モバP(以下P)「えっ、ってなんですか酷いなー」
ちひろ「いや、その、だって、今日はプロデューサーさん風邪で来ないって連絡がさっき…」
P「俺が風邪? この通り元気ですけど」ピンピン
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ちひろ「…いえ、まだプロデューサーさんが無理しているという可能性があります。…失礼、します」オデコピトッ
P「えっ、ちょ、ちょっとちひろさん!?」
P(ちひろさんの顔が! 近い! 近すぎる!)
ちひろ「……はい。熱は、なさそうですねっ//」
P「だからさっきから言ってるじゃないですか!」
ちひろ「……こほん// じゃあ、さっきの連絡は一体…」
P「どんな感じだったんですか?」
ちひろ「事務所の電話にプロデューサーさんの声で『今日は風邪で休みます』ってかかってきたんです」
P「お、俺の声?」
ちひろ「はい! それはもう、そっくりすぎて…わ、私でも本人だと勘違いするほどでした!」
P「へぇ…」
モバP(もしかして…)
ドアバン!
「なんじゃ助手。私は今日はオフだぞ?」
P「知ってるよ晶葉…なぁ、お前の仕業だろ?」
晶葉「ん? 助手は何を言って」
P「人の声を完璧に真似ることができるなんて、うちの事務所にはお前しかいねぇだろ!」
晶葉「い、いやまぁ、確かに私にとってそのような事は、変声機を使えば朝飯前だが…助手。話が見えないぞ」
P「…マジで言ってんの?」
晶葉「あ、あぁ」
P(もしかして、晶葉じゃない…?)
晶葉「…助手。話してくれないか」
P「あ、あぁ…」
ーーーーーーーー
P「~というわけなんだ」
晶葉「なるほど…」
P「まぁ、今日はみんなオフだから惨事にはならないと思うが」
晶葉「…助手は休まないのか?」
P「いやー、結構資料溜まっててな」
晶葉「そっか…助手も少しは休息を取れよ?」
P「なんだ、心配してくれてんのか?」
晶葉「……う、うるさいっ//」
P(かわいい)
晶葉「しかし…私以外にも声を真似る者が…ん?」ゴソゴソ
P「ん? どうした?」
晶葉「……やっぱり、ない。私が作った変声機がない!」
P「な、なに!?」
晶葉「これで私の疑いは完璧に晴れた、が…」
P「あぁ…謎が深まったな…」
晶葉「あっ、そういえば。先週、頼まれて杏に貸したのだった」
P「おい」
P(えぇー…こんなんで犯人判明かよ…まぁいいけど)
P「と、いうわけだが。弁解はあるか?」
杏「い、いやぁ、ほら。プロデューサー。今日ってあれじゃん?」
P「あれ? …あぁ、エイプリルフールか」
杏「そそ! だから杏も嘘つかなきゃなーって」
P「無理して吐く必要ねぇだろ…。それで? なんでこんな嘘を? どうせお前のことだ、俺が休みだったらさぼれるとでも思ったんじゃないか?」
杏「いやいや、今日は杏休みでしょ?」
P「あっ、そうか…ん? じゃあなぜ…」
杏「…プロデューサーさぁ、働きすぎじゃない?」
P「へ? そうか?」
杏「絶対そうだよ。これだけはいいきれるね」
P(そういえば、晶葉も同じようなこと言ってたな…)
P「そっか……で、それがどうした」
杏「うん…杏はね、心配なんだよ?」
P「はっ? 心配?」
杏「いつか倒れんじゃないかーってね。だから、杏は…」
P「…杏。俺は倒れたりしないぞ?」
杏「そんなの、わかんないじゃん!」
P「いや、倒れない。もし俺が倒れたら、お前達優しいからな、心配するだろ?」
杏「……」コクッ
P「だから倒れない。いや、倒れるわけにはいかない。お前たちには笑顔が一番だ。それはアイドルにも言える。その笑顔を失わせてたまるか」
杏「で、でも!」
P「…まぁ、俺も人間だ。こんな大それた事言っておきながら、倒れる時が来るかもしれない」
杏「……」
P「そんな時は、笑顔で俺を看病してくれないか?」
杏「えっ」
P「俺はお前たちに輝いて欲しい。もっともっと。だから、俺は頑張る。な?」
杏「……言ってること無茶苦茶だよ、プロデューサー」
P「ははっ、それは俺も思った」
杏「…んー、仕方ないなー。その時は杏に任せてよ! すぐ治してあげるからさ!」
P「あぁ!」
杏「その時は、杏も仕事を休みに…」
P「それはだめだ」
杏「えー」
おわり
依頼だしてきました
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