エレン「家族ごっこはもう終わりだ」  ミカサ「!?」(105)

3作品目!
よろしくお願いします!

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なんかこっちではエラーになってた

エレン「ごっこじゃなくて・・・本物の家族になろうぜ」

わた・・・ミカサ「うれしい!エレンがそんなこと思ってたなんて!」

~訓練兵団卒業式~
教官「では、これより成績上位十名を発表する!」

教官「首席エレン・イェーガー」

教官「二番ミカサ・アッカーマン」

教官「三番ライナー・ブラウン」

教官「四番ベルトルト・フーバー」

教官「五番アニ・レオンハート」

教官「六番ジャン・キルシュタイン」

教官「七番マルコ・ボット」

教官「八番コニー・スプリンガー」

教官「九番サシャ・ブラウス」

教官「十番クリスタ・レンズ」

教官「以上十名には憲兵団に入る資格が与えられる」

教官「それでは解散!」

訓練兵たち「「「はっ!!」」」

ガヤガヤ
訓練兵A「いいよな~、どうせお前らは憲兵団に入るんだろ?」

ジャン「そんなの当たり前だろ~」
ガヤガヤ

エレン「なぁ、ミカサ」

ミカサ「何?エレン」

エレン「後で言いたいことがあるからさ、兵舎裏に来てくれないか?」

ミカサ「わ…わかった」ドキン

ミカサ「……」ドキドキ

アルミン「あれ?どうしたのミカサ、顔が真っ赤だけど?」

ミカサ「ななな何でもないっ!」

アルミン「そう…?」

~兵舎裏~
ミカサ「それでエレン…話って何?」ドキドキ

エレン「……フゥ」

エレン「家族ごっこはもう終わりにしようぜ」

ミカサ「!?」

ミカサ「それは…どういうこと…?」

エレン「俺につきまとうのをやめろってことだ」

ミカサ「」

エレン「鬱陶しいんだよ、いつまでも俺をガキ扱いして」

ミカサ「」

アルミン「エレン!なんてこと言うんだ!」

エレン「おお、アルミン居たのか」

アルミン「居たのかじゃないよ!!なんでミカサにひどいことを言うんだ!」

エレン「本当のことを言ったまでだけど?」

アルミン「なっ!!」

エレン「それとお前との親友ごっこも終わりだ、楽しかったぜ…」

アルミン「このっ!!」バキッ

エレン「ハハ、そんなの全然痛くもねぇな」

エレン「じゃあな、ミカサ、アルミン」スタスタ

ミカサ「」バタッ

アルミン「ミカサ!?」

ミカサ「アルミン…この世界は…残酷だ…」ガクッ

アルミン「ミカサァァァ!!」

~食堂~
ミカサ「エレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレン……」ブツブツ

ジャン「お、おいアルミン、ミカサの様子が変なんだが何か知らないか…?」

アルミン「さぁね、エレンに聞いてみたら?」

ジャン「どうしたんだ?アルミンまで…?」

ジャン「おい!エレン!」

エレン「おお、ジャンか、どうかしたのか?」

ジャン「どうしたも、こうしたもねぇよ!、お前ミカサとアルミンに何か言っただろ!」

エレン「あぁ、言ったよなんなら聞かせてやるよ」

ジャン「ああ、そうしてもらおうか」

エレン「じゃあついて来てくれ」

……………………………………………
ジャン「くそっ!!」

アルミン「ジャンも聞いたのか」

ジャン「アイツがあんな大馬鹿野郎だとは思わなかった!!」

ジャン「ったく!ふざけやがって!」

~次の日~
コニー「あぁ~、早く明日になんねぇかな~、早く憲兵団に入りたいぜ~」ゴシゴシ

トーマス「いーな~、コニー達は憲兵団に入れて」

エレン「……」ゴシゴシ

ミーナ「私達はそんな事言ってたって仕方ないでしょ、さっさと終わらせて休憩しよう」ゴシゴシ

サシャ「あの~皆さん、上官の食料庫からお肉盗ってきました」

コニー・トーマス・ミーナ・サムエル「「「!!?」」」

コニー「戻してこい、この馬鹿!」

ミーナ「そうだよ、土地が減ってから肉なんて凄く貴重になったんだから」

サシャ「大丈夫ですよ、土地を奪還すれば牛や羊増えますから」

コニー「お前そんな事言ってただ肉食べたいだけだろ」

サシャ「!?」ギクゥ

トーマス「やっぱりな…」ハァ

ピシャッッ
ドッオオオオオン
ブオオオオッ

コニー「何だ!?」ヒューン

エレン「……チッ」

エレン「立体機動に移れ!!」パシュッ

エレン以外「ハッ!!」パシュッ

サムエル「」ヒューン

トーマス「サムエル!!」

サシャ「サムエル!!」ダダダッ パシュッ

サムエル「ううっ……」

サシャ「動いちゃ駄目ですよ、サムエル」

これ原作読んでなかったら何が起きたか100%わかんねぇなwwww

>>26
俺が今まさにそれだ
さむえる??

