P「安価でアイドルに復讐する。3スレ目」【復讐か救済か】 (1000)

モバマスのPがアイドルに復讐する話の3スレ目です。女の子がひどい目に遭うのは堪えられない!、復讐はなにも生まない!という方はそっ閉じ推奨。



終わったアイドル
・復讐
日野茜
渋谷凛
高垣楓
橘ありす
荒木比奈
佐城雪美
向井拓海
佐久間まゆ(ジョイン)
城ヶ崎美嘉
城ヶ崎莉嘉
諸星きらり

・救済
星輝子
双葉杏
白坂小梅
白菊ほたる


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398018084

小梅「おっ、おっ、おっ、おっ」

P「グエッ、ウエッ、ウォッ、コフッ」

小梅「おもしろい……♪」

P「それは良かった。オレは良くない」

小梅「…………なに?」

P「なんでもない」

小梅「き、気になる」

P「…………気持ち悪いことだから言わない」

小梅「ホラーとスプラッタなら……ど、どんと来い」

P「……垂れ目だよね」

小梅「え?」

P「目、垂れ目だよね」

小梅「だ、だめ、か、かな」

P「いいんじゃない? ちょこんとした眉毛に合ってて」

小梅「…………」

P「ね? だから気持ち悪いことって言ったでしょ? あっ、それとかわいい鼻の穴見えてるよ」

小梅「い、いや"ーん」

P「牛みたいな音出てるよ」

小梅「…………」

P「もう寝るか」

小梅「最後にひとつだけ……いい?」

P「なに?」

小梅「わ、私って好きだからっていうのもあるけど……じ、地味だからこういう格好してるの」

P「控えめだよね。それが?」

小梅「う、うん……それで自分でもわかってるんだけどそれを他人から言われると、は、腹が立つの…………お、おかしいかな?」

P「気持ちはわかるよ。たしかにそういうのあるよね」

小梅「そのもっ、ものズバリ言われたことないけど……なんとなくいいたいことわかる……うん」

P「そっか」

小梅「それで……実はいろいろ溜まってて…………だから、そ、その、たまに愚痴をいいに来てもいい?」

P「たまにならね」

小梅「あ、ありがとっくし!」

P「前閉じよっか」

小梅「う"ん……ズル」

P「それにしても今日はごめん。びっくりしたよね」

小梅「ちょっ、ちょっと……」

P「頭打たなかった?」

小梅「こ、後頭部守ってくれてたからあっ、安心出来た」

P「ごめんね。振り掛けたやつ臭かったでしょ?」

小梅「へ、平気……なんとなく好きなのわかったし」

P「あの臭い好きなの?」

小梅「ち、違う……」



P「それじゃ寝ようか。明日早いからね」

小梅「も、もうひとつ」

P「なに?」

小梅「お、女の子の後ろ髪ワシワシするの、す、好きなの?」

P「そういうわけじゃないけどね。それじゃおやすみ」

小梅「お、おやすみ……」

杏「…………」

小梅「スースー」

P「…………クゥ」

杏「なんで小梅がPに乗っかりながら抱きついてんの?」

小梅「……クフ」

杏「あ、笑った…………待てよ? これはチャンスか?」

杏「…………ケータイ取り出しピロリロリン。きれいにとれた」

杏「これを元手に杏は休みを手に入れ……!」










まゆ「杏ちゃんなにをしてるのぉ?」

杏「……………………」

P「どうした? 寝不足か?」

杏「……杏は気付いたよ。己の欲のために行動したらバカをみるって」

P「?」

小梅「おいしい……」

まゆ「慌てなくても逃げないわ、小梅ちゃん」

P「ゆっくり食べないと消化に悪いぞ」

杏「そこで考えたんだ。こうすれば印税が5倍に増え──」

まゆ「二人とも行っちゃいましたね」

P「ん? あぁ」

まゆ「寂しいですか?」

P「二度と会えないわけじゃない。けど、少し寂しいかな」

まゆ「昨日の夜、小梅ちゃんとなにかあったんですか?」

P「少し相談されてね。彼女 、担当プロデューサーのことが好きでね。それで悩みを聞いてたわけ」

まゆ「ふーんそうなんですかぁ。じゃあ、そういうことにしておきます」

P「それじゃ家の中に戻ろう」

まゆ「…………」

P「気分でも優れないのか?」

まゆ「…………」

P「背後からいきなり抱きつかれるとさすがに驚くんだけど……」

まゆ「…………しばらくこのままでいさせてください……」

P「……わかった」

まゆ「…………はい、ありがとうございました」

P「ん。でも家の中といえど、これからはいきなり抱きつかないでね。驚くから」

まゆ「いきなりじゃないと抱けないじゃないですかぁ」

P「許可しないからね。する気もないし」

まゆ「前みたく激しく抱いてくれません? 忘れられなくて♪」

P「記憶にないな。それより今日からはどう動く」

まゆ「それならまゆにいい考えがあります」

P「話してみてくれ?」

まゆ「まゆはこの二日間ただ倒れてただけじゃないんです。とてもステキなアイディアを考えてたんです」

P「話を聞こうか」

まゆ「あまりにステキすぎて大きな声では話せないのでもっと近くに……」

P「……わかった。これくらいでいいか?」

まゆ「フゥー♪」

P「…………」

まゆ「うふ♪」

P「よいしょ」

まゆ「ア……やめてください…………まゆ堕ちちゃい、ン……」

P「冗談はやめてくれ」

まゆ「はぁーい。ちょっと感じちゃいました。それでですね、次のアイディアなんですけど──」

P「外国人組を?」

まゆ「はい♪ 調べたらPさん、大いに関わってるじゃありませんか」

P「と言っても大したことはしてないんだがな」

まゆ「それでも今の彼女たちが存在してるのはあなたのおかげなんですよ?」

P「言い過ぎだよ。それにしても外国人組かぁ…………どうするか」

>>19
選択安価。外国人組をターゲットにするorしない
それ以外は安価下

するするー

まゆ「いいお返事待ってます」

P「するか、ターゲットに」

まゆ「Pさん早ぁい。もう少し焦らすものですよ?」

P「即答することも必要だ。さてどの層を狙うか」

まゆ「手始めに>>22層なんてに>>24どうです?」

>>22
ジュニア(12歳まで)層かティーン(13歳から19歳まで)層かアダルト(20歳以上)層かを選んでください。人物はまたあとで安価します。
ちなみに連続安価はなしです。欲張っちゃいけない(戒め)

>>24
復讐か救済か
復讐の場合、軽くか徹底的か。軽くか徹底的か決まらなければそれは安価下に任せましょう。
それ以外は安価下

アダルト

軽く

まゆ「アダルト層に軽く復讐なんてどうです?」

P「外国人組のアダルト層に軽く復讐か」

まゆ「まゆのリハビリにもなると思うんです♪」

P「2日くらいで腕は鈍らないんだろ」

まゆ「失敗したらまゆ大変なことになっちゃあぁう♪」

P「……用心に越したことはない。それで誰にするか」

まゆ「初めてはPさんが決めてくださぁい」

P「>>28


モバマスの外国人かつアダルト(20歳以上)のアイドルをお願いします
誰が出るかな、誰が出るかな♪

世界レベル

世界レベルさんって外人?

でも確か他にアダルト外人ってケイトかクラリスくらいだし、クラリスは出身が日本だし…うーん

P「世界レベル」

まゆ「世界系アイドルのヘレンさんですね。あの人謎ですよねぇ」

P「出身地は海外だ。だから外国人組に入る。いいかな?」

まゆ「問題ありません。そういえばあの人の出身地ってどこなんでしょう。Pさんなら知ってますよね? 教えてください」

P「それについては触れてあげるな。涙なしでは語れない」

まゆ「どこから流す涙なんでしょう、うふふ」

P「…………生臭い話になるからこれ以上はやめよう」

まゆ「はぁーい」

P「クールな印象の24歳。身長は158cm、体重 46kg、体脂肪率18.43、スリーサイズは上から90の58の81」

まゆ「クールなのに発言はパッション。世界レベルは違いますねぇ」

P「誕生日は4月4日。星座は牡羊座のAB型」

まゆ「4月4日で獅子なのに牡羊座、うふ♪ そういえば名字ないですよね、あの人。有臼とかどうでしょう?」

P「あり得ない、あり得ない。あの人がそれを承諾するはずない。利き腕は右。趣味はDVD鑑賞」

まゆ「大雑把な趣味ですね。世界世界うるさいのにDVD鑑賞が趣味なんて」

P「それも生まれが関係してるとだけ言っておこう」

まゆ「何か腹立ててません?」

P「いろいろ思い出してな。で、出身地……」

まゆ「海の向こう♪」

P「海の向こう」

まゆ「うふふ♪」

P「DVDはいろんな"世界"が観られるからな」

まゆ「いきなりなんですか?」

P「なんでもない」

まゆ「どうやって復讐します?」

P「それはまゆが決めてくれ」

まゆ「いいんですか? それじゃあ理由を聞かせてください♪ なんでPさんがヘレンさんを選んだのか」

P「>>35

自由安価。なぜ復讐対象に選んだか
あまりにも変なのは安価下
世界さんは何をしてしまったのか(誤解を招く表現)

酔っ払った勢いでPの睾丸を針で刺しまくった

Pの仕事最中に大音響でDVDを見た

P「仕事の最中に大音量でDVD鑑賞してた。しかもボーズのスピーカーで」

まゆ「あらぁ……」

P「奥にオレがいるのわからなかったんだろうね」

まゆ「その様子だと他にもありそうですね」

P「あるよ、あるある。他にも、酔っぱらった勢いで叩かれたり、あれは小梅から借りたビデオだったかな? それを年少組に見せて泣かせたのをオレのせいにされたし、ホームレスに社会のダニ発言したのを週刊誌にスッパ抜かれたり……」

まゆ「世界レベルのお騒がせさん」

P「後処理が大変だよ」

まゆ「それじゃあどうやって復讐しましょうか…………うーん」

P「あくまで軽くだぞ?」

まゆ「……ヘレンさんの唇ってセクシーですよねぇ」

P「切り取るのか?」

まゆ「切り取るわけないじゃないですかぁ♪」

P「何するんだ?」

まゆ「もう一度チャンスをあげようかとぉ」

P「チャンス?」

まゆ「Pさんとお話ししてもらうだけですよぅ。仲直りのチャンスです♪」

P「仲直り出来なかった場合は?」

まゆ「世界レベルのオシオキが待ってるだけです♪ あ、でも世界からすれば挨拶レベルのことでしょうけど」

P「軽くだから痛いことはなしだぞ」

まゆ「痛いことはしません、うふふふふふ♪」

P「ところでオレと話すと言ってたが具体的には何を話させるつもりだ? 世界レベルの雑談や世界レベルの世間話なんて出来ないぞ?」

まゆ「普通のお話ですから安心してください」

P「普通の話も苦手なんだけどな」

まゆ「まゆはそう思いませんよ? しっかり話せてるじゃないですか」

P「そんないい話題じゃないよね?」

まゆ「ヘレンさんにも楽しみをわけてあげましょう」

P「話聞いてない……」

ヘレン「クーP」

クーP「はい!」

ヘレン「次の仕事はまだ? 私を退屈させないでちょうだい」

クーP「今取ってます! 明日まで待ってください!」

ヘレン「そう。つまり今日はヒマってことね」

クーP「ひまでしたらレッスンにでも!」

ヘレン「研ぎ澄ましすぎたら輝きすぎて直視できないわ。研けば研くだけではないの。世界は甘くないわ」

クーP「はい!」

ヘレン「ところで今取ってる仕事って?」

クーP「はい! 懇親会です! つまり営業ですね」

ヘレン「小さな島国にも人はいるものね。いいわ、出てあげる。そのパーティーに」

クーP「ありがとうございます!」

ヘレン「世界にはばたいた私には物足りないわ。けれどこれも世界と繋がるために必要なこと。わかってるわ」

クーP「そういえばこの前のイタリアツアーのときの啖呵スゴかったです!」

ヘレン「もう一度いってあげようかしら?」

クーP「ぜひ! 是非お願いします!」

ヘレン「一回しか言わないからよく聞いてなさい……コホン」

クーP「はい!」

ヘレン「ふっ……やっとこの私に相応しい大舞台にきたわね。もともと小さな島国に収まるような器じゃないのは自覚していたわ。イタリアでのLIVEだって世界デビューに向けてのほんの小手調べよ」

クーP「ヒョーウ! カッコイイ!」

ヘレン「ふふっ」

クーP「それじゃ営業行ってきます!」

ヘレン「……クーP」

クーP「はい?」

ヘレン「今まで自分を委ねられる相手なんていなかった。だから、あなたは私の初めての人になるわね、クーP……」

クーP「あっ、ありがとうございます!」

ヘレン「ふふふっ」

まゆ「おはようございまぁす」

ヘレン「おはよう」

まゆ「ヘレンさん……ですよね?」

ヘレン「そうだけどそれが?」

まゆ「わぁぁ! ほたるちゃんの話の通りスゴい綺麗な方」

ヘレン「ほたるちゃん?」

まゆ「ほたるちゃん、ヘレンさんと仕事ができるっていって喜んでました♪」

ヘレン「ちょっと待って。あなた誰?」

まゆ「あ、私佐久間まゆと申します。それでほたるちゃんが──」

ヘレン「取材?」

ほたる「は、はい……! 今度テレビのお仕事が入って、それで新聞記者さんみたいなことをやるってことになって……ごめんなさい」

ヘレン「謝らなくていいわ」

ほたる「は、はい……!」

ヘレン「いい? 私みたいな世界レベルになりたいなら相手のことを分析する能力が必要になるわ。分析には情報が必要。これはそのレッスン、いいえ踏み台ね」

ほたる「しゅ……取材対象がPって人で…………なんだか偉い人見たいです!」

ヘレン「それでも関係ないわ。いいわ、世界レベルのインタビュー、見せてあげる」

ほたる「き、聞くのは私です……」

ヘレン「相手を丸裸にしてあげるわ」

ほたる「う、うまくいくかな……」

ヘレン「……………………つっ……!」

ヘレン「あれ? 私…………たしか……取材してて……それで…………」

『目が覚めたかね?』

ヘレン「その声は…………さっきの人ね」

『当たり』

ヘレン「今すぐ解放しなさい」

『それは無理な相談だ。そもそも君が自己紹介してくれればこんなことにはならなかったのだ』

ヘレン「くだらないわね。やっぱり小さな島国にいると心も体も矮小になるのね」

『この……!』

ヘレン「やっぱり私は日本に収まりきる器じゃないのよ。こんなとこ」

『まぁいい。これから私の質問に答えてもらう』

ヘレン「断るわ。名前もわからない人の質問なんて答える義理はないもの」

P『紹介が遅れた。さっきあったが私はPというものだ』

ヘレン「覚える気もない。早く質問しなさい」

P『潔いのかなんなのか。まぁいいでははじめよう』

ヘレン「こんなのじゃ驚き値しないわ。くだらない」

P『ワールドイズマイーーーーーーン』

ヘレン「センスのないの名前ね」

P『君のことを尊重したんだがね。まぁいい。ルールを説明しよう。君の目の前に井の字型の升目があるのは見えるね?』

ヘレン「ちっぽけすぎて見えないわ」

P『その中には"爆弾"が入ってる。あっ、と言っても本物の爆弾が入ってるわけじゃないからね?』

ヘレン「それで?」

P『日本語で爆弾てのは、触れてはいけないものと言う意味があるんだ。爆弾発言みたいな使い方もするね』

ヘレン「そのくらい知ってるわ」

P『さっすが世界レベル! 言語も世界レベルだね!』

ヘレン「あなたの小ささは日本級ね」

P『ほめても甘くならないよ。で、でだよ? その中にはキミが他人には明かされたくない秘密や周りでの出来事が入ってる』

ヘレン「…………そんなものないわ」

P『そうかな、そうかな、果たしてそうかな? それなら安心して9つ全部選べるね!』

ヘレン「つまりいくつでも選んでいいわけね」

P『さすがぁ話が早い。世界レベルは違うねぇ! そう、何回選んでもいい。もちろん一回につきひとつまでだけど。欲張っちゃダメだよね』

ヘレン「それで?」

P『でねでね、ここからが面白いんだけども、選ばれなかった爆弾は他人のところに送られて…………ドカーーーーーーン!と爆発しちゃうんだ』

ヘレン「番号が振ってあるけどそれは?」

P『わかりやすくするため。それと基本的に数字が大きいほど秘密や質問もスゴくなるんだ。おっきなナニと同じだね!』

ヘレン「日本人のは小さいものね」

P『ワイしょうなんです!てか。アハハハハ! あ、いい忘れてたけど最低でも3つは選んでね。ひとつふたつじゃ見てる人たちもつまんないからね』

ヘレン「見てる人?」

P『こっちの話、それじゃいってみよー!』

ヘレン「…………」

P『ヘレンさん、君は何番を選ぶ!?』

ヘレン「>>58


1から9の間で選んでください
それ以外は安価下

すまん少し遠かった
kskst

5

ヘレン「5番」

P『5番いただきましたー! ではポチっとな!』

ヘレン「……………………」

P『ヘレンさんに質問です。あなたの出身地は?』

ヘレン「なんだそんなこと……期待して損したわ」

P『期待してくれてるなんてコーエーだなぁ。ま、出身地くらい誰でも答えられるよね!』

ヘレン「出身地は海の」

P『向こう、何て言わないよね?』

ヘレン「世界は広いのよ。あなたにいってもわからないわ」

P『グーグル先生にわからないことなんてないよ。それとも言いたくないの? もしかしてノースコリ……』

ヘレン「言いたくないだけ。言ったらあなたが惨めになるだけよ?」

P『よくわかりませーん! しかたないなぁ、じゃあ当ててあげようか?』

ヘレン「勝手にしなさい。あなたにはムリ」

P『ドイツ』

ヘレン「!」

P『わーい当たったー!』

ヘレン「…………私はドイツ人じゃないわ」

P『別にドイツ人だぁなんて言ってないよ? 出身地がドイツっていっただけ』

ヘレン「不愉快だわ」

P『それじゃ次にいこう。もっと色んな表情見せてよ! じゃあ次は何番選ぶ?』

ヘレン「>>64

1から9の中から1つ選んでください
それ以外及び5番は安価下

9

軽めより徹底したほうがよいだな…これは

安価下

8

ヘレン「せっかくだから8番を選ぶわ」

P『末広がりのハッチバーンいただきましたー! 縁起がいいね』

ヘレン「それで? 早くしてほしいわ。私がこうやってることが世界からしたら無駄、いいえ損失だわ」

P『はいはいやりますよー。よく旅は道連れなんていうね。旅先での出会いの大切さを物語ってるね。それでさ世界を回ると色んな人に出会いますが、君の一番の友達はだぁれ?』

ヘレン「そんなのいないわ」

P『ホントにぃ? カレンさん世界レベルなのに友達いないの?』

ヘレン「間違えないで、ヘレンよ」

P『いるの? それともいないの? どっちなの?』

ヘレン「…………」

P『これじゃらちが明かないよ。まさか本当にボッチじゃないよね! そしたら世界レベルのぼっち爆誕だよ!?』

ヘレン「そう…………」

P『そんな世界レベルのぼっちに朗報! なんと次の中から選べるよ! やったね! そこのボードに出るからちょっと待っててね』

>>69
選択安価。次の中から選んでください
A.アナスタシア
B.北条加蓮
C.ナターリア
D.クラリス
E.宮本
これ以外は安価下

D

ヘレン「クラリス」

P『シスタークラレンス? 天使にラブソングをに出てくるシスターに名前が似てるシスターと仲が良いんだね。シスターと仲がいいと得することある?』

ヘレン「あなたには関係ないわ」

P『連れないなぁ。じゃあクラリスさんの悩みも知ってるよね? 友達なら当然だよね!』

ヘレン「知っててもあなたには言わない。あなたには資格がないもの」

P『ホントは知らないんじゃないですかぁ?』

ヘレン「…………」

P『やっぱり』

ヘレン「黙りなさい」

P『その分じゃAちゃん、Bちゃんのことも知らないなー?』

ヘレン「その二人がどうしたの?」

P『教えてあげないよ♪』

ヘレン「…………チッ」

P『世界レベルの舌打ちキター! あ、でもまだ番号あるし、うまくいけば教えてあげるよ。じゃ次、何番?』

ヘレン「>>73

1から9番の中から選んでください。
それ以外または5番8番だったら安価下

ヘレン「4番」

P『4! つまり死!? 野球でいうと……ま、いいよ。こんな数字を選ぶなんて世界レベルは伊達じゃないね!』

ヘレン「伊達や酔狂で世界とは戦えないわ」

P『髪の毛ファサーが絵になる。さすがぁ世界レベル! まぁそんなことより4番を紐解こう』

ヘレン「早くして」

P『もう我慢できないの? この淫乱め! ビッチめ! スラット!』

ヘレン「うるさい、早くして」

P『外人さんは積極的だなぁ。ていうかこれ聞いても思い出さないんだね。さて、紐解こうか。4! 死を意味する不吉な数字!』

ヘレン「日本レベルの不吉なんて世界レベルの幸運を持つ私には塵も同じ」

P『世界レベルの不運とどっちが上なんだろうね。で、問題だけど死って言うのは基本的に一人一回だね。つまり初めてで最後な行為。でさ、君が今日いった言葉覚えてるかな?』

ヘレン「どのこと? 説明不足だわ」

P『君が今日「初めて」という単語を使ったときのこと』

ヘレン「覚えてるわ」

P『君の口から聞きたい』

ヘレン「断るわ」

P『言えば有利になるのになぁ』

ヘレン「この程度のこと、有利にならなくても問題ない」

P『強気だね。じゃ、質問。君が今日言ったあの台詞「あなたが初めての人になる」はどういう意味で言ったの? ロマンチックな意味?』

ヘレン「なんだっていいでしょ」

P『ノン! なんだってよくないね!』

ヘレン「……そのままの意味よ」

P『つまり"自分から意思をもって愛する"のが初めてって意味なんだね。いやぁ涙なしでは語れない話だよぉぉぉオーイオイオイオイ……泣けてくる』

ヘレン「不愉快だわ」

P『愉快ではないのは確実だね。それでどうする。世界レベルのヘレンさんならなにをいってるかわかるだろうけど視聴者は……ね? で、まだ続ける? それとももう終える? 終える場合、残りの秘密は他人に暴露されちゃうよ。もちろんこの視聴者は知ることができないし、君も消化不良で終わるよ?』

ヘレン「……>>80

選択安価。続けるか終わるか選んでください
それ以外は安価下

続ける

ヘレン「続けるわ」

P『さすが世界レベル。その探求心は見習いたいね! まぁ、自分のことだから知ってると思うけど…………じゃさっそく聞こう。次は何番を選ぶ?』

ヘレン「>>82

1から9の中から1つ選んでください
それ以外または4番5番8番は安価下

9

ヘレン「9番」

P『9番!? そりゃもう濃厚な質問だよ!? いいの本当にいいのぉ!?』

ヘレン「一度決めたことは曲げない。それが私」

P『カッコイーネー。感動しちゃうよ。それじゃあ爆破ぁ!』

ヘレン「……あつ」

P『あ、少し熱いかも。熱いと言えば英語でhotっていうよね。ホォォォって。で、確認してもらいたいんだけど、君が今まで撮った写真集の写真をブロマイド型のカードにしてるよね? それをみてほしいんだけど…………なにか思うことない?』

ヘレン「世界レベル」

P『世界レベル、そうたしかに世界レベルだね。でも他になにか思うことないかな?』

ヘレン「靴が合ってないわ」

P『君のそういうとこ好きだよ、うん。君さ、なんていうか…………っぽい格好してるよね。特に2枚目なんかまさに。育ちがわかるね』

ヘレン「…………」

P『ホント世界レベル。世界に呼ばれる、いや引っ張り凧なのもわかる』

ヘレン「言いたいことはそれだけ?」

P『まだまだあるよ。けどまだいわなーい。あっ、呼ばれると言えばアーニャも呼ばれまくってるね。世界レベルから見れば塵にも等しい出来事だろうけどね』

ヘレン「あなたはさっきからなんの話をしているの? 塵の考えることは分からないわ」

P『ちなみに9というのは日本では"苦"に繋がるからあまり縁起がよくないんだ。苦労グローの玄人から苦労愚弄の偶像になったヘレンさんには縁遠い話かな? ん、近いか? あ、でも君のいたとこにネオンってあった?』

ヘレン「そんな安っぽいものはなかったわ」

P『だよね。暗い暗い薄暗い、冷たい冷たい床と冷たく固い壁に囲まれた床だもんね。壁には鉄で出来たパイプが走り……』

ヘレン「そのできの悪いポエムいつまで続くのかしら? 自分のオナニーを晒すヘンタイさん」

P『おぉう、股関もとい沽券とハートにビリリと響く辛辣なお言葉……! じゃ、次いこうか。いってたか忘れたけど続けるかそうじゃないかは3つ毎に聞くからね。世界レベルのヘレンさんにはどーでもいいことだろーけど』

ヘレン「早くして」

P『テマンテマン…………もといスマンスマン、4番5番8番9番を選んでいったヘレンさん。さぁ次は何を選ぶのかぁ! そしてどんな質問が飛び出すのか!』

ヘレン「>>95

1から9の中からひとつ選んでください。
それ以外または4番5番8番9番だった場合は安価下

3

ヘレン「3」

P『とうとう何番と言わなくなっちゃった。プライドがポッキリとイっちゃったかな? うふふふふ』

ヘレン「女のあきれ顔もわからないの? だとしたら問題ね」

P『女はセックスの時にも演技できるから純朴なPさんに見破るのは難しいですね…………さてさてヘレンさん』

ヘレン「ハァ……」

P『あなたは3番を選んだ。3、それは"惨"に繋がる不吉な数字。一般的には「参」だけどね。まさにヘレンさんへの気持ちみたいな! ホント参るよヘレンさん。もう少しなんかリアクションしてよ。ほーらせ・か・い! レ・ベ・ル!』

ヘレン「たかだか日本人になんで見せなきゃいけないの」

P『問題発言いただきましたー!』

ヘレン「黙りなさいグック」

P『グックグック、 グックチューニーン♪ あっ、これアイドルソングじゃなかった。世界の火薬庫バルカン半島ならぬ問題発言の備蓄庫ヘレン……そうだ名字なかったんだ、ごめん。それにしても見境なく問題発言とは恐れ入るね』

ヘレン「…………っ」

P『はい、話をすすめるよ。3というのはなにも日本に限って悪いわけじゃない。3というのは西洋では"悪魔の子供"が持つ数字とされてる。6の半分、つまり6を"大人の悪魔"・成熟した悪魔だとしたらその半分は、"子供の悪魔"・半熟悪魔になる。ハーフデビル・ヘレン。あっ、かっこいいかも。スリーヘレンじゃ締まらないよね。世界レベルなのにスリー…………ふふ』

ヘレン「それで? 悪魔の子をいつまでも置いておいていいのかしら? この部屋じゃ収まりきれないわ。後悔させてあげる」

P『その前に秘密をコウカイする』

ヘレン「出来るものならやってみなさい。矮小なあなたに出来るかしら?」

P『さーてさて、質問だよ! 3と聞いて思い浮かべるものは?』

ヘレン「世界レベルの私にそれを聞くのね。一晩あっても語り尽くせないわ。あなたの精神が持たない」

P『それは勘弁してもらいたいなぁ。まだ心がダンサブルになりたくない』

ヘレン「減らず口……」

P『それはこっちのセリフ。じゃ、次の中から選んでね! パネルにドン!』

『香取オナる姪ドーン!』

ヘレン「ふぇ?」

P『あ、間違えたこっちだった。パネルにドーン!』

>>99

選択安価。以下の中からひとつ選んでください
A.アナスタシア
B.大沼くるみ
C.ぴにゃこら太

それ以外は安価下

c

ヘレン「C」

P『シーじゃわからないよ! なにおしっこしたいんですか!? ちゃんと名前でいってよヘレン!』

ヘレン「……ぴにゃこら太」

P『アハハハハ! 世界レベルさんの口からぴにゃこら太だって。傑作だね!』

ヘレン「それがどうかしたのかしら?」

P『ねぇ、今どんな気持ち? どんな気持ち? 3っていう数字とぴにゃこら太思い浮かべてどんな気持ち?』

ヘレン「……言う必要がある? 不快だわ」

P『ヘレンさんにゾクゾクしてもらえて嬉しいよ。それでなんでぴにゃこら太思い浮かべたの?』

ヘレン「…………」

P『思い詰めたような顔してるねぇ。その顔、ナイスだね! それじゃ恒例のぉー……パネルにドン。次は間違わないよ!』

>>102
次の中から選んでね(フレンドリー)
A.ブサイク
B.三人娘
C.不気味

これ以外は安価下

安価上

ヘレン「A」

P『アルファベッドで答えてくれるのは嬉しいけどもっと声が聞きたいなぁ』

ヘレン「アルファベットよ。言葉もまともに喋れないのかしら? 英語じゃないから難しくないでしょ?」

P『オォォォウイェス……』

ヘレン「……いちいち燗にさわるやつね」

P『いちいちうるさい人だぁ。さてさて、ぴにゃこら太+ブサイク、これでなにか思い出さない?』

ヘレン「…………」

P『思い出した? うれしいなぁ。あなたから見れば塵芥レベルの日本での些細な気にもとめない事件を思い出してくれるなんて。あれは少し前だったね。3人が……』

ヘレン「やめなさい。あなたの目的は私をほじくることでしょ。違う?」

P『なんかエロい発言……さすが』

ヘレン「……そういう意味はないわ。勘違いしないで」

P『勘違いさせるのが仕事なくせに』

ヘレン「あなたいい加減に……!」

P『あっ、正確には「だった」だね。ごめん。言葉はきちんと使わないとね』

ヘレン「そんな過去はないわ。これまでもこれからも」

P『うんうん、わかるよその気持ち。さて、次にいこうか。次は何番選ぶ?』

ヘレン「>>105

1から9の中からひとつ選んでください。
それ以外または3番4番5番8番9番は安価下

7番

ヘレン「7番」

P『ミミミン番ですね、わかります』

ヘレン「早くその口からくそ垂れなさいよ」

P『なんかキャラが違う人見たくなってる。弱気にならないのがいいとこだけど。でも弱気なヘレンさんも……ありかな?』

ヘレン「むせかえるような息ね」

P『スピーカー越しでも臭うなんてそんなぁ……いいもんいいもん! 質問してやるよ! 7といえばラッキーセブン。幸運の代名詞。さっきのラッキーセブンや七福神なんてのや、子供の名前に「幸」を使う代わりにこの数字を使う人もいるね。そこで質問』

ヘレン「相変わらず前置き長いわね」

P『即の方がいい? ま、そんなことどうでもいいけどね。質問はいたってシンプル。ヘレンさんがこれまででこれは幸運だったと言うことをあげて。といっても選択肢もなにもないんじゃ難しいよね』

ヘレン「あった方が難しいと思うけど…………でも世界レベルの私には問題ない」

P『ささ、じっくり選んでね。あっ、ひとつに絞れないと思うから2ついいよ。ありゃ、これは前の旅のときに出せばよかったな』

>>107
>>108
選択安価。以下の中からひとつ選んでください。
A.日本に来られた
B.温かい食事に出会えた
C.担当プロデューサーと出会えた
D.国から出られた
E.一緒に歩める人と出会えた
F.自分より下の人に出会えた
G.自分と同じような人に出会えた

これ以外は安価下

C

F

ヘレン「プロデューサーと出会えたこと」

P『それと?』

ヘレン「…………」

P『それと?』

ヘレン「……自分より下の人に出会えた」

P『ぶっちゃけたー! これぞ爆弾発言! 世界レベルはぶっちゃけもすごかったぁー!』

ヘレン「…………なにも爆弾発なんてしてない。ただのあなたの勘違い、ゲスの勘繰り」

P『難しい言葉知ってるね。さてとじゃあ理由を話して! まずは担当プロデューサーと出会えたってことについて』

ヘレン「あなたにも視聴者とやらに対してもしゃべる気はない」

P『えー……ヘレンさんの口から直がよかったなぁ。でも喋りたくないならしかたないよね。強要するわけにもいかないし。でも担当プロデューサーがどんな人かはいってもいいよね!』

ヘレン「話すことはないわ。あなたが惨めな思いするだけよ」

P『じゃあこっちから話すね。それでいい?』

ヘレン「せいぜい惨めにならないように注意することね。世界レベルの惨めさを味わうことになるわ」

P『ヘレン担当プロデューサーのクーP。清廉潔白、従順を絵に書いたような好青年。担当である彼女とは信頼で繋がってる。彼女を世界レベルに導いた担い手』

ヘレン「言っててむなしくならない? そんな彼とあなたは正反対なんだから。ほんとやることが外見に現れるわよね」

P『偉くはなりたくないものだね』

ヘレン「どこかの重役だかなんだか知らないけどあなたは彼とは比べ物にならないわ」

P『君が彼を好きなのはわかったよ。愛の力ってやつだね。で、でだね……次、なん……だけどー……自分より下の人に出会えたって誰のことかな?』

ヘレン「ホームレスのことよ」

P『はい、ウソだね。世界レベルのウソはつけないの?』

ヘレン「ウソなんて生まれてこの方ついたことないわ」

P『それもウソ。きっとウソ♪ キミの性格からしても推測できるけど、自分より下の人ってのは比較になる人物のことだよね。そうすると誰だろう? そもそもそれは一人なのかな、二人なのかな。それとももっと?』

ヘレン「答える義務はないわ」

P『じゃあこっちで考えるね。考えるのってダイスキ』

ヘレン「せいぜいそのスカスカな脳でガンバることね」

P『フル回転させちゃうよ! まずわかりやすとこからいくね。そうだなー、人種は日本人』

ヘレン「…………フッ」

P『じゃないね。やっぱり外国人か。で、それは誰か、何をやってるか。比較するには対象に同じ要素が備わってないといけない』

ヘレン「備わってないかもしれないわよ? そんな予想も出来ないの?」

P『レベルレベルうるさい人がきちんと比較しないの? 無節操なの? 違うよね。で、それはなにかだね。アイドルであることは確実。アイドルで外人』

ヘレン「知らないだろうけど海外では『外人』って差別に当たるわよ?」

P『へぇー、知らなかった。世界レベルは違うなぁ。比較する、比較できるってことはそれなりに一緒にいるってことだよね。そういえばヘレンさんは海外ツアーによくいってるよね!』

ヘレン「小さな島国には収まりきらないもの。仕方ないじゃない」

P『器が小さいとすぐに溢れちゃうもんね』

ヘレン「言うじゃない……」

P『ハハハ。それでさ、ツアーによくついてく人いるよね? 誰か答える? それともこっちが言おうか?』

ヘレン「………………好きになさい」

P『おぉうっ…………ふぅ。ヘレンさんに手を出すはずないじゃないか』

ヘレン「何をいってるの?」

P『日本のネタは通じないか。それで誰か言う決心ついた?』

ヘレン「言う気はない。仮にあなたが誰かの名前出してもそれが合ってるかは私にしかわからない」

P『せっかく猶予あげたのに…………それと正解かどうかは関係ない。その人の名前をいえば向こうが勝手に考えてくれる。可能性を生み出しただけでアウトなんだよ』

ヘレン「勝手に考えるだなんて日本人というのは迷惑な人種ね。だからペニスが小さいのよ」

P『通常時直径6センチしかなくてすみません……』

ヘレン「とにかくもうこんなことはやめ……」

P『アーニャ』

ヘレン「…………え?」

P『ま、君が主観的に見たらそうなるよね。白人さんって主観好きだよね。だからハメ撮りが好きなのかな? そこんとこどうなのよヘレン』

ヘレン「…………知らないわよ」

P『世界レベルでもわからなかったかー。気になるところではい、次……ん? 3……5……8の9で…………ありゃもう6つもやったのか、早いね。じゃあまた聞くね。続けるか続けないか、さぁどっち!? というか続けたい? たくない?』

ヘレン「>>114


選択安価。続けるか続けないか
それ以外は安価下

続けます

ところで続けたらエッチなこと(ラッキースケベ的なの)起こりますか?

