怜「竜華とずっと一緒や」(264)
怜竜SSです
基本怜視点、時々竜華視点
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1369065905
清水谷竜華
頼りがいのある部長、うちの心の拠り所、身を委ねる揺りかご、そして…大好きな人
そんな竜華との時間は朝から始まる
怜の部屋 時刻07:55
怜「…」
コンコン
怜「…」
トキー、オキテルー?
怜「…」
ハイルデー ガラガラ
竜華「怜、はよ起きんと遅刻するで」
怜「…」
竜華「怜ー」ユサユサ
怜「あと5分だけ」
竜華「完全に遅刻や!」
うちが起きられへん時はいつも起こしに来てくれる
たまに、わざと起きんときもあるけど
怜「おはよ、竜華」ボー
竜華「顔洗って制服に着替えや」
怜「…」ポケー
竜華「寝たらあかーん」
怜「うぅー」
時刻08:05
怜「やっぱり朝はヨーグルトや!」
竜華「はよ食べな間に合わんよ?」
怜「竜華はブルーベリー風味や」
竜華「いただきます」
怜「…」モグモグ
竜華「…」モグモグ
怜「…」モグモグ
竜華「…って、ちがーう!」
怜「ほな、はよ行くで食べとる暇は無いんや」
竜華「怜のせいやで!」
時刻 08:30 登校
セーラ「ギリギリやで、2人とも」
怜「竜華がどうしてもってヨーグルトを…」
竜華「怜が遅起きやからや」
学校に着けばセーラも交えて他愛ない会話
これがいつもの学校生活
竜華「怜、宿題やってきた?」
怜「当たり前や、起きれんかったのは宿題のせいや」
セーラ「…」
竜華「セーラ?」
セーラ「宿題、忘れた…」ガタガタガタガタ
怜「廊下で1人反省やで」
竜華「バケツ持って一時間立ちっぱなしは辛いで」
セーラ「助けて!宿題写させてやー!」
時刻09:15 廊下
セーラ「」
間に合わんかったセーラは廊下行きになった
忘れた挙げ句ズルしようとした報いや
教室
怜「竜華、見て見て」
竜華「ん?」
怜「じゃーん」
竜華「何で俵万智の写真に落書きしとるん」
怜「教科書の写真って何か落書きしたくなるんや」
竜華「したくなっても、書いたらあかんで」
隣同士仲良く授業を受ける、これもいつもの学校生活
時刻11:23 体育の授業
先生「今日は50m走のタイムを計ります」
怜「…」
体育は苦手や、体力的にもキツいもんがある
竜華「怜、今日は見学せんでええの?」
怜「たまには参加せんと」
セーラ「無理したらあかんで」
笛の合図と同時に走る、セーラはやっぱ足速いで
セーラ「ぶっちぎりのゴールやでー」ハハハハハ
竜華「セーラすごいな」
怜「男子顔負けの速さやで」
次々にクラスメート走っていく、次はうちの番や
怜(少し本気で走ってみるか…)
ピッ
怜「…」ダダダダ
あれ、うち以外と速いんちゃう?
隣の子とかなり差があるで
考えとるうちにゴール、うちは何秒でゴールしたか気になる
けど…
怜「あ、あかん」フラッ バタッ
ここで意識が飛ぶ、少し無理しすぎたんかな
時刻12:00 保健室
怜「…ん」
意識が戻って目に入ってきたのは白い天井と
竜華「怜、気付いた?」
怜「…竜華」
不安な表情を浮かべる竜華の顔
竜華「心配したで」
怜「すんまへん…」
竜華「無理したらあかんって言うたやん」
怜「久々に参加したら、本気で走りたくなったんや」
竜華「そやけど体の事も考えなあかんで…」
怜「…」
竜華「…」ナデナデ
怜「今何時間目?」
竜華「4時間目、数学が始まったばかりや」
怜「一番好かん教科や」
竜華「もう少し寝…」
怜「寝るで!」
竜華(怜…)
怜「数学が嫌なんやない、回復のために寝るんや」
竜華「…」ジー
怜「なんやその目は」
竜華「なんでも、ほな私は教室に戻るで」
怜「竜華も寝たらえ」
竜華「寝らんで」キッパリ
怜「」
竜華は教室に戻ったし、寝るか
怜「…」
退屈やな
時刻 13:00
ガラガラ
竜華「怜、昼休みやで」
怜「ん、竜華?」ウトウト
竜華「昼御飯、食べれる?」
怜「お腹空いたで」
昼休み、いつも屋上で昼御飯を食べる
怜「焼きそばパンは最高やで」
竜華「メロンパンもええで」
怜「メロンパンは安牌すぎておもろないで」
竜華「そんなことないで」
いつも通りの昼休み
竜華と話をして、昼御飯を食べて、食べ終われば…
怜「竜華」
竜華「はいはい」
お馴染み竜華の膝枕や
ここまで
昼休み後はまた後で
ちょっと竜華視点
時刻13:05
竜華「…」ナデナデ
怜「…」スヤスヤ
昼休みはいつも膝枕、昼休み以外も膝枕
竜華「膝枕離れするのはいつかなー、なんて」
怜「…」スヤスヤ
竜華「…ないない」
多分これからも膝枕
怜ちゃん「りゅうかー」
竜華「怜ちゃん!」
怜ちゃん「そんな大声出したら本体が起きるで」
竜華「あ」
怜「ん…」モゾモゾ
竜華「…セーフや」
怜ちゃん「おーおー、学校でもイチャラブですか」
竜華「イチャラブって、そんなんやないよ」
怜ちゃん「いやいや端から見ててもイチャラブや」
竜華「そう?」
怜ちゃん「最早夫婦」
竜華「夫婦…」
怜ちゃん「鴛鴦夫婦や、まぁホントの鴛鴦夫婦は子を作ったらすぐ別れるけど」
竜華「…」ズーン
怜ちゃん「冗談…やないけど気にしたら負けやで」
竜華「胸が痛い…」
怜ちゃん「それよりりゅうか」
竜華「何?」
怜ちゃん「本体はもっとりゅうかと仲良くなろうと色々考えとる」
竜華「もっと仲良く?」
怜ちゃん「そうや、だからちゃんと本体の事を気にかけてな」
竜華「いつも気にかけてるけど…」
怜ちゃんが何を伝えようとしているのか、分からない
怜ちゃん「鈍い…本体が可哀想や」
竜華「え?」
怜ちゃん「ここからは本体が直接りゅうかに言うことや」
竜華「怜が?」
怜ちゃん「ほな、本体によろしくなー」スーイ
竜華「え、ちょっと…行っちゃった」
怜ちゃんは何を伝えようとしたんやろ
うむむ、考えれば考えるほど迷宮入り
時刻13:40
竜華「怜、そろそろ教室に戻るで」
怜「ん…」
竜華「起きて起きて」
怜「ふわぁ」セノビー
怜が私に言う話なら、私はそれを待つだけ
竜華「おはよう怜」
怜「おはようさん」
竜華「教室に行くで」
怜「眠い」
竜華「寝すぎは体に毒」
怜「寝る子は育つ」
竜華「怜はもう充分育っとるで」
怜(何か物凄い屈辱感)
竜華視点終わり
また後で
時刻17:00
部活も終わって竜華と下校
竜華「怜、今日は調子ええな」
怜「最近は体の調子もいいし、それよりなにより…」
竜華「何々?」
怜「な、何でもない」
竜華「怪しい」ジー
怜「何も怪しくないわ…」
竜華「…」ジー
怜(うぅ)
竜華「ま、いっか…ほな此所で」
怜(あ…)
いつもの別れ道、ここを過ぎたら竜華とはお別れ
明日になるまで竜華の顔は見れない
竜華「気をつけてな」
怜「竜華」
竜華「何?」
怜「その…」
竜華「ん?」
怜「き、き…」
竜華「き?」
怜「気をつけて…」
竜華「こっちは大丈夫」
怜「ほな…」
言えなかった、“今日はうちに泊まって”なんて
明日から休み、竜華とは2日間お別れ
怜(我ながら意気地無し)ショボーン
時刻21:00
夕飯も風呂も済ませて自室でゴロゴロ
怜「…はぁ」ゴロゴロ
怜「…」パタパタ
怜「竜華は今頃風呂なんかな」
溜め息混じりに竜華の事を考える
怜「…」
あ、これが寂しいってやつか
ポッカリ穴が開いたような感じ
怜「竜華…」ゴロゴロ
竜華に会いたい、膝枕してもらいたい
ただ一緒にいたい
怜「会えんかった分、甘えるで」
小さな野望を抱き、眠りにつく
休み明けが楽しみや
ここまで
竜華side
休日、今日は何も予定なし
竜華「暇…」
Prrr!
