モバP「いい加減にしてください!!」 (39)

ちひろ「プ、プロデューサー・・・ちょっと落ち着いてください。」オロオロ


留美「・・・・・・・・・」


美優「・・・・・・・・・」


早苗「・・・・・・・・・」


亜里沙「・・・・・・・・・」


モバP「今までずっと我慢してきました・・・」フルフル


モバP「でも、もう限界なんです!!」バンッ


モバP「たしかに女性ばかりの職場に、俺みたいな男がひとりいるのは皆さんにとってあまりいい気分ではないでしょう。」


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モバP「でも、だからってこんな嫌がらせみたいなこと・・・・・・ひどいですよ・・・・・・」


モバP「俺がなんでこんなに怒っているかわかってますよね、和久井さん・・・」


留美「・・・・・・・・・えぇ、これのせいでしょ・・・」ピラッ


モバP「そうです、この婚姻届が原因です・・・」


モバP「和久井さんにはアイドル業の他に、事務仕事の手伝いもしてくれていることは感謝しています。」


モバP「でもね。頼んだ書類を持ってくるたびに、

   記載済みの婚姻届を持ってくるのは、やりすぎだとは思わなかったんですか!!」

留美「ごめんなさい・・・・・・・・・反省しているわ・・・・・・」









モバP「大体、俺みたいなモテない男をからかってなにが楽しいんですか!!」


ちひろ「えっ」


留美「えっ」


モバP「もしも、ですよ。俺が本気になって、この婚姻届に俺の分を書いて役所に持っていったら、

   俺みたいな男と夫婦になるんですよ!!冗談でもやっていいことと悪いことがあるじゃないですか!!」


留美「え・・・えっと・・・それでも構わなかったんだけd・・・・・・・・・」

モバP「和久井さんみたいに素敵な女性にこんなもの渡されたら、こっちとしては本気で受け取ってしまうんですよ!!」


モバP「キリッとした素敵な目つき、さりげなく俺のことを気遣ってくれる優しさ、時折垣間見える可愛らしさ、大人の女性らしい頼もしさ。

   勘違いでも好きになるのは当然じゃないですか!!!」バンッ


留美「///」


留美「い、いえ・・・そのまま自分の感情に素直になってもらえると嬉しいのだけど・・・///」


モバP「とにかく、今後はこんな質の悪い冗談はやめてください!」


早苗「P君・・・留美ちゃんも悪気があったわけではないから、そのへんで・・・」


モバP「早苗さんもですよ!」


早苗「えっ」

モバP「普段は俺に関節技キメて遊んだり、子供扱いして馬鹿にしてくるくせに・・・」


モバP「二人で飲みに行ったとき、酔ったフリをして甘えてきて、俺の反応を見て遊んでるんでしょ!!」


早苗「い、いや・・・あれは素で甘えてたんだけど・・・///」


モバP「どうせ、俺は彼女がいないどころか、今まで付き合った人はいませんよ!」


モバP「女性の扱いに慣れてない俺に対して『酔っちゃったから、どこかで休憩していかない?』とか言って、からかって・・・」


モバP「俺もお酒が入ってたから、もう少しで本気にするところでしたよ!!」


早苗「本気にしてくれてもよかったのに・・・」

モバP「いつも明るくて、面倒見が良くて、俺のことをいつも引っ張っていってくれて、一緒にいるこっちまで元気になれて・・・」


モバP「そんな女性に誘われたら、いつ間違いが起きるかわかったもんじゃないですよ!」


早苗「///」


早苗「ご、ごめんなさい・・・あたしも、もうちょっとP君のこと、普段から男の人として扱うべきだったわね・・・///」


美優「プ、プロデューサーさん・・・早苗さんもからかって遊んでいたわけではないかと・・・」



モバP「三船さんもですよ!」


美優「えっ」

モバP「先日のあれはなんなんですか!」


美優「えっと・・・あの時は・・・・・・」


モバP「三船さんも傘を持っていたのに、わざわざ狭い思いをして、俺の傘に一緒に入ってきて・・・」


モバP「肩が濡れるからって俺の腕に、三船さんの腕を絡めてきて・・・」


モバP「濡れるのが嫌なら、ご自分の傘をさせばよろしかったじゃないですか!!」


モバP「俺がどんな思いで、我慢していたと思っているんですか!」

美優「本当に・・・すみませんでした・・・で、でも、私そんなつもりじゃ・・・」


モバP「三船さんみたいな綺麗な人と俺が腕を組んで歩くなんて、釣り合うわけないじゃないですか!!」


モバP「あの時はいい匂いがして、柔らかくて、三船さんの体温まで感じて、耐えるのに必死だったんですよ!!」


美優「///」


美優「が、我慢しなくても・・・私でよかったら好きにしてもらえれば・・・」


亜里沙「プロデューサーさん・・・三船さんも決してプロデューサーさんを困らせようとしたわけでは・・・」


モバP「亜里沙さんもですよ!」


亜里沙「えっ」

モバP「亜里沙さんが子供を好きだっていうのは知ってます。俺も、何度か一緒に紙芝居や人形劇の手伝いをしましたからね。」


モバP「だからって俺まで子供扱いして楽しいですか!」


亜里沙「・・・ごめんなさい。でも、プロデューサーさんを傷つけたかったわけでは・・・」


モバP「なんなんですか!この間のあれは。添い寝の練習なんて・・・ふざけているんですか!!」


亜里沙「・・・ごめんなさい。でも、プロデューサーさんを傷つけたかったわけでは・・・」


モバP「亜里沙さんのような母性溢れる女性に頼られたら、断れないのは当たり前じゃないですか!」


モバP「だから、どんな頼みごとでも聞こうと思ったら、添い寝って・・・」


亜里沙「本当に・・・ごめんなさい・・・プロデューサーさんの気持ちに気づいてあげられなくて・・・」

>>17 訂正

モバP「亜里沙さんが子供を好きだっていうのは知ってます。俺も、何度か一緒に紙芝居や人形劇の手伝いをしましたからね。」


モバP「だからって俺まで子供扱いして楽しいですか!」


モバP「なんなんですか!この間のあれは。添い寝の練習なんて・・・ふざけているんですか!!」


亜里沙「・・・ごめんなさい。でも、プロデューサーさんを傷つけたかったわけでは・・・」


モバP「亜里沙さんのような母性溢れる女性に頼られたら、断れないのは当たり前じゃないですか!」


モバP「だから、どんな頼みごとでも聞こうと思ったら、添い寝って・・・」


亜里沙「本当に・・・ごめんなさい・・・プロデューサーさんの気持ちに気づいてあげられなくて・・・」


モバP「優しく俺の髪を撫でて、子守唄まで歌って・・・」


モバP「亜里沙さんみたいに包容力があって、子供と触れ合っている時はとても柔らかい素敵な笑顔で、

   陽だまりのような暖かさがある女性が添い寝って・・・間違いが起きたらどうするんですか!!」

亜里沙「///」


亜里沙「そうですよね・・・プロデューサーさんは大人の男の人として見てあげなきゃいけなかったのに・・・///」


モバP「亜里沙さんにとっては、俺も子供と同じなんですよね!!」


ちひろ「プロデューサーさん、なにもそこまで言わなくても・・・」


モバP「・・・・・・」

モバP「みなさん、ごめんなさい。ちょっと頭に血が上ってました・・・」


モバP「言葉にして吐き出したおかげで、すこしすっきりしました。」


ちひろ「あれ?流れ的に次は私の番じゃ・・・?」


モバP「でも、やっぱり限界です・・・」


モバP「ちひろさん・・・これを受け取ってください・・・」ピラッ


ちひろ「これって・・・!」


モバP「はい。辞表です。」


留美「!?」

早苗「!?」

美優「!?」

亜里沙「!?」

モバP「プロデューサーでありながら、アイドルとの信頼関係を築けなかったのは、

   俺の力不足が招いた結果なので、逃げるようで、格好悪いのですが・・・」


モバP「次は皆さんに合ったプロデューサーが来てくれることを、祈っています。」


ちひろ「ちょっと待ってください!私、こんなもの受け取れません!」


モバP「止めないでください・・・もう決めたんです。」


留美「お願い!考え直してちょうだ・・・・・・ん?」

早苗「そうよ!なにもやめることは・・・・・・あ?」

美優「待ってください!そんな急に・・・・・・あら?」

亜里沙「悪い点は直しますから、どうか・・・・・・うん?」

留美(あれ?もしかして…)


早苗(P君がこのまま辞めたら…)


美優(お付き合いする関係になっても…)


亜里沙(問題ないのでは…)


留美(同じ事務所のアイドルとプロデューサーが付き合うのは問題だけど…)


早苗(辞めたらP君は無関係の一般人…)


美優(偶然、再開して、いい関係になれたら…)


亜里沙(そのままゴールインしても、なにも悪いことじゃないわよね…)

ちひろ(なにやら、不穏な空気になってきましたね…)


ちひろ「プロデューサーさん。」


モバP「ちひろさんには随分とお世話になりましたね…

   俺のせいでご迷惑をかけるとは思いますが…」


ちひろ「聞いてください。辞表は預かりますが、いますぐ辞めるということは出来ません。」


四人(!?)


モバP「ど、どうしてですか!!」

ちひろ「落ち着いてください。当たり前の話ですが、今ある仕事を引き継いでもらう人が出来るまで

    辞めるなんて、事務所にとっても大きな損害になりますし、

    プロデューサーの今後の信用にも関わります。社会人としては当たり前のことですよね。」


モバP「それは…そうですけど…」


ちひろ「なので、もうしばらくは辛いでしょうが、我慢してもらいたいのです。ですが…」


ちひろ「もし、途中で心変わりするようなことがあればいつでも言ってください。」


モバP「・・・・・・・・・分かりました。」


四人(チッ)

ちひろ「まぁ、今回のことでみなさんもプロデューサーさんのとの接し方も変わると思いますので、

    案外、大丈夫なのかもしれませんよ。」



モバP「そうでしょうか・・・・・・・・・」


ちひろ「さぁ、湿っぽい話はこれで終わりです。みなさん仕事に戻ってくださいねー。」


留美「あのね、P君、今回のことのお詫びも兼ねて今度食事にでも付き合って欲しいのだけど…」

早苗「ちょっと待ったー!!ね、P君。P君の迷惑にならないようにするから、もう一度だけ私と飲みに…」

美優「ま、待ってください。私、プロデューサーさんに謝りたいことがたくさんあるので、私の家でお話を…」

亜里沙「プ、プロデューサーさん。私、謝らないといけないことがまだあると思うから、一度私の部屋まで…」


  


おわり

和久井留美(26)
http://i.imgur.com/4IAg2fV.jpg
http://i.imgur.com/vL9N43g.jpg

三船美優(26)
http://i.imgur.com/b4Mr1WL.jpg
http://i.imgur.com/Y5wVbsC.jpg

片桐早苗(28)
http://i.imgur.com/REZsymJ.jpg
http://i.imgur.com/GrVkZPk.jpg

持田亜里沙(21)
http://i.imgur.com/plrjmHB.jpg
http://i.imgur.com/QVkCaA9.jpg

最後までお付き合いくださりありがとうございました。
補足しておくとPはアイドルと付き合うなんて論外だと考えている人です。
今まで魅力を感じながらもアイドルの将来やファンのことを考えて
手を出すのを我慢し続けていた、というわけですね。

ではHTML化依頼出してきます。

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