ヘレン「……つづ…………」

P『つづ? けるの? けらない? 蹴るのはなしね』

ヘレン「続けるわ」

P『キリッと言ったけどしんどそうだねぇ。それじゃこれからは一問毎に聞いていってあげようかな。ボクって親切ぅー! それではコールどうぞ! あ、いまのは嫌みじゃないよ?』

ヘレン「>>116

1、2、6の中から選んでください(残ってるのこれで合ってるよね?)
それ以外は安価下

1

ヘレン「NO.1」

P『それを選ぶとは世界レベル! よっ世界屋!』

ヘレン「私の目指すところよ」

P『でもいつまでも"レベル"目指してたらNO.1にはなれないよね?』

ヘレン「それへのステップよ」

P『最初からホップステップジャンプだったくせに。トんでたくせに』

ヘレン「いいから早く質問なりなんなりなさい」

P『もうせっかちだなぁ。それじゃいくよ!』

ヘレン「来なさい」

P『カッモォォォンって? それはいいや。はい、質問です! 1といえば初めてや最初、スタート地点って意味があるよね。英語なんかだとTHE、つまりザをつけると全能って意味になるね。ただ一人座ってやれるからザ・ワンって覚えようね』

ヘレン「それで?」

P『ヘレンさんの趣味ってなんだっけ?』

ヘレン「DVD鑑賞」

P『世界レベル目指してる人が持つには随分とインドアな趣味だよね』

ヘレン「何事にも切っ掛けがあるわ。私の場合はDVDだったってだけ」

P『それなら脚本の道が映画の道に進むよね? もしくは俳優』

ヘレン「それこそ私の勝手じゃない」

P『でもウソをつけないヘレンさんに演技は無理だよね。それこそ塵アクターになっちゃうもんね、うぷぷ』

ヘレン「うまくないわよ」

P『ありゃりゃ、それじゃこれはどうかな? 君がどこでDVDを見てたか当てようか?』

ヘレン「当てずっぽうに答えてもだいたい当たるわよね?」

P『じゃ当てずっぽうで答えるね。他人の家』

ヘレン「広すぎるわ。ダメ」

P『もっと言うなら初めての"外泊"』

ヘレン「……まだ大きい」

P『まだダメかー。さすがにタイトルまではわからない』

ヘレン「全くダメね。それじゃ合格点はあげられない」

P『そっかー残念。験担ぎって知ってる?』

ヘレン「ジンクスのことでしょ。それが? 話そらそうとしてる?」

P『そんなことしないよ。で、君の服の趣味はその頃の験担ぎ?』

ヘレン「何が言いたいの?」

P『ある意味素直に育ったなと思ってね。時々する少女みたいな発言もその頃から変わらないのかな?』

ヘレン「…………」

P『夢見る少女じゃないのに夢見る少女、いや逆か。夢見る少女なのに夢見る少女じゃない』

ヘレン「……くだらないわ」

P『見てくれだけの人形』

ヘレン「それは私が人形アイドルだっていうの? 悪いけどそれならこんなに活躍してないわ」

P『誰でも人形は嫌だよね。でも、キミの場合今も使われてることに違いはない』

ヘレン「それは違う。私が世界を使ってる」

P『ふふっ、可能性な生まれちゃったね。さて、どうする。続ける?』

ヘレン「>>121


続けるか続けないかをお願いします
それ以外は安価下

続ける

ヘレン「続ける」

P『ヒョーウ! 丸裸にされたいのかァ?』

ヘレン「……あなたにそんな度胸なんてないわ」

P『ヘレンさんまさか誘い受け? フヒヒ』

ヘレン「>>126

2か6のどちらか選んでください
それ以外は安価下

ヘレン「6」

P『えっ、なんだって? セ?』

ヘレン「くだらないこといってないで早く始めて」

P『ドイツやニュージーランドだとそういうらしいね』

ヘレン「発音がメチャクチャな日本人が無理にネイティブっぽく言おうとすればセックスに聞こえるかもしれないわね。フッ」

P『それは後で試すのが楽しみだよ。それじゃいくよ。6、それは悪魔の数字。悪魔といってもいろんな意味がある。しかしどれもいい意味ではない。』

ヘレン「そうね。凡人にとって悪魔はなにより恐怖の対象だものね」

P『一方で悪魔的な○○といったように、魅力的だという表現もまま見られる。悪は人を魅了するってやつだね』

ヘレン「私もそういう人にとっては悪魔ね」

P『一番使われるのが"悪魔の子"だよね』

ヘレン「宗教の話はやめておくわ。後が面倒だもの」

P『そうだね。これは君にとって悪魔的な話題だよね。話題にしてほしくないことだからね』

ヘレン「意味がわかりかねるわ」

P『といっても話題をコントロールするのは難しい。どうやってもずれていくからね。反らすことさえも』

ヘレン「私には造作もないことよ」

P『あ、さっきいったこと修正させていただくね。君が初めてDVDを観た場所は他人の家の自分の部屋』

ヘレン「発言をし直すなんて姑息ね」

P『そう? やってしまったことで取り返しのつくことは直してもいいと思うけど? やっぱり外人の考えることはわからないわ』

ヘレン「日本人には到底理解できない。無理だから諦めなさい」

P『アンインストール♪ 杏仁豆腐♪ さてさて、続ける? 続けない?』

ヘレン「>>129

続けるか続けないか選んでください
それ以外は安価下

続ける

ヘレン「こうなったら最後までやるわ」

P『さっすが世界レベル! 視聴者が望んでることをくんでくれるぅ!』

ヘレン「さぁ来なさい」

P『残りの数字は2! この数字にはいろんな意味が込められてる。対、組の他にもトップには満たないがそれレベルの実力があるという意味のNo.2という言葉。これは逆に実力不足という意味でも使われるから注意が必要。あとカップルを意味する「番」というのもあるね』

ヘレン「それで?」

P『この質問の要は「共通点」はなにかなんだ』

ヘレン「クイズでもするの?」

P『おっ、理解が早くて助かるよ。その通り。今からクイズをやる。といっても君にはすぐわかってしまうがね』

ヘレン「なら勝負にもクイズにもならないわね」

P『いやでもやらなきゃいけないことはある。あまり関係ないけど君がプライベートジェットをレンタルしたときについてきたSPいたよね』

ヘレン「ろくすっぽ警護してなかったけどね。というか早く終わらせてあげるから早く質問しなさい!」

P『質問。君はよく○○出身かと思ったといわれるけどそれはどこ?』

ヘレン「たしか…………千葉とかいったわね」

P『ファンからどういう風に見られてるかわかるなんて素晴らしい。そう、千葉県。それでもうひとつ質問。君はスカウトされたときどこで仕事をしてた?』

ヘレン「それは移籍する前ってこと?」

P『語弊なくいうとアイドルの仕事をやってるとき』

ヘレン「渋谷」

P『そう渋谷! じゃあこの二つの共通点は!?』

ヘレン「そんなの知らないわ」

P『ノー! 君は知ってるはずだよ!』

ヘレン「同じ日本国内にある街」

P『おしい!』

ヘレン「それじゃあなに?」

P『ヒント、君の母国とも共通点がある』

ヘレン「お手上げ。もう答え言いなさい」

P『あくまでも自分の口からは言いたくないんだね。強情だねぇ』

ヘレン「早く言いなさい」

P『いう通りにするのも癪だなぁ。それじゃこれで質問は終わり。一応、お疲れさま』

ヘレン「結局なにが言いたかったの? 意味がわからないわ」

P『つまり、死ぬまで同じだってこと』

ヘレン「そう、私は生まれてから死ぬまでずっと世界レベル。無論死んでも変わらない」

P『死なれちゃ困る』

ヘレン「それじゃ帰るわね。さよなら」

P『何を勘違いしてるんだ? 今帰ったら爆発するよ?』

ヘレン「は?」

P『今この部屋を出ていったら秘密が暴露されちゃうよ?略してイマコシステム! ってなんだこれ? この台本書いたの誰!? ハァ!? ……65プロに協力してもらったぁ!? いつの間に』

ヘレン「?」

P『はいそれじゃ動かないでね。君はこちらが知ってると思ってるよね? そうじゃなければ最後まで聞いたりしない』

ヘレン「ご想像にお任せするわ」

P『それに最初にいった通り、地雷を踏んでる』

ヘレン「踏んでなんかいない」

P『君は少なくとも1つは踏んでる。全ての番号を指名するという地雷を』

ヘレン「それがなに?」

P『はーい、入り口へどうぞー!』

ヘレン「…………部屋の外が騒がしたわね」

P『餓えたケモノがいるからね。といっても比喩表現だけども』

ヘレン「…………」

P『君がバカにしたホームレスとその仲間たちとSP二人』

ヘレン「何をさせる気?」

P『ボクの口からはとてもとても。ひとつ言えるのは日本人のぺニスじゃ満足できないかと思ってSP二人、あのプライベートジェットかりたときのね、あの二人もいるからね。やっぱり白人さんには白人だよね。やったね♪』

ヘレン「こんなことしてタダで済むと思ってるの!?」

P『さぁねえ。あ、それとさっきの映像は外にも流れてるからね。怒り・猛り狂ったホームレスに襲われて死なないようにね。ま、もっとも殺さないようにいっておいてるけど。いろいろ溜まった人たちだからどうなることやら』

ヘレン「暴力なんて卑怯もののやることよ、三流」

P『それをものともしない世界レベル。んんーステキ♪ それじゃあぁねぇ』

ヘレン「待ちなさい!」

P『彼らを満足させられなかったり、傷付けたら…………わかってるよね?』

ヘレン「こんなの無理よ!」

P『あっそ。じゃあほたるちゃんに代わってもらう?』

ヘレン「え?」

P『今の今まで気にもとめてなかったでしょ? ほたるちゃんはどこだーって』

ヘレン「…………」

P『でも世界レベル目指すなら多少の犠牲もしかたないよね。ほたるちゃん、体が持つといいけどなぁ。なにせ相手は白人と溜まりに溜まったホームレス達。想像するだけでヘレンさんは頭にくるよね! ボカァ股間にクルけど!』

ヘレン「…………いいわやりなさい」

P『えっ、なんだって?』

ヘレン「やるっていってるのが聞こえない!?」

P『それでこそヘレンさん!』

ヘレン「あなたが嘘ついてるかもしれないけど、可能性が出ただけでアウトだもの」

P『教えた言葉が役に立ってるようだね。そう、可能性を生み出しただけでアウト』

ヘレン「ウソつきに言いようにされるのは気に食わないけどいいわよこれくらい」

P『さっきからウソつきウソつきひどい。なにがウソつきなの?』

ヘレン「私の秘密を知らないのに知ってる風にいうところよ」

P『秘密? 君の生まれのこと?』

ヘレン「さぁどうかしら」

P『ま、なんでもいいけどね。それじゃガンバって。生まれついてのコールガール・ヘレンちゃん』

ヘレン「え……?」

P『日本でも渋谷の時みたいに"また"引っ張りだこになるかもね♪ 最初は母親に強要されてだったけど、そのうち自分がなんのために生まれたか気が付いちゃったんだね。天職は男を誘惑すること、だもんね』

ヘレン「ちょっと待ちなさい! 何でそのこと……!」

P『ウソつきにそんなベラベラしゃべっていいの? うふふ、それじゃあねー♪ さぁ、皆さんお待ちかね! 果たして彼女は洋モノのように喘ぐのか!? 大富さんの疑問が今夜明らかに!』

ヘレン「なっ、やっ……ちょっ……あな、あなた達……! ち、ち、近づかっ……いで…………no……no……nono……イヤァァァァァァァ!」

P「…………ふぅ」

まゆ「お疲れ様です♪」

P「765プロにシナリオ協力頼んだのお前だろ?」

まゆ「お前、だなんて……まるで夫婦みたい♪」

P「とんだサプライズ」

まゆ「サプラァァイズ♪ 765プロに面白い人がいるのを思い出しまして」

P「他人を巻き込んじゃダメだよ」

まゆ「復讐のことは言ってませんから安心してください」

P「そういう問題じゃ……まぁいい。帰るぞ」

まゆ「はぁい♪」

P「…………ごめんな」

まゆ「はい?」

P「なんでもなくなくなくはないがなんでもない」

まゆ「なんでもなくなくないの否定系だから……あら?」

P「なにしてる。帰るぞ」

P「………………ふむ」

杏「ふぁぁぁあぁぁぁ……眠い」

小梅「あ、新しい……ピアス……ど、どうかな?」

輝子「フィーリングキノコー……ふふ」

ほたる「きゃあああ有精卵ー!?」

まゆ「玄関で立ち止まってどうしたんです……あら?」

P「なんでいるの?」

輝子「し、親友にキノコをと、届けるため……フヒ」

ほたる「あ、美味しそうなキノコ。でも私が食べる当たるんだろうなぁ……この前も……」

P「君はなんでここに?」

ほたる「昼間のことが気になって……」

P「そっか。それで小梅は?」

小梅「あ、新しいピアス買ってもらった……から…………み、見せに……」

P「担当さんに買ってもらったの? 似合ってるよ。さすが担当プロデューサー。君のことをよくわかってる」

まゆ「片付け終わりましたぁ」

ほたる「あ、すみません……」

まゆ「気にすることないわよ、ほたるちゃん。たまにあることだから。逆に運がいいくらい」

ほたる「そうですよね……他の人が私みたいな思いしなくて済んだんですよね……」

まゆ「うんうん」

P「話してるところ悪い。みんな、ここにはしばらく来ない方がいいっていったよね?」

杏「待った」

P「ん?」

杏「杏には理由聞かないの?」

P「……後で聞くつもりだったんだけど今言いたい?」

杏「さすが、杏のことを隅から隅までよくご存じで…………ばたり」

P「…………もう来たものは仕方ない。これ以上深くは聞かない」

まゆ「というわけでお夕飯のあとはみんなでトランプでもしましょう♪」

ほたる「と、ところでこの卵焼きどうでしょう……!?」

P「…………新食感。粗目入り? それにしては甘さは感じないな」

ほたる「……え? あっ! 卵の殻!」

P「こういうこともあるさ」

ほたる「ご、ごめんなさい……」

杏「謝罪をするなら飴をくれ!」

まゆ「輝子ちゃん、お料理手伝ってくれる?」

輝子「は……ハィ」

小梅「わ、私も……手伝う」

杏「──おおうわぁ! また噛まれた!」

P「そこのサッシ伝いにずっといくとマシンガンあるよ」

杏「あ、ホントだ」

小梅「ゾ、ゾンビものに……ぼ、暴漢はつきもの」

ほたる「ま、またビリ……」

まゆ「うふふ♪」

輝子「キノコーキノコーワタシノコー」

まゆ「はい、みんなお風呂入ったわね? それじゃ輝子ちゃんとほたるちゃんは私の部屋。杏ちゃんと小梅ちゃんはPさんの部屋ね」

P「おやすみ」

ほたる「おやすみなさい……明日起きられるといいですね」

P「なにそれ怖い」

輝子「お……おやすみ…………親友、フフ」

杏「ぐぅぅー……」

小梅「ひっ、引っ張れない……重い」

杏「失礼な。杏は重くないよ。だらけてるだけ」

P「引っ張っていくから片方の二の腕掴んで」

杏「尻が熱い……」

小梅「……クゥスゥ…………バフー」

杏「…………」

P「…………どうした?」

杏「いやぁ……すごいイビキだなぁと思って」

P「君も人のこと言えないよ」

杏「わかってる。そういうところは外さないよね」

P「…………」

杏「…………」

小梅「プヒー……」

P「…………」

杏「…………」

P「…………」

杏「…………」

P「…………」

杏「…………ついてきて」

P「うん」

杏「今日も……いい?」

P「リハビリならいつでも付き合う」

杏「今日は私が上ね」

P「上? 触れるようになったの?」

杏「まだだけど……ずっと弱気なままじゃダメかなと思って……ほら、押し潰されたなら押し潰し返すみたいな?」

P「やりたいようにやればいい」

杏「じゃあ仰向けになって」

P「ん…………」

杏「……フゥフゥ…………ハー……」

P「まだ辛そうだね」

杏「まぁ、ね……でも、さぁ……ホントに……なるんだね…………息切れ……マンガの、なか、だけかと……ォ……ってた」

P「帰還兵の現実ではないけどそれくらいリハビリは大変」

杏「ハーハー……ハァー、うっふぅ…………フースッ……フー」

P「深呼吸して」

杏「スーハー……ヒャッハー」

P「余裕出てきたね」

杏「これも……だらけるため…………だらけるといえば……今日、もプロデューサーがダメ出し、に来た……」

P「少し左にずれる?」

杏「そう……する……ウゥップ」

P「はい、袋。袋を膨らますようにゆっくり息吐いて」

杏「フー…………それでさ、いうんだ……『休むのはいいがもう少し短くしてだな』って。杏だってそんなことわかってる……けどやっぱり……」

P「早くよくなって欲しいんだよ、きっと」

杏「なら休ませ……ゴポッオェ」

P「……タオル持ってくる」

杏「ハーハー……ハァフー、スァー」

P「回復体位きつい?」

杏「ン……いや…………なんで、平気なのかな……て」

P「なにが?」

杏「ゲロ」

P「慣れかな。昔から平気。でも少しだけ自分のは戸惑う」

杏「杏はどっちもダメ……」

P「そっか」

杏「ん……」

P「床じゃ固くて痛いからソファに移動するよ」

杏「杏、気が利くのはいいことだって思うな」

P「オレの唯一の取り柄」

杏「よいしょ……ふぅ」

P「まだ回復体位になってた方がいい」

杏「そうする……」

P「…………」

杏「床に座って疲れない?」

P「そんな長時間じゃないから大丈夫」

杏「…………」

P「…………」

杏「…………」

P「…………」

杏「息、臭くない……?」

P「今日はニンニクたっぷりだったもんな」

杏「キノコとニンニクにあんな使いかたがあるなんて思わなかったよ……」

P「だな。輝子のキノコにかける情熱は良いものがある」

杏「…………話ずらされるところだったけど…………ニンニクの話じゃなくてさ……ウゥ……」

P「まぁ、杏の言う通り変態だから平気なんだよ」

杏「言ってて悲しくならない?」

P「少しだけ」

杏「さい、かい……する…………」

P「床で大丈夫?」

杏「ソファ……横になって」

P「バランス悪くない?」

杏「さすが……に……杏だって、バランス、くらい……」

P「刺激物のニンニクが効いたかな?」

杏「それも……ある…………ごめっ……倒れても……い?」

P「ソファに横になりたいのなら退くよ」

杏「そのままでいい。退かすの……めんどい」

P「すぐ退くのに…………」

杏「こんな……フックッ……しゃべり方だとなんだか…………小梅みたいだね」

P「あー、似てるなぁ」

杏「杏はピアスしないけどね」

P「する動作も面倒だろ?」

杏「まぁね……それにケアも大変っていうし…………ハァハァ」

P「吸って……吐いて」

杏「フー……ハァ」

P「そういえば聞いたことないな。今度聞いてみるか」

杏「する予定あるの?」

P「これも世間話のひとつで」

杏「世間話ねぇ…………そういえばさ」

P「なに?」

杏「いまの杏達の格好…………こういうのあるよね。なんて言ったっけ……?」

P「オレの左首筋がくすぐったいやつ?」

杏「それとはちょっと違うけど…………あぁ思い出した……本茶臼」

P「下ネタいう余裕あるんだね」

杏「私も年頃だからね……幻滅させてやった……ざまぁみろ」

P「幻滅はしてないよ」

杏「想像……ぃ上の…………変た……」

P「無理にしゃべらない」

杏「杏の吐息…………楽しむ気なんですね…………わかってました……」

P「少しだけ酸っぱい臭いのするね」

杏「ハァハァ……フフゥ……ハァ」

P「大丈夫、大丈夫」

杏「杏の……髪の毛は、高いよ……一回飴……じっこ」

P「苦しかった?」

杏「いや…………けど……ちょっぴり怖かった」

P「ごめん」

杏「また……きっ……!」

P「空嘔気か……辛いな」

杏「ゴェ……オゥエ……ゲームの、キャラに……なったみたい」

P「あんなに遠くまでは飛ばないと思うよ」

杏「いまならできる……」

P「なんというスピリット」

杏「まさに……スピッツ」

P「よくその人たち知ってるね」

杏「ニー道の仮定で少しだけね……ごめ……このままねそ──」

杏「スゥスゥ……スー」

P「グゥ……スー」

杏「フスー……フンァ?」

杏「……あのまま寝ちゃったんか…………顔近っ」

P「スー……」

杏「ンー…………ンッ……っー……やっぱダメ…………」

杏「この震えが恋……だったらロマンチックなんだろうけど……トラウマだからなぁ…………ま、私らしいか……」

P「グスー……ゴー……」

杏「すごいイビキ………………少しくらいなら揺れても起きないよね?」

杏「杏だって溜まるものは溜まるし…………イライラにはこれが一番だって聞くし……左腕はちょうどおしり辺り…………んッ……」

P「…………ハッ」

杏「プスー……スー」

P「朝…………ん?」

杏「スー……フゥー」

P「水……? いや……じゃないな」

杏「んぁぁ?」

P「おはよう」

杏「ん"ー…………」

P「寝直すにしろ、しないにしろ、どちらにしても部屋に戻ろう」

杏「動くのだるい……」

P「部屋の前まで引きずってくよ」

杏「あれお尻にくるんだよね」

P「我慢」

杏「へぇーい」

杏「部屋の前に着いたぞ」

P「まだ小梅寝てると思うから開けるとき静かにいくぞ」

杏「杏はドア開けないから関係ないかなーって」

P「開けるから静かに」

杏「へーい。オープンセサミ」

小梅「ハッ……ハッ…………えっ、あっ、おっあっ……!」

P「…………」

杏「…………」

P「そっとしておこう」

杏「見なかったことにしておこう」

杏「──あれから5分の歳月が流れた」

P「長いようで短い時だった……」

杏「今こそ扉をあけよう。さぁ開けてくれ」

P「ああ!」

小梅「……! うー……! フゥー! んうー! あぁウゥー」

杏「杏のベッドに顔突っ込みながらなんか叫んでる!」

P「オレのな」

まゆ「うふふ、これで二人きりですねぇ……Pさぁん」

P「みんな帰ったといってくれ。状況的には合ってるとはいえさ」

まゆ「昨日の夜、ほたるちゃんと輝子ちゃんと話してたら意外と遅くなっちゃって」

P「なんか想像出来ない組み合わせだな」

まゆ「それが話が盛り上がってぇ……まさかほたるちゃんがあんなことしてるだなんてぇ、うふふ」

P「マナー教室のことか」

まゆ「あらぁ、知ってました?」

P「知ってるもなにも終わったあと話したろ」

まゆ「……………………あ」

まゆ「そ、それより早く次決めましょう!」

P「…………そうだなそうしよう」

まゆ「次はまゆが決めてよろしいですかぁ?」

P「やりたいことがあるならどんどん」

まゆ「>>118


復讐か救済か選んでください
それ以外は安価下

救済

悪くねぇ……! オレは悪くねぇ! 睡魔がやれっていったから!!

再安価>>169

まゆ「救済したいんですけどぉ……」

P「まゆにしては珍しいな」

まゆ「それ、どういう意味ですかぁ?」

P「それでどの層を救う? 場合によってはすぐ救えないかもしれないが……」

まゆ「まゆとPさんが揃えば百人力です♪」

P「そうだな。それでどの層だ?」

まゆ「>>173

ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)か選んでください
それ以外は安価下

アダルト

まゆ「アダルト層を……」

P「今日は珍しいこと尽くしだな……」

まゆ「まゆ、そんなに良くないイメージあります?」

P「具体的には誰を?」

まゆ「……グスン…………いいですよぅ、今日はいつも以上にベタベタしちゃいますから」

P「…………具体的には誰を?」

まゆ「まゆ、Pさんのそういう精神力好きですよぉ。そうですねぇ、具体的にはぁ……>>176


モバマスのアダルト(20歳以上)アイドルをお願いします
さぁ、今回は誰が来るのか!

三船美優

まゆ「三船美優なんてどうでしょう」

P「君が呼び捨てにすると少女マンガに出てきそうな印象を受ける」

まゆ「美優……憎たらしい子……!!!」

P「そんな感じ」

まゆ「うふふ、でも許してあげます。君っていってくれたので♪」

P「基準がわからない……」

まゆ「プロフィールのお復習……一緒にします?」

P「断る」

まゆ「っ!!」

P「少女マンガに出てきそう」

まゆ「うふふ。それではいきますね。クール
な印象のある身長165cm、体重46kg、
BMIが16.9の26歳。まゆより10歳も年上♪」

P「アイドルにとっても年齢というのは重要な要素。その人の印象を決めるといっても過言ではない」

まゆ「三十路越えでのアイドルも珍しくないですよね。スリーサイズは85-60-85の2月25日
で魚座のAB型。まゆのスリーサイズが78の56の80だからぁ……あら、少し負けてる?」

P「三十路越えの話は禁句」

まゆ「はぁーい。利き手は右。岩手県出身。趣味はアロマテラピー。匂い嗅ぐのがお好きなんでしょうか?」

P「んー……そうかもな」

まゆ「なにか考え事ですかぁ?」

P「ん? あぁちょっとな……」

まゆ「何ですか?」

P「…………なんで助ける気になったんだ?」

まゆ「なにか話を反らされた気がしますが……まぁ今はそういうことにしておきます♪」

P「それで、なんで助ける気になったんだ?」

まゆ「Pさんにも理由がありますよね? まゆが始めにいうから後でPさんのも聞かせてくださいね♪」

P「……わかった」

まゆ「うふ♪ 理由はぁ……>>183

自由安価
まゆが三船さんを助ける理由とは?
あまりにも変なのは安価下

昔助けられた

まゆ「昔助けられてぇ……」

P「助けられた? いつの頃?」

まゆ「まゆがまだ"読者モデル"のお仕事をしていた頃に。たしかあれは……紫陽花がキレイなところでした」

P「それで?」

まゆ「お仕事の帰りに雨に濡れて帰ろうと思い、紫陽花と一緒に濡れてたんです。そしたら傘を差し出してくれて……まぁその程度ですけど」

P「なるほどな」

まゆ「ところでなんで理由なんて聞くんですかぁ?」

P「人を助けるのに理由はいらないとは言うが、理由はある。いらないだけで存在してるから」

まゆ「まゆ、よくわかりませぇーん♪ さ、次はPさんの番ですよぉ」

P「オレもそんなにたいした理由はない。ただ、理由をつけるなら……少しの自惚れと周囲の目」

まゆ「周囲の目?」

P「それについてはやっていけばわかる」

まゆ「はい」

P「それとまゆ」

まゆ「はい?」

P「これが成功したら話がある」

まゆ「プロポーズならいまここでしてください♪」

P「頼みといえば頼みだがまゆだけにじゃない」

まゆ「まゆは一夫多妻でも構いませんよぉ?」

P「…………今回は小梅も連れていってくれ。頼む」

まゆ「はぁーい。うまくいくといいですね♪」

P「お互いにな。少し出掛けてくる」

まゆ「それが……Pさんを見た最後でした」

小梅「チャ、チャンチャン」

まゆ「やっぱり、それじゃしまらないわ。Pさんをーの部分は序盤に持ってくるべきよ」

小梅「さ、先がわかるのは……ホ……ホラーでは致命的……」

まゆ「先を予想してドキドキするのは嫌い?」

小梅「す、好き……」

三船美優「あ……あのぉ……」

まゆ「はあぁい♪」

美優「事務所でそういう話……してて大丈夫……?」

まゆ「プロデューサーさんが来るまでの暇潰しですよぉ」

美優「た……担当プロデューサーさんってCPさん……?」

まゆ「今は違う人です。前の担当さんは周子さんと……うふ♪」

美優「まゆちゃんも……担当プロデューサーさんで苦労してるのね……」

まゆ「シーPっていって新人さんなんですが、まゆシーPさんのこと大好きでぇ♪ この前もおごってくれたんです。おいしかったなぁ」

美優「まゆちゃんは本当に……そのシーPって人のこと大切に……思ってるのね」

まゆ「まゆ大好きです、うふ♪」

シーP「おーいまゆ! おまたせ。いくぞ」

まゆ「あ、来ました。シーPさぁん♪」

シーP「おいおい、抱きつくなって。歩きにくいだろ」

まゆ「うふふ♪」

美優「まゆちゃん、本当に大好きなんだ……羨ましい」

小梅「……あ、あの……コレ……」

美優「えっと……あなた……というかそれ…………きゃっ」

小梅「こ、こういうときは…………ホラーみて……解消……」

美優「ごめんなさい……私ホラーはちょっと…………だからえっと……あなた一人で観……」

小梅「あっ……ぇ…………う、ぅん……」

美優「…………て……」

美優「……っ……ヒッ!」

小梅「おっ、おぉー……ふわっ」

美優「よ、よくこんなひぃ……! ちみ、血みどろ……のっ、アッ……クル……キチャ…………目輝かせて……観れ…………キャア!」

小梅「ヒァー、す……すごっ」

美優「そんなっ……! う、後ろから!? ヒェッ」

小梅「そんなものまで……!」

美優「そ……それをそんな使い方……! ダメっ! ……アッ、あっ、ち、スゴっ…………こんなの知らっ……初めっ……クル……キちゃう…………」

小梅「ジェイソーン♪」

美優「イヤァァァァァァァ!」

小梅「た……楽しかった……」

美優「よ、よかっ……良かったですね……はぅぅ」

小梅「刺激、強かった……?」

美優「す、少し……だけ……うぅ」

小梅「Pさんの家……もっと……すぅっ、すごいのある」

美優「Pさん?」

小梅「あ………………ぴ……」

美優「ピ?」

小梅「ピヨ……さん…………うん」

美優「あっ…………うん」

小梅「──そ……それでプロデューサーが言ったの。小梅はそのままでも、い、いいって……」

美優「担当さんからそんなことを……嬉しかった?」

小梅「う、うん……!」

美優「そんなに首降ったら……取れちゃうわよ?」

小梅「…………あ」

美優「ヒッ! 首ぃ……!」

小梅「…………いっつあマジーック……」

美優「……も…………もう!」

小梅「えへ……」

美優「それにしても…………小梅ちゃん……」

小梅「……?」

美優「……いえ、なんでも」

小梅「き……気になる……そ、そういうの……知ってる……」

美優「え?」

小梅「し、死亡……フラグ」

美優「死亡……なに?」

小梅「し、死んじゃう……兆し?」

美優「怖いこと言わないでくださいよぉ……」

小梅「いった方が…………身のため」

美優「死んじゃうのはイヤだから……言っちゃおうかな……うん。あのね、小梅ちゃんは担当プロデューサーさんのことが好き……なんでしょ? 話しててその…………そう感じたから」

小梅「……うん」

美優「告白……しないの?」

小梅「す……好きなことは好きだけど…………」

美優「勇気がでない? 大丈夫……だと思うわ…………小梅ちゃんかわいいし…………」

小梅「あ……あぁう……」

美優「照れて顔隠しちゃった…………自分の話になるけどね……私もあの人……クールさんと居ると楽しい……そう気付いたの……」

小梅「でも私……」

クルP「おはようございます美優さん」

美優「あ、おはよう……ございます……」

クルP「さっそくで悪いのですが仕事に……誰ですかその子」

美優「あ、クールさんは会ったことなかったですよね。友達の……」

小梅「し……白坂……小梅…………です」

クルP「初めまして小梅ちゃん」

小梅「あ…………」

クルP「ん?」

美優「またそうやって……頭撫でる…………悪いくせですよ」

クルP「アハハ、ごめん」

美優「その笑顔も反則です」

クルP「笑顔?」

美優「なんでもありません。ほら、行きますよ」

クルP「あ、ちょっと」

小梅「頭…………」

P「…………」

??「……おや?」

P「こんばんは」

??「こんなとこほにらいひゃくとはもふまひぃめふめ……」

P「お夕飯ですか?」

??「仕事やっと先ほど終わったので。あなたこそ珍しいものです。こんな打ち捨てられた地下街に来るなんて」

P「今日は報告に来たんです」

??「聞かせていただきましょう。筍を食べながら──」

??「そうですか……彼女が…………」

P「はい……」

??「邪に心を蝕まれたか……それとも」

P「自分の心を守るためか……でしょうね」

??「いずれにしろ。まこと哀しいことです」

P「…………それにしてもここ、また模様替えしましたか?」

??「えぇ。自分の生活空間くらいはキレイにと思いまして」

P「でも表札は少しやりすぎでは……名前違いますよ」

??「いえ、それでいいのです。名前負けした安い女ですから。なので、大島と表札を掲げたので」

P「世界一への挑戦ですか……でも自分を卑下するのは精神に悪影響ですよ」

大島「大島です」

P「そんな髭メガネどこから」

大島「ちょっとしーくれっとです」

P「いってもいいけど秘密ですか……」

大島「久しぶりにあそこで月でも眺めましょう──」

大島「…………」

P「…………」

大島「…………ん……!」

P「…………はい」

大島「申し訳ございません」

P「しかしこんな地下街から延びた窓から月が見えるところがあるなんて、驚きだよね」

大島「そうですか? 日本は不思議なところと聞いていたので別段驚きはしませんでした。故郷でも話題になってました」

P「……そっか」

大島「ですが、そんなわたくしでもかるちゃあショックはありました。まさか日本に打ち捨てられた場所があるなどとは思いもよりませんでした」

P「他にも使われなくなった地下鉄の駅なんてのもある。今度案内しようか?」

大島「……お化け屋敷は怖いのでいやです」

P「…………」

大島「故郷の誰かもこの月を見てるでしょうか……」

P「さぁ……」

大島「そこは『誰か見てるさ……必ずな』と言うところです。漫画で読みました」

P「また出しっぱなしだったの?」

大島「その"また"という部分はわかりませんが、出ていました。それはもうバッチリと」

P「そうかぁ……」

大島「ですがあの様な本もいいのではないでしょうか。人の想像力はまっこと面妖なところもあります。しかし、素晴らしいものです」

P「そうだね」

大島「ですが……」

P「ですが?」

大島「日本の妖怪なるものは未だに苦手なのです……! 想像力を悪い方に向けたあれだけは!」

P「あ、カエル……!」

大島「っ!」

P「冗談だよ。ヘビは克服した?」

大島「慣れれば大したことなどありません。まこと美味でした」

P「たしかに貴重な淡白源だけどさ」

大島「思い出したら涎が……ズビ」

P「涙止まった?」

大島「おかげさまで」

P「そっか。それで本題なんだけど──」

大島「それでしたら彼女に聞いてみます」

P「すみません。本当は直に頼むのが一番なんだけど事情があって……」

大島「構いません。その代わり……今度彼女のことを預けます」

P「病院か事務所にいた方が治りが早いと思うけど……」

大島「違う環境というのが重要らしいので」

P「……幸いオレの部屋にも似たようなの来るから何かのおりに話してみる。いつになるかわからないけど」

大島「頼みました。今は精神の均衡を保ってはいます。なので慌てなくて大丈夫です」

P「わかった。それと彼女の替え玉の件、謝ってなかったね。ごめん」

大島「もう過ぎたことです。それにあれはあなた様が悪いわけではありません」

P「…………もうしばらくいてもいいかな」

大島「よしなに」

P「ただいま」

まゆ「あなたお帰りなさぁい」

P「……ただいま」

まゆ「今日私……あら?」

P「どうした?」

まゆ「クンクン……他の女の臭いがしますよ?」

P「お前には関係ない……」

まゆ「……またそうやって逃げるんですかぁ?」

P「なに?」

まゆ「またそうやって嘘つくんですかぁ? 知ってるんですよ? 他の女のところに行ってるって」

P「だからなんだ……!」

まゆ「そうやって私から離れていくんですか? 許しませんよぉ?」

P「なにをいって……うっ!」

まゆ「うふ、うふふふふ」

P「なん…………で……」

まゆ「私から離れるなんて……許しません…………あら?」

P「………………」

まゆ「なんでしょうこの箱………………っ!」

まゆ「ウソッ……! な、なんで!」

まゆ「それじゃ私の…………勘違っ……!」

まゆ「えっ……ぁ…………Pさん……あの起きてください……Pさん…………PさんねぇPさん……お夕飯……出来て……Pさぁん……!」






小梅「カ……カット!」

P「ふぅ……」

まゆ「どうでしたまゆの演技♪」

P「よくわからなかったけどいいんじゃないか?」

まゆ「んもぅ、素直に誉めてくださいよぉ」

P「ドラマの役が来てよかったな」

まゆ「はい♪ 脚本さんがいうには対象のことが好きすぎて愛が重い女の人の役だとか」

P「キャスティングさん頑張ったな」

まゆ「現代版賢者の贈り物らしいですよ?」

P「相手役は……彼か」

まゆ「おかげでいまからファンの人から脅迫状が来ないか心配で夜も眠れません。ヤンデレって怖いですね」

P「…………ん?」

小梅「血糊……どうだった?」

P「良くできてるねこれ」

小梅「……へへ」

輝子「ちなみにさっきから…………いました……奥の扉から手だけ出して死んでた…………ボッチノコ星輝子です……フヒ」

P「──でだ」

輝子「デダ?」

P「三船さんの様子はどうだった?」

小梅「えっと……ラブぅ……ラブ?」

まゆ「だそうです」

P「またあとで聞くよ」

輝子「キノコ……どぞ…………フフ」

まゆ「美味しいキノコありがとう、輝子ちゃん」

輝子「え……フ、フヒ」

小梅「おいしい……」

まゆ「はーいお風呂はいりましたねぇ?」

輝子「フヒ」

小梅「は、入った……」

まゆ「それじゃ今日は"みんな"まゆの部屋で寝ましょう」

P「おやすみ」

まゆ「"みんな"まゆの部屋で……!」

P「…………」

まゆ「んもぅ……今日はゆっくり寝かせてあげましょうか。さ、二人とも寝ましょう♪」

美優「──今日は……ありがとうございます。美味しかったです」

クルP「このくらいなんてことないよ。送ってくよ」

美優「…………ありがとうございます」

クルP「そういえばさ」

美優「はい?」

クルP「この前のドラマ撮影どうだった?」

美優「アドバイス……ありがとうございます」

クルP「役に立ってよかった」

美優「…………頭撫でるの……禁止です」

クルP「あ、ごめん。クセなんだ」

美優「そういうの……勘違いしちゃいますよ?」

クルP「勘違い……?」

美優「なんでもないです……」

P「──か」

P「小梅もよく頑張るってくれる……今度お礼するか」

P「三船美優…………本当自惚れだよなぁ」

P「まぁ、困ってることに変わりはないか」

P「人と話すことがやっと慣れてきたとこだもんな」

P「というか……コミュニケーションがか」

P「さて、どう出るか」

小梅「…………」

まゆ「小梅ちゃん、どうしたの? 眠れない?」

小梅「…………うん」

まゆ「こっちの枕使う?」

小梅「トイレ…………」

まゆ「はぁい。いってらっしゃい」

P「──ン?」

小梅「…………あ」

P「オッ……」

小梅「……お、おはよう」

P「まだ夜中……」

小梅「や……夜行性」

P「その格好だとお腹冷えるよ」

小梅「お、お腹の上だから……平気」

P「少し苦しいんだけど……」

小梅「…………」

P「上から見下ろしてるけど……楽しい?」

小梅「わ……わりと」

P「そっか……そろそろ退いてもらってもいい?」

小梅「…………ん」

P「ありがと……う?」

小梅「やっぱり……さ、寒い」

P「……窓際に詰めるよ」

小梅「…………」

P「…………」

小梅「…………」

P「…………」

小梅「…………こ」

P「そっちは向かいよ……ところでさ」

小梅「?」

P「今日、三船さんと話してどうだった?」

小梅「一緒に……ホ、ホラー映画……観た」

P「楽しかった?」

小梅「す、すごく……!」

P「なに観たの?」

小梅「ジェ、ジェイソン……」

P「ずいぶん過激なの観たね。他には?」

小梅「他には……他に……あっ、頭なでられた」

P「撫でられた?」

小梅「こう……ワシワシって……髪が乱れた」

P「あ、それもしかして三船さんの担当プロデューサーに?」

小梅「あ……うん」

P「どうだった?」

小梅「よかった……けど……」

P「けど?」

小梅「やっぱりいい……そういえば…………美優さんにもやってる、か、かもしれない」

P「あー、やってるだろうね。というかあの人と三船さんの仲の良さはあの事務所でも有名だよ」

小梅「そうなの……?」

P「まだ小さな雑誌だけでだけど、三船美優の影に敏腕プロデューサーあり!なんていう見出しが踊ってる」

小梅「な、なるほど……」

P「今や三船美優を知ってる人物はアイドルとしての彼女より女優としての彼女を見たいだろうね」

小梅「どういうこと……?」

P「三船さん、今でこそ治り始めてるけど最初はひどかったってさ。担当さん愚痴ってた」

小梅「……?」

P「……いい言葉じゃないけどコミュ障って知ってる?」

小梅「し、知ってる……」

P「あの人その気があったんだ」

小梅「そ、そうなんだ……知らなかった……」

P「暗い話になっちゃったね。なにか明るい話でもしようか」

小梅「し、新作ホラー映画……!」

P「明るい話って……ま、いいや」

小梅「だ、大丈夫だから……こ、こっち向いて……」

P「その言葉信じる…………んぎょッ」

小梅「…………」

P「頭固定してなにかな?」

小梅「………………」

P「………………」

小梅「……気持ちいい?」

P「…………柔軟剤使った?」

小梅「小さくなったのを……バスローブ代わりに、か、改造……した」

P「…………」

小梅「…………♪」

P「…………」

小梅「…………ふふ」

P「……ん? 丸まってどうしたの。気持ち悪い?」

小梅「…………」

P「目線しか動かせない…………どうしたの?」

小梅「…………」

P「力は入ってるから死んではない……」

小梅「………………うん」

P「解決した?」

小梅「うん……」

P「そうか。そういえば担当さんとはどう?」

小梅「た、楽しい」

P「よかった。それじゃ寝ようか」

美優「小梅ちゃんと私が?」

クルP「そ。向こうのプロデューサーから後学のためにって頼まれちゃって……嫌か? 嫌なら……」

美優「い、いえ……そんなことは」

クルP「そうか。なら早速連絡するよ」

美優「小梅ちゃん…………」

クルP「ん? やっぱりやめようか?」

美優「あ、いえ……連絡してください…………」

小梅「お、お、お邪魔します……」

美優「き、今日はよろしく……お願いします」

クルP「はは、二人ともお見合いみたいだね」

美優「仕事の見学……でしたよね?」

小梅「は、はい」

クルP「そんなに緊張しないで。落ち着いて……な?」

小梅「は、はひ」

美優「だからそうやって頭撫でるのやめた方がいいですよ?」

クルP「あ、悪い悪い。それじゃ行こう」

小梅「…………」

美優「どうしたの?」

小梅「あ、お、お疲れさま……です」

美優「担当プロデューサーさんのこと思い出してた?」

小梅「う、うん……」

美優「聞いたわ。明後日から担当さんと旅行なんですよね。どこにいくの?」

小梅「ゆ、雪山」


美優「だからイヤーマフを……ふふ」

小梅「わ、笑わないで……ほ、ほしい」

美優「あ、ごめんなさい……でも衣装さんに聞いてたときはどうしたかと思った」

小梅「こ、困らせちゃった……?」

美優「困ったような……笑ってたような……」

小梅「うぅ……」

美優「プロデューサーさんとの旅行楽しみ?」

小梅「雪山……初めて」

美優「だからそんなに荷物が……キャリーバッグに肩掛け…………」

小梅「中は……み、見ないで…………洋服……いっぱいだから……」

美優「オシャレさんですね。そういえば小梅ちゃん、かわいい格好してますもんね」

小梅「み、三船さんも……き、着る?」

美優「あっえ……わ……私にはちょっと派手か……」

小梅「……うぅー…………」

美優「……なぁー……て……」

小梅「わぁぁ……!」

美優「うっうぅ……」

スタイリスト「あんたたちなーにしてんのよ」

小梅「ファッションショー……?」

美優「じ、自分に負けました……」

スタイリスト「ハァ?」

スタイリスト「──なるほどそういうこと」

小梅「これも……」

スタイリスト「あら、かわいい。どう?」

小梅「似合う……!」

スタイリスト「ありがと♪ そういえば担当さんとは、あれからどうなの?」

美優「べ……別になにも……」

スタイリスト「え、ないの……?」

美優「は……はい」

スタイリスト「なぁーんだつまんなぁい。せっかくのろけ話が聞けると思ってたのに」

美優「のろけるほど……ありません……」

スタイリスト「のろけにならないくらいはあるんでしょ? 聞かせなさいよぉ」

美優「ひ、人に話せることは……!」

スタイリスト「過激な話題なのぉ!? まだお昼よぉ! 大胆」

美優「か、からかわないで……ください……!」

スタイリスト「でもいいの? 話さないで。ここに目を輝かせて待ってる乙女がいるのよ?」

美優「目を輝かせてって……そんな人どこに…………」

小梅「ワクワク……ドキドキ……」

スタイリスト「ねぇ? ワクワクドキドキし過ぎて隠しきれてないこの子を見て、なにも思わないわけ?」

美優「うっ……くっ……」

スタイリスト「聞くにこの子も自分の担当プロデューサーが好きらしいわよ? 告白する参考にさせてあげないの?」

美優「そ、そんな参考になるほど……あ……ありません」

スタイリスト「ホントにぃー?」

小梅「参考…………」

美優「ン……ンフゥ…………ウゥ──」

スタイリスト「ほーーーーー! カフェデート!? んんまぁーオシャレぇ!」

美優「こ、声が大きいです!」

小梅「カフェ……デート…………ほぁぁ……」

スタイリスト「ね?ね? オシャレよねぇ小梅ちゃん!」

美優「た、ただお茶飲んだだけです……!」

スタイリスト「ウゥンマァー! ただお茶飲んだだけですって。ただお茶飲むだけでもいい仲ってことよね! うらやますぃ!」

小梅「プロデューサーと……お茶……」

スタイリスト「もっと聞かせなさいよ!」

美優「他に話すことなんて…………食事くらいにしかいかないし……」

スタイリスト「食事ぃ!? あるじゃない話! どこ!そこどこ!?教えなさい!詳しく話して!」

美優「そんな迫ってこないでください…………この前、ただ単にお夕飯を一緒に食べただけで……」

スタイリスト「小梅ちゃん、これが大人のデートよ」

小梅「オトナの……デート……はうぅ」

スタイリスト「髪の毛グシャグシャにして照れちゃってぇ…………かわいい♪」

まゆ「──今日から小梅ちゃん、担当プロデューサーさんと旅行ですね」

P「んー? あー、そうだな」

まゆ「ウィンタースタイルな小梅ちゃん、可愛かったですねぇ」

P「担当さんと準備したんだとさ」

まゆ「ああいう旅行は初めてらしいですよ?」

P「初めてで好きな人と……感動的」

まゆ「ところでさっきからなに見てるんですか?」

P「ちょっとな。覗き見しようとしても見せないからな」

まゆ「では覗きません。堂々とみます」

P「…………」

まゆ「ンヌヌヌヌヌヌヌ」

P「裏からじゃ透けさせるのも限度があるだろう。こうやって角度変えれば見えなくなるし」

まゆ「あっ! んもぅ」

P「さて、これはここまでにしておいて。オレたちはオレたちで動こう」

まゆ「私は犬の受け渡しに行ってきますねぇ」

P「大型だけど大丈夫か?」

まゆ「はい」

P「ウワサでは熊並みの大きさがあるらしい」

まゆ「こわぁい。でもPさんが受け取りにいったら不審者と間違えられません?」

P「……ありうるな。それじゃお願いしよう。オレはワルシャワ館の悪澤さんに会いに行ってくる」

まゆ「遅いわねぇ……」

??「うぎゃあぁぁぁぁ!」

まゆ「あら?」

??「悪かった! 自分が悪かったから! 機嫌治してくれぇ!」

まゆ「?」

??「おーい!」

まゆ「あら、犬がこっちに……大きいわぁ。ほーらよしよし」

??「ウッ!ハッ! ハァハッハァ……ご、ごめん…………ぁうう、ウアッ……ありがとう」

まゆ「いいえぇ。それにしてもおっきいワンちゃん」

??「そうか?」

まゆ「さっきまでケンカ?でいいのかしら。してたのにもう仲直り」

??「昔から一緒だからな!」

まゆ「その昔馴染みさんたちがなぜケンカを?」

??「うっ、それは……どうでもいいじゃないか」

まゆ「うふふ♪」

??「それより紹介が遅れたな。自分は……」

まゆ「存じてます♪」

??「あれ、自分有名?」

まゆ「はい、それはもちろん」

??「な、なんだか照れるなぁ……でもこのままじゃ気分悪いぞ」

まゆ「それじゃあ『自分』とでも名乗ってください」

??「一人称…………」

まゆ「それか……ミーちゃん?」

??「それも変わらない気がするぞ……ただの外人被れじゃないか」

まゆ「いいじゃないですかそれで。ミーちゃん♪」

ミー「もうそれでいいや。ところでここにえっと…………小太りな男の人来なかった?」

まゆ「来てません。まゆが代わりに来ましたから」

ミー「………………さすがに騙されないぞ」

まゆ「その男の人ってPさんって言う人よね?」

ミー「たしかそんな名前で聞いてたぞ」

まゆ「ならまゆがそうです♪」

ミー「なんか変なことはされてないか? 痴漢とかストーカーとか」

まゆ「はい?」

ミー「聞いた話ではものすごく怪しい人物だって聞いたぞ!」

まゆ「どんなイメージ持たれてるのかしらPさん……」

ミー「こ?困ったことがあれば相談に乗るぞ……! な、なんなら今から一緒に殴りにいくぞ。こんなこともあろうかと用心棒連れてきたぞ!」

まゆ「用心棒って、まゆの胸元に入ってるこのハムスター?」

ミー「えっ、あっ! いつの間に!」

まゆ「うふふ♪」

ミー「こら! あれほど胸元に入っちゃダメだっていっただろ!」

まゆ「まゆの胸くらい安物ですよぉ。気にしてません」

ミー「でもダメなものは……えっ? なになに……きちんと胸は選んでる? そういう問題じゃなーい!」

まゆ「まあまあ、許してあげましょう。ただ、人によっては潰してしまうかもしれませんね。こう、ブチュゥって」

ミー「! くっ! 怖いこと言うんじゃないぞ……! 少し漏らしかけたぞ……」

まゆ「あらぁ。それじゃ借りてくわねぇ」

ミー「うん。しかし驚いたぞ。あの佐久間まゆがこんなところに来るなんて」

まゆ「あら、まゆのことご存知?」

ミー「存じるもなにも有名だぞ? あ……」

まゆ「どんな感じにぃ?」

ミー「そ、それは…………」

まゆ「それはぁ?」

ミー「……うぅ」

まゆ「そ・れ・は?」

ミー「た、担当プロデューサーが好きだって……」

まゆ「担当プロデューサー大好きアイドルってことですか?」

ミー「そこまでは言わないけど、まぁ……そんな感じ。ここまでバレたから言うけど、担当プロデューサーが好きだってウワサで持ちきりだぞ」

まゆ「だって好きなものは好きだからしょうがないじゃないですかぁ。そうです、まゆは"担当プロデューサー"さんのことが好きなんです」

ミー「自分は恋のこととかよく知らないけど、そういうのもありだと思うぞ」

まゆ「あら、意外な言葉。あなたもご自分の担当さんを?」

ミー「それはないぞ。なんだかそういう風潮があるらしいけどな。それにそういうことは……」

まゆ「そうですか。それじゃお話はここまで。良かったらまた会いましょう♪」

ミー「あ、それじゃアドレス…………ぎゃあぁぁぁケータイがよだれでベトベトだぞ!」

まゆ「あらあら」

P「突然お伺いしてすみません」

悪澤「いやいや、他ならぬあなたの頼み。断る理由がない」

P「ほんとにすみません。それであれは準備できましたか?」

悪澤「バッチリ。アジサイのある公園も見つけました。東京にもまだこんなところがあるんですな」

P「都会的なコンクリートジャングルなイメージがありますからね」

悪澤「今度特集組んでみるのも面白いかもですな。それにしても三船美優の噂。変わらずです」

P「噂というとどっちの?」

悪澤「最近は女優業の方ですな」

P「女優業の? それまたどうして」

悪澤「百聞は一見にしかず。写真でみた方がいいでしょう」

P「これは……」

悪澤「担当プロデューサーとの深夜デート」

P「そこから飛び火して女優業の噂に……」

悪澤「ま、そんなとこですな。あっ、もしかしてこの写真出してはまずかった?」

P「そんなことはありません。出してくれ助かりました」

悪澤「それにしても本当なんですかな?」

P「ないと思いますよ。たしかに三船美優を変えたのは彼ですが」

悪澤「それとこれとは話が別……と。我々聞屋と呼ばれるものにも付き物ですが、噂というのは恐ろしく、変なものですな」

P「風潮や世間が大いに関係してきますからね」

悪澤「下手をすれば現代のジャンヌ・ダルクになる」

P「お互い気を付けましょう。それでは──」

まゆ「♪」

P「機嫌がいいな。何かあったのか?」

まゆ「実は今日、まゆのことがみんなに伝わってることがわかって嬉しかったんです♪」

P「まゆのこと?」

まゆ「はい♪ まゆが担当プロデューサーさんのことが好きだということが伝わっててぇ」

P「…………そうか」

まゆ「やっぱり思えば届くんですよぉ」

P「借りて……預かってきた犬はどうした?」

まゆ「まゆの部屋にいます」

P「でもいいのか? 苦しくならないか?」

まゆ「暴れなければ大丈夫です。それに大きさのわりにおとなしい性格だって言ってました」

P「まぁ何も問題はないと思うけどな。用心はしておいた方がいい。向こうのためにもこっちのためにも」

まゆ「まゆの部屋で可愛がります?」

P「食べ終わったらな」

まゆ「まゆも一緒に可愛がってくれてもいいんですよ?」

P「担当プロデューサーが好きだってみんなに伝わったんだって?」

まゆ「んもぅ……素直じゃないんだからぁ、うふ♪」

P「ところで……」

まゆ「はい?」

P「他人の犬を違う呼び方で呼ぶのはどうかと思うぞ?」

まゆ「なんだか強そうじゃないですか」

P「同名のアイドルいるぞ」

まゆ「それはそれ。早く遊びましょうよ」

クルP「今日は写真を撮ります」

美優「写真を?」

クルP「はい。一石二鳥どころか一石三鳥なんです」

美優「どういう…………ことでしょう?」

クルP「映画用の宣材と写真集用の、あと事務所の宣材」

美優「そんなにいっぱい……」

クルP「無理そうなら分割してもらいます」

美優「そんなことが可能なんですか?」

クルP「可能です。といっても映画用の写真と事務所の宣材は一緒の人で、写真集用は違う人なだけなんですけどね」

美優「それなら……さすがに一度に三人はちょっと……」

クルP「では行きましょう」

カメラマン「──はいお疲れさま」

美優「ありがとうございます」

クルP「みなさんお疲れ様です。美優、あとは好きにしててくれ。俺は挨拶回りに行ってくる」

美優「はい」

クルP「またあとで連絡する」

美優「…………紫陽花」

美優「………………こんなところ歩いたら楽しいかも……」

美優「いつか来たいな…………好きな人と……」

クルP「……! …………!」

美優「…………ハァ」

美優「この紫陽花……どこまで続いてるのかな…………」

美優「行ってみよう……」

美優「結構奥まである……」

美優「昔……よく歩いたなぁ…………今どうなってるんだろう……」

美優「…………犬? おっきい……」

美優「あの子も……おっきかったな」

美優「私が小さかったのかな…………」

美優「あの頃は……楽しかったなぁ……」

美優「学校から帰ってきて……靴脱ぐ前にはもう……ふふ」

美優「じゃれついてたな……私からかあの子からかは忘れたけど……」

美優「死んじゃったときは…………泣いたな……」

美優「あれから……何年だろう…………」

美優「また……犬飼いたい……」

美優「あ……連絡……戻ろう」

P「…………ふぅ」

まゆ「お帰りなさぁい」

P「さすがに疲れた」

まゆ「でもホクトちゃんのお散歩羨ましいですよぉ」

P「明日はまゆが頼むよ」

まゆ「はーあーい。お夕飯出来てます」

P「いつも悪いな……」

まゆ「いいえ。あ、でも明日は用事があるので作れません」

P「………………」

まゆ「なにがあるのか聞かないんですか?」

P「…………察しはつく」

まゆ「なーにがあるかー聞かないんですかー?」

P「……なにがあるんだ?」

まゆ「大好きなプロデューサーさんのところにお夕飯を作りに」

P「いってらっしゃい…………ん? こんな時間に誰だ」

P「…………」

輝子「ハァハァ……ハッハッ……」

P「ヤバイ顔してどうした」

輝子「あ、あれ……ちょ、ちょうだい……」

P「また切れたのか…………入れ」

輝子「ハッ……! ハッ……ん…………ハァー……ン……ッハ……」

まゆ「何してるんですか?」

P「キノコ分が切れたんだとさ。その補給」

まゆ「そうなんですかぁ。端から見たら危ないキノコを使ってるみたいですよ?」

P「まゆの部屋……はホクトで満杯か。輝子、俺の部屋で寝ることになるけどいいか?」

輝子「ヒャッハハー! キノコー! キィノォコォォォォォ! アッ…………キ、キノコキノコォ」

P「だめだ……トんでる」

P「…………」

輝子「…………」

P「…………」

輝子「…………」

P「…………」

輝子「…………」

P「…………」

輝子「……うん」

P「これは?」

輝子「光るキノコ……机の下で栽培してたら……出来た」

P「凄いなこれ」

輝子「キノコで日々の生活に…………彩りを……フフ」

P「ありがとう」

輝子「え……あっま…………ニヘ」

P「あやしい少女」

輝子「…………スパッツ」

P「ん?」

輝子「Pさんみたいな人は……好きだって聞いた……」

P「嫌いじゃないけど…………誰……いや察しはつく」

輝子「相談がある……」

P「相談?」

輝子「私はその……暗い」

P「ま、静かな方だね。それで?」

輝子「それで…………伸び悩んでる」

P「伸び悩み」

輝子「プロデューサーがいうには……何かが足りない……らしい」

P「あのパンクな格好で?」

輝子「うん」

P「何が足りないんだ?」

輝子「それがわからない」

P「ライブでの写真ある?」

輝子「そう思ってスマホに入れてきた…………ほい」

P「…………うーん……」

輝子「自分では問題はないと思う……」

P「たしかにどれも問題はないね」

輝子「でしょ……プロデューサーの早合点…………だと思う」

P「まぁ、たしかに彼はまさしくパッション所属!って人だからね」

輝子「Pさんに言われた通り……心にキノコを持ちながら…………やってるけど……何がダメなんだか」

P「写真を見る限りキャラも笑顔も問題ない……」

輝子「正直……急かされてる気分……」

P「事務所での君を見てないから聞くけど」

輝子「よしよし……どんとこい」

P「……事務所ではどんな感じなんだい?」

輝子「今日は机下仲間と話した……二言」

P「会話の内容は? 言いたくないならいいよ」

輝子「お互いのプロデューサーのグチ……フフ」

P「そうだ」

輝子「なにか気がついたのか……し、親友」

P「たしか三船美優と同じ事務所だったよね?」

輝子「うん」

P「なら三船さんに聞いてみたらいい」

輝子「……触ってくる人がいなければ……やってみる」

P「なかなか離れないからね、プロデューサーさん」

輝子「それともうひとつ」

P「ん?」

輝子「私は15歳」

P「そうだね」

輝子「だからやりたいことがある」

P「まだ18になってないでしょ」

輝子「こ、小梅とはやってる……」

P「あれは……彼女の趣味と被るところあるからしかたない」

輝子「なら私もそう……キノコ……フヒ」

P「あのマスクは凄かったな」

輝子「会心の出来……キノコパワー…………フフ」

P「あのでかいのも作るのか?」

輝子「もちろん……」

P「うーん……」

輝子「さぁ……さあ……!」

P「あんまり遅くまでは駄目だぞ」

輝子「フヒ……恩に着る」

P「人がやってるの見るの楽しいからね」

輝子「さすが親友…………わかってる」

P「それじゃ入れるよ」

輝子「ばっちこい」

輝子「──ハァハァ……」

P「よくもったね……ふぅ」

輝子「いいセンスをしてるでしょ……フフ」

P「でもアレ用のは持っておこう」

輝子「それは正直失敗した…………」

P「しかし、性格でるよなこれ。前に出たくとも出れない」

輝子「う……うん」

P「アレも慣れればバンバン出せるんだけどね。後ろからやらないといけないのがネックだけど」

輝子「やっぱりあの大きいやつ……完成させたい……!」

P「作るの大変どころの騒ぎじゃないぞ」

輝子「私と親友なら大丈夫……!」

P「それじゃ一段落したら作るか」

輝子「ヒャッハー! ラストオブキノコォォォ!」

P「今深夜」

輝子「あ、はい」

美優「輝子ちゃんに足らないもの?」

輝子「うん……」

美優「そう言われても……輝子ちゃんのプロデューサーじゃないからちょっと……」

輝子「…………そう」

美優「そんなショボンとした顔しないで……あぁそうだ! 輝子ちゃんの好きなキノコのお話しましょう」

輝子「事務所でしたら……お、怒られる」

美優「それじゃ後でお茶でもしながら話しましょう」

輝子「お、オーケーブラザー」

美優「えっ、じゃあシメジは本物じゃないの!?」

輝子「うん……ヒラタケってのをビン栽培して……株立ち状に仕立てたものがシメジを名乗って……流通していたけど、キシメジ科シロタモギタケ属の……ブナシメジがホンシメジを騙って流通してた」

美優「食品偽装はそこまで……」

輝子「そ、そういうことじゃないと思う……」

美優「…………あ」

輝子「な、なに?」

美優「輝子ちゃんに足りないもの」

輝子「お、教えて……!」

美優「えっ、あっ、うん……その……説明しにくいんだけど……」

輝子「?」

美優「プロデューサーさんに対する接し方……じゃないかしら」

輝子「プロデューサーに対する接し方……?」

美優「今みたいに接すればきっと大丈夫よ」

輝子「けど……苦手…………それにキノコのことバレたら……」

美優「当たっていけばなんとかなるものよ」

輝子「や、やってみる!」

美優「え、あ! 別に今じゃなくても…………行っちゃった。若い子って行動力あるなぁ」

美優「……当たって砕けろ……」

美優「人には言えるのに…………」

美優「……私だって苦手…………」

美優「輝子ちゃんのプロデューサー、マスクもしないで咳するし……『俺は苦労してるんだぞ!』ってのかな……存在感の押し付け……そんなのが鼻につく……わざとゴホゴホもする……喉の奥鳴るし」

美優「けど…………そんなのでも頼らなきゃいけない……」

美優「やっぱり…………自分以外には言えるんだなぁ……」

美優「私が……私からしっかりしなきゃだめ…………」

美優「輝子ちゃんに示しがつかない……」

美優「……どうやって伝えよう」

美優「輝子ちゃんと小梅ちゃんにあんなこといった手前……」

美優「ううん……! これが私の…………プロデューサーとの付き合い方……」

美優「私を変えてくれたプロデューサーに……プロデューサーへの…………」

美優「…………告白」

クルP「こんなところに呼んで……どうしたの?」

美優「す、すみません……」

クルP「いや気にしてない。でも本当にどうしたの? 思い詰めた顔してる」

美優「告白……しようと思って……」

クルP「え?」

美優「…………」

クルP「こ、こ、こっ、告白……!?」

美優「告白……です」

クルP「お、おう! どんとこい……!」

美優「今……小梅ちゃん」

クルP「ん? 小梅ちゃんが……?」

美優「担当プロデューサーさんと旅行してるじゃないですか」

クルP「半分仕事だっていってたけどな。ハハハ」

美優「それに刺激された……というか…………それで告白しようって決心がついたっていうか……」

クルP「なるほど…………でもこういうことは男のオレから」

美優「わ……! 私からじゃないと…………意味がありませんから……」

クルP「え、お、あ、そうか……美優がそう言うなら……うん」

美優「すみませんわがままいって…………」

クルP「ちょっと緊張するな」

美優「はい?」

クルP「あ、いや、なんでもない」

美優「…………あの……その…………」

クルP「う、うむ」

美優「私……私……!」

クルP「落ち着いて」

美優「わ……私ぃ……!」

クルP「ドキドキするね、これ」

美優「私、あなたのこと……好き……!」

クルP「頑張れもうちょっと……!」

美優「好きじゃありません! 好きになりません!」

クルP「…………ハ?」

美優「私を変えてくれたこと……感謝してます!」

クルP「あ……あぁ」

美優「有名にしてくれたことも……感謝してます……!」

クルP「ならなんで……」

美優「私……わからないんです……」

クルP「わからないってなにがだよ…………こっちがわかんねぇよ」

美優「私を変えてくれた恩人だってことは…………わかります」

クルP「うん……」

美優「でも……だからといって好きにならなければいけないのでしょうか……!」

クルP「…………」

美優「私わからないんです……!」

クルP「そりゃ……まぁ……」

美優「こうやって誰かに変えてもらったこと……初めてで…………だから……」

クルP「…………」

美優「ごめんなさい!」

クルP「なんで…………?」

美優「え……?」

クルP「なんでそうなるの?」

美優「それは……その……」

クルP「俺の何がいけなかった?」

美優「それはその……」

クルP「自分で言うのもなんだけど、女優の方だって主役級の仕事結構とってるし、バラエティーだってコンスタントに出せてる……」

美優「そこにほとんど不満はありません……ありませんけど……」

クルP「けど……?」

美優「…………言えません」

クルP「押し付けがましくもしてなかったつもりだけど……」

美優「…………本当に……ごめんなさい」

クルP「…………そうか……わかった」

美優「本当に…………すみませんでした……」

クルP「…………もういいよ」

美優「それじゃ……」

クルP「……………………チッ」

クルP「見返りを求めてガンバってきたとこあるけどあれはねえよ……」

クルP「あー……酒がうまく感じねぇ……」

クルP「水で薄めてんじゃねぇの?」

クルP「あーったく……」





まゆ「うふ♪」

まゆ「ただいま戻りましたぁ」

輝子「お、おかえり……フヒ」

まゆ「ただいま輝子ちゃん。Pさんは?」

輝子「食事の支度中……フヒ」

まゆ「あら、楽しみ♪」

輝子「今日はキノコ料理……フフ」

まゆ「そらは精がつきそう。まゆ、今夜ガンバっちゃいそう♪」

輝子「手を洗ったら……食卓に…………フフフ」

まゆ「はぁーい」

輝子「帰ってきたこと伝えとく……」

まゆ「それでまゆの担当さん、どぉーしても食べたくないらしくて、急遽ぉしょとで食べたんです」

P「なるほど。それで?」

まゆ「せっかく"大好きなフロヒューサー"さんのところにお泊まり出来るとおもつまたのに……残念……」

P「命の水の飲みすぎだな」

まゆ「ちょっとした"事故"ですよぉ」

輝子「キノコとお酒……合わなそう」

P「椎茸と日本酒は好き」

輝子「おぉ、シイタケ……日本のキノコを忘れていた…………シヨォックだぜェェェェ、ヒャッハー!」

まゆ「うるさい」

輝子「あ、はい」

まゆ「ウーフー……クゥ……」

輝子「寝た……」

P「疲れたんだろう。結構もよくなるし」

輝子「…………は!」

P「ん?」

輝子「わかった! 私に足らないもの……」

P「なにかな?」

輝子「キノコ! 暴力! 犯罪性!」

P「はい?」

輝子「なんというか黒い部分が足りない……」

P「つまり影のあるなし?」

輝子「そんな感じ……フヒ」

P「といっても何をするの?」

輝子「私は聞いたことがある……それに至った経緯付け…………が重要だと」

P「プロレスでいうところのヒールの設定だね」

輝子「え……あれ設定なの?」

P「ラップでいうところの敵対関係にも似てるね」

輝子「そこで私は考えた……普段の私からライブの私、パンクな私になるに相応しい設定を」

P「それはなに?」

輝子「……耳打ちで伝える…………」

P「わかった」

輝子「……を…………で手………………」

P「……あくまでそういうプレイとしてなら」

輝子「それでいい……だけど15歳」

P「まぁ、担当プロデューサーとそういうことするより問題は少ない……かな」

輝子「じゃ……じゃあ…………15歳の身体で楽しめブラザー……!」

P「その言い方はおかしい」

P「…………」

輝子「…………」

P「…………」

輝子「むず痒い……」

P「…………ね」

輝子「これも……パンクでマッシュ、マッシュパンクな私に…………変……貌するため…………お尻が……」

P「むず痒い?」

輝子「…………うん。そうだ」

P「なにか思い付いた?」

輝子「この部屋をマジックマッシュルームと呼ぼうそうしよう……フヒ」

P「外では言わないでね」

輝子「ピアスの穴から接種というのはどうかな? もちろんそんなの開いてないけど……」

P「ライブでの付け耳のこと? いいかもね。でも気を付けないと本当にそんな噂でいっぱいになるよ?」

輝子「そこら辺はキノコと同じ……生育環境を調節……する」

P「出来ることがあるなら手伝うよ」

輝子「さ……! しゃすがブラザーヒャッハー!」

P「でさ……いつまでソファで寝てる君を見てればいい」

輝子「これはまだ前戯の段階……!捕らわれ始め……」

P「おー、15歳。例えが少しエッチ」

輝子「フフッヒ……」

P「……エッチなんて言葉久しぶりに使ったな」

輝子「目指せ淫靡。マダラミダラー」

P「そんなの聞いたことあるよ。けど隠微な淫靡の方が健全な方向じゃないかな」

輝子「ヘイヘーイブラザー……! いんびないんびってなに?」

P「表面には現れない微かなって意味」

輝子「つまり醸せばいいのか……了解」

P「甘い吐息とかあるよね」

輝子「息から胞子を飛ばせばいいのか……」

P「イメージにぴったり。だけど……」

輝子「臭そうなのは……でも変貌するなら必要か…………!」

P「あのメイクは駄目だよ。時間がかかる上に何人かは吐く」

輝子「奥から覗くややきれいな瞳……フム」

P「出っ歯のメイクも必要だ」

輝子「そんな……関西人になれと……!」

P「ステレオタイプ過ぎる」

輝子「ケンウッドのスピーカー……フヒ」

P「高級……!」

輝子「次にいこうか……親友」

P「どこまでやるの?」

輝子「一回の監禁につき2段階までが限度……それ以上は…………」

P「やり過ぎになるってことか」

輝子「うん……ちなみにブラザーという呼び方と親友を交ぜてみた……呼び方は大事。スーパーのシメジと本物のシメジの違い」

P「それで次はなんだ?」

輝子「もっと顔を近づける…………すると……親友呼びに戻る」

P「まだ信頼しつつ、君の精神は正常という演出だね」

輝子「さすがは親友……話がわかる」

P「ロールプレイのためだからやってるけど、普通だったら嫌だよな」

輝子「うん」

P「うんうん」

輝子「でもそれがゾクゾクゥとする快感にならないと…………失敗」

P「……鼻息荒くしようか?」

輝子「まだお互い我慢の段階…………」

P「次の段階はどんな予定?」

輝子「予定では親友のキノコ汁を身体に塗りたくられるところまで…………」

P「意味深だね」

輝子「とりあえずいまはこれで…………我慢」

P「…………」

輝子「…………私に……」

P「ん?」

輝子「私に目をつけるなんていいセンスしてる…………」

P「…………あのプロデュー」

輝子「あの人は関係ない……私がそう思うだけ」

P「そうか……」

輝子「そんな親友に……キノコどぞ」

P「そういえばキノコの椅子、持ってきてたね」

輝子「私が使ってたのだけど……し、親友にあ……あげる」

P「ありがとう」

輝子「なんとそれは…………振動する……バイブレーションキノコ」

P「おぉっ」

輝子「ドハマり間違いなし……フフ」

P「確かにすごい」

輝子「いろいろ染み込んでる…………しかし気にするな親友……」

P「…………役作りの一貫だねこれも……」

輝子「フヒ……」

まゆ「まーはマカロンのまー、ゆーは癒着のゆー♪」

まゆ「さぁうーたーいまーしょー♪」

まゆ「なんだかスッキリな朝、うふ」

まゆ「ホクトちゃん温かかった……動物と言えど生き物の温もりっていいわぁ」

まゆ「さて、Pさんをお越しに行きましょ、うふ♪」

まゆ「Pさぁん、朝ですよぉ。そしてまゆですよー」

まゆ「あら? いない。お散歩? でもホクトちゃんの散歩に行くとき靴あったし……」

まゆ「起こしに来たらお越しやす……うふ♪」

まゆ「くだらないこといってないで捜しましょう」

まゆ「Pさぁぁぁぁん」

まゆ「あら?」

輝子「グゥゥ……」

P「グー……」

まゆ「二人仲良く手繋いで寝てる……」

輝子「……し……ゆぅ…………」

まゆ「輝子ちゃん、こう見えて15歳なのよね……苦労がイビキに出るなんて……輝子ちゃん」

まゆ「…………まゆのキャラ的にこういう場面では嫉妬しなければいけないのでしょうけど今は……おやすみなさい」

まゆ「それにしてもPさん、この格好疲れないかしら? 顔はソファだけど身体は床……掛け布団でも持ってきましょう」

まゆ「…………あ♪」

まゆ「Pさんのお布団にダーイブ♪」

まゆ「んー、やっぱりここ陽当たりいいぃ。蕩けちゃうぅ」

まゆ「……みんなで協力して動かしたのいつでしたっけ?」

まゆ「……やめましょう。それより今はPさんのベッドで…………うふ♪」

まゆ「スゥゥゥゥ……ンッ…………ッハァ……こういうたしかクンカーとかいったかしら? 一時期あの子達と遊んだわぁ」

まゆ「──ン?」

まゆ「あらぁ、こピンッポーンの音は……はぁーい」

まゆ「こんな朝早くに誰かしら。宅配便にしては早いし……」

???「あのぉ……」

まゆ「…………あっらぁ? この未亡人ぽいのは……とりあえず控え室にでも案内しましょう」

未亡人「ほ、星輝子ちゃんのご家族の方ですか? 私──」

P「まゆに呼ばれて来てみれば……」

輝子「……フ、フヒ」

未亡人「は、初めまして……」

まゆ「お茶ですよぉ」

未亡人「あ、すみません……」

P「ここのこと教えたのか?」

輝子「覚えがない……フヒ」

P「ならなんで…………」

まゆ「あ、それについては…………ほーたるちゃん♪」

ほたる「ピェッ……!」

P「ケータイを落としたときの緊急連絡先にここを?」

ほたる「すみません……」

P「なんでここを……」

ほたる「ま、前は寮にしてたんですけど……なぜか寮に届く頃には水浸しになってたり、割れてたり折れてたり……だから」

P「気分一新でここにしたってわけか」

ほたる「はい…………ゆ、許してください……! なんでも、なんでもしますから!」

未亡人「ほ、ほたるちゃんは悪くない……! 携帯電話を拾って中を見た私が悪いんです!」

P「無事届けてもらったお礼は?」

ほたる「あ……それはまだ……」

P「ん」

ほたる「あ、ありがとうございます!」

未亡人「あ、いえ私の方こそ勝手に押し掛けてごめんなさい……」

P「それで一つ頼みがあるのですが……三船美優さん」

美優「はい?」

美優「──はい。わかりました」

P「すみません。こんなこと頼んで……なんだか脅したみたいになっちゃいましたね」

美優「いえ、私もわかります……たぶんですけど……輝子ちゃん、前にここのことを話してたっぽいので……確信はありませんけど……本の少しだけそんな雰囲気出たときがあったんです」

