女「こんちはー、相も変わらず幸薄そうで悲惨な顔をしてるね」

男「何て失礼なやつだ」

女「そんな今にでも骨になりそうな男君にハッピーを与えに来てあげたんだよ！」ｴｯﾍﾝ

男「お前は人を元気にさせたいのか人を貶したいのかどっちかにしろ」

女「常に前者だけど」

男「エイプリルフールはまだ速いぞ」

女「こんなものをもらったのだよ！」ｻｯ

男「デパートの福引き券？」

女「女友が『あたし運無いしどーせ当たらないからあげる』って！」

男「お前はムダに運良いもんな……………」

女「10枚あるから男にも5回引かしてあげようかなーって思って」

男「どういう風の吹き回しだ」

女「ひどいな！男にハッピーをプレゼントしたいだけなのに！」

女「『二人で引くともう一回サービス』ってのがあるんだって」

男「何だそのけったいなサービス」

女「そんで男を連れて行こうかなーって」

男「結局ハッピーになるのはお前じゃねぇか」

女「アハハ、まぁそれはさておき、そんなわけでお出かけしようよ！」

男「……しゃーねぇなぁ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

女「お待たせー！」ﾀﾀﾀﾀ

男「何でウチに来る前に着替えてこなかったんだよ……」

女「了承されなかった場合を考えてだよ」

男「あーなるほど」

女「で、どう？感想は？」

男「………ん、結構可愛いんじゃねぇの？」

女「えへへー」

男「そんじゃあ行くか」

女「あ、でもでも」

男「あ？」

女「福引き開始は午後5時からなんだよねー」

男「じゃあそん時に呼びに来いよ！今昼の1時だぞ！？」

女「だ、だって………男とお話したかったんだもん………///」

男(え、何これ可愛い)

女「なーんちゃって！騙されたー！ねぇ今どんな気持ち！？」

男「俺のときめきを返せ」

男「ハァ………しゃーねぇどっかで暇潰すか………」

女「じゃあ本屋行こうよ本屋！！欲しい本あるんだ！」

男「おう、そうするか」

男(そういや俺も買いたい本あったんだよな、買っとこう)


ーー本屋ーー

男「あ、あった」

女「おーあった！」

男女「「…………え？」」

男「お前もこれ探してたのか？」

女「あー男もだったの、じゃあ買わないでいっか、代わりばんこで読もうよ」

男「おう、そうするか」

女「あ、お菓子の本も買っとこーっと」ﾃﾃﾃ

男「お前料理得意だよな」

女「いたっ」ｺﾃｯ

男「あ、コケた」

ーー服屋ーー

女「可愛い服あるかなはーとっ」

男「アルカナハート………」

女「あっ、これ可愛いー試着してくるね」

男「おう、行ってこーい」


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ｼｬｯ

女「うーん、この服自体は可愛いけど着ている本人が全てを台無しにしちゃってるような…………」

男(いやむしろ服が霞んで見えるほど可愛いことに気づいてないのかこいつ)

男「いや、お前自身も充分可愛いと思うけど」

女「えっ！？そ、そうかな……………へへへ…………」ﾆﾍﾗ

男(その証拠にさっきからずっと見られてるしな)ｷﾞﾛｯ

モブ「ヒッ」

男(たく、何でこんなイライラしなきゃなんねぇのかね……………)

女「よーしこれ買おうっと」

男「おいやめろ！」

女「え？どうして？」

男(これ以上変な馬の骨にジロジロ見られてたまるかああああああ！！)

ーーゲーセンーー

女「あーこれ可愛いー、よーしとろうっと！」

男「とれるか？」

女「大丈夫大丈夫！」ｳｨｰﾝ







女「あぅ～……全然できない……」

男「ったく………ほらそこどけ」ﾁｬﾘﾝ、ｳｨｰﾝ







男「全然とれねぇ…………」

女「諦めようかな…………」

一旦ここまで
見てくれてる人に感謝