モバP「春だなぁ」 (23)

未央「春だねー」

凛「うん、春だね」

卯月「春ですねぇ」


ぽかぽか

  ぽかぽか


P「今日は本当、いい陽気だ」

凛「だね」

卯月「ですねっ」

未央「うん、あったか!」

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P「こんなにあったかいと、ついだらけちゃうな」

未央「日差しが気持ちいいねー」


卯月「ふあ……、あふ」

凛「卯月、あくび」

卯月「えへへ」

凛「ふゎ……むぐ」

未央「あは、しぶりんもねっ」

凛「移っちゃった。ふふ」


P「ふふふ」

凛「こうやってのんびり過ごすのも、たまにはいいね」

卯月「ねー」

P「英気を養うのも立派な仕事だからな」

未央「とかなんとか言っちゃって。ほんとは休憩したいだけでしょー?」

P「あちゃー、ばれたかー」

卯月「ちひろさんに怒られちゃいますよ?」

P「ああ、ちひろさんなら花粉症で病院行ってるよ」

卯月「あれ、そうなんですか?」

P「うん、今朝電話で鼻ずびずびしながら言ってたから」


ちひろ『ずびばでん、ぢょっどぼーいんいっでぎばどぅ』ズビズバー


凛「花粉症か……大変だね」

未央「しぶりんて花粉に強そうだよね!」

凛「……花屋だから?」

未央「えへへ♪」

卯月「普段から鍛えられてそうだもんねー」

凛「確かに花粉症じゃないけど……別に鍛えてるわけじゃないよ」

未央「『凛、お前は花屋の娘なんだ。花粉に負けるようではやっていけんぞ!』ってね☆」

卯月「凛ちゃんのお父さんかっこいい!」

凛「お父さんそんなキャラじゃないけど」

P「こう、花粉をばさばさーって振り撒いて鍛えるんだろ?」

未央「うわ、なんか聞いてるだけで鼻がむずむずするっ」

卯月「凛ちゃん、そんな厳しい修行を……!」

P「凛はさすがだなぁ」

凛「だからしてないってば、プロデューサーも乗らないでよっ」

P「あはは、すまんすまん」

凛「もう……!」

P「でもまぁ、三人は健康そうだな」

卯月「はいっ、健康ですよ! 春ですからっ」

P「春だからか」

凛「そう、春だからね」

P「なるほどなー」

未央「春ってすごいね!」

P「春ってなんだろうな」

凛「春ってなにかな?」

卯月「なんでしょう?」

未央「説明しよう、春とは!」

凛「春とは?」

未央「あったかくてみんな嬉しいから、飛び跳ねちゃう。春だけに!」

P「スプリングってか」

未央「どやぁ」


卯月「!」ガタッ

凛「どしたの卯月」

卯月「なんだかてさぐってる感じがして……」

凛「?」

P「まぁ、春と言ったら……やっぱりお花見だよな」

凛「したいね、お花見」

未央「おぉー、いいね!」

卯月「しましょうしましょう♪」


P「ふふ、よし、やるか。日にちはいいとして、場所はどこにしようか……」

凛「プロデューサーの家の近くに、桜の木がある公園なかったっけ?」

卯月「そういえば言ってましたよね?」

P「あーあそこか。うん、じゃそこにしよう」

未央「やったーお花見だー!」

凛「お弁当は私たちで作ろっか。それでプロデューサーに食べてもらうの、どう?」

卯月「あっ、いいですねそれっ!」

未央「しぶりん冴えてる! それ採用っ☆」

P「手作りか……楽しみにしてるよ」

未央「うん、任せて!」

卯月「とびきり美味しいの作ってきますね!」

凛「ふふ、頑張ろうね。……そうだ、ねぇプロデューサー」

P「ん?」

凛「ハナコも連れてきていいかな? 公園で遊ばせてあげたいんだ」

P「おう、もちろん。俺もハナコに会いたいしな」

凛「うん、良かった」ニコ

卯月「ハナコちゃん! えへへ、またもふもふしたいなぁ……♪」

未央「今度こそ未央ちゃん印のスペシャルな芸を覚えさせないとね!」

凛「やめてよ……変なこと教えないでよね?」

未央「はーい、ワカテルヨー」

凛「怪しい……」

卯月「ふふっ。未央ちゃんたら、もう……♪」クスクス

P「ああ、ハナコで思い出した」

凛「なに?」

卯月「?」


P「凛、そろそろ俺ん家に買い置きしてあるドッグフード、持ってってくれよな」

凛「あ、ごめん。つい買い過ぎちゃったからさ」

P「うちの冷蔵庫、半分くらいハナコのご飯で埋もれてるぞ……」

凛「ご、ごめんね?」

未央「あはは、さすがのプロデューサーもワンちゃんのご飯は食べられないかー」ケラケラ

P「未央と、卯月もだぞ? お前ら泊まりに来るたびに私物増えてるんだからな」

卯月「あぅ、す、すみません……」

未央「あはは、もうすぐ移住できそう?」

P「できそうどころか俺のスペースが無くなりそうだっ」

凛「二人とも冬物くらい持って帰ろうよ……」

卯月「え、えへへ……」

凛「お花見の前にプロデューサーの家に行かなきゃね」

未央「そだねー。っていうかお泊りからそのままお花見コースでもいいんじゃない?」

卯月「それなら、お弁当はプロデューサーさんのお家で作りましょう♪」

未央「愛のエプロンだねっ」

凛「プロデューサーの家で、か……ちょっと緊張するかも」

未央「大丈夫! 失敗してもプロデューサーなら食べてくれるっ!」ニパッ

卯月「ねっ、プロデューサーさん♪」ニコー

P「お、おう……任せなさい」

凛「私たちも頑張るからさ、プロデューサー」クス

未央「ようし、お泊りと言ったら徹UNO! やるぞ徹UNOーっ☆」

凛「え、ま、また?」

卯月「そ、それ次の日変なテンションになっちゃうから――!」

未央「へーきへーき問題なんかなにもないよ――!」

凛「問題しかないよ、お花見するんでしょ――!」



P「……ふふ。部屋の掃除しとかないとな」


ぽかぽか

  ぽかぽか


きゃいきゃい――♪


P「うん、春だなぁ」ホッコリ



おわり

というお話だったのさ
なんかこう、春だからね、ちかたないね

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