QB「来い!神…いや、化け物」一条「俺は…神でも化け物でもなく…人間だ!」(109)

久しぶりです、今回は地の文もいれて書きます
後、書くスピードは不安定なのでご了承下さい

前・ほむら「あなたは…」一条「久しぶり…ほむら…」
ほむら「あなたは…」一条「久しぶり…ほむら…」 - SSまとめ速報
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1367720630



ねえ…神様…幸せって何?…

………

ねえ、なんでいつも黙ってるの?

………………………………

ねえ…

これは誰も知ることの無い神話…

※このストーリーは魔法少女まどか☆マギカの登場人物とオリジナルのキャラが織りなす物語です。
 不快だと思われる方はプラウザを閉じてください

新・第一話 帰る場所

・一条視点

前作で剣見つけて終わりだったがどうやらまた続きを書いたのか…
さて、本編に入るか

天照「起きるのじゃ!起きるのじゃよ、主!」

いい加減寝かせてほしい…もう深夜だぞ…
…って天照は眠くないのか?

一条「おい……お前は眠くないのか?」

天照「何?眠くないのかじゃと…」

天照「…………………」

早くしろよ、天照

天照「んん………………」

おーい?おーい?天照さーん?

天照「んん……………」

ああ…もう我慢の限界だ

一条「早く言え!!」

天照「…本当に言っていいのか?」

良いに決まってるだろ、
じゃないと寝るからな。

天照「お主の中で暇さえあればいつも寝ておるぞ」

……え?
今暇さえあれば眠ってるだって?

天照「悪いかの?」

そう言って天照は首を傾げて言った。

だからあんなにいつも元気だったのか…
だとしたらその反対は?

一条「じゃあ俺がお前の中(影)に入ることは可能なのか?」

天照「可能じゃよ……で、なぜそれを聞く」

ほうほう…可能なのか……
今度やってみるか

天照「あんまり話を脱線するでない」

そうだな…眠気は我慢するか

一条「でもお前魔女になったさやかと戦う時に言うって言ったよな?」

天照「それは…言葉の綾じゃよ~」

天照は照れながらそう言った

一条「まったく…」

本当に神なのか?こいつ…

天照「おい」

えっ

天照「主」

…ま…まさか

天照「今、『本当に神なのか?こいつ』って思ったな」

そういえば天照は心の中が読めるんだった…忘れてた

一条「ああ、思った 思いました」

こういう時は正直に言わないと面倒くさいことになる

天照「ほんとに………」

ん?どうしたんだ?



…まさか泣いた?嘘だろ…
えっ…マジか

一条「おい…どうし…!?」

天照「……」チュ・・・

別に俺は女じゃないからファーストキスは気にしないが
え…今、天照とキスしてる…?
どっ………………

天照「ふぅ~…」

えっ…え?

一条「お!おまっ!」

天照「返してもらったぞ」

一条「えっ?」

天照「主の『言霊』と『対極』…返してもらったぞ」

一条「?…!?」

今、天照の言ったことは本当だった
『言霊』が使えない…しかも『対極』まで…

天照「混乱しているようじゃが落ち着け」

落ち着けって言われてもな、急にキスされたら誰だって驚くぞ

天照「『言霊』とそれと我の誤算で取ってしまった『対極』は今、我しか使えぬ」

一条「は?」

天照「落ち着いたようだから言うがの…」

天照「安易で使っていい能力ではないんじゃよ『言霊』は」

一条「だからってそれとキスすることに繋がらないぞ」

それに『対極』まで天照に…

天照「キスでしか返してもらうことができないんじゃよ…そういう規則があってな」

ええ~…

一条「じゃどうすればいいんだ…」

天照「お主には何も無くとも戦える」

一条「…………………」










一条「………」ズーン・・・

…確かに無くても戦えるが
…どうやってさやかを戻せば…

天照「仕方ないの…」チュ・・・

一条「むぐっ!?」

またしてもキスされた…
しかも嘲笑してやがる・・・殴ろうかな

天照「…これで渡せたぞ」

一条「何がだ」

天照「『自然力』」

自然力って…確か水力や風力などの自然界の作用…

天照「まあ、誤算で『対極』を取ってしまったお詫びじゃ」

それなら『対極』も返せよ…

そして天照は笑いながら

天照「それにしても…計二回もキス~」

一条「…お前な!!」

天照「すまぬ、すまぬ」





はあ……………………………

一条「で?『自然力』ってどう使うんだよ?」

まず使い方が分からない…やろうとしているが全然出来ない

天照「まず、この草薙の剣を持つのじゃ」

一条「? ああ」

天照「鞘を外せ」

一条「はいはい…」

天照「はいは!」

一条「一回!!」

シュル・・・

レプリカの草薙の剣のような物ではなく、何かの文字が書かれた剣だった

一条「それで…どうするんだ」

天照「まず『風』をその剣に纏うイメージを思い浮かぶのじゃ」

一条「……」

風…

一条「!!」

本当に風を纏った。
なるほど、こういう使い方なのか

天照「使い方は何となく覚えたじゃろ」

一条「ああ」

天照「もう我は眠い…先に寝るとするか…」ズ・・・

まったく…天照はいつもこうだな
…はあ、もう俺…も…


その日はその場で寝てしまった


翌日

一条「んんっ…あれ?ベットじゃ…」

そうか、あの時寝てしまったのか
それにしても剣は?

天照『主…首を見ろ』

一条「んっ?」

剣はそこら辺にありそうなペンダントになっていた

一条(また…ペンダント…)

俺はペンダントに縁があるのか…

キュウ「おーいもう起きたかい?」

一条「起きた」

・キュウ   (馬鹿宇宙人)

俺が前の時間軸で感情を持ち仲間になったキュゥべえ
・人間になってから馬鹿な言動が多い
・人間になってから感情の起伏が激しい
など馬鹿になりつつある

一条「…ほむらは?」

キュウ「まだ寝てるよ」

一条「そっか…じゃ先に顔洗ってくるか」




数分後

一条「それじゃ」

ほむら「……」

キュウ「……」

三人「「「いただきます」」」

キュウ「それにしても…昨日、煩かったよ」

一条「えっと…すまん」

ほむら「そういえばキスが何とか…」

一条「!?」 天照『!?』





暁美ほむら  (時を遡る見習い魔法少女)

俺が時間軸を遡るきっかけとなった少女
だか、仲間に頼ることをやめる前のほむら
前の時間軸でワルプルギス倒し…鹿目まどかを契約させないということで分かりあった
しかし、それは前の世界のことだ…今はそんなことは関係ない
そして今回、やっと俺の本音が言えた
『好きだ』と…


ほむら「まさか変なことを…」

まあ合ってると言えば合っているな

一条「ま…まあ、そのくらいにして…」ダラッ

やばいやばいやばいやばいやばい 汗が出てきた
その時キュウは

キュウ「気になるな~」

気になる…だなんて
前のキュゥべえだった時にはそんなこと無かったが…こいつは本当にアホになっているな
まあ、あの手でいくがな

一条「時間…見てみろ」ゴチソウサマッ

キュウ「んっ?…けぇ!!」

今、時計の針は8時10分を指している
見滝原中はあと20分で学校が始まる
俺はもうこの地の文の間に食べ終わった

キュウ「ちょ…まって」

一条「待たない」

一条「早く食べ終わらなかったお前が悪い」

ほむらも食べ終わった様子だ

キュウ「ままままま」パクパクッ

なんだよ『ままままま』って





まあ、キュウを一人にするのもなんだか可哀想だし…な

一条「早くしろよ…はっ?なんで歯磨きしてんだ」

キュウ「えっ?」

珍しく驚いた顔をした。
この顔をみたことがあるのは数えられるくらいしかない。

キュウ「仮にも女の子だよ、ちゃんと歯の手入れはしておくのさ」

一条「はいはい…」

まったく…もう8時20分じゃないか。

キュウ「よし、これでオッケー」ゴロゴロッ

一条「誠に残念だかもう15分しかないぞ」タッ・・・

キュウ「ちょ!?早く行かなきゃ」ダッ

 




学校

キュウ「ぎりセーフ…」ハア・・・ハア・・・

一条「1分遅かったらヤバかったな」ハア・・・

なんとか時間に間に合った…
……なにか…………………あ!!
さやか!!さやかのことはどうすれば!?

