【咲-Saki-】京太郎「もう3年か…」【安価】 (148)

京太郎ss

嫌いな方はバックを

このssでは京太郎が3年、他のキャラは原作通りです

安価形式で高校を指定し短編をちまちま書くつもりです

しばらく書いたのち、次の高校の安価を取ります

では最初の高校↓1~5で1番コンマ大きい高校


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396519682

清澄で書いてきます


咲「ロン、3900です」

京太郎「うげ…その待ちかよ……?」

久「京太郎は相変わらずよね。1年の頃から変わんないんじゃない?」

京太郎「さ、流石に上達はしてるぞ?ただ咲達が異常なくらいに強いだけで…」

咲「京ちゃんここ3年間ずっと麻雀してましたもんね」

京太郎「お前はその3年間してた俺に余裕で勝ってるんだけどな……」

和「先輩はもう少し欲を捨てた方がいいと思います。おりる時はとても上手ですが、少し高い手が入ると危険牌を切る傾向にありますからね」

京太郎「頼む和……そんな冷静に分析しないでくれ…。一年生にそこまで言われるとプライドが…」

優希「京太郎先輩のプライドなんてあってないようなもんだじぇ」

京太郎「黙れよタコス娘。だいたいお前は先輩にタコス作ってもらってんだぞ?少しは敬意をはらえよ」

優希「あざーっす、だじぇ」

京太郎「なぁ久、このタコス娘を一発殴りたいんだが」

久「あら、私の可愛い後輩に手を出さないでくれる?もしやるなら東場で優希に勝てばいいじゃない」

京太郎「それができりゃ苦労しねぇぞこら」

まこ「相変わらずじゃのぅ京太郎は」

京太郎「つかさ、後輩4人いる中で敬語が2人だけってどうよ?」


久「別にいいんじゃない?私にだってそうなわけだし。そもそも京太郎からは先輩オーラみたいなの出てないじゃない」

京太郎「そんなことねぇよ。この間だってバスケ部の1年に『先輩ってスゴく大人っぽくて素敵です!』って言われたし」

久「は?」

咲「そんなこと言われたんですか?ふふっ。誰かなぁ~。教えてください京ちゃん♪」

京太郎「え?なに?俺今マズイこと言った……?」

まこ「アホじゃな。地雷踏み抜きおった」

優希「アホだじぇ」

和「自覚がないのが悪いですね」

京太郎「え!?なにが!?何が悪かったんだ!?誰か教えてくれよ!」

まこ「自分で考えるんじゃな、先輩」

優希「先輩、後輩に頼るのはよくないじぇ」

京太郎「こ、こういう時だけ先輩とか言いやがって…!」

久「なに?京太郎は一年生にお世辞言われて鼻を伸ばしてたわけ?」

咲「ダメですよ京ちゃん。そんなのに騙されちゃ」

京太郎「ちょ、お前ら待て…待てってばあぁぁぁーーー!」


カンッ


京太郎「暇だな」

まこ「いやいや、あんたは勉強しんしゃい。久と違って推薦があるわけでもなかろうに」

優希「そんなんで大丈夫なのか?」

和「さぁ…。今の時期だと3年生は皆受験シーズンで勉強に勤しんでいると思いますが……」

咲「本当に大丈夫なんですか…?」

京太郎「まぁ俺は特に推薦貰ってるわけでもないけどさ。でも俺言わなかったか?もう就職先決まったって」

まこ「なんじゃと!?」

咲「初耳ですよ!?」

和「そんなオカルト…」

京太郎「流石に就職するって言っただけでオカルト扱いは酷くないかな!?」

優希「京太郎先輩だから仕方ないじぇ」

まこ「で、その就職先は?」

京太郎「マネージャー」

咲「マネージャー…ですか?」

京太郎「おうよ。聞いて驚け。今をときめく麻雀日本代表の先鋒、三尋木プロのだぜ!」

和「み、三尋木プロですか!?」

まこ「そ、それはまた……」

優希「何がきっかけだったんだ?」

京太郎「藤田プロにちょっと頼んだ」

咲「藤田プロに…?」

優希「あのカツ丼プロか」

京太郎「あぁ。誰か知り合いのプロにマネージャー募集してる人紹介してくださいって。んで、会うたびにカツ丼何度も奢ってたら紹介してくたんだ」


まこ「あいつは本当に……」

和「でもそんな紹介だけで雇ってくれるものなんですね…。それも三尋木プロだなんて…」

京太郎「それは俺も思ったが、藤田プロには雇われるかどうかは俺次第って言われててな。不安だったけどたまたま三尋木プロが俺のことを知っててさ」

咲「三尋木プロが知ってたんですか?」

京太郎「そりゃお前らのおかげだな。無名の高校が優勝したのには選手の他に何か要因があるって調べてたららしいんだ。んで、マネージャーの俺のことを知ってて興味があったんだとよ」

優希「流石に信用ならないじぇ。その三尋木プロってのも目が節穴だなー。先輩が優秀だなんて」

京太郎「おい優希、もう二度とタコス作らねーぞ」

優希「先輩はとても優秀で素敵なマネージャーだじぇ」

まこ「ま、まぁ事情は分かった。それで、そのことを久は……?」

京太郎「久は知らねぇな。言ってない。あいつずーっとバカにするんだぜ?卒業式に打ち明けて見返すつもりなんだ」

まこ「それはなんと……」

咲「部長……」

和「可哀想に……」

京太郎「ん?何が可哀想なんだ?」

優希「ま、先輩が気にする必要はないじぇ」

京太郎「んん~?」













久「あれ~?京太郎ってばどこにいるのかしら……。図書室にはいなかったし……」

内木「議会長、どうしたんですか?」

久「あ、ロリコン。京太郎知らない?」

内木「ロリコンって…。残念ですが須賀は見てませんね。何の用なんです?見かけたら用件伝えますけど」

久「勉強するから電話しなさいって言っておいてくれない?あいつ逃げたのよ…」


内木「勉強ですか。議会長が教えてるんですね」

久「まぁね。あいつの学力じゃ私が推薦貰った大学には厳しいし」

内木「え、須賀ってあの大学目指してるんですか?」

久「目指してる…というか、来てもらう」

内木「また強引な…」

久「なんとでもいいなさい。じゃ、よろしくね」

内木「ういっす……」



久「ふふっ。大学でも一緒に麻雀よ京太郎♪」

カンッ



久「……何か言うことは?」イライラ

京太郎「申し訳ありませんでした」ドゲザー


まこ「自業自得じゃの」

咲「京ちゃん……」

優希「無様だじぇ」


久「まったく……靖子からたまたま聞いたからいいものの、あんた本当に卒業式まで隠すつもりだったわけ?」

京太郎「だってそりゃお前が…」

久「あ?」

京太郎「はい、その通りでございます」

久「なんで?大学行くんじゃなかったの?」

京太郎「それもいいとも思ったけどお前に三年間扱かれてマネージャーもいいかなぁって…」

久「うっ……」


まこ「ありゃあ……」

和「部長も部長でしたね……」


京太郎「というかな?何故久は俺にお前の大学を受けなきゃならん…」

久「だ、だって…その…京太郎といると楽しい…」ゴニョゴニョ

京太郎「あのー、聞こえないんですけどもー」

久「と、とにかく!そういうのは事前に言ってくれる?」

京太郎「えー?」

久「おい」

京太郎「了解しましたー!」


咲「部長も大変だね」

優希「ま、お互い様だじぇ」

カンッ

とりあえず今日はここまでです

あといくつか書いて次の高校にします

尚、指名高校は咲の長野県大会決勝の出場校、Aパートの準決勝出場校、Bパートの2回戦以降の出場校に限らせていただきます

一度やった高校をもう一度ってのは無し?

>>27

次の安価ではなし

一回別の高校を挟めばありです

>>27次の安価ではなし

一旦別の高校を挟めばありです

書き込まれてないと思ってたのに…

連投すみません

とりあえず残りの2本を投下します



久「京太郎、出かけるわよ」

京太郎「え?やだよ」

久「とりあえず駅に行きたいから…」

京太郎「聞けよおい」

久「何よ。拒否権なんてないわ。この間のこと忘れたの?」

京太郎「うぐっ……あ、あれは謝っただろ?」

久「謝っただけじゃない」

京太郎「だけってなぁ……」

久「文句言うな。行くわよ」

京太郎「くそっ……」

咲「あ、あの…久先輩…」

久「ん?どうしたの咲」

咲「えっと……ですね。最近、久先輩ばっかりずるいなーと」

久「へ?」

咲「だって先輩、ずっと京ちゃんと一緒にいて…私だって…その……」

久「あ~、なるほど」

京太郎「なんだよ咲。出掛けたいなら言えばいいのに」

咲「そ、そんなの恥ずかしくて言えないです!」

京太郎「何が恥ずかしいんだ?」

まこ「気にしなさんな。たぶん思考が中学生のままの京太郎には一緒分からんことじゃ」

京太郎「あれ?なんで今俺バカにされたの?」

和「当然ですよ先輩」

優希「よーく思い返すといいじぇ」


カンッ




優希「先輩」

京太郎「なんだ優希」

優希「私の椅子になってほしいじぇ」

京太郎「さて、そろそろ帰るか」

優希「なんで!?なんで無視するんだ!?」

京太郎「黙れタコス娘。先輩を椅子呼ばわりするようなやつに用はない」

優希「ま、待ってほしいじぇ!誤解!誤解!用はあれだじぇ。先輩が椅子に座って、その上に私が座るんだじぇ」

京太郎「それはわかってる。つか他にどんな椅子があるんだよ」

優希「四つん這い?」

京太郎「その可能性が出てくるところが問題だな」

優希「でもそれでもダメとなると……。仕方ない。あすなろ抱きで我慢するか」

京太郎「待て。どうすればその妥協点になるのか教えてほしい」

優希「むぅ。先輩はワガママだじぇ。こんな美少女を膝の上に乗せたりあすなろ抱きできるんだじぇ?」

京太郎「悪いが俺はロリには興味ない。それと貧乳」

優希「セクハラだな。それにそのセリフ咲ちゃんにも言えるのか?」

京太郎「恐ろしいことを言うな。殺される。とにかくだ。それをする意味が俺にはない」

優希「私の心が満たされるじぇ」

京太郎「なぜ……。はぁ、しゃーねーな。あすなろ抱きは出来ないけど椅子にくらいならやってやるよ」

優希「おおっ!流石先輩!話が分かる!じゃあさっそく手と膝を床について…」

京太郎「それはしねぇよ!?」

優希「冗談だじぇ。ささ、そこの椅子に」

京太郎「ったく……ほら、こい」

優希「へへっ。ではさっそく…」ストッ

京太郎「どうだ?」

優希「おおっ……!これは想像以上に……!」

京太郎「いいか?」

優希「普通だじぇ」

京太郎「普通なのか……」

優希「ま、落ち込むことはないじぇ先輩」

京太郎「お前の言動に一喜一憂してたらキリがねぇよ」

優希「先輩はどうだ?私を乗せた感想は」

京太郎「普通」

優希「それはないじぇ」

京太郎「あーはいはい。こんな可愛い後輩を膝に乗せれて幸せだよ」

優希「ふふん。当然だな」

ガチャ

久「ちゃんとやってるー?…って何してんの!」

咲「突然叫んでどうしたんですか…ってあぁ!」

優希「おっす」

久「そこを退きなさい優希!」

咲「そうだよ!」

優希「それは無理な相談だな~♪」

久・咲「「ぐぬぬ~……」」


カンッ

では次の高校↓1~5で下2桁が1番多いところ

投下は夜になります



京太郎「ロンっ!16000!」

セーラ「うぎゃ!?な、なんやその待ち!」

竜華「ダブリー混一一盃口一通の白待ち…」

怜「エズいな…」

京太郎「はっはっはっ!たまにはこんなこともあるんだな~。久々に勝った気がするぜ」

怜「なんかなぁ。京太郎に和了られるとムカつくわ」

京太郎「それは酷くないか!?」

竜華「まぁまぁ。とりあえずこれでセーラは飛びやろ?ほんま珍しいなぁ」

セーラ「あんなんセコいやろ…」

京太郎「なんとでもいえ。さて、俺はそろそろ帰るとするか」

セーラ「あ、あかんで!勝ち逃げなんてズルい!」

京太郎「勝ち逃げってな…時間を見ろ時間を。三箇牧に帰るのにどれくらいかかると思ってるんだ」

怜「そんなん京太郎が悪いんやん?ここやなくて三箇牧に進学したのがあかん」

京太郎「いやいや、ここ女子校じゃねぇかよ」

竜華「京子ちゃんとして入学すればよかったやん」

京太郎「無茶言うなよ……」

怜「後はあれやな。憩にデレとるのがダメや。憩が危ないから京太郎を返すわけにはなぁ」

京太郎「憩に?まぁ憩は可愛いけども。そんなにデレてるか?」

セーラ「この間憩が言いよったで。先輩に膝枕してあげたんですよ~とかなんとか。ほんま後輩相手に何しとんねん」

京太郎「あれは憩から言って来たんだよ。まぁ気持ちよかったけどなぁ」

怜「鼻の下伸びてキモくなっとるで。ちなみに京太郎は竜華の膝枕と憩の膝枕やったらどっちがええの?」

京太郎「憩だな」

竜華「即答…。うち京太郎にしたことないんやけど…。そんなに憩の膝枕はよかったん?」

京太郎「良かったな。あれは天使の枕だ。それに竜華は……なぁ?」

竜華「何がなぁ?なん」

京太郎「ほら、膝の肉付きが多いようなごばっ!?」

竜華「あ?」

怜「な、なんだ今の一撃は……!?」

セーラ「見えなかった…だと!?この俺に……!?」

京太郎「い…いや……マジそんなこと言ってる場合じゃねぇよ……」


竜華「京太郎?乙女には言っていいことと悪いことがあるんやで?」

京太郎「わ、悪気はなかったんだよ……。別に俺は竜華が太ってるとかそういう意味では…」

竜華「うるさい。シバキ倒すで」

京太郎「こ、こえぇぇ…」

怜「竜華は怒らせたらあかんで~」

セーラ「せやせや。鬼やで鬼」

竜華「せーらぁ?」

セーラ「なーんでもありませーん」

竜華「とにかく京太郎は許さへん。うちは全っ然太ってないし、健康的っちゅうのを思いしらせたる!そこの椅子に横になり!」

京太郎「ま、マジ!?俺次の電車に乗らねぇと…!」

竜華「ん?何か言った?」

京太郎「ううっ……。憩に学校に着くの遅れるって連絡しとくか……」


カンッ

投下が遅くなってすみません…

いくつか書いて迷った挙句、千里山が女子校ということで京太郎を三箇牧出身にして遊びに来ているという設定にしました

やっぱり千里山を共学ということにして部室に入り浸る京太郎の方がいいですかね?

すみませんが今日はここまで

明日別パターンを合わせていくつか投下します清澄より多くなるけど…いいよね?

投下します

まずは京太郎三箇牧編を一つ

次に特別編として憩編を

最後に京太郎千里山編として竜華、怜、セーラ編を



京太郎「あのな、俺にも予定があんだよ」

怜「予定?家で1人でアニメ鑑賞やろ?」

京太郎「違うよ!」

怜「じゃあ映画?友達の数数えんのなんて片手で充分の京太郎のことやしたいしたことないやろ」

京太郎「流石に両手以上いるよ!お前は俺を何だと思ってるんだよ…」


セーラ「ちぃーっす。おっ、二人とも。何話しとるん」

怜「今度の3連休の旅行の話や。京太郎も連れてこーってやつ」

セーラ「あぁ、あれか」

怜「でも京太郎が俺には予定があるーとか嘘つくんや」

セーラ「嘘はあかんで嘘は」

京太郎「嘘じゃねーよ!ちゃんと予定入ってるっての!」

セーラ「友達おらんのに?」

京太郎「お前もか!いるよ!ちゃんといます!でもそれ以前に今度の用事は友達は関係ねぇよ。部活だ部活」

怜「もう引退しとるやろ?」

京太郎「まぁな。ただ三箇牧じゃこの三連休で合宿組んでてな。憩に指導者として参加するように言われてんだ」


セーラ「合宿ぅ?そんなんサボれ」

京太郎「無理だ。お前ら憩の恐ろしさ知らねえだろ」

セーラ「憩の?京太郎いつも天使とか言っとるやん」

京太郎「いつもはな。ただあの笑顔のままのプレッシャー……もう二度と味わいたくない……」

怜「あ~……憩いっつも笑顔やもんな…」

セーラ「あれ怒っとるときもなんや…」

京太郎「分かったか?だから俺は行けない」

怜「でもなぁ…」

セーラ「京太郎はこなあかんと思うで?」

京太郎「なんでだよ…」

怜「だって竜華誘った時に『京太郎がこの間のお詫びに三連休で旅行行こうぜって言いよったんやけど竜華はどうする?』って言ったし」

京太郎「は?」

セーラ「うんうん。ほら、京太郎まだお詫びしてないやん?俺らで気を利かせといたんや」

怜「竜華めっちゃ喜んどったで~」

京太郎「いやいやいやいや!お前ら何してくれてんの!?」

怜「京太郎が来んやったら竜華悲しむやろなぁ」

セーラ「もっと怒るで、きっと」

京太郎「そりゃそうでしょうね!どうすんだよ…旅行に行ったら憩に、合宿に行ったら竜華にどやらされる……」

怜「どうする…どうするのよ俺!」

セーラ「ライフカード、続くぅ!」

京太郎「おい、お前らそこに正座しろ」

カンッ


京太郎「……」

憩「……」ムスッ

京太郎「あ、あの~憩さん?」

憩「先輩はうちら後輩の指導より他校のベッピンさんと旅行する方を選んだんですね」

京太郎「ベッピンさんと言っても竜華達だぜ?」

憩「充分なくらいじゃないですか。先輩ならお釣り返ってきますぅ」

京太郎「いやでもな……これは怜とセーラに嵌められて…」

憩「なんや一言言ってくれたら良かったんとちゃいますぅ?当日にドタキャンとか…。うちがどれだけ楽しみしとったと……」ゴニョゴニョ

京太郎「わ、悪かったって。途中で言えばお前無理矢理でも行かせないだろ?」

憩「当然ですよぅ」

京太郎「俺なりに色々考えたんだよ。あいつらは3年だし、竜華とセーラはプロになるから卒業したらんまり会う機会がないだろ?でもお前らには卒業しても教えることができる。何より同じ学校だ。今年だってまだある。埋め合わせはすっから」

憩「埋め合わせ…ですか?」

京太郎「あぁ」

憩「なら、今日から先輩の家に泊まらせてもらいますね」

京太郎「…は?いやいや、何言ってるんだ憩?」

憩「先輩には言ってませんでしたけど、合宿先の部屋、うちと先輩同室だったんですよ?なのに先輩が休むからうち部屋で1人で…。寂しかったですぅ……」

京太郎「はぁ!?あの監督何考えてやがる……!なんで俺を憩と同じ部屋に……!」


憩「指導だけやったら埋め合わせになりません。せやから……いいでしょぅ?」

京太郎「待て、落ち着け憩。お前は焦ってる。埋め合わせは他にも出来るから、な?」

憩「ダメ…なんですか……?」

京太郎「ダメというか…その……ほら。合宿での同室とうちに来るってのは意味が違うというか……」

憩「うちはどっちでも構いませんよ?先輩と一緒に寝ることが出来たら……」

京太郎「い、一緒に寝るって……」

憩「そそそ、そういう意味じゃないですよぅ!何考えてるんですか!」

京太郎「完全にお前のせいだろ」

憩「ううぅ……。じゃあこうしましょう。今度私とU○Jに行ってくれませんか?」

京太郎「U○Jか……。うん、それなら全然」

憩「本当ですか!?」

京太郎「あぁ。それならせっかくだしモブあたり誘ってみるか」

憩「な、何言ってるんですか!ダメですよぅ!」

京太郎「ダメか?じゃあ竜華達とか…」

憩「だからダメですって!というかなんで女の子しか出てこないんです!?」

京太郎「その方が憩もいいかなって」

憩「言い訳ないですよぅ。いいですか先輩?2人きりです。私と先輩、2人だけで行くんです」

京太郎「2人だけで?」

憩「そうです。他の人なんて誘ったら許しませんからね……?」

京太郎「まぁ、憩がいいなら…」

憩「約束ですよぅ?」

京太郎「はいはい」




憩「むぅ……。少しは意識してくれてもいいじゃないですか…」

カンッ



竜華「京太郎」

京太郎「なんだ竜華」

竜華「なんだやないやろ?はよ勉強しぃや」

京太郎「そうは言ってもなぁ。もう疲れた。かれこれ3時間だぜ?」

竜華「それだけせなあかんくらいにサボっとったんは京太郎やろ?自業自得や」

京太郎「こ、心に突き刺さるぜ……」

竜華「はぁ……まったく…。仕方ないなぁ。一旦休憩しよか。ほら」ポンポン

京太郎「おっ、サンキュー」ゴロッ

竜華「少しだけやで?」

京太郎「分かってるって。やっぱ竜華の膝枕はいいな~」

竜華「おだてても何も出らんで?」

京太郎「おだててる訳じゃないって。これも卒業したらお別れとなると……」サワサワ

竜華「こら。セクハラやで」ペシッ

京太郎「すみませーん」

竜華「だいたいなぁ、京太郎にはうちらと同じ大学に来てもらうんやで?今諦めてどうするん」

京太郎「分かってるけどよ~」

竜華「ちゃんと合格すればまたいつでもやってやるからちゃんとしい」


京太郎「この膝枕のために頑張るかぁ」

竜華「……他にも目標作りーや?」

京太郎「ん~……」

竜華「ちょっ、寝たらあかんよ?」

京太郎「ん~……」

竜華「もぅ……。少しだけって言っとるのに…」ナデナデ

京太郎「なんあれだよな。竜華ってお袋みたい」

竜華「ん?なんて?」ギューッ

京太郎「痛い痛い痛い!抓るなよ!」

竜華「京太郎が悪いんや」

京太郎「い、いい意味でだよ…。なんか落ち着くっていうか…」

竜華「それでもお母さんは嫌や」

京太郎「以後気をつけます……」

竜華「そうしてください」ナデナデ








京太郎「……スゥ……スゥ」

竜華「完全に寝てもうたな。まだ今日決めた分終わってないのに…」

京太郎「んんっ……りゅうかぁ……」

竜華「ふふっ。はいはい。ちゃんとここにおるでー」ナデナデ


カンッ



京太郎「おーいセーラ」

セーラ「ん~?なんや~?」

京太郎「今度一緒に出掛ける約束しただろ?」

セーラ「今週末のやな。うん、覚えとるで」

京太郎「その時にいつもの格好じゃなくて女子っぽい服で来てほしいんだけど」

セーラ「はぁ?なんでや」

京太郎「久々に乙女セーラをみたい。つーか乙女セーラと出掛けたい」

セーラ「いやや。あんな恥ずい格好」

京太郎「頼む!今回だけでいいんだ!な?」

セーラ「絶っ対あかん」

京太郎「ちぇっ……。じゃーいいや。今週俺行かねー」

セーラ「はぁ!?なんでや!」

京太郎「そりゃそうだろ。今週のは元々お前から頼んできたことだろ?お前が乙女セーラで来ないんだったら行かねー」

セーラ「ぐぬぬ……」

京太郎「そんなに悩むことでもないだろ?頼む!」

セーラ「だってそんなん…京太郎の前でとか無理やん……。俺がそんな格好したところで竜華や怜より…でもせな京太郎は来てくれん…」ウルッ

京太郎「え……?」

セーラ「俺かて意地でせんわけやないんやぁ……。そりゃ竜華達みたいにもっと可愛かったら着たいっちゅうねん…。せやのに…せやのにぃ……」ポロポロ

京太郎「ええっ!?」

セーラ「うわーん!京太郎がいじめるーー!!」ビエーーーン??

京太郎「えええぇっっ!?セーラさん!?」


怜「うっわ京太郎……。セーラ泣かすとかないわ……」

京太郎「と、怜!?お前いつから!」

怜「京太郎がセーラに乙女セーラを強要しとるところから」

京太郎「だいぶ居たんだな!そ、それより怜!セーラをどうにかしてくれ!」

セーラ「京太郎のあほぉ!少しは俺の気持ち考えてくれてもええやん!」ビエーーーン??

怜「無理やな。こればっかしは京太郎、自分でなんとかせな」

京太郎「なんとかって……!な、なぁセーラ。落ち着いてくれ。冗談だ、冗談だから!別に乙女セーラじゃなくても今週は付き合うよ!」

セーラ「そんなん嫌々付き合ってもらうとか嫌やぁ……。京太郎なんか竜華達と出掛ければいいんやぁ…」グスッ

京太郎「ち、違うって!嫌々なんかじゃないよ!セーラといれば楽しいし!」

セーラ「じゃあなんでそんなん頼んだん……?」

京太郎「ほ、ほら。セーラは元がいいからさ。お前ちゃんとした服着たらめちゃくちゃ可愛いんだ。だからせっかく街に行くんだからもっと可愛いセーラと歩きたいなーって思っただけで……」

セーラ「可愛い……?俺が……?」

京太郎「うん、可愛い!セーラ可愛い!」

セーラ「……そうか」

京太郎「許してくれるか……?」

セーラ「ん……待ち合わせ……」

京太郎「あ、あぁ。約束通り行くよ」

セーラ「なら……ええ」

京太郎「よ、よかった……」



後日街にスカートを履いた乙女セーラが出現したとかなんとか


カンッ



怜「暇や……」ゴロゴロ

京太郎「おい怜。人の布団で転がるなよ」

怜「ええやん。美少女怜ちゃんの匂いがつくんやで~」

京太郎「マーキングはやめろ。分かっててやんじゃねぇよバカ」

怜「なんやなんや。男なら泣いて喜ぶところやん」

京太郎「うっせぇ。今更だろ今更。何年一緒にいると思ってるんだ」

怜「京太郎冷たいなぁ」

京太郎「とりあえず大人しくしてろ。勉強中なんだよ」

怜「いややー」

京太郎「ばっ…!おいやめろって!」

怜「やめへんもーん」

京太郎「あのな…頼むから集中させてくれよ」

怜「何が集中なん。この間なんて勉強会とか言いつつ竜華に膝枕してもらってたくせに」

京太郎「うぐっ……。あれは…つい……」

怜「ぐっすりと気持ち良さそうに寝てたなぁ」

京太郎「そ、それはだな…」

怜「どうせ京太郎はすーぐ誘惑に負けるんや。集中なんて出来へんやん」

京太郎「やーりーまーすー!今日はちゃんとやるんだよ!」

怜「なんや。せやったら私の誘惑なんて目に入らんっちゅうことか?」


怜「なんや。せやったら私の誘惑なんて目に入らんっちゅうことか?」

京太郎「幼馴染だかんな。もう慣れたんだ。ほら、だからくっつくのやめろ」

怜「むぅ…なんやそれ……。むかつく……」

京太郎「むかつかれてもな」

怜「よーし決めた。今日は京太郎をドキドキさせたる」

京太郎「はぁ……?」

怜「ほらほら~、どうや?」スリスリ

京太郎「ちょ、お前っ!」

怜「私にも女の意地っちゅうんがあるんやで?」

京太郎「だからってなぁ……」

怜「なぁ京太郎……頭撫でて?」

京太郎「くっ……!」

怜「撫でて……くれへんの……?」

京太郎「耐えろ……耐えるんだ俺!ここで負ければ怜の思い通り……!」

怜「お願いや……な…?」

京太郎「……我慢、我慢」

怜「京太郎、あんたにとって私はただの幼馴染なんかもしれんけど、私にとって京太郎はすごい大切な人なんや……。病弱で病院篭りやった私をずっと側で見ててくれた」

京太郎「お、おい……」

怜「そんな大切な京太郎に…ううん。京太郎やから……私の頭、撫でてほしい」

京太郎「……怜」

怜「京太郎……お願いや」

京太郎「……はぁ。負けたよ」ナデナデ

怜「へへっ……。やっぱ京太郎は甘いなぁ…」

京太郎「くっそ……。また徹夜か……」

怜「頑張ってな~」


カンッ

すみませんが船Qと泉は出す幕なく……

次の千里山書くとき出せたらいいなと

期待していた方は申し訳ありません

では次の高校↓1~5

今回はゾロ目補正ありで

ゾロ目優先でゾロ目複数の場合高い数のゾロ目で

では阿知賀で書いてきます

投下は明日の夜にまた

そうですね

以後付けるようにします

テスト

すみませんsage忘れました…

投下します



玄「ロン!24000!」

憧「ド、ドラ11……」

玄「これで捲り1位!京太郎君!」

京太郎「ん、宥、終わったみたいだぞ」

宥「ううっ…また来るからね……」

京太郎「つーかさ、お前ら1位抜けって変わってるよな」

憧「そんなの私達の勝手でしょ?
ほら宥姉、早く始めよ」




玄「えへへ、じゃあどうぞっ」

京太郎「いや、無理に膝枕しなくていいんだぜ?普通にあいつら待ってても…」

玄「ダメなのです!憧ちゃんやお姉ちゃんは京太郎君にやったのに……。私もしたいです!」

京太郎「何の対抗心なのか……。まぁ役得だしいいけどよ」

玄「どうぞ~」



灼「次こそは勝つ……」

穏乃「部活終わっちゃうよ……」

晴絵「あんたら何のために勝とうとしてるの……」


カンッ


憧「ねぇ京太郎」

京太郎「なんだ後輩」

憧「なによその後輩って呼び名」

京太郎「こうでもしないと自分が先輩か不安になんだよ。お前が敬語使わないせいでな」

憧「あっそ。ま、それはどうでもいいわ」

京太郎「聞いてなお直す気はないんだな」

憧「うるさいわね。それより私の話よ」

京太郎「はいはい。で、なんだ?」

憧「京太郎ってさ、なんでうちの部活にいるの?」

京太郎「今更だな!つか酷くね!?」

憧「だってここ女所帯なのに京太郎男一人じゃない?なんでわざわざいるのかなーって」

京太郎「連れてこられたんだよ。玄とシズに。んで、宥に頼みこまれて仕方なく」

憧「え、何それ私知らない」

京太郎「だろーな。お前男嫌いだとか言ってたからあいつら隠してたんだよ」

憧「あー、なるほど。気を使ってくれてたのか」

京太郎「そういうこと。灼が来る前だったから人数合わせに必要だったらしいぞ」

憧「それでよく来たわね」

京太郎「玄と宥は幼馴染だからな…。シズも松実姉妹の次に付き合い長いし」

憧「ふーん。でも灼さんが来た今、お役御免ってことじゃない?」

京太郎「それを言うなそれを。中学から5年間やってたサッカー辞めてまでこっちに来たんだぞ」


憧「うっわ…ひくわ……。あんたどれだけ美人に弱いのよ…」

京太郎「うっせぇよ。男の性なの。特に宥に頼まれるとな……」

憧「ないわー。ん?でもつまり、京太郎は私が頼んだらなんでも……?」

京太郎「しねーよバカ。よくもまぁ自分を美人と言えたもんだ。それに俺は援交アウトな人なんで」

憧「援交なんてしてないわよ!」

京太郎「『高いし…いいよね』」

憧「それ麻雀の話だっての!」

京太郎「冗談だよ冗談。まぁ実際お前は可愛い部類ではあると思うぞ」

憧「ちょっ、いきなりなんてこと……」

京太郎「でもあいつらは幼馴染で、俺が小さい頃なんかは感謝しきれないくらいにあいつらの両親にはお世話になった」

憧「そうなんだ…」

京太郎「あぁ。だからその補正も入ってる。それに」

憧「それに……?」

京太郎「俺ぺちゃぱいには興味n…ごばぁっっ!?」

憧「最っっ低!死ね変態!」


カンッ



穏乃「先輩~っ!」ドドド

京太郎「お?おおっ!?」

穏乃「とうっ!」ダイブ

京太郎「うおっ!?」ギュッ

穏乃「へへっ、おはようございます!」

京太郎「おはよう…じゃなくてだな。いきなり飛びついてくるのやめろよ。毎回抱きとめる度にひやっとするんだぞ?」

