拝啓、プロデューサーへ (15)

モバマス 北条加蓮SSです。


初投稿故、何かと不手際があるかと思います。
その際はご指摘頂けますと、今後に生かしたく思います故助かります。


また、文章に対して自信はありません。


所謂本当のショートストーリーです。
また、元ネタも御座います。気付いても優しく見守って下さいます様

書き終えた物を投稿致します。

以上、上記の点を踏まえて、御付き合い頂けますと幸いです。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397496832

拝啓 プロデューサーさんへ


何時も声で話をしてるのに、こうやって手紙で想いを伝えるのってなんだか照れるね。
でも、音声だけじゃなくて、きちんとカタチにして残したかったから、こうやって筆を執りました。
今更改まってどうした?なんて言わずに、直接言ってくれよ、とか言わずに、
ちゃんと読んでね。お願いだよ?

先日、ついに私達トライアド・プリムスのLIVEが開催できたね。
凛は何度かLIVEに出てたし、奈緒も初めてじゃなかったけど、私は初めてだったあのLIVE。
公演前から響くファンの声。舞台袖にまで届く熱気。目に見えるような皆の期待。本当に凄かった。
私ね、実は少し侮ってたんだ。ユニット単独LIVEだって言っても、そこまで大したものじゃない。って。
何度かやった事のある、皆との合同LIVEとそう変わらないって。
実際に、その熱気に当てられて、今までのLIVEと違う、って実感して。
手が震えた。足も震えた。何より、心が震えた。ああ、私はこの歓声に背中を押されてるんだって。
その期待に応えられるのかな?って少し不安になった時、凛よりも奈緒よりも真っ先に気付いてくれたのは、
やっぱり貴方だったんだよ。
何時もの様に、優しく手を包み込んで、大丈夫だって微笑んでくれた。
知ってるよ?貴方の手も震えてた事。ほんの少しだけどね。
その後、凛と奈緒が来て、凛は何時もの様に名前の通り凛として。
奈緒も何時もの雰囲気から年長者の顔になって。私に頷いてくれたんだ。
三人ならいける。この先も。茶化しちゃダメだよ。本当にそう思ったんだ。

ステージに立って、一番初めの曲が流れる。緞帳はまだ上がっていない。
最初の曲は凛がセンターじゃなく、私がセンター。左手に奈緒。右手に凛。
衣装は全員黒を基調としたドレス。手のヒラの汗が止まらないのがわかったよ。
緞帳越しに、先程とはまたくらべものにならない熱気が伝わってくる。
楽しみで、嬉しくて、とても怖かった。
緞帳が上がり切って、歌を歌い始める前のあの光景。私はずっと忘れないよ。
勿論、その後の出来事もね。

貴方には、御見通しだったんだろうね。私が緊張しているなんて事は。
だから、緞帳が上がり切って、顔が見えた時。歌が始まる前の刹那。
拳を振り上げて、歓声や、伴奏、そういった爆音の壁を突き抜ける声で、呼んでくれたんだよね。
しかも客席で。
「加蓮!」
って。

その声で、貴方の顔を見て、そして、ファンの歓声を受けて。私は微笑む事が出来たんだよ。
足の震えを、手の震えを、心の震えを鼓舞にして。
貴方に、大丈夫だよって言いたくて。有難うって言いたくて。その気持ちを歌にして。
足だけじゃなく、手だけじゃなく、心だけじゃなく。全身を。魂を。震わせて。
私はLIVEの一歩を踏み出せた。

バックライトが私達を照らして、コンサートライトがファンの顔を照らして。
歓声がとても嬉しかった。リズムよく振られるライトがとても綺麗だった。
ああ、私はこんなにも沢山の人達に背中を押されて今があるんだな。って。
こんなにも沢山のファンがいるから、私は煌めくステージに立てたんだな。って。
数字はずっと見てたから、自覚がなかった訳じゃないんだよ?
でも、目の当りにして、本当にびっくりした。そして、今が感謝の気持ちを返す時なんだって思ったんだ。

勿論、貴方に対してもだよ?私の仕事や、ファンレター。そういうの、全部見てたんだから。
尋常じゃない熱を注いでくれている、って。知ってるんだよ。
私が夢見た煌めくステージに立てるよう、本当に言葉にできないくらいの努力をしてくれた事。
最初、やる気ない私を見ても、その熱を持ち続けてくれた事。
私さ、最初はやる気ない素振りだったでしょ?でもあの頃から知ってた。
あの頃の私、有難うなんて言えなくて。なんだか照れくさくて。それに、数え切れなくて。
だから、その数え切れないありがとうの気持ちを少しでも伝えたくて。
体が弱いなんて言い訳なんか使いたくなくて。私に出来る事を出来る限りやって、貴方に見せたかったの。
私はまだまだ出来るんだよ!貴方が選んだアイドルはこんなもんじゃないんだよ!って。
挫けそうになった事って数え切れない程あるよ。体力がないから、ダンスが得意な子には置いて行かれちゃう。
発声も、元々そういう仕事だった木場さんや、聖ちゃんに勝てなくて。
一人で泣いて、諦めようと思ってた時には絶対貴方が来るんだよね。本当に不思議だよね。
その度、私を奮い立たせてくれて、本当にありがとう。
あ、でも私も知ってるんだからね。貴方が一人で泣いてたの。
「俺に力があれば、もっと加蓮を輝かせてやれるのに。」なんて。
私まで泣いちゃったから、慰めに行けなかったじゃないの。

貴方にだけじゃなく、プロダクションの皆に。凛や奈緒に。そしてファンに。
暖かく励まして貰って、切磋琢磨して、笑いあって。今の私があるんだ。分かってるよ。

私は、まだまだ皆にもらったものを返せてない。まだまだ煌めくステージに立っていたい。
凛と、奈緒と、プロダクションの皆と、そして貴方と。
このステージの先へと行きたい。まだまだいけるよ。貴方が育てたアイドルだもん。当然でしょ?
だから、これからも。末永く宜しくね!プロデューサーさん!


普段、手紙なんか書かないから色々と恥ずかしいな。文も滅茶苦茶だし。
でも、添削せずに送るね。私の気持ちだから。


北条 加蓮

以上、クッソ短いけども総選挙応援SSとさせていただきます。

HTML依頼スレが見当たらないよ!どういうことだよ!

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