【シンデレラ×sideM】輝子と夏来の昨日の料理 L4U! (60)


 ※見ようによってはカップリングかもしれませんが、友情恋愛どちらとも取れる描写になっていたらいいなあ。




『昨日の料理・ハヤシライス』
投稿日:201X年ハイ月ジョ日
投稿者:ベースのナツキ

 前回の料理
【シンデレラ×sideM】輝子と夏来の昨日の料理 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447362874/)





星輝子「………………」

榊夏来「………………」

財前時子「………………」


   \ぷごっ/


輝子「フヒッ……星輝子、ですよー……」

夏来「……榊夏来、だよー……」

輝子「き、今日はなんと、ゲストがいます……二回目にしてもう、初ゲスト。フフ、フヒヒ」

時子「財前時子よ。御機嫌よう、視聴者諸君(みにくいぶたども)」

夏来「………………」

輝子「………………」

時子「………………」


   \ぷぎっ/


夏来「…………ふふ」

輝子「…………フヒ」

時子「何をぐずぐずしているの? さっさと始めなさい」

輝子「あ、はい……」

夏来「すみません……」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1465209577


夏来「えっと、今日は……あ、昨日は? 都内某所の、某公園から……お送りする、よ」

輝子「ここは、ぼっちのぼっちによるぼっちのための公園……撮影には、うってつけ。フヒ」

夏来「………………」

輝子「………………」


   \ぷぎぷぎ/


夏来「……あ……撮影許可、ちゃんと取ってるから……」

輝子「こ、公園の使用許可も、な。抜かりは……ないぞ。フフ……」

時子「始めろと言ったのが聞こえなかったのかしら?」ギロリ

輝子「」ビクッ

夏来「」ビクッ

時子「それで? 貴方達はこれから何を作るつもりなの?」

夏来「えっと……ハ、ハヤシライス……を……」

時子「あらそう」\ぷぎー/

輝子「………………」

夏来「………………」

時子「で、材料は?」

輝子「あ、は、ハイ……」

夏来「た、ただいま……」


輝子「コホン。で、では……本日の犠牲者を、紹介するぞ……」

夏来「………………」ポチッ



 https://youtu.be/3yh2InVsFag



輝子「まずは……マイタケクン……」グスッ

夏来「マイタケェ…デス…カサガァ、ピロピロ…シテイマス…(嗄れ声)」↓マイタケ↓

輝子「そして、エリンギ……うう……」グスッ

夏来「エリンギィ…デス…ジンコウサイバイノォ…ハコイリィ、キノコデス…(嗄れ声)」↓エリンギ↓

輝子「ボクモ、ショーコチャンニソダテラレタカラ、ハコイリキノコダネ!(裏声)」↓マイタケ↓

夏来「ああ……なんて無邪気な、箱入りキノコ……これから調理されるって、知らないで……」

輝子「う、うぅ……ふたりとも、美味しく料理してあげるから……立派な具になるんだぞ……」グスグス

夏来「た……タマネギも、いるよ……ッ」グスン

輝子「そう、タマネギも……ふぐっ、うえぇ……」↓タマネギ↓

時子「その茶番は必要なの?」

夏来「」

輝子「」


   \ぷぎっ/


輝子「だって、その、ほら……トモダチを切って、焼いて、煮込んで、美味しく頂くわけだから、な……」

夏来「うん……そこのところはちゃんとした方がいい、って……この間、話して……」

輝子「ね……」

夏来「ね……」

時子「ふうん……ちゃんとする、ねえ……」

輝子「………………」

夏来「………………」


   \ぷごっ/


時子「ちゃんとすべき所は他にあるでしょう」ギヌロ

輝子「」ビクッ

夏来「」ビクッ

時子「貴方達は脳味噌をどこに溶かしてきたのかしらね……ほら、続けなさい」

輝子「………………」ション

夏来「………………」ボリ

時子「このBGMも止めるわよ」ポチ

夏来「……はい……」

輝子「……はい……」



   \ぷぎぅ/


輝子「じゃあ、続きだな……えっと、肉。これは、時子さんが持ってきてくれたって……」

時子「ええ。この私が手塩にかけて育てて直々に捌き、下味までつけた豚肉よ」↓おにく↓

輝子「お、おお……? この中に入ってる、のか……?」ペチペチ

夏来「……このクーラーボックス……ごついですね……」

時子「次」\ぷぎぃ/

輝子「あ、はい……後は、市販のルーと……」↑ルー↑

夏来「……バター……炒める用の……」↑バター↑

輝子「………………」

夏来「………………」

輝子「で、終わり……かな?」

夏来「うん……終わり、だね」

時子「待ちなさい」

輝子「えっ、な、なんだ……? また何か、やっちゃったか……?」

時子「違うわ。個人的に食材を持ってきてやったのよ。今回のためにわざわざね。ありがたく使いなさい」

夏来「わ……本当に……? いいんですか……? ありがとう、ございます……」

輝子「うん……フヒッ、あ、ありがとう……で、何持ってきてくれたんだ……?」

時子「これよ」コトン








   ↓↓↓トリュフ↓↓↓








輝子「!?」

夏来「!?」

輝子おおおおおおおおお誕生日おめでとおおおおおおおおおおお今日はここまで


時子「クックックッ。どう? この豚を率いて私自ら採取したトリュフよ!」\ぷぎっぷごっ♪/

輝子「な、な、なま……生トリュフ!!!!」

夏来「ま、まぶしい……ジュンの家でも、見たことない……!」

時子「あら、今はまだおあずけよ? これを使うのは最後の仕上げだもの」\ぷぎぷぎー!/

輝子「おそれおおい……おそれおおいぃ! うあ、うああああ……!」ガタガタ

夏来「しょ、ショーコ……お、お、おちつ、落ち着い、て……?」ガタガタ

輝子「む、無理だ……! だって、トリュフだぞ? トリュフなんだぞ……!?」ガタガタ

時子「………………」

輝子「とりゅふ……とりゅ、トリュフゥウウうああぁうヒャッハーできなぃ」ガタガタ

夏来「う……俺も、もう無理……鼻血、垂れる……っ!」ボタボタ

時子「…………ねえ、そこまで大袈裟に騒がれると却って興醒めするんだけd」

輝子「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ガタガタ

夏来「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ボタボタ

時子「うるっさいッ!!!!」

輝子「」ビクッ

夏来「」ビクッ


輝子「………………」

夏来「………………」ボタボタ

時子「ありがたく使えとは言ったけど、喚き立てろと命じた覚えはないわよ」


   \…………/


輝子「………………」っティッシュ

夏来「………………」フキフキ

時子「全く……跪いて讃えると思ったけれど、当てが外れるなんて」ハァ…

輝子「………………」っビニール袋

夏来「………………」ポイ

時子「………………」

輝子「………………」

夏来「………………」


   \ぷご/


時子「……で、少しは頭が冷えたかしら?」

輝子「………………」コクコク

時子「鼻の具合は?」

夏来「………………」コクコク

時子「そう」


   \ぷぎぅぃ/


時子「なら料理を続けるわよ。まだ下ごしらえすら出来てないじゃないの」

夏来「……は、はい……」

輝子「……す、すまん……」



   \ぷぎっ/


輝子「そ、それじゃあ、その……気を取り直して。具を切ろう……」

夏来「うん……切ろう……」

輝子「き、今日は、私がタマネギを担当する……」

夏来「そして俺が……キノコ……」

輝子「そしてそして……時子さんが、豚担当……」

時子「そうね」


   \ぷご!/


夏来「……お肉、切らないんですか……?」っマイタケ

時子「下ごしらえはとっくに済ませているわ。後は焼くだけ」

輝子「……なるほど」っタマネギ

時子「そういう事だから、フライパン先に貰うわよ」\カチッ/

輝子「フヒ……どうぞ」

夏来「どうぞ……ふふ」


   \シュボオオオ…/



輝子「………………」トントン

夏来「………………」モギッ

時子「ほら、お前は下がってなさい」\ぷぎ!/


   \トコトコトコ…/


輝子「………………」トントン

夏来「………………」モギッ

時子「………………」


   \シュボオオオ…/


輝子「………………」トントン

夏来「………………」モギッ

時子「………………」


   \プギ/


輝子「……うああぅ」プルプル

夏来「……しみてる?」

輝子「……しみてる……」グスッ

時子「それくらい我慢なさい」

輝子「わ、わかってる……けど、しみるものはしみるんだ……」プルプル

夏来「……ティッシュ、置いとくね……」っ箱ティッシュ

輝子「うん……ありがとう……」チーン



   \プゴ…/


輝子「………………」トントン

夏来「………………」モギッ

輝子「…………~っ」プルプル

夏来「………………」

時子「………………」っバター


   \ジュワー…/


夏来「……ぐえー……」モギッ

輝子「!!」

夏来「……ぐえー……」モギッ

輝子「………………?」

夏来「………………」っエリンギ

夏来「……ひぎい……」トン…

輝子「……あっ……キノコの断末魔、か……?」

夏来「…………うん」

輝子「……おお……!」

夏来「……俺、まだヒャッハーできないから……」

輝子「………………」

夏来「せめて悲鳴だけでもって、思って……」

輝子「……そ、そうか……フヒヒ」

時子「いちいち茶番を挟まなければ気がすまないの?」っ゛フライパン))

輝子「」

夏来「」



   \ジュージュー/


輝子「………………」

夏来「………………」

時子「………………」っ゛フライパン))

夏来「気が済まない、とか……必要、というより……」トントン

輝子「………………」トントン


   \プギュ…/


夏来「……やると、楽しい」モギッ

輝子「うん……フヒ、楽しい」トントン

時子「…………あほらし。」っフライパン

夏来「…………ふふ」トントン

輝子「…………フヒ」トントン


   \ジュージュー/



時子「さて、そろそろ頃合いね」ガチャ


   \ガパァ/


   \ヒヤァ…/


輝子「おおう……冷気、すごいな……」

夏来「ひんやり、してる……すずしい……」

時子「豚肉には寄生虫、感染症等の危険があるから加熱は必須……アッハハ、しっかり焼いてやらくちゃね!」ゴソ

輝子「…………!!」

夏来「…………!!」

時子「今度は何?」↑おにく↑

夏来「……薄切りでもわかる……あからさまな、霜降り……」ガタガタ

輝子「こ……これ……絶対高級なやつだよな……?」ガタガタ

時子「あら、わかってるじゃない」モソモソ

夏来「ひっ」ビクッ

輝子「ヒィッ」ビクッ


   \ジュワー/



時子「我が財前家が代々研究を続け、交配を重ねてきた品種……言うなれば財前豚よ。その中でも最も美味な」ワシャワシャ

輝子「ウワアアアアアアアアアア!!!! 聞こえなアアアアアアアアアいっ!!!!」

夏来「しょ、ショーコ……!?」


   \ジュージュー/


輝子「ま、またトリュフレベルの高級品出されたらよぉ、耐えられないんだよォォッ!!!!」ガタガタ

時子「あ゛?」っフライパン

輝子「だ、だって、こちとらぼっちなんだぞ? 庶民ぼっちだぞ? びんぼっちなんだぞ!!?」ガタガタ

夏来「ショーコ、落ち着いて……ショーコはぼっちじゃない、よ……!」オロオロ

輝子「落ち着けるかァ!! シイタケ!! マイタケ!! ヒトヨタケェッ!!! アアアアアアアアア」ガタガタ

時子「 う る さ い 」ギロリ

夏来「」ビクッ

輝子「」ビクッ


   \ジュージュー/



時子「私の自慢の豚だもの、怖じ気付くのも仕方がないわよね。だからといって手を止めるんじゃない」ワシャワシャ

夏来「は、はい……すみません……」トントン

時子「同じことを繰り返してどうするのよ。そんなに躾られたい? 豚なの? 豚になりたいの?」ワシャワシャ

輝子「で、でも……時子さんも、素材自慢二回目」トントン

時子「アァン?」

輝子「…………な、なんでもないです……ゴメンナサイ」トントン


   \ジュージュー/


時子「やれやれ、世話の焼ける子豚達だこと」っ゛フライパン)))

輝子「………………」トントン

夏来「………………」トントン

輝子「………………」トントン

夏来「……あ……あの……」トントン

時子「何?」っ゛フライパン)))

夏来「俺……猫がいいです。豚じゃなくて……」トントン

輝子「わ、私は……キノコ希望……」トントン

時子「アァン?」ギロリ

夏来「」ビクッ

輝子「」ビクッ


時子「口答えするとは生意気ね。いい? お前達が躾の必要な豚かを判断するのはこの私なの」ワシャワシャ

輝子「………………」ション

夏来「………………」ボリ

時子「キノコだろうが猫だろうが、認められたければ自分の力で証明してご覧なさい」っ゛フライパン)))


   \…zzz/


時子「分かったら働け」

輝子「……キノコ……」ション

夏来「……ネコ……」ボリ

時子「フン……全く……」ワシャワシャ

輝子「………………」トントン

夏来「………………」トントン

時子「………………」ワシャワシャ


















輝子&夏来「「 キ ノ コ ネ コ 」」

時子「 は た ら け 」

輝子「………………」ション

夏来「………………」ボリ


   \プギァ…/


夏来いいいいいいいいお誕生日おめでとうおおおおおおおおお続くよ



   \カチッ/


時子「で、豚が焼き上がったけど、そっちはどうなの? グダグダノロノロともたついていたけど」っフライパン

夏来「……キノコは、もう少し……」トントン

夏来「…………今、できました」

時子「あらそう。輝子、タマネギは?」ワシャワシャ

輝子「あ……えっと……だな……」トントン

輝子「…………っ!」プルプル

夏来「………………」

輝子「……しみるぅ……!」プルプル

夏来「……難航、してるみたい……です」

時子「でしょうね」ワシャワシャ

夏来「………………」

輝子「………………」プルプル

時子「ほら、フライパン空いたわよ。ちゃっちゃと炒めてしまいなさい」

夏来「……はーい……」


  \プゴ…/



輝子「あ、ナツキ……」

夏来「……なに……?」

輝子「え、エリンギ、ぶあつめに切ってくれた……?」

夏来「ん……このくらい、だよね……?」っエ/リ/ン/ギ

輝子「……うん、そのくらい。ありがと……」フヒ


   \カチッ/


輝子「や、やっぱりエリンギは歯ごたえだからな。コリコリですよ、コリコリ……フヒヒ」トントン

夏来「…………ふふ」っバター


   \ジュワー/


夏来「でも……縦薄切りなのに、ぶあつめって……ちょっと不思議……」っ木べら

輝子「……そ、そだな……薄いのに、ぶあつめ……」トントン

夏来「ぶあつめ……」

輝子「ぶあつめ……」

夏来「………………」ワシャワシャ

輝子「………………」トントン

夏来「…………ふふ」

輝子「…………フヒ」

時子「………………」チラ


   \プギ…/


時子「…………ククッ」

輝子「…………ふぇぁう」プルプル


輝子「………………」トントン

夏来「………………」っキノコ


   \ザバァ/


輝子「……フヒ、キノコにバターは大正義……」トントン

夏来「うん……キノコとバターの風味が合わさって、おいしい組み合わせ……」っ木べら

輝子「フヒッ、まさにな……しみるぅ」プルプル

夏来「…………ふふ」ワシャワシャ

輝子「………………」っテイッシュ

夏来「………………」っ゛フライパン)))

輝子「でも……あ、あんまりバターたっぷりだと、太っちゃいそうで怖いけど、な……」ハナチーン

時子「貴方達二人はむしろ肥え太るべきでしょうに」

輝子「えっ」

夏来「えっ」


   \ジュージュー/


輝子「………………」っテイッシュ

夏来「………………」

輝子「……な、なんで?」フキフキ

時子「自分の体を見てみなさい」

輝子「………………」

夏来「………………」

時子「脳に回るべき栄養が胸に行くような阿呆は論外だけど、体に栄養が行き渡らないのもそれはそれで問題よ」

輝子「………………」チマストーン

夏来「………………」ヒョロホソーン


   \ジュワー/



輝子「………………」

夏来「………………」

時子「見るからにDa値の低そうなみすぼらしい体つきよね。ちゃんと鍛えてるの?」

夏来「えっと……ダンスレッスン、苦手だけど……頑張ってます……」

時子「ふうん」

夏来「………………」ヒョロホソーン

輝子「………………」チマストーン


   \ジュージュー/


夏来「これでも……アイドルになる前より、体力ついた……」ワシャワシャ

時子「なら鍛え方が足りないのね」

夏来「………………」

輝子「………………」スッスッ

時子「いっそこの私が一から十まで教育してやってもいいのよ? 跪いて懇願するならね!」

輝子「………………」チマストーン

夏来「………………俺達、気を使われてる?」

時子「アァ゛? 随分おめでたい思考回路してるのね。今のでどうしてそんな考えに至るのかしら」

夏来「うん…………うん」ワシャワシャ

時子「何をニヤニヤしているのよ……その癪に触る面をやめなさい」

夏来「……ダンスレッスン、考えてみます。時子さん、ありがとう……」

時子「人の話を聞きなさい。勝手に自己完結するんじゃないわよ」

夏来「……ジュンとシキも、誘おうかな……ふふ」っ゛フライパン)))

時子「………………チッ」


   \プゴ…/


輝子「……す、好きでこんなみすぼらしい体型になった訳じゃ……うぅ……」チマストントン



   \ジュージュー/


夏来「………………」ワシャワシャ

夏来「もう、いいかな……」っフライパン


   \カチッ/


夏来「ショーコ……タマネギ、切れた……?」

輝子「私は日陰者だけど……この体型は栄養不足とかそういうのじゃないんだ……ま、まだ成長期が来てないだけなんだ……」トントン

夏来「しょ……ショーコ……?」

輝子「そうだそうだ……き、きっとあと五年もすれば私だって……セクシーに……セクシーに……」トントン

夏来「あの、ショーコ……戻ってきて……?」オロオロ

輝子「いつかは私だって……美優さんや愛梨ちゃん並の肉厚ジャンボマッシュルームボディを……」トントン

時子「全く、いつまでやってるのよ。千切りにでもするつもり?」

輝子「……う゛ー……」プルプル


夏来「その……時子さんがさっき言ってたのは……外見より中身が大事だけど、健康も大事だよ……ってこと、だから」

時子「違う」

輝子「………………」

夏来「ね、ショーコ……今のショーコにも、素敵な所、たくさんあるよ……見た目も、中身も。たとえば」

時子「その戯れ言は長くなりそう?」

夏来「………………」

輝子「………………」

時子「………………」


   \プギィ/


夏来「……あとで……たくさん、言うから……元気出して……?」

輝子「………………」

夏来「………………」ヨシヨシ

輝子「…………そ、そうだな。こんな気持ちは、タマネギと一緒に炒めてしまおう……ウン」

夏来「うん……」

輝子「…………ありがと」フヒ

夏来「…………うん」フフ


   \プゴ/


時子「何なのよこの茶番は」


夏来「じゃあ……フライパン、交代しようか……」ワシャワシャ

輝子「うん……交代しよう……」

時子「さっさとしなさいよ」

夏来「………………」ワシャワシャ

時子「………………」

輝子「……それにしても」

夏来「……ん……?」っ゛フライパン

時子「何?」

輝子「キノコ達、こんなにも炒まって……すっかりこんがりいいにおい、させてるなぁ……」ベソ…

夏来「………………」っ炒めキノコ

時子「………………」

輝子「香ばしいよお……美味しそうだよお……フヒッ」

夏来「………………」テレテレ

輝子「煮ヒャッハーもいいけど……やっぱり焼きヒャッハーもなァ……! フフ、フヒ、フッヒヒヒヒ!」ウズウズ

時子「またみっともなく騒ぎ立てたら承知しないわよ」ギロ

輝子「あ、うん、はい……今はタマネギを炒めなきゃだからな……ヒャッハーはしないよ……」\カチッ/


   \シュボオオオ…/


夏来「………………しないの?」っ炒めキノコ

輝子「だって……不可抗力的ヒャッハーなら、さっきやっちゃったし……」

夏来「………………」

輝子「そ、そんな顔するなよ……」

時子「癪に障る顔のバリエーションが無駄に豊富ね」


輝子「………………」っバター


   \ジュワー…/


夏来「……せめて煮込んでる時くらい……ヒャッハー、しない……?」

輝子「そ、そんなに見たいか……?」っ゛フライパン))

夏来「見たい……」

輝子「そ、即答か。そんなにか……」

夏来「うん……見たい……」

輝子「見たいか……そうか……」っタマネギ


   \ジュワシャバァ…/


輝子「………………」っ゛フライパン))

輝子「だ、そうだけど……どうかな、時子さん」チラッ

夏来「………………」チラッ

時子「あら、そこで私の許可を求めるのね。クックッ、わかってきたじゃない」

輝子「………………」ワシャワシャ

夏来「………………」

時子「でもね、人に頼み事をするならそれ相応の態度ってものがあるでしょう?」

輝子「………………」

夏来「………………」

時子「………………」フンッ


   \プゴッ/












輝子「キーノコ……キーノコ……」パチ…パチ…

夏来「!!」

時子「ちょっと」


輝子「キーノコ……キーノコ……」パチ…パチ…

夏来「………………」

時子「………………」

輝子「キーノコ……キーノコ……」パチ…パチ…

夏来「ねーこ……ねーこ……」パチ…パチ…

時子「………………」

輝子「キーノコ……キーノコ……」パチ…パチ…

夏来「ねーこ……ねーこ……」パチ…パチ…

時子「………………」

輝子「………………」

夏来「………………」


  \ジュージュー/


















輝子&夏来「「 キ ノ コ ネ コ 」」

時子「 お だ ま り 」

夏来「………………」ボリ

輝子「………………」ショイ


   \プゴッ/



   \ジュージュー/


時子「ほら、フライパンを放置するんじゃない。火から目を離すな!」

輝子「す、すみません……」ワシャワシャ

夏来「ご、ごめんなさい……」

時子「全く、ちょっと甘やかしてやったらすぐ付け上がる」

輝子「いけないいけない……」ワシャワシャ

夏来「危ない危ない……」

時子「本当にもう、世話が焼けるったら……」フンッ


   \ジュージュー/


輝子「………………」っ゛フライパン))

夏来「………………」

時子「………………」

輝子「あ、あの……そんなに駄目だった? キノコール……」ワシャワシャ

時子「当たり前でしょう。豚としての心構えが足りていないのよ」

輝子「だ、駄目か……そうか……」ワシャワシャ

夏来「……キノコネコへの道のりは、遠いね……」

輝子「ね……」ワシャワシャ

夏来「ね……」

時子「……珍獣どもめ」



輝子「………………」ワシャワシャ


   \ジュワー…/


夏来「………………」ジッ…

輝子「………………」ジッ…


   \ジュージュー/


夏来「……もういい、かな?」

輝子「……そ、そだな」っフライパン


   \カチッ/


時子「やれやれ。ようやく次の工程に移るのね」

夏来「あ……待って。その前に……」

輝子「おう? ど、どした……?」ワシャワシャ

夏来「……えっ、と……その」チラッ

時子「言いたいことがあるならはっきり言いなさい」

夏来「あ、あ、あの……と、とりゅモゴモゴ……あちら様は、どうするんですか……?」チラッ…


   ↓↓↓トリュフ↓↓↓


輝子「と、トリュフ様は、あれだ。おおむね最後に削って入れるんだ……最後にな……」チラッ…

夏来「……そうなの?」チラッ…

時子「ええ。それは私がやるから素人はすっこんでなさい」

夏来「……なるほど……」ツー…

輝子「な、ナツキ……また鼻血、出てるぞ。興奮したか……?」っティッシュ

夏来「あ……ごめん。やっぱり刺激が、強すぎて……」フキフキ

時子「お前が無様な姿を晒すのはいいけど、くれぐれも料理に垂らすんじゃないわよ」

夏来「はい……言われるまでもなく、気を付けます……」フキフキ

輝子「だ、大丈夫か……? 冷やすもの、いるか……?」

夏来「ううん……平気。ありがとう、ね……」

輝子「……フヒ」



   \プギュ…/


輝子「まあ、そんなこんなでな……タマネギも炒まったので、まとめて煮込もう……フヒヒ」

夏来「じゃあ、時子さん……お水の方、お願いします……」

輝子「ます……」

時子「待ちなさい」

輝子「は、はい……?」っフライパン

夏来「な、なにか……?」鍋

時子「それ、そのまま全部煮込むつもり?」

輝子「………………」メク

夏来「………………」バセ

輝子「…………うん」

夏来「…………はい」

時子「だと思ったわ。貸しなさい」クイッ

輝子「あ、はい。どうぞ……?」っフライパン


   \カチッ/

   \シュボオオオ…/


夏来「……あの、何を……」

時子「ククッ。まあ見てなさい」っ肉キノコ


   \ザバァ/




   \ジュワー…/


時子「ねえ、珍獣」ワシャワシャ

輝子「……な、なに?」←キノコ

夏来「……な、なに?」←ネコ

時子「間の抜けたお前達のことだもの、その粗末なレシピに従うだけで済ませるつもりでしょう?」ワシャワシャ

輝子「………………」メク

夏来「………………」バセ

時子「ま、そうでしょうねぇ。でもそれだけじゃ……足りないのよ」パッパッ

輝子「……な、なにか、入れた……?」

時子「小麦粉よ」ワシャワシャ

夏来「……こむ……」

輝子「……ぎこ……」

時子「ええ。小麦粉よ」ワシャワシャ


   \ジュージュー/


夏来「……それに、なにか特別な効果が……?」

時子「クックッ……今にわかるわ。今にね」っ゛フライパン)))

輝子「か、川島さん……?」


   \プギュィワ…/



時子「さあて、こんなものでいいでしょう」


   \カチッ/


夏来「じゃあ……今度こそ、煮込む……?」

輝子「そ、そだな。鍋とか出して、お水も出して……」

  \ドンッ/
時子「フンッ」↓おみず↓

輝子「あ、時子さん……ありがとう。フヒ」

       \ゴトン…/
夏来「じゃあ……これも」っ鍋

輝子「うん……で、中身を移しかえてだな……」っフライパン

夏来「水をそそいで……煮込んで……」

輝子「火を止めて……ルーを溶かして……」ワシャワシャ

夏来「また煮込んで……」

輝子「ごはんと一緒に、盛り付けて……」ワシャワシャ

夏来「できあがり……だね。ふふ……」

輝子「フヒ……はい。具はもう全部、鍋だぞ……」っ木べら

夏来「うん……次、お水は……半分の、四人前だから……450ml………」っルー

輝子「だ、そうだ。はいこれ……」っ計量カップ

時子「必要ないわ」キュコッ

輝子「えっ」

夏来「えっ」


   \トポトポトポ…/


時子「……………」ヒョイ


   \ヒタヒタ…/


時子「ほうら。これでピッタリ」

輝子「………………」

夏来「………………」

時子「………………」

輝子「…………おおぉー」パチパチ

夏来「…………おおぉー」パチパチ

時子「クックックッ」ニヤリ


輝子「で、では……火をつけます。つけますよー……」


   \カチッ/


夏来「あとは、煮て……さっき言った通りに、するだけ……だね」

輝子「スルダケ……し、新種のキノコかな。フヒ」


   \シュボオオオ…/


輝子「………………」

夏来「………………」

時子「………………」


   \ォオオオ…/


輝子「………………」

夏来「………………」

時子「………………」


   \……/


時子「退屈ね」

輝子「……そうだな」

夏来「……そうだね」


   \…プゴ/


時子「そうね……ただ黙って待つのもつまらないし、今だけは騒ぐことを許可してあげる」

輝子「ま、まじか……ほんまか……?」

時子「ええ。余興のひとつでもやって御覧なさいな」

夏来「ヒャッハーとか……ヒャッハーも、ですか?」

時子「構わないわよ。この私を愉しませることができるならの話だけど」

夏来「……おおー……」

輝子「フ、フヒ。やったね……」


   \プ…ゴ…/


夏来「なら、ショーコ……さっそく、ヒャッハーを……!」

輝子「さ、さっそくか? そうか……そんなに見たいか……」

夏来「うん……見たい……」

輝子「即答か。やっぱりか。そ、そんなにもか……フヒ」

時子「で、やるの? やらないの?」

輝子「フ、フヒ……やります、やりますよー……やりますともー……」

夏来「……わーい……」

時子「いちいち前置きが長いのよ、前置きが」


   \…プギュ/



輝子「よし……今からヒャッハー、するぞ。フヒッ」

時子「はいはい」

夏来「………………」ワクワク


   \プギ…/


輝子「……す、するからな……」

夏来「………………」ワクワク

時子「………………」


   \……/


輝子「………………」

夏来「………………」ワクワク

時子「………………」


   \プ…ギュー…/


輝子「……えっと……」

夏来「………………」ワク…

時子「………………」


   \……/


輝子「……た、タイミングがつかめない……」

夏来「」コケッ

時子「」FACEPALM


夏来「………………」シュン…

時子「呆れた。ヒャッハーとやらはその程度のものだったのね」

輝子「い、いや、あの、ほら……ヒャッハーって魂を燃やすから、さ。多少は勢いも必要なんだよ……」

時子「言い訳など聞きたくないわ」

輝子「あう……」

時子「ステージじゃないからって気が緩んでいるんじゃなくて? 仕事でなくともカメラは回っているのよ」

輝子「……ううー……」

時子「ほら見なさい、この珍獣の顔を」



夏来「………………」



時子「また癪に触る面をしているわよ。これもお前のミスが招いたことよ」

輝子「……な、ナツキ……」

夏来「…………いいんだ……ショーコにはショーコのペースがあるもんね……」

輝子「その……すまん。沸騰してないと、テンションが足りなくて……」

夏来「うん……まだ、お風呂レベルだもんね……ぬるいと、難しい……わかってるよ、わかってる……」


   ↓まだぬるい↓


輝子「ふ、沸騰したら釜茹でヒャッハーするから……はい……」

夏来「……うん、待ってる……」


時子「で」


   \…プギー…/


時子「結局また手持ち無沙汰になった訳だけれど」

輝子「………………」

夏来「………………」

時子「他に何かないの、珍獣」

輝子「うーんと……他に、他にか。他に……」


   \…プギュー…/


夏来「…………あ、そうだ」

時子「何?」

夏来「余興じゃないけど……お礼、持ってきてます……」ガサゴソ

時子「ふうん、気が利くじゃない。いいわ、献上なさい」

輝子「おお……うわさの315プロ名物、おみやだ。どんなの持ってきたの……?」

夏来「えっと、ね……これ。デザートにって、思って……」ガサゴソ

輝子「な、なにかな……フヒ」

夏来「ド」っド…





時子「ドぉ?」ビキッ

   \プギュイッ!?/







輝子「な、ナツキぃぃぃぃッ!!!!」

夏来「っ!?」ビクッ

輝子「ちょ、ちょっとこっち行こう……! その、それ持って。ね……!?」クイクイ

夏来「う、うん。わかった……」っ紙袋

輝子「じゃ、じゃあ、時子さん……あー、えっと、しばらく鍋は頼むから、な……」

時子「………………」イライラ

夏来「……お頼み申す……」ソソクサ

輝子「……お頼み申す……」ソソクサ

時子「………………」ビキビキ



   \トテトテトテトテ/\スタスタスタスタ/\プゴ/




時子「…………チッ」



   \ゴソ…/



時子「………………」



  <……おおう

  <………………

  <……ぷご……

  <そ、それは……ダメだ。時子さん、それだけはダメなんだ……

  <……だめ、なの?

  <…………うん

  <………………

  <………………

  <……そう、だったんだ……



時子「………………」イライラ



  <ぷごふ

  <悪いこと、しちゃった……かな

  <いや……み、見せてないからギリセーフ、か……?

  <……そう?

  <た、たぶんな! たぶん……だと思う……と、いいな……

  <ぷぎぅ

  <……ギリセーフのうちに止めてくれて、ありがとう……

  <……お、おう。フヒッ

  <………………

  <………………

  <ぷごっぷごっ



時子「…………フンッ」




  <でも、どうしよう……他のおみや、用意してない……

  <そ、そうだな……連れてきたキノコは、もれなくハゲたし……



時子「………………」



  <………………

  <………………

  <………………



   \…フツフツ/



  <とりあえず……これだけは、やめよう

  <うん……やめよう

  <……やめよう

  <……やめよう

  <……ぷぎゅぃう



   \プゴ/\スタスタスタスタ/\トテトテトテトテ/


輝子「……た、ただいまー」

夏来「……戻り、ましたー」

時子「ええ、おかえりなさい」

輝子「………………」

夏来「………………」

時子「………………」

夏来「…………あ、あの」

時子「何?」ギロリ

輝子「」ビクッ

夏来「」ビクッ


   \フツフツ/


夏来「………………」

輝子「……が、がんばれ……」クイクイ

夏来「……うん……」

時子「………………」ギロ…

夏来「……すみません。やっぱり、さっきのは無し……で……」

時子「……別に、貢ぎ物は今でなくてもいいのよ?」

夏来「………………」ホッ

輝子「………………」ホッ

時子「受け取ってやるとは限らないけどね」

夏来「あっ、はい……」

輝子「さ、さいですか……」


夏来「か、代わりと言っては、なんですけど……うちの猫の写真、見ます……?」っスマホ

時子「猫ォ?」

輝子「か、かわいい奴らだぞ……キノコみたいに。いっぱいいるぞ……キノコみたいに」

時子「ふうん……」

輝子「………………」

夏来「………………」

時子「………………」ギロッ

輝子「………………」オドオド

夏来「………………」オドオド


   \フツフツ/


時子「……ま、いいでしょう。見せるだけ見せてみなさい」

夏来「……はーい……」ホッ

輝子「わ、私も見る……」ホッ

夏来「ん……どうぞ」



   \プギー/


夏来「えっと、まずは……和尚……と、親分」っスマホ


   \ナンデコンナトコロニブタガイルンダ?/\プゴッ/


夏来「長官……代官……参謀……そして閣下……」スワイプ


   \ン? アイツハ…/\プギュ?/


夏来「それから……全く関係のない、野良の猫……」スワイプ


   \モシカシテ…ナツキカ?/\プゴ!/


時子「へえ、ほどよく肥えてるじゃない。さっきの野良はともかく」

輝子「フヒ……みんな、元気そうだな……ねえ、殿下は?」クイクイ

夏来「殿下……は、ちょっと待ってね……」スワイプスワイプ



   「やっぱり夏来だよな? おーい!」



夏来「……? あっ……!」

キリのいい所まできたのでいったんageます。
行き詰まっていたらときこ

キリのいい所まできたのでいったんageます。
行き詰まっているうちに時子様は心理学専攻、マイタケはマイタケチャンなどの公式設定が明らかになりしたね。トホホ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom