クレセロ「そいつはかなりイイな」

ケムチャ「だろ？ムスカベシなんかでジャッフンーの大会があること自体あんまり知られてないと思うんだよね」

クレセロ「って、ことは強豪のマヌーカ族やベッセント族は出てくるわけもない、か」

ケムチャ「だったら楽勝だろ。俺らエルマ族代表で優勝賞品いただいちまおうぜ！」

クレセロ「いいねぇ。強豪不在でラダヌシャが貰えるなら出てみる価値はあるな！」

ケムチャ「よし！そうと決まれば曾長に掛け合ってみようぜ！」

ケムチャ「偉大なる曾長様、ナバルカの子ケムチャと・・・」ザッ

クレセロ「マコイの子クレセロより曾長様にお願いがございます」ザッ

曾長「なんだお前たち。そんなにあらたまって」

クレセロ「はっ。実は週末にムスカベシ市で開かれるジャッフンーの大会に、エルマ族代表として参加したく」

ケムチャ「つきましては曾長様に代表の招集、および曾長のマイクロバスをお貸し願いたく」

曾長「なんだそんな事か。かまわんぞ」

ケムチャ・クレセロ「ありがとうございます！」

曾長「だがお前たち。エルマ族代表として出る以上は他の部族に遅れをとる事は許されぬぞ」

クレセロ「はい！必ず優勝してみせます！」

ケムチャ「我が先祖、英雄ハスーイの血にかけて！」

曾長「フッ、それなら安心だな。この首飾りを持ち、代表メンバーと物資を集めて出立するがよい」

ケムチャ「サンキュー爺ちゃん！」ダッ

曾長「頑張るのだぞケムチャよ！」

ケムチャ「絶対優勝してくっからさー！」ぶんぶん

曾長「やれやれ、いくつになってもあやつは子供じゃのう」

クレセロ「それでは曾長。車借りますね」

曾長「うむ。クレセロよ、孫を頼んだぞ」

クレセロ「あはは、あいつもそこまで子供じゃないっすよ」


ケムチャ「大会で優勝すれば、念願のポールモーコーが手に入る！うっわぁ！気合入るぜ～！！」タッタッタ