リヴァイ「クソメガネにイライラする」(233)


リヴァハン。
リヴァイ兵長がハンジさんに振り回されるだけのスレ。
ラブ要素は基本薄めでたまに濃くなったり...?
※ハンジさん女性

ハンジ「縁談?」の続編です
jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/comic/6689/1394202798/l30
よろしければこちらから...

今回はリヴァイ班編成後の設定です


リヴァイ「エレンがやって来てからというもの、さらに奇行種ぶりが増してやがる」

エルヴィン「ソニーとビーンが殺されてしまった今、エレンが唯一の希望だからな。 研究者として血が疼くんだろう」

エルヴィン「まあ、エレンがいなければ被検体を失ったショックから立ち直れていなかったかもしれないんだ。 ハンジは元気な方がいいじゃないか?」

リヴァイ「......限度があんだろ」チッ


ハンジ「やっほっほー!」

エルヴィン「噂をすれば」

ハンジ「ほい、これ頼まれてた資料!」

エルヴィン「おお、早いな」

ハンジ「えへへ、でしょ? エレンとの時間を増やしたいからさ!」

リヴァイ「......」イラッ

リヴァイ「また来る気かてめえ」

ハンジ「えー? うれしーくせに~」

リヴァイ「鬱陶しい」

エルヴィン(ほう、 ‘‘イライラする’’ か......)

エルヴィン(フ、なるほどな)


申し訳ない。URL失敗しました

ハンジ「縁談?」
ハンジ「縁談?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/comic/6689/1394202798/l30)

明日から本格的に始めます。
今日は短いですがここまでで~

こちらも面白くなりそう
期待!

すごく期待してます!

>>5
>>6
ありがとうございます感謝です


@旧調査兵団本部


ハンジ「あ~ 早くエレンと実験したいなあ」ウズウズ

エレン「オレはちょっと怖いです」

ハンジ「エレンは初めてだもんね! 大丈夫! 優しくするから!」

エレン「えー、信じていいんですか?」

ハンジ「初めての子に怖い思いはさせないよ~」

エレン「......なんかその言い方ヤラシく聞こえますよ?」

ハンジ「ヤ、ヤラシくないよ! 別に変なことはしないって!」アセッ


エレン「動揺されると余計怖いですってー」ハハ

リヴァイ「......オイ、エレン......掃除しとけっつっただろ」

エレン「! 兵長! すみません!」

ハンジ「別に掃除するほど汚れてないよー?」

リヴァイ「てめえの感覚を基準にすんな」

ハンジ「否定はしないけど、リヴァイは過剰すぎる!」

リヴァイ「うるせえ。 とにかく掃除の邪魔だ」


ハンジ「え~ ......わかった、私も手伝えばいいでしょ?」

リヴァイ「とっとと帰れ」

ハンジ「な! 冷たいなあ! ひとがせっかく!」

リヴァイ「......この前もそう言って逆に散らかして帰ったじゃねえか」

ハンジ「え~ そうだっけ?」ハテ

リヴァイ「」ゲシッ

ハンジ「痛え! 足グセ悪いなあ!」

リヴァイ「余計な労力使わせんな」

ハンジ「使うんじゃねえ!!」

__


グンタ「エレンはすっかりハンジさんのお気に入りだな」

エルド「エレンはそんな気はないだろうが......一応忠告しておくか」

グンタ「? 仲が良いのは良い事じゃないか」

エルド「......お前、兵長の気持ちに気づいてないのか?」

グンタ「? 兵長?」

オルオ「! グンタ......本当に気づいてねえのか」

ペトラ「オルオ、あんたもわかってないんじゃないの?」


オルオ「馬鹿言え......俺がどれだけ兵長を見てると思ってる」

ペトラ「ああ、そう言えば気持ち悪いくらい見てるね。 忘れてた」ツーン

オルオ「」

エルド「......ペトラ、お前も人の事は言えないぞ」

ペトラ「」

グンタ「......で、何なんだ?」

エルド「グンダ、お前、兵長とハンジさんっていい雰囲気だと思わないか?」


グンタ「は? ......いや、ないだろ」

グンタ「兵長は潔癖な性格だ、ハンジさんのことは女性として見てないだろ」

オルオ「ハンジさんは胸は小せえが、美人と言えなくもねえよ」

ペトラ「また上から目線! そんでゲスい!」ポカッ

グンタ「や、外見とかじゃなく、あの変人っぷりはお世辞にも清潔感には欠けるだろ」

エルド「......お前、わかってねえなぁ」

グンタ「?」

ペトラ「周りには恋愛要素0なアピールしながらも、密かにハンジさんを想っている兵長とか......最高じゃない! ステキすぎる!!」

オルオ「きっと俺達の目の届かないところでは」

エルド「美しいロマンスが......」

ペトラ「っっ! きゃあー! 羨ましーいっ!」ジタバタ

グンタ「お前らの妄想だろそれは!!」

今日はここまでで~

リヴァイ(大好き)班のキャラがいいww
期待!

>>15
レスありがとうございます
リヴァイ班大好きなんで魅力を生かせるよう努力しまする


ハンジ「エーレンー! こっち来て来て!」ガシッ

エレン「?」

ハンジ「じゃじゃーん! 見てこれ! 茶柱立ったー!!」

エレン「本当だ。 縁起いいですね!」

ハンジ「ねー! 良いこと起きるかなあ」チラッ

エレン「?」

ハンジ「起きるかなあ~?」ニコー

エレン「オレに何を求めてるんですか!?」


壁|リヴァイ「......」イラ


ハンジ「エーレンー! こっち来て来て!」ガシッ

エレン「?」

ハンジ「じゃじゃーん! 見てこれ! 茶柱立ったー!!」

エレン「本当だ。 縁起いいですね!」

ハンジ「ねー! 良いこと起きるかなあ」チラッ

エレン「?」

ハンジ「起きるかなあ~?」ニコー

エレン「オレに何を求めてるんですか!?」


壁|リヴァイ「......」イラ

__

ハンジ「エレン? なんか体調悪い?」

エレン「いえ......ちょっと昔のこと思い出しちゃって」シュン

ハンジ(......お母さんの事とか......かな)

ハンジ「......」

ナデ..

エレン「ちょ......」

エレン「やめてくださいよ。 オレは子供じゃないんですから」


ハンジ「人って頭撫でられると安心する生き物なんだよ。 大人とか子供とか関係なく」

エレン「......ありがとうございます」

ハンジ「よしよし、いい子だエレン」ナデナデ

エレン「やっぱり子供扱いですよね?」

ハンジ「私からしたらエレンは子供だもーん」ナデナデガシガシ

エレン「......」ム

ハンジ「あはは、エレン髪ボサボサ~!」ケラケラ

エレン「......」ムムッ


エレン「......ハンジさんも」

ハンジ「うん?」

エレン「ハンジさんも、撫でられると安心しますか?」

ハンジ「......」

ハンジ(そういや前に壁外調査後でへこんでる時とか、たまーにリヴァイが頭撫でてくれることあるけど)

ハンジ(えらく安心したっけなあ......)クス

エレン「......ハンジさん?」

ハンジ「」ハッ

ハンジ「あ! うん、するよ!」

エレン「そうなんですか」


エレン「......じゃあ今度ハンジさんが落ち込んだら、お返しにオレが撫でてあげます」

ハンジ「!」キュン

ハンジ「エレン! 君 可愛いこと言うねえ~!」ギュー

エレン「だから可愛いとか嬉しくないですって!」


壁|リヴァイ「......」イッラー


リヴァイ(ったくあのクソメガネ......イライラする)

リヴァイ(エレンもエレンだ。 軽くあしらえばいいものを妙にデレデレしやがって)

リヴァイ(......)

リヴァイ(何で俺があいつのことでイラつかなきゃなんねえんだ)

リヴァイ「チッ、話した方が早え」

______


リヴァイ「お前、エレンへのスキンシップが激しくねえか」

ハンジ「えー? 別に普通じゃない? 交流だよ交流」

リヴァイ「交流すんのにベタベタ触る必要はねえ」

ハンジ「スキンシップも大事なコミュニケーションのひとつだよ!」

ハンジ「てか、リヴァイわりとよく見てるんだね」

リヴァイ「俺はエレンの監視役だ」

ハンジ「ふふ、監視より護衛って感じ?」

リヴァイ「そうだな、変な奇行種からは守らなきゃな。 暴れ出しそうなのはエレンよりてめえだ」


ハンジ「な! 心配しなくても下心なんてないって!」

リヴァイ「お前の下心の有無は問題じゃねえ」

ハンジ「ぬぬぬ......リヴァイほど過度なスキンシップはしたことないよ!」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「審議所で、会って間もないエレンを歯が折れちゃうくらい蹴っ飛ばしたじゃん」

リヴァイ「好き好んでやったわけじゃねえ。 知ってんだろ」

リヴァイ「それにあれはスキンシップとは言わねえだろうが」

ハンジ「そりゃそーだけどー」

続きが気になって寝れねぇ


ハンジ「まあそれを言うなら私も? 何も好き好んでスキンシップしてるわけじゃない」

ハンジ「エレンと心の距離を縮めるために必要な作業なのだよ! まずはもっと親しくならないと、ね?」

リヴァイ「......フン、逆効果なんじゃねえか?」

ハンジ「えっ! そう思う? 実はエレン嫌がってんのかなあ?」

リヴァイ「お前みたいな奇行種にまとわりつかれて、いい気はしねえだろ」

ハンジ「むー......まあ確かに、エレンも年頃の男の子だもんねー...... あ!エレンだ!」タタタ

リヴァイ「! ......オイ、ハンジ!」


ハンジ「やっほー! ナイスタイミングだよ! 」

ハンジ「ねえねえエレン、私のスキンシップって嫌ー??」

エレン「? 別に嫌じゃないですけど」

リヴァイ ハンジ「!」

ハンジ「今の聞いた!?」ドッヤア

リヴァイ「......」チッ

エレン「リヴァイ兵長......?」ビク

リヴァイ「エレン、お前がモノ好きだとは思わなかった」

エレン「へ......? いや、あの」

リヴァイ「モノ好き同士、仲良くするんだな」ジトー


スタスタスタ......


エレン「......」

ハンジ「行っちゃったねえ」

ハンジ「さーてエレン! 兵長様の許可も得たことだし、存分に語り明かそうじゃないか__」
エレン「遠慮します!!」

うおっ! 同じの二回投下してた......すまぬ

>>25
ありがとうございます
今日はここまでです!

さすがにエレンも地雷踏んだのに気付いたかw

wktk

>>29
そこまで鈍感ではないようです笑

>>31
ありがとうございます


@リヴァイの部屋

リヴァイ(......)


______......じゃあ今度ハンジさんが落ち込んだら、お返しにオレが撫でてあげます


リヴァイ「......」イッラー

リヴァイ(あのガキ、何のつもりだ)

リヴァイ(......いや、元はと言えばハンジが執拗にベタベタしてんのが悪ぃ)

リヴァイ「......別にどうだっていい」ゴロン


______コンコン


リヴァイ「!」ガバッ

リヴァイ(......クソメガネか? ノックなんて珍しい)


リヴァイ「空いてるぞ、入れ」


ガチャッ


オルオ「失礼します!」

リヴァイ「......」

リヴァイ「......お前か」

オルオ「??」

オルオ(な、なんかガッカリされ......?? いや兵長に限ってそんなハズは)

リヴァイ「何だ?」

オルオ「ハッ! え、えっとこれ! 報告書です! 昼間渡し損ねてしまって」

リヴァイ「ああ、そこ置いとけ」

オルオ「はい!」

リヴァイ「......」ジイッ

オルオ「」ドキッ


オルオ(兵長......な、なんで俺をそんな見つめて......??)ドキドキ


リヴァイ「オルオ」


オルオ「ひゃいっ!」ガリッ

リヴァイ「......大丈夫か」

オルオ「......は、はひ......らいじょうふへす」

オルオ「......何でしょう?」

リヴァイ「......エレンの事だが」

オルオ「エレン?」

リヴァイ「............ああ」

リヴァイ「ハンジとエレンだ」

オルオ「はあ」

リヴァイ「......」

オルオ「?」


オルオ「二人が何か......?」

リヴァイ「......何だ......アイツらだが......」

リヴァイ「............」

オルオ「......」ゴクッ

リヴァイ「............」

オルオ「......?」

リヴァイ「........................」


リヴァイ「......何でもねえ。 引き止めて悪かったな」フイッ


オルオ「!!??」

オルオ(えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ)

オルオ(ここまで溜めて!? 気になりますよ兵長おおおおお!!!!)

______


オルオ「と、いう事があった」

オルオ「......まあ、俺に理解できない事ではないが......一応お前らに報告してやる」

ペトラ「もう つっこまなくていい?」ジロッ

グンタ「しかし兵長は何を言おうとしたんだろうな?」

エルド「キーワードは‘‘エレン’’と‘‘ハンジ’’か............」ハッ

ペトラ オルオ「!!」

ペトラ「兵長、きっとヤキモチ焼いてんのよ!」キラキラ

オルオ「ふっ......やはり俺の想像通りだ......」

ペトラ「グンタ! これはもはや妄想じゃない!」ムシッ


グンタ「......あのなあ......普通に考えて、実験とかそういう話じゃねえのか? お前らこの前から何なんだ、そのノリは」

エルド「いや、それだったら普通にオルオに言うだろ」

エルド「言おうか言うまいか、あの兵長が迷うような内容......」

エルド「つまり、そういう事だろ!」

ペトラ「さっすが彼女持ちのエルド! 鋭いっ!」

オルオ「俺はわかっていt」
グンタ「そうとは決めつけられないだろ」

ペトラ「えー、まだ納得いかないの?」ブーブー


グンタ「一理あるとは思う。 だが、兵長がハンジさんに恋愛的な意味での嫉妬ってのは短絡的すぎだ」

オルオ「兵長がハンジさんを好きだとすれば、嫉妬ってのが一番しっくりくるけどな」

グンタ「そこだ。 この前も言ったように、俺には兵長がハンジさんに恋愛感情を持ってるように思えない」

グンタ「俺は、兵長とハンジさんには安っぽい恋愛以上の絆があると思ってるしな」

エルド「......恋愛を一括りで安っぽいなんて言うなよ。 二人の絆が深いってのは同意見だが」ムウ

グンタ「ああ、悪ぃ、今のは言葉の綾だ」


ペトラ「じゃあグンタはさ、兵長が何を言おうとしてたんだと思う?」

グンタ「そうだな......」

グンタ「あり得るとすれば、エレンは兵長に対してまだ恐怖心が抜けてねえっつーか......憧れの存在だからってのもあると思うが、一歩引いてる所があるだろ?」

グンタ「エレンはハンジさんに対してはそういう壁がないから、兵長としては少し複雑なんじゃないか? それでオルオに意見を聞きたかったとか」

エルド「......なるほど、エレンに怖がられていることを気にしてる説か」

ペトラ「~っ可愛い! それはそれで萌える!!」

オルオ「フン、悪くねえな」

グンタ「............ダメだこいつら」ハアー

今日はここまでで~

ハンジさんも素敵に描かれてるけど、リヴァイのこの恋愛不器用であまのじゃくな感じがなんとももどかしく可愛い
人類最強でおっさんでも恋には疎いってのがもうね、たまらん
乙です続き楽しみ!

>>42
ありがとうございます!
本当嬉しいです


時刻:午前2時______


カリカリカリカリ......


リヴァイ「......やっと仕事が片付いた」フゥー

リヴァイ「......」

リヴァイ(クソ......オルオに何を言おうとしてんたんだ俺は)チッ

リヴァイ(変に勘繰られてないといいが......)

リヴァイ「............」

リヴァイ「......喉乾いた」ガタッ


@共同部屋


リヴァイ(コーヒー......は良くねえな、水にしとくか)スタスタ


?「」スースー


リヴァイ(......誰だ?)

リヴァイ(机で寝てやがっ______)


ハンジ「」スースー


リヴァイ「!?」

リヴァイ(......何でハンジが......)

ハンジ「」スヤスヤ

リヴァイ「......」ハアー

リヴァイ「オイ」パコッ

ハンジ「......ん......」

リヴァイ「ハンジ」バコッ

ハンジ「んう......」


リヴァイ「......」ドスッ

ハンジ「いッ!」

リヴァイ「目え覚めたか?」

ハンジ「いてて......リヴァイ......?
相変わらず乱暴だなあ......」ボー

リヴァイ「なんでお前がいる」

ハンジ「ん......なんでだっけ......」ムニャ..

リヴァイ「もう一度肘でど突いてやろうか?」

ハンジ「遠慮!」ガタッ

ハンジ「ふあ~」ノビー

ハンジ「えっと、夕方兵舎に帰ろうとしたんだけど、私の愛馬の体調が優れなくってさー」

ハンジ「今日はここに泊まることにしたんだ」


リヴァイ「あ? なんで昼言わねえんだ」

ハンジ「いやーリヴァイ忙しそうだったし、私は私で馬の世話やら何やらしてて......」

ハンジ「平たく言うと忘れてた!」ケロッ

リヴァイ「馬鹿が......そんでここで寝てたのか?」

ハンジ「いや、うっかり寝ちゃってただけ! まだやる事あるんだ」

リヴァイ「......さっさと寝ろ」

ハンジ「叩き起こしたり寝ろって言ったり、わけわかんないなあ~」

リヴァイ「わけわかんねえのはお前だ」

ハンジ「えへへ、うそうそ。 わかってるよ、心配してくれてんだろ?」


リヴァイ「てめえに寝込まれると必然的に俺も困る」

ハンジ「大丈夫だよ、あとちょいで終わるから」クスッ

リヴァイ「何処で寝るつもりだ?」

ハンジ「ペトラの部屋! さっき頼んでおいたから」

リヴァイ「......さっきっていつだ」

ハンジ「えーっと......何時間前だっけな」

リヴァイ「ペトラはもう寝てんだろ。 起こしてやるな」

ハンジ「それもそうか......」

ハンジ「むう......じゃあリヴァイの部屋で寝る」


リヴァイ「あ? ふざけんじゃねえ」

ハンジ「だよね~、言ってみただけ! まあ今睡眠とったんだ、別にそのまま起きとくよ」

リヴァイ「......」

ハンジ「兵舎に帰れば仮眠取れるし、問題ないだろ?」

リヴァイ「......」ハア

リヴァイ「仕方ねえな、俺の部屋で寝ろ」

ハンジ「え? いいの!?」

リヴァイ「今日だけだ。 いいな?」

ハンジ「助かる! じゃあ終わったら、起こさないようにそろっとお邪魔するよ!」

リヴァイ「!?」

リヴァイ「馬鹿かてめえは......まさか一緒に寝る気でいんのか」

ハンジ「違うの?」

リヴァイ「当然だ」


ハンジ「ん? じゃーリヴァイどこで寝んの?」

リヴァイ「......俺はもう眠くねえ」

ハンジ「嘘」

リヴァイ「ああ?」

ハンジ「やっぱいいや! リヴァイの方こそ睡眠必要だ」

リヴァイ「眠くねえっつってんだろ」

ハンジ「......もう! 下手な嘘つくなってば!」

ハンジ「とにかく、まだやる事あるって言っただろ? ちゃっちゃか終わらせたいんだ、もう行ってくれ」

リヴァイ「......」

リヴァイ「ったく......頑固野郎が......」チッ

リヴァイ「......終わったら来い。 俺を起こすんじゃねえぞ」

ハンジ「!」

ハンジ「ラジャ!」ニカッ

______


リヴァイ「......」チラッ


時刻:午前3時______


リヴァイ「......」イラ

リヴァイ「......何が ‘‘あとちょいで終わる’’ だ」

リヴァイ(ああクソ、寝れねえ)

______


ハンジ「終わった! やっと寝れる!」ガタッ

ハンジ(しかもリヴァイの寝顔を拝める! ラッキー)スタスタ


リヴァイの部屋の前______


ハンジ(あは、眠いハズなのになんだこのワクワク感~)


ハンジ(夜這いする時ってこんな感じなのかな?)クク


______カチャ...キィー


ハンジ「......」ソロー ソロー

ハンジ(あ、リヴァイ壁向いて寝てる)

ハンジ「............」ジイッ

ハンジ(こっち向けしー)

ハンジ(ちぇ、刈り上げしか見えない......わざとか? こんにゃろ!)ゴソゴソ

ハンジ(お邪魔しまーす)ポフッ...ゴロン

ハンジ「......」クン

ハンジ(......リヴァイの匂いだー)

ハンジ(......いい匂い......)


ハンジ「」ハタ

ハンジ(わ、ヘンタイっぽい ......いや、別に嗅ぎたくて嗅いだわけじゃ......ミケじゃあるまいし!)

ハンジ(......でもなんか......)

ハンジ(ふふ............安心......するや......)

ハンジ「......」スゥー

リヴァイ「......」

リヴァイ(寝たか......?)チラ..

リヴァイ「!」サッ

リヴァイ(なんでこっち向いて寝てやがんだコイツは)チラ..

ハンジ「......」スゥスゥ

リヴァイ(......寝てる時は静かだな)

リヴァイ(は、当たり前か)

リヴァイ(......)

リヴァイ(やっぱりコーヒー飲むか)ハア

______


ハンジ「ねえナナバ、エレンともっと仲良くなるにはどうすればいいと思う?」

ナナバ「はあ? 毎日のように旧本部に通ってるのに、まだ足りないの?」

ハンジ「うーん、徐々に打ち解けてはいるんだけどさあ」

ナナバ「......ハンジ」

ナナバ「お忘れかもしれないけど、エレンは危険因子なんだよ? あんまり情が移っちゃうと、いざって時に迷うんじゃないか」

ハンジ「......わかってるよ」

ハンジ「私の中でエレンってさ、ソニーとビーンと重ねてしまう部分があったんだ」

ナナバ「うん、それはさすがにエレンに謝れ」


ハンジ「でも今は違う......エレンを一人の人間だって思う」

ナナバ「......」

ハンジ「でもだからって危険性は忘れてない」

ナナバ「そう......」

ハンジ「巨人の力が発覚してからこれまで、エレンの意思とは関係なしでのハプニングは起こりっぱなしだしね!」キラキラ

ナナバ「......楽しそうに言うな」

ハンジ「ハッ、つい」

ナナバ「でも、その上で仲を深めた方がいいと判断したの?」

ハンジ「うん。 エレンの事をもっと知るためにも」

ナナバ「わかった。 それならいいんだ」

ハンジ「じゃあさ、何か案ある?」

ナナバ「うーん、そうだなあ......ちょっとしたお楽しみ会とかするのは?」


ハンジ「お楽しみ会ねえ......肝試しとか?」

ナナバ「......肝試しってお楽しみ会じゃないと思うけど」

ナナバ「ていうか、どこでやんのそれ」

ハンジ「あの旧本部なかなか古くて雰囲気あるしさあ、夜にみんなでとかどうよ?」

ナナバ「......不覚にもちょっと楽しそうとか思っちゃった」

ハンジ「でっしょー!?」

ナナバ「でもリヴァイが絶対許可しないって」

ハンジ「うー、たしかに」

ナナバ「無難に恋バナとかしてみるのは? 地味に気になるし」

ハンジ「あー! いいね!」

ハンジ「よし、それでいく!」

__

ハンジ「ね~ エレンって好きな子とかいるの?」

エレン「え!? いませんけど」

ハンジ「えー? ミカサは?」

エレン「ミカサは家族です」

ハンジ「なるほど......でもミカサの方はエレンを好きだと思うなあ」

エレン「いや、あいつは過保護なだけですよ」

ハンジ「......」

ハンジ(違うと思うけど......ま、私がアレコレ言うのは無粋だね)

ハンジ「じゃあさ、今まで恋したことある?」

エレン「ないですね」

ハンジ「一度も!?」


エレン「はい。 オレ、自分で言うのもアレですけど、昔は今以上に癖のある奴だったんで......アルミンとミカサとしか一緒にいなかったですし」

エレン「だから兵団入るまでマトモな人間関係すら持ってなかったというか」

ハンジ「そうなんだ......」

ハンジ「じゃあさ、同期とかで気になる子とかいなかったの?」

エレン「訓練でいっぱいいっぱいでそんな余裕なかったです、オレは」

ハンジ「なるほどー」

ハンジ(そういやエレン、あのキース教官ですら驚くほどの努力家って評価を受けてたもんなあ)


エレン「今、尊敬してる女性はいますけど......恋かと聞かれると違う気がします」

ハンジ「そっかあ」

ハンジ「まあ、エレンはまだ若いんだしこれからだよ!」

エレン「そうですかね?」

ハンジ「うんうん! 男前だし」

エレン「......」

エレン「ハンジさんはどうなんですか?」

ハンジ「へ?」

エレン「恋人とかっているんですか?」

ハンジ「いないよ?」

エレン「過去にはいたんですか? 教えて下さいよ」

ハンジ「え...ええ~」


エレン「オレに聞くだけ聞いといてはぐらかすのはナシですよ」

ハンジ「うー......エレンって意外と遠慮ないね」

エレン「ハンジさんには負けます」

エレン「で、どうなんですか?」

ハンジ「......いたよ」

エレン「ええ! なんか想像つかないです!」

ハンジ「失礼だなあー」

エレン「いや、ハンジさんに限らず兵団の先輩方の恋愛ってあまり想像できませんけど!」

エレン「どんな人だったんですか?」

ハンジ「うーん......温厚で優しくて愛想のある人、かな?」

エレン「へええ」

エレン「なんだか兵長と正反対ですね」

ハンジ「!」

ハンジ(言われてみれば、確かにそうかも......?)

ハンジ(......リヴァイも優しいけど、ね)

ハンジ「ていうか、リヴァイの恋愛事情ってどんなんだろうね?」

エレン「......それは聞く勇気ないです」

今日はここまでで~

今更かもしれないが、エレンとかハンジさんの恋愛事情とか思いっきり捏造です......悪しからず......

<●><●> 乙です

>>62
ありがとうございますです


ハンジ(リヴァイの恋愛事情とか)

ハンジ(ぜんっぜん想像つかね~)

ハンジ「うーん......」

モブリット(あ。 分隊長、また考え込んでる......)

ハンジ(恋人には優しかったり? 笑いかけたり)

ハンジ「それはさすがにキモいキモい!」アハハ

モブリット「!?」ギク

モブリット(な、何を考えて......!?)

モブリット(分隊長ですら気持ち悪い......実験......!?)ゴクッ


ハンジ(あーでもリヴァイもいい年してるし......当然、恋人の一人や二人いただろうなあ)

ハンジ(......)モヤッ

ハンジ(..................)

ハンジ「っぬあー!! 性に合わん! 思い立ったらすぐ行動!」ガタッ

モブリット「ちょ!? どんなエグい実験する気ですかアンタ!?」ガシッ

ハンジ「へ?」

モブリット「あれ、実験の事じゃないんですか? 深く考え込んでたみたいですけど」

ハンジ「あー、違う違う。 ちょっとリヴァイに聞きたいことが」

モブリット「リヴァイ兵長に......って、また旧本部へ行く気で!? まだこっちの仕事残ってますって!」

ハンジ「わ、わかってるよ~」カタン

モブリット(全くこの人はあ!!)

______


リヴァイ「......」

ハンジ「......」ジイッ

リヴァイ「......」

ハンジ「......」ジイイイ

リヴァイ「............」

リヴァイ「何だ」

ハンジ「ふえっ!?」ビク

リヴァイ「用があんだろ」

ハンジ「......ないと言えばー、嘘になるけどー」

リヴァイ「何だ、早く言え」


ハンジ「.....やー」

ハンジ(なーんかリヴァイには過去とかそういうのに関する事は聞き辛いんだよなあ)

ハンジ(恋愛系の事を聞きたいだけなんだけどなあ......聞き方を工夫すればいいのかな)

ハンジ「リヴァイの好きなタイプって......」

リヴァイ「......あ?」

ハンジ「どんな女の人が好みなの?」

リヴァイ「......唐突だな」

ハンジ「急に気になったもんでね」

リヴァイ「......」

リヴァイ「毎日風呂に入ってる清潔な女」


ハンジ「ほとんど全員じゃん!」

リヴァイ「‘‘ほとんど’’にすら入ってねえお前が言うな」

ハンジ「感じ悪いな!」

ハンジ「私は真面目に聞いたつもりなんだけど?」

リヴァイ「俺も真面目に答えた」

ハンジ「どこが!」

リヴァイ「大体そんな事聞いてどうすんだ」

ハンジ「どうって訳じゃないよ。 ただの好奇心」

リヴァイ「じゃあお前のタイプは?」


ハンジ「え?」

リヴァイ「ただの好奇心だ」

ハンジ「......うーん」

ハンジ「ミステリアスな人!」

リヴァイ「どんな奴だ」

ハンジ「謎が多い人とか、研究心もくすぐられるし、飽きないと思うんだよねえ」

リヴァイ「なかなかいねえな」

ハンジ「そうなんだよね~」

ハンジ「あ、でもリヴァイには興味あるよ」

リヴァイ「!」

ハンジ「人体の構造とか、なんか特殊そうだし! 研究したいかも!」

リヴァイ「興味持つな」ギロ

最近の楽しみ このスレを除くこと
1がんばれ


ハンジ「えーダメ? わりと本気で」

リヴァイ「断固拒否だ」

ハンジ「むー。 じゃあミカサでも研究しよっかなあ」

リヴァイ「ミカサ?」

ハンジ「ほら、訓練兵首席で、エレンと幼馴染で、東洋系の女の子!」

リヴァイ「ああ、あいつか」

ハンジ「ミカサもかなり興味深いんだよ、なんだかリヴァイと同じ匂いがするし」

ハンジ「ていうかリヴァイ、ミカサに嫌われてるよね」アハハ

リヴァイ「......俺がエレンを蹴ったのが気に食わねえんだろ」

ハンジ「リヴァイはミカサのこと好きなのにねえ」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「ミカサはたぶん毎日お風呂入ってるよ! リヴァイのタイプでしょ?」

リヴァイ「......知るか」

今日はここまでで~

>>70
ありがてえありがてえ~
頑張りますぜ

乙です!
前の、ハンジ「縁談?」も見ました~
ミカエレよりもリヴァエレよりも
リヴァハンが好きですwww

頑張ってくださいね!!

1さん、リヴァハンが好きなんですか?

俺も!(笑)

75です

間違えました
乙です~

ここのリヴァハン最高!

>>74
前作まで......ありがたや~
リヴァハン大好きですよ!

>>77
ありがとうございます、やる気スイッチ入りました


ハンジ(結局リヴァイの恋愛事情の収穫ナシだったなあ)


______毎日風呂に入ってる清潔な女


ハンジ(......恋愛対象として私は論外ってのは重々伝わったけど!)

ハンジ「......」

ハンジ「私だって! あんな潔癖男ごめんだもんね!」フン

______


ハンジ「よしゃ! 今日のノルマ達成!」ヒャホーイ

ハンジ「さてさて~、エレンとお話でもしよっかな~」ルンルーン

ハンジ「あ」

ハンジ(庭に居るのは......リヴァイとペトラかな?)マドカラチラリ



リヴァイ「______」
ペトラ「______」



ハンジ(内容聞こえないけど......んん? なんか二人、随分近くないか??)

ハンジ「......」ジィッ

リヴァイ「______」
ペトラ「______」


ハンジ(なんだなんだ?)

ハンジ「............」

ハンジ(.......やめよ。 覗き見とか趣味わる______)


リヴァイ「______」グイッ
ペトラ「______」ギュッ


ハンジ「!!!」

ハンジ「______え!?」

ハンジ(............今)

ハンジ(......キス......した......???)

ハンジ「えええええ!?」


ハンジ(みみみみみみ見てはいけないものを!!!!)ドドドドド

ハンジ「~っ」

ハンジ(キスしてたよね!? 見間違い!?)

ハンジ「や、でも顔と顔くっついてたし......!!」

ハンジ(..................)

ハンジ(え、あれっ!? 二人ってそーゆー関係!?)


______てめえは俺が部下に手を出すとでも思ってんのか


ハンジ(......あの時はそう言って否定してたクセにっ......!)

ハンジ(思いっきり手ぇ出してやがった!!!)


ハンジ(あれから進展してたって事!? なんなんだよ!!)

ハンジ「............」

ハンジ「は......これでやっとリヴァイをからかえるネタが出来たんじゃん!」

ハンジ「ペトラにも幸せになってほしかったし!! ......だから、ちょうどいいって言うか......」

ハンジ「......っ......」ズキ

ハンジ(......何で私......ダメージ受けてんだ)

ハンジ(おかしいおかしい!......リヴァイの恋愛事情が垣間見えたってのに......ちっとも面白くない!)

ハンジ(..................ダメだ、やめよう。 びっくりしすぎて思考がマトモじゃない)

ハンジ(私は何も見なかった。 うん)

今日は短いがここまでで~

書き忘れましたが、ハンジの回想のリヴァイの台詞は前作でのものです


ペトラ「ハンジさん」ヒョコッ

ハンジ「! ペ......ペトラ」

ペトラ「?」

ハンジ「えっと、何?」

ペトラ「兵長見かけました?」

ハンジ「!......リヴァイ探してるの?」

ペトラ「はい、ちょっと」

ハンジ「......」

ペトラ「......ハンジさん?」

ハンジ「あ! や、ごめん見てないや」

ペトラ「そうですか」


ハンジ「......ねえペトラ」

ペトラ「はい?」

ハンジ「あのさ......」

ハンジ「......」ハッ


______ペトラの恋を応援するよ私は!


ハンジ「......あ......」

ハンジ「ごめん、何でもないや!」ヘラッ

ペトラ「......?」

ペトラ「えっと、じゃあ行きますね」

ハンジ「うん!」


スタスタスタ......


ハンジ(......そうじゃん私)

ハンジ(......自分から応援するとか言っといて、なんでこんな......)

ハンジ(......まあ、もうゴールインしてんだもんね、応援する必要なんてないだろうけど!)

ハンジ「......」モヤー

ハンジ(......このモヤモヤする感じ、嫌いだ)

ハンジ(リヴァイと付き合ってるのかくらいは聞けばよかったなあ)

ハンジ(でも......ペトラの答えがイエスだろうがノーだろうが、どっちにしろ......)

ハンジ「......」

ハンジ「あー......めんどくさい! 何も考えたくない!」ブンブン

______


エルヴィン「今日の夜、幹部で飲みしないか? これからどんどん忙しくなるしな、気晴らしに」

ミケ「お、いいな、久々に」

リヴァイ「......」

リヴァイ「俺は遠慮しとく」

ミケ「なんだ、付き合い悪いな」

リヴァイ「......幹部って事はハンジも来んだろ?」

エルヴィン「ああ、さっき声をかけたが?」

ミケ「ん? 喧嘩でもしてんのか?」

リヴァイ「違う。 俺はあいつがいる時には飲まねえ」

ミケ エルヴィン「?」


リヴァイ「......約束してんだよ」

ミケ「そういやリヴァイ、あの時ハンジを怒らせたって言ってたな」

ミケ「何言ったか思い出したのか?」

リヴァイ「............まあな」

エルヴィン「??」

リヴァイ「とにかくだ。 俺は行かねえ」

エルヴィン「ハンジが来るなら行かないなんて......それじゃハンジが引け目を感じるだろ」

リヴァイ「俺に飲むなと言ったのはあいつだ」


エルヴィン「極端だな、そんなつもりで言ったわけではないと思うが?」

エルヴィン「あまりない機会だぞ、参加しろ」

リヴァイ「......」

リヴァイ「わかった、行くだけ行く」ハア

ミケ「そうこなくちゃな」スンッ

リヴァイ「だが少しだ。 無理に飲ませようとすんじゃねえぞ」

エルヴィン「はは、ハンジじゃないんだ。 そんなことはしない」

リヴァイ「お前のその笑みは信用できねえ」

______


ハンジ「あーお酒久しぶり! みんなで飲むとよりおいしーね~え」ヒック

リヴァイ「オイ......酒弱ぇんだからその辺にしとけ」

ハンジ「んん~? それはこっちのせーりーふー!!」ズイッ

リヴァイ「俺は酒に弱くねえ。 あと近え」

ハンジ「どの口が言ってんのお!? これか! この口か!?」

リヴァイ「......」イラー

リヴァイ(遅かったか。 もう酔っ払ってやがる)

ヒョイッ

ハンジ「っあー! 酒返せえ!」

リヴァイ「飲みすぎだ」


ハンジ「私は酔っ払っても悪酔いしねえもん! リヴァイと違うのー!」

リヴァイ「十分タチ悪ぃ」

ハンジ「むー! 覚えてないとは言わせねえ! リヴァイ酔っ払って私に絡んできたことあったよねえ!?」

ハンジ「返さないならエルヴィンにバラしちゃうぞ~!」

リヴァイ「......」

リヴァイ「じゃあバラすか?」

ハンジ「ほら、早く酒......え?」

リヴァイ「エルヴィン!」チョイチョイ

エルヴィン「ん?」


リヴァイ「聞け。 俺が酔っ払った時に」
ハンジ「っわーーー!! 何でもない!! 気にしないでエルヴィン!!!」ガッ

エルヴィン「?」

ハンジ「ばっかじゃねーの! ばっかじゃねーの!?」

リヴァイ「うるっせ......声がでけぇんだよクソメガネ」

ハンジ「本当にバラす奴があるか!」

リヴァイ「てめえが言い出したんだろうが」

ハンジ「知られたくねえわ!! ていうかリヴァイの失態だろ! 恥を知れよ!!」

リヴァイ「そんな大袈裟な話でもねえだろ」

リヴァイ(ハンジが止めるのは計算済みだ)フッ

エルヴィン(一体どんな話だ......気になる)モヤモヤ

エルヴィン(リヴァイとミケが昼間言ってた事と関係ありそうだな)

ミケ(......やはり怒らせたというより......ははあ、俺の予想は当たっていたようだな)スンッ

今日はここまでで~
ちょいちょい縁談の時の話が絡んでます、すみませぬ


ハンジ「リヴァイ~ ふーらふら~」

リヴァイ「チッ、あれ以上飲むなと言っただろうが」

ハンジ「だってえ~ おいしーんだもーん」

リヴァイ「情けねえ奴だな、自分の飲める量くらい把握しとけ」

ハンジ「リヴァイに言われたくない」

リヴァイ「......根に持ちすぎだろ」

ハンジ「べっつに怒ってはないよ~う」ズイッ

ハンジ「ふお~ リヴァイ体温低くて気持ちぃ~」ピト

リヴァイ「酒くせえ、ひっつくな」ベリッ

ハンジ「ぐお」


ハンジ「えーん、エルヴィン~ リヴァイが虐める~う」ピトッ

エルヴィン「よしよし」ナデナデ

ハンジ「エルヴィンは体温高くて暑いけど安心する~う」

ミケ(お、珍しい光景だ)

リヴァイ「......」

リヴァイ「オイ、エルヴィンから離れろ」

ハンジ「何だよ~ リヴァイに関係ないでしょーお」

エルヴィン「関係ないもんなー?」ニヤリ

リヴァイ「てめえも何甘やかしてやがる」

ハンジ「ね~ もう動けない! エルヴィン、お姫さまだっこで部屋まで運んでー!」

リヴァイ「!」

エルヴィン「......仕方がないな、今日だけだぞ?」チラ

リヴァイ「......」


リヴァイ「いい加減にしろ」グイッ

ハンジ「わ」

ハンジ「______っいででででで! 引きずんなああああ!!」ズルズル

リヴァイ「だったら自分で歩け」

ハンジ「ったく何だよ! せっかくエルヴィンにお姫さまだっこで運んでもらえる所だったのにー!!」プンプン

リヴァイ「......」イラッ


グイッ...

__トスッ


ハンジ「っへ??」

リヴァイ「......これで満足か」

エルヴィン「......!!」

エルヴィン(リヴァイがお姫さまだっこだと!?)ブプーッ

ミケ(なんだかんだ言ってリヴァイも結構飲んだのか......?)スンスンスン

__


リヴァイ「オラ、早く寝ろ」ドサッ

ハンジ「ご苦労! リヴァイ王子~」ゴローン

リヴァイ「誰が王子だ」

ハンジ「ふ~ベッド極楽~!」

リヴァイ「......そりゃ良かったな、じゃあな」

ハンジ「............」


__ギュッ


ハンジ「......待ってよ、忘れてるよぅ」


リヴァイ「......あ?」

ハンジ「リヴァイ......」ギュウウ

リヴァイ「酒くせえっつってんだろ。 離せ」

ハンジ「やーだ! 忘れもの!」

リヴァイ「何なんだ」チッ

ハンジ「お休みのチュー!!」

リヴァイ「......」

ハンジ「......」

ハンジ「ちぇっ! してくんないんだ? ノリ悪い~」

リヴァイ「馬鹿が......するわけねえだろ」

ハンジ「............」


ハンジ「............ペトラとは......してたクセに......」

リヴァイ「ああ? 何言って......」

ハンジ「いいからチュー!!」

リヴァイ「ふざけてんじゃねえ」グンッ

ハンジ「あっ! 離れちゃヤダ」ギュ

リヴァイ「......」

ハンジ「む~ リヴァイ今日は全然酔ってないね! つまんね!」

リヴァイ「......てめえが俺に飲むなっつったんだろうが」

ハンジ「私が酔ってる時は一緒に酔っていいよお~」

リヴァイ「我儘も大概にしろ」イラー

ハンジ「だってー」


ハンジ「もしリヴァイが酔っ払ってたらチューしてくれたでしょー?」

リヴァイ「............」

リヴァイ「お前本気で言ってんのか?」

ハンジ「ほんきほんきー!」ケラケラ

リヴァイ「......もういい。 こっちは疲れてんだ、離せ」

ハンジ「.......」

ハンジ「ヤダって言ったじゃん」

リヴァイ「オイ」

ハンジ「リヴァイ____......」グイッ


______ドサッ


リヴァイ「......」


ハンジ「あは! 前回と逆だ~」

リヴァイ「......今度はお前が俺にプロポーズでもすんのか?」

ハンジ「してほしい?」

リヴァイ「......どけ」

ハンジ「............どいてほしいなら突き飛ばせばいい」

リヴァイ「......」

ハンジ「リヴァイならできるでしょ」

リヴァイ「ハン......」
ハンジ「______リヴァイ」



ハンジ「好きだよ......」



リヴァイ「!」

ハンジ「好きだーっ!!」カバッ

リヴァイ「......っ......」

ハンジ「だ......すき......」

ハンジ「......」スー

リヴァイ「..................」

リヴァイ「っ......この......酔っ払いが......!!」チッ

今日はここまでで~

ハンジさん可愛い
続き楽しみにしてるよ乙!

ハンジさんぐうかわ!

乙~!

>>107
>>108
レスありがとうございます


@食堂


ハンジ「ふあ~あ......」

リヴァイ「!」

ハンジ「リヴァイ、おはよー......」

リヴァイ「......ああ」

ハンジ「幹部会楽しかったね~」

リヴァイ「記憶あんのか?」

ハンジ「んー? 結構バッチリあるよ!」

リヴァイ「......寝る時の事もか?」

ハンジ「んー? ............」

ハンジ「あれ、私飲んでる最中に寝ちゃったんだよね?」

リヴァイ「............」


ハンジ「ん? 違うっけ?」

リヴァイ「......」チッ

リヴァイ「てめえこそ飲んだらひでぇとわかった」

ハンジ「へ......?」

リヴァイ「俺とお前では飲まない。
違う場で飲む場合も飲み過ぎない。お互いこれで平等だろ」ギロ

ハンジ「う、うん、わかったよ」コクコク

ハンジ「......そ、そんなひどかった?」

リヴァイ「酷かった」

ハンジ「う......具体的には?」


リヴァイ「聞きてえか?」

ハンジ「私の好奇心の程は知ってるでしょ」

リヴァイ「......」

リヴァイ「まぁ、酷い絡みようだった」

ハンジ「ど......どんな?」ゴク

リヴァイ「......俺の事王子っつってた」

ハンジ「」ブフッ

ハンジ「あはははは! 何それ!! リヴァイが王子!? にーあーわーねえええー!!」ケラケラ

リヴァイ「てめえこそ姫なんて似合わねえだろうが」

ハンジ「私は王様のが性に合うもんね!!」ドヤァ

リヴァイ「......いいご身分だなてめえ」イラー

ハンジ「えー? 王子だって十分いい身分じゃん?」

リヴァイ「こんな低待遇な王子がい
てたまるか」チッ

__


ハンジ(......なんか上手く回避された?)

ハンジ(いや王子のくだりで爆笑した私も私だけど)

ハンジ(だって王子って! やべえツボだわ)プフッ

ハンジ「いやいやそうじゃなくて!」ブンブン

ハンジ(私何やらかしたのかなあ??............)

ハンジ(......あの時のリヴァイみたくプロポーズ? あはは、さすがにありえないかあ)

ハンジ(うーん......わからん。 これっぽっちも思い出せない......)

ハンジ「うー......」

ハンジ(......はあ、気になってしかたない~)ムズムズ

ハンジ(でも......あの時の逆って考えたら、リヴァイも蒸し返されたくないだろうなあ)

ハンジ(ミケに聞いてみよーっと)

______


ハンジ「ミケ~ 私って昨日どんな感じだった?」

ミケ「覚えてないのか?」

ハンジ「最後の方記憶ないんだよねー。 私どうやって部屋に帰ってた?」

ミケ「......ブプッ」

ハンジ「?」

ミケ「......いや、フッ......リヴァイが......クククッ」

ミケ「......お......お姫様抱っこ......ブッ!」

ハンジ「!?」


ハンジ(お姫......ええ!?)

ハンジ「............」

ハンジ(あーそれで私リヴァイに王子って言ったわけか! なるほどなるほど)

ハンジ(......って、私が運べって強要したのかな......酔っ払いって怖ええ......)

ミケ「まあ、珍しいモンが見れた」フッ

ハンジ「......他人事だと思って......」

ミケ「他人事だからな」

ハンジ「な!」

ミケ「だって考えてみろよ、リヴァイがお姫様抱っこだぞ? 笑うなって方が無理だ」


ハンジ「ぬ......た、たしかにちょっと面白いけど............いや、ダメだ、当事者からしたら笑えねえ」ゲンナリ

ミケ「残念だったな、記憶が無くなって」

ハンジ「は!? 残念じゃねえ!」

ミケ「そうか? 頼んだってそう簡単にはしてくれないと思うが」

ハンジ「頼む気ないわあ!!」

ミケ「リヴァイ怒ってたか?」

ハンジ「......飲むと酷いって叱られた」

ミケ「果たしてお姫様抱っこだけでそんなに言うものか......」

ハンジ「な......怖いこと言わないでくれよ。 私がまだ何かしてるって?」

ミケ「可能性は高いな」

ハンジ「なっ......だって運ばれながら寝ちゃったんでしょ?」

ミケ「さあ?」

ハンジ「............」

ハンジ「ミケ意地悪!」

ミケ「親切だ」

ハンジ「どこが!」

今日はここまでで~

乙です~

がんばってね!!

>>118
ありがとうございます。頑張りやす


ハンジ「リ......リヴァイー」

リヴァイ「なんだ」

ハンジ「ミケにちょっと聞いた。
ごめんね、ご迷惑おかけしたようで......」

リヴァイ「......聞いたって?」

ハンジ「私が無理やり運ばせたみたいで」

リヴァイ「......それはいい」

ハンジ「え?」

リヴァイ「俺がエルヴィンから引き剥がしただけだ」

ハンジ「? エルヴィン?」

リヴァイ「......」

ハンジ「んん? じゃあ私は一体何を......」

リヴァイ「............」

リヴァイ「ハンジ」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「俺じゃなかったらどうしてた?」

ハンジ「......は?」

リヴァイ「......」

ハンジ「え、何? どういう意味?」

リヴァイ「......何でもねえ」フイッ

ハンジ「えええ!?」

______


ハンジ(何なんだ!? 色々気になるっつの!!)

ハンジ(............もー知らん! めんどくさい知らん! 謝ったしいいだろ! 知らんっ!)


______俺じゃなかったらどうしてた?


ハンジ「............」

ハンジ「何!? 意味深な事いいやがって!」

ハンジ(ぐあー!! もう考えないんだってば!!)ガシガシ

ハンジ(そんな事より、エレンについて調査しなくちゃ!)

ハンジ(ミカサならエレンに詳しいだろうし......話してみる価値は大いにありそうだ)

ハンジ(......ミカサの研究も兼ねて!)ワクワク

______


ハンジ「やあ、ミカサだよね? ちょっといいかな」

ミカサ「はっ」ビシッ

ハンジ「ああ、敬礼とかいらないよ。 個人的に君とお話したいんだ」

ミカサ「......話、ですか」スッ

ハンジ「うん。 エレンの事で。 ミカサも気になるでしょ?」

ミカサ「!」

ミカサ「エレンは無事ですか」

ハンジ「もちろん! 心配はいらないよ。 調査兵団は監視という体で、エレンを保護しているから」

ミカサ「ですが......リヴァイ兵長は、その......」

ハンジ「審議所での暴行は演出だよ。 確かに度が過ぎたかもしれないけど」


ハンジ「リヴァイはああ見えていい奴でね。 信用してやってくれ」

ミカサ「......そうですか」

ハンジ「それに、リヴァイはミカサと少し似ているし」

ミカサ「!?」

ミカサ「似てません」

ハンジ「そう? 優秀な所もだけど......なんていうのかな、物怖じしない所とかも似てると思うよ?」

ミカサ「似てません」

ハンジ「リヴァイの事、嫌い?」

ミカサ「......好印象ではありません」

ハンジ「あはは! うん、正直でいいね。 気に入ったよミカサ!」

ミカサ「......」

ハンジ「ああ、そうそう、エレンの幼少期とかを教えてほしくって」


ミカサ「幼少期は事は......よく知りません」

ハンジ「あ、そうか」

ミカサ「......ので、アルミンに聞いた方がいいかと」

ハンジ「アルミン・アルレルト......」

ハンジ(座学一位で、作成立案の能力もある......エレンの親友か)

ハンジ(頭が回る子だ、やっかいそうだなあ)

ミカサ「あ......アルミン」

ハンジ「!」

アルミン「!」バッ

ハンジ「やあ、ちょうど君の話をしていたんだ」


アルミン(この人はハンジ分隊長......なぜミカサと......エレン関係の話か......?)

アルミン「......なんでしょう?」

ハンジ「エレンと幼い頃からの親友でしょ? エレンの幼少期の話とか、色々聞きたくて!」

アルミン「......幼少期の話、ですか。 特に面白いエピソードとかはありませんが......」

ハンジ「エレンの事知りたいんだ。 どんな話でもいいからさ」

アルミン「ですが......これから訓練もありますし、あまり長話は」

ハンジ「ああ、そうだね。 じゃあ今日のご飯一緒に食べよう!」

アルミン「はい、それなら......ぜひ」

アルミン(......そうきたか、断れないな。 まあ、ハンジ分隊長は悪い噂は聞かないし......エレンに不都合な事さえ言わなければ大丈夫かな?)

ハンジ(うーん......やっぱり警戒されてるなあ)

ハンジ「ミカサも一緒にどう?」

ミカサ「エレンの様子が聞けるなら、行きます」

______


アルミン「ねえミカサ、ハンジ分隊長から話し掛けてきたの?」

ミカサ「そう。 エレンに関して知りたいみたい」

アルミン「......何を知りたいのかな?」

ミカサ「幼少期......巨人化できる様になった経緯、とか」

アルミン「それはエレンのお父さんの注射でほぼ間違いないはずじゃないかな?」

ミカサ「......分からない。 でも悪い人ではなさそう」

アルミン「うん、僕もそうは思うんだけど......一応警戒はしといた方がいい。 僕らの情報がエレンの今後に影響する可能性もあるから」

ミカサ「そう......わかった。 アルミンがそう言うなら」

______


ハンジ「______でね! その時ソニーとビーンの反応が~でね!!」

アルミン「そうなんですか! それはとても興味深いです!」

ミカサ「......」

ミカサ(......何で巨人の話に.....)

ハンジ「でさ! 今度巨人を捕らえたら巨人化エレンと対面させてみたくって!」

アルミン「僕は敵意を示すと思います! 事実、エレンは前に無知性巨人に~だったので!」

ハンジ「そう思うだろ? でも巨人にはまだ分からないことだらけだからもしかすると~なんだよね!」

アルミン「それは面白いですね!
もしそうなれば~も可能になり、人類はまた一歩~で、~ですね!!」

ミカサ(......いつまで続くのだろう)

______


アルミン「いやあ、楽しかった! ハンジさんとは討論し甲斐がある!」

ミカサ「......アルミン、警戒は」

アルミン「必要ないみたいだ!」

ミカサ「......そう」

アルミン「また食事しようって言ってくれたね! 勿論ミカサも」
ミカサ「行かない」

______


ハンジ「リヴァイ~! 聞いて聞いて!」

リヴァイ「何だ」

ハンジ「私の話に興味持ってくれる子がね! 見つかったんだよ!!」

リヴァイ「あ? 誰だ」

ハンジ「アルミン! エレンの親友の!」

ハンジ「いやー最初はね? すごーく賢い子だし私を警戒してて、扱いにくそうだなって思ってたんだけど! とんでもない! いい子! 感動した!」

リヴァイ「......良かったな」

ハンジ「うん!」ニコニコ

リヴァイ「......」

今日はここまでで~

まさか、ハンジさんの話を聞いてくれる
人がいたなんて(笑)

頑張ってね!楽しみにしてるよ~

乙!

>>130
レスありがとうございます。
アルミンは話し上手であり聞き上手でもあるイメージです(笑)


ハンジ「ねー、今日もこっちに泊まっていい?」

リヴァイ「あ? てめえ、また俺の部屋のベッドを占領するつもりか?」

ハンジ「ううん! ほら、持ってきたの!」つ寝袋

リヴァイ「......ヤケに荷物多いと思った......」

ハンジ「へへん! これで文句ないでしょ?」

リヴァイ「......なんで泊まる必要がある」

ハンジ「え~ だって往復すごい時間掛かるからさあ」

ハンジ「めんどくさい時は泊まろうと思って! 遅くに帰るとモブリットに怒られるし」


リヴァイ「......お前なあ」

ハンジ「や、さすがに向こうでしかできない事もあるから、帰る時はちゃんと帰るって!」

リヴァイ「......」

ハンジ「ね? ダメ?」

リヴァイ「......勝手にしろ」ハア



壁|オルオ(......盗み聞くつもりはなかったが......)

壁|オルオ(......‘‘また俺のベッドを占領するつもりか?’’......)

壁|オルオ(っぬおおお! 聞こえてしまった!!)////

壁|オルオ(や、やはりお二人は......っ!! まったく兵長お! ここはお二人の愛の巣ですかァ!?)ドキドキ

壁|オルオ(クソ、みんなに教えてやりてえ......)ウズウズ

壁|オルオ(......だが俺は優秀で空気の読める男だ......この事実は俺の胸にしまって置きますよ兵長!!)


その夜______


ハンジ「......」パラ..


ツカツカツカ......


ハンジ(あ......この足音)

ハンジ(リヴァイだ)

ハンジ(第一声は____)

リヴァイ「オイ、クソメガネ」

ハンジ「プッ!!」

リヴァイ「......何笑ってやがる。 まだ起きてたのか」

ハンジ「リヴァイこそ、またこんな時間にコーヒー? 眠れないよ」

リヴァイ「紅茶だ」

ハンジ「紅茶だってカフェイン入ってるってば......あ、ここ座れば?」

リヴァイ「ああ......」カタン

リヴァイ「......なんかの資料かそりゃ?」

ハンジ「ううん、本。 仕事は終わったからさ」

リヴァイ「......睡眠時間削ってまで読むな」

ハンジ「わかってるよー。 でもすごく面白いんだよ! リヴァイも読む?」


リヴァイ「俺はいい」

ハンジ「そ?」

ハンジ「これね、アルミンが教えてくれた本なんだ~」

リヴァイ「......随分仲良くやってるようだな」

ハンジ「うん! 頭良いのにそれを鼻に掛けてないし! 気の利く子でさ!」

ハンジ「ああいう子、好きだなあ~!」

リヴァイ「!」


______リヴァイ、好きだよ


リヴァイ「......‘‘好き’’......だと?」

ハンジ「へ?」

リヴァイ「......」

ハンジ「?......どうかした?」


リヴァイ「............いい加減」

リヴァイ「イライラすんだよ」グイッ

ハンジ「!? わ__」


__ガブッ


ハンジ「っ痛......!」

ハンジ「......は......!? 今......首」

ハンジ「な、何のマネだよ!?」

リヴァイ「......」ジッ

ハンジ(か、顔近......っ!)

ハンジ「......離れろっ」ドンッ

リヴァイ「......お前が」

リヴァイ「無防備なのが悪い」

ハンジ「な!?」

リヴァイ「......早く寝ろよ」スッ

ハンジ「は............ちょっ......」


スタスタ......


ハンジ「......っ......!?」ヘナヘナ..

ハンジ(......く、首! 噛まれた!)

ハンジ(っえ!? 何!? わけわかんねえ!!)

ハンジ(噛み付くか普通!?)

ハンジ「てか何にイラついたんだよ!?」

______


モブリット「分隊長」

ハンジ「んー?」

モブリット「この前の資料、まとめておきました」

ハンジ「お! サンキュー」

モブリット「......」ジィッ

ハンジ「? 何かついてる?」

モブリット「首、どうしたんですか?」

ハンジ「えっ」バッ

モブリット「痛そうですね」

ハンジ「や......あははー! ぶつけちゃったかな?」


モブリット「首なんてぶつけないでしょう」

ハンジ「あ、虫! そうだ虫だ! 虫刺され!」

モブリット「......」

モブリット「分隊長」

ハンジ「な......何?」ドクッ

モブリット「......誰かに襲われでもしました?」

ハンジ「......っえ......」

モブリット「そうなんですね!?」

ハンジ「や......違うよ!」


モブリット「......何で本当の事言ってくれないんですか?」

ハンジ「......」

ハンジ「......モブリットには隠し事できないなあ」

モブリット「当たり前です」

ハンジ「あはは、虫刺されってのは嘘だけど......ちょっとしたおふざけでね、事故なんだ」

ハンジ「だから心配しないで!」

モブリット「......余計な心配増やさないでくださいよ」

モブリット「何かあったらちゃんと言ってくださいね?」

ハンジ「ふふ、わかってる」

ハンジ「ありがとうモブリット」

モブリット(まったくもう......これだから放っておけない)

今日はここまでで~


ハンジ「わ。 首、結構赤くなってる......」

ハンジ(やっぱこれは......虫刺されで通せないな)

ハンジ(指摘してくれたのがモブリットでよかった......)

ハンジ(とりあえず隠さなきゃ......)

ハンジ「......ちくしょう......あのチビ、やってくれる......地味に痛いし!」


______無防備なのが悪い


ハンジ「......」

ハンジ「なんか腹立ってきた! なんなのあいつ!」

ハンジ「思わず朝一で逃げるように兵舎に帰って来ちゃったけど......リヴァイに謝らせるべきだった!」

ハンジ「くっそ! 今度会った時覚えてろ!」

______


リヴァイ「......あー」

リヴァイ(......やりすぎた。 さすがに)

リヴァイ(イライラして噛み付くって......ガキか俺は)

リヴァイ(そもそもなんであんなイライラ......)

リヴァイ(......違う)

リヴァイ(イライラしたってより、理性が飛んだ)

リヴァイ「............」ハアー

リヴァイ(あいつ、何の声も掛けずに帰りやがった......謝るタイミング逃しちまった)

リヴァイ(......まあ、次来た時でいいか)


一週間後______


ハンジ「ご・き・げ・ん・よ・う」

リヴァイ「......ハン」
ハンジ「リヴァイ! さすがに反省してるよね!?」

リヴァイ「ああ、悪かった」

ハンジ「しれっと言うな! もっと気持ちを込めろ気持ちを!」

リヴァイ「なんだ、痛かったか?」

ハンジ「普通に痛いわ! てかそれより跡がなかなか消えなくて隠すのが大変だったんだよ!」

リヴァイ「消えたんだな」

ハンジ「5日程かかったけどね!」


ハンジ「つーかもっと悪びれろよ!」

リヴァイ「悪かったとは思っている」

ハンジ「......」

リヴァイ「......今度奢る」

ハンジ「ぬ~」

リヴァイ「不服か?」

ハンジ「......なんかリヴァイの態度に誠意を感じない!」

リヴァイ「......どうして欲しいんだ」

ハンジ「......どうっていうか......」


ハンジ「......じゃあ」

ハンジ「一個聞きたい事がある」

リヴァイ「何だ」

ハンジ「えっと......」

ハンジ「............」

ハンジ「今はいいや! 今度で」

リヴァイ「言え」

ハンジ「だから今度!」

リヴァイ「......?」

ハンジ「それより今聞きたいのは! 何で噛み付いたりしたんだ!?」

リヴァイ「......」

リヴァイ「理性が飛んだ」

ハンジ「は? 何それ、噛むのは性癖かよ?」

リヴァイ「......かもな」

ハンジ「引くわ!」

今日はここまでで~
すまんがしばらく来れないかもです......

ヤキモチリヴァイ可愛いw
オルオが何かファインプレーしてくれないかな

次の更新も楽しみにしてる!

焼きもち。
笑えますわ

>>147
>>148
レスありがとうございます

しばらく放置してて申し訳ない
では投下


ナナバ「......もうすぐだね、壁外調査」

ハンジ「そうだね! 最高にワクワクするよ~」

ナナバ「......」

ナナバ「なんで私にまで無理するの?」

ハンジ「......してないよ」

ナナバ「してるだろ!」

ナナバ「みんな同じだ。 計画を知ってる者は......同じ気持ちなのに!」

ハンジ「......」


ナナバ「どう意義付けしたって......楽にはなれない。 今回ばかりは......素直に嘆いたらどうだっ!?」

ハンジ「......私は変人だからね......ナナバの言いたい事はわからなくもないけど、私には当てはまらない」

ナナバ「っ......じゃあ何!? 本当に心から! 壁外調査が楽しみだって言えると!?」

ハンジ「そうだよ」

ナナバ「!」

ハンジ「私は心から楽しみなんだ......これでやっと、正体が掴めるかもしれない。 人類の勝利に一歩近づけるかもしれない」

ナナバ「............私だってその希望を持ってやってきたよ......この命だって兵団の物だと思ってる」


ナナバ「だけど......今回は、危険に晒されるのは計画を知らない部下達だ......これまでとは違う!」

ハンジ「......勝利のためだ。 私がエルヴィンの立場でも、きっと同じ選択をした」

ナナバ「............」

ハンジ「私はあなたが思っているより薄情な人間だよ。 犠牲がどれだけ大きかろうが......涙が出ないんだ。 初めて壁外に出たあの日から」

ナナバ「違う。 ハンジは」
ハンジ「この話はやめよう。 ほら、もう寝ないと」ガタッ

ハンジ「おやすみ」


スタスタスタ......


ナナバ「......馬鹿ハンジ!」ガンッ

ナナバ(薄情な人間なら! それなら何故! あんな......脅えた目をしてんだよ!)

ナナバ(......何で私にまで......)

ナナバ「......馬鹿......」

______


エレン「最近ハンジさん来ないですね」

リヴァイ「......ああ」

エレン「忙しいんですかね?」

リヴァイ「やる事は山積みだろ」

エレン「......そうですよね。 壁外調査も近いですし」

リヴァイ「頻繁に来られてウンザリしてたとこだ、丁度いい」

エレン「はは。 でもしばらく会わないと、なんだか寂しいですね」

リヴァイ「......あいつが来ると騒がしいからな」

エレン「はは......そうですね」

リヴァイ「それよりエレン。 最近地下の埃が目立つ......掃除に手を抜くな」

エレン「は、はいっ! 今すぐ掃除してきます!」クルッ


ダダダダ......


リヴァイ「......」フゥー

リヴァイ(あと少しで......壁外調査か......)

リヴァイ(......詳細は決まってんのか? ノロノロやってんじゃねえだろうな、あいつ......)

______


ハンジ「やほー久しぶり!」

リヴァイ「......何してた」

ハンジ「あれえ、寂しかった?」

リヴァイ「いいや、平和だった」

ハンジ「えー? 獣も多いし、ここらも平和だとは言えないよ~」

リヴァイ「......」

ハンジ「で、ほれ! これね、エルヴィンから! 会議で今度の壁外調査の詳細が決まったから」

リヴァイ「遅え」

ハンジ「まあそう言うなって。 こっちも忙しくてさあ~!」

リヴァイ「......」ジイイ


ハンジ「何?」

リヴァイ「......お前変だぞ」

ハンジ「ップ! あはは、何だよそれ! 改まって言うことー?」ケラケラ

リヴァイ「......はぐらかすな」

ハンジ「はぐらかしてなんかないよ」

リヴァイ「変だっつってんだ」

ハンジ「変なのは通常運転のハンジさんだよ」

リヴァイ「......壁外調査にビビってんのか?」

ハンジ「おやおやー、その言い方は良くないよリヴァイ。 壁外調査は遊びじゃないんだから」

リヴァイ「......お前に言われたかねえな」


ハンジ「はっ! そうかそうだね! いつも不謹慎に浮かれてるのは私だもんね」

リヴァイ「......」

リヴァイ「......何があった?」

ハンジ「こだわるなあ。 別に何もない」

リヴァイ「鏡見てみろ。 酷いツラだぞ」

ハンジ「はは! 失礼だなあ~」ケラケラ

リヴァイ「......いい加減にしろ」イラッ

ハンジ「何、そんなに? 疲れが溜まってんのかなあ」

リヴァイ「......泣きそうなツラだ」

ハンジ「!」

ハンジ「............」

ハンジ「はは......馬鹿な事言わないでくれ。 涙なんてとうに枯れたよ」

リヴァイ「......ハンジ」
ハンジ「何も言うな!」

ハンジ「......お願いだ......」

リヴァイ「......」ポンッ...ナデ...

ハンジ「!......」

リヴァイ「......」ナデナデ

______


ハンジ「さっきはごめん。 怒鳴って」

リヴァイ「気にしてねえよ」

ハンジ「昨日ナナバと今回の壁外調査について話してたんだ。 それで、なんていうか......」

ハンジ「______やっぱキツイね。 部下が犠牲になるのは」

リヴァイ「......危険なのは誰も同じだ......お前も油断するな」

ハンジ「しないよ。 するわけないだろ?」

リヴァイ「......ならいい」


ハンジ「まだリヴァイに奢ってもらってないしね」

リヴァイ「それか」

ハンジ「あはは」

リヴァイ「......好きなだけ奢ってやる」

ハンジ「え?」

リヴァイ「壁外調査終わったら、休暇があんだろ。 その時に」

ハンジ「......いつもはあるけど......今回はそれどころじゃないよ、きっと」

リヴァイ「......」

ハンジ「でも、いつかしっかり奢らせるからね!」

リヴァイ「......ああ」


ハンジ(奢るとか奢らせるとか、そんな馬鹿みたいな約束なのに......)

ハンジ(......なんでこんなに切ないんだろ?)

ハンジ(......ダメだ、こんなんじゃ)

ハンジ「............」

ハンジ「......リヴァイ」

リヴァイ「何だ?」

ハンジ「私はあなたが死んでも動じないよ」

リヴァイ「......」

ハンジ「たぶん、泣きもしない」

ハンジ「巨人への憎しみが.....いや、闘争心が、また一つ積み重なるだけだ」

リヴァイ「......」

リヴァイ「俺だってそうだ」

ハンジ「!」

ハンジ「......なら良かった! じゃあ、やること多いんだ。 今日は帰るよ」

リヴァイ「......ああ」



ハンジ(そうだ、リヴァイは戦友だ)

ハンジ(私は強いまま......)

ハンジ(いつも通りだ、今回も。 戦える)

ハンジ(怖くなんかない)

今日はここまでで~

カメ更新ですまん


ペトラ「ハンジさん。 さっきの、どういう意味ですか?」

ハンジ「へ?」

ペトラ「帰る所でしたよね、引き止めてすみません」

ペトラ「......兵長との会話、聞こえてしまって」

ハンジ「......」

ペトラ「どうしても気になって」

ハンジ「あ......そうか! ペトラはリヴァイの恋人だもんね、気になるよねそりゃ!」

ペトラ「え?」

ハンジ「でも心配要らないよ! そんな変な意味じゃないんだ。 ただ、誰が欠けようと、戦い続けなくちゃいけない。 生きていくために......」

ペトラ「ハ、ハンジさん!」

ハンジ「 ____ああ、もちろん戦友としてだよ!」


ペトラ「そうじゃなくて......私は兵長の恋人じゃありません!」

ハンジ「え......」

ハンジ「ええ!? いや、だって......」

ペトラ「?」

ハンジ「キスしてたよね!?」

ペトラ「は、はい!?」

ハンジ「キスだよキス!」

ペトラ「し、してませんよ!! いつの話ですかっ!?」

ハンジ「結構前だけど......庭で......」

ペトラ「庭? 」

ペトラ「あ......そういえば前に、庭の掃除中に目にまつ毛が入って痛くて、兵長に取ってもらった事がありました」


ハンジ「ま、まつ毛......?」

ペトラ「もしかして、その時の事じゃ?」

ハンジ「......いや! でもあれは明らかに顔くっついてたし!」

ペトラ「兵長に取ってもらうなんてみっともないから自分で取るって、私が渋ってたんです。 そしたら見かねた兵長がグイッと顔近づけて......まつ毛を取ってくれました」

ハンジ「は......」

ペトラ「......だから、勘違いですよ! ハンジさんの」

ハンジ「そう......だったの......」ホッ...

ハンジ「!」

ハンジ(な、なんで安心してんだ!)

ハンジ(私はペトラの恋を応援してたのに!)


ハンジ「......ペトラはさ! リヴァイの事好きなんだよね?」

ペトラ「......」

ペトラ「もちろん好きです」

ペトラ「ですが上司としてです。 ハンジさんが言ってる意味合いの好きではないですよ」

ハンジ「え......? でもほら! 前にさ、お慕いしてますって......」

ハンジ(それで協力するって言ったら断られて......地味に傷ついたんだよなあ)

ペトラ「......そんな時期もありました」

ペトラ「でもあれからリヴァイ班に入って......兵長の色々な面を知って......やっぱり憧れだったんだなって、改めて気づいたんです。 恋愛的な好意ではなかったんです」


ハンジ「......」

ペトラ「だから、私に遠慮してるならやめてくださいね?」

ハンジ「えっ!?」

ペトラ「そんな恋愛初心者みたいな反応も。 ふふ、私ハンジさんは実は鋭い人だって知ってますよ?」

ハンジ「......だから......私だってリヴァイを戦友としてしか見てないって......」

ペトラ「私にはそうは見えませんけどね。 だからさっきの兵長との会話にも違和感を覚えたんです」

ハンジ「............」


ペトラ「ハンジさんは大事なものを作るのが怖いんですか?」

ハンジ「!」

ペトラ「______引き止めてすみません。 暗くなっちゃいますから、早めに帰った方が」

ハンジ「あ......ああ、そうだね。 ありがとう。 じゃあまたね!」


タッ タッ タッ タッ......


ペトラ「............」

ペトラ(これでいい)

ペトラ(......)


ペトラ(私は兵長が幸せになってくれれば......それで)

ペトラ「......」

オルオ「ペトラ」

ペトラ「ぅわあ!?」ビクッ

ペトラ「オルオ!? い、いきなり現れないでよ!!」

オルオ「............」

ペトラ「な......何よ......聞いてたの?」

オルオ「......ああ......」

ペトラ「......妙な同情やめてよね!」


オルオ「......やっぱり......本当は兵長のこと」

ペトラ「......別に」

オルオ「本気だったんだろ?」

ペトラ「違う!」

オルオ「......」

ペトラ「慕ってただけ......恋だと勘違いしてたの!」

オルオ「......あー......なんつーか、お前......」

オルオ「いい奴だな」

ペトラ「......は?」


ペトラ「......何それ......もっと上手い事言えないの......」

オルオ「」

オルオ(や、やべ......マズかったか?)オロオロ

ペトラ「............」

ペトラ「あーもお! べっつにオルオに期待してないよ! 慰めてほしくもなし!」

オルオ「な! お前! 人がせっかく......」

ペトラ「............」ポロッ

オルオ「!!」

ペトラ「............向こう行って」


オルオ「......」

ペトラ「一人にして」


______ギュッ


ペトラ「!!」

オルオ「......ほっとけねえよ」ギュウ

ペトラ「......っ......」ポロポロ

ペトラ「......オルオなんて嫌い......」

オルオ「知ってる。 何とでも言え......」

ペトラ「............ばか......」ギュ

今日はここまでで~

書いてる人、男?女?

気づけば一週間以上放置してしまった......申し訳ない。orz
長く来れなくなる時は予告入れるようにします、すまぬ

レスありがとうございます
オルオ......やる時はやる男だぜ。かっちょええ

>>174
うーん
読んでくれてる人の中にはss作者の情報とか知らない方が楽しめる人もいるだろうから、ご想像にお任せする形でもいいですかい?


______ハンジさんは大事なものを作るのが怖いんですか?

ハンジ「......」

ハンジ(そうじゃない。 大事なものなら死ぬ程ある)

ハンジ(仲間も、部下も、もちろん自分自身だって......大事だ。 失いたくはない)

ハンジ(ただ、人類の勝利が何よりも優先すべき事だ)

ハンジ「......」

ハンジ(リヴァイにああ言ったのは......本当は単に安心したかった)

ハンジ(リヴァイとはお互いに戦友であると。 それ以外の何物でもないと)

ハンジ(......いや)

ハンジ(正確に言うなら......そう思い込むことができるように、か)

ハンジ(......現に引き返せた。 いつも通りの私に)

ハンジ「やるべき事は沢山ある......壁外調査まで、気は抜けない」

____


リヴァイ(......)

リヴァイ(泣きもしない、か ......)

リヴァイ(まあ、アイツらしい。 誰かを失うことで狂っちまう時期なんてとっくに過ぎてる......)

リヴァイ(だが、それをわざわざ言うってのは......牽制か?)

リヴァイ「............」

リヴァイ(今日のアイツはおかしかった......一体何に怯えている?)

リヴァイ(ハンジなりに繕ってるつもりだったんだろうが)

リヴァイ「チッ......相変わらずイライラする野郎だ」

____


ナナバ「それで?」

ハンジ「いや......まあだから、ペトラとリヴァイは何もなかったっていう話」

ナナバ「キスしてた疑惑も初耳なんだけど?」

ハンジ「あれ、言ってなかったっけ?」

ナナバ「言ってない」

ナナバ「なんでだろうね? ハンジの格好のネタになる話なのに」

ハンジ「......何そのわざとらしい言い方」

ナナバ「だってさあ! 面白がるどころか、ショックだったんでしょ? 正直」

ハンジ「......ショッキングではあったかな、うん。 ビックリした」


ナナバ「もー! 素直になれってば!ペトラだって背中押してくれてんでしょ!」

ハンジ「押してもらってもなあ」

ナナバ「......あんた、ペトラが本当にリヴァイのこと何とも思ってないと?」

ハンジ「へ? だって本人が」

ナナバ「身を引いたんじゃないの? ハンジのために」

ハンジ「......なんでそう思うの」

ナナバ「憶測だけどね。 ペトラみたいな子が上官であるハンジに、自分と無関係なのに根掘り葉掘り聞いたりすると思う?」

ハンジ「......思わない」

ハンジ「............」

ナナバ「......汲んでやんなよ、ちゃんと」

ハンジ「......」

ハンジ(言われてみればその通りだ)

ハンジ(でも、なぜ? 私が否定してるのに、それでも身を引いたっていうの?)

ハンジ(......ダメだ、わかんないや......ごめんペトラ)

ハンジ(私、全然鋭い人じゃないみたいだ)

____


ハンジ「あー......」

モブリット「お疲れですね」

ハンジ「まあね......」フラ...

モブリット「......」

モブリット(普段なら弱っている所を見せたりしないのに......)

モブリット(これは相当キてるな)

モブリット「分隊長、後はやりますから。休んでください」

ハンジ「......大丈夫、ありがと」

モブリット「......倒れますよあんた」

ハンジ「......でも」

モブリット「そうなって困るのは僕です」


ハンジ「う......じゃあお言葉に甘えて」

モブリット(よしよし。全く手のかかる......)

モブリット「って! なんでソファに!」

ハンジ「ん?」

モブリット「ん? じゃなくて! 部屋に帰って下さい!」

ハンジ「何で? ここで寝る」

モブリット「ダメです。 最近仮眠しか取ってないでしょう。 ちゃんとした睡眠を取って下さい」

ハンジ「うるっさいなー! ここでいいってば!」

モブリット「......リヴァイ兵長に言いつけますよ」

ハンジ「なんでリヴァイ!!」カバッ


モブリット「団長でもいいですよ」

ハンジ「なお悪いわ!!」

ハンジ「もー! 今日はいつもに増して手厳しい! やだ!」

モブリット「手厳しいついでにメガネも没収しますよ」

ハンジ「やー!! メガネはダメ!!」

モブリット「寝る時は必要ないでしょう」

ハンジ「必要っ!!」

モブリット「......まさかソファで作業しようとしてたんですか?」

ハンジ「し、してない!」

モブリット「......」ジトー

ハンジ「ていうか私がタフだって知ってるだろ!?」

ハンジ「むしろ研究熱心だと褒めてほしいくらいだ!」

モブリット「......分隊長」

モブリット「心配なんです。 わかってください」

ハンジ「......っ」

ハンジ「わかった。 ごめん」

ハンジ「でもメガネは返」
モブリット「しません!」

____


ハンジ「やっほーエレン!」

エレン「ハンジさん」

エレン「......」ジイッ

ハンジ「?」

エレン「元気になったみたいですね」ニコ

ハンジ「へ?」

エレン「兵長がやたらハンジさんの心配してましたから」

ハンジ「ああ......そいや、この前変だって連呼されたなー」

エレン「だからオレも心配してたんですけど」


ハンジ「おお、ありがと! でももう大丈夫! メンタル的にだったし、一時的なもんだよ」

エレン「みたいですね! やっぱりハンジさんには元気でいてほしいです」

ハンジ「あは、嬉しいなあ」

エレン「でもちょっとだけ残念です」

ハンジ「?」

エレン「ほら、前に言ったじゃないですか! 今度はオレが頭撫でてなぐさめてあげるって」

エレン「約束果たすチャンスだと思ったんですけどね?」

ハンジ「......」

ハンジ「エレンって天然たらしだよねー」

リヴァイ「ああ。 躾が足りてねえようだな」

エレン ハンジ「いつからそこにっ!!」

今日はここまでで~

待ってた!更新乙

>>187
すまんかった。 ありがとうございます!


ハンジ「ねえオルオ」

オルオ「なんですか?」

ハンジ「ペトラってリヴァイの事好きだと思う?」

オルオ「? ペトラ、恋愛感情じゃないって言ってましたよね」

ハンジ「え......」

オルオ(やべ! しまった......盗み聞きしたんだった)

オルオ「あ、いや! 俺にそう言ってたんですアイツ!」

ハンジ「そうなんだ......」

ハンジ「ペトラ、私にもそう言ってたんだけどさ。 本当は違うんじゃないかって思って」

オルオ「......」


オルオ(ハンジさん、自分のことでいっぱいいっぱいでペトラの気持ちまで深く考えないと思っていたが)

オルオ(一応......気に掛けてくれてた、のか?)

オルオ「......俺もそう思います。 ペトラはたぶん、兵長の事が好きです」

ハンジ「......そう」

オルオ「でもあいつは否定した。 いや......気持ちを殺したんです」

オルオ「だからもう吹っ切れてると思います」

ハンジ「......何で吹っ切る必要があったのかな? ペトラは私がリヴァイの事好きだと勘違いしてるけど、だからって......」

オルオ「......なんで、隠してるんですか?」

ハンジ「え?」

オルオ「俺知ってますよ。 二人が恋人だって」

ハンジ「!?」


オルオ「ペトラに隠したのは優しさのつもりかもしれませんけど、身を引いたペトラの気持ちがわからないって、何の冗談ですかそれ。 ペトラだって感づいてたからに決まってるじゃないですか」

ハンジ「待って、何言ってんの?」

オルオ「とぼけないでください! 俺は聞いたんですから! ハンジさんが兵長のベッドで寝てたって!!」

ハンジ「......」

オルオ「......」

ハンジ「ん? それが何?」

オルオ「......えっ。 いや、事実ですよね?」

ハンジ「うん、事実だけど......?」

ハンジ「なんでそれで恋人ってなるの?」


オルオ「!?」

オルオ(そっ......そんな!! 身体だけの関係だったのか!?)

オルオ「な、そんなのっ......普通じゃねえ!!」

ハンジ「え」

オルオ「普通は付き合ってもないのに部屋に通ったりしねえって!!」

ハンジ「別に通ってるワケじゃないって。 あの日はたまたまリヴァイが気が向いてみたいでさー」

オルオ(は!? ハンジさんは兵長の気分で抱かれ......!?)

オルオ(......待った、無理だ。 いくら俺でも対処できん)

オルオ「......もう、お二人が納得してるならいいです......」

ハンジ「? そう」

オルオ(......とにかく、ペトラが巻き込まれなくて良かった......)フー

____


リヴァイ(また机で寝てやがる)

リヴァイ(今日はいつものハンジに戻ってたが、今度はこれだ......本当に手間のかかる奴だな)

リヴァイ「オイ、起きろ!」ガンッ

リヴァイ「ハンジ」

ハンジ「......」スースー

リヴァイ「......」

リヴァイ(珍しくメガネ外してやがる)

リヴァイ(まつ毛長ぇ......こうして見ると吊り目だな)

リヴァイ(まあ......悪くない)


リヴァイ「......」ナデ..

ハンジ「............」スヤ...

リヴァイ「ハンジ......」

リヴァイ「......前から言ってんだろ」

ハンジ「んう......」

リヴァイ「無防備なんだよバカが」

ハンジ「......」スヤスヤ

リヴァイ「............」


____お休みのチュー!!


リヴァイ(チッ......勝手に爆弾ばっか作りやがって......吹っ飛ばされる覚悟はあんだろうな?)


ハンジ「......」スヤスヤ

リヴァイ「......天然たらしはてめえだハンジ」


グイッ

___チュウッ


ハンジ「っ......ん」ピク

リヴァイ「__」チュ...

ハンジ「__」

ハンジ(......リヴァイ?)ボー

ハンジ(......クラクラする......)


ハンジ(......ああ............夢かあ......)

ハンジ(そうだ......私、お花に囲まれてるんだ......ここは平和なせかいだ......あったかくて......心地いい......ずっと、このまま......リヴァイと)

ハンジ「__」スウ...

リヴァイ「!」

リヴァイ(この状況でも寝やがんのか)

リヴァイ「............」

リヴァイ「......襲われても文句言えねえぞクソメガネ......」ペシッ

ハンジ「うー......」

リヴァイ「......」チッ

リヴァイ(............運ぶか)

今日はここまでで~

暴走しそうで自分がコワイ。笑
とりあえず、やっとこさ終盤に入りました。どこまで書くか決めかねてますが......戦友な二人のままの方がいい気もする。うう
あともう少しお付き合い頂けるとありがたいです

オルオ勘違いで胃が痛くなるなw
戦友方向も恋人方向も、どっちも好物だから1の気の向いた方にしたらいいよ!

>>198
レスありがとうございます
オルオさんごめんよ笑

ありがたい......! ノリと勢いに任せることにします


ハンジ「ふああ......」ムクッ

ハンジ(何時だろ? よく寝たー)ボー

ハンジ(なーんかすっごい幸せな夢見てたなー)

ハンジ(でも何だっけ......思い出せない)

ハンジ「って......あれ?」キョロキョロ

リヴァイ「......起きたか」

ハンジ「なんでリヴァイの部屋で寝てんだ私?」

リヴァイ「......机で寝てやがったから、運んだ」

ハンジ「空き部屋に寝袋置いてるんだし、運ぶならそっちで良かったのに」


リヴァイ「文句あんなら最初からそっちで寝ろ」

ハンジ「いや、文句なんてないよ。 ありがとねリヴァイ!」ニコツ

リヴァイ「......ああ」

ハンジ「でもリヴァイ、どこで寝たの?」

リヴァイ「ベッドだが。 問題あったか?」

ハンジ「......いや、私はないけど......」

ハンジ(うーん。 オルオに責められたばっかだから、ちょっとなあ)

ハンジ(恋人でもないのに一緒のベッドで寝るってそんなに変かな? でも私とリヴァイだし、何も起きないし......問題ない気がするけどなあ)


リヴァイ「ハンジ?」

ハンジ「あ......ほら! 前すごい嫌そうだったからさ! てっきりソファとかで寝たのかと」

リヴァイ「あん時も結局は俺もベッドで寝たじゃねえか」

ハンジ「そうだけど~」

ハンジ(あの時はリヴァイが妥協してくれただけだったっていうか......私のわがままで)

ハンジ(でも今回は......)

ハンジ「ふふっ」

リヴァイ「何だ」

ハンジ「いや、私とリヴァイって長く一緒にやってきたからさ! とっくに最終段階の関係に至ってると思ってたんだけど」


ハンジ「案外先があるかもね!」

リヴァイ「!」

リヴァイ「てめえ......本気でぶっ飛ばすぞ」ギロ

ハンジ「な! ひどっ! 変な意味じゃないのに!」

リヴァイ「......もう黙れ」ハアー

ハンジ(つーか......そういや夢にリヴァイも出てきたな)

ハンジ(......いや......リヴァイしかいなかったような?)

ハンジ「っっあ!!」

リヴァイ「何だ......びっくりするだろうが」

ハンジ「......や、別に。 ちょっと用事を思い出して」


リヴァイ「......なんか顔赤ぇぞ?」

ハンジ「や、ちょっと焦ってるだけ! やばいエルヴィンに怒られる! てことで、さいならっ!」バタバタ

リヴァイ「慌ただしいな」

ハンジ「悪いね! じゃあまた!」


ガチャンッ


ハンジ「ふぅ......」

ハンジ(い、言えるわけねぇ......あろうことかリヴァイとキスしてた夢見たなんて)

ハンジ(............なんっていう夢を............引くわ! 流石に)ゲンナリ

ハンジ(幸せな夢だったって思ってたのがまた......うわああああイタ過ぎる......)

ハンジ(忘れ去ろう。 せっかく本調子に戻ったんだし)

ハンジ「あー! どうかしてんなぁ!」ブンブン

短いがここまでで~


ハンジ「ナナバ! この間はごめん」

ナナバ「......」

ハンジ「正直私も混乱してた......自分に言い聞かせるために、ナナバに......悪かったよ」

ナナバ「いいんだよ、わかってる」

ナナバ「......ハンジ。 普段通りでいい。 冷静でいい。 薄情でいい。 今回の壁外調査も」

ナナバ「混乱してたのは私の方だよ。 冷静じゃなかった」

ナナバ「生き残るために。 全力を尽くそう!」

ハンジ「......ああ!」

ナナバ「でもね」


ナナバ「伝えたい事は伝えるべきだよ」

ハンジ「?」

ナナバ「リヴァイに。 あるんでしょう?」

ハンジ「......」

ナナバ「まあ、ハンジの自由だよ。 私もアドバイスは聞き流していい」

ハンジ「......ある」

ナナバ「え?」

ハンジ「ある! そうだね! 悔いは残さないよ!」

ハンジ「ナナバ!」


ハンジ「いつもありがとう。 ナナバは本当な大切な存在だ。 私にとって欠かせない仲間で、親友だ。大好きだ!」

ナナバ「......!」

ハンジ「......うーん、照れるね! でも言ってスッキリした! うん!」

ナナバ「~っ知ってるよ! このバカ!」ギューッ

ナナバ「私もだからね! そっくりそのまま返してやるっ!!」ギュウウウウ

ハンジ「っっ!! く、くるしっ! ギブギブ!!」バタバタ

壁|ミケ(......何やってんだあいつら? レズだったのか?)スンッ

____


ハンジ「ねえリヴァイ!」

リヴァイ「何だ?」

ハンジ「前にさ、聞きたいことあるって言ったじゃん?」

リヴァイ「?」

ハンジ「ほら、リヴァイに噛まれた時! 一つあるんだ。 今聞いていいか?」

リヴァイ「......言ってみろ」

ハンジ「えっと......」


ハンジ「リヴァイは......人類が勝利したら、何をしたい?」

リヴァイ「? 大した質問じゃねえな」

ハンジ「いいじゃん! 教えてよ」

リヴァイ「......俺は......そうだな......旅に出る」

ハンジ「旅? あはは! 想像通り」

リヴァイ「そうか?」

ハンジ「うん。 ......リヴァイって、すぐどっか遠くに行っちゃいそうだ」

リヴァイ「......」


ハンジ「たまにそういう顔してる。 まるで本当の居場所を探してるみたいに、空を見てる」

リヴァイ「......俺は今の状況がクソだと思ってる。 俺だけじゃねえ、お前だってそうだろ。 壁の外へ出たいってのは調査兵団に入った奴が一番に望んでる事だ」

ハンジ「そりゃあ、勿論そうだよ」

リヴァイ「......だが、俺は兵団自体は嫌いじゃない」

リヴァイ「この狭っ苦しい世界には反吐が出るが......こんな状況だからこそ、信頼できる人間が出来た。 逆もあるが」

ハンジ「......つまり、今の居場所は此処だと思ってるってこと?」


リヴァイ「......ああ」

ハンジ「そっか。 そうだよね!」ホッ

リヴァイ「......つーか、そんな勿体ぶる質問でも無ぇだろ。 何であの時聞かなかったんだ?」

ハンジ「いやあ......ずっと聞いてみたかったんだけど、聞き辛くてね」

リヴァイ「何故だ?」

ハンジ「だって、私にも聞き返すだろ? 何がしたいか」

リヴァイ「聞き返しちゃ不味いのか」

ハンジ「......あの時は聞き返されたくなかったんだ」

リヴァイ「今はいいのか?」

ハンジ「......うん。 そのつもりで質問したんだし」


リヴァイ「なら聞こう......ハンジ、人類が勝利したら何がしたい?」

ハンジ「......」

ハンジ「私はねリヴァイ」


ハンジ「リヴァイとずっと一緒にいたいんだ」


リヴァイ「!」

ハンジ「......ほら、そんな顔すると思った~!」ケラケラ

リヴァイ「......どういう意味だ」

ハンジ「そのまんまだよ。 だからリヴァイが旅に出るなら私も連れてってよ!」

リヴァイ「......」


ハンジ「何したいかなって考えてた時にさ。 どんな想像しても隣にリヴァイが居るんだよね」

ハンジ「とにかく、大事な存在ってこと!」ニコ

リヴァイ「......」

ハンジ(......あれれ? 何だこの間!)アセッ

ハンジ「......ダ、ダメ? かな?」

リヴァイ「......てめえは......深く考えてねえのかも知れないが」

ハンジ「うん?」

リヴァイ「今のプロポーズと変わんねぇぞ」

ハンジ「!?」

中途半端ですまんがここまでで~
次で終わる予定です

ハンジさん可愛いな~
もう終わっちゃうのか?もっと読みたい!

ハンジ天然たらしw
って、今日-明日で終わるってことか!?


ハンジ「へっ.......!?」ドキイッ

リヴァイ「それともそういう意味か?」

ハンジ「なっ......そ、そんなつもりじゃないよ!! うっわ! 違う違うごめん!!」////

リヴァイ「......だろうな」

ハンジ「ご、ごめん......変な言い方して......ただ一緒にいて欲しい......だけ」

リヴァイ「!......てめぇは本当......」ハァー

ハンジ「?」


ハンジ「......あっ、そうそう! この前夢を見たんだよ!」

ハンジ「幸せな夢だった......平和で、自由で」

ハンジ「それでね、そこにリヴァイが居た」

ハンジ「それで思ったんだ! リヴァイと一緒に居たらきっと幸せだって」

ハンジ(......キスの事は言わないけど!!)////

リヴァイ「......クソメガネが」

リヴァイ「俺が死んでも泣かないとかほざいてたくせに、よく言うじゃねえか」

ハンジ「! そ、それはさあ~」

リヴァイ「何だ」ジトッ

ハンジ「う......」タジッ


ハンジ「.....泣かないのは、本当」

リヴァイ「......」

ハンジ「その辺の覚悟は出来てるつもりだ。 兵士だからね」

ハンジ「......でも動揺しないってのは......嘘だ」

ハンジ「今までだって何度も何度も......動揺してきた。 涙は枯れたけど、慣れることなんてなかった......部下や仲間がいなくなる度、何度も絶望した」

ハンジ「だけど、希望を持てた事もあった。 特にエレンの存在がある今は......やっと、価値ある死であったと......理解できるから」

ハンジ「......でもね......」


ハンジ「リヴァイは......リヴァイが居なくなったら......私、相当やばい......かも......」

リヴァイ「......っ」

ハンジ「お、怒んないで!!」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「わかってるから......こういう事言われると、リヴァイにとって重荷になるだろ?」

リヴァイ「!」

リヴァイ(ああ言ったのは......俺のためだったのか?)

ハンジ「............あー......失敗した......こんな事まで言うつもりなかったのになあ......」ブツブツ

ハンジ「__とにかくだ! 旅に出る時は私も連れてけよっ! それだけ!」


リヴァイ「......どうせ」

リヴァイ「来んなっつっても着いて来んだろ?」

ハンジ「!」

リヴァイ「それに、てめぇこそとっとと旅に出そうじゃねえか。 好奇心でじっとしてらんねえだろ」

ハンジ「......ハッ! 確かに」

リヴァイ「ならどの道、嫌でも一緒に居ることになるな」

ハンジ「......」

ハンジ「プッ」

ハンジ「そうだね! あはは、じゃあ要らない心配だったかな? いや、壁外調査前に言っとかないと万が一の時に後悔すると思って!」

リヴァイ「......馬鹿が」


リヴァイ「だが......まあ、悪くない。 お前と一緒に居んのも」

ハンジ「!」

ハンジ「ふふ、でっしょー? たまには素直に......」
リヴァイ「ハンジ」グイッ


チュ__


リヴァイ「__」
ハンジ「んっ...!」


ハンジ「っっ!?」ズササッ

ハンジ「な! なんだよいきなり!」////

リヴァイ「いきなりじゃねえ......二度目だ」

ハンジ「そ、そうか......」


ハンジ「って、えええ!? いつ!?」

リヴァイ「さぁな......てめぇは寝てたかもな」

ハンジ「はああ!?」

ハンジ(も......もしかしてあの夢......)

ハンジ「......寝込み襲うなよっ!」

リヴァイ「襲ってねえ。 合意だろ」

リヴァイ「てめぇから誘われた事もあったしな」

ハンジ「!? はああー!? ねぇよ!!」

リヴァイ「......たかがキスでうるせぇな」チッ

ハンジ「キスどうこうじゃなくてだね!!」

リヴァイ「ブチ犯されなかっただけでも感謝しろ」

ハンジ「こっ......このゴロツキ!! なんっつーことを!!」


リヴァイ「......なあ、ハンジ」

ハンジ「何だよ!」プクー

リヴァイ「......さっきは言わなかったが......人類が勝利した後にする事、もう一つある」

ハンジ「え? 旅以外に? なに?」

リヴァイ「今は教えねえ」

ハンジ「はぁーっ!?」

リヴァイ「......気になるか?」

ハンジ「気になるよ! そこまで言っといて! イヤガラセかっ!」

リヴァイ「それでいい」

リヴァイ「生き残った後のお楽しみだ。 生きる糧は多い方がいいだろ?」


ハンジ「むぅ......そうだけど、死んだ時の心残りになったら嫌だなあ」

リヴァイ「そしたら墓の前で教えてやるから安心しろ」

ハンジ「プッ......何それ」

ハンジ「じゃあ、リヴァイが先に死んだ時はどーすんの?」

リヴァイ「......」

ハンジ「あ! 考えてなかったな!」

リヴァイ「......そん時は、一生気にしてろ」

ハンジ「投げやりか!」

リヴァイ「......一生忘れんなって事だ」

ハンジ「......!」

ハンジ「あははっ! まあ、悪くないや!」

ハンジ「生き残ればいいだけの話だ! 約束だからねっ!」

リヴァイ「ああ」



リヴァイ「約束だ」






お わ り


>>216
ありがとうございます!
そう言ってもらえて嬉しい限りだー!

>>217
とりあえず完結させました!
続きは未定だが、書くとしたら人類勝利後(捏造設定)のただのイチャイチャかもしれんw


これで完結です。ふいーっ。
自分で書いてて何だが、とにっかく......
も・ど・か・し・か・っ・た!!
もどかしすぎて、リヴァイ→ハンジ→エルヴィンの三角関係を思っクソ昼ドラチックに、ザ・ドロドロ!!な感じに書きたい衝動に駆られてる(笑)ゲス

こんなもどっかしい話を最後まで読んでくれた方に、まずお詫びを。

キャラ崩壊ナシを目指してたクセに割と暴走してたり、設定時期が悪くてのんびりドキドキ☆なイベントをあまり入れられなかったり、更新くっそ遅くかったり......
......申し訳なかったorz

そして感謝!!

誤字多かったり読みづらい部分も多かっただろうに......前作から読んでくれた方もいたみたいで、本当に感謝です!

そしてレスくれた方! 気の利いた返しはできなかったが、内心ものっそ嬉しかったです。 ありがとう!

最後に、ここまでお付き合いしていただき本当にありがとうございました!(結婚しよ)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年10月15日 (月) 16:01:58   ID: -LZnXH12

感動した!
オルオさんもかっこよかった!

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