一夏「なんだここ？」 (3)
一夏「街のはずれに・・・豆腐屋か？」
一夏「今時手作り豆腐って流行らねぇだろ」
一夏「・・・」
一夏「はいってみっか」
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
一夏「・・・人いねぇのか？」
一夏「すみませーん！」
一夏「・・・」
「・・・いらっしゃい」
一夏「あのー・・・ここって豆腐屋？」
「見ればわかると思いますが」
一夏(そりゃそうだ)
一夏「・・・一丁いくらですか？」
「１５０円」
一夏(豆腐にしちゃ高いな)
一夏「・・・まぁ手作りが売りみたいだし」
「・・・買わないんですか？」
一夏「いや・・・」
一夏「・・・」
一夏「あの、失礼な質問かと思いますが」
一夏「この店ってやっていけてるんですか？」
「まぁぼちぼちと」
一夏「へぇ」
一夏「・・・」
「・・・」
一夏「・・・２丁ください、後油揚げと」
「ありがとうございます」
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～
千冬「ん？今日は冷奴があるのか」
千冬「丁度食べたいと思ってたところだ」
一夏「街外れの豆腐屋で買ったんだ」
千冬「豆腐屋？スーパーじゃないのか？」
一夏「豆腐屋だったよ」
千冬「今時めずらしい、だいたいは大型量販店につぶされているのにな」
一夏「まったくだ」
千冬「」ﾊﾟｸ
千冬「・・・うまい」
一夏「１５０円もするからな、まぁそれなりの味だろうね」
千冬「いや・・・なんかこう・・・懐かしい味というか・・・」
一夏「へぇ、結構腕はいいんだあの豆腐屋」
千冬「・・・癖になりそうだ」ﾊﾟｸﾊﾟｸ
一夏「よったかいがあったよ」ﾊﾟｸ
一夏「・・・本当だ」」
～
一夏「じゃあいってきます！」
千冬「忘れ物はないか？今日は大事な試験の日だぞ？」
一夏「大丈夫だよ！ちゃんとしてるから！」
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ
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一夏(ええと・・・たしかこの辺りに学校があるはず)
一夏「あ、これか！」
ｽﾀｽﾀｽﾀ
一夏「・・・」
一夏(前来たときこんな所だったけ？)
一夏「まぁいいや、はやく試験会場にむかわなきゃ！」
ｶﾞﾁｬ
一夏「ありゃ？部屋間違えたかな？」
一夏(照明も消えてるし、絶対ここじゃねぇな)
ﾋﾟﾄ
一夏「ん？なんか触った？」
ｳｨｨｨｨｨﾝ
「フォーマットを開始します」
一夏「な、なんだ！？」
ﾋﾞｰﾋﾞｰﾋﾞｰﾋﾞｰ
一夏「さらになんじゃあっ！」
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
「貴様！そこでなにをしている！」
一夏「いや、あの、えっと・・・」
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