穂乃果「二人とも聞いて！」

ことり「どうしたの穂乃果ちゃん？」

穂乃果「今日も同じ夢を見たんだよ！」

海未「魔法使いの夢ですか？」

穂乃果「うん！」

ことり「どんな内容だったの？」

穂乃果「昨日、穂乃果が孤高のカトレアって呼ばれてるって言ったよね」

海未「そうでしたね」

穂乃果「実は穂乃果、‘カテゴリー5’の魔法使いだったみたい！」

ことり「カテゴリー5？」

穂乃果「世界に五人しかいない魔法使い」

海未「それはつまり、すごい魔法使いと言うことなのですか？」

穂乃果「魔法使いとしては一番上のランクなんだよ」

ことり「穂乃果ちゃんすごい！」

海未「それにしても、２日続けて同じ夢を見るとは」

穂乃果「穂乃果もビックリだよ！」

ことり「もしかして明日も見るかもね」

海未「さすがにそれは……」

穂乃果「今日も見たよ！」

海未「やはり、何かあるのでしょうか……」

ことり「どんなのだったー？」

穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんに似ている人に出会ったんだよ！」

海未「私たちにですか？」

穂乃果「うん！凛として、かっこいい大和撫子って感じの人！」

ことり「ことりのは？」

穂乃果「にこにこしてて、すごい優しそうな人！」

海未「すごいですね」

穂乃果「三人で生徒会をやってるんだよ！」

ことり「今のことりたちとそっくりだね」

海未「偶然にしても合いすぎです」

穂乃果「ホントビックリだよ！」

海未「穂乃果の夢が続いて１ヶ月ですか」

穂乃果「スポーツの大会に出たり、事件を解決したり、いろいろしたよ！」

ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「最近だとあっちの世界が楽しすぎて、時間があるときはいつも寝てるよ」

海未「みんな言っていますよ。穂乃果を誘っても断られると」

ことり「ことりたちともあんまり一緒にいないもんね……」

穂乃果「えー、そうかなー」

海未「はい……」

穂乃果「今度また遊ぼう！じゃあ穂乃果は帰るね！」

ことり「穂乃果ちゃん、もうことりたちとは遊んでくれないのかな……」

海未「今の穂乃果はおかしいです」

ことり「そうだよね……」

海未「何かのきっかけで元に戻ってくれればいいのですが」

ことり「信じて待つしかないね」

海未「穂乃果……」

海未「穂乃果ちゃん……」

訂正
海未→ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「……二人ともいなくなったりしないよね？」

海未「どうしたのですか？」

穂乃果「事件が起きたの、その事件であっちの世界の穂乃果の親友に関する事件。無事に解決出来たんだけど、もうその子とは会えなくなっちやったの」

ことり「そうなんだ……」

穂乃果「穂乃果さ、それで気づいたんだよ」

海未「何にですか？」

穂乃果「あっちは夢であって、現実じゃない」

ことり「……」

穂乃果「だからね、あっちのことばっかり考えてたら、こっちの友達をなくしちゃんじゃないかって」

海未「穂乃果……」

穂乃果「ごめんね、二人とも、穂乃果どうかしてた」

ことり「いいんだよ、穂乃果ちゃん」

海未「やっと戻ってくれましたか」

穂乃果「よし！今からどこか遊びにいこう！」

ことり「うん！」

海未「結局あれ以来穂乃果がその夢を見ることはないんですね」

穂乃果「そうだね」

ことり「残念？」

穂乃果「ううん！だって穂乃果にはここに大切な友達がたくさんいるんだもん！」

海未「もう、私たちがどれだけ心配したと思っているんですか」

ことり「でも戻ってくれたからよかった♪」

穂乃果「穂乃果はやっぱり魔法使いよりもアイドルの方がいいみたい！」