ジョーカー「聖杯戦争?面白いのか?」(14)

龍之介「あ、アンタ、悪魔?」

ジョーカー「悪魔?ふひゃはっはっは。」

ジョーカー「あぁ、俺は悪魔だよ。なんだっけか?ギリシャ神話とかに出てくるな」

龍之介「すげぇぇ!!んじゃぁ、さぁ!これ、食事っす!」

少年「ひぃぃい!」ジタバタ

ジョーカー「」ズドンッ

龍之介「えぇ!食べないの?」

ジョーカー「そんなんもんよりもっと面白いことしよう。あぁ、もっと殺し、殺しを」

龍之介「殺し?どんだけ?どんだけ殺すの?」キラキラ

ジョーカー「この町の人間全員。」

龍之介「すげぇぇ!アンタまじでそんなことできんの?」

ジョーカー「できるぜ。その前に人を集めないとな」

龍之介「俺たち二人じゃ無理なの?」

ジョーカー「面白みがねぇ」

ニュースキャスター「えぇ、緊急速報です。現在センタービルを占拠した。犯行グループから我がテレビ局にビデオが
              送られてきました。」

ニュースキャスター「それでは、一部映像をご覧ください。」

ジョーカー『よぉ、えっと…俺以外には後何人いるんだっけ?4人か?5人か?』



ジョーカー『まぁ、いい。とにかく、今から人質を殺していく。そうだな、1時間に5人くらい』

ジョーカー『でも、面倒くさくなったら…う~ん、適当に殺していく。ひゃはっはっはっは』

人質『おい、やめてくれ!やめてくれ!!!』

璃正「何ということだ…。あの英霊は一体何を…」

言峰「早急に手を打たなければ、聖杯戦争そのものが明るみに出てしまいます。」

璃正「わかっている…。全マスターにキャスター討伐命令を下す。」




セイバー「行かせてください!切嗣!」

切嗣「アイリ、さすがにこれは放ってはおけない…」

アイリ「聖杯戦争そのものが危うくなってしまうわ」

切嗣「僕は奴のマスターを探す。」

セイバー「私は!直接センタービルへ行きます!」

アイリ「何だか…嫌な予感がする…切嗣」

切嗣「任せておいて…アイリ。必ずキャスターを倒すよ」

手下A「ボス!人質は全て最上階近辺のフロアにまとめました!」

ジョーカー「とりあえず、3人突き落とせ」

龍之介「ねぇ!今から何が始まるっていうんだ?」

ジョーカー「黙ってみとけよ坊主。」

龍之介「おぉ!アンタそういうんなら仕方ねぇ!期待してるぜ!」

手下B『一階フロアからとんでもねぇのがきます!』

手下B『ありゃ!人間じゃねぇ!』

ジョーカー「そうか、俺も今から向う」

ランサー「人質は!?」

セイバー「いえ、まだ!敵ばかりです!」

ランサー「どうやら、上に固めたようだな…」


ジョーカー「遅かったな~。もう三分の二はダイブしたんじゃないか?」

セイバー「貴様!下郎め!」

ジョーカー「おっとっと、コイツが死んでもいいのか?」

人質「ひいぃぃ!!」

セイバー「そ、そんな…」

ジョーカー「まぁまぁ、少し話をしよう」

ジョーカー「あんたら、何でここへ?」

セイバー「貴様を倒すためだ!」

ジョーカー「あ、じゃぁコイツはおまけだね」ズドンッ

人質「ぐはっ」

セイバー「やめろぉぉ!」

ジョーカー「次、つれて来い」

手下「おい!来い!」

人質「離せ!離してくれ!」ブルブル

ジョーカー「人質を救うためか?それとも…聖杯のためか?」

ランサー「くっ、両方だ!」

ジョーカー「あぁそう、でも二択だ。俺を殺せば人質は全員死ぬ、あぁ、そこら中の野次馬もな」

セイバー「うぅ…貴様ァ!これが嘗ての英雄のすることか!」

ランサー「お前も英霊であるなら堂々と戦え!」

ジョーカー「あぁ、俺も昔は…こんな汚い真似なんかせず。国のために民のために戦ったぜ」

ジョーカー「俺は戦いに俺の人生の全てを注いだ。だが、用が済めば…即ポイだ」

ジョーカー「あいつら俺をただの殺人鬼だと罵り、俺が行ってきた栄誉を罪だと言った」

ジョーカー「おかげでこの様さ。だから、俺は聖杯で世界を変えるんだよ。嘗ての英雄に戻れるようにな」

セイバー「だが、それでもこれは間違っている!まだ貴方にもそのような誇りがあるなら!止めるべきだ!」

ジョーカー「俺を見逃してくれるのか?」

ランサー「セイバー!?」

セイバー「えぇ、もうこのような事をしないと誓うなら」

ジョーカー「あぁ!誓おう!」

ランサー「セイバー!逃すのか?」

セイバー「彼にまだ騎士としての誇りがあるのなら、我々も騎士道に従うべきです。」

ランサー「ふっ、そうだな」

ジョーカー「そうか!ありがとう!あぁ、人質は皆、最上階にいる。」

龍之介「なんで?今からが面白いところなんでしょ?」

ジョーカー「~♪」

ジョーカー「」ポチッ


ドゴォォォォォガァガァガガガガガガ

龍之介「すっげぇ!俺たちのいたビルが粉々だぁ!」

ジョーカー「今日は、これでパ-ティーは終わり!」

救急車

救命士「状況は!?」

ジョーカー「あ、あぁ…見ての通りだ。とにかくまだ何人も生き埋めになってる」

救命士「なんてことだ…。」

ジョーカー「俺はこいつをみてやらなくちゃいけない。現場を頼む」

龍之介「うぅ、いてぇ」

切嗣「そ、そんな…。周辺にも人は大勢いたのに…」

セイバー「申し訳ございません…。私のせいで…」

アイリ「こんなことがまだ続くの?」

切嗣「だが、奴のおかげでランサー陣営は敗退した。」

切嗣「キャスターをこれ以上泳がせるわけには行かない。」




ニュースキャスター『またしても!ジョーカーを名乗る謎犯罪者からビデオが届いております!!』

ジョーカー『遠坂時臣~。俺はどんな手を使ってでも聖杯をいただくぜ。』

ジョーカー『カメラ向けろ』

凛『ふん、あ、あんたなんか!お父様が!』ブルブル

ジョーカー『えっと、助けてほしいなら?英霊をぶっ殺して、貴様の腕を切ってもってこい』

ジョーカー『そうだな…三時間待つ。俺は時間に厳しいほうだから、あぁ、10分前には殺す』



ギルガメッシュ「ほうっておけ。時臣、あのような道化に付き合う必要もあるまい」

時臣「で、ですが…英雄王…」

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