輝子「お返しのお返し」 (39)
シンデレラジオの外伝です
例によって、今回だけでも見れるのでよければどうぞ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395932402
輝子「あ、杏さん…いる…?」
杏「んぁー、いるよー」ダラダラ
輝子「フヒ…ちょ、ちょっと、今…いいかな…」
杏「いいけどー、何か用ー?」ゴロゴロ
輝子「相談したいことが…ある…」
杏「…うん、良いけど、なんでみんな杏に相談しに来るんだろう」
輝子「フヒッ…な、なんとなく…杏さんなら大丈夫だと思って…」
杏「よく分かんないなぁ…まぁ、いいや」ムクリ
杏「んで、相談したいことって?」
輝子「フヒ…もうすぐ…小梅の誕生日…」
杏「あー、そうだねぇ」
輝子「そ、それで…プ…誕生日プレゼントの…事で…」
杏「杏も何かホラーゲーでも用意しとこうかなぁ」
杏「んで、相談って何をプレゼントしたらいいかってこと?」
輝子「え…えっと、シンデレラジオでプレゼントするものは…決まったんだけど…」
杏「ん?他に何かあげるつもりなの?」
輝子「こ、この前…ヴァ…バレンタインの、お返しで…凄く、良い物を貰って…」
杏「ほうほう」
輝子「私があげたのは…ただのキノコチョコなのに、なんか、悪い気が…して」
杏「なるほど。トモチョコのお返しに良い物を貰ったから」
杏「誕生日プレゼントを渡す以外に、何かしたいと」
輝子「そ、そう」
杏「小梅は別にそんな事気にしないと思うけどなぁ。普通にプレゼントだけで喜ぶと思うけど」
輝子「フヒ…そう…かな」
杏「うん」
杏「まぁ…そうだね、どうしても何か他にしてあげたいんだったら…」
輝子「フヒ…な、なにか…ある?」
杏「んー、一応ね。こずえの誕生日の時にさ、何か欲しい物とかして欲しい事とかあるー?って聞いたら」
杏「こずえに、一緒に遊びに行きたいって言われてね」
輝子「あ…動物園に行った…」
杏「そうそう、それそれ」
杏「だから、輝子も小梅をどっかに遊びに誘ってあげたらどうかなーって」
輝子「フヒ…小梅を…あ、遊びに誘う…」
杏「小梅が行きたがってる所に一緒に行くでもいいし、輝子がオススメの場所に連れて行くでもいいし」
輝子「フヒ…あ、遊びに…」
杏「…え、二人でよく遊んでるんだよね?」
輝子「そ、そう…だけど、殆ど…小梅から誘われて…」
杏「あぁ…そういうことね」
杏「でも、それならなおさら輝子から誘うべきじゃない?小梅、喜ぶと思うよ」
輝子「そ、そうか…」
杏「…なんか、柄にもなくガチなアドバイスしちゃった気がする」
杏「まぁ、参考にすればーってぐらいだから、うん」
輝子「フヒ…やっぱり、杏さんに相談してよかった…」
杏「他にもっといいアイデアがある人がいると思うけど…まぁ、いいや」
杏「とりあえず、頑張れー」
輝子「あ、ありがとう…頑張る…フヒヒ」
―2時間後―
小梅「ふぅ…レ、レッスン…終わった…」
輝子「あ…小梅…お、お疲れ…フヒ」
小梅「あっ…輝子さん…お、お疲れ様です…えへへ」
輝子「レッスン…終わった所…?」
小梅「う、うん…事務所に戻って…少し、休憩…」
輝子「そ、そうか…お疲れ…」
小梅「あ、ありがとう…えへへ」
輝子「えっと…じ、事務所に戻りながらで大丈夫だから…ちょ、ちょっと…いいかな」
小梅「…?…う、うん…大丈夫、だよ」
輝子「も、もう少しで…小梅、誕生日…だな…フヒ」
小梅「あっ…お、覚えててくれたんだ…う、嬉しいな…」
輝子「そ、その…それで…誕生日プレゼント…」
小梅「う、うん…」
小梅(輝子さんがくれるものなら…何でも、嬉しいけど…)
輝子「よ、よかったら…い、一緒に…あ、遊びに…行かない…か?」
小梅「えっ…?」
輝子「ヴァ…バレンタインの…お返し…い、いいの…貰ったから…」
輝子「あの…キノコチョコだけじゃ、悪い気がして…だから…フヒ」
小梅「そ、そんな事ない…よ…?わ、私…輝子さんの…チョコ…嬉しかった…」
輝子「そ、そうか…」
輝子「あ…イ、イヤだったら…普通にホラーグッズプレゼントするよ…フヒヒ」
小梅「う、ううんっ…!う、嬉しい…凄く…嬉しい…」
小梅「わ、私…輝子さんと…遊びに行きたい…な…」
輝子「フヒ…そうか…よ、良かった…」
小梅「あ、あの…こ、これって…」
輝子「フヒ?」
小梅「デ、デート…なの…かな…?」
輝子「フヒッ!?え…あ…う…わ、分からない…」
小梅「あっ…へ、変なこと…い、言っちゃった…!ご、ごめんね…輝子さん」
輝子「フヒ…も、問題ない」
輝子「えっと…ど、どこか…行きたい所…あ、ある?」
小梅「あ…う、うん…えっとね…た、確か…鞄の中に…」
輝子「…?」
小梅「あ、あった…こ、この…チラシ…」
輝子「フヒ…お化け屋敷…?」
小梅「う、うん…でも、見て…ば、場所……」
輝子「場所…こ、ここ…駅前の百貨店…?」
小梅「うん…さ、催事場を…期間限定で…お化け屋敷に…してるんだって…」
輝子「お、おぉ…」
小梅「こ、これ…行きたくって…」
輝子「い、いいよ…じゃあ、それ…行こう…フヒヒ」
小梅「わぁ…う、嬉しい…な…えへへ…」
輝子「じゃ、じゃあ…そこに行って…他の場所も…見る感じで…い、いいかな…」
小梅「うん…い、一緒に…ショッピング…えへへ」
輝子「フヒ…じゃあ…そういうことで…つ、次の休みで…いい?」
小梅「うん…そ、それで…大丈夫…」
輝子「オッケー…フヒ」
小梅「えへへ…凄く…楽しみ……」
輝子(杏さんに…お礼のメールしておこう…)
―次のお休みの日―
輝子「フヒ…や、やっぱり…人、多いな…」
小梅「う、うん…人…たくさん…」
輝子「離れないように…気をつけよう…」
小梅「う、うん…えっと…8階だから…エレベーターで…」
輝子「フヒ…オッケー…」
小梅「えへへ…輝子さんとお出かけ…嬉しい…な…」
輝子「そ、そうか…よかった」
小梅「いっぱい…遊ぼうね…えへへ」
輝子「フヒ…そうだな…」
輝子(こ、小梅…オシャレだな…。私、もしかして浮いてる…?)
輝子(でも、そういうのわかんないから…仕方ないね…フヒ)
小梅「あ…エ、エレベーター着た…わっ…ひ、人が…沢山…」
輝子「溢れる様に出てきたな…フヒヒ」
小梅「つ、着いた…これが、お化け屋敷…」
輝子「フヒ…本当に百貨店の中に…お化け屋敷が…」
小梅「な、なんだか…不思議な感じだね…」
輝子「だね…フヒヒ」
小梅「な、並んでないみたいだし…今の内に…入ろう…」
輝子「そ、そうだな…中は…どうなってるのかな…」
小梅「えっとね…い、いくつか部屋があって…それぞれ…テーマがあるんだって…」
輝子「テーマ…?」
小梅「うん…墓場…とか…教室…とか…」
輝子「フヒ…なるほど…」
小梅「ほ、他に…どんな部屋があるか…楽しみ…」
小梅「え、えっと…最初の部屋…だよね…?」
輝子「フヒ…キッチンだね…」
小梅「お、おかしいところは…何も、なさそう…」
バタンッ!!
輝子・小梅「!?」
小梅「れ、冷蔵庫の扉が…勝手に開いた…」
輝子「フヒ…な、何故開いたんだ…」
小梅「な…中に…何か入ってるよ…?」
輝子「か、鍵が…入ってる…」
小梅「こ、これで…次の部屋の扉が開くのかな…?」
輝子「多分…」
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ
輝子「フヒッ!?しょ…食器が…震えてる…」
小梅「ポ…ポルターガイスト…!」ワクワク
輝子「フヒ…聞いたことは…ある…」
ブツンッ
輝子「フヒッ…あ、明かりも消えた…!」
小梅「く、暗くて…見えない…」
パッ
小梅「あっ…テ、テレビが…点いた…」
ザーーーーーー
輝子「な、何も…映らないな…」
小梅「砂嵐のまま……」
フフフ…フフフ…
輝子「!?…な、何か…聞こえる…」
小梅「わ、笑い声…?」
バンバンバン!!!
輝子「フヒィッ!?い、入り口の方…誰かが扉叩いてる…」
小梅「お、お化けが…入ってくるのかも…」ワクワク
輝子「い、いや…ヤ、ヤバいから…鍵を開けて次の部屋に行くべき…」
小梅「あ…う、うん…今なら…テレビの明かりで…道が分かるね…」
輝子「次の部屋は…教室みたいだな…」
小梅「が、学校は…怪談とか…色々、ある…」
輝子「そ、そうだな…夜中にピアノが鳴るとか…」
~♪
小梅「…ピ、ピアノの…音…?」
輝子「う、噂をすれば…だな…フヒ」
ガタンッ
輝子「フヒッ…な、何かが…落ちた音が…」
小梅「ア、アレ…かな…?」
輝子「お、音楽家の…肖像画が…一つ、落ちてるな…」
小梅「も、戻してあげた方が…いいのかな…?」
輝子「そうだな…掛け直しておこう…」
スーッ
小梅「!?…しょ、肖像画が…動いて…元の場所に…」
輝子「フヒ…ホ、ホラーすぎる…」
タッタッタッタッタ…
小梅「だ、誰かが…廊下を走ってるような音が…」
輝子「音が…少しずつ近くなってるような…?」
ガラッ
人体模型くん「ヴァーーーーーーーーーーー!!!」
輝子「フヒィッ!?」
小梅「ひゃあ!?」
輝子「に、逃げた方が…いい…!!」
小梅「う、うん……!」
人体模型くん「ヴァーーーーーーーーーーー!!!」
輝子「フヒ…お、追いかけてくる…!」
小梅「あ…あそこ…次の扉…!」
ピーンポーンパーンポーン
輝子・小梅「…?」
『廊下を走るなーーーーーーーーーーーー!!!!』
輝子「は、走らないと…無理…!」
小梅「お、追いつかれる…!」
輝子「フヒ…フヒ…な、なんとか…次の部屋に着いた…」
小梅「はぁ…はぁ…も、もう…追いかけてこないみたい…」
輝子「こ、ここは…墓場…みたいだな…」
小梅「ホ、ホラーの…定番だね…」
輝子「何が出てくるか分からないから…慎重に…行くべき…」
小梅「う、うん……」
スッ…
小梅「あ…ひ、人魂…!」
輝子「フヒ…さ、早速心霊現象が…」
ザワザワ…ザワザワ…
輝子「風がないのに…木が揺れてる…」
小梅「や、柳の木…だね…」
ドスンッ
輝子「お、お墓が…倒れた…」
小梅「な、何か…出てくるかも…!」ワクワク
輝子「フヒ…ま、まさか…そこまではさすがに…」
幽霊くん「ヴァーーーーーーーーーーー!!!」
輝子「フヒッ!?また出た…!」
小梅「ま、また…追いかけてくる…!」
輝子「は、早く…次の部屋にいk」
生首くんA「オッスオッス!」
生首くんB「オッスオッス!」
生首くんC「オッスオッス!」
生首くんD「オッスオッス!」
生首くんE「オッスオッス!」
輝子「フヒッ…な、生首…多すぎ…!」
小梅「か、かわいい…えへへ」
輝子「ちょ…か、かわいいって…」
輝子「フヒ…さ、さっきから…走ってばかり…」
小梅「つ、次の部屋は…病院…みたい…」
輝子「びょ、病院のホラーは…ヤバいヤツ…」
小梅「う、うん…ドキドキ…するね…」
輝子「フヒ…手術室っぽいね…ぜ、絶対…ヤバいドッキリがある…」
ガラガラー
輝子「!!…し、診療台が…勝手に…動いてる…」
小梅「だ、誰も…乗ってなかったね…」
輝子「誰かが乗ってたら…それはそれで怖いな…フヒヒ」
ピッ…ピッ…ピッ…
小梅「あ、あれ…この音……」
輝子「え、えっと…心電図…?」
小梅「どこから…聞こえるんだろう……」
モゾモゾ…
輝子「!!…そ、そこの診療台の上…な、何か動いた…」
小梅「だ、誰か…いるのかな…シーツが…掛かってて…分からない…」
輝子「シーツが…血まみれだね…ヤ、ヤバい…」
ピピピッ…ピピピッ…
小梅「あ…お、音が変わったよ…」
モゾモゾ…モゾモゾ…
輝子「う、動きが…少し、治まってきてる…」
小梅「も、もしかして…心電図の音と…関係が…」
輝子「フヒ…そ、そうかもしれない……」
ピーーーーーーーーーー
小梅「あ…お、音が……」
輝子「…う、動かなくなったね……」
小梅「……」
輝子「……」
ガバッ
死体くん「ヴァーーーーーーーーーーー!!!」
輝子「フヒッ…!や、やっぱり…こうなるのか…!」
小梅「み、見て…傷とか…リ、リアル…」
輝子「み、見てる余裕ないです…!」
小梅「次の部屋…あ…あれ…廊下…だけ…?」
輝子「真っ直ぐ向こうに…扉があるね…」
小梅「も、もう…終わりなのかな…?」
輝子「フヒ…やっと、落ち着ける…」
死体くん「ヴァーーーーーーーーーーー!!!」
輝子「フヒィッ!?ま、まだ…追いかけてくる…!」
小梅「あ、あれっ…と、扉が…開かない…!」
輝子「ちょ…か、鍵とか持ってないよ…」
小梅「さ、最初の部屋の鍵は…次の部屋にあった…返却口に…返しちゃった…」
輝子「フヒッ…あ、こ、ここに…鍵があった…けど…」
ジャラッ
小梅「た…沢山、あるね…」
輝子「どの鍵で開くか…分からない…」
死体くん「ヴァーーーーーーーーーーー!!!」
小梅「い、一本ずつ…試すしか…ないかも…」
輝子「そ、そうだな…」
ガチャッ
小梅「や、やった…開いた…!」
輝子「フヒ…十本ぐらい試して…やっと…」
小梅「し、死体さん…凄くゆっくり歩いて…追いつかないようにしてくれてたね…」
輝子「フヒ…や、優しい…」
死体くん「ヴァーーーーーーーーーーー!!!」
小梅「あ…あっ…ま、また…追いかけてくる…!」
輝子「フヒヒ…は、早く…逃げないとね…」
小梅「あっ…で、でも…また…鍵が…パスワード…?」
輝子「ヒ、ヒントが…ある…」
【ABC=123 BAD=?】
小梅「え、えっと…「?」の部分が…パスワードって事かな…」
輝子「フヒ…た、多分…」
小梅「ABCが…123で…BAD…?」
輝子「ど、どういうことなんだ…」
小梅「うーん…」
輝子「フヒ……」
死体くん「……」
輝子・小梅(後ろでずっと待ってる…)
輝子「…フヒッ…わ、わかった…かも」
小梅「あ…ほ、本当…?」
輝子「た、多分…。えっと…Aが1で…Bが2で…Cが3だとしたら…Dは…」
小梅「…よ、4?」
輝子「そ、そう。だから…BADは…」
小梅「あっ…214…!」
輝子「た、多分…そういう事…」
小梅「じゃ、じゃあ…214って…入力して…」
ガチャッ
小梅「あ、開いた…!」
輝子「フヒ…よ、よかった」
死体くん「ヴァーーーーーーーーーーー!!!」
小梅「あっ…せ、正解したから…また追いかけてくる…」
輝子「フヒヒ…」
小梅「あっ…で、出口だ…」
輝子「フヒッ…ま、眩しい…」
小梅「えへへ…面白かったね…!」
輝子「フヒ…こ、こんなに疲れると…思わなかった…」
小梅「た、たくさん…追いかけられたね…」
輝子「ホ、ホラーゲームで…追いかけられるのもイヤだけど…」
輝子「リアルで追いかけられるのもイヤだな…フヒヒ」
小梅「さ、最後の…鍵がない時は…す、凄く…焦った…」
輝子「そ、そうだな…待ってくれてるのに気付いたら…怖くなくなったけど…フヒ」
小梅「えへへ…や、優しかったね…」
輝子「フヒヒ……あ…ちょ、ちょうど…お昼みたいだな…」
輝子「ど、どこかで…何か…食べる…?」
小梅「う、うん……あ、で、でも…その前に…」
輝子「フヒ?」
小梅「も、もう1回…入りたい…な」
輝子「」
小梅「えへへ…楽しかった…」
輝子「フヒヒ…まさか、2週することになるとは…」
小梅「に、2回目は…1回目の時より…落ち着いてたから…」
小梅「い、色々…じっくり見れて…良かった…」
輝子「そ、そうか・・・」
輝子(じ、じっくり見る必要あるのかな…)
小梅「え、えっと…じゃ、じゃあ…ご飯…食べる…?」
輝子「フヒ…そうだな…少し…休憩」
小梅「しょ、輝子さんは…何か、食べたいもの…ある…?」
輝子「わ、私は…何でも…大丈夫。小梅の食べたいもので…いい」
小梅「う、うん…えっと…じゃあ…ピザが…食べたい…な」
輝子「い、いいよ…じゃあ、ピザが食べられそうなお店…探そう」
小梅「うん…い、行こう…」
小梅「あっ…しょ、輝子さん…え、えっと…その…手、つないで…いい…?」
輝子「フヒッ…い、いいよ…?」
小梅「う、うんっ…じゃあ…えへ」ギュッ
輝子「フヒ…」ギュ
輝子「モグ…フヒ…ピ、ピザ…美味いな」
小梅「う、うん…美味しいね…」
輝子「キノコピザ…フヒ…フヒヒヒ…」
小梅「シーフードピザも…お、美味しいよ…」
輝子「フヒ…じゃあ…一切れ…交換する…?」
小梅「う、うん…交換…」
輝子「ど、どぞー…フヒ」
小梅「えへへ…あ、ありがとう…わ、私のも…どうぞ…」
輝子「フヒヒ…ありがとう…モグ」
小梅「あ…ホ、ホントだ…キノコピザも…美味しい…」
輝子「シーフードピザも…イケるね…フヒ」
小梅「デ、デリバリーピザって…あるけど…た、高くて…頼めない…」
輝子「デリバリーピザは…高いね…」
小梅「ど、どうして…あんなに…高いのかな…」
輝子「杏さんが…色々…理由があるって…言ってた…」
小梅「そうなの…?」
輝子「安いと…注文が殺到してデリバリーできない…とか…」
輝子「宅配だから…人件費がたくさん掛かるとか…そ、そんな感じ…らしい…」
小梅「そうなんだ…あ、杏さん…やっぱり…物知り…」
輝子「だね…」
小梅「お、お腹…いっぱい…」
輝子「フヒ…1枚…ギリギリ…食べられたね…」
小梅「ほ、他の物…頼まなくて…良かったね…」
輝子「だね…絶対…食べ切れなかった…」
小梅「ちょ、ちょっと…苦しいから…もう少し…休憩…」
輝子「それがいい…」
小梅「きゅ、休憩…終わったら…ど、どこに…行く…?」
輝子「フヒ…そうだな…小梅は…行きたい所…ある…?」
小梅「ん…ふ、服…ちょっと、見たい…かも」
輝子「服か…い、いいよ…じゃあ、行こうか…」
小梅「一緒に…い、良いのがないか…探そうね…」
輝子「フヒ…で、でも…私…小梅みたいに、オシャレとか…わかんないし…」
小梅「そ、そんな事…ないよ…?わ、私も…ただ、好きなの…着てる…だけ…」
輝子「そ、そう…なのか…?」
小梅「い、一緒に…選べば…だ、大丈夫…だよ…」
輝子「フヒ…わ、分かった。じゃあ…一緒に…」
小梅「うん…えへへ」
小梅「あ…しょ、輝子さん…あれ…見て…」
輝子「フヒ…?」
小梅「ち、地下で…物産展…やってるって…」
輝子「フヒ…物産展…イタリアって…書いてるな」
小梅「な、何か…面白い物…売ってるかな…?」
輝子「イタリアと言えば…ポルチーニ…」
小梅「あ…え、えっと…確か…イ、イタリアの…マツタケ…?」
輝子「そ、そう…よく覚えてたね…」
小梅「菜々さんの家で…イタリア料理…作った時に…使ってたね…」
輝子「そうだね…あ、アレが…また、手に入るなら…買っておきたい…フヒヒ」
小梅「じゃ、じゃあ…休憩が終わったら…物産展も…見にいこうね…」
輝子「フヒ…賛成…」
―4時間後―
小梅「い、色々…買っちゃったね…!」
輝子「フヒヒ…サ、サイフがピンチ…」
小梅「で、でも…す、凄く…楽しかった…」
輝子「そうだな…ね、念願のポルチーニも手に入れられた…フヒヒッ」
小梅「ま、また…美味しいパスタが作れるね…」
輝子「フヒ…パスタもいいけど…ほ、他にも…色々、試してみたい…」
小梅「パ、パスタ以外だと…どんな料理が…あるの…?」
輝子「て、定番の物だと…リゾット…かな」
小梅「あ…リゾット…お、美味しいよね…」
輝子「も、もし…上手に出来たら…小梅にも…ごちそうするよ…フヒッ」
小梅「わぁ…た、楽しみ…」
輝子「あ、あと…小梅に選んでもらったパーカー…今度…着てくるよ…」
小梅「う、うん…それも…楽しみ…」
輝子「フードの部分が…キノコのカサみたいになってるとか…最高だね…フヒッ」
小梅「輝子さんに…ピッタリだね…」
輝子「キノコの気持ちになるよ…フヒ」
小梅「えへへ…仁奈ちゃんみたい…」
輝子「じゃ、じゃあ…そろそろ…帰ろうか…」
小梅「うん…く、暗く…ならない内に…」
小梅「えへへ…きょ、今日は…凄く楽しかった…」
輝子「フヒヒ…それは…よかった」
小梅「ま、また…さ、誘ってくれると…う、嬉しい…な」
輝子「フヒ…そ、そうだな…いつも…小梅に誘ってもらうことが多いから…」
輝子「わ、私からも…もっと…誘うようにするよ…フヒ」
小梅「うん…た、楽しみ…!」
杏「おや、小梅と輝子じゃん」
小梅「あっ…杏さんと…幸子さん…」
幸子「こんな所で会うなんて偶然ですね!お買い物ですか?」
輝子「そ、そんな感じ…フヒッ」
小梅「デ、デート…してたんだ…えへへ」
輝子「ちょ」
幸子「デ、デートですか!?」
杏(あぁ、あの話、今日だったんだ)
幸子「フ、フフーン!ボク達だって、デートしたんですから!」
杏「ちょ」
小梅「あ、杏さんと…幸子さんも…デート…?」
幸子「そうですよ!ね、杏さん?」
杏「えっ…そこで杏に振られても…」
幸子「あっ、面倒そうな顔しないで下さいよ!」
杏「だって…」
杏「そっちはもう終わって帰るところ?」
小梅「う、うん…帰る…ところ…」
幸子「ボク達も、ちょうど帰るところだったんですよ」
輝子「フヒ…奇遇だね」
小梅「せ、折角…一緒に…なったから…」
小梅「よ、よかったら…今から…みんなで…ご、ご飯…食べに行きたいな…」
幸子「いいですね!」
輝子「フヒ…さ、賛成…」
杏「んー…お腹空いてるし、帰って用意するよりは、食べて帰った方が楽かな…」
幸子「本当に、楽する事が最優先なんですねぇ…」
杏「そりゃもちろん」
幸子「そんな、当然みたいな言い方されても」
小梅「ど、どこに…食べに行く…?」
杏「ファミレスでいいんじゃないー」
輝子「フヒ…ひ、人…多くないかな…」
幸子「うーん、多少は仕方がないんじゃないですかね」
杏「知る人ぞ知る隠れ家的なお店を知ってる人がいたらそっちに行くけど」
幸子「でも、そういうお店って逆に入りづらくないですか?静かかもしれないですけど…」
輝子「わ、分かる…」
小梅「き、緊張…するよね…」
杏「えー、別に普通にしてればいいんじゃないのー?」
幸子「杏さんのそういうところは見習うべき…なんでしょうか」
杏「どやっ」
幸子「あっ、負けませんよ!」ドヤァ
杏「いや、別に張り合うつもりは」
小梅「ふふ…お、面白い…」
輝子「フヒヒ…」
おしり
小梅ちゃんお誕生日おめでとー!
あと、WM杏ちゃん美少女すぎ問題
見てくれた人ありがとう
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