さやか?「うぅ~セ~~~~~~~フ!!」

一条「!?」

嘘だろ
なんでここにさやかが…

まどか「さやかちゃん今日は遅刻しなかったね」

さやか?「まあ…ね~」

一条「……」

キュウ「どうしたんだい?」

『おい、一条』

一条『!?……』

この声は

杏子『驚いただろ?今目の前にさやかが居るなんて』

一条『ああ……でもどうしてさやかが』

杏子『アタシの幻覚魔法でアタシをさやかだと思わせているのさ』

一条『そうか、そういうことだったのか』

一条『でも杏子が他人のために魔法を使うなんてな』

いつもだったら自分のためだけに魔法を使う杏子が
他人のために…さやかのために使うということは

杏子『しょ…しょーがねーだろ///一応…仲間だし///』

杏子『いつでもさやかが戻れるようにしないといけないしな』




杏子『ま、ばれない様に協力してくれ』

一条『もう俺にはばれたけどな』クスッ

杏子『………』

早乙女先生「では皆さん!席についてください!」

モブ太「はーい」

杏子『じゃ放課後』

一条『ああ』

そういや…杏子は勉強できたのか…?

一時間目

先生「…によって表すことができる」

さやか(杏子)「……」ボケー

予想通りか…

先生「それじゃ…この『1つのさいころから2の目が出る確率』を誰に…」

はい! はい!

はい!

さやか(杏子)(一応手を挙げるか…)サッ・・・

みたいなこと考えてんだろうな…

先生「おっ、それじゃ美樹答えろ」

さやか(杏子)「!?」

さやか(杏子) (嘘だろ…)

さやか(杏子) (そうだ、一条に)

杏子『一条』

一条『……』

杏子『答え教えて』

……はあ

一条『自分で考えろ』

杏子『おい!』

よし、テレパシーオフ  プツッ・・・

杏子『ちっ…』

先生「…早く答えろ」

杏子(勘でいくしかねーな)

さやか(杏子) 「えっと…1/6です」

先生「!?」ガタッ!

先生「…正解」

杏子(おっ)

…なん…だと!?

モブ太「嘘だろ…」ザワッ・・・

モブ子「あの美樹さんが…」ザワ・・・・・・ザワッ・・・

まどか「正解するなんて…」

災いでも起きるんじゃねーか…
…まあ、あと五日でワルプルギスは来るが

一条(恐ろしい…)

杏子(勘が当たったのか…)







昼休み

まどか「一条君も来る?屋上」

屋上か…あんまりいい気分にならないんだよな、高い場所
まあ手すり付近に行かなければ良いだけか

一条「ああ、行く」


屋上

さやか(杏子)「おー来たかい来たかい!」

相変わらずさやかの真似が上手いな杏子
………………………………………………

一条「っ………」

ほむら「昨日から何か変ですね…」ジー・・・

キュウ「そうだね」

まったく…こういうとこには敏いんだな二人とも
真実を言ってしまえば…そんなことは考えない方がいいか

マミ「ごめんなさい、遅れてしまったわ」

まどか「いえ、大丈夫ですよ」

結構人来たし…あれをやるか


鹿目まどか (腹黒?少女)

鹿目まどか…暁美ほむらが時を遡るきっかけとなった少女
基本的には人当たりも良く普通の女の子だ
しかし彼女の持つ因果は途轍もなく大きい
そのわけは…
今は女神まどかが貸したソウルジェムを使い魔法少女へと変身することができる
髪型は女神まどかの接触の際起きた二段変身のせいでロングになり、仕方なく女神まどかと同じにしている


巴マミ (優しすぎる先輩)

巴マミ…この中では一番のぺテラン魔法少女
俺が前の時間軸にいた時は嫌いであったが今は普通だ
この人が最も嫌いとする見殺し、仲間を傷つける行為をした場合は慈悲は無くその者を消す(ただし魔女や魔法少女に限る)
しかし豆腐メンタルな所は今はまだ見ていない




佐倉杏子 (元正義、現悪者…魔法少女)

佐倉杏子…過去にトラウマ…それ以上のものを抱えている今は亡き宗教者の父の娘
父のために祈った願いが最終的に一家もろとも心中の道に行ってしまった、そして…彼女だけが生き残ってしまった
その経歴があったためか他人のために魔法をつかうのをやめ自分のために使う利己的な性格になった…
…と前の時間軸のほむらに教えてもらった
今は幻覚魔法も徐々に使えるようになってきているらしい
さやかを元に戻すため共に奮闘中


さて、終わったか…

まどか「昨日は本当に大変でしたよ」ハハハ・・・

マミ「…まさかその髪のせいで?」

まどか「まあ…そうなんですけどね」

一条『なあ、杏子』

さやか(杏子)『ん?なんだ』モグモグ・・・

一条『幻覚魔法はもう普通に使えるのか?』

それによってはこっちにも策がある

だか、杏子の言ったことは予想より少し低かった。

さやか(杏子)『…まだ普通には使えはしねぇけど…精々5分くらいだな』

一条『そう……か』

さやか(杏子)『なんでそんなこと聞くんだ?』

一条『さやかを元に戻す策を練るためだ』

5分か…あれがいけるか?

さやか(杏子)『………』

放課後

一条「メールしとくか」

下手をすればさやかは…

一条『おい、杏子話してないでいくぞ』

さやか(杏子)『へいへい』

死ぬことも…覚悟しないとな

まどか(なんだろう…いつもとなにかが違ったような…)

まどか(気のせいかな)

まどか「ほむらちゃん、一緒に帰らない?」

ほむら「ふぇ!?」

まどか「?」

ほむら「…うん!」

まどか「やった!!」ギュ!・・・

夕方  住宅街

一条「…腹減ったな」グウ~・・・

杏子「なー」グウ・・・

腹減ったな…
さやかの魔女を見つける前になにか食べ物を…

一条(何か食うもの…)

そういや天照は

一条『おーい、起きてるか?』

天照『起きてるぞ…何の用じゃ』

一条『お前の好きなマシュマロ…持ってるか』

天照『ある……!!』ガザ・・・

くそ…貰うことを勘づかれたか
しかし…予想は違い現実は残酷だった

天照『主!!マシュマロが切れてるぞ!』

一条『おいおい…一昨日買ったばかりだぞ…』

天照『そんなことはしらん!美味しいのがいけないの!!』

『じゃ』が抜けてやがる…そこまで動揺を…

一条『美味しいのがいけないのなら不味いマシュマロを次から買うぞ』

天照『ぬぬぬ…』

墓穴踏んだな

杏子「な~マミの所-」

杏子「おーい?一条ー起きてるか?」

天照『不味いマシュマロにしないで!』

………………………はあ

一条『嘘だ』

天照『えっ…嘘?』

一条『軽い冗談だ』

天照『はぁ…冗談か』

一条『お詫びに好きなお菓子3つ買うぞ?』

天照『…………』

天照『…この馬鹿者が』ボソ・・・

一条『ん?なんだ?』

天照『…何でもない!!』

杏子「な~聞いてんのか?」

一条「聞いてる聞いてる」

杏子「何か店…」

店か……

一条「そうだな……あっ」

なんとそこには、焼き鳥屋があった

一条「焼き鳥でもいいか?」

杏子「ああ…この際食える物なら何でもいいさ…」

一条「そうかじゃあ…」

裏路地

お持ち帰りできたのでお持ち帰りした

一条「…うまいな」モグモグ

杏子「ん!?…グゥゥ!!」ドタッ!

は?…まさか…

杏子「い!!水!」バダッ!

……食い過ぎだろ
馬鹿大食い娘

一条「ほら、水」

杏子「!!」バジッ!

……ゴクッ・・・ゴクッ・・・

杏子「ふぅ…サンキュ」

一条「食べ過ぎだ…」

杏子「はぁ?なんでだ?腹いっぱいにしとかないと駄目だろ?」

一条「それじゃ…いざっていうときにどうするんだ?」

一条「例えば『やべっ、お腹痛い!』ってなって動けなくなったら…」

一条「下手したら死ぬぞ?」

戦争でも戦いでもこういうことは起こる可能性は0じゃない
腹八分…いや腹六分目にしとかないと

杏子「…」

…?

杏子「だけどさ……」

杏子「魔法があるから平気だろ!!」ダアアン!!

…………

一条「………」

杏子「魔法で誤魔化せば……な?」

そういえば…
まったく…魔法で解決か

数分後

一条「そろそろだ……」

杏子「……そうだな」









一条「…ここだな」

Look at me 

杏子「ここに間違いは無さそーだな、魔翌力の反応も昨日と同じだ」

一条「行くぞ」

杏子「…さやか」

人魚の魔女結界

♪~♪~

「!!~!?agf」
「fwwwwssjd」

杏子「なんなんだ…ここ」

壁には上条のコンサートの壁紙が多数貼っていたが

一条「……っ」

よく見ると上条の顔と身体が離れていた

杏子「なあ…先に進もうぜ」

一条「ああ」

第二層

「さやか!」

「おっ、なんだてめぇ…」

「さやかに手をだすな!」

杏子「さやかと…あそにいるの誰だ?」

一条(あの時…俺が助けた時のか)

「さやかはいいCDを見つける天才だね」

「///」

杏子「……」

ここはさやかの記憶の中が映像化されているようだ

「く…来るなぁ!!化け物!!」

「ち…ちが…」

「上条君!逃げましょう!!」

「仁美!恭介!」

「この…さやかに化けた悪魔!!」

杏子「……」

一条「……」

奥に進むにつれ嫌な記憶になっていった

杏子「……なあ」

杏子「どんな策なのか言ってくれよ」

一条「……そうだな」




杏子「……何%だ?」

一条「五十%だな」

「いや…ゼロだね」

杏子「てめぇ…」グッ・・・

扉の前に白い饅頭がいた

QB「絶対に元に戻すことは不可能なんだよ?」

QB「それなのになんで進むんだい?」

杏子「やってみなくちゃ分からねえだろ」

QB「不可能だ」

杏子「ッ!黙れ!!」

ズバッ!・・・

QB「なぁ!…に」バタッ

一条「いい加減…黙れ」

QB2「殺しても無駄だってまだ分からないのかい?もしかして馬鹿?」

一条「馬鹿か…確かにその通りだな」

一条「白いゴキブリのインキュベーターさん」

挑発してみたが…いや挑発か?今の

QB2「…なぜ君が僕たちの正式名称を!」

ふふっ…驚いているな

一条「教えない」

QB2「チッ…」

QB2「まあ…いいや」

杏子「おい、こいつ今舌打ち」

QB2「帰るけどこれだけは断言できる」

QB2「元に戻すなど無理だ」

第三層

クラリッサ「ル~♪」

クラリッサ2「ルル~♪」

第三層は……仁美によく似た使い魔だった
ここは無視しても行ける…ん?何だ?

車輪A「…………」ガッガッガッ!…

車輪B「…………」ガッガッガッ…

クラリッサ「ガァ!」グシャ!

クラリッサ2「ギョ!!」ガッ・・・

車輪が仁美似の使い魔を轢き殺した


杏子「あれも使い魔なのか?…」

一条「分からん…でも、気をつけた方がいいのは確かだな」

車輪「?…」

何かを探しているように動き回っている
また次の標的を見つけたのか車輪共はどっかに行った
クラリッサ…無念としか言えないな…

杏子「何か言うか?あの使い魔に」

一条「そうだな」




杏子「どんまい…」

一条「どんまい…」



数分後…

中枢

一条「…準備はいいか?」

杏子「ばっちりだ」

一条「そうか…」

一応あのことを言うか…

一条「今日でもし失敗すれば…まどか達の誰かが倒してしまう可能性はあるからな」

もし倒されたらさやかの魔女にまだある自我が無くなることも…
ある

杏子「わかってるさ…あいつは絶対元に戻す」

一条「じゃ、開けるぞ…」

ガッ!

人魚の魔女「ギャアーーーーーーーーーーーーアアアアアアアアアガア!!」

ドン!ガン!ズチャ!ダン!

ガガ!ドドドド!!

人魚の魔女「ギャオアアアアアオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

中はバンドのコンサートのような弾けっぷりだった
おまけに魔女の叫び声だ


杏子「うるせっ!!」ズッ・・・

一条「くっ!…」

こうも雑音に近い音量ばかりだと耳がおかしくなる
なんとか…

一条「杏子!機材を片っ端から壊すぞ!!」

杏子「聞こえねーよ!!」

一条「機材!!壊すぞ!!」

杏子「壊すんだな!?」

一条「ああ!」

そして俺達は音が出てる機材を片っ端から粉砕した
さやかに影響が無ければいいが…

人魚の魔女「ギャアアア?」

人魚の魔女「ガアアアアアアアアアアアア!!」ブルン!

人魚の魔女…
オクタヴィアは右手に持っていた剣を俺達の方に向けて襲いかかってくる

杏子「なあ、これからどうすんだよ」

一条「逃げ回りつつさやかの魔女にこの言葉を言うんだ」

一条「『戻ってこい!!』ってな」

杏子「そんなのでいいのかよ…」

………分からない

一条「分からない…だかやらないよりマシだ」

……さやか
また一緒に悪戯をしよう
だから…



戻ってこい








なんだろう……水の中?
ここ………どこ?
あたしは…何?
……………
……どうでもいいや


『さ……!も……て……!』
ああ、演奏が聴きたい
なのに…

『…や…!』

ああもう…うるさいな…

『さ…か…もど…て来い!』

黙ってよ

『さや…!戻って……い!』

いい加減にして
あたしは静かに演奏が聴きたいの


それなのになんで…




邪魔するの?

杏子「さやか!」

一条「戻ってくれ!」

人魚の魔女「ガアアアアアア…」



「やっぱり人間は愚かだね」

QB「無駄だってことがまだ分からないのかい……?」

QB「暁美ほむらが何度も言っていた…じゃないか」

おかしい
この時間軸のほむらはそんなことは一度も言ってない
出まかせの可能性もあるが、こいつらに嘘の概念がない

一条「……」

QB「どうやっても無駄………なのさ」

QB「お願い…言うことを聞いてよ…」ボソッ・・・

杏子「ッ!!」

一条「そうだな」

杏子「おい!?」

QB「やっとわかったんだね…」

一条「無駄かもしれないが無駄じゃないって思うのが人間だろ」

QB「………」

一条「だけと今俺が不思議なのは…」

一条「お前はこれまでのQBと違うことと…」

一条「なんでお前…涙を堪えてんだ?」







QB「えっ…別に泣いてなんか…」

一条「泣いてる泣いてる」ニッ

杏子「まあ…一条の言ってる通り泣いてるぞ、下見てみな」

QB「っ…」

QB「ホントだ…泣いて…」ポロッ・・・

一条「……」

QB「…ねえ」ウルッ・・・

一条「ん?」

QB「なんで…これが嘘泣きかも知れないのに」

一条「お前たちに嘘というのは無いだろ、仮にあったとしても…な」

もしその泣いてる涙が嘘だったとしても俺はそれでもいい


QB「………」

一条「まあ、これまで俺達を怒らせていたのもなんか憎めなかったしな…俺は」

一条「まあ…話は後だ」

一条「これが終わったら話を聞かせてもらうが…いいよな?」

QB「うん……」

一条「まあ、見て驚くんだな」

一条「無理という概念を蹴飛ばす瞬間をな」

杏子「いや、吹き飛ばすだろ」

一条「…間違えた」

間違えました…なんで蹴飛ばすなんて…
ははは……

だか、ここまで話しているが相手が一向に攻撃をしない…
…よし、もうちょっとだな
杏子に伝えるか

一条「杏子、今だ!幻惑魔法を使え!」

杏子「…わかった!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数分前

杏子「具体的にどうするんだ?」

一条「まずさやかの魔女が居る場所全域に幻惑魔法を使うんだ」

杏子「負担がやばそーだな…」

確かに杏子にかかる負担はもの凄くかかるだろうな…
使用するタイミングや止めるタイミングを間違えば穢れが溜まり切り杏子も魔女になるだろう

一条「ごめんな…杏子ばっかりに負担をかけて…」

杏子「謝るな…こっちだってお前がいなかったら…自爆覚悟で一人で行ってたしな」

一条「終わったら…皆で鍋パーティするか?」

杏子「おっ…いいな!それ!」

前にやったワサビ入り鍋にするか…いや、ここは魚介類や野菜鍋にするか
まあ、皆で決めるか

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

杏子「はぁぁ……」ギュ・・・

一条(さやか…)

QB「……」グスッ・・・

うっ…何今の光…

「さやか」

誰?

「美樹さやかの友達の…」

「…一条隼人だ」

一条……はや…と…?
美樹…さやか?
……思い出せない

「なあ、ここに居て楽しいか?」

…楽しいよ

「それは本当か?」

ホントだ……って

「それならなんで浮かない顔なんだ?」

えっ?
嘘だ、そんな…あいつの演奏を聴いて浮かない顔なんて…

「……さやか、こっち来い」ギュッ

なっ…何!?

…♪~♪~

あっ…これは……

「そう、上条とさやかが初めて会った時の記憶…らしいな」

さやか(すごい……)

……やっぱいつ聴いてもこれが印象深かったな

「次、行くぞ」

ちょっ…まだ演奏終わってないのに…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まどか「うっ……うぇぇ…」グスッ・・・ポロッ・・・

まどか「教科書…パパのお弁当……台無しになっちゃった…」

「どうしたの?」

これ……

さやか「大丈夫?服びしょびしょだよ?怪我してない?」

まどか「……誰?」

さやか「んっ?あたし?あたしは美樹さやか」

さやか「あんたは?」

まどか「鹿目まどか……」

さやか「体中どろんこだよ、平気?」

まどか「……大丈夫、怪我はして…ないよ」

さやか「これ使って!」

まどか「ハンカチ……?」

さやか「これで身体をふいて…家どこ?」

まどか「あそこ…」

さやか「今ならまだ学校に間に合うし家にもどろっ!」




これって…

一条「…………」

思い……出した
これ、まどかが……水たまりに転んで泣いていた時に…




一条「…次に行くぞ」

うん……

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

二分後

いろいろ思い出した
杏子…マミさん…ほむら…恭介…仁美…ゆまちゃん
織莉子さん…キリカさん
そして一条…
あたしの名前は…美樹さやか

一条「そろそろタイムリミットがヤバいな」

一条「そろそろ帰るぞ…皆のとこに」

…いいのかな

一条「いいに決まっている」

だって…勝手に魔法少女になってそんで魔女になって…
皆に合わせる顔が無いよ

一条「…はぁ」

一条「魔法少女になってしまったのはさやかがあの二人を助けたかったから…だろ?」

………うん

一条「まあ、その後のあれは助けてやって何様だ…と思うけどな」

そうだ…ね

一条「まあ…予想外だったな…」

ごめん

一条「さやか、一つだけ怒っていいか?」

……わかった

一条「……」スウ・・・

一条「なんで俺達に相談してくれなかったんだ!!」

!……

一条「辛かったのはわかる…悲しかった…苦しかった…そんな思いでいっぱいだったんだろ?」

……

一条「それで堪え切れなくて魔女になってしまった…

一条「でも、その前になんで俺達に言ってくれないんだ!」

一条「愚痴でも八つ当たりでもいいから俺達に話してくれたっていいじゃないか!」

一条「

一条「…ふぅ」

一条「すまん…私語も混ざって意味不明だよな」

ううん…平気
何となく伝わったから

それと…ありがとね、一条
こんなあたしと友達になってくれて

一条「まあ、まどかの次に親友だからな…俺も杏子も」

杏子?なんで杏子の名前が?

一条「あ…聞き逃してくれ」

えぇ~!?良いじゃん教えてよ~

一条「………」

……………………

杏子「すまねぇ…これが限界だ」

一条「ああ、ありがとう」

これで、さやかはどうなるか…

人魚の魔女「ガアア……」

(杏子、一条)

杏子『さやか!?聞こえるのか?さやか!?』

(うん、聞こえるよ…)

(ありがとね…まさかあんたが一条と一緒にあたしを助けてくれるなんて)

杏子『ふん!別に…さやかが居ないと面白くないんだ…』

杏子『さやかを助けられなかったらアタシは今頃魔女になってたかもしれねぇ』

杏子『さやかが居たからアタシは少し昔の自分を思い出せたんだ』

(…ありがとう)

(あと…なんでキュゥべえが泣いてるの?)

一条『詳しい事情は後だ』

一条『さやか…もう自分の心の整理は出来たよな?』

(うん!出来た!)

一条「よし、お前を戻す!」ピイ!・・・

一条(……)

キュゥべえ「っ!?」

杏子「うっ!?」

人魚の魔女「ガガ!!」

一条「頭がっ…!?」

なんだ?頭が痛い
何かが頭に…!

………………

武旦の魔女「ギョアアアアアアアアアアアアアアアア!?」

人魚の魔女「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

「へっ!さやか…お前も馬鹿だな」

「そっちもでしょ…自爆するとき…魔女に殺される時は一緒に死ぬ」

「それじゃ…行くぜ」

「うん」

………………………………

なん………だ…これ……
さやかと杏子が自分の魔女と戦って死ん…
まさか
忘却の魔女のときのか?
嘘だろ
なんで

杏子「なんだよ…今の」ハア・・・ハ・・・・

キュゥべえ「何?今の…」

一条「……」

今更…だよな
あれはあれ
今と『あれ』は結びつけるな

一条「ふぅ……」



よしここで自然力のどれか…
いや、ここは全ての自然力を合わせた『あれ』…か?

一条「リミッター解除」パア・・・

一条『これで草薙の剣がベンダントから剣になるんだ…な?天照?』

天照『そうじゃ…お昼に聞いてきたから教えたのじゃがな…』

天照『夜更かしで眠かったのに』

一条『すまん』

杏子「おお…知らない間にいつそんな剣…」

一条「あ~…まあ、知らない間に持ってた」

杏子「へぇ~…」



一条「さて…」

一条「元にもどしますかね…」

でも…『あれ』といったが
俺はまったくやり方が分からないがなんとなく覚えている
まるで前にもやったことがあるみたいに

一条「やってみるか」

杏子「?」

一条「草薙の剣、『無』奥義…」ズズズ・・・

人魚の魔女「ガガガアアア」

一条「鎮魂歌」ギュ・・・

後は切るだけか

(切って!)

一条「さやかぁぁぁ!!!」

ズバッ・・・

(ばいばい…あたしの初恋…)



裏路地

一条「はぁ…はぁ…」

なんとか成功したようだ

杏子「さやかは!?」

そうだ、さやかは…さやかのソウルジェムは…

キュゥべえ「ここにあるよ…でも」

でも?どういうことだ?

一条「………」

杏子「な…なんでだよ…」

そこにあったのは、ソウルジェムではなくグリーフシードだった

一条「盾にしまったさやかをの身体を出すか…」ズッ・・・

杏子「……」

さやか「………」

何かが変わるかもしれない…
そう思った、願った、願うしか無かった

ペキッ・・・
ピシッ・・・

キュゥべえ「グリーフシードが!」

パキンッ!

グリーフシードはさやかに反応し形を変えソウルジェムになった
一片の穢れの無いソウルジェムだった

さやか「んっ…」

杏子「さやかぁ!」ダキツキッ!

さやか「ちょ!…杏子あんた!どこ触って!!」

杏子「さやかぁぁぁ!!」ギュ・・・

さやか「骨が!骨が!!」

一条「杏子…さやかが死にそうだ」

杏子「んっ?」チラッ

さやか「ううっ…」

まったく…
まあ、杏子の気持ちも分からなくはないが…

キュゥべえ「き…奇跡…」

一条「なっ、言っただろ?」

一条「不可能なんて諦めなければ可能に変わるんだ…」

一条「その概念をぶっ飛ばすことができるんだ」

キュゥべえ「そうだね…」

「やあ、一条…と裏切り者」

キュゥべえ「ひっ…」ビクッ!

QB「前々から感情があるから危険視されて隔離いたけど…まさか一条の仲間になるなんてね…」

QB「魔女にさせて宇宙の延命のために活動しているのに君だけ別に行動して邪魔したよねぇ…」

キュゥべえ「それは……だって何も知らないのに…魔女にされ…」

QB「黙れよ」

QB「君には僕に話す権利は無いんだ…黙ってくれるかな?」

キュゥべえ「……はい」

どういうことだ…キュゥべえが怯えている…
インキュベーターは全て同じく平等じゃないのか?

QB「…と、さやかだった魔女が元に戻すなんてね…面白いことをしてくれるね…」

QB「どうだい?一条、こっちについておくれよ…宇宙のために」

一条「嫌だ」

QB「率直だね…でも、どうして?宇宙の延命のためなのに」

一条「俺はいつ死ぬか分からないから宇宙の延命より今が好きだ」

一条「皆で鍋を一緒に食べるのが好きなんだ」

QB「……馬鹿だね」

QB「まったく……反吐が出るよ」

QB「じゃあね…裏切り者と一条…そして、杏子とさやか」

タッ・・・タッ・・・タッ・・・

さやか「何なのよあいつ…仲間をあんな風に言うなんて」

キュゥべえ「いいん…です」

です?キュゥべえは普通『です』口調で話さないはずなのに
なぜこのキュゥべえはこれまでのキュゥべえとは違うのだろうか…

一条「なあ、キュゥべえ…何があったか話してくれるか?」

キュゥべえ「…わかりました」





最初から見てるが本当にイナズマか?こいつ

キュゥべえ「まずは…何を?」

まずは何を聞けばいいのか……

さやか「ん~…」

さやか「あっ、そういや…なんであのQBは同じ仲間に対して…あんなこと言ったのか教えてよ」

一条「そうだな…お前らはすべて平等…同じじゃ無かったのか?」

キュゥべえ「それは……えっと…」

あんまり話が上手じゃ無いようだな…

キュゥべえ「それが…QBの生産の時に…何らかのトラブルで…僕だけが感情を持ってしまって…」

一条「トラブルって?」

キュゥべえ「…あるイレギュラーのインキュベーターが急に生まれ出したってのことで」

イレギュラーのインキュベーターねぇ…それってまさか
いや、後で聞こう

キュゥべえ「…他は大丈夫だったんですけど、僕だけが何故か治せない回路になっていて」

キュゥべえ「欠陥品にされ…人手が足りないとのことで見滝原に来ました」

さやか「なるほど…」

杏子「で?それでどうしたんだよ」

キュゥべえ「他のインキュベーターと一緒に…鹿目まどかの契約を任せられて…」

鹿目まどかの契約か…もうして来ないだろう
まどかは契約せずソウルジェムを持っている…女神まどかのだけどな
だから諦めた、いや諦めざるを得なかったのだろう
まあ契約を迫っても…潰すだけだが

キュゥべえ「そこで一条……さんに会いました」





そこからキュゥべえの大変な話を聞かされた
例えば…
人手が足りないからと生産されてから連れてこられたがいいがろくに契約もできないので仲間からは使えないと罵倒され続けたこと
感情を持っているが為に魔女になった魔法少女を何度も見続けて…何度も嫌な思いをしたこと

そしてこれは…ちとやばい…

キュゥべえ「上層部からの指令で…鹿目まどかさんの下着を盗んで持って来いと…」

さやか「……は?」

杏子「……おい…マジかよ」

一条「頭おかしいんじゃないのか…上層部」

キュゥべえ「すみません…本当にすみません!」

一条「いやお前は謝らなくていい、怒るべき相手は上層部だ」

さやか「そうだね」

杏子「変態でもいるんじゃねーか?」

いくら欠陥品で使えなくてもこれは…
最低…これは女の敵とでも言った方がいいか

さやか「でも…まどかには黙っていよう…」

杏子「…だな」

一条「そうだな…」





そして話は終わった

キュゥべえ「本当にすみませんでした…」

さやか「まぁまぁ…そんなに謝らなくてもいいよ」

キュゥべえ「でも…」

一条「じゃ…お前には罰を与えないとな…」

さやか「ちょ!一条!あんた何を…」

杏子「黙ってな…罰といっても、あいつが本当に心を許した奴に酷いことするか?」ボソッ・・・

さやか「……」

杏子「まあ、『あの二人』はあいつには例外だけどな」ボソッ・・・

さやか「そうだ………ね」

キュゥべえ「どんな罰でも受けます…死ぬでもかまいません…」

一条「罰は…」

一条「一生俺達の仲間でいろ」

キュゥべえ「えっ…?」

キュゥべえは凄く驚いた顔になった…
これも感情があるから…なのだろうか

杏子「なっ、言ったろ」

さやか「うん」



キュゥべえ「どうして…ですか」

キュゥべえ「僕が、裏切って一条さん達のことを…報告するかもしれないのに…」

一条「まあ…そうなったら怒るし落ち込むかもしれないが……でも、魔女になった少女たちを見て罪悪感を抱くお前は」

一条「そんなことしないと思っている」

現にキュゥべえはあの時…涙を流した
あの涙は嘘じゃない、偽りでも無い
本当の涙だ

キュゥべえ「…でも」

一条「…はぁ」

久々にあれを出しますか

一条『ネガティブ粉砕チョップ!」ペシッ

キュゥべえ「きゅ!?…」

杏子「おっ!来たか、一条チョップ」

キュゥべえ「……痛くない」

一条「まあ…手加減したからな」

一条「でも……そんなに自分を責めるな」

一条「お前が何回俺たちにしてきたのか忘れたが…そんなしてきたことはどうでもいい」

キュゥべえ「……」

一条「お前を仲間にしたいんだよ…それが後に裏切られてもな」

さやか「そうそう…あたしはあんたのことを許すし、あんたを罵ったいんきゅべーたー?は容赦なく潰すよ」

杏子「ま、いいじゃねーか」

杏子「騙されたと思って仲間になってみろよ」

キュゥべえ「皆さん…」

一条「なっ…二人もそう言ってるし…」

一条「仲間になってくれ」




キュゥべえ「僕は何にもできませんが…」


キュゥべえ「よろしくお願いします」ペコッ


一条「歓迎します」ニッ




その後俺達はキュゥべえを誰が引き取るかでさやかともめた

さやか「あたしが引き取る!」

一条「いいや!俺だ!」

ギャー!ギャー!




キュゥべえ「大丈夫…なんですか?」

杏子「…さあな」


さやか「じゃ…ジャンケンで!」

一条「おう!」

さやか「じゃーんけーん…」 一条「じゃーんけーん…

一条「ほい!」パー  さやか「ほい!」グー

さやか「………」ボーゼン・・・

一条「おし!!」

さやか達とさよならをし、
こうしてキュゥべえは俺の家に行くことになった

キュゥべえ「よ、よろしくお願い…します」

一条「こちらこそ…よろしくな」

一方…さやか

さやか「あたしの馬鹿~なんであそこで…」

杏子「まあ…運が無かったな」

さやか「………」

杏子「ロッキー食うか?」

さやか「……食う」

一条宅

一条「ただいーま」

キュゥべえ「……」

キュウ「うん、おかえー……り」

キュウ「えっ?なんで…QBが一条に…」

キュウは驚いていた
敵なのになぜ一緒に居るのか…と

キュゥべえ「お邪魔…します…」

一条「そう驚くな」

キュウ「でも!」

一条「…はあ」

一条「このキュゥべえはお前と同じだ……これで分かるだろ」

キュウ「??………!」

キュウ「感情がある!」

一条「そういうこと」

キュゥべえ「……」

キュウ「まぁまぁ…そんなに頑なにならなくていいから」

キュウ「気楽に」

キュゥべえ「分かりました…キュウさん」

改めて思うのだが、同じ自分なのに感情があるだけで
ここまで違うのか…
と思う


その後、ほむらにも事情を説明し、晴れてキュゥべえは一条家の一員となった


二日後

ゆま「ゆまのこのお肉たちは取らないでね!」

杏子「誰も取らねーからさっさと食え」モグモグ・・・

さやか「でもよく見つけられたね、食べ放題の鍋屋」

一条「ちょっと調べたらすぐに見つけられた」モグ・・・

キュゥべえ「ふぅ…ふぅ…」パクッ!

今、俺達は食べ放題の鍋屋に行っている
ほむらとキュウはまどかの家で泊まることとなり
そこで、約束していた鍋パーティを今夜することとなった

ゆま「あ!キョーコ!ゆまのお肉食べたねッ!」

杏子「早い者勝ちさ」モグモグ

ゆま「むー……えい!」ヒュッ

杏子「!」

杏子「アタシの肉!」

ゆま「早い者勝ち…だよね?」フッ・・・

杏子「ゆーま~!」

ギャー!ガー!

ゆまと杏子の鍋争奪戦はヒートアップし
ゆまはお肉を沢山取り
杏子は野菜を多く取っていった

さやか「まったく…」

一条「やれやれ」

キュゥべえ「大丈夫…なんですか?放っておいて」

一条「大丈夫だ…いつものことだ」

さやか「そうそう」





『楽しそうだね』

キュゥべえ「!?」

さやか「あんたは…」

QB「やあ…また会ったね」

まったく…せっかくの楽しいムードが台無しになる





一条「何の用だ」

QB「君達にグットニュースを届けようと思って」

ゆま「あっ、QB」

杏子「……」

一条「それで?」

QB「あと四日後に来るワルプルギスの夜のことなんだけど」

QB「今回ワルプルギスの夜は出ない」

皆「!?」

一条「嘘だ」

さやか「なんで!?」

QB「本当さ…多分もう君達に現れることは無いだろう」

一条「…信じてもいいのか」

QB「僕達に嘘の概念がないのは君がよく知ってるはずだろ?」

QB「信じてよ」

一条「わかった…」

QB(まあ、ワルプルギスは『あの魔女』の餌になるから)

QB「じゃね」ヒュ・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

杏子「信じるのかよ、あいつの言うこと」

一条「あいつ等は嘘…嘘はつかない」

一条「これまでだって…あいつ等は必要なことは伏せているが嘘は言ってないだろ?」

さやか「そう…なのかな」

一条「まあ…考えても無駄だ」

しかし…今回とは何だ…?
まるで前回にもここで現れたような口調…



織莉子「すみません!おくれ…あれっ?」

キリカ「どうしたんだい?まるで嫌なものを見たような感じは…」

ゆま「……」

一条「今さっきQBが出た」

織莉子「まあ………」

キリカ「それは………」

一条「それで…四日後に来るワルプルギスの夜は…」

さやか「来ないって」

キリカ「まさか!?織莉子の予知が外れることなんて…」

織莉子「……もう一回予知を」

そして水晶に出たのは

何も壊されず平穏な日常だった

さやか「本当だ…何も起きてない」

一条「ふぅ…」

キュゥべえ「……」

織莉子「…一体…いつ変わったの…?」

一条「……………」






ずいぶんと前になるが『ほむら』はあることを言っていた

『歴史の道なんて未来からの介入でまったく別の道に行くことだってあるのよ』

些細な…いや、もしかしたら…

俺…まどか…そしてキュウ
俺達が過去に戻ったせいでルートはもう前のとは違うルートに行ったのかもしれない
だとすればこの先…何が起きるなど…

天照『そう悩むでない』

一条『!?』








天照『前のとは違う…それはそれで面白いじゃろ?』

一条『……』

天照『ゲームでも何回も同じシナリオよりマルチシナリオの方が燃えるじゃろ?主?』

一条『まあ…そうだが…』

天照『そう一人で背負いこむ癖…直した方がいいぞ』

一条『………だな!』

天照『ふぅ…』

天照『やっと戻った…まったくもう』ボソッ

一条『ん?なんか言ったか?』

天照『何でもない!!我はもう寝る!』

一条『はいはい……』
















そして四日後…
QBの言った通りワルプルギスの夜は現れなかった


夕方

上条「くそっ!!糞!!」

仁美「上条君………」

『荒れているね』

上条「誰だ!」

「僕かい…ぼくは」

QB「QBとでも呼んでくれ」

QB(素質の無い奴に見せるためにステルスを下げたけど…見えるかな)

QB「見えるかい?」

仁美「はい…見えます」

QB「よし…では本題に…」

QB「君達…一条隼人に復讐する気はないかい?」

上条「……ある」

上条「あいつのせいで!僕は!!」

QB(予想通り…いい駒になりそうだ)

QB「君は?」

仁美「あります」

仁美「上条君にあんなことをした一条隼人をこの手で…」グッ・・・

QB「それじゃ…この薬を…」

上条「ん…」ゴクンッ・・・

上条「!?」

上条「腕が…動かせる!?」

QB「さあ君も」

仁美「……」ゴクンッ・・・

QB(よし……)

上条「QB…僕たちは何を」

QB「この薬をこの神に書かれている人以外に飲ませてほしいんだ」

仁美「わかりました…」

QB「よし…


「一条隼人復讐作戦…開始だね」

新・第一話 帰る場所 完

次回予告

夏…もうすぐで夏休みだ
しかし…俺は知らなかった

まさかあんなことになるなんて

あの時あんなことをしなければ…



次の話はそんな後悔のお話…


第二話 復讐と後悔

第二話 復讐と後悔

一条「んっ……!?」

夏が来た
朝日は眩しく眠気など、どこかへ飛んで行ってしまうくらい眩しい
こういう日は今から外に出てラジオ体操をすると良さそうだ
しかし………俺の眠りからの目覚めはそれをブラックホールに吸い込まれるくらい最悪だった

一条「お…い……」

天照「ムニャ………」zzz・・・

今、俺の身体はこいつの身体に埋もれている
…………………胸で前が見えずお腹には足で思い切り縛りあげている
まったく……大惨事である

一条「起きろ、天照」

天照「むに……ひゃ!?」

天照「えっ……えええ!?」

やっと退いてくれたか…

天照「ななな!」

天照は何が起きているのか分からないといった様子で
気が動転していた
まさか、無意識で…?

天照「すまぬ!主!!」

一条「…別にいい」

天照「えっ…でも」

一条「……一瞬で目が覚めたし別にかまわない」

一条「これで…これは終わり」

天照「………」

一条「どうした?」

天照「安心したらお腹が減った…何か食べるもの」

……はぁ
安心したらお腹が減るって…
まあいいか

一条「もう朝ごはん出来ているし一階に行くぞ」

天照「……はぁ」


天照「じゃあ…顔洗ってくる」

一条「わかった」

今日の天照は元気が無いな…
ま…朝あんなことがあったらそうなるか

キュゥべえ「おはようございます、一条さん」

一条「ああ」

キュゥべえ「今日はキュウさんが朝担当なんですけど……」

ん?どうした?

キュゥべえ「それが……」

キュウ「ああ!言っちゃ駄目じゃないか!?」ギュ!

キュゥべえ「ムグッ……」

キュゥべえ「……はい」

キュウ「ふぅ………」

嫌な予感が…


キュウ「今日は凄い朝ごはんを作ってみたよ♪」

これで確証した
嫌な予感しか無い

一条「今日は天照も食うけど足りるか?」

キュウ「うん、足りるよ」

キュウ「ささ!食ってみて」



一条「おい……」

ほむら「これは……」

キュゥべえ「……………」

そこにあったのは奇妙な色の食卓だった
赤い卵焼き、黄色いご飯、青く染まったみそ汁
そして…
紫のトマトだった

一条「あの?キュウさん?」

キュウ「ん?」

一条「お前さ…………何した」

キュウ「えっとね…これだよ!」ジャキーン!

キュウが持っていたものは
七色に光る塩だった

キュウ「これで色鮮やかになるでしょ」ニコッ

天照(ご飯…ご飯が~)

一条「馬鹿が!これじゃ食欲が無くなるだろ!!」ペシッ!

キュウ「ふにゃ!?」




キュウ「えぇ~……いいと思ったんだけどな…」


ほむら「どうします…朝ごはん…これじゃ」

一条「………」

一条「食うしかないな……」





一条「食うか」

ほむら「そうですね」

もうこの時点で食いたくない
でも…捨てるのは俺の主義に反する

食うしか…ない

一条「…」プルプル・・・

ほむら「はぁ…はぁ…」グッ・・・



キュウ「なんで皆変な顔するんだい?」

こいつ…本当に馬鹿だ
前はこんなアホじゃ無かったのに

天照(食いたくない食いたくない食いたくない食いたくない)

キュゥべえ「ごめんなさい…皆さん」

キュゥべえ「私が止めていたら…」

一条「別にキュゥべえのせいじゃない」

皆「…いただきます」


パクッ

皆『ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!』






しばしお待ち下さい







その後…

一条「……なんとか…食えたな」ゲソッ・・・

ほむら「食えましたけど…色が変わっただけで…あんな」

天照「吐きそう…………」

キュウ「皆………ごめん、僕のせいで」

一条「確かにお前のせいだよ…でも色が変わっただけで…なんであんな味になるんだよ」

キュゥべえ「…調べて……みます」



キュゥべえ「わかりました」

一条「それで?」

キュゥべえ「あの塩の副作用みたいなもので」

キュゥべえ「食べ物を不味くするんです」

一条「…なるほど…な」




三十分後

ほむら「……もう行かないと」

一条「ん…」

七時三十分

一条「もう…こんな時間か」

キュウ「そうだね」

一条「それじゃ、学校行くか」




学校

廊下

一条(やけに静かだな…)

いつもは賑やかにしているのだが…
なにか…

まどか「一条くん!!」

一条「……」

ほむら「どうしたんですか鹿目さん!?そんなに慌てて…」

まどか「大変なの、早く!」



教室


モブ男「おい…」

モブ女「何これ・・・」


まどかの言った通り教室は異様の空気が流れていた
そして…俺の方を向き…

モブ男「………」

モブ女「あれが…………」



いったいなに……が


≪喫(学校)新聞!速報!!一条家の過去≫

は?
誰だこんなことをした奴は

『一条隼人の両親は行方不明となっているが』
『実は本人が殺していた』
『それなのにのうのうと生きている奴』


まどか「あれが黒板に…」

キュウ「………」

何なんだよこれは…



数年前…

数年前に両親が針の魔女によって俺の両親が殺された



葬式

親戚(女)「まあ…あの子だけで…」

親戚(男)「しかし…子供だけ生きているなんて奇妙な事件だな」

葬式は親戚、友人だけが来てくれた
皆両親が死んだことを悲しんでくれた…が

友人「でもさ…子供だけ生きてるなんておかしいよな」

  「だよな、無差別なら子供だって殺しているのに」

同時になぜ子供…俺が生きているのか…などと話していた

一条「……………」





そして一年後…

学校で悪ガキからさやかを助けた

生活では親戚がお金をこっちに渡していた
学校には親戚が『行方不明になってしまった』と言った
狂っているのか、と思った
だか、今の今まで行方不明で済ませているのだから奇妙だ

しかし…この月日は経つが一向に親戚から『こっちで暮さないか』『施設に行かないか』と話が上がってこない

そして…それが俺の過去だ
親戚に見捨てられた子だ
別に悲しいと思わない
あの頃は復讐の念に駆られていた…から

現在


中沢「どーですかー?今回の新聞はー」

そう言って割り込んできたのは中沢だった
だけどいつもとは何かが違っていた

中沢「あと…今回処刑対象は一条・モブ男・モブ太・モブ子だから」

中沢はこんなことをする奴じゃ無かった
だが中沢の周りにいるクラスメイトは何も言わない…いや
言われた三人だけは震えていた

モブ男「どうしたんだよ…なかざわぁ」スッ

バチンッ

中沢「触るなよ」


中沢「……」

一条「………」

さやか「中沢!あんたはっ」グッ

一条「……」スッ・・・

さやか『一条…なんで止めるのよ!』テレパシー

一条『やめろ』

一条『今さやかが動いたらさやかも対象になる…それは嫌だ』

さやか『………』

一条『後…この問題が終わるまで学校では俺に近づくな…って言ってくれ』

さやか『…………………………わかった』

その後俺とモブ男・モブ太・モブ子がされたのは…
…いじめみたいなもんか

屋上

一条「大丈夫かモブ男」

モブ男「……まあ…大丈夫かな」

昼休みまでの間にモブ子が倒れた
そして、今保健室で寝かせている


しかしまどか達以外の奴らは空気のように扱っていた
クラスメイトや先生も……



一条「そうか」

「お前のせいじゃないのか、俺達がいじめられるのは」

そう言ったのはモブ太だった

モブ太「こうなったのも全てお前のせいだ!」

一条「っ……」

やはりそうなるか…
普通そう考えるよな
だけど…辛い

モブ男「そんなことを言うなッ!モブ太!」

モブ太「…なんでだよ、こいつのせいだろ」

モブ男「馬鹿かモブ太!」

モブ男「一条の方が…親の件で辛いに決まっているだろ」

モブ男…俺のことをそこまで…

モブ太「………ごめんな、一条」

一条「別にいい、確かに俺のせいだ」

しかし…昨日は何ともなかったのに
どういうことだ…まったく

トイレ

中沢「…………」プルルッ・・・プルルル

「やあ、あいつ等の調子はどうだい?中沢君」

中沢「三人はともかく…一条が問題だな」

「そうかい…」

「!」

「そういえば明後日に『あれ』があったはず」

中沢「…それで?」

「そこで一条を叩きのめす」

中沢「りょーかい」ピッ!

先生「それでは皆さん、明後日には何があるでしょーか…」

先生「それじゃ…中沢君!」

中沢「…林間学校です」

先生「はい、正解」

一条(チラチラと何人かモブ男とモブ太にちょっかいを出している…な)

それにしても…去年の二年生はこんな行事無かったのにな
……まあいいか

先生「それではさようなら、皆さん!!」

つまんねぇけど作風だけは変わったよなこいつ

放課後

一条「帰るか…」


帰り道に何事も無ければいいが





エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!
マテェ!


一条「おいおい…」

家の中で何かあるようだ…めんどくさい
しかも嫌な予感付きで
そして近所迷惑だ

ガチャ・・・

???「一条さん!助けてください!」

キュウ「待てぇ!」

???「いやぁぁぁぁぁ!?」

キュウ「ふふふ…」

一条「……………………………………」ポカーン・・・

なんだろう…目が悪くなったか?
小学生くらいの女の子を追いかけまわす女子中学生の図♪…がみえるんだが
それに…あの子から『一条さん』と言われたけど…

キュウ「にゅふふふふふ………」

キュウ「ほらほらぁ…」

何なのかわからんがここは…

一条「悪ふざけはここまでだ、この馬鹿キュウ」ドスッ!

キュウ「あうっ」

キュウ「いてて…って一条!?いつそこに!」

一条「今さっきだ」

???「あの…ありがとうございます」

一条「いぇいぇ…」

さて…問い詰めるとするか
なぜ女の子を追いかけまわしていたのかを!

一条「なんで女の子を襲っていたんだ」

キュウ「それは…」

???「……………」









キュウ「その子は…キュゥべえが銃を浴びて女の子になったから…」

キュウ「いろんな服を着せようと思いしました」

一条「なるほど…………………っは!?」

おい…今さらっと凄い発言をしていないか!?
キュゥべえが人間に……って
あの銃はキュウが壊したはずじゃなかったのか

一条「一つ聞いていいか」

キュウ「うん、いいよ」

一条「あの銃…キュウが壊したはずだよな?」

うん、とキュウは頷いた
その様子からキュウは直していないらしい

一条「なんで元通りになってんだ」

キュウ「…………」

一条「なんで黙る」

キュウ「ん………」

???「あの…」

一条「?」

???「私が…直しました…」

???「何の銃なんだろうって思い、元通りに戻しました」

一条「そうか……」

一条「それでどうしたんだ?」

???「そして…………寝ちゃいました」

なるほどな………
そして……多分その後にキュウが

一条「待て、キュウ」

キュウ「!?」ビクッ!

一条「………」ニコッ







一条「キュウさーん、何か隠し事あるだろー?」

キュウ「えっ?何も無いy」

ちゃんと発音出来てないな…
よ、が言えていない

一条「なにもしてなければ良いんだが…」

一条「今本当の事言わないと夕食なしになるぞ」

キュウ「……………………」

一条「……」ニコッ

キュウ「私がキュゥべえに向けて撃ちました!」

やっと白状したキュウだった
それでは開始する

一条「そうか…」

一条「それじゃお仕置きをしないと…な」

キュウ「えっ…ちょ……」

一条「……」

キュウ「くひ~くひがー!(くち~くちが~!)」

一条「自重しろ」

お仕置きはワサビたっぷりの寿司を食わせた
キュウも苦手だったとはな…

???「キュウさん…お水です」

キュウ「サンクス…」ゴク・・・ゴク・・・

キュウ「ぷはっ!…」

一条「反省したか?」

キュウ「うん…」

一条「そうか…」

一条「よし!キュウ、夕飯何がいい?」

キュウ「えっ?…」

一条「ワサビ寿司を食わせたお詫びだ」

キュウ「そうかい…じゃあ、ハンバーグ」

一条「子供っぽいな」クスッ

キュウ「いいじゃん!人の勝手だろう!///」

一条「へいへい」

キュウ「むぅー!!」



キュウ「あっ、そういえばほむらは?」

一条「今日はマミさんの家で夕飯を食うらしいって言ってたな」

キュウ「ほぇ~…」

数分後

一条「それじゃ」

皆『いただきます』

???「人間の姿で食べるなんて思いもしなかったです」モグ

キュウ「ま!じきに慣れていくし、人間の姿の方が便利って時もあるしね」

???「そうなんですか」

人間にした張本人がよく言うぜ…
まったく…自重しろ

キュウ「前々から気になっていたけどさ…」
    QBネットワークってキュゥべえにもつながっているの?」

???「いいえ、繋がっていません」
    そもそもつなぐ前にここに連れていかれましたから」

キュウ「なるほど…、まあ繋がっていても切断する方法で切断するけどね」

一条「なあ」

キュウ「ん?」

一条「QBネットワークってなんだ?」

キュウ「QBネットワークっていうのは
    全てのQBにつながっているネットワークで
    その個体が死んだ場合…その記憶、起きた出来事を他のQBに送ったりするシステムなんだ」

一条「なるほどな」

キュウ「そして…感情があるQBがいると困るんだ」

キュウ「他のQBにも伝染するからね」

???「そうなんですか…知らなかったです」



キュウ「知らないn……………そうだ!」ダン!

???「!?」ビクッ

一条「どうした?キュウ」

キュウ「いや~私の天才(自称)頭脳に電撃が起きたよ~」

一条「………」イラッ

何だろう…無性にイラッと来るんだが

一条「で?それがどうした」

キュウ「私たちだけのテレパシーネットワークを作ろうよ」

一条「…?」

???「?」

キュウ「分からない?じゃあ説明してあげる」

キュウ「魔法少女、一条、そしてキュゥべえと私にはテレパシーが使えるよね」

一条「まあ…そうだが…」

実際のところ何時使えるようになったのかが分からない
忘れてしまっているだけなのかもな

キュウ「そしてテレパシーを可能にしているのはQB…あいつ等が繋ぐ立場にいるから使えるんだ
   だからテレパシーを使っているとあいつ等に丸ごと盗聴されるんだ」

一条「なるほどな」

キュウ「だからあいつ等にも聞かせない様に私達だけのテレパシーを作ろうと思ったんだ」

一条「そうだな…というか、なんで気付かなかったんだろうな…」

キュウ「ふふーん」

一条「それで…実装するにはいつになるんだ?」

キュウ「えっと……五日くらいかな…大体」

???「!……
   私も手伝います!」

キュウ「うん、いいよ」

キュウ「でも…ハードで難しい作業になるから…頑張れる?」

???「がんばります!」





キュウ「よし!もう食べ終わったから仕事しなきゃね!」タッ・・・タッ・・・

そう言ってキュウは自分の部屋に行った

???「私も急がないと…!」パク!パクッ!


一条「あんまり急ぐt」

???「んっ!…!……!?」

一条「言わんこっちゃない」トントン

???「っ…はぁ…はぁ…
    ありがとう…ございます…」

一条「次は気をつけろよ?」

???「はい」



???「それじゃ…行きますね」

一条「ああ」

一条(さて…食べ終わったことだし部屋で寛ぐとするか…)

部屋

一条「…………………」

中沢はあんなことをする奴じゃ無かった…筈だ
でも…なんで今日なんだ?
憎いならもっと前にしても…

天照「そこまでじゃ
   深く考えるのはよいが、あまり思い詰めると身体が持たないぞ」

一条「……そうだなあまり考えるのも良くないか」

天照「そうじゃ…ところでマシュはどこ?」

・・・あ

一条「………………」

天照「なぜ黙る、そして目を逸らす」

一条「……………」

天照「まさか…」

一条「いや買って無いんじゃない…
   売って無かったんだ…」

天照「本当か?」

一条「本当だ…」

多分ばれるな…
天照には読むこともできるから…

天照「ふむ」

天照「…まあ、今日は食わないでおくか
   そのかわり明日買ってくるのじゃぞ…」

一条「わかった」









当日

昨日は一昨日と変わらなく過ぎていった

天照「あーん♪」モグ・・・

だが余分な出費が出てしまったけどな…

一条『あんまり食うなよ?』

天照『分かっておる…楽しみは後に取っておく…』モグモグ

一条(言ってるそばから食ってるし……
  まあ…仕方ないか)

先生「それでは山に登って今夜泊まる建物に向かいまーす」

皆「「「「「「「「「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」」」」」」」」」

まどか『大丈夫かな?…一条君…』テレパシー

さやか『大丈夫だよ…きっと』

ほむら(一条さん…)



その後班順に行くことになる
メンバーは俺、モブ太、モブ男、モブ子だ

モブ郎「おい、お前らは最後だ」

モブ太「なっ!…なんd」

一条「わかった…じゃ先に行け」

モブ郎「……」



モブ太「なんで止めたんだ、一条」

一条「あそこで喧嘩になれば分が悪いのはこっちだし…」

モブ太「?」

一条「これからも何かがあるように見えたからな」

モブ太「ふぅ~ん……」



三分後

モブ男「でも暇だな」

モブ太「だな」

一条「やっと橋に着いたか…」

ここまでは何も無かったが
まさか橋に何か仕掛け…いや、ないか

モブ太「何だ?早く行けよ」

一条「ああ」



モブ子「早くー!」

モブ太「何怖がってんだよ、モブ男!」


モブ男「…………」ブルブル

一条「…高い所苦手なのか?」

モブ男「…………」コクッ

モブ子とモブ太は先に行ってもらい
モブ男は俺と一緒に進んでいく

モブ男「やっと……か」

一条「そうだn……!」

一条「モブ子!モブ太!橋から離れろ!」



モブ子「えっ?」

モブ太「?」



カチッ

ボオーーン!!

モブ太「一条!、モブ男!!」

モブ子「二人とも!!いやぁぁぁぁぁ!!」



モブ太「大丈夫か!!二人とも!」


一条「ああ……」

モブ男「ふぅッッッ!?」


しかしやばい事になった
橋の終点の爆発により壊れてしまった

一条(用意しておいて良かったな…)

モブ男「大丈夫なのか!?それ」

用意していた縄によって落ちることだけは逃れた
だが、ここまでモブ太とモブ子のいる場所まで離れると
流石に人間の力では無理がある

天照(そのことが分かっていておるのに…まったく主は…)

一条(使えるわけないだろ)

天照(それもそうじゃな…)





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