P「…………なるほど」

まゆ「口外したら…………酷いですよぉ」

P「まゆ! そういうことはドアから顔半分だして言うことじゃないぞ」

まゆ「うふ♪」

輝子「それで……親友は美優さんをどうする?」

美優「え?」

P「どうするもなにも……ねぇ?」

まゆ「はい♪」

ほたる「え……? え?」

P「君の好きなように……」

美優「え? はい? えっ?」

輝子「フヒ……フヒヒ…………ゴートゥヘェェェェェェヴン! レッツゴーマァァァシュウルルルルルルルルゥム!!」

美優「えっ、ちょっと、なっ、キャアァァァァ!」

P「さて、輝子が三船さんにキノコの素晴らしさを教え込んでいる間に次の予定をたてよう」

ほたる「あの……さっきのはどういう……」

P「百聞は一見にしかず。見た方が早い。行ってきなさい」

ほたる「は、はい……」

まゆ「さぁ、次は誰にします?」

P「楽しそうだな」

まゆ「Pさんも人のこと言えないじゃないですかぁ♪」

P「似た者同士ってやつだな。さて、次はどの層にするか……」

まゆ「まゆはなんでもいいですよぉ」

P「>>316層に>>318


※今回は復讐になります
>>316
ジュニア(12歳まで)層かティーン(13歳から19歳まで)層かアダルト(20歳以上)層か選んでください。

>>318
軽くか徹底的か選んでください

ジュニア

軽くで

P「ジュニア層に軽く」

まゆ「いたずらですね、わかりましたぁ♪」

P「なんだかそういうと聞こえが悪いな」

まゆ「誰にしますか?」

P「うーん、そうだな……ジュニア層はその特性上、いわゆる子供らしさが相まって何が起きてるのかわからないという事態にもなりかねない」

まゆ「でもありすちゃんや雪美ちゃんみたいな例もありますよね?」

P「まぁそこら辺のさじ加減を間違わなければなんとかなる。人によっては他の人がとばっちりを……ということにもなる。さて、誰にするか」

まゆ「うふふ♪」

P「>>321


モバマスのジュニア(12歳まで)をお願いします。
それ以外は安価下またはずらします

st

P「ちゃま」

まゆ「ちゃま? びんぼっ?」

P「おぼっ」

まゆ「あぁ、おぼっですか。それでちゃまって?」

P「櫻井桃華の愛称だ」

まゆ「あぁ、あのお金持ちの小生意気な……娘っ!」

P「それ好きだな」

まゆ「わりと♪」

P「お待ちかね、プロフィールのお復習だ」

まゆ「レッツゴー♪」

P「地毛の金髪がキュートな印象の12歳
。身長145cm、体重39kg、BMIは18.55」

まゆ「まさにお嬢さま育ちって感じですね。やややびっくりマークが多い気がしますけど」

P「それだけアグレッシブなんだろ。スリーサイズは72・53・75。誕生日4月8日の牡羊座
。血液型A型」

まゆ「ふむふむ」

P「右利き。出身地は兵庫県神戸市。趣味はティータイム」

まゆ「都市の名前まで書いてあるなんて珍しいですね」

P「まゆも書いてるだろ」

まゆ「大好きなプロデューサーさんにはすべてを知ってもらいたいですから、うふ♪」

P「さてらオレはこれから一日部屋にこもる」

まゆ「アンッ、スルー♪ あ、部屋にこもるなら処理はまゆのお口で……」

P「ここ、中学生いる、発言、気をつけろ」

まゆ「はぁーい。中学生といえば小梅ちゃん遅いですね」

P「旅行を楽しんでるんだろう。こもったあとは少し出掛けてくる。それと三船さんに伝えておいてほしいことがある」

まゆ「はい」

P「内容だが──」

櫻井桃華「ピィィィィちゃま!」

櫻井P「な、なんだ!?」

桃華「その名札はなんですの!」

櫻井P「な、名札?」

桃華「わたくしが渡したものとちがうではありませんか!」

櫻井P「あんな派手な金抜きで『TOUKA P』なんて書いてある名札つけられないよ!」

桃華「ぅんまぁー! わたくしのプレゼントが気に入りませんの!?」

櫻井P「プレゼントはうれしいけどさすがにあんなのつけてたら……」

桃華「付けてたら!? はっきり言ってくださいまし!」

櫻井P「ボクの方が目立つよ?」

桃華「っ!」

櫻井P「その発想はなかった!って顔しなくても……」

桃華「さすがわたくしのPちゃま」

櫻井P「それじゃボクは営業にいってくる」

桃華「それならわたくしもついていきますわ!」

櫻井P「来てもいいけど……その人たちどうにかしてくれるなら…………」

桃華「?」

櫻井P「警護の人たち」

桃華「無理ですわ!」

櫻井P「なら着いてくるのはちょっと……その人たちいると相手が萎縮してうまく話ができない……」

桃華「無理なものは無理ですわ。お父ちゃまから片時も目を離すなと言われております。わたくしが言っても首を縦に振りません」

櫻井P「ならお茶でもしてて。すぐ帰ってくるから」

桃華「約束ですわよ!」

桃華「まったく、Pちゃまはユーモアを解しませんわ。なぜ、わたくしが『TOUKA P』と書いたのかもわからないなんて……!」

桃華「ローズヒップティーを飲んで落ち着かないと……」

桃華「ふぅ……ヘゥっ!」

桃華「っ!?」

桃華「も、もう一口…………ズッ」

桃華「お、音がたってしまいましたわ。ですがなにも…………モワゥ」

桃華「……??」

P「…………ふぅ」

ng@「ふぅじゃないわよアンタ。こんなところでなにしてんのよ」

P「あっ、お待ちしておりました」

ng@「暑苦しいから立たないで」

P「いつもより刺々しいですね」

ng@「こっちにも色々あんのよ。で、今日は仕事? プライベート?」

P「プライベート半分の仕事半分ですね」

ng@「つまり頼み事ってことね」

P「はい」

ng@「で、頼み事って? 私と遊びたいとか? ならおあいにくさま、私と遊びたいならあと3キロは痩せてもらわないと暑苦しくてかなわ……」

P「あ、いえ今日頼み事をしたいのは……」

ng@「…………頼み事って新堂に?」

P「はい。正確にはお孫さんに……」

ng@「どういうこと?」

ng@「──なるほどね…………一応聞いてみるけど期待はしないでね」

P「助かります。それと……」

ng@「なに、まだあるの?」

P「警護の離れる時ってわかります?」

ng@「警護の離れる時ぃ? そんなの人と契約によるとしか言えないわよ。それにそんなのアンタは知ってるでしょ。知らなくても予想出来るでしょ」

P「一応生の声をと思いまして」

ng@「…………言葉には気を付けなさい」

P「……すみません」

ng@「…………ごめん。言い過ぎたわ」

P「そちらにもいろいろあるんですね」

ng@「そ、こっちにもいろいろあるのよ」

P「それでは……」

ng@「座りなさい…………警護の離れる時だけど、私は執事だから片時も離れないってわけじゃないから正確なことはわからない。けどね」

P「けど?」

ng@「"プライベート"な空間には立ち入ってこないはずよ。異性同性問わず」

P「なるほど。ありがとうございました」

ng@「…………」

P「…………」

ng@「やっぱり聞かないのね。普通なら何があったのか聞くところよ?」

P「そちらから話さないことなのでこれ以上は」

ng@「カッコつけてるつもり? 言っとくけどカッコ悪いわ」

P「……はい」

ng@「今聞いておけば私とニャンコロになれるのよ?」

P「懇ろ?」

ng@「そうそれ。知ってるのよ? アンタみたいな人種はオデコにぶっかけるのが好きなんでしょ? うちの事務員の引き出しにあったわ」

P「それは参考にしちゃ駄目だと思う」

ng@「これだけは言っておく…………今の私は目的のためならアンタとだって寝る。それだけは覚えといて。それじゃ」

P「凄い覚悟だ…………」

P「ただいま」

美優「あ、おかえりなさい」

P「………………」

美優「表札確認しなくても部屋あってますよ?」

P「なんでいるの?」

まゆ「まゆが呼んだんですよぉ?」

P「あ、お帰り」

まゆ「今日は小梅ちゃんが帰ってくる日ですし、お帰りなさいパーティーも兼ねて」

P「ここには来ないだろ」

まゆ「それに美優さんの協力も取り付けましたから、今日は新入生歓迎会ということで」

P「メンバーはオレ含めた3人だけか?」

まゆ「別室待機が……」

P「いるのか。何人?」

美優「3人ほど……」

まゆ「長いこと別室待機は暇かと思って、さきほどほたるちゃんと輝子ちゃんは買い出しにいってもらいました」

P「残りの一名は?」

美優「それがその……」

まゆ「美優さん、教えた通りに……ね?」

美優「あ、はい…………べ、"別室待機"……です…………ち、チョキチョキ……」

まゆ「良くできました♪」

P「それ教えたのか」

まゆ「だって仲間になるんですもの。挨拶は教えないと」

P「挨拶じゃないぞ、それ」

まゆ「とにかく、もう少しかかるのでPさんは……」

P「"別室待機"してる」

まゆ「お願いしまぁす」

美優「…………あの」

まゆ「はい?」

美優「手伝ってもらわなくて……いいんですか?」

まゆ「この台所で3人はちょっと動きにくいですし、Pさんには大事なお仕事がありますので。なんでしたら後で見ます?」

美優「大事なお仕事?」

まゆ「はい。心と身体が蕩けちゃうあまぁいお仕事、うふ♪」

美優「心と身体がとろけるお仕事…………おっ……ヒョウゥゥゥ……」

まゆ「なに想像したんですかぁ? うふふ」

P「ただいま……」

杏「…………」

P「…………」

杏「…………杏が静かなんだから何があったか聞いてよ……」

P「…………待つ」

杏「それじゃ…………ずっとこのまま袖掴んで……固まったままだよ……?」

P「………………」

杏「………………」

P「……………………」

杏「立つの疲れた…………」

P「……ととっ」

杏「プロデューサー……」

P「プロデューサーが?」

杏「またきらりを……けしかけてきた……」

P「はい、ハンカチ」

杏「…………ん……ズビュゥゥ……! グジュ……」

P「それで?」

杏「ちょっと待って……」

P「トイレに運ぶね」

杏「……フゥ……フゥ…………フー……大丈夫……」

P「…………ソファ、座ろっか」

杏「ゆっくり……おろしたまへ……ウップ」

P「…………」

杏「…………」

P「…………」

杏「原因は…………私にもあるのかもしれない……」

P「どういうこと?」

杏「杏、この調子じゃん? それがまたプロデューサーの燗にさわったらしくて……」

P「怒ったと」

杏「でもさ……ヒック……スケジュール管理まで……杏の仕事?」

P「スケジュール管理?」

杏「そう…………仕事サボったぁとか言われても……そもそもその予定知らないよ……」

P「向こうは言った、君は聞いてないの応酬が始まったんだね」

杏「そ…………できらりが……」

P「無理に言わなくていい」

杏「他のアイドルは立派に管理してる!なんて…………ドヤ顔で言われてもさ…………知らないよそんなこと」

P「たしかに」

杏「人は人、私は私……名言だよね」

P「だな」

杏「…………」

P「…………」

杏「……せっかくさ」

P「……ん?」

杏「杏がガンバって……治しても…………その端から壊されたんじゃ……いつまでたっても……」

P「また入院する?」

杏「理由がないじゃん……」

P「作る……?」

杏「めんどう…………」

P「そっか……」

杏「寮でもさ……」

P「寮でも?」

杏「やっとまた一人でお風呂……入れるようになったのにさ……出来なくなった……」

P「……辛いな」

杏「共同の浴場でも…………視線が痛い……というか怖い……」

P「その気持ち……わかる。そういう経験あるよ。うわっ、アイツと一緒かよって視線」

杏「修学旅行でそういう人いたけど……杏、ひどいことしてたって……今ならわかる」

P「普通は気にしないことだからね」

杏「最近、臭いが気になる……」

P「臭いが?」

杏「前はそんなに気にしてなかったんだけど……ほら、吐いたりとかしてるからさ…………」

P「それで気になると」

杏「そんな感じ……」

P「特に臭くは感じない」

杏「それは離れてるからだと思う…………腕一本分は離れてるじゃん」

P「近付いても?」

杏「少しなら……」

P「ん」

杏「…………」

P「…………」

杏「そろそろ夕飯かな?」

P「今日はパーティーだってさ」

杏「パーティー……」

P「無理そう?」

杏「出るよ…………最年長の杏が出なきゃ…………いろいろ問題……」

P「そうだね。それじゃ涙止まったら行こう」

杏「そ、そこは……気付かない振りを貫きグス……とおすっ……とこ……うぅ」

美優「は、初めまして……」

杏「…………」

まゆ「輝子ちゃん、そこのサラダとってくれる?」

輝子「フ、フヒ……」

ほたる「すみません、すみません……! 買ってきたレタスがほとんど使えなくてすみません……!」

美優「あの……」

杏「えっ、なんだって?」

美優「その…………ごめんなさい」

杏「えっとさ……いくつって言った?」

美優「2……6……」

杏「それって、10が2つに6が1つの26?」

美優「はい……」

杏「そうかぁ……そっか……なるほどー」

P「…………」

杏「もう、ゴールしてもいいよね……?」

美優「えっ、あっ、その……」

杏「…………ばたり」

輝子「ノォォォォォ! マイフレェェェェェンド!」

櫻井P「……ん、どうしたあまり食べてないぞ」

桃華「あまり食欲がわかないだけですわ。よろしかったらPちゃまが食べてくださいまし」

櫻井P「残すのは行儀が悪いぞ」

桃華「はぅ……!」

櫻井P「もしかして間食のし過ぎか?」

桃華「そこらへんっ……はきちんとしてますわ。見くびらないでくださいます?」

櫻井P「まぁ年頃だからいろいろあるのはしかたないか。それにしてもこうしてボクと食事して楽しい?」

桃華「えぇ、それはもちろん。ファミレスというのもなかなか良いものですわね」

櫻井P「その格好はちょっと浮いてるけどね」

桃華「あら、ならPちゃまの好みに染めてくださる?」

櫻井P「いまやってるとこ……あ、今のはジョークだから迫ってこないでSPさんたち……!」

桃華「ちょっと失礼いたします」

櫻井P「ん? あぁそういうことか」

??「っとすまない」

桃華「っ!!」

??「っと、なんだおたくら!」

櫻井P「っ! こちらこそすみません! お怪我は?」

??「あぁ、ねぇよ。お嬢ちゃんもごめんな。ケガないか?」

桃華「え、えぇ……」

??「ほんとすまねぇ。それじゃあな」

桃華「…………」

櫻井P「大丈夫か?」

桃華「あっ、はい……」

櫻井P「どうした? 上の空だぞ」

桃華「わたくしあの人苦手です……」

櫻井P「知り合いか?」

桃華「いえ、まったく知らない人ですわ。けど……なぜか嫌な感じがして……」

櫻井P「まぁ、たしかに体格のいい人だったからな。体育教師でもやってそうだったな」

桃華「それとはまた別の……いえ、気のせいですわね。さ、もうでましょうか。もしかして、レディがお化粧室に立ったのにまだ会計なさってないんですの?」

櫻井P「あ、すまない……」

P「これで用意は完璧」

まゆ「あとは美優さんが連れてきてくれるのを待つだけですね♪」

P「それにしてもすみません」

??「そんなこと気にすんな。仕事だから当然だ」

P「ありがとうございます。それにしても異色の転職ですよね」

??「まぁな。趣味が高じて体育教師から医者だもんな。あ、そうだこれ」

P「噂の飴ですね」

医者「そうだ。子供に配ると喜ばれる。矛盾してるかもしれないけどな」

P「元気になったら食べられるんですから矛盾してません」

医者「ははっ、かもな。それじゃ準備があるからまたな」

まゆ「ところでPさん」

P「なんだ?」

まゆ「なんで桃華ちゃんにしたんですか?」

P「理由か? そうだなぁ、いろいろあるが特に……」

まゆ「特に?」

P「>>364


Pはちゃまに何をされたか。軽いやつをお願いします
あまりにも変なのは安価下

八つ当たりで熱々の紅茶を何度もかけられた

P「八つ当たりで熱々の紅茶を何度もかけられたんだ。書類に」

まゆ「書類に……!」

P「お陰で書き直しが何枚も」

まゆ「だからあの時疲れてたんですね」

P「そう」

まゆ「あら? まゆが知ってるのに驚かない?」

P「だってあの時は家だったろ?」

まゆ「あぁ、なるほど」

P「だがそれもなんの因果か、まさか紅茶、いや趣味のティータイムが災いするなんてな」

まゆ「因果応報ですね」

P「まぁ、助ける意味もあるから厳密には復讐とはずれるが」

まゆ「ところでなんでこもってたんですか?」

P「ちょっと録音をな……ふふ」

まゆ「あっ、今の笑い方まゆに似てました。まゆリスペクトですね、うふ♪」

P「さて、三船さんはうまくやってくれるか」

桃華「お茶……ですか?」

美優「はい。実はアロマテラピーとお茶が相性がいいと聞いたので」

桃華「紅茶の香り邪魔しますわよ、それ」

美優「えっ、そうですか?」

桃華「火を見るより明らかですわ。それにしても……」

美優「はい?」

桃華「敬語やめてくださらない?」

美優「あ、ごめんね……癖なの」

桃華「まったくもう……」

美優「それでダメかしら?」

桃華「まぁダメとは言いませんけどあまり期待できませんわよ?」

美優「そこをなんとか……ね?」

桃華「うっ……わかりましたわ。行きます、行かせていただきますわ」

美優「ありがとう桃華ちゃん!」

桃華「それではさっそく」

美優「手、繋いで行きましょう」

桃華「…………もう」

桃華「──で」

美優「えっとたしかこっち……」

桃華「いつになったら着きますの?」

美優「地図はあるんだけど目印書くの忘れちゃって……ごめんなさい」

桃華「さっきのお姉さまに聞いた道が間違いではなくて?」

美優「優しそうな人だったからつい……」

桃華「まぁ、たしかに物腰の柔らかい人でしたが……検討外れの場所じゃありません?」

美優「あっ! 線路の向こう側!」

桃華「…………ハァ」

美優「……着いた!」

桃華「……ウゥッ」

美優「どうしました?」

桃華「ちょっとおトイレに……」

美優「化粧室なら中で借りましょう」

桃華「そ、そうですわね」

美優「ごめんくださーい」

桃華「ごめんくださいましー!」

美優「中暗いわね……」

桃華「ですわね……通路の奥にあるのでしょうか」

美優「行ってみましょう」

桃華「それなら前を歩いてくださいまし」

桃華「ほんと暗いですわね……っと、足元にお気をつけに……っ!」

美優「も、桃華ちゃん……!」

桃華「ンーンー!」

美優「桃華ちゃ……!」

桃華「んーんー!」

美優「ンン!」

桃華「ムー!──」

桃華「──んッ」

医者「おっ、目覚めたか」

桃華「な、なんですのこれは!」

医者「ただの拘束具だけど?」

桃華「こんなイスに座らせてどうするおつもり!?」

医者「なにって……手術だけど?」

桃華「しゅじゅちゅ!?」

医者「手術だ」

桃華「あ、あなたこの前の……!」

医者「思い出したか」

桃華「医者かなにかだとは思ってましたがまさか」

医者「あぁ、よく言われるよ。髪を下ろすと外科医か内科医っぽいってな。髪をあげるとやっとそれらしくなる」

桃華「わ、わたくしどこ、どこも悪くありせんわ……!」

医者「ならそんなに焦るな」

桃華「仮に悪くともそんな証拠はありません!」

医者「この前当たっただけなのに倒れただろ」

桃華「そ、そんなのなんの証拠にもなりませんわ! それにあれは曲がり角であなたはその体格で……!」

医者「俺はな、前職が体育教師なんだ。あの程度はどんなやつでさえ歯を食いしばれるなら、いや咄嗟に力が入れられるなら倒れない」

桃華「そんなのは言い掛かりでしゅわ!」

医者「そうだなぁ……お前、スポーツはするのか?」

桃華「と、当然いたしますわ! アイドルとして当然のたしなみですもの!」

医者「そうだな、当然だな。アイドルだもんな。それなら歯並びって知ってるか?」

桃華「それはもちろん! 見てくださいませこのきれいな歯並びぃっ!」

医者「自滅したな。いいか、歯というのは意外に重要なんだぞ? ボクサーがマウスピースをするのと同じで、歯並びを治せば身体能力が上がるとも言われてる」

桃華「……いひゃぃ…………」

医者「他にも歯への力の入れすぎで肩凝りになる場合がある。女の場合、肩凝りの原因・要因が一つ消えることにもなる。それにアイドル、活動をする上でも重要だ。まぁ、八重歯は要相談で処置させてもらってる」

桃華「ならこの拘束具を解いてくださいまし!」

医者「そうしたら逃げるでしょ?」

桃華「うっ、ひゃぅ…………それはその……」

医者「まぁ……自己紹介はいいな。始めるぞ」

桃華「やっ……っゃあ……」

医者「開口器具つけるからお口開けてねー」

桃華「ンー! ンー!」

医者「はい、装着」

桃華「モガ……オガー!」

医者「暴れないでね。暴れたら……」

桃華「あ、あひゃれたひゃ?」

医者「暴れたら……ブィブィィンチュオォォンッチュイッ……チッ、静かにしろっていっただろ……少し注意してくる。その間開口器具少し外しておく」

桃華「ハュ……い、今の音何ですの!? ちょっと待ってくださいまし……! ちょ……!」

『オボェェェェェェ!!』

桃華「ヒッ!」

『オブォォォ…………バチコッ!』

桃華「な、なにが千切れましたの!? なにか引き裂かれた音が……!」

『バタバタ……!』

桃華「え、ア……も…………ダメ…………あ……ハァぁぁァ……アァ……ハフゥ……」

医者「お待たせ…………なんだ気絶してやがる。くさっ……ったく仕方ねぇ。アイツからもらったのでも撒いとくか。整理用品だから吸水性いいんだよなこれ。汗も吸う吸う。世の中便所好きもどう転ぶかわかんねぇな」

医者「さて、気絶してても手術、手術。おっ、こいつの舌良さげだな。手術代代わりに…………ふふっ、冗談だ──」

桃華「──はっ!」

美優「あ……おはよう桃華ちゃん」

桃華「あれ……!? わたくし……?」

美優「なんだか倒れるように寝ちゃったわよ?」

桃華「ハッ! そうですわ! わたくし口の中を凌辱されて……!」

美優「え?」

桃華「わたくし歯医者に口の中を凌辱されましたの!」

美優「りょ、凌辱……? もしかして歯の治療のこと?」

桃華「そ、そうとも言いますが……」

美優「でもあれからずっとベンチに座って膝枕してたわよ?」

桃華「え……?」

美優「夢でも……見てたんじゃないかしら?」

桃華「夢…………」

美優「ずっとうなされてたから……」

桃華「…………そうですわねあれは夢そう夢ですわ…………ずいぶんとリアルな」

美優「でもどんな夢だったの?」

桃華「それはもう……現実としか思えないくらいに! 肌触りやネトッとした空気の感触!」

美優「あぁ、だから…………雫が零れちゃったのね……あ」

桃華「しずく?」

美優「な、なんでもないわ……さ、行きましょ」

桃華「いったいなんのことで…………なんか濡れてるような肌触りが…………っ!!」

P「ありがとうございました」

医者「いいってことよ。このくらいよ。じいさんからの頼みだしよ」

P「このお礼はなにかしらでつけさせていただきます」

医者「いいっていいってマジで。あ、でもあの人から面白い話聞いてるんだが……」

P「面白い話?」

医者「いやさ、あの人が親戚の見舞いに行ったらなんと! その友達のアイドルが入院しててよ。なんでもその子関連のことで裏でいろいろウワサ話があってよ」

P「その話でしたら知ってます。犯人たちを拘束してなにやらやるだとか」

医者「そうそうそれそれ。よくはわかんねぇけど、それをあの人が進めてるらしくてな。ま、その話で追加で何か仕入れたら連絡してくれ」

P「その際は是非」

医者「よろしく頼む。あっと、それとこれ」

P「飴?」

医者「いつも配ってるのとはちっと違うやつ。知り合いの料理人が作ってな。飴が好きなアイドルいんだろ? そいつにやってくれ。あ、噛むなよ? なんでも強烈なドラゴンなんたらが入ってるらしくて、噛んで食ったらしばらくはその味が続くんだとさ。こえぇよな」

P「注意しておきます。まぁ、噛むのもめんどくさがりますけども」

医者「たまにゃ怠惰も必要ってこったな。じゃ今度こそ、またな!」

P「本当にありがとうございました──」

P「なるほど。それで?」

美優『なぜか急に離してくれなくなって……ずっと掴まれてて……今も涙目で大変なことに……』

P「なら寮まで連れて帰ってください」

美優『すみません。今日はそちらに行けそうにありません……』

P「毎日来なくてもいいですよ。というか毎日来ないでください。いろいろ問題が起きるとまずいので」

美優『あ、はい…………それじゃまた今度』

P「来るときは連絡してくださいね。それじゃ」

まゆ「お風呂先にいただきましたぁ」

輝子「キノコ風呂……サイコー……フフ」

P「キノコ風呂?」

輝子「今度親友にも教える」

まゆ「それじゃ輝子ちゃん、お部屋で寝ましょうか」

輝子「サタデーナイトキノコー! ヒャッフーーー!」

まゆ「しーっ、もう夜だから静かに」

輝子「フ、フヒ」

P「…………さて」

杏「…………」

P「杏」

杏「……く、屈したりしないからな」

P「オレが悪いみたいじゃないか。なんならまゆに代わるぞ?」

杏「それはなんかイヤ」

P「ならいくぞ」

P「…………」

杏「…………」

P「黙りながらやってるとなんか怖いな」

杏「ごめん……」

P「謝ることないりこっちの勝手な気持ちさ」

杏「もう少し上」

P「前は自分で洗ってね」

杏「うん……オベェ」

P「ちょっと待ってて」

杏「……ごめん……ゴホッ」

P「いいよ」

杏「やっぱ前もお願い……」

P「……ん」

杏「……ふはぁぁぁ……ふぅ」

P「熱くない?」

杏「ちょうどいい」

P「良かった」

杏「まだスペースあるけど入らない? 杏一人だと寂しい」

P「入ったら確実に寝る」

杏「疲れ溜まってるねぇ」

P「あぁ」

杏「…………ごめん」

P「さっきから自爆してばっかだな」

杏「そこは『さっきから謝ってばかりだな、こいつぅ☆』というところだと杏は思う」

P「そういってほしいのか?」

杏「……やっぱなし」

P「それにしても諸星きらり、まだ活動できてたんだな」

杏「うん。なんか上に気に入られてるらしくてね……」

P「あの人のやりそうなことだ。金になることには余念がない。まぁそれ以外のことには微塵も興味がないがな」

杏「つまり杏捨てられてる?」

P「そういう人に飼われたい?」

杏「飼われたい…………って前の杏だったら言ってるね」

P「だろ?」

杏「双葉杏は静かに暮らしたい」

P「少しの飴とゲーム機があればいい…………そんなとこ?」

杏「よくわかってるね。さすが敏腕プロデューサー」

P「だからプロデューサーじゃ……いいや」

杏「…………」

P「お腹触ってどうした? 痛いのか?」

杏「杏ってさ……」

P「なに?」

杏「見ての通り……」

P「今日は濁り湯だからわからない」

杏「見ての通りイカっ腹なんだよね」

P「立たなくていいよ」

杏「見よ、この曲線」

P「…………なるほど」

杏「ね?」

杏「──お風呂上がりの飴」

P「ん?」

杏「最高だよねぇ……」

P「だな。噛むなよ」

杏「噛むのもだるい……」

P「よっと」

杏「ねぇ…………前から疑問だったんだけど」

P「よーっとほっ」

杏「杏の髪で遊ばないでよ……」

P「ごめん。それで前から何が疑問だったの?」

杏「触り慣れてるよね、いろいろ」

P「…………イメトレの成果だ」

杏「イメトレすごい」

P「でしょ?」

杏「とでも言うと思ったかー! ゲホゲホ」

P「背中擦るぞ」

杏「ご……ゴホめんっ!」

P「いいよ。髪これでいい?」

杏「うん」

P「電気消すよ」

杏「豆電球で」

P「わかった」

杏「……ん」

P「その手は…………ん」

杏「また最初からになっちゃったけど……よろしく」

P「ゆっくりやっていこう」

杏「…………っ」

P「…………」

杏「…………フー」

P「深呼吸覚えたね」

杏「これだけは忘れない」

P「…………」

杏「…………」

P「………………」

杏「…………」

P「スケジュール……」

杏「ん?」

P「スケジュール管理のことだけどさ」

杏「…………うん」

P「だらけるために管理すればいいんじゃない?」

杏「…………あーなって……だから…………っ!」

P「わかった? スケジュールの前日が要になるね」

杏「だらけるにも準備な必要だからね」

P「慣れれば自然に頭に入るよ」

杏「できるかなぁ……」

P「これが出来れば一目置かれるよ。ダラダラしてるけどスケジュール管理は出来てるってさ」

杏「……やってみる」

P「担当プロデューサーは前日にメールとかしてくる? まぁ、とは思うけども」

杏「うん。あれば連絡してくるけどないときは連絡ない。でも…………」

P「本当は仕事が入ってたのにプロデューサーが忘れてるときがあると」

杏「そんな感じ」

P「ならますます、その時に『仕事入ってるけど大丈夫?』って杏から連絡すれば……」

杏「出来る女を演出……!」

P「その言い方はどうかと思うけど、そんな感じだね」

杏「そうすればだらけてて怒られない……!」

P「保証はないけどそうなるかもね」

杏「ねぇねぇ……」

P「ん?」

杏「杏のプロデューサーにならない?」

P「…………」

杏「……ニヘ」

P「…………」

杏「……ダメ?」

P「まずは治していこう」

杏「話ずらされた気分」

P「でさ…………」

杏「んー?」

P「息苦しくない?」

杏「首筋に息当たってる?」

P「それくらい大丈夫。そっちの息はどうかなと思ってね」

杏「もう少し……こうさせてて……」

P「……わかった」

杏「なんだか左の首筋が定位置になりつつある。杏の安息の地はここだったのかぁ……」

P「家賃は飴二個」

杏「月? 週? 日?」

P「毎時」

杏「それは暴利を貪りすぎじゃない? 悪政反対」

P「フハハ、怖かろう」

杏「…………」

P「……本当にイカっ腹なんだね」

杏「肌で杏を感じないでよ……変態」

P「話すことなくて」

杏「…………吐いたらごめん」

P「うん……」

杏「──そんなわけで朝になったわけなんだけどさ。杏は思うんだ……」

P「あー」

杏「抱きついたまま寝るもんじゃないね……固まって動けない」

P「だな……これも寝違えの一種か……?」

杏「股が痛い……」

P「大丈夫?」

杏「ちょっと挫けそう……」

P「擦ろうか?」

杏「…………変態。杏の貞操ピーンチ」

P「背中だよ、背中」

P「──そんなわけで抜けるのに時間かかった」

まゆ「だから杏ちゃんが若干がに股だったのね」

P「輝子は?」

まゆ「朝早くに帰りました。うふふふふ」

P「うん?」

まゆ「輝子ちゃんとなにかやってるんですか?」

P「彼女が変わりたいらしくてな。それの手伝い」

まゆ「うふふ、そうですかぁ。やさすぃ♪」

P「…………」

まゆ「それじゃあこれからどうします?」

P「そうだなぁ……櫻井桃華への復讐はあんなもんだろう」

まゆ「直にかけられたわけじゃないですしね。直だったらまゆが大変になってました、うふ♪」

P「虫歯治ってるといいな」

まゆ「治ってなかったりまた通わなきゃですからね」

P「同じところじゃないけどな。そもそも一回で終えないからな、普通」

まゆ「そういえばそうですよね」

P「一回でも終えられないことはないらしいが、負担が大きいとか。脳に近いところを弄るから当たり前か」

まゆ「まゆはお金もうけのためと聞きましたけど」

P「それもあるんだろう。儲けなきゃ元も子もなくなるからな」

まゆ「空より早く決めましょうよ。ご注文は復讐ですか? 救済ですか?」

P「焦るな」

まゆ「なんだか桃華ちゃん見てたらいろいろ思い出しちゃって……うふ♪」

P「そうだなぁ……>>410に」

まゆ「>>410に?」

P「>>412

>>410
ジュニア(12歳まで)層かティーン(13歳から19歳まで)層かアダルト(20歳以上)層か選らんでください

>>411
復讐か救済か選んでください
復讐の場合は軽くか徹底的かも
それ以外は安価下

ティーン

救済

下の安価が>>411になってますが>>412の間違いです
許してください、なんでもさせますから!(責任転嫁)

あぁもうめちゃくちゃだよぉ!(半泣き)
よし、年齢層は決まった。あとは復讐か救済かだ。>>415が決めてくれ!

もしも俺が踏んでたら安価下(自暴自棄)

救済

P「ティーンを」

まゆ「ティーンを?」

P「救済だな」

まゆ「ハーレム計画でも立ててるんですか?」

P「それは無理」

まゆ「ですよねぇ」

P「さて誰にするか……」

>>418
モバマスのティーン(13歳から19歳まで)アイドルをお願いします
それ以外は安価下
俺が踏んでも安価下

藍子

そう言えば一応聞いておきたいんだけど
過去に復讐の対象になったアイドルも安価下になる?

>>419
復讐対象になった人を救いたいってことですか?
また復讐したいということであれば、高垣さんみたいに途中になってる人がいれば対象になります。もう終わってたり俺が閃かなければ安価下になります

P「高森藍子」

まゆ「意外な人の名前があがりましたね」

P「まぁ、カメラがひどい目にあってるからな」

まゆ「そのうち銅像でもたちそうですよね」

P「カメラの?」

まゆ「はい」

基本的に一度どちらかの対象になったらそれまでです。アナベベさんみたいに名前を出してても安価でなければ何回でもあげてくれてかまいません

つまりもうちゃまこと櫻井桃華は救えないということです(現実は非情)

そういえば過去に高森さんどちらかの対象になったことあるっけ?

P「さぁ、そんなカメラを持った森ガールのプロフィールのお復習だ」

まゆ「いよっ、待ってました!」

P「それなに? えー、パッション溢れる16歳。身長155cm、体重42kg。BMI値は17.48」

まゆ「なんていうかぁ……」

P「次にいこう。スリーサイズは74、60、79。誕生日は7月25日の獅子座。血液型O型利き手は右」

まゆ「うーんやっぱり……」

P「余計にことは言うなよ? 出身地は東京都。趣味は近所の公園をお散歩すること、だそうだ」

まゆ「やはり何回考えても地味ですねぇ」

P「あれだけ釘をさしたのにいうか……」

まゆ「ところで高森さんはいまどこに?」

P「…………」

まゆ「留置場?」

P「いや、事務所にいる……が」

まゆ「が……?」

P「幸か不幸か……うん。とにかく行こう」

まゆ「気になるぅ」

高森藍子「…………4台目……」

藍子P「了解しました。その件につきましては……」

藍子「…………アイドルになってから……ハァ……4台目」

藍子P「ですからそれについては…………はい、はい、えぇ……そうです。だ からうちの高森は…………」

藍子「今月に入って……2台目……呪われてるのかな……」

藍子P「はい…………それでは」

藍子「あ……お疲れ様です」

藍子P「ん? あ、あぁ」

藍子「ごめんなさい。私がしっかりしていないばかりに……」

藍子P「まぁこればかりは君が悪いわけじゃないよ。でも気味が悪異よね、あっ、アハハハハ……」

藍子「……フフ」

藍子P「でもこれからは貸す人を考えて」

藍子「はい。これでも考えたつもりなんですが……」

藍子P「うーん……たしかに……でもなぁ…………」

藍子「…………」

藍子P「確か、貸したのは…………うん。たしかに考えもしないよな」

藍子「ところで……どんな写真だったんですか?」

藍子P「えっ……?」

藍子「私、写真のことで聞かれたんです……けど見せてくれなくて……」

藍子P「それは……だな…………」

藍子「…………」

藍子P「実はこっちもよくわかってないんだ……プライバシーがどうのっていって……」

藍子「そうですか……そうですよね。うん…………それじゃあ今日もみなさんの笑顔のためにお仕事しましょう!」

藍子P「藍子……うん、そうだな!」

藍子「そうです。笑顔、笑顔です!」

藍子P「あー……やっぱり落ち着くな、このお店」

藍子「こうして……」

藍子P「ン?」

藍子「こうして二人きりでお話してると忙しいのも忘れちゃいます……」

藍子P「藍子……」

藍子「だからもう少しだけこのまま……」

藍子P「くっつきすぎだぞ……他の人が見てる……」

藍子「え?」

藍子P「ほら、あそこ」

??「なんで私が外に出なきゃいけないんだ……だいたい……」

藍子P「……な?」

藍子「このお店も人気出てきたんだ…………ちょっと残念……」

藍子P「ん、なんかいった?」

藍子「な、なんでもありません……! それにしてもあそこの子どこかで見たことあるような……」

藍子P「知り合いか?」

藍子「知り合いと言うほどでは……ただ、のんびりするのが好きな子だって言われててそれでプロデューサーが手を焼いてるだとか……」

藍子P「藍子と一緒だな」

藍子「もう、笑わないでください!」

藍子P「冗談だって、アハハハ」

藍子「もう……!」

藍子P「さて、そろそろ仕事だ」

藍子「そういえばそうでしたね……時間経つの早いな」

藍子P「……どうした、いくぞ?」

藍子P「あ、はっ、はい!」

杏「…………ほ、本当に……あ、杏がいる意味あるの?」

P「……ん?」

杏「さすがにまだ……外にいくのはきつい……」

P「小梅の方をと思ったんだがいかんせんまだ帰ってきてないからな」

杏「つまり杏は身代わり? 二番目? 代打? えっ、ひどくない?」

P「オレに、君が必要だ……って言われたらどう?」

杏「…………行動しない力って必要だよね、うん」

P「うんうん」

杏「でもこんなこと言うのもなんだけどさ、こういうのはまゆの方が適任じゃない?」

P「そうだな」

杏「ならなおのこと」

P「今、まゆには"大好きなプロデューサー"がいるからな。そっちの邪魔をしちゃいけない」

杏「その言い方なんか含みある。杏、恋なんてしたことないけどあれは……」

P「イメージ通りの佐久間まゆ」

杏「……うん。あっ、それよりこれが終わったら、ちゃんと約束通りしてくれるんだよね?」

P「するよ。ただ、少しは片付けてくれると嬉しいかな」

杏「か、考えておこう」

P「散らかってても落ち着く気持ちはわかるけどね」

杏「ちっちっちっ、杏は"てても"ではなく、"る方が"なんだよ? 間違えないでほしいね!」

P「テテモ・ルホーガ」

杏「……ちょっとありだと思った自分が悔しい」

P「ルホウガでもそれっぽいよね」

杏「向こう、移動するけどついてかなくていいの?」

P「しばらく間を置く。このあとは仕事だからそんなに焦る必要はない」

杏「話が見えない」

P「仕事が終わったあとが目的なんだ。三船さんが連絡係を買って出てくれた」

杏「あれ、それじゃ杏がここにいる意味は?」

P「リハビリの一環。それにここ来てみたかったし」

杏「よし、報酬を増やして貰おうか」

P「休みは無理だよ。これ以上病院に迷惑かけられない」

杏「……ならダイエットコーラ2リットルで手を打とう」

P「一本?」

杏「……2本!」

藍子「お疲れさまでした」

藍子P「良かったな藍子! 誉めてもらえたぞ」

藍子「あ、プロデューサーさん、営業に向かったんじゃ……」

藍子P「それが予想以上に早く終わってな。それでまだ収録してるかな、と思ってな」

藍子「それでですか」

藍子P「そうそう聞いたぞ。今日は絶好調って。だから誉められたんだな」

藍子「これもプロデューサーさんのアドバイスのおかげです」

藍子P「今日はもう帰るか? 帰るなら送ってくぞ」

藍子「ここから近いので大丈夫です」

藍子P「いやいや、送ってくって。藍子に何かあったらと思うと夜も眠れない。だから送らせてくれ。頼む!」

藍子「送り狼にならないでくださいよ?」

藍子P「ハハハ、ならないよ」

藍子「それなら…………」

藍子P「──それでそ藍子」

藍子「はい?」

藍子P「寮のこと考えてくれたか?」

藍子「寮ですか……」

藍子P「いやさ、両親が大切なのはわかる。俺も大事さ。それに藍子の気持ちを優先する。けどな、それだけってわけにもいかないんだ」

藍子「それは…………」

藍子P「それにユニットの仲間とは近い方がいいだろ? より深く知るためにさ」

藍子「……考えておきます」

藍子P「わかった。そういえばあのカフェやっぱいいな!」

藍子「あ、プロデューサーさんもそう思います?」

藍子P「うんうん、思う思う! 特にメープルのかかったパンケーキがさぁ」

藍子「ふふ」

藍子P「ん? なにかおかしなこといったか?」

藍子「紹介してよかったなぁって。そんなに喜んでもらえると嬉しいです」

藍子P「お、おう……少しドキッとしちまった…………」

藍子「?」

藍子P「な、なんでもない……! それじゃ家の近くまで送るよ」

藍子「お願いします♪」

藍子「──ありがとうございました」

藍子P「おう。それじゃまた明日な」

藍子「はい!」

藍子P「おっ? メールだ。誰からだ…………あっ、じゃあな藍子ぉ!」

藍子「はーい!」

藍子「ほんとプロデューサーさん忙しそう。今もああやってケータイで忙しそうに……」

藍子「やっぱりプロデューサーさんの笑顔が一番エネルギーもらうな……」

藍子「さぁ、明日もみんなの笑顔のためにガンバろう♪」

藍子「あ、そうだ。久しぶりに夜の公園を散歩するのもいいかも」

藍子「今ならまだそんなに暗くないし、大丈夫だよね? ちょっと探検みたいで楽しみ♪」

藍子「夜の公園ってちょっとドキドキする……」

藍子「昼間とは見え方が違うな。昼間なら溶け込む服装も暗いと浮く」

藍子「あ、カップル……私もいつかプロデューサーさんと……ふふっ」

藍子「なぁーんて……私がそうなるなんて想像もつきません。さぁそろそろかえっ……あれ?」

藍子「…………双葉杏ちゃん……?」

杏「…………苦しい」

P「ついてこなくていいって言ったでしょ?」

杏「そんなこと言って報酬を値切る気でしょ? 杏にはお見通しだよ」

P「そんなことしないって」

杏「それにあそこから杏一人で帰るなんてムリ」

P「送ってくって言ったよ?」

杏「報酬を値切る策略でしょ? 杏には……」

P「しっ、大声出さない」

杏「ご、ごめん……」

P「それにしてもここの公園、こんなに変わったのか」

杏「なんかカップルだらけだよね」

P「たしかにな。これは溶け込むのも兼ねてカップルの振りがいいか?」

杏「それは杏に対する嫌み?」

P「そういうわけじゃないよ。そう聞こえたならごめん」

杏「…………なにあの黄色いストライプ……スゴっ」

P「黄色いストライプ? あぁ、あれか。あれは……」

杏「プ、プロ……プロプロプロロデューサっ!」

P「ん? 震えてるけどどうした?」

杏「へ、ヘヘヘヘヘ」

P「へ?」

杏「ヘビ……!」

P「…………動くなよ」

杏「……ヒッ……!」

P「………………行った」

杏「…………ほっ」

P「……なんでこんなところに蛇がいたんだ?」

杏「知らないよ…………あっ、ウッベェェ」

P「……これで口濯いで」

杏「さすがに……ヘビは……ウップ」

P「体調悪いときってなぜかそうなるよね」

杏「あ…………」

P「どうした? また波がきた?」

杏「……高森がきた……!」

P「……どこ?」

杏「すぐ後ろ」

P「顔知られてるのか?」

杏「…………印税生活目指してるから注目の的なんだ、杏」

P「…………ちょっとごめん」

藍子「杏ちゃ……わっ!」

藍子「お……男の人と抱き合って…………」

藍子「わ、わひゃぁ……! 杏ちゃんもすっごい抱き締めてる……ちっちゃな手、目一杯ギュッてしてる……」

藍子「近付けない……」

藍子「邪魔しちゃ悪いよね……帰ろう」

藍子「ふぅーさっぱりした」

藍子「今日もいろんなことあったな。プロデューサーさんとカフェに行ったり、夜の公園散歩したり」

藍子「プロデューサーさん、美味しそうに食べてたなぁ。ホットケーキ好きなのかな? 男の人とホットケーキってなんか似合うよね」

藍子「似合うといえば夜の公園のあの人、黄色いストライプスゴかったな。なにか忘れたけどあんなマスコットいたなぁ」

藍子「夜の公園は…………あ」

藍子「杏ちゃん……ちょっと意外だった。まさか彼氏と夜の公園デートだなんて…………大人だなぁ」

藍子「あれってやっぱ担当プロデューサーさんなのかな? 佐久間さん以外にもいるんだ……おや、それが普通なのかな?」

藍子「笑顔いっぱいもらってるのかな。他の人のことよく知らないなぁ私。今度、みんなとお話しよう。みんなどんな顔で笑うんだろ」

藍子「あ、そうだ。ブログに書かなきゃ。えっと、たしか──」

P「──ふぅ」

杏「…………なんかごめん」

P「いいよ。いきなり触ったのはこっちだし」

杏「なんかすんごい出たよね杏。まさかあんなに入ってたとは……」

P「スッキリした?」

杏「…………うん」

P「それじゃお風呂、入ろうか」

杏「──ふぅ。ところでまゆは?」

P「担当プロデューサーのところじゃない?」

杏「あぁ、納得。美優さんと輝子は?」

P「三船さんと輝子は寮」

杏「じゃあほたるもか」

P「今日はマナー教室じゃないかな」

杏「マナー教室? レディーでも目指すの?」

P「さぁそこまでは。ただ、自分の力で取ったものだから思い入れあるんじゃないかな」

杏「自分の力でねぇ……んで、小梅は?」

P「連絡来てないからわかんないな。さすがに旅行からは帰ってきてると思うけど」

杏「マジか…………あれ? てことは今この家には、杏とPさんの二人きり……?」

P「そうなるね」

杏「…………そっか……二人きりか…………ガラブブブ」

P「湯船のお湯飲まないようにね」

木「ヴァンブブー……」

P「きちんと口出して喋らないとわからない」

杏「私さー、オムライスって好きなんだよね。あっ、チャーハンも好き」

P「夕飯はそれにしよう」

杏「空気読んでくれて杏は嬉しいよ」

杏「──風呂から出たぞ」

P「湯冷めしないようにな」

杏「うん。それで上着をとりに部屋に戻ってきたんだよね」

P「そうだね」

杏「ところで杏といえばだらけるのが代名詞だよね」

P「そうだね」

杏「だらけるなら全力。部屋が散らかっても何のその。布団の上に散乱してるのも珍しくない」

P「ハチャメチャだよね」

杏「どれがきれいな服だか洗濯する服だかわからない」

P「結構どろどろなのあるよね」

杏「うるさいな、そんなの杏の勝手でしょ。で、でだ……そんな杏も一応は自分がどんな服持ってるのかは把握してる……つもり」

P「おっきいTシャツが多いよな」

杏「楽だからね。そして、それを考慮して言いたいことがある」

毎「…………」

杏「あんな黒くて袖の長い服なんて持ってない!」

P「しかもモゾモゾと動いてる」

杏「こういうときの選択肢は一つ」

P「ただ一つのシンプルな答え」

杏「そっとしておこう」

P「そっとしておこう」

小梅「バ、バァ」

杏「うん、知ってた」

小梅「ングング」

杏「私が言うのもなんだけど口元にケチャップついてるよ」

小梅「血みたいでかっこいい……?」

杏「これも杏が言うのもなんだけど、だらしなく見える」

P「オムライス美味しい?」

小梅「お、おいしい……」

杏「あぁもう汚ないなぁ」

P「拭くからこっち向いて」

小梅「ン……ムチュ……」

P「それにしてもいつから来てたの?」

小梅「お風呂、は、入ってるとき」

杏「どうやって入ってきたの?」

小梅「ま、まゆさんから……あ、合鍵もらった……」

杏「なにそれ羨ましい。杏も貰ってないのに……」

小梅「えへへ……」

小梅「──それで、こ、こうドーンって感じですごかった!」

杏「へぇー」

P「雪山かぁ」

小梅「や、やっぱりクレバスは……死体でいっぱいなのかな?」

P「かもね」

杏「杏、クレバスなんかに落ちたらそのまま寝るね確実に。あ、そのままいたら雪男が助けてくれそう」

小梅「そういえば雪男いなかった……小屋はあったけど」

杏「そういえばあれやった? 寝ないように角から角に移動するやつ」

P「肩叩くあれ?」

杏「そうそうアレアレ」

小梅「3人で……やった」

杏「あれって4人か5人いないと成功しないよね」

P「それが少ない人数で成功するから、あれ?ってオチなんだよね」

小梅「…………」

杏「…………何?」

小梅「て、手、つ、繋いでも……いい?」

杏「手?」

小梅「て、手……」

杏「手なんて繋いでどうしたいの?」

小梅「た、確かめたいことある……」

杏「…………」

P「…………」

小梅「…………」

杏「……いいよ」

P「いいのか?」

杏「手、握るくらい……なんともない」

小梅「じゃ、じゃあさっそく……」

杏「…………で、なにか確かめられた?」

小梅「も、もうちょっと…………」

杏「…………ウッ」

小梅「……うん」

杏「やっと……」

小梅「こ、今度は……3人……で」

杏「ま、まだやるの……?」

P「…………」

杏「…………」

小梅「…………」

杏「…………月明かりの中、ベッドの上でかれこれ30分……」

小梅「…………」

杏「いい加減起き上がってるのダルくなってきた……よしかかろう」

P「だからってオレに倒れこむな」

小梅「…………」

P「…………小梅も」

杏「あー……そこらのビーズクッションよりイイ。ほら、杏が落ちないように腕でロックよろしく」

藍子「──こんなものでいいよね? 結構書いちゃった……」

藍子「私、最近よく笑ってるなぁ。みんなを笑顔にするためだったのに……」

藍子「いつの間にか私が笑ってる。人生って不思議」

藍子「あっ、写真アップするの忘れちゃった。えっと、カメラカメラ……」

藍子「………………プロデューサーさんばっかりだ……」

藍子「これはアップできない……ふふ」

藍子「明日も誰か笑顔にできるといいな」

杏「……クゥクゥ……フゥ……」

P「……高森藍子のブログは相変わらずだ」

P「カフェ、写真、誰かの笑顔」

小梅「そ、それ……誰……?」

P「起こしちゃった?」

小梅「こ、興奮して……眠れない……」

P「プロデューサーさんとの旅行楽しかった?」

小梅「楽しかった……」

P「良かった。うっと……」

小梅「…………」

P「いきなり後ろから来ないでよ。びっくりした」

小梅「ご、ごめん、な、なさい……」

P「髭痛くない?」

小梅「ぜ、全然……」

P「短いのって痛いだろうに」

小梅「ところで……それ、だ、誰の?」

P「高森藍子のブログ」

小梅「みんな、え、笑顔……」

P「だな。凄いよなこの写真」

小梅「ケーキ……お、おいしそう……」

P「ここは紅茶もおいしかった」

小梅「行ったの?」

P「うん」

小梅「ひ、独り……?」

P「杏と一緒に」

小梅「……ずるい」

P「そんなこと言われても……」

小梅「わ、私も連れて、い、いって」

P「そのうちね」

小梅「ゆ、指切り……」

P「ん」

小梅「……わ、私の…………」

P「あった」

小梅「指…………どぅ……」

P「これどう思う?」

小梅「…………どこかのビル?」

P「そうだね。これを見て他になにかわかる?」

小梅「後ろの看板……たる……なんとか亭?」

P「他には?」

小梅「ま、窓にガムテープ?で……数字書いてある。や、やっぱり、ど、どこかのビル」

P「そう、この写真からは場所がわかるね」

小梅「う、うん」

P「こういう写真はブログにのせちゃダメだからね?」

小梅「な、なんで?」

P「場所がわかるとファンが殺到しちゃうから」

小梅「……な、なるほど」

P「下手したら住所もわかっちゃう。家に押し掛けられたくないでしょ?」

小梅「ゾ、ゾンビ映画みたいで……あり……」

P「なしだよ、なし」

小梅「………………」

P「………………」

小梅「…………」

P「その格好風邪引くよ?」

小梅「みっ、密着……してるからだ、大丈夫……!」

P「それならいい。さ、もう遅いから寝ようか」

小梅「う、うん……!」

藍子「……写真?」

藍子P「そう! これ」

藍子「ブログに載せたの……なにか問題ありましたか?」

藍子P「これ、事務所の近所の公園だよね?」

藍子「はい…………あ」

藍子P「気が付いた? ほんと気を付けてよ」

藍子「ごめんなさい」

藍子P「こっちも強くいいすぎた……悪い」

藍子「考えずに載せてしまって……」

藍子P「最近どうしたんだ?」

藍子「ちょっと……」

藍子P「悩みか?」

藍子「悩みといえばそうなんですが……」

藍子P「?」

藍子「嬉しいことがあると後先考えずその……」

藍子P「あー、そういうことか」

藍子「この写真覚えてます?」

藍子P「あぁ、たしか藍子が新しいカメラ買ったてんで撮ったやつだろ? このときの藍子ホント笑顔だよな」

藍子「ちょっと子どもっぽくて恥ずかしい……」

藍子P「ハハ、そんなことないぞ。この笑顔好きだぞ」

P「…………」

杏「あー……ボリボリよく寝た」

P「掻きすぎだぞ」

杏「杏の肌なんて誰も見ないってー。で、なにやってんの?」

P「高森藍子のブログ見てる」

杏「あー、森林浴ブログ……だっけ? 人気あるよね」

P「事務所でも話題なのか?」

杏「私はよく知らないけどね。なんでも、カフェの情報が充実してるらしくて人気だよ」

P「納得」

杏「それは人気の秘密がわかったって意味で? それともなんで杏がよく知らないかの理由がわかったって意味で?」

P「前者」

杏「なんとも思われないことに傷付いた! 飴を要求する!」

P「ん……」

杏「飴うまー♪」

P「タオルタオル……」

杏「杏さー、そのブログのことよく知らないけどさー」

P「んー?」

杏「そんな裏サイトみたいなとこだっけ?」

P「違うなー」

杏「違うかー」

P「違うぞ」

杏「そっか」

P「…………」

杏「…………」

P「…………!」

杏「消させないよ!」

P「遅い」

杏「あっ、手……手が届かない……!」

P「…………」

杏「布団に戻るのだるー」

P「やっぱりこれまずいよな」

杏「まずいって?」

P「ああ、この写真」

杏「藍子が写ってるね」

P「写ってるな」

杏「なにかのフェチだからやばいとか?」

P「オレ、変態、違う」

杏「そうにしか、見えない、休み、くれ」

P「オレ、担当、違う」

杏「あめ、うま」

P「この写真、一見普通に見えるだろ?」

杏「だね。さぁここからどんなフェチが出るか」

P「コピーして……編集…………な?」

杏「数学苦手」

P「これ緯度と経度」

杏「撮った場所がわかるってこと?」

P「賢いね」

杏「賢い杏に愛の手ちょうだい。てか、そんなの添付しなければいいんじゃない?」

P「ケータイやスマホだと表面上機能切っても、奥の方切らないとこうやって情報が残る」

杏「おのれグーグ……!」

P「それ以上いけない」

杏「そういえば昨日の夜、というか夜中」

P「起きてたのか。寝にくかったか?」

杏「枕高くて寝やすかった。ありがと」

P「よかった」

杏「それで小梅に話してたじゃん。ブログのこと」

P「話してたな」

杏「いや私もね、聞く気はなかったよ? けど隣でガサゴソと脱がれてちゃ……ねぇ?」

P「それで?」

杏「あれ、ごまかしてたよね?」

P「誤魔化してた」

杏「そこは正直に言うんだ……」

P「こんなことに巻き込めないからな」

杏「きらりにはやったのに?」

P「あの時はどうしてもな理由があった」

杏「ま、いいけどね。でも杏は巻き込むんだね」

P「17歳なんだろ?」

杏「花も恥じらう17歳」

P「さて、犯人をどうやって追い詰めるか」

杏「犯人検討ついてるの?」

P「大体はな」

杏「しかしなんでこんなことするの?」

P「暇潰しとスリルが欲しいんだろう」

杏「なんにもならないと思うけどなぁ」

P「まぁ、そういう情報はなにかとお金になるからね。それに……」

杏「…………そ、それに?」

P「確証がないから今は言わない。悪い噂をばら蒔くことになる」

杏「なんのことかわからないけど楽しみにしとくよー」

P「さて、出掛けるか」

杏「それより杏と一緒にゴロゴロしよ? ね?」

P「……お腹空いた?」

杏「ペコペコ」

P「作ったら出掛ける」

杏「せめて食べ終わるまで待ってよ」

P「一緒にいくのか?」

杏「一緒にいっちゃだめ?」

P「じゃあ、目的を話しておく」

杏「…………話を聞こうか」

P「ココアシガレットなんてどこで見つけた」

杏「本当はラムネ味が好き」

藍子「カメラですか?」

藍子P「そう、カメラ」

藍子「ちょっと話が見えないのですが……」

藍子P「こっちでブログに載せる写真を選ぶだけだから安心して」

藍子「やはりこの前のことが……」

藍子P「それもあるけど最近危ないからさ」

藍子「お手数お掛けしてすみません」

藍子P「はいチーズ」

藍子「あ……!」

藍子P「そういう顔もいいね。これ、今日のに載せる?」

藍子「もうプロデューサーさん!」

藍子P「ハハハ、ごめんごめん。でもやっと笑ったね」

藍子「もう……」

藍子P「ところであの話考えてくれた?」

藍子「寮に移る件ですか?」

藍子P「そう」

藍子「やっぱりまだ……」

藍子P「そっか……この前といい今回といい、急かせてるみたいでごめんな……」

藍子「いえ、私が優柔不断なだけです」

藍子P「…………」

藍子「ほら、プロデューサーさん。笑ってくださいっ!」

藍子P「…………そうだなっ!」

藍子「その笑顔ですっ! 今日も誰かを笑顔にしましょうっ!」

杏「…………砂糖吐きそう」

P「少し甘過ぎるがなかなか」

杏「コーヒーの話じゃないよ」

P「たまにはカフェオーレもいい」

杏「それより聞いた?」

P「胃に来る……」

杏「ね。なんであんな会話できるのか杏には理解できないよ」

P「だな」

杏「関係ないけどメロンソーダなくて涙目になってたのって……」

P「見なかったことにしてあげよう」

杏「見て見ぬふりって大切だね」

P「…………」

杏「こんなとこでまでなにしてるの?」

P「ノートパソコンっていって持ち運びに便利」

杏「それくらい知ってるよ。で、なに見てるの?」

P「朝見てたとこ」

杏「楽しい?」

P「やらなきゃ」

杏「使命感」

P「やっぱり、まだアップされてないな……少し待つか」

杏「おかわり頼んでいい?」

P「オレンジジュースでいい?」

杏「杏仁豆腐ジュース」

P「シンパシーでも感じるの?」

まゆ「ただいま帰りましたぁ♪」

P「お帰り」

杏「もかえりぃー」

まゆ「寂しかったですかぁ?」

P「特には」

杏「まゆの料理も食べたーい」

まゆ「も?」

杏「Pさんの料理は食べあきた」

P「それだけ食べてもらえてうれしいよ」

まゆ「それじゃなにか作りましょうか?」

杏「んー…………いまお腹いっぱいだからいー」

まゆ「ざぁんねん」

P「それより雑誌見たぞ」

まゆ「あ、見てくれました?」

P「恋人はファンの方々です、だっけ? いい受け答え方じゃないか」

まゆ「そう言っていただけて嬉しいです♪ でも本当の恋人はぁ……」

P「担当、担当プロデューサーだろ?」

まゆ「そうなんです、うふ♪」

杏「…………それ本当なの?」

まゆ「本当よ? そうじゃないとPさん困っちゃうもの」

P「……まぁな」

杏「ふーん……」

P「それよりこれを見て」

まゆ「写真ですか?」

杏「朝からずっと見てるよね、そのサイト」

P「写真がアップされた」

まゆ「あら、その人は高森藍子さんじゃないですか。そういえば今回、まゆ仲間外れですね……」

P「今から入るか?」

まゆ「挿入してくださぁい」

P「普通に言ってよ。杏もいるんだからさ」

杏「ハレンチだよ、まゆ」

まゆ「うふ♪ それにしてもその写真……」

P「気が付いたか」

まゆ「はい」

杏「杏にはさっぱり」

P「どれもこれも視線はどうなってる?」

杏「視線? あっ、カメラの方見てない」

まゆ「だけどぉ……あっ、ちょっと失礼しますね…………ありました。ほら、これ」

杏「これはバッチリカメラ目線だね。なるほどわからん」

P「撮影者は知り合いだってこと」

杏「カメラ渡して撮ってもらっただけじゃない?」

まゆ「そんな人にこんな笑顔向けません」

P「それに他の写真も雑誌や写真集に使うにしては暗すぎる」

杏「………………頭から煙でそう」

まゆ「それにしてもこんなの撮って何に使うつもりでしょう?」

P「それについてはまたあとで。一つ聞きたいんだけどファンスレとアンチスレどっち見たい?」

>>495
ファンスレかアンチスレか選んでください
それ以外は安価下

アンチスレ

杏「アンチスレ」

まゆ「ファンスレ」

P「杏の方を採用する」

まゆ「残念……」

P「それじゃ見てみよう」

『森ガール(笑)』

『笑顔(意味深)』

『ゆるふわwww 頭のことですか?』

『この前散歩してたら草むらから飛びましてきた』

『ポケモンかよww』

『あっ! やせいの アイコ が とびだしてきた』

杏「これはひどい」

まゆ「予想通りですねぇ」

P「さて、ここに注目して欲しい。あっ!の下」

まゆ「高ミ盛さん?」

杏「高盛? あ、ドラム缶なんてのもある」

P「そこじゃない。ここだ、ここ」

『そういやブログみた? バカなことばっか書いてるwww』

『住所さらそうぜ!』

『さっがそうぜ! アイコーの家!』

杏「実家のことなんて書いてた?」

P「断片を集めれば簡単だ」

杏「……まゆ、考えるのは任せた」

まゆ「三角法よ、杏ちゃん」

杏「なにその聞くのも嫌になりそうな名前は……」

まゆ「三角測量っていうのは……」

杏「名前が変わった……!」

P「問題は住所を見つけてなにをする、させるかだ」

杏「……考えたくないけど"そういうこと"じゃない?」

まゆ「十中八九そうですねぇ」

P「それならそういうの集めてやればいいじょないか。こんなサイトに公開する意味はない」

杏「ゲームでもやってるとか?」

P「その可能性もあるな……だが…………」

まゆ「こうなるとPさん長くなるわ。先に寝ましょう杏ちゃん」

杏「……杏はも少し起きてるよ。昼寝しすぎて眠れない」

まゆ「あら、それじゃあまゆもそうしようかしら」

杏「…………ウバー」

まゆ「ウッフフーフー♪」

P「結局みんなだらけてしまった……」

杏「考えてばかりだと体に悪いよー? さぁ、一緒にもっとだらけよう」

まゆ「なんだか溶けちゃいそう……ハァァァ……」

杏「右にー左にーマーガレット」

P「まゆ、頼みたいことがある」

まゆ「とうとうまゆの出番ですねぇ。わかりましたぁ。お口にします? 手にします? そー れーとーもぉー……両方?」

P「それは後で頼む」

まゆ「はぁーい、それじゃ衣装はハロウィンの…………え?」

P「それで頼みたいことなんだけどさ」

まゆ「あ、あのPさ、さん? いまなんて……」

まゆ「──そういうことでしたら任せてください♪」

P「こんなこと頼んですまない」

まゆ「いいえ、大好きなPさんの頼み事ですもの、うふ♪」

P「今日はもう寝るか」

杏「おやすー……ぐぅ」

まゆ「あら、あんずちゃんはここで寝るのかしら?」

杏「ここが杏の部屋だからねぇ……ふあぁ」

まゆ「じゃあまゆも今日はここで寝させてもらおうかしら♪ 杏ちゃん、Pさんをサンドイッチしましょ」

杏「杏を軸にサンドだー……動くのだる」

まゆ「そーれ♪」

P「おっぷ……いて」

杏「──フースー……フスー……」

まゆ「杏ちゃん、眠っちゃいましたねぇ。丸まっちゃって可愛い♪」

P「そうだな」

まゆ「こうやって三人で寝るなんて久しぶりですね。前はここにもう一人……」

P「……あぁ」

まゆ「後ろから失礼しまぁす」

P「……杏が起きる」

まゆ「臭いで起きちゃうかもしれませんね、うふ♪」

P「…………」

まゆ「あら? 抵抗しない?」

P「もう好きにして……」

まゆ「やったぁ♪ うふふ」

P「ところで……事務所ではうまくやってるか?」

まゆ「それはもちろん。ちゃんと"イメージ通り"のまゆですよぉ」

P「……そうか」

杏「ヘグシュッ……!」

P「…………」

まゆ「あら、杏ちゃんのツバかかっちゃいましたねぇ♪」

P「……だな」

まゆ「これで潤滑油いらず♪」

P「明日から忙しくなるぞ」

まゆ「だからこうやって息抜きしてるんじゃないですかぁ。抜き、抜き♪」

P「…………」

藍子「え?」

藍子P「…………」

藍子「本当……ですか?」

藍子P「嘘は言わない。載せるなとは言わないけどきちんとこっちに確認させてほしい」

藍子「私、そんな写真知りません……」

藍子P「こっちも知らない。いい? もう一度言うけど、住所がわかる書き込みはしない、写真もダメ。わかった?」

藍子「はい……でも本当に知らな……」

藍子P「…………ハァ」

藍子「…………」

藍子P「…………心配するな。俺だけはどうあっても藍子の味方だから」

藍子「プロデューサーさん……」

藍子P「おいで藍子…………いい? よく聞いて」

藍子「はい…………」

藍子P「今回の写真で君の実家が洩れた」

藍子「え……?」

藍子P「実家の住所が周りにわかってしまった」

藍子「周りと言うと…………」

藍子P「…………君のファンに」

藍子「そんな……!」

藍子P「もちろん君のファンを悪く言うつもりはない。藍子を笑顔に、藍子が笑顔にする人たちだからね。でもそんないい人たちばかりじゃないんだ」

藍子「私どうしたら……」

藍子P「あまり言いたくはないが……このままじゃ実家に押し掛けられたりする。最悪の場合…………ご家族にも迷惑がかかる」

藍子「そんな……!」

藍子P「だけど…………そうならない手が一つだけある」

藍子「え?」

藍子P「…………女子寮に入ることだ」

藍子「寮に……」

藍子P「俺もこんな形で引っ越すのは忍びないとは思う。逃げるような形で…………」

藍子「…………」

藍子P「それにどうやっても秘密は漏れる……いつまで君を守れるか…………いや守ってみせる」

藍子「少し考えさせてください…………」

藍子P「藍子…………ごめんな」

藍子「ン……」

P「──うーん」

杏「あづー……なんで今日こんなに蒸すのぉ? 杏とけるぅー……ぅぅぅだァァ……」

P「…………」

杏「さっきからなに見てるの? うわっ、中までムレムレ……!」

P「アンチスレ」

杏「好きだね、そこ」

P「好きだから見てるってわけじゃない」

杏「そんなことより杏と一緒に汗まみれになろうやぁ……」

P「…………」

杏「…………なろう?」

P「やっぱりだ」

杏「パソコンに負けた……ん?」

『でよ、高盛の趣味なんだとおもう?』

『公園で◎ンポだろ?みんな知ってるよ』

杏「まだ見てたんだ……」

『公園の●ンポアイドル』

『なにそれヒワイ』

『ホームレスのアイドル』

『そいや金髪褐色娘いんだけどおもいら知ってる?』

『ここは高ミ盛スレだ。他の話は詳しく聞こうか』

杏「うわっ、下ネタの応酬」

P「いまは趣味批判の方向に行ってるな」

杏「こんなことにエネルギー使わないでだらければいいのに」

P「なにか気付くことは?」

杏「趣味のことで? 近所の公園の散歩でしょ?」

P「当たり」

杏「そんなのプロフィールに載ってるじゃん。なにさ、もしかして杏に趣味作れっての? だらけるの趣味じゃないからね? だらけるのは杏の生きる意味!」

P「その考え、イエスだね。ちなみにこのプロフィールって実は事務所用なんだ」

杏「じむしょよう?」

P「面接用のプロフィールみたいなもの」

杏「へーそうなんだ。杏は気が付いたらアイドルになってたからわかんなかったよ」

P「親御さんに感謝だな」

杏「友達が応募したって以上に恥ずかしいよ。てか、友達が応募したってのもよく考えればスゴいよね」

P「そういうのは趣味の欄や備考みればわかるよ。大概、凄かったり変だったりする趣味だからな」

杏「食べること、とか?」

P「人伝に聞いた話じゃ焼き肉ってアイドルがいる」

杏「家は焼き肉屋さん?」

P「そこまでは知らない」

杏「それで事務所用のプロフィールがどうした?」

P「事務所用とサイトに載せるプロフィールは若干違うんだ。例えば備考に彼氏ありなんて書いてあったり、趣味はデートなんてあったら公表出来ないからね」

杏「隠すなんてだらしない。プライドはないの? 杏はこうやって隠さずだらけてるのに……!」

P「大人の事情ってやつだね」

杏「ところで藍子のプロフィールはどうなの? 事務所用とサイト用で違うの?」

P「違う。サイト用の趣味の欄にはただ公園を散歩するとしか書いてない。で、事務所用には……」

杏「…………近所の公園の散歩」

P「そ。さっきまゆから連絡があってこんなことがわかった」

杏「…………本当?」

P「本当」

杏「だとしたらあのサイトはなんで?」

P「他人に罪を擦り付けるためだろうな。カモフラージュだね」

杏「……杏、そんなのに当たらないで良かったよ。ありがとうPさん」

P「オレは担当プロデューサーじゃないぞ?」

杏「あんなのに感謝しない」

P「それでいいと思うよ。無理に仲良くする必要もない」

杏「でもほんと、そんな人もいるんだね。てか、何がやりたいの?」

P「前にも言ったと思うけど、アイドルの情報ってのは金になるんだ」

杏「……うーん、えーっと…………言ってたね」

P「きっかけはわからない。一度でも味わって甘いのを知ったからなのか、元からなのか……」

杏「…………」

P「担当アイドルが寮に入れば、近付いても怪しまれない」

杏「そもそも寮の場所を誰にも言わないように口止めされない?」

P「そこはあの人の天秤にかかってる。儲けか沈黙か。まぁ、要らぬ疑心を持たれるより最初から言っておいた方がスムーズに事が回る。隠すとあらぬ疑いや想像されるからね。それに言っておいた方がより自然」

杏「とても口には出せないような妄想とか?」

P「とても口には出せないような妄想とか」

杏「…………」

P「想像しない方がいいよ。気分悪くなる」

杏「…………吐いてくる」

P「…………ごめん」

美優「…………今日も来ちゃった……」

美優「本当はこんなこと止めなきゃって思ってるのに……」

美優「でも……溜まるものは仕方ありませんよね……うん」

美優「それにまゆちゃんから先に帰ってるように言われましたし……しかたありませんよね、うん」

美優「何度見てもスゴいマンション……お、お邪魔しまーす。三船でーす……」

美優「誰かいませんかー? Pさーん、輝子ちゃーん……」

美優「…………誰もいない?」

『ごめんね……』

美優「話し声?」

『いいよ。そんな汚なくもないしね』

『でも杏……』

美優「…………」

『だから杏にいっぱいかけて?』

美優「こ、これって……!」

『……いいのか? 汚ないぞ』

『杏一度でいいからぶっかけてほしかったんだ……ー……を』

美優「……なんだかドキドキする」

『杏……』

『体はあとで洗えばいいし、だから杏と一緒に…………ドロドロのベトベトになろ……ね?』

美優「だ、ダメです!」

P「ん?」

美優「そ、そんな小さな子と、ふ、ふしだらな行為は……!」

P「ふしだら?」

美優「ぶっかけなんてそんな……!」

P「やっぱりやめるべきだったかな?」

美優「せ、正常……ぃ……でも小さな体には負担になります!」

杏「いまディスられた?」

P「あ、そういうことか」

美優「そこにコーラがありますがコーラで洗い流しても避妊代わりには……!」

P「それは違うよ」

美優「否認するんですか? 現行犯ですよ?」

杏「なんか怒り出した」

P「三船さん、ちょっといいですか──」

美優「コーラを?」

杏「いやさぁ杏、一度でいいからコーラまみれになりたくて」

美優「コーラまみれに……」

P「今日は汗かいた、こうなりゃもうやけだー!って言いはじめまして」

杏「炭酸風呂みたいで気持ちいいかなってね」

美優「そうはならないと思います……」

杏「……やっぱり?」

P「とにかくシャワー浴びて来い」

杏「ん。ささ、行こ」

美優「わ、私も?」

杏「杏、体洗う、めんどくさい」

美優「めんどくさいって……」

P「入れてやってください」

杏「ささ、早く行こ。妖精のお風呂なんてレアだよ?」

美優「──高校生?」

杏「はい学生証」

美優「本当だ。でもなんで東京の高校に?」

杏「北海道だと寒さを理由に部屋から出ないから、だってさ。ひどいよねー、いくら杏でもそんなことしないって。あ、もうちょっと上ね」

美優「ハァ……?」

杏「ハァァそこそこ。だからこっちの高校に来たってわけ」

美優「そうだったの。私勘違いしちゃってたかも」

杏「ふーん」

美優「でもなんでここに来ることになったの?」

杏「それは……」

美優「それは?」

杏「Pさんに無理やり……!」

P「濡れ衣も良いとこだ」

美優「あ、お風呂上がりました?」

P「掃除も済ませてきました」

杏「……トイレいってくる」

美優「……杏ちゃんがなんでここに来ることになったんですか?」

P「……ん?」

美優「杏ちゃん、なんでここに?」

P「若干めんどくさくなりましたね? 理由、杏から聞いてないんですか?」

美優「はい。Pさんは杏ちゃんのプロデューサーさんですか?」

P「誰かのプロデューサーですらありません」

美優「?」

P「ところで今日はなんでここに?」

美優「少し溜まっちゃって……あ、溜まるといってもそういうことじゃないですからね?」

P「わかってますよ、そんなこと。それならここには来ないでしょ」

美優「…………すみません」

P「それでなんでここに?」

美優「吐き出したくて…………」

P「聞きましょう──」

P「なるほど」

美優「そういう役も嬉しいんですけどちょっと荷が重いというか……」

P「まぁ、そういう仕事を持ってくるのは良いことですよ。それに普通はそうします」

美優「そうなんですけど……なんかすっぽりハマらなくて」

杏「しっぽり?」

P「あ、出たか」

杏「私がいない間にしっぽりしたの?」

P「女優業のことで悩みがあるらしくてな」

杏「ふーん」

美優「やっぱり失礼で言い出しにくくて」

杏「なんだか知らないけど言いたくないなら言わなくていいと思う」

P「そういうわけにもいかないと思うよ? 今後を左右するところだし」

美優「私の技量がもっとあればいいんでしょうけど……それでもなんか違うというか」

P「失礼ながらオレもそう思います」

杏「…………杏のことは気にしないで話しちゃってOK。うん、ほんと気にしないで」

P「お腹によしかからないで」

美優「言ってもいいんでしょうか……この前あんなこと言ったばかりですし……」

杏「あんなこと?」

美優「その…………プロデューサーに、あなたに恋なんてしません!って」

杏「……ドワォ」

P「それだからこそ言いやすいこともあります」

杏「そういう風潮あるよね。杏も暇なとき色んな掲示板見るときあるけどさ。プロデューサーと恋しないとおかしいとかプロデューサーとなら許すってよく書かれてるよ」

美優「うーん…………」

P「思い切って言ってみては? こつこつやりたいって。そうすれば彼もわかってくれますよ」

美優「そうでしょうか……」

P「三船さんのペース・タイミングで。でもきちんと言わないと駄目」

杏「何の話か読めないけど歩調があわないのって苦痛だよ。杏もそれで苦労してる」

P「失礼だけど三船さんは主役より脇役の方がはまり役ですから」

杏「あ、そういう話だったんだ」

美優「…………わかりました。言ってみます」

杏「じゃ、解決だね。相談料は飴2個で」

P「それは暴利。せめて1個」

杏「えー」

美優「えっと、いまお菓子ないから……体でいい?」

杏「お前は何を言ってるんだ?」

杏「フアァァァァ……なにこれぇ」

美優「どう? これでも常連さんがいるの」

杏「この膝枕すごい……! 杏いま全身至福の一時!」

P「だからってオレのお腹をフットレスト代わりにしなくてもいいじゃないか」

杏「私腹を肥やしてるのがいけない」

P「それじゃ横領してるみたいじゃないか」

杏「やつは大変なものを盗んでいきました…………あなたの金庫です」

P「マッチョな単独犯かな?」

美優「あのぉ、ところで……」

杏「んぁ?」

美優「あ……なんでもありません」

P「?」

美優「…………」

杏「…………」

P「…………」

美優「…………」

杏「…………」

P「…………」

美優「ここ、掛け時計あったんですね」

P「まぁ普通の部屋ですから」

杏「Pさんの部屋は散らかり放題だけどね」

P「オレの部屋の使い心地は?」

杏「ベッド最高」

P「ゴミくらいは片付けてね」

杏「…………」

P「…………」

杏「……っあひゃ…………わかったから……足つぼ……ない、ひぎぁ」

P「…………」

美優「…………とろけてる」

杏「あぁ……だめになる…………」

P「堕ちちゃえよ」

杏「…………なんか変な気分になってきた」

P「それは気のせいだ」

杏「なんだ気のせいか……」

美優「なんだかイメージと違います」

杏「言われてるよPさん」

P「イメージとは?」

美優「いえ、なんでもありません」

杏「…………」

P「…………」

美優「…………」

杏「…………んっ」

P「ん?」

杏「ン」

P「……座り抱き杏ね」

杏「うんん……」

美優「?」

P「よっと……」

美優「だ、抱き締めた……」

P「締めてはいません」

杏「……あっ…………ンフッ」

美優「喘息……ですか?」

P「違います」

美優「?」

杏「別に……言っても、いいよ……」

P「いいのか?」

杏「いつか……ケホ……バレることだし…………隠すのも……フホッ……だるいし」

P「こういうのは杏の口から言った方がよくないか?」

杏「……いけ暇人28号AZ」

P「ニートの使者みたいにいうな」

美優「あの…………」

P「……全文は本人から聞いてください。簡単に説明します。実は──」

藍子「女子寮……かぁ」

藍子「今さら移ってもうまくやっていける自信がない……けどこのままここにいたら家族に迷惑が……」

藍子「プロデューサーさんは藍子なら出来る!っていってくれてるけど……」

藍子「私が入ることで誰かが笑顔にならなくならないか不安……」

藍子「でも一番の不安は………………プロデューサーさんの笑顔が見られなくなること……」

藍子「…………うん、決めた。やっぱり寮に入る」

美優「──お腹を……」

P「お腹だけじゃないですけどね。でもあまりよくないですね」

美優「………………」

杏「思い詰めた顔しちゃってるよ? あーあ、Pさん」

美優「私……ずっと……」

P「ずっと?」

美優「どこかで……自分だけが悩んでるって思ってました……」

P「自分だけが……?」

美優「はい……これ、言ってはいけないんでしょうけど…………」

P「誰も聞いてませんよ」

杏「だね。杏は話す相手もいないし、意味のないことするほどだるいことないし」

美優「…………こう見えて人並みに生きてきたつもりなんです。人並みに話して、人並みに恋もしてきました」

P「うん」

美優「でもいつからか…………心が空っぽになった気がしたんです」

杏「……空っぽ?」

美優「空の器で食事してるみたいな……」

杏「…………空鍋?」

P「それで?」

美優「こうやって……杏ちゃんみたいにみんな悩み持ってるんだなって……いまさら気付きました……」

杏「私を基準に考えちゃダメだと思う、うん」

P「…………」

杏「…………なにか考え事?」

P「…………三船さん」

美優「なんですか?」

P「その事について後悔してますか?」

美優「……してもしきれないくらいに」

P「…………聞きたいことがあります」

美優「………………はい」

美優「──それは……」

P「難しい質問だとは思いますがどうか」

杏「…………ずいぶん酷な質問だね」

P「オレには決められない分野だからな」

杏「……そ」

美優「今の子の気持ちはわかりません……」

杏「ま、杏的には知らないに越したことはないと思うけどね」

P「でも後で気にならないか?」

杏「何かしらに気が付けばね……ン」

P「なにも考えない考えない」

美優「…………」

P「決まりましたか? 高森藍子、彼女に知らせるか、知らせないか」

美優「……>>556

知らせるか知らせないかを選んでください
それ以外は安価下

知らせる

美優「知らせます……彼女は知るべき……です」

P「わかった。ありがとう」

美優「はい……」

P「辛い選択をさせてすみません……」

美優「これも……大人ですから」

P「ところでアロマテラピー代わりといってはなんですがこれつけます?」

美優「お線香……?」

P「余って余って……」

杏「お線香って落ち着くよね。杏、好きだよ」

P「どうします?」

美優「あの…………持ってきてます……」

P「え……?」

美優「……いいですか?」

杏「この香りってさ…………」

P「ん? あー」

美優「…………ダメでしたか?」

杏「そうじゃなくてなんていうかーさ……」

P「大人の香りだよね」

杏「うん」

美優「?」

杏「変な気分になってきた……」

P「モゾモゾ動かないで」

杏「動いたら……ヤられる……!」

美優「…………」

P「緊張してますね」

美優「……はい」

P「普通に伝えればいいんです」

美優「…………」

P「…………」

美優「…………」

P「…………っぁー」

美優「………………」

P「…………」

杏「後ろ向いてるからあれだけど、抱き寄せたら?」

P「……嫌でしょ?」

美優「まぁ……その…………」

杏「もどかしい。杏は堪えてるのに」

P「離そうか?」

杏「や」

P「そのまま伝えても案外伝わるものです。あとは向こうが考えてくれます」

杏「その発想はどうだろう。暑い……」

美優「…………」

P「これは美優さんにしか出来ません」

美優「……はい」

杏「端から見たら脅迫だよ、これ」

美優「…………もう少し」

P「…………」

美優「もう少しこのままでもいいですか?」

P「……はい」

美優「……時計の音が響いてますね」

P「ですね」

杏「…………スゥスゥ」

美優「杏ちゃん、寝ちゃいましたね……」

P「さっきから口数が多かったから」

美優「ふふ、なんですかそれ」

P「……体温高いんですよ」

美優「はい?」

P「なんでもありません」

美優「なんでもありませんか」

P「はい…………アロマ、いい香りですね」

美優「今度、もっと持ってきます」

P「…………動けない」

美優「……ちっちゃい手」

P「ね」

美優「…………」

P「………………」

美優「……静かなのって」

P「…………」

美優「……いいですね」

P「そうですね……」

杏「スースゥゥゥ……プフ」

美優「…………明日……がんばります」

P「……お願いします」

杏「──あ"ーカラダ痛い」

P「一晩中放さないから」

杏「そこらのビーズクッションよりいいのがいけない」

美優「……行ってきます」

P「お願いします」

杏「出兵するみたい」

P「こちらも杏の体が解れたら動きます」

美優「はい。それじゃ」

P「…………」

杏「こんな体に誰がした」

P「オレが育てた」

杏「お、おう」

P「──さて、動くか」

杏「動くなら頼みたいことがあるんだ、杏」

P「お腹空いた?」

杏「杏の代わりにトイレ行っといてくれない?」

P「わかった」

杏「お願いねー」

P「さて……」

杏「…………」

杏「……杏が悪かったから戻ってきてー!」

杏「あ……声が膀胱にひびっ……!」

杏「…………あっ……アッ……ゃば」

杏「も……もるぅ、もっちゃ……うっ…………ァ」

P「──はい、お願いします」

P「きちんと見返りはあります。そこは安心してください」

P「それでは、電話で失礼しました……」

P「終わったぞ」

杏「…………死にたい」

P「冗談に気付かないでごめん」

杏「2滴……漏った…………」

P「三船さんうまくいってるかな」

杏「……杏にシリアスは無理だからね?」

藍子P「雑誌の取材?」

藍子「はい。アイドルのプロデューサーの特集らしくて」

藍子P「それをえっと……」

美優「三船美優です」

藍子P「三船さんから教えてもらったと?」

美優「私もよく取材を受けてる雑誌社さんで、芸能界にも顔が利くとか言われてます」

藍子P「そこがオレに取材を?」

美優「昨今、アイドルだけでなくそのプロデューサーも目覚ましい発展をしたとかで……実は私もよくわかってないですけど……」

藍子P「ちょっと藍子と相談していいですか?」

藍子「私と?」

美優「構いません」

藍子P「それじゃちょっと……」

藍子「あ、あの……」

藍子P「……ぶっちゃけどう思う?」

藍子「い、いい話だと思います……」

藍子P「そうか…………でも俺なんかが出て本当にいいのかな」

藍子「プロデューサーさんだからこそです」

藍子P「俺だからこそ?」

藍子「はい。自分で言うのは気が引けますが、みんな気にしてます。みんなを笑顔にするアイドルのプロデューサーってどんな人だろうって」

藍子P「みんなが……」

藍子「それに……プロデューサーさんの笑顔を独り占め出来なくなるのはイヤですけど、プロデューサーさんにはもっと活躍して笑顔になって欲しいです」

藍子P「…………わかった。受ける」

藍子「………………」

藍子P「そう、複雑な顔するな。俺はどこにも行かないよ」

美優「──えっと…………」

藍子「あれ、本当なんですか?」

美優「……私も確証はない…………そんな可能性があるというだけ」

藍子「それじゃやっぱりそんなのないんじゃないんですか?」

美優「そうかもしれない……」

藍子「だったらプロデューサーさんを騙すようなことしなくても……!」

美優「…………藍子ちゃんも本当は気が付いてるんじゃない?」

藍子「え?」

美優「気付いてるけど現実になるのが怖い。違う?」

藍子「それは……」

美優「私もつい最近気が付いたことがあるの。それは相手を傷つけることだった」

藍子「相手を傷つける……」

美優「私の場合、偶然にも後押しがあった。だからできたのかもしれない。だからこそ、私はあなたの後押しになりたいの」

藍子「…………」

美優「私じゃダメ……かな?」

藍子「…………わかりました」

美優「……ありがとう」

藍子「一度伝えてしまったことは取り消せませんし……」

P「…………」

杏「……眉間、皺よってる」

P「…………」

杏「やっぱり緊張する?」

P「……あぁ。うまくいくか心配だ。失敗したらと思うと……」

杏「うまくいくよ」

P「…………」

杏「ん……」

P「これは……ウサギ?」

杏「杏の相棒。いろいろ染み込んでるけど良かったら……ね?」

P「ありがとう…………」

杏「……杏もここがなくなるかもしれないと思うと胸が苦しくなる。冗談抜きで唯一の落ち着ける場所だし」

P「………………」

杏「だからそんな怖い顔しないで。杏と一緒にだらだらしよ?」

P「……辛いときはだらだらしないとな」

杏「…………」

P「…………」

悪澤「──いろんなプロデューサーがいるのですなぁ」

藍子P「えぇ」

悪澤「これまで取材してきただけでも、お菓子を食べ過ぎてお腹が……といったプロデューサー、担当アイドルから好かれ過ぎて夜も眠れないプロデューサー、わかるわがわからなく理解出来ないプロデューサー、それから……あぁ担当アイドルがだらけすぎてほとほと呆れ気味のプロデューサーなんてのも」

藍子P「ホントいろいろですよね」

藍子「みなさん個性豊かです。私もガンバらなきゃ」

藍子P「おいおい、変なことはやめてくれよ?」

悪澤「どんな話が聞けるか楽しみですな。それでは──」

悪澤「ほうほう、隠し事が嫌いということですかな?」

藍子P「隠し事は嫌いです!」

悪澤「おぉー言い切りましたね」

藍子P「どうも隠し事をする輩とは馬があわないところがありまして、それで苦労させられる何てこともあります」

悪澤「というと、同僚やら先輩やらに隠し事が?」

藍子P「…………秘密です!」

悪澤「アハハ、それはそうですな! それでは最後の質問です」

藍子P「はい」

悪澤「壁をなくすことをしてるとお聞きしたのですが本当ですかな?」

藍子P「壁……?」

悪澤「ファンの間で囁かれてるウワサに起因するもので、なんでもアイドルを深く知ってもらうために女子寮を開放するイベントを実施するだとか、長らく謎だった女子寮の場所が公開される!だとか」

藍子P「………………」

悪澤「いや、眉唾なのはわかってます。ですが…………隠し事が嫌いなプロデューサーさんのことです、なにかご存じないのかなと思いまして。どうです?」

藍子「そんなウワサが……知ってました? プロデューサーさん」

藍子P「…………あぁ」

藍子「……っ」

藍子P「実は……君が寮に移るという話が出たときくらいからだ。寮がどんなものなのか調べていたときにちょっとな」

悪澤「ほうほう」

藍子P「知って驚愕したよ。とても口では言えないようなことウワサで持ちきりだった……」

藍子「…………」

藍子P「これはオフレコでお願いします…………」

悪澤「はい」

藍子P「といっても口に出せる部分だけですが……例えば"誰かが"寮に住んでいるアイドルの情報を詮索している、とか……」

藍子「……ひどい」

藍子P「藍子…………」

藍子「プロデューサーさんは…………なんでその事黙ってたんですか…………」

藍子P「お前に心配かけたくなかったから……」

藍子「…………」

藍子P「お前の笑顔が曇るのは…………見たくない……!」

悪澤「…………」

藍子P「それに……女子寮の件はタイミング見て断るつもりだった。どこか……マンションやアパートに部屋を借りるつもりだった…………俺の財布でだからそんなに大きいところは無理だけど……でも…………」

藍子「プロデューサーさん……」

悪澤「これは…………記事にはできませんなぁ」

藍子P「…………すみません」

悪澤「いやいや。でもいいことがわかりました。プロデューサーさんは本当に高森さんのことがお好きなんですなぁ!」

藍子P「えっ、あっ! いや……!」

悪澤「ハハハ、照れなくても結構結構」

藍子P「あ、あはは、参ったな……」

悪澤「それでは私はこれで。あとはお二人で……フフフ──」

美優「……プロデューサーさん、どうだった?」

藍子「…………いつもと変わりませんでした」

美優「いつもと……?」

藍子「いつもの優しい笑顔のプロデューサーさんでした」

美優「そう……」

藍子「私の好きな……私が一番元気をもらえる笑顔の、プロデューサーさんでした……」

美優「藍子ちゃん……」

藍子「それで……私の心配もして自分のことは後回し」

美優「…………」

藍子「その後も、何度も何度もごめんな、ごめんなって……謝ってくれました。私のことを気遣ってもくれました……」

美優「辛かったでしょうに……」

藍子「それでも……いつもと変わらない笑顔を投げ掛けてくれるプロデューサーさんが……とても……」

美優「とても……?」

藍子「気持ち悪かった……!」

美優「……藍子ちゃん」

藍子「私……! 私、人の笑顔が気持ち悪いなんて思ったの初めてで!」

美優「来て……」

藍子「わ、私……イヤな子になっちゃったんでしょうか?」

美優「そうじゃない……そうじゃないのよ……それが普通なの」

藍子「うっ……スズッ……ウゥ……!」

美優「よしよし……」

藍子P「ちっ…………フゥー」

藍子P「っあ"ーさいっあく! ありゃぜってぇ疑われたよ……っヴァーもう」

藍子P「いざとなりゃ切ればいいと思ってたがまさかこのタイミングでかぁ」

藍子P「オレに笑いかけるカワイイカワイイアイドルもこうなっちゃあ、鬼か悪魔か……ピンポーン……ん? 誰だこんな時間に……んとに鬼か悪魔でも来たんか? 今出まーす」

??「……こんばんはプロデューサーさん。ちょっとお話に来ました♪」

悪澤「これが録音で、これがメモ」

P「はい、ありがとうございます」

悪澤「しかし彼は恐れ知らずですな。アイドルの情報を我々マスコミに売ろうとするなんて」

P「その道で食べていきたかったのでしょう。なんだかんだで事務所に給料吸われますからね」

悪澤「アイドルの情報と秘密を売る、思い付きはすれ、なかなかやろうとはしませんよ」

P「そこが彼のアグレッシブなところです。長所ですね」

悪澤「で、なぜ彼は高森藍子の実家の情報を売らなかったので?」

P「そんな小さいのは眼中にないんでしょう。実家の件も高森藍子を寮に移すための布石、理由付け」

悪澤「サイト開設して他人のせいにする準備、実家がバレてると言って寮に移す準備、それでいてあくまで自分は君の味方……こりゃ、鬼か悪魔ですね」

P「かわいそうな人でもあるのでしょう」

悪澤「それにしてもあなたも悪い人だ」

P「なんのことでしょう?」

悪澤「年頃の娘さんの心理に漬け込むだなんて」

P「情報を与えれば向こうが考えてくれます。それにあなたもやるでしょう」

悪澤「なんのことやら」

P「高森藍子の年齢は嫌なことから目を反らしたい年頃です。加えて彼女は人の『笑顔』を大切にします」

悪澤「人の善の面を見る子ですな」

P「えぇ。彼女は自分も人を笑顔にしたいとも思ってますね。だからこそ負の面には気付いても気づいてないふりをしてしまう。それも自然と」

悪澤「年頃ですなぁ。でも全てを伝えなくて良かったんで?」

P「自分のプロデューサーが悪い人だった。それにさえ気付いてくれればいいです。私の勝手な思いですがね」

悪澤「なるほど」

P「一気に情報を与えても拒絶されて、ますますプロデューサーに偏っていきますからね。彼のやろうとしていたことに気が付くのはまだ先です。待つしかありません」

悪澤「我々の張り込みにも似てますな」

悪澤「彼は警察につきださなくてよかったので?」

P「よくてストーカー程度でしょう。それでも充分致命的ですが、彼みたいな性格の人は表立って動くのを嫌います。それに動きにくくなることも」

悪澤「明るみに出るのを嫌うと。そういう人いますね。我々のおまんまの元ですがね」

P「それに彼には"然るべき対象"をしました。この事についてはまた今度。それとこちらからはこれです」

悪澤「はい、確かにいただきました。諸星きらりの秘密……フフ」

P「悪い顔してますね」

悪澤「あの諸星きらりに窃盗癖があった! 火事は証拠隠滅!?」

P「売れるでしょうね」

悪澤「えぇ。あっ、それとあれについての情報入ってますよ」

P「受け取ります」

悪澤「入手するのに苦労しました」

P「いろいろな柵がありますからね………………はい、たしかに。ありがとうございます。私では入手出来ませんでした」

悪澤「たまには良いことに手を貸すのも悪くないですな」

P「たまには? いつもの間違いでしょう」

悪澤「こりゃ、一本取られましたな」

P「技ありくらいですよ」

藍子「ここは?」

美優「最近、私がお世話になってる人のマンション」

藍子「…………」

美優「変なところじゃないから大丈夫」

藍子「……わかりました」

美優「それじゃいきましょう」

美優「あの…………」

杏「…………ぅぁーぃ」
小梅「お……お帰りなさい」
P「お帰りなさい三船さん」

美優「あの……なにを?」

杏「あめうぁーぃ……」
小梅「……ま……ます」
P「見ての通りだらけてます」

美優「な、なるほど……」

藍子「……なにこれ」

杏「モゴモゴ……」
小梅「こ、こんばん……は」
P「あ、こんばんは」

美優「えっと…………」

P「晩御飯できたら呼びますのであっちの部屋で休んでてください」

美優「はい。えっと、移動しましょう藍子ちゃん」

藍子「はい……」

杏「…………杏が協力したのにダメだったね」
小梅「ざ、さんねん……」
P「……落ち込まないで小梅」

杏「やっぱPさんが爽やかにやるしかないよ」
小梅「さ、爽やか」
P「オレが爽やかにねぇ」

杏「……無理だね」
小梅「えっと……」
P「……な」

杏「…………」
小梅「わ、私は好き……だよ?」
P「…………」

杏「ほら、そこは撫でるとこだって」
小梅「…………」
P「于での稼働範囲外。曲がっちゃいけない」

杏「よいしょ」

小梅「ジョリ……ジョリ……」
P「……降りないの?」

小梅「も、もう少し……」
P「髭で服ボロボロになるよ」

小梅「じゃ、じゃあ、ほ、ほ、ほっぺた……で」
P「化粧が落ち……いましてないか。肌痛くするよ」

小梅「は、はへへ」
P「…………」

杏「Pさんが杏のプロデューサーなら写真に撮って休みにしてもらうのになぁ……」

P「──はい、いただきます」

小梅「い、いただきます」

杏「わす」

美優「いただきます」

輝子「フ、フヒヒヒヒ」

藍子「……いただきます」



まゆ「うふ♪」

P「お帰り」

まゆ「ただいまぁ」

P「晩御飯は?」

まゆ「向こうで済ませました」

P「なにか飲む?」

まゆ「お茶でも飲みます。あっ、自分でいれます」

藍子「あの……美優さん」

美優「はい?」

小梅「でね、プ、プロデューサーと映画見て……」

P「楽しそうでなにより」

杏「サラダうまー」

まゆ「杏ちゃん、溢れてる」

ほたる「胡椒とっていただけますか?」

輝子「し……親友の家に家族が……増えたき……記念……キノコ……フフ……いつ……わ、渡そう……フヒ」

藍子「……なんですか、これ」

・復讐
日野茜
渋谷凛
高垣楓
橘ありす
荒木比奈
佐城雪美
向井拓海
佐久間まゆ(ジョイン)
城ヶ崎美嘉
城ヶ崎莉嘉
諸星きらり
ヘレン
櫻井桃華

・救済
星輝子
双葉杏
白坂小梅
白菊ほたる
三船美優
高森藍子

美優「さぁ……実は私もよくわかってないの」

藍子「え?」

美優「加えていうと、Pさんのこともよくわかってなくて……」

藍子「じゃあなんでここに?」

美優「勘かしら」

藍子「勘?」

美優「星輝子ちゃん知ってる?」

藍子「あそこでキノコいじってる子ですよね?」

美優「そう。あの子、同じ事務所なんだけどね、最近まで暗かったの」

藍子「最近まで?」

美優「趣味のことで担当プロデューサーから圧力がかかっててね。暗いからやめろーって」

藍子「ひどい……」

美優「でもそれをああやって笑えるまでにしたのがPさんなんですって。嬉しそうに話してた」

藍子「でもPさんって……」

美優「……まぁ、あの容姿だからそれはわかる気がするわ」

藍子「……ですよね」

美優「でも信じてみようと思うの。輝子ちゃんを笑顔にしたから……」

藍子「…………」

ほたる「あの……」

藍子「あなたは?」

ほたる「白菊ほたるです。よろしかったら……一緒に笑顔の練習しませんか?」

藍子「笑顔の練習?」

ほたる「はい。昔からの趣味、とでもいうんでしょうか。私、生まれてこの方不運で……それに負けないように始めたんです」

藍子「負けないように……」

ほたる「私、あなたに憧れてるんです。人を笑顔にできるあなたに」

美優「これ、今度カフェにでも行かない?」

藍子「カフェに?」

美優「そう。私、ちょっといいところ知ってて」

ほたる「あ、私も……いいですか?」

美優「もちろん」

藍子「…………今度の日曜なら」

美優「それじゃあ決まり」

まゆ「向こう仲良いですね」

P「だな」

まゆ「まゆ達も仲を見せ付けませんか?」

P「見せ付ける服がない」

まゆ「Pさん着衣の方が好きですものね。まゆは服がなくてもいいですけどぉ」

輝子「キノコノココノコーカンキノコーホシショウコー…………シャアァァァァァァァウトォォォ!」

小梅「ヒャ、ヒャッハー」

杏「……うるさい」

輝子「あ、はい」

まゆ「──お疲れ様です」

P「みんなは?」

まゆ「大体寝ました。Pさんは何をしてたんですか?」

P「考え事だ」

まゆ「そういえばなにか話があるっていってましたけど?」

P「…………それは忘れてくれ」

まゆ「残念」

P「今はまだ早い」

まゆ「次、誰にします?」

P「復讐だったな。どうするか」

まゆ「まゆ、楽しみで楽しみで♪」

P「…………>>623>>625

※今回は復讐です。ご注意ください

>>623
ジュニア(12歳まで)層かティーン(13歳から19歳まで)層かアダルト(20歳以上)層か選んでください

>>625
軽くか徹底的か選んでください

それ以外は安価下

恨みはないけど滅多に出て子なさそうなキャラで…
今井加奈(ティーン枠)!君に決めた!

今はまだ年齢枠だけなんじゃ
安価なら軽く

P「ティーン層に軽く」

まゆ「醤油ラーメンみたいにさっぱりと?」

P「食いしん坊キャラに転向?」

まゆ「今のプロデューサーさんがラーメン好きなので」

P「そうなのか。ラーメンといえば豚骨か塩」

まゆ「まゆの潮はいかがですか?」

P「さて、誰にするか…………」

まゆ「さ・く・ま・の・潮♪」

P「決めた。>>629


モバマスのティーン(13歳から19歳まで)アイドルをお願いします
それ以外は安価下

ししょう

P「師匠」

まゆ「恩師?」

P「棟方愛海」

まゆ「あぁ、あの青森の問題児」

P「言ってやるな」

まゆ「それでなんでやるんですか?」

P「>>633

何をされたかをお願いします
あんまり変なのは安価下

乳首揉まれて情けない声を出した

P「乳首揉まれて変な声が出た」

まゆ「Pさんのこと知ってたんですか?」

P「いや、あれは罰ゲームでだな。今でも思い出す。あの嫌そうな顔」

まゆ「見境ないにもほどがあります。さぁ、怪我を見せてください♪」

P「もう治ってる」

まゆ「それじゃあ愛海ちゃんの胸揉んで調教しちゃいます?」

P「犯罪はいけない」

まゆ「まゆ、今回頑張っちゃいます♪」

P「方法は明日考える。今は休む」

まゆ「前回お手伝いできなくてすみませんでした」

P「そっちもやることがあったからな。仕方ない」

まゆ「そういえばこのソファで杏ちゃん抱いたって聞きましたよ?」

P「語弊がある言い方だな」

まゆ「だから今回は子守唄代わりにまゆがプロフィールのお復習しちゃいます♪」

P「嫌な子守唄」

まゆ「外見だけはキュートな14歳。身長151cm、体重41kg。体脂肪率は17.98。スリーサイズは73・56・75」

P「特にいうことはない」

まゆ「ねーんねーんよー♪ 誕生日は世界母乳記念日の8月1日。獅子座のA型。利き手は両
。出身地は青森県。趣味は指の運動」

P「…………」

まゆ「Pさん?」

P「…………」

まゆ「寝ちゃいました。まゆの膝枕は効きますよぉ?」

まゆ「………………うふ♪」

まゆ「ンー…………んっ……ン……ッハァ」

まゆ「軽くですよー、うふふ♪」

小梅「…………」

まゆ「あら、小梅ちゃん」

小梅「あ、あぅ……」

まゆ「……見ちゃった?」

小梅「……! ……!」

まゆ「そんなに頭振ったら取れちゃうわよ?」

小梅「…………」

まゆ「別になにもしないわよ。小梅ちゃんも座る?」

小梅「うん……」

まゆ「最近楽しい?」

小梅「うん……」

まゆ「まゆでも観れるホラー映画ある?」

小梅「あ、ある……!」

まゆ「じゃあ今度一緒に観ましょうか」

小梅「ポ、ポップコーン……は、な、なに味が好き?」

まゆ「まゆは──」

小梅「♪」

まゆ「……Pさん好き?」

小梅「…………う、ううん」

まゆ「そう……」

小梅「わ、私はプロデューサーのことが……」

まゆ「無理に言わなくてもいいのよ」

小梅「…………うん」

まゆ「ところで小梅ちゃん。Pさんの上に乗るの好きなの?」

小梅「……す、好き」

まゆ「なら今はそれを楽しみましょう」

小梅「た、楽しむ」

まゆ「起こさないようにね」

小梅「だ、大丈夫」

まゆ「ちょっと膝が疲れちゃった。交代してくれる?」

小梅「い、いいの?」

まゆ「明日歩けなくなりそうで怖いわぁ」

小梅「じゃ、じゃあ、か、代わる」

小梅「──♪」

まゆ「お腹に乗るのも意外と楽しい♪」

小梅「首筋に、う、埋まると……温かい」

まゆ「試してみようかしら。あっ、顔をじっと見つめると落ち着くわよ?」

小梅「…………」

まゆ「チューはダメよぉ?」

小梅「あ……う」

まゆ「うふふ♪」

小梅「…………」

まゆ「Pさん、疲れた顔見せないわよねぇ」

小梅「……うん」

まゆ「本当はいっぱいいっぱいなのに……」

小梅「うん……」

まゆ「小梅ちゃん、今度──」

P「おはよう」

まゆ「おはようございます♪」

P「ソファーで寝たからか体が痛い」

まゆ「まゆの膝枕でグッスリ寝てました。可愛かったですよ?」

P「さて、早速動くか。今回は少し大掛かりだ」

まゆ「まゆもお手伝いします」

P「ありがとう。ところでなんで小梅がオレのお腹で寝てるんだ?」

まゆ「温かいから?」

P「……布団に運ぶ」

まゆ「それならまゆの部屋に……」

P「あの写真片付けた?」

まゆ「…………うふ♪」

P「オレの部屋に運ぶ」

まゆ「事務所の方にはまゆから言っておきます」

P「運んだらオレもやることやる」

まゆ「それじゃ行ってきまぁす♪」

P「…………散らかり放題」

P「これが杏にとって落ち着くのだろうけど……少しどかすか」

P「…………こんなもので。しかし軽いな」

小梅「スースー……」

P「寝息は意外と大きい。さて、行くか」

qp「愛海ぃ!」

棟方愛海「あたしはそこに双丘がある限り揉まねばならない!」

qp「そんな理屈が通るか!」

棟方「うひひ、次はツボミー!」

qp「また苦情増やす気かぁー!」

棟方「──ふぅ。今日のノルマ達成!」

qp「ったく。いい加減にこっちの身にもなれよ」

棟方「あたしの趣味わかってくれるのプロデューサーしかいないんだよー」

qp「火消しにどれだけ苦労してるか知らないだろ?」

棟方「あたし遠慮とかないからねーうひひ。あっ、そいえばこの前渡した写真どう?」

qp「おう。よく撮れてたぞ」

棟方「そうでしょ、そうでしょ。自慢の1枚」

qp「わきわきも節度守れ」

棟方「それは無理! お山がそこにあるならやらねばいけない! 大小に関わらず! だからお山の仕事プリーズ☆」

qp「ったく、しょーがねぇな。ほれ」

棟方「水着大会……だと……?」

qp「なんだかんだで胸揉んでるときの愛海は輝いてるからな」

棟方「プロデューサー……!」

qp「この前ツアーで頑張ってくれたお礼だ。存分に楽しめ!」

棟方「やったぁぁぁー! 今夜はサービスする!」

qp「おいおい、勘弁してくれ。明日も仕事なんだぞ?」

棟方「そんなこと言って放してくれないのはそっちじゃん。この前はプロデューサーのいろんなところをわきわきして指がつっちゃったんだからねー!」

qp「あっバカ! 事務所でんなこと大声で叫ぶな」

P「ふぅ……部屋の掃除はこれくらいでいいだろう。帰るか」

輝子「こっちは……お……終わった……親友」

P「お疲れさま。こっち手伝ってよかったの?」

輝子「プ、プロデューサーが…………」

P「また目をつけられてるのか」

輝子「うん。でもここ……でまたキノコ見つけられたから……よし……フフ」

P「それじゃ瓶に詰めるよ。あとはそっちで」

輝子「…………フフ……帰ろう」

輝子「──フフ……フフ」

P「その写真は?」

輝子「この前の……ライブ……」

P「…………かっこいいな」

輝子「…………実は持ってきてる」

P「大丈夫なの?」

輝子「衣装さんと……交渉した……フフ」

P「良かったね」

輝子「あとで……着る」

P「つけ耳もするの?」

輝子「もちろん……ヒャッハー」

P「そうか」

輝子「…………」

P「…………」

輝子「…………今日……監禁…………オケ?」

P「その言い方はおかしい」

輝子「……フヒ」

P「ところで棟方愛海って知ってる?」

輝子「や……やたら絡んでくる…………」

P「絡んで?」

輝子「胸を触られた……」

P「あー……」

輝子「…………フヒ」

P「直に見たことないからよく知らないんだけどそんなになの?」

輝子「大体のアイドルは……被害にあってる……」

美優「──愛海ちゃんですか?」

P「はい」

美優「……ちょっとスキンシップが激しいですけどいい子ですよ?」

P「被害にあったことは?」

美優「まぁ……それなりに。藍子ちゃんは?」

藍子「私ですか? 一回も……藍子さんもまだまだこれから!って言われました」

P「なるほど。ありがとうございました。ところで夕飯は?」

美優「今日は藍子ちゃんとほたるちゃんと食べるので」

P「わかりました。それにしてもここに来ること多くなりましたね」

美優「アイドル活動も女優業もうまくいってますが……溜まるものは溜まってしまうので……」

P「吐き出しに来るのは構いません。どうあっても溜まりますし。寮の方さえきちんとしてくれれば」

美優「ありがとうございます。それに……ここには藍子ちゃんもいますし」

藍子「…………」

P「高森さん、夜に話があるけどいい?」

藍子「……はい」

P「ごめんね。ゆっくりする時間取っちゃって。それじゃ夕飯食べて帰ってきたらお願い」

藍子「……わかりました」

P「ほたるにも聞いておくか……」

まゆ「──愛海ちゃん?」

P「そうだ。今のところ、三船さんと高森さんと輝子、ほたるに聞いた。高森さん以外被害にあってた」

まゆ「それでまゆにも」

P「嫌だったら言わなくていい」

まゆ「まゆも揉まれたりしてます。意外とうまいから軽くイっ……」

P「ありがとう。もう充分だ」

まゆ「あぁんもぅ♪ それじゃまゆは愛しのプロデューサーさんのところにいってきまぁす」

P「いってらっしゃい」

P「はいお待たせ」

輝子「やはり親友の……キノコはう、うまい……じゅるり」

小梅「お、おいしい……」

P「簡単な料理でごめんな」

輝子「シイタケ……エリンギ……シメジ…………キノコパラダイス……フフ」

P「いつもの感覚で茹でたから少し多く茹でちゃってね。おかわりあるから食べたかったら言って」

小梅「…………」

輝子「キノコのおかわり…………ある?」

P「それなりに」

小梅「──そ、それでそこ、ろ、牢屋、み、みたいな居酒屋さんなんだって」

輝子「キノコプリズン……!?」

P「牢獄にキノコ……合うな」

小梅「こ、今度い、行ってみたい……!」

輝子「い……行こう親友!」

P「今や居酒屋も家族向けメニューも増えてきたよね」

輝子「キノコ…………キノコはあ、ありますか?」

小梅「し、知らない……」

輝子「確かめに……いくべき」

小梅「じ、じゃあこ、今度一緒に……い、行く?」

輝子「そうしよう……フフ」

小梅「…………」

輝子「…………」

P「今度小梅の担当さんにつれていってもらいな」

小梅「……チラチラ」

輝子「フ……フヒフヒ」

P「…………オフの日の昼になら」

小梅「……! うん、うん……!」

輝子「フ、フフ……」

P「ところで杏見なかった?」

小梅「杏ちゃん……?」

輝子「見てない……」

P「そうか。杏にも聞いておこうと思ったんだが……まぁここに来ないだけマシか」

輝子「私にとって……ここは……パラダイス」

小梅「わ、私も……」

P「本当は来ちゃいけないんだよ?」

輝子「キノコは…………止められない。フフ」

小梅「お、お気に入りのDVD…………こ、ここにおいてあるから……」

P「ここが担当さんにバレたらどうする? 特に輝子」

輝子「そ、それは……」

P「キノコは出来るだけ面倒みておくから。な?」

輝子「わ、わかった……」

P「小梅も」

小梅「わ、私も?」

P「担当さんに嫌われちゃうよ? いいの?」

小梅「それは……イヤ」

P「でしょ? せっかく二人きりでの旅行までこぎ着けたんだから、無駄にしちゃもったいない」

小梅「好きっていうのはそういう意味じゃ……」

P「ん? 誰か来たみたいだ」

P「はいはい、今開けます」

藍子「…………」

P「こんばんは」

藍子「こんばんは……」

P「三船さんは?」

美優「あ、います」

P「すみませんが小梅と輝子、少しの間みててもらえませんか?」

美優「わかりました」

P「お願いします。えっと……入って高森さん」

P「紅茶好き?」

藍子「それなりに……」

P「よかった。はいこれ」

藍子「…………」

P「…………」

藍子「それで……お話ってなんですか?」

P「話ってほどの話じゃないけどね」

藍子「はぁ……」

P「…………」

藍子「…………」

P「…………この距離だよねぇ」

藍子「……はい?」

P「高森さんとの距離。腕を伸ばしても触れない距離」

藍子「それが?」

P「それだけ。いったでしょ? 話ってほどの話じゃない」

藍子「…………」

P「新しいプロデューサーとの距離は……軽く手を伸ばしたこのくらいかな」

藍子「何が言いたいんですか?」

P「三船さんたちとはこれからも付き合っていきなよ」

藍子「言われなくても……」

P「それだけ。あ、そのお茶三船さんも好きなんだ。よかったら冷めないうちに。それじゃ。ちょっと下の階の部屋いってくる」

P「お待たせしました」

美優「…………ヒッ」

P「またホラー映画観たんですね」

美優「小梅ちゃんの目に勝てませんでした……」

P「高森さんとの話終わりました」

美優「あっ、わかりました」

P「キツかったら泊まっていきますか?」

美優「えっと…………はい」

P「だったら上の部屋使ってください。寝るところはソファを使ってください。鍵はぁー……帰るときにポストからいれてください」

美優「なに話したんですか?」

P「話ってほどの話じゃないです。高森さんに信頼されてますよ、三船さん」

美優「?」

P「それじゃお休み」

棟方「わきわきハンター参上!」

qp「おっ、今日はかわいい服着てるな。デートか?」

棟方「あたしはお山に浮気はしてもそういうことはしないの。それにこれはかわいいだけじゃないんだよ!」

qp「ってぇとなにかあるんか?」

棟方「みたまへ! トゥっ!」

qp「と、とんだ!!」

棟方「とまぁこんな感じに動きやすいのよ」

qp「やる気満々だな」

棟方「揉む気まんまんだよ! 今日はいいこと起こりそうだし!」

qp「わきわきするのは構わないけど節度を守ってやれよー」

棟方「この前のレア妖精の一件からあたしは留まるところを知らないからムリ! あれからツキについて、いや揉みに揉んでるからね!」

qp「もう揉むっていっちゃってんじゃん。つかレア妖精ってなに?」

棟方「知らないの? レア妖精はね、スリーサイズが謎に包まれてるんだよ!」

qp「なんだそりゃ?」

棟方「そんでもってめったに部屋から出たがらないから会えるだけでもラッキーなのにそれをたくさんわきわき出来るなんてもう本望!」

qp「でも小さそうだったけどそこんとこどうなん?」

棟方「あのね……大きい小さいじゃないんだよ」

qp「つかそれ何ヵ月前だよ」

棟方「たしか4ヶ月以上前かな? 結局正確な数値は図れなかったんだよね……悔しい!」

qp「今度あったらまたやれば?」

棟方「なかなか会えないんだからどのくらい先になるか。それまで指の運動でもしてよ」

qp「レアな妖精ねぇ…………」

棟方「なにか言いたげだね」

qp「そのレア妖精向こうにいっぞ」

棟方「えっ? あっ、ほんとだ! あたしたちの事務所じゃないからわかんなかった!」

qp「行ってこい。そんで感想よろしく!」

棟方「それは抜かりなく! さぁ妖精さんわきわきさせておくれぇぇぇぇぇ!」

??「え?」

美優「泊めてもらってすみません」

P「たまにそういうことありますよ。オレもたまにわけもなく怖いこと考えてトイレ行くのが億劫になることあります」

美優「ふふ、なんですかそれ」

P「ははは。それにしても杏のこと知らせてくれてありがとうございます」

美優「たまたま見かけただけです」

P「心配した翌日ひょっこりですもんね。あれから4日近く経ちますが無事そうです」

美優「そういえばなにを用意してるんですか?」

P「ちょっとしたふれあい企画を」

美優「ふれあい?」

P「ファンクラブの集いみたいなものです」

美優「私が愛海ちゃんに伝えたことと関係が?」

P「どうでしょうねぇ……」

美優「そういういじわるな言い方されると気になります」

P「ま、詳細はそのうち」

美優「そういえば2日か3日……4日前でしたでしょうか、うちの事務所に愛海ちゃん来てました。なんでも合同ライブの打ち合わせだとかで」

P「棟方愛海は変な人気ありますからね」

美優「いろんなアイドルがいてもいいとは思いますけど、個人的にああいうのはちょっと苦手です……」

P「ベタベタ触られたくないですよね。オレも触られるのは苦手です」

美優「コミュニケーションとってくれるのはうれしいんですけどね……あっ、そろそろ出ないと」

P「そういえば夕方から仕事っていってましたね」

美優「はい。でも複雑で……」

P「複雑?」

美優「実はこのお仕事、誰かは知りませんが他のアイドルが担当することになってたらしくて」

P「それで?」

美優「そのアイドルがキャンセルしたから私にお鉢が回ってきたって言われました」

P「手放しには喜べませんね」

美優「そうなんですよね……アハハ……あ、本当に危ない時間です。それじゃ」

P「はい。気をつけて」

P「──ふぅ。静かな時間ってやっぱいい」

P「三船さんが連日泊まるのは予想外だったけど、まぁしかたないかもな。連日でホラー映画見せられたらさすがにね。寮だと一人部屋らしいし」

P「担当プロデューサーのところに…………いや それはないか。三船さん、今はプロデューサーと名のつく人とは親しくなりにくいもんな」

P「意外といえば杏だな。三船さんから話を聞いただけで姿は見てない。自分で気持ちをコントロール出来てきたのはいいことだ」

P「…………久しぶり凝ったおつまみでも作ろうかな」

P「肉は…………この前食べたからいらない。ナスのお浸しにするか。出汁に凝って作るってのもなかなかい……ん?」

P「インターホンの音だ。こんな時間に誰だ?」

??『…………』

P「誰かと思えば。今ロック解除する」

??『…………』

P「すぐ上がってくるから鍵空けとくか」

P「ナスもう一本出してと……」

??「…………」

P「いらっしゃい。おしり向けながらでごめん。今夕飯の、オフッ」

??「…………」

P「…………どうしたの?」

??「………………」

P「………………」

??「………………」

P「…………」

??「………………」

P「……部屋行こう」

??「………………」

P「手、触るよ」

??「………………」

P「…………」

??「………………ごめん」

P「………………杏?」

杏「………………もう……限界…………」

P「…………」

杏「………………」

P「…………」

杏「……このまま死にたい…………」

P「膝枕で死ぬのも悪くないかもね」

杏「死ぬの……止めてよ……」

P「死にたいのは本当なんでしょ?」

杏「…………膝の上」

P「……ん」

杏「…………やっぱ中でいい……」

P「…………足開く」

杏「………………」

P「なにかついてる」

杏「ゴミだよ…………」

P「うさぎも汚れてる」

杏「……それは元も…………引きずってきたからかもね……」

P「後で一緒に洗おうか」

杏「…………ウサギだけでいい」

P「………………」

杏「……このまま杏と臭くなろ?」

P「布団にでも潜る?」

杏「…………それでいい」

P「はい」

杏「…………ン」

P「…………」

杏「…………暑い」

P「そうだね……」

杏「……あっ、た……」

P「傷でも出来てる?」

杏「…………ン」

P「暗くて見えづらいけど…………出来てるね。引っ掻き傷だね」

杏「…………これ、汗が染みるんだね……初めて知ったよ」

P「塩分だから」

杏「そっか…………」

P「……胸拭くね」

杏「……アッ…………フッ……」

P「ごめん、染みたね」

杏「…………」

P「…………」

杏「…………」

P「…………杏」

杏「このまま…………」

P「……ん」

杏「…………襲われた」

P「…………誰に?」

杏「…………」

P「言いたくないなら……」

杏「…………あんなのひどいよ……止めも……ヒグッ……しない……だよ?」

P「他に誰かいたんだね」

杏「向こうの……担と……オッ……」

P「トイレ行こっか」

杏「……スッスー……フー……おさまった」

P「心臓、ドキドキしてるね。辛いなら……」

杏「……今は……触ってて…………」

P「……ん」

杏「…………」

P「…………」

杏「…………杏さ……見た目よりあるでしょ」

P「…………ね」

杏「…………柔らかいでしょ……」

P「だらける力の賜物だね」

杏「…………事務所のソファで寝てたら……」

P「寝てたら?」

杏「上から……飛び掛かられて………………向こうの担当……じゃれるのもほどほどって…………言うんだ……」

P「じゃれる……」

杏「おかしいよね……そう見えたのかな…………杏……私……喘いでたのかな……?」

P「さぁ……」

杏「だったら……ね…………でも……はっきりいったんだよ……? やめろって……なのに……」

P「……杏」

杏「……抱かれたら苦しいよPさん…………ウッ……ウゥ……」

P「ごめん……」

杏「左手…………」

P「…………ん」

杏「お腹……暖か…………」

P「そう……」

杏「…………」

P「…………」

杏「………………」

P「………………」

杏「ンッ…………」

P「……深呼吸」

杏「ッフ、フゥ……」

P「許せない?」

杏「頭ではわかってるけど…………うん」

P「棟方愛海のキャラだしね」

杏「…………ん」

P「お腹じゃなくていいの?」

杏「そこは……『こんなこといけない』って突き放すところ…………だよ」

P「…………気分晴れる?」

杏「…………発散する」

P「どっち派?」

杏「今は……適当で……」

P「…………外やるね」

杏「ん……ンッ……ヘンタイ……ン……プロデューサー……」

P「だからプロデューサーじゃ……いいや」

杏「…………ありがとう」

杏「──スゴかった……」

P「ね……」

杏「……お風呂」

P「一人では入れる?」

杏「洗うのめんどい…………」

P「じゃあ少し待ってて。準備してくる」

杏「…………どうせビショビショなんだからこのままはいろ? 服も洗濯できるし一石二鳥」

P「うーん……」

杏「杏と一緒に水まみれになろうよ……ね?」

P「……たまにはいいか。誰も来ないだろうし」

杏「…………ごめんね」

P「ん……まぁ、いい思い出来たから謝らなくていいよ」

杏「やっぱ杏の貞操ピンチ……オブッ」

P「トイレで出しちゃってから入ろっか」

杏「ゥブン……」

棟方「ワールドワイド!」

qp「いきなりなんだ?」

棟方「いやぁ、この前のツアー思い出しちゃってぇ」

qp「海外産はとってもしまってそう、だっけ?」

棟方「うひひ♪」

qp「明日はお互いオフだけどデートすっか?」

棟方「あー、ごめん。明日やることあるの!」

qp「やることぉ? デートより大切なこと?」

棟方「お山に登るんだ! プリン山」

qp「どんな山だ」

棟方「エベレスト級をたくさんね」

qp「輝いてんなぁ。じゃ、明日別々だな」

棟方「ヒャホーイ!」

棟方「──山小屋に着いたぞ」

棟方「山小屋っていうか……桃源郷!」

棟方「大きいかな、小さいかな? 柔らかい? 硬い? しまってるのもいい!」

棟方「人口……はちょっとやだなぁ……でもお山に変わりはないか!」

棟方「いざ、たのもー!!」

P「……結構集まってるな」

まゆ「ぴーいーさん♪」

P「オッフ……!」

まゆ「何してるんですか?」

P「サイトを見てた」

まゆ「集まってるって言ってましたけどそれは?」

P「棟方愛海の"ファンイベント"だ」

まゆ「それにしては過激な書き込み多いですね」

P「これも彼女の人柄がなせる業だ」

まゆ「お触りだけの挿入なしですねわかりますって書き込みは?」

P「このイベントの趣旨をファンが曲解した書き込みだ」

まゆ「これどうとでもとれるイベントですよね」

P「そこまでは責任とれない」

まゆ「うふ、悪い人♪」

P「杏の様子は?」

まゆ「今はグッスリ眠ってます♪」

P「よかった。それにしても手伝ってもらって悪いな」

まゆ「いえ。ついでに杏ちゃんの服とウサちゃん洗っておきました」

P「ありがとう」

まゆ「お洋服ドロドロでした。あれは涙の跡でしょうか」

P「だろうな。あと嘔吐物。胃液だな」

まゆ「…………あとで抱きしめてあげてください。まゆはまだ出来ませんので……」

P「わかった……さて、中継映像を流すか」

まゆ「録画は? まゆのカメラ録画機能あるんですよ」

P「ばっちり」

まゆ「それにしても驚きました。まさかPさんがカメラを使いたいだなんて♪」

P「用意してる時間なかったからな。まゆのカメラがあってよかったよ」

まゆ「もう少し早ければもっと性能のいいものあったんですけどぉ」

P「これでいいよ。それにしてもなんでカメラなんて?」

まゆ「わかってるくせにぃ♪ まゆは"大好きな人"のことは全部知っておきたい性分なんです♪」

P「イメージ通りとはいえ、担当さんに過激なことしちゃ駄目」

まゆ「はぁーい。それより中継見ましょう」

P「隣に座って」

まゆ「あら? 今日はいつもと違いますねぇ。もしかしてとうとうまゆを受け入れる気に?」

P「イエスかノーか」

まゆ「もちろんイエスです。隣失礼しまーす♪」

P「さてさて、今は…………玄関辺りかな」

まゆ「ところで何人くらい集まったんですか?」

P「5か6人くらいだな。こんな信憑性の薄いイベントにしては集まった方だよ」

まゆ「でも少し犯罪チック」

P「こういう掲示板に書いてあった。揉んでいいのは揉まれる覚悟のあるやつだけだ!って」

まゆ「揉んだな? 揉んでください♪」

P「さてどうなるか。暴力働かないといいけど」

まゆ「こういうことに変に情熱傾ける人いますからねぇ。ましてや4・5日前ですから……」

P「そこから"なにか"を期待して溜める人もいる」

まゆ「アイドルとの旅行みたいな?」

P「それは流石にファンを邪推し過ぎだが、イメージとしてはそうだな」

まゆ「あっ、来ましたよ」

棟方「ごめんくださーい!」

棟方「…………あれ? 誰もいないのかな……ごめんくださーい!!」

棟方「返事がない…………奥にいるのかな? ここかなり大きいし」

棟方「どうしよう……」

>>722
コンマ判定。コンマ以下が73以上だったら奥にいく
ゾロ目でテンションアップ

はい

棟方「奥へレッツゴー! 強引マイウェーーーイ!!」

棟方「………………」

棟方「扉多っ! 時代劇である襖みたいに多い!」

棟方「だけどこれくらいで挫けるあたしじゃない! 目指せ頂上!」

棟方「でもあたしの興味はその峰! ススメー!」

棟方「むむむ…………分かれ道」

棟方「右か左か……こっち!」

棟方「あ、いやこっちからも感じる……」

棟方「右は降りる階段……」

棟方「左は昇る階段……」

棟方「むむむむむ……!」


>>727
コンマ判定。コンマ以下が51以上だったら昇る、以下だったら降りる
ゾロ目でテンションアップ

どや

棟方「左!」

棟方「上を目指さなきゃね!」

棟方「でも好きなのはその峰!」

棟方「巨乳ちゃんも貧乳ちゃんも待っててねー!」

棟方「奥まで来た……」

棟方「なにもない、誰もいない」

棟方「場所間違えた?」

棟方「いやあたしが間違えるはずないし……お山の匂いもした」

棟方「まだ他の部屋見てないし……ここもまだ探そうかな。隠し通路とかありそうだし」

>>731
コンマ判定。コンマ以下が44以上なら部屋を見渡す、以上なら他の部屋を探す
ゾロ目でテンションアップ

こい

棟方「まだ何かあるかもしれない。もうちょっとよく見てみよ」

棟方「暖炉……はなにもない」

棟方「天井は……アレ?」

棟方「……なにもない。次……はっ!」

棟方「オゴッ! 顔打った……!」

>>734
コンマ判定。コンマ以下が50以上で起き上がることに成功、以下で失敗
ゾロ目でテンションアップ

どうなる

棟方「よっ!と」

棟方「服が汚れちゃった……っ!」

男「ちっ、起き上がっちまった」

棟方「誰!?」

男「ただのファンだ……よ!」

棟方「ちょっ、放して!」

>>737
コンマ判定。コンマ以下が55以上で振りほどき成功、以下で失敗し押し倒される
ゾロ目で相手のテンションアップ

ksk

男「抵抗すると興奮するなぁぁぁ……あ!」

棟方「ウソッ!? いたっ」

男「スゥゥゥゥゥ……ハッハァッ中学生いい匂い……!」

棟方「匂い嗅がないっ……」

男「味も見ておこう」

棟方「舐める気っ……や、やめ」

下1
コンマ判定。コンマ以下が45以上で少し抜け出せる、以下で首筋を舐められる
ゾロ目で相手のテンションアップ(現在+1)

男「ンチュ……ッチュ、ペロ……これが愛海ちゃんの味か」

棟方「気持ちわる……やめ……ぇ」

男「これでより一層リアリティのあるオナニーが出来るぞ……! ンハ……ンム、ンム……」

棟方「ピチャピチャ……イヤ……」

男「抵抗すると興奮するだけだって……なんでわからないんだ?」

下1
コンマ判定。コンマ以下が31以上で少し有利な体勢になる、以下で失敗しブラウスのボタンが取られる
ゾロ目でテンションアップ(現在+1)

棟方「ほんとやめて……!」

男「はいはい無駄だ……よ!」

棟方「あっ……!」

男「ブラウスのボタンもーらい。ブラ……はまだ見えないか」

棟方「いい加減に……っ」

下1
コンマ判定。コンマ以下が31以上なら抜け出すのに成功、以下で抜け出すのに成功するが靴が片方脱げる
ゾロ目でテンションアップ(現在+1)

男「暴れんなっ……! よし、片手掴んだ」

棟方「残念っ! あたし両利きぃ……!」

男「だっ!」

棟方「怯んだ……! 今のうち……たたっ、靴……あぁもう!」

男「てぇな……あとはまかせっか」

棟方「逃げなきゃ……!」

棟方「走りづらい……こうなったらもう片方も!」

棟方「これで走りやすくなった」

棟方「階段はあっち……っ!」

下1
コンマ判定。コンマ以下が03以上なら脇の部屋から出てきた何かを回避するが転けてしまう、以下ならそれに当たり反対側の扉に激突してしまう
ゾロ目でテンションアップ(現在+1)

棟方「あっぶない!」

棟方「オッわ、わわわ……いだ!」

男性「せっかく避けたのに転けるなんてドジだねぇ」

棟方「今度は何!?」

男性「愛海の柔らかい感触を足で味わおうとしたのにぃ……ざぁんねぇん」

棟方「ゴホ、背中乗っからなっ……」

下1
コンマ判定。コンマ以下が85以上なら這うのに成功、以下なら背中に乗っかられ服の中に手を入れられる
ゾロ目でテンションアップ(現在+1)

男性「遅い」

棟方「ガフッ……!」

男性「エビ反りーかぁらぁのぉぉぉぉ?」

棟方「服の中に手入れないで! やぁ……!」

男性「服ちいせぇ……ありゃ少し破けちまった」

棟方「オェ……苦しっ……背骨折れ……」

男性「これは……ブラだな。肌触りからして……かわいめのブラだな? さあ、棟方ちゃんの胸を直に……」

棟方「ヒッ触らないで……!」

下1
コンマ判定。コンマ以下が81以上ならブラが破けるが男性の首に手が当たり抜け出すのに成功、以下なら失敗しブラは無事だが直に触られる
ゾロ目でテンションアップ(現在+1)

男性「抵抗しちゃって……かわいいなあ。でもムダ。おほっやわらか」

棟方「アッ、ンッ……」

男性「前にいってたのなんだっけ? ボールってほどじゃないだっけ? なんでもいいや、気にすることないない!」

棟方「それやめっ……てェ、エッ、アッ……」

男性「なんだか興奮してきた。もう少しむなっぱいの感触楽しもうと思ったけど乳首も弄ってみよう」

下1
コンマ判定。コンマ以下が22以上なら男に弄られ変な声が出る、以下なら暴れた結果乳首を引っ掛かれる
ゾロ目でテンションアップ(現在+2)

棟方「乳首はやめっ……アハァ!」

男性「気持ちいい?」

棟方「よくない……ッ」

男性「押してみよ」

棟方「フアゥ……」

男性「おー、固くなってきてる」

棟方「ンーッ……!」

男性「我慢してる女の子好き」

下2
コンマ判定。コンマ以下が65以上なら抜け出すのに成功するが擦れて足がもつれる、以下なら変な気分になって足がもつれる
ゾロ目でテンションアップ(現在+2)

棟方「ハッ、ハッ……フッ!」

男性「目がっ、目がぁ!」

棟方「チャンス……っ! あ……」

男性「クソッ、ここまでかよ……あんなルールなけりゃあ……!」

棟方「りゃ、アフ……うまく走れ……」


下2
コンマ判定。コンマ以下が43以上ならもつれながらもどこかの部屋に入る、以下なら腰が抜けてその場にへたりこむが這ってそこらの部屋に入る
ゾロ目でテンションアップ(現在+2)

棟方「い、ァ……トッ…………ととッ、足、うまく動か……っ!」

棟方「ハァハァ、ハァッハ……ハァフっ」

棟方「あっカ、カギ……!」

棟方「これで……少しは…………ハァ……ハァ、ハッハッ……」

棟方「どうにか……ンッしなきゃ……」

下1
コンマ判定。コンマ以下が48以上ならプロデューサーに電話をかける、以下なら冷静になるために発散する
ゾロ目でテンションアップ(現在+2)

棟方「プロデュ……電話……!」

棟方「あった、あった……!」

棟方「プロデューサープロデューサー……あっ、あッ!」

棟方「落ち着かなきゃ……!」

棟方「早くでて、早くでてよぉ……!」

下3まで
コンマ判定。コンマ以下が78以上が過半数で電話がかかる、過半数を取らなければ圏外
ゾロ目でテンションアップ(現在+2)

棟方「早く早く……」

棟方「えっ? あ……なんで……け、けん、グスッ圏外な、の……!」

棟方「あたしが……なにしたってのぉ……」

棟方「どうしよう……」

下1
コンマ判定。コンマ以下が49以上なら部屋を出る、以下なら部屋に留まる
ゾロ目でテンションアップ(現在+3)

棟方「窓ないし……部屋から出よ」

棟方「……なんか怖っ。この音もなんかい……」

大口「アハァ♪ ンバァ」

棟方「や…………え?」

大口「ンブチュ!」

棟方「ンンッ!」

大口「ベロ、ンベ……シュルっ!」

棟方「ンー! ンンン! ンブゥ」

下2
コンマ判定。コンマ以下が93以上ならそのまま口の周りを舐められ唾液まみれになる、以下なら口の中に舌が侵入し歯茎を舐められる
ゾロ目でテンションアップ

大口「アモ……ンッ……ブチュプチュッチュ」

棟方「ン……ンギギ……!」

大口「ジュル……シュルチュル…………ンバァ」

棟方「え……ァ、よ、ヨダレ…………ばっち……オェ」

大口「唾液ウマぁ……」

棟方「ウアベェ……イァ……オォエ……!」

大口「」

下2
コンマ判定。コンマ以下が21以上ならぼーっとしていて対処が遅れ押し倒され両腕を押さえ込まれる、以下なら押し倒された上に服の上から胸をしゃぶられる
ゾロ目でテンションアップ(現在+3)

棟方「……ぁ…………ハッハッ……ハッ」

大口「オベヘー!」

棟方「ぇ……? しまっ……!」

大口「おざえごんだぁぁぁ♪」

棟方「はなっ、はなしっ……!」

大口「ウヒヒィー」

棟方「ヒッ! な、なにそれ! その大きいのどうす……く、臭い……!」

大口「黒人ざんもびっぐりなんだっでぇ♪」

下2
コンマ判定。コンマ以下が86以上がソレに見とれてしまい対応が遅れ胸を吸われる、以下なら思わぬことを口にしてしまう
ゾロ目でテンションアップ(現在+3)
ちなみにテンションが上がる毎に過激になってイキます

棟方「……プロデュ……よりおっき……」

大口「グブヘヘヘ」

棟方「こんなの……どうなっちゃ……あっ、ちが……」

大口「も、もうガマンでぎない……! い、いでる」

??「天使くん、それはダメな約束だよ」

大口「あ、ボグドぐん」

??「ハオ☆ ここではその名前で呼ばないでちょうだい。ナントって呼んでくれ。だから、ハオ☆ それより後ろが詰まってるからほどほどに、な☆」

大口「で、でもまだ満足してない」

ナント「まだ時間はたっぷりあるんだから楽しみはとっておかなきゃ。それにさっきもいったが入れるのはなしって約束だろ?」

大口「……わがっだ」

ナント「さ、エンジェルちゃんこっちへ」

棟方「あ、はい……」

ナント「怖かったね。はい、これ。水だけど」

棟方「あ、ありがと……ござ……」

ナント「っと、手を怪我してるじゃないか。手当てしなきゃな。女の子にとって手は命だからね☆」

棟方「…………」

ナント「エンジェルちゃんにとってこの手はどのくらい大事?」


下2
コンマ判定。コンマ以下が55以上ならわきわきするために必要という、以下なら人を喜ばすために必要という
ゾロ目でテンションアップ(現在+4)

棟方「わ、わきわきするために… ………」

ナント「わきわきしてどうしたいの?」

棟方「どうしたいって…………」

ナント「笑顔にしたい?」

棟方「…………」

ナント「ん?」

棟方「やわらか地獄こそ私の楽園!」

ナント「おっ、調子戻ってきたね」

棟方「それなのにこの硬い地獄は奈落以外のなにものでもないわ!」

ナント「いうねー。ところで利き手どっちだっけ?」

下2
コンマ判定。コンマ以下が87以上で右、以下で左、ゾロ目で両方という
ゾロ目でテンションアップ(現在+4)

棟方「このしなやかな動きの左! あたた……」

ナント「なるほどねぇ。そのか弱い左がそうか」

棟方「さわり魔だぞー!」

ナント「おー怖い怖い。ところで俺が聞いた話だとその手でエンジェルちゃん達を泣かせてるって聞いた。ほんと?」

棟方「えっ? それはないよ。天国にいかせることはあるけど泣かせることはない。嬉し泣きならあるかも」

ナント「本当にそう? よく思い出して」


下2
コンマ判定。コンマ以下が15以上で微かに思い出す、以下で微かに思い出そうとする
ゾロ目でテンションアップ(現在+4)

棟方「あっあぁー、なんか思い出すような……」

ナント「おっ、それでこそエンジェルちゃん」

棟方「あれはなんだったかな……嬉し泣き?」

ナント「ガンバれエンジェルちゃん」

棟方「なんだっけかな……」


下1
コンマ判定。コンマ以下が33以上なら思い出してくる、以下なら間違ったことを思い出してくる
ゾロ目でテンションアップ(現在+5)

ナント「思い出した?」

棟方「のど元まで出てるんだけどぉ……あぁもどかしい! 目の前にお山があるのに揉めら登れないもどかしさ!」

ナント「エンジェルちゃん、手マッサージしてあげるよ。ほら、こっちに」

棟方「ありがとう! やっぱわきわき準備運動に手は欠かせないよね!」

ナント「エンジェルちゃん、手柔らかいね。女の子の手。それで、思い出してきた?」

棟方「あとちょっと……!」

下1
コンマ判定。コンマ以下が49以上なら朧気に思い出してくる、以下ならうっすら消える

下2
コンマ判定。コンマ以下が49以上ならあたしは悪くない!ということを思い出す、以下ならなにか悪いことをしたかもしれないということを思い出す
共にゾロ目でテンションアップ(現在+5)

棟方「あーおぼろ気に思い出してきた」

ナント「思い出せないって苦しいよね。でも、あと少しだよエンジェルちゃん」

棟方「なにか悪いことしたような……」

ナント「悪いこと。それは大変だ。早く思い出せるといいね」

棟方「あたしがたしか揉んで……たしか印象的だった……えっとエンジェルちゃん?」

ナント「おっ、なんとなくインスピレーションが俺にも浮かんできた」

また連続判定
下1
コンマ判定。コンマ以下が77以上なら妖精!、以下なら天使ちゃん!という

下2
コンマ判定。コンマ以下が77以上ならフェアリーちゃん、以下ならエンジェルちゃんという

下2と答えが一緒じゃなければ……

共にゾロ目でテンションアップ(現在+6)

棟方「天使ちゃん!」

ナント「エンジェルちゃん」

棟方「おぉ、合ってる!?」

ナント「……っていうと思ったよ」

棟方「え……?」

ナント「正解はフェアリーちゃん。つい最近のことも覚えてないの?」

棟方「ど、どういうこと……?」

ナント「ま、俺も又聞きだから詳しいことは冬……トゥーマに聞いてほしいかな☆」

棟方「トゥーマ?」

ナント「おっと、そのためにはマッサージを終えなきゃね☆」

棟方「えっ、えっ?」

ナント「左はあまり使ってないのかな? 手のひらマシュマロみたいだね☆」

棟方「相手を傷つけない手をしてるからね! しかも温い!」

ナント「そうパチュン……だねパチュン」

棟方「何の音?」

ナント「マシュマロみたいな手のひらでも人って傷付くんだよ? エンジェルちゃん」

棟方「はい?」

ナント「っと、見えにくいから方向変えるね。背中向けるね、エンジェルちゃん☆」

棟方「あ、いえ……はっ! 新たなめざめ?」

ナント「悪いことしたエンジェルちゃんにはお仕置きしなきゃね」

棟方「はっ? いったいなんのパァン! …………えッ?」

ナント「これも"触る"ことには変わらないよね☆」

棟方「ァ……ァッ、アァ…………エ゛あ゛ァァァァ! 痛いっ……! イタイイタイイタイ! あたしのッ、あたしの手が! ウアァァァァ!」

ナント「手のひらミートハンマーで叩いただけだから大丈夫。空中だし☆」

棟方「痛い、イダイよぉぉぉ!」

ナント「おいたをしたエンジェルちゃんといえど2発目はさすがにお仕置きの範囲越えるからね。それじゃ俺はこれで交代っと、チャオじゃなかった。ハオ☆」

棟方「フゥフゥフゥ! 痛いぃ……痛いよぉ」

棟方「あたしがなにしたのぉぉぉぉ……!?」

棟方「と、とにかく早く……に、逃げなきゃ!」

??「おいホクトぉ! おせぇよお前。ショータのやつカンカンだぜ!?」

棟方「えっ?」

??「とっ、あれ? ホクトは?」

棟方「ホクト?」

??「あ、ヤバそういやナントだった」

棟方「…………早く逃げっ……!」

??「おっと逃がすわけねぇだろ? こっちこい。めんどいから一気に済ます」

棟方「ヤダッ! 放して!」

??「暴れんなっ、暴れんなよっ! 手荒なことしねーよ!」

棟方「ヤダヤダヤダヤダ! 放してよぉ! 助けてプロデューサァァァァァァァァァ!」

??「こんだけ元気ありゃ問題ないだろ。ほれ、着いた……ぞっ!」

棟方「ブフッ…………臭っ…………ここトイレ?」

??「今は使われてないけどな。まぁ、お前みたいなのにはお似合いだぜ」

??「あーっ、待ったよ冬馬くん」

??「わりーな翔……ショウト」

ショウト「こんな臭いところでおじさんと待つなんて退屈だったよーアポエ」

アポロ「アポロだ! アポしか合ってねぇじゃねぇか!」

ショウト「アポ取れてればいいと思うけど」

アポロ「おっさんも待たせて悪かったな、ってくさっ!」

汚「やっとか」

ショウト「ずっと世界レベル抱いた世界レベル抱いたって話、延々聞かされてたんだよ?」

汚「ありゃスゴかったぜぇ。最後の方なんて自分で腰振ってたぜ」

アポロ「マジかよ。外人とかうらやましいぜ!」

汚「たまには小便くせぇのもいいかもな」

アポロ「おい、今日は"そういうの"は無しだぜ?」

棟方「…………チャンス?」

下2
コンマ判定。コンマ以下が28以上なら逃走に成功しトイレから出られる、以下からおっさんに後ろから押し倒される
ゾロ目でテンションアップ(現在+6)

アポロ「あっ!」

ショウト「あーあ、アポくんがよそ見してたからぁ」

アポロ「オレのせいかよ!」

汚「んなことより追わねえんか?」

アポロ「女なんかに負けっかよ!」

ショウト「変なとこで意地張るよね」

棟方「ハァヒァ……ハァハァッ……ここまでくれば」

棟方「もうちょっと逃げ……ハァフゥ」

棟方「本っ当……あた……しがなにやったの……」

棟方「えっと右だっけ、左だっけ? てかここ何階?」

棟方「とりあえず進も……っ!」

下2
コンマ判定。コンマ以下が92以上なら回避成功、以下なら失敗し飛び出してきた三人のうち誰かに押し倒され肩を強打
ゾロ目でテンションアップ(現在+6)
ちなみにテンションは相手の興奮度です

棟方「アグッ!」

棟方「な、なに!? いたっ!」

棟方「ンンン! 顔近づけないで……!」

棟方「アッ、あーっやぁっめ……」


下2
安価とコンマ判定。コンマ以下が61以上で押し返すことに成功、以下で失敗し頭を固定される
ゾロ目でテンションアップ(現在+6)
そろそろ終えないとな。もう十分ですよね?

棟方「やめて!」

ショウト「イタッ! 乱暴だなぁもう。アポくんそっちいったよ!」

棟方「このチビ!」

ショウト「…………カッチーン」

棟方「逃げるが勝ち!」

ショウト「…………」

棟方「ハァハァハァ……ッハァハァ…………」

棟方「靴、片方、ないか……ら、歩きづら……」

棟方「そろっ……そろぉフゥフー出口かな……? 外暗い……」

棟方「隠れながらいこう……」

棟方「いってるそばから誰か……!」

棟方「か、隠れなきゃ……!」

下1
コンマ判定。コンマ以下が90以上でクローゼット、以下でベッドの下に隠れる

下2
コンマ判定。90以上で隠れるのに成功し見付からずに済む、以下で隠れたはいいが見つかってしまう
ゾロ目でテンションアップ(現在+6)

棟方「そうだ、ベッドの下!」

棟方「ふん、フゥーン!」

棟方「入った!」

??「んっ?」

棟方「ヤバイやばいスゴい探して……近っ……! ハッ……」

棟方「シュウゥゥスゥゥゥゥ……フフゥー……ハァハァ」

??「気のせいか……」

棟方「ほっ…………」











アポロ「ゲッチュ☆」

棟方「ヒィッや、やめ……!」

アポロ「つれないこと言わないで楽しもうぜ! ほら、可愛いあんよゲッチュ☆」

棟方「ングググ!」

アポロ「堪えるな、おい。ベッドの足に捕まるなんてなぁ。でもこっちも負けないぜ!」

下1
コンマ判定。コンマ以下が57以上で冬アポロがバランスを崩す、以下なら哀れ愛海の肩は限界に達し引きずり出されてしまう
ゾロ目でテンションアップ(現在+6)

棟方「アガッ、肩が……!」

アポロ「はい残念」

棟方「いや……イヤァァァ!」

アポロ「床ガリガリ引っ掻いちゃってまぁ」

棟方「お願い! ひどいことしないでぇ! うえぇぇぇ」

アポロ「んなこといわれてもなぁ……しかたねぇ」

下2
コンマ判定。愛海ちゃんピンチ! ここが運命の分かれ道。コンマ以下が13以上なら態度軟化、以下なら逆効果でますます興奮してしまいテンション+2
ゾロ目でテンションアップ(現在+6)

アポロ「しかたねぇな……ちっ」

棟方「えっ!?」

アポロ「しかたねぇなっていったんだよ。たしかに興奮しすぎちまったとこあっからな」

棟方「じゃ、じゃあ……!」

アポロ「ああ……」

棟方「やったぁ! 助かる」

アポロ「わきわきと玉揉みで許してやるよ」

棟方「え?」

アポロ「ほら行くぜ」

棟方「……ゃ…………やっ、やぁ……アッ……アァ……いやだぁぁぁぁぁ!」

アポロ「海外産のとってもしまったの揉みまくってたんだろ? なら問題ねえじゃねえか──」

棟方「もうやめて……ぉかしくな……」

アポロ「ふぅ……玉揉み上手くなったな」

ショウト「でもあれから3日経ってるよ?」

汚「ナニもかもな」

アポロ「胸揉みすぎて指いてぇ」

ショウト「乳首いじりすぎだよ」

汚「でもよぉ、これで本番無しは生殺し」

アポロ「下、意外と黒かったな」

ショウト「中学生だからヤることヤってるんじゃない?」

アポロ「早くね? 普通手を繋ぐとかだろ!」

ナント「……さすがにそれはないぞ」

汚「暇なとき連絡くれよ嬢ちゃん。つってもケータイねぇけど」

ナント「俺から連絡しますよ」

qp「愛海最近どした? 元気ないぞ」

棟方「え? あ、ちょっとね!」

qp「3日行方不明になるしよ。ほんとどしたんだ」

棟方「……そのうち話すよ」

qp「お前がそれでいいなら……それじゃここまでだな。オレこっちだから」

棟方「……プロデューサー!」

qp「ン?」

棟方「あたしもう手遅れだけど本望だから!」

qp「ン、あっ、あぁ……なんだったんだ?」

棟方「──うひひ」

アポロ「よっ」

棟方「もっ、もうガマンできない……!」

ナント「ハマったねエンジェルちゃん☆」

棟方「一週間ガ、ガマンしたから……ご、ゴホウビ! ゴホウビは!?」

ショウト「おじさん以外のみんなでたっぷりヤってあげる♪ アハハ」

棟方「柔らかそう……」

ナント「言われてるぞ」

アポロ「オレかよ! たしかに袋はそうだけどよぉ」

ナント「やっぱりそうなんじゃないか、はぁ……」

アポロ「ほら、入れよ」

棟方「フヒ、フヒヒヒヒヒ──」

まゆ「思った以上の効果でしたね、うふ♪」

P「そうだな」

まゆ「これから愛海ちゃんどうなっちゃうんでしょう」

P「表面上は変わらないよ。わきわき大好き棟方愛海」

まゆ「でもこのくらいでもまだ足りない気がします」

P「初志貫徹。あんなことが起きたからといって方針を変えるわけにはいかない」

まゆ「んもぅ、固いこといっちゃってぇ。固いのはアレだけでいいですよぉ」

P「そろそろかな」

まゆ「何がですか?」

P「棟方愛海の担当に対する仕置き。といってもそんな大層なものじゃないけどね」

まゆ「まゆにおしえてくれません?」

P「今頃事務所は大騒ぎかもね」

まゆ「んもぅ……こうなったらまゆのわきわきで喋らせちゃいます♪」

qp「──はいそれでお願いします」

?「プロデューサーさん♪」

qp「あ、ちひ……後ろの人は?」

?「警察の方です。なんでもあなたに用事があるらしいですよ。ロリコン♪」

qp「は?」

警察「未成年者略取の疑いで……」

qp「ハ? いったいなんの冗談……! ちょっと! 放してください! 愛海とはそんなこと」

?「夜のデートはまずかったですね♪」

まゆ「……なるほど」

P「ま、そんなわけで大したことじゃないよ」

まゆ「杏ちゃんのところにいってあげてください」

P「そうさせていただくよ」

まゆ「まゆはお夕飯の支度してます」

P「…………」

杏「あ…………」

P「終わったよ」

杏「ん…………」

P「…………」

杏「…………」

P「…………」

杏「…………ありがと」

P「ん……」

杏「こんなとき……どんなことしたらいいかわかんない……」

P「だらければいいと思うよ」

杏「じゃ……杏と一緒にだらだらしよ?」

P「だらだらしよう」

まゆ「──お邪魔しまぁす」

P「シィー」

杏「グゥグゥ……グー」

まゆ「あら♪ 杏ちゃん、ぐっすり」

P「夕飯の支度手伝えなくてごめん」

まゆ「そんなに大変なものでもありませんでしたし大丈夫です」

P「…………」

まゆ「杏ちゃん」

P「杏がどうかした?」

まゆ「前まではまゆでも触れたのに今は……」

P「……辛いな」

まゆ「はい……怯えられるのは嫌です」

P「…………」

まゆ「…………」

P「…………」

まゆ「ほぉらそこは『まゆ、来いよ』って言ってギュッと抱き寄せる場面ですよぉ?」

P「まぁ、ユー来いよ」

まゆ「歓迎されてない招待」

P「……ありがとう」

まゆ「…………え……ぁ……はい」

P「照れなくても……」

まゆ「うふふ……計画、失敗しちゃったぁ……恥ずかしい」

P「明日からどうするか」

まゆ「ひとつ終わればまたひとつ」

P「とかくこの世は生きにくい」

まゆ「……今日、一緒に入ってくれませんか?」

P「……たまにはいいか」

まゆ「たままゆわがままゆ」

P「それ久しぶりに聞いたな」

まゆ「すっきり♪」

P「気持ちよかったな」

まゆ「あんなにビチャビチャ音が出るなんて……まゆ恥ずかしいです」

P「湯船叩けば音くらい出るよ」

まゆ「さっきの人と同じとは思えません。湯船で後ろから優しく抱いてくれた人とは大違いです」

P「お腹ぐるぐる鳴ってたね」

まゆ「最近調子よくて」

P「それはいいことだね。じゃ、もう寝ようか」

まゆ「……もうひとつだけわがままゆ、いいですか?」

P「なに?」

まゆ「杏ちゃんの部屋で寝たいです」

P「オレの部屋で?」

まゆ「はい。まゆから近付いてみようかと思いまして……」

P「少し離れれば大丈夫だと思う」

まゆ「ごめんなさい……」

杏「プスー……プゥ」

P「間に挟まるのはいいけど落ちない?」

まゆ「このギリギリのスリル。たまりません」

P「ところでさ」

まゆ「いきなりこっちを向いてどうしました? もしかしてキス?」

P「担当さんとはどう?」

まゆ「一線越えそうです♪」

P「週刊誌にバレたら大変だからね」

まゆ「そこら辺は抜かりないです」

P「そっか」

まゆ「…………」

P「…………」

まゆ「…………」

P「まゆ……」

まゆ「なんですか?」

P「相変わらず強そうな髪型だな。特に頬の部分」

まゆ「がおー」

P「……冗談だ」

まゆ「わかってます。それでなんですか?」

P「杏のことで頼みがある」

まゆ「私にできることならなんでも言ってください」

P「まず確認したいことがある。まゆの担当プロデューサーはまゆ以外の女の人と話すか?」

まゆ「はい。それでまゆが何度怒ったことか。この前なんてステキな柄のネクタイプレゼントされてたんですよ?」

P「そこで頼みがある。杏を監禁してほしい 」

まゆ「はい?」

P「詳細はこうだ──」

まゆ「──わかりましたぁ」

P「大変なことを頼んですまない」

まゆ「いえ、これも杏ちゃんの為です。少しの間近付けなくなるのは寂しいですがしかたないですよ」

P「今度わがまま聞くから」

まゆ「聞くだけじゃなくて叶えてくださぁい」

P「わかった」

まゆ「楽しみにしてます、うふ♪」

P「平行して明日からオレはオレで動く」

まゆ「なにするんですかぁ?」

P「いつも通りのことだ」

まゆ「今回はどうします?」

P「>>879層に>>881

>>879
ジュニア(12歳まで)かティーン(13歳から19歳まで)かアダルト(20歳以上)か選んでください

>>881
復讐か救済か選んでください。復讐の場合軽くか徹 底的かを追加で選んでください

ティーン

復讐

徹底的に

P「ティーン層に徹底的に復讐だな」

まゆ「今回ので火がついちゃいました?」

P「そういうわけじゃない。いや、そうなのかな」

まゆ「まゆの心はいつも火がついてますけど♪ まゆ着火ファイヤーです」

P「なんだそのコムチャットカウ……やっぱいいや。誰にするか……」

まゆ「サイコロ振ります?」

P「……>>884


トイウワケデ今回ハ復讐ニナリマス
モバマスのティーン(13歳から19歳まで)アイドルをお願いします
それ以外は安価下

飛鳥

P「二宮飛鳥」

まゆ「二宮? 二宮……二宮……あぁ、知ってます。プロデューサーさんが珍しい中二病だとかいってました。病気なんでしょうか?」

P「物事を斜に構えて見たりする病気」

まゆ「精神病の一種ですね。珍しい形ってどんなのでしょう?」

P「本来はそういった意味なんだけど、今は難しい単語創作したりする方の意味が主流だからね。ロリータコンプレックスみたいなものだな」

まゆ「それでなにされたんですか?」

P「直接なにされたってわけじゃないんだけどね。あの年頃、とりわけ正統な中二病だと正論が好きだから厄介事拾ってきたり、撒き散らしたりする」

まゆ「そういえばまゆも言われました。愛に飢えてるんだねって」

P「誰かの言葉でこんなのがある。『智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい』って」

まゆ「前言ってましたね。Pさんが好きな言葉ですよね」

P「兎に角言葉の端々に人を苛つかせたり、抉ったりする言葉がある。まぁ、本人に自覚はないけどね。ほんと後処理が大変」

まゆ「つまり、誰から恨まれても不思議じゃないってことですね♪」

P「そういうことだな」

まゆ「今回参加できなくて残念。そういう子には身体に教え込むのが一番ですから。眠ってる間に処女を……あっ、でももう捨ててそうですね。ささやかな抵抗とかいって、うふ」

