やよい「あの、プロデューサー……『ゆりろせん』って、どういう意味ですか?」
真美「『ゆり』って、お花のことだよね?」
P「そうだな……ここは音無さん、お願いします」
小鳥「待ってました!」
真美「え、なんでピヨちゃん?」
P「こういうのは音無さんが専門だからね」
小鳥「二人とも、いいかしら?百合というのは……」
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小鳥「……ということよ」
P「わかったかい?二人とも」
真美「う、うん……」
やよい「バッチリです!」
真美「あのさ、兄ちゃん……百合については分かったけどさ」
P「うん、どうした?」
真美「なんで真美たちが、そういう感じでやらなきゃいけないの?」
P「なるほど、いい質問だね」
P「いいかい、今この業界には星の数ほどのアイドルユニットがひしめいている」
真美「うんうん」
P「765プロにも複数のユニットがいるね、もちろんソロで活動している子たちもいるけど」
P「その中でも特に『SprouT』と『竜宮小町』はウチの二本柱といっていいほどの有力ユニットだ」
やよい「春香さんたちと、伊織ちゃんたちのユニットですね!」
P「そう、そして如月さんと四条さんの『花鳥風月』に、ソロの菊地さんと星井さん」
P「彼女たちも最近になってグングン伸びてきて、それぞれが既にIA大賞へのノミネートは確実というレベルまで来ている」
真美「ほぇー、皆めっちゃガンバってんだね!」
P「うん、各ユニットの特色を押し出すことで爆発的にファンを増やしてきたんだ」
やよい「ユニットの特色、ですか……」
P「その通り」
真美「ってことは、真美たちは『ゆりろせん』を押し出していくってこと?」
P「そういうことになる」
真美「それじゃ、テレビの前とかでさっきピヨちゃんが言ってたようなことを……」
P「もちろん」
真美「む、無理だよそんなの〜!」
P「え、でも抱きつくくらいなら普段からやってるよね?」
真美「それはさ、別にアレじゃん……そういうの、普段は意識してないからさ……」
P「そういう自然な感じでいいんだよ、頼むよ」
真美「うぅ〜……」
P「このご時世、何かしら特別なモノとか一風変わったモノがないとインパクトを与えられないんだよ……」
やよい「それってイロモノ……」
小鳥「やよいちゃん、それ以上はダメよ〜」
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