モバP「アイドルたちの特技について?」 (25)
モバP「遊○王にポケ○ンカード、アク○リにMT○、今の流行はヴァン○ード……子供から大人まで根強い人気を誇るのが、カードゲームだ」
モバP「そこで今回、我がプロダクションのアイドルたちをカードにして売り出すことが決まった。売り上げは好調で、次々と新カードを発売するほどの勢い。なのだが……」
モバP「……ちょっとばかり、困ったことになってしまった」
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千鶴「ぷ、ぷ、ぷ、プロデューサー!!」
モバP「おわっ!……誰かと思ったら千鶴か。びっくりするから大声出すなよな」
千鶴「そんなことどうでもいいの!それより何これ!?」バンッ
モバP「んん?……って、なんだ。この間発売したカードじゃないか」
千鶴「ねえ、なんなのこの写真は!!い、いつの間に撮ったの!?しかもこ、この変な名前って……ぷ、プロデューサーが考えたの!?」
モバP「変とは失礼だな……。「不器用少女」ってぴったりな名前だろ。この焦りまくってる顔も、ファンからすごい好評だぞ」
千鶴「ど、どうしてこんな恥ずかしい姿を……!!それにこの特技ってなんなの!?」
モバP「ラブリーハートのことか?俺には覗き穴じゃなくてどうしてもハートマークにしか見えなかったから、勝手にそう名付けさせてもらったんだ」
モバP「それに鏡の前で照れながらポーズを練習してる姿を見て、俺の心が大変ほっこりとしました。だから能力アップの特技にしたんだ」
千鶴「ひ、秘密だって言ったのに……プロデューサーのバカぁ!!」
モバP「……と、言うようなことがありまして」
ちひろ「へー。……ていうか、千鶴ちゃんに無断で使ったんですか?そりゃ怒られて当然ですよ」
モバP「千鶴に伝えたら、絶対断られますもん。だってあんな貴重な姿を俺が独占してたら、ファンに申し訳ないでしょう」
ちひろ「人としてどうかと思う行動ですけど、プロデューサーとしては誇るべき行動ですね」
ちひろ「……ところで私も気になってたんですけど、この特技ってどうやって決めたんですか?」
モバP「よくぞ聞いてくれましたね。ゲームバランスを考えて設定されている部分もありますけど……基本的には、俺がこの写真の場に居合わせたとき、どんな気持ちだったかを元にして決めています」
ちひろ「ほほう。中々面白そうですね。……あ、じゃあこれは?」
モバP「<新春の華姫>の卯月ですか。中々いいでしょ、お年玉スマイルって」
ちひろ「これ初詣の時の写真ですよね。お仕事ではなく」
モバP「オフショットをファンたちに見せるのもウリの一つなんです。で、お年玉スマイルについてですけど……」
モバP『……いやー、それにしても混んでるなー。みんなこんな寒いのによく来るわ』
卯月『もー、おじさんみたいなこと言わないでくださいよー。……はい!甘酒貰って来たんです。一緒に飲みましょう!』
モバP『おー、気が利くなぁ。あー……温まる』
卯月『えへへ、なら良かったです!終わったら、お仕事始まるまで事務所でゆっくりしましょう。私、ママと作ったおせち持ってきてるんですよ!』
モバP『そりゃ楽しみだ。……でもごめんなぁ。正月だっていうのに。本当は家族や友達と過ごさせてやりたかったんだけどなぁ』
卯月『お仕事がある、っていうことは、それだけ人気が出てきたってことですから!……それに、プロデューサーさんと一緒に初詣に来れて嬉しいんですから』
モバP『あ、ちょっとそういうの感極まって泣いちゃいそうになるからやめて』
卯月『ご、ごめんなさい……あ、やっと私たちの番が来ましたね』
モバP『お、ようやくか。ほいっと』チャリンチャリーン
卯月『プロデューサーさん、一緒に鳴らしましょう!』
モバP『ん?いいよ』
卯月『えへへ、じゃあせーの!』ガランガラン
モバP『えっと、二回頭下げて、二回拍手して……』パンパン
卯月『…………』パンパン
モバP『…………で、最後に一回また頭下げるっと……』
卯月『…………』
モバP『卯月ー』
卯月『…………』
モバP『……卯月ー。そろそろ行かんかね』
卯月『はっ!?あ、はい!』ペコリ
モバP『なんか熱心にお祈りしてたけど、何願ってたの?』
卯月『えっと、家族のこととか、みんなが元気でいられますようにとか、プロデューサーさんの交通安全とか……いろいろあったんですけど』