P「……もうひとつ思い出した。彼女は思ってることを口に出しすぎる」

まゆ「なにか?」

P「聞いた話なんだ。前にラジオかテレビで765プロとの仕事で、あるアイドルにお茶を出されたんだ。でもそれをあろうことか、お茶が苦手と言い放った。幸い、向こうのアイドルがやんわり応対してくれたからよかったものの、本当だったら心情悪くなってたとこだ」

まゆ「うわぁ……ところでなんで復讐を?」

P「>>893

二宮飛鳥に復讐する理由をお願いします
あまり変なのは安価下
安価をちょっと加工する場合があります。ご了承ください

初期の頃にアイドルバトルの時に様々な中二病的な妨害をされた

P「バトルは知ってるよな?」

まゆ「えぇ。勝ったら着てる服をひんむくもといもらうやつですよね?」

P「それでも言い方に語弊があるぞ。で、そのバトルの仕事で動いてたときにいろいろ某が異があったんだ」

まゆ「例えば?」

P「陰謀論。このバトルは事務所の陰謀だ!と言われたり」

まゆ「アスカー、あなた疲れてるのよ」

P「よく知ってるな」

まゆ「以前小梅ちゃんが見てたのを脇で見てたので」

P「それだけじゃない。参加アイドルのお弁当がそれぞれ違うのを『ここにも汚ない格差社会がある』と触れ回ったり」

まゆ「お弁当が違うのは当たり前ですよね」

P「踊ってるときに突然の腹痛!何てことになったら……」

まゆ「想像もしたくありませんね」

P「ま、そんなわけで対象に選んだわけさ」

まゆ「あぁ、本当に参加できなくて残念」

P「出来ないこともない。まゆの担当プロデューサーが二宮飛鳥と話せばの話だけど」

まゆ「あっ、そういうことですか。悪いPさん♪」

P「なんとでも言ってくれ。それじゃ寝るぞ」

まゆ「プロフィールのお復習は?」

P「明日する。おやすみ」

まゆ「…………あ♪」

杏「…………おはよう」

P「おはよう…………」

まゆ「おはよう杏ちゃん」

杏「…………仕事いきたくない」

まゆ「Pさん」

P「わかってる。杏、その事で話がある──」

杏「本当にいいの?」

まゆ「杏ちゃんのためですもの」

P「本当はなにも話さないで実行するつもりだったがまゆがどうしてもって言ってな」

杏「でもそれじゃまゆに迷惑かかっちゃう……」

まゆ「そこは心配しなくても大丈夫。"まゆ"は"まゆ"ですから♪」

P「期間は設けてない」

まゆ「そこら辺は向こうの状況と相談して、ね」

杏「杏のためにそこまで……ごめん」

まゆ「いいの。まゆにできることはこれくらいしかないもの。それじゃお仕事行ってきます♪」

P「気を付けていってこいよ」

まゆ「はぁーい」

杏「……いっちゃったね」

P「だな。それじゃだらけるか」

杏「そうだねー。杏は昼寝でもするよ」

P「お腹空いたら連絡して。なにか作る」

杏「その時は連絡する」

P「ん」

杏「…………ありがと」

P「──杏も部屋にいった。さて、プロフィールのお復習するか」

P「二宮飛鳥。斜に構えてクール気取りな14歳歳。身長154cm、体重42kg。BMIは17.71。上から75の55の78」

P「物事を斜に構えて見る、いわゆる正統派中二病なのが彼女の売り。とはいえ、こっちの身にもなってほしい」

P「誕生日は2月3日の水瓶座。血液型はB型
。右利き。静岡県出身なのにお茶が苦手…………いや、あれはやめておこう」

P「趣味はヘアアレンジ、ラジオを聴くこと、漫画を描くこと。例に漏れず多趣味。自分探しということだろう」

P「さて、どう攻めるか。苦手なものを使うか? いや、なにかしら斜に構えた発言して回避するな。あの時は渋々飲んでたからよかったものの……」

二宮飛鳥「……ハァ」

2P「おう、お疲れ。どうしたんだため息なんてついて?」

飛鳥「あぁ、お疲れプロデューサー。いやさ、人間って面白いなって感じてね」

2P「ほう」

飛鳥「さっきボクの他にも中二病と呼ばれるアイドルがいるって言うんで会ってたんだ」

2P「ほうほう、それで?」

飛鳥「似て非なるものだったよ。ボクには理解らない類いのね。あれも彼女なりのささやかな抵抗なのは理解る。だが、空しいなと思ってね」

2P「だから涙目で歩いてたんか。さっき擦れ違ったよ」

飛鳥「彼女にあったのか」

2P「さっきな」

飛鳥「漫画を描くのが好きらしいけどなかなか見せようとしてくれない」

2P「見せられるほどうまくないんだろう。そんなことよりほれ」

飛鳥「これは?」

2P「エクステ。この前何本かなくしたっていってたろ? それの一部」

飛鳥「なくなったのはこれだけじゃないけど……うん、ありがとう」

2P「おう。それじゃ仕事いこうか」

飛鳥「そうだね。それじゃあいこうか。ささやかな抵抗をしに、ね」

P「うーん……」

杏「…………」

P「……お腹空いた?」

杏「それもそうだけどなに唸ってるの? 悩み?」

P「考え事だ」

杏「あれ、それってプロフィール?」

P「あぁ」

杏「…………へー、今回はこの子なんだね」

P「知ってる様子だな」

杏「まぁね。杏もいろいろ言われた。やれささやかな抵抗はしないのかだの、やれ無気力もそこまでくると世界への抵抗だの。それでいて人の話は聞こうともしない」

P「わかってる風を装おって自分の中で勝手に結論を決め付けてるからね。彼女らしいといえばらしいよ」

杏「まるで杏がキライなどっかの人みたいだよ」

P「その話はしない方がいいよ。精神衛生的に悪い」

杏「そんなことよりなんか作って」

P「なにがいい?」

杏「オムライス」

P「卵がない」

杏「生め」

P「卵生めない体なんだ……ごめんな……」

杏「Pさん……ううん大丈夫だよ。杏はそれでもいい」

P「じゃあケチャップライスに決定」

杏「しまった」

P「……卵ないとむなしいか。ちょっと待ってて」

杏「ん?」

杏「あれから10分…………遅いなぁ」

杏「もしかして本当に卵生んでるとか?」

P「ただいま」

杏「ヒッ」

P「卵もらってきた」

杏「ほっ」

P「作るから待ってて」

杏「──オムうまー」

P「よかった」

杏「気に入った。うちに来て杏とオッムしよ」

P「包むって意味らしいぞ」

杏「重さに耐えられる自信がない。服もない」

P「そういえば服」

杏「んー?」

P「セルフオフショルダーになってる」

杏「このほうが楽。それにPさんこういうの好きなんだよね?」

P「誰から聞い……いい、大体わかる」

杏「ところでさっきなに作ってたの?」

P「なにって?」

杏「杏は見たよ。フルーツ買ってきたの」

P「だらだらするためにね」

杏「んあ?」

P「夜を楽しみにしてて」

杏「女体盛りでもするの? 杏……ぴんち」

P「それならお刺身」

杏「キャバクラとかでしてそう。そういえばこの前アスランなんたらの履歴書見てたよね」

P「さて、また始めるか」

杏「誤魔化された気がするけど、杏は部屋で寝るよ。よかったら一緒に寝る?」

P「たまには昼寝もいいな」

杏「なら布団敷いていい? 杏布団派」

P「オレも布団派」

杏「合体……?」

P「……する?」

杏「なろうじゃないか亀の親子。布団でだらけられるならやぶさかじゃない」

P「オレ仰向けでいい?」

杏「そこらのビーズクッションより以下略」

P「それじゃ寝ようか──」

飛鳥「ボクは空気を読むオトナにはなりたくない」

2P「どしたんだよ急に」

飛鳥「この前ちょっとね」

2P「もしかしてバトルのときのことか?」

飛鳥「やっぱりわかってたか。さすがだね」

2P「あれには怒ったよ」

飛鳥「空気を読む、日本人の悪いところ、悪習だね」

2P「な。オレもそう思うぜ」

飛鳥「あの三船某についても──」

杏「プスー……プゥ」

P「やっと寝た。うつ伏せ苦しくないのか?」

杏「スー……スフゥ」

P「動けない……携帯でアンチスレでも見るか」

>>915まで
二宮飛鳥に対する悪口・アンチレスお願いします
あまりにも変なの及びそれ以外は安価下

何言いたいのかさっぱりわからん。
あんなんでもファンってつくもんなんだな

P「テレビに出演してる時の態度が悪い……やっぱりそうなったか」

P「前から心配ではあったけどとうとう露骨に……」

P「次は……中二病を勘違いしてる。蘭子ちゃんとは大違い、あのクソブス……」

P「まぁ、あれは中二病というよりただのひねくれに近い。普通、中二病は自覚しないからな」

P「あんなんでもファンってつくんだな……本人もなにが言いたいのかわからないからな。ああいうのだからこそってのもあるかもね」

P「……どうするか」

P「……本人に選ばせるとしよう」

飛鳥「噂?」

2P「そんな番組の仕事さ」

飛鳥「……くだらない」

2P「くだらなくとも仕事だ」

飛鳥「ま、ボクもそこのところは理解る。ただたまに思うんだよ……この世に生きてる限り、抵抗しなければいけないってね」

2P「そんな世界にいさせるオレも同罪」

飛鳥「そんなことはないよ。ボクはキミには感謝してる。それにキミも"痛いやつ"だろ?」

2P「ハッ、そうに違いない。ならさっさと終えちまおう。仕事の話なんだがな──」

飛鳥「人の噂は不思議なものだね」

2P「火のないところに煙は立たず。捨てたものじゃない。さて、どうする?」

飛鳥「屋上の人、トイレの怪異、それと怪しいアイドル、か」

2P「サイコロに運命を委ねるか?」

飛鳥「それも悪くないね。でもボクの道はボク自身で選ぶとするよ。自分で調査もしたいからね」

2P「飛鳥自身が調査?」

飛鳥「ボクなりの汚ない世界へのささやかな抵抗、さ。ケアレスミスで邪魔されたくもないからね。さて……」

>>919
コンマ判定。コンマ以下が10以上50以下なら屋上の人、51以上99以下ならトイレの怪異、00から09なら怪しいアイドル
ゾロ目で大変なことに

シャオッ

飛鳥「トイレの怪異、だね」

2P「それで本当にいいのか?」

飛鳥「面白いじゃないか。普段不浄を晒すところでの怪異。普段使っているところでの怪異なんて魅力的だ」

2P「ふむ」

飛鳥「人の不浄が溜まるところだからこそのものかもしれない。それに……いや、憶測でものを言うのはやめよう」

2P「頼んだぞ」

飛鳥「任されるよ。ボクとキミのささやかな抵抗のために──」

P「トイレの怪異、か」

杏「今の物マネ?」

P「少し」

杏「トイレの怪異ってなに? 流れないとか、あったはずの紙がなくなるとか?」

P「それは怖い」

杏「杏はめんどくさいときは拭かないけどね。特に小」

P「そういえばトイレのレバーって大小があるの日本だけなんだってな」

杏「使えもしない無駄知識をありがとう。トイレいってくる」

杏「──お尻の穴痛い……」

P「ストレスで消化不良起こしてるね」

杏「そこは『アイドルがお尻の穴とか言っちゃダメ』というところだよ」

P「たしかに場を弁えなきゃいけないけど……言うものは言うでしょ?」

杏「うん。それにしてもいっぱい出たねPさん」

P「それだとこっちが出したみたいで語弊がある」

杏「あの後トイレでメチャクチャした。ポッ」

P「えぇい、キリがない」

杏「で、トイレの怪異って?」

P「定番のものさ」

杏「花子さんとか?」

P「そんなところだな」

杏「おばけとか信じてなさそう」

P「たぶんね。けど目的はそこじゃない。あの手のタイプは……」

杏「あの手のタイプは?」

P「いまはまだ言わない」

杏「なにそれ、気になる。杏、夜しか寝られなくなっちゃう!」

P「食後の昼寝は大事だもんな」

杏「至福の一時。時々コーラが髪にかかってるけどそんなのも気にならないくらい至福」

P「また寝る?」

杏「だね」

P「着替える?」

杏「このままでいい。汗やらなんやらでドロドロだけど気にしない」

P「運ぶね」

杏「杏の方舟」

P「ナマケモノしか乗ってなさそう」

杏「失礼な。うさぎもいるよ」

飛鳥「──トイレの怪異、か」

飛鳥「しかも公衆トイレで男子……こんなところにはあまりいたくないね」

飛鳥「鼻を刺激する不快な臭い、見るのもおぞましい黄ばみ、地を這う蟲」

飛鳥「ウゥッウ。身震いがしてくる。こんなところに来るのは社会の底辺かささやかな抵抗を試みるお金持ちのお嬢様か……」

飛鳥「後者はあくまで本で得た浅はかな知識……ボクも世俗にまみれちゃったかな?」

飛鳥「……さてっと……どこから調べようか。しかし……」

飛鳥「トイレの怪異といえば定番は花子さん。彼女もまた冷たい世界の犠牲者なのかもしれない……まるで人の温もりを求める少女のよう。冷たい街をさ迷い、たどり着いたのがトイレ……それはないか」

飛鳥「でももしかしたら、虐げられていたのかもしれない──」

杏「あのさ」

P「なに?」

杏「二宮飛鳥だっけ? 今回の」

P「そうだよ。それが?」

杏「Pさんから見てどんな子なの?」

P「いい子だよ?」

杏「なにその『その子かわいい?』って聞かれて『いい子だよ?』って答える女みたいな回答」

P「本音を聞きたい?」

杏「聞きたいなあ。聞きたいなぁ……! 聞きたいな!」

P「一回目のが良かった」

杏「聞きたいなあ」

P「本当に聞きたいんだね」

杏「仰向けで重なってるのも暇だからね」

P「ならやめればいいのに」

杏「や」

P「二宮飛鳥。彼女を一言で表すなら…………薄っぺらい」

杏「いきなり辛辣だね」

P「自分に足りないものを得たい、特別視してもらいたい、自分は周りとは違う」

杏「そう考える時期ってあるよね。杏にもあったよ。あれは北海道の自宅でこたつに入ってたときのこと……」

P「エクステを付けてるのだって簡単に変われるからだし、斜に構えた態度もそう。簡単に特別視、ないしは周りと違うと見られるから」

杏「それが彼女のあかさたな」

P「あかさたな」

杏「突っ込んでよ」

P「浅はかなボケはちょっと……」

杏「それで二宮飛鳥についてまだなんかある?」

P「恵まれた環境にいることがわからない可哀想な、もとい愚か者」

杏「その心は?」

P「欲張り。学校と家以外に居場所を見付けたいといった発言をしてたらしいが、贅沢な悩みだよね」

杏「それ杏も聞いたことある。家にも学校にも事務所にも居場所がない杏はどうすればいいんだーって思ったよ」

P「……悔しかったな」

杏「……ちょっとだけ。普通なら気にしない……ここんところいっぱいあったから……」

P「…………」

杏「ヂーン……うぐじゅ、っアー」

P「鼻をかむなんて……! 涙じゃないの?」

杏「黙って渡してくれたから……」

P「もう…………飴舐める?」

杏「……食べる」

P「じゃあうつ伏せになって。仰向けのままだと喉にクッと詰まっちゃうから」

杏「ん……っしょ」

P「それじゃ入れるよ?」

杏「ン……ンぐぐ……ッチュ、ムチュ……あも」

P「なんで抵抗したの?」

杏「ささやかな抵抗」

P「指先が少し濡れた……」

杏「洋服で拭けばへーきへーき。アメウマー」

P「よく舐めてね」

杏「ン…………」

P「どうしたの?」

杏「いやさぁ……Pさんってムラムラーって来るときないの?」

P「どうして?」

杏「こうして杏が触ってても、抱いててもなんとも思わない?」

P「落ち込んでる人にムラムラーとしそうに見える?」

杏「…………」

P「やっぱいい。答えわかってる」

杏「杏じゃ興奮しない?」

P「落ち込んでる君じゃあね」

杏「まぁ、杏もムラムラこられても困る。こうしてだらだらしてたい。ダラダラはしたくない」

P「だね」

杏「でも……この前はありがとう」

P「一時でもそう思ってくれるならやった甲斐あったよ」

杏「……んもう」

P「それにしてもこの部屋の汚なさにも慣れたもんだ」

杏「杏は掃除しないよ? どうあってもしない。絶対しない。ダメ絶対」

P「だらしない君が好き」

杏「でしょ? ならもっとだらだらしよ? 溶けたスライムみたいに」

P「だね」

杏「…………」

P「またまたどうしたの?」

杏「静かだね……」

P「昼間はこんなものだよ」

杏「そっか……」

P「そうだよ」

杏「自分以外の心臓の音なんて初めて聞いたよ。Pさん、心臓ドクドク鳴ってる」

P「そりゃあね」

杏「なんだかこういうの…………落ち着くね」

P「落ち着くね」

杏「…………」

P「…………」

杏「…………ン……」

P「くすぐったい」

杏「…………ん」

P「…………」

杏「鼻コショコショしないでよ……もう」

P「……ごめん」

杏「…………」

P「…………」

美優「………………」

P「ん?」

美優「は……あぅ、アッ……お」

P「こんばんは三船さん」

美優「おっ……お気になさらずぅ」

P「…………あ」

杏「ンー?」

美優「布団の中にあっ、汗だくで……か、髪の毛ほどいてても……き……気にしませんから私大人ですからそう大人ですから」

P「大人、落ち着いて、今、説明する──」

美優「お昼寝?」

P「そう、昼寝です」

美優「……勘違いしてすみません……恥ずかしい。私てっきり杏ちゃんに手を出したのかと……」

杏「さすがの私も時と場合は選ぶよ」

P「勘違いがとけてよかった」

美優「誤解したお詫びとしてはなんですが……食べてください」

P「それは?」

美優「お煮物です」

杏「……ずいぶんと用意がいいね。実は最初から期待してたんじゃない? 美味しそうな汁たっぷり」

美優「今日は多めで作りました」

P「いつもは少ないんですか?」

美優「はい。多いと中のものがビショビショになってしまって……」

杏「なんだか卑猥」

P「ご飯炊くか」

2P「なぁ飛鳥。晩飯こんなとこでいいのか?」

飛鳥「こんなとこって?」

2P「ここファストフードだぞ?」

飛鳥「キミも既成概念に囚われるのかい?」

2P「そういうわけじゃない。しかしさすがに……」

飛鳥「栄養がないから? それとも体に悪いから、かい? くだらない、実にくだらない」

2P「ま、たまにはいいかもな」

飛鳥「これも抵抗、だよ。といっても分別はつけてる」

2P「そりゃよかった。それで怪異の話はどうなった?」

飛鳥「順調だよ。このままいけば収録には間に合う。いや、それより先に答えを見つけてしまうかもね」

2P「それで、答えは見つかったか?」

飛鳥「なんのだい?」

2P「居場所、さ」

飛鳥「どうかな。幸いボクと一緒に歩める人は見つかった、かな」

2P「そいつはいいな」

飛鳥「すっとぼけちゃって。ま、いいさ。それよりウワサといえばさ」

2P「ウワサといえば?」

飛鳥「人は誰しも秘密を持ってるよね」

2P「飛鳥にもあるのか?」

飛鳥「どうだろうね。或アイドルは傀儡集めが好きのくらいだからね。ボクにもとんでもない秘密があるかもね。捜してみるかい?」

2P「フィギュア集め? あぁ、あの少年か。意外な趣味だったな」

飛鳥「ああ見えて異性にモテないのかもね。だから物言わぬ人形を集める。己の欲望を満たすために。少女が人の温もりを求めるように……空虚な心を埋めるように」

2P「虚しいな」

飛鳥「幸いボクは温もりには餓えてない。それが唯一の救い、かな」

2P「ハハハ! それにしても彼のあの顔は忘れられない。今でも思い出す。もちろんお前の顔も、な」

飛鳥「これでも少しは悪いと思ってるよ? あれからはボクなりに態度を改めたからね」

2P「だからテレビ画面に映る顔が柔らかくなってるのかい? 弱くなったな」

飛鳥「丸くなったと言ってくれ。これもボクなりの抵抗なんだから」

2P「キミはあのままでいい。さ、もう帰るか」

飛鳥「今日はもう少しいないかい? たまにはこういうささやかな抵抗もしよう──」

杏「や、やめろ……杏に近付くな……!」

美優「えっと……」

P「同性だから平気だろ?」

杏「私には刺激が強すぎる……!」

P「そんなこと言ってもしたいって言ったのは杏だろ?」

杏「あれは無効……! そう、無効だ! あの時の杏は杏じゃなかったんだ」

美優「たしかに中に入れるのは怖いかもしれないわ……それじゃあ入れないのは? ただ乗せるだけ」

杏「そ……それなら……い、いや杏は騙されないぞ!」

P「飴も付けるから」

杏「ぬっ……ぐぅっ……!」

P「三船さん、優しくしてくれますか?」

美優「それはもちろん。さっ、杏ちゃん?」

杏「わ、私は屈しないぞ……!」

P「手、握るから」

杏「アッ、ふぁ……ハッ! あ、杏は堕ちないぞ!」

美優「肩の力抜いて……ね?」

杏「ど、同性になんて負けない……負けてなるものか……! 膝枕なんかに絶対負けない!」

P「手が痛い」

杏「フッ、ぐっ……! ウゥ……」

美優「杏ちゃん、本当に大丈夫なんですか?」

P「まだ他人に触られるのはきついでしょうね」

杏「なんで自分からあんなこといったんだ私は……お風呂上がりのシャンプーの香りにやられた?」

P「お風呂といえば……あの事言わないでください」

美優「あの事? 私はなにも見てませんよ?」

P「……すみません」

美優「事情があるならしかたないですよ。それにやましいことはしてないですよね?」

杏「山しいものなんて杏にはないよ。あって平野?」

美優「?」

P「チョメ」

杏「チョメ?」

美優「ダメってこと…………あ」

杏「そこでわかられてもなんかむなしい」

P「…………」

杏「また考え事?」

P「少し」

杏「考え事なんてしないで頭真っ白にしよ? そう思わない?」

美優「たまにはそうしてもいいと思いますよ?」

P「……そうだね」

杏「ほら、一緒に匂いでも嗅ごう」

美優「どうですか? 今日はお気に入りを持ってきたんです」

杏「アロマに膝枕。やばい……負けそう」

P「負けるな杏」

杏「ごめんねPさん……杏……もぅ……ぐぅ」

P「堕ちたな」

美優「…………」

杏「ほんとすごいよこの膝枕」

P「ところで最近高森さんとは?」

美優「何回かここに来ました」

P「部屋は快適?」

美優「はい。でも相変わらずキノコが……それと」

P「それと?」

美優「じゅ……18禁……ゲームが出てき……」

杏「うわっ、最低」

P「18禁ゲームなんて買ったことない……もしかしてセルZ?」

美優「そう書いてありました……」

P「それ普通のホラーゲームです」

杏「あー……」

美優「えっ、そうなんですか?」

P「棚の奥に入ってるのですよね?」

美優「……はい」

P「見つかると危ない時期があったので棚の奥に置いといたんです」

杏「あ、なーる」

美優「そうだったんですか……勘違いしてすみません……」

P「背表紙だけみたら勘違いしてもしかたないですよ」

杏「ホラーゲームやそういった漫画持ってると変な目で見られるよね」

P「特にオレみたいのは」

美優「あまりそういったものは見ないんですが、やっぱり影響ってあるんですか?」

杏「そんなのに影響されて人格変わる人なんて見たことないよ。部屋から出ないけど」

P「人によるとしか言えませんね」

杏「ゾンビの身になってみればわかるんじゃない?」

P「影響されやすい時期に見たらわかりません」

杏「それいったらレディコミはまずいよねぇ」

美優「…………」

杏「なにか思い出してる?」

P「そっとしておこう──」

杏「クー……プー……」

美優「杏ちゃん、また寝ちゃいましたね」

P「デザートは明日にまわしましょう」

美優「それじゃあ、明日は朝から豪勢ですね」

P「そうですね」

美優「…………」

P「…………」

美優「………………」

P「………………」

美優「…………ハァ」

P「息苦しいですか?」

美優「いえ。逆です。こんなに静かなのは久しぶりだなと思って」

P「寮だと賑やかでしょう」

美優「そうなんですよ。賑やかなのはいいんですけどたまに嫌になることがあって」

P「それでここに?」

美優「ここに来れば、無理に喋らなくてもいいので……」

P「無理に喋るのも疲れますからね」

美優「そうなんですよね。暗いと思われると嫌だからなにか話さなきゃと思うんですけど、それでまた……」

P「ループですね」

美優「…………杏ちゃん。ずっと手握ってますね」

P「不安なんでしょう」

美優「…………」

P「思い悩むことないと思います。気付きようがない」

美優「最近は……事務所の中の雰囲気が変わった気がします」

P「そうなんですか?」

美優「……私の気のせいかもしれません」

P「今はなにも考えない方がいいです、三船さん」

美優「そうですね」

P「なにかあったら……よかったら相談してください」

美優「一つだけ聞きたいことがあるのですが……」

P「なんですか?」

美優「髪上げるのうまいですね」

P「手先が器用なんですよ」

美優「手先が器用……ですか」

P「器用なんです」

美優「……そうですか」

P「オレも一つ。寝巻き、猫の柄なんですね」

美優「ある子に進められちゃって……猫の気持ちになればぐっすり寝られるって」

P「なるほど」

美優「…………う」

P「杏をこっちに」

美優「すみません……」

P「生理現象ですから」

美優「ちょっと行ってきます」

P「──お帰りなさい」

美優「杏ちゃんありがとうございます」

P「これくらい」

美優「ふふ、杏ちゃんPさんギュッて」

P「慣れたものですよ」

美優「イケない気持ちになったりしません?」

P「そういうのはまやのおかげでありません。ちなみにそういう意味じゃないですからね」

美優「そういえばまゆちゃんとはどんな関係なんですか? ずいぶんと信頼されてるみたいですけど」

P「たまたま近くにいただけです」

美優「?」

P「杏を布団に入れてきます」

美優「…………それにしても本当片付いてる」

美優「外見で判断した自分が恥ずかしい……」

美優「それにしてもPさんみたいな人がいたなんてちょっと意外……」

美優「考えてもみればいて当たり前だけど……」

P「お待たせしました」

美優「遅かったですね」

P「取りに行ってたものがあるので」

美優「取りに行っていたもの?」

P「最近一人でやってないので久しぶりに……一緒にやります?」

美優「見てるだけで……すみません」

P「嫌でしたら眠っても」

美優「きょ……興味あるので」

P「それじゃ始めますね。嫌でしたら目を瞑っててください」

美優「──スゴい……」

P「初めはそんなんじゃないですけど結構成長するものです」

美優「中まで……!」

P「あっと……」

美優「…………それマッサージ機になってますけど……」

P「……まんまあれです」

美優「…………」

P「さすがに赤くなりますよね」

美優「知らないわけじゃありませんけど……他人とこういうのを見るのは……うぁ」

P「結構特色出るんですよ」

美優「そうなんですか?」

P「はい。例えば輝子はこれとかこれ。あとはこれ」

美優「ダイ……ミート?」

P「小梅ならこれとこらとそれ」

美優「クマさん人形多いですね」

P「あとチェーンソー。熊手も。小梅曰くチャッキーだとか」

美優「なんだか小梅ちゃんらしいですね」

P「結構イメージ通りです」

美優「杏ちゃんはやらないんですか?」

P「杏は…………ありました。これとこれですね」

美優「ラジコン?」

P「たまにこれ」

美優「蜂? さすがに私みたいなのはありませんよね」

P「えっと……これ。たまに杏も使います。めんどくさいから仲間割れしろって」

美優「なんでもあるんですね」

P「えぇ」

美優「饒舌ですね」

P「こういうところイメージ通りでしょ?」

美優「はい。でも少し安心しました」

P「そうですか。よかったです」

美優「……理由は聞かないんですか?」

P「大体わかります」

美優「私もなにか饒舌になれるもの作ろうかな……」

P「アロマはどうですか?」

美優「趣味程度で語れるほどの知識は持ってません」

P「アロマってどんな感じなんですか? そういうお店いったことなくて」

美優「アロマのお店ですか? 普通ですよ? 特別なことなんてありません」

P「そうなんですか?」

美優「はい。お線香も言い換えればアロマですし。まぁ、本当に好きな人に聞かれたら怒られますけど、私はそう思います」

P「この匂い落ち着きますね」

美優「昔から好きで落ち込んだときはこれって決めてます」

P「そうですか……」

美優「…………」

P「…………静かなの楽しみましょうか」

美優「そうですね……」

P「…………」

美優「…………」

P「…………」

美優「…………」

P「…………」

美優「少し寒くありませんか?」

P「ここ風通しいいですからね。オレは寒くないですけど」

美優「……あ、本当だ。ビーズクッションみたい」

P「そんなに詰まってないと思います」

美優「……あの子みたい」

P「……そうですか」

飛鳥「収録が早まった?」

2P「……らしい。まぁ、実は局の廊下で聞いた話だがな」

飛鳥「ならボクも少しマジメにやらなきゃいけないみたいだ」

2P「不確定な情報ですまないな」

飛鳥「気にすることないさ。これくらいじゃないと張り合いがない」

2P「俺も手伝うぞ」

飛鳥「悪いけどこれはボク一人でやらなきゃいけない。そんな気がするよ」

2P「気を付けろよ」

飛鳥「言われなくてもそうしてるよ。心配性だな、キミは──」

飛鳥「──しまった」

飛鳥「こうして調査に来たまではいい……が」

飛鳥「まさか女子トイレの方が全部故障中だとは……これは陰謀だね」

飛鳥「そんなわけで男子トイレに入ってる…………の、だが……臭い」

飛鳥「とりあえず早くおしっこして調査を開始しよう」

飛鳥「そういえばあれから他のところも何回か調査したな」

飛鳥「疑わしいところは大体、ね。テレビ局のトイレ、事務所のトイレ、とある学校のトイレ、公衆トイレ」

飛鳥「ボクの勘がここだっていってるからここに来た」

飛鳥「それにしても……本当に暗い。でも恐れはしないさ。人は闇を畏れる。それは闇に意味を持たせてしまうから、か。だからボクは闇にはなんの意味もないと思ってる」

飛鳥「そんなわけでボクは……>>974

選択安価
1.公衆トイレに来た
2.とある学校のトイレに来た

1

飛鳥「公衆トイレに来た」

飛鳥「こんなところには来たくはない。けどボクの嗅覚はなにかを感じた。このくっさい臭い以外にね」

飛鳥「……といっても薄気味悪い以外は今のところなにも感じない。これもトイレの抵抗かな」

飛鳥「フゥゥッ……! 武者震い。それにしても出が悪いな。体調不良かな?」

??「おい、なんでこんなとこオレが来なきゃいけないんだよ!」

???「文句言うな。これも仕事なんだっての」

??「うっわー汚ないねー♪」

??「お前はなんでそんな楽しそうなんだよ!」

???「懐かしいな。ここで……」

??「おいやめろ。あれはただのウワサだろ!」

???「エンジェルちゃんと……」

??「それでも問題発言だ!」

??「あれ? なんか匂わない?」

??「臭いだぁ? スンスン……マジだ」

???「この前から嗅覚鋭いよな。これで頭も良かったら……」

??「人のことまるでバカみてえに言うなよ」

飛鳥「まずい……誰か来た……!」

飛鳥「見つかったら……隠れなきゃ」

飛鳥「…………ハァハァ」

飛鳥「息すらもうるさく感じる……」

飛鳥「これが……ピンチ…………かな」

飛鳥「見付かったら…………ハハッ……考えたくもないね」

??「ここだ!」

??「外してんなよ、ダッセ」

???「海外のトイレなら一発でわかんだけどな。下から足見えるからな。ズボン下げてるのも丸見え」

??「半径2mに近付くな。マジで」

???「ゲッチュ☆しようぜ」

??「人の決め台詞を下ネタみたいに言うんじゃねえ!」

??「静かにしてよ、うるさいよ。この奥から臭う…………ここだ!」

飛鳥「ッ!!」

飛鳥「…………ホッ。さすがのボクも少々心臓の鼓動を感じるくらいには打ってるね……これが恐怖かな?」

飛鳥「今開いたのが恐らく隣……ボクが入ったのは入って扉を2枚過ぎたから…………一番奥」

飛鳥「…………フフ……少し期待してるのかな? でも見付かってもただじゃ転けないよ。こちらもささやかな抵抗させてもらうよ」

飛鳥「さて…………どうするか」

??「ンー……じゃ次はこれ!」

??「はい外れー」

??「あっれー? 勘が鈍ったかなぁ?」

??「こういうのはオレに任せておけ!」

???「期待しないで待ってるよ」

??「そこは期待するとこだろ!」

??「もうあと1枚しかないから絶対当たるよー!」

??「1枚? ま、いいや」

???「振り替えるのもありかもな」

??「そうだな……>>982

1.左の扉
2.真ん中の扉
3.一番右の扉

2

??「こういう時はど真ん中! ゲッチュ☆」

??「…………」

???「…………」

??「…………」

???「……ゲッチュ☆」

??「笑えよお前らァァァ!」

???「ドンマイ☆」

??「アハハー」

??「チクショー!」

飛鳥「よかった…………バカで助かった」

飛鳥「でも悠長なこと言ってられない、かな。このピンチを抜けないと……」

飛鳥「ささやかな抵抗じゃすまなくなりそうだ……」

飛鳥「…………ン? いや、気のせいか」

飛鳥「さてどう出る……!」

???「次は俺だな。どこにいるのかなエンジェルちゃん☆」

??「こういう時の嗅覚スゴいよな」

??「なにも鋭くない人いるけどねー♪」

??「チキショウ!」

???「エンジェルちゃんはぁー……>>986だ!」

1.左の扉
2.一番右の扉

1でゲッチュ☆

???「左でゲッチュ☆」

??「…………」

??「ブハハハハだっせぇ! 人の台詞とった上にはずしてやんの!」

???「まぁこんなときもあるさ」

??「オットナー」

??「一杯食わされた気分だ」

???「そういえばこんな話聞いたことあるな」

??「いきなりなんだ?」

???「前に番組で共演した細ナントカって人から聞いたんだがな」

??「あぁ」

???「実はある公衆トイレは夜になると個室が増えるらしいんだ」

??「ホモでもいるの?」

??「違う意味でこえぇよ!」

???「それでその個室には……ん?」

飛鳥「ッ!! しまっ……!」

飛鳥「まだ出てないのに……どうしよう……!」

飛鳥「とにかくやり過ごさなきゃ……まさかこのボクがくだらない怪談話に驚くなんて……」

飛鳥「ボクもまだまだ……ってことかな。さて、今はどうやって切り抜け……」





??「見つけたぁー♪」

???「チャオ☆」

??「ゲッチュ☆」

飛鳥「なんだいキミ達は?」

??「はっ? お前こそ誰だよ」

飛鳥「名乗るほどのものじゃ……」

??「あれ? この子女の子だ!」

??「ハ? 女?」

???「エンジェルちゃんの匂いがプンプンするな」

??「クンクン……マジだ!」

飛鳥「女だからなんだって言うんだい? キミ達こそ……あれ?」

??「あ?」

飛鳥「キミ達もしかして……キャピタル?」

??「誰が資本だよ!」

??「中央都市かもしれないよ?」

飛鳥「加えてキミはト、ト……」

??「先にいっとくがトトロじゃねえからな」

飛鳥「玉沼!」

玉沼「タマしかあってねえじゃねか! しかも苗字だけかよ!」

???「下ネタが過ぎるぞ」

玉沼「つか、トはどこいった! トは!!」

???「人気者だな玉沼☆」

玉沼「お前らもその名前で呼ぶんじゃねえ!」

飛鳥「それにしても左にいる大きい人は……」

???「チャオ☆」

??「ハオ☆じゃないの?」

???「あれはこの前だけ」

飛鳥「ポクテ!」

ポクテ「oh……」

??「プププ、ポクテだって……!」

玉沼「フックッ……はッ! ハッハッ、フゥ…………気にすんなよポクテ☆」

ポクテ「いくらエンジェルちゃんでもそれはひどいよ」

??「アハハハハハ…………あー笑った」

飛鳥「キミは正確に覚えてるよ御手洗い君。トイレ? 小さいからオマル? 小丸?」

小丸「……カッチーン」

玉沼「あっ、やべ」

ポクテ「こうなると手がつけられないぞ。気にするな。よくあることだろ?」

小丸「ボク、久々に怒っちゃいそうだなぁ」

飛鳥「?」

玉沼「暴力はいけない」

小丸「でも名前間違えなんてひどくない? しかもトイレって……」

ポクテ「学校でいじめられてた経緯を思うと……なにも言えないな」

小丸「この名前でどれだけ苦労したことか……それなのにキミは……」

飛鳥「フフフ、キミ達は実に単純だな」

次スレ立てます
続きはそこで

二宮飛鳥はどうなってしまうのか!?
乞うご期待!

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