男「サバゲーしようぜ」(10)
女「いいわね、私もちょうどサバに飢えてたとこなの」
男「今日のサバは新鮮なやつだ」
女「ほんと、自分が食べたいくらい」
男「じゃあ、始めようか」
女「そうね」
女「ところでこの大量のサバ、一体どうしたの」
男「釣ったんだよ」
女「いつも盗んでくるじゃない」
男「今回は本当に釣ったんだ。何匹かは」
男「警察はいないな」
女「こっちもいないわ」
男「じゃあ、行くか」
女「ええ」
男「世の中にはマシンガンで撃ちあう事をサバゲーと言う輩もいるみたいだが、
俺らは誰も傷つけない。俺は男根を重んじても、弾痕は残さない」
女「男、あいつらが来たわ」
男「じゃあ」
男「ひとっ走りするか」
ダッ
女「なんか数多くない?」
男「ああ。見慣れないちっこいやつが混じってる」
男「ガキが生まれたんだ、きっと」
女「こっちからも来たわ!」
男「クソ!もうだいぶサバがなくなってるぞ!」
女「あそこに用水路があるわ!奴らには飛び越えられない幅よ!」
男「うおー!」
ヒョイ
男「まいた!」
女「夜明けまであと30分」
女「キャッ!あの塀の上!」
男「マジか!」
女「キャー、降りてきたわ!」
ガブッ
男「ぐああ!ちんこに噛み付きやがった!」
男「ちぎれる!放せ!」
女「このスタンガンで!」」
ビビビ
男「あ”あ”あ”!!」
男「うっ、あ・・・意識が・・・」
女「離れたわ」
男「サバ全部焦げちまった・・・」
女「私のサバも全滅よ」
女「まさか、あんなに増えてたなんて」
男「いや、増えたというより集まって来たんだ」
女「集まってきた?」
男「最近は鼠が少ないからな」
男「痛ってえ・・・」
女「私も尻をかじられたわ」
男「血が出なかっただけマシなんじゃないか。ひどい時なんて・・・」
女「そうそう、血が出ると化膿して大変なのよね」
男「相手は野良猫だからな」
女「あ、もう夜が明ける」
男「帰ろうか。実は1匹だけ家に取ってあるんだ」
女「いいわね、朝からサバなんて」
男「帰ろう」
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