小鳥「いや、どういうことですか」
グリP「ほら、今日はエイプリルフールですし」
小鳥「なんでエイプリルフールに闇鍋なんですか……」
社長「話は聞かせてもらった!」デデーン
グリP「社長!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396349768
社長「今日の朝ティン!と来てね」
社長「鍋は既にセッティング済みだ」
社長「後は具材を入れるだけだ」
グリP「流石社長!」
小鳥「なんで分かりあってるんですか……」
永吉昴
ジュリア
松田亜里沙
グリP「よし、じゃあまずは昴だ」
プルルルルル…ガチャ
グリP「昴か」
昴「お、プロデューサー!どうしたんだ」
グリP「いや、今お腹空いてないかな、と思ってな」
昴「野球の練習があって、ペコペコだぜ!……だけど、どうしたんだ?」
グリP「よし、食材持って事務所に来い」
昴「なんだよいきなり」
グリP「いいから」
昴「……まあ、分かったよ」
グリP「押していくとすぐ落ちる」
グリP「ちょろいぞ昴さすが」
小鳥「うわっ、プロデューサーさん悪い顔してますね」
グリP「じゃあ次、ジュリア行くか」
プルルルルル……ガチャ
グリP「お、ジュリアか?いきなりすまんな」
ジュリア「いや、大丈夫だよ」
ジュリア「……で、なんだ?」
グリP「料理をしよう」
ジュリア「……本気で言ってんのか?」
ジュリア「食い物じゃないモノができあがってもいいのか……?」
グリP「大丈夫、これからやる料理はお前でも作れる」
グリP「……というか、誰が作っても失敗しかしない」
ジュリア「……おいおい、嫌な予感がするぞ」
グリP「簡潔に言おう。闇鍋するぞ」
ジュリア「……マジかよ」
グリP「マジだよ」
グリP「ちなみに、昴を呼んである」
ジュリア「アイツが?本当なのか」
グリP「闇鍋をするとは言ってないがな」
ジュリア「騙してんじゃねえか」
グリP「仕方ないだろ」
ジュリア「ったく……わかったよ、あたしが断って変な奴を呼ばれても困る」
グリP「ロコとか?」
ジュリア「……ただまあ、あたしも一人のロッカーとして、妥協はしないぜ?」
グリP「……おい、どういうことだ」
ジュリア「じゃあ待ってろよ、プロデューサー!今日のあたしは鬼になる!」
小鳥「大丈夫ですか」
グリP「……多分」
小鳥「よし、じゃあ最後亜利沙ちゃん、行きましょうか」
グリP「あれ、なんだか楽しみになってきたみたいですね」
小鳥「まあ、面白そうではありますし」
グリP「小鳥さんも食べるんですよ?」
小鳥「ピヨォ……」
プルルルルル……ガチャ
グリP「亜利沙、昴とジュリアが来るぞ。闇鍋をしよう」
ジュリア「分かりました、今行きます!」
グリP「即答でしたね」
小鳥「心配になる位でしたね」
グリP「それじゃあ、とりあえず皆を待ちましょうか」
小鳥「あれ、こっちで食材は準備しなくていいんですか?」
グリP「いえ、あくまで主役はあの三人ですから」
グリP「こっちは鍋に普通に入れる具材だけ準備します」
小鳥「ああ、じゃあ買ってこないと……」
グリP「既に冷蔵庫のなかに」パカッ
グリP「社長が準備済みです」
小鳥「……え」
【十分後】
亜利沙「遅くなりましたぁ!」
グリP「…いや、お前が一番だよ」
小鳥「…早すぎません?流石に」ヒソヒソ
グリP「あれこそが奴の能力だ…」ヒソヒソ
小鳥「何がですか」ヒソヒソ
グリP「さて、亜利沙は何を持ってきたんだ?」
亜利沙「ムフフフフ、ありさが持ってきたのはぁ」
食材>>21
あ、>>19
名前ジュリアじゃなくて亜利沙ですね
間違いました
蟹
小鳥「普通ですね」
グリP「普通だな」
亜利沙「ありさも食べるんですよ?」
グリP「確かにな」
亜利沙「それに、キラキラ輝くアイドルちゃん達に変なモノなんて食べさせちゃだめですよぉ♪」
グリP「にしては闇鍋の誘い即答だったな」
亜利沙「」スッ
グリP「これはありさメモ?……なるほど」
グリP「じゃあ亜利沙、食材は俺に渡して、くつろいどいて」
亜利沙「は~い♪」
【数十分後】
ジュリア「うーっす、プロデューサー」
グリP「ジュリアも来たか、亜利沙はもうあっちで待機してるぞ」
ジュリア「……え、亜利沙がいんの?」
グリP「そうだけど」
ジュリア「なんでアイツ呼んでんだよ」ヒソヒソ
グリP「楽しいからに決まってんだろ」ヒソヒソ
グリP「それに亜利沙は変な物はいれない、お前らがいるのに」ヒソヒソ
ジュリア「……まあ、そうだけどさ」ヒソヒソ
グリP「で、食材は?」
食材>>26
チーズ
グリP「ちょっと待ってくれないか」
ジュリア「どうした、プロデューサー」
グリP「これは……」
ジュリア「適当にスーパーで選んできたチーズ」
グリP「それは分かってるよ!」
小鳥「蟹チーズ……」ヒソヒソ
グリP「まあ、これこそが闇鍋の醍醐味ですね」ヒソヒソ
ジュリア「どう?プロデューサー」
ジュリア「闇鍋、ロックじゃないか」ニヤッ
グリP「……燃えてるな」
グリP「じゃあ、あっちで亜利沙とくつろいでいてくれ」
ジュリア「ほいよ、いや~燃えてきた」スタスタ
【その後】
昴「ゴメン、プロデューサー、遅れた!」
グリP「お前が最後だぞ」
昴「ゴメンって。で、何するんだ?」
グリP「闇鍋だ」
昴「あー、そうかー……え?」
グリP「闇鍋だ」
昴「ちょっと待ってくれよプロデューサー」
グリP「まあお前はもう来てしまったんだ、諦めろ」
昴「……分かったよ」
グリP「で、お前は何を持ってきたんだ?」
昴「闇鍋なんて聞いてなかったからオレ、鍋に合いそうな食材持ってきてないぞ?」
グリP「大丈夫、そんなもんだ」
昴「ったく……」
食材>>32
甘栗
昴「てっきり、劇場の皆でパーティーするのかと思って」
グリP「大丈夫だ昴、お前は何も悪くない」
小鳥「全面的に悪いのはプロデューサーさんですよね」
グリP「小鳥さん鍋の残り全部食べてくださいね」
小鳥「ピヨォ……」
グリP「じゃあ昴、あっちで待っててくれ」
昴「おう、……メチャクチャ不安なんだけど」
グリP「まあ頑張れ」
昴「……」
小鳥「さて、これ……」
グリP「一品ずつ食べたいですが、仕方ないですね」
小鳥「蟹とか結構いいやつっぽいですしね」
小鳥「……亜利沙ちゃんはどうやってこれを、それも短時間で用意したんでしょうか」
グリP「……さぁ」
グリP「一気に入れちゃいますか」
社長「ちょっと待ったぁ!」トドーン
グリP「社長!」
小鳥「……何を持ってるんですか」
社長「いや、私も参加させてもらおうと思ってね」
グリP「……いいでしょう、その代わりに最初の味見はよろしくお願いします」
社長「ああ、わかった」
グリP「じゃあ、社長の食材を……」
最後の食材>>40
ゴリラの睾丸
グリP「おいコラ」
社長「なんだね社長に向かってその口は」
小鳥「アイドルに何食べさせる気ですか!」
社長「いやー、ね、アイドルの皆も仕事続きで疲れてるだろうと思って」
グリP「だからってそんな物を持ってくることも無いでしょうに……」
社長「それも闇鍋の醍醐味さ!」ボチャ
小鳥「あ!入れた!」
グリP「いや、でも確かにこれを食べた昴が……」
小鳥「プロデューサーさーん……おいプロデューサー!戻ってこい」
社長「小鳥くん、落ち着いて落ち着いて」
小鳥「全部社長のせいだろ!……あーあ、私は責任持ちませんからね」
グリP「……ほら、出来ましたよ社長」
小鳥「食べてくださいね」ニコオッ
グリP「社長が食べるって約束しましたからね」ニコオッ
社長「君たち、笑顔が怖いよ……ほら、食べるよ!」
グリP「じゃあ」コンモリ
社長「え、この量は……はい」
パク……ウッ
社長「な…なんだこれは……」
小鳥「まずさの余り社長が真っ黒く!?」
グリP「真っ黒いのはいつものことですけどね」
グリP「じゃあ、一応コレ持っていきますから、帰ってくるまでにそれ、食べきってくださいね」
社長「」ピクピク
小鳥「反応無いですね」
グリP「身から出た錆ですね」
グリP「おーし、持ってきたぞー」
ジュリア「お、やっとか!」
昴「不安だぜ……」
亜利沙「わくわく♪」
グリP「……最初に言っておこう。…………ごめんな」
ジュリア「……どうした」
亜利沙「……ありさ、これからもアイドルちゃん達のこと、見守っていけるよね?」
グリP「まあお前ら、一口食え」
グリP(一応普通の食材も入れてあるとはいえ……)
グリP(マズイぞ……これは非常にマズイ)
グリP「……食えない物は入ってない。食えないものは」
三人のショック度合い(コンマ数の高いほどショックも大きい)
昴>>52
ジュリア>>54
亜利沙>>56
ほ
すっ
か
昴「……まずっ」
昴「カニが……甘い……やばいコレ、はきそうだ……」
グリP「無理するな、昴、ほら水だ」
昴「ありがと……」ンクッ
昴「ヤバイぞ……」
グリP「ほら、ちょっと休んでろ」
昴「ああ……」
グリP「にしてもジュリア、お前はなんか普通そうだな」
ジュリア「まあね、確かにマズイけど、あたしの作った料理で慣れてるからな」
ジュリア「ただまあ……マズイのに変わりはないけどな」
ジュリア「特になんだこの変な塊」
グリP「それは……白子みたいなもんだ、気にするな」
亜利沙「え、そんなに凄いのぉ?」
亜利沙「じゃあありさも、いっただっきまーす」パク
グリP「亜利沙……おい亜利沙!大丈夫か!」
小鳥「亜利沙ちゃんが真っ白い灰に!?」
昴「反応がないぞ!」
ジュリア「……もろに被害を被ってるな」
亜利沙「…………ここは?」
グリP「良かった!亜利沙が目覚めたぞ!」
昴「ふう……良かったぜ」
グリP「ほら水だ」
亜利沙「ありさ、食べてからの記憶が無くて……」
小鳥「あなたはね、あれを一口食べて倒れてしまったのよ」
ジュリア「相当ヒドい場所を食べたんだろうな……」
グリP「何はともあれ、目覚めて良かったよ……亜利沙、どこか変なところは無いか?」
亜利沙「な……無いです//」
亜利沙(なんでだろう……なんだか体が熱い)
グリP「なんだ、いきなり顔が赤くなったけど」
小鳥「きっとまだショックから立ち直れてないんですよ」
ジュリア「もうちょっと休ませとこうぜ」
昴「そうだな、ゆっくり休めよ」
グリP「さて社長」
社長「ど……どうしたんだね?」
グリP「うちのアイドルをあんな目に合わせたこと、後悔させてあげますよ」
社長「い、いやー、私もああなるとは思わなくて─」
小鳥「言い訳無用!」
グリP「ほら!残り全部食いきれ!」
小鳥「亜利沙ちゃんの気持ちを味わいなさい!」
グリP「これで鍋の中身は無くなったか」
小鳥「そうですね」
社長「」ピクピク……ピクピク
グリP「死んでますね」
小鳥「一晩置けば生き帰るでしょう」
グリP「ほっときましょうか」
小鳥「自業自得ですからね」
グリP「……美奈子を呼んで中華料理でも作ってもらいます?」
小鳥「いや、それはそれで飯テロ(物理)になると思います」
小鳥「そもそも私達、結局食べてませんからね」
グリP「おーい、お前ら、口直しになんか食べにいくぞ」
昴「……いや、今はちょっと」
ジュリア「流石にアレを食べた後に何かを食う気はしないな」
亜利沙「むりぃ……」
グリP「もし食欲が戻ってきたら、なんでも好きなもの食わせてやるよ」
昴「ああ、ありがとな……」
亜利沙「……うん」
ジュリア「あれ、そんなお金持ってるの?」
グリP「ああ、財布を手に入れた」
小鳥「……社長のお金で豪遊しましょうか」
闇鍋をして、俺達は何かを得られただろうか。
確かに、亜利沙は酷いことになった。何故か起きてから顔が真っ赤だ。昴にも結構なダメージがある。
でも、俺はこのイベントが無駄ではなかったと思う。
亜利沙、昴、そしてジュリア。同じ鍋を囲んだ三人の連帯感はきっと……いや、確実に深まった筈だ。俺はそれを信じている。
グリP「そう、これは闇鍋なんかじゃない……三人の絆を深める、いわば絆鍋だったんだ」
小鳥「何良いこと言ってしめようとしてるんですか」
【おわり】
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