男「安価と運で魔王軍と戦う」 (80)

安価SS初挑戦。故に生優しい目で見守ってくだされ。

主人公の行動を安価で指定し、魔王軍を倒すSSです。
一応軍隊もののつもりですが>>1の軍事知識は浅いのでご了承を

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ここは剣と魔法のファンタジー世界。

もっとも、現在世界は魔王軍の侵攻を受け、混迷のただなかにある。
数年前に王国の送り出した勇者は魔王に敗北し、各地の国家は次々と魔王の軍勢に占領されていった。

こんな暗黒の時代、主人公もまた一人の男として軍に身を投じることにした。
ひょっとすれば死ぬかもしれないのに、である。

その理由とは?安価一つ下。

流行り病でこの世で唯一の肉親となり、まだ幼かった自分を養うために自分の身を売った姉を救うためだった。
このご時世、早く金を稼ぐには軍に入って活躍するのが手っ取り早いと考えたためである。

もちろん危険な賭けであったが、男には他に金を稼ぐ当ても無かった。

もっとも、やけになったわけでもない。男は自分にいくらか軍事的な才能があると分かっており、それに賭けたのである。
その軍事的才能とは…安価ここから3つ下まで全て。ある程度被ってたら再安価

姉からの養育費と自身の努力により、町の学校に入ることができた男はそこで軍人に必要とされる能力を一通り鍛錬しつつ
帝国の学者が提唱した新鋭の学問、心理学を勉強した。

そこで彼は、戦場における敵味方の心理を見抜くことで戦略眼を鍛え、さらに出世に必要な人心掌握術を学んだのである。
そして、仮に虫を食らうことになろうと敵の靴を舐めることになろうと怯まない、強い信念を持っていたのである。

もっとも、この世に完璧な人間はいない。
男もまた、自身に欠点があることは重々承知していた。それは…安価2つ下まですべて。

まず、自身の息が臭いこと。このせいでどうも女性には縁が薄い。…もっともあまり軍事には関係ないが。

そして、これはなんとも惜しいが先天的に魔法が使えないことだった。
もっとも魔法の才のある人間は少ないのでそこまで致命的ではないのだが、やはり惜しかった。
魔術を使える軍人はその希少性から出世の道も多かったからだ。

もっとも、男はそれらの欠点を受け入れていたし、気にもしていなかった。

さて、ここらで男の容姿についてうつろう。男の容姿は…安価一つ下。

見てられない顔じゃないが冴えない顔 。つまるところ平凡な顔つきであった。

さて、そろそろ物語を始めよう。

魔王軍の侵攻を斬り抜け、ここまでなんとか国家としての体裁を保てている国家は世界で3つ。
勇者を送り出し、その活躍により今まで勢力を侵されていなかった王国、軍事の天才と呼ばれる将軍を持つ帝国、
そして多くの魔法使いを抱える宗教国家の教国である。

この中で主人公が住んでいる国は…安価一つ下

この世界でもかなりの軍事大国である、帝国に住んでいる。

かつては軍は貴族によるものとして独占されていたが、近年将軍によって軍が平民にも道を開いている。
孤児であり貴族にも縁の無い主人公にとってはこれは幸運であった。

さて、最後に、主人公が最初に目指す兵科は…安価一つ下

歩兵科である

…もっとも平民にそれほど選択肢があるわけでは無いが。

さてそろそろ物語を始めよう。
時は帝国歴604年。場所は帝都新兵勧誘所。
まだ、雪も溶けきっていない初春のことであった…。

~帝都・新兵勧誘所~

兵士「はい、並んで並んで!」

ここは帝都にある、平民議会場。しかし今日はテーブルや椅子はほとんど片づけられ、軍の新兵勧誘所として使われている。
魔王軍によって故郷を失った難民や、義侠心に駆られた若者たちが兵士となるべく集まり、辺りは騒然としている。

兵士「はい、次のもの、入って…おい割り込むんじゃない!」

その騒乱の中、主人公にもようやく受付の順番がくる。

受付「はい、さっさと終わらせたいから手短にね。…ふんふん、帝国出身か。アカデミー卒業とは珍しいな。どうしてまた軍に?」

さて、なんと答える?本当のことを言ってもいいし適当にいなしてもいい。安価一つ下

男「身内を助けるのに金が必要でね。軍で出世すれば金はいくらでも手にはいるんだろう?」

受付「まあ、出世すればな。…ふむ、歩兵科志望か。健康面にも問題はなさそうだし、いいだろう。入隊を許可する」

男「どうも」

受付「この許可証を持って正午までに闘技場へ行ってくれ。そこで正式に軍に入隊することになる」

男「闘技場?」

受付「行けばわかる」


さて、これで軍に入る一歩目は踏み出した。
正午までまだ時間はあるが、どうしようか?早く行って待っていてもいいし他のことをしてもいい。安価下

とりあえず散策することにした。

男「帝都か……」

男は、帝都に

1、ずっと住んでいた
2、住んでいたわけではないが来たことはある
3、初めて来た

安価下

勧誘場から少し離れた通りを歩きながら、男は物憂げな表情を見せた。

ここもかつては人通りの賑やかな大通りだった。
いや、人の数なら昔よりも多いかもしれない。

通りのあちこちで座り込んでいる家族。魂の抜けたような顔で空を見上げる少年。
そして、人目につかぬように横たわる、死体。死体。死体。

男「北からの難民か…」

戦争の余波は、この帝都にも及んでいた。
それほどまでに戦いは熾烈なものになっているのである

男「戦争…か」

1、早くなんとかしなければ
2、いや、戦争なんて昔からあった
3、その他感想自由安価下

男「俺が戦う理由は利己的なものだ。だが、それで誰かが救えるなら…」

自分一人の動きで世界が変わるかはわからない。
それでも、世界の為に戦うというのはいいものだ。
…所詮気休めかもしれないが。

さて、散策しているうちに時間が近づいてきた。闘技場に向かうとしよう。

~闘技場~

帝国の文化の象徴とも言える、闘技場。
だが、奴隷である剣闘士達が戦場に送られ、今は営業を停止している。

兵士「うむ、許可証はあるようだな。青の控え室にて待機しておけ。」

男「ああ…しかし、何故こんなところで入隊式をやるんだ?普通は城でやるものだと思っていたが」

兵士「入隊式は城でやる予定だったさ。ただ、貴族派の横槍でここでやることになったが。」

なるほど、合点がいった。
要は、同じ軍であっても平民と貴族では立場が違うことをわからせたいわけか。

1、憤る
2、どうでもいい
3、その他反応自由安価下

まあどうでもいい。
兵隊権が平民に解放されたとは言え、すぐに貴族と同等になるはずなのどないのだ。

男「さて、青の控え室か…」

闘技場には6色の控え室があり、青の控え室はその中の一つ。
青に塗装された地下への扉を開けると、そこには既に多くの人間がたむろしていた。

と、いきなり絡んでくる男が一人。

男「おう、なんだなんだ?ここはガキの遊び場じゃねぇぞ!」

さて、どう反応するか。安価下

男「一応これでも募集年齢はありますよ」

大男「ああ?そういうことを言ってるんじゃねぇよ。てめぇ、どこの出だ?」

男「帝都ですが。」

大男「はん。武器を持ったことはあるのか坊ちゃん?そんなヒョロヒュロの体で兵士は無理だぜ?」

男「ここにいるということは、軍が大丈夫と判断したということでしょう?それに、これでも少しは鍛えているつもりですよ」

大男「ほう…じゃあ試してみるか?」

適当に相手をしていたら、何やら話がおかしな方向へいってしまった。
大男は拳を握って挑発ポーズをしているし、周りには人だかりができ始めている。

さて、どうするか。安価下

男(ま…やってみるか)

とりあえずやってはみるが勝算は低い。なんてったって相手のがデカいのだから。

安価下コンマ一桁9以上で成功
8以下で失敗、5以下からはダメージ

男(成功しない気もするが…)

とりあえず股間を狙ってみるが、難しいだろう。
コンマ8以上で成功。それ以下ならダメージ。
ただし負けてもイベントは進む。安価下

失敗!

男「そりゃ」

股間を狙って繰り出した蹴りはあっさり外れ、男の固い腹筋にあたる。

大男「よーし、次は俺の番だな?そうりゃ!」

大男に放り投げられ、壁に叩きつけられる。
コンマ不足分の4がダメージとしてHPの10から引かれた。

男「あいててて……」

大男「さあ、まだやれるだろ?こいよ!」
と、挑発する大男だったが……

兵士「おい、うるさいぞ!騒ぎたいなら余所でやれ!」

騒ぎを聞きつけた兵士が外から叫んできた。

大男「けっ……運がいいな、坊っちゃん?」

どうやらとりあえず大男の気はすんだらしい、背を向けて去っていく。

男「……………………」

さて、どのような反応を示す?安価下
1.毒を吐く
2.冷静に反省
3.その他自由安価

男「やれやれ……実戦なら死んでたかな」

自分の限界を越えない範囲でなら、尻込みをする必用は無い。
だが、その範囲を越えた時にはあえて逃げるのも必要なことだ。

そして、こと肉体の分野では自分の限界はかなり低い水準にある。
だが、それを理解しているならやりようはあるだろう。

兵士「さあ、闘技場へ出ろ。演説が始まるぞ!」

男「演説……?」

どうやら何か始まるらしい。
兎に角立ちあがり、向かうことにした。

将軍「諸君、まずは楽にしたまえ。」

整列した男たちの眼上、闘技場のバルコニーに立つ、一人の男。
その身の丈は偉丈夫と呼んでさしつかえの無い長躯だが、だからといって筋肉の塊といった印象ではない。

すらりとした体つきと整った顔立ち、そして黄金色に耀く髪とサファイアのような碧眼。
それらを兼ね備えた男は、間違いなく美男子――それも絶世の――と評される容姿であった。

その、硝子細工のような姿態をした男は、しかし優美な印象を他者に与えなかった。

例えるなら、一造りの刀剣……それも過度に装飾された儀礼剣でも抜き身の晒し刀でもなく、
名工に鍛えられた業物の長剣といったところだろうか。

まだ青年の領域を抜け出ていない男にそのような鋭さを纏わせているのは、帝国軍の将軍であることを示す軍服だろうか。
それとも、熱い情熱と冷やかな野心が共存している美しい双眸なのだろうか。

男「間違いない。あの男は……」

将軍の名前安価下1~3で一番コンマが大きいの。
ただし不快だったりふざけてたり、とにかく続けるのに支障がでるような名前は大きくても無視する。
あとついで主人公の名前も決めたいので併記してくれ。

アル「ジョン・コーウェン将軍、か。」

下級貴族の出身でありながら、30代で帝国の大将にまで昇りつめた男。
帝国史上最高の軍人。金髪の貴公子。

アル「あれは…もう5年近く前になるかな?」

当事、侵攻を開始した魔王軍に対し、帝国は大軍勢を差し向け大会戦を挑んだ。
戦場の名から「ハルバニア会戦」と名づけられたその戦いは、しかし人間側の記録的惨敗に終わった。

魔王軍の誇る猛将達に率いられた軍勢は数に勝る帝国軍を圧倒し、さらに冷静な陣形移動により半包囲の憂き目にあった帝国軍は崩壊。
ここに、凄惨な殲滅劇が開演されるかと思われた。

この状況で歴史という奔流にその姿を現したのが、ジョン・コーウェンだったのである。

当事、准将だった彼は帝国軍第4軍の次席指揮官であった。

壊滅的な戦況と迫る魔獣の群れに恐慌をきたし部下と逃亡した中将から指揮権を引き継いだコーウェンは
周囲の潰滅した部隊を組織的に吸収しつつ撤退を指揮。さらに勲功に焦り突出した敵の追撃隊が迫ると、
比較的無事な自らの第4軍を機動的に運用し、半包囲攻勢によりを局所的ながら戦術的勝利すらものにしたのである。

「第4軍の奇蹟」と呼ばれたこの偉業は、帝都の民から喝采をもって迎えられた。
もちろん、一部の貴族の中には「やつは高貴な貴族を囮にして、自分の息のかかった奴隷の兵士どもを助けた」と白眼視するものもいた。

しかし、コーウェンにより救われたその下賤の奴隷数万の戦力が無ければ帝都は丸裸なのであり、
そして高貴な貴族達の内、騎士道に酔うロマンチスト達は戦場で勇気と蛮勇をはきちがえて貴重な戦力とともに突撃し、
生命にしがみつくものはほうほうのていで指揮を放棄し逃げかえるか、捕虜として投降していたのである。

まして、金銭や政治能力を駆使して戦場を逃れ帝都に残っていた者達に、若き英雄を糾弾する権利など無かったのである。


こうして若くして英雄となったコーウェンは、二階級昇進により中将となり、正式に帝国軍第4軍の指揮官を与えられた。
つまり、編成を急ぐ他軍を除けば戦闘可能な唯一の軍、つまりは帝国軍全戦力の指揮権を得たのである。

コーウェン中将はその戦力と堅牢なる要塞の力を合わせ、9度にわたる魔王軍のよく攻撃を退けた。
そして、大将に昇進した彼は名実ともに救国の英雄として扱われているのである。

アル(まるで、吟遊詩人の謳う物語の登場人物みたいな人だよ、まったく)

眼前に立つ若き英雄を眺めつつ、彼の戦歴に想いを馳せたアルフレッド・カラレスは、心の中で溜め息をついた。
彼は、この若き英雄を――――

1、好意的に評していた
2、否定的に評していた

選択番号とその理由(例、2 顔がいけ好かない)を安価下1~3コンマ最大採用

アルフレッドは、比較的彼を好意的に評していた。

アル(その戦術眼には、見習うべきところもあるし、ね)

大軍を指揮する戦略能力も、短期間で成り上がる政治的才覚もむろん非凡である。
だが、やはり彼の天才たる最大のところはその戦術眼にある、と彼は考えていた。

言ってはなんだが、要塞の防御力と第4軍の打撃翌力を合わせれば防衛は困難なものではないし
これほどの功績があるならば別にコーウェンでなくともある程度の出世はできただろう。

つまり、それらはコーウェンでなくともある程度の才覚があるならば可能なものであったと言える。

アル(しかし、崩壊した戦場で一瞬で味方を掌握し、そこから脱出する手並み……あれは人間業ではない)

人物の真に評価すべき点を見抜ける程度の観察眼はアルフレッドにもあり
そして才能の高い人間に嫉妬することもなく素直に評価する程度には、彼は率直な人間であった。

コーウェン「諸君、私は救国の英雄と讃えられている。しかし、それは正しい評価では無い。
真に讃えられるべきは、戦場に立ち剣を振るう諸君らであり、後方で諸君らのパンを焼く婦女子なのである……」

アルがそのように英雄を評しているうちに、コーウェン将軍の演説は始まった。
その言葉は典型的な大衆扇動の手法に則ったものであったが、こういった場合はえてして単純なものがほうが効果を発揮する。
そうしてやはり若き英雄の演説は、闘技場に集まった人々を熱狂させている。

アル(やれやれ、こんな手垢のついた演説をするためにわざわざ赴くとは、帝国大将閣下も大変だね。
……個人的には、もっと深い話が聞きたいんだが。例えば、将軍は僕等をどう運用するつもりなのか、とか。
まあ、そこまで腹の内を明かしてくれるわけもなし、か)

熱狂する大衆と演説を冷やかに見るアルだったが、この場にもう一人アルと同じ不満を抱えている人間がいた。

そしてその人物は、非常に直接的な方法で不満を解消しにかかったのである。

大男「うぉい!俺はそんな分かりきったことを聞きにきたんじゃねえ!ちゃんと戦争の話をしやがれ!」

アル(あの男……!狂犬のような男とは評したが、将軍にも噛みつくのか!?)
バス
周囲の体格のよい男達の中でもさらにひと回り大きい男は、重低音のよく響く野太い声で叫ぶ。
その声は制止を呼びかける兵士の声や周囲からの野次と混じり、闘技場を支配した。

男「そうだ!俺もそれが聞きたかったんだ!」

兵士「黙れ、閣下の演説を邪魔するな!!」

俄に騒然とした闘技場を見おろす将軍の表情は、ここからはよく窺えない。
しかし、その表情はどこか事態を面白がっているようにも感じられた。

アル(やれやれ、なんともおかしなことになった。)

大男の叫びは、アルも気になっていた将軍のこれからの戦略に触れており、ある意味渡りに舟ともいえた。
折角直にコーウェン将軍の話を聞けるのだから、ありふれた演説よりも意義のある話を聞きたいものである。

しかし、大男の行動は明らかに常識を欠いたそれでもあった。

ここはあえて大男に味方することで、上手くいけば将軍の真意を聞け、さらに彼の印象に残ることもできる。
しかし、下手をすればつまみ出される公算も高い。

アル(さてどうするかな…)

1,大男の味方に立ち将軍に質問を投げ掛ける
2,先頭にたって大男を糾弾する
3,沈黙を守り、事態を静観する

1か2を選ぶなら台詞や行動も併記を。安価下1~3コンマ最大。

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