ドッゴオオオオン

エレン「クソッ、扉が破壊された!!」

エレン「固定砲整備34班!目標、目の前、超大型巨人!!」

エレン「これはチャンスだ!絶対逃がすな!!」

ギュイイイイイイン
スタッ

エレン「よう…5年ぶりだな…」ゴゴゴゴ

エレン以外「「「(エレン、怖ッ)」」」

エレン「今すぐ、あの世に送ってやるよぉぉ!!」

ギュイイイイイイン
ダダダダッ

エレン「(殺った!!)」

超大型巨人「……」

ブシュゥゥゥ

エレン「うおおおおっ」ズバッ

超大型巨人「……」グラッ

エレン「チッ!浅い!」

超大型巨人「……」シュン

エレン「消えた!」

トーマス「おい!超大型巨人は!?お前が倒し倒したのか!?」

エレン「いや、逃がしちまった…」

トーマス「気にすんな!俺達なんて全然動けなかったんだから」

>>26
>>27
スミマセン、そこまで考えてませんでした……

~訓練兵団本部~
教官「お前達も試験に合格した立派な兵士だ今作戦での活躍を期待する!」

アルミン「うう、う」カチャカチャ

エレン「落ち着けよ、アルミン」

アルミン「エレンなんかに言われなくてもわかってる!!」

エレン「………ハァ」

エレン「おい、ミカサ!」

ミカサ「……」

エレン「…死ぬなよ」

ミカサ「……!」

イアン「イェーガー訓練兵、お前は特別に後衛につけ」

ミカサ「!?」

エレン「お断りします」

アルミン「!?」

イアン「お前の判断を聞いているのではない、一人でも多くの精鋭が必要なのだ」

>>1
乱立した方のスレHTML化依頼した方がいいかも

>>35
アドバイスありがとうございます

エレン「じゃあ、ミカサを連れてってください、そこら辺のやつらよりは強いですよ」

イアン「上官の命令に従え、死罪になりたくなければな」

エレン「お断りします」

イアン「クッ…私には今この場でお前を処刑する権利を持っているんだぞ!」

エレン「では、俺はあなたを殺して中衞に残ります」ギロッ

イアン「なっ!?」

エレン「……」ゴゴゴゴゴ

イアン「う、う…わかった!!もういい!アッカーマン訓練兵が代わりに来い!」

ミカサ「!?」

エレン「じゃあな」

ミカサ「…エレン、私は!」

エレン「……」スタスタ

ミカサ「……あ」

イアン「行くぞ、アッカーマン」スタスタ

ミカサ「…はい」

イアン「(…あの時、本当に殺されるかと思った…)」ゾクッ

イアン「(アイツは絶対に私よりも強いな…)」

……………………………………………
~中衛~
エレン「おい!お前らに言っておくことがあるから聞いてくれ」

トーマス「なんだ、エレン?」

エレン「…絶対に死ぬなよ」

アルミン「……!」

トーマス「…ああ、当たり前だ!」

上官「34班前進!前衛の支援につけ!」

エレン「行くぞ!!」

34班「「「おお!!」」」

ギュイイイイイン

ギュイイイイイン
ギュイイイイイン

34班「「「!!?」」」

ミーナ「もう、あんなに巨人が!?」

トーマス「前衛部隊が総崩れじゃないか!、何をやってるんだ、普段威張り散らしている先輩方は!?」

エレン「……」

アルミン「…決して楽観視してたわけじゃない…でもあまりにもこれは…」

エレン「奇行種だ!!」

エレン「避けろ!!」

ドッゴオォォン

アルミン「(あれ…?誰かが食べられてる…?)」

アルミン「(あれは…)」

アルミン「トーマス!!」

トーマス「…ああ…あ」
ギュイイイイイン

エレン「フンッ!!」ザシュッ

エレン「大丈夫か!?トーマス!!」ガシッ

奇行種「」バターン

トーマス「ああ…ありがとうエレン…」

エレン「ミーナ!トーマスを頼む!」

ミーナ「う、うん、わかった!」

エレン「34班!できるだけ固まって動いてくれ!」

34班「「「おお!」」」

エレン「行くぞ!!」

ギュイイイイイン

エレン「ハァ!!」ザンッ

エレン「オラァ!!」ザンッ

エレン「セイッ!!」ザンッ

巨人s「」バターンバターン

班員たち「「「(エレン、凄っ!!)」」」

……………………………………………
エレン「ハァハァ…俺達だけで何体倒したかな…?」

ミリウス「…いや、倒したのはエレンだけなんだけど…とりあえず23体…」

ナック「」

アルミン「…ハハ、僕達はトーマスを守ってただけなんだけどね…」

アルミン「(巨人達は僕達に到達する前にエレンに倒されちゃうし…)」

アルミン「(僕がこんなに弱いからエレンはあんなこと言ったのかな…)」ハァ

エレン「おい!一旦下がるぞ!」

班員たち「「「わかった!」」」

アルミン「(はぁ…僕は結局、足手まといのままか…)」パシュッ ギュイイイイン パシュッ

カキィーン

アルミン「うわぁっ!!」ガクッ ドサッ

エレン「アルミン!?」

アルミン「(ううっ、アンカーが外れた…)」

巨人「ニタニタ」ドシーンドシーン

アルミン「ああ…」

巨人「ニタニタ」アーン

エレン「アルミィィン!!」ギュイイイイン

巨人「ニタニタ」バクンッ

こんな事言うのも申し訳ないが、もう少し投下間隔短く出来んか?(´・ω・`)

>>57
今週は我慢してください
現在テスト期間中なので…

ドカァァン
アルミン「うぐっ!!」

エレン「ぐあっ!!」

アルミン「助かった…ありがとうエレ…」

アルミン「エレン…?」

アルミン「どうして……『足』が無いの…?」

エレン「……今さっき喰われた」

アルミン「なんで……僕のことが嫌いじゃなかったのかよ!!」

アルミン「どうして!答えてよ!エレン!!」

巨人「ニタニタ」ドシーンドシーン

エレン「……また巨人が来たぞ、早く逃げろ」

アルミン「まだ質問が終わってない!!」

エレン「さっさと行けって言ってるのがわかんねぇのか!!お前が逃げねぇんなら俺がお前を囮にして逃げるぞ!!」

アルミン「う、う、うわああああああ」

巨人「ニタニタ」アーン

エレン「…なぁ…アルミン」

エレン「『ごめんな』」

巨人「ニタニタ」バクンッ

エレンの腕「」ポトッ

アルミン「うわあああああああ!!」パシュッ

ギュイイイイイン
ギュイイイイイン

……………………………………………
コニー「おい!どうするんだよ、ジャン!!」

ジャン「うるせぇ!!今それを考えてるんだよ!馬鹿は黙ってろ!」

アルミン「……」

コニー「馬鹿ってなんだよ!それにこのまま逃げ回っていても、ただガスを消費するだけだ!」

コニー「一か八か、本部に突っ込むしかないだろ!!」

ジャン「そのくらいわかってる!!だが俺達の今の兵力じゃ無理だ!!」

ジャン「それに先輩方はほとんど全滅して指揮をとれる奴もいねぇ!!」

コニー「無理…なのか…」

ジャン「(クソッ…まだアイツとの約束も果たしてねぇのに…)」

ギュイイイイイン
スタッ

ミカサ「ジャン!」

ジャン「ミカサ!?お前後衛のはずじゃ!?」

ミカサ「状況はだいたいわかってる、その上で私情をはさんで申し訳ないけど……エレンを見なかった…?」

ジャン「いや…俺は見てないな…けど、向こうに同じ班のアルミン達が居たぞ」

ミカサ「ありがとう」タッタッタッ

ジャン「(畜生、なんでエレンの奴はいねぇんだ…?)」

ミカサ「アルミン、怪我は無い?」

アルミン「……」コクッ

ミカサ「エレンはどこ?」ホッ

アルミン「……僕達、訓練兵34班…」

アルミン「班長…エレン・イェーガー!!」

アルミン「彼は自分の使命をまっとうし!壮絶な戦死を遂げましたぁ!!」

ミカサ「…えっ!!」

アルミン「くそっ!!エレンのバカヤロー!!」

アルミン「何で僕のことを助けた!?嫌いじゃなかったのか!?何で最後に謝った!?」

アルミン「謎ばっかり残して!人を悩ませて!何でだ!!」

ミカサ「……エレン」

ジャン「……俺が話してやろうか…」

アルミン・ミカサ「!!?」

ミカサ「どういうこと、ジャン…?」

ジャン「卒業式の夜、アイツから全部聞いた」

ジャン「エレンが何であんなことを言ったのかも全部な…」

アルミン「何でジャンに教えたんだろ…?ジャンとはあまり仲がいいようには見えなかったけど…」

ジャン「それも含めて、今から話すから聞いてろ」

ジャン「(お前は話すなって言ってたけど…死んじまったんだ、もういいよな…話しても…)」

……………………………………………
~卒業式の夜(兵舎裏)~
ジャン「さて、ミカサ達に何を言ったのか聞かせてもらおうか?」パキポキ

エレン「家族ごっこは終わりだ、って言った…」

ジャン「フンッ!!」バキィ

エレン「うぐっ!!」ドサッ

ジャン「ふざけてんじゃねぇぞ!てめぇ!!」

エレン「ふざけてない!」

ジャン「嘘つくな!!ミカサがお前のことをどう思ってるかも知らねぇわけじゃねぇだろうが!!」

エレン「死んで欲しくないんだ!」

ジャン「はぁ!?」

エレン「俺だってもう家族を失いたくないんだ!」

ジャン「……」

エレン「あいつらのことを考えるなら俺が憲兵団か駐屯兵団に行けばいいんだろうけどな……」

エレン「でも俺は外の世界に出たいんだ!」

ジャン「ミカサ達のことを本当に考えてるんなら連れてってやる方がいいんじゃねぇのか…?」

エレン「そこが問題なんだ」

エレン「ミカサはただ外の世界に出たいわけじゃないと思うんだ…」

ジャン「どういうことだ?」

エレン「アイツはそもそも俺が調査兵団に入るの自体、反対だったんだ」

ジャン「……」

エレン「アイツは俺から離れたくないって理由で壁の外に出ようとしてる!」

エレン「俺じゃ、アイツらを守りきることが出来ない!」

エレン「だから、俺から離れさせようとした…それだけだ…」

ジャン「じゃあ、ミカサ達に言ったことについてどう思ってる…?」

エレン「今すぐ飛んで行って、土下座したい」

ジャン「OK、ならいいお前に協力してやるよ」

エレン「本当か!」

ジャン「ああ」

……………………………………………
アルミン「そんな……」

ミカサ「……」

アルミン「馬鹿なのは僕の方じゃないか!!」

アルミン「何が座学トップだ!!親友一人の気持ちさえもわかってやれないで!!」

アルミン「僕なんかを助けたせいでエレンは死んだ!僕をほって行けば自分は生きていたのに!」

アルミン「僕なんていなければ良かったのに…」

ジャン「落ち着けよ!エレンが望んだだのはお前がお前自身を嫌わせることじゃないだろ!」

ジャン「それに、まだ続きがある」

……………………………………………
ジャン「それで何でそんなことを俺に話したんだ…?」

エレン「なんとなくかな」

ジャン「嘘つけ、そもそもそんな話を俺にする理由がない」

ジャン「俺よりも他の奴らに信頼されてるマルコやライナーに頼んだ方が成功率が高いはずだ」

エレン「それに気付くとはやっぱりジャンは鋭いな」

ジャン「おい、テメェ!今、遠回しに俺が信頼されてないって認めただろ!」

エレン「おう」

ジャン「…チッ、まぁいいそれでどうして俺を選んだ…?」

エレン「俺がお前をライバルだと思ってたからかな…」

ジャン「は!!?」

ジャン「何だって!?」

エレン「俺がお前をライバ……」

ジャン「それはもういいんだよ!!それより俺がライバルってどういう意味だよ!?」

エレン「俺はお前が居たおかげで強くなれたんだ……半分くらい」ボソッ

ジャン「最後の半分くらいっていうのは忘れてやるからどういうことか言ってみろ」

エレン「いや、最初の方はさ、得意科目は違ったけど成績は同じ位だっただろ?」

ジャン「あぁ…まぁな……」

エレン「お前は立体機動術がうまかったからな、お前に追いつこうと必死になってたんだ」

エレン「俺とお前って真逆に見えて実は似てるんだよな」

ジャン「……そうだな」

エレン「あ、認めちゃうのか」

ジャン「認めたくねぇけどな…」

エレン「意外と素直だな」ププッ

ジャン「うぜぇ……」イライラ

エレン「まぁ、そんなお前とも差がついたけどな」ニヤニヤ

エレン「お前から立体機動、アニから格闘術、アルミンから座学、クリスタから馬術それぞれから技を盗んでいって強くなったからな」ニヤニヤ

ジャン「…この技術泥棒め……」イライラ

エレン「おっと、技を盗むのも才能の1つだぜ」

ジャン「本当にめんどくせぇ奴だな…」

エレン「ハハハ…」

ジャン「そろそろ戻ろうぜ、俺達が喧嘩でもしてねぇかって、心配して来るヤツがいるかもしれねえ」

エレン「そうだな…じゃあ最後にひとつ」

ジャン「何だ?」

エレン「…俺は巨人を駆逐して外の世界を探険する!」

エレン「俺とミカサとアルミンで一緒に」

エレン「で、その探険の時にジャン、お前もついてきてくれないか?」

ジャン「……」

エレン「どうだ…?」

ジャン「無理に決まってんだろ、お前なんかじゃ」

エレン「なんだと!」

ジャン「まぁ、万が一……いや、億が一、巨人を全て倒したら考えてやってもいいがな」ニヤッ

エレン「言ったな!必ずお前を壁の中からひきずり降ろしてやるから待ってろよ!」

ジャン「ハイハイ、期待しないで待ってるよ」

エレン「じゃあ、戻るか」

ジャン「おう」

エレン「……」スタスタ

ジャン「……」スタスタ

ジャン「……なぁ、エレン」スタスタ

エレン「どうした?」スタスタ

ジャン「……絶対死ぬなよ」

エレン「………あぁ」

……………………………………………
アルミン「……」

ミカサ「……」

ジャン「俺はアイツの事嫌いだったのにな……」

ジャン「死ぬの早すぎだろ…あの馬鹿野郎……」ポロポロ

アルミン「ジャン……」

ジャン「ハァ…こんなこと話してる場合じゃねぇ…行くぞ…ガスを取りに……」

アルミン「ジャン…?」

ジャン「俺達まで死んじまったらあの世でアイツに合わせる顔がねぇだろ!」

ジャン「オイ!お前ら!どっちにするかを選べ!!」

ジャン「ここで何もせずに巨人に食われて死ぬか!俺と一緒にガスを取りに行って死ぬかだ!」

ジャン「どうせ死ぬんなら最後まで戦って死のうぜ!!」

ジャン「一緒に行く奴らは俺についてこい!!」パシュッ ギュイイイン

ミカサ「……アルミン」

アルミン「……ああ」

パシュッ
ギュイイイン

訓練兵A「クソッ!やってやるよ!俺達は兵士だ!一匹でも多く巨人を殺して死んでやる!」

訓練兵s「「「「うおおおおおおおおっ!!!」」」」

ジャン「とにかく短期決戦だ!!俺達のガスが無くなる前に本部に突っ込め!!」ギュイイイン

ジャン「……後、ミカサ……」

ミカサ「何…?」

ジャン「申し訳ないが後ろの奴らを巨人と接触させねぇために俺達の周りにいる巨人達を倒すのを手伝ってくれ」

ミカサ「……!」

ジャン「頼む…俺やミカサは危険にさらされるが…被害を最小限に抑えるためだ…どうか手を貸してくれ……」

ミカサ「……ジャンは変わった」

ジャン「へ…?それってどういう……」

ミカサ「私は右側を担当する…それでいい?」

ジャン「お、おう…すまねぇ…」

ジャン「それと…アルミン!」

アルミン「な、何…!?」

ジャン「お前は俺とミカサに巨人の位置を教えてくれ」

アルミン「ぼ…僕が!?」

ジャン「お前以外に誰がいるんだよ……」

アルミン「でも、僕がなんかじゃ足手まといにしか……」

ジャン「じゃあお前は何もしないのか…?」

アルミン「……ッ!」

ジャン「お前が俺達の生存率を上げられるのにお前はそれをしないのか…?」

アルミン「……やるよ」

アルミン「二人を死なせないためにも……僕はやるよ…!」

ジャン「それでいいんだよ…まったく…」

ミカサ「アルミンならできる…だから、もっと自分に自信を持って」

アルミン「え…?」

ジャン「そろそろ行くぞ!任せたぜ、アルミン!」ギュイイイン

ミカサ「……」ギュイイイン

アルミン「ジャン!ミカサ!ありがとう!」

アルミン「ジャン!左の建物の陰に7m級1体!ミカサは下にいる3m級と4m級を仕留めて!」

ジャン・ミカサ「「了解!!」」

ジャン「オラァッ!!」ザンッ

7m級巨人「」バターン

ミカサ「……」ヒュンッ ズバッ ズバッ

3m級巨人「」バターン

4m級巨人「」バターン

……………………………………………
コニー「すげぇなミカサは……」

コニー「どうやったらあんなに動きながら巨人を倒せるんだ…?」

アルミン「うん…すごいね」

アルミン「(本当にすごい…エレンを失った直後なのに……)」

アルミン「(ジャンのお陰かな……)」

アルミン「(……クソッ!……僕は本当に足手まといじゃないか!)」

アルミン「ミカサ!前方に15m級が一体!(……でも…今はやれることをやる!)」

ミカサ「……」ギュンッ

黒髪巨人(15m級)「……」ズシーン ズシーン

ミカサ「ハアッ!(殺った!)」ビュンッ

黒髪巨人(15m級)「……!」サッ

ミカサ「(かわされた!?)」スカッ

アルミン「ミカサぁ!危ない!!」

ミカサ「(しまった…!建物が……ぶつかる…!)」

ドガッッ

ミカサ「ううっ!」

ミカサ「(体が落ちていってる……)」ヒューン

ミカサ「(動かない……)」ヒューン

ミカサ「(この高さから落ちたら…まず助からない……)」ヒューン

ミカサ「(意識が薄れてく……)」ヒューン

ミカサ「(あぁ……いい人生だった)」

アルミン「ミカサぁぁぁぁ!!(間に合わない!!)」

……………………………………………

「……サ……カサ!」

ミカサ「(あれ……私はどうなって……)」

「……カサ!……ミカサ!」

ミカサ「(誰かが呼んでいる…?)」

「……ミカサ!ミカサ!」

……………………………………………
ミカサ「……ハッ!」ガバッ

アルミン「ミカサ!大丈夫!?」

ミカサ「アルミン…?私は落ちたはずじゃ……?」

アルミン「……うん…実は」

……………………………………………
アルミン「ミカサぁぁぁぁ!!」

ミカサ「……」ヒューン

黒髪巨人(15m級)「……!」ヒョイ

パシッ

アルミン「しまった!巨人が!?」

ミカサ「うぅ……」

黒髪巨人「……」ズシーン ズシーン

アルミン「(すぐに食べない…奇行種なのか…?)」

アルミン「(いや!そんなことより早く助けないと!)」パシュッ

ギュイイイイン  

アルミン「ミカサを返せ!!」ビュンッ

黒髪巨人「……!」サッ

アルミン「またかわされた…!」

アルミン「(反応速度が並みじゃない…それに普通はかわしたりしないはずだ…)」

アルミン「「まさか…奴には知性が…!?」」

アルミン「(だとしたら僕なんかじゃ相手にならない…どうすれば…?)」

プスン

アルミン「え…?」

ドサッ

アルミン「ううっ!こんな時にガス切れか……(飛んでた場所が低くて助かった……)」

ズシーン ズシーン

アルミン「あ…」

黒髪巨人「……」ズシーン ズシーン

10m級巨人「ニタニタ」ズシーン ズシーン

アルミン「……ミカサ」

アルミン「……死なせはしない!」

アルミン「僕は今まで二人に助けられてきたんだ…!」

アルミン「絶対に諦めないぞ!!」

アルミン「うおおおおおおッ!!」


黒髪巨人「……!」

黒髪巨人「ウオオオオオオッ!!!」

ドゴォッ!!

巨人(10m級)「」ドサァッ

黒髪巨人「……」

黒髪巨人「……」ドスッ

巨人(15m級)「」グシャッ

アルミン「(とどめを刺した…!?弱点を理解して殺したのか…?)」

アルミン「イヤ…!そんなことよりミカサをどうにかして助けないと…」

黒髪巨人「……」クルッ

アルミン「うっ…!(気付かれた!)」

黒髪巨人「……」スッ ガシッ ストッ

アルミン「えっ………」

アルミン「僕達を……屋根に……のせてくれた……?」

アルミン「(何故…?一体…何のために…?あの巨人は味方なのか…?)」

アルミン「って、ミカサを忘れてた!」

アルミン「ミカサ!ミカサ!」

……………………………………………
アルミン「っていうことがあったんだ」

ミカサ「(忘れられてた…)」ズーン

ミカサ「……みんなは…?」

アルミン「きっとたどり着いたと思うよ、ただ……」

アルミン「僕達は完全にはぐれちゃったんだ……それに僕のガスはもう無い……」

アルミン「だから僕を置いてミカサだけでも追いついてくれ」

ミカサ「アルミン…!?」

アルミン「もうミカサのガスも残り少ないはずだ…巨人が大勢いるところを僕を抱えて飛ぶなんて不可能だよ…」

アルミン「それにもう…僕は足手まといにはなりたくない……」

ミカサ「……アルミン」

アルミン「……?」

ミカサ「ここに置いていったりはしない」

アルミン「ミカサ!?」

ミカサ「あなたは今、私の命を救った…ので私はその借りを返す」

アルミン「ミカサ……」

ミカサ「私はアルミンがなんと言おうと連れて行く」

アルミン「……ごめん」

ミカサ「謝る必要は無い……先を急ごう」

……………………………………………
ギュイイイイン

アルミン「……!?ミカサ!あれを見て!」

ミカサ「巨人が…巨人を…襲ってる?」

アルミン「そうだけど、あの大量の巨人に囲まれている巨人は…ミカサを助けた巨人だ」

ミカサ「あの巨人が…?」

アルミン「あの巨人は普通の巨人より何倍も強い…でもあれじゃ多勢に無勢だ…助けた方が……」

ミカサ「アルミン…?本気で言ってるの?あれは巨人」

アルミン「わかってるよ!けど…」

ミカサ「アルミン」

アルミン「……ごめん……なぜかあの巨人が敵じゃないような気がして……」

ミカサ「仮にあの巨人が味方だとしてもガスの残りが少ない…助けにいったら補給所に着くことすらできない」

アルミン「うん……そろそろ行こう」

アルミン「……(あの巨人は一体……?)」

ミカサ「……」パシュッ

ギュイイイン

~訓練兵団本部~
ジャン「クソ……俺のせいで何人死んだ……?」

ジャン「ミカサもアルミンも居なくなっちまった……」

マルコ「ジャン……」

ジャン「いったいどうすれば……」

マルコ「……戦うしかないよ」

ジャン「マルコ……?」

マルコ「ここに来るまでに何人も死んだ……でも…みんな諦めなかった!」

マルコ「僕達はまだ全滅した訳じゃない!死んだ仲間の分まで戦わないと!」

ジャン「あぁ……そうだよな」

マルコ「……」

ジャン「俺があいつらの分まで生きてやるよ!」

マルコ「そうだね」

ジャン「じゃあ補給所に入ってきた巨人をどうするか作戦をたてるぞ」

マルコ「うん」

……………………………………………

~天井~
ジャン「(大丈夫だ…巨人の数は増えていない)」

ジャン「(ミカサがいないのは痛ぇが……このまま作戦を続行する!!)」

……………………………………………
マルコ「作戦はこうだ、まず…リフトを使って中央の天井から大勢の人間を投下する」

マルコ「あの七体の巨人が『通常種』だとしたらより大勢に反応するはず…」

マルコ「そこを成績上位の人たちが狙うんだ」

……………………………………………

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年11月10日 (日) 21:55:09   ID: wkEs1Xtq

まだかなーの

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