愛海「…だから、何が」

モバP「確かにアイドルになった理由は胸かもしれない、趣味や特技も指の運動かもしれない…」

モバP「でも、それでいいのか？長い間アイドルやってきて、それだけでいいのか？」

愛海「…別に…」

モバP「いじけててもどうにもならんぞ、愛海らしくもない」

モバP「揉む手にも覇気がなかったぞ…ほら、いくらでも悩みは聞くし相談にものるから」

愛海「…」

愛海「あたし…アイドル向いてないんかな…最近だって胸揉んでるだけだし…」

モバP「…よしよし…うん、ちょっと俺も変な部分ばっかり売り出し過ぎてたな」

モバP「歌もダンスも好きだもんな」

愛海「…うん」

モバP「ごめんごめん」

愛海「…うん」

モバP「愛海のファンはちゃんといるから…ファンクラブだってあるじゃないか」

愛海「…」

モバP「アピールだって他のアイドルに負けてないだろ？」

愛海「でも中間発表に名前無いし…」

モバP「ばか、ようはあれはかけられた金が多い順どうかを見るものだ、気にするな」

愛海「…」

モバP「愛海のファンはあまりお金をかけない人達なんだろう、人数と情熱じゃ負けないさ」

愛海「…そうかな」

モバP「目の前の一例を見れば分かるだろ」

愛海「…プロデューサー」

モバP「どうした？」

愛海「あたしね、正直順位にそんなにこだわってないよ」

モバP「…ふむ？」

愛海「…確かに1位になったらそりゃ嬉しいけどさ…1票でも入れてくれたらすっごく嬉しいよ」

愛海「やりたい事やってるだけなのについて来てくれるファンの人達がいてくれて嬉しいもん」

愛海「でもその1票にさ、プロデューサーのすら入らないんだなって…」

モバP「…ん？」

愛海「…迷惑かけたあたしが悪いんだけどさ」

愛海「こんな事プロデューサーに言うのもなんだけど…」

愛海「そりゃ…プロデューサーが菜々さんに入れるのは分かってたよ」

モバP「…見てたか」

愛海「…喜々として入れてたじゃん」

愛海「…それでさ、目の前で何十票も他の…しかも人気のアイドルに入るの見て、ちょっと凹んじゃっただけ…」

モバP「35票な」

愛海「あ、うん…35票…」

モバP「なんだ愛海…ほんとにつまらん事気にしてたんだな」

愛海「…」

モバP「初日に35枚どころか、50枚も入れてるよ」

愛海「…そ、そう」

モバP「…落ち込んでたのはそれか」

愛海「…これ、照れるね…」

モバP「担当アイドルが可愛くないわけないだろ」

愛海「へへへ…」

モバP「順位なんざ関係ないとはいったが、これでも愛海のプロデューサーだからな」

愛海「うん、ありがと…元気出てきたよ」

モバP「不安にさせて悪かったな」

愛海「大丈夫…ふふふ、よっしやる気出てきた！」

モバP「いい事だ」

愛海「景気づけに一発揉んでくるね！」