穏乃「は~い。でも先輩は一度も失敗したことないですよね?」

京太郎「まぁ一応気合は入れるし……。怪我させるわけにはいかないからな」

穏乃「じゃあ次も…」

京太郎「ダメだって行ったろ
。さっきの返事はどこいったんだ……」

穏乃「ウェヒヒ、ごめんなさ~い」

京太郎「んで、いつ降りるんだ?」

穏乃「ん~、もうちょっとだけお願いします!」

京太郎「お願いされてたまるか。ここ学校だぞ」

穏乃「え~?仕方ないな~」トンッ

京太郎「仕方なくない。で、何か用か?」

穏乃「ん?」

京太郎「いやいや『ん?』じゃないだろ。わざわざこの大事な昼休みに抱きつきにきたわけじゃないだろ」

穏乃「あ、そうだ!お母さんが先輩に今日うちに手伝いに来てほしいって言ってたんですよ」

京太郎「あ~、なるほど。今日は何の発注なんだ?」

穏乃「町内会総会のお茶受けみたいです」

京太郎「総会のか…。だったら相当数いるな…。いいぞ、今日は松実館の手伝いの予定も入ってないし」


穏乃「ほんと!?じゃあお母さんに伝えておきますね!それで、手伝ってくれるなら晩御飯もって…」

京太郎「あぁ、ご馳走になるよ」

穏乃「よしっ。それじゃ放課後校門で待ってますから!」

京太郎「おう、じゃあな」











~穏乃家~


穏乃母「ありがとうね京太郎。助かったわ」

京太郎「いいっすよおばさん、晩飯もご馳走になったんですし。じゃあ俺はそろそろ…」

穏乃母「あら、もう11時過ぎよ?今日は泊まっていきなさい」

京太郎「いや、それは流石にーー」

穏乃「先輩泊まるんですか!?やったーー!」

京太郎「は?いや、だからーー」

穏乃母「そうよ。だから穏乃、自分の部屋に案内して。今客室は荷物で一杯だから」

穏乃「はーい!先輩、こっちです!」グイグイ

京太郎「いや、おまっ……おばさん!」

穏乃母「ふふっ、日頃から玄ちゃん宥ちゃんの胸ばかりみてるんですもの。うちの穏なら問題ないでしょ?」

京太郎「それでいいのかあんたはぁぁぁーー!!」ズルズル


カンッ



松実父「なぁ京太郎」

京太郎「なんだおっさん」

松実父「お前にはうちの旅館を手伝ってもらって非常に助かっている」

京太郎「ま、おばさんにはお世話になったしな。恩返しだ」

松実父「まぁ経緯は特に気にしない。だがな京太郎。お前はちょっとうちに入り浸りやすぎないか?」

京太郎「そうか?」

松実父「あぁそうだ。手伝いの度に玄の手料理を食ってる」

京太郎「玄が是非食べていってくれって言うからな」

松実父「そして宥とこたつでくつろいでいる」

京太郎「宥が一緒に入ろうって誘って来るからな」

松実父「うらまやけしからん!」クワッ

京太郎「うるさいおっさん。本音混じってるぞ」

松実父「ここはお前の家じゃないんだぞ京太郎」

京太郎「分かってるよ。でもせっかくの好意を無駄にするわけにはいかないだろ?」

松実父「む、それはそうだが……。だが俺なんて宥と同じこたつに入ると若干だがイヤな顔をされるんだぞ!?」

京太郎「面と向かって言われないだげマシだろ」

松実父「京太郎、お前は3年生だ」

京太郎「あぁ、そうだな」

松実父「そして宥も3年生だ」

京太郎「あぁ、そうだな」

松実父「3年生といえば進路を決める時期だろう。だからこの間宥に聞いたよ。卒業したらどうしたいんだと。そうしたらなんて返ってきたと思う?」

京太郎「俺と一緒に松実館で働く、か?」

松実父「そうだよ!というかお前知ってたんだな!?」

京太郎「宥に誘われたからな」

松実父「まったく……で、それに関してお前はどう考えてる?」

京太郎「無理に大学に行っても学費が無駄だしな。おっさんが雇ってくれるってならそれもいいかなって思ってる」

松実父「ふむ、そうか。いいか京太郎」

京太郎「おう」

松実父「俺はお前を雇うのは高校生の間だけでいいと思っていた。来年は新人を雇えばいいからな」

京太郎「……」


松実父「いや、雇えばいいじゃないな。雇うつもりだった。なぜならお前を雇いたくないからだ」

京太郎「……そうか」

松実父「だが、だけどだ。宥にお願いをされた。是非京太郎を雇ってほしいと。母さんが亡くなって以降、ここまで頼まれたのは初めてだ」

京太郎「……それで?」

松実父「雇ってやる。実際、腕は申し分ない、それどころか中々の逸材だ。新人を取るよりうちの仕事も分かってるだろうしな」

京太郎「なら、お世話になります…でいいか?」

松実父「そういうことだな。問題は俺がこれ以上お前を宥や玄と一緒に居させたくなかっただけだからな。だから京太郎!」

京太郎「なんだ」

松実父「お前に宥と玄はやらん!それだけだ!」

京太郎「……それわざわざ言うことか?」

松実父「寂しいんだよ!」

京太郎「子供かあんた……。大体な、あいつらの相手はあいつらが決めるだろ。別段、俺がどうこう入ることはないよ」

松実父「このクソ鈍感が……。まぁいい。お前は一生そのままでいろ」

京太郎「?」


玄「あ、京太郎君来てたんですね!」

宥「いらっしゃい」


京太郎「おう、玄、宥」

宥「お父さんと何を話してたの?」

京太郎「卒業後に雇ってくれるって話だ」

玄「えっ!?ってことは京太郎君……」

京太郎「あぁ、松実館で働かせてもらうよ」

宥「それはあっかいね~」

京太郎「そうだな。あとは……そうだな。俺に玄と宥はやらん!とかなんとか。なんで俺が入ってくるんだよって話くらいだな」

松実父「ばっ…京太郎お前っ……!」

玄「…お父さん?そんなこと言ったの?」

宥「あったかくない……」

松実父「ふ、二人とも落ち着くんだ!これには深いわけが……!」

玄「そっか。だったらその深いわけは向こうのお部屋で聞くから行こっか?」

宥「京ちゃん、ちょっと待っててね」

京太郎「なんだ、親子で話か?良かったじゃんかおっさん」

松実父「良くねぇよ!京太郎め……!」

玄「お父さんうるさいのです。京太郎君、今日も晩御飯食べて行きますか?」

京太郎「あぁ、玄が良ければそうしようかな」

玄「はい!おまかせあれ!じゃあ待っててください!お父さん行くよ」

松実父「俺はお前らの為を思ってえぇぇぇ……」


カンッ

阿知賀編終了です

なんか個人の話ばっかり……

次は高校として部室での話を中心に書けたらと思います

では安価

次の高校↓1~5

宮守強いw

完全に永水かなと思ってました

では宮守で

気合入れて書きます!

憩ちゃん見たい人は千里山か姫松で登場かも?

えー、投下前に色々と言い訳をさせてください

次は個人ではなく部室に入り浸る様子を書くと言いましたが自分には無理でした…

清澄は書けたのに……

ついでに宮守を書いてると地の文を入れたい衝動に駆られて……

ですので今回の宮守は地文タイプで投下

本当にすみません…

では投下です


塞「終わったんだね……」


岩手に帰る新幹線の中、外の景色を眺めていた塞がぽつりと呟いた。


塞「なんだか今でも夢みたい。私達が全国の舞台で戦ったなんて」

京太郎「そんな夢みたいなことを実現させたのは他でもないお前らだ」

塞「そっかぁ……そっか」


何かを噛み締め、惜しむように声を出す。

全国の舞台で戦った数日、本人にも想うものがあるのだろう。


京太郎「夢じゃない。だって夢なら、俺たちは全国制覇してるはずだろ?」

塞「あ、今のアウト。まるで私達が夢でもなかったら優勝出来ないみたいじゃん」

京太郎「おいおい、お前らを一番見てたのは俺だぜ?保証してやる。夢でもなけりゃ優勝出来ないよ」

塞「む~。なんでそういうこと言うかな…」


少し頬を膨らして拗ねた表情を見せる塞。

こいつってこんな顔するのかと少し驚き、そしてそれを可愛いと思う自分がいた。


京太郎「それくらい言わせてくれ。じゃねぇとお前らが遠いんだよ」

塞「それは実力的にかな?なのかな?」


全国以降、少し塞が変わったなと感じる。

永水の薄墨と仲良くなってからか。


京太郎「ニヤニヤすんじゃねぇよ……。昔は俺もお前らも大して変わらなかったのにな……」

塞「はいそこ嘘吐かない。胡桃やシロとやってたころから負けっぱなしでしょうが」

京太郎「うぐっ……。少しくらい盛ってもいいだろ……」

塞「盛り過ぎ。少しはまともな嘘吐きなさい」

京太郎「相変わらず手厳しいな……」

塞「それはお互い様です」

京太郎「ま、そうだな」


各々皮肉を言いあったところで再び訪れた沈黙。

それは間があいた、というよりは落ち着き望んだ静寂のような沈黙だった。

流れる風景と塞のお団子を横目にその雰囲気を味わっていたが、それを塞の漏れ笑いが打ち破った。


塞「ふふっ……」

京太郎「なんだよ」

塞「感謝してるよ」


決して俺の顔は見ないままの言葉。

一瞬、どう対応しようか迷ってしまった。


京太郎「唐突だな」

塞「こんなタイミングだと言えないし」

京太郎「なんつーかなぁ。お前に言われると変な気分だ」

塞「えっ!?それ酷くない!?」


俺の言葉にばっと顔をこちらに向けた。

本人なりにショックを受けたのだろうか。

相変わらず変なところで反応が早いというかなんというか……。

とりあえず誤解は解いておくか。


京太郎「別に悪い意味でじゃないんだよ。お前とはさ、もう長い付き合いだろ?」

塞「シロと同じくらいだもんね。幼稚園の頃からか」

京太郎「あぁ。それで小学校から胡桃が入ってきて、麻雀を知ったっけか」

塞「その頃からか~、麻雀との付き合いも」


最初は胡桃が持ってきた雀牌がキッカケで始まった。

俺と胡桃が遊びたいと言ったものを、シロと塞が付き合ってくれた感じだ。

……まぁ、3人はメキメキ上手くなっていって俺は3人ほど上達してないんだが。


京太郎「それから中学、高校もずっと俺たち4人で打ってさ。俺はこれが続くと思ってた。でも豊音が来て、エイスリンが入って変わった」

塞「そうだね。あそこからだよ」


俺たち4人で囲んだ雀卓。

そこに豊音とエイスリンが混じって囲むようになり、初めて見えた全国の道。

事実上、団体戦での出場が可能になったその瞬間から、俺たちの麻雀は競技としての麻雀に変わったのだ。


京太郎「それでさ、お前が俺に言ったこと覚えてるか?」

塞「え?なんだっけ?いつ?」

京太郎「エイスリンが入った3日後。突然俺の家に来て、星でも見に行こう!って言い出して」


あの時は俺も驚いたっけ。


普段あまり誘わない塞が突然、それも夜中にウチに来てそう言ったのだから。


塞「あ~……そんなことあったっけ」

京太郎「あったんだよ。そんでその時に言ってた。全国に行きたいって。初めて見たよ。お前の本気の顔」


最初に誘われた時から何かあるだろうとは思っていた。

そしてそれが麻雀部に関することで、しかも塞が望んだとは。


塞「そうかな」

京太郎「そうだ。いつもはさ、お前はしっかり者で俺や胡桃のやることに付き合ってくれて、それでいて俺らを引っ張ってくれた。だからお前から見せた本気の顔は初めてだ」

塞「そうなんだ…。自分じゃ気づかないもんだね」

京太郎「そうなのかもな」


あれは塞なりのお願いだったのだろうと今更になって思う。

大会に出場する資格が出来たのは塞達で、俺は違う。

だから塞はそれを言いたかったのだと思う。

どうか自分達のマネージャーになってくれないかと。

夢を支えてくれないかと。

そう感じた。



あれは塞なりのお願いだったのだろうと今更になって思う。

大会に出場する資格が出来たのは塞達で、俺は違う。

だから塞はそれを言いたかったのだと思う。

どうか自分達のマネージャーになってくれないかと。

夢を支えてくれないかと。

そう感じた。


京太郎「だけど俺はそれを見て決めたんだぜ?今回くらいは俺がサポートしてやるかって」

塞「上から目線」

京太郎「そこくらいカッコつけさせろよ…」


そりゃやるのは雑用だ。

自分から雑用やります!なんて男としてカッコ悪いじゃねぇか。

ま、相手してやっか、くらいの方が何かカッコイイ。

……違うのか?


塞「冗談だって。本当に助かったよ。京太郎のおかげ」

京太郎「そう言ってくれたら俺もやった甲斐があったよ」


まぁ本当に甲斐はあった。

やってなければ決して見れなかった皆の顔が見れたし、勝ち上がって行く喜びは俺も味わえた。

もちろん、負けた時の悔しさもだけど。

そういう勝負の世界の感情を味わえたのは間違いなく塞達のお陰で、それを支えるだけの喜びがあったのは確かだ。


塞「仕方ない。頑張った京太郎のために今度は私が一肌脱ぎますか」

京太郎「へ……?」

塞「受験勉強。私達は皆推薦で進学先決まったけど…京太郎はまだだよね?」

京太郎「い、いやぁ…それは自分でやろうかなと…」


これはマズイ。

非常にマズイ。

こいつやる時はマジだ。

全国目指した時もそうだけど妥協なんてものはない。

お陰で定期テストの度に死にそうな思いをしてるってのに今度は受験勉強だと……?

死ねる。軽く死ねるね。


塞「遠慮するな。というか強制だよ。京太郎には私達の大学に合格してもらわないと」


いや、遠慮じゃないから。


京太郎「お、お前らのところって……」

塞「京太郎の学力だとほーんのりょっとだけ厳しいけど…私達でなんとかするから大丈夫!」

京太郎「大丈夫じゃねぇよ!無理だって!」

塞「最初から諦めるな!ここまで来たんだよ?幼馴染として面倒みるから!」

京太郎「勘弁してくれぇぇ……」


カンッ



エイスリン「キョウタロウ……」

京太郎「なんだ~?」


ある日の放課後。

少しやることがあったので部室に行く前に教室で作業をしていた俺。

そろそろ行こうかと思っていたところで教室の外からエイスリンの声が。

扉からひょこっと顔を出し、その顔の下半分は画板で覆われていた。



エイスリン「キョウタロウオワカレ……?」

京太郎「はい?どうしたんだ急に」


とても悲しそうな声で何を言い出すかと思えば……。

別に俺学校辞めたりしないんだが……はっ!まさかエイスリンが!?


エイスリン「キョウタロウサエニイッテタ……」

京太郎「あ~……もしかしてあれか?無理だーって言ってた」

エイスリン「……」コクッ


違った。そりゃそうだ。

だって疑問系だったし。

つーかこの間すぐ日本に戻ってくるって言ってたじゃねーかよ。


京太郎「塞との会話聞かれてたのか……」


多分エイスリンが言っているのは塞の地獄の指導に魂が尽き、思わず『もう無理!お前らと同じ大学なんて行けねーよ!』と弱音を吐いたことだろう。

それをエイスリンのことだから間に受けた…と。


京太郎「そっか。ちょっとこいエイスリン」

エイスリン「??」

京太郎「ほい捕まえた」ギュッ

エイスリン「キョ、キョウタロウ!?」ジタバタ


かわゆい。

非常にかわゆい。

何の警戒もなくひょこひょこと近づいてきたエイスリンを捕獲し抱きしめた。

ジタバタはしているがまともな抵抗になってない。


京太郎「暴れるな暴れるな。エイスリン、あれは誤解だ」

エイスリン「チガウノ…?」

京太郎「そう、違う。確かに俺は無理とは言ったが、本気で言ったわけじゃないんだ」

エイスリン「ホントニ…?」

京太郎「本当にだ」



そっと手を頭に添えて答えるとエイスリンはグリグリと何かを拭うように頭を擦ってきた。

少し落ち着いたか…?

ポンポンと軽く撫でながら様子を見ていると目を赤くしたエイスリンが顔を上げた。


エイスリン「ヤクソク」

京太郎「おっけー。約束だ。絶対に合格してやるよ」

エイスリン「キョウタロウシンジル」

京太郎「おう、信じてくれ。それにしてもわざわざそのくらいのことに悩んでくれたんだなお前は」


気がつけば俺が抱きしめずともエイスリンの方からぎゅっと抱きついている。

コクコクと肯定するように首を縦に振る。


エイスリン「セッカクマタニホンニイラレル。サエタチイッショ。デモキョウタロウイナイトサミシイ……」

京太郎「頭数に俺を入れてくれるんだなお前は」

エイスリン「ミンナソウスルヨ…?」

京太郎「そんなに大事か?」

エイスリン「ウン!」

京太郎「そうか~。ありがとなエイスリン」ナデナデ

エイスリン「~♪~♪」


たぶん今エイスリンに尻尾が付いていたら全力で振っているのではないだろうか。

………今度犬耳でも持ってくるか。


京太郎「じゃあとりあえずこれで悩みは解決か?」

エイスリン「スッキリシタ!」

京太郎「よしっ、じゃあ部室に行くぞ」

エイスリン「ウンッ!」


眩しい笑顔。

それは天使との約束を交わした証とも言えるものだった。





~おまけ~


塞「エイちゃん抱きしめてあんな約束しちゃって。いよいよ頑張らないとね~、京太郎」

京太郎「さ、塞お前どっから……!」

塞「ふふっ、ばっちり見てたわよ?エイちゃんを悲しませるわけにはいかないよね、京太郎♪」


その時の塞の顔を見て、俺は天使と約束を交わしたと同時に悪魔とも恐ろしい契約を交わしてしまったのではないかと感じたのだった。


カンッ





塞「ほら京太郎。サボらないの」

京太郎「もういいだろ……?そろそろ休みたい……」

塞「ダメ。せめてこの問題を解いてから」

京太郎「鬼畜め……」

塞「京太郎のためにやってるの。この大学に行きたいって言ったの京太郎じゃん」

京太郎「そうだけどさぁ……」チラッ

シロ「ダル……」

京太郎「なんでシロはあんなダラけてばっかなのに勉強出来るんだ……?」

塞「それはシロだから。京太郎は違うんだからやるしかないの。はい、集中集中」

エイスリン「キョウタロウ、ベンキョウチュウ?」

京太郎「あぁそうなんだ。助けてくれエイスリン……。この鬼から俺を解放してくれ…」

塞「誰が鬼だ誰が」

エイスリン「ナニカテツダウ?」

京太郎「ん~、そうだな……それじゃここに座ってくれ」ポンポン

エイスリン「イイヨ!」

塞「何やってんのよあんた……」

京太郎「逆充電だよ逆充電。あぁ…癒される……」

塞「エイちゃんをそんなくだらないことに使わないの」

京太郎「くだらなくないし。これでやる気出たし。よしっ、やるか」

塞「それで出来るようになるなら最初からやれ」

京太郎「これがないと出来ないんだよ~っと。ん?これどうすんだっけ?」

塞「どれ?って、これさっき教えたばっかりじゃん。もう一回説明するからよく聞きなさいよ」


塞「ほら京太郎。サボらないの」

京太郎「もういいだろ……?そろそろ休みたい……」

塞「ダメ。せめてこの問題を解いてから」

京太郎「鬼畜め……」

塞「京太郎のためにやってるの。この大学に行きたいって言ったの京太郎じゃん」

京太郎「そうだけどさぁ……」チラッ

シロ「ダル……」

京太郎「なんでシロはあんなダラけてばっかなのに勉強出来るんだ……?」

塞「それはシロだから。京太郎は違うんだからやるしかないの。はい、集中集中」

エイスリン「キョウタロウ、ベンキョウチュウ?」

京太郎「あぁそうなんだ。助けてくれエイスリン……。この鬼から俺を解放してくれ…」

塞「誰が鬼だ誰が」

エイスリン「ナニカテツダウ?」

京太郎「ん~、そうだな……それじゃここに座ってくれ」ポンポン

エイスリン「イイヨ!」

塞「何やってんのよあんた……」

京太郎「逆充電だよ逆充電。あぁ…癒される……」

塞「エイちゃんをそんなくだらないことに使わないの」

京太郎「くだらなくないし。これでやる気出たし。よしっ、やるか」

塞「それで出来るようになるなら最初からやれ」

京太郎「これがないと出来ないんだよ~っと。ん?これどうすんだっけ?」

塞「どれ?って、これさっき教えたばっかりじゃん。もう一回説明するからよく聞きなさいよ」







豊音「あの3人ちょー絵になってるよ~」

胡桃「お母さん、息子、そして妹みたいなね。あんなんだから塞はおばあちゃんって言われるのに……」


塞「胡桃、何か言った?」


胡桃「うわっ…地獄耳…なんでもないよ~!」


カンッ

とりあえず今日はここまで

豊音、胡桃、シロを後日更新したいと思います

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