結城晴「ピザが食いたい」 (50)

晴「ピザが食いたい」

P「ピザ?太るぞ」

ちひろ「そうですよ。プロデューサーさんみたいになっちゃいますよ?」

P「俺はぽっちゃりなだけだ!」

ちひろ「デブはみんなそう言うんですよ。ほら、仕事仕事(前はスリムだったのに…)」

P「訴えてやる!」

晴「ピザが食いたい~!ぴ~ざ~!!」



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P「じたばたする晴も可愛いな」

ちひろ「ええ。」

晴「だから材料買ってくる。焼き窯準備頼むな。」

P「作るのか!?」

ちひろ「しかたないですね。」つ財布

晴「はーい!ありがとー」

幸子「不安なので、ボクも一緒に行きましょう」

P「ちょ、まて!俺の財布!!」

晴「ちひろさんにも、たらふく食わせてやるからなー!」

ちひろ「うふふ、期待してますね。」

P「俺の分は?」


~~~~~~~~~~~~~~~

幸子「それで、何から買いますか?」

晴「まずはチーズに小麦粉だろ、あとは」

幸子「トマトソースは買わないんですか?」

晴「それはまあ後でいいだろ。」

凛「あれ?二人で買い物?」

ありす「珍しい組み合わせですね」

晴「おっ、凛さんにありすじゃん」


ありす「橘です」

幸子「凛さんたちも買い物ですか?」

凛「まぁ、そんなところかな」

晴「俺たちこれからピザ焼くんだぜ」

幸子「可愛いボクが皆さんにピザを焼いてあげまあしょう!」

凛「ピザ…ああ、そういえば事務所に大きな焼き窯あるもんね。」

晴「おう!」

橘「事務所にあんなもの…非生産的です。」

晴「でもこの前使ったよな?」

凛「ありすちゃんはその時いなかったから、知らないのも無理ないよ。にしてもピザかぁ…いいね」


橘「トマトではなく、苺ソースで」

晴「馬鹿は置いといて、凛さんも手伝ってくれよ」

橘「ば、馬鹿って…私のことですか?」

晴「なぁ、いいだろ~」

凛「まぁ、小さい子に焼き窯は危ないかもね。」

幸子「それってボクも含まれてます?」

凛「そうだ、どうせならPIZAにしない?」

晴「PIZA?ピザと何が違うんだ?」

ありす「そうです。それに、PIZAではなくPIZZAですよ?ほら、タブレットを見てください」


凛「作ってみたらわかるよ。どうかな?『PIZA』作ってみない?」

晴「それって美味いの?」

凛「好き嫌いはあるけど…私は大好きかな?あ、まゆも好きだよ」

晴「そっかぁ…じゃあ作る!」

凛「わかった。助っ人呼ぶね」プルルルル

凛「あ、急にごめんね。今、晴ちゃん達と会って…うん、そう。いい?ありがと。じゃあ事務所で…あ、みちるちゃんにも連絡頼める?」プツ

凛「手伝ってくれるってさ」

晴「やったー!」

橘「だから私を、それにピザに苺は間違いなくあいます!なぜなら苺もトマトも赤くて酸っぱくて甘いからです!」


幸子「苺はデザートにしましょう。そのほうがきっと美味しいですよ?」

橘「しかたがありません。それで手を打ちましょう」

凛「決まりだね。じゃあ、買い物レッツゴー!」

晴「おー!」

・・・
・・


凛「これで全部かな?」

晴「完璧だぜ!」

ありす「まったく…」ブツブツ


晴「なんだよ、ありす。なんか文句でもあんのか?」

ありす「トマトソースの代わりに苺ソースを塗るのを馬鹿にした癖に、まさかあれをソースにするなんて」

凛「物は試しだよ。それに、味は私が保証するよ」

幸子「アレですか?アレってなんですか?(ボクがちょっといない間に話が進んで…)」

ありす「たしかに、どんな味がするか興味はありますが…でも」

凛「それとも、橘さんは嫌そうだからPIZAは食べないのかな?」

ありす「食べないなんて言ってません!」

凛「素直じゃないなぁ。」

幸子「それにしても、ずいぶん買い込みましたね。当初の予定の3倍以上はありますよ?」


晴「そりゃあPIZAを作るからな」

幸子(PIZZAと何が違うんでしょうか…)

凛「あ、タクシーが来たよ。ほらみんなのって」

『はーい』

凛「まゆたち事務所に来てるといいけど...」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
晴「ただいまー!」

ガチャッ

ちひろ「お帰りなさい。みんなもう来てますよ?」

凛「みんな、ありがとう」

ちひろ「私も手伝うわ。そういえば、さっきからプロデューサーさんの姿」

バチィッ!

ちひろ「あ、あれ…」

バタンッ

まゆ「出来たら…おこしてあげます。うふ♪」

凛「ひもで縛って…よし。」


幸子「あ、あの…ちひろさんを気絶させる必要は」

凛「ちひろさんが見るとうるさそうだしね。PIZA作り」

晴「まぁ、あの時もうるさかったしな」

ありす「あの時?」

凛「こっちの話だよ。気にしないでね。プロデューサーの調子はどう?」

まゆ「順調ですよ…忙しいので、まゆはまた元の作業に戻ります…うふふ」

凛「順調ってことだね…アレ取れそう?」

まゆ「それなら…ここに」

凛「たくさんとれたね。」

まゆ「少し貰っちゃいました…リボン、作りたいので」


凛「いいよ。無理してお願いしたんだしそのくらい。」

まゆ「うふふ…凛ちゃんのそういう所、まゆ…好きです」

凛「いい匂い…そう?ありがと。」

まゆ「じゃあ、行きますね」

凛「私も晴ちゃん達と生地を作るね。」

まゆ「ソースの分はとってあるので…存分に使ってください。うふふ」

凛「ありがと」

晴「凛さんはやくやろ…おぉ!」

凛「はいこれ。今度はこれを生地に練りこむよ」

晴「よっしゃー!捏ねて捏ねまくってやるぞー!!」


幸子「カワイイボクが、カワイイサイズで野菜も切りましたよ。」

凛「偉い偉い」ナデナデ

幸子「ふ、ふん。これくらいできて当然です」

凛「じゃあ、あっちにいるまゆのお手伝い、お願いできる?」

幸子「わかりました。その程度のこと、このボクにかかればお茶の子さいさいです!」ダダダッ

凛「楽しいPIZA会になりそうだね。」

幸子「ひぃっ!!」

晴「おい、幸子さん倒れたぞ?」

凛「あちゃー…刺激が強すぎたかな?」

晴「ピザ作りって大変なんだな。あ、ありす!苺を生地に混ぜんな!」


ありす「隠し味、隠し味です!それにありすじゃなく」

晴「お前のは隠しきれてねーんだよ!!そんなこともわかんねーのか?頭ん中まで不思議ちゃんかよ」

ありす「なっ!!」

凛「はいはい。喧嘩はそこまで。」

ありす「しかけてきたのはあっちです。だから、悪いのは結城さん…いえ、晴ちゃんです。」

晴「あんだと?それに、ちゃんづけはやめろ!」

ありす「晴ちゃん晴ちゃん晴ちゃん」

晴「やめろって言ってんだよ!」


幸子「はいはい、喧嘩はそこまでですよ」

晴「うるさい!」

凛「じゃあこうしようよ。PIZAだけじゃなく、ありすちゃん用に1枚小さい苺ピザを作る。」

晴「それならまぁ」

ありす「わかりました。後で欲しがっても…あげませんよ?」

晴「いらねーよ」ベー

凛「こらこら…よし、じゃあ作っちゃおうか」

『はーい!』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

凛「生地は出来たね」

晴「真っ赤ですげー色だな」

ありす「苺…」

晴「俺たちのに入れてないよな?」

ありす「と、当然です。」

まゆ「うふふ…こっちも材料の準備が終わりました」

凛「お疲れ様。幸子ちゃんは?」

晴「まゆさんすげー!体中真っ赤じゃん!」

まゆ「うふふ..どうですか?」

ありす「綺麗な赤ですね。写真撮っても良いですか?」

まゆ「どうぞ…うふ♪」

カシャ


ありす「どうですか?」

まゆ「あとでその写真…まゆにもください。」

晴「真っ赤で包丁持ってたら、ちょっとしたホラーだな。」

凛「それで、話を戻していいかな?」

まゆ「幸子ちゃんならお休みですよ…うふふ。初めてだから、刺激が強かったみたいです」

凛「けど、ありすちゃんは平気そうだね。」

ありす「これくらい平気です。それに」

晴「さっさとトッピングしようぜ。オレ腹減ってきたよ」

まゆ「うふふ…慌てなくても、PIZAは逃げませんよ」

みちる「フゴッゴ!」

晴「みちるさん!それにPじゃん。あはは、まゆさんと同じ真っ赤だ」

凛「まずは、みちるちゃんが持ってきてくれたプロデューサーの体に生地をつけるの。顔にもね。体中隙間なくだよ」


晴「こうかな?」

まゆ「うふふ…上手ですよ」

晴「これでいいかな?」

凛「上出来だよ。次はこの特製PIZAソースを塗るの。たっぷり塗ってね。」

晴「よーし!」

ありす「私のピザにもプロデューサーの生地…」

凛「ごめんね。Pさんは一人しかいないから」

ありす「残念です…」

凛「そのかわりと言っては何だけど、ありすちゃんにはコレ」

ありす「これって…」

凛「コレを塗れば、もっと美味しくなると思うよ」


ありす「ありがとうございます。」

晴「出来た!」

まゆ「あとは…具とチーズを乗せて…完成ですよ。」

みちる「ふご、ふごご」

まゆ「あとはお願いしますね…」

凛「わざわざ来てくれてありがと。焼き窯はみちるちゃんしか扱えないから助かるよ」

みちる「ふごご!」

ゴソゴソ

晴「お!Pが焼き窯に入っていくぜ。」

ありす「なんだか不思議ですね。人が焼き窯に入っていくのは」

まゆ「Pさんじゃなくて…PIZAですよ…うふふ」

晴「そっかぁ」


凛「何分くらいで焼けそう?」

みちる「ゴクン…フゴゴゴゴ、フゴゴ!」

晴「そっかぁ…楽しみだなぁ」ウズウズ

ありす(どうしてこの人は常にパンを食べているのでしょうか?)

幸子「うう…酷いものを見ました」

晴「おっ、起きたのか?」

まゆ「酷いもの…ですか?」

幸子「当然です…うっ..思い出しただけで」

まゆ「大好きな…Pさんじゃないですかぁ…うふふ」

幸子「けど…あんなに」

晴「早く焼けねーかな~Pじゃねーや…PIZA」


幸子「まさか…プロデューサーさんが!?」

まゆ「もう良いんじゃないですかぁ?」

みちる「フゴ!」

凛「まだ早いみたいだよ。」

幸子「あぁプロデューサーさん…助けられなくてごめんなさい。カワイイボクは無力です」

まゆ「何を言っているんですか?」

凛「変な幸子ちゃん…あ、そうか。」

幸子「変なのは…」

凛「幸子ちゃん、最近入ったばかりだから知らないんだね。」

みちる「フゴゴッ!」

ゴソゴソ

晴「焼けたのか!?」


ありす「慌てないでください。」

凛「でもいい匂いだね」

まゆ「最高の香りですね…うふふ」

ありす「私のピザ…焼けてる。えへへ」

晴「にやにやして、ありすはお子様だなぁ」

ありす「ほっといてください!」

晴「こっちも焼けたみたいだぜ。味見!オレがやる!」

ありす「がっついて…子供ですね。」


晴「子どもだも―ん♪ありすはいらねーのか?PIZA」

ありす「…食べないとは一言も言ってません///」

晴「なら、さっさと食おうぜ」ギュッ

ありす「ええ。」ギュッ

凛「よかった。仲直りできたみたいだね。」

まゆ「みんなPさんのおかげ…さすが私のPさん♪」

凛「私のじゃなくて、私たちのだよ?」

まゆ「そうですね…いまはみんなのPさんですね。」

凛「私たちも食べようよ。」

まゆ「ええ。」

晴「うめー!」ガツガツ

ありす「…おいしい」

凛「よかった。気にいってもらえたみたいだね。」

ありす「悔しいけど、美味しいです…」

みちる「フゴー!」ピース

まゆ「完璧な焼き加減ですよ…うふふ」

晴「沢山あるぜ!」

凛「チーズの香りも最高で美味しいね。特に、脇の部分が良いよ。あとうなじ!」

まゆ「まゆは指の部分が食べやすくて好きです…あむっ」

凛「一口サイズだしね。」

晴「あ、Pの顔の部分も美味そう…けど足も良いな」

ありす「みなさん、私の苺ピザも」

『それはいい』

ありす「酷い!」


幸子「あわ…Pさんが」

トントン

幸子「なんです、今ボクは」

みちる「フゴゴゴ?」つPIZA

幸子「口いっぱいに頬張って…これは、ボクに食べろということで…むぐっ!」

みちる「♪」

幸子「もぐ、ごくん…美味しい」

みちる「フガガッ♪」

幸子「しょうがないですね。カワイイボクが、Pさんを食べてあげましょう」

晴「足もウメーなー♪前食べたPANよりうまいや」


幸子「ならボクは顔を頂きます。」

晴「あ、俺も食いたい!」

凛「私も」

まゆ「まゆも貰いますよ…うふふ」

凛「早い者勝ちだね。」ガブッ

ありす「ずるいですよ!」

幸子「ボクも!」

晴「あ、Pの顔が出てきたぜ」

まゆ「素敵な寝顔…うふふ」

P「…ん」


まゆ「あら?」

凛「起きたの?」

P「なんだこれ…いたっ…」

凛「おはようプロデューサー」

P「またお前か…やる前はちゃんと教えろっていつも言ってるだろ?」

凛「いいじゃん。別に」

幸子「い、生きてたんですか!?」

P「おいおい、勝手に殺すなよ」

凛「誰も死んだなんて言ってないよ?」

幸子「そ、そういえば」


まゆ「それより...あむっ、美味しい」

P「またやられたか…道理で体中痛いわけだ」

まゆ「でも、脂肪や贅肉を切り落とされたPさんも素敵ですよ。」

P「それに焼き窯ダイエットで余分な脂も落ちたしな」

まゆ「うふふ♪」

P「あははは」

晴「なあ、食べ終わったらサッカーしようぜ」

ありす「ピザはカロリーが高いですから、良い案ですね。」

P「それより俺にもくれよ。」

晴「いいぜ。あーん」


P「あーん…もぐもぐ」

晴「どうだ?俺も手伝ったんだぜ」

P「美味いな。」

晴「よっしゃー!」

ちひろ「…んっ…」

凛「あ、ちひろさんが起きた」

ちひろ「さっき…あ、あぁ!」

まゆ「ちひろさんもPIZA食べますか?」

ちひろ「え、ええ。ピザ…って、プロデューサーさん!?」

P「どうも。自分で言うのもなんですが、結構美味いですよ。」

ちひろ「あれ、私がおかしい…いえ、確か前にも…いや、あれはPANだから」


ありす「食べてみればわかりますよ。どうぞ特製橘ピザです」

ちひろ「むぐっ!」

晴「お、おい。あれって」

ちひろ「もぐ…これは…チーズの香りにパンの焼きかげ…んぐ!!」

バタンッ

晴「やっぱりか~」

ちひろ「……」

ありす「これは何かの間違いです。ちひろさん、もう一度食べてください!」

凛「プロデューサーを使っても、さすがに苺は合わないよね。」

まゆ「Pさんの無駄遣いですね…はい、アーンしてください」

P「あー」

まゆ「うふ..美味しいですか?」


P「ああ。アイドルに食べさせてもらってるせいか、最高の味だな。」

まゆ「そこは…『まゆ』に食べさせてもらってるから…のほうが嬉しかったです」

P「すまんすまん。おかわり」

まゆ「はい♪」

凛「大成功だったね。晴ちゃん」

晴「おお!みんなのおかげだ!ありがとー!」

みちる「ふご、フゴゴ!」

幸子「今度はデザートを作りましょう」

凛「あ、ちひろさん泡吹いた。」

P「カニみたいだな。」

『あははは』


まゆ「今度はシーフードPIZAでも作りますか?」

P「いいな!でも、シーフードならただのピザじゃないか?」

まゆ「でも…ソースはPさんですよ?」

P「それもそうか。楽しみにしてるぞ!」

凛「もう、また太るよ?」

P「そん時はまたダイエットすればいいさ。」

幸子「まったく、食いしん坊なプロデューサーさんですね。」

まゆ「でも…そんなPさんも好き…うふ」

凛「私も!」

みちる「フゴ!」

幸子「ぼ、ボクもです!」

P「晴は…PIZAに夢中か」

凛「食べたがってたからね。PIZA」




晴「PIZAうめー!!」ガツガツ



晴「おかわり!!」



終わり

PANの続きでした。

以上です。ありがとうございました。

危険なので絶対にまねしないでください。

結城晴(12)
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輿水幸子(14)
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橘ありす(12)
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渋谷凛(15)
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佐久間まゆ(16)
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大原みちる(15)
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