竜華「?セーラからや」
≪竜華!今からショッピング行くで!すぐにそっちに行く≫
竜華「拒否権無し!?」
およそ10分後、セーラが家に来た
セーラ「待たせたで!」
竜華「待ってません」ガラガラ
セーラ「閉めるなー!」
そんなこんなでセーラとショッピング
洒落た洋服屋
竜華「セーラってこういう店に行くんや」
セーラ「失礼な、これでも女子高生やで!」
竜華(なら何故カゴにはズボンばかりでスカートが入ってないのかな…)
セーラ「これいいデザインや」
竜華「…セーラ、これどう?(よし、ここは)」
セーラ「竜華に似合いそうやな」
竜華「セーラが着るんや」
セーラ「」
竜華「早速更衣室で…」
セーラ「断る!」
竜華「えー…」
セーラ「そんな恥ずかしいの着れるか」
竜華「絶対似合うって」グイグイ
セーラ「悪い目しとるで竜華」
竜華「着るだけ着るだけ」
セーラ「ちょ、やめ…」
数分後
セーラ「…」カァッ
竜華「ほぅほう…」
セーラ「もう、ええやろ…」モジモジ
カシャ ピッ
竜華「船Qに送信」
セーラ「竜華ぁぁぁぁぁ!!」
ショッピングを終えてレストランへ
セーラ「終わりや…」ズーン
竜華「絶対落ち込みすぎ」
セーラ「休み明け船Qに…」
竜華「なら泉にも見せる?」
セーラ「止めてください、お許しください」
竜華「冗談や」ハハハ
セーラ「笑い事にならんで」
竜華「このあと何処か行く?」
セーラ「んや、予定なし」
竜華「行きたいとこあるから、付き合ってや」
セーラ「ええけど」
食事を済ませて
セーラ「ゲームセンターか」
竜華「たまにはこういうのも」
セーラ「で、まずは何する?」
竜華「欲しい景品があるんやけど…」
セーラを連れてあるゲームの前へ
セーラ「なんやこれ」
竜華「巨大ノコノコクッションや」
セーラ「要らん要らん」
竜華「要る!」フンスッ
セーラ「…」
竜華「…」ジー
セーラ「5回だけやで」
数分後…
竜華「やったー!」謎ダンス
セーラ(そんなに嬉しいんかコレ)
竜華「ありがとうセーラ」
セーラ「5回で取れてよかったわ」
竜華「次どれで遊ぶ?」
セーラ「せやな…っ!?」
ふとセーラの目に入ったのは、空条〇太郎フィギュア
セーラ「かっけぇ…」ゴクリ
竜華「セーラ?」
さらに数分後…
セーラ「ハハハハ」
竜華「…」
セーラがゲットしたフィギュアを片手に奇妙なポーズをしています
セーラ「…」ゴゴゴゴゴ
竜華「凄く恐い…」
セーラ「何でそんな遠くにいるん?」
竜華「…」
セーラ「あー、楽しかった」
竜華「プリクラ撮る?」
セーラ「え?」
竜華「久し振りに遊んだ記念」
セーラ「ええけど、プリクラはあんま分からんわ」
竜華「任せとき」
セーラ「頼むで」
フレームを選んでね
セーラ「種類ありすぎ…」
竜華「これかな」
セーラ「手慣れとるな」
竜華「セーラが知らなさすぎや、ほな撮るで」
セーラ「お、おう」
3、2、1 パシャッ
竜華「表情堅くない?」
セーラ「この機械が悪い!」
竜華「はいはい」
セーラとプリクラを撮り終えて…
竜華「これがセーラの分」
セーラ「う、やっぱ表情堅いか…」
竜華「少し」
セーラ「ホンマか」
竜華「これも良い思い出や」
セーラ「まぁ、今日は楽しかったで」
竜華「また遊ぼうな」
セーラと別れて帰宅
竜華「はぁー、いっぱい遊んだぁー」
突然やったけど、まぁセーラらしくて面白かったわ
竜華「休み明けにたくさん怜に話すでー」
竜華は充実した休日を過ごして、眠りについた
竜華「ノコノコォ…」ムニャムニャ
怜ちゃん「…ばかたれ!」ボカッ
ここまで
時刻07:35
怜「バッチリ早起き、流石や」
2日ぶりに利用に会える、楽しみで仕方ない
何を話そうか、何をしようか
怜「竜華まだかな」ワクワク
怜「思い切って腕に抱き付こうか」ソワソワ
ピンポーン
怜「竜華や!」
待ちに待った瞬間、今日も楽しい一日の始まり
始まり…のはずやった
登校中
竜華「で、セーラがry」
怜「…」
竜華「そこでセーラにry」
なんやこの仕打ち、あんまりや
怜「具合悪なった、今日は休む」スタスタ
竜華「えっ、怜?」
怜「大丈夫、一人で帰れる」テクテク
竜華「あ…」
怜の部屋
怜「うぅ、ぐすっ…ばか、ばかぁ」ボフボフ
怜「何なんこの気持ち…」
怜「舞い上がった自分が馬鹿や…」
怜「…うちも竜華と出掛けたいのに」
怜「竜華は…うちじゃ嫌なんかな」
怜「…」
怜ちゃん(あちゃー、竜華め休みの話をしたんか)
怜「…竜華はセーラがいいんか」
怜「案外うちよりしっかりしとるし、病弱やないし、ハキハキしとるし」
怜ちゃん(うわ、こりゃ重症か)
怜「しばらく顔見たくないわ!」
ブン! 障子破れる
怜ちゃん(お説教が必要やな)
学校
セーラ「あれ、怜は?」
竜華「具合悪いからって、途中で引き返したんよ」
セーラ「大丈夫なん?」
竜華「大丈夫とは言ってたけど」
怜ちゃん(清水谷竜華、ちょっと屋上にこーい)
竜華(怜ちゃん!?)
セーラ「どした?」
竜華「ちょっと用事を思い出して」
屋上
竜華「怜ちゃん、何の用?怜は?」
怜ちゃん「怜は?じゃなーい!」バシッ
竜華「痛っ!」
竜華「いきなり何するん!?」
怜ちゃん「本体を泣かせた罰や」
竜華「え?」
怜ちゃん「朝から怜にセーラとイチャコラした休日の話をして…」
竜華「イチャコラって…」
怜ちゃん「何がノコノコや」
竜華「!?」
怜ちゃん「気にかけるよう言っといたのに休日に本体をほったらかしにして、酷いわ」
竜華「その気にかけるって、どういう意味?」
怜ちゃん「」
竜華「…あのー」
怜ちゃん「そうですか、分かりませんか」
竜華「え?」
怜ちゃん「さよならや、悲しくなってきたわ」スーイ
竜華「待って!ちょっと待って!」
竜華「…何やったん」
怜の部屋
怜「竜華とショッピング、竜華と食事、竜華と遊んで…」
怜「セーラだけズルいわ」
ふと鏡に写る自分の顔を見る
怜「あぁ、光が消えた目をしてる」
怜「今なら一巡先は絶対見えんな」
怜「…」
園城寺怜は、考えるのをやめた
学校
浩子「先輩は休みですか?」
竜華「具合悪いって」
泉「大丈夫なんですか?」
竜華「うん…」
セーラ「帰りに怜のとこに寄るか」
浩子「泉、コレ見てみ」
泉「何ですか…ってこれ!?」
浩子「スカート試着する江口先輩」
セーラ「おい船Q!」
泉(笑いが堪えれない)クスクス
セーラ「泉ぃぃぃ!」
ここまで
その日の部活終わり
園城寺家 怜の部屋
怜「…」
外から竜華の声が聞こえる、心配して来てくれたんかな…
怜「…でも、今は会いたくない」
Prrr!
怜「メール」
≪怜、大丈夫?≫
怜「大丈夫やないわ」
Prrr!
怜「次は電話か」ピッ
プー、プー、プー
怜「今日はお引き取りくださいや」
怜「…」ボフッ
園城寺家前
竜華「電話切られた…」
竜華「どうしたらいいんや…」
翌日
怜「…」
今日も学校に行く気が起きない、動くのも嫌やわ
怜「…はぁ」
時刻はもう8時過ぎ、今頃竜華は教室かな
怜「…お腹すいた」
教室
竜華「はぁ…」
セーラ「どうやった?」
竜華「メールは返事無し、電話は切られた…」
セーラ「怜に…何かしたんか?」
竜華「何も」
セーラ「ふぅん」
竜華「あーもう!」ワシャワシャ
セーラ「何もしてない…か」
竜華「そや、何もしとらん!」
セーラ「!?」
竜華「セーラ?」
セーラ「分かったで、そういうことか」
竜華「?」
時間が過ぎてその日の部活
セーラ「…っちゅうことや」
浩子「なるほど」
泉「つまり園城寺先輩は、部長と出掛けたかったと」
セーラ「せや、で竜華は何もせんかったから」
浩子「ご機嫌斜めってことや」
泉「メール無視も電話ブッチも納得いきますね」
浩子「しかしそれは江口先輩にも問題があります」
セーラ「なんでや!」
泉「半ば強引にショッピングに行ったんですよね」
セーラ「まぁ」
浩子「行かなければヤキモチ焼いたりは無かったんやぁ!」キラーン
泉「しっかりプリクラ撮ってますし」
セーラ「あ、あれは竜華が…」
浩子「言い訳無用ですよ?」
泉「それと、同学年の仲で自分だけ誘われなかったってのももしかしてら原因かもしれませんね」
セーラ「お、俺は悪くない!」
浩子「…」ジー
泉「…」ジー
セーラ「」
浩子「とりあえず部長と先輩の仲を戻すのが最優先」
泉「キスでもしたら、コロッと仲直りするかも」
浩子「…それや」キラーン
セーラ「は?」
泉「いや、冗談ですよ」
浩子「…ククク」
セーラ&泉「」
で、
竜華「そうしたら、怜の機嫌が直るん?」
浩子「ええ、確率にして100%」
竜華「でも、キスって…」
浩子「期待しとりますよ」フフフ
竜華「船Q、悪いこと考えてない?」
浩子「全然」
とりまここまで
ある日の放課後
園城寺家
竜華「…」
フナQ(無線)《はよインターホン押さんかい!》
竜華「…ホンマにするの?」
フナQ(無線)《ここまで来て弱腰ですか?》
竜華「余計に嫌われたら…最悪や」
フナQ(無線)《なら帰ります?》
竜華「…」
フナQ(無線)《ここで帰ったら仲直り出来ませんけど》
竜華「…行く」
ピーンポーン
竜華「…」
フナQ(無線)《…》
怜の部屋
怜「…」
竜華が来たんか
怜「今は会いたくない」
竜華「無反応やな…」
フナQ《玄関開いとるんちゃいます?》
竜華「いくらなんでも不用心ry…」
ガラガラガラ!
竜華「」
フナQ《チャンスや》
竜華「不法侵入やで!?」
フナQ《誰も見ていない!》
竜華「怜の靴はある」
フナQ《さぁ、奥に進みましょう》
竜華「…ごめん、怜」スタスタ
怜の部屋
玄関が開いたような音がしたけど、気のせいやな
気のせいや…竜華は上がってきたりせん
怜「…」
怜の部屋の前
フナQ《後は部長が何とかしてください》
竜華「…えっ、待ってやフナQ」
ブチッ
竜華「…」
フナQとの通信は途絶えた
竜華「はぁ、不安や」
コンコンコン
怜「!?」
突然ドアをノックする音が聞こえた
怜「…誰?」
<トキー
怜「とうとう幻聴が始まった…」
コンコンコン
怜「これはラップ音や」
<ハイルデー
竜華「怜」
怜「もしもしお巡りさん、家に何者かが侵入してry」
竜華「ちょ、怜ー!?」
怜「…何しに来たん」
竜華「怜に会いに来たんや」
怜「うちは会いたくない」
竜華「…」
竜華「…」
怜「帰ってや」
竜華「嫌」
怜「ホンマにお巡りさん呼ぶで?」
竜華「それでもここにおる」
怜「…」
竜華「怜と仲直りするまで帰らん」
怜「喧嘩したわけやないのに仲直りって…」
竜華「細かいことは無視!」
怜「…」コロン
竜華「いつまでも寝とったら、学校行かれへんで!」
バッ
怜「ちょ、布団剥がさんで…」
その瞬間、うちの口は何かで塞がれた
竜華「…」
怜「…」
竜華の顔がそこにあった
ここまで
いやー、スマホがバスに踏まれてこうなったから一時来れなかったね
ttp://n2.upup.be/3sd4i7dhZF
竜華 side
勢いでキスをした フナQの妙案に乗せられて
いや、自分から乗ったんや
竜華「…」
これで怜と仲直り出来ると思ってた、けど怜は
“こんなんで許さへん”としばらく膨れた
そして今は
竜華「…ん」
怜「竜華…ん」
怜にキス責めされてます
怜「ん」
竜華(あかん、息が…)
怜「…っはぁ」
竜華「…」ハア
怜「りゅーか」
怜の目蕩けるように輝いている、おまけに顔が赤い
竜華「な、何でしょう…」
思わず体が退いてしまった
怜「今日は帰ったらダメ」
竜華「え?」
怜「今日はうちにお泊まりや」
竜華「それはちょっと…」
怜「…」ジー
竜華「…」
怜「りゅーか」ウルウル
竜華「今日だけやで?」
そう言うと怜は嬉しそうに飛び付いてきた
ここから怜side
今日は竜華がうちにお泊まりや
怜「竜華ー」ムギュー
竜華「そんなに引っ付いたら…わぁっ」ボフッ
怜「…」スリスリ
竜華「く、くすぐったい」
怜「ほれほれ」コチョコチョ
竜華「怜、やめてやー」クネクネ
怜「ここが弱いんかー?」コチョコチョ
数分後
竜華「…」ハァハァ
怜(めっちゃエロい顔しとるで…)
竜華「おふざけが過ぎるで」
怜「すんません」
竜華「もう…」
怜「…お腹すいた」
竜華「何も食べてないの?」
怜「ここ数日何も口に…」フラフラ
竜華「怜!?」
怜「あー、竜華の手料理食べたら元気になる気がー(棒)」
竜華「…」
怜「お腹空きすぎて死にそうやー(棒)」
竜華「…すぐ作るから待ってな」
ここまで
夕飯も風呂も終えて怜の部屋
怜「竜華」ダキッ
竜華「そろそろ寝らんと」
怜「まだ10時過ぎや」ギュー
竜華「早寝早起きや」
怜「むー」プクー
竜華「膨れてもダメ」
怜「…寝る」
うちはベッド、竜華は敷いた布団で寝る
怜「電気消すで」
竜華「うん、おやすみ」
怜「…おやすみ」カチッ
竜華「…」
怜「…」
約30分後
怜「…寝れん」ソワソワ
竜華「…」
竜華はもう寝てる
怜「そや…」
モゾモゾ
怜「…」ヨイショ
竜華「…ん?」
怜「あ」ギュー
竜華「…」
怜「…」
竜華「何しとるん!?」
怜「…今から寝るとこや」
竜華「ベッドで寝ry」
怜「嫌」ギュゥッ
竜華「怜」
怜「…一緒に寝る」
竜華「…」
怜「…竜華は嫌?」
竜華「嫌やないけど」
怜「なら一緒や」
竜華「ままぁ、ええけど
怜「…」ンー
竜華「…何?」
怜「おやすみのチューや」
竜華「っ!?」ゲホッ
怜「んー」
竜華「せんとあかん?」
怜「…りゅーか」
竜華「…」スッ
怜「んっ」ビクッ
竜華の唇が優しく触れてきた
怜「…ん」
竜華「…はぁ、これでいい?」
怜「…次はおはようのチューやで」
竜華「えっ?」
怜「…」スヤスヤ
竜華「…寝てる」
怜「…」スヤスヤ
竜華「…おやすみ怜」ナデナデ
怜「…」
これからも、こうやって竜華と一緒に寝れたら…
竜華「…」スヤスヤ
怜「…うちは幸せなんよ」チュッ
ここまで
翌日
竜華「怜」
怜「…」
竜華「とーきー」ユサユサ
怜「ん…」
竜華「遅刻するで」
怜「竜華とサボる…」ウトウト
竜華「サボるのは無し」
怜「…寝る」
竜華「それも無し」
怜「ふわぁ…」
竜華「おはよう、とry」
怜「んっ」
竜華「!?」
怜「…おはようのチューや」
竜華「い、いきなり何するん!?」
怜「…嫌なん?」ウルウル
竜華「嫌やない!けど、ビックリして…思わず」
怜「…ならもう一度」
竜華「もう一度…って、急がんと遅刻や」
怜「…」チッ
登校
竜華「怜、引っ付き過ぎや」
怜「仲良く登校やで」ギュー
竜華「めっちゃ見られてる」
怜「見せ付けとるんや」ムギュー
竜華「…ちょっと恥ずかしい」
怜「♪」
セーラ「竜華、怜」
竜華「おはようセーラ」
怜「おはようさん」
セーラ「何や朝からラブラブやな」
怜「いつも通りや」
竜華「絶対違う」
セーラ「って言う割には満更でもない顔やな竜華」ニヤニヤ
竜華「ち、違うっ!」アタフタ
セーラ「ほぅ…」ニヤニヤ
怜「嫌よ嫌よも何たらや」
セーラ「なるほど」
竜華「何を納得したん」
セーラ「何もない、お邪魔の様やから先に行くで」タッタッタ
竜華「何か誤解してない?」
怜「誤解やない、既成事実や」
竜華「!?」
一旦ここまで
休み時間
女子A「清水谷さんって好きな人いる?」
竜華「急に何?」
女子B「ほら、早く答えなさーい」
少し後ろの席で竜華が話をしている
しかも好きな人やって
怜「…」ジー
竜華「おらんよー」
女子A「えー」
女子B「絶対嘘ー」
竜華「嘘やないって」
怜「」
なん…やと…!?
女子A「怪しい」
女子B「怪しいー」
竜華「えぇー…」
怜「…」
女子A「清水谷さんってモテるから逆に言い寄られるタイプなのかもね」
女子B「なるほど納得、引く手あまたか」
竜華「全然モテへんよ」
何やこの気持ち…胸が少し痛い…
怜「少なくとも竜華が、フリーなのは確実や、このチャンスをものにするで」
竜華「好きって何やろな、何処からが“好き”になるん?」
女子A「キスしたら」
女子B「その人の子供を産みたいと思ったら」
竜華「」
女子A「おーい」
女子B「聞こえテルー?」
竜華「あばばばば…」ガタガタ
女子A「清水谷さん?」
女子B「壊れたね」
竜華「こ、こ、子…」
怜(…)
この前竜華からキスしてきたんやな、つまりそういうことやな?
怜「…少し安心したわ」
休み時間も終わり、授業中
怜「」ジー
竜華「…」スラスラ
怜「」ジー
竜華「!?」
怜「」プイッ
竜華(誰かに見られてたような…)
怜「…」
竜華(気になって集中出来ない)
怜(竜華の反応おもろいわ)
キンコンカンコン
昼休み
怜「竜華ー、お昼食べるで」
竜華「何処で食べる?」
怜「屋上や」
竜華「用意するから待ってな」
女子A&B「…」ニヤニヤ
屋上
怜「あーん」
竜華「…」
怜「あーん」
竜華「…いただきます」パクッ
怜「どう?」
竜華「美味しい」モグモグ
怜「次はうちや」
竜華「え?」
怜「あーん」
竜華「…はい」スッ
怜「…ん」モグモグ
竜華「美味しい?」
怜「まぁまぁや」
竜華「辛口評価!?」
怜「…なぁ竜華」
竜華「ん?」
怜「…好きな人が出来たって言ったら、竜華はどうする?」
竜華「もちろん応援するで」
怜「応援…」
竜華「そうや」
怜「…今の話は無し」
竜華「今の嘘?」
怜「嘘やない」
竜華「困ったことがあったら相談に乗るから」
怜「…」
竜華「?」
認めん!とかダメとかそんなん期待したけど…
怜「もっと頑張らなあかん」
ここまで
ある日、竜華と猫カフェなる場所へ行った
竜華「猫がたくさんや!」
怜「可愛ええな」
ニャーニャー
店員「お客さぁん!この子が当店一番人気の猫ちゃんです」
竜華「めっちゃ可愛ええやん!なんて種類なんですか?」
店員「エキゾチックって種類だよ、ジャパーン!」
怜「ジャ、ジャパーン…」
竜華「うわぁ、や、やめてー」
ニャーニャー、ニャーニャー
店員「モテモテだね彼女」
怜「猫さん、こっちにおいで」
・・・。
怜「ぐぬぬ」
竜華「くすぐったいってー、もう…可愛いから許すけど」
怜「…」
┛┗
┓┏
怜「ケーキ食べる」
店員(なるほどね)
数分後
竜華「このケーキ美味しい」
怜「カロリー控えめ、女性に嬉しいな」
ニャー
竜華「なんや、これ食べたいん?」
怜「猫さんが食えるもんやない、諦めーや」
店員「うちの猫ちゃんにご飯をあげれるよ」
竜華「!」
怜「…」
店員「これが、栄養バランスを考えた猫ちゃん達用のご飯だよ」
竜華「おぉー、ほな早速…って」
ニャーニャーニャーニャー!
竜華「わぁ、集まりすぎや順番やで!」
怜「…」
竜華「はい」
ニャー
竜華「食べる姿も可愛ええなぁ」恍惚
怜「…」
┛┗
┓┏
店員「お嬢さんも猫ちゃんにご飯をあげてみない?」
怜「…やってみます」
怜「ほーれほれ」
ニ゛ャ!?
怜「目付き悪すぎやで…」
竜華「もう、顔舐めたらあか…ん」
┛┗ ┛┗
┓┏ ┓┏
こうして猫カフェ体験は終わった
清水谷家 竜華の部屋
竜華「やっぱ猫が一番可愛ええな」
怜「そやなー」
竜華「猫を飼いたくなったかも」
怜「…」
怜「ニャー」
竜華「怜?」
怜「とてもとても可愛い子猫さんです、どうぞ可愛がってください、ニャー」
竜華「そういうのはええから」
┛┗
┓┏
怜「ほなうちは帰る、また明日な」
竜華「気を付けてな」
清水谷家の前
怜「竜華の馬鹿…」グスン
久々の更新ここまで
エキゾチックジャパーン!
その日の夜
清水谷家
怜ちゃん「竜華」
竜華「怜ちゃん、いつの間に」
怜ちゃん「本体の事嫌いなん?」
竜華「好きやで」
怜ちゃん「なら、なんであんな態度を…」
竜華「わざとや」
え っ ?
怜ちゃん「」
竜華「怜とイチャイチャしたいで?インハイで当たった新道寺の哩姫みたいに」
怜ちゃん「ならイチャイチャすれば」
竜華「それは間違いや、時には距離置かなあかん」
怜ちゃん「怜だけに」
竜華「それと少し自信無かったんよ」
怜ちゃん「?」
竜華「本当に怜を欲してるか」
怜ちゃん「意味が分からん」
竜華「でも距離を置いて分かった、心から怜を欲してたんや」
怜ちゃん「…」
竜華「勿論、身体の方も」ビビクン
怜ちゃん「今ので台無しや!」
竜華「そやから、今から」
怜ちゃん「時間も時間やし電話を…」
竜華「怜の部屋に侵入(おじゃま)するで!」
怜ちゃん「」
竜華「パジャマと、制服と明日の用意して…」
怜ちゃん「あかん」
竜華「多分今日も怜は裸にパジャマで寝てるんやろな」
怜ちゃん「おい」
竜華「私だけが知る怜情報…」
清水谷家→園城寺家
怜の部屋
竜華「ごめんな怜」
怜「…」スヤスヤ
竜華「…」モゾモゾ
怜「…りゅーか」
竜華「…!?」
怜「…」
竜華「寝言か、朝起きたらびっくりするやろな」
怜「…」
竜華「…時間開いた分、たくさんデートしよな」
おやすみ、怜
いつも通りの朝
朝を告げる鳥の囀りと、窓から差し込む光に当てられ目を覚ます
でも、今日はいつも通りの朝ではなかった
怜「…!」
そこには、竜華がいた
竜華「おはよう、怜」
怜「竜華…?」
竜華「ん?」ニコニコ
怜「いつからここに…」
竜華「いつからって…ずっと一緒やったで」
怜「…」
今一状況が掴めない
怜「昨日は夕飯食べ終わって…風呂に入って…寝たはずや」
竜華「ふむ」
怜「起きたら竜華がおる…」
竜華「うむ」
怜「…何処から入ってきたん?」
竜華「窓からや」ニコニコ
怜「…」
竜華「♪」ニコニコ
怜「もしもしお巡りさん、近所にすむサンタ擬きハイブリッドスパイダーウーマンについての情報を提供…」
竜華「ちょっとー!?」
怜「冗談や」
竜華「」
怜「…竜華」ギュ
竜華「…」ナデナデ
怜「…うちの事好き?」
竜華「好きやで、もちろんLOVEで」
怜「ほな何で今まで…」
竜華「自分の気持ちを確かめたくて…一時的なもんやないか知りたくて」
怜「…」
竜華「この気持ちが一時的な物じゃなくて、もっと深く強いものだって分かったんよ」
怜「…ばか」
竜華「怜」グッ
怜「!」
竜華「今日からずっと一緒」
怜「…うん」
竜華「一緒に学校行って、一緒に勉強して、一緒に部活をして…」
怜「…一緒にご飯食べんの?」
竜華「食べるけど…もー、せっかく良いこと言おうとしたのに」
怜「そんなん竜華らしくないで」
竜華「え」
怜「…言葉やなくても、竜華の想いは伝わっとる」
竜華「…」
怜「竜華、ん」
竜華「?」
怜「ん」
竜華「えっと、こう?」スッ
怜「…」ピクッ
竜華「…」
竜華の熱が直接感じられる
怜「…」
竜華「…はぁ」
怜「いつ以来のキスやろ」
竜華「お泊まり以来…かな」
ぐぅー
怜「竜華」
竜華「今のは怜や」
怜「ぐぬぬ」
竜華「着替えて朝御飯食べよ」
怜「制服まである…」
竜華「一緒に学校行くから」
怜「…なるほど」
竜華「早く着替えて、いつまで裸パジャマなん?」
怜「!?」ビクッ
竜華「怜のことは全部知っとるから」ニコニコ
怜「もしもしお巡りさん、プライバシーブレイカーハイブリッド変態さんについての情報を提供…」
竜華「やめてー!!」
こうしていつも通りの二人の朝が始まる
ここまで
ある日 授業中
怜「…」
竜華「…」
怜「…」
竜華「席、近すぎるような…」
怜「気のせいや」ガタッ
完全に机が引っ付く
竜華「気のせい…」
怜「気のせい」カキカキ
竜華「…」スラスラ
竜華の隣はうちのものや、誰にも渡さへん
体育の授業
怜「プール!」
竜華「…」
怜「…竜華?」
竜華「…プールはちょっとイヤや」
怜「余計なものがついとるから泳げんへんのやったな」
竜華「…///」
セーラ「何なんやろなこの格差」
怜「毎晩夜な夜な自分で揉ん…」
竜華「それはない!!」
セーラ「…」ジー
怜「(?_?)」
この日の体育の授業、水着がキツかった竜華がポロリをしたとかしてないとか
ここまで
千里山
怜「…」
ある日、竜華が風邪を引いた
風邪で学校を休んだ
怜「…」
竜華が居ない…
寂しい…学校にいてもつまらない…竜華に会いたい
怜「…」
セーラ「怜」
怜「…セーラ」
セーラ「ほぅ…竜華の事、考えてたな?」
怜「!?」
セーラ「ははーん」
怜「ち、ちがうで!」
セーラ「なら俺が竜華のお見舞いに行くか」
怜「!?」
セーラ「栄誉あるもん持っていったるか…」
怜「ダメや」
セーラ「なんで」
怜「逆に風邪が悪化するわ、うちが行く」
セーラ「へいへい」
怜(良かった…)
セーラ「何やその顔、竜華ん所に行かせたくないみたいやな」
怜「…」グサッ
セーラ「…」ニヤリ
怜「セーラの勘違いや」
セーラ「なら行っても…」
怜「あかん!」
セーラ(…分かりやすっ)
その日、部活を休んで竜華のお見舞いに行くことにした
もちろん、1人で
怜「…」
薬とポカエリアスを買っていこう
怜(…竜華、具合大丈夫やろか)
竜華もうちを心配するときはこんな気持ちなんかな
怜「…」
竜華の元へと急ぐ
怜「竜華」
竜華「…」
寝ているようだ
怜「…」
竜華が起きるまで待っていよう
怜「…いつ見ても竜華の部屋は広いな」
整理されているからだろうか、元々広いのだろうか
自分の部屋と比較すると広く感じる
竜華「…怜?」
怜「…竜華」
竜華が目を覚ます
その表情はやはり辛そうだ
怜「薬、持ってきたで」
竜華「ありがとな」
怜「具合どう?」
竜華「良い…とは言えへんな」
怜「…そうなん」
竜華「でも、薬飲んで寝たらバッチリ」
怜「無理したら」
竜華「大丈夫」
怜「ならええけど」
竜華「心配し過ぎや」
怜「ほな、薬」
竜華「うん」
薬を飲んでしばらく経った頃、竜華はまた眠った
怜「…」
竜華「…ん」
変わらず辛そうな表情
怜「…風邪、移したら治るんやったっけ」
よくある話だ
実際に治るかは不明だが
怜「…竜華」
寝ている竜華にキスをする
竜華「…」
怜「…」
うちは元々病弱なんや、移されたところで風邪は風邪として出てくる事はないはず
怜「…竜華の風邪はうちが治す」
これまで心配させた分、御返しはせなあかん
怜「御返しだけやない、これからも…」
翌日、竜華の風邪はすっかり完治した
怜「早く治って良かったで」
竜華「怜のおかげや、ありがとな」
怜「薬のおかげや」
竜華「そんなことない、怜のおかげ」
怜「…まぁ、そこまで言うなら」モジモジ
竜華「怜」ギュッ
怜「元気になったからって、はしゃぎすぎや」
竜華の風邪が治ってまたいつも通りの時間がやって来る
竜華と一緒に過ごす時間が
教室
竜華「セーラは休み?」
怜「遅刻やな」
先生「あぁ、江口なら風邪を引いて休みだ」
怜「」
竜華「怜?」
どうやら竜華の風邪はセーラが引き受けたらしい
多分…
ここまで
余談
セーラ「うぅ、なんで急に風邪なんか…」
怜ちゃん(…許してやセーラ)
怜ちゃんの仕業だったww
怜ちゃん「今回だけ安価を発動や、時間を見つけて頑張れば本日中にスタートするで…選択肢につっこむのは無しやで」
ある日の千里山
竜華「それってホントの話?」
セーラ「ホンマや」
竜華「…」
怜がバイトをしていると言う噂が耳に入ってきた
竜華「多分、誰かと見間違いで…」
セーラ「フナQリサーチの結果、バイト先はここや!」
1メイド喫茶
2猫耳メイド喫茶
3妹メイド喫茶
竜華「」
セーラ「俺もビックリしたでー」
怜のバイト先はどこ?>>204
3
市街地
セーラ「この店やな」
竜華「…」
セーラ「竜華」
竜華「何かの間違いであってほしい」
セーラ「よっしゃ、行くで」
竜華(…)
カランカラン
怜「お帰りなさいお姉さま!」キャピキャピ
セーラ「」
竜華「」
怜「」
どうやら、噂はホントでした
セーラは一目散に走り去った…
店内
怜「」
竜華「」
怜「」ゴトッ ←お冷やを出す
竜華「」ゴクゴク
10分経過
怜「」
竜華「」
お互いに言葉が出ない
怜「竜華」
竜華「接客せんの?」
怜「りゅ…」
竜華「お姉ちゃんやで?」
怜「…」
竜華「ほら」
竜華、物凄い意地悪を思い付く
怜「お、お姉ちゃん…」
竜華「なに?」ニヤニヤ
怜「うぅ…」
竜華「言わんと分からんでー」
怜「何でお姉…ちゃんはここに来たん?」
竜華「可愛い妹が頑張る姿を見に来たんや」
怜「…」
竜華「…」ニヤニヤ
が、しかし!竜華の悪戯は失敗に終わるのである!
怜「お姉ちゃん、これ一緒に食べよ?」ダキッ
竜華「えっ!」
怜「お姉ちゃんは…嫌なん?」ウルウル
竜華「嫌やないけど…」
怜「あーんもするで?」
竜華「」
怜「お姉ちゃーん」ムギュー
竜華「お、お姉ちゃんなんて呼び方は…」
怜「お姉ちゃんが言い出したんやで?」
竜華「」
怜「お姉ちゃんはお姉ちゃんごっこが好きな妄想シスコンやで 」
竜華「」
怜「可哀想だからうちが付き合うで」
竜華「」
怜「はいお姉ちゃん、あーん」
竜華「」
怜「あーん」
竜華(なぜこうなった…)モグモグ
怜「大好きやでお姉ちゃん」ニコニコ
その日から竜華は怜がバイトの日に必ず店に来るようになった
端のテーブルの客「先輩と部長の姉妹プレイ…これは貴重なデータ…」ククク
つづく…
逆編 竜華がバイトしているらしい
セーラ「…って話や」
怜「竜華がバイトを」
セーラ「せや、おまけに何ややらしい店やって」
怜「!?」
セーラ「客に膝枕サービスするとか何とか…」
怜「…」
怜の妄想
竜華「そんなに膝枕が好きなん?」
竜華「ちょ、もう…おいたはあかんで」
竜華「そ、そこは…」
妄想終了
怜「竜華が危ない」ガタッ
怜「行くでセーラ」
セーラ「今から!?」
怜「当たり前や」
セーラ「…竜華のことになったら暴走かい」ボソッ
竜華がバイトしていると思われる店の前
怜「ここか」
セーラ「普通のファミレスみたいやな」
怜「外装に騙されたらあかんで」
セーラ「あれ竜華や」
怜「!」
セーラ「バイトはホンマの話か」
怜「…」
一方店の中
竜華「また、来てくれたん?嬉しいで」
客「この見事なおもち…いつ見ても」ゴクリ ワキワキ
竜華「今日も膝枕する?」
客「お願いするのです!」
店の外
セーラ「…膝枕サービス始めたな」
怜「」
セーラ「怜ー?」
怜「」
セーラ「あかん」
店内
竜華「…」ナデナデ
客「清水谷さんの膝枕は格別…そして下から見上げるおもちはさらに」
竜華「ちょっとエッチやで」
客「えい」フニッ
竜華「ひゃっ」
客「見事なおもちなのです!」
竜華「おいたはあかんで…もう」
店の外
セーラ「これ以上は怜が…って居ない!?」
いらっしゃいませー…!?
怜「竜華ぁぁぁぁぁ!!」ダダダダ
竜華「怜!?」
客「あ、貴方は…!」
怜「ゴゴゴゴ…」
邪悪なオーラが…
竜華「」
客「」
怜「今のうちは激おこやで」ポキポキ
客「ぎゃー!?」
数分後
客ロチャー「」ピクピク
怜「帰るで竜華」
竜華「…」
園城寺家
怜「…」
竜華「…怜?」
怜「…」プイッ
竜華「…」
怜「…バカ」
竜華「…ごめんなさい」
怜「ホンマのおバカさんやで」
竜華「…うぅ」
怜「竜華の膝枕はうちだけの物や」
竜華「…うん」
怜「膝枕だけやない、あの客が言ってた思われるとやらもや」フニッ
竜華「怜!?」
怜「おバカさんの竜華にうちが体で教える」
竜華「何を…んむっ!?」
怜「ん…っはぁ」グイッ
竜華「怜?」トサッ
怜「竜華はうちだけの物や、誰にも渡さへん」
竜華「待っ…いきなりは…ん…」
怜「待ったなしや」
翌日、竜華はバイトを辞めた
数日後、千里山
怜「竜華の膝枕は一番や」
竜華「おおきに」
セーラ「出た、竜華の膝枕サービス」
竜華「その話は止めてー!?」
泉「いつものことですよ、先輩」
浩子「甘い、この写真を見てみ泉」
泉「知らない人に膝枕を…!?」
竜華「いつ撮ったん!?」
怜「…フナQもお仕置きやな」
もしかすると、今日も隠れてフナQはデータ収集をしているかもしれない
続く(?)
清水谷家 竜華の部屋
怜ちゃん「侵入成功や」
竜華「…」
怜ちゃん「竜華はお休みタイム…今がチャンスや」
朝起きたらビックリの夏らしいイタズラをするで!
怜ちゃん「出来れば本体が大喜びしてくれそうな事がベストなんやけど…何も浮かばへん、こうなったら」
夏らしいイタズラ>>228で朝からビックリ作戦!
怜ちゃん「完璧や」ドヤァッ
部屋中に赤い手形をつける
怜ちゃん「早速やるで」
赤い塗料を両手に塗りたくる
怜ちゃん「それそれ」ペタペタペタペタ
床、机、壁、窓、カーテン等隈無く手形を付けていく
怜ちゃん「竜華のパジャマにも…」ペタペタペタペタ
おぉ、こら怖いで
怜ちゃん「鏡にも…」ペタペタペタペタ
数十分後
怜ちゃん「これで完璧、良い仕事したで」
怜ちゃん「竜華は…」
竜華「…」
怜ちゃん「朝が楽しみやで」
そして朝は来た
目覚まし<ジリリリリリ!
竜華「ん…んんー」
竜華、起床
竜華「今日も気持ちの良い朝や…」
ギ ャ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ! !
竜華「な、何やねんこれ…呪い?!」
竜華は怜にメールを送り出した
怜助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて
竜華「と、とにかく着替えんと…」
怯えながら引き出しを開ける、そこには
竜華「」
赤い手形に染められた竜華の私服!!
竜華「」
竜華は意識を失った…
しばらくして、メールを見た怜が来る
怜「竜華!」
竜華「」
怜「竜華!?竜華!!」
怜「何やこの部屋…」
部屋中に赤い手形がびっしり付いている
怜「悪いもんでもおるんちゃうか?」
竜華「怜」
怜「竜華!」
竜華「ときぃぃぃ!」ガシッ
怜「何するん、服が破ける…」
竜華「めっちゃ怖い、この家イヤやー!」ギュッ
怜「…」
竜華は部屋を出て、園城寺家に居候することになった
怜ちゃん「竜華と同棲出来て本体も嬉しそう…やな?次回もバッチリ本体が大喜びしてくれそうな事をするで!」
続く…?
【怜は脱いだら凄い】
某日 園城寺家
何故か阿知賀の先鋒の子からお手紙が届いた
怜と先鋒繋がりで仲良くなったんかな…でも宛先が
清水谷竜華様
竜華「なんで…」
ビリビリと開封してみる
竜華「えっと内容は」
お久しぶりです!おもち谷竜華さん!
竜華「酷い間違え方や…続きは」
実はどうしても気になることがあってお手紙を書きました。
あの先鋒戦以来、園城寺さんのおもちが気になりますす、脱いだら凄いはずです
私、気になります!でも残念ながらそちらには行けないのです…
と言うわけで、おもち谷さんにお願いです!
園城寺さんのおもちを確認して写真を送ってください!
手紙におもちパワーを込めたので大丈夫だと思います!
それではお任せするのです!
竜華「…」
怜ちゃん「大変なミッションやで」
竜華「…怜のおもち、おもち、おもち」ゴクリ
怜ちゃん「おーい竜華ー」
竜華「手紙におもちパワーがなんとか…」
ホワワワワーン
クロチャー「ですのだー!」
竜華「何か出た!?」
怜ちゃん「クロチャー、久しぶりやで」
クロチャー「お久しぶりです!じゃなくて、早くおもちを!」
怜ちゃん「落ち着かんかい」
クロチャー「あう」
竜華「…夢やなこれは」
怜ちゃん「夢やない、ほな本体を脱がしに行くで」
竜華「え?!」
クロチャー「おぉ、おもちが呼んでいる!」
怜ちゃん「行くで竜華」
竜華「」
竜華
装備スタンド クロチャー
能力 おもち欲全開
園城寺家 怜の部屋の前
竜華「どうしよう」
1 怜、脱いで?
2 プール行かへん?
3 剥いて確かめるで
怜ちゃん「先に3票集まったのを決行や!」
クロチャー「おもち!おもち!」
怜「竜華、どうしたん?」
竜華「怜…プール行かへん?」
怜ちゃん「ほぅ、プールを口実に常に脱いだ状態にするんか…策士やで」
クロチャー「ふぉぉぉぉ、おもちの予感!」
竜華「…」
怪しまれないためにセーラ達も誘うことにした
そしてプール
セーラ「泳ぐでー!」ダダダダダ
泉「子供みたいにはしゃがないでください」
先に着替えたセーラ達はプールに向かっていた
一方の更衣室では…
竜華「…」
怜「水着着るの久しぶりやで」
竜華「…」ゴソゴソ
クロチャー「ワクワク」
怜「竜華?」
竜華「ふぁい!?」
怜「まさか…水着忘れたん?」
竜華「それはない!」
怜「ほな先に行くで」
竜華「…」
怜ちゃん「失敗やな」
クロチャー「おもちぃー!」
竜華「うぅ…」
クロチャー「おもちがぁぁ…」
怜ちゃん「前途多難やな」
フナQ「部長?」
竜華「フナQ?まだおったん」
フナQ「部長が何やら怪しいので様子を…」
竜華「ギクッ」
フナQ「とりあえず3枚ほど…」
怜ちゃん「!?」
竜華「!?」
クロチャー「これは…おもち!?」
フナQ「データ収集は得意分野…」ククク
竜華「やったッ!さすがフナQ!!」
怜ちゃん「うちらに出来ない事を平然とやってのけるっ!」
クロチャー「そこにシビれる!あこがれるゥ!」
フナQ「誉めてもあきませんよ」
竜華「これが怜のおもち…」
クロチャー「おぉぉぉぉ!」
怜ちゃん「はよプールに行くで」
フナQ「データ収集データ収集…」
名参謀フナQを得た竜華は怜のおもちを狙うのであった!
セーラ「竜華、また大きくなったんちゃう?」
泉「格差社会…」
竜華「変わっとらんで!?」
怜「へー」モミモミ
竜華「ちょ、やめ…」
フナQ「これもデータ…」カシャカシャ
竜華「フナQ!?」
怜ちゃん(ここからどうするんやろ)
クロチャー(水着が波に拐われておもちが…)
狙うも進展なく普通にプールを楽しんでいた竜華らであった
しばらくプールを楽しんで
再び更衣室
セーラ「たまにはええな」
泉「浮き輪を抱えたまま走り回らないでくださいね…」
竜華「…」
フナQ「…」
怜「はぁ、たくさん泳いで疲れたで」ヌギヌギ
竜華(今や!)
フナQ(いただき!)
フナQの新兵器により、毎秒20枚の速さで怜のおもちを激写した!
シャッター音は無く気付かれない!
クロチャー「おもちキタァァァァァ」
怜ちゃん「長いミッションやったで」
かくして、依頼通り写真を手に入れた竜華であった
そして園城寺家 竜華の部屋
竜華「怜のおもち」
怜ちゃん「鼻血出とるで」
クロチャー「オモチズムに目覚めたようなのです!」
竜華「後はこの写真を送るだけや」
クロチャー「ありがとうおもち谷さん」
竜華「松実玄によろしくな」
数日後、写真が玄の元に届くのはちょっと先の話
が、その日の夜…
竜華「怜の…おもち…」グーグー
怜「竜華、起きとる…寝とるな」
怜「今日の竜華、何か変やった…なんやこれ」ピラッ
手に取ったのはおもち写真だった!
怜「」
竜華「へへ、おもち…」
怜「」ゴゴゴゴゴゴゴ
朝、竜華の身に何が起きたかは内緒の話
因みに…
D
フナQ「…」カタカタカタカタ
ファイル名 園城寺プレシャス
ファイル名 江口プレシャス
ファイル名 二条プレシャス
ファイル名 清水谷プレシャス
フナQ「プールでデータ収集…」ジュルリ
怜以外も激写されていたのであった…Fin
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません