男「さて、今日も帰りますかね」
友「よう男。一緒に帰ろうぜ」
男「おう。いいよ」
友「そんじゃ先行って待っててくれよ」
男「分かった。早く来いよ」
友「あいよ」
男「………ハァ、彼女欲しいなぁ」
男「しかし、俺には可愛い幼馴染も中のいい女友達もいねーし」
男「このまま高校生活見事に灰色で過ごすのかねぇ………」
男「………友、アイツおっせーな」
男「何してんだアイツ」
友「おう、お待たせ」
男「おう、遅かったな」
友「ちょっと野暮用でな」
男「そうかよ。行こうぜ」
友「おうよ」
男「………」
友「………なぁ、男」
男「あー?」
友「俺、幼馴染ちゃんに告白された」
男「………あ?」
男「幼馴染に?マジで?」
友「うん、幼なじみに」
男「なんて?」
友「ずっと前から好きでした、だとさ」
男「なんて答えた?」
友「しばらく考える、と」
男「やめとけあんな奴。アイツ今こそあんな格好してるけど中学じゃ地味だったんだぜ?」
友「地味?幼馴染が?」
男「おう。三つ編みにメガネかけて、スカートも長くってよ、絵に描いたような地味な女、って感じだったぜ?」
友「へー、さすがアイツの幼馴染」
男「17年の付き合いでっせ」
男「今でこそ髪染めてスカート短くしてコンタクトにして、流行モンに詳しくなってるけど、俺からしたらとんだ高校デビュー生だぜ」
友「ほう」
男「入学式が終わって真っ先に俺の所来て、何かと思ったらバラしたら潰すだとか言って来んのな」
友「何を?」
男「ナニを」
友「へー、学年人気トップの幼馴染ちゃんがねー」
男「え?アイツ人気なの?」
友「おう。二組のお嬢といい勝負だぜ」
男「マジかよ初耳」
すまない寝るンゴ
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