モバP『お前、百円でどれだけ神様にお願いするつもりなんだよ……』
卯月『で、でもでも!……やっぱり一番は、プロデューサーさんとトップになりたい、っていうのが一番だから、一緒にトップに立てますようにってお願いしたんです!』ニパーッ
モバP『あらヤダこの子ったら超いい子!!』バキューン
モバP「……というような流れで、新年早々この胸がときめきに染まり、やる気に満ち溢れましたので、そのような効果になりました」
ちひろ「それで攻撃力特大アップなんですか。なるほどー。んー、じゃあ次は……この瑞樹さんのカードは?」
モバP「<花火祭り>ですね。一夏のメモリーっていうので、ちょっと思わせぶりな大人の女性らしさを表現してみました」
ちひろ「これはなんで守備力が小アップなんですか?」
モバP「どれも強すぎるとダメなんで、ゲームバランス調整の都合って部分が大きいですね。でも守備力アップにした理由はですね……」
瑞樹『んー♪いいわね、こうやってリポートも何も関係なく、気兼ねなしに祭りを満喫できるのって!』
モバP『この後仕事はあるんですからね。アルコールは厳禁ですよ!』
瑞樹『わ、わかってるわよぉ……。ね、お仕事終わった後なら……いいわよね?』
モバP『それはもちろん。ちょっとなら俺も付き合いますよ』
瑞樹『本当に?約束よ!あ、だったら、折角だし近くにいいお店があるから、そこに行きましょうよ!』
モバP『あー、半年くらい前に出来たお店ですか?シックな雰囲気の』
瑞樹『あら、知ってるの?なら話は早いわね。それじゃ後で、二人っきりで……ね?』
モバP『ちょと、あんまりスキャンダラスなことは口走らないでくださいよ。そりゃあ美人のお誘いは嬉しいんですけど、立場ってもんがあるんですから』
瑞樹『はーい。……モバP君って、そういうところ案外お堅いわよねぇ』
モバP『堅いんじゃなくて、自制心が強いって言ってくださいよ』
瑞樹『ものは言いようね。ふふっ……でも、もし私がもっと昔に……アナウンサーとしてでも、アイドルという立場でもなくあなたに会っていたら……』
モバP『……瑞樹さん?』ドキッ
瑞樹『……ごめんなさい、なんでもないわ。昔のことを言ったって仕方ないもの。さ、今日は一緒に楽しみましょ!』
モバP「……あの時見せた遠い眼差しに、俺にはどうすることもできない過去を垣間見たような気がして……酷く彼女と隔てた位置に立っているような気がしたんです」
モバP「伸ばしかけた手が行き場を失くした時の寂寞とした思いから、守備力アップということになりました」
ちひろ「なんか結構な爆弾発言聞いちゃってる気がしますが……スルーした方がよさそうですね。うーん、そうだなぁ、今度は力がダウンするカードを……あ、じゃあこれで」
モバP「……あー。<深紅の絆>のまゆですか……」
ちひろ「なんでこれはダウンになってるんですか?やっぱりゲームバランスの関係?」
モバP「これナイショにしてたんですけど……前に温泉ロケやった時、あいつ俺の部屋の風呂に居たんですよ」
ちひろ「えっ!?な、なんでそんな大事なこと内緒にしてたんですか!!」
モバP「必要以上に騒ぎにしたくなかったんですよ。弁解しておきますけど、俺は一切手だししてませんからね」
ちひろ「……ま、まあそこは信じますけど……。普段からプロデューサーさん絡みだと過熱気味でしたけど、まさかそこまで行っちゃうとは……」
モバP「俺も最初は単純に「アプローチ凄いなー若いって凄いなー」くらいにしか思ってなかったんですけど。さすがにこの時は引いちゃって」
モバP『うぉあー!仕事終わったぞコラぁ!風呂じゃ風呂じゃぁーッ!!』スッポーン
モバP『しかし男子は部屋風呂だけって……露天風呂こそ温泉の醍醐味だというのに、世知辛いね』
モバP『だがまあ仕事にかこつけて温泉に入れるんだから良しとしようじゃないか!』ガラリ
まゆ『はぁ……あ、プロデューサーさん、ようやく来てくれたぁ……』
モバP『はいウソでしたー』ピシャン
モバP『……いやいやいやちょっと待ってよ。いくらなんでも見間違いだろ?』
モバP『……でも一応、股間は隠しておこう』
モバP『それじゃテイク2入りまーす』ガラリ
まゆ『来てくれるって……信じてたから……』
モバP『OK。受け入れよう、現実』パシャッ
まゆ『ねぇ、プロデューサーさん?お背中流しますよぉ……』
モバP『まゆ』
まゆ『うふ、はぁい。あなたのまゆですよぉ』
モバP『正座』
まゆ『え?』
モバP『正座』
まゆ『えっと』
モバP『正座』
まゆ『……は、はぁい』ペタン
モバP『念のため確認するが、実は極度の方向音痴のドジッ子で、自分の部屋から温泉に行こうとして間違えちゃったなりー、ってわけじゃないよな?』
まゆ『……はい』
モバP『いいか。セクハラは女から男に対しても成り立つんだぞ』
まゆ『せ、セクハラだなんて!まゆはただ、プロデュー』ガタッ
モバP『まゆ、正座』
まゆ『はい』ペタン
モバP『お前の意図がどうあれ、人の部屋に勝手に入って、あまつさえ年若い乙女が風呂で待機なんてしちゃいけないってことは知ってるよな?』
まゆ『……ごめんなさい』
モバP『逆の立場で考えてみろ。お前が自分の部屋の風呂に入って、俺が全裸でパラパラ踊ってたら、お前どう思う?』
まゆ『……さすがに引きます』
モバP『だろ?俺だってそうだ。パラパラ踊ってなくて、まゆみたいに普通に待ってただけでも、一瞬目の前のことが現実かどうかわからなくなるくらいビックリしたんだ』
まゆ『……ご……めん、なさい』
モバP『……まゆ?』
まゆ『はぁ……ご……め…………んぅ』パタリ
モバP『おい、まゆ……うわ、熱っ!どれだけの間待ってたんだ!ちょっと待ってろ、今運ぶから!』
まゆ『ぁん……お姫様抱っこがいい……』
モバP『余裕あるなお前』
モバP「とまあこんな感じに修羅場ってました」
ちひろ「はー……それでダウンの効果に」
モバP「ええ、まあ。あ、これまゆには内緒にしておいてくださいね」
ちひろ「でも一番ツッコミたいのは、そんなビックリした状況でも写真撮ってるあなたに対してなんですけどね」
モバP「もうこれは職業病というか、純粋に疾病みたいなもんですねー。扉開けてまゆが居てビックリした次の瞬間には、無意識にカメラがパシャリしてました」
ちひろ「怪我の功名とでも言いましょうか……中々いいカードに仕上がってますけど……うーん……ていうか、どこにカメラを」
モバP「これ以上この話題に触れるのは止めておきましょうか」
ちひろ「ですね。それじゃ、この<ホワイトナイトメア>の小梅ちゃんは、なんでダウンなんですか?やっぱりホラー関係で怖かったとか」
モバP「いやいや、そうじゃないんです。いきなりあんまりアホらしいこと始めたんで、もうすんごい脱力しちゃったんで、ダウンにしました」
ちひろ「えぇー?でも小梅ちゃん、前にこの時の感想を聞かせてくれたんですけど、本気で心配してくれたって喜んでたんですよ?」
モバP「俺が一番心配してたのはカーペットですよ……。あいつコテージのカーペットに、思いっきりケチャップこぼしてたから……」
モバP『こ、小梅ぇ!?』
小梅『あ……悪霊の……怨念、が……犯人は、P…………ごふっ』バタッ
モバP『おい、小梅!!クソッ!(おいおいおいちょっと待ってよカーペットにこれケチャップべっとりじゃねーか!!)』
小梅『(こ、小梅殺人事件です……し、心配してくれてる……のかな)』ワクワク
モバP『ああ、どうしたらいいんだ……!!(さすがに経費じゃ落ちねーよな!?)』
小梅『(モバPさん……助けてくれるの……ま、まだかな……)』ドキドキ
モバP『あああ……(このカーペット……駄目だ、見ても安物かどうかわからん。これクリーニングでダメだったら買い替え?マジで!?)』ガクッ
小梅『(ど、どうしよう……ほ、本当に落ち込んでる……?)』
モバP『こ、小梅!!』ガバッ
小梅『……は、はい。し、心配させてごめんなさい……わ、私は元気です』
モバP『馬鹿、動くな!ちょっと待ってろ!(口元にもケチャップが!!これ以上汚れの面積増やしたらアカーン!)』ゴシゴシ
小梅『ち、ちょっと……からかって……みようって……で、でも……うれしい……』
モバP『いいからじっとしてろ!そこ動くな!(腕を動かすな!ケチャップに当たる!)』
小梅『も、モバPさん……(そ、そんなに……私のことを心配して……)』ジーン
モバP「あの光景を見た瞬間に血の気は引きましたね。別の意味で」
ちひろ「こ、小梅ちゃん……。ねえ、プロデューサーさん。それ、小梅ちゃんには内緒にしてあげてくださいね」
モバP「もう今更言いませんよ。あいつが喜んでたんなら、いい方に解釈していてもらうのが一番ですから」
ちひろ「なんだか残念なすれ違いですね……。そ、そろそろ別の子について聞きましょうかね。あ!」
モバP「なんですかいきなり」
ちひろ「これですよこれ!これについて聞かないとダメでしょう!!」
モバP「ん?…………あ、あー…………」
ちひろ「この拓海ちゃんのハプニングキッスってなんですか!?さあさあ教えてくださいよ!!」
モバP「うわー……気が付かずに終わってほしかった……」
ちひろ「ということは、あったんですね!?ハプニングが!!」
モバP「たまたま拓海が歩いているところに通りがかって、それでスカウトしまして。その時に、ちょっと……」
ちひろ「うわっ、凄く気になる!」
モバP「……それは、その……」
モバP『マジで君なら天下取れるよ!話だけでも聞いてほしんだけど』
拓海『だぁぁかぁぁらぁぁっ!アタシはんなチャラチャラしたもんやらねーっつってんだろうが!!』
モバP『……ちょっと待て。君はアイドルに詳しいのか?』
拓海『あぁ!?興味ねぇから知らねえに決まってんだろうが!』
モバP『じゃあどうしてチャラチャラしてるって決めつけられるんだよ』
拓海『んな下らないこと、別に知らなくたってわかんだよ!』
モバP『……はっ、ただいきがって人の迷惑省みずバイクで大暴れしてるようなバカガキに声かけたのが間違いだったか』
拓海『ああ……?てめぇ、今なんつった……!?』
モバP『いや、気にしないでくれ。もう帰るから』
拓海『テメェ!自転車もろくに乗れなそうなダメリーマンのくせして、走り馬鹿にしてんじゃあねぇぞコラぁッ!!』グイッ
モバP『何が悪い?たった今、自分が俺に対してしたことだろ?』
拓海『……!』
モバP『君はアイドルを知らないのに、チャラチャラしたものだと決めつけて馬鹿にした。同じことやられて、どう思った?』
拓海『……チッ。いや……今のはアタシが悪かった。あんたの大事なモン、馬鹿にしちまったことは……謝る』
モバP『ん。俺も別に本心から言ったわけじゃない。とはいえ馬鹿にして怒らせたことは悪かったと思ってる。ゴメンな』
拓海『で?なんでアタシみたいなのに声かけたんだ?』
モバP『そりゃ素材がいいから。可愛いし、スタイルもいい』
拓海『は、はぁぁぁぁッ!?』カァッ
モバP『別にアイドルだからって清楚じゃなきゃいけないわけじゃない!今はどんな子だってアイドルになれる時代なんだ!だからこそ、君のような子が必要なんだよ!!』
拓海『い、いやでも、アタシがアイドルなんて……』
モバP『一回だけ!試しに一回だけでも!こんな美少女をアイドルにしなかったら世界に対する損失だって!』グイグイ
拓海『美少女とか言ってんじゃねえ!あ、アタシは帰るからな……』バッ
モバP『頼む!もうちょっとだけ話を聞いてくれ!!』ガシッ
拓海『しつこいなテメェも…………っ!?』グラッ
ちひろ「それで、ハプニングキッス!?」
モバP「キス、って書いたのは見栄えがいいからなんですけど、実際はほとんどヘッドバットみたいなもんですよ」
ちひろ「……そういえば。拓海ちゃんをスカウトしてすぐの時、モバPさん頬っぺたに絆創膏貼ってたことありましたけど……あれがそうだったんですか」
モバP「今明かされる衝撃の真実ってやつですね」
ちひろ「でも本当によくまあスカウトしに行きましたよね……。その度胸はなんなんですか」
モバP「パッと見はいわゆる不良ですけど、拓海って結構純真なところありますからねー。キスの一件をネタにしつつ、なだめすかしてるうちに上手いことコントロールできるようになりました」
ちひろ「うわー……なんかジゴロっぽい。女の子の気持ちを弄ぶなんて最低ですよ」
モバP「人心掌握術ですよ。それに、何もやましいことはしてないですからね」
ちひろ「ならどうして言い淀んでたんですかー?」
モバP「だってかっこ悪いエピソードじゃないですか。そんなの話したくないに決まってますよ」
ちひろ「ふーん。じゃ、そういうことにでもしておきましょうかねー。深く突っ込まれると嫌みたいですしぃ、そろそろ次に移ってあげましょうかねー」
モバP「すっげー疑われてる」
ちひろ「ふん、だ。……気になると言えば。この杏ちゃんのカードについて伺いたいんですか」
モバP「へ?あ、ああ……<新春の甘姫>ですか」
ちひろ「この写真凄いですよねー。もはや別人というか変わりすぎというか……フォ○ショマジックでも使ったんですかと言いたくなるレベルですね」
モバP「杏はもうなんつーか卑怯ですよ、あいつ」
杏『あけましてお年玉』
モバP『新年早々、人生というものを舐め腐った挨拶をしよるなお前は』
杏『えぇー……杏まだ未成年だし、お年玉貰う権利ってあると思うんだよね。お年玉ほしいな……ほしいなー』
モバP『そうかそうか。お前の言うことももっともだし……じゃあこれをやろう』スッ
杏『うわ、スゴッ!こんな大きなぽち袋くれるの!わーい……って、これ次の仕事場への地図じゃん!!うわーん!』
モバP『お給料が発生するんだ、これがプロデューサーからの最大のお年玉だろ?』
杏『鬼ー!悪魔ー!こんな時にも仕事だなんて……プロデューサーは働きすぎだよ。今年は杏と一緒にダラダラとしよう?ね、それがいいよ』
モバP『お前に合わせてたらプロダクションは年中有休になっちまうわい』
杏『有給っていい響きだよねー。寝ててもお金が入って来るんだもん』
モバP『まあな。俺もちゃんとタイミング見て消化しなくちゃなー。そのうち旅行でも行こうかしら』
杏『うんうん。いざとなったらこの休みのプロが相談に乗ってあげるよ。有料で』
モバP『そんなことになったら壁にでも話しかける方がマシだわ。……そうだ、有給と言えば』
杏『何?杏の休みが年間三百日に増えたって話?』
モバP『うん、そういうアホな話ではなくて。お前さ、実家帰ったりしなくていいの?もう一月中は無理だけど、来月とかでよければ都合つけるよ?』
杏『あー……うーん、どうしよっかなー。……そうだ!』
モバP『ん?いや、別に今決めなくてもいいんだけどな』
杏『プロデューサー、一緒に杏の実家に行こうよ!五泊六日くらいでさ!ちょうど有給も消化できるし、一石二鳥だよ!』
モバP『おまっ……俺までお前の実家に行ってどうすんだよ』
杏『だってー、結構見どころあるんだよ?車で何キロとかのところに観光地とか一杯あるし。なんなら杏が案内しちゃうよ』
モバP『だからって……さすがにアイドルの家に泊まるのはなぁ』
杏『……ふーん。小梅は良くっても、杏はダメなんだ。そっかー……』
モバP『うわっ、そういう痛いとこ突かないでもらえる?』
杏『ね、行こうよー。正直、杏だけだと間が持たないんだよー』
モバP『うぅぅぅぅむ……』
杏『えぇい、こうなったら……おねだりのポーズ!おねがいっ!』キュンキューン
モバP『う、うわあぁぁぁ美少女だぁぁぁぁ!!』ズッキューン
モバP「本気出すとこれだからズルいんですよね。それでおねだりされたら心がぐらりと揺らぎますよ、そりゃ」
ちひろ「だから攻撃力アップなんですか。杏ちゃんがいつも本気だったら、アイドル界は大変なことになってたかもしれませんね」
モバP「それだと忙しすぎて、結局休みが欲しくなってたかもしれないですし……まあ今がベストなんだと思うようにしてます」
ちひろ「ですねぇ。……で、行くんですね」
モバP「みんなにはナイショ……には出来ないですよねぇ。杏の休みとモロかぶりですもんね……」
ちひろ「しーらないっと。お土産、期待してますからねー。あ、くれぐれも杏ちゃんに手出ししちゃだめですよ?」
モバP「はいはい心掛けますよっ」
ちひろ「ふふっ……あ、そろそろ休憩終わりですね。もっといろいろ聞きたかったなぁ」
モバP「それじゃ、他の話はまた今度ということで」
ちひろ「はい、期待してますよ?」
モバP「しかし、他の子に休みのこと突っ込まれたらと思うと……あー気が重い」
ちひろ「自業自得ですよ、もう!」
これで終わりです
間違ってる部分あったら御免なさいです
もしも何かこの特技でーってのがあったらそのうちやるかもです
松尾千鶴(15)
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島村卯月(17)
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川島瑞樹(28)
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佐久間まゆ(16)
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白坂小梅(13)
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向井拓海(18)
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双葉杏(17)
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