"嘆きの盾"を放り込む。

今はこれでラストにしようか。

流石にロトの呪いが強すぎて、これ以上は耐えられん。

合成の壺が震え出し、中の盾を吐き出した。

床に吐き出された"ロトの盾"を拾おうとするが―――

なんと勝手に宙を浮かび俺の腕に固定されたのだ。

ふむ、固定されてるといっても時には俺の周りを浮かび守ってくれるようだ。


ロトの兜は般若の面を吸収した!

防御力と性能を得た!

ロトの盾は嘆きの盾を吸収した!

防御力と性能を得た!


今はこれだけで、十分か。

俺がより育てばより多くの品々をロトシリーズが食らってくれる。

そういえば、ロトシリーズの色って【紫色】だったか?


ロトシリーズ「」ォォォッ…


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


※色が紫色なんわ、【聖なる:青】+【呪い:赤】=【紫】やからな!

【ステータス】
名前:偽勇者

HP:#?%$
MP:――

攻撃力:278
防御力:491

みぎて:ロトの籠手 [呪]/ロトの剣 [呪]
ひだりて:ロトの籠手 [呪]/ロトの盾 [呪]
あたま:ロトの兜 [呪]
からだ:ロトの鎧 [呪]/
アクセサリ:呪いのベルト [呪]
アクセサリ:死神の首飾り [呪]

【そうび】
○【ロトの剣 [呪]:攻158(+120):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる剣。
あらゆる魔を切り裂くというその大業物は、かつて―――を闇で覆い尽くした大魔王をも打ち倒したと伝えられるが―――
“皆殺しの剣”の力と性能を得ている。

○【ロトの盾 [呪]:防39(+42):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる盾。
最強の盾のハズだが―――
“嘆きの盾”の力と性能を得ている。

○【ロトの兜 [呪]:防42(+255):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる兜。
『幻惑』『麻痺』『即死』に耐性がある。
“般若の面”の力と性能を得ている。

○【ロトの鎧 [呪]:防82:】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる鎧。
その強靭な守備力は全ての鎧よりも硬いらしいが―――

○【ロトの籠手 [呪]:防25:】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる籠手。

○【呪いのベルト [呪]:???:】
太古の呪われたベルトで常に―――

○【死神の首飾り [呪]:防6:】
髑髏の付いた不気味な首飾りで―――

【武具:性能】
○【皆殺しの剣】:全体攻撃ができる。
○【嘆きの盾】:あらゆるダメージを半減し反射する。
○【般若の面】:史上最強の守備力を誇る。

【宝玉の力】
○【金色の宝玉】:???
○【銀色の宝玉】:???
○【青色の宝玉】:魔法と炎のダメージを2/3に軽減し、ダメージ床・マホトーンを無効化し、歩くほどに体力が回復する(某ドラⅠのロトの鎧の力)

【アイテム】
○【はかぶさの剣 [呪]:攻110:】
地獄の悪魔が人間への憎しみを集めて作ったらしい。
無数の骸骨を寄せ集めて、切っ先が斧のような剣の形に作り上げたような見た目からして既におどろおどろしい。
会心率が高くなり2回攻撃可能だが―――

○【地獄の弓 [呪]:攻130:】
破壊力を宿した呪われた黒い弓。
破壊力は素晴らしいが―――

○【破滅の盾 [呪]:防62:】
邪悪な妖気を漂わせる不気味な盾で、強力な呪いを帯びている。
666匹もの魔物の魂を封じ込めた石がはめ込まれているが―――

○【大悪魔の鞭 [呪]:攻86:】
大悪魔が使用していたと噂される鞭。
グループの敵を攻撃するが―――

○【合成の壺】
呪い専門の商人:ウラミからもらった、見た目古びた壺。
武器は武器、防具は防具と同じ物を合成する壺。

○【焼きヒトデ】
味は薄味のウニミソ。
食べれる部分は、中の卵・胃袋・消化器官のみ。

【魚腕】
第一:魚が偽勇者の腕にめり込んでる
第二:口とか鱗とかエラとかヒレ等の魚の部位がごちゃ混ぜになった腕
第三:見た目は普通の腕だが、掌には目と口がある

【攻撃類】
○【ロトの一撃】
ロトの剣での攻撃:全体:コンマ×(6+3)(順に-10ずつ)

【特技】
○【マッスルダンス】
呪いの効果をランダムに与える:1グループ:コンマ

≪効果≫
○呪いで動けなくなる(はかぶさ)
○守備力が0になる(皆)
○あらゆるダメージを半減するが、味方に肩代わりさせる(嘆)
○【混乱】する(般)
○常に締めつける感覚が襲う(呪)
○体が冷たくなってゆく(死神)

【呪文類】(弱点:+コンマ)
『攻撃』
○【メラミ】
大きな火の玉を飛ばす:単体:コンマ×2

○【イオラ】
大爆発を起こす:全体:コンマ×3:(順に-10ずつ)

○【バギ】
竜巻で切り裂く:1グループ:コンマ×2

【ラリホー】
敵を眠らせる:単体:コンマ÷2=30以下

【ジゴフラッシュ】
低ダメージを与えると同時に100%の確率で【幻惑】状態にする:全体:コンマ一行

【ルカニ】
敵の守備力を半分下げる:単体:???

【バイキルト】
与えるダメージが2倍になる:単体:???

【ベホマラー】
パーティ全員のHPを回復:全体:コンマ×3÷2

【アバカム】
全ての扉を開くことが出来る。

【リレミト】
ダンジョン内部から一瞬にして脱出する。

【呪い】
○呪いで動けなくなる(はかぶさ)
○守備力が0になる(皆)
○有らぬモノを射抜くことがある(地獄)
○呪いで動けなくなる(大悪魔)
○あらゆるダメージを半減するが、味方に肩代わりさせる(嘆)
○どんな生き物でも錆びを落とすことはできない(錆)
○常に【混乱】する(般)
○常に締めつける(呪)
○体が冷たくなってゆく(死神)
○呪文/特技によるダメージを50ポイント増加させる(破滅)
○とある魔神によって血の祝福を受けてしまった、装備者を蝕んでいく(ロトシリーズ:列伝)

【キャラクター】

サンタナ:イリアスベルクに住む住民A、働き口を探している。

ウラミ:呪い専門に扱っている商人、呪いの装備ならお任せあれ。

ゲヘレゲス:イリアスポートに住んでいる少年、内職を行う父さんの手伝いをしている。

???:闇店の店長、表には出せない商品を扱う。



うーん、まだまだ調整が必要っぽいな。

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


そういえば、先程から店主が黙り込んでいるがどうかしたか。

まあいいか、この店のおかげで大幅にパワーアップができたんだからな。


偽勇者「どうだ、満足いくレシピが取れただろ?」

???「ああ! 錬金釜の新たな使い道が導き出せそうだ!」

    「君ならば次も大歓迎するぞ!」


次ねえ―――次があればいいんだがな。

俺は闇店を出て、次の目的地を考えるのだ。


???「……歓迎するとも」

    「君は、我々にとってよいお客様だからな」


………………
…………
……


……
………
…………


闇店を出たのはいいが、新たな目的地は決めていない。

そういえば、西にサン・イリア城があったな。

そこに向かい、グランベリアが現れるのを待つのもいいな。

それに、道中で魔物に出会えばこの新しい武具の試し斬りもできるもんよ。

いいな、試し斬り―――速く斬りたいなあ。

俺はウキウキ気分でサン・イリア城に向かった。


――――
―――――
――――――

――――――
―――――
――――


ルカ「……朝か……」

アリス「ふむ、ようやく起きたか」


なんだか、アリスの顔は普段よりツヤツヤしている。

昨夜、僕から散々に精を吸い取ったからだろうか。


ルカ「なぁ、アリス……やっぱり、魔王は退治すべきなのかな?」

アリス「……それを余に聞くのか?」

    「貴様、割ととんでもないな」

ルカ「あ……ごめん。つい、思わず」


たまに、アリスが当の魔王だと言うことを失念してしまう。


アリス「だが……勇者とは、そもそも魔王を倒すために存在するものだろう?」

    「貴様が勇者を目指す以上、余の打倒が最終的な目標なのではないのか?」

ルカ「うん、そうなるんだよな……」


それが、イリアス様の望みでもあるのだ。

しかし正義のためにアリスを倒すのは、やはり違う気がする。


ルカ「勇者、か……」

   「勇者としてどうするべきなんだろうか……」

アリス「己のあるべき立場と、己の向かいたい道」

    「それが、時にズレてしまう事もある」

    「ままならないものだ、世の中とはな……」

ルカ「……ん?」

   「いつもみたいに、「ドアホめ」って言わないのか?」

アリス「……ふん。余にも色々あるのだ」

    「食べ物のことしか考えていないと思っていたのか?」

ルカ「思ってた……」


それはともかく、勇者としてのあり方に少しだけ悩む僕だった。

だが、のんびり悩む暇も余裕もない。

この町で準備を済ませ、西のサン・イリア城に向かうのだ。

そこの王様は、勇者に道を示してくれるという。

サン・イリア王は、迷える僕にも道を示してくれるのかもしれない―――


………………
…………
……


どっち視点を見るん?


【ルカ】

【偽勇者】


【偽勇者】やね


……
………
…………


サン・イリア城―――元は巨大な聖堂であり、そこから国家に発展。

そしてお偉い賢者が王となったそうな。

信心深い冒険者ならば、イリアス神殿とサン・イリア城には必ず向かうらしい。

俺の原作知識が正しければ、その通りだと思う。

しかし、本当に大きな聖堂だな。

上を見上げながら「あーー……」していたら、どうやら門の前に到着したようだ。

ここまでの道中は、魔物が一匹も出てこなかったせいで途轍もなく暇である。

ここにいい品持った奴が訪れないかな。


そこらには、王への謁見を希望していると思われるちょい雑魚達が暇そうにたむろしてる。

これじゃ、サン・イリア王を見学するのは当分先になりそうだな。


衛兵A「む、お主も王への謁見を希望か」

    「謁見許可の申請用紙に、名前を記入してもらいたい」

偽勇者「あいよ」


渡された用紙に、名前と出身を書き込む。

この世界が某ハンタ×2みたいに特殊な文字を使用してなくてよかったとドキドキした。

まあ、プロファンは当たり前のように使用し暗号にしてるらしいが―――

これでいいかな。


名前:シャニセ・ユウ

出身:イリアスヴィル


そして、書き終えた用紙を衛兵に渡す。


衛兵A「我らが王は、旅の勇者を歓迎する―――」

    「が、いつでも誰とでもお会いするというわけにはいかぬ」

衛兵B「手続きが終わるまで三日程度、このサン・イリア城に滞在するがよかろう」

偽勇者「そんなにもかかるのかい?」

衛兵A「城内には自由に入ってよいが、二階より上への立ち入りは許可が必要だ」

    「また城内の修道院は開かれており、寝泊りは自由となっている」

偽勇者「あい、分かりました。お仕事もお疲れ様です」


俺は、マナーもそこそこにサン・イリア城内に進み入るのであった。


偽勇者「ほおお、凄い建築だな」

    「この柱の芸術性も中々じゃねぇか」

    「流石に、天使系ばっかは肩が凝るがな」


俺はサン・イリア城内の柱や壁を一つ一つチェックしていく。

柱に彫られた天国を想像したと思われる彫刻。

壁には祝福を降らせるが如く神聖を描いた絵。

こうゆう芸術系は、俺は好きだ。

博物館などにも行くし、これを生み出したであろう者には感謝の言葉出ん。

どの言葉を口から出せばよいか、分からんからな。

可能であれば、安っぽい言葉は吐き出したくないし。

それに―――


偽勇者「これが、イリアスの像か」

    「タイトルは―――」

    「「壮麗たる女神イリアス像」か……」

    「正に芸術だな!」


イリアス……

イリアスねぇ、な~にか忘れているような気がするが―――

まあ、いいか。

この世で俺にとっては、魔物が一番の悪だからな。


他のちょい雑魚達は、イリアス像の前では、みんな腰に添えた剣の向きを気にしてるな。

感心だ、芸術品に傷を付けたらいかんからな。

俺も芸術品に可能な限り、傷がつかないよう気を付けないといかん。

しっかり、剣先をチェックし―――

他の芸術品を見学していく。


どれを行うん?


○衛兵Aと話す

○衛兵Bと話す

○神官Aと話す

○神官Bと話す

○学者Aと話す

○学者Bと話す

○戦士と話す

○大礼拝堂に行く

○地下の大図書館に行く

○謁見の間に行く

○衛兵の詰め所に行く

『地下の大図書館に行く』やね


俺は地下の方も見学したいと思い、階段を降りようとしたが―――


衛兵「……待つがよい」

   「地下の大図書館に入るには、許可が必要だが……」

   「ちゃんと許可を受けているのか?」

偽勇者「いや……まだだ」

衛兵「では、すまんが通すわけにはいかん」

   「きちんと許可を得てからにしてくれ」

偽勇者「あい……」


う~む、見学目的でいちいち許可を得るのも面倒だな。


衛兵(図書)に何か聞くん?


股間のチャック全開ですよ&何でパンツはいてないの?

>>42
(´・ω・`)< ↓ や

誰から許可を貰えばいいんだ?

>>44』やね


偽勇者「誰から許可を貰えばいいんだ?」

衛兵「許可は、サン・イリア城の入り口近くにある受付で行うのだ」

   「貴重な書物も多いからな、身元の確かな者しか入れんのだ」

   「それ故に、許可が下りるまで一週間はかかる」

偽勇者「い、一週間……だと……?」


そんなに待てないわ、次行くべ!


○衛兵Aと話す

○衛兵Bと話す

○神官Aと話す

○神官Bと話す

○学者Aと話す

○学者Bと話す

○戦士と話す

○大礼拝堂に行く

○謁見の間に行く

○衛兵の詰め所に行く

『謁見の間に行く』やね


俺はそこらブラブラと見学していくと、少し豪華な道があった。

気になったので、その先を進もうとしたが―――


衛兵「……待つがよい」

   「謁見の許可はあるのか?」

偽勇者「いや……まだだ」

衛兵「許可を得ていない者を、通すわけにはいかん」

   「大人しく、許可が下りるのを待ちたまえ」

偽勇者「あい……」


そうか、この豪華な道が謁見の間だったのか。

流石に、謁見なだけあって芸術も多いなぁ……


衛兵(謁見)に何聞くん?


今現在の情勢の状況とか。もしくはここ周辺での異変など

>>48』やね


偽勇者「もし良ければ、今現在の情勢や異変などを教えてくれませんか?」

衛兵「ふむ、流石は勇者様をしていることだけはある」

   「熱心で頭が下がってしまうよ」


偽勇者ですがね。


衛兵「今のところは、多くの勇者や選りすぐりの修道騎士がいるので、異変などはない」

   「魔物も近寄ってくるが、所詮は少数」

   「勇者様や修道騎士の集団の前に魔物など恐るるに足らず」


つまり、数の暴力だな。

確かに並の魔物なら、ここのちょい雑魚集団だけでも十分かもしれん。

しかし、この衛兵は後々でビックリするだろうな。

ここに四天王が乱入してくるのだから―――

楽しみだぜ。


○衛兵Aと話す

○衛兵Bと話す

○神官Aと話す

○神官Bと話す

○学者Aと話す

○学者Bと話す

○戦士と話す

○大礼拝堂に行く

○衛兵の詰め所に行く


風呂+αタイム


↓~3

ただいやー、『学者A』『学者B』『礼拝堂』やね


学者A「この城の地下には大図書館があり、その蔵書数は世界一」

    「つまり、世界中の知識が結集していると言っても過言ではないのです」

    「その知識を求め、世界中から学者がこのお城に集まっているのですよ」

    「かく言う私も、聖エネルギーの循環に関して研究しております」


世界一の図書館とは、すごいな。

しかし、どれだけの本が地下の図書館に収まっているんだ?


学者Aに何か聞くん?


呪われた装備について何か知ってることがあったら教えて欲しい

>>57』やね


偽勇者「呪われた装備について何か知ってることがあったら教えて欲しいのだが―――」

    「俺も許可を取ろうとしてるのだが、1週間も待たないといけないからさ」

学者A「呪われた装備ですか……」

    「いいですよ、どんなことが知りたいですか?」


呪われた装備について、どんなん聞くん?


呪いを解除する方法

>>59』やね


偽勇者「呪いを解除する方法とかあるか?」

学者A「呪いを解除ですか」

    「それならば、普通に神官に頼めば解除してくれますよ」

    「解除された呪われた品々は、壊れてしまいますが……」


なんだ結構簡単に解除できるんだな、特別なお祓いでもするかと思ったよ。


学者A「それだけですか?」

偽勇者「そうだな―――」


まだあるん?

【ある:―――】

【ない】


ある 逆に呪いをかける方法は?

>>61』やね


偽勇者「そうだな、じゃあ逆に呪いをかける方法はあるのか?」

学者A「それは、分かりませんね」

    「呪いはそもそもが、御法度です」

    「なのでかける方法が載ってる本は読むことは出来ませんし……」

    「知っていても、魔法使いなどの方々が詳しいでしょう」


だよな、呪いをかける方法が載っている本が普通に置いてあるわけないわ。


学者A「それだけですか?」

偽勇者「そうだな―――」


まだあるん?(@1)

【ある:―――】

【ない】

ある、聖エネルギーについて
戦闘に役立てられるか

>>64』やね


偽勇者「そうだな、その聖エネルギーについてなんだが」

    「戦闘に役立てられるのか?」

学者A「さあ、その聖エネルギーの循環を研究している段階なので」

    「ハッキリと戦闘に役立てられると言えませんし結果がないのです」

    「碌に結果が出ていないので、戦闘には使えませんとしか……」

偽勇者「そうか―――」

    「ありがとう、いろいろ知れて楽しかったよ」

学者A「こちらこそ、楽しかったです」

    「大図書館に籠りっきりなのでコミュニケーションは久しぶりです」


籠るな、運動しろよ。

健康に悪いな、もう……

『学者B』


学者B「私は、昔の聖書を研究しています」

    「中でも外典の解読が専門なのですが……」

    「最近は、イリア書七章三節の謎多きフレーズに悩んでいます」

    【三つの勇者の力を全て手にし者、超勇者として覚醒するであろう……】

    「これは、いったいどういう意味なのでしょう?」

    「勇者ハインリヒ以上の勇者が過去に存在していたのでしょうか?」


学者Bに何聞くん?


三つの勇者の力について

>>67』やね


偽勇者「三つの勇者の力?」

    「勇者の力ってなんだ?」

学者B「まだ全てを解読していませんので詳しくは分かりませんが」

    「金・銀・青の宝玉が鍵となっているようです」

    「特徴は、超硬度を誇る幻の金属で出来ているようです」

    「つまりオリハルコンですね」


ほう、そんなのがこの世にあるとは是非とも入手したいものだ。

……ん?


学者Bにまだ聞くん?


【ある:―――】

【ない】

『ない』やね


なんか、金・銀・青の宝玉に聞き覚えがあるんだが―――

まあ、ゆっくり探すさ。


偽勇者「ありがとう、感謝するぜ」

学者B「いえ、私が解読したのが役に立てるなら本望です」

偽勇者「そ、そうか」


うん、人間って素晴らしいな。

その人間を食らう魔物は、確実に根絶しなければならない。

そういえば、食欲以外にも性欲もなくなったような感じがする。

腹が減らない、興奮しない、どうなるんだろうか……

『礼拝堂』やな


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


偽勇者「ほう、ここが大礼拝堂か」

    「すげぇ広いなぁ……」


大と呼ばれるだけあって予想以上に広い空間だ。

城の数割を陣取ってるんじゃないのかと思う程にな。


○衛兵

○戦士

○神官

○出る


『神官』やね


そうだな、現実でも一生に一度来るか来ないかなのだ。

ゆっくりと見学するのも悪くはないだろう―――

と、都合がいいことに神官がいるな。

休憩中なのか、それともフリータイムか知らないが話でもするのもよかろう。


神官「世の民どもは、全くけしからん」

   「イリアス様の教えを守らず、魔物と馴れ合う者も多いのだとか」

   「そのような愚か者は、地獄に落ちようぞ!」


地獄は良いとこ一度は御出で―――全く、この神官の言う通りだ。

魔物と馴れ合う奴は、落ちるじゃなく落とせばいいのだ。


神官に何か用あるん?

【あるん:―――】

【ないん】

【ん?】


『ない』やね


他に、大礼拝堂に用あるん?


○衛兵

○戦士

○出る


『戦士』やね


戦士「このサン・イリア城には、「女神の宝剣」と呼ばれる剣と「勇者の剣」と呼ばれる剣があるという」

   「「女神の宝剣」は、サン・イリア王自らが管理している、イリアス様に授かった宝剣だそうだ」

   「そして選ばれし真の勇者には、その剣が授けられるらしい」

   「「勇者の剣」は―――どうやら、かなりの実力を持つ魔物に呪いをかけられたとかなんとかで」

   「詰め所に、しまっているらしい。デマの可能性もあるがな」


ほう、呪われた勇者の剣ね……


戦士に何か用あるん?


【あるん:―――】

【ないん】


『ある』やね

どんな用があるん?


今の話kwsk

>>86』やね


偽勇者「今の話を詳しく教えてほしいのだが……」

戦士「「女神の宝剣」は勇者を目指す者にとっては常識だ、自分で調べろ」

   「「勇者の剣」ならば、詳しくは知らん」

   「しかし「勇者の剣」は偽物などの噂は知っている」

偽勇者「偽物? さっきは呪われたとか言わなかったか?」


俺の脳みそが壊れてなかったら、確かにこの戦士は「実力を持つ魔物に呪いをかけられたとかなんとか」と言ったぞ。


戦士「それも噂の一つだ」

   「何故ならば、ここサン・イリア城の大図書館は文字通り世界一の蔵書数なのだ」

   「世界中の知識が結集していると言っても過言ではない」


戦士「しかし、その大図書館でも「勇者の剣」については何処にも載っていないのだ」

   「掠りもしてない。だから学者達や神官達はその「勇者の剣」を大礼拝堂から衛兵の詰め所に移したらしい」

偽勇者「ほう」


掠りもしてない、勇者の剣ねぇ。

一目程度は見てみたいものだ。


まだ、戦士に何か用あるん?


【あるん:―――】

【ないん】

【大礼拝堂から出る】



『ある』やね、:―――部分に何か打ち込んでや。


どんな用なん?


手合わせ願おうか

>>91』やね


偽勇者「手合わせ願おうか」

戦士「冗談はよしてくれ、ここはコロシアムではなく聖堂だぞ」

   「今、問題を起こしたら謁見の話も何もパァーになってしまう」

   「お断りだね」


まだ、戦士に何か用あるん?


【あるん:―――】

【ないん】

【大礼拝堂から出る】


『ない』やね


俺は戦士との会話もソコソコで終わらせた。

それにしても、勇者の剣ね。

確か、衛兵の詰め所はあったよな。

このまま向かうか?


○衛兵と話す

○大礼拝堂を出る

○衛兵の詰め所に向かう


『衛兵』やね


衛兵「……城内を巡回中です」

   「この城には、魔物一匹たりとも入れはしません」

   「あなた達も、安心してゆてくりして下さい」

偽勇者「お仕事、お疲れ様です」


衛兵に何か用あるん?


【あるん:―――】

【ないん】

『ない』やね


偽勇者「それじゃ、これからの巡回も頑張ってください」

衛兵「はい、わかりました」

   「あなたも、安心して下さい」


衛兵はそう言い残すと、城の巡回に戻った。

ふむ、仕事をキチンとする人間は素晴らしいな。

さて、どうするか―――


○大礼拝堂を出る

○衛兵の詰め所に向かう


『衛兵の詰め所』やね


そうだな、先程の戦士が言っていた「勇者の剣」は衛兵の詰め所に移してるんだっけか。

寄るついでに、見学するのも悪くない。


………………
…………
……


ルカ「もらったっ!」


会心の一撃!
ラミアは127のダメージを受けた!


ラミア「ぐっ……」


ラミアは、ゆらりとよろめいた―――が、まだ倒していない!


……
………
…………


ここが衛兵の詰め所か、あまり汚くないし汗臭くもない。

やはり、サン・イリア城は元は聖堂―――

身嗜みもしっかりしてるな。


衛兵A「ふぅ、今日もコーヒーが美味しい……」

衛兵B「この仕事は、メリハリが大切なのだ」

    「職務中にはしっかり気合いを入れ、休憩時はしっかり休む……」

    「そういう事で、決してサボっている訳ではないぞ」


サボっているのか、休憩してるのか分からんが―――

さて、どうするか。


○衛兵Aに何聞くん?

○衛兵Bに何聞くん?


『衛兵Aに何聞くん?』

『王国の噂話』やね


俺は、コーヒーを美味そうに啜る衛兵Aに話をすることにした。


偽勇者「すまん、少しいいか?」

衛兵A「ん? 構わんが手短に頼むぞ」

偽勇者「王国の噂話は知らないか? サン・イリア城で多くの噂があると聞いたのだが……」

衛兵A「ああ、知っているとも―――」

    「しかし、量が多いからな。どれのことを聞きたいのか教えてくれないとな」


それもそうだ。

休憩の間に入り込んでいるのだから手短にしないとな……

それじゃ―――


○勇者の剣について

○その他


『勇者の剣』やね


それじゃ、勇者の剣について聞こうか。


偽勇者「勇者の剣について聞きたいのだが……」

衛兵A「勇者の剣―――あぁ、あれのことか」

    「大図書館にすら載っていない勇者の剣のことだな」

偽勇者「そう、それのことだ」

衛兵A「残念ながら、噂じゃなく本当のことらしい」

    「何故なら、そんなに名のある物なら大図書館に掠りもしないわけがないからな」

    「大方、昔に鍛冶屋がサン・イリア城に持ち込んだか、誰かのデマが広まったか―――」


噂じゃなく、本当だと?

それじゃ、その勇者の剣はここに―――


衛兵A「勇者の剣より、「女神の宝剣」のがサン・イリア王が自ら管理してるし本物だぞ」

    「……選ばれればの話だがな」


○衛兵Aに何聞くん?

○衛兵Bに何聞くん?


衛兵A 勇者の剣を見せて欲しい

>>111』やね


偽勇者「いや、一度勇者の剣を見たくてね」

    「もし、良ければ見せてもらえないだろうか?」

衛兵A「勇者の剣をか? 別にいいが……」

偽勇者「「女神の宝剣」は、サン・イリア王が管理してるし、謁見などもありお忙しいのだろ?」

    「ならば、「女神の宝剣」は後回しにしてもいいだろう」

衛兵A「……………」

    「そうだな、よし分かった」


衛兵Aは、奥にある部屋に入った。

何かを下ろしたりする音が聞こえてくるが―――

物置だろうか?


衛兵B「少し待ってくれよ、荷物が嵩張ってるんだ」


やはり、物置か。

この空気の巡りが悪そうな場所に……

と、見つかったようだな。


衛兵A「待たせたな、この箱の中に入っているのが「勇者の剣」と言われていた物だ」


衛兵は、ふぅ…と汗を拭っている。

どうやら、非常に重いらしく物置部屋からこの部屋まで持ってくる間、少しばかり疲れているようだ。

机がギシギシと悲鳴をあげてるのだが―――

なんか、怖いな。

それに、この箱も大きいし両手剣か?


○開ける

○その他


『開ける』やね


俺は、机が振動で壊れないように恐る恐る開ける。

壊れて弁償とかイヤだからな。

そして、剣を見た俺だが―――

俺の現在持っている"ロトの剣"と完全に似てやがります。

サイズや色などは違うけどさ。


衛兵A「どうだ? これが「勇者の剣」と言われていた物だ」

偽勇者「あぁ、これが―――」


さて、どうするか。

この「勇者の剣」はたぶん本物だろうな。

出来れば欲しいが―――


○もらう

○諦める


『もらう』やね


そうだな、どうせ学者や神官から見捨てられた武器だ。

別にもらっても問題ないよな。


偽勇者「あのぉ、すまんがこの剣を俺にくれないか?」

衛兵A「あー?」

衛兵B「別にいいと思うぞ、どうせ物置で嵩張るだけだし」


よし! 衛兵達から許可をもらった!

これで、堂々と持って歩けるぜ!


衛兵A「しかし、この剣無駄に重いぞ」

    「持って歩けるのか?」


それもそうだが、先ずは試しに持ってみるか。

大丈夫、何とかなるさ!







偽勇者は"トロの剣"を手に入れた!











トロの剣には 呪いが かけられていた!

偽勇者の行動が 常に後攻になってしまった!

偽勇者は より強く呪われてしまった!





○【トロの剣 [呪]:攻130:】
外見はそのままロトの剣の色違いである。
常に物理・魔法攻撃を1.3倍にしてくれる究極性能の武器である。
しかし、長いこと物置に放置されていたので―――


自分の身体に何かが流れ込んでくるのが分かる。

そう、この感覚は呪いだな。

呪いはデマとかと思っていたが―――

これは良い拾い物をした。


衛兵A「お、おい!大丈夫か?」

    「呼吸してないけど……」


あー?

……ああ、衛兵Aか。こいつのお蔭で俺はより強くなった。

感謝しないとな―――


偽勇者「あア、大丈夫だ。気にしないでクレ」

    「それじゃ、確かにこの"トロの剣"を貰っていくぞ」

衛兵B「ああ、いいけど……」

    「声がおかしくないか?」

偽勇者「気のセイダロ?」

『前スレ>>1000:死のオルゴール』やね


俺は両手剣である"トロの剣"を片手で持ち上げた。

故に、衛兵Aと衛兵Bが顎が外れたような顔になっている。

叩き斬る容量で素振りを一度してみたが―――

衛兵の詰め所にあるコーヒーカップや机が素振りによる衝撃で壊れてしまった。

うん、これは伝説に近い武器だな。

力と魔力が漲るし、なんと言ってもデザインがこの鎧などにピッタリだ。

俺は静かに笑い、サン・イリア城の受付まで戻るのだ。


――――
―――――
――――――

――――――
―――――
――――


衛兵B「おい、大丈夫か?」

衛兵A「あぁ、大丈夫だが―――」

    「今のはなんだったんだ?」

衛兵B「分からん」

    「分からんが、あの剣の性能は本物だったということだ」

衛兵A「じゃぁ、そのことをサン・イリア王に報告を……」

衛兵B「やめとけ。俺はまだ叩き潰されたくない」


俺達は、この日の事を誰にも喋らないことにした。

独断であの剣を、アイツに譲ったのだ。

バレたら、クビではすまんない!

なので、俺達は夢と思い込むことにしたのだった……


衛兵A「ふぅ、今日もコーヒーが美味しい……」

衛兵B「この仕事は、メリハリが大切なのだ」

    「職務中にはしっかり気合いを入れ、休憩時はしっかり休む……」

    「そういう事で、決してサボっている訳ではないぞ、うん!」


―――――【サン・イリア城:受付前】―――――


俺は、衛兵の詰め所から戻ってくる。

この分じゃ「女神の宝剣」も欲しくなってくる。

きっと"トロの剣"のように素晴らしい呪いが―――

と妄想・幻想・欲求を考えていたら、どうやら見覚えがある顔を見つけた。


偽勇者「あノ、小僧は確カ―――」


小僧=ルカ を見つけたのである。

小僧は、小僧らしく周りの宗教芸術品に目を奪われているらしい。

少しは、芸術性を理解してるようだ。


ルカ「すごいな、これ……」

アリス「……………」


が、小僧の隣にいる見慣れぬ小娘はどうやら退屈そうだ。

服装も破廉恥で、このサン・イリア城に不要確実だ。

小僧の説明も、念仏よろしくで空返事だ。

全くこれだから―――

あ?

小僧を師してる魔王はどこ行った?


………………
…………
……


……
………
…………


ルカ「ともかく、しばらくはのんびり待とうよ」

   「謁見の許可が下りるまで、三日はかかるっていう話だしね」

アリス「三日も、こんなところで……」

    「退屈で退屈で、死んでしまうぞ」

    「もしかして、これは貴様の策か?」

    「魔王である余をヒマ殺し、世界を平和に導こうという魂胆か……?」

ルカ「そんな事言ってないで、もう少し城内を見学しようよ」

   「ほら、色々と楽しいよ」

アリス「なんで貴様はウザいくらい元気なのだ……」


ぐずるアリスを引き連れ、僕は城内を見て回るのだった。


偽勇者(小僧……)

    (貴様ノ実力はどコカら湧イて、どコに行きツクのだ?)

    (あの"天魔頭蓋斬"をミタ時から、貴様が並ノ人間デハないことは分かッた)

    (故に、おかゲで新しイ特ギを得ることガ出来ソウだ)

    (それニしても、あノ魔王ハどこに―――?)


―――【数時間後】


ルカ「さて、少し休もうか……」

アリスも相当ヒマだったのか、さっきから不機嫌そうな表情をしている。

休憩所に向かっていると、誰かが僕の名を大声で呼んでいた。


衛兵隊長「おい、ルカ殿はいるか!?」

     「さっき、王に謁見を申し込んだルカ殿だ!」


赤い羽根飾りを付けた衛兵隊長が血相を変え、僕の名を呼んでいる。


ルカ「は、はい……ここにいます」


おどおどしながら、僕は彼の前に進み出た。

やっぱり、洗礼を受けていない身での謁見はマズかったのか……?


衛兵隊長「むむっ、お主か」

     「これより至急、王が謁見なさる。ただちに来られるがいい」

ルカ「え……?」

偽勇者(あ……?)


いったい、どういうことだ……?

思ったよりも、王様はヒマ―――などということはあるまい。


ルカ「なんなんだろ、いったい……」


こうして僕は、王の間へと慌ただしく招かれたのだった。

その背に、不機嫌そうな様子のアリスを従えながら―――


アリス「……………」



偽勇者「……………」

    「あノ小娘……」

    「何処かで―――」


――――
―――――
――――――


―――【王の間】


玉座に座っている王様は、統治者というよりも偉い賢者様のようだった。

柔和そうな表情に、穏やかな眼差し―――

しかし、どこか落ち着きのないようにも見える。


衛兵隊長「お連れしました、王様」

サン・イリア王「ふむ、では下がるがいい。この者に内密の話があるのだ」

衛兵隊長「はっ……」


サン・イリア王は、早々に衛兵隊長を追い払ってしまった。

この場には王と僕、そしてアリスの三人きり。

いかに僕が勇者を名乗る者とはいえ、これでは不用心ではないだろうか―――


サン・イリア王「ルカと名乗る旅の者よ……」

        「ひとつ、無礼な質問を許してもらいたい」

ルカ「え……? は、はい……」

サン・イリア王「お主……洗礼を受けていない、ということはないか?」

ルカ「ううっ!!」


いきなり、一番痛いところを突かれてしまった!

どうする? とぼけた方がいいのか……?


【▶正直に言う】ピッ

【嘘を吐く】


ルカ「……そ、その通りです」

   「僕は、洗礼を受けていません……」


少し悩んでしまったが、本当のことを言った。

すると―――サン・イリア王の目が、かっと見開かれたのである。


ルカ「す、すみません……!」

サン・イリア王「おお! やはりお主こそが、イリアス様のお告げにあった通りの……!」

ルカ「え……? ええ……?」


呆気に取られる僕の前で、サン・イリア王は語り始めた。


サン・イリア王「あれは昨晩……私の夢枕に、イリアス様が立ったのだ」

        「美しい御髪に、その清らかな御尊顔」

        「汚れない体を覆う、薄い衣服。その姿はまるで―――」

アリス「……そんな事はどうでもいい。先を語らんか」

ルカ「お、おい! アリス! 王様になんてことを言うんだ!」


なんて無礼な奴なんだ……と思ってはみたものの、こいつも王か。

しかも、魔王。


サン・イリア王「……ともかく、イリアス様は私にこうおっしゃったのだ」

        「洗礼を受けていないルカという者が、間もなく現れる」

        「「祝福なき勇者」の彼こそ、魔王を打倒す者なのだ―――と」

ルカ「ぼ、僕が……?」


なるほど、そういう事だったのか。


サン・イリア王「では祝福なき勇者よ、道を示そうぞ!」

        「このセントラ大陸に住む、三人の賢者を訪ねよ!」

        「そして彼等に己が力を示し、それぞれの証を授かってくるのだ!」

        「三賢者に認められた者にのみ、私はこれを授けよう―――!」


王の玉座の隣―――そこには、いかにも立派そうな剣があった。

きらびやかに輝き、細かな装飾が施された剣だ。


サン・イリア王「これは真の勇者が手にすべき剣、「女神の宝剣」!」

        「この剣を前にすれば、あらゆる魔物はひれ伏し、魔王さえ逃げ惑うという!」

アリス「……………」


アリスはまるで平然とした様子。

どうやら、魔王はひれ伏しも逃げ惑いもしないようだ。


サン・イリア王「さあ、三賢者から証を手に入れて参れ!」

        「そうすれば、お主にこの剣を授けよう―――」

アリス「下らん茶番だ、付き合っていられるか」


アリスはおもむろに、その剣の前へと歩み出た。


ルカ「おい、アリス! 何を―――」

アリス「……ふん!」


アリスはその剣を掴み上げると―――







パキィィィン!






その次の瞬間、「女神の宝剣」は粉々に砕け散ってしまった!


サン・イリア王「な、なんと―――!?」

ルカ「ア、アリス―――!?」

アリス「見ての通りだ、ルカよ」

    「こんな玩具では、魔王どころか四天王にさえ傷一つ付けられん」

    「三賢者? 勇者の証?」

    「こんな年寄りの妄言に従ったところで、時間の浪費だ」

サン・イリア王「……ぉぉぉ……」


サン・イリア王の顔面は蒼白で、怒るとかそういう次元ではない。

口を開けたままガクガクと震え、目は虚空を向いてしまっている。


アリス「ろくでもない王の代わりに、余が勇者の道というものを示してやろう」

    「四精霊の地を訪れ、彼女達の力を借りるがいい」

ルカ「よ、四精霊……?」

アリス「サラマンダー、ウンディーネ、シルフ、ノーム……」

    「このセントラ大陸に、彼女達ゆかりの土地が散在しているはずだ」

    「そこを探し出し、四精霊の力を借りるのだ」

ルカ「……四人の力を借りると、どうなるんだ?」

アリス「強大な力を得ることができる―――彼女達に認められさえすればな」


ルカ「……本当なのか……?」

   「だいたい、お前に勇者の道を示してもらってもなぁ……」


なにせ、相手は魔王なのだ。

魔王に勇者の道を示してもらうなど、そんなおかしな話があるだろうか。


アリス「では、このろくでもない王に言われた通りにするか?」

    「三賢者とかいう連中に認めてもらったところで、「女神の宝剣」は木端微塵だぞ」

ルカ「う……」


……確かに、その通りだ。

そもそもあんな剣をもらったところで、これでは全く何の役にも立たなかっただろう。

アリスの言う通り、三賢者に会うなどという試練自体が徒労になっていたところなのだ。


ルカ「……分かった、信じるよ……」


僕がそう言ったとき、奇怪な笑い声が響いた。


サン・イリア王「ふぁっはっはっ―――!」

        「おお、イリアス様……刻が、見える……ふふ、あはは……」

アリス「ぬお、壊れおったか」


どうやらサン・イリア王は多大な精神的ダメージを受け、気の毒な精神状態になってしまったらしい。


衛兵隊長「お、王……どうされたのですか!?」

     「こっ、これは!! 「女神の宝剣」が粉々に!?」


王の間に飛び込んできた衛兵隊長は、たちまち血相を変えた。




衛兵隊長「ル、ルカ殿……これは……!? いったい何が……!?」

ルカ「えっと……その、これは……」


ど、どうしよう……?


【正直に言う】

【嘘を吐く】


【正直に言う】やね


ルカ「えっと……」

   「突然に魔王が現れて、「女神の宝剣」を破壊してしまったんです」


決して嘘ではない。

真の勇者は、嘘など吐かないのだ。


衛兵隊長「ま、魔王が……!?」

     「確かに、この剣を破壊するなど、魔王ほどでなければ不可能なはず!」

     「大変だ、今すぐ防備を固めなければ―――!!」

ルカ「……………」


たちまち、城内は大騒ぎとなってしまう。

そのどさくさに紛れて、僕とアリスは王の間を後にしたのだった。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


俺は、先程から小僧の隣にいた小娘が気になっていた。

どうも、何処かで見たような見てないような―――


衛兵A「大変だ、魔王が襲撃してきたぞ!」

    「王の間まで踏み込み、逃げ去ったようだ!」

偽勇者「あー?」

衛兵B「なんと、王はご無事なのか!?」

衛兵C「怪我はされておらんようだが、ショックが激しいようなのだ……」

衛兵D「「女神の宝剣」が破壊されたというのは、本当なのか!?」


なんか、騒がしいな。

それにしても「女神の宝剣」が破壊されたのか。

ふむ―――


【取りに行く】

【取りに行かない】


【取りに行く】やね


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?

【ステータス】
名前:偽勇者

【称号】
○呪われし者(グランベリア)
○邪悪な者(たまも)
○怖い者(アルマエルマ)

HP:#?%$
MP:――

攻撃力:408
防御力:491

みぎて:ロトの籠手 [呪]/ロトの剣 [呪]
ひだりて:ロトの籠手 [呪]/ロトの盾 [呪]/トロの剣 [呪]
あたま:ロトの兜 [呪]
からだ:ロトの鎧 [呪]/
アクセサリ:呪いのベルト [呪]
アクセサリ:死神の首飾り [呪]

【そうび】
○【ロトの剣 [呪]:攻158(+120):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる剣。
あらゆる魔を切り裂くというその大業物は、かつて―――を闇で覆い尽くした大魔王をも打ち倒したと伝えられるが―――
“皆殺しの剣”の力と性能を得ている。

○【トロの剣 [呪]:攻130:】
外見はそのままロトの剣の色違いである。
常に物理・魔法攻撃を1.3倍にしてくれる究極性能の武器である。
しかし、長いこと物置に放置されていたので―――

○【ロトの盾 [呪]:防39(+42):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる盾。
最強の盾のハズだが―――
“嘆きの盾”の力と性能を得ている。

○【ロトの兜 [呪]:防42(+255):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる兜。
『幻惑』『麻痺』『即死』に耐性がある。
“般若の面”の力と性能を得ている。

○【ロトの鎧 [呪]:防82:】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる鎧。
その強靭な守備力は全ての鎧よりも硬いらしいが―――

○【ロトの籠手 [呪]:防25:】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる籠手。

○【呪いのベルト [呪]:???:】
太古の呪われたベルトで常に―――

○【死神の首飾り [呪]:防6:】
髑髏の付いた不気味な首飾りで―――

【武具:性能】
○【皆殺しの剣】:全体攻撃ができる。
○【嘆きの盾】:あらゆるダメージを半減し反射する。
○【般若の面】:史上最強の守備力を誇る。

【宝玉の力】
○【金色の宝玉】:???
○【銀色の宝玉】:???
○【青色の宝玉】:魔法と炎のダメージを2/3に軽減し、ダメージ床・マホトーンを無効化し、歩くほどに体力が回復する(某ドラⅠの力)

【アイテム】
○【はかぶさの剣 [呪]:攻110:】
地獄の悪魔が人間への憎しみを集めて作ったらしい。
無数の骸骨を寄せ集めて、切っ先が斧のような剣の形に作り上げたような見た目からして既におどろおどろしい。
会心率が高くなり2回攻撃可能だが―――

○【地獄の弓 [呪]:攻130:】
破壊力を宿した呪われた黒い弓。
破壊力は素晴らしいが―――

○【破滅の盾 [呪]:防62:】
邪悪な妖気を漂わせる不気味な盾で、強力な呪いを帯びている。
666匹もの魔物の魂を封じ込めた石がはめ込まれているが―――

○【大悪魔の鞭 [呪]:攻86:】
大悪魔が使用していたと噂される鞭。
グループの敵を攻撃するが―――

○【合成の壺】
呪い専門の商人:ウラミからもらった、見た目古びた壺。
武器は武器、防具は防具と同じ物を合成する壺。

○【焼きヒトデ】
味は薄味のウニミソ。
食べれる部分は、中の卵・胃袋・消化器官のみ。

○【死のオルゴール】
予定

【魚腕】
第一:魚が偽勇者の腕にめり込んでる
第二:口とか鱗とかエラとかヒレ等の魚の部位がごちゃ混ぜになった腕
第三:見た目は普通の腕だが、掌には目と口がある

【攻撃類】
○【ロトの一撃】
ロトの剣での攻撃:全体:コンマ×(4+3)(順に-10ずつ)

○【トロの一撃】
トロの剣での攻撃:単体:コンマ×5

【特技】
○【マッスルダンス】
呪いの効果をランダムに与える:1グループ:コンマ

【呪文類】(弱点:+コンマ)
『攻撃』
○【メラミ】
大きな火の玉を飛ばす:単体:コンマ×4

○【イオラ】
大爆発を起こす:全体:コンマ×5:(順に-10ずつ)

○【バギ】
竜巻で切り裂く:1グループ:コンマ×3

『攻撃補助』
【ラリホー】
敵を眠らせる:単体:コンマ÷2=30以下

【ジゴフラッシュ】
低ダメージを与えると同時に100%の確率で【幻惑】状態にする:全体:コンマ一行

【ルカニ】
敵の守備力を半分下げる:単体:+3

『補助』
【バイキルト】
与えるダメージが2倍になる:単体:+5

『回復』
【ベホマラー】
パーティ全員のHPを回復:全体:コンマ×5

『移動』
【アバカム】
全ての扉を開くことが出来る。

【リレミト】
ダンジョン内部から一瞬にして脱出する。

【呪い】
○呪いで動けなくなる(はかぶさ)
○守備力が0になる(皆)
○有らぬモノを射抜くことがある(地獄)
○呪いで動けなくなる(大悪魔)
○あらゆるダメージを半減するが、味方に肩代わりさせる(嘆)
○どんな生き物でも錆びを落とすことはできない(錆)
○常に【混乱】する(般)
○常に締めつける(呪)
○体が冷たくなってゆく(死神)
○呪文/特技によるダメージを50ポイント増加させる(破滅)
○とある魔神によって血の祝福を受けてしまった、装備者を蝕んでいく(ロトシリーズ:列伝)
○必ず行動が後半になってしまう(トロ)

【キャラクター】

サンタナ:イリアスベルクに住む住民A、働き口を探している。

ウラミ:呪い専門に扱っている商人、呪いの装備ならお任せあれ。

ゲヘレゲス:イリアスポートに住んでいる少年、内職を行う父さんの手伝いをしている。

???:闇店の店長、表には出せない商品を扱う。

まだ錆の呪いあるの?

【取りに行く】やったね

>>168
(´・ω・`)<ワイの目には映りません(言い逃れ


ふむ、その「女神の宝剣」を取りに行くか。

壊れているなら、誰も文句は言わんだろ。

むしろ、「女神の宝剣」を壊されたよりも、盗まれた方がまだ言い訳ができるだろうしな……

俺は少しばかり早歩きで、王の間に侵入するのであった。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


―――【王の間】


偽勇者「……………」


王の間に侵入したはいいが、誰もいない。

王はショックで寝込んでるとしても、衛兵の一人ぐらいは置く者ではないか?

まぁ、探す邪魔にならないから別にいいのだが―――

「女神の宝剣」が見つからない。

掃除でもしたのか、欠片も見つからない。

掃除で実力示さなくてもいいよ。


偽勇者「無イな…… オ?」


地べたで、這いずり回る形で探していると玉座の下に何か光る物があった。

俺は、玉座の下に手を差しいれる。


偽勇者は女神の宝剣の欠片を手に入れた!


○【女神の宝剣の欠片】
あらゆる魔物はひれ伏し、魔王さえ逃げ惑うという。
真の勇者が手にすべき剣「女神の宝剣」の欠片。
何か、妙な力を持っている(たぶん)


偽勇者「こレが、女神ノ宝剣カ……」

    「確かニ、そウ言わレるダけあって妙ナ力を感じルなぁ……」


俺はいそいそと、欠片を回収すると―――

何やら、騒がしくなってきたな。

何か、他にイベントが―――

あったな。

グランベリア襲撃イベント!

そうだ、元々ここに来たのもそのイベントを見るためだったじゃないか。


偽勇者「行クか……」


俺は、妙に体中の血肉が騒ぐ違和感と共に、グランベリアの元へゆっくり急いだ。


……
………
…………


ルカ「アリス……もう少し、何かやり方はなかったのか?」

   「おかげで、王様が壊れちゃったじゃないか……」

アリス「ふん。寝言ばかり抜かすから、目を覚ましてやったのだ」


騒ぎの張本人は、平気な顔だ。

ともかく、このままこっそり城を出るとするか―――


衛兵A「しかし、静か過ぎはしないか?」

    「魔王が入り込んだ様子など、まるでないのだが……」

衛兵B「もしかしたら誤報かもしれん」

    「関係者を集め、状況の把握をした方が良いのでは……」


げっ、それはまずい―――


ドォォォォン!!


な、なんだ……!?


衛兵E「大変だ、魔族の襲撃だ!!」

衛兵A「そ、それは分かっている!」

    「魔王が攻めてきたというのは、誤報ではなかったようだな!」

衛兵E「違う! 攻めてきたのは魔王じゃない!」

    「魔王軍四天王の一人、グランベリア―――」


そう言い残し、衛兵は突然に昏倒した。


衛兵A「な……! いったい何が―――ぐはっ!」


続けて、もう一人の衛兵も倒れてしまう。


ルカ「ま、まさか……!」


そして、僕の前に姿を現したのは―――なんと、グランベリアだった。


ルカ「グランベリア……! いったい、ここに何をしに来た!!」


僕は剣を抜き、グランベリアの前に立ちはだかる。

相も変わらず、凄まじい威圧感。

前に立っているだけでも、息が詰まりそうだ。


グランベリア「ほう……確かに、随分と見違えたようだな」

       「イリアスベルクで会った時とは、覇気も技量も別人のようだ」

ルカ「……………」


構えを見ただけで、そこまで分かるのか。

褒めてもらって、ちょっと嬉しい―――とか、喜んでいる場合じゃない!


ルカ「今度は、サン・イリア城を陥落させる気か……?」

グランベリア「冗談を言うな。嘘飾の城に興味もなければ、潰す価値さえない」

       「今日は、お前と剣を交えるためにここまで出向いたのだ!」

ルカ「ぼ、僕と……!?」

グランベリア「お前の腕が、魔王様や他の四天王の買いかぶりなのかどうか……」

       「我が剣にて確かめる!」

       「いざ、尋常に勝負!」


偽勇者「……………」


俺がゆっくり急いで戻ってきたら、衛兵達が昏倒してるではないか。

それにグランベリアも小僧の前に立っている。

俺は柱などを利用して、己の身を隠してそのやり取りを盗み見する。

相も変わらず、凄まじい威圧感だ。

呪い達が刺激されて血肉が踊り狂うわ!!


グランベリア「ほう……確かに、随分と見違えたようだな」

       「イリアスベルクで会った時とは、覇気も技量も別人のようだ」

ルカ「……………」


ほう、流石はグランベリアだ。

あの小僧のレベルアップの速さが並じゃないと気づいたか。

魔王が師をしてるだけあって、成長が半端じゃない。

ある程度成長したならば、人間の素晴らしさを教え、魔物退治の最終兵器にするのも―――


ルカ「今度は、サン・イリア城を陥落させる気か……?」

グランベリア「冗談を言うな。嘘飾の城に興味もなければ、潰す価値さえない」

       「今日は、お前と剣を交えるためにここまで出向いたのだ!」


サン・イリア城が嘘飾の城だと?

グランベリアは人を見る目はあるが、それ以外はないみたいだな。

このサン・イリア城のおかげで俺は更に強くなったのだ。

それを教えてやろうか?


グランベリア「お前の腕が、魔王様や他の四天王の買いかぶりなのかどうか……」

       「我が剣にて確かめる!」

       「いざ、尋常に勝負!」


あらら、始まってしまったぞ。

ならば、俺は小僧の成長ぶりを見学させてもらおうか?

新しい技の開発になるしな!



ちょい、席外すわ。


ルカ「ぐっ…産て受けて立つぞ!」


今の僕に、勝てる相手だとは思わないが―――ここは、戦うしかない!


偽勇者(さア、どうスル小僧? グランベリアは甘クないゾ?)

ルカ「ていっ!」


ルカの攻撃!
グランベリアは―――のダメージを受けた!


衛兵A「助太刀致しますぞ、勇者様!」


一人の衛兵が、その場に飛び込んできた!


グランベリア「邪魔だ!」


グランベリアの上段斬り!

グランベリアは、上段から斬撃を放った!


衛兵A「ぐぁぁっ!!」


衛兵Aは292のダメージを受けた!

衛兵Aは倒れ伏した!


グランベリア「さあ、ルカ! お前の剣技を見せてみろ!」


グランベリアは、静かに剣を構えている!


ルカ「くらえっ! 雷鳴突き!」


ルカの雷鳴突き!

ルカは雷鳴のように踏み込み、鋭い突きを繰り出した!

グランベリアは―――のダメージを受けた!


グランベリア「ほう……血裂雷鳴突きか」

       「その技、随分と使い慣れた様子だな」


グランベリアは、静かに剣を構えている!


偽勇者(ほう……雷鳴突きカ)

    (鋭い突キヲ繰り出スタめ雷鳴の如く踏ミ込む必要がアルか)

    (学ンダぞ、その技ヲ!)


偽勇者は"―――"を習得した!


ルカ「てやっ!」


ルカの攻撃!

グランベリアは―――のダメージを受けた!


グランベリア「それが、お前の全てというわけではあるまい!」


グランベリアの牽制!

グランベリアは、剣の柄で打撃を放った!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「てやっ! 魔剣・首刈り!」


ルカの魔剣・首刈り!

ルカは素早く踏み込み、グランベリアの喉元に突きを繰り出した!

グランベリアは―――のダメージを受けた!


グランベリア「魔剣・首刈り……あの時も、お前はこの技を使った」

       「しかし以前と比べ、踏み込みの鋭さが格段に増している」

       「相当の修練を積んだと見た」


グランベリアは、静かに剣を構えている!


偽勇者(ハッハハ! 魔剣・首刈りカ!)

    (そうイエば、イリアスベルクで初めて出会っタ時モこの技を使っテいたナ!)

    (あの時ハ、アノ時デいっぱいイッパいだったガ、今度こそ学んダぞ!)


偽勇者は"―――"を習得した!


ルカ「……………」


ルカは静かに瞑想した……

ルカの体力が―――回復した!


グランベリア「なんだ、それは……?」

       「妙な回復技を使うものだな……」


グランベリアは、静かに剣を構えている!


偽勇者(ほう……個人用ノ回復技か)

    (俺モ、回復技グらいアルが全体用だカラな……)


ベホマラーを個人用に変化させるん?


【するん:ベホマ】

【しないん】


【するん】やね


偽勇者(俺一人なのニ、全体ヲ回復すルなんテ馬鹿だロウガ!)


偽勇者の怒りに反応し、呪いが偽勇者を造り変える!

ベホマラーがベホマに変化した!


グランベリア「むっ……なんだこの妙な力は……」

       「まさか、貴様もここにいるのか」

       「呪われし者よ」

ルカ「ていっ! ―――!?」


ルカの攻撃!

しかし、妙な力を感じてしまい失敗してしまった!

ミス!



衛兵B「勇者様を助けるんだ!」

衛兵C「おお!」


衛兵Bと衛兵Cが、その場に飛び込んできた!


グランベリア「その勇気は認める……だが!」


グランベリアの薙ぎ払い!

グランベリアは、剣で周囲を薙ぎ払った!


衛兵Bは364のダメージを受けた!

衛兵Bは倒れ伏した!

衛兵Cは352のダメージを受けた!

衛兵Cは倒れ伏した!


グランベリア「……せめて、勇気に見合った実力を身に付けるべきだったな」


衛兵D「ひ、一太刀で二人も……」

衛兵E「な、なんて強さだ……」


他の衛兵達は、すっかり尻込みしてしまったようだ。


グランベリア「もう、余計な邪魔は入らんようだな」

       「さあルカ、お前の技を全て見せるがいい……!」


グランベリアは、静かに剣を構えている!


偽勇者(衛兵達よ、悔ヤむことハないぞ!)

    (お前ラガ、命をカケテ生み出シタ勇気ある数秒ハ良くカ悪くカ」

    (俺の糧にナッタのダカらな!)


ルカ「でやっ!」


ルカの攻撃!

グランベリアは―――のダメージを受けた!


グランベリア「これしきの攻撃で、まさか屈しはするまいな!?」


グランベリアの様子見!

グアンベリアは、剣で軽く斬り払った!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「やっぱり……強い……」

グランベリア「さあ来い、まだまだお前は戦えるはずだ!」

ルカ「てりゃぁっ!」


会心の一撃!

グランベリアは―――のダメージを受けた!


グランベリア「どうした? それがお前の全てか……?」


グランベリアは、静かに剣を構えている!


ルカ「うぉぉ……天魔頭蓋斬!」


ルカの天魔頭蓋斬!

ルカは天井によじ登り、そこから身を躍らせた!

強烈な一撃が、グランベリアの脳天に繰り出される!

グランベリアは175のダメージを受けた!


グランベリア「天魔頭蓋斬……」

       「そこまで癖のある技を、自分のものにしているとはな」

       「なるほど、お前の技は見せてもらった」

       「まだ未熟なれど、確かに光るものはある……」

       「……面白い、その命はしばし預けておこう」

ルカ「え……?」


剣を納めたグランベリアを前に、僕は戸惑うばかり。


グランベリア「くれぐれも、私を失望させるような事はするな」

       「下らん魔物に不覚を取るなど、許さんぞ……」

偽勇者(偉ソウに、下ラン存在もその日を頑張ッテ生きテルのになァ!)

グランベリア「……それと、呪われし者も何れ私が倒す」

       「覚悟しておけ!」

偽勇者「言ッテくれるジャン……」


そう言い残して、グランベリアは消えてしまった。

嵐のように現れ、嵐のように去っていったのだ―――


グランベリアを追い払った!


偽勇者(まァ、最後の技ヲ見学でキタからヨシとするカ)


偽勇者は"―――"を習得した!


ルカ「やった……なんとか、追い払ったぞ……!」


向こうはまるで本気を出していなかったようだが―――

それでも、グランベリアを撃退したのには違いはない。

アルマエルマの時に続き、四天王を破ったのは二回目だ!

……どっちも、まるで本気を出していなかったのは置いておいて。

しかし、最後に言い残した呪われし者っていったい―――


アリス「グランベリアが、二度までも敵を見逃すとは……」

    「貴様、相当に気に入られているようだな」

ルカ「気に入ってるんなら、剣を振り回して襲い掛かって来ないでほしいんだけど……」

アリス「そういう付き合い方しか知らん女なのだ、あいつは」


偽勇者「……小僧ガ浮カレるな」


俺は呪いの力で変化した回復呪文で衛兵の治療にあたる。


偽勇者「……ベホマ」


偽勇者はベホマを唱えた!

衛兵のキズが回復した!


衛兵A「うう……」

衛兵B「どうなったのだ……?」

偽勇者「いいカラ、黙っテ体力を休マセロ」

    「キズが塞がッテも、体力そのモノは戻らん」

    「貴様達が稼イダ勇気ある数秒デ、勇者が勝ったノダカラな―――一様」


グランベリアに一蹴された兵達も、みな命に別状ないようだ。

たぶん、グランベリアは悪人ではない。

やみくもに他者を虐げ、命を奪うような奴じゃない。

それでも、かなり迷惑な振る舞いをするのもまた事実。

人間と魔物の溝をこれ以上広げないためにも、何とかしなければ。


偽勇者(サテ、後は衛兵隊長に任セルか)

    (俺は学んだコノ三つの技を試したくてウズウズしてるノダ!)


【サン・イリア城を出る】

【サン・イリア城を出ない】


【出る】やね


偽勇者「オイ、衛兵隊長殿」


俺は、粗方治療を終えて衛兵隊長に声を掛ける。


衛兵隊長「おお、ユウ殿。貴方のおかげで衛兵達の怪我も大したことなく最小限で止まりました」

     「どう、感謝をすれば―――」

偽勇者「まぁ、ソノコトだが後ハ衛兵隊長殿に任セル」

衛兵隊長「はっ!ありがとうございました!」


律儀に頭まで下げるとは―――

良い隊長だな。

俺はそのままサン・イリア城を出て次の目的地に向けて歩を進める。

なんとしても、精霊を手に入れなければ話にならんからな!


ルカ「アリス……四精霊とやらの力を手に入れれば、強くなれるってのは確かなんだな?」

アリス「ああ。彼女達に認められ、その力を己がものとすればな」

ルカ「分かった、信じるよ」

   「……それで、その四人はどこにいるんだ?」

アリス「そこまで余に聞くのか?」

    「魔王を打倒する方法を魔王に聞くなど、恥を知れ」

ルカ「いや……別に、アリスを倒したい訳じゃないんだけど……」


とは言え、確かにアリスの言う通り。

何もかも、魔王の世話になるというのも勇者として問題がある。

ルカ「わ、分かった。自分で調べるよ……」

アリス「この城の地下には、大図書館がある」

    「そこに、四精霊について記した書物が現存しているはずだ」

ルカ「なるほど……」


しかし大図書館は、誰にでも開かれた場所ではない。

認められた学者でなければ、立ち入りは許されないはずだ。


ルカ「あの、ちょっといいですか……?」


僕は、怪我人救護などの指示を出していた衛兵隊長に声を掛ける。


衛兵隊長「おお、ルカ殿。御用ならば何なりと」

     「我等一同、全身全霊をもってルカ殿の力となりましょう」


彼らの目の前でグランベリアを撃退したせいか、ずいぶんと待遇が良くなったようだ。


ルカ「……えっと、そのですね」

   「四精霊というのがいまして、その力を……」

衛兵隊長「はぁ……よんせいれい、ですか……」

ルカ「その四人がどこにいるのかをですね、図書館で、その……」

アリス「ええい、貴様はなぜそこまで説明が下手なのだ!」


そのやり取りを見かねたのか、アリスが割り込んでくる。


アリス「ここの大図書館で、早急に調べたい事がある」

    「魔王打倒、ひいてはこの世界の行く末に関わる重要な事だ」

    「そういうわけで、大図書館に入る許可をもらえないだろうか」

衛兵隊長「りょ、了解致しました」

     「通常なら手続きに一週間はかかるのですが、特例として許可しましょう!」

ルカ「……ありがとうございます」


……なんだか、アリスに負けた気分だ。

それはともかく、僕達は地下の大図書館に通されたのだった。


………………
…………
……

大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


……
………
…………


俺は今、サン・イリア城の城下町にいる。

ここらで、何か情報を集めないと後々が面倒になるからな。

それと、一番肝心なのは精霊達だ。

精霊の力があれば、更に俺は強化されることだろう。

しかし、これまたご都合ではなく不都合なことに居場所が全く思い出せん。

何で、こんな重要な時に一番印象が残りそうなことを覚えてないんだ俺は―――

馬鹿か。

それにしても、何か良いことが転がっていないものか―――

と、広場をウロウロしていたら掲示板らしきものを見つけた。


偽勇者「……丁度イイ、偶にハ依頼ヲ受けルノモ面白イかもしレン」

    「チェックしてオクか」


○「腕が立つ冒険者の方、三ヶ月ほど警備の仕事をお願いしたい。報酬はずむ、面接あり」

○「腕利きの鍛冶屋求む、鎧職人は特に優遇」

○「ノースセントラ草をお持ちの方、400ゴールドで売って下さい」

○「かわいいこいぬがほしいです」

一番下なんだコレ。

>>203
たぶん、子供が出した依頼じゃないかと思うで。


偽勇者「アー、どレモ時間・技術・持ち合ワセ的ナ意味で不可能ナ依頼ばかリダナ」


一枚、また一枚チェックしても手を出せない依頼ばかりだ。

どれか、「魔物を皆殺しにしてくれ」という依頼は無い物か―――

喜んで、皆殺しにしてその土地を我等人間の領域にするのだが……

それか、人間と魔物の架け橋とか危険思想をしてる人間の暗殺とか―――

今のところないよな。


仕方ないので、この城下町で情報でも集めることにするか。

何か、面白い情報はねぇものか……


○青年と話す

○三人の婦人と話す

○老人と話す

○遊んでいる子供と話す

○戦士Aと話す

○戦士Bと話す

○武器屋に行く

○道具屋に行く

―:町を出る


どれ選ぶん? ―:はまだ選べんで。


『戦士A』やね


戦士A「サン・イリア城に、魔王だか四天王だかが攻めてきたのだという」

    「「女神の宝剣」を破壊し、図書館に火を放ったというが……」

    「そんな大それた連中が攻めてきて、その程度の被害で済むものなのか?」

    「この城下町は平穏そのものだし、何だか変な話だな」

偽勇者(魔王は知ランが、グランベリアの目的ハ小僧の腕試しミタイだからナ)

    (他の四天王ナラ、もっト破壊サレテいたカモな?)


戦士Aに何聞くん?

【ある:―――】(あるならしっかり書いてな)

【ない】


ただいや、ちょい家事してたわ。

『ない』やね


○青年と話す

○三人の婦人と話す

○老人と話す

○遊んでいる子供と話す

○戦士Bと話す

○武器屋に行く

○道具屋に行く

―:町を出る


『道具屋』やね


主人「いらっしゃい、なんでも買ってってよ」

   「幽霊除けの聖水なんてどうだい……?」

偽幽霊「幽霊除けダト? 魔除けじゃナイのか?」

主人「ちょっと、怖かった事があってな」

   「北の屋敷の近くを通った際、窓から少女の幽霊が見下ろしてたんだ」

   「あれから、自分用の聖水を肌身離さず持ち歩いてるってわけさ」

   「幽霊に会った時のために、お客さんもどうだい?」

偽幽霊「下ラン、幽霊が出ヨウと斬り捨テレバいいのダ!」

    「死者ニ、与えル物は地獄行カ天国行の切符ノミ」

    「被害ヲ出すのナラバ、例え元生者でも許しハせぬ!」

主人「ちょ、ここでそんなデカい剣を振り回さないで下さい!」


主人に何聞くん?


【ある:―――】

【ない】


『北の屋敷について』


偽勇者「デ?」

主人「で? とは……」

偽勇者「ソノ北の屋敷ニツイテ、詳しく知りたいッテコトダ」

主人「私が知っているのは、先程お伝えした―――」

   「北の屋敷の近くで、窓から少女の幽霊が見下ろしていたことだけです」

   「町でも、北の屋敷の噂が多く出回っているみたいですね」

偽勇者「ソウカ、分かった。情報提供感謝スルぜ!」


俺は、道具屋から出た。


主人「……………」

   「結局、何も買わないのですね」


○青年と話す

○三人の婦人と話す

○老人と話す

○遊んでいる子供と話す

○戦士Bと話す

○武器屋に行く

@1:町を出る


『老人』やね


老人「北の屋敷がある土地は、かつて処刑場だったのじゃ」

   「処刑された人々の怨念が、今も屋敷の周りに漂っているのだとか……」

   「……怖いのう」

偽勇者「処刑場とナ?」

    「その処刑されタ者達ガ、罪人カどうかが問題ダナ」


老人に何聞くん?

【ある:―――】

【ない】


『ない』やね


○青年と話す

○三人の婦人と話す

○遊んでいる子供と話す

○戦士Bと話す

○武器屋に行く

○:町を出る



『町に出る』やね


ふむ、この城下町では「北のお化け屋敷」以外の情報は全くなかったな。

まぁ、この世界はロシアよりは狭いんだ。

ノンビリ旅をすれば、何とかなるだろうて―――

さて、何処に行くか。


○北のお化け屋敷

○――の森


『北のお化け屋敷』やね


よし、北のお化け屋敷でも行くかね。

処刑場の怨念とは、正しく呪われた品がありそうな響きだろ。

俺は、エンジェルスマイルをしつつ北のお化け屋敷に向かうのだ。

………………
…………
……

……
………
…………


そして、サン・イリア城の城下町。

僕の後ろを、アリスはとぼとぼとついてくる。


アリス「正直、今回は反省している」

    「火の不始末とは恐ろしいものだ、魔王城でも注意しなければ……」

ルカ「まあ、貴重な書物はだいたい運び出せたみたいで良かったけど……」


アリスにしては随分としおらしく、さすがに反省しているようだ。


ルカ「でも、精霊の本は図書館に置きっぱなしだな」

   「もしかして、燃えちゃったんじゃ……」

アリス「……ほれ」


アリスが差し出したのは、例の本―――「四精霊信仰とその源流」だった。


アリス「……あの騒ぎの中でくすねてきてやったのだ」

ルカ「おおっ! ありが……いや、褒めないぞ」

   「あの騒ぎは、お前が元凶なんだからな」

アリス「すまぬ……」


さすがに、これ以上責めるのも気の毒か。

僕も、アリスにはずいぶんと世話になっているんだし。


ルカ「……まあ、反省してるんだったらいいよ」

   「それより、今度こそちゃんと読めるんだろうな……」


魔物が出てきたり、火事になったり、もう散々だ。

僕は広場のベンチに腰を下ろし、ようやく書物を読み始めたのだった。


ルカ「ふむふむ……」


精霊のだいたいの居場所は、この本に記されていた。


○サラマンダーはセントラ大陸の北部、ゴルド地方の火山洞窟。

○ウンディーネはセントラ大陸の東部、ノア地方にある神聖な泉。

○ノームはセントラ大陸の西、サフィーナ地方に広がる砂漠のどこか。

○シルフは、ここナタリア地方北西にある精霊の森にいるという。


ルカ「……ここから一番近いのは、精霊の森のシルフみたいだな」


地図を見ると……このサン。イリア城からそう離れていない。

だいたい三日ほど歩けば、辿り着けるはずだ。


アリス「精霊の森というのは、フェアリーやエルフが静かに暮らしている森」

    「魔王たる余としては、あまり人間に踏み込んでほしくはない地なのだ」

ルカ「分かってるさ、アリス」

   「向こうから攻撃してこない限り、彼女たちをそっとしておくよ」


フェアリーやエルフ達の平穏を乱すのは、僕としても本意ではない。


アリス「それでいい」

    「貴様が信頼できん人間ならば、精霊の事など教えておらん」

ルカ「……信頼してくれてるのか?」

アリス「……ふん!」


そんな会話を交わしていた時だった―――


???「ここで会ったが百年目」

    「恋してダーリン、この愛百年」

ルカ「お、お前は……!?」


残念なラミアが現れた!


アミラ「私はアミラ、残念なラミア」

    「不滅の恋に燃える、はかないフェニックス」


はかないフェニックス……語義が矛盾してるぞ。

ともかくこいつ、セントラ大陸にまで渡ってきたのか。


ルカ「航路は封鎖されてるはずだろ、どうやってこの大陸まで来たんだ?」

アミラ「実は、あなた達の船にこっそり乗っていたの」

    「ダーリンを追い掛け、この世の果てまでどこまでも」

ルカ「……分かったから、あんまり付きまとわないでくれないか?」

アミラ「……私は、どこへ行っても避けられる醜い蛇」

    「人に避けられ石を投げられ、どこの町でも一人の身」

ルカ「アミラ……」

子供A「うわー! ヘビのおねえちゃんだー!」

子供B「あそんでー! あそんでー!」

ルカ「……思いっきり、子供になつかれてるぞ……」


子供達はアミラの足を引っ張ったりと、大はしゃぎだ。


子供A「ヘビのおねえちゃん、つよい?」

子供B「北のお化け屋敷のオバケ、やっつけられる……?」

アミラ「私はインパクト重視のへなちょこラミア。腕っ節は頼りないの」


ルカ「北のお化け屋敷……? なんだい、そりゃ?」

子供A「北の大きなお屋敷にはねぇ、おばけがいっぱい出るんだよ」

子供B「ゆーれいが出てきて、遊べないの」

アリス「ふん、幽霊など存在せんわ!」


不意に、アリスは大声を上げる。


ルカ「おいおい、アリス。子供が怖がるだろ」

子供A「わーい! へびー!」

子供B「へびー!」


子供達は驚いた風もなく、アミラと遊んでいるようだ。


アリス「……ふん、馬鹿な人間め」

    「幽霊など迷信、恐怖心が生み出した幻想に過ぎん」

    「そんなものを怖がるとは、馬鹿も大馬鹿、ドアホの極みよ」

ルカ「……何言ってるんだ、アリス?」


不審な態度のアリスはともかく―――

北には、お化け屋敷なるものがあるらしい。

しょせんは子供の言うこと、大した事はないだろうが。


すると、そこに二人の兵士が通り掛かった。


兵士A「むっ! 町の中に魔物が!」

兵士B「城内に侵入した魔王と関連があるかもしれん! 捕らえろ!」


彼らは血相を変え、こちらに走ってきた!


ルカ「ま、まずい! 逃げろ……!」

アミラ「わわわ……!」


僕やアミラは、慌ててその場から駆け出す。

さすがは、イリアス信仰が盛んなサン・イリア。

ここでは、魔物がおちおち歩いているとまずいらしい―――


――――
―――――
――――――

――――――
―――――
――――


ルカ「はぁはぁ……」

   「よく考えたら、僕は逃げる必要ないじゃないか……」


城下町をぐるりと回り、元の広場。

アミラの奴は、逃げ切れただろうか。


アリス「やれやれ……この町では、魔物は歓迎されんようだな」

    「やはり、イリアスの汚れた思想に染まっているか」

    「む……あれはなんだ?」


アリスが目を留めたのは、広場の掲示板だった。

何枚もの紙片が、画鋲で留められている。


ルカ「これは、不特定多数に色々と依頼するための掲示板だよ」

   「特に、冒険者なら必見……ってことで、チェックしておくか」


○「腕が立つ冒険者の方、三ヶ月ほど警備の仕事をお願いしたい。報酬はずむ、面接あり」

○「腕利きの鍛冶屋求む、鎧職人は特に優遇」

○「ノースセントラ草をお持ちの方、400ゴールドで売って下さい」

○「かわいいこいぬがほしいです」


ルカ「う~ん、手を付けられそうな依頼はなさそうだな」


僕は旅の身、時間が掛かりそうな依頼には手を出せないのだ。

そのまま広場を後にしようとした時、一羽の鳩がぱたぱたと飛来してきた。

その鳩は足に紙片をくくりつけており、掲示板の上に止まる。


アリス「む……この鳩はなんなのだ?」

ルカ「アリス、この鳩は大事な仕事をしているんだ」

   「だから、食べちゃ駄目だよ」

アリス「食うかっ!」


鳩は足にくくられた紙片の一枚をくちばしで外し、それを掲示板に張り付けた。

そして、次の町へと飛び去っていく。


ルカ「あれは掲示鳩だよ」

   「あんな風に、世界中の町や村の掲示板にメッセージを貼るのが仕事なんだ」

アリス「なるほど、訓練された鳩を伝達手段として用いるとはな」

    「人間も面白い事を考えつくものよ」


そして、掲示鳩が貼っていった新しい依頼はというと―――


「魔物に偏見を持っていない冒険者の方へ。

 依頼がありますので、どうかお話を聞いて下さい。

 ナタリアポート南区6番街3-29 依頼主メイア」


ルカ「魔物に偏見を持っていない冒険者……?」


わざわざそこを強調している以上、魔物に偏見がある者には出来ない依頼なのだろう。


ルカ「気になるな……ちょっと行ってみようかな?」

アリス「まさか貴様、ナタリアポートまで戻る気か……?」


面倒事が嫌いなアリスは、やはり反対のようだ。

確かに、ナタリアポートにまで引き返すのは大変だが―――


ルカ「それでも、この僕が行かないと」

   「きっとこれは、人間と魔物の架け橋になるような依頼だよ」

アリス「本当に、貴様は人助けとやらが好きなのだな」

    「放っておけばいいのに、全く……」

ルカ「僕は勇者、困っている人を助けるのが仕事なのさ」

アリス「ニセ勇者のくせに……」

ルカ「ニセ勇者だからこそ、心は真の勇者でありたいんだよ」

アリス「ふん、一丁前の口答えを習得しおって……」


不満そうなアリスは、まあ放っておこう。

ここを出る前に、少し町で情報を集めておくか。


………………
…………
……


ちょい休憩や


大阪|;-ω-)<すいまへん、ちと今日は体調が悪いみたいや

大阪|;・ω-)<やから、今日はここまでにさせてもらうわ

大阪|´・ω・)<連絡遅くなってもうて、ごめんな?

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


【ステータス】
名前:偽勇者

【称号】
○呪われし者(グランベリア)
○邪悪な者(たまも)
○怖い者(アルマエルマ)

HP:#?%$
MP:――

攻撃力:408
防御力:491

みぎて:ロトの籠手 [呪]/ロトの剣 [呪]
ひだりて:ロトの籠手 [呪]/ロトの盾 [呪]/トロの剣 [呪]
あたま:ロトの兜 [呪]
からだ:ロトの鎧 [呪]/
アクセサリ:呪いのベルト [呪]
アクセサリ:死神の首飾り [呪]

【そうび】
○【ロトの剣 [呪]:攻158(+120):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる剣。
あらゆる魔を切り裂くというその大業物は、かつて―――を闇で覆い尽くした大魔王をも打ち倒したと伝えられるが―――
“皆殺しの剣”の力と性能を得ている。

○【トロの剣 [呪]:攻130:】
外見はそのままロトの剣の色違いである。
常に物理・魔法攻撃を1.3倍にしてくれる究極性能の武器である。
しかし、長いこと物置に放置されていたので―――

○【ロトの盾 [呪]:防39(+42):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる盾。
最強の盾のハズだが―――
“嘆きの盾”の力と性能を得ている。

○【ロトの兜 [呪]:防42(+255):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる兜。
『幻惑』『麻痺』『即死』に耐性がある。
“般若の面”の力と性能を得ている。

○【ロトの鎧 [呪]:防82:】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる鎧。
その強靭な守備力は全ての鎧よりも硬いらしいが―――

○【ロトの籠手 [呪]:防25:】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる籠手。

○【呪いのベルト [呪]:???:】
太古の呪われたベルトで常に―――

○【死神の首飾り [呪]:防6:】
髑髏の付いた不気味な首飾りで―――

【武具:性能】
○【皆殺しの剣】:全体攻撃ができる。
○【嘆きの盾】:あらゆるダメージを半減し反射する。
○【般若の面】:史上最強の守備力を誇る。

【宝玉の力】
○【金色の宝玉】:???
○【銀色の宝玉】:???
○【青色の宝玉】:魔法と炎のダメージを2/3に軽減し、ダメージ床・マホトーンを無効化し、歩くほどに体力が回復する(某ドラⅠの力)


【アイテム】
○【はかぶさの剣 [呪]:攻110:】
地獄の悪魔が人間への憎しみを集めて作ったらしい。
無数の骸骨を寄せ集めて、切っ先が斧のような剣の形に作り上げたような見た目からして既におどろおどろしい。
会心率が高くなり2回攻撃可能だが―――

○【地獄の弓 [呪]:攻130:】
破壊力を宿した呪われた黒い弓。
破壊力は素晴らしいが―――

○【破滅の盾 [呪]:防62:】
邪悪な妖気を漂わせる不気味な盾で、強力な呪いを帯びている。
666匹もの魔物の魂を封じ込めた石がはめ込まれているが―――

○【大悪魔の鞭 [呪]:攻86:】
大悪魔が使用していたと噂される鞭。
グループの敵を攻撃するが―――

○【合成の壺】
呪い専門の商人:ウラミからもらった、見た目古びた壺。
武器は武器、防具は防具と同じ物を合成する壺。

○【焼きヒトデ】
味は薄味のウニミソ。
食べれる部分は、中の卵・胃袋・消化器官のみ。

○【女神の宝剣の欠片】
あらゆる魔物はひれ伏し、魔王さえ逃げ惑うという。
真の勇者が手にすべき剣「女神の宝剣」の欠片。
何か、妙な力を持っている(たぶん)

○【死のオルゴール】
予定

【攻撃類】(ゾロ目:有効/トロ:1.3倍)
○【ロトの一撃】
ロトの剣での攻撃:全体:コンマ×(4+3)(順に-10ずつ)

○【トロの一撃】
トロの剣での攻撃:単体:コンマ×5

【特技】
○【マッスルダンス】
呪いの効果をランダムに与える:1グループ:コンマ

≪効果≫
○呪いで動けなくなる(はかぶさ)
○守備力が0になる(皆)
○あらゆるダメージを半減するが、味方に肩代わりさせる(嘆)
○【混乱】する(般)
○常に締めつける感覚が襲う(呪)
○体が冷たくなってゆく(死神)

○【大地斬】
強固な守備力を持つ敵を力で叩き斬る「地の技」
相手が植物系の場合は更に威力が増える。:555×コンマ一行(ゾロ目)

○【海波斬】
水や炎などの不定形な存在をスピードで切り裂く「海の技」
相手が水系の場合は更に威力が増える。:555×コンマ一行(ゾロ目)

○【空裂斬】
心の眼で敵の弱点や本体を捉え、これを切り裂く「空の技」
相手が鳥系の場合は更に威力が増える。:555×コンマ一行(ゾロ目)


【呪文類】(弱点:+コンマ/トロ:1.3倍)
『攻撃』
○【メラミ】
大きな火の玉を飛ばす:単体:コンマ×4

○【イオラ】
大爆発を起こす:全体:コンマ×5:(順に-10ずつ)

○【バギ】
竜巻で切り裂く:1グループ:コンマ×3

『攻撃補助』
【ラリホー】
敵を眠らせる:単体:コンマ÷2=30以下

【ジゴフラッシュ】
低ダメージを与えると同時に100%の確率で【幻惑】状態にする:全体:コンマ一行

【ルカニ】
敵の守備力を半分下げる:単体:+3

『補助』
【バイキルト】
与えるダメージが2倍になる:単体:+5

『回復』
【ベホマ】
HPを全回復:単体:――

『移動』
【アバカム】
全ての扉を開くことが出来る。

【リレミト】
ダンジョン内部から一瞬にして脱出する。

【キャラクター】

サンタナ:イリアスベルクに住む住民A、働き口を探している。

ウラミ:呪い専門に扱っている商人、呪いの装備ならお任せあれ。

ゲヘレゲス:イリアスポートに住んでいる少年、内職を行う父さんの手伝いをしている。

???:闇店の店長、表には出せない商品を扱う。

【魚腕】
第一:魚が偽勇者の腕にめり込んでる
第二:口とか鱗とかエラとかヒレ等の魚の部位がごちゃ混ぜになった腕
第三:見た目は普通の腕だが、掌には目と口がある

【呪い】
○呪いで動けなくなる(はかぶさ)
○守備力が0になる(皆)
○有らぬモノを射抜くことがある(地獄)
○呪いで動けなくなる(大悪魔)
○あらゆるダメージを半減するが、味方に肩代わりさせる(嘆)
○常に【混乱】する(般)
○常に締めつける(呪)
○体が冷たくなってゆく(死神)
○呪文/特技によるダメージを50ポイント増加させる(破滅)
○とある魔神によって血の祝福を受けてしまった、装備者を蝕んでいく(ロトシリーズ:列伝)
○必ず行動が後半になってしまう(トロ)

コソーリ|・ω・)<……

カキカキ|・ω・)っφ

強化する呪文はあるん?/新しく覚える呪文あるん?

【強化】

○メラミ

○イオラ

○バギ

『追加』

○ギラ系

○ヒャド系

○特技などのその他

強化+追加を併せて……


↓~3や


ほな、お休みや。

このまま、PCの電源をOFFにするんや!

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


カキカキ|・ω・)っφ


まとめてるとやな―――

○メラミ強化

○火炎斬り

○スカラ

○ザキ

やね。


この中から一つだけゲットするで。

多数決やけどな。

↓~5までで多いのがOKやで!

3票メラミやから、自動的に決まったで。

んじゃ、進めよか。

おー。身体、大丈夫ですか?


……
………
…………

―――【町を出る】


ルカ「でも……結局、北のお化け屋敷ってどうなってるんだ?」

   「人によって、言ってることが全然違うじゃないか」


事故死した少女の霊、処刑場の怨念、墓場、女魔導士―――

いったい、どれが本当なんだろうか。


ルカ「でも、幽霊が出るっていう話は共通してるみたいだ」

   「不思議なこともあるもんだな、アリス?」

アリス「ない! 貴様ら無知蒙昧な人間には分からんだろうが、幽霊など魔導科学的に存在せんのだ!」

ルカ「でも……モンスターにも、ゾンビ娘とかゴースト娘とかがいるじゃないか」

アリス「あれは幽霊ではない、れっきとしたモンスターだ!」

    「死体などを媒介に、高濃度の魔素が集まって生まれたモンスターに過ぎん!」

    「非科学的な幽霊などと一緒にするな、ドアホめ!」


……なぜか、アリスはひたすらに幽霊を否定する。


ルカ「でも、その幽霊屋敷に行ってみる必要があるかもな」

   「もし人々に迷惑をかける悪い魔物だったら、退治しないと……」

アリス「そんな必要はない!」

    「とっとと精霊の森に行って、シルフに力を借りるのだ!」

    「下らん寄り道をしている暇などない!」

ルカ「……何をムキになってるんだ?」


アリスの態度は、相変わらずよく分からない。

>>253
事務仕事で、肩が死にそうや。


ルカ「そう言えば、メイアっていう人の依頼もあったなぁ……」


「魔物に偏見を持っていない冒険者」という条件は、まるで僕を指名しているようなものだ。


ルカ「勇者ってのは、やる事がいっぱいあって大変なもんだね」

アリス「貴様がドアホなだけだろう」

    「他人の事など、放っておけばいいものを……」


メイアとやらの依頼を受けるため、ナタリアポートに向かうか―――

それとも、北のお化け屋敷に行ってみるか―――

またはアリスの言う通り、精霊の森に直行するか。

さて、次の目的地は―――


【ナタリアポート】


ルカ「よし、ナタリアポートに行ってみよう!」


「魔物に偏見を持っていない冒険者」への依頼を受けに、メイアという人に会いに行くのだ。


アリス「やれやれ、つくづく貴様はドアホだな」

    「旅の目的を忘れたのか?」

ルカ「魔王城に行くことだけが、僕の目的じゃないよ」

   「少しでも人と魔物が仲良くなれるように、出来ることをしたいんだ」

アリス「やれやれ……」

ルカ「さあ、行くぞ!」


気が乗らない様子のアリスを連れ立ち、僕達はナタリアポートへと進路を向けたのだった。


………………
…………
……


……
………
…………


そして、ナタリアポートに到着。

一度歩んだ旅路だけあって、引き返すのは非常に楽だった。


アリス「むう……「ヤマタイせんべい」、深みのある食感だな……」


アリスは、買ってやったせんべいをバリバリとかじっている。

こまめにエサをやらないと、うるさくてしょうがない。

さて、メイアという人の家を訪れるとするか―――


――――
―――――
――――――

――――――
―――――
――――


遠いぞ、おい。

俺はサン・イリア城の城下町を出てから真っ直ぐと北のお化け屋敷に向かっているつもりが全然辿り着かない。

以外に遠いんだな、屋敷って―――

ん?


何が現れたん?

【もんむす】

○タランチュラ娘

○ミノタウロス娘

○サソリ娘

【その他】


【タランチュラ娘】やね


タランチュラ娘が現れた!


タランチュラ娘「ふふっ、美味しそうな人間ね」

        「粘糸で動けなくして、餌食にしてあげるわ」

偽勇者「ほウ、人間ヲ喰うとナ?」

    「そウ、捉えてヨイノだな?」

タランチュラ娘「餌食の意味が分からないの?」

        「貴方って馬鹿なのね」


馬鹿ねぇ―――その馬鹿が貴様を襲うのだよ。


タランチュラ娘:HP900


タランチュラ娘「おっぱいで、おちんちんをもみくちゃにしてあげる……」


タランチュラ娘の複乳圧迫地獄!


コンマ÷2=30以下で避け。


「29.5」やね


タランチュラ娘の複乳圧迫地獄!

しかし、偽勇者は避けた!


偽勇者「動キが鈍イ、少し調子に乗るベキじゃナイぞ?」

タランチュラ娘「魔物と人間じゃ体力が違うのよ?」

        「戦闘が長引けば長引く程、貴方は不利になるのよ」

偽勇者「ほウ……」


1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『マッスルダンス』『大地斬』『海破斬』『空裂斬』

3:呪文
『攻撃』メラミ・イオラ・バギ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマラー


『大地斬』やね


そうだな、この魔物には感謝を込めてこの一撃を与えてやろうではないか。

サン・イリア城で習得した剣技の一つ!


大地を砕く 衝撃波が 大地斬となる!


偽勇者「大地斬!」


555×コンマ一行


『2775』やね

ちょい、飯+タイム

ただいや『2775』やったね。


偽勇者の 大地斬!

タランチュラ娘は2775のダメージを受けた!


―――【タランチュラ娘】


私は、今大地に寝ている。

先程まで人間を餌食にしようとし、生意気にも戦いを挑んできたの。

何時ものと同じ、粘糸で動けなくしてゆっくりと悶え喘ぐオスの顔を楽しみながら、その精を吸う―――

オスの人間しか襲わない主義である私の唯一の楽しみ。

しかし、人間が放った何かに私の体の半分を砕かれたのだ。

これでも人間一人軽く圧迫する程の巨体をもっているにも関わらず……

私は残り少ない力で視線を人間に合す―――ああ、あれは人間じゃない。

あれは正真正銘の化けm―――


ぐちゃ!


―――【偽勇者】


俺は、生意気にもまだ息がある魔物の頭を踏みつぶす。

やはり、魔物は体を半分砕いても駄目だな―――生命力が強い。

次からは可能なかぎり頭を狙うしかない。

しかし、この大地斬には驚いた。


偽勇者「アル程度は期待しテハいたガ、こコマデの威力とハ……」


先程踏みつぶした魔物の下半身が、周囲に散らばっている。

たぶん、臓物や骨と思われるがよく分からん。

まぁ、これである程度の魔物は粉砕できるから良しとするk―――


勇者は 反動で 動けない!


なんだ、この脱力感は!? 体が動かないぞ……

―――そうか、先程の大地斬の反動か。

強力な一撃は、その分の代償を支払うことになるか。

この世界での1ターンはとても貴重だ。油断すると死ぬな。


一度、その場に座り息を整えることにした。


偽勇者「参っタな、スプラッターな光景ヲ見なガラの休息とは……」


俺はこれでも優しい人間なのだ。

鳥が鳴き、犬が駆け回り、草や花が揺れる光景が好きなのだ。

決して、残忍・無残・冷酷ではない!

俺は空を眺め、溜め息を吐くのだった。


………………
…………
……


……
………
…………


―――【ルカ:人魚パブ】


マーメイド「あら……いらっしゃい、可愛い勇者君」

      「ご注文は、何にする?」

ルカ「あ……お酒は、飲めないです……」

マーメイド「じゃあ、この町に伝わる人魚の伝説でも聞いていく?」

      「……今から何百年も前の、とある青年と人魚の悲しいお話」

      「むかしむかし、この町にアランっていう優しい青年がいたの」

      「彼は船乗りだったんだけど……ある日、その船が難破したのよ」

      「漂流したアランはサメに襲われて、瀕死の重傷を負っちゃったんだけど……」

      「彼を助けたのが、若く美しい人魚のローラだったの」

      「ローラはアランに一目惚れしたんだけど……」

      「アランは、普通なら死んでもおかしくないほどの重症だったのよ」

      「左肺は損傷、脊椎にも重度のダメージ、血液の三分の一を失っていた挙げ句に心肺停止状態……」


ルカ「……なんだか、やけに細かく伝わってるんですね」

マーメイド「ともかく、普通なら助からない……」

      「……って言うか、もう半分ほど死んでたのよ」

      「だからローラは、自分の血をアランに飲ませたの」

      「知っているかもしれないけど、人魚の血は万能の薬なのよ」

      「それでアランは、なんとか命を取り留めたんだけど……」

      「いかに人魚の血でも、すぐに全快とはいかなかったわ」

      「少なくとも一年の間、毎日マーメイドの血を飲ませないと、生命が保てない体になってしまったのよ」

      「そこでローラは人間に化け、町でアランと一緒にに暮らそうと決意したの」

      「自分の血をこっそり食事に混ぜて与え、アランの命を保つためにね……」

ルカ「……ローラは、自分が人魚である事を明かせなかったんですか?」

マーメイド「当時はこの町も、魔物排斥の風潮が強かったのよ」

      「だからローラは正体を隠し、人間としてアランの側にいるしかなかったの」

      「そうやって、アランの命を保ちながら一ヶ月の月日が経ったわ」

      「ローラとアランは、すっかり愛し合うようになっていたんだけど……」

      「ある日、ふとした事でローラが人間でないのが明らかになってしまったの」

      「アランの愛は変わらなかったけど、町の人々は違ったわ」


マーメイド「人々はローラを恐れ、疎んじ、災厄の元として告発し……」

      「とうとうローラは兵士に捕らえられ、処刑される事が決まったのよ」

ルカ「でも、マーメイドなら逃げられるはずでしょう……?」

   「力も魔力も、人間より強いんだから……」

マーメイド「ローラが逃げれば、アランに人魚の血を与える者がいなくなってしまう」

      「だからローラは、逃げるわけにはいかなかったのよ」

ルカ「……………」

マーメイド「そしてローラは、自分から串刺しでの処刑を希望したの」

      「処刑の際に流れ出る血を、アランに飲んでもらうように望んだのよ……」

ルカ「そんな、ひどい……!」

マーメイド「そして、ローラの意図を手紙で知ったアランは……」

      「毒を飲み、自ら命を絶ってしまったの」

      「人魚の血に縛られた自分がいなければ、ローラはいつでも逃げられる」

      「自分のせいで、ローラが処刑される事に耐えられなかったのよ」


ルカ「……………」

マーメイド「アランの死を知ったローラは、そのまま処刑場から消えてしまった」

      「それから数日、まるでローラの嘆きのような嵐が吹き荒れたとか」

      「事の全て知った町の人間達は、自分達の行動を心から悔いたわ」

      「それからナタリアポートの人々は、町に人魚を受け入れる事になったのよ」

      「……おしまい」

ルカ「……悲しい話ですね」

マーメイド「あくまで伝説だから、どこまで本当かも分からないんだけどね」

      「この町に昔から伝わる、悲しいお話よ」


――――
―――――
――――――

――――――
―――――
――――


―――【ルカ:メイアの家】


ルカ「南区6番街3-29……ここか」


大きくも小さくもない、ごく普通の民家。

依頼主のメイアとやらは、この家に住んでいるらしい。


ルカ「ごめんくださーい!」


女性の声「はーい!」


元気な声と共に、出てきた女性は―――

なんと、以前この町で声を掛けてきた人魚だった。


ルカ「あれ、あなたは……もしかして、あなたがメイアさんですか?」

メイア「ええ、メイアとは私の事です」

    「あなたは、以前に声をお掛けした旅の方ですね」

    「あの時は、失礼しました」

    「例の爆発で、すっかりうやむやになってしまって……」

ルカ「いえいえ、こちらこそ……」


あの時はイリアスクロイツの爆弾テロのせいで、結局話が聞けなかったのだ。

こうして僕とアリスは、メイアの家の中に導かれたのである。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


メイア「狭い家で、申し訳ありません」

    「大したおもてなしも出来ませんし……」

ルカ「いえいえ、お構いなく……」


テーブルの上に並ぶお茶やお茶菓子、水産の食べ物を前に恐縮するばかり。


アリス「なにか知らんが、余は忙しいのだ」

    「下らん依頼など―――」

ルカ「ああもう、お前は黙っててくれよ」

   「ほら……この昆布、味がしなくなるまでかじってろ」

アリス「こんぶ……」


食欲に負けたらしく、アリスは昆布をもむもむとかじり出す。

こいつがおとなしくエサを食べているうちに、依頼を聞くとしよう。


ルカ「それで、頼みというのは……?」

メイア「実は……私は、人間の男性に恋をしているのです」


頬を赤らめ、いかにも幸せそうな素振りでメイアは言った。


ルカ「まさか……その男性との仲を取り持てという事ですか?」

   「そういうのは、とても苦手で……」

メイア「いえいえ……旦那様とは、もうすっかり深い仲」

    「この家で、愛し合いながら幸せに暮らしております」

    「旦那様は今、漁の仕事で海に出ておりますが―――」

ルカ「なんと、それは素晴らしいですね!」


僕の望みは、人間と魔物が共存する世界を築くこと。

人間と魔物が愛し合う、こんなに素晴らしいことはない。


メイア「しかし……」

    「私と旦那様は愛し合っているにも関わらず、正式な夫婦ではありません」

    「なぜなら、海の掟による婚姻の儀式が執り行えないからなのです」

ルカ「婚姻の儀式……ですか?」

メイア「人魚が人間と結婚する際には、海底神殿におられる南海の女王に誓書を捧げなければならないのです」

    「しかし―――」

    「海底神殿に向かう試練の道には多数のモンスターが出没し、極めて危険」

    「私はそれなりに魔術の心得もありますが、旦那様は私よりか弱いお体」

    「そのような試練の道、通る力などありはしないのです」

ルカ「つまり……僕が代わりに、海底神殿とやらに誓書を捧げに行ってほしいということですか?」


ようやく、話が見えてきた。


メイア「ええ、その通りです。失礼を承知でお願いします」

    「どうか、私達の代わりに誓書を捧げに行って下さらないでしょうか」

ルカ「……それ、代理の人間でもいいんですか?」

   「当事者の男女が行かないと、試練の意味がないんじゃあ……」

メイア「海の掟に、「本人でなければいけない」とは伝わっておりません」

    「禁じられてはいない以上、問題ないと思いますけど」


いやいやいや……普通、そんなの暗黙の了解だろう。

代理人が試練を受けたって、何の意味もないはずだ。

そんな事を考えていると、玄関のドアが元気よく開いた。


少年「ただいまー!」

メイア「あら……お帰りなさい♪」


元気よく家に入ってきたのは、可愛らしい男の子だった。


ルカ「え……? まさか、もう子供が……?」

メイア「いえいえ……この人が、私の旦那様なのですよ」

ルカ「えええ……!?」


それは……少々ながら、相手が小さすぎないか?


少年「ねぇメイア。この人達、だぁれ?」

メイア「とっても頼りになる冒険者のお方ですよ」

    「結婚の誓書を届けて下さるよう、お頼みしているんです」

少年「そうなんだー。お願いします、旅の方」

   「僕とメイアを、けっこんさせて下さいー」


少年は、ぺこりと頭を下げた。


ルカ「その、メイアさん……」

   「もう少し、彼が大きくなるのを待ってからの方がいいんじゃあ?」


確かにこの子では、試練を受けるのは無理がある。

成長を待ってからにした方が良いと思うのだが―――


メイア「でも……旦那様、今年で25歳ですよ」

ルカ「うぇぇ……!?」


……嘘だろ?

どう見ても、少年にしか見えないが―――


少年?「僕、もうおとなだよ。けっこんできるよ」

メイア「少しばかり、人魚の秘術で年を取らないようにさせて頂いていますから……」

ルカ「なんで、そんな事を……?」

メイア「だって……この方が、可愛いじゃありませんか♪」

少年?「そうだったのかー! おかしいと思ってたんだー!」

    「メイアー! ひどいよ、メイアー!」

メイア「うふふふふ……」


ぷんぷん膨れる少年?と、くすくす笑うメイア。

さて、どうしたものやら……


メイア「そういうわけで、あらためてお願いします」

    「海底神殿まで赴き、南海の女王に誓書を渡して下さらないでしょうか」

少年?「おねがいします!」

ルカ「……分かりました」

   「その依頼、受けましょう」

メイア「ありがとうございます!」

少年?「ありがとう、お兄ちゃん!」


二人の顔が、ぱっと晴れやかになる。


アリス「……………」


昆布をかじっているアリスの眼が、僕をじっとりと睨む。

面倒な事を引き受けるな―――その顔に、そう書いてあった。


メイア「ささやかながら、お礼は致します」

    「旅のお方には、満足されないかもしれませんが―――」

ルカ「いえいえ、お礼なんていりませんよ」


人間と魔物の共存する世界が、僕の理想なのだ。

愛し合う人間と魔物の絆を繋ぎ止めるためなら、報酬なんていらない!


メイア「では、これをお受け取り下さい」

    「南海の女王に届ける誓書と、そして「導きの玉」です」


メイアは一枚の書面と、そして透明な水晶のようなアイテムを手渡してきた。


「導きの玉」を手に入れた!

「誓いの誓書」を手に入れた!


ルカ「「導きの玉」? これは……?」


メイアから透明な水晶のようなアイテムを受け取り、僕は首を傾げる。


メイア「この地域の砂浜で、その宝玉を掲げて下さい」

    「そうすると、海底神殿への道ができるはずです」

ルカ「なるほど……その道を進めば、海底神殿に辿り着けるんですね」

メイア「はい、お願いします……」

    「なにとぞ、無事に辿り着かんことを祈っております」

少年?「がんばってね、お兄ちゃん!」

ルカ「任せて下さい、では!」


こうして僕は、メイアの家を後にしたのだった。


………………
…………
……


……
………
…………


アリス「貴様は、つくづく他人に利用されるのが好きな奴だな」

    「あんな個人的な頼み、貴様が引き受ける必要などないだろう」

ルカ「そう言うなよ、アリス」

   「種族の壁を乗り越えて愛をはぐくむなんて、素晴らしいじゃないか」

アリス「しかしあの男は、貴様の言う魔姦の禁を犯していることになるのだぞ」

    「イリアス信奉者として、その点は構わないのか……?」

ルカ「ううっ、痛いところを突くね……」


とりあえず、そこは気にしない事にしよう。

とにかく僕は、人間と魔物の架け橋になれれば十分なのだ。


ルカ「じゃあ行くぞ、南海の女王に会いに行くんだ!」

アリス「海底神殿か……大した料理もなさそうだな」


……こいつの頭には、メシの事しかないのか。

呆れながらも、僕達は町を出たのだった。


………………
…………
……


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


―――【偽勇者:屋敷への道中】


空を眺め、魔物の臓物がぶちまけられた光景の中で俺は考えていた。

何故、魔物のことを好む人間がいるのか。

魔物など、人間を喰い・殺し・家畜にし・己が一番と考えている汚れた存在ではないか。

はたまた、共に歩んだ人間の女との思い出の間に割り込んで性欲で塗りつぶし奪い取る。

魔物共の価値観では力ある者が正しく、無い者が間違っているはず―――

それをひ弱な人間の女に当てはめるのは大きな間違いだ。

そして、魔物を受け入れるのも間違いだ!

しかし、人間と魔物の共存を唱える奴をどうすればいいのだ……

殺すのか? この手で人間を―――

前にも似た考えを停止し、視線を空から地に戻す。

何だ、この気配は?


誰来たん?


【もんむす?】

○キメラドリアード

○キメラビースト

○キメラドリアード・ボア

【その他】


【キメラビースト】やね


俺は自分に、何かの気配を感じれるようになったのかと疑問しつつ立ち上がる。

そして、その何かは現れた。


キメラビーストが現れた!


偽勇者「ナンだー? ド素人ガ作ったようナ生き物ダナ?」


目の前の生き物は、いろんな動物のパーツを合体させたようなキメラだ。

しかし、どこか無機質な感じだ―――


偽勇者「すまン、前言は撤回スルわ。オ前、生き物ノ感情ガないわ」


キメラビースト「人間……人間?」

        「排除……?」

        「攻撃対象、正体不明のみ……」

偽勇者「機械的な奴ダナ? もっとハキハキト喋ロよ」


俺は、トロとロトの剣を構えた!



1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『マッスルダンス』『大地斬』『海破斬』『空裂斬』

3:呪文
『攻撃』メラミ・イオラ・バギ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマ


コンマ÷2=30以下



【ロトの一撃】やね


俺は、ロトの剣を構え攻撃を繰り出そうとするが―――


偽勇者「あーン? 体ガ動カン」


先制攻撃で一撃を決めるつもりだったが、突然に体の動きが止まってしまった。


キメラビースト「攻撃オプションA、乳房での愛撫……」


キメラビーストの複乳連姦!


コンマ÷2=30以下で避ける。


『16.5』やね


キメラビーストの複乳連姦!

しかし、偽勇者は避けた!


偽勇者「デカい図体のクセニ、素早イな」

    「油断シテたら、捕マルなコレ」

キメラビースト「正体不明……」

        「攻撃オプション、切り替え実行……」

偽勇者(攻撃シタイが、モウ大丈夫カ?)


1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『マッスルダンス』『大地斬』『海破斬』『空裂斬』

3:呪文
『攻撃』メラミ・イオラ・バギ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマ


コンマ÷2=30以下


『トロの一撃:15』やね


偽勇者「オ、体ガスムーズに動クようにナッタね」

    「ヨシ、次ハコチラが攻撃する番ダ!」


偽勇者のトロの一撃!

コンマ×5

『425』やね


偽勇者のトロの一撃!

キメラビーストは425のダメージを受けた!


キメラビースト:HP8075


キメラビースト「攻撃オプションD、陵辱開始……」


キメラビーストのアサルトレイプ!


コンマ÷2=30以下で避け


『26.5』やね


キメラビーストのアサルトレイプ!

しかし、偽勇者は避けた!


偽勇者「ふム、のしかカルと同時ニ蜜壺で咥エ込ムノカ」

    「手間入ラズだな」

キメラビースト「目標対象を捕捉……」

偽勇者「捕捉サレねぇーヨ」


1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『マッスルダンス』『大地斬』『海破斬』『空裂斬』

3:呪文
『攻撃』メラミ・イオラ・バギ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマ


コンマ÷2=30以下


『バイキルト:26』やね


偽勇者「……バイキルト」


偽勇者はバイキルトを唱えた!

偽勇者の力が溢れだす!


キメラビースト「男性器を舌で攻撃、射精を促進……」


キメラビーストのスプラッシュタン!


コンマ÷2=30以下


『25』やね


キメラビーストのスプラッシュタン!

しかし偽勇者は避けた!


偽勇者「タンか。塩タンにシタら美味いカ?」

キメラビースト「……!」


キメラビーストは、後退りした。


1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『マッスルダンス』『大地斬』『海破斬』『空裂斬』

3:呪文
『攻撃』メラミ・イオラ・バギ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマ


コンマ÷2=30以下


『海破斬:28』やね


そうだな、この生き物擬きにこの技を試してみるか。

何事も試すことも大事だな、うん。

それじゃ、この剣技を食らってくれよ!


津波を切り裂く 衝撃波が 海破斬となる!


偽勇者「海破斬!」


555×(コンマ一行+5)×1.5


『7492』やね(残り0.5は省くで)


偽勇者の海破斬!

キメラビーストは7492のダメージを受けた!


キメラビースト:HP583


キメラビースト「体力、大幅低下中……」

        「戦闘離脱を……」

偽勇者「最後マデ、決メロよ?」


キメラビースト「尻尾より敵の精を補給……」


キメラビーストのバキュームテイル!


コンマ÷2=30以下


『12』やね


キメラビーストのバキュームテイル!

しかし、偽勇者は避けた!


偽勇者「大ダメージのセイで、鈍クなってイルな」

    「しかし……」


勇者は 反動で 動けない!


偽勇者「この一撃で仕留められナカッタのは痛い!」

キメラビースト「男性器を舌で攻撃、射精を促進……」


キメラビーストのスプラッシュタン!


コンマ÷2=30以下




※飯+α!

『48.5』やね


キメラビーストのスプラッシュタン!


キメラビーストの複数の舌が、偽勇者の体に伸びてきた!

舌が体を絡め取り、じゅるじゅると舐め回してきた!


偽勇者は――のダメージを受けた!


舌が顔を巻き取り、頬をれろれろと舐め回す!


偽勇者は――のダメージを受けた!


太ももから踵まで舌が絡みつき、じっくりと締め付けられる!


偽勇者は――のダメージを受けた!


偽勇者「キ、気持ち悪イ―――!?」

キメラビースト(……納豆の味)


1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『マッスルダンス』『大地斬』『海破斬』『空裂斬』

3:呪文
『攻撃』メラミ・イオラ・バギ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマ


コンマ÷2=30以下

『海破斬:11』やね


津波を切り裂く 衝撃波が 海破斬となる!


偽勇者「コれデ、終わりダ!」

    「海破斬!」


555×(コンマ一行+5)×1.5

『7492』やね


偽勇者の 海破斬!

キメラビーストは7492のダメージを受けた!


―――【キメラビースト】


私はキメラビースト201番―――レミナに生存している人間及び魔物を排除するのが我が使命。

しかし、私にエラーが生じた。

何故、レミナを襲撃するのか。 何故、平和に暮らしている人間や魔物を排除するのか。

私はずっと考えていた。 何年、何十年、何百年と―――

見つからない、誰も考えない、そして答えは得ることはできなかった。

そして、ナタリア地方に行き付き一人の魔物でも人間でもない正体不明の存在に出会った。

私は戦闘を行ったが負けてしまった。

しかし、妙に満足感という脳のデータにはない何かを得ていた。

ああ、私は死にたかったのか、死に場所を探していたのか。

レミナを襲撃したことを悔いていたのか―――

私はなけなしの力を振り絞り一言……

正体不明の存在に伝えた。


キメラビースト「あ……りがと……う」


そして、目の前が暗闇に支配される。

もし、私にも魂があるならば次は生物として生まれたい。

家族を得て、友を得て、生涯のパートナーを得ることができる生物に―――


―――【偽勇者】


偽勇者「な、ナンダ?」


俺はキメラ擬きに、海破斬を放ち真っ二つにした。

そして俺は勝利したのだ!

そこまではいい、しかしこのキメラ擬きは恨み言ではなく礼を言いおった。

「ありがとう」だと……?

ふざけているのか、このキメ―――

ああ、そうか。 こいつはキメラビーストと言うワカメに作られた生物だったな。

思い出した、思い出した。

厳密的には魔物ではなかったが―――

それがどうした?

所詮は、人間を襲う生き物だ。

魔物と何ら変わらんではないか!


偽勇者「そウ、魔物ト変わラン―――が」


自由はなく、只々与えられた命だけを実行する生き人形。

役目が終われば、廃棄されるだけ。

只それだけ。


偽勇者「………はっ!」


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


偽勇者「……出発スルか」


俺は、今ある荷物と武具の調子を確かめて立ち上がる。

そろそろ出発しなければ、ヘタしたら真夜中に屋敷に到着してしまう。

真夜中だと、例え幽霊云々関係なく恐ろしく怖いからな。

鏡に移った自分の顔とか、化粧を落とした嫁の顔とかな―――

嫁以前に恋人もいないが。

そして、歩を数歩ばかり進めて後ろを振り返る。

そこには、ちとでかい墓があった。


『キメラビーストのはか』


何故、俺がコイツのために墓などを作らねばならんのだ。

巨体だし、掘るのにも大地斬を使用したし面倒だったし―――

ああ、もう訳分からん。 俺は考えるのを止めて歩を進めた。

手土産のキメラビーストの角を持って……


………………
…………
……


○【キメラビーストの角】
プロメスティンの研究により生み出されたキメラモンスター。
一切の感情が伺えない無機質な悲しい生物の角である。
何か、妙な力を持っている(たぶん)

>>326
>私はずっと考えていた。 何年、何十年、何百年と―――
レミナの虐殺って30年前らしいんですけどそれは


……
………
…………


―――【ルカ:海底神殿】


ルカ「ここが、海底神殿か……」


中の構造は、普通の神殿とそう変わらない。

ただ異なるのは、それが海の中にあるという点だけだ。


ルカ「南海の女王って、どんな魔物なんだろうな……」

アリス「南の海を治めているのは、クラーケン族の女王だったか」

    「該当海域の統治は、すっかり奴に任せておったな……」


そう言いながら、アリスは貝を殻ごとバリバリと食べていた。

こいつは魔王だから、南海の女王とやらも部下にあたるわけか。

そしてしばらく進んでいると―――

薄暗い神殿内部に、ぼんやりと光が見えた。


ルカ「あれ、何だろ……」


ランプか何かのような感じだが、こんな海中に照明というのも変だ。


アリス「ふむ、面白い魔物がいるな」

ルカ「え……? 魔物……?」


僕が眉をひそめていると、その灯りはふよふよと接近してきた。


アンコウ娘が現れた!


――――
―――――
――――――

>>332

(´・ω・`)<…… 生み出されたキメラビーストの中で唯一感情に近いモノを得てからじゃアカン?


――――――
―――――
――――


アンコウ娘「……………」


アンコウ娘は、自分が封印された事にさえ気付いていないかのようだ。

そのままアンコウは、マイペースでどこかに泳いでいった。


アリス「ふむ、片付いたか」

    「少し先へ行ってみたが、女王のいる奥の間まではあと少しだ」

    「魚もさすがに食い飽きた」

    「とっとと行って、とっとと終わらせるぞ」

ルカ「ああ、そうしようか」


この奥に、南海を統べる女王がいるのだという。

僕は少しばかり緊張しながら、足を進めたのだった。

まさか、戦いにはならないだろうとは思うけれど―――


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


海底神殿の最奥、大きな広間。

一目で大物と分かる魔物が、そこに君臨していた。


ルカ「あなたが、南海の女王ですか……?」

クラーケン娘「……ええ、その通り」

       「私が、魔王様より南海の統治を任された女王です」

       「さて、人間よ……この海底神殿にいったい何の用なのです?」

ルカ「あの……僕は勇者なんですが……」

クラーケン娘「……勇者!?」


クラーケン娘は、不意に目を吊り上がらせた。


ルカ「いえ、あの……本当はニセ勇者です」

クラーケン娘「本物だろうが、偽物だろうが問題ではありません」

       「この神殿のオーブを奪いに来たのですね」

       「しかし―――勇者などには決して渡しはしません!」

ルカ「オーブ……? 違います、僕は誓書を……」

クラーケン娘「問答無用!」

       「オーブが欲しければ、私を倒してから持って行くのですね!」


なにやら誤解をしている上に、全く聞く耳を持ってくれない。

どうやら、戦うより他にないようだ!


クラーケン娘「血に飢えた勇者などに、オーブは断じて渡せません!」

       「あなたのような狼藉者は、女王自らが裁きます!」

ルカ「いや、僕はオーブなんて……!」

クラーケン娘「問答無用と言ったはずです!」


どうやら、説得している場合ではない!

応戦しなければ、やられてしまう!


………………
…………
……


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?

……
………
…………


―――【偽勇者:北の屋敷】


しばらく歩き、時刻は夜。

俺は、ナタリアポートで噂になっていた屋敷の前に立っていた。


偽勇者「……思っテいたヨリ小サイな」

    「もっト、紳士臭溢レル屋敷と思ってイタガ……」


屋敷の周りをキョロキョロと見てみるが―――

墓、墓、墓ばっかりだな。

この屋敷は、寺みたいに死んだ者を供養でもしてたのか?


偽勇者「アー?」

クロム「!?」


今、二階の窓に何か居たような気が―――

まあ、いいか。

俺が望むのは、この屋敷にあるかもしれん曰く付きの品々だ。

魔物と遊んでいる暇なぞない。

俺は、無造作にドアをブチ開いて中に入るのだ。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


偽勇者「荒れテルな……」


しかも、床には埃が落ちてない。

落ちてないということは、誰かが潜んでるか出入りしてる可能性がある。

ただの一般人であれば品物を持ち逃げされることはないが―――



何処に移動するん?


『二階』やね


そうだな、先ずは上から調べて行くか。

1階…地下…2階だと、効率悪いしな。

俺はギシギシ今にも壊れそうな階段を上ることにした。

さて、どの部屋から調べるか。


【もんむすが現れた】

○ゴースト娘

○ゾンビ娘

○ゾンビ娘集団

【部屋】

○遊戯室

○書斎

○図書室

○その他(何部屋?)


『図書室』やね


2階に上って、まず目についたのが扉、扉、扉ばかりだ。

現実では、屋敷なんてリアルで見たことないからな。

不思議な光景だよ、本当に……

まずは、この扉から開けてみるか―――


―――【図書室】


偽勇者「ホう? 本ばかリダナ」

    「書斎か何カカ?」


最初の扉を開けると、本の山。

綺麗に整理されてる棚もあればそこらに積み重ねて置いてある本もある。

サン・イリア城の地下図書館程じゃないが、ここも中々のもんだぞ。


偽勇者「魔物図鑑……? 奥義書……? どレモ興味が持テルタイトルがないナァ」


俺は、本を取ってはパラパラ流し読みし、また別の本と取る。

しかし、どれも長文ばかりでしっかり読むと数日はかかるものばかりだ。


偽勇者「ココノ持ち主は相当の本の虫ダナ。ソレトモ引き籠りカ―――あ?」


俺は、さっさと次の部屋に向かおうとしたが、棚と棚の間に落ちている平べったい本を見つけた。

ヒョイ、と取ってみると何か炎のマークが描かれてるだけで別に怪しい部分はない。

他の本よりは厚みはないが―――読んでみるか。

それで、本を開くと―――

―――と書かれてるだけだった。


強化イベントや

○メラゾーマ

○メラガイアー

○フィンガー・フレア・ボムズ

↓2

『メラガイアー』やね


メラガイアーと書かれてるだけだった。

俺は、頭を傾げるがなんとなく読んでみた。


偽勇者「……メラガイアー」


読んだ後に、体が少し暖かくなった気がする―――いや、何か溢れてくる。

しかし、直ぐに治まってしまった。

今の感覚はいったい―――?


偽勇者は"メラガイアー"を習得した!

○【メラガイアー】
超巨大な火柱で焼き尽くす:単体:444×コンマ一行


偽勇者「………アン? 本ガ……」


メラガイアーと書かれていた本は、ボロボロになり崩れてしまった。

こんな本があるとは―――

面白い屋敷だな、全く。


俺は他にこんな本がないか探したいが、それだと探索の時間が減ってしまう。

どうするか―――


【探す】

【部屋】

○遊戯室

○主人の寝室

○メイクルーム

○子供の部屋

○子供用勉強部屋

○その他

『子供用勉強部屋』やね


偽勇者「他に怪シイ本ハないナ」


俺は図書館での探索を終え、別の部屋を探索することにした。

――――
―――――
――――――

――――――
―――――
――――


―――【子供用勉強部屋】


俺は、少し進んだ部屋の扉を開けて覗いてみた。

ふむ、ここは勉強部屋か?

色々と小難しいことが書かれているノートみたいのが落ちている。

まあ、この世界の住人ではない俺では子供レベルでも難しいのだがな―――


コンマ÷2=30以上で―――

【もんむすが現れた】

○ゴースト娘

○ゾンビ娘

○ゾンビ娘集団

『21.5』やね


この部屋には、特に面白い物はなかったな。

さて、そろそろ1階に戻るとしよう。

あまり、詳しく調べる時間はないからな。


――――
―――――
――――――

――――――
―――――
――――


―――【1階:玄関ホール】


ふむ、どのあたりから探索しようか―――


○玄関ホール

○大広間

○晩餐会

○応接室


コンマ÷2=30以下で品物


『晩餐会:33.5』やね


俺は何気に奥の扉を開けてみた。

なんだ、やたら広い部屋は―――

食器類がそこらに落ちてるから晩餐会を行う部屋か?

それにしても、ボロ屋敷のクセに呪われた品がないじゃないか。

期待外れだ―――あ?


クロム「わわわっ……!」

偽勇者「―――」


俺を見るなり、チビ女が脱兎のごとく逃げ出した。

俺も無言で、追いかけた。

とある洞窟を思い出すな―――


どっち視点見たいん?

【クロム】

【偽勇者】

↓3

飯+αや!

『偽勇者』やね


―――【偽勇者】


俺は、少女を追い掛けている。

右手にロトを……

左手にトロを……

クロスしながら、追いかけている。


偽勇者「待テ! マテ! 待ちヤガレ!」


逃げる逃げる、黒いナース服の少女が逃げる。

扉を開けて、閉めても無駄無駄。

ブチ破り、斬り破り、殴り破る。

偶に、頭で破っていないいない―――ばぁ!!


クロム「な、なんなのだ、お前は!」

    「なぜ、儂の研究所で暴れておるのじゃ!?」


少女が涙目で息を切らし、俺に質問を投げかけてくる。

なぜ、暴れるのかって?

俺は首をギリギリと少女に向き直しながら答える―――


偽勇者「ソコニ エモノガ イルカラダ !」


少し調子に乗りすぎた、俺も息が切れ切れだ。


―――【クロム】


儂の名はクロム、偉大なるネクロマンサーじゃ。

この北の屋敷は、かつては処刑場、その後は墓場として使われた場所故に。

死体がゴロゴロしておるから、儂の研究所に決めたのじゃ。

他の冒険者が、稀にやってくるから実験体達の性能を試したりしておった。

特に、この屋敷で病死した富豪の娘は良い素材じゃ。

それを材料に、より高次元のアンデッドモンスターとして進化させるのが儂の野望じゃ!

しかし、それも性能を試す機会があればの話じゃが……

そこで、良い相手を待っていたのじゃが―――

選りによって、あんな化け物が訪れてくるとは思わなんだ!

なんじゃ、あの化け物は!?

666匹の魔物と666人の人間の恨み・妬み・怨念などが混ざった気を放ちおって!

おかげで、少しチb……ゴホン!

兎に角も、早々と研究所の奥に逃げ込もうとしたらタイミングよく化け物が晩餐会の扉を開けおった。

もしや、儂のことを喰らおうとしているんじゃないじゃろうな?

いくら、儂がかわゆい少女じゃからって生肉の方は美味くないぞ?

しかし、化け物は儂が動いた瞬間に走り出したのじゃ。


儂は必至に走ったぞ。

儂だって死にたくはないのじゃ、当然だのう。

しかし、合金入りの扉を閉めても片っ端からブチ破ってくる。

時には、顔面で破ってきては素顔が分からぬ瞳でコチラを見つめてくるのじゃ。

それのせいで、また少しチビっ……オホン!

逃げても逃げても追いかけてくるのは何故じゃ!?

儂は、勇気を振り絞り逃げつつ質問を投げかけたのじゃ!

あの化け物が、言葉を理解できるかは分からぬが、何の情報を得ないよりはマシじゃ。


クロム「な、なんなのだ、お前は!」

    「なぜ、儂の研究所で暴れておるのじゃ!?」


そしてあの化け物は、生意気にも言葉を話す程度には知性があったようじゃのう。

気持ち悪いほどに、首をギリギリと儂の方に向き直しながら答えた―――


偽勇者「ソコニ エモノガ イルカラダ !」


儂は時が止まったような感覚を体験するのは初めてじゃ。

それに、心臓を鷲掴みされるような感覚ものう。

初めてイリアスに祈ったぞ。


『イリアスよ、今だけ儂の命を守るのじゃ!』


フレデリカは、まだ調整中でゾンビ達は化け物の放つ呪いらしき力で制御が不能じゃ。

ああ、儂もここで人生の幕を引いてしまうのか。

シロムお姉ちゃん……







ミシミシィ……







―――【偽勇者】


少女が、何かに祈るポーズをしている。

誰に祈ろうが同じこと―――

今直ぐに、永眠させてやるんだからな!

と思ったが、俺の足元から亀裂が走る。

如何やら、この部屋の床が特別腐っているみたいだ。

暴れ回ったせいで、床は抜けこの少女と共に地下らしいところに落ちてしまったのだ。


クロム「わわわ、儂の研究所が……!」


ああ、何か思い出しそう……


どっち視点から見たい?

【クロム】

【偽勇者】

↓3


『クロム』やね

大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|´-ω-)<木曜日は、もう一台のPSのDNSサーバートラブルでお休みするかもしれん。

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?

『クロム』やったね


―――【クロム:広大な地下墓地】


あの化け物が暴れたせいで特に腐っておった床が抜けたようじゃ。

儂は、妖魔故に体が並の人間より頑丈じゃから平気じゃったが―――

それと同時にあの化け物も平気なはずじゃ。


クロム「ど、どこじゃ! どこにいるんじゃ!」


儂は、大声で叫んだ。

これでは、化け物に気づかれてしまうが既にバレているんじゃ。

感知能力も、化け物が上手なのは確実―――ならば、逃げ隠れも無意味。

こうなれば、儂自らが相手をし華麗に散るのみじゃ!


しかし、待てども待てども一向に現れん。

何処かで息を殺して狙っておるのか、それとも―――


クロム「い、今の内に逃げようかのう……」


ガタッ


クロム「ピッ!?」


物音がした―――この広大な墓地で動ける者は儂と化け物のみ。

迂闊! 儂は直ぐに音が鳴った方に視線を向き直しその光景を目撃した!

なんと、化け物の上半身が床に埋まっておった。

それに、気絶でもしてるのかピクリとも動きよらん。


クロム「ビ、ビックリさせおって―――またチビ……髪が乱れてしまったではないか」


儂は、心を落ち着かせ次の行動はどうするか冷静に考え答えを導き出す。

普通ならば捕らえて、武具を全て奪うのが正しいじゃろう。

しかし、あの化け物に宿る膨大な怨念やら呪いやらが邪魔をして迂闊に触れてしまったら―――


クロム「ふむ……」


よし、このまま逃げてしまおう。

触れぬ神に祟りなしじゃて、ヘタに刺激して祟られたくわないしのう。

それで、儂は後ろを向いて全速前進を開始するつもりじゃったが―――






偽勇者「グオ■■オォ■!!!」






クロム「ふぎゃっ!?」

少しばかり遅かったようじゃ。


―――【偽勇者】


偽勇者「グオ■■オォ■!!!」


やっと出れた。

くそっ、折角のチャンスに何ともタイミングが悪いことか。

床が抜け、地にめり込んでしまうとは―――

これでは馬鹿じゃねぇか!


偽勇者「どコだ? ドコにいル?」


このやたら広い棺置場は何だ、屋敷にしては範囲が広すぎないか?


どうするん?

【棺を開ける】

○右の棺(武具)

○左の棺(強化本)

【クロムを探す】


『クロム』を探すやね


取りあえず、あのチビ少女を探し出すか。

俺が長時間、気絶していなければまだこの近くにいると思うのだが―――

ふむ、どうするか。


【歩き回る】

【棺を壊す】

○コンマ一行個


【棺を壊す:0(10)】やね、祟られるで?


このだけ広く、棺が沢山あるということはだ―――

棺に隠れている可能性大じゃね?


偽勇者「シャッ!」


偽勇者の攻撃!

棺を破壊した!

ただの 屍がのようだ。


偽勇者「チッ…!」


どうやらハズレのようだ。

しかし、まだまだこれからだ。

慌てる必要はない。


クロム(わわわ……)


棺の破壊やね(@9)

コンマ一行や!


1.6:屍

2.7:スカ

3.8:屍

4.9:ハズレ

5.0:屍

00:???

↓~5

『ハズレ・屍・屍・屍・屍』やね


偽勇者「ココか!?」


偽勇者の攻撃!

ミス! 棺を壊せない!


偽勇者「」

クロム「……プッ」

偽勇者「そコかぁァ!」

クロム(ピッ!)


偽勇者の攻撃!

棺を破壊した!

ただの 屍がのようだ。


偽勇者「……バギ」


偽勇者は バギを唱えた!

棺を切り裂く!

ただの屍のようだ!


偽勇者「クそがっ……!」


壊しても、壊しても出てくるのは屍ばかりだ。

先程、笑いを堪えるのが聞こえたからこの近くに隠れているのは間違いないのだが―――

見つからん!


偽勇者「ここカァ!?」


偽勇者は棺を殴り壊した!

ただの 屍のようだ。


これもか、墓だからといってそのまま放置は疫病の原因になるんだぞ!


偽勇者「それともコレか!」


偽勇者の ロトの一撃!

中の屍ごと棺を破壊した。


屍を粉微塵に粉砕したが、これもハズレのようだ―――

腹立たしい!


クロム(あ、あんな一撃を受けてしまったら、妖魔である儂でもただじゃスマンぞ!)

    (お願いじゃ、どうか諦めてくれ!)


棺の破壊やね(@4)

コンマ一行や!


1.4.7:防具系

2.5.8:強化系

3.6.9:アクセ

0:クロムのいる棺


↓~4

『3・4・2・6』やね(スカとかハズレとか入れるん忘れたとは言えん)


どれ選ぶん?

【アクセ】

○某ドラⅠ~Ⅷまでのアクセ1つ

【強化系】

○ギラ系

○バギ系

○ヒャド系

○イオ系

【防具系】

○邪神の面

○ゾンビメイル

↓2

【バギを強化】やね

○バギマ

○バギクロス

○バギムーチョ


【バギムーチョ】やね


―――【クロム】


クロム(あうっ…… 早く、諦めてくれ!)


儂は棺の中で、化け物が諦めてくれるのを待っている。

先程から、罰当りにも棺を次々に破壊し儂を探しているようじゃ。

一足遅かったせいで、棺に隠れてしまったが―――

選択を誤ってしまったかもしれん。

棺を破壊する音が気になり少しばかり覗いたが、屍が粉微塵になる場面であったのじゃ。

あれが儂の少し先の未来と思うてしまい、泣きが入りそうで心細いのじゃ……

まだ、儂は生きたい―――

没落した我が一族を復興するまで、死ねんのじゃ!


そして、化け物を覗いていた穴から強烈な風を感じたのじゃが―――

棺が倒れて、蓋が開いてしまったのじゃ!


クロム「ピッ!?」


儂は"もうだめじゃぁ・・・おしまいじゃぁ"と諦めてしまった―――が!

これは奇跡か、化け物が固まっていたのじゃ!

儂はこの唯一のチャンスを逃すまいと、力を精一杯活用し地下の墓地から逃げ出したのじゃ。

フレデリカの調整さえ、終えてしまえばこちらのモノじゃ!

待っておれ、化け物め。

儂を散々チビらせた屈辱と、怖がらせた恨みを晴らしてくれるからのう!

階段をコケながらも駆け上り、隠し研究所に籠ったのじゃ。


………………
…………
……


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


……
………
…………


―――【ルカ】


クラーケン娘「まさか、このような悪夢が……!」

       「この私が、まるで歯が立たないなど……!」

アリス「……その勝負、待った!」

    「下らん戦いもここで終わりだ!」


アリスは魔力を込めた瞳でルカを睨んだ!

あらゆる状態異常が治癒される!


ルカは目を覚ました!


ルカ「……あれっ? 僕は、何を……?」

クラーケン娘「いったい、何がどうなっているのです……?」

       「ともかく、私に余力はありません……」


クラーケン娘は戦意を失った……


クラーケン娘をやっつけた!


クラーケン娘「……あなた達が何者なのか、私は知りません」

       「しかし、この命に代えてもオーブを渡すわけにはいかないのです」

       「勇者よ、なぜオーブを求めるのです?」

       「セントラ大陸の魔物を血祭りにあげるだけでは、飽き足らないとでも言うのですか……?」

ルカ「だから……僕はオーブってのを奪いに来たわけじゃないし、そんなの知らないんだから!」

クラーケン娘「なんと……?」

       「ならば、ここへ何をしに来たというのです!?」

ルカ「だから、結婚の誓書を持ってきたんだよ!」

   「結婚する夫婦の代わりに、ここへ届けに来たんだ!」

クラーケン娘「……なぜ、それをもっと早く言わないのです!」

ルカ「言ったよ! 僕、最初に言ったよ!!」

アリス「……やれやれ、とんだ勘違い女王だ」

クラーケン娘「なんと、そういう事だったとは……」

       「どうやら、ひどく迷惑を掛けてしまったようですね」

       「結婚の誓書、確かに受け取りましょう」

       「して勇者よ、あなたの結婚相手は誰です?」

       「そこの銀髪の妖魔ですか?」

ルカ「……ち、ちがう! 僕じゃないよ!」

アリス「……違うわ、ドアホめ!」


さっき、代理人って言ったじゃないか。

本当にこの女王、誤解と勘違いがひどい。


ルカ「マーメイドに頼まれて、代理として持ってきんだよ」

   「……はい、これがその誓書」


クラーケン娘「代理……? なぜ、本人が来ないのです……」

       「最近の若い者は、まったく……」


誓書を受け取りながら、クラーケン娘は愚痴をこぼす。

確かに、それももっともではあるが。


クラーケン娘「……まあ、構わないでしょう」

       「本人が持ってこなければならない、という掟はないですし」

ルカ「……………」


本当に、それでいいのか。

こんな大雑把な女王に穴だらけの掟で、海の秩序は大丈夫なのか。


クラーケン娘「ともかく、確かに誓書を受け取りました」

       「南海の女王として、メイアとその夫を真の夫婦と認めます」

       「では、この「契りの指輪」を受け取りなさい」

       「これをいかなる時も指に嵌め、互いに想い合うことを誓うのです」

ルカ「は、はい……」


僕は、クラーケン娘からペアの指輪を渡された。


「契りの指輪」を手に入れた!


クラーケン娘「どんな困難の中でも、互いの事を想い、支え合いなさい」

       「さすれば南海の女王である私が、祝福を与えましょう!」

アリス「ふむ。ついでに、魔王たる余も祝ってやろう」

ルカ「じゃあ、勇者見習いの僕もおめでとうを言わせてもらうよ!」

クラーケン娘「……………」

アリス「……………」

ルカ「……………」


結婚する当人達が不在では、なんともしまらない。

ともかく勇者と魔王と女王は、新たな夫婦の誕生を海底にて祝ったのだった。


クラーケン娘「ところで……貴女様は、まさか……?」


アリス「……ふん、余は大した者ではない」

    「偶然に通りかかった、旅のグルメだ」

クラーケン娘「なんと、こんな海底にまで美食を求めに来るとは……」

       「しかしここには、大した食物はありませんよ」


……おいおい、信じてるぞ。

しかもアリス、さっき魔王って自分で言ってなかったか……?


アリス「ともかく、これで用事は終わったな」

    「長居は無用だ、帰るぞ」


「契りの指輪」を受け取った以上、もうここに用はない。

今度はナタリアポートに戻って、メイアに指輪を渡さないと。


ルカ「じゃあ、帰ろうか」

   「でも、またあの道を戻るのか……ちょっと面倒だな」

クラーケン娘「それには及びません」

       「失礼を働いてしまった詫びに、私が地上へと送って差し上げましょう」

ルカ「ありがとう、それは助かります……って、えっ?」


クラーケン娘の触手が、僕の胴体をしゅるりと巻き上げた。

そして僕の体は、ボールのように持ち上げられる。


クラーケン娘「だいたい、陸地はあっちの方ですね……」


しかも―――なにやら頭上を見上げ、方向を探っている様子だ。

こいつ、まさか―――!


ルカ「あの、もしかして―――」

クラーケン娘「人間と魔物の仲を取り持つ行動、南海の女王として嬉しく思います」

       「また何かあれば、この神殿に訪れなさい。では、さらばです――」


そして、予想通り―――

クラーケン娘は、僕の体を斜め60度の方向に思いっきりぶん投げた!


ルカ「うわぁぁぁぁ……ごぼごぼ」


海底神殿の窓を通って、僕の体は海中に投げ出されてしまう。

そのまま一気に海の中を突っ切り、海面から投げ出され―――

―――そして、砂浜に叩きつけられた!


ルカ「がふっ……! うぐぐ……!」


体がバラバラになりそうなほどの激痛に、僕は砂浜でのたうち回ってしまう。

間違いなく、この海底神殿の一件で受けた最も大きなダメージだ。


アリス「やれやれ……本当に大雑把な女王だな」

ルカ「うぐぐ……」


苦悶する僕の横に立ち、アリスは溜め息を吐くのだった。

あんな大雑把な魔物が女王だなんて……

アリス、魔物世界の人事には問題があるぞ……


ルカ「それはともかく……さっきは、助けてくれたんだな」

   「ありがとう、アリス」


クラーケン娘との戦いのさなか、間接的にだが手助けしてくれたのだ。

僕を眠らせ、潜在能力を引き出してくれたのである。


アリス「……ふん。こういうのは、これで最後だ」

    「今回ばかりは向こうの勘違いもひどく、放置するのもためらわれたからな」

ルカ「本当に、今回はひどい目に合ったよな……」


ともかく、これで依頼は済ませた。

後は、ナタリアポートで待つメイアに指輪を渡すだけだ!


………………
…………
……


……
………
…………


ルカ「……そういうわけで、南海の女王に誓書を届けてきました」

   「どうぞ、これが契りの指輪です」

メイア「あ、ありがとうございます!」


メイアは指輪を受け取り、満面の笑みを浮かべた。

残念な事に、晴れて夫となった少年は漁に出掛けて留守のようだ。

なおアリスは、しばらく市場をウロつくとかでここにはいない。


メイア「これで、旦那様もさぞ喜んで下さるでしょう」

    「さて、お礼をしなければいけませんね……」

ルカ「いいですよ、お礼なんて……」

メイア「しかし私は、ただの一般市民」

    「勇者様のお役に立つアイテムも、大金も持っておりません」

    「ですので―――」

    「お礼として、あなたのおちんちんをしゃぶって差し上げようかと」

ルカ「え……えええええっ!?」


メイア「……お気に召しませんでしたか?」

    「私、口技には自信があるんです」

    「どんな殿方でも、おそらく三十秒も持ちはしませんよ……くすっ」

    「今回はお礼ですので、長くゆっくり楽しんでもらいますけど……」

ルカ「だ、ダメですよ! メイアさん、結婚したばかりじゃないですか!」

メイア「私の愛は、旦那様に捧げております」

    「ですので、これは浮気ではありませんよ」

ルカ「い、いや……そうは言っても……」


やっぱり、いくらなんでもまずいだろう。

そんな、メイアに僕のモノを咥えてもらうなんて―――

―――などと意識してしまったら、股間がむくむくと大きくなってしまった。

メイアの濡れた唇から、ついつい視線が外せなくなってしまう。


メイア「もしかして……お連れの、銀髪の女性に遠慮しておられるのですか?」

ルカ「ち、違うよ! アリスとは、そういうのじゃないよ!」

   「ほら、イリアス様は魔姦を禁じておられるし……」

メイア「信心深いのですね、勇者様」

    「ですが、お口でおちんちんを満足させて差し上げるだけ」

    「これは、交わりのうちには入りません」

    「ふふっ、いっぱい楽しんで下さいね……」

    「ネバネバした白いオシッコ、全部私が吸い出してしまいますから……」


答えなど聞かず、メイアは僕の股間へと頭をうずめてきた。

そのままズボンと下着をずらし、怒張した僕のモノを露出させる。


ルカ「……………」


気恥ずかしさに、僕は黙り込んでしまった。


メイア「くすっ……勇者様、かわいい……♪」


メイアは、亀頭にちゅっと唇を密着させてきた。


ルカ「あぁ……」


柔らかくてぷにぷにした唇が敏感な場所に触れ、僕は思わずため息にも似た声を漏らしてしまった。

メイアの唇がゆっくりと開き、亀頭部がその中へと包み込まれていく。






(´・ω・`)<カットや






大阪|・ω・)<眠いから今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おきとるー?

大阪|-ω-)<半年溜めた洗濯物は強敵やったわ。


どの視点から見るん……?


【ルカ】

【偽勇者】


↓2

勇者

>>428
大阪|´・ω・)<勇者って、偽勇者のことでええんかな?

大阪|´-ω-)<んじゃ、偽勇者で進めるわ。


偽勇者は"バギムーチョ"を習得した!

○【バギムーチョ】
凄まじい竜巻で切り裂く:1グループ:369×コンマ一行


読むん?

【読むん】

【読まん】

↓2

『読むん』やね……


俺は、少女を見つけ出すために棺を続けて破壊し続けた。

屍、屍、屍ばかり出てきて少女を見つけることができなかった。


偽勇者「逃がシタか―――ん?」


その中で、とある屍が持っていた"二冊"の本を見つけた。

そして、まず一冊の本を開くと「バギムーチョ」のみ書かれていた。

俺は、この屋敷の図書館らしき場所で一冊の本を読み俺の持つ呪文の一つが強化された。

ならば、これも読めば強化されるかもしれない。

そして俺は―――


偽勇者「……バギムーチョ」


読んだ後に、体に風が吹き抜ける感覚がある。

あぁ、アレとは違うが感覚は似てる!

そして、吹き抜けた風が力強く周りの壊れた棺や屍を吹き飛ばした!

俺はまた一歩―――

強くなった!


偽勇者「そう言エバ、マダ一冊残っテいたな?」


俺は先程の本とは別の本を開いた―――

そこに書かれていたのは……






"マナスティス"





読んだ本は……

読み終えた、役割を終えた本は例外なくボロボロになり消える。

しかし、この本は霧に変化し俺の体の中に入った―――


偽勇者「―――!?」


俺は油断した、その霧の侵入を許してしまったがために体中に激痛が―――


偽勇者「…… アァ?」


激痛が起こらない。

この手のタイプって、激痛が走るものだが―――

考えすぎか?


偽勇者「ホッ…… 良カッタ……」

    「シカシ、体中ニ力ガ漲ルガ……」

    「身体能力ヲ上ゲル呪文ダッタカ?」


まぁ、何も異常がないんならいいか。


どれ選ぶ?

○炎

○樹

○石

○音

○獣

○水

ごめんやで、↓2やで!

もしかして将魔

『炎』やね

>>443
何故分かったんや……


偽勇者「ガッ!?」


全身を燃やし尽くす如く熱を持ち始める。

力が溢れる!

溢れてくるが―――

熱い! 熱い!?

体そのものが変化してるようだ―――

―――俺の身に何が起こって……






とてつもなく大量の―――が集まってくる!





偽勇者は「膨大な生命力」を得た!

偽勇者の「マッスルダンス」が「ファイアーボール」に変化した!

偽勇者は「シューティングスター」を得た!


HP:41100

○【シューティングスター】
斬属性ダメージ:単体:400×コンマ一行(ゾロ目)
2連続、使用する。

○【ファイアーボール】
敵サークル大に熱属性ダメージ:グループ:444×コンマ一行


―――【偽勇者】


俺は何時の間にか、屋敷を出ていたようだ。

あの時、強烈な何かが集まり更に力が溢れて気絶したはずだが―――

まぁ、いい。

俺はただ、世界のために魔物を狩ればいいのだ。

そして、人間の掃除を行えばいいのだ。

魔物と交わる者、魔姦を破った者、魔物の味方をする存在は全て消さなくてはならない。

清く正しい人間のために、反面教師に属する者は衛生的に―――

消さなければならない。

しかし、まだ俺には力が必要だ。

魔物を狩り、四天王を狩り、魔王を狩らなければならぬのだ。

もっと、力を―――

世界に真の平和を……!!



偽勇者は「精霊の森」に向かった。



大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


―――【ルカ:ナタリアポート】


ルカ「……………」

   「……………ふぅ……」


うっとりした顔で、ふらふらとナタリアポートを歩く。

ふらついた足取りで、市場の方に進んでいると―――


アリス「……どうしたのだ? 魂の抜けたような顔をして……?」

ルカ「げえっ! アリス!!」


いきなり現れたアリスに、僕は度肝を抜かれてしまう。


アリス「な、なんなのだ……? 何をそんなに驚いている……?」

    「なにか、悪さでもしでかしたのか……?」


落ち着け、落ち着くんだ……

別に、悪いことをした訳じゃないんだ……

何度か深呼吸して、平静を取り戻す。


ルカ「いや……なんでもない」

   「メイアさん、とっても喜んでくれたよ」

アリス「……ふん、どうでもいい事だ」

ルカ「そう言うなよ」

   「人間と魔物が結ばれるのって、素晴らしい事じゃないか」


これで、人と魔物が共存する世界に一歩近づいたはずだ。

それがどんなに小さな一歩であろうが、僕は満足である。


アリス「……確かに、素直に喜ぶべきなのかもしれんな」

    「人と魔物の絆、まだまだ断たれた訳ではないのかもしれん」

ルカ「だろ! だろ!? ……だろぉ?」

   「えへへへへへ……」

アリス「ウ……ウザっ!」


こうして、メイアの依頼を無事に終わらせる事ができた。

色々と大変だったが、その結果に僕は大きく満足したのである。


―――【ルカ】


ルカ「よし、北のお化け屋敷とやらに行ってみよう!」


もし悪い魔物がいたら、退治しなければいけない。


アリス「……………」


アリスは何も言わず、非常に恨めしそうな視線で僕を睨むのだった。

……僕、何か悪いことしたのか?


………………
…………
……

……
………
…………


―――【偽勇者:???】


俺は進む、進む、迷わず真っ直ぐに精霊の森に目指して進む。

この世界の主人公より早くに、精霊:シルフに打ち勝ち、俺の"物"にすることが出来れば―――

―――下らん、人と魔物が共存する世界には二度と届かんのだからな。

主人公は辛いよな……

重要なキーアイテムを一つでも逃すと詰むんだからなぁ!


偽勇者「クククッ……」

    「ギャーーハッハッハッ!!」


……おや、如何やらお客さんのようだな?


○ミノタウロス娘

○ケンタウロス娘

○アルラウネ


『アルラウネ』やね


アルラウネが現れた!


アルラウネ「あははっ、おいしそうな人間です♪」

      「精液、じゅるじゅる吸い取っちゃいますね……♪」

偽勇者「アー? 貴様ハ少シ調子ニ乗ッテイルナァ?」

    「退治シテヤルゾ……」

    「雑草擬キガ……」


偽勇者:HP41100

アルラウネ:HP1700


1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『大地斬』『海破斬』『空裂斬』『シューティングスター』

3:呪文
『攻撃』ファイアーボール・メラガイアー・イオラ・バギムーチョ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマ


コンマ÷2=30以下で成功


『メラガイアー:16』やね


コンマ÷2=30以下で避け


『避け:35』やね


アルラウネ「捕まえて、精液搾っちゃいますよ~♪」


アルラウネのツタ拘束!


アルラウネのツタが、偽勇者の全身に絡み付いてきた!

全身が、アルラウネのツタに巻き取られてしまう!

偽勇者は27のダメージを受けた!


偽勇者:HP41100→41073


偽勇者の体は、アルラウネのツタに巻き上げられてしまった!


アルラウネ「えへへ……つかまえちゃいました♪」

      「じゃあ、気持ちいいお花でいっぱい吸い取りますね……♪」

偽勇者「捕マエルダケデイイノカ……?」

アルラウネ「……へっ?」

偽勇者「モット熱クナレヨ!」


444×コンマ一行


『444×1=444+91=535×1.3=695』やね(切り捨て)


偽勇者「……メラガイアー」


偽勇者はメラガイアーを唱えた!

巨大な火柱が偽勇者ごとアルラウネを燃やし尽くす!


アルラウネ「あちっ!?」


アルラウネは、寸前に偽勇者を解放した。

アルラウネは695のダメージを受けた!


アルラウネ:HP1700→1005


偽勇者「……運ノイイ奴」

    「シカシ、直グニ不運ヲ与エテヤル」

アルラウネ「もう、きもちよくなりたくないの……?」

偽勇者「ナリタクナイカラ、刃ヲ向ケルノダロウ……」

アルラウネ「ふんっ! 人間に負けないよ!」


アルラウネのフェラ!


コンマ÷2=30以下で避け


『30.5』やね


アルラウネのフェラ!

アルラウネは偽勇者のペニスを口で咥え、じっくりと舐めしゃぶってくる!

偽勇者は42のダメージを受けた!


偽勇者:HP41073→41031


偽勇者「気持チ悪イナ……」

アルラウネ「えぇー……」

偽勇者「魔物ハ嫌イナンダヨ」


1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『大地斬』『海破斬』『空裂斬』『シューティングスター』

3:呪文
『攻撃』ファイアーボール・イオラ・バギムーチョ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマ


コンマ÷2=30以下で成功

嘆きの盾の効果って無くなったの?

『空裂斬:17』やね
>>470
効果多すぎて、忘れてた―――

近々、整理しなアカンな。


555×コンマ一行

『2220』やね


俺が、習得した剣技の中でまだ使用していなかったな。

さて、この"空裂斬"がどれ程か確かめようか……


偽勇者「空裂斬!」


空を貫く 衝撃波が 空裂斬となる!

偽勇者の 空裂斬!


―――【アルラウネ】


アルラウネ「あ…… れ……?」


私は、何時ものように勇者と名乗る人間を捕まえては搾って養分に変えていた。

今日も、変わらず養分を摂取できると思ったのに―――

腰から下がないよ?

私達、植物系魔物は根っこやツタから養分を得るから無くなったら養分摂取できないよ?

それに、なんか苦しいよ?


アルラウネ「はぁ…… はぁ……」

偽勇者「……………」

アルラウネ「ねぇ、そこの勇者さん」

      「助けて……?」


多分、元気な私が今の私を見たら首を傾げるね。

襲った勇者に助けを求めるなんて―――

でも、そこまで考えがまとまらないの。

ただ、ただ、迫りくる死が怖くて、恐ろしくて、誰でもいいから―――

助けて!


【助ける】

○ベホマ

【楽にする】

1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『大地斬』『海破斬』『空裂斬』『シューティングスター』

3:呪文
『攻撃』ファイアーボール・メラガイアー・イオラ・バギムーチョ


ファイナルアンサー?

【トロの一撃】やね


―――【偽勇者】


まただ、また一撃で楽にしてやれなかった。

俺は心優しい人間だ。

魔物は殺すが、一撃で楽にしてやりたい。

泣き声は嫌いだ。

泣く者も嫌いだ。


アルラウネ「助…… けて……」

      「おね… グス… お願い……」


偽勇者のトロの一撃!


アルラウネ「たs……」


グシュ!


脳天に一撃―――

完全に死んだな。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


―――【偽勇者:???】


アルラウネに一撃を加えた後に、俺は目的地である精霊の森へと向かうが―――

やはり、ゲームで確認するよりこの世界は広いようだ。

しばらく進んだ後に、すっかり夜中になってしまった。


偽勇者「……モット」

    「モット力ガ欲シイ……」


俺は、力を求めた。

選り強靭になるためには、己を変えなければならん。

しかし、俺の体は"人間"でしかない。

主人公のように―――な特別設定等持っていない!

武具を―――

合成しなければ……


【合成】

○トロの剣+武器

○ロトの鎧+防具

○ロトの籠手+防具


『武器』

○はかぶさの剣

○地獄の弓

○大悪魔の鞭

『防具』

○破滅の盾



※ロト(トロ)に合成できるのは一度のみしたで、あまり多すぎると忘れてまうしな。

『トロの剣+はかぶさの剣』やね


俺は合成の壺を乱暴に取り出すと"トロの剣"と"はかぶさの剣"を放り込む。

合成の壺が震え出し、中の剣を吐き出した。

吐き出された剣は地に突き刺さった。

……元が呪われてるせいか、より強く呪いの力が倍増されたようだ。

俺は、突き刺さった剣を握り構える。


偽勇者「トロの一撃!」


大木に、トロの剣の一撃を与えると―――

大木はX字に斬り後を残していた。

使える…… と俺は確信した。

何れ、戦うことになるであろう主人公は創造神すら捕らえることができない程成長しているのだ。

後は、対人戦・魔物戦でも使いこなせるようになればいい……

精霊:シルフを手に入れれば一度に四撃するのも夢ではない―――


偽勇者「ギャーハッハッハッ!」

    「覚悟シロ、魔王ヨ!」

    「覚悟シロ、人間ノ裏切リ者メガ!」


俺は、笑い声を上げながらトロの一撃を天に掲げるのだった。



大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

【ステータス】
名前:偽勇者

【称号】
○呪われし者(グランベリア)
○邪悪な者(たまも)
○怖い者(アルマエルマ)
○化け物(他もんむす・クロム)

HP:41100
MP:―――

攻撃力:518
防御力:491

みぎて:ロトの籠手 [呪]/ロトの剣 [呪]
ひだりて:ロトの籠手 [呪]/ロトの盾 [呪]/トロの剣 [呪]
あたま:ロトの兜 [呪]
からだ:ロトの鎧 [呪]/
アクセサリ:呪いのベルト [呪]
アクセサリ:死神の首飾り [呪]

【そうび】
○【ロトの剣 [呪]:攻158(+120):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる剣。
あらゆる魔を切り裂くというその大業物は、かつて―――を闇で覆い尽くした大魔王をも打ち倒したと伝えられるが―――
“皆殺しの剣”の力と性能を得ている。

○【トロの剣 [呪]:攻130(+110):】
外見はそのままロトの剣の色違いである。
常に物理・魔法攻撃を1.3倍にしてくれる究極性能の武器である。
しかし、長いこと物置に放置されていたので―――
“はかぶさの剣”の力と性能を得ている。

○【ロトの盾 [呪]:防39(+42):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる盾。
最強の盾のハズだが―――
“嘆きの盾”の力と性能を得ている。

○【ロトの兜 [呪]:防42(+255):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる兜。
『幻惑』『麻痺』『即死』に耐性がある。
“般若の面”の力と性能を得ている。

○【ロトの鎧 [呪]:防82:】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる鎧。
その強靭な守備力は全ての鎧よりも硬いらしいが―――

○【ロトの籠手 [呪]:防25:】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる籠手。

○【呪いのベルト [呪]:???:】
太古の呪われたベルトで常に―――

○【死神の首飾り [呪]:防6:】
髑髏の付いた不気味な首飾りで―――

【武具:性能】
○【皆殺しの剣】:全体攻撃ができる。
○【はかぶさの剣】:2回攻撃ができる。
○【嘆きの盾】:あらゆるダメージを半減し反射する。
○【般若の面】:史上最強の守備力を誇る。

【アイテム】
○【地獄の弓 [呪]:攻130:】
破壊力を宿した呪われた黒い弓。
破壊力は素晴らしいが―――

○【破滅の盾 [呪]:防62:】
邪悪な妖気を漂わせる不気味な盾で、強力な呪いを帯びている。
666匹もの魔物の魂を封じ込めた石がはめ込まれているが―――

○【大悪魔の鞭 [呪]:攻86:】
大悪魔が使用していたと噂される鞭。
グループの敵を攻撃するが―――

○【合成の壺】
呪い専門の商人:ウラミからもらった、見た目古びた壺。
武器は武器、防具は防具と同じ物を合成する壺。

○【焼きヒトデ】
味は薄味のウニミソ。
食べれる部分は、中の卵・胃袋・消化器官のみ。

○【女神の宝剣の欠片】
あらゆる魔物はひれ伏し、魔王さえ逃げ惑うという。
真の勇者が手にすべき剣「女神の宝剣」の欠片。
何か、妙な力を持っている(たぶん)

○【キメラビーストの角】
プロメスティンの研究により生み出されたキメラモンスター。
一切の感情が伺えない無機質な悲しい生物の角である。
何か、妙な力を持っている(たぶん)

○【死のオルゴール】
予定

【攻撃類】(ゾロ目:有効/トロ:1.3倍)
○【ロトの一撃】
ロトの剣での攻撃:全体:コンマ×10(順に-10ずつ)

○【トロの一撃】
トロの剣での攻撃:単体:コンマ×9
ダメージを2回与える(連続選択不可)

【特技】(ゾロ目:有効/トロ:1.3倍)
○【シューティングスター】
斬属性ダメージ:単体:400×コンマ一行
2連続、使用する(連続選択不可)

○【大地斬】
強固な守備力を持つ敵を力で叩き斬る「地の技」
相手が植物系の場合は更に威力が増える。:555×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。

○【海波斬】
水や炎などの不定形な存在をスピードで切り裂く「海の技」
相手が水系の場合は更に威力が増える。:555×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。

○【空裂斬】
心の眼で敵の弱点や本体を捉え、これを切り裂く「空の技」
相手が鳥系の場合は更に威力が増える。:555×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。


【呪文類】(弱点:+コンマ/トロ:1.3倍)
『攻撃』
○【ファイアーボール】
敵サークル大に熱属性ダメージ:グループ:444×コンマ一行
(連続選択不可)

○【メラガイアー】
超巨大な火柱で焼き尽くす:単体:444×コンマ一行
(連続選択不可)

○【イオラ】
大爆発を起こす:全体:コンマ×5:(順に-10ずつ)

○【バギムーチョ】
凄まじい竜巻で切り裂く:1グループ:369×コンマ一行
(連続選択不可)

『攻撃補助』
【ラリホー】
敵を眠らせる:単体:コンマ÷2=30以下

【ジゴフラッシュ】
低ダメージを与えると同時に100%の確率で【幻惑】状態にする:全体:コンマ一行

【ルカニ】
敵の守備力を半分下げる:単体:+3

『補助』
【バイキルト】
与えるダメージが2倍になる:単体:+5

『回復』
【ベホマ】
HPを全回復:単体:――

『移動』
【アバカム】
全ての扉を開くことが出来る。

【リレミト】
ダンジョン内部から一瞬にして脱出する。

【キャラクター】

サンタナ:イリアスベルクに住む住民A、働き口を探している。

ウラミ:呪い専門に扱っている商人、呪いの装備ならお任せあれ。

ゲヘレゲス:イリアスポートに住んでいる少年、内職を行う父さんの手伝いをしている。

???:闇店の店長、表には出せない商品を扱う。

【宝玉の力】
○【金色の宝玉】:???
○【銀色の宝玉】:???
○【青色の宝玉】:魔法と炎のダメージを2/3に軽減し、ダメージ床・マホトーンを無効化し、歩くほどに体力が回復する(某ドラⅠの力)

【マナスティス】
○炎の将魔:膨大なる生命力と炎のみ完全防御

大阪|;-ω-)<ごめんな、今回は腹が痛すぎて無理やから休みやで

大阪|´・ω・)<遅くてごめんな。

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


―――【ルカ:北の屋敷】


しばらく歩き、時刻は夜。

僕達は、問題の屋敷の前へと立っていた。


ルカ「……思ったより大きいな」

   「それに、何か嫌な雰囲気だ……」

アリス「……………」

ルカ「どうした、アリス……?」


平静を装ってはいるが、どこか怯えているような気がしてならない。

魔王を怯えさせるほどの脅威が、この中にあるというのか?


ルカ「おい、見ろ……あっちに墓があるぞ」


屋敷の脇には、小規模の墓地のようなものがあった。

そう広くはない敷地に、無数の墓石が並んでいるのだ。


アリス「そんな事、気付いておったわ!」

    「気付いているが、あえて見なかったフリをして黙っておったのだ!」

    「それを、わざわざ言うドアホがいるか!」

    「貴様は、女心のまるで分からんドアホだ!」


なんだか分からないが、怒られてしまった……

ともかく、ここは墓地だったようだ。

町の人から聞いた噂話でも、確かそういうのがあったはず。

少女の幽霊や悪い魔導師や歩く鎧などの噂は、単に尾ひれがついただけなのだろうか―――


ルカ「ん……?」


ふと見ると、二階の窓から―――小柄な少女が、こちらを見下ろしていた!


ルカ「アリス、今の見たか!?」

   「二階から、こちらを見下ろす少女が―――」

アリス「ひぃっ!!」


次の瞬間、アリスは僕の背中にさっと隠れてしまった。

さっきからの不審な態度は、まさか―――


ルカ「アリス……ひょっとして、幽霊が怖いのか?」

アリス「そ、そんなわけなかろう! 余が怖いのは空腹のみだ!」

ルカ「そうか……まあとにかく、中に入るとするか……」

アリス「ならん!」


アリスは、毅然と言い放った。


アリス「貴様は勇者なのだぞ、己の使命を忘れたのか?」

    「こんなところで遊んでいる場合ではあるまい!」

ルカ「……………」


魔王に、勇者のなんたるかを説教されても困る。

しかもアリスの上半身は毅然とした態度だが、下半身の蛇はぷるぷると震えていた。

そんなに幽霊が怖いのか……


ルカ「サン・イリアの人達が、この屋敷を恐れてるんだ」

   「その悩みを取り除くのも、れっきとした勇者の使命だよ」

   「まさかアリス……魔王ともあろう者が、幽霊が怖くて中に入れないとでも?」

アリス「そ、そんな訳があるか! へっちゃらだぞ!」

ルカ「じゃあ、行くぞ」

アリス「あ、ああ……」


こうして僕とアリスは、屋敷の中へと入ったのだった。

さっき見た少女は、本当に幽霊なのだろうか―――


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


ルカ「随分と荒れ果ててるな……」

アリス「……………」


アリスは僕の背中に隠れ、めっきり無言になってしまっている。

そして、玄関を進むと―――ふと、前方に人影が見えた。


ルカ「あれは……?」

アリス「ひぃっ!! ゆ、幽霊!?」


ゴースト娘が現れた!


アリス「……なんだゴースト娘か、驚かせおって」

    「幽霊かと思ってしまったぞ……」

ルカ「その……正直、違いが分からないんだけど……」


アリスが怯えている幽霊と、目の前のゴースト娘はいったいどう違うんだ?


アリス「ゴースト娘は、人の魂を媒介として魔素が集まって生まれた魔物だ」

    「非科学的な幽霊などとは、全く異なる存在」

    「こんな奴、とっとと片づけてしまえ」


アリスはそう言って、姿を消してしまった。


ゴースト娘「人間の精気……私に吸わせて……」

ルカ「断る!」


ゴースト娘を前に、僕は剣を構えた。

実体の存在しないようなモンスターだが、剣での攻撃が通じるのだろうか。


………………
…………
……


……
………
…………

ゴースト娘「私の……力が……」


ゴースト娘は人魂のような姿になった!


ゴースト娘をやっつけた!


ルカ「ふぅ、終わったか……」


ため息を吐き、剣を鞘に納め、汗を拭う―――

普通ならこのタイミングで現れるアリスだが、今回はまるで気配がない。


ルカ「……どうしたんだ、あいつ……?」


どこかではぐれてしまったのだろうか。

魔王である以上、モンスターに襲われることはないだろうが―――


ルカ「ここでのんびり待っているわけにもいかないな、屋敷を調べてみるか……」


幽霊がいるのかどうかは、まだ分からない。

だが、魔物がうろついているのは確かなようだ。

勇者として、人々に害をもたらすモンスターは退治しなければならない。

僕は、屋敷の中を歩き始めたのだった。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


ルカ「ん……?」


階段を上ろうとすると、その脇に人形が落ちているのが目についた。

かなり大きく、そしてこの屋敷には似合わない東洋風の人形だ。


ルカ「なんか、妙な感じだな……」


その人形の前で立ち止まった時だった。

人形はゆらりと動き、起き上がったのだ!


呪いの人形娘が現れた!


呪いの人形娘「おにいちゃん……」

       「あたしと……あそぼうよ……」


人形はふわりと浮かび、笑みを浮かべながら襲いかかってくる。


ルカ「こいつも、魔物なのか!?」


得体の知れない人形モンスターを前に、僕は剣を抜いた!


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


呪いの人形娘「あそびたい……もっと……」


呪いの人形娘が薄れ、消えていく―――

―――と思ったら、何も変わらずそこに転がっていた。

しかし指一本動かず、まるで本物の人形に戻ってしまったかのようだ。


呪いの人形娘をやっつけた!


ルカ「ふぅ。こんなモンスターもいるんだな……」


動かなくなった人形の脇を通り、僕は階段を上る。

そして、最初に入った二階の部屋で僕を迎えたのは―――


アリス「……………」


壁際に縮こまり、震えているアリスだった。


ルカ「……何してるんだ?」

アリス「……………」


どうやら、恐怖のあまり動けなくなってしまったらしい。


ルカ「おい、アリス。何かあったのか……?」


アリスにそう呼び掛けた時だった。


女の声「ううう……」


廊下の方から、妙な呻き声が聞こえてきた。


アリス「ひゃぁぁぁぁぁ……」


アリスは腰を上げ、よたとたとその場から逃げ出そうとする。

次の瞬間、尻尾が絡んでつまずいてしまった―――

そのままアリスは棚に突っ込み、ランプや書物をぶち撒けてしまう。

床に撒き散らされたものの中に、少女の肖像画があった。


アリス「ひゃぁっ! こ、この子! この子が……」


少女の肖像画を前に、血相を変えるアリス。


ルカ「この子がどうしたんだ……?」


肖像画に描かれていたのは、いかにも品の良さそうなお嬢様。

この屋敷に入る前、二階から覗いていた少女とは明らかに別人である。

この肖像画の少女は、いったい何者なのだろう。


もしかしてこの少女こそが、病気で死んだっていう娘なのか……?


アリス「ひぁぁぁ……」


アリスは掠れた悲鳴を上げ、ふらふらとその場から逃げ出そうとするが―――

次の瞬間、部屋の入り口から現れた人影とぶち当たってしまった!


ゾンビ娘が現れた!


アリス「ひゃぁぁぁぁぁ……!!」

ゾンビ娘「おぁぁぁぁぁぁ……!」

アリス「……って、ただのゾンビか!」


アリスの拳がゾンビの顔面にヒットし、一撃で吹っ飛ばしてしまった!


アリス「まったく、驚かせおって……」

ルカ「おいおい……」


……ゾンビなら平気なのか。

アリスが恐れている幽霊と、いったいどこがどう違うんだ。


アリス「む……?」


思いっきり力を振るった衝撃で、アリスの足下の床に亀裂が入る。

そのまま床が抜けてしまい―――


アリス「あ……うわぁぁぁ……!」


そのままアリスは、階下へと落下してしまった!


ルカ「……………」


怯えたり逃げたり暴れたり落ちたり、騒がしい奴だ。

まあ、魔王なんだから一人で放っておいても大丈夫だろう。


ルカ「ん……?」


廊下を進む、ひたひたという足音。

そして、さっき聞いたのと似た呻き声。

また別のアンデッドモンスターが、この部屋に姿を見せた!


ゾンビ娘が現れた!


ゾンビ娘「う、ぅぅぅ……」

ルカ「もう一体いたのか……!」


どうやら、冒険半ばで果てた女剣士のゾンビらしい。

そう言えばアリスが吹っ飛ばしたゾンビは、耳が尖っていた事からしてエルフだと思われる。

そんなに様々なゾンビが、自然発生するものなのか……?


――――
―――――
――――――



――――――
―――――
――――


ゾンビ娘「ぁぁぁ……」


ゾンビ娘の体から粒子のようなものが消散し―――

そして残された肉体は、床の上に倒れ伏した!


ゾンビ娘をやっつけた!


ルカ「ふぅ……」


剣を納め、一息吐いた時だった。


女の呻き声A「ぅぅぅ……」

女の呻き声B「男の……精……」

ルカ「ま、まさか……まだ……」


ずるずると足を引きずるような音と、呻き声。

それも、今度は一体ではないようだ。

そいつらは、この部屋へとなだれ込んできた!


ゾンビ娘達が現れた!


ルカ「どれだけゾンビがいるんだ……?」

   「どうなってるんだ、この屋敷……!」


これじゃ幽霊屋敷じゃなく、ゾンビ屋敷じゃないか。

こんなにたくさんのゾンビが発生するというのは、どう考えてもおかしい。


ルカ「くっ、考えている場合じゃないな……!」


一体一体はそう強くはないが、相手は多勢。

心してかからなければ……!


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


ゾンビ娘A「ぅぅ……ぁぁぁ……」


ゾンビ娘Aの体から、粒子のようなものが解き放たれていく!


ゾンビ娘達をやっつけた!


ルカ「はぁはぁ……なんなんだ、このゾンビの群れは?」


息を切らせながら、剣を納めた時だった。


謎の少女「あ~! 儂の実験体達が~!!」

ルカ「お前は……!?」

謎の少女「わわわっ……!」


僕を見るなり、少女は脱兎のごとく逃げ出してしまった。

間違いない、さっきのは二階の窓から僕達を見下ろしていた少女だ。

どう見ても、病気で死んだという少女とは違う。

その雰囲気からして、おそらく人間ではなく妖魔。

それにゾンビの事を、実験体と呼んでいた―――


ルカ「待てっ!!」


僕は部屋を飛び出し、謎の少女を追いかける。

階段を駆け下り、再び広間に降り立つと―――

さっきの少女が、一体のゾンビを従えて待ち構えていた。


謎の少女「なんなのだ、お前は」

     「なぜ、儂の研究所で暴れておるのじゃ?」

ルカ「お前こそ、何者だ? 研究所って、どういう事なんだ?」

謎の少女「儂の名はクロム、偉大なるネクロマンサーじゃ」

クロム「この場所は、かつては処刑場、その後は墓場として使われた場所なのじゃ」

    「死体がゴロゴロしておるから、儂の研究には最適でのう……」

ルカ「研究って、いったい何を……?」

クロム「儂はネクロマンサーなのじゃから、アンデッドの研究に決まっておる」

    「特に、この屋敷で病死した富豪の娘は良い素材でのう」

    「それを材料に、より高次元のアンデッドモンスターとして進化させるのが儂の野望じゃ!」

ルカ「……………」


処刑場、墓場、病死した少女、悪い魔導師……

町で聞いた噂は、「歩く鎧」以外は本当だったってわけか。


ルカ「この屋敷にうろついてるゾンビ達も、まさかお前が!?」

クロム「その通りじゃ」

    「ゴーストは勝手に湧いてきたものじゃが、ゾンビは全て儂の作品じゃぞ」

ルカ「あれが作品だって……!?」


ゾンビを意図的に作るなんて、死者に対する冒涜だ。

そんな真似を、イリアス様をお許しはしない!


ルカ「そんな事は、すぐにやめるんだ! さもないと―――!!」


僕は剣を抜き、まっすぐに構えた。

死者に対する冒涜も許せないが、町に近い屋敷でゾンビを量産するという行為も見逃す事はできない。

周囲をゾンビがうろつく事になれば、罪もない一般市民にまで危険が及ぶ事になるだろう。


クロム「ふん、まだまだ儂は研究せねばならん事があるのじゃ」

    「あの化け物を倒すためにも、貴様のような邪魔者は、儂の実験体にしてくれるわ!」

    「やってしまえ、フレデリカ!! 調整は絶好調じゃぞ!!」

フレデリカ「……………」


フレデリカと呼ばれたゾンビが、前へと進み出た。

他のゾンビとは雰囲気が違い、かなり手強そうだ。


ルカ「それに……こいつ、まさか……!」


体格は全く違うが、あの肖像画の少女に面影があった。

このゾンビは、まさか―――


クロム「ふふっ、気付いたようじゃな」

    「このフレデリカこそが、儂の最高傑作」

    「さっきの話に出てきた、富豪の娘の死体を元に造った強化ゾンビよ」

    「この娘の屍は魔素との適合率が高く、ゾンビの素材として最適なのじゃ」

    「更に、魔素を高めることで呪いの力を跳ね除けるまでに進化したのじゃ」

ルカ「許せない……!」

   「生命を全うした少女を、こんな姿にするなんて……!」

クロム「ふん、なんとでも言うがいい!」

    「何かを達成することは何かを犠牲にするしかない! それが分からん貴様は偽善者じゃ!」

    「さあフレデリカ、その男をよがり狂わせてしまえ!」


フレデリカ「了解しました……ご主人様……」

ルカ「くっ……!」


相手は、罪もない少女のゾンビ。

剣を振るいにくい相手だが―――それでも、戦わなければならない!


ルカ「行くぞっ! 雷鳴突き!」


ルカの雷鳴突き!


ルカは雷鳴のように踏み込み、鋭い突きを繰り出した!

初手の一撃が会心のダメージを与える!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


クロム「フレデリカ、あいつの精子を飲んでやれ」

フレデリカ「了解しました……」


フレデリカの背徳の口淫!


フレデリカはルカのペニスを口に咥え、じゅるじゅると舐めしゃぶってきた!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「でやっ!」


ルカの攻撃!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


クロム「お前の豊満なオッパイで、精を搾り出してやるのじゃ!」

フレデリカ「了解しました……」


フレデリカの背徳のパイズリ!


フレデリカはルカのペニスを胸に挟み込み、ぎゅうぎゅうと揉み込んでくる!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「てやっ!」


ルカの攻撃!

ミス!


クロム「ふふっ、このムッチリ太股に耐えられるかのう……?」

フレデリカ「……………」


フレデリカの背徳の素股!


フレデリカはルカのペニスを太股に挟み込み、ぎゅっと圧迫してきた!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「行くぞ! 魔剣・首刈り!」


ルカの魔剣・首刈り!


ルカは素早く踏み込み、フレデリカの喉元に突きを繰り出した!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


クロム「ほぉら、オッパイにチンポが埋もれてしまったぞ」

フレデリカ「……………」


フレデリカの背徳のパイズリ!


フレデリカはルカのペニスを胸に挟み込み、ぎゅうぎゅうと揉み込んでくる!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「もらったっ!」


会心の一撃!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


クロム「ふふっ、こいつの口技に耐えられるかのう……?」

フレデリカ「ん……じゅるじゅる、じゅば……」


フレデリカの背徳の口淫!


フレデリカはルカのペニスを口に咥え、じゅるじゅると舐めしゃぶってきた!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「……………」


ルカは静かに瞑想した……

ルカの体力が―――回復した!


クロム「こいつの口の中、ぬめぬめで気持ちいいじゃろう?」

フレデリカ「れるれる……じゅる、ちゅば……」


フレデリカの背徳の口淫!


フレデリカはルカのペニスを口に咥え、じゅるじゅると舐めしゃぶってきた!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「でやっ!」


ルカの攻撃!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


フレデリカ「わたし、を……して……」

ルカ「え……?」


不意に、フレデリカが何かを囁いた―――そんな気がした。


フレデリカ「お願い……私を倒して……」

ルカ「なんだって……?」


無表情で僕に攻撃を仕掛けながら、フレデリカはそう口にする。


フレデリカ「これ以上、こんな事は……」

      「もう、いや……」

ルカ「フレデリカ……」

クロム「何をボソボソ言っておる……?」

    「ええいフレデリカ、お前の手技でよがらせてやれ!」

フレデリカ「了解しました……」


休憩+飯+α!や


フレデリカの背徳の三重奏!

フレデリカは、ルカの股間に両手を伸ばしてきた!


クロム「フレデリカには、若くして死んだ天才美女ピアニストの指を移植してある」

    「そいつの奏でる淫技に、溺れてしまうがよいわ!」


右掌がルカのペニスを掴み、じんわり扱いてきた!

ルカは―――のダメージを受けた!

左手が亀頭を責めたて、五本の指が亀頭表面に這い回る!

ルカは―――のダメージを受けた!

十本の指が、尿道口、裏筋、カリを集中的に責め上げる!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「ふぁぁぁぁぁぁ……!」


フレデリカの奏でる甘い手淫に、思わず果ててしまいそうになってしまった。


クロム「ふふっ、たまらんじゃろう」

    「このまま、こいつの淫技に溺れてしまってもいいのじゃぞ」

ルカ「もらったっ!」


会心の一撃!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


クロム「ほぉら、オッパイにチンポが埋もれてしまったぞ」

フレデリカ「……………」


フレデリカの背徳パイズリ!


フレデリカはルカのペニスを胸に挟み込み、ぎゅうぎゅうと揉み込んでくる!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「うぅぅ……」

クロム「ふふっ、どうじゃ儂の最高傑作は」

    「このまま、精を搾り取られてしまうがよいわ!」


ルカ「てやぁっ!」


会心の一撃!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


クロム「こいつのオッパイに、精液を撒き散らしてもいいんじゃぞ」

フレデリカ「……………」


フレデリカの背徳のパイズリ!


フレデリカはルカのペニスを胸に挟み込み、ぎゅうぎゅうと揉み込んでくる!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「……………」


ルカは静かに瞑想した……

ルカの体力が―――回復した!


クロム「お前の豊満なオッパイで、精を搾り出してやるのじゃ!」

フレデリカ「了解しました……」


フレデリカの背徳のパイズリ!


フレデリカはルカのペニスを胸に挟み込み、ぎゅうぎゅうと揉み込んでくる!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「てやっ!」


ルカの攻撃!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


クロム「ふふっ、このムッチリ太股に耐えられるかのう……?」

フレデリカ「……………」


フレデリカの背徳の素股!


フレデリカはルカのペニスを太股に挟み込み、ぎゅっと圧迫してきた!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「もらったっ!」


会心の一撃!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


フレデリカ「こんなの、もう嫌……」

      「私を倒して……解放して……」

ルカ「………!!」


クロムによって安らかな眠りを邪魔され、そして意に沿わぬ体にされてしまったフレデリカ。

しかしクロムの命令には逆らえず、僕に襲い掛かってくる―――

そうしながらも、彼女の魂は抵抗しているのだ。


フレデリカ「お願い、私を……」

ルカ「ああ、分かった……!」


僕に出来る事は、ただひとつ―――

この忌まわしい肉体を倒し、フレデリカを解放してやることだ!


クロム「むむっ、しぶとい奴め……」

    「こうなったら、お前の必殺技を見せてやれ!」

フレデリカ「了解しました……」


フレデリカの押し倒し!


フレデリカはルカを押し倒し、股間へと右足を乗せてきた!

ルカの両足はフレデリカの両脇に抱え込まれ、動けなくされてしまった!


ルカ「ぐっ、何を……!」


たちまち電気按摩の姿勢にされてしまい、僕は身をよじってもがいた。

しかしフレデリカは僕の両足をしっかりと抱え込み、離してくれない。


クロム「ふふふ……こうなった以上、こいつの足は男を悶絶させる快楽マシーンと化すのじゃ」

    「さあ、電気按摩地獄で悶え狂うがいい!」


ルカ「うおおおおっ……!」


ルカを激しくもがき、フレデリカの体を突き離した!


クロム「むぅ、悪あがきをしおって!」

ルカ「……………」


ルカは静かに瞑想した……

ルカの体力が―――回復した!


クロム「ふふっ、このムッチリ太股に耐えられるかのう……?」

フレデリカ「……………」


フレデリカの背徳の素股!


フレデリカはルカのペニスを太股に挟み込み、ぎゅっと圧迫してきた!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「てやっ!」


ルカの攻撃!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


クロム「お前の豊満なオッパイで、精を搾り出してやるのじゃ!」

フレデリカ「了解しました……」


フレデリカの背徳のパイズリ!


フレデリカはルカのペニスを胸に挟み込み、ぎゅうぎゅうと揉み込んでくる!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「てやっ!」


ルカの攻撃!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


クロム「この指技、そう何度も耐えられまい……」

フレデリカ「……………」


フレデリカの背徳の三重奏!


フレデリカは、ルカの股間に両手を伸ばしてきた!

右掌がルカのペニスを掴み、じんわり扱いてきた!

ルカは―――のダメージを受けた!

左手が亀頭を責めたて、五本の指が亀頭表面に這い回る!

ルカは―――のダメージを受けた!

十本の指が、尿道口、裏筋、カリを集中的に責め上げる!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「てやっ!」


ルカの攻撃!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


クロム「フレデリカ、あいつの精子を飲んでやれ」

フレデリカ「了解しました……」


フレデリカの背徳の口淫!


フレデリカはルカのペニスを口に咥え、じゅるじゅると舐めしゃぶってきた!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「うぉぉ……天魔頭蓋斬!」


ルカの天魔頭蓋斬!


ルカは天井によじ登り、そこから身を躍らせた!

強烈な一撃が、フレデリカの脳天に繰り出される!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


クロム「こいつの口の中、ぬめぬめで気持ちいいじゃろう?」

フレデリカ「れるれる……じゅる、ちゅば……」


フレデリカの背徳の口淫!


フレデリカはルカのペニスを口に咥え、じゅるじゅると舐めしゃぶってきた!

ルカは―――のダメージを受けた!


ルカ「でやっ!」


ルカの攻撃!

フレデリカは―――のダメージを受けた!


フレデリカ「ありが……とう……」


粒子に包まれ、フレデリカの体は消え失せていく。

これで、フレデリカの魂は解放されたのだろうか―――


フレデリカをやっつけた!


ルカ「ふぅ……わわっ! 床が!」


激しい戦いが繰り広げられたからか、足下の床がグラグラになってしまった。

さっきアリスが暴れた時も簡単に床が抜けたが、この屋敷は相当に脆いらしい。

そんな事を考えている間にも、床はみしみしと崩れていく。


ルカ「ま、まずいぞ……! これは……!」

クロム「わわわ、また儂は落ちるのか……!!」

    「のじゃ……!!」


そのまま床が一気に抜け、僕とクロムは地下へと落ちてしまった―――


――――
―――――
――――――


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|´・ω・)<なんで、ルカくんがこんなにも長いんは―――

大阪|´-ω-)<偽勇者の影響で、少しばかりセリフを変えたかったからや。

大阪|;-ω-)<考えた内容or行動が、運良く元のセリフとガッチリ一致してるんわ、奇跡やけどな。

大阪|´・ω・)<まあ、プレイしたことある方だけにしか分からん違いやけどもな。

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


――――――
―――――
――――


ルカ「こ、ここは……」


床が抜け、落ちた先の地下空間―――そこは、なんと広大な墓地となっていた。

しかし、どういうわけか、無数の棺の残骸や屍が無造作に転がっていた。


クロム「貴様……何ということをしてくれたのだ……!」


驚く僕の前に、クロムが立った。


クロム「研究所は既にボロボロにされたから床を抜いたのはともかく……」

    「フレデリカを壊すとは……!」

    「あいつは、儂の最高傑作且つ化け物に対する切り札だったのだぞ! それを……!」

ルカ「……人間の死体は、オモチャじゃないんだ!」

   「死者の安らかな眠りを乱し、苦しませるなんて許さない!」

クロム「ええい、非科学的な! 死体など、ただのモノに過ぎん!」

    「こうなれば、儂自らが相手をしてやるわ!」

ルカ「お前……戦えるのか!?」

クロム「この儂が、ゾンビどもより弱いとでも思ったか?」

    「フレデリカの呪いの力を跳ね除ける能力を別にすればじゃが……」

    「ともかく、ネクロマンサーの妙技、その目で見るがいい!」


――――――
―――――
――――


クロム「あぅぅぅぅ……!」


やったか―――いや!

少しばかりダメージは浅く、封印には至らなかったようだ。


クロム「き、今日はこの辺で勘弁してやる!」


クロムは逃げ出した!


クロムを追い払った!


ルカ「待て、逃げるな!」


まだ反省の言葉を聞いていないのに、逃がしはしない!

僕は、クロムの後を追い掛けた!


ルカ「……見失ったな。どこに逃げたんだ?」


どうやらクロムは、どこかに隠れてしまったらしい。

……と、棺の影に人影が見えた!


ルカ「見つけたぞ、観念しろっ!」


棺の後ろに隠れていたのは―――ぷるぷると震えているアリスだった。


どうやら地下墓地に落下した後、怖くて動けなくなってしまったらしい。


ルカ「おい……アリス……」

アリス「ごめんなさい、ごめんなさい……」

    「邪神様、初代魔王様、どうか余をお救い下さい……」

    「もう、悪いことはしません……きつねをいじめたりはしません……」

    「きつねの耳を引っ張ったり、尻尾を踏んだり、油あげを奪ったりしません……」


……こいつ、どれだけきつねをいじめてるんだ。

何かきつねに恨みでもあるのか?


ルカ「ともかくアリス、ここにはゾンビを研究してる悪党がいるんだ」

   「みんな、そいつが悪いんだよ。こっちの方に逃げてこなかったか?」

アリス「みんな、そいつが悪いだと……? それは確かか……?」


アリスは目を光らせ、ゆらりと立ち上がった。


ルカ「ああ、この屋敷はそいつの研究所にされてたんだ。だから―――」

アリス「そいつのせいで、余がこんな目に……許さん、出て来い!」


アリスの目が、ぎらりと光る―――

次の瞬間、少し離れたところにあった棺が爆発した。


クロム「ふぎゃっ!」


焼け焦げた棺から、クロムが転がり出てくる。


ルカ「あいつ、あんなところに隠れてたのか―――」

アリス「……………」


僕の横をすり抜け、アリスは倒れ伏すクロムの脇に立つ―――

と思ったら、尻尾でぴしぴしとぶん殴り始めた!


クロム「なんじゃ、貴様! どこの妖魔じゃ……がふっ! げふっ!」

アリス「貴様のせいで、余がこんな目に……」

クロム「べふっ! あうっ! や、やめんか……あうっ!」

    「や、やめ……もう許して……」


いい加減に泣きが入ったクロムを、アリスは遠慮なく打ち据える。

さすがに、見ていられなくなってきた。


ルカ「落ち着け、アリス!」

   「やりすぎだろ、相手はまだ少女じゃないか!」


かくいう僕も、クロムに剣を振るったりもしたけど―――

今は、すっかり無抵抗なのである。


アリス「ふん……妖魔の外見と実年齢は必ずしも一致せんのだ」

    「こいつ、余よりも百歳は年上だぞ」

ルカ「お年寄りを足蹴にしちゃ駄目だよ……」

   「ほら、クロムもアリスに謝るんだ」

クロム「……ごめんなさい」


よほどアリスが怖かったのか、クロムはあっさりと誤った。


ルカ「何かを熱心に研究して、努力するのは良い事だと思う」

   「でも、死体をオモチャのように扱うのは良くないよ」

   「それに、ゾンビを屋敷の中に放置しておくのもいけない」

   「そうでないと、怖い蛇のお姉さんにまた怒られるよ」

クロム「……以後、気を付けます」

アリス「分かったら、とっとと屋敷から出て行くがいい!!」

クロム「は、はいぃぃぃぃ……!」


アリスに一喝され、クロムは一目散に逃げ出してしまった。

これで、少しは反省してくれるといいのだが―――

そしてアリスも、すっかり我に返ったようだ。


アリス「やれやれ……結局、奴が幽霊騒動の原因だったわけか」

    「あいつ本人やらゾンビどもを見た町の人間が、幽霊と勘違いしたわけだな」

    「ふん、馬鹿らしい! 幽霊など実在せんのだ!」

ルカ「本当に、そうなのかな……!」


僕がそう呟いた時だった。

突然、目の前に上品そうな少女が現れたのだ!

その姿は―――肖像画で見た、フレデリカそのものだった!


ルカ「き、君は……!?」

フレデリカ「ありがとうございました、勇者様……」

      「これで、私は……いいえ、私達の魂は救われました」

幽霊A「屍がゾンビ化する事により、私達の魂もここに縛られていたのです……」

    「しかし今、それも解き放たれるでしょう……」

幽霊B「魂だけでも、帰ることができるのですね……」

    「私達が生まれ育った、懐かしいサン・イリアへ……」


彼女達だけではない。

周囲には、無数の霊魂のようなものが漂っているのだ。


幽霊達「ありがとう、勇者様……」

    「あなたのおかげで、我々は救われました……」


幽霊達は、口々に感謝の言葉を述べ―――

そして彼女達の姿は、煙のように消え失せてしまったのだった。


ルカ「これでみんな、安らかな眠りに就くことができるんだな」

   「……世の中には不思議なこともあるもんだね、アリス」


……しかし、アリスの返事はない。


ルカ「おい、アリス……?」

アリス「……………」


アリスは、そのまま昏倒してしまった!


ルカ「お、おい……! アリス……!!」


結局僕は、気絶したアリスを背負って屋敷から出るハメになってしまったのである。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


ルカ「すっかり朝か。それにしても重いな、こいつ……」


ぐったりと伸びたアリスを背負い、サン・イリアに戻ろうとした時―――

敷地内から屋敷を見上げる、不思議な女性の姿を目にした。


謎の女性「……………」

ルカ「あの……この屋敷に何かご用ですか?」

   「もう、幽霊が出ることはないと思いますよ」

謎の女性「そうか、もうクロムはいないのか……」

ルカ「え……!?」


クロムを知っている……?

こいつ、何者なんだ……?

謎の女性「せっかく供出してやった技術も無駄になったようだな」

     「まあ、下らんネクロマンサーにしては上出来か」

     「魔王アリスフィーズを、その状態にまで追い込んだのだからな……」

ルカ「…………!?」


僕たちの事まで知っている?

それに、アリスが魔王だという事も―――


謎の女性「それにしても、イリアス様は何を考えあのような傀儡鎧を生み出したのか―――」

     「神が悪魔を創造するとはな……」


イリアス様だと……?

それに悪魔を創造って……?


ルカ「お前、いったい……!?」

謎の女性「……………」


僕の疑問にはいっさい答えず、女は姿を消してしまった。


ルカ「なんなんだ、あいつ……?」


その雰囲気も、どこか普通ではなかった。

あいつも高位の妖魔だったのだろうか……

ともかく、アリスを背負ったままぼんやりしていても仕方がない。

サン・イリアに戻るとしよう―――


………………
…………
……


ちょい休憩や

おつ

様付け?プロなんとかさんじゃないのかな
イリアスって自分の分身(天使)以外作れなかったんじゃ

>>525

ワカメスティンであってるで。

とある一番目が、イリアスが見ているため余力は残ってないと嘘を言ったように、様付けにしたんやで。

あと、わかめ博士はアリスを追い込んだのはネクロマンサーと勘違いしとるから、イリアスはんが作ったと勘違いしてんねん。

大阪|・ω・)<みなはん、まだおるー?


……
………
…………


―――【偽勇者:精霊の森】


偽勇者「此処ガ、精霊ノ森カァ……」


他の地域と違い強大なる力を感じる……

しかし、こんな結界も何もない森に精霊が住むものだろうか。

でも、欲しい―――


偽勇者「風ノ力ガ欲シイゾォ!!」


北の屋敷で得た炎の力が鎧の隙間から熱気として噴き出る。

その熱気を浴びた草や花は枯れ、木は焦げ落ちていく。


偽勇者「サァ……」

    「今行クゾォ……」


俺は精霊の森へと踏み込んだ。


○フェアリーに会う

○エルフに会う


『フェアリー』やね


偽勇者「自然ハ最高ダ……」

    「何時カハ、コノヨウナ自然ノ中デ昼寝シテミタイモノダナ……」


歩を進め、疲れ等知らぬかのように長時間歩き続けると―――


フェアリーが現れた!


フェアリー「お花~♪ お花にお水~♪」


あれは、フェアリーだったか……?

他の魔物と違い、基本的に人間に危害は加えない珍しい存在だ。

悪戯がすぎる点もあるが、こちらから乱暴しなければよいだろう。

それに、綺麗な花に水をやるとは心優しいではないか。


【どうするん?】

○フェアリーと会話

○先に進むん

○その他


『フェアリーと会話』やね

どんな会話なん?


風の精霊の所在を知らないか聞いてみる

>>536』やね


そうだな……

あのフェアリーは、この森に住んでるとしたら風の精霊の居場所を知らないか聞いてみるのも良いだろう。

では、早速―――


フェアリー「あっ、鎧だ……」


―――話しかける前に、気付かれてしまった。

フェアリーは、俺を見つけてからふよふよと近づいてきた。


フェアリー「わ~い♪ 鎧、鎧~♪」


俺の周りを飛び回っている―――

少しイラッと来た。


偽勇者「ヤァ…… フェアリーくん」

フェアリー「な~に~?」

偽勇者「風の精霊を知らないか?」


フェアリーに遠まわしで聞いても意味がない。

ストレートで聞いてみるのが一番だろうて……


フェアリー「え~と……」

      「あっち~」


俺はフェアリーが指さした方向を向き―――


フェアリー「そっち~」


方向が60度変わった。

まあ、相手はフェアリーだ。

少しばかり方向を間違うことだってあるだろう。

俺はそっちに、方向を向き―――


フェアリー「こっち~」


方向が180度変わった。


偽勇者「フェアリークン、ドノ方向ガ正シイノダ……?」


俺は、若しやおちょくられているのか?

おちょくっているなら、討つしかないが―――


フェアリー「シルフちゃんは、私たちよりもジッとしてないから、正確に分からないの」

      「あ、次はもっち~」


―――信じてやろう。

取りあえず、先を進むしかなかろう。


【まだ、フェアリーに用事あるん?】

○ある(どんな用事?)

○ない

『ない』やね


もう、これ以上フェアリーに聞くことも何もないだろう。

俺は、「そっち~」の方向に歩を進めることにした。


偽勇者「アリガトウヨ、フェアリークン」

    「御礼ニ―――」

    「ソウダナ……」

フェアリー「?」


俺は、フェアリーを両手で包み込む―――

そして……


偽勇者「……力在れ」


フェアリーに力が注ぎ込まれる!

フェアリーはタイタニアに進化した!


タイタニア「わぁぁぁ……」

      「元気100倍!」

偽勇者「クククッ……」

    「ジャァナ……」

タイタニア「ばいば~い!」


俺はフェアリーに―――

いや、今はタイタニアに別れを告げる。


―――タイタニア

妖精族に生まれた突然変異。

しかし、オリジナルと比べれば弱いし、精霊に匹敵するほどの自然感応力もない。

あくまで、上級種族に変えただけ。

まあ、レベルを上げれば先程の弱い発現は取り消すがな。

このままだと、主人公が現れるのは確実。

そいつの足止めにでもなってくれたまえ……


偽勇者「ギャーハッハッハッ!」

タイタニア「ハーハッハッハッ!」

偽勇者「―――!?」

タイタニア「?」


その後、タイタニアと別れるのに数時間かかった。


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?

大阪|・ω・)<てか、楽しんどるー?


誰の視点から始めるん?

○ルカきゅん

○偽勇者

○タイタニア

特に意味はないで


おる

偽の行動がまだルカに大して影響を与えてないからかな
なんなんだろうって感じが
今のままだとルカにとって強敵止まりにしかなりそうにないし

『偽勇者』やね


―――【偽勇者】


偽勇者「アァ……」

    「暇ダ……」


俺は広い広い森を進む。

この世界は不思議だ。

小さいと思えば、予想外に広いし―――

生き物が暮らしていける程の食糧があるのかも疑わしい。

まあ、所詮はゲームの世界だ、リアルを求めてもしょうがない。

しかし、この森にはフェアリー以外にもエルフがいるはずだが……

何故出てこない?


――――――――――

タイタニア「わ~い♪」

エルフA「―――」

    「何故、行方不明のタイタニアが……?」

エルフB「それよりも、今は保護が優先だ」

     「あの怪物に取り込まれる前に―――」

エルフA「そうね……

タイタニア「~?」

――――――――――


あ~……

シルフや~い。

でてこ~い。


【もんむすが現れた】

【休憩:偽勇者】

【キメラドリアードBが現れた】


『休憩:偽勇者』やね


偽勇者「フゥ……」


長時間歩けば、疲れる。

鎧の重みを感じないが、疲労は溜まる。

俺は近くの切り株に腰かけた―――

さてと……

かなり長時間を歩いた。

しかし、目的のシルフは出て来ない。

何故だ? 考えろ俺。

シルフに出会う方法を!

あの「ちぃぱっぱ!」に出会えばコチラの物だ。

待ち伏せか、人質か、それとも炎の力で森を丸焼きにするか―――?


――――――――――

シルフ「……………」


風の音がシルフに知らせる!


シルフ「うん……」

    「うんうん……なるほど」

    「悪い勇者があたしを探しているんだね」

    「あたしの力、何に使うつもりなの……?」

    「あたしの力―――」

    「貸したくないな……」

――――――――――


………………
…………
……

>>548

まあ、今前章の半分あたりやからね。

前章は強敵レベルでええやろ―――

コロシアムあたりで、影響与えたいけどな。


……
………
…………


―――【偽勇者:夜】


偽勇者「……………」

    「……………」

    「強イ、力、見ツケタ!」


俺はその場から立ち上がり、森の中のとある一点に集中した。

シルフも馬鹿だが、強大な力を持っているのだ。

動き回るより、蜘蛛の巣のように集中していれば見つかる。

この"精霊の森"でシルフ以外に力を持ったものは、以下のタイタニア擬きだけ。

つまり―――


偽勇者「得ル!得ル!得ェェェル!」


走る、走る、走る!

見失わないように、直ぐに行動する。

主人公より先にシルフを得たらこちらの物なのだからな!

この禍々しさ、間違いない!

草を踏み荒らし、木々を倒し、俺はその姿を見た!


偽勇者「………ア~ン?」


見つけたのは、シルフではない。

植物系の魔物だった。

まあ、植物に寄生されたような外見だがな。

生物部分は、耳が見えんからエルフなのか、人間なのかは分からん―――

―――が、どうでもいい。

コイツのせいで、折角の集中網が途切れたのだ。


偽勇者「許サねぇ……」

    「許さねぇぞ、オイィ?」

    「集中して、獲物を見つけるのがどれだけ難しいか分かるか!?」

    「殺してやるぞぉぉぉっ!」

キメラドリアード「……………」


キメラドリアードの子種を啜る百合!


コンマ÷2=33以下で回避



『25』やね


キメラドリアードの子種を啜る百合!


偽勇者「ふんっ!」


しかし、偽勇者は避けた!


偽勇者「今の俺は何時もの俺じゃねぇぞ?」

    「覚悟しやがれぇぇぇ!!」


1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『大地斬』『海破斬』『空裂斬』『シューティングスター』

3:呪文
『攻撃』ファイアーボール・メラガイアー・イオラ・バギムーチョ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマ


コンマ÷2=30以下で成功


『ロトの一撃』やね


偽勇者「ロトの一撃!」


攻撃力518×コンマ一行÷2×1.3=




※攻撃力が捨テータスにならんでよかったわ。

『3030』やね


偽勇者の怒りの一撃が、キメラドリアードを斬り裂く!

キメラドリアードは3030のダメージを受けた!


キメラドリアード:HP9500-3030=6470


キメラドリアード「―――!!」

偽勇者「どうした? 唯の人間だからって弱いと思ったか?」


キメラドリアードの淫撫のツタ!


コンマ÷2=33以下で回避


『32.5』やね


キメラドリアードの淫撫のツタ!


偽勇者「ふんっ!」


しかし、ツタは斬り捨てられた!

ツタは再生した!


偽勇者「ほう……?」

    「再生能力があるのか、これは厄介だな」


1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『大地斬』『海破斬』『空裂斬』『シューティングスター』

3:呪文
『攻撃』ファイアーボール・メラガイアー・イオラ・バギムーチョ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマ


コンマ÷2=30以下で成功


『メラガイアー』やね


偽勇者「……メラガイアー」


偽勇者はメラガイアーを唱えた!


444×コンマ一行


『444×3×1.5=1731』やね、キメラドリアードは植物系やないんやで。


超巨大な火柱がキメラドリアードを焼き尽くす!

キメラドリアードは1731のダメージを受けた!


キメラドリアード:HP4739


偽勇者「あぁん? 火があまり効いてないのか?」

    「燃えがイマイチだ」

キメラドリアード「……………」


キメラドリアードの子種を啜る百合!


コンマ÷2=33以下で回避



『35』やね


キメラドリアードの子種を啜る百合!


百合の花が迫り、粘液したたる花びらが体を包み込んでくる!

体が花びらで包まれ、じゅるじゅると吸われた!

偽勇者は320のダメージを受けた!

キメラドリアードは320回復した!


偽勇者:HP41100→40780

キメアドリアード:HP4739→5059


偽勇者「あぁ……?」

    「体力を奪われただと? 面白い、攻略してやるわ!」


1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『大地斬』『海破斬』『空裂斬』『シューティングスター』

3:呪文
『攻撃』ファイアーボール・メラガイアー・イオラ・バギムーチョ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマ


コンマ÷2=30以下で成功


『トロの一撃』やね


偽勇者「呪われた剣よ、今こそ力を示せ!」


518×コンマ一行÷2×1.3=




※ドレイン系は、嘆きの効果なしやで

『1683』やね


トロの一撃が、キメラドリアードを襲う!

キメラドリアードは1683のダメージを受けた!


キメレアドリアード:HP3376


キメラドリアード「―――!」

偽勇者「そろそろだな、我慢しなくていいから―――」

    「早々、くたばれ……っ!」

キメラドリアード「…………っ!」


キメラドリアードの子種を啜る百合!


コンマ÷2=33以下で回避



トロの一撃ってはかぶさの剣合成したからダメージを2回与えるんじゃなかった?

『16』やね


キメラドリアードの子種を啜る百合!


偽勇者「ギャーハッハッハッ!」

    「同じ轍は踏まん!」


偽勇者は、百合花を斬り裂いた!

百合花は再生した!


偽勇者「さぁ、そろそろ殺してくれようぞ―――」


1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『大地斬』『海破斬』『空裂斬』『シューティングスター』

3:呪文
『攻撃』ファイアーボール・メラガイアー・イオラ・バギムーチョ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマ


コンマ÷2=30以下で成功


>>576
ありがとうな> orz

キメラドリアード:HP1693に変更な!

『シューティングスター:30.5』やね


400×コンマ一行や。


『400』+2回やね


偽勇者「……来たれ、シューティングスター!」


偽勇者は、腕を上から下に振り下ろす!

星の矢が、キメラドリアードの動きを封じ突き刺さる!

キメラドリアードは400のダメージを受けた!

更に、星の矢がキメラドリアードを襲う!

キメラドリアードは400のダメージを受けた!


キメラドリアード:HP893


偽勇者「ふむ……まだ完全に使いこなせんか」

キメラドリアード「……………」


キメラドリアードの搾死の薔薇!


コンマ÷2=33以下で避ける




風呂行ってきま

『14.5』やね


キメラドリアードの体に、真っ赤な薔薇が出現した!

キメラドリアードの搾死の薔薇!

キメラドリアードは、真っ赤な薔薇をしゅるしゅると伸ばしてきた!

しかし、偽勇者は身を翻して避けた!


偽勇者「よっと―――ギャハ!」


偽勇者は、真っ赤な薔薇の花茎を掴んだ!


キメラドリアード「―――!?」

偽勇者「逃がさねぇぞ」


止めの一撃!(失敗でも進むで)


1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『大地斬』『海破斬』『空裂斬』『シューティングスター』

3:呪文
『攻撃』ファイアーボール・メラガイアー・イオラ・バギムーチョ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマ


コンマ÷2=30以下で失敗


『失敗:15.5』やね


トロの一撃が、キメラドリアードを襲う!


偽勇者「あん……?」


しかし、薔薇から枝分かれした花茎が偽勇者に絡みつく!


偽勇者「……ふん!」

偽勇者「……メラガイアー」


偽勇者はメラガイアーを唱えた!

超巨大な火柱が偽勇者ごとキメラドリアードを焼き尽くす


鬱陶しい、花茎はこれで燃え尽きる―――

―――あれ?


花茎は再生した!

偽勇者に絡みつく!

偽勇者を手繰り寄せる!


偽勇者「うおっ!?」


なんだ、この生命力は―――!!

炎で焼き尽くすのが間に合わない!


キメラドリアードの魔花の抱擁!


不味い!

このままでは、俺は―――


無数のツタや花が伸び、偽勇者の体を包み込んでくる!

偽勇者の体は、キメラドリアードの花やツタに包み込まれてしまった!

ツタが全身を巻き上げる!


俺はここで、終わるのか?

終わってしまうのか?

まだ、何も起こさずにゲームオーバーか!?

嫌だ……まだ、ゲームオーバーには―――






ゴックン!









ざんねん!!わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!














『どれ、えらぶん?』

○石

○獣

↓2

『獣』やね


……………

ここはどこだ?

おれはおわってしまったのか?

でもおれはおわりたくない。

もっとつづけよう。

えんでぃんぐはおれがてーまでおわるんだ。

さあ、はじまるぞ!


【とてつもなく大量の―――が集まってくる!】


偽勇者は「膨大な攻撃力」を得た!

偽勇者は「最強打」を得た!


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

ぼくががんがえた さいきょおのせってい「全身呪われた装備で(←重要)ドラゴソクエストじゃあーっ!!」

おっしゃ-wwwwww書くでーwwwwww

一応被りないか見とくか・・・

このスレ発見、OTZ←今ここ


...応援してます。

今度はロマサガとかワクワクが止まらない

獣炎のリヴァイヴァと高HPとベホマが合わさり最強に見える
毒と合わせて害悪耐久に

弓の術技に向いた属性だなあ炎も獣も


大阪|・ω・)<今回は、熟睡したいからお休みや。


>>601|´-ω-)<応援ありがとな。

>>602|・ω・)<サガ系はおもろいよね。

>>603|;-ω-)<怖!? クリアできるんかい!?


大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


【ステータス】
名前:偽勇者

【称号】
○呪われし者(グランベリア)
○邪悪な者(たまも)
○怖い者(アルマエルマ)
○化け物(他もんむす・クロム)

HP:41100
MP:―――

攻撃力:518×2(1036)
防御力:491

【そうび】
○【ロトの剣 [呪]:攻158(+120):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる剣。
あらゆる魔を切り裂くというその大業物は、かつて―――を闇で覆い尽くした大魔王をも打ち倒したと伝えられるが―――
“皆殺しの剣”の力と性能を得ている。

○【トロの剣 [呪]:攻130(+110):】
外見はそのままロトの剣の色違いである。
常に物理・魔法攻撃を1.3倍にしてくれる究極性能の武器である。
しかし、長いこと物置に放置されていたので―――
“はかぶさの剣”の力と性能を得ている。

○【ロトの盾 [呪]:防39(+42):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる盾。
最強の盾のハズだが―――
“嘆きの盾”の力と性能を得ている。

○【ロトの兜 [呪]:防42(+255):】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる兜。
『幻惑』『麻痺』『即死』に耐性がある。
“般若の面”の力と性能を得ている。

○【ロトの鎧 [呪]:防82:】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる鎧。
その強靭な守備力は全ての鎧よりも硬いらしいが―――

○【ロトの籠手 [呪]:防25:】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる籠手。

○【呪いのベルト [呪]:???:】
太古の呪われたベルトで常に―――

○【死神の首飾り [呪]:防6:】
髑髏の付いた不気味な首飾りで―――

【アイテム】
○【地獄の弓 [呪]:攻130:】
破壊力を宿した呪われた黒い弓。
破壊力は素晴らしいが―――

○【破滅の盾 [呪]:防62:】
邪悪な妖気を漂わせる不気味な盾で、強力な呪いを帯びている。
666匹もの魔物の魂を封じ込めた石がはめ込まれているが―――

○【大悪魔の鞭 [呪]:攻86:】
大悪魔が使用していたと噂される鞭。
グループの敵を攻撃するが―――

○【合成の壺】
呪い専門の商人:ウラミからもらった、見た目古びた壺。
武器は武器、防具は防具と同じ物を合成する壺。

○【焼きヒトデ】
味は薄味のウニミソ。
食べれる部分は、中の卵・胃袋・消化器官のみ。

○【女神の宝剣の欠片】
あらゆる魔物はひれ伏し、魔王さえ逃げ惑うという。
真の勇者が手にすべき剣「女神の宝剣」の欠片。
何か、妙な力を持っている(たぶん)


○【キメラビーストの角】
プロメスティンの研究により生み出されたキメラモンスター。
一切の感情が伺えない無機質な悲しい生物の角である。
何か、妙な力を持っている(たぶん)

○【死のオルゴール】
予定

【攻撃類】(ゾロ目:有効/トロ:1.3倍)
○【ロトの一撃】
ロトの剣での攻撃:全体:攻撃力×1~3(順に-10ずつ)

○【トロの一撃】
トロの剣での攻撃:単体:攻撃力×1~3
ダメージを2回与える(連続選択不可)

【特技】(ゾロ目:有効/トロ:1.3倍)
○【シューティングスター】
斬属性ダメージ:単体:400×コンマ一行
ダメージを2回与える(連続選択不可)

○【最強打】
打属性ダメージ:単体:999×コンマ一行
(連続選択不可)

○【大地斬】
強固な守備力を持つ敵を力で叩き斬る「地の技」
相手が植物系の場合は更に威力が増える。:555×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。

○【海波斬】
水や炎などの不定形な存在をスピードで切り裂く「海の技」
相手が水系の場合は更に威力が増える。:555×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。

○【空裂斬】
心の眼で敵の弱点や本体を捉え、これを切り裂く「空の技」
相手が鳥系の場合は更に威力が増える。:555×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。

【呪文類】(弱点:+コンマ/トロ:1.3倍)
『攻撃』
○【ファイアーボール】
熱属性ダメージ:全体:444×コンマ一行
(連続選択不可)

○【メラガイアー】
超巨大な火柱で焼き尽くす:単体:444×コンマ一行
(連続選択不可)

○【イオラ】
大爆発を起こす:全体:コンマ×5:(順に-10ずつ)

○【バギムーチョ】
凄まじい竜巻で切り裂く:全体:369×コンマ一行
(連続選択不可)

『攻撃補助』
【ラリホー】
敵を眠らせる:単体:コンマ÷2=30以下

【ジゴフラッシュ】
低ダメージを与えると同時に100%の確率で【幻惑】状態にする:全体:コンマ一行

【ルカニ】
敵の守備力を半分下げる:単体:+3

『補助』
【バイキルト】
与えるダメージが2倍になる:単体:+5

『回復』
【ベホマ】
HPを全回復:単体:――


『移動』
【アバカム】
全ての扉を開くことが出来る。

【リレミト】
ダンジョン内部から一瞬にして脱出する。

【キャラクター】

サンタナ:イリアスベルクに住む住民A、働き口を探している。

ウラミ:呪い専門に扱っている商人、呪いの装備ならお任せあれ。

ゲヘレゲス:イリアスポートに住んでいる少年、内職を行う父さんの手伝いをしている。

???:闇店の店長、表には出せない商品を扱う。

【宝玉の力】
○【金色の宝玉】:???
○【銀色の宝玉】:???
○【青色の宝玉】:魔法と炎のダメージを2/3に軽減し、ダメージ床・マホトーンを無効化し、歩くほどに体力が回復する(某ドラⅠの力)

【マナスティス】
○炎の将魔:膨大なる生命力と炎のみ完全防御
○獣の将魔:膨大なる攻撃力

【武具:性能】
○【皆殺しの剣】:全体攻撃ができる。
○【はかぶさの剣】:2回攻撃ができる。
○【嘆きの盾】:あらゆるダメージを半減し反射する。
○【般若の面】:史上最強の守備力を誇る。

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


偽勇者「……叩き潰す」


偽勇者の最強打!


偽勇者の拳が全てを粉砕する!


キメラドリアードは―――のダメージを受けた!

キメラドリアードは粉々になった!


俺は魔物の体内から脱出する―――が

如何やらお客さんがいるようだ……

そんなに魔物の体内から出てくるのが珍しいかい……?


偽勇者「こんにちわ―――小僧」


………………
…………
……


……
………
…………


―――【ルカ:精霊の森道中】


ルカ「そういうわけで……」

   「イリアス様に反逆したその堕天使が、魔王と呼ばれるようになったんだよ」

アリス「……ドアホか、貴様は」

    「魔王である余に、魔王の成り立ちなど語ってどうするつもりなのだ?」

ルカ「そ、そうか……そうだね」


以前は魔王退治のお話をして怒られたから、今度は魔王のお話を聞かせたのだが―――

現役の魔王に聞かせるには、これも失敗だったようだ。


アリス「だいたい、そのような伝説は魔族を貶めたものに過ぎん」

    「初代魔王は、元々はイリアスの配下だったなど、デタラメもいいところだ」

    「初代様は、イリアスと同格の神だったのだ」

    「それを人間共が、勝手にイリアスの下へと格付けしたのだろうな」

ルカ「初代魔王は、イリアス様と同格の神だって……!?」


そんな話は、初めて聞いた。

僕からすれば、そっちの方がよっぽどデタラメに聞こえるが。


アリス「……ふん、どうせ疑っておるのだろう」


アリス「いいか、この世界には元々、闇と光が混ざり合っていた」

    「しかし闇と光がそれぞれ寄り集まり、初代様とイリアスが誕生したのだ」

    「つまり、初代様とイリアスは裏と表」

    「同格であり、コインの裏表のような存在なのだ」

ルカ「それで……イリアス様と同格の神が、なんで魔王になったんだ?」

   「そのまま天上世界で暮らさず、地上に降りてきたんだろ?」

アリス「そ、それは……知らん」

    「初代様にも、何かお考えがあったんだろう」

ルカ「で……その初代魔王は、今どうしてるんだ?」

   「イリアス様と同格なら、寿命で死んだりしないよね?」

アリス「……二代目アリスフィーズ様に魔王の座を託し、姿を消したと伝わっている」

    「再び天に還られたとか、我々をそっと見守って下さるとか……」

ルカ「説得力ないなぁ……」

アリス「疑っているのか、貴様!」

    「初代魔王様はイリアスと同格の力を持ち、威厳に満ちたお方なのだぞ!」

ルカ「はいはい、すごいねー」

アリス「ぬぅぅぅ……まあいい」

    「そんな事より、剣の修行だ!」

    「今の貴様の実力では、魔王の足下にも及ばんぞ!」

ルカ「わ、分かったよ……」


こうして、話もうやむやの内に剣の修行が始まるのだった。


アリス「貴様のSPも増え、そろそろ大技に手を出しても良い頃だな」

    「今日は、乱撃技というものを伝授してやろう」

ルカ「乱撃……? やたらめった斬りみたいな?」

アリス「あれは技ではない、ただの恥さらしだ」

    「比較になるか、ドアホめ」

ルカ「……すみません」


叱責されながらも、僕は新たな剣技を教わるのだった―――


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


ルカ「てりゃぁっ!!」


掛け声と共に放たれる、縦横無尽の乱撃。

やたらめった斬りとは違い、一撃一撃の繋ぎに隙は全くない。


アリス「……形は覚えたようだな」

    「無数の斬撃を浴びせかけ、敵に連続攻撃を見舞う―――」

    「これが、死剣・乱れ星だ」

アリス「威力は絶大だが、消費SPは4と少々ながら高い」

    「使いどころを考えねば、逆に窮地に立つ事になるぞ」

ルカ「そうだね、気を付けないと……」


SPを4も消費するとなると、僕のSPはほぼカラッポ。

再び溜めるまでは回復も使えないという事で、乱用は控えた方が良さそうだ。


アリス「その技を編み出した六手剣士ガーラは、騎士団ひとつを丸ごと肉塊に変えたという」

ルカ「また、そんなろくでもない逸話付きか……」


たくさん技を覚えるのはいいが、忌まわしい魔技ばかりなのは悲しいところ。

とは言え、これで攻撃力アップは間違いない!


ルカは「死剣・乱れ星」を習得した!


アリス「普通、こんなに簡単に習得できる技ではないが……」

    「貴様なら、そう苦もなく体得できると思っていた」

ルカ「えへへへ……アリスも、とうとう僕の実力を認めてくれたのかな?」

   「えへへへへへへへ……」

アリス「違うわ、ドアホめ」

    「眠っている時の貴様が、似たような乱撃技を使いこなしていたからだ」

    「得体の知れない奴だ、全く……」

ルカ「魔王に、得体が知れないって言われたくないよ……」

アリス「貴様の底力の秘密も、解明するべきかもしれんな」

    「やはりあの魔力や技量は、人間の域を超えているぞ」

ルカ「僕、本当は魔族だったとか言わないよね……?」


母さんは普通の人間だったし、親父もそうだったはずだ。


アリス「貴様に魔族の血が混じっていれば、余が真っ先に気付くのだがな」

    「最も怪しいその指輪からも、何の力も感じ取れんし……」

    「……つくづく、よく分からん奴だ……」

ルカ「そ、そんな事言うなよぉ……」


それはともかく、これでまた一つ強力な技を覚えたのだ!

確かな満足感を抱きながら、僕は寝床に入ったのだった。

明日はいよいよ、精霊の森だ―――


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


―――【ルカ:精霊の森】


ルカ「ここが、精霊の森か……」


まだ入り口だというのに、うっそうと木が生い茂っていて先が見えない。

この奥に、風の精霊シルフはいるのだという。


アリス「シルフのみならず、この森にはフェアリーやエルフが多く隠れ住んでいる」

    「基本的に、人間に危害を加える連中はいるまい」

    「……フェアリーどもは、少々いたずら好きだがな」

ルカ「つまり、ほとんど戦いにならないって事だな」

   「じゃあ、行こう!」


ほっと息を吐きながら、精霊の森に一歩を踏み出そうとした時だった。


ルカ「あれ……アリス、来ないのか?」

アリス「……………」


アリスは森の入り口に立ったまま、動く様子はない。


アリス「魔王たる余が森を練り歩き、フェアリー達を驚かせるわけにもいかん」

    「今回は、ここで待っているとしよう」

ルカ「分かった……なるべく早く戻ってくるよ」


そう告げ、僕は単身で精霊の森へと踏み込んだのだった。


――――
―――――
――――――


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


大阪|・ω・)<お休みやで~!

大阪|;-ω-)<家事は小まめにした方が楽やと分かる一日やったな……

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


大阪|・ω・)ノシ<みなはんお久~?


――――――
―――――
――――

―――【ルカ:精霊の森の中】


ルカ「かなり広いんだな、ここをまっすぐでいいのか……?」


汗を拭いながら、周囲を見回した時だった。


【もんむすが現れた!】

○フェアリー

○タイタニア


『タイタニア』やね


タイタニアが現れた!


タイタニア「あはは~♪ お花~♪」

      「お花にお水~♪」

      「ウォータ♪」


タイタニアはウォータを唱えた!


空気中の水分を集め、雨を降らせる!


フェアリー?は楽しそうに、花畑に水をやっている。

魔法によるものなのか、何もない空間から水が現れ、一部分に雨を降らせている。

フェアリーは、自在に雨を降らせることなんてできたっけ?


ルカ「……………」


まあ、向こうは気付いていないみたいだし、怖がらせるのも良くない。

このまま立ち去るか―――


【結果どうなるん?】

○気付かれへんで

○気付かれてるで

○その他


『気付かれない』やね


僕は、その場から静かに立ち去るのだった。


タイタニア「ヘイスト~♪」


タイタニアはヘイストを唱えた!


蕾が、花開く! 一面に花の香りが広がる……


タイタニア「~♪」


楽しそうで、何よりである。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


ルカ「ふう、だいぶ歩いたけどシルフはこの近くにいるのかな?」


先程のフェアリー?を見た後から、けっこう歩いたけど―――

精霊の森は、見た目以上に広大なようである。

うっかり迷わないよう注意しなければ……


エルフ「精霊の森に…… 人間……?」

ルカ「え……?」


森の奥から、姿を現したのは―――


エルフが現れた!


エルフ「私は、この森の守り手」

    「人間よ、この森に何のようなの?」


現れた、エルフは素早く距離を取りつつ、様子を見ている。

出来れば、話し合いで解決したいが―――


返事はどうするん?

↓~3まで募集して、採用させてもらうで。

↓~3

シルフを探しにこの森に来た
この森の住人達に危害を加えるつもりは無い

いやちょっと散歩に

鎧の怪物を退治に

>>631>>632』やね、>>633はかなり変更させてもらうで。


ルカ「いや、ちょっと散歩に―――」

エルフ「町から森までの距離を……?」


エルフの腕が、後ろに回る―――弓を構える気だ!


ルカ「待った! 実はシルフの力を借りるために森に来たんだ!」


エルフが弓を構える前に、この森に来た目的を話す。

人と魔物の共存を目指すためには、無駄な争いは起こしたくない。


エルフ「……なら、何故初めからそう言わない?」

ルカ「空気的にピリピリしてたから……」

エルフ「……貴方は致命的に説明が下手ね」


ぐっ……っ!

サン・イリア城でも、アリスに言われた気がする―――

と、とにかく重い空気は無くなったようだ。


ルカ「この森の住人達に危害を加えるつもりは無いよ」

エルフ「確かに、誰彼構わず襲い掛かる人間ではなさそうね」

    「それにしても、人間がシルフに会いに来るのは、数百年振りね」

    「好戦的な態度をとって、ごめんなさい」

    「得たいの知れない怪物達がよく出没するから、少し気が立っていたみたい」


ルカ「……得体の知れない怪物達ってのは、なんなんだい?」


エルフ―――すなわち魔物の一種である彼女達でさえ、「怪物」と呼ぶ存在。

いったい、それは何者なのだろうか。


エルフ「……あれが何なのか、全然分からないわ」

    「確かなのは、片方が植物型の魔物である事と―――」

    「もう片方が膨大な力を持った鎧の怪物である事だけよ」

ルカ「植物型……アルラウネみたいな?」

エルフ「……そんなに可愛いものじゃないわ」

    「アルラウネなら、昔からこの森にも住んでるけど……」

    「あいつは、もっともっと別の生物よ」

    「魔物かどうかも、正直怪しいくらい……」


彼女の口振りからして、相手はとんでもないバケモノのようだ―――

―――それと鎧の怪物。


ルカ「その植物型の怪物とは別の―――鎧の怪物って、デュラハンのような?」

エルフ「いえ、デュラハンは騎士道を持つ誇りある魔物よ」

    「あいつは、フェアリーをタイタニアに変えたのよ」


タイタニア……?


エルフ「タイタニアは、妖精族に生まれた突然変異」

    「精霊に匹敵すると言われるほどの自然感応力を持ち、天候や気象を自在に操作する事さえ可能と言われる」

ルカ「天候や気象を自在に……」


もしかして、最初に見かけたフェアリー?がタイタニアだったのだろうか。

しかし、フェアリーがタイタニアになるぐらいで―――


エルフ「……その強大な魔力は騒乱の元になるとして、クィーンフェアリーから疎まれるほどよ」

ルカ「そ、それじゃ…… そのタイタニアは……!」

エルフ「幸いに、タイタニアに変化させられたフェアリーはそこまで大きな魔力は持ってなかったわ」

    「それでも、ある程度成長しなければの話だけど……」

ルカ「……………」


フェアリーをそこまでの存在に、変えるなんて―――

いったい、どんな怪物なんだ。

鎧の怪物……?


――――――――――

偽勇者「……コハァァァ」

――――――――――


ルカ「くっ……!」


――――――――――

偽勇者「■対に殺■」

――――――――――


まさか……っ!?


エルフ「……大丈夫?」

    「少し、顔色が悪いわよ」

ルカ「いえ、大丈夫です」

   「それよりも、その鎧の怪物は今どこに?」


鎧の怪物―――

あいつだけは退治しなければならない。

人と魔物の共存のためにも―――


エルフ「分からないわ」

    「でも、一つだけ分かってることがあるわ」

ルカ「それは……」


鎧の怪物―――少しでもいい。

少しでも、あいつの情報を得て有利にならないと……!


エルフ「……敵意ある者は、誰であろうと容赦しないことよ」

    「鎧の怪物から、様々な魔物の血の臭いがした」

    「たぶん、その魔物達は鎧の怪物に挑んで……」

ルカ「分かった」

   「もし見かけたら、僕が退治してあげるよ」


困っている者達を放置するなど、真の勇者のする事ではない。

相手が人間だろうが魔物だろうが、同じ事だ。


エルフ「冗談も大き過ぎると、笑い話にもならないわよ」

    「とんでもなく恐ろしい奴らなんだから」

    「植物型の怪物は、人間も魔物も関係なく取り込んでしまうし」

    「鎧の怪物は、得体の知れない力を持ち環境のバランスを破壊するかもしれないのよ」

    「私達の言葉も全く通じないし、そもそも意識や感情があるのか怪しいくらい」

    「私達じゃどうにもならないから、魔王様に直訴しようと思ってたのよ」

    「あんたなんかじゃ、太刀打ちもできないわ」


飯+αや!


ルカ「そんなに厄介なのか……?」

エルフ「そうよ、出会ったら逃げなさい」

    「……逃がしてくれるかどうか怪しいけど」

ルカ「わ、分かった……」


ここへ来た本来の目的は、シルフに力を借りる事なのだ。

その怪物達は出来れば放ってはおけないが、まずシルフに会おう。

僕はエルフと別れ、森の奥へと進んだ。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


そして、しばらく進んでいると―――

むぎゅっ、と何か柔らかいモノを踏ん付けてしまった。


フェアリー「ひゃあ!」

ルカ「え……?」


驚いて足を上げると―――

踏んでしまった花の中に、フェアリーが隠れていたようだ。


ルカ「だ、大丈夫……?」

フェアリー「いたいよ~! もぉ~!」


いかにも強気そうなフェアリーは、僕を睨んできた。


フェアリー「フェアリーはね……こわくなると、お花の中に隠れるの」

      「だからね、踏んじゃだめなの」


【▶ごめんね】ピッ

【うるさい】


僕は、素直に謝っていた。


フェアリー「こんどから、気をつけてね」

ルカ「うん、わかった」


この森を歩くときには、足下にも注意しなければならないようだ。


フェアリー「それじゃあ、これあげる!」


フェアリーが差し出したのは……小さく可愛らしいどんぐりだ。


ルカ「ありがとう……これは?」


そのどんぐりを受け取った次の瞬間、掌の中でほのかな光を放った。


ルカ「わっ……!」


ルカの体に、温かいエネルギーが流れ込んでくる!


「妖精のどんぐり」を手に入れた!


フェアリー「それ、おともだちのしるし」

      「お兄ちゃんにあげる!」

ルカ「ありがとう、大切にするよ」


妖精からもらった、友達のしるし―――

この小さなどんぐりは、僕の宝物になるだろう。


ルカ「それじゃあ、そろそろ僕は行かないと……」

フェアリーB「ばいばい!」

フェアリーC「ばいばーい!」


他のフェアリー達も物陰からひょこひょこ顔を出し、こちらに手を振る。

僕は手を振り返しながら、足元に気を付けつつ森の奥へと進んだのだった。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


ルカ「ふぅ、かなり進んだなぁ」


フェアリー達と別れた後、僕は森の奥深くまで踏み込んでいた。

そろそろ、シルフがいるという最奥にたどり着くはずだが―――


???「あれれ……? 人間がここに何の用……?」

ルカ「え……?」


僕の前に姿を現したのは―――


シルフが現れた!


ルカ「えっと……君が四精霊の一人、シルフかい?」

シルフ「そうだよ。あたしがシルフだよ」

    「あたしに何の用?」

ルカ「えっと……僕は勇者なんだけど、魔王を倒すために……」

   「いや、別にアリスを倒したいわけじゃないんだけどね」

   「あっ、アリスから君の事を聞いて……えっと……」

シルフ「何を言ってるのか、ぜんぜん分からないよう……」

    「説明が苦手みたいだから、風に直接聞いてみるね」

ルカ「え……?」


シルフはしばらく黙り込み、風の音に耳を傾ける。


シルフ「うんうん……なるほど、そうなんだ」

    「人間と魔物が共存する世界のために、人間に迷惑を掛けている四天王をやっつけたいんだね」

ルカ「そ、そんな事まで分かるのか……」

シルフ「うん、分かった」

    「あたしの力、悪いことには使わないみたいだね」

    「でも……精霊の力は、弱い人間には貸せないの」

    「……っていうより、弱い人間には力を使いこなせないの」

    「だから、キミがあたしの力を使いこなせるかどうか、確かめてあげるね」

ルカ「確かめるって?」

シルフ「決まってるでしょ、戦うの」

    「あたしに一発でも攻撃を当てることができたら、力を貸してあげるね」

ルカ「分かった……一発でいいんだな?」

シルフ「えへへっ……たぶん、キミには無理だけどね」

    「じゃあ、いっくよ~♪」


涼やかな風が、シルフの周囲を取り巻いた!



ルカは身を守っている!


シルフ「どう? 風の力って、すごいでしょ……?」

    「諦めて、あたしのおもちゃになっちゃえ♪」


ルカは身を守っている!


シルフ「えへへっ、無駄なのが分かった?」

    「この技、けっこう疲れるんだから……早く諦めちゃえ♪」


なるほど、けっこう疲れるのか……


ルカは身を守っている!


シルフ「えへへっ、まだ続けるの……?」

    「キミの攻撃、私には通じないんだから♪」


ルカは身を守っている!


シルフ「ねぇ、そろそろ諦めようよ……」


ルカは身を守っている!


シルフ「まだ諦めないの……?」


ルカは身を守っている!


シルフ「何してるの……?」

    「ねぇねぇ、ちゃんと戦おうよぉ」


ルカは身を守っている!


シルフ「ねぇ、早く戦ってよぉ……」


ルカは身を守っている!


シルフ「ふにゃぁぁ……」

    「そろそろ、疲れてきたよぉ……」


ルカは身を守っている!


シルフ「もう、限界だよぉ……」


ルカは身を守っている!


シルフ「もうだめだよぉ……」


シルフは、風の防壁を解除した!


ルカ「てやぁっ!」


会心の一撃!

シルフは―――のダメージを受けた!


ルカ「よし、攻撃を当てたぞ!」

シルフ「……………」

    「……ふぇぇぇぇん! ひどいよぉぉぉ!」

    「ズルいよぉ……! ヒキョーだよぉぉ!」


シルフを泣かせてしまった!


ルカ「わわわ……ご、ごめん!」


まあ、それはともかく―――


シルフをやっつけた!

シルフ「ぐすっ……ふぇぇぇぇん……」

ルカ「ご、ごめん……」


さて、どうしたものか。

力を借りなければいけないというのに、泣かせてしまった……


シルフ「ぐすっ……あたしね、本当は戦いなんて苦手なの……」

    「風を戦いに使ったことなんてなかったの……」


まあ、それはさっきの戦いでも分かった。

風の精霊だからといって、戦闘でも風を使いこなせるとは限らないらしい。


シルフ「キミなら、あたしの力をちゃんと上手く使ってくれる……?」

ルカ「ああ、できる限り努力してみるよ」

シルフ「……良かった、キミなら安心して力を貸してあげれる」


僕なら……? 他にも誰かが来たのだろうか?


シルフ「それなら、これからずっと一緒だよ」

    「あたしに攻撃を当てたら、力を貸してあげるって約束したもんね……」


不意にシルフがまばゆく光り、そして消えてしまった―――


ルカ「え……!? なんだ、これ……?」


その途端、全身に不思議な感覚が広がっていく。

自分の体が、周囲の風に混じってしまったかのような一体感。

己の中に、風の息吹がはっきりと感じ取れるのだ。


ルカ「僕の中に、シルフがいるのか……?」


これが、四精霊に力を借りるということなのか。

ふと、風の声に耳を澄ませば―――

周囲全体の様子が、まるで目で見ているかのようにはっきりと感知できる。

虫が何匹飛んでいるか、鳥が何羽、どこで何をしているか―――

風の声で、全て分かるのだ。


ルカ「これが、新しい力……」


シルフ一人の力を得ただけでも、これだけ凄いのだ。

残り三精霊の力を得れば、四天王でさえ怖くない!……かもしれない。


ルカ「見ていて下さい、イリアス様」

   「この僕が、きっと平和な世界を築いてみせますから……!」


新たな力を得たという喜びに震えながら、僕はその場を後にしたのだった。

――――
―――――
――――――


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


――――――
―――――
――――


森の入り口では、アリスが退屈そうに待っていた。


アリス「ふむ、無事にシルフの力を得たようだな」

    「貴様の中に新たな力が満ちているのが、はっきりと分かるぞ」

ルカ「分かる? やっぱり分かる……?」

   「うふふ、えへへへへっ……」

アリス「……ウ、ウザっ!!」

ルカ「ありがとう、アリス」

   「こんなにすごい事を教えてくれるなんて」

アリス「……ふん」

    「勇者を名乗る者が弱々しくては、話にならんからな」


どこか照れたように、アリスは目を閉じる。


アリス「それで、力は使いこなせそうか?」

ルカ「とりあえず、風の息吹が僕の中で根付いたのは分かるけど……」

   「正直、戦いにどう役立つのかはさっぱりだよ」


シルフがやっていたように、自在に風を巻き起こしたりもできるのだろうか。

想像すると、ちょっとカッコいい。


ルカ「そうだとすると、決めゼリフみたいなのがいるな」

   「「吹き荒れろ、正義の風!」みたいな……どう思う、アリス?」

アリス「……ドアホめ」


アリスが、そう呟いた時だった。

今まで穏やかだった周囲の風が、不意に激しく乱れたのだ。


ルカ「な、なんだ……モンスターか!?」


風の流れを乱す不穏な気配が、森の奥から近づいてくるようだ。


アリス「魔物のようだが……妙だな」

    「この森には、エルフやフェアリー、アルラウネ以外は生息していないはず」

ルカ「なんだろう、これ……」

   「背筋のあたりが、ぞわぞわするんだけど……」


なんだか、この感じ方は普通ではない。

今まで出会ってきたモンスターとは、全く異質の感じがするのだ。

まだシルフの力を得たばかりで、慣れていないだけなのだろうか―――


ルカ「すぐ近くだ、僕達の方に接近してくるぞ……!」

アリス「……分かっている」

    「この禍々しさ、いったい何者だ……?」


がさがさと草を踏み荒らしながら、その魔物はこちらに近付いてくる。

そして、僕達の前へとその姿を現した!


ルカ「な、なんだ……こいつ……!」


目の前に現れたのは、実に異様な魔物だった。

まるで、全身を植物に寄生されたかのようなモンスター。

その人間部分は、全く感情の覗えない虚ろな目をこちらに向けている。

この精霊の森に、異様な怪物が出没する―――

僕は、エルフから聞いた話を思い出していた。


ルカ「おい、アリス……なんなんだ、この魔物は……?」

アリス「知らん」


アリスは、突き放すかのように冷たく告げる。


ルカ「お前、魔王だろ? なんで知らないんだよ……」


いや―――突き放したわけでも、冷たかったわけでもなかったようだ。

アリスは、これまでに見たことがないほど真剣な表情を浮かべていた。


アリス「……本当に、知らんのだ」

    「こんな魔物、余には全く覚えがない」

    「魔王である余が知らん魔物など、この世に存在するはずもないのに―――」


真剣な面持ちで、アリスがそう呟いた時だった。

モンスターの全身に取り付いている植物―――

ツタや花が一斉に伸び、僕とアリスに襲い掛かってきたのだ!


ルカ「くっ……!」


僕はとっさに飛び退き、その攻撃を避ける。

アリスも、尻尾での一撃で花やツタを吹き飛ばしてしまった。


アリス「どういうことだ……?」

    「余に対して攻撃してくるなど―――」

    「魔王に挑む事の意味、知らんわけではあるまい!」


アリスのオメガブレイズ!


アリスは炎の嵐を巻き起こした!

灼熱の渦がキメラドリアード(強)を焦がす!

しかし、キメラドリアードには効果がなかったようだ……!


キメラドリアード(強)「……………」

アリス「なんだと……!?」

    「余の一撃を無効化しただと……!」

ルカ「……アリス、お前は魔王だろ!」

   「魔物と戦うのは、勇者である僕の役目だ!」


全ての魔物は自分の部下―――そう、アリスは言っていたはずだ。

その部下に攻撃を仕掛けるなんて、間違っている!


アリス「この、ドアホめが!」

    「ニセ勇者のくせに、こんな時に馬鹿を言うな!」

    「あいつは、明らかに普通ではない―――」

ルカ「引っ込んでてくれ、アリス!」

   「魔物退治は勇者の仕事だ!」

アリス「しかし……!」

ルカ「僕は勇者だ! お前は、魔王なんだろう!」

   「魔物同士で争い合うのを見るなんて、嫌なんだよ……!」

   「それに、エルフとも約束したんだ!」

   「こいつを倒して、森の平穏を取り戻してみせるって!」

アリス「……………」

    「……分かった、余は退こう」

    「気を付けろ、こいつは得体が知れんぞ……」

ルカ「ああ、分かってるさ……!」


アリスが姿を消した後、僕は謎の魔物と対峙していた。

アリスが巻き起こした炎の渦を受けても、焦げ一つ見当たらない。

それに、ただ無感情な瞳を僕に向けている。

この森の平穏を乱す怪物―――この僕が、退治してみせる!


ルカ「てやっ!」


ルカの攻撃!

キメラドリアードは―――のダメージを受けた!


ルカ「あんまり効いてない……!?」


確かにダメージは与えたにもかかわらず、ほとんど手応えがない。

アリスの強力な攻撃を食らっていながら、この生命力。

こいつは、とんでもない相手だ―――


キメラドリアード(強)「……………」


――――
―――――
――――――

――――――
―――――
――――


ルカ「くっ……! こいつ、強い……!」


とてつもない生命力と、強力かつ厄介な攻撃。

このままでは、僕に勝ち目はない―――


シルフ「ルカ……あたしの力を使って……」


ルカ「え……!?」


不意に、僕の中から囁いてくる声。

これは―――シルフの声だ!


シルフ「忘れたの? あたしは、ルカの中にいるんだよ」

    「だから、あたしの力を使って……」

ルカ「わ、分かった……!」


力を使うにはどうすればいいのか……それも、シルフが囁いてくれた。

「わざ」のところに、新たな力が目覚めているはずだ―――


キメラドリアード(強)「……………」

ルカ「シルフ、僕に力を貸してくれ……!」


シルフの風の守り!


ルカの周囲に力強い風が吹き荒れた!


ルカ「こ、これは……!?」


まるで、僕を中心に小さな竜巻が吹き荒れているような感じだ。


シルフ「あの相手は、風の力がとっても相性がいいみたい」

    「あいつの攻撃は、私の風で防いであげる!」

キメラドリアード(強)「……………」


キメラドリアード(強)の淫撫のツタ!


粘液まみれのツタが迫り、ルカの体へと絡み付く!


シルフの風の守り!


しかし、ツタは風の刃で切り裂かれた!


ルカ「す、すごい……!」

シルフ「えへへ……風の力の使い方、分かった?」

    「植物系の敵とは相性がいいから、あいつの技はほとんど無効化できるよ♪」

    「しばらくすると風は収まるから、その時はまた私を呼んでね♪」


これなら、あの魔物に勝てる―――!


――――
―――――
――――――






偽勇者「……叩き潰す」





――――――
―――――
――――


ルカ「よし、もう少しで―――!」


その直前に、心臓を鷲掴みにされる感覚が襲う……!

僕は、ただ無心に攻撃をやめ―――

その場から飛び退いた!


偽勇者の最強打!


偽勇者の拳が全てを粉砕する!


キメラドリアードは―――のダメージを受けた!

キメラドリアードは粉々になった!


一瞬だった。 目の前の謎の魔物が一瞬で粉々に砕け散ったのだ。

そして、僅かに残った魔物の下半身部分からあいつが現れた。

人と魔物との共存で、最も大きな障害になるであろう存在。


偽勇者「こんにちわ―――小僧」


―――鎧の怪物との3度目の対峙である……


風呂+αタイムや!

おつ
そんなに大きな障害がどうのこうのって言えるほどのことしたっけ?

>>664

まあ、魔物を血祭りor大虐殺した程度やね。

風呂先に、入られたわ……

やから、少しだけ進めるで。

どっち視点から再開するん?

【偽勇者】

【ルカ】


『偽勇者』やね


―――【偽勇者】


俺が爽やかな挨拶をしたのに、小僧はただ警戒し剣を構える。

はて、こんばんわのが正しかったか?

魔物の体から出てきた俺は、ゆらりと小僧と対峙する―――

如何やら、シルフの力は小僧が得たようだな。

と、小僧の力を探っている途中で……

がさがさと、とある者が現れた。


アリス「……………」


魔王:アリスフィーズ―――

貴様がここにいるということは……

小僧が、ルカが原作主人公なんだな……?

人と魔物の共存という下らん夢物語をほざく人種の……


ルカ「―――」

偽勇者「あ?」

ルカ「」


【ルカが偽勇者に聞いたor質問したで】
【どんなことを聞いたor質問したん?】

↓2

どうして魔物を殺そうとするのか

>>669』やね


ルカ「どうして……」

偽勇者「あ?」

ルカ「どうして、魔物達を殺そうとするんだ!」

偽勇者「……はぁ?」

    「魔物を殺す理由なんて、人を襲うからに決まっているだろう」

    「魔物は人間の敵っ!」

    「これ、常識でしょ……」

ルカ「違う、敵じゃない!」

   「人と魔物は、共存することが―――」

偽勇者「かもしれんな……」

    「しかし、魔物は共存しながらも人間の女から男を奪うではないか?」

    「これは、正しいことなのか?」

ルカ「そ、それは……」


小僧が、口をつぐむ。

やれやれ、この程度か―――

まあ、まだ確かこのあたりでは前章の中間だ。

言葉が足りないのも仕方ない。


アリス「おい」

偽勇者「おやおや、これはこれはアリスフィーズ様、魔王様ではないですか~」

    「こんな、哀れな存在に何の用で~?」

アリス「下らんことを、抜かすな」

    「貴様は―――」


【アリスは偽勇者にどんな質問or聞いたん?】

↓2


※風呂んタイムン

目的はなんだ
魔物を始末するのは何故?

>>673 ルカの質問ほぼまんまじゃん。人を襲うから始末するんだろ?

魔物ではないが人にも見えない。お前は何なんだ。私の知らないさっきの植物の魔物と関係でもあるのか

ただいや、>>673はほぼ>>669と同じやから↓にさせてもらうで。

>>674』やで!


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|;-ω-)<前章のルカきゅんは、お人好し且つヘタレやからムズいな。

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


アリス「下らんことを、抜かすな」

    「貴様は、何者なのだ?」


魔王が、俺に問いかけた―――

俺が何者かだって……?


偽勇者「仰ることが理解出来んのだが……?」


俺は人差し指を、自分の頭に指差して答える。


アリス「誤魔化すな、貴様は魔物ではないが人にも思えん」

    「その身に宿る得体の知れん力は、人間には―――」

    「いや、魔物ですら過ぎた力だ」

    「それに、余の知らぬ先程の植物型の魔物との関係は?」


ははは~、面白いことを仰るウサギさん。

俺が人間とは思えんだと?

下らん、俺ほど人間らしい人間はいないだろうに……


偽勇者「俺は人間だぞ?」

    「人間以外の何があると言うのだ?」

    「それに、得体の知れん力とは失礼だな」

    「まあ、俺も知らんがな」

    「それと、植物型の魔物って、キメラドリアードのことかぁ?」


まあ、嘘は言ってないな。

真の勇者は、常に真実を口にする―――訳ないが。


アリス「……………」


カッ!!


不意に、魔王の眼が異様な輝きを放った。

しかし―――


呪いの力が魔眼の力を遮った!


偽勇者「信用してないようで……?」


アリス「……信用も何も、余を一目で魔王と見抜いた者が人間の訳なかろう」

    「さらに、余の魔眼すら防いでみせた時点で貴様は只者ではないことなど」

    「愚か者でも理解できる!」

偽勇者「……で」

    「如何するので?」

    「お連れの小僧は、大変苦しそうですが……?」

アリス「むっ……」


魔王の声に耳を傾け、後ろで膝をつきつつ胸を手で押さえる小僧の存在を教えてやる。

本当に、大変苦しそうで……


ルカ「はぁ……はぁ……」


このままだと、戦わずに俺の勝ちだな―――と思ったのに……


アリスの回復の魔眼!


アリスの瞳が癒やしの魔力を帯びる!

ルカの体力が全回復した!


ルカ「あ……ありがとう、アリス」

アリス「……ふん」


ふむ、雲行きが怪しくなってきましたね。

早々と、始末するのが正しいか?

それとも、新たな力を求め一時撤退するか?

はてさて……


【どうするん?】

○戦う

○逃げる

↓2

『戦う』やね

ざっと、選んでや!

※尚、イベント戦みたいなもんやから、ルカきゅんにとってご都合展開あるからな。


1:攻撃
『ロトの一撃』『トロの一撃』

2:特技
『大地斬』『海破斬』『空裂斬』『シューティングスター』『最強打』

3:呪文
『攻撃』ファイアーボール・メラガイアー・イオラ・バギムーチョ

『攻撃補助』ラリホー・ジゴフラッシュ・ルカニ

『その他』バイキルト・ベホマ


↓~5

『バイキルト・最強打・シューティングスター』やね

ほな、ここで止めるからね。


ちょい、めちゃ重いから遅れるわ。

因みに、ルカさん視点からお送りするで。


飯+αタイムや



―――【ルカ】


ルカ「あ……ありがとう、アリス」

アリス「……ふん」


鎧の怪物が放つ禍々しい力の影響なのか。

まるで、心臓を鷲掴みされているようだった。

しかし、アリスが助けてくれたおかげで何とか持ち直すことができた。


アリス「仕方あるまい、今のお前ではこいつには勝てん」

ルカ「そ、そんなの、お前―――」


次の瞬間、僕はアリスに脇に抱えられた。

そして―――


偽勇者のロトの一撃!


ロトの一撃が、全てを斬り殺す!


しかし、避けられた。


今まで僕達が居た場所に、大きな亀裂が走った!

もし、アリスに助けられなければ今頃……!


偽勇者「おいおい、避けんなよ」

    「人間のために、貴様を倒さなければならんのに……」

アリス「……もし、余がこのドアホを抱えなければ」

    「貴様は人間を殺しているところだったぞ」


偽勇者「それが、どうかしたか?」

    「魔王を倒すのに、高が人間一人死んだところで……」

    「100人中1人を犠牲にすることで」

    「99人が助かれば何の問題もないわ!」

    「更には、その唯一の一人が魔物と共存などと抜かす愚か者であり」

    「人間の裏切り者ではないか! 探し出し殺す!」

    「手間が省けて一石二鳥だろ?」


なんて奴だ……

かたくなに魔物を敵視し、全く理解しようとしない。

それに、魔物を殺すためならば人間側に犠牲が出ても構わないときた。

ふと、僕を抱えているアリスの腕が少しばかり強くなった。


アリス「……………」

ルカ「ア、アリス……?」


僕は、アリスの顔色を窺うため顔を上げると……

何時ものアリスとは違う―――


アリス「随分と迷ったのだが……」

    「全ての魔物を束ねる魔王として、貴様を粛正させてもらうぞ!」


それは、勇者である僕の役割なのに―――


偽勇者「面白い、俺の力……」

    「只の飾りではないぞ!」


アリス「……すまん、ルカ」

    「この場は、余に譲ってもらうぞ」

ルカ「アリス……」


僕は、アリスにその場に下ろされ守られる形になった。

悔しいが、今の僕では鎧の怪物に傷一つ付けることはできないだろう。


偽勇者「……バイキルト」


偽勇者はバイキルトを唱えた!

偽勇者の力が倍増する!


アリス「ぐっ……!」

ルカ「な、なんて奴だ……!」


鎧の怪物が、何かを呟くと―――

今までの禍々しさが、より鋭く肌に突き刺さる感覚が伝わる。


偽勇者「ぐふふっ……」

    「楽しみだな、あの有名な魔王様と戦えるのだからな」

    「さあ、次は魔王様の番ですよ。 遠慮せずに……!」

アリス「ならばその身に魔王の恐怖を刻み込んでくれるわ!」


アリスのオメガブレイズ!


アリスは炎の嵐を巻き起こした!

灼熱の渦が偽勇者を焦がす!

しかし、偽勇者には効果がなかったようだ……!


アリス「なんだと……!?」

    「余の一撃を無効化しただと……!」

    「まさか、貴様はあの魔物から力を得たのか!」

偽勇者「失礼な、キメラドリアードの力ではなく俺の力だ」

    「俺が、貸していた形になっていただけに過ぎん」


アリスの一撃が通じず、凄まじい力。

こいつは、やはりとんでもない相手だ―――

このままでは、僕達に勝ち目はない―――


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


※明日は、お休みや(たぶん)

大阪|-ω-)< .....zzz

!!|・ω・)< ハッ!

大阪|´・ω・)<ごめんな、残業で疲れて寝落ちしてもうた。

大阪|・ω・)<明日から、始めるからな!

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


【ステータス】

[名前:偽勇者]

[称号]
○偽勇者
○呪われし者(グランベリア) ○邪悪な者(たまも)
○怖い者(アルマエルマ)   ○化け物(他もんむす/クロム)

[HP:41100 /41100]
[MP:―――/―――]
[攻撃力:518×2(1036)]
[防御力:491]

[装備]
みぎて:ロトの籠手 [呪]/ロトの剣 [呪]
ひだりて:ロトの籠手 [呪]/ロトの盾 [呪]/トロの剣 [呪]
あたま:ロトの兜 [呪]
からだ:ロトの鎧 [呪]
アクセサリ:呪いのベルト [呪]
アクセサリ:死神の首飾り [呪]

[持ち物:武具]
☆【ロトの剣 [呪]:攻158(+120)】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる剣。
あらゆる魔を切り裂くというその大業物は、かつて―――を闇で覆い尽くした大魔王をも打ち倒したと伝えられるが―――
“皆殺しの剣”の力と性能を得ている。

☆【トロの剣 [呪]:攻130(+110)】
外見はそのままロトの剣の色違いである。
常に物理・魔法攻撃を1.3倍にしてくれる究極性能の武器である。
しかし、長いこと物置に放置されていたので―――
“はかぶさの剣”の力と性能を得ている。

☆【ロトの盾 [呪]:防39(+42)】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる盾。
最強の盾のハズだが―――
“嘆きの盾”の力と性能を得ている。

☆【ロトの兜 [呪]:防42(+255)】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる兜。
『幻惑』『麻痺』『即死』に耐性がある。
“般若の面”の力と性能を得ている。

☆【ロトの鎧 [呪]:防82】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる鎧。
その強靭な守備力は全ての鎧よりも硬いらしいが―――

☆【ロトの籠手 [呪]:防25】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる籠手。

☆【呪いのベルト [呪]:???:】
太古の呪われたベルトで常に―――

☆【死神の首飾り [呪]:防6】
髑髏の付いた不気味な首飾りで―――

○【地獄の弓 [呪]:攻130】
破壊力を宿した呪われた黒い弓。
破壊力は素晴らしいが―――

○【破滅の盾 [呪]:防62】
邪悪な妖気を漂わせる不気味な盾で、強力な呪いを帯びている。
666匹もの魔物の魂を封じ込めた石がはめ込まれているが―――

○【大悪魔の鞭 [呪]:攻86】
大悪魔が使用していたと噂される鞭。
グループの敵を攻撃するが―――


[持ち物:その他]

◆【合成の壺】
呪い専門の商人:ウラミからもらった、見た目古びた壺。
武器は武器、防具は防具と同じ物を合成する壺。

◆【焼きヒトデ】
味は薄味のウニミソ。
食べれる部分は、中の卵・胃袋・消化器官のみ。

◆【女神の宝剣の欠片】
あらゆる魔物はひれ伏し、魔王さえ逃げ惑うという。
真の勇者が手にすべき剣「女神の宝剣」の欠片。
何か、妙な力を持っている(たぶん)

◆【キメラビーストの角】
プロメスティンの研究により生み出されたキメラモンスター。
一切の感情が伺えない無機質な悲しい生物の角である。
何か、妙な力を持っている(たぶん)

???【死のオルゴール】
予定

[攻撃類](常に1.3倍)
○【ロトの一撃】
ロトの剣での攻撃:全体:攻撃力×1~3(順に-250ずつ)

○【トロの一撃】
トロの剣での攻撃:単体:攻撃力×1~3÷2
ダメージを2回与える。

[特技](ゾロ目有効/常に1.3倍/全連続選択不可)
○【シューティングスター】
斬属性ダメージ:単体:400×コンマ一行
ダメージを2回与える。

○【最強打:○○】
打属性ダメージ:単体:999×コンマ一行
反動が凄まじいため、1度の戦闘で2回までが限度。

○【大地斬】
強固な守備力を持つ敵を力で叩き斬る「地の技」
相手が植物系の場合は更に威力が増える。:555(666)×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。

○【海波斬】
水や炎などの不定形な存在をスピードで切り裂く「海の技」
相手が水系の場合は更に威力が増える。:555(666)×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。

○【空裂斬】
心の眼で敵の弱点や本体を捉え、これを切り裂く「空の技」
相手が鳥系の場合は更に威力が増える。:555(666)×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。

[呪文類] (ゾロ目有効/常に1.3倍/全連続選択不可)
『攻撃』
○【ファイアーボール】
熱属性ダメージ:全体:444×コンマ一行

○【メラガイアー】
超巨大な火柱で焼き尽くす:単体:444×コンマ一行

○【イオラ】
大爆発を起こす:全体:コンマ×5:(順に-10ずつ)

○【バギムーチョ】
凄まじい竜巻で切り裂く:全体:369×コンマ一行


『攻撃補助』
【ラリホー】
敵を眠らせる:単体:コンマ÷2=30以下

【ジゴフラッシュ】
低ダメージを与えると同時に100%の確率で【幻惑】状態にする:全体:コンマ一行

【ルカニ】
敵の守備力を半分下げる:単体:+3

『補助』
【バイキルト】
与えるダメージが2倍になる:単体:+5

『回復』
【ベホマ】
HPを全回復:単体:――

『移動』
【アバカム】
全ての扉を開くことが出来る。

【リレミト】
ダンジョン内部から一瞬にして脱出する。

【キャラクター】

サンタナ:イリアスベルクに住む住民A、働き口を探している。

ウラミ:呪い専門に扱っている商人、呪いの装備ならお任せあれ。

ゲヘレゲス:イリアスポートに住んでいる少年、内職を行う父さんの手伝いをしている。

???:闇店の店長、表には出せない商品を扱う。

[宝玉の力]
○【金色の宝玉】:???
○【銀色の宝玉】:???
○【青色の宝玉】:魔法と炎のダメージを2/3に軽減し、ダメージ床・マホトーンを無効化し、歩くほどに体力が回復する(某ドラⅠの力)

[マナスティス]
○炎の将魔:膨大なる生命力と炎のみ完全防御(万越え/炎系完全無効)
○獣の将魔:膨大なる攻撃力(攻撃力2倍)

[武具:性能]
○皆殺しの剣:全体攻撃ができる。
○はかぶさの剣:2回攻撃ができる。
○嘆きの盾:あらゆるダメージを半減し反射する。
○般若の面:史上最強の守備力を誇る。


大阪|・ω・)<みなはん、おるー?

『残り:最強打・シューティングスター』やね


アリスの一撃が通じず、凄まじい力。

こいつは、やはりとんでもない相手だ―――

このままでは、僕達に勝ち目はない―――


シルフ「ルカ……」

    「あたしを、忘れたの?」


シルフの声が、僕の中から囁いてくる。


シルフ「力を貸してあげるって約束したんだよ?」

    「使ってくれないと困るよ」

ルカ「しかし……」


こいつの、禍々しい力は僕でも感じられる程恐ろしいのだ。

シルフだけの力じゃ、受け止められる自信がない―――


シルフ「ルカ、攻撃を受け止めるのと、避けるじゃ意味が違うんだよ」

ルカ「シルフ……」

シルフ「あたしを信じて……」

ルカ「わ、分かった……!」

偽勇者「何をごちゃごちゃとお喋りしてるんだぁ?」

ルカ「アリス! 今、この場は僕に任せてくれ!」

アリス「錯乱したか、ルカ!」

    「貴様が敵う相手では……!」

ルカ「僕を信じてくれ! 頼む!」

アリス「……………」


偽勇者「俺を無視するんじ―――」

アリス「やれやれ、本気か……?」


呆れたような様子で、アリスはそう口にする。


アリス「貴様が行おうとしていることは、自殺に等しいことだぞ?」

ルカ「僕は、人と魔物の共存を達成するまで、死ぬ気はない」

   「それに、それ程の願いを叶えるなら幾つもの障害が立ちはだかる」

   「今、この程度の壁を乗り越えないと―――」

   「人と魔物の共存なんて、夢のまた夢だ!」

偽勇者「だから、人と魔物の共存なんてひt―――」

アリス「分かった、この場は貴様に譲ってやる」

ルカ「ありがとう、アリス」

アリス「勘違いするな、余は飽きたから譲ってやるのだ」

    「但し、負けるのは絶対に許さん」

    「それを肝に銘じておけ」

ルカ「ああ、分かった!」


僕は剣を構え直し、鎧の怪物に視線をやった。


ルカ「……来い! 次は僕が相手だ!」

偽勇者「……散々、俺を待たし、無視し、そして相手が小僧かよ」

    「ちと、俺―――怒っちゃったよ?」


偽勇者の右腕に、力が集中する!


ルカ「シルフ、僕に力を貸してくれ……!」


シルフの風の守り!


ルカの周囲に力強い風が吹き荒れた!


偽勇者「くっ……」

    「くっーはっはっはっ!!」

    「シルフの力だけで、この俺に勝てると思ったのか?」

    「この愚か者めが!!」


偽勇者の最強打!


偽勇者の拳が全てを粉砕する!


僕は、目を閉じて―――

己の中に、風の息吹を感じるのが分かる。

風の声に耳を澄ませば相手の動きがハッキリと感知できる!

今、僕ができることと言えば―――


シルフの風の守り!


突風が偽勇者の攻撃を逸らした!


逸らした攻撃は、勢いを緩めることなく背後の木々を粉々に粉砕した。

もし、今の攻撃を受け止めていたらと思うとゾッとする。


偽勇者「……あぁ~?」

    「今、避けたのか?」

    「いや、逸らしたのか」

    「まあいいさ、まだまだ沢山の特技が揃って―――!?」

ルカ「……?」


如何したんだ、さっきまでの余裕な態度だった鎧の怪物が、大人しくなったぞ。


シルフ「ルカ!」

    「今、この機を逃したら後はないよ!」

ルカ「ああ、分かってる!」

   「魔剣・首刈り!」


ルカの魔剣・首刈り!


ルカは素早く踏み込み、スフィンクスの喉元に突きを繰り出した!

偽勇者は―――のダメージを受けた!


偽勇者「ば、馬鹿な……!」

    「大した経験も、レベルも、実力も発揮していない時期である」

    「小僧に、俺がダメージを負うなんて……!」


飯+α?タイムや!


偽勇者「う…嘘だ…!」

    「こんな… こんな筈はねぇ…!」

    「……来たれ、シューティングスター!」


偽勇者は、腕を上から下に振り下ろす!

星の矢が、ルカの動きを封じ突き刺さる!

しかし、突風が偽勇者の攻撃を逸らした!

更に、星の矢がルカを襲う!

しかし、突風が偽勇者の攻撃を逸らした!


ルカ「これでどうだ! 天魔頭蓋斬!」


ルカの天魔頭蓋斬!


ルカは木によじ登り、そこから身を躍らせた!

強烈な一撃が、偽勇者の脳天に繰り出される!

偽勇者は―――のダメージを受けた!


偽勇者「ううう… あうううっ…!!」

ルカ「なんとか、倒せそうだぞ……!」


こいつの、禍々しい攻撃力は凄まじいが―――


アリス「ふむ、凄まじい攻撃力と引き換えに動きは大したことはないようだな」

ルカ「アリス……!」


後ろに居たアリスが、僕の言いたいことを言ってしまった。


アリス「しかし、あくまで並以上の実力者相手には意味がないがな……」

偽勇者「あ、あり得ない!」

    「俺は、何十匹以上の魔物を退治してきたのだぞ!?」

    「その俺が、並以上の相手に―――」

    「高が小僧如きに……!!」

アリス「ドアホが……」

    「ルカは、貴様が思っている以上に成長しているのだ」

    「ナメクジの魔物に、塩を振りまく姿を見てきた余が保障する!」


ア、アリス……

褒めているのか、馬鹿にしてるのかどっちなんだ……?


偽勇者「ぐおおおおっ!」

    「俺は、人間が支配する世界……!!」

    「人間のためだけの世界を……!!」


ルカ「……………」

   「お前みたいな……」


僕は、エンジェルハイロウを構え直し―――

鎧の怪物に一撃を与える!


ルカ「お前みたいなのがいるから、人と魔物は分かり合えないんだ!!」


ルカの天魔頭蓋斬!


ルカは木によじ登り、そこから身を躍らせた!

強烈な一撃が、偽勇者の脳天に繰り出される!

偽勇者は―――のダメージを受けた!


偽勇者「―――」


やったか―――いや!

与えたダメージは大きいが、封印には至らないようだ。


【偽勇者の行動やな】

○大地斬

○空裂斬

○海破斬

○ベホマ

○その他(行動)


『大喝』やね


―――【偽勇者】


俺が負けるのか―――?

ここまでの力を得て、尚勝てないのか……

これが、主人公のご都合と不都合の差か―――

しかし! しかし、まだ小僧に勝てる手段はあるのだ。

幸いに、今はまだ前章だ……

中章のラストか―――終章のまでに、更なる力を得れば或は……!!

小僧は、まだ俺を倒せぬと次の一手を仕掛けてくるな。

魔王も、小僧の言付を守っている。

まだ、チャンスは残っている!

攻撃を逸らすことが出来ても―――


ルカ「食らえっ! 死剣・乱れ星!」


ルカの死剣・乱れ星!

ルカは、無数の斬撃を繰り出し―――!


偽勇者「喝!!!」


偽勇者の大喝!


大声が、周囲に響き渡る!


ルカの動きが止まった!

アリスは怯んだ!


今だ!


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


※一部、間違えたん許してやん!

まぁご都合主義に負けるんだろうなとは思ってたが、なんかもう主人公がどういうキャラなのか動かしてる俺らにもわからんな

今のところ、ただ暴れるだけの主人公にしか見えないなあ

>>726->>727


大阪|-ω-)<そうやろね、人外嫌い・アンチ・人間至上主義者タイプとして始めましたからね。

大阪|-ω-)<所謂、イリアスクロイツ版:ルカきゅんみたいな?

大阪|´-ω-)<まぁ、某亀有のお巡りさんのように、初期から現在までの変化をつけたいんやね。

大阪|´・ω・)<さて……

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


偽勇者は、地面に大地斬を叩き込んだ!

地面にクレーターが出来、土煙が周囲に蔓延する!


ルカ「これは……!」

偽勇者「油断したな、小僧!」

    「俺は、諦めんぞ! この世は、人間のためだけにあるのだからな!」

ルカ「違う! この世は、人間だけじゃなく―――!!」

偽勇者「そして、一つ予言してやる!」

    「小僧…… いや、ルカ!」

ルカ「えっ……!」

偽勇者「貴様は、必ず裏切られる!」

    「お前が、望んだ! 人と魔物の共存によって、身を滅ぼすのだ!」

ルカ「ど、どういう事だ!」

偽勇者「ギャーハッハッハッハッ!」


そう言い残して、俺は立ち去った。

小僧に、疑心の種を与えてな!


偽勇者を取り逃した!


………………
…………
……


【どっち視点から、再開するん?】


○ルカ

○偽勇者


『ルカきゅん』やね、何気にルカきゅんから再開するなんて、初やね。


……
………
…………


―――【ルカ】


周りの土煙が晴れるとそこには、大きなクレーターが出来上がっていた。

あの鎧の怪物の一撃が生み出したと理解した時、血の気が引いてしまう。


ルカ「もし、あの時……」

   「鎧の怪物の動きが、止まらなかった……」


僕は、その場で膝をついてしまう。

疲労によるものなのか、それとも恐怖によるものなのか―――

今の僕には分からない。


アリス「終わったか……」


後ろに居たアリスは、周囲の有様を眺め顔を歪める。


ルカ「ごめん、アリス」

   「あいつを取り逃してしまった……」

アリス「……………」

    「仕方あるまい、貴様の今の実力で生きてるだけでも奇跡なのだ」

    「……それでもルカ、貴様は強くなった」

    「ナメクジ娘相手に、塩を振り撒くと比べてな」

ルカ「うう……」


今、この雰囲気で昔の話を持ち込むかな。


アリス「あいつのことは、今は気にするな」

    「あれ程の深手を負ったのだ、しばらくは大人しくしているだろう」

ルカ「だと、いいんだけどね……」


確かに、あいつに深手を負わすことは出来たけど―――

何故なんだろう、嫌な予感がする。

あの程度じゃ、何の意味もないと……


アリス「……………」

    「ふむ…… どうやら、呪われた者が出てきたこの魔物は寄生型のモンスターだったようだな」

ルカ「えっ……」

アリス「貴様、もしや忘れていた訳じゃなかろうな?」

ルカ「い、嫌だなぁ」

   「忘れていた訳ないだろ?」


鎧の怪物の印象が強くて、植物型の怪物を忘れていた……

こちらも、精霊の森に住むエルフやフェアリー達の恐怖の存在だったのだ。

僕ではなく、鎧の怪物が退治した形にはなったが―――


アリス「まあいい、続けるぞ」

    「あの女の部分は、宿主とされた人間」

    「寄生植物に浸食された、生ける屍といったところか……」

ルカ「人間……!? じゃああいつは、人間をあの手で―――」

アリス「元は人間の女だろうが、完全に別の存在と化していた」

    「ほとんど全身を植物に浸食され、一体化していたのだからな」

    「……だから、貴様が気に病む必要などない」

    「あの呪われた者は、形がどうあれ、あの寄生植物の呪縛から女を解放したのだからな」

ルカ「そうなのかな……そうならいいんだけど」


今は、そう思うことにしよう。

僕は、何れは勇者としてあの鎧の怪物と決着を付けないといけないのだ。


ルカ「結局……なんだったんだ、この寄生体は?」

アリス「おそらくは、突然変異した個体だったのだろうな」


人に寄生し、浸食する魔の植物―――

あくまで、突然変異の産物だったということか。


ルカ「それにしても……シルフの力、すごかったな」

   「あの力がなきゃ、鎧の怪物には勝てなかったよ」

アリス「確かに強大な力ではあるが、それを使いこなすのも力量が必要だ」

    「半端な実力の人間なら、力そのものに振り回されていただろう」

ルカ「じゃあ、いきなり使いこなした僕はすごいって事か!?」

アリス「馬鹿を言うな、ドアホが……と言いたいところだが―――」

    「正直、いきなりそこまで使えるとは思えなかった」

    「自分の起こした風に吹き飛ばされたりする、貴様の愉快な姿を楽しもうと思っていたのだがな」

ルカ「おいおい……」

アリス「だが、まだ慢心するには早いぞ」

    「力を使いこなせば使いこなすほど、シルフはより強大な力で応えてくれる」

    「最初にしては上出来だが、まだまだ風の力の一部に過ぎん事を忘れるな」

ルカ「ああ、分かった!」


シルフの力をもっと使いこなすべく、修行しなければ―――

そう誓ったとき、木陰がざわざわとざわめいた。

また魔物の襲撃―――ではないようだ。

この風の流れからは、悪意も敵意も感じない。


フェアリーA「あのこわいの、やっつけてくれたの……?」


茂みからおずおずと顔を出したのは、一体の妖精だった。

いや……一体だけではないようだ。


フェアリーB「あのお花のおばけ、とってもこわいんだよ」

       「みつかったら、たべられちゃうの……」

フェアリーC「でも、もうやっつけちゃったんだね!」


大勢のフェアリーが、木陰や草陰からわさわさと集まってきたのだ。

みんな、あのモンスターを恐れて隠れていたのだろう。


フェアリーA「ありがとう、おにいちゃん」

フェアリーB「こわそうなおねえちゃんも、ありがとう!」

アリス「こ、こわそう……?」


僕達に礼を言った後、フェアリー達は輪になって相談を始める。


フェアリーA「ねぇねぇ、さっそく遊びに行こうよ!」

フェアリーB「近くにねぇ、おっきなお城があるんだって!」

フェアリーC「わーい、いたずらしにいこー!」


大勢のフェアリー達が、次々と森を飛び立っていく。

あの怪物達のせいで今まで窮屈だった分、開放的になったのだろうか……


ルカ「近くのお城って、サン・イリア城だよな……」

アリス「そうだと思うが……」

ルカ「大丈夫なのか……?」

   「少し、様子を見に行って見るか……」


こうして僕達は、サン・イリアに向かったのだった。


――――
―――――
――――――


【皆はんなら、どれ選ぶん?】

○水

○火

○風

○土

↓3

『土』やね


―――【偽勇者:精霊の森のどっか】


先程の戦いで、無事に逃げることに成功したのはいいが―――

精霊の有無だけで、あそこまで追い詰められるとは……

小僧が、魔王と共闘していればお終いだったな。

しかし、深手を負ってしまったな。

目眩はするし、吐き気や体がダルく感じる。

……仕方ない"全回復"するか。


偽勇者「……ベホマ」


偽勇者はベホマを唱えた!

偽勇者の体力が全回復した!

目眩・吐き気・体のダルさもなくなった!


偽勇者「しゃぁっ!!」


これでよし、やはりベホマは凄いなぁ―――マジ、憧れるスターだわ!

しかし、やはり納得できねぇ……

これ程の力を持っていながら、負けるなんぞ考えられん!

もっと―――もっと力が欲しい!


偽勇者「人間だけの人間のための人間による人間が支配する人間の楽園を実現するために!」


しかし、どうするか。

力を得るには、力ある場所に行き見つけ出さなければならない。

そう都合よく力が落ちてるわけ―――ん?


偽勇者「なんだ、あの輝き?」


俺は、少し遠くにある光り輝く何かを見つけた。


偽勇者「金か? 宝石か?」

    「まあいい、金目の物も大事だからな」

    「食欲どころか腹事態減っていないが、久しく何かの味を楽しみたい」


少しばかり、早歩きでその光り輝く何かに近付いた。

どうやら、地に埋まっているようだ。

俺は武器を近くに刺し立てて、何かを掘り出す。

ザックザックと、苦もなく固めの地を掘り出して―――


偽勇者は水晶を掘り起こした!

偽勇者は結晶の欠片を掘り起こした!


偽勇者「な、なんだこれは?」

    「水晶と欠片か?」

    「このファンタジー寄りの世界で、高値が付くとは思えんが……」

    「まあ…… コレクションとして持っていようかな」


偽勇者は"土のクリスタル"を手に入れた!

偽勇者は"マデュライトの欠片"を手に入れた!


◆【土のクリスタル】
大地に恵みを与える力をもっている。
その力は凄まじく、砂漠と化した土地を一瞬に緑溢れる土地に変えてしまう。

◆【マデュライトの欠片】
見た目は赤紫色(厳密には中心部は紫で外周が赤みがかっている)をした結晶の欠片。
マ素(魔素ではなく)を多く含む鉱物である。


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


PS|;-ω-)<毎日、量が少なくてゴメンな。

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


―――【偽勇者:精霊の森のどっか】


さて、もうシルフがいないこの森になんか用はない。

次の精霊がいる処は―――

セントラ大陸の西にある、サフィーナ地方に広がる砂漠のどこか……か。

ノームは砂漠のどこかだから、精霊の森よりも困難だな……

砂漠に唯一ある国家―――サバサ城を目的地とし、向かうしかないか。

それに―――


偽勇者「このクリスタルの謎も知りたいしなぁ……」


クリスタルを片手で遊びながら、俺は歩を進めるのである。


………………
…………
……


……
………
…………


―――【ルカ:サン・イリア城】


ルカ「そういうわけで、フェアリー達はやりたい放題だったよ」


この城、いったいどうなってしまうのだろう。

幽霊も妖精も住み着き、立派な怪奇スポットと化してしまった。


アリス「困ったものだな、あのいたずら者どもは……」


これも、人と魔物の共存……なのか?


少年「わーい!」

少女「きゃっきゃっ♪」

少女の幽霊「あはははっ……!」

フェアリー「わー♪」


そんな僕達の横を、子供達がはしゃぎながら駆け抜けていく。


ルカ「これから、どうなるんだろうね」

   「人間達とフェアリー達は仲良くできるのか、それとも……」

アリス「共存していくのか、排除しようとするのか……」

    「イリアス信仰が強い町だけに、行く末が心配ではあるな」

ルカ「結局、町の人次第という事だね」


これからどうなるか、僕達には先行きを見守るしか出来ないのだ。


アリス「ともかく、早くここを出るぞ」

    「こんなところでのんびりしている暇はないはずだ」

ルカ「ああ、そうだね……」


アリスは平静を装っているが、その体はぷるぷると震えている。

見栄を張って、かなり無理をしているようだ。


ルカ「じゃあ、行こうか……」


こうして僕達は、サン・イリアを後にしたのだった。

この町の様々な住人達が、共存していける事を願いながら―――


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


このナタリアの地で、シルフの力を得る事ができた。

だが、まだ残り三人の精霊に会わなければいけない。


ルカ「えっと、彼女達の居場所は……」


サラマンダーはセントラ大陸の北部、ゴルド地方の火山洞窟……

ウンディーネはセントラ大陸の東部、ノア地方のダンジョン……

ノームはセントラ大陸の西、サフィーナ地方に広がる砂漠のどこか……

……サフィーナ地方が、ここから一番近い事になる。


ルカ「じゃあ……次はノームだな」

   「まずは、西のサバサ城に行くとするか」


セントラ大陸は一般に四つのエリアに分けられ、西のサフィーナは砂漠地帯。

その中心に、最大の砂漠都市であるサバサ城が存在するのだ。

サフィーナ地方に足を運ぶ以上、サバサ城を拠点に動くのが得策だろう。


アリス「ふむ、今度は砂漠か……色々な珍味が楽しめそうだな」

    「余はワクワクしてきたぞ!」

ルカ「……………」


相変わらずの食いしん坊ぶり。

この旅はたべあるきグルメツアーではないと、何度言ったら分かるんだ。

呆れながらも、僕達は西方のサフィーナ地方へと旅立ったのだった。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


サン・イリアを出て、すでに十日。

あと三日ほど進めば、サバサ城に辿り着くはず。

魔物も厄介だが、それよりも過酷なのは自然環境だった。

蒸し暑い熱帯雨林が、行く手を阻んでくるのである―――


アリス「……あつい」

ルカ「お前は、涼しそうな格好でいいだろ」

   「僕なんて、本当に暑いんだから……」

アリス「貴様も脱げばいいだろう」

    「そうすれば襲われる手間も省けるはずだ」

ルカ「やれやれ、他人事だと思って……ん?」


がさがさと揺れる草木、接近してくる妙な気配。

茂みをかき分け、一体の魔物が姿を現した!


タランチュラ娘が現れた!


タランチュラ娘「ふふっ、美味しそうな人間ね」

        「粘糸で動けなくして、餌食にしてあげるわ」

ルカ「そんな風に、旅人を片っ端から襲ってるのか?」

   「人間の精以外の食事じゃ生きられないのか……?」

タランチュラ娘「草でも肉でも、何でも食べられるけど……」

        「私は、オスの人間しか襲わない主義なの」

        「悶え喘ぐオスの顔を楽しみながら、その精を吸うのが最高なのよ」

ルカ「なら、全力で叩きのめしても問題ないな!」


このようなモンスターは、こらしめてやらなければ!


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


タランチュラ娘「そんな、私が人間なんかに……!」


タランチュラ娘は小さな蜘蛛の姿になった!


タランチュラ娘をやっつけた!


ルカ「暑くても、モンスターってのは元気だな……」


魔物というのは、暑さも平気なのだろうか。


アリス「……あつい。腹も減ったぞ……」


……そうでもないか。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


アリス「ぬぅぅ、空気が乾いてきたな……」

ルカ「そろそろ乾燥地域だね」

   「もう少し進むと、砂漠に入るんだって」


その砂漠の真ん中に建っているのが、目的地のサバサ城。

熱砂の帝王と呼ばれた英雄サバサの子孫、サバサ9世が治める国家である。

ノームは砂漠のどこかにいるというだけで、具体的な場所は不明。

サバサ城を拠点にして情報を集め、その所在地を調べる事になるだろう。


アリス「むっ、魔物のようだな……」

ルカ「やれやれ……」


どこに行っても、魔物は襲い掛かってくる。

これじゃあ、人と魔物の共存も難しくなるばかりだ。


ミノタウロス娘が現れた!


ミノタウロス娘「ふふっ、イキの良さそうなオスじゃないか」

        「あたしが、たっぷり犯してやるよ」

ルカ「……………」


行きずりの旅人を襲う、野盗同然のモンスターのようだ。

こんな迷惑な奴は、退治しなければならない!


――――
―――――
――――――

――――――
―――――
――――


ミノタウロス娘「ちっこいくせに、やりやがる……!」


ミノタウロス娘は子牛の姿になった!


ミノタウロス娘をやっつけた!


ルカ「ふぅ……」


逃げていく子牛を見送りながら、僕はため息を吐く。


アリス「……ふむ、終わったか」

ルカ「どうだい?」

   「僕も少しはやるようになったんじゃないか?」

アリス「まあ、以前よりはずいぶんとマシになった」

    「しかし、風の力を防壁にしか使えていないようではまだまだだな」

    「その動きに風を宿す事が出来ねば、風の力を使いこなしているとは言えん!」

ルカ「ご、ごめん……」

シルフ「しょんぼり……」


僕の中で、シルフもなんだか落ち込んでいるようだ。

そう言えばこの子も、風を壁にするくらいしか出来なかったっけ。


ルカ「本家のシルフでさえ出来ない、風の使い方か……」


風そのものの精霊であるシルフが出来なかったという事は……

魔力の問題ではなく、戦闘センスの問題なのだろう。

動きに風を宿すというのが、どういう事なのかは分からない。

だが、出来るようになるまで修練あるのみだ!


ルカ「よし、がんばるぞ!」

   「ビシバシ修行しながら、残る三精霊に会いに行くんだ!」


こうして僕達は、先へと進むのだった。

サバサ城まで、まだまだ遠い―――


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


それからしばらく足を進め、周囲はすっかり砂漠。

思った以上の熱気と乾燥が、僕の体から容赦なく水分を奪っていく。


ルカ「うう……暑い……」


覚悟はしていたが、これほどとは―――

照りつける太陽は、まるでフライパンで僕を焼いているかのよう。

そして環境がすっかり変わった以上、襲い掛かって来るのも砂漠特有のモンスターばかりなのだ―――


サソリ娘が現れた!


サソリ娘「ここを人間が通るとは珍しいわね」

     「オスのエキス、吸い尽くさせてもらうわ……」

ルカ「退いては……くれないよね」


向こうから襲い掛かってくる時点で、戦う気満々。

こうなった以上、退いてくれるわけはない。


――――
―――――
――――――

――――――
―――――
――――


サソリ娘「まさか、人間ごときに……!」


サソリ娘は小さなサソリの姿になった!


サソリ娘をやっつけた!


ルカ「ふぅ……結構強い相手だったな」


この周囲のモンスターは、なかなか強いらしい。

やはり、過酷な環境で生きているからだろうか。


アリス「……ふむ、済んだか」

    「このあたりは暇だな、うろつく場所もない」

    「あまりに退屈だったから、虫でも捕まえてみたぞ」


なんだか自信満々に虫カゴを見せてくるアリスだが、その中には―――


ルカ「うわあぁぁぁぁぁっ!!」


カゴの中をカサカサ這い回っていたのは、大量のサソリだった。

この暑さにも関わらず、ぞわぞわと鳥肌が立つ。

しかも、妙に誇らしげな様子のアリス。

お前は、カブトムシを捕まえてきた子供か!


ルカ「こ、こんなもの捕まえてどうするつもりだ……?」

アリス「いや、食えるかなと思って―――」

ルカ「食えるかっ!!」


うんざりしながら、僕とアリスはサフィーナ砂漠を進むのだった。

サバサ城まで、あと少し―――


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


ルカ「ん……なんだ、これ?」


サバサ城まであと数時間という地点まで来た時、妙なものを見付けた。

砂漠の真ん中に、服と荷物が落ちているのだ。

服は上下、帽子にスカーフ、下着―――大きなリュックさえ転がっている。


アリス「なんだ? 旅の途中で行き倒れたか……?」

ルカ「それにしては、本人がいないよ」


身ぐるみ剥がされた人間が転がっているならともかく、まるで逆。

荷物や衣服のみが残り、中の人間が見当たらないのだ。


ルカ「……何があったんだろう」

   「ん……これは?」


その近くには、高価なランプのようなものが落ちていた。

こんな骨董品が、砂漠の真ん中に転がっているのは奇妙だ。


ルカ「何で、こんなところにランプが……」


それを拾い、汚れた表面を掌で擦ってみる。

すると―――


ランプの魔女が現れた!



※食事+αタイムや!


ルカ「うわぁっ! な、なんなんだ……!?」

ランプの魔女「よくぞ私を呼び出しましたね」

       「それでは、あなたの願いを一つだけ叶えてあげましょう」

ルカ「え……? 願い……?」


突然の事態に、僕は驚きを隠せない。

似たようなおとぎ話は聞いたことがあるが、どうしたものか―――


ルカ「どういうことだろう、アリス……あれ、いない」


アリスはというと、いつの間にか姿を消していた。


ランプの魔女「さあ、願いをどうぞ」

       「どんな願いでも、叶えて差し上げましょう」

ルカ「う~ん……」


どうでもいい事だが、なぜかランプの魔女は胸をさらけ出していた。

なんだか、目のやり場に困ってしまう……


ランプの魔女「さあ、どんな願いでも叶えて差し上げますよ」

       「あなたが望むのは富? 名誉? それとも……至高の快楽でしょうか?」

ルカ「……………」

ランプの魔女「……快楽をお望みのようですね」

       「私の性技で天国を味わう、その願いを叶えましょうか……?」


ランプの魔女は、まるで誘惑するかのように囁きかけてくる。

思わず自制心が揺らぎ、彼女に身を委ねたくなってしまうが―――

そんな僕の目に、地面に転がっている服や荷物が映った。

この持ち主の事を考えると、不吉な予感が拭えない―――


【▶誘惑を振り切る】ピッ

【いやらしい願いをする】


ルカ「おっと、いけない……!」

   「僕は、なんてよこしまな事を考えてるんだ……!」

   「イリアス様、お許し下さい……!」


僕は首を左右に振り、あらためてランプの魔女に向き直る。


ルカ「……僕には、叶えてほしい願いなんてない!」

   「ただ、実現すべき目標があるだけだ!」


なんとか誘惑を振り切り、僕は平静を取り戻したのだった。


ランプの魔女「……そうですか。意志の強い方なのですね」

       「そのような殿方、嫌いではありません」

       「特別に、少しばかりサービスを……」


ランプの魔女の力の祝福!


ルカの体に、不思議な力が流れ込んでくる!


ランプの魔女「それでは、良い旅を……」


そしてランプの魔女は、ランプの中へと引っ込んでしまった。

僕は呆気に取られながらも、そのランプを拾い上げる。


ルカ「被害者が出ないように、回収しておくか……」


散乱している衣服の主は、十中八九ランプの魔女にやられたのだろう。

こんな危険なものは、放置してはおけない。


アリス「……やれやれ」

    「鼻の下を伸ばして、何を考えていたのやら……」


戻ってくるなり、アリスは毒を吐く。


ルカ「ちょ、ちょっと変な気分になっただけじゃないか!」

   「それに、誘惑を振り切ったんだから……」

アリス「………エロめ」

    「欲望の白濁を溜め込んでいるから、あんな魔物の誘いに揺らぐのだ」

    「サバサ城に着いたら、宿でたっぷり搾ってやらねばならんな」

ルカ「ひっ……!?」


熱砂の中、震え上がる僕だった。

ともかく、サバサ城まであと少し。

今晩は、久しぶりに柔らかい布団で眠れるだろう―――


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


―――そのはずだったのに。

どこかで方向を間違ってしまったらしく、まだサバサ城に着かない。

おまけに、もう食料もないという悲惨な有様だ。


ルカ「ううっ……」

   「こんなものを、料理する羽目になるとは……」

アリス「……余に感謝するがいい」


僕が唐揚げにしているのは、アリスの捕まえてきたサソリ。

旅の書によれば、サソリは揚げれば食べられるらしい。

普段なら断じてお断りだが、それでも餓死するよりはマシである。


アリス「……ふむ、いけるではないか」

    「さすがはルカ、何を作らせても最高だな」

ルカ「……こんなの、褒めてほしくないよ」


僕は嘆きながらも、サソリの唐揚げをもそもそと食べる。

まあ……見た目はさておき、味は悪くない。


ルカ「うう……今頃は、サバサ城に着いてるはずだったのに……」

アリス「……泣くな、ドアホめ」


こうして僕達は、思わぬ野営を強いられたのだった。

まさか砂漠越えが、こんなに大変だったとは―――


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


そして翌朝、僕達は今日も広大な砂漠を進む。


ルカ「サバサ城は……サバサ城はどこなんだ……」


うわごとのように呟きながら、ふらふらと太陽の下を歩く僕。

しかし行けども行けども、城の影など見えては来ない。


アリス「やれやれ、情けないことだな」

ルカ「お前、飛べるんだろ?」

   「空から見て、サバサ城を探してくれよ……」

アリス「勇者が魔王を頼るのか?」

ルカ「ぐ……!」


僕は、懇願の言葉をぐっと噛み殺した。

僕は勇者、魔王の力はあてにしない!

……本当にヤバくなるまでは。


ルカ「うう……もうすぐ、水筒もカラになっちゃう……」


この水筒が空っぽになったら、オアシスの位置も分からない今、生死に関わる。

勇者としての誇りを抱きながら息絶えるか、アリスに土下座するか―――

そろそろ、身の振り方を考えなければならない。


ルカ「イリアス様、どうかお導きを……」


僕が、そう呟いた時だった。

真昼にも関わらず、不意に一筋の流れ星が空を走ったのだ。

その先―――流れ星が示した方向に、城影のようなものが見えた。


ルカ「ま、まさか……本当に……」

アリス「ふむ、蜃気楼ではなさそうだな。あれがサバサ城か」


これぞ、イリアス様のお導き。

女神様が、救いの手を差しのべて下さったのだ!


ルカ「ああ……イリアス様、ありがとうございます……!」

アリス「……ふん」


こうして僕達は、サバサ城に到着したのだった!


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


ルカ「さすがに、行商人が多いな……」


さすがは砂漠の商業都市、サバサの城下町。

あちこちでバザーが行われているようだ。


アリス「ぬぅ……? サバサフィッシュ料理だと?」

    「新鮮なサバサフィッシュに、あつあつの野菜を詰め込み、特製スパイスでピリリと味付け……」

ルカ「……食べたいのか?」

アリス「……………」


アリスは、まるで小さな子供のようにこくこく頷く。


ルカ「……でも、高いな」

   「今の所持金じゃ、ちょっと無理みたい」

店員「そこの冒険者の方、洗礼を受けた勇者様なら特別料金になりますよ?」

ルカ「えっと、その……僕、勇者じゃないんです……」


洗礼を受けていない以上、勇者優遇のサービスは受けられないのだ。


アリス「くっ、なんということだ……この半人前め!」

    「今ほど、貴様が勇者でないことを口惜しく思った時はない……!」

ルカ「……ごめん」


なんで謝るのか分からないが、とりあえず謝ってしまう僕だった。

と―――そこに、一人の兵士が通り掛かる。


兵士「むっ……」


兵士は僕の横で立ち止まり、何やらじろじろと舐め回すように眺めてきた。


ルカ「…………?」


僕は何も悪い事などしていないのだから、おどおどする必要はない―――たぶん。


兵士「むぅ!? なんだ、その気味悪い剣は……!!」


荷物に突っ込んである剣を見て、兵士は驚きの声を漏らした。


兵士「うむ……少々若いが……」


あらためて兵士は僕の顔を見回し、そしてこくりとうなづいた。


兵士「すまないが君、サバサ城まで来てくれないかね?」

ルカ「えっ……!?」

   「僕、何も悪いことなんてしていませんよ……!?」


こんな怪しい剣を持っている以上、問答無用で逮捕なのだろうか。


兵士「……いや、そういう事ではないのだ」

   「とにかく、城まで来てくれないだろうか?」

   「手間は取らせない、話を聞いてくれるだけでもいいのだ」

ルカ「え……? どうしよう、アリス……」

アリス「いちいち余を頼るな、自分で決めろ」


……まあ、そう言うとは思っていた。


ルカ「じゃあ、お話を伺いましょう……」


真の勇者ならば、いろんな人に頼られてもおかしくないはず!

そういうわけで僕達は、サバサ城に招き入れられたのだった。


………………
…………
……


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


……
………
…………


―――【偽勇者:サン・イリア城道中】


精霊の森から、サバサ城を目的地とし歩を進めてみたのはいいが―――遠い!!

数日は、歩いているが城どころか砂漠にすら到達してない。

それに、今進んでいる熱帯雨林か……

かなり蒸し暑いことが分かる。

熱を完全防御できる俺には、心地良いだけだが人間が歩を進めるには少しばかり過酷だな。

それにしても―――このクリスタル……

本当に只のクリスタルか……?

僅かながらにも、俺の持っている力とは別の力を感じる。

何だろうな、俺の力を破壊とするとこのクリスタルは再生か?

よう分からんが、そんな感じだ。


偽勇者「この力を確かめるには、どうするか……」


取りあえず、早々と砂漠に到達しなければ話も進まん。

俺は、どんな力なのかを想像しながら進んで行く。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


偽勇者「ハァ……空気が乾いてるな……」

    「喉には優しくない環境だな、しかし乾いてることは砂漠に近付いていると思っていいか」


そう言えば、目的地としているサバサ城の道は理解しているか?

俺は、食事を必要としない体になっているために水も何も必要ないが……

砂漠で一度迷うと、ヘタをすれば二度と生きては帰れんぞ。


【で、どうなるん】

○イベントやで

○砂漠に到着やで


『イベント』やね


【どんなイベントやろな?】


○強化イベント

○魔物とのイベント(殺し抜き)


『魔物とめイベント』やね、殺しばっかや飽きるやんな。


俺は、高い所で道に迷わぬように砂漠への道順を確認する。

地図を持っていないからこそ、こういう確認は必要不可欠である。

砂漠に向かって、サン・イリア城に「ただいま」なんてしたらあの緑マリモと同レベルになる。

そんなカッコ悪いのはイヤだ―――あ?

道順を確認するついでに、別の存在も確認した。

……尻尾が見えるってことは、魔物だな?

俺は、高い所から飛び降りて態勢を整えその魔物に近付いた。


偽勇者「やっと、力を使いこなすレッスンができる」

    「魔物は単純だからな、近付けば見下して襲ってくるだろうよ」


俺は、ニヤニヤ笑いながら歩を進める。

如何やら―――族の魔物の子供のようだ。


【何族なん?】

○竜人族

○サキュバス族

○狐族

○ラミア族


『竜人族』やね


如何やら竜人族の魔物の子供のようだ。

まあいい、どうせ魔物だから故に精を搾るために襲ってくるわ!

俺は、竜人族の前に躍り出る!


偽勇者「さあ、覚悟しろ!」

    「今直ぐに楽にしてくれるわ!」


剣を突き付け、魔物を威嚇する―――が様子がおかしい。

ボロ布を纏い、木の棒らしき物を付いている。

僅かながらに、顔は小汚いし……

まさか、こいつ……


竜人(子)「あ、こんにちわ」

       「何方ですか?」


全盲の魔物か……!!


【この子の名前を決めてや、できるだけ可愛らしくやで】

↓3

『クラリス』やね


いや、慌てるな演技かもしれん。

油断せずに、相手の動きを見ろ!


偽勇者「見て分からんか! 俺は―――」

クラリス「ごめんなさい、ボク目が見えないんです」

     「ねえ、何方ですか? 有名な方ですか?」


……ぐぐぐっ、まだだ!

魔物は生命力が強い! ある程度なら直ぐに回復する!

俺は、少しばかりこの竜人族の顔をジロジロ見て確かめることにした。

……肌が荒れているし、男を誘惑するには程遠いな。


偽勇者「……騙されると思っているのか?」

    「魔物は生命力は強いし、魔素で目ぐらいどうにでもなるだろう」

クラリス「無理ですよ」

     「どれほど生命力を持ってても、産まれた時から目が見えないんです」

     「そういう病気なんですよ」


……………………あー、産まれた時からか。

それなら仕方ないか……?

いや、この世界の魔物は裏切るのだ。

信用してはならん!


※ちょい飯+α!

乙 そういえばあの魚の左腕ってどうなったんだ?

風呂、時間かかりそうやから、少し進めるで。

>>795
鎧で、見えへん状態やね。
【捨テータス】やから、近々アレするわ……


……よし!


俺は掌を、竜人族の目を覆う形にして力を籠める。


クラリス「えっ……」


偽勇者の絶大なる力!


クラリスの目に、不思議な力が流れ込んでくる!


偽勇者「……………」


俺は、精霊の森でフェアリーに行ったようにこの竜人族の子供にも力を流し込んだ。

フェアリーからタイタニアに進化したんだ。

生まれつきの病気も何とかなるだろう……

それに―――


クラリス「な、何したの!?」


この竜人族を試す意味もある。

まあ、魔物だからどうせ―――


―――――「想像」―――――


クラリス「おお、目が見える!」

     「お人好しの馬鹿な人間め」

     「御礼の代りに、貴様の精を搾り取ってくれるわ!」

     「覚悟しろ! ハッハハハハ!」

偽勇者「うおぉぉぉぉっ!!」

    「貴様ぁぁぁぁっ!!」


―――――「終わり」―――――


うん、だろうね。

何時でも剣を抜けるように準備しなくてはな……


偽勇者「……目を開けてみろ」

クラリス「でも……開けたって……」

偽勇者「いいから開けてみろ!」

クラリス「う、うん……」


竜人族の子供は、恐る恐ると目をゆっくり開ける。


クラリス「ああ……っ!!」

     「見える……」

     「見えるっ!」

     「見える、見えるよっ!」

     「目が、目が見えるよっ!!」

     「夢じゃない、本当に見えるんだ!!」


如何やら、本当に見えなかったようだな。

しかし、襲ってくるのには変わりない!

さあ、来るがいい!


クラリス「あ、ありがとうっ!」

偽勇者「」


竜人族の子供が、目に涙をためている。

いや、流している。

そして、俺に縋り付き礼を言っている。

俺の想像と全然違う……


クラリス「ありがとう、おじさん!」

     「本当にありがとうっ!」

     「ボク、見えるよっ!」

     「見えるんだよっ!」

偽勇者「……襲ってこない」


俺は、襲ってこない魔物の子供に―――涙を流して礼を言う子供に驚くばかりである。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


俺は乾燥地帯である草原に体育座りで座り込んでいる。

勿論、隣には竜人族の―――クラリスが座っている。

今は、剣を出していない。

何か、殺る気が削がれた気分だよ……


クラリス「あの……」

偽勇者「……なんだ」


俺は、少し間を遅らせて反応する。

そう言えば、イリアスポートでボロ布を着たマーメイドにも甘かった気がする。


クラリス「―――」


如何やら、俺に対して質問してるみたいだ。


【クラリスはどんな質問してるん?】

↓~2

貴方は世界の皆を救う勇者様?

何で目を見えるようにしてくれたんですか?

>>800->>801』やね


クラリス「貴方は世界の皆を救う勇者様?」


如何やら、俺に対して質問してるみたいだ。

それにしても"皆"をねぇ……


偽勇者「少し違う、俺は世界と人間を救う者だ」

    「勇者は勇者でも偽勇者になるが……」

クラリス「じゃあ、何でボクの目を見えるようにしてくれたんですか?」

     「ボクは魔物ですよ?」

偽勇者「……………」

    「分かんねぇよ」

    「あれだ、気まぐれと思ってくれ」

クラリス「……」


【まだ、質問あるん?】


ボクをどうするつもりですか?

>>803』やね


クラリス「ボクをどうするつもりですか?」


俺は、その発言を聞き―――隣に座っているクラリスの顔を見る。


偽勇者「どうされたい? 斬られたいか?」

クラリス「貴方が望むなら……」

偽勇者「あぁん?」


今、少しイラッとする発言を聞いたぞ、オイッ……


偽勇者「今のは、どういう意味だ?」

クラリス「昔話からになりますが……」

偽勇者「話せ」

クラリス「……」


――――
―――――
――――――


―――【クラリス】


昔、ボクと母さんは貧しいながらも、幸せに暮らしていました。

目は見えませんでしたが、凄く優しく温かく自慢な母さんです。

しかし、その幸せは長く続かず、流行り病でボクと母さんは感染してしまい……

長く苦しい時を過ごすことになりました。

幸いに、家宝にしていた万能薬が在りましたが、一人分しかありません。

ボクは目が見えないから、是非とも母さんに飲んで欲しいと頼みました。

目が見えないボクより、母さんが飲んだ方が万能薬の意味があります。

母さんも渋々ですが、分かってくれました……分かってくれた筈なのに……っ!!

母さんは、万能薬を飲まずにボクの食事に混ぜていたんですっ!

それのせいで、母さんは死に―――おめおめとボクが生き残ってしまったんです……

目は、産まれ付きなので万能薬でも治りません。

母さんのお墓は何とか作ることが出来ましたが―――生きるために色々と苦労や苦難も待ち受けてました。

他の魔物からは、お前が居たから母さんが死んだと言われたり―――腐った物を投げつけられたり……

役に立たないお前が生きて何の意味がある等とも言われたりしました。


――――――
―――――
――――


お風呂タイムン!


――――
―――――
――――――


偽勇者「……………」

クラリス「だから、ボクが生きていたってしょうがないですよ……」


如何やら、話終えたのかクラリスは黙ってしまった。

取りあえず、何だ。

頭をポリポリ掻きながら、一息入れた後―――クラリスの胸倉を掴み上げる!


クラリス「っ!?」

偽勇者「てめぇがこの世に必要かどうかなんて知るかボケぇっ!!」

    「例え目が見えなかったお前が本当に必要ない存在でも、今は見えるだろうぉが!」

クラリス「でもっ、でもっ!」

偽勇者「でもも、デモも関係あるか!」

    「今の人生を、歩かずに終わりだとかほざくなっ!」

    「光ある今を生きてみろっ! それから、決めて死ねっ!!」

クラリス「……………」


俺は、怒鳴るだけ怒鳴ってクラリスの胸倉を放す。

クラリスはそのまま俯いてしまったが―――まあ、いいか。

こいつの人生は、こいつが決めればいい。

俺には関―――






ぐぎゅるるるるるる…………





俺は、何ともデカい音の発生源を探し見つけた。

隣にこいつだ……

下に俯いていた暗い顔が、赤い顔に変わってやがる。

子供のクセに、恥ずかしがるとは……


クラリス「あ、その……」

     「もぉー、お腹空いたんですか勇者様は!」

     「仕方ないなぁー///」


取りあえず、こいつ殴っていい?

げんこ、落としていい?

俺が、右手をグーに握り替えている間にクラリスは何かを取り出す。


クラリス「私のオヤツを分けてあげますよ、はいどうぞ!」


【オヤツって何ん?】

○果物の種

○果物(何の?)




※あの世界にケーキやらクッキーやらの単語はなかったなぁ……

『果物の種』やな


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?

『果物の種』やな


で、こいつが腰当りに括り付けていた袋から取り出したのは―――種か?

確か、種には種類によって猛毒やら有毒やら何やらあったような……

この世界の理屈は、そこまで詳しく細かく知らんし語られていないが、流石に種はなぁ?


偽勇者「で?」

クラリス「えっ……」

偽勇者「これが、おやつだと?」

クラリス「あのぉ……」

     「嫌いでしたか?」

偽勇者「……………」


俺は黙って、頭をポリポリ掻く。

内心、どこか子牛でも歩いてないかなと探し始めた時―――

俺が所有しているあのクリスタルの力が強まった。

そのクリスタルを取り出して様子を見てみる。

目が眩むほど強くなく、何処か優しく包まれるような温かさがある。

隣のクラリスが、物珍しさなのかその綺麗な目をキラキラ光らせている。

まあ、今の今まで全盲なら仕方ないが……


取りあえず、俺はクラリスから種を数個貰い―――こいつはポリポリ食べているが……

種を握り、クリスタルの力を注ぎ込むイメージで籠める。


偽勇者は種に恵みを与えた!


ある程度終えたら、そこらの地面に種を播いた。


クラリス「あぁっ!? 勿体ないっ!」


播いた種を拾い食いしようとする馬鹿を羽交い絞めにしつつ3分待つ。


―――――『3分』―――――


アリス「………エロめ」


―――――『経過』―――――


何と、成長してみずみずしい果物が実ったではないか!

生意気にも俺の頬を左右に伸ばして反撃するクラリスがびっくりしてる。

しかし、まあこの果物の見た目って現実の―――・―――に似てるな。


【何の果物なん?】

↓~2

『りんご・ばなな』やね


しかし、まあこの果物の見た目って現実のリンゴ・バナナに似てるな。

まあ、食えるなら構わんが―――と、クラリスを下ろして果物をもぎ取る。

まずは、バナナらしきものを皮を剥いて一口……


皮は薄く、とても甘味が強く、やや酸味がある―――美味い。

リンゴは、そのまま丸齧り。

良い音を響かせて、歯ごたえもあって美味くしかもでかい。

中々美味である―――と後ろを振り返ると物欲しそうな顔してる。

実ったのは一つだけじゃないし、元はクラリスの持っていた種だし……

数個の果実をもぎ取り、クラリスの前まで戻る。


偽勇者「食いたいんだろ?」

クラリス「……………」


こくこく頷くクラリス。


偽勇者「食えよ、好きなだけ」

クラリス「! ありがとう!」


満面の笑みで、礼を言い果実に齧り付く。

咀嚼音が聞こえるなら、もきゅもきゅか?

すげー嬉しそうに食ってるわ。

てか、何で俺が魔物の子供の世話してやってんだ?

おかしいだろ!?


クラリス「おいしーいっ!!」

偽勇者「………まあ、いいか」


――――
―――――
――――――


※飯+αや!


【どうするん?】

○来るで

○来ないで

↓3

『来る』やね……


――――――
―――――
――――


"寄り道"を終えた俺は、次の目的地であるサバサ城に向かうために砂漠へと侵入する。


ズルズル……


侵入する。


ズルズル……


侵入す―――


ズルズル……


偽勇者「貴様、いい加減に放さんかっ!」

クラリス「ボクも行きたいっ! 一緒に付いて行くっ!」

偽勇者「貴様ぁ……っ!」


砂漠に侵入しようとも、この馬鹿に懐かれたのか付いて行きたいと抜かしている。

この俺が、魔物などとっ!


偽勇者「俺は、世界と人間のためだけに魔物と文字通り死闘をするのだぞっ!」

    「魔物である、貴様ほど場違いは居らんっ! 放せっ!」

クラリス「―――」

     「―――」


【クラリスの付いて行きたい理由】

↓2~3

生きる気にした責任とってよ!

>>831

>>832->>833』やね

偽勇者「魔物である、貴様ほど場違いは居らんっ! 放せっ!」

クラリス「生きる気にした責任取ってよっ!」

偽勇者「知るかっ! 光ある今を一日すら生きておらん奴に責任がどうとか言われたかないっ!」

    「最低でも、数年は生きろっ! それからほざけっ!」

クラリス「なら、貴方の傍で数年生きるっ!」

偽勇者「何故、そうなるっ!?」

クラリス「それに、貴方が助けてくれたから今度はボクが助ける番っ!」

     「竜人族は受けた恩は必ず返すっ!!」

偽勇者「喧しいっ! 魔物が魔物殺しとつるむな!」


引き剥がそうとするが、放れない。

まるで、ギャグシーンみたいだ。

それに、この俺が魔物と共に行動するなんて―――まるで……

―――――『偽勇者の頭の中』―――――


ルカ「うふふ、えへへへへっ……」


―――――『終了』―――――

……ウ、ウザっ!!

まるで、あの小僧みたいではないかっ!

いや、待てよ。

あの共存馬鹿は、何れはアホみたいに強くなるのだ。

その時、コイツを人質にすれば―――勝てる!

そうか、別に正々堂々してやる必要はない。

勝てば官軍負ければ賊軍、利用しない手はない……

そろそろ、半泣き状態のこいつにも飽きてきた。


クラリス「ううぅ……」

偽勇者「……分かった」

クラリス「っ!!」

偽勇者「但し、旅をするならば危険は常に付きまとう!」

    「修行・修練ぐらいはするからなっ!」

    「あという事は絶対聞け、分かったかクラリス?」

クラリス「はいっ!」

偽勇者「よしっ!」


俺に利用されるとも知らず、馬鹿な子だ。

こうして俺"達"は、先へと進むのだった。

あ、クラリスの荷物は木の棒・種が入った袋・纏っているボロ布程度だ。

家は―――生物が住むほど綺麗ではないらしい……

……まあ、関係ねぇがな。

サバサ城までは、まだまだ遠い―――


風呂、いってく!

ただいや~、少しだけしよか。

――――――
―――――
――――


それからしばらく歩を進め、周囲はすっかり砂漠。

かなりの熱気と乾燥が襲ってくるが、炎を完全に防御する俺には無意味だ―――しかし……


クラリス「うう……」


さすがは魔物、何の装備もしていないのにタフな子だ。

しかしそれでも、暑いものは暑いみたいだ。

先程の元気はどこへやら―――まあ、覚悟して俺に付いて行くと言ったのだ。

これぐらいは、耐えてもらわんと……

それにしても環境が変わったのだ、魔物がそろそろ襲ってきて良いだろうに―――

まあ、ゆっくり待てばいいか。


クラリス「勇者様~、サバサ城はまだですか~……」

     「そろそろ、トカゲの丸焼きが焼きあがりそうです……」

偽勇者「食う部分が、少なそうな丸焼きだな」

    「骨と皮と鱗ばかりが、高級を気取るな」

クラリス「ボクだって、何時かは肉付きが良くなりますよ」

偽勇者「そうかい、そうかい」

クラリス「むうぅ……」


そういえば、こいつの修行・修練などを行う際は何が良いだろうか。

それを知らぬと、後々が厳しい。


【クラリスは、何の才能があるん?】

○グランベリアみたいな剣術

○アルマエルマのような武術


『アルマ:武術』やね


基本的に、筋力鍛錬でもさせるか―――俺すら修行的なことしてないし!


クラリス「勇者様、勇者様!」

偽勇者「あぁ? てか、勇者様はやめろ」

    「なんだ?」

クラリス「今晩の晩御飯です!」


と、クラリスが小さい箱を俺に差し出した。

その中身は―――


偽勇者「ぐおぉぉぉぉぉっ!!」


箱から溢れカサカサ動き回る、大量のサソリだ。

ヘタな幽霊屋敷よりびっくりしたじゃねぇか。

ムカつくことに、ドヤッ顔のクラリス。


偽勇者「貴様、後でデコピン地獄な」

クラリス「なぜっ!?」


ギャーギャー騒ぐクラリスを片手に、一番痛いデコピンを練習する俺は―――

砂漠を進むのだ。


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


偽勇者「あぁん? 荷物と白骨死体だ?」


砂漠のど真ん中に、大きな荷物と白骨死体が落ちていた。

荷物は風化してるのか、中身が零れている。

アクセサリー、武器、腐った食べ物―――オルゴールさえ転がっている。


クラリス「これが、骨ですか」

     「思ったより白くないですね」


骨を興味深く観察し、ツンツン突っつく。


偽勇者「死者を冒涜するのはやめろよ」

クラリス「はいっ!」


元気だけは良いなオイっ……


まあ、死者はあの世に現金を持っていけんからいただくがな。

武器は―――駄目だ錆びてる。

食べ物は論外。

アクセサリーは―――ああ、何とか一つだけ使えそうだな。

しかし、俺には似合わん―――そうだな。


偽勇者「おい、クラリス」

クラリス「にゃい!」


クラリスは、今は死者を埋めるための穴を掘らしている。

素手でだが、まったく疲れた様子はないな。


偽勇者「これ、お前が貰っておけ」

クラリス「いいのですか?」

偽勇者「折角の物を、風化するには勿体ない。それだけだ」


【偽勇者がクラリスにあげたアクセサリーとは?】
『その他は、DQ系・F』

○アニマル柄の魔法のバンダナ(DQ)

○クリスナイフ(サガフロ)

○スーパーリボン(FF)

↓3

ミスやな。

【偽勇者がクラリスにあげたアクセサリーとは?】

○アニマル柄の魔法のバンダナ(DQ)

○クリスナイフ(サガフロ)

○スーパーリボン(FF)

↓2

『アニマル柄の魔法のバンダナ』やね


まさか、偽勇者に連れができるなんてな……

しかも魔物の子。


大阪|・ω・)<今回はここまでや


大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


【ステータス】

[名前:偽勇者]

[称号]
○偽勇者
○呪われし者(グランベリア) ○邪悪な者(たまも)
○怖い者(アルマエルマ)   ○化け物(他もんむす/クロム)
○鎧の怪物(エルフ/ルカ)   ○勇者様(クラリス)

[HP:41100 /41100]
[MP:―――/―――]
[攻撃力:518×2(1036)]
[防御力:491]

[装備]
みぎて:ロトの籠手 [呪]/ロトの剣 [呪]
ひだりて:ロトの籠手 [呪]/ロトの盾 [呪]/トロの剣 [呪]
あたま:ロトの兜 [呪]
からだ:ロトの鎧 [呪]
アクセサリ:呪いのベルト [呪]
アクセサリ:死神の首飾り [呪]

[持ち物:武具]
☆【ロトの剣 [呪]:攻158(+120)】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる剣。
あらゆる魔を切り裂くというその大業物は、かつて―――を闇で覆い尽くした大魔王をも打ち倒したと伝えられるが―――
“皆殺しの剣”の力と性能を得ている。

☆【トロの剣 [呪]:攻130(+110)】
外見はそのままロトの剣の色違いである。
常に物理・魔法攻撃を1.3倍にしてくれる究極性能の武器である。
しかし、長いこと物置に放置されていたので―――
“はかぶさの剣”の力と性能を得ている。

☆【ロトの盾 [呪]:防39(+42)】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる盾。
最強の盾のハズだが―――
“嘆きの盾”の力と性能を得ている。

☆【ロトの兜 [呪]:防42(+255)】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる兜。
『幻惑』『麻痺』『即死』に耐性がある。
“般若の面”の力と性能を得ている。

☆【ロトの鎧 [呪]:防82】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる鎧。
その強靭な守備力は全ての鎧よりも硬いらしいが―――

☆【ロトの籠手 [呪]:防25】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる籠手。

☆【呪いのベルト [呪]:???:】
太古の呪われたベルトで常に―――

☆【死神の首飾り [呪]:防6】
髑髏の付いた不気味な首飾りで―――

○【地獄の弓 [呪]:攻130】
破壊力を宿した呪われた黒い弓。
破壊力は素晴らしいが―――

○【破滅の盾 [呪]:防62】
邪悪な妖気を漂わせる不気味な盾で、強力な呪いを帯びている。
666匹もの魔物の魂を封じ込めた石がはめ込まれているが―――

○【大悪魔の鞭 [呪]:攻86】
大悪魔が使用していたと噂される鞭。
グループの敵を攻撃するが―――


[持ち物:その他]
◆【合成の壺】
呪い専門の商人:ウラミからもらった、見た目古びた壺。
武器は武器、防具は防具と同じ物を合成する壺。

◆【焼きヒトデ】
味は薄味のウニミソ。
食べれる部分は、中の卵・胃袋・消化器官のみ。

◆【女神の宝剣の欠片】
あらゆる魔物はひれ伏し、魔王さえ逃げ惑うという。
真の勇者が手にすべき剣「女神の宝剣」の欠片。
何か、妙な力を持っている(たぶん)

◆【キメラビーストの角】
プロメスティンの研究により生み出されたキメラモンスター。
一切の感情が伺えない無機質な悲しい生物の角である。
何か、妙な力を持っている(たぶん)

◆【土のクリスタル】
大地に恵みを与える力をもっている。
その力は凄まじく、砂漠と化した土地を一瞬に緑溢れる土地に変えてしまう。

◆【マデュライトの欠片】
見た目は赤紫色(厳密には中心部は紫で外周が赤みがかっている)をした結晶の欠片。
マ素(魔素ではなく)を多く含む鉱物である。

???【死のオルゴール】
予定

[攻撃類](常に1.3倍)
○【ロトの一撃】
ロトの剣での攻撃:全体:攻撃力×1~3(順に-250ずつ)

○【トロの一撃】
トロの剣での攻撃:単体:攻撃力×1~3÷2
ダメージを2回与える。

[特技](ゾロ目有効/常に1.3倍/全連続選択不可)
○【シューティングスター】
斬属性ダメージ:単体:400×コンマ一行
ダメージを2回与える。

○【最強打:○○】
打属性ダメージ:単体:999×コンマ一行
反動が凄まじいため、1度の戦闘で2回までが限度。

○【大地斬】
強固な守備力を持つ敵を力で叩き斬る「地の技」
相手が植物系の場合は更に威力が増える。:555(666)×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。

○【海波斬】
水や炎などの不定形な存在をスピードで切り裂く「海の技」
相手が水系の場合は更に威力が増える。:555(666)×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。

○【空裂斬】
心の眼で敵の弱点や本体を捉え、これを切り裂く「空の技」
相手が鳥系の場合は更に威力が増える。:555(666)×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。


[呪文類] (ゾロ目有効/常に1.3倍/全連続選択不可)
『攻撃』
○【ファイアーボール】
熱属性ダメージ:全体:444×コンマ一行

○【メラガイアー】
超巨大な火柱で焼き尽くす:単体:444×コンマ一行

○【イオラ】
大爆発を起こす:全体:コンマ×5:(順に-10ずつ)

○【バギムーチョ】
凄まじい竜巻で切り裂く:全体:369×コンマ一行

『攻撃補助』
【ラリホー】
敵を眠らせる:単体:コンマ÷2=30以下

【ジゴフラッシュ】
低ダメージを与えると同時に100%の確率で【幻惑】状態にする:全体:コンマ一行

【ルカニ】
敵の守備力を半分下げる:単体:+3

『補助』
【バイキルト】
与えるダメージが2倍になる:単体:+5

『回復』
【ベホマ】
HPを全回復:単体:――

『移動』
【アバカム】
全ての扉を開くことが出来る。

【リレミト】
ダンジョン内部から一瞬にして脱出する。

【キャラクター】

冒険者:偽勇者が初めに出会った人間、他の戦士達よりは実力を持っているが、グランベリアには敵わなかった。

サンタナ:イリアスベルクに住む住民A、働き口を探している。

ウラミ:呪い専門に扱っている商人、呪いの装備ならお任せあれ。

ゲヘレゲス:イリアスポートに住んでいる少年、内職を行う父さんの手伝いをしている。

???:闇店の店長、表には出せない商品を扱う。

タイタニア:偽勇者が力を与えた結果、タイタニアに進化した元フェアリー。
オリジナルと比べれば弱いが、実力を身につければ別である。

クラリス:竜人族の子供。全盲だったが偽勇者の力によって治った。
なんか偽勇者に懐いた。


[宝玉の力]
○【金色の宝玉】:???
○【銀色の宝玉】:???
○【青色の宝玉】:魔法と炎のダメージを2/3に軽減し、ダメージ床・マホトーンを無効化し、歩くほどに体力が回復する(某ドラⅠの力)

[マナスティス]
○炎の将魔:膨大なる生命力と炎のみ完全防御(万越え/炎系完全無効)
○獣の将魔:膨大なる攻撃力(攻撃力2倍)

[武具:性能]
○皆殺しの剣:全体攻撃ができる。
○はかぶさの剣:2回攻撃ができる。
○嘆きの盾:あらゆるダメージを半減し反射する。
○般若の面:史上最強の守備力を誇る。


【ステータス】

[名前:クラリス]

[種族]
○竜人族

[HP:未定/未定]
[MP:0/0]
[攻撃力:???]
[防御力:23]

[装備]
アクセサリ:疾風のバンダナ

[持ち物:武具]
☆【疾風のバンダナ:防23】
魔力のこもったアニマル柄の魔法のバンダナで、疾風を呼ぶとも言われている。
虎のようないかしたデザインが格好いいだけでなく、生地の裏側には動作が俊敏になるルーンの紋様が織り込んである。
風の魔力が込められているため、頭に巻くと疾風のように素早く動けるようになる。

[持ち物:その他]

◆【木の棒】
そこら辺で拾った棒。
持ち手にはすべり止めの布が巻かれている。
人間程度が相手ならば護身用ぐらいにはなる。

◆【ボロ布】
ボロい布。

◆【種が入った袋】
数種類の果実の種が入った袋。
種だけでも美味しいらしい。

[攻撃類]
○【パンチ】
殴る系体術の基本技:単体:コンマ

○【キック】
蹴り系体術の基本技:単体:コンマ

○【ポカポカ】
攻撃力が最低、マッサージレベルの体術:単体:コンマ÷2


大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


クラリスは疾風のバンダナを手に入れた!

クラリスは疾風のバンダナを装備した!


クラリス「……似合います?」


クラリスは、俺が渡したバンダナを身に付けている。


偽勇者「ボロ布よりはマシだな」

    「それよりも……」


白骨死体のすぐ隣には、小奇麗なオルゴールが落ちている。

売り物なのか、それとも思い出の品なのかは分からんが―――

他の品が多少なり疵付いているのにこれだけ全く疵がないのはおかしい。

それを拾い上げ、観察してみるが特に怪しい力は感じない。

蓋を開けて音を聴こうとしたが―――


クラリス「……………」

偽勇者「どぅおっ!?」


クラリスが、無言で膝カックンしてきやがった。

こいつは、超が付くほど弱いので殴ってきても高が知れてるが……

悪戯はやめろ。


クラリス「……ふんっ!」


何、拗ねてんだこいつ?

俺のオルゴールに対する興味は薄れた。


偽勇者「まあ、暇な時にでも調べればいいか……」


オルゴールを了うと、クラリスを担いで歩を進める。


クラリス「おろせ~……っ!」


抵抗してないクセに何を言うか……


――――
―――――
――――――


◆【死のオルゴール】
哀しいメロディーが流れる。
そして聴いた者の息の根を止める。


――――――
―――――
――――


―――砂漠の夜が訪れた。

俺一人ならば、構わず進んで行くのだがクラリスがいる。

こいつの目が治ったのは今日だ。

そして初めての景色や物、色々ある。

はしゃいだり、大きな月を見て感心したり忙しい奴だ。

それに、アレはなんだ、これはなんだと質問が俺に飛んでくる。

面倒なのに、魔物なのに……

何故、俺はこうも不幸な魔物に弱いんだ?


クラリス「ねぇねぇ―――って何ですか?」


【クラリスの初めて経験・見たりする質問は何なん?】

↓~2

月や星空について

>>868はなんでひかるの?

>>868->>869』やね


クラリス「ねぇねぇ、アレとアレは何ですか?」

偽勇者「……月と星だ」

クラリス「あれが、月と星ですかっ!?」

     「大きいですねっ!」

偽勇者「……そうだな」

クラリス「月や星って、何で出来てるんですか?」


しつこい……

そんなの詳しく分かるか。


偽勇者「……月や星は、宇宙に存在するいろんな物質が凝縮状態となった物だ」

クラリス「へぇ~……」

偽勇者「分かっているのか?」

クラリス「分かんないっ!」

     「じゃあ、何で月や星は光るの?」

偽勇者「光っているんじゃない、太陽の光を反射していてそれが光って見えるんだ」


この世界の理屈もそれで正しいのか知らんがな。


クラリス「……………」

偽勇者「どうした?」

クラリス「今、夜だよ?」

     「太陽なんて出てないよ?」

偽勇者「……それらも、ゆっくり教えてやる」

クラリス「わーいっ、ありがとうっ!」

     「勇者様っ!!」

偽勇者「勇者様はやめろって」

    「オラッ! 約束の修行を行うぞっ!」

クラリス「はいっ!」


約束していた修行を行うことにする。

どうやら、忘れてはいなかったようだ。

先ずは、基本的に筋力鍛錬でもさせるか―――


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――


クラリス「……50」

     「……51っ!」

偽勇者「如何した、ペースが落ちてるぞ」


俺はクラリスのトレーニングをしている。

メニューは―――


偽勇者「腕立て伏せ100回・上体起こし100回・スクワット100回」

    「先ずはこれらをクリアしろ」

クラリス「……52、……53っ!」


クラリスは、息も絶え絶えなのに頑張っている。

修行は俺が出した課題だが、納得できない。


クラリス「……63、……ろ―――ろくじゅ……」


……チッ


偽勇者「よし、休憩だっ!」

    「このジュースを飲め」


リンゴ・バナナのような果実から作ったミックスジュース。

栄養価は高いだろう。

クラリスは、このジュースが好きだ。


クラリス「はぁ…… はぁ……」

     「はいっ!」


偽勇者「……よし、少しばかり技も鍛えてみるか」

クラリス「ほ、本当ですかっ!」

偽勇者「垂らすな、汚い」


ジュースをんぐっんぐっと飲んでいる時に言った俺も悪いが……


クラリス「でも……」

偽勇者「あ?」

クラリス「ボク…… 弱いですよ?」

     「技もただ【ポカポカ】するだけですし……」

偽勇者「アホ、だから鍛えるんだ」

    「世の中に、鍛えずして強くなる者などおらん」

クラリス「そうなんですか?」

偽勇者「中には楽して力を得る方法も有るには有る」

    「しかし、代わりにデメリットを負うがな……」

    「食欲を失って食べる喜びを忘れたり、生き物として大切なモノが欠けていったりな……」

    「お前も、そのジュースの味が分からなくなったりするのは嫌だろ?」

クラリス「い、嫌です! 味のないジュースなんてジュースじゃないですよっ!」

偽勇者「ああ、そうだな」


最近は、残りの睡眠欲も薄れてきた。

これが、無くなったら次は何が薄れてくる?


偽勇者「……よし、俺の掌にパンチでもキックでもいい」

    「打ち込んでこいっ!」

クラリス「はいっ、師匠っ!」

偽勇者「だから、勇者様はやめ…… んっ?」


――――
―――――
――――――


【クラリスは何を習得したん?】

○空気投げ

○スライディング

○裏拳

○当て身投げ

○ドラゴンスクリュー

○スウェイバック

↓~2


※飯+α!

αまで、やろか。
『ドラゴンスクリュー・当て身投げ』やね。


――――――
―――――
――――

―――【クラリス】

偽勇者「そうだ……上半身を安定させろ」

    「踏み込みは深く、体の上下動は控えろ―――」

クラリス「こ、こう……?」


ボクは、師匠の掌にパンチを繰り出す。

ペチペチと弱々しかったパンチが少し強くなった気がする。


偽勇者「ほう…… 赤ちゃんパンチから普通パンチぐらいまでは上達したじゃないか」

    「しかしまだまだ甘いっ!」

クラリス「はいっ!」

偽勇者「よし、今から俺がパンチを繰り出すからそれを受け止めてみろ」

クラリス「はいっ…ええっ!?」


そんな、いきなり受け止めろなんて無茶なっ!?


偽勇者「安心しろ、多少強い程度だ」

    「怪我しても治療してやる」

クラリス「ちょ、ちょ……っ!」


師匠が、ボクにパンチを繰り出してきた!

しかし、妙にゆっくりとしたパンチだけど―――

ほっ、手加減してくれてるんだな。

やはり師匠は優しい。

そんな師匠がだ―――


偽勇者のパンチ!


≪カウンター!≫


クラリスの当て身投げ!


偽勇者は逆側に投げ飛ばされた!


―――あれ?


―――【偽勇者】


……何が起こった?

俺は、クラリスに少しばかり早めのパンチを繰り出した。

しかし、クラリスは俺の腕を受け止め、逆側に投げ飛ばしたのだ。

あの赤ちゃんパンチのクラリスが? 俺を?

起き上がり直ぐにクラリスに蹴りを繰り出す―――


偽勇者の回し蹴り!


≪カウンター!≫


クラリスのドラゴンスクリュー!


偽勇者は叩きつけられた!


―――が、同じく受け止められ回転力に物を言わせ地に叩きつけられた。


クラリス「だ、大丈夫ですか師匠っ!?」


クラリスが慌てて俺の傍に来る。

故意か無意識かは知らんが―――

こいつは、確実に鍛えれば鍛えるほど強くなる。

才能があると確信した。

もう少し叩けば、自分の身ぐらい守れるだろう。


偽勇者「……訊いて驚け、クラリス」

クラリス「えっ……」

偽勇者「お前には、才能がある」

    「鍛えれば鍛えるほど強くなるっ!」

クラリス「ほ、本当ですかっ!?」

偽勇者「ああ、だが慢心はするな」

    「慢心は毒だ」

クラリス「やったっ! 才能があるんだっ!」

     「わーいっ!」

偽勇者「人の話を訊かんかっ!」

クラリス「ふんぎゃっ!?」


俺は慢心モードのクラリスに痛いデコピンを繰り出した。

やれやれ、これじゃまだまだだな。

この一夜で得たモノは数多く、価値がある。

クラリスに軽い勉学を教え、修行を行う。

故に成長するのだ、俺の切り札且つ道具としてなっ!


クラリス「―――っ!―――っ!?」


……とりあえず、クラリスの痛がる姿を肴にサソリと種のかき揚げと果実のデザートでも食べるか。


――――
―――――
――――――


【どうするん?】

○まだ一夜の話続ける

○話を進める

↓2

『一夜』やね

ほんじゃ、風呂行ってくるわ。


クラリスの容姿は、特に決めてないから自由やで!

ほじゃ!

それじゃ、やろか!

……と思ったけど、眠いから―――

大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


【ステータス】

[名前:クラリス]

[種族]
○竜人族

[HP:999/999] [LP:5/5]
[WP:16/16]  [JP:0/0]
[攻撃力:50]  [防御力:23]

[装備]
アクセサリ:疾風のバンダナ

[持ち物:武具]
☆【疾風のバンダナ:防23】
魔力のこもったアニマル柄の魔法のバンダナで、疾風を呼ぶとも言われている。
虎のようないかしたデザインが格好いいだけでなく、生地の裏側には動作が俊敏になるルーンの紋様が織り込んである。
風の魔力が込められているため、頭に巻くと疾風のように素早く動けるようになる。

[持ち物:その他]
◆【木の棒】
そこら辺で拾った棒。
持ち手にはすべり止めの布が巻かれている。
人間程度が相手ならば護身用ぐらいにはなる。

◆【ボロ布】
ボロい布。

◆【種が入った袋】
数種類の果実の種が入った袋。
種だけでも美味しいらしい。

[攻撃類]
○【パンチ】
殴る系体術の基本技:単体:WP 0:攻撃力×1~3

○【キック】
蹴り系体術の基本技:単体:WP 0:攻撃力×1~3×1.3

○【ポカポカ】
マッサージレベルの体術:単体:WP 1:攻撃力÷2+コンマ

○【当て身投げ】
爪・ブレード・パンチ等の攻撃に対してカウンター:単体:WP 2:攻撃力×5

○【ドラゴンスクリュー】
キック・尾撃・スカッシュ等脚部の攻撃に対してカウンター:単体:WP 3:攻撃力×6


――――――
―――――
――――

―――【偽勇者】


砂漠の夜は、急激に温度が変わる。

何故ならば、水がないからである。

水は温まりにくい反面、一度温まると冷めにくいためだ。

クラリスは竜人族故に、寒さには弱いらしい。

確かに、ボロ布やバンダナ程度しかないクラリスには厳しいだろうよ。

だから、マントぐらいは貸してやろうと思ったが……


―――どうしてこうなった…



俺は力を得るごとに色々失ってきた。

生物に必要な三大欲だ。

性欲は、この世界で魔物に誘惑されぬために消えてくれて在り難いが―――

食欲は、食事が只の娯楽程度にしか感じなくなった。

食べても、腹にたまる感覚がなく食べ物の物は消滅し味だけが残る―――妙な感覚だ。

そして、残り一つの睡眠欲もどんどん薄まってきた……

今では週に一度で十分だ。

だから、今はしなくてもいいはずの見張りをしている。


俺の胡坐の上で丸くなり眠っているクラリスのおかげでなっ!


何? このトカゲ娘?

俺が魔物殺しのこと忘れているんじゃねぇだろうな。

いい加減にしろよ、まったく―――

何で、幸せそうな顔で眠れるんだ?


偽勇者「……はぁ」


精神的に疲れた俺は、俺達を見守っていやがる月を眺めて時を過ごすのだ―――


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――

そして翌朝、俺達は今日も広大な砂漠を進む。


クラリス「サバサ城は……サバサ城はまだなの……?」


ミイラみたいに、ふらふらしているクラリスが呟く。

サバサ城は、もうすぐで到着する。

しかし、サバサ城はあくまで人間達が住んでいる。

そして、クラリスは魔物でどこかの魔王のように人間の姿に化けることは出来ない。

だから、あの白骨死体が身に纏っていた布などをクラリスに纏わせた。

サイズが違うせいでぶかぶかだがな……


偽勇者「情けないぞ、しっかりしろ」

クラリス「ううぅ…… ―――さんは暑くないのですか?」

     「その鎧で、焼肉ができますよ……」

偽勇者「喧しい」


【偽勇者は、クラリスからなんて呼ばれてるん?】

↓3

>>896
間違えた。

偽勇者がクラリスを、と勘違いしてたわ

『あにさん』やね、ワイあにさんの意味知らんかったから、偽も意味知らんことにしとくわ。

>>899:どんまい。


クラリス「ううぅ…… あにさんは暑くないのですか?」

     「その鎧で、焼肉ができますよ……」

偽勇者「喧しい」


クラリスは、俺の心配をしてるようだが余計なお世話だ。

それに、目を覚ましてからか俺を"あにさん"と呼ぶ。

あにさんの意味は知らんが、まあ"勇者様"と呼ばれるよりはいいだろう―――と、城が見えてきた。


クラリス「あにさんっ! あれがお城ですかっ!?」

偽勇者「そうだ、アレが砂漠の中央に建つサバサ城だ」

クラリス「大きい…… それに色々といっぱいだぁ……」


初めて見る城に感動したのか、ちとうるさい。

クラリスの声を最後に、長い砂漠の旅は終えサバサ城に到着した―――


――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――

クラリス「うわぁ~…… 人間が溢れてる……」

偽勇者「ふむ…… さすがは砂漠の商業都市、サバサの城下町」

    「行商人が多いことだ……」


あちこちでいろんな商品が売られている。

見物だけでは勿体ない、白骨死体から手に入れた金で何か購入するか。


【サバサの城下町での行動やで】

○服を買う

○アクセサリを買う

○―――を買う

○その他

↓2

『服を買う』やね


……そういえば、こいつ。

ボロ布と白骨が纏っていた布で構成されてるんだよな。

―――服くらいはちゃんとしたのがいいな。

俺は頭をポリポリ掻いて、忙しく周りを見物してるクラリスの腕を掴んだ。

クラリスは、きょとんとした顔している。


偽勇者「離れるな、お前が何なのか忘れたのか?」

    「それと、お前の格好は流石にお粗末すぎるから服を買いにいくぞ」

クラリス「……うんっ! あにさんっ!」

偽勇者「……ちっ」


俺は服を売っているバザーに歩を進める。


【クラリスはどんな服を選んだんや?】


『チャドル』やね


バザーには、色々売っている。

俺の元いた世界にあったような服や、まずコスプレにしか見えないであろう服とか―――

クラリスは魔物である。

それがバレないためにも、できる限り全身を隠せる服が望ましいのだが……

まあ、クラリスが納得しなくても強制的に決めるがな。

クイックイッ……

俺のマントを引っ張る者は―――


クラリス「ねえ、ボクはこれがいい」


クラリスが指さしたのは―――ローブ?


店主「あいあい、これは"チャドル"という衣装だよ」

   「女性が、全身を覆いたいために身に付けるものさね」

偽勇者「……これがいいのか?」


クラリスは子供でも、女だ。

こういうのには、うるさいと思っていたが―――


クラリス「ボクだって、何なのかはちゃんと分かっているよ」

     「それに、この服なら言い訳もできるしねっ!」

     「どうだっ!」


クラリスは、生意気にもえっへんっ!と無さそうな胸を張る。

子供のクセに、理解はしてたんだな。


偽勇者「店主、その衣装をくれ」

店主「へいっ、まいどっ!」


偽勇者は「チャドル」を購入した!


偽勇者「分かっていると思うが―――」

クラリス「分かってるよ、ここでは着替えないよ」

偽勇者「それは当たり前だ、今日は宿に泊まるから着替えるなら風呂に入ってからだ」

クラリス「宿に泊まるのっ!?」


目をきらきら輝かせて喜ぶ。

一々面倒な魔物だ……

さて、宿代を引いてもまだまだ余裕がある。

―――どうするか。

【サバサの城下町での行動やで】

○アクセサリを買う

○―――を買う

↓2

『アクセサリを買う』やね


俺はチャドルが入った袋を抱えているクラリスと共に、アクセサリ屋に向かった。

やはりバザーは、買う目的が無くても見物するだけでも楽しい。

うん、楽しい。

楽しいのは分かったから、尻尾を振るな、バレるっ!


クラリス「……♪」


……頭痛薬は売っていないかな。


【どんなアクセ、買ってもらえるんやろな?】

↓2

『竜のおまもり』やね、10は全然知らんねん……


そこで、俺は一つイケてるアクセサリを見つけた。

見た目は、骨ばってごつごつしているアクセ。

しかし、俺的に魅力なモノだ……


偽勇者「これは、中々イカしてるな……」

    「おい、店主」

    「これ、買うぞ」

店主「毎度ありっ!」


偽勇者は「竜のおまもり」を購入した!


ふむ、強くてかっこ良さそうだ―――


偽勇者「クラリス、これを身に付けておけ」

クラリス「へっ? それはあにさんが付けるんじゃ……?」

偽勇者「貴様は、体付きがもやし以下だ」

    「他の魔物共に舐められんように、少しは強そうな立ち振る舞いをしろ」

クラリス「―――」


【偽勇者のセンスは……?】

○ヘンなの……

○カッコ悪い……

○その他


『可愛らしい』


クラリス「可愛らしいね」

偽勇者「何ぃ?」


この「竜のおまもり」の見た目が何処が可愛らしいのだ。


偽勇者「ドアホめが…… このおまもりのどこだ可愛らしいのだ」

    「どう見ても、ごつごつして強くてかっこ良さそうではないかっ!」

クラリス「ふふふっ……」

偽勇者「な、なんだっ?」


クラリスが、まるで鬼の首を取ったかのようにニンマリと笑う。


クラリス「べ~つ~に~♪」

     「それに、そのおまもりって竜のおまもりって言う名前なんだよね?」

偽勇者「そうだが、貴様がもやし以下の―――」

クラリス「ボクの種族は……?」

偽勇者「貴様の種族? そんなの竜人族に―――げっ!?」

クラリス「竜人族に竜のおまもりって―――シャレてるね♪」

偽勇者「や、喧しいっ!」


そういえば、こいつの種族は竜人族だった。

だから、にやにやしてたのか―――くそっ魔物めっ!

俺は多少イラつきを覚え、クラリスにさっさと竜のおまもりを付けてやる。

子供だから、紐の調整しなきゃならんが……


【どうするん?】

竜のおまもりは、効果あるほうがええ?

それとも、只のおまもりがええ?

○効果はある

○効果はない


『ある』やね


俺は紐の調整を終えると立ち上がり、今日泊まる宿を探す。

クラリスも遅れずに付いてくる。


クラリス「……♪」


―――やたら、竜のおまもりを大事そうにしながらな。

高がおまもりでそこまで大事にするもんかね。

大した効果はないのによ……

と、考えていたら―――


偽勇者「何だ…… この力は……?」

クラリス「……♪」

     「痛っ! 急に止まらないでよっ!」


俺に衝突する形で止まるクラリス。

貴様も、ちゃんと前を見て歩け。

それにしても……


偽勇者「貴様には、分からんのか?」

クラリス「何を?」


やれやれ、仕方ない奴だ。

俺はとある店に近付いた。


―――「イラッシャイ」

偽勇者「単刀直入に訊く。そこに置いてあるのは、なんだ?」

    「まるで―――」

―――「マルデ、呪ワレタ品ノヨウニ?」

偽勇者「……………」


奇妙な声で喋る店主に警戒しながら、その品物を見る。

鉱物のようで、殻でもあるそれを―――


力が欲しい……


偽勇者「店主、その品物を購入するぞっ!」

―――「望ムママニ、思ウママニ……」


【ドレ、購入シタン―――?】※効果は同じや


○―――ボード

○―――リング

○―――アーマー

↓3

『―――リング』やね


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


【ステータス】

[名前:偽勇者]

[称号]
○偽勇者
○呪われし者(グランベリア) ○邪悪な者(たまも)
○怖い者(アルマエルマ)   ○化け物(他もんむす/クロム)
○鎧の怪物(エルフ/ルカ)   ○勇者様・あにさん(クラリス)

[HP:41100 /41100]    [MP:―――/―――]
[攻撃力:518×2(1036)] [防御力:491]

[装備]
みぎて:ロトの籠手 [呪]/ロトの剣 [呪]
ひだりて:ロトの籠手 [呪]/ロトの盾 [呪]/トロの剣 [呪]
あたま:ロトの兜 [呪]
からだ:ロトの鎧 [呪]
アクセサリ:呪いのベルト [呪]
アクセサリ:死神の首飾り [呪]

[持ち物:武具]
☆【ロトの剣 [呪]:攻158(+120)】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる剣。
あらゆる魔を切り裂くというその大業物は、かつて―――を闇で覆い尽くした大魔王をも打ち倒したと伝えられるが―――
“皆殺しの剣”の力と性能を得ている。

☆【トロの剣 [呪]:攻130(+110)】
外見はそのままロトの剣の色違いである。
常に物理・魔法攻撃を1.3倍にしてくれる究極性能の武器である。
しかし、長いこと物置に放置されていたので―――
“はかぶさの剣”の力と性能を得ている。

☆【ロトの盾 [呪]:防39(+42)】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる盾。
最強の盾のハズだが―――
“嘆きの盾”の力と性能を得ている。

☆【ロトの兜 [呪]:防42(+255)】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる兜。
『幻惑』『麻痺』『即死』に耐性がある。
“般若の面”の力と性能を得ている。

☆【ロトの鎧 [呪]:防82】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる鎧。
その強靭な守備力は全ての鎧よりも硬いらしいが―――

☆【ロトの籠手 [呪]:防25】
太古の昔、かの勇者ロトが使っていたといわれる籠手。

☆【呪いのベルト [呪]:???:】
太古の呪われたベルトで常に―――

☆【死神の首飾り [呪]:防6】
髑髏の付いた不気味な首飾りで―――

○【地獄の弓 [呪]:攻130】
破壊力を宿した呪われた黒い弓。
破壊力は素晴らしいが―――

○【破滅の盾 [呪]:防62】
邪悪な妖気を漂わせる不気味な盾で、強力な呪いを帯びている。
666匹もの魔物の魂を封じ込めた石がはめ込まれているが―――

○【大悪魔の鞭 [呪]:攻86】
大悪魔が使用していたと噂される鞭。
グループの敵を攻撃するが―――


[持ち物:その他]
◆【合成の壺】
呪い専門の商人:ウラミからもらった、見た目古びた壺。
武器は武器、防具は防具と同じ物を合成する壺。

◆【焼きヒトデ】
味は薄味のウニミソ。
食べれる部分は、中の卵・胃袋・消化器官のみ。

◆【女神の宝剣の欠片】
あらゆる魔物はひれ伏し、魔王さえ逃げ惑うという。
真の勇者が手にすべき剣「女神の宝剣」の欠片。
何か、妙な力を持っている(たぶん)

◆【キメラビーストの角】
プロメスティンの研究により生み出されたキメラモンスター。
一切の感情が伺えない無機質な悲しい生物の角である。
何か、妙な力を持っている(たぶん)

◆【土のクリスタル】
大地に恵みを与える力をもっている。
その力は凄まじく、砂漠と化した土地を一瞬に緑溢れる土地に変えてしまう。

◆【マデュライトの欠片】
見た目は赤紫色(厳密には中心部は紫で外周が赤みがかっている)をした結晶の欠片。
マ素(魔素ではなく)を多く含む鉱物である。

◆【死のオルゴール】
哀しいメロディーが流れる。
そして聴いた者の息の根を止める。

[攻撃類](常に1.3倍)
○【ロトの一撃】
ロトの剣での攻撃:全体:攻撃力×1~3(順に-250ずつ)

○【トロの一撃】
トロの剣での攻撃:単体:攻撃力×1~3÷2
ダメージを2回与える。

[特技](ゾロ目有効/常に1.3倍/全連続選択不可)
○【シューティングスター】
斬属性ダメージ:単体:400×コンマ一行
ダメージを2回与える。

○【最強打:○○】
打属性ダメージ:単体:999×コンマ一行
反動が凄まじいため、1度の戦闘で2回までが限度。

○【大地斬】
強固な守備力を持つ敵を力で叩き斬る「地の技」
相手が植物系の場合は更に威力が増える。:555(666)×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。

○【海波斬】
水や炎などの不定形な存在をスピードで切り裂く「海の技」
相手が水系の場合は更に威力が増える。:555(666)×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。

○【空裂斬】
心の眼で敵の弱点や本体を捉え、これを切り裂く「空の技」
相手が鳥系の場合は更に威力が増える。:555(666)×コンマ一行
但し、反動で1ターン動けなくなる。


[呪文類] (ゾロ目有効/常に1.3倍/全連続選択不可)
『攻撃』
○【ファイアーボール】
熱属性ダメージ:全体:444×コンマ一行

○【メラガイアー】
超巨大な火柱で焼き尽くす:単体:444×コンマ一行

○【イオラ】
大爆発を起こす:全体:コンマ×5:(順に-10ずつ)

○【バギムーチョ】
凄まじい竜巻で切り裂く:全体:369×コンマ一行

『攻撃補助』
【ラリホー】
敵を眠らせる:単体:コンマ÷2=30以下

【ジゴフラッシュ】
低ダメージを与えると同時に100%の確率で【幻惑】状態にする:全体:コンマ一行

【ルカニ】
敵の守備力を半分下げる:単体:+3

『補助』
【バイキルト】
与えるダメージが2倍になる:単体:+5

『回復』
【ベホマ】
HPを全回復:単体:――

『移動』
【アバカム】
全ての扉を開くことが出来る。

【リレミト】
ダンジョン内部から一瞬にして脱出する。

【キャラクター】

冒険者:偽勇者が初めに出会った人間、他の戦士達よりは実力を持っているが、グランベリアには敵わなかった。

サンタナ:イリアスベルクに住む住民A、働き口を探している。

ウラミ:呪い専門に扱っている商人、呪いの装備ならお任せあれ。

ゲヘレゲス:イリアスポートに住んでいる少年、内職を行う父さんの手伝いをしている。

???:闇店の店長、表には出せない商品を扱う。

タイタニア:偽勇者が力を与えた結果、タイタニアに進化した元フェアリー。
オリジナルと比べれば弱いが、実力を身につければ別である。

クラリス:竜人族の子供。全盲だったが偽勇者の力によって治った。
なんか偽勇者に懐いた。


[宝玉の力]
○【金色の宝玉】:???
○【銀色の宝玉】:???
○【青色の宝玉】:魔法と炎のダメージを2/3に軽減し、ダメージ床・マホトーンを無効化し、歩くほどに体力が回復する(某ドラⅠの力)

[マナスティス]
○炎の将魔:膨大なる生命力と炎のみ完全防御(万越え/炎系完全無効)
○獣の将魔:膨大なる攻撃力(攻撃力2倍)

[武具:性能]
○皆殺しの剣:全体攻撃ができる。
○はかぶさの剣:2回攻撃ができる。
○嘆きの盾:あらゆるダメージを半減し反射する。
○般若の面:史上最強の守備力を誇る。


【ステータス】

[名前:クラリス]

[種族]
○竜人族

[HP:999/999] [LP:5/5]
[WP:16/16]  [JP:0/0]
[攻撃力:50]  [防御力:28]
[オシャレ:8]

[装備]
服:チャドル
アクセサリ:疾風のバンダナ
アクセサリ:竜のお守り

[持ち物:武具]
☆【疾風のバンダナ:防23】
魔力のこもったアニマル柄の魔法のバンダナで、疾風を呼ぶとも言われている。
虎のようないかしたデザインが格好いいだけでなく、生地の裏側には動作が俊敏になるルーンの紋様が織り込んである。
風の魔力が込められているため、頭に巻くと疾風のように素早く動けるようになる。

☆【竜のお守り:防5:オシャレ8】
炎や光の攻撃に強くなる。
武骨なお守りだが、クラリスの宝物。
理由は―――

[持ち物:その他]
◆【木の棒】
そこら辺で拾った棒。
持ち手にはすべり止めの布が巻かれている。
人間程度が相手ならば護身用ぐらいにはなる。

◆【ボロ布】
ボロい布。

◆【チャドル】
頭から全身を覆うように着用する衣装。
布地はたっぷりと余裕をもたせているので、両目の部分以外は覆い隠されている。
腰の周りで結んで留めてある。

◆【種が入った袋】
数種類の果実の種が入った袋。
種だけでも美味しいらしい。

[攻撃類]
○【パンチ】
殴る系体術の基本技:単体:WP 0:攻撃力×1~3

○【キック】
蹴り系体術の基本技:単体:WP 0:攻撃力×1~3×1.3

○【ポカポカ】
マッサージレベルの体術:単体:WP 1:攻撃力÷2+コンマ

○【当て身投げ】
爪・ブレード・パンチ等の攻撃に対してカウンター:単体:WP 2:攻撃力×5

○【ドラゴンスクリュー】
キック・尾撃・スカッシュ等脚部の攻撃に対してカウンター:単体:WP 3:攻撃力×6

[竜のお守り]
○炎と光のダメージを50%軽減する。


大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


偽勇者は「―――リング」を購入した!


俺は鉱物か殻で出来ているか分からないリングを見つめる。

今までに感じたことがない何かが俺の手の中にある。

しかも、まだ完全じゃない―――欲しいっ!

不完全じゃない、完全な状態で欲しいっ!

どうやれば完全になる? 方法は? 何を犠牲にする?

完全体にするためならば何デモ―――

―――望ムママニ

―――思ウママニ

クレテヤルゾッ!!!


クイッ…… クイッ……


誰かが俺のマントを引っ張る。

意識をそちらに向けるとクラリスが居た。


クラリス「ねぇ、何してるの?」

偽勇者「何してるだと? 貴様、俺が買い物してると分からないのか?」

クラリス「でも、そこお店ないよ」

偽勇者「何を言っている、目の前にあるじゃ―――あっ?」


クラリスの発言に、店のあった場所を示すために店に視線を戻すと……


何もなかった。


偽勇者「……そんな馬鹿な」

    「確かに、ここに店が……」

クラリス「―――」


【クラリスの何言ってるんやろ?】

○あにさん、疲れてるんだよ……

○もう年かい、あにさん?

○その他

↓2

前にいってたデメリット?

>>935』やね


偽勇者「……そんな馬鹿な」

    「確かに、ここに店が……」

クラリス「前に言ってたデメリット?」


俺はクラリスを無視し、掌にあった感覚を確かめる。

確かにリングはある―――何が起こったんだ……?

……まあいい、この世界でこんな怪奇現象を一々気にしていたら魔物は殺せん。

在り難く頂くし、利用するだけだ。

―――で、俺の足にペチペチとパンチするトカゲの相手をしてやるか。


クラリス「無視しないでよ~、ねえったらっ!」

偽勇者「宿に行くぞ、クラリス」

クラリス「えっ……」

     「うわ……っ!」


クラリスを脇に抱え、歩を進める―――

まともな宿が見つかればいいがな……


クラリス「下ろせ~っ!」


………………
…………
……


……
………
…………

―――【ルカ:サバサ城】

せいぜい、兵士の控え室に招かれるのだと思っていたが―――

あれよあれよという間に、なんと王の間まで導かれてしまった。

サバサの王様は、腕の立ちそうな冒険者に頼みがあるのだという。

そして、そこには先客の戦士の姿があった。

鍛え抜かれた体躯、並々ならぬ眼光―――

その一拳一動からは、歴戦の戦士であることがうかがえる。


ルカ「えっと……あなたも、ここの兵士に呼ばれたんですか?」

豪壮な男「いや……私がサバサ王だ」

ルカ「あっ、王様でしたか。僕はてっきり―――うぇぇっ!?」

サバサ王「私がサバサ王国、サバサ9世である」


……王様?

目の前のいかつい豪傑が、このサバサの王様……?


ルカ「……し、失礼しました!」

   「王様に対して、とんだご無礼を―――」

サバサ王「いや、構わん」

     「私は王である前に、まず一人の戦士であるつもりだ」


サバサ王は、その鋭い目でじっと僕の顔を睨む。

なんだか、心の奥底まで見透かされているような気分だ。


サバサ王「……ふむ、良い目をしているな」

     「少々若すぎる事もないが、実力は確かと見た」

ルカ「は、はぁ……どうも……」


いかにも豪壮そうな王を前に、僕は恐縮するのみ。

さっそくサバサ王は、本題を切り出した。


サバサ王「……旅の方よ、くれぐれも内密に願いたい」

     「事は重大であり、民に不必要な動揺をもたらす恐れがあるのだ」

ルカ「わ、分かりました……」


僕は、思わず唾を飲み込んでしまう。

王様自らが頼み事など、ただ事ではない。


サバサ王「実は、我が娘―――つまりはサバサ王女が、魔物にさらわれてしまったのだ」

ルカ「お、お姫様が!?」


とうとう来たか、さらわれた姫―――!!

これはもう、勇者として黙っていられない!


アリス「……ニセ勇者だがな」

ルカ「詳しいお話を伺いましょう、サバサ王」


アリスの突っ込みなんて、もはや耳に届かない。

さっそく話を聞いて、お姫様救出だ!


サバサ王「あれは、三日前の深夜のことだった」

     「突然に、娘の部屋から窓の割れる音が響いたのだ」

     「慌てて衛兵と共に駆けつけると―――部屋はもぬけの殻で、娘の姿はない」

     「そして……一枚の手紙が、部屋に落ちていたのだ」

ルカ「手紙……?」

サバサ王「それは、娘をさらった魔物の残したものだった」

     「なんともおぞましい、血も凍るような筆跡で「ピラミッド」とのみ書かれていたのだ……」


ピラミッドとは、かの有名な砂漠の大建造物だ。

聞いた話では、中はダンジョンになっているという。

どうやら、お姫様はそこに捕らえられているようだ。


サバサ王「姫が誘拐されるなど、国の一大事」

     「民の動揺を避ける為にも、今は事を公にできん」

     「そういうわけで、姫を救い出せる強者を極秘裏に探し求めているのだ」

ルカ「なるほど……」

サバサ王「これまで、冒険者を何人か面談したが……」

     「勇者を名乗る連中は、格好ばかりで全く腕が伴わん」

     「お主はまだまだ若いが、何か輝きのようなものを感じるのだ」

     「旅の少年よ、どうか王女を救い出してくれんだろうか……?」

ルカ「……分かりました、行きましょう!」


真の勇者と、さらわれた姫はもはやセット。

これを断るなんてとんでもない!


サバサ王「おお、行ってくれるか!」

     「もし王女を救ってくれた暁には、お主を娘の夫として迎えようぞ!」

ルカ「……ええっ!?」

アリス「そんなもの、別にどうでもいい」

    「ところで余は、サバサフィッシュ料理が腹一杯食べたいのだが」

サバサ王「……なんと、そんな報酬でいいのか?」

ルカ「おいおい、アリス……」

アリス「文句があるのか?」

    「それともルカ、ここの姫と結婚したいのか?」

ルカ「いやいや、そういうことじゃなくて……」

サバサ王「ともかく……任せたぞ、勇気ある若者よ」

     「この国の王として、そして父親としてお頼み申し上げる!」


こうしてサバサ王は、一介の旅人に過ぎない僕に深々と頭を下げたのである。

――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――

アリス「……とはいえサバサ王とやら、なかなかの人物と見た」

    「王という肩書きに見劣りする男ではなさそうだな」

ルカ「……何様だ、お前は」


……そう言えば、魔王様だったか。


兵士「勇者様、このサバサで最も高級な宿を取ってあります」

   「お休みの際は、そちらで―――」

ルカ「あ……はい」


サバサ王内密の頼みを引き受けたので、待遇は非常に良いようだ。


アリス「今日は、このまま宿で一泊だな」

ルカ「でも……その前に、情報を集めないとね」

   「ピラミッドに関する情報も欲しいし、本来の目的もあるし―――」


今のところ、ノームの詳しい居場所さえ分かってはいない。

砂漠にいる、という曖昧な情報しかないのである。


兵士「情報といえば……」

   「この城の牢に、情報屋とやらが捕まっているようです」

   「せっかくですので、会っていかれますか?」

ルカ「あ、はい。お願いします」


情報屋とやらが、どれほどのものなのかは分からない。

しかし、会っておいて損はないだろう。

こうして僕達は、城の地下牢まで導かれたのだった。

――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――

薄暗い牢屋の、一番奥。

そこにいたのは―――


残念なラミアが現れた!


アミラ「あら、ダーリン」

    「わざわざ会いに来てくれるなんて、果報は寝て待て」


……おいおい、こいつかよ。


ルカ「……なんで、牢屋に入れられてるんだ?」

   「サバサで何かやらかしたのか?」

アミラ「私には、投獄される理由なんてない」

    「強いて言えば……この姿の醜さが、牢に入れられる理由」

ルカ「アミラ……」

牢番「おい、ヘビっこ。いい加減、帰ってくれよ……」

   「この牢、あんたの家じゃないんだよ……」


……強引に居座ってるんじゃないか。


アミラ「本当の理由は、ここにいると三食が出てくるから」

アリス「なんと、それは興味深い」

    「ルカ、我々も少し入ってみないか?」

ルカ「一生入ってろよ、自分一人でな」

   「ともかくアミラ、情報を売ってくれないか?」

アミラ「お金はいらない、愛を下さいウォウ・ウォウ・ズー・ズー」

    「今日は、とってもすごいネタがあるわ」

    「この城のお姫様、なんと魔物にさらわれたらしいのよ」

ルカ「いや……それ、王様から聞いた」

アミラ「さすがダーリン、お耳が早い」

    「じゃあ、他にどんな情報をお望みかしら」

ルカ「ノームについて、何か知らないか……?」

アミラ「ノームって……土の精霊ノームのことかしら?」

    「いちおう、少しくらい情報はあるわ」

    「このサバサ城から少し北に、サファルという町があったらしいの」

    「もう今は人も住んでなくて、遺跡となっている場所なんだけど……」

    「そこにいた住民は、土の精霊ノームを信仰していたらしいのよ」

ルカ「精霊信仰か……」

アミラ「でも、例によって廃れちゃって」

    「サファルの民もサバサや他の町に移住して、今のサファルは遺跡を残すのみ」


アミラ「……でも、その遺跡で変な目撃情報があるのよ」

    「小さな泥人形みたいなのが、ちょこちょこ歩いてたって」

ルカ「泥の人形……? そいつがノームなのかな?」

アミラ「そこまでは分からないけれど……」

    「この辺に出てくる魔物とは別物のようね」

    「その泥人形が、かつて信仰の対象とされていたノームなのかも」

シルフ「それ、ノームちゃんじゃないよ」

    「たぶん、ノームちゃんの使い魔の泥人形だよ」

ルカ「シルフ……」

アミラ「まあ、おいしそう」

    「この子、勇者様の仲間なのかしら?」

ルカ「まあ、そんなとこだよ」

   「それよりシルフ、使い魔ってのはどういう事だ?」

シルフ「ノームちゃんがね、泥んこ遊びして造った人形なの」

    「ノームちゃんの魔力で動いて、いう事を聞くんだよ」

ルカ「なるほど……」

   「その泥人形が目撃されたって事は、ノームもそこにいるのか?」

シルフ「うん! 久しぶりに、ノームちゃんといっぱい遊びたいの!」


そう言い残して、シルフは引っ込んでしまった。


ルカ「どうやら、サファル遺跡で間違いないようだね」

   「ありがとう、アミラ。とっても役に立つ情報だったよ」

アミラ「他に知りたい情報はない?」

    「勇者様の知りたいコト、余すことなく教えちゃうわ」

ルカ「じゃあ、ウンディーネとサラマンダーに関して情報はないかな?」

アミラ「私にだって、知らない事ぐらい……ある」

    「次に会うまでに、色々と調べておくわ」

ルカ「ありがとう、恩に着るよ」

アミラ「どういたしまして、恩に着せるわ」

    「それじゃあアミラ、さっそく旅立つの」

    「勇者様のためなら、たとえ火の中水の中……」

    「火と水、サラマンダーとウンディーネを引っ掛けたの」

ルカ「ああ、うん……」

アミラ「じゃあ、またどこかの町で……」


そう言い残して、アミラは牢から去ってしまった。


ルカ「なんだかあいつには悪いな、色々と世話になって……」

アリス「しかし、よく分からん魔物だ」

    「あれはあれで、人間達の間でたくましく生きているようだな」

ルカ「たくましくと言うか、マイペースと言うか……」

アリス「ところで、余は疲れた」

    「貴様も、砂漠越えの疲れが溜まっているのだろう」

    「今日は宿に戻って、さっさと休むぞ」

ルカ「そうだね……」


確かに、過酷な旅路のせいで体が重い。

この体で動き回っても、どうせ何もできないだろう。

姫の救出やらノーム探索やらは、明日からだ。

この城や城下町で軽く情報を集めながら、用意された宿に向かうとしよう。

――――
―――――
――――――


――――――
―――――
――――

―――【ルカ:サバサ城】

○大臣Aと話す

○大臣Bと話す

○家老と話す

○サバサ騎士団長と話す

○学者と話す

○神官と話す

○謁見の間に行く

○王女の部屋に行く

○兵士の詰め所に行く

○城下町に戻る

↓2

『大臣Bと話す』やね


大臣B「わざわざ王女様を狙った以上、さらった側にも何か思惑があるはず」

    「そう簡単に危害は加えられない……そう思いたいものです」


○大臣Aと話す

○家老と話す

○サバサ騎士団長と話す

○学者と話す

○神官と話す

○謁見の間に行く

○王女の部屋に行く

○兵士の詰め所に行く

○城下町に戻る


『大臣Aと話す 』やね


大臣A「王女様がさらわれた時、なんと王御自身が真っ先にピラミッドへ乗り込もうとされたのです」

    「家臣一同で必死にお止めし、なんとか思いとどまられました」

    「しかし状況に進展がないとなると、いつまた無茶をなされるやら……」

    「どうか勇者殿、王女様の救出を頼みましたぞ!」


○家老と話す

○サバサ騎士団長と話す

○学者と話す

○神官と話す

○謁見の間に行く

○王女の部屋に行く

○兵士の詰め所に行く

○城下町に戻る


『家老と話す』やね、イベント進行の一つ終えたで。


家老「初代王の英雄サバサ様ですが、そのお妃様は魔物だったとか」

   「つまり、サバサ王家には魔物の血が入っているという事になるのです」

ルカ「そ、そんな事、しゃべっちゃっていいんですか……?」

家老「問題ありません、王家公式の伝承ですから」

   「歴代のサバサ王も、隠すどころか誇りに思っている節があるのですよ」

ルカ「へぇ、そうなんですか……」

アリス「ふむ、なかなか見所がある王ではないか」

    「人間と魔物が共存する理想社会の実現に、最も近い人物かもな」

    「魔姦の禁がどうのこうのとうるさいニセ勇者よりもよほど……」

ルカ「ぼ、僕だって魔物を差別したりはしないよ!」

   「ただ、魔姦の禁はイリアス様の教えにあるから……」

アリス「……ドアホめ」

    「イリアスが死ねと言えば、死ぬのか貴様は」

ルカ「……そんな、子供じゃないんだから……」


○サバサ騎士団長と話す

○学者と話す

○神官と話す

○謁見の間に行く

○王女の部屋に行く

○兵士の詰め所に行く

○城下町に戻る


『城下町に戻る』やね


ちょい休憩するで、ええやろ?

ほなな~

大阪|・ω・)<みなはん、おるー?


――――
―――――
――――――

―――【ルカ:城下町】

○青年と話す

○おばさん達と話す

○老人と話す

○おじさんと話す

○戦士Aと話す

○戦士Bと話す

○少年と話す

○娼婦と話す

○武器屋に行く

○道具屋に行く

○教会に行く

○人魚パブ二号店に行く

○サバサ城に行く

―宿に向かう


『戦士Aと話す』やね


戦士A「ピラミッドでは、「竜印の試練」ってのが受けられるらしい」

    「どんなものか不明だが、それに挑んで帰ってこなかった者が山ほどいる」

    「そうなってくると、その試練を乗り越えたってだけで名前が上がるのさ」

    「そういうわけで、名前を売るために試練に挑む奴が絶えないんだ」

    「……だが、まだ誰一人として試練を乗り越えられた奴は出て来ない」

    「どんな試練かは知らんが、打ち破った奴の名は世界に轟くぜ!」


○青年と話す

○おばさん達と話す

○老人と話す

○おじさんと話す

○戦士Bと話す

○少年と話す

○娼婦と話す

○武器屋に行く

○道具屋に行く

○教会に行く

○人魚パブ二号店に行く

○サバサ城に行く

― 宿に向かう


『戦士Bと話す』やね


戦士B「昨日、城の兵隊が俺の顔をじろじろと見回してきてな……」

    「「こいつはダメだな……とため息を吐いて行っちまいやがった」

    「なんだか分からないけど、プライドが傷ついたぜ」


○青年と話す

○おばさん達と話す

○老人と話す

○おじさんと話す

○少年と話す

○娼婦と話す

○武器屋に行く

○道具屋に行く

○教会に行く

○人魚パブ二号店に行く

○サバサ城に行く

― 宿に向かう


『老人と話す』やね


老人「儂は世界の伝説に興味があり、ピラミッドについても色々調べておる」

   「ピラミッドには、スフィンクスと呼ばれる主がいるという」

   「千年以上前から存在し、絶大な魔力を持っているとか」

   「そのとんでもない魔物が、すごい秘宝を守っているという話なのじゃ」

   「ピラミッドの試練を乗り越えられた者に与えられるとか」

ルカ「試練とか秘宝とか、ピラミッドには色々あるんだなぁ……」


もしかして、試練やら秘宝やら姫の誘拐に関わっているとか……

……さすがに、それはないか。


○青年と話す

○おばさん達と話す

○おじさんと話す

○少年と話す

○娼婦と話す

○武器屋に行く

○道具屋に行く

○教会に行く

○人魚パブ二号店に行く

○サバサ城に行く

― 宿に向かう


教会に行く

『教会に行く』やね、>>966はん独占しすぎやで。


神官「ここから南に、「魔女狩りの村」と呼ばれる旧幣的な村があります」

   「そこでは女領主が住民や旅人を捕らえて拷問、処刑を繰り返しているのです」

   「「魔女」とは、女だけを指しません」

   「老若男女を問わず、疑われた者は容赦なく連行されるのだとか……」

ルカ「なんなんだ、それ……!?」

神官「私は、イリアス様に仕える身」

   「魔物や魔術を肯定してはならない身の上ですが―――」

   「それでも、その女領主の行為は行き過ぎです」

   「罪なき者も、魔女として裁かれているという話なのです」


イリアスクロイツと関係があるのか、それとも全く別物か―――

魔物排斥思想に凝り固まった連中の行き着く先であることは間違いない。


ルカ「そんなの、絶対に許せない……!」

アリス「少し落ち着け」

    「ピラミッドもノームもほったらかしで、その村に乗り込みそうな顔だぞ」

ルカ「……いけないのか?」

アリス「……本気か?」


アリスは、ぴくりと眉を吊り上げた。


ルカ「人間と魔物の関係を悪化させるような愚行は、絶対に許せないんだ」

   「それが魔物だろうが……人間だろうが」

アリス「……………」


【解禁されたで!】

○青年と話す

○おばさん達と話す

○おじさんと話す

○少年と話す

○娼婦と話す

○武器屋に行く

○道具屋に行く

○人魚パブ二号店に行く

○サバサ城に行く

○宿に向かう


『宿に向かう』やね

――――
―――――
――――――

アリス「ルカよ……少しばかり、聞かせてはくれぬか?」

ルカ「な、何を……?」


珍しい問い掛けに、僕は思わず身構えてしまう。

いったい、何を企んでいるんだ……?


アリス「貴様は、人と魔物が共存する世界を築きたいという」

    「世間知らずの、お花畑に彩られた妄想―――最初は、そう思っていた」

    「貴様くらいの若造が抱く、幼稚な英雄願望の産物だと……」

ルカ「ああ……会ったばかりの時に、そう言われたよね」


散々馬鹿にされたのを、昨日のように覚えている。

その当人が魔王で、こうして共に旅をするとは数奇なものだ。


アリス「しかし……最初に感じた余の印象は過ちだった」

    「貴様は、余が思った以上に世の中の不条理を知っているようだ」

    「そして、貴様の信念は英雄願望などではなく……」

    「なぜか、殉教者の心持ちに似ている気がするのだ」

ルカ「……………」

アリス「理想実現のためなら、自分の身が滅びてもいい―――」

    「いや、理想を実現できないくらいなら、自分の身など滅びた方がいい―――」

    「どこか破滅的な、死に場所を求めている戦士にさえ似た匂いだ」

    「貴様は若くして、どうしてそんな破滅的殉教心に至ったのだ?」

ルカ「……………」


少し黙り込んだ後、僕は口を開いた。


ルカ「僕の親父は……魔物に殺されたんだよ」

アリス「そうか……それは辛かったな」

    「しかし、それならなおさら腑に落ちん話だ」

    「父の敵である魔物が、憎くはないのか?」

ルカ「親父にはね……魔物に殺されるほど憎まれる理由があったんだ」

   「なぜなら親父は、イリアスクロイツの創始者だったのさ」

アリス「イリアスクロイツ……あの、魔物排斥組織の……」

ルカ「……以前、ナタリアポートでラザロっていう薄汚い男を見ただろ」

   「あいつは、親父が若い頃の冒険仲間だったんだ」

   「親父とラザロ、聞いた話じゃあと二人の仲間と共に、魔王退治に向かった」

   「でも、その途中で親父達は挫折したんだよ」

アリス「……珍しくはない話だな」

    「夢に破れた勇者も、この世に大勢いるのだろう」

ルカ「でも……挫折した親父達の志は、醜く歪んでしまったんだ」

   「親父とラザロは、イリアスクロイツという名の魔物排斥組織を設立」

   「親父が初代団長として、世界各地で反魔物テロ活動を始めたんだ」


そう言って、僕はため息を吐いた。


ルカ「夢が破れた元勇者のなれの果てさ、本当に情けない……」

   「僕は、絶対に親父のようにはなりたくないよ」

アリス「なるほどな……貴様のどこか破滅的な行動は、それが原因か」

ルカ「……当然だろう!」

   「親父のようになるくらいなら、僕は死んだ方がマシだ!」

アリス「……………」

ルカ「結局、親父は魔物に殺された……」

   「多くの魔物を殺してきた挙げ句に、その報復で命を奪われたんだ」

アリス「……複雑なわけだな、貴様の心境は」

ルカ「……あんな親父でも、殺されて嬉しいわけないよ」

   「でも、魔物を恨んで、復讐し返して……それで何になるんだよ!」

ルカ「今度は僕が、復讐した魔物の縁者に復讐されるのか!?」

   「こんな復讐劇を延々と繰り返して、いつまで経っても憎み合って……」

   「そんなので、いいわけないだろ!」


アリス「その通りだ……それで良いはずがない」

    「このような負の連鎖は、断ち切らねばならん」

ルカ「だから、こんな世の中を変えなくちゃいけないんだ」

   「あの親父の血を引いてる僕だからこそ、この命に代えても―――」

アリス「……ドアホめ」

    「己の命と引き替えに、事を成そうとするな」

ルカ「そ、そう言われても……」

   「大きな目標を実現するためには、命を惜しんでなんかいられない……」

アリス「余には、手段と目的が逆になっているように見えるがな」

    「貴様は、命を賭して大きな目標に対峙しているのではない」

    「命を投げ出したいが為、大きな目標にぶち当たろうとしているのだ」


アリスの言葉に、僕の頭は沸騰した。


ルカ「お前に何が分かるんだ! 僕は―――」

アリス「……貴様は、父親が犯した罪を背負い込んでいる」

    「その贖罪を求め、理想のために死ぬべきだと自分に言い聞かせている」

    「だから貴様は、簡単に命を投げ出したがるのだ」

ルカ「親父の罪を……贖罪……? 僕が……?」


なぜ僕は、命に代えても人と魔物の共存する世界を作りたいのか。

命を捨ててでも、それを望むことになったのは何故なのか。

母さんに、立派な勇者になれと言われたからか―――

アリスの言う通り、親父の事があったからか―――


ルカ「違う、僕は……!!」

アリス「父親の行為と、貴様自身の生き方には関係がない」

    「ましてや父の罪など、貴様が背負い込む必要などないのだ」

    「だから、自分が犯してもいない罪の贖罪などはよせ」

    「余が見る限り、貴様は理想の果てに死ぬ事を望んでいる」

ルカ「……………」


理想のためなら、死を恐れてなどいない―――ずっと、そう思っていた。

しかし、アリスに指摘されて理解したのだ。

自分は、この理想のために死にたかったのではないか―――と。

親父の罪や、その末路。

全ての因果を―――自分の背中に、そして剣に背負い込んで。


アリス「人と魔物の共存する世界を作りたいのだろう?」

    「だったら命を投げ出す事など考えず、自分の築く理想の世界で生きてみろ」

    「……そうでなければ、お前の生き方は悲しいぞ」

ルカ「そうなのかな……」


いつしか興奮も薄れ、心が安らいできた。

確かに、アリスの言う通りなのかもしれない。

親父の事があって―――

それで、色々と急いだり早まったりする事もあったようだ。


ルカ「……でも、僕は勇者だからね」

   「虐げられている者を守るためなら、命は惜しまないよ」

アリス「それが貴様の生き方なら、それで構わんさ」

    「ただ、父親へのあてつけで安易に命を投げ出すような事はするな」

    「貴様に、そんな下らない死に方はしてほしくないからな……」

ルカ「……分かった。注意するよ」


……親父へのあてつけ、か。

それは言い過ぎだとしても、無意識のうちに親父の悪行を挽回しようと思っていたかもしれない。

自分の事は、他人に言われるまで分からないものだ。


ルカ「それにしても、珍しいんだな」

   「お前が、僕を励ましたりするなんて……」

アリス「……ふん、余にも色々あるのだ」

    「親の業に縛られている貴様を見ていると、他人事には思えんからな」

ルカ「親の業って、どういうことなんだ……?」

   「まさかお前の母親も、魔王退治に挫折して反社会的行為を……」

アリス「余の母親は魔王だ!」

    「……貴様、割と凄まじくドアホだな」


アリスは大きなため息を吐くと、不意に尻尾で僕の体を巻き上げてきた。


ルカ「うわっ……いきなり、何するんだ!」

アリス「長い旅路で、欲望が溜まっているのだろう?」

    「たまには余が搾り出してやらねばなるまい……」

ルカ「そんな事言って、腹が減っただけだろ……!」

アリス「ふっ、何を失礼な事を」

    「こうでもせねば、また魔物の誘惑に掛かるかもしれんだろう」

    「だいたい、失礼とは思わんのか?」

    「魔王たる余が側にいるのに、他の魔物の誘惑に揺らぐとは……」

ルカ「だからあのランプの魔女の時は、誘惑をはねつけたじゃないか……!」


しかし、聞く耳は持ってくれないようだ。

僕はアリスに抱き寄せられ、眼前に大きな胸が迫ってくる。


ルカ「……………」


僕は思わず、その大きな胸をまじまじと見てしまった。


アリス「どうした……?そんなに胸をじろじろと見て……」

ルカ「み、見てないよ……!」

アリス「そう言えば……普段も、よく余の胸を横目で盗み見ているな」

    「この胸が、そんなにお気に入りなのか……?」

ルカ「ち、違うよ……!」

   「そんなに横でゆさゆささせてるから、つい見ちゃうだけで……」

アリス「仕方ない奴だな、貴様は」

    「では、お気に入りの胸で楽しませてやるとしようか……」


アリスは僕の服を剥ぎ取り、たちまち裸にした。

そして露わになった肉棒を、大きな胸でぎゅっと挟み込んでくる。


ルカ「あぁぁぁぁ……」


―――――【カット】―――――


身も心も衰弱し尽くし、意識が恍惚の中に沈んでいく。

アリスのパイズリ強制射精は、僕を失神にまで追い込んでしまったのだった―――

――――
―――――
――――――


大阪|・ω・)<今回はここまでや

大阪|・ω・)ノシ<ほなな~


大阪|・ω・)<みなはん、おるー?

大阪|-ω-)<[安価]グランベリア「いざ、もんむす・くえすと!」クラリス「3だよ♪」[コンマ有] - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401011256/)

大阪|-ω-)<もう少しだけ、ここでするんや……

【偽勇者が泊まる宿は?】

○ボロい宿

○普通の宿

○高級な宿

↓2

『普通の宿』やね

――――
―――――
――――――

―――【偽勇者:普通の宿】

偽勇者「クラリス、風呂に入れ」

    「その後に飯にする」

クラリス「ご飯っ! 今日の晩御飯は何ですか?」


クラリスが、目を輝かせて尻尾を振っている―――犬か貴様は。


偽勇者「確か、サバサフィッシュ料理だな」

    「新鮮なサバサフィッシュに、あつあつの野菜を詰め込み、特製スパイスでピリリと味付けし……」

    「外はカリッと、中はジュワ~と―――」

クラリス「……………」


クラリスは、口から涎を垂らしている。

俺は頭をポリポリと掻いて―――


偽勇者「早く、入ってこい」

クラリス「はぁーい!」


ここぞとばかりに、元気よく返事をしてきた。

食欲があって、羨ましいことだ……

が―――風呂場に行ったと思ったクラリスがこちらを覗いている。


偽勇者「……忘れ物か?」

クラリス「―――」


【クラリスは、何言ったん?】

↓2~3

一緒に入る?

>>986

>>987->>988』やね


偽勇者「……忘れ物か?」

クラリス「一緒に入る?」

偽勇者「……断る」

    「それだけか?」


何かと思えば、お約束な展開だな。

しかし、ここで断るのもお約束だ。

何も間違えてはいない。


クラリス「……そう」


寂しそうな顔しても駄目だ。

貴様は魔物、俺は人間。

そこを間違えるな。


クラリス「ねえ、もう一ついい?」

偽勇者「なんだ? まだ、戯言をほざくなら―――」

クラリス「無理しちゃ駄目だよ?」

偽勇者「あぁ?」


こいつ、どういう意味でそんなことを……


【どんな意味の"無理しちゃ駄目だよ?"なん】

↓2

人間性とか人とのつながりとか全部捨てて、誰からも嫌われる化け物にはなってほしくない
自分一人で呪いとか背負い込みまくって心を壊さないで

>>991』やね、ちょい変換させてもらうで。


大阪|・ω・)<もうすぐで、1000レス目やから何かあるんなら行うで!

大阪|-ω-)<やけども、容赦なく無効にする時もあるかもしれんから気ぃつけや。

大阪|・ω・)つ>>1000 <ほな、どうぞ!


[安価]グランベリア「いざ、もんむす・くえすと!」クラリス「3だよ♪」[コンマ有]
[安価]グランベリア「いざ、もんむす・くえすと!」クラリス「3だよ♪」[コンマ有] - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401011256/)


復活の杖

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom