侍コーチ☆マモル!(60)
───とある墓地
男「お彼岸に来られなくてゴメンな、じいちゃん」
男「俺さ、小さい頃からの夢だった教師になれたんだぜ」
男「四月から俺も先生だ。楽しみだなあ」
男「しっかり頑張るから見守っていてくれよな」
男「……」
男「……じゃあ行くよ。またな、じいちゃん」
テクテク
───
霊「……行ったでござるか」ヌッ
霊「もう他の霊魂はあの世へ帰ったでござるよ。一足遅かったでござる」
霊「お供え物なんか置いていっても鳥の餌にしかならんのでござる」
霊「というわけでこの墓の主とは縁もゆかりもないが拙者が頂くとするでござる。どれどれ……」
霊「ちっ……また天麩羅でござるか」
霊「彼岸とはいえたまには別のお供え物も食べたいでござる」モグモグ
霊「しかもこれ手作りでござる。既製品の方がマシでござる」モグモグ
霊「ばーむくーへんが食べたいでござる」ゲップ
霊「しかしいつまでも拙者だけ現世に残っていていいのでござろうか……」
「うひゃああ!」
霊「!?」
───
外人A「ヘイボーイ!オーマイガー!」
外人B「ウェイクアップ!ウェイクアッププリーズ!」
男「」チーン
霊「む、先程の男……まさかあの異人めに殺されたでござるか」
霊「いつの世も争いは避けられぬものでござる」
霊「哀れな。希望に満ちた若者が」
霊「……む?」
男の霊「あれ?俺どうしちゃったんだ?」
霊「ようこそでござる」
男の霊「うわ!侍!?」
霊「の霊でござる」
男の霊「霊って……あ、本当だ!足がない!幽霊なんて初めて見たよ!」
霊「お主ともお揃いでござるね」ニタァ
男の霊「え……」チラッ
男の霊「!?」
霊「今日からよろしくでござる。拙者はこの共同墓地の端っこにある家の者でござる」
男の霊「な……な……」
霊「長所はどこでもすぐ溶け込めることでござる。短所は勝手に人のものを頂いてしまうところでござる」
男の霊「な……な……」
霊「好きな食べ物はばーむくーへんでござる。嫌いな……」
男の霊「なんじゃあこりゃあ!」
霊「お主も死んだのでござるよ。あの異人に殺されたのでござろう?」
男の霊「あっ……俺の身体があんなところに……」
霊「異人もまさか死ぬとは思っていなかったのでござろう。慌てて人工呼吸しているでござる」
外人A「マウストゥーマウス!マウストゥーマウス!」ブチュウ
外人B「オウ!チェンジプリーズ!」
男の霊「おええ……やめろ!」
霊「色々哀れでござるな。拙者も手を貸すゆえ、あの異人どもを呪い殺すとしようぞ」
男の霊「俺は……なんで死んだんだっけ?えーと……」
霊「異人め、覚悟するでござる」ヒューン
男
男の霊「じいちゃんの墓参りが終わって……バイクで帰ろうとして……」
霊「む?」
外人A「オウ!マウストゥーマウスガエフェクトアリデス!」
外人B「ハッピー!ハッピーリターン!」
男の身体「」ドクンドクン
霊「マジでござるか……」
霊「おおい、お主の身体まだ……」
男の霊「バイクで走り出したら……急に猫が飛び出してきて……」ブツブツ
霊「……」
男の霊「あの外人たちが猫を助けようとして……」ブツブツ
霊「……」キラーン
男の霊「二人して猫に覆い被さったんだ……」ブツブツ
霊「……」スルスル
男の霊「それを俺が避けようとして……」ブツブツ
霊「身体は頂いたでござる!」シュポッ
男の霊「転倒したんだ。外人は何も悪くなかったんだ……あれ?侍?」キョロキョロ
侍「……」ムクッ
外人A「オウ!ボーイ!ヨカッタヨカッタ!」
侍「……お主ら、礼を言うでござる」ニヤッ
外人B「マウストゥーマウス!マウストゥーマウス!」
侍「だが、未来ある若者を殺そうとした罪は消えぬ。天誅でござる!」
外人AB「オウ!?」
バキッボコッ
外人AB「」チーン
侍「仇はとったでござるよ。お主は安らかに眠るでござる」
男の霊「待て!何してんだお前!?」
侍「うーん、何百年ぶりの身体でござるか。空気がうまいでござる」
男の霊「おい!聞こえないのか!?」
侍「さて異人め。銭は持っているでござるかな……ちっ、しけているでござる」ゴソゴソ
男の霊「人の身体で何してんだ!?」
侍「これでばーむくーへんを死ぬほど食べるでござるよ。あ、拙者死んでいたのでござった」ハハハ
男の霊「笑えねえよ!てめえどこ行くんだよ!」
侍「……うるさいでござるな」ボソッ
男の霊「お前!?やっぱり聞こえてんじゃねえか!」
侍「この身体は拙者のものでござるー」タッタッタッ
男の霊「ちょ、待てよ!」
───
侍「そういえばこの男、教師になるとか言っていたでござるな」
侍「仕方あるまい。拙者も食っていかねば死んでしまうゆえ働くとするでござる」
侍「お主の夢、拙者が受け継ぐでござる」
侍「寺子屋はどこにあるのでござろう?」キョロキョロ
侍「墓地から出られなかったゆえ、遠巻きにしか街を眺めてこなかったでござるからな」
侍「ある程度の現代の様子は墓に来る者の会話で勉強したでござる」
侍「というわけで道行く女子に話しかけるでござる」
女「……」テクテク
侍「へい彼女、一緒に墓参りでもどうでござるか?」
女「……」ポカーン
侍「あれ?勝手が違ったでござるか?」
女「何しているの……?」
侍「えっと、拙者、寺子屋を探していて……」
女「時代劇の真似?演劇部の名残?」
侍「お主、拙者のことを知っているでござるか?」
女「どうしちゃったの、マモル」
侍「マモル?ひょっとしてそれは拙者の名前でござるか?」
女「本当にどうしたの……?そんな冗談を言う人じゃなかったのに」
侍「冗談ではないのでござるが……誤魔化しが通用しそうにないでござる……」
女「あっ!頭に大きいこぶがあるじゃない。どこかにぶつけておかしくなっちゃったの?」
侍「実はそうなのでござる」
女「やだ、あなたもうすぐ先生になるっていうのに、このままじゃ働けないわ」
侍「また後で考えるでござる。それより拙者の家に帰るでござる。案内するでござる」
女「それもそうね。そのうち思い出すに違いないわ。こっちよ。ついてきて」
───
女「ここよ」
侍「ほう。割と立派な家でござるな」
女「ちなみに隣は私の家よ」
侍「それで拙者に馴れ馴れしかったわけでござるか。てっきり連れ添いか何かかと思ったでござる」
女「バ、バカ///何言ってんのよ///ただの幼馴染みでしょ///」
侍「そうでござる。ただの幼馴染みでござったな」
女「……バカ」
侍「ところでお主の名前も忘れてしまったのでござるが……」
女「カオルよ!しっかり覚えておきなさいバカ!」
バタン
侍「あ、家に帰ってしまったでござる」
侍「まだ聞きたいことがあったのに……まあいいでござる」
侍「今日はゆっくり休むでござる」
───次の日
侍「カオル殿ー!カオル殿ー!」
カオル「うるさいわね!恥ずかしいから大声出さないで!チャイムあるでしょ!」ガチャ
侍「チャイム?なんでござる?」
カオル「あんた、まだ記憶戻っていなかったの?」
侍「そういうことでござる」
カオル「おじさんやおばさんから何も言われなかった?」
侍「お前も冗談の一つも言えるようになったか。教師ならその方が親しまれやすいからな。わっはっはと言われたでござる」
カオル「……能天気一家ね」
侍「そこで拙者、職場の寺子屋を偵察に行こうと思うでござる。案内してほしいでござる」
カオル「なんで私が……」
侍「世間は春休みというものらしいでござる。カオル殿は独り身ゆえ、退屈しているはずと母上が言っていたでござる」
カオル「余計な知恵ばかりつけやがって……」
侍「早く行くでござる。いつまで寝間着でいるでござる」
カオル「わかったからそこで静かに待ってろ!」バタン
───学校
カオル「ここよ。あんたの勤務先」
侍「うほう。大きい寺子屋でござるな」
カオル「じゃ、寒いから私は帰るわ」
侍「帰ってしまうでござるか?この先一人では不安でござる」
カオル「だったら帰りに何かおごってくれる?」
侍「カオル殿、それが目的でござったか!?」
カオル「へへへ、当ったりー。そうじゃなきゃわざわざついてきてやらなかったもんねー」
侍「ぐぬぬ……仕方あるまい」
カオル「よし、契約成立……」
侍「拙者一人で行くでござる」
カオル「えっ!?」
侍「カオル殿、ご苦労であった。気を付けて帰られい」
カオル「ちょっと……ここはおごってくれる流れじゃ?」
侍「拙者、貯金を始めたゆえ、無駄金は遣いたくないのでござる」
カオル「無駄金……じゃ、じゃあしょうがないわ。私がおごってあげるから……」
侍「女子にそのようなことはさせられぬでござる。ではさらば」
タッタッタッ
カオル「現代の幼馴染み萌えが……通じない……?」
───体育館裏
侍「広いでござるな。同じような四角い建物ばかりで迷うでござる」
侍「ここは一体どこでござるか……?」
侍「ん?あちらから声が聞こえるでござる」
バーンバーン
キュッキュッ
「へいパスパス!」
「フリーだ!うて!」
「左手は添えるだけだ!」
侍「うわあ……男臭がきついでござる」
侍「鞠遊びで必死になって頭おかしいでござる」
侍「おや?隣で女子も同じようなことをしているでござる」
侍「あちらの匂いを嗅ぎに行くでござる」
侍「ん?」
ポーン
侍「鞠が飛んできたでござる」
パシッ
侍「なんとも面妖な鞠でござるな」ペタペタ
生徒「お、悪い悪い。ボール取ってくれ」
侍「これでござるか?」ポーイ
生徒「サンキュー」パシッ
侍「手に匂いがついてないでござろうな」クンクン
生徒「あんた見かけない顔だな。先生……にしちゃ若いが」
侍「拙者、来月よりここの教師を務めさせてもらうことになったでござる。よろしくでござる」
生徒「へえ、新任か。こちらこそよろしく頼むぜ」
生徒2「キャプテン、その人は?」
生徒「ああ、新任の教師らしい。見学にでも来たんだろ」
生徒3「ほ、本当ですかキャプテン!?もしかしてバスケ部のコーチに?」
侍「なんのことでござるか?」
生徒「はは……いや、恥ずかしながらウチはコーチすらいない弱小なんだ」
生徒2「でも夢は」
生徒3「全国制覇です!」ドーン
侍「……」ポカーン
生徒「す、すまねえ。忘れてくれ。さあ、練習の続きだ」
侍「……全国制覇……拙者も同じことを夢見ていた時期があったでござるよ」
生徒「!?」
侍「思い出すでござるよ。夢中で剣に明け暮れた日々を……努力する喜びを知ったあの頃を」
生徒2「せ、先生……」
侍「夢なんて言葉で終わらせては、寂しいものがあるでござる」
生徒3「……頑張れば夢は叶うのかな?」
侍「諦めたら試合終了でござる」
生徒「先生ー!」ダッ
生徒2「先生ー!」ダッ
生徒3「先生ー!」ダッ
侍「ま、拙者の場合はこんな鞠遊びとは違って剣の頂点に立つというでっかい夢でござったがな」ハハハ
バキッ
侍「ぎゃふん!」ドサッ
生徒「夢見させるようなこと言うな!」
侍「あ、あうう……」
生徒「鞠遊びだと……?」フルフル
生徒2「いかん!青木の前でバスケをバカにするようなこと言ったら……」
生徒「勝負じゃあ貴様ァ!」
生徒2「ああ……もう誰にも止められない」ガックリ
生徒3「先生さんよ、こうなった以上あんたは青木と戦わなきゃなんねえ」
侍「なんででござる?意味がわからないでござる」
生徒3「ワンオンワンの一本勝負。あんたが負けたら謝罪してもらう」
侍「拙者が勝ったら……」
生徒3「あんたの言うことなんでも聞いてやるよ」
侍「ほう……」
───体育館
侍「本気でかかってくるでござる」
青木「ふん、初心者に本気など出せるか。ハンデとしてお前に限り、ドリブルはなくてもいい」
生徒2「な、なんだって!?それじゃあ先生はボールをずっと持ったままあちこち動けるってことじゃないか!」
生徒3「青木のヤロウ……賭けに出たな」
青木「ほらよ。お前からオフェンスでいいぜ」ポイッ
侍「……後悔するでござる」パシッ
生徒2「なっ……!?後攻!?それじゃあ開始からいきなりピンチだというのか!」
生徒3「(お前はすげえ漢だよ……)試合開始だ!」ピヒュロロー
侍「うおおおお!」バシュウ
青木「!?」
バコーン
生徒2「な……」
生徒3「投げた……顔に……」
青木「ぐええ……」バタッ
侍「拙者の勝ちでござる」
生徒3「は、反則!」ピ、ピヒュー
侍「なに!?」
生徒2「当たり前だ!ボールは上のゴールに入れるんだよ!」
侍「そうでござったか。早く言うでござるよ」
生徒2「青木、しっかりしろ!」
青木「グ……グラサン君……俺はもうダメだ……」
グラサン「何言っているんだ!」
青木「俺の夢……お前らに託……した……ぜ」ガクッ
グラサン「青木ィー!」
生徒3「くっ……!」
グラサン「許さねえ……」
侍「次の屍はお主でござるか」
グラサン「二年間頑張ってきた男、グラサン。参る」
生徒3「(頑張れ、グラサン君。)試合開始だ!」ピヒュロロー
侍「あの籠に入れればいいでござるな?」シャッ
グラサン「は、速い!」
生徒3「しまった!まださっきのドリブルなしルールが適用されていやがった!」
グラサン「なんて身体能力だ……追いつけない」ドタドタ
侍「チョロイでござるな」ピョーン
グラサン「なんてジャンプ力……負けた……」ガックリ
生徒3「俺がいることを忘れるなよ?」
バッ
侍「なに!?」
生徒3「俺は諦めない男、道夫。俺がいる限りゴールは許さん」
グラサン「いいぞミッチー!完全にシュートコースを塞いだ!」
侍「はああ!」
ボスッ
道夫「ぐはあ!」
グラサン「ああ!がら空きのボディに!」
侍「これで終わりでござる!」
バッ
青木「ふん!」バコォ
侍「ぎゃっ!」ドサッ
グラサン「で、出たぁー!相手のシュートを叩き落とすついでに頭を殴る奥義、モグラ叩きだァー!」
侍「おのれ……生きていたでござるか」
青木「当然だ」ニヤリ
コロコロ……
グラサン「あ……」パシッ
青木「グラサン君フリーだ!うて!」
侍「しまったでござる!」ダッ
グラサン「……」シュッ
───回想
青木『目標は、全国制覇です!』
先輩『無理無理。俺らにそんなもん押しつけるなって』
青木『くっ……!』
ポン
青木『……?』クルッ
グラサン『……』ニコッ
青木『……』
青木『……』ニコッ
───
道夫『目標は、全国制覇です!』
青木『!?』
グラサン『君は……球技大会MVPの道夫君!?君もバスケ部に!?』
道夫『行こうぜ。俺たちの代で』
青木『……おう』
グラサン『はは……本当に行けそうな気がしてきたよ』
───
道夫『はあ……はあ……ぶっ壊してやんよ』
グラサン『やめろミッチー!そんなことして何になるんだよ!』
青木『バカタレが……』
グラサン『キングボンビーはやめるんだ!俺の独占物件が……!』
道夫『はっはっは!死ねえ!』
グラサン『……』プッ
青木『!?』
道夫『な……電源を切りやがった……』
グラサン『大人になれよ……ミッチー』
───
ガンッ
侍「外した!」
グラサン「くっ……テレビゲームの時間もっと練習しておけば……!」
道夫「まだだ!リバウンド!」
青木「おう!」バッ
グラサン「青木!」
侍「しまったでござる!」キュッ
青木「取った!」ガシッ
道夫「いっけえー!」
グラサン「ホモダーンク!」
青木「ウホッ!」
バッ
侍「ふんふんふんふんふん!」バキッボコッドカァ
青木「ぐわああああ!」
バターン
侍「危なかったでござる……」
道夫「あ……あの青木が……」
青木「」ピクピク
グラサン「ダメだ……もう戦えるやつはいない……俺たちの負けだ」ガックリ
侍「お主らもなかなかでござったよ」ニッ
───
侍「さて、言うことをなんでも聞いてくれるのでござったな」
青木「♂に二言はないウホ!煮るなり焼くなり好きにしてほしいウホ!」
侍「その色メガネ、いいでござるな。拙者に寄越すでござる」
グラサン「!?」
道夫「バカな……!あれはグラサン君のアイデンティティーだぞ……あれがなくなっちまったら……」
グラサン「約束は……約束だ」スッ
青木「!?」
道夫「グ、グラサン君……あれ?誰だお前」
侍「こんなやついたでござるか?」
青木「知らね」
グラサン「どうやら皆の中の僕の記憶も消えちまったか……楽しかったよ、じゃあな」ザッ
侍「待つでござる。このままでいいのでござるか?」
グラサン「だけどよぉ……皆、俺のこと忘れちまったんだぜ……」グスッ
侍「大事なのは『今』ではござらんか?」
グラサン「!?」
侍「たしかにお主のことは誰だか思い出せんでござる。だったら今からまた思い出を作ればいいでござる」
グラサン「先生ぇ……俺、できたらバスケがしたいです」
侍「だったら拙者からもう一つ要望を出すでござる」
青木「ええ!?ずるいウホ!」
道夫「いや……あのとき俺は言うことをなんでも聞くと言った。一つだけとは言っていない……くそ!盲点だった……!」
侍「全国制覇、するでござるよ」
青木「!?」
グラサン「な……」
道夫「あ、あんた……」
侍「拙者からの要望は以上でござる。さらば……」
バキッ
侍「ぎゃふん!」ドサッ
青木「はあ……はあ……」
侍「な、何するでござる!?せっかく締めに入ろうと……」
青木「夢見させるようなこと言うんじゃないウホ!」
侍「ええ……」
青木「ゴリ達が全国制覇……?笑わせるなウホ!」
侍「だ、だって諦めなければ夢は……」
グラサン「先生、俺たち公式戦どころか練習試合さえできないんだ」
侍「なに?」
道夫「部員三人だけじゃ……な」
侍「これだけしかいなかったでござるか!?」
青木「おかげでゴリ達はまだ同好会のままウホ……女バスの休憩時間にちょっとコートを貸してもらっているウホ……」
侍「……」
グラサン「わかったろ?全国制覇なんて夢のまた夢なんだ」
道夫「ちくしょう……せめてあと二人部員がいれば……!」
侍「……二人いればいいのでござるな?」
道夫「え?」
───次の日
外人A「ヨロシクオネガイシマース」
外人B「ストリートバスケニアケクレテイマシタ」
青木「な……」
グラサン「……やったな」
道夫「ああ、行こうぜ。全国へ」
───次の日
外人A「ヨロシクオネガイシマース」
外人B「ストリートバスケニアケクレテイマシタ」
青木「な……」
グラサン「……やったな」
道夫「ああ、行こうぜ。全国へ」
外人A「スリーポイントデス」シュッ
スポッ
青木「おお!」
外人B「スラムダンクデス」ピョーン
ドガァ
グラサン「おお!」
道夫「俺たちは強い!」
外人A「マウストゥーマウス!」
外人B「マウストゥーマウス!」
青木「ウホッ!」
ワイワイガヤガヤ
侍「精進するでござるよ」フフッ
ザッ
おおきな夢を預け、今日も行く。
死んでいたのは過去のこと。
まだ見ぬ生徒を探し求め
いつかそう呼ばれたい。侍コーチ
☆